「南海トラフ地震」特別な注意の呼びかけが終了しても「深刻度は変わらない」。いちばん怖いのは「自分は大丈夫」という思い込み!
でも実は、このように特別な呼びかけがされてもされなくても、南海トラフ地震の深刻度自体はもともと大きいことに変わりはないんですよ。
ーー急に深刻化したわけではないということですか?
臼田先生はい。もともと発生が懸念されている地震なんです。今回の臨時情報はあくまでも、「みなさんちゃんと備えていますよね?あらためて備えを再確認しましょう」という注意のお知らせでした。
ーーそうでしたか!
臼田先生ひらたく言うと、「このエリアでこの規模の地震が起きたら臨時情報を発信する」という決まりに沿ったものなんですね。臨時情報にもいろいろあって、今回は「注意」でしたが、もうひとつ上のランクには「警戒」というものもあります。そうなると、対応もまた変わってきます。
■必ず持ち歩きたいものとは?
(※画像はイメージです)
ーーただ、報道直後はみんな焦ったと思いますが、自分も含め、喉元すぎれば熱さ忘れる、といいますか……。
臼田先生わかります。しかし、一週間が経過して呼びかけ終了となっても、「備えを解除して大丈夫ですよ」ということではありません。いつ発生してもおかしくないという状況は変わらないので、備えは常にしておく必要があるんです。