おとな向け映画ガイド 今週のオススメはこの3作品。
ドナルド・トランプが共和党の大統領候補として選挙運動中だった2016年。FOXニュースの人気キャスター、メーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)が彼の女性蔑視発言を攻撃します。トランプ支持の局上層部はその報道ぶりに好意的ではありません。そんな折、かつてメーガンと局のトップキャスターを争ったグレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)が、局のCEOロジャー・エイルズ(ジョン・リスゴー)をセクハラで訴えます。ケリーもかつてロジャーから同じような行為をされたことがあるのですが、MeTooと名乗ることはしません。もうひとり。メーガンの座を狙うケイラ(マーゴット・ロビー)がロジャーに接近、同じく性的な行為を迫られています。
ケイラは何人かの体験を組合わせて作られた架空の人物ですが、メーガンとグレッチェンは実在しています。
特にメーガンは、ご本人とかなり似ています。この作品で、今年度アカデミー賞メイクアップ賞を受賞したカズ・ヒロ(辻一弘)の特殊メイクの産物です。また、シャーリーズ・セロンとマーゴット・ロビーは賞は逸しましたが、それぞれ、アカデミー賞主演女優、助演賞候補でした。
普通こういうテーマは圧力でつぶされることが多く、この作品も撮影入り2週間前に制作会社が突然降りるという危機がありました。