新田真剣佑が全てを懸けた“最後の敵役”「『るろうに剣心』は世界に通用する作品」
と口にする。だが、映画本編を観てもらえれば一目瞭然だが、とても容易に「楽しい」と言えるような生ぬるいアクションではない。予想を裏切る大胆かつ斬新な動き。稲妻のようなスピード。呼吸も許さぬ膨大な運動量。これを習得するだけでも、想像を絶するトレーニングが必要だったはずだ。
しかし、新田真剣佑は悠然とした表情を崩さない。
「谷垣さんには、『想像しうる中で、いちばん難しい手を用意してください』と言いました。
やれと言われたら何でも出来るので言ってください、とも。アクションの事前練習は1週間くらい。まずアクションチームの方たちがやってくれたのを見て、それを動画に撮って見て覚えて、家で練習して。慣れてきたら、どんどんスピードを上げていって、本番に向けて仕上げるという感じでした」
どんな高難度のアクションも1週間で絶対に自分のものにする。強気な姿勢を、新田真剣佑は有言実行してみせた。そこにあったのは、日本最高峰の映画に携われているという誇りだ。
「僕はこの『るろうに剣心』は、日本を代表する映画であると思っています。その中に出てくる最後の敵が、縁。
縁を輝かせるために自分にできることは全部やりたかった。