2022年3月5日 12:00
小松菜奈と坂口健太郎が生きた10年間「全員が命と向き合って戦った時間だった」
そんなふうにひとつの役を生き切るさまを近くで見させてもらったことは、僕にとっても宝物のような時間でした」(坂口)
長いような、短いような、10年という時間。最後に、小松と坂口の「10年前」を聞いてみた。
「10年前ということは20歳。俺はめちゃくちゃだったな。今ちゃんとしているかと言ったらわからないけど(笑)」(坂口)
「ちゃんとしてるよ(笑)」(小松)
「ありがとう(照)。10年前は、周りの友達は就職とか考えはじめる時期で。でも僕は就活もしてなかったし、自分の将来なんて何も決めないまま、わりとだらだら惰性のように生きていたというか。30歳でこんなふうにやっているなんてまったく想像していなかったし、かけらも思っていなかった。
人生設計というものとまったく縁のない頃ですね」(坂口)
「私もこの道に行くとは本当に思っていませんでした。むしろ苦手というか、向いていないなと思っていました。まだ学生だったので、毎日学校に通って、勉強して、友達と遊んで、帰り道に甘いもの食べて、そういうごく普通の生活を過ごしていて。そこから、お芝居と出会って、今もこうやって続けさせていただけているなんて不思議だなと思います。