令和のタクミくんシリーズ主演・森下紫温と加藤大悟が大切にした“距離感”「恋愛によって心の傷が埋まっていく」
更には恋愛によって生まれるいろんな気持ちや心の傷、それを癒していくのが人間関係っていうのが、僕はすごくリアルだと思っています。
──近しい、好きな人で傷が埋まっていく。
加藤その傷が親友で癒されるなんていうのはよくある話だし、タクミくんはその親友が愛の相手になっちゃったってだけだし。そういう純粋な愛っていうのを、誰でも楽しめるのがこの作品だなって。それが魅力のひとつとしてあるなと思っています。
──原作ファンとして言いますが、そうなんですよ……!
加藤・森下アハハハハ!
加藤今、海外作品も含めいろんなBL作品が流行っていますけど、『タクミくんシリーズ』はBL作品の金字塔です。映画も原作も、これからもどんどん盛り上がってほしいです。
──森下さんはいかがでしょう。
この物語全体に対して、どう思われましたか?
森下僕は今回のお仕事で、初めてBL作品というものに触れたんです。それまではまったく、どんな作品も手に取ったことがなくて。でも『タクミくんシリーズ』は、大悟くんが言っていた通り純粋な愛が描かれていて、魅力的なキャラクターが登場して、いろんなカップリングが生まれていて……純愛の中で様々な展開、ストーリーがあって読みやすいし、長編が苦手な人でも読み続けられるし、このシリーズが30年続いていることに納得させられました。