竹内涼真の伴走者、振付・AKIHITOインタビュー 【世界初演の注目作!】ミュージカル『17 AGAIN』連続インタビュー第2弾
僕が演出の観点で掘り下げすぎてしまったら「ここで普通、こんな動きにならんよな」と不自然な振付になってしまうかもしれない。ダンスとしての目新しさも無くなってしまう気がして、あえてライトな感覚で振付しています。
──演出の谷さんと、振付を通じてどんなクリエーションを繰り広げていらっしゃいますか?
曲の振付に入る前に「こんな風に見せたい」というイメージを谷さんから頂戴し、それを僕なりに噛み砕いて形にしていきます。提案して、谷さんからコメントをもらってブラッシュアップしていく……の繰り返し。その中で自分の役割は、この作品に“フレッシュさ”をもたらし続けることかな、と。
バスケットボールを使ったダンス表現の必然性
──“フレッシュさ”がダンス面に表れた、具体的なシーンをご紹介いただけますか?
冒頭に設けられたバスケットの試合シーンは、谷さんから「ここでは試合を展開して欲しい」「ここは登場人物の関係性を見せて欲しい」「クライマックスでダンスを存分に」というオーダーをいただきました。最初にして、いちばん打ち合わせが少ない楽曲だったような。
──最初のすり合わせが肝心な気もしますが、どうして?
演目を左右するナンバーだからこそ、あえて託してもらったのかな……と。