俳優のソニン(41)が、27日までに自身のインスタグラムを更新。夏の思い出を投稿とともに振り返った。ソニンは「また来年ね夏、こんにちは秋」とコメントし、夏が終わり秋の訪れを迎える心境を表現。「プライベート投稿しなさすぎな私がいっぺんに載せてみた」と、自身の珍しいプライベートショットをまとめて公開した。ファンにとっては貴重な一面を垣間見ることができる投稿となり「ソニンちゃんの夏の思い出をシェアしてもらえて嬉しいです」「たまにのプライベート投稿嬉しいです」「プライベートのソニンちゃんがとても可愛くて美しすぎて素敵で大好きだよ」などのコメントが届いている。
2024年09月27日●韓国ミュージカル初出演に喜び初めて訳詞も担当数々の舞台やドラマなどで活躍している女優のソニン。7月18日~28日に東京芸術劇場シアターイーストで上演されるミュージカル『ラフヘスト~残されたもの』では、主演に加え、訳詞を担当する。日本テレビ系ドラマ『大病院占拠』『新空港占拠』でのSIS管理官役も記憶に新しいソニンだが、本作でも芯の強い女性を演じる。「強い女性を演じるのが私の宿命なのかなと思っている」と語るソニン。本作への意気込み、仕事に対する思い、自身の性格や結婚観などについて話を聞いた。第8回韓国ミュージカルアワードで作品賞、脚本賞、音楽賞の主要3部門を総なめにした『ラフヘスト~残されたもの』の日本初演となる本作は、韓国を代表する天才芸術家と称された実在の2人の男性、鬼才と言われた詩人イ・サンと韓国抽象美術の先駆者キム・ファンギを夫に持ったキム・ヒャンアンの人生を史実に基づいて描いたオリジナル・ミュージカル。ヒャンアンもエッセイストで、評論家、西洋画家でもあり、自身の才能だけでなくパートナーたちの才能をも開花させた稀有な女性として知られている。ソニンは「ずっと韓国ミュージカルをやりたいと思っていたのでうれしい」と、韓国ミュージカル初出演に胸を高鳴らせている。韓国ミュージカルに出演したいと思った理由を尋ねると、「韓国ミュージカルに出演した知り合いの俳優さんが成長されている姿を見ていたので、よっぽど魅力があるんだろうなと。単純に自分が韓国人だからというのもなきにしもあらずですが」と答え、「なんで私に話が来ないんだろうと(笑)。でも、きっとタイミングが来ると思っていました。今回この作品で参加できてうれしいです」と笑顔を見せる。また、「少人数でのお芝居もやりたいなと思っていた」と明かし、「コロナ禍を経て、キャスト同士が触れ合う時間が少なくなり、リハーサルもずらしてやることも多くなってきた中で、少人数なら否応なしにずっと一緒にいる。そうすると、より濃い時間を過ごしながら作品作りに没頭できるのではないかなという思いがありました」と語った。本作では初めて訳詞を担当する。「自分にとってとてもチャレンジになると思います。今まではお稽古から携わることが多かったですが、今回はスタッフの方々との打ち合わせから関わることになるので、出演する側ではない側面からものが見られるだろうし、役者として、ものの見方がもっと多角的になるんじゃないかなと。すごく成長した自分が待っているだろうなと思います」と期待している。もちろん作品の内容にも惹かれて出演を決意した。「ストーリーもすごく面白くて、実在した人物を描きますが、少しファンタジー要素を入れて構成されていて、演出の効果や音楽によって、いろんな彩りが見られる作品になるんじゃないかなと思い、ぜひ出演したいと思いました」そして、「私は役者人生の中で、女性が強かったり、女性が中心の物語に出演することが多く、強い女性を演じるのが私の宿命なのかなと思っている」と語るソニン。「今回も、韓国で有名な2人の芸術家を夫に持つキム・ヒャンアンの人生を描く物語で、男性ではなく女性のほうにフォーカスを当てて描くというのはすごく面白いなと思いました」と話した。キム・ファンギ役はLeadの古屋敬多、イ・サン役は相葉裕樹、そしてイ・サンと恋に落ちる若き日のヒャンアンであるピョン・トンリムを山口乃々華が演じる。ソニンは、「同じ役を山口乃々華ちゃんが演じるというのがすごくミソだと思うんです。違う女優さんが同じ役を演じるというが面白いなと。自分だけではなく2人で役を作り上げることになるので、今まで試みたことない役作りへのアプローチになると思います」と述べ、「役者人生の中で、初がたくさん! 初韓国ミュージカル、初訳詞、初同一人物を別の人と演じる」と声を弾ませた。●両親譲りの強さ芸能界で活動する中でよりパワフルに演じるヒャンアンと自身は「行動力があるところがそっくり」だという。「ヒャンアンはファンギに対して、『私がパリに行ってアトリエも全部準備しておくから』と。先に異国の地に行ってアトリエを探すって、相当な行動力とコミュ力がないとできないですよね。私も外国に住んでいたこともありますし、行動力はあると思います」「強い女性を演じるのが私の宿命」と話していたが、自身も強い女性だと認識しているそうで、「もともと遺伝子的にその素質を持っていると思います」と語る。「大胆さは父親譲りで、現実的な行動力は母親譲りで、両親の要素を受け継いでいる気がします。うちの姉は私の5倍ぐらいエネルギッシュで、スーパーウーマンすぎて毎回会うたびにこの人には勝てないなと思います(笑)」芸能界で長年活動してきた中でよりパワフルになったようで、「芸能界で荒波に揉まれ、厳しい現実を乗り越えてきたというタフさもあると思います」と語った。作品を通して、強い女性像を届けることにもやりがいを感じているという。「去年出演した『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』は(登場人物が)ほぼほぼ女性で、ロマンスはほとんどないという作品。そういう作品は日本では少なかったですが、最近は増えてきていて、私はどんどんやっていくべきだと思っています。現代の女性は強くてタフなので、女性が強い作品は現代的だなと。エンタメ界でやっていくことは必然だと思いますし、私としてもやっていきたいです」もちろん強いだけではなくいろんな側面がソニンにもあり、強い女性ではない役を演じる機会もあるからこそ、心のバランスがとれているという。「強いイメージを持たれていると思いますし、自分でも芯は強いと思っていますが、そうではない部分もあるので、強いキャラクターばかり演じていると、そのイメージだけになり心が窮屈になってしまう。柔らかい役を演じることもあり、違う一面を知ってくださる方もいるので、そこでうまくバランスをとっている感じがします」また、ヒャンアンがトンリム時代の自分について「弱虫だと思っていたけど、自分が思っていたより強かったのね」と自分を肯定する場面があると言い、「お客さんもこの作品を見て、過去の自分を愛せたり抱きしめたりできるような流れになればいいなと思っています」と語る。ソニン自身も「あの時こうしておけばよかった」と思うことはあるそうで、「昔もうちょっと遊んでおけばよかったなと思っています(笑)。真面目に仕事をやりすぎてしまって、いろんな冒険をしておけばよかったなとか、思うことはいっぱいありますよ。もうちょっとファッションをかわいくすればよかったなとか」と笑った。●年齢にとらわれず「攻めの姿勢でチャレンジを続けたい」現在41歳のソニン。40代になり心と体の年齢の差を感じているという。「心は20代だなと思っていますが、体はどんどん老いていって、差が開いているなと。40代を超えて特にそのギャップを感じます。気持ちは若くても体は違うステージになっているので、無理をしてはいけないなと考えるようになりました」そして、「気持ちはずっと若くいたい」と言い、「攻めの姿勢がなくなってしまうと、仕事もつまらなくなってしまうと思うので。モチベーションやエネルギーの分量はずっと20代のままでいたいと思っています」と力強く宣言。「私は新しいことに挑戦するのが好きなんです。だから40代もチャレンジ精神を持ち続けていきたい。それは20代と同じことをしたいということではなく、今の自分だからこそ生まれる新しいアイデアとか、大人になったからこその表現とか、そういった意味でチャレンジを続けていきたいなと。保守的というのがあまり好きではないので」と語った。また、「年齢にとらわれたくない」という思いも吐露。「40代というのもあまり言いたくないんです(笑)。日本は年齢にとらわれやすく、年齢を気にする人が多いですが、今のありのままの私を見てほしいので。これからも年齢にとらわれることなく、常に攻めの姿勢で今だからこそできるチャレンジをしていきたいと思います」舞台と映像の両方で活躍しているソニン。「両方それぞれ良さがある」と言い、相乗効果も感じているという。「映像は、舞台とは比べ物にならないくらいたくさんの人に見てもらえる。多くの人に知ってもらうというのは舞台をやっていく上でも必要なことだと思っています。舞台は、3時間ずっと観客の皆さんと一緒にいられる。その人たちはチケットを買って、お金と時間をかけて劇場に来てくださって、その人たちだけのために空間をシェアするという、本当に贅沢だし、映像にはない興奮があります。演じ方も違うので、私は違う職業だと思っています」そして、「映像をやると舞台に戻りたくなって、舞台をやると映像を思い出して。行ったり来たりしながら私自身も成長できていると感じているので、これからも両方やっていきたいなと。本当に両方愛しています」と語った。恋愛や結婚について描かれる本作。ソニンは「別に結婚したくないというわけではないですが、周りにいる同じぐらいの世代の人たちの中には『結婚ってする必要ある?』という人もいて、その考え方も今の時代は全然ありだと思うので、妥協はしたくないなと思っています」と結婚観も語る。「『本当に結婚したいの?』『本当にパートナーは必要?』と聞かれると、もう自立しているので、ここで違う人の人生が入ってきたらどうなるんだろうと思うんです。そう考えると無理はしなくていいかなと。女性は子供を産むか産まないかという問題がありますが、早くしなきゃと焦って自分を見失う判断をするのも違うと思うので。本当に一緒にいたいと思う人が見つかったら結婚したいと思います」とにっこり。「うちの姉も『結婚イコール幸せではない』とよく言っていますし、確信が持てるパートナーに出会ったら結婚しようと思います」と話していた。■ソニン1983年3月10日生まれ、高知県出身。2000年に音楽ユニットで歌手デビュー。翌年よりソロ活動を開始し、2002年に発表したシングル「カレーライスの女」が大きな話題を呼ぶ。以降女優としても活動を開始。2012~2013年に文化庁新進芸術家海外研修制度にて1年間アメリカ・ニューヨークに留学。2015年に『RENT』『トロイラスとクレシダ』『ダンス・オブ・ヴァンパイア』で第41回菊田一夫演劇賞を、2018年に『1789 -バスティーユの恋人たち-』『マリー・アントワネット』で第26回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞した。近年ではテレビ朝日系ドラマ『となりのチカラ』(22)、日本テレビ系ドラマ『大病院占拠』(23)、『新空港占拠』(24)など映像作品にも多数出演。
2024年06月01日櫻井翔主演「XXX占拠」に、比嘉愛未、ソニン、ぐんぴぃ(春とヒコーキ)が前作「大病院占拠」に引き続き出演することが決定した。本作は、最悪の大病院占拠事件から一年後、今度は神奈川県内の「某所」で再び大規模な占拠事件が発生し、櫻井さん演じる刑事・武蔵三郎が奔走するタイムリミット・バトル・サスペンス。三郎の妻、裕子を演じる比嘉さんは前作について「新たな試みで、たくさんの方から反響を頂きそして座長の素晴らしいリーダーシップのもと、とても充実した撮影期間でした」と撮影をふり返りつつ、「再び、裕子先生としてハラハラドキドキな日々を過ごせると思うと楽しみで仕方ありません」「あれから約一年、まさか続編があるとは思いもしませんでしたが、それこそ『嘘だろ、、』という内容で更にパワフルで緊張感ある作品になっていくと思いますので、ぜひご期待下さいませ!!」とコメント。SIS管理官で三郎の上司にあたるさくらを演じるソニンは「こんなにも早く続編をお届けする事が出来るとは思わず、お話を頂いた時は大興奮しました。今回も脚本が相変わらず心拍数が上がる展開の連続で、これまた撮影して作品として仕上がった時に更に緊迫度が増すだろうと、胸を膨らませております」「警察、指揮官というプライドと信念を持ち、専門用語だらけの台詞の中にも人間味が感じられるよう、“和泉さくら”を前回よりも更に魅力的に、かっこよく演じられるように励みます」と、気持ちを新たに意気込みを語った。そして前作が俳優デビューとなったぐんぴぃ(春とヒコーキ)は「個人的な思い出としては、一箇所だけどうしても台詞が覚えられず何度もリテイクしてしまった際に、スタッフの皆様が優しさでカンペを作ってくださいまして。それが現場で“ぐんぴぃカンペ”と称されるようになってしまいました」と前作での裏話を披露。「今作ではカンペは絶対に作らないように頑張ります!」と、新シリーズへの想いを力強くコメントしている。コメント全文■比嘉愛未 武蔵裕子役この度、『XXX 占拠』が帰って来る!!再び、裕子先生としてハラハラドキドキな日々を過ごせると思うと楽しみで仕方ありません。前作では新たな試みで、たくさんの方から反響を頂きそして座長の素晴らしいリーダーシップのもと、とても充実した撮影期間でした。あれから約一年、まさか続編があるとは思いもしませんでしたがそれこそ「嘘だろ、、」という内容で更にパワフルで緊張感ある作品になっていくと思いますので、ぜひご期待下さいませ!!■ソニン 和泉さくら役こんなにも早く続編をお届けする事が出来るとは思わず、お話を頂いた時は大興奮しました。今回も脚本が相変わらず心拍数が上がる展開の連続で、これまた撮影して作品として仕上がった時に更に緊迫度が増すだろうと、胸を膨らませております。そして…占拠をした人達の顔を、本当に知らされていないのです!!どなたなのでしょうか…警察、指揮官というプライドと信念を持ち、専門用語だらけの台詞の中にも人間味が感じられるよう、「和泉さくら」を前回よりも更に魅力的に、かっこよく演じられるように励みます。そして、「大病院占拠」のファンにも新しくご覧になる方にも、この作品の虜になってもらえるよう、チームワークの良いこの座組と新しい仲間に刺激を頂きながら、撮影に挑みたいと思います。■ぐんぴぃ(春とヒコーキ)志摩蓮司役大病院占拠の続編、嬉しすぎます!僕は前作が初ドラマ出演でした。個人的な思い出としては、一箇所だけどうしても台詞が覚えられず何度もリテイクしてしまった際に、スタッフの皆様が優しさでカンペを作ってくださいまして。それが現場で「ぐんぴぃカンペ」と称されるようになってしまいました。今作ではカンペは絶対に作らないように頑張ります!新土曜ドラマ「XXX占拠」は2024年1月、毎週土曜22時~日本テレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)
2023年12月04日ミュージカル『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』の取材会が5日に都内で行われ、主演の柚希礼音をはじめ、ソニン、実咲凜音、清水くるみ、平野綾、水田航生、演出家の板垣恭一氏が出席した。同作は19世紀半ば、アメリカ北部で女性の権利を求めて労働運動を率いた実在の女性サラ・バグリーと、ハリエット・ファーリーの活動を基にしたミュージカル。全米ベストセラーとなった作家ルーシー・ラーコムの回想記『A New England Girlhood (=ニューイングランドでの少女時代)』の時代に、劣悪な工場の環境の中で働かされていたサラとハリエット、そして仲間の女性達が自身の尊厳と労働環境の向上を求め、理想をぶつけ合いながらもペンと団結力を武器に闘い、世の中を動かしていく姿を描く。アメリカ・ブロードウェイで活躍する新進気鋭の作曲家コンビクレイトン・アイロンズ&ショーン・マホニーによって作られたパワフルでソウルフルなロックサウンド満載の原案をもとに、日本で活躍する板垣氏をはじめとする豪華クリエイティブチームが集結し、日米クリエイターの共作というかたちで2019年に上演された本作。女性たちの闘いと連帯の物語が大きな話題となり、2019年読売演劇大賞優秀作品賞を受賞し、今回約4年の時を経て再上演が決定した。初日を迎えた心境を「こうして再演できることを心から嬉しく思います」と語った柚希。「私自身、この『FACTORY GIRLS』からパワーをもらったり、励まされたり、背中を押してもらったりしながら、毎日稽古をしていました。そのパワーがお客様に届くと思いますので、多くの方に観て頂きたいです!」と意気込んだ。一方、ソニンは「柚希さんの話聞いたら泣けてきた。(再演までのことを)思い出して……」と涙をにじませる。「初演の後にコロナが始まり、稽古中にマスクが外れ、再演までの間にいろんなことを乗り越えて、こうやって家族のみんなに会えて初日を迎えたんだと思うと感慨深くなっちゃった」と初演からの道のりを振り返った。さらに続けて、「(今作は)紡績工場のお話なんですが、みんなの太い太い糸が重なり合って、きょうお客さんを交えて布になっていくんだろうなと」と同作の内容にちなんでコメント。これには柚希も思わず「うまっ!」と声を上げるなど、キャスト陣をうならせた。今回の取材会で唯一の男性キャストとなった水田は、「見どころは全て(女性陣が演じる)FACTORY GIRLSだと思っています! 生きる力を感じますし、そういうパワーはお客さんにも伝わると思います。ぞれぞれの道を必死に生き抜こうとする力を劇場で感じ取って欲しいです」と熱弁。ソニンから「なんか新鮮。真面目なことしゃべるんだな~」とイジられると、「いつもふざけてるみたいじゃないですか!」とタジタジの様子だった。演出を手掛けた板垣氏は、キャスト陣の印象を聞かれると、初演から引き続き参加する柚希、ソニン、実咲、清水を「3年以上の時を経て、人としての重みが明らかに増していて、それが反映されやすい舞台なんだと噛み締めております。有り体な言葉ですが、深みが増したと思います」と分析。また、取材会には登壇していなかった寺西拓人についても、「移民役でダークサイドも含めて背負わなきゃいけない。だけど、稽古初期段階でとても爽やかなシェイマスを演じてくれた。爽やかすぎると悩んだ私が『屈折してみようか?』と言ったら、翌日からちゃんと屈折キャラを作ってきた。この人すごいできるなと思いました」と絶賛した。最後に、柚希は「19世紀のアメリカのお話ですが、現代の皆さんにも刺さるところがあると思います」と同作をアピール。「明日からがんばろうと思える作品になっていると思います」と手応えを口にし、「ぜひ多くの方に観ていただきたいです」と締めくくっていた。同作は、5日~13日に東京国際フォーラム ホールC、24日~25日に福岡・キャナルシティ劇場、29日~7月2日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演される。
2023年06月05日女優のソニンが22日、都内で行われたミュージカル『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』の公開稽古および取材会に出席し、同カンパニーの楽屋事情を明かした。同作は19世紀半ば、アメリカ北部で女性の権利を求めて労働運動を率いた実在の女性サラ・バグリーと、ハリエット・ファーリーの活動を基にしたミュージカル。全米ベストセラーとなった作家ルーシー・ラーコムの回想記『A New England Girlhood (=ニューイングランドでの少女時代)』の時代に、劣悪な工場の環境の中で働かされていたサラとハリエット、そして仲間の女性達が自身の尊厳と労働環境の向上を求め、理想をぶつけ合いながらもペンと団結力を武器に闘い、世の中を動かしていく姿を描く。アメリカ・ブロードウェイで活躍する新進気鋭の作曲家コンビクレイトン・アイロンズ&ショーン・マホニーによって作られたパワフルでソウルフルなロックサウンド満載の原案をもとに、日本で活躍する板垣恭一氏をはじめとする豪華クリエイティブチームが集結し、日米クリエイターの共作というかたちで2019年に上演された本作。女性たちの闘いと連帯の物語が大きな話題となり、2019年読売演劇大賞優秀作品賞を受賞し、今回約4年の時を経て再上演が決定した。取材会には、ソニンのほか主演の柚希礼音をはじめ、実咲凜音、清水くるみ、平野綾、演出家の板垣恭一氏が参加。女性キャストが多く出演する同作での休憩中や楽屋の雰囲気について聞かれると、ソニンは「みなさん女子校をイメージされるかもしれないんですが、女子校っていうより親戚のおうち(笑)」と回答。「親戚のおうちにみんなが集まって、許可も取らず人のお菓子を食べたりとか、勝手に物を使ったり(笑)。気心知れすぎちゃって、いい意味でボーダーラインがなく家族のような感じ」とその関係性を説明した。ただ、それを男性キャストがどう思っているのかも気になっているようで、「入りづらいのか、居心地いいのか……」と話すと、タイミングよくウィリアム・スクーラー役の戸井勝海が通りかかるハプニングが。「戸井さん、どうですか?」と女性陣から質問攻めにされると、戸井は答えることなく姿を隠し、笑いを誘った。同舞台は、6月5日~6月13日に東京国際フォーラム ホールC、6月24日~6月25日に福岡・キャナルシティ劇場、6月29日~7月2日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演される。
2023年05月22日女優のソニンが、4月15日に東京・渋谷のJZ Brat SOUND OF TOKYOでファンミーティング「Sonim “MILESTONE” Fan meeting~Talk & Live 2023~」を開催することが24日、わかった。日本テレビ系『大病院占拠』(毎週土曜22:00~)に出演中のほか、2019年読売演劇大賞優秀作品賞を受賞したミュージカル『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』への出演も控えるなど、活動の幅を広げているソニン。約5年ぶりとなる今回のファンミーティングでは、3月10日で40歳を迎えるソニンのこれまでを、秘蔵映像や思い出の写真などを公開しながら歌とトークで振り返る。チケットは全席指定8,000円で、Amuse+で3月12日(~23:59)まで先行販売、3月23日(14:00~)からJZ Brat 公式サイトで一般発売が開始される。■ソニン コメント気がつけば、デビューして23年目となり、この世に生まれて随分な大人の歳となりました。成人式の頃、仕事で参加できず何も記念ごとを出来なかった事が心残りだったので、2度目の成人式という節目、やらせていただきます。祝われるのは恥ずかしいけれど、こういった節目でしか出来ない事もあります。感謝を直接伝えて触れ合える場所というのを常に大切にして活動してきました。私を応援して下さるファンの皆様と共に過ごせることが一番のホームであり、私が今やりたい事です。ソニンとはどういう人物なのか、どんな人生を〇〇年歩んできたのか、そんな事を感じて頂ける、濃密で楽しいイベントにしたいと思っています。ソニンファン歴が長い人も浅い人もぜひ共に、暖かく活力あふれる憩いの時間を過ごしましょう!
2023年02月24日舞台「THE 39 STEPSザ・サーティーナイン・ステップス」の製作会見が4月8日に開催され、平方元基、ソニン、あべこうじ、小松利昌がそろって出席し、本作への思いを語った。平方、ソニン、あべ、小松の4人は、会見に下着姿で登壇!これはクラウン役のあべと小松が劇中で135もの役を演じ、ソニンも3役を演じるため、どの役の衣装で出席すべきか?と悩んだ挙句に至った決断だという。ソニンは「下着姿で制作発表って初めてですよ。どういうこと?女優が下着姿でメディアの前に出るって…(苦笑)」と困惑し、3人に付き合わされる形になった主人公・ハネイ役の平方も苦笑を浮かべる。ジョン・バカンの小説「三十九階段」と同作を原作にアルフレッド・ヒッチコック監督が作り上げた映画『三十九夜』を大胆に脚色して舞台化した本作。ロンドンのミュージックホールでとある事件に巻き込まれてしまった男の大逃亡劇を描き出す。出演者は4名だけで、平方以外の3人は複数の役をこなし、さらに舞台袖が存在せず、常に4人がはけることなく舞台上にいるという、一風変わった演出が施されるが、「舞台上で生着替えします」(ソニン)、「たまにポロリもあります(笑)」(あべ)と俳優陣はこうしたシチュエーションを楽しんでいるよう。稽古場でも、演出のウォーリー木下の求めに応じて俳優陣からどんどん新しいアイディアを出し合い、新たな役が生まれ続けているという。たった4人で全てをこなすということで、相当ハードなようで「歌ったり、踊ったり、大変です…。『生きてる』って感じがします。ドタバタで窒息しそう」と平方が言えば、小松も「稽古中にのどが腫れるって初めてでビックリしています」とうなずく。あべは、2011年の喜劇「ハムレット」&悲劇?「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」以来の舞台出演となるが「(前作は)妻(高橋愛)と出会った芝居で、そのまま『ごちそうさま(笑)』!」とノリノリで語りつつ「この芝居を受けるにあたって、『新喜劇に近い』と聞いてたら、全然違ったので今はちょっと怖いです」とも。平方にとっては本作が初の単独主演舞台となるが「ありがたいですが、4人で作っていくことに正直、ホッとしています。それぞれが主演のようですが、その中で“単独主演”と言っていただけるように、みなさんが表現しないことを表現したい」と意気込みを口にする。「ダンス オブ ヴァンパイア」以来の平方との共演となるソニンも「いままで観たことない平方元基の顔が見られると思う」と平方の新たな境地に太鼓判を押す。そのソニンは、平方演じるハネイを惑わす3人の女を演じ分けるが、平方はソニンに「リアルにゾクゾクしました。セクシーだなって」と持ち上げ、これにはソニンも「元基を持ち上げようと思ったら、辱めに遭ってる(苦笑)」と照れた表情を浮かべていた。「THE 39 STEPSザ・サーティーナイン・ステップス」はシアタークリエにて5月1日より上演。取材・文:黒豆直樹
2022年04月11日俳優のソニンさんが、2022年3月7日にInstagramを更新。同じく俳優の上戸彩さんと撮影したツーショット写真を公開し、話題となっています。ソニンさんは『#2人ともポチャポチャ』というハッシュタグを添え、次のようにコメント。19年前の私たち。整理してたら出てきたsonim_officialーより引用19年前に撮影したという、2人のツーショット写真がこちらです! この投稿をInstagramで見る ソニン Sonim 선임(@sonim_official)がシェアした投稿 ソニンさんが公開したのは、2003年に放送され、話題となったテレビドラマ『高校教師』(TBS系)に出演の際に撮影された写真です。セーラー服に身を包み、頭をくっつけている2人からは、初々しさが伝わってきますね。ソニンさんと上戸さんは、同月現在放送されている、テレビドラマ『となりのチカラ』(テレビ朝日系)で共演しています。同月3日に、ソニンさんは上戸さんとのツーショット写真を公開。 この投稿をInstagramで見る ソニン Sonim 선임(@sonim_official)がシェアした投稿 再びドラマで共演できたことについて、こう心境をつづりました。今回の現場で最も嬉しかった上戸彩ちゃんとの再会。変わらず、いや、もっと魅力的な女性になっていて、本当に時が戻ったみたいに、でも確実に大人になった2人で撮影期間沢山話して、色んなことシェアして、運命ってあるんだなと感じています。sonim_officialーより引用歳を重ねて再会し、満面の笑みを浮かべる2人。19年という長い時間を経ても、変わらない関係を築いていることが分かります。【ネットの声】・これはお宝写真!・うわー、懐かしい。2人ともかわいすぎる!・髪型に時代を感じる。2人の関係が素敵だな。それぞれ大人になり、さらに魅力が増したソニンさんと上戸さん。また数年後に再会した際は、ぜひツーショット写真を撮影してほしいですね![文・構成/grape編集部]
2022年03月08日お笑いコンビ・よゐこの濱口優とオアシズの光浦靖子が5月27日、YouTubeチャンネル『濱口優と秘密基地』に出演。動画「【めちゃイケメンバー】光浦濱口を描く。」のなかで、人気バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の思い出を語り合った。『めちゃイケ』を振り返り、「決して楽しくはなかったよ(笑)。つらかったのが全部、楽しかった思い出に変わるっていうやつ」と話した光浦。濱口によると、光浦が「ちょっとおかしくなった」時期があったそうで、「光浦が歌下手で、みんながツッコむみたい企画があって。光浦が歌ってて、俺らが『もっと上上上!』とか言うわけやん。そうしたら光浦が、『いい加減にしてよ! なんであんたらは私にウソばっかり教えるの! みんなで私を追い込んで!』っれすごい怒られて……」というエピソードを披露。濱口は、「ちゃうちゃう! コントだから。みんな分かってるから」と思っていたそうだが、光浦は、「私はすごい頑張って音を整えてるのに、うるさくてパニクっちゃうの。歌が下手になっちゃうの」「みんなが下だ上だうるさいから、嫌になっちゃって」と、当時の状況を説明。コントだと理解していながら、激怒してしまった理由について、「その頃は、テレビ嫌だなとか思いながら出てたのもあるけど……」と明かしつつ、「それを本気で怒るって狂ってるな~。面白いな~」と苦笑いしていた。また、同番組でしょっちゅうドッキリを仕掛けられていた濱口。ソニンが“怖い人”たちに連れ去られるドッキリ企画では、濱口が泣きながら立ち向かっていたそうで、光浦は、「泣きながら本気で戦いに行ったのを見て心痛めてた。『テメー! この野郎!』って、濱口が見たことないくらいキレてて……。心が痛くなっちゃった。心が壊れないかしらと思って」と回顧。「大丈夫」と笑顔で返す濱口に、光浦は、「濱口さんは、『めちゃイケ』メンバーで1番ハートが男らしかった」と大絶賛していた。
2021年06月01日ミュージカル『17 AGAIN』の公開ゲネプロが15日、東京・東京建物 Brillia HALLで行われ、主演の竹内涼真をはじめ、ソニン、桜井日奈子、エハラマサヒロ、福澤希空(WATWING)、有澤樟太郎、水夏希らが登場した。同ミュージカルは、2009年に公開されたザック・エフロン主演の映画『17 AGAIN』を日本で初めて舞台化したもの。元高校バスケットボールのスーパースターが、恋人の妊娠をきっかけに夢を諦めて家庭を持つも、ある日不思議な用務員と出会って身体が35歳から17歳に戻り、高校生の振りをして家族の問題に向き合っていく、というストーリーだ。主人公のマイクは舞台初挑戦の竹内涼真、妻・スカーレット役をソニン、マイクとスカーレットの娘・マギーを桜井日奈子、マイクの親友・ネッドをエハラマサヒロが演じる。映画版では35歳の主人公と17歳の主人公を別々の俳優が演じているが、今回の日本演出版では両方竹内が演じ、35歳の姿ではメガネ+ヒゲ+中年太り……というビジュアルに。竹内は初舞台・初ミュージカル出演で、本格的な歌やダンスは初めてとなったが、ボイトレは稽古開始の1年半以上前から、ダンスレッスンは半年以上前から始め、今回の公演に備えてきた。稽古中には28歳の誕生日を迎え、キャスト、スタッフでサプライズのパフォーマンスを行い、盛大にお祝いされると、竹内は「嬉しすぎて……今までのサプライズで一番すごかったし嬉しかった」と感動したというエピソードも。妻役のソニンからは、喉のケア方法や稽古への取り組み方など、色々とアドバイスをしてもらっていたという。さらに竹内はバスケットボールも初めて、2募後半のソニンとのペアダンスも初めてという初挑戦づくしで、稽古場には早めに入り入念にストレッチを行ったり、稽古後も残って演出家や共演者と演技について意景交換を行ったりと作品を作り上げていった。そんな竹内や福澤、有澤のバスケットシーンも同作の見所に。1幕の「ハッシュタグ・ブランニューデイ」では曲中に映像で投影されているSNSのコメントを実際に公式Twitter、Instagramで募集し使用するなどの演出も行われている。ミュージカル『17 AGAIN』は、5月16~6月6日に東京・東京建物 Brillia HALL、6月11~13日に兵庫・西宮市 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール、6月18~20日に佐賀・鳥栖市民文化会館 大ホール、6月26日広島・広島文化学園 HBGホール、7月1日~7月11日に愛知・名古屋 御園座で公演。○竹内涼真 コメントいよいよ初日を迎えます。無事に開幕できる、劇場でお客さんに会えるという喜びを感じています。稽古というものを初めて経験しましたが、自分の知らない世界が広がっていて、僕の体の中にはない表現方法を取り入れるのが難しく大変な作業でした。でも何回も試行錯誤し最後にひとつの形にするという作業はすごく好きでした。演出の谷さんは役者に寄り添って演出してくださいましたし、共演者の皆さんが役を大事にして稽古に臨んでいる姿に感銘を受けました。全員で作品を面白くしようという気持ちで稽古を積み重ねられることが、すごく素敵だと思いました。この作品の登場人物たちが抱えている問題は日常的にありふれたもので、みんな自分の目的に一生懸命というところが一番の魅力だと思います。この大変な時期に劇場に足を運んでくださる皆様には、心から感謝しています。最高のパフォーマンスをして、楽しい気持ちで劇場を後にしていただけるように全力で頑張りますので楽しみにしていてください。
2021年05月15日竹内涼真の初舞台にして主演作となる、ミュージカル『17 AGAIN』。この振付を手がけ、竹内と伴走するようにダンスレッスンを繰り広げてきたのが、ダンサー・コレオグラファーのAKIHITO(ENcounterENgravers)だ。開幕を約1ヵ月後に控えたタイミングで、AKIHITOの目から見た竹内の魅力や、クリエーションの舞台裏を聞かせてもらった。ダンスレッスンを通じて感じた「竹内涼真は根っからのパフォーマー」──初舞台にして主演を務める竹内涼真さんの“歌って踊れる”ミュージカルスターとしての魅力を、AKIHITOさんはどんなところに感じていらっしゃいますか?半年間ずっと涼真くんにレッスンしながら一緒に踊ってきました。彼って本当に“突破力”があるんですよ! 表現者が目指すべき境地でもあると思うんですが、練習でどんなにカッコ悪くても本番でバシッと決められたらそれでいいのかなって。レッスン中に解決できないこと、たくさんありますよ? 時に「できねえ無理!」って叫ぶこともあるけど、最後の最後はちゃんとカッコよく決めて終わる。誰かに見せる……つまり本番に対しての嗅覚が鋭いというか、腹のくくり方・肝の据わり方がハンパない。根っからのパフォーマーだと感じました。──竹内さんの、ミュージカルスターとしての独自性はどこにあるんでしょう?彼がもともと持っている素質かもしれませんが、思考する力がすごくある方ですよね。たとえばダンスの振付をひとつお渡ししたら、じーっと考え込んで「どうやって見せたら映えるかな」ってレベルまで自動的に掘り下げる。指示待ちじゃなくて「観客に届けるには」って視点から「こう見せるなら、こう動いた方がよいのでは?」ってプラスアルファの提案もできるんです。だから、ご自身の中で腑に落ちればとことん突き抜けられるんだろうなって。その思考に体が追いつけば無敵ですよ!作品の持つフレッシュさを、現代的なストリートダンスに乗せる──ミュージカル『17 AGAIN』上演のお話が持ち上がって、振付・コレオグラファーとしてAKIHITOさんに白羽の矢が立ったのはどういった経緯だったのでしょうか?プロデューサーの吉永千紘さんからオファーいただきました。振付師のコンテストで、ダンスチーム(ENcounterENgravers)として活動している僕らを初めて評価してくださったのが、吉永さんだったんです。僕の振付で作品の世界観が伝わりやすくなるのであれば……と二つ返事でお引き受けしました!──ご自身が辿ってきたキャリアの、どんな点を期待されていると考えていらっしゃいますか?僕、ストリートダンスにどっぷり浸かってきた人間なんですね。なので『17 AGAIN』という作品が持つ“フレッシュ”な要素を、現代的なダンスに乗せることが求められているのかな……と感じています。横浜流星さんが主演された舞台『ダンガンロンパ2』やミュージカル『ロミオ&ジュリエット』(いずれも2017年)など最近は演劇作品の振付もやらせていただいたので、その経験とうまく融合させることも必要なのかなって。バレエやジャズダンスが主流のミュージカル作品にストリートダンスを取り入れることは珍しいので、「その色全開でよければ……」という控えめな姿勢です(笑)──『ダンガンロンパ2』の現場に臨まれていた時のインタビューで、AKIHITOさんは「セリフや物語……強いては作品の世界観をしっかり表現するために振付することが大切」とおっしゃっていました。ではAKIHITOさんは『17 AGAIN』が放つテーマやメッセージをどのように捉えて、何を心がけながら振付していらっしゃるのでしょうか?僕は演出でなく“振付”なので、根底に横たわるテーマやメッセージはあえて掘り下げないでおこうかなって。そういったことを考える、演出・谷賢一さんのご意向に添いたいと思っています。僕が演出の観点で掘り下げすぎてしまったら「ここで普通、こんな動きにならんよな」と不自然な振付になってしまうかもしれない。ダンスとしての目新しさも無くなってしまう気がして、あえてライトな感覚で振付しています。──演出の谷さんと、振付を通じてどんなクリエーションを繰り広げていらっしゃいますか?曲の振付に入る前に「こんな風に見せたい」というイメージを谷さんから頂戴し、それを僕なりに噛み砕いて形にしていきます。提案して、谷さんからコメントをもらってブラッシュアップしていく……の繰り返し。その中で自分の役割は、この作品に“フレッシュさ”をもたらし続けることかな、と。バスケットボールを使ったダンス表現の必然性──“フレッシュさ”がダンス面に表れた、具体的なシーンをご紹介いただけますか?冒頭に設けられたバスケットの試合シーンは、谷さんから「ここでは試合を展開して欲しい」「ここは登場人物の関係性を見せて欲しい」「クライマックスでダンスを存分に」というオーダーをいただきました。最初にして、いちばん打ち合わせが少ない楽曲だったような。──最初のすり合わせが肝心な気もしますが、どうして?演目を左右するナンバーだからこそ、あえて託してもらったのかな……と。僕が“フレッシュさ”をどこまで的確に捉えて形にできるか、腕試しさせてもらったような感覚です。──谷さんのオーダーに、AKIHITOさんはどう応えていったのでしょうか?このシーンは、涼真くん演じる主人公マイクが「バスケットボールのスター選手である」ことを観客の皆さんにしっかり伝えなければいけません。その説得力を出すために、実物のボールを使ったダンス表現を考えました。キャストは楽曲のリズムに合わせてボールを弾ませながら、試合を展開していきます。その中で歌にお芝居、最後にはダンスシーンを繰り広げていく。──ステージ映えしそうなシーンですね! 一方でボールを扱うのはリスクもあると思いますが、実物を用いる狙いは?単にボールを持って踊ればいいってわけではないんですよね。涼真くんのパフォーマンスが「バスケットのスター選手」に見えるように。そのために実物のボールを使います。いつも「このタイミングで踊る理由」というか、ダンスの“必然性”を掘り下げながら振付しているんですけど。開幕初日にその意図がお客さんにしっかり伝わるか、今はワクワクよりドキドキの方が強いかもしれません。マイクの同級生になったつもりで手拍子を──製作発表で竹内さんがアンサンブルキャストとダンスを展開した「#BRANDNEWDAY」は明るくノリノリのナンバーでした。お客さんに何を感じ取ってもらいたいと考えて振付されたのでしょうか?これはマイクが若返った直後に繰り広げられる楽曲ですね。容姿やバスケットボールの才能など彼が持っている周りの人を惹きつける魅力が、どんどん人の噂になっていく様子を歌ったナンバーというか。イケてた17歳に戻ったマイクがいきなりモテだして、周囲からキャーキャー言われる。──「#イケメン転校してきた」と頭に“#(ハッシュタグ)”をつけてSNSで拡散されるような?そうです!まさに「ハッシュタグってキーワードがポイントになりそうだな」と楽曲タイトルから連想して、「ハッシュタグ」と歌っている箇所で観客の皆さんが手拍子できるように振付しました。このナンバー自体も爽やかでハッピーな曲調でしたし、お客さんもマイクの同級生になったつもりで“参加”してもらいたいなって。前向きなメッセージを自然に受け取って──AKIHITOさんご自身は『17 AGAIN』という作品の魅力をどのように受け止めていらっしゃいますか?とてもハッピーな作品です。一度どん底を味わった主人公が、どんな風に人生をやり直していくのか。自分の生き方を貫いて、まっすぐ生きるとはどういうことか──。その問いかけに応えようともがくマイクを見届けるうちに、観客の皆さんも前向きなメッセージを受け取れる気がしますね。──最後に、ダンス面での見どころを教えてください。ダンスを見てもらうというより、作品の世界観にどっぷり浸かってもらいたいですね。お客さんがナチュラルに劇世界へ入り込めるような振付にしているので、むしろ「ダンスを感じてもらえない方が嬉しい」くらい。お客さんに「なんか始まったな」と思われてしまったら、キャラクターに不自然な動きをつけていることになる。そんなわけないけど、「あれ、この演目ダンスあったかな?」って感じさせることができたら僕の勝ちだな、と密かに思っています。この『17 AGAIN』におけるダンスは、歌とお芝居に自然と溶け込んでいるような存在であって欲しい。そう願いながら、稽古場で日々創作し続けています。取材・文:岡山朋代撮影:源賀津己★『17 AGAIN』連続インタビュー第3弾(5月7日公開予定)は、翻訳・演出の谷賢一さんが登場!公演グッズプレゼントもあります! ぜひチェックしてください。公演情報ミュージカル『17 AGAIN』劇作・脚本:マルコ・ぺネット作詞・作曲:アラン・ザッカリー&マイケル・ウェイナー翻訳・演出:谷賢一出演:竹内涼真 / ソニン / エハラマサヒロ / 桜井日奈子 / 福澤希空(WATWING) / 有澤樟太郎 / 水夏希 / 他【東京公演】2021年5月16日(日)~2021年6月6日(日)会場:東京建物 Brillia HALL【兵庫公演】2021年6月11日(金)~2021年6月13日(日)会場:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール【佐賀公演】2021年6月18日(金)~6月20日(日)会場:鳥栖市民文化会館 大ホール【広島公演】2021年6月26日(土)会場:広島文化学園HBGホール【愛知公演】2021年7月1日(木)~2021年7月11日(日)会場:御園座チケット情報
2021年04月30日ザック・エフロンが主演したコメディ映画を、世界で初めてミュージカルとして上演する『17 AGAIN』。この作品で初舞台を踏み、主演を務めるのが竹内涼真だ。“負け組”としての人生を受け入れていた35歳の主人公マイクがバスケットボールのスター選手だった17歳の頃の姿に戻り、家族の絆を取り戻そうと奮起する様子を、彼はどのように立ち上げるのか──。昨年11月末に行われた製作発表を経て、カンパニーでの全体稽古に入って約2週間というタイミングで話を聞く機会に恵まれた。演出・谷賢一と二人三脚で「演劇の“筋肉”を鍛える」──製作発表の前から、歌とダンスの自主トレに励んでこられたそうですね。ドラマ撮影の合間を縫ってレッスンに取り組んでいました。そこでベースはできた気がしますけど、実践として吸収できているのはカンパニーでの稽古に入った最近ですね。初舞台ということもあって「自分がいちばんこの現場で何もできない」状況に置かれています。──演出を手がける谷賢一さんは、初舞台の竹内さんにどう働きかけてくださっているんでしょうか?役のこと、場面ごとの感情、観客への届け方……舞台に初めて出演する僕の視座に立って一緒に考えてくださるので、本当にありがたいです。まだ何も始まっていないし終わってもいないのに、谷さんにはすでに何度も感謝していますね。──映像と演劇で、お芝居のやり方に違いを感じました?全然違いますね。これまで映画やドラマでしてきた演技が、舞台だと通用しないことがよくわかりました。映像だと、セリフは”相手”に伝えるもの。でも舞台の場合、相手だけにセリフを言っても観客の皆さんに届かないんですよ。「いま相手にこんなセリフを伝えています」って状態を見せなきゃいけない。自分と相手役の方だけで完結させず、観客に届けるための意識も必要だとわかった時には一瞬パニックになりましたね。──その考え方、谷さんがツイートされていた世阿弥の能楽論「離見の見」ですね。演者が、自分から離れて観客の立場で自身の姿を捉え、演技についても客観的な視点を持つことが大切である、と。谷さんは「立ち稽古初日で“離見の見”が話題に挙がった」とおっしゃっていました。まさに! でも僕、最近ドラマで客観的に自分を捉えることをやめていたんですよ。観客の視点を取り入れて演じると、どうしても「こう見られたい」って自意識が入り込む。それってキャラクターを演じる軸がブレてしまうことでもあるんです。だから客観は監督に託そう、って。ただ、演劇の世界では役者も観客の立場から自分を捉えて表現しないと届かない。映像におけるお芝居の考え方とまったく違うことに、稽古の早い段階から気づかせてくれた谷さんにはやっぱり頭が上がりません。──具体的に、どんなシーンを稽古していて気づいたんですか?驚き、怒り、悲しみ……マイクの感情が大きく動いた瞬間ですね。映像だったらカメラがアップしてくれるから、表情でその変化を見せられる。たとえば日本人を演じる場合、喜怒哀楽や本音は“隠す”お芝居がリアルなんですよ。それでもこぼれてしまう瞬間に、ドラマがある。一方で舞台は映像と違ってカメラに“寄って”もらえないから、体全体で表現する必要があります。でも場数を踏んでいない僕には、まだその引き出しや筋肉が圧倒的に足りなくて。──演劇におけるお芝居の“筋肉”を、谷さんと二人三脚で鍛えている最中なんでしょうか?そうですね。たとえば「ここで一度立ち止まってみたら、マイクの悲しみが伝わるんじゃない?」と実際に谷さんに演じていただく場合もあります。そこからイメージを膨らませる作業を繰り返していくような。──1ヵ月半後、開幕の時にどれだけ筋肉がつくか楽しみですね!僕らしく演じるということももちろんですが、まず基本動作を徹底したいですね。そこから自分のスタイルがにじみ出ればいいな、と思っています。さえない35歳は「映画よりダサい仕上がり」──原作映画でザック・エフロンとマシュー・ペリーが二人で扮した主人公マイクを、竹内さんは一人で演じます。過去のインタビューで「それぞれの年齢でしっかり役づくりを行い、その差が大きいほどおもしろくなる」とおっしゃっていましたが、現時点でどのように取り組んでいらっしゃいますか?35歳のマイクは「こんなお父さんにハグされたくないわ……」ってイメージで清潔感がなく、映画よりかなり太っています。容姿を整えることを諦めてそんなに腹も出ていたら、そりゃマギー(娘)もアレックス(息子)もイヤだろうって人物造形。パンツ一丁でいびきかきながら寝てるんだろうな……とか、酔っ払って帰ってきて「ねぇママ〜」とか言いながらスカーレット(妻)にウザ絡みしてそうだな……とか。一度ポスター用にビジュアル撮影しましたけど、「やり直した方がいいんじゃない?」ってくらいダサい仕上がりになりそうです(笑)──映画の中年マイクは、人生と家族に疲れ果てた哀れな男に見えました。そうなんですよ。僕も、映画の大人マイクは妻との不仲と子どもたちの思春期が重なってしまった不幸な男に見えました。会社では新人の女性社員に先に昇進され、自分の席が無くなってしまって。でもミュージカルでは「うまくいかない結果を招いた原因は、すべてマイクにあった」って描き方になるかもしれません。──ミュージカル化に際して設定をアレンジするんでしょうか?いちばん最初の家族シーンで、35歳のマイクがどれだけダメな父親で、家族の抱える悩みやトラブルに気づけていないか……ということを観客に伝えておく必要があるんですよね。谷さんいわく、「その方が17歳に戻った時に『うーわ、俺って周りがこんなに見えていなかったのか』って彼のショックを強く伝えられると思うから」って。──一方で、バスケットボールのスター選手だった17歳のマイクはどのように演じますか?劇中のほとんどが17歳の姿で、冒頭の35歳と見た目も振る舞いも変わるから……それほど強く意識しなくても演じ分けができる気がしています。大切なのはコメディ要素をどこまで出すか。見た目はイケてる17歳だけど中身は35歳だから、どうしてもオヤジくさい言い回しが出てくるんですね。お客さんにも「わ、オッサンくささ全開だけど大丈夫?」って感じてもらった方がよいのか、それとももっと隠して演じた方が伝わるのか……そのバランスはこれから稽古場で見つけていきたいですね。キーをひとつ上げたら感情が乗って突き抜けられた──製作発表で披露されたミュージカルナンバーのうち、「The Greatest Prize」が印象的でした。どんな楽曲なんでしょうか?一幕ラストを飾る楽曲ですね。トラブルを抱える娘・息子を前にしたマイクが、「17歳に戻れた奇跡を無駄にせず、みんなの絆を絶対に取り戻すぞ!」と家族の“再生”を誓って一幕が終わります。──マイクの想いが炸裂するナンバーを、竹内さんはどのように歌おうとしていらっしゃいますか?実は一昨日、製作発表で披露したキーよりひとつ上げて歌ったら……ものすごい感情が乗って突き抜けられたんですよ! ピアノの伴奏がない自宅では、おのずと歌いやすいキーで発声していたようで。それを先生にお伝えして個別レッスンでも高いキーで歌ってみたら、うまく行って嬉しかったです。──製作発表の直後にお話をうかがった時も、主人公の感情を表すのに「ハンドマイクだと違和感があったからヘッドセットに変えてもらった」とおっしゃっていましたね。今回も竹内さんなりの試行錯誤が、うまく作用した?ミュージカル出演の目標として「セリフのようにメロディを紡ぎたい」、もっと言うなら「歌とセリフの境界線が曖昧になるほど融合できたら」と考えていたんですけど。でも最近、すべてセリフのようによどみなく歌ってしまってはもったいない……と感じるようになって。主人公の伝えたいメッセージが明確なナンバーではあえて“歌”を強調したパフォーマンスを繰り広げ、お客さんを圧倒する瞬間も大切なのかな、と。一幕ラスト、二幕に向けて爆発できるところはひとつ音程を上げて、体の内側から湧き出るエネルギーをすべて歌の中に詰め込んだ方が観客の皆さんに刺さる気がした。谷さんへの相談結果次第ではありますが、そんな気づきがありましたね。家族の再生を誓うオヤジから、元気を受け取ってもらえたら──ミュージカル『17 AGAIN』のテーマや発するメッセージについて、全体稽古が始まったいま改めて竹内さんが考えていることは?身近な存在の価値を再発見することで人生は好転する……という前向きなメッセージが込められた作品だけに、だいぶ明るい作品になりそうな予感がしています。稽古場のテンションがとにかく高い!──映画よりも明るい?はい! しかも映画よりだいぶ笑えるんじゃないかな。たとえば17歳に戻ったマイクが、自分を父親と思っていない息子アレックスと接するシーンはコメディ要素満載です。──映画だけ拝見すると、マイクとアレックスの場面にコメディ要素は感じられませんね。ですよね? でもミュージカルでは一線を画していて。今日やった稽古では、アレックスが歌っている背後でものすっごく僕(マイク)が応援していたり。息子に対して「もう花びら撒いちゃえ!」みたく突き抜けた親バカ精神が発揮されているシーンです。──姿かたちは17歳なのに、どうしても中の人35歳パパがにじみ出てしまう?そうそう! 映画のマイクはずっと正体を隠しているけど、ミュージカルでは父親バレバレなんですよ。演劇のおもしろさって、たとえばアレックスがメインの歌唱シーンでも、マイクが違う世界線にいる設定が同じステージ上につくれること。これが成立するから、マイクが父親を全開にしちゃっても平気になる。そこがすごく興味深いなって。だからこそ家族を再生しようと一生懸命もがくマイクに対して、お客さんも「がんばれオヤジ!」って声援を送れるんじゃないかな。彼のどうしようもなくダサい部分を惜しみなく晒け出すことで、映画より感情移入しやすくなっている気がします。マイクから元気をもらって、笑い飛ばしていただけたら。取材・文:岡山朋代撮影:渡邊明音★『17 AGAIN』インタビュー第2弾は、本作で振付を担当するダンサー・コレオグラファーのAKIHITOさんにインタビュー! 近日公開予定です。公演情報ミュージカル『17 AGAIN』劇作・脚本:マルコ・ぺネット作詞・作曲:アラン・ザッカリー&マイケル・ウェイナー翻訳・演出:谷賢一出演:竹内涼真 / ソニン / エハラマサヒロ / 桜井日奈子 / 福澤希空(WATWING) / 有澤樟太郎 / 水夏希 / 他【東京公演】2021年5月16日(日)~2021年6月6日(日)会場:東京建物Brillia HALL【兵庫公演】2021年6月11日(金)~2021年6月13日(日)会場:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール【佐賀公演】2021年6月18日(金)~6月20日(日)会場:鳥栖市民文化会館 大ホール【広島公演】2021年6月26日(土)会場:広島文化学園HBGホール【愛知公演】2021年7月1日(木)~2021年7月11日(日)会場:御園座チケット情報
2021年04月23日裸エプロンのジャケット写真が鮮烈な印象を与えたソロ・デビュー曲「カレーライスの女」で知られるソニン。現在、数々の舞台作品で力強い存在感を放っている彼女は、歌手としてスタートした20年越えのキャリア形成について「運が良かったんだと思います」と語る。しかし、彼女のこれまでを支えてきたのは、決して運だけではない。彼女は常に変化を恐れず「感謝」と「謙虚」を胸に、芸能界を駆け抜けてきた。――デビュー20周年を迎えた昨年からは、新型コロナが猛威を振るい始めました。コロナ以前と以降で、お仕事をする上での健康面に対する意識には、どんな変化がありましたか?健康面では、免疫を上げなきゃっていう気持ちにはなりましたけど、食は何も変えていないかな。免疫を上げるためにビタミンCをたくさん摂ろうとか、加工品じゃなくてちゃんと栄養のあるホールフーズ(自然食品)を摂ろうとか。そういう意識はあったんですけど、特に何かを変えたわけじゃないかもしれないです。――普段からの健康に対する意識のおかげで、体調を崩さずにやってこれた。今、どこまでどういう風に気をつければ(コロナに)かからないのかなんて、正解はないんですけど、今のところ体調も崩さずに。もちろん、対策などは異常に気をつけています。ただ、食べるものに対しては、「免疫を取り合えず落とさないように!!」と気をつけていますけど、何かが変わったっていうわけではないですね。とにかく、今までやってきたことを。「自分の体調の変化に対して敏感に」というくらいです。――20年は文字にするとたった3字ですが、とても長い時間ですよね。これだけ続けることができている理由を、改めて自己分析すると?運が良かったんだと思います。私はご存じの通り、引退してもおかしくないようなことが、けっこう起きたりしていて。最初は歌手デビューをしましたけど、「歌手だけでは生きていけないんじゃないか」と言われながら、芝居というものに巡り合って、舞台っていうものに巡り合って。ちょっと形を変えながらでも、続けてこれたのは、すごく運が良かったなって思います。運イコール、人との出会いだったり、仕事・芸術の面でも、いろいろなものとの出会いがあって。それを繋いできたんです。一つに固執しちゃうと、絶対に続かなかったことを、「新しい自分」を恐れずに、「見にいこう!!掴んでいこう!!チャレンジしていこう!!」って思えたから、多分繋がったのかなと思います。でも、やっぱり運が良かったんだと思います。大人になったらというか、みんな感じることかもしれないですけど、絶対にまず感謝するんです。何に対しても、人に対しても、状況や環境に対してもそうです。あと、謙虚さを持つ。この二つは、多すぎることはない。感じて多すぎることは、絶対にない二つだと思っているんです。日本は謙虚さが得意過ぎて、過ぎると埋もれちゃうかも知れませんが(笑)。――これまでのキャリアを踏まえて、あえて転機を挙げるなら?いっぱいありますけど…一番言っているのは、ニューヨーク(留学)かな。自分の肩の荷が下りた感じがしたんです。それまでは、少し頭が固かったんですよ。それがフレキシブルに、パンって弾けたのは、やっぱりニューヨークでした。――具体的には、どんな影響を受けたんですか?ニューヨークって、いろいろな人種の人が生きていて、自分が好きなように生きているんですよ。それを受け入れてもらえるのが、ニューヨークなんですよね。いろいろな人種が住んでいる街なので。みんな自分勝手に生きていて、自分の文化のルールで生きていて。日本的に考えると、「勝手だな」って最初は思うんですよ。でも、その強さ、「自分を貫く強さ」が、すごく清々しいというか。尊敬に代わっていくんです。それで「自分って、くだらないことを気にして生きてきたんだな」っていうことに気づくんです。彼らは人のことを気にしていないし、自分が生きやすいように、自分らしく生きる為に、格好もそうだし、生活の仕方もそうですね。彼らを見ていると、自分って「こうしなきゃいけない」「ああしなきゃいけない」「誰かが見ているから」「誰かのために」っていうイメージで固まっていたんだなっていうことに気づいて。「かっこ悪い自分」みたいなものを、受け入れるようになったんです。かといって、ニューヨーカーがみんな自分勝手かと言ったら、そうじゃないんです(笑)。彼らには、もっと違う愛情や思いやりがあるんですよね。気の遣い方とか。謙虚さも、またちょっと違う謙虚さを持っていたり。英語で「humble=謙虚さ」って言いますけど、彼らはすごく大切にしているんですよね。優しさもそうです。日本人とはまた違う「politeさ(優しさ)」があって。そういった意味で、良いとされているボランティア精神も、価値観が変わった感じがしていて。日本で言う謙虚さが、どういう謙虚さなのかが、最早わからないんですけど(笑)。――日本だと、控えめ=謙虚さという考え方があるかもしれないですね。自分を褒めることは後ろめたいというか。私の考える謙虚さと、ちょっと違うかもしれないですね。私も、自分を過小評価しがちなんですけど、それは「自分なんてダメ……」ということじゃなくて、「ここで満足しちゃいけない」「絶対にもっと素晴らしい人がいる」「素敵な人がいる」って思うこと。自分をいじめるんじゃなくて、もっと上がいるから、「明日も頑張ろう‼」みたいな気持ちです。――「もっとやれる‼」という向上心があるんですね。自分を控えめにするなんて、絶対にしないです(笑)。感謝しつつ、横柄になるんじゃなくて、天狗にならないってことかな。私の謙虚さは。とりあえず感謝して、でも謙虚に。舞台っていうものに感謝して、出来ることに感謝して。「自分一人でやれていることじゃない」っていう意味かな。そういう意味の「humble=謙虚さ」ですね。●ソニン1983年生まれ。2000年、EE JUMPとしてCDデビュー。2002年、シングル「カレ―ライスの女」でソロアーティストとして活動開始。翌年ドラマ『高校教師』(TBS系)で女優としても活動を始める。2007年『スウィニー・トッド」でミュージカル初舞台。その後、海外留学をへて、現在、女優業を中心に活躍している。第41回菊田一夫演劇賞、第26回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞。 3月22日にはスタイルブック『ソニンの美・ヴィーガン』(2500円 東京ニュース通信社刊)を発売する。
2021年03月20日年齢を重ねても美しいソニンに学ぼう!2021年3月22日(月)、講談社から、女優・ソニンのフォトブック『ソニンの美・ヴィーガン』が発売される。「完全菜食主義」を11年間続けているソニンが、ヴィーガンの経験と知識をレクチャー。オリジナルのヴィーガンレシピや、オススメのヴィーガンフーズショップなどを紹介する。日本一ストイックな女優とも評されるソニンの愛用美容&健康グッズや、毎朝続けている10分間ストレッチ法にも注目だ。販売価格は2,500円(税込み)。アスマート、紀伊國屋書店 新宿本店、SHIBUYA TSUTAYAにて、直筆サイン入り『ソニンの美・ヴィーガン』を先着順で販売する。インスタグラムのフォロワーからは、「おめでとうございます!!購入します!!!」「予約しました」などのコメントが寄せられている。芸能生活20周年ソニンは1983年3月10日生まれ。AMUSEに所属。2000年10月18日にEE JUMPのメインボーカルとしてCDデビューし、現在は、女優やミュージシャンとして活動している。「第41回菊田一夫演劇賞」演劇賞、「第26回読売演劇大賞」優秀女優賞などを受賞。美容と健康を熱心に研究し、ストイックなライフスタイルが注目されている。オフィシャルブログのフォロワー数は12,000人以上。インスタグラムのフォロワー数は45,000人を超えている。(画像はソニン オフィシャルブログより)【参考】※ソニン オフィシャルブログ※ソニン オフィシャルインスタグラム※AMUSE※アスマート※SHIBUYA TSUTAYA
2021年02月17日“M・A”という同じイニシャルを持つ、王妃マリー・アントワネットと庶民の娘マルグリット・アルノーの数奇な運命を描いたミュージカル『マリー・アントワネット』が2021年1月28日(木)から東急シアターオーブほかで上演されている。本作は、『エリザベート』や『モーツァルト!』などの作品を手掛けたミヒャエル・クンツェ&シルヴェスター・リーヴァイが、遠藤周作の小説『王妃マリー・アントワネット』から着想を得て生み出した、日本発のオリジナルミュージカル。2006年の初演以降、ドイツや韓国で上演され、今回は、新曲を追加した新演出版(2018)の再演となる。18年公演に引き続き、花總まりと笹本玲奈がマリー、ソニンと昆夏美がマルグリットを演じる。加えて、田代万里生と甲斐翔真がマリーの恋人・フェルセン伯爵、上原理生と小野田龍之介が王家の失脚を狙うオルレアン公、上山竜治と川口竜也が革命派のジャック・エベールとして出演する(いずれもWキャスト)。28日に行われた、笹本、昆、甲斐、小野田、上山のキャストによるゲネプロ(総通し舞台稽古)を見た。王妃としての矜恃がありつつも、どこか人間臭さもある笹本マリーと、パワフルさと知性を感じさせる昆マルグリット。王妃と庶民という決定的な立場の違いがあり、対照的な運命をたどる2人ではあるが、その人生が交錯するときに、ふと浮かび上がる「共通点」の見せ方が見事で、不思議な説得力があるペアだった。東京公演は2月21日(日)まで。大阪公演は3月2日(火)から11日(木)まで梅田芸術劇場メインホールで上演される。初日に向けたキャストのコメントは以下の通り。■花總まり今回はコロナ禍での上演ということで特別な想いをキャスト一同が抱いてでの舞台になります。この舞台をご覧頂きたい、成功させたいという気持ちで各自様々な感染予防対策を精一杯行ってまいりました。観客の皆様におかれましてはどうぞこの特別な『マリー・アントワネット』をお楽しみ頂ければ幸いです。残念ながら観劇が叶わなかった方々にもこの舞台上から熱いメッセージをお届けする気持ちと全てに感謝して演じたいと思っております。■笹本玲奈徹底された厳しい感染対策の中で進めてきたお稽古を経て、今日無事にこの日を迎えられることを心から嬉しく思っております。今後どのような状況になるかは誰にも分かりませんが、1回1回の公演を『今日と言う日は今日しかない』という心持ちで務め、劇場にお越しくださったお客様に最高の舞台を全身全霊でお届けします。取材・文・撮影:五月女菜穂
2021年02月01日ミュージカル『17 AGAIN』の製作発表が行われ、主演の竹内涼真をはじめ、キャストのソニン、エハラマサヒロ、桜井日奈子、有澤樟太郎、水夏希、翻訳・演出の谷賢一が登壇した。ザック・エフロンが主演したコメディ映画『セブンティーン・アゲイン』(2009年)が、マルコ・ぺネットの脚本、アラン・ザッカリーとマイケル・ウェイナーによる作曲・作詞でミュージカル化される本作。世界初演となる今回の上演版では、“負け組”としての人生を甘んじて受け入れていた35歳の男がバスケットボールのスター選手だった17歳の姿に戻り、家族の絆を取り戻そうと奮起する姿が描かれる。製作発表の冒頭で、主人公のマイクとして歌唱パフォーマンスを披露した竹内。約190人の一般オーディエンスを前に、まず女性アンサンブルと「#brandnewday」をハツラツと歌い上げた。ソロナンバーの「The Greatest Prize」ではパワフルな歌声を響かせながら、明るく前向きなメッセージを観客に届ける。本作が初舞台となる竹内は、会場となったZepp Tokyoの広さに驚き「ステージ空間をどう活かしながら歌えばいいか……」とビギナーならではの率直な感想を明かすと、妻スカーレット役のソニンは「(ミュージカル経験者の)私たちですら稽古が始まっていない状態での歌唱は緊張するのに、素晴らしかったです!」と絶賛。「人生で一度きりの初舞台って“勢い”という武器になると思います」と竹内にエールを贈った。17歳に戻ったマイクが通う高校の校長マスターソン役を務める水も「これまで映像の世界で培ってきたご経験が、舞台上でリアリティを出すにはすごく重要」と竹内に視線を送りつつ、「芝居のハートを持っていらっしゃる竹内さんが舞台空間の使い方を手に入れたら無敵ですよね!」と温かく語りかける。娘マギーを演じる桜井が実際にあった反抗期のエピソードを明かすと、竹内は「娘に疎まれる父マイクに説得力を出すためのヒントになりますね」と反応。それぞれが竹内に持ち寄れる知恵を授ける中で、親友ネッド役のエハラは「とにかく大きな声とオモロい顔!」と強調し、会場全体を和ませた。マイクの天敵となるマギーの彼氏スタンに扮する有澤は「物語をかき乱す役なので、竹内さんと張り合えるよう心身を鍛えたい」と抱負を述べる。一連のやり取りを見守っていた谷は、本作の魅力を「身近な存在の価値を再発見し、自分が大切なものをたくさん持っていたことに気づかせてくれるようなハッピーな作品」と紹介し、会見を結んだ。公演はまず5月16日(日)~6月6日(日)に、東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)にて。その後、7月にかけて兵庫・佐賀・広島・愛知と巡演する。取材・文:岡山朋代
2020年12月02日2021年5月16日から公演されるミュージカル『17 AGAIN』の制作発表が11月30日、東京・台場のZepp TOKYOで行われ、主演の竹内涼真をはじめ、ソニン、桜井日奈子、エハラマサヒロらがが出席した。同ミュージカルは、2009年に公開されたザック・エフロン主演の映画『17 AGAIN』を日本で初めて舞台化したもの。元高校バスケットボールのスーパースターが、恋人の妊娠をきっかけに夢を諦めて家庭を持つも、ある日不思議な用務員と出会って35歳から17歳に戻って人生をやり直す、というストーリーだ。主人公のマイクには舞台初挑戦の竹内涼真、妻・スカーレット役をソニン、マイクとスカーレットの娘・マギーを桜井日奈子、マイクの親友・ネッドをエハラマサヒロが演じる。この日はアンサンブルによるダンスと歌を披露した竹内は「自分なりに反省点はたくさんあって途中で声が潰れてしまい、悔しい思いはありますが、本番の来年に向けて死ぬ気で努力してお客さんを全力で楽しませて帰っていただけるように頑張りたいと思います」と決意新たに。この日のために3カ月間稽古して臨んだというが、「稽古と全く違う感触というか、今日ステージに上がって感じた自分の不安要素を全部取り除いてステージに立たないと皆さんに届かないなと思いました。映像の仕事は全く緊張しないし自信を持ってカメラの前に立っています。それと同じことをここでもと思いましたが、大変だなという気持ちですね」と力を込めた。そんな竹内に対して舞台経験豊富なソニンは「私も初舞台の時はすごく緊張してプレッシャーを感じましたが、初舞台は1回だけ。初舞台の勢いは竹内さんしか持てません。それを自分の武器だと思ってやってくだされば、私たちはついていくだけですよ」とエールを送り、「信頼できる関係を作っていけたらと思っています」と役同様にサポートを約束した。今回の舞台で竹内は17歳と35歳のマイクを演じる。それにちなみ、「17歳の自分はどうだった? 35歳の自分はどうなりたい?」という質問に「ずっとサッカーをやっていてプロの選手を目指していたんですが、上手く行かなかった時期だったので自分の好きなことに前向きになれませんでした。それと学校でどうやったら女の子にモテるのかということしか考えていませんでしたね(笑)」とほろ苦い思い出話も。将来については「今27歳で10年もありませんが、演技をしている時が一番好きで、自分がその仕事に向いていると再確認しています。技術をどんどん上げていって、アジアの方だったり色んな国の方とお仕事をしたいと思っています。その一歩として今回のミュージカルは挑戦ですし、この初舞台ミュージカルを乗り越えて自分の可能性を広げていけたらと思います」と意欲を語っていた。ミュージカル『17 AGAIN』は、5月16~6月6日に東京・東京建物 Brillia HALL、6月11~13日に兵庫・西宮市 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール、6月18~20日に佐賀・鳥栖市民文化会館 大ホール、6月26日広島・広島文化学園 HBGホール、6月20日~7月11日に愛知・名古屋 御園座で公演。
2020年12月01日アメリカのシンガーソングライター、キャロル・キングの半生を彼女自身がつくった名曲とともに綴るミュージカル『ビューティフル』が2020年11月5日(木)から帝国劇場で開幕した。3年ぶりの再演だが、主演の水樹奈々と平原綾香をはじめ、メインキャストは日本初演のメンバーが全員揃った。舞台は、ニューヨークに住む16歳のキャロル(水樹奈々/平原綾香※Wキャスト)が、教師になることを勧める母のジニー(剣幸)の説得を振り切って、プロデューサーのドニー・カーシュナー(武田真治)に曲を売り込みに行くことから始まる。ドニーに認められて作曲家としての一歩を踏み出したキャロルは、カレッジで出会ったジェリー・ゴフィン(伊礼彼方)と恋に落ち、作曲家・作詞家としてコンビを組むことに。そして、妊娠、結婚。キャロルは、ヒット曲を作りながら、仕事と子育てに奮闘する日々を過ごす。2人は、ドニーがプロデュースする作曲家バリー・マン(中川晃教)と作詞家シンシア・ワイル(ソニン)のコンビと互いにしのぎを削り、1960年代のアメリカ・ヒットチャートの首位を争う。すべてが順調に思われたが、時代が変わり、ヒット曲を書き続けなければならないという焦燥感からジェリーが精神的に追い詰められて……。『A Natural Woman』や『The Locomotion』、『You’ve Got A Friend』などのヒット曲を作曲したキャロル・キング。本作は、60~70年代のアメリカのみならず、世界中でヒットした彼女の楽曲が散りばめられた、いわゆる「ジュークボックス・ミュージカル」だ。楽曲の素晴らしさはもちろんだが、キャロルの波乱の半生を軸に、作詞家・作曲家のクリエイターたちの音楽が生まれるまでの苦悩、当時の音楽業界の内情なども丹念に描かれており、芝居としても非常に見応えがある作品といえる。11月4日(水)夜に行われたゲネプロ(総通し舞台稽古)を観劇した。前回2017年の本作出演が初舞台だった水樹奈々は、再演となる今回、キャロル役が板につき、舞台を心から楽しんでいる様子が印象的。6日には第1子妊娠を公表したが、変わらず迫力ある歌声を披露していた。母になるということで、キャロル役をまた別角度から深めたような気もする。伊礼の演じるジェリーは、自身の才能の限界を感じながら、それを突破しようと刺激を求めて遊びに繰り出す。その焦りやどこか哀愁漂う芝居が特別いい。中川のバリーと、ソニンのシンシアのペアも、初演以上に息があっていて、作品を明るくする存在だった。上演時間は約2時間55分(休憩30分含む)。公演は28日(土)まで。取材・文:五月女菜穂
2020年11月09日女優や歌手として活躍しているソニンさん。その高い歌唱力と演技力で、多くの人から支持されています。そんなソニンさんの現在の姿や、俳優の三浦春馬さんについて語ったこと、これまでリリースしたシングルやアルバムなど、さまざまな情報をご紹介します!ソニンの現在の姿に驚き!インスタに投稿された画像に「かわいい」2000年10月に、ダンスボーカルユニット『EE JUMP』のメンバーとしてシングル『LOVE IS ENERGY!』でCDデビューしたソニンさん。その後、『おっととっと夏だぜ!』や『青春のSUNRISE』などの楽曲をリリースしましたが、メンバーの不祥事を受け、『EE JUMP』は無期限の活動休止を発表し、事実上解散となりました。2002年に、ソニンさんはシングル『カレーライスの女』をリリースし、ソロデビュー。同曲のジャケット写真やプロモーションビデオでは『裸エプロン姿』を披露し、当時大きな話題に。以降、多数の楽曲をリリースする一方、2003年からは女優としての活動もスタート。2004年には『8人の女たち』で舞台デビューし、現在に至るまで、多数の舞台や映画、ドラマに出演しています。そんなソニンさんは、インスタグラムやツイッターを頻繁に更新。現在の姿を見ることができます。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る Sonim ソニン 선임(@sonim_official)がシェアした投稿 - 2020年 5月月26日午前5時35分PDT この投稿をInstagramで見る Sonim ソニン 선임(@sonim_official)がシェアした投稿 - 2020年 2月月13日午前4時28分PST ✨テレビ出演のお知らせ✨TBS『裏顔女子の夜 』に #ソニン が出演いたします‼️ “オモテの顔とウラの顔”について本音のトークバラエティとなっておりますどうぞ、お楽しみに〜♪★ソニンスタッフ★2020年7月20日(月)21:00〜22:57 OA MCバナナマン #設楽統 さん pic.twitter.com/BipsA8xdvo — ソニン (Sonim) &STAFF (@Sonim_official) July 13, 2020 デビュー当時、17歳だったソニンさんは2020年8月現在、37歳に。現在も昔と変わらぬかわいらしさを見せており、ファンからは「かわいい!」「きれい」といったコメントが寄せられています。ソニンがブログで三浦春馬について語るミュージカルで共演ソニンさんが、2020年7月25日にブログを更新。同月18日に、30歳という若さで亡くなった三浦春馬さんについてコメントしました。2人は、ミュージカル『キンキーブーツ』で共演。ちなみに同作には、小池徹平さんや玉置成実(たまき・なみ)さんなども出演していました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る Sonim ソニン 선임(@sonim_official)がシェアした投稿 - 2020年 7月月25日午前12時11分PDTソニンさんは、ブログの冒頭で「長い間、何も発信できないままで、ご心配おかけしました」とつづり、三浦春馬さんへの思いをこのように語っています。正直、ずっと、何か発信する気になれなくて…いつかは何かしらしなくては、と思ってたけど毎日毎日色んな想いが巡るしタイミングがわからなくて…そしてあまりにも愛された彼に対して自分が何か言葉を発することも申し訳なくて。それでも今日、今の気持ちを纏めて私なりにしたためます。「本当なの」これを毎日繰り返している。何かの間違いではないか。いまだに、ニュースで見る字面が合わない。息ができなくなるほど泣いて、何度も呼びかけて、沢山思い浮かべて、いっぱい話しかけたし、すっと考えてた。でも、正直ずっと何かがおかしいと感じていました。考えても考えても繋がらないし、知ろうとしても知れない“彼の思い”があるのではと思えてならない。段々、これは我々が知りうる事じゃないし、望んでいないのかも、と。真実は彼しか持っていません。自分達が悲しんでいることは、自分達の勝手なことで…彼を認め、彼を受け入れ、大丈夫だよ、いいんだよ、って送ってあげなきゃそういう気持ちが芽生えました。“Accept someone for who they are.”彼と共演した作品“キンキーブーツ ”で彼の演じたローラの言葉が頭に浮かびました。それでも急に、恋しくて会いたくなって受け入れられなくて、涙が止まらない時が訪れたりしてだめだめと闘っています…少しずつ…。彼の為人はみんな知ってるし、それぞれの彼との思い出があって私も自分で感じて心の中にあるのでそのまま心の中で置いて大切にします。本当に素晴らしい表現者で挙げきれないほど素敵で不思議な魅力を持った人でした。彼がこの世で我々の心に残してくれたものが確実にあります。それは絶対にこれからも残っていくし、本当に暖かいものとして大切にして行きたい。彼が教えてくれた事が、これからも度々訪れる。彼の明るい笑顔のように、真っ直ぐ、惑わされず生きていく。春馬。たまに、あなたを思って涙しちゃうときもあるかもしれないけど、許してね。でも大丈夫、あなたはあなたで。沢山の愛をありがとう。またね。ソニンオフィシャルブログーより引用ブログを読んだファンからは、次のようなコメントが寄せられました。・ソニンさんの言葉が私の中でとても腑に落ちて、これから前へ進むことができそうです。・ソニンさんのコメントを読んで、涙しました。それは悲しい涙ではなく春馬くんを優しく受け入れる気持ちが伝わったからです。・春馬くんの分もずっと活躍してくださいね。ソニンは結婚してる?ソニンさんについて、「結婚してるの?」と気になっている人が多いようです。2020年8月現在、ソニンさんが結婚しているとの情報は耳にしません。そんなソニンさんは2014年に、ツイッターに寄せられたファンからの「結婚願望はありますか?」という質問に、このように答えていました。ありますよー!出来るかどうかは置いておいて。パートナーを持つということは、私の人生に置いて必要なことだと思うから。 RT @exKWAGERI: 結婚願望はありますか?— ソニン (Sonim) &STAFF (@Sonim_official) December 22, 2014 結婚について「パートナーを持つということは、私の人生において必要なこと」と語った、ソニンさん。ソニンさんの心を射止めるのはどんな男性なのか…気になりますね!ソニンがこれまでリリースした『歌』は?前述のとおり、2002年にシングル『カレーライスの女』でソロデビューしたソニンさんは、これまで数々の楽曲をリリースしています。ソニンさんがこれまでリリースした、主なシングルやアルバムはこちらです。シングル『津軽海峡の女』『東京ミッドナイト ロンリネス』『合コン後のファミレスにて』『ほんとはね。』『ジグソーパズル』『あすなろ銀河』アルバム『華』ソニンさんのこれからの活躍も応援しています!ソニンプロフィール生年月日:1983年3月10日出身地:高知県血液型:O型所属事務所:アミューズ2000年10月に、ダンスボーカルユニット『EE JUMP』のメンバーとしてシングル『LOVE IS ENERGY!』でCDデビュー。以降、数々の楽曲をリリースしたが、メンバーの不祥事を受け、『EE JUMP』は無期限の活動休止を発表し、事実上解散となった。2002年には、シングル『カレーライスの女』をリリースし、ソロデビュー。2003年からは女優としての活動もスタートし、以降、数多くの舞台や映画、ドラマに出演している。2017年3月放送のバラエティ番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)に出演した際、壮絶な過去を明かし、話題となった。[文・構成/grape編集部]
2020年08月26日大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤の5人の「嵐」メンバーがゲストとトークやゲームで盛り上がる「嵐にしやがれ」。その12月14日(金)今夜放送回に、俳優の藤木直人、声優の木村昴がゲスト出演。藤木さんはデスマッチ企画に、木村さんは隠れ家企画に登場する。大学時代に映画『花より男子』花沢類役に抜擢され俳優デビュー。その後本格的に芸能活動を開始し、99年にはCDデビューも果たすなど、活動の幅を広げるなかで月9「ラブ・レボリューション」や「高校教師」でブレイク。主演映画『g@me.』で第27回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。近年は「イノセンス 冤罪弁護士」や連続テレビ小説「なつぞら」などのドラマをはじめ日本テレビ系「おしゃれイズム」などのバラエティ番組でもそのトーク力を発揮、魅力を増し続ける藤木さん。今回藤木さんはデスマッチ企画に初登場。2019年に流行したグルメをかけて嵐とクイズ対決に挑む。連発される“恥ずかし解答”にも注目。大野さんが主人となる「隠れ家ARASHI」には数多くの人気アニメで声優を務める木村さんが来店。ライブチケットが即完売するなどいま話題のプロジェクト「ヒプノシスマイク」では作詞も手掛け、大のラップ好きでもある木村さんからラップを学び、大野さんが自己紹介ラップに挑戦する。また「櫻井翔○○へ行く」では、全国大会で8年連続金賞を受賞した幕張総合高校合唱部を訪れ、その強さの秘訣を潜入調査する。今夜のゲスト、藤木さんは来年1月上演の舞台KERA CROSS「グッドバイ」に出演が決定。こちらは太宰治の原作を2015年にKERA・MAP作品として上演し数々の演劇賞を受賞した恋愛狂騒劇(スクリューボール・コメディ)で、藤木さんは主人公の田島周二役を演じる。生瀬勝久が出演だけでなく演出も手掛け、ソニンらも出演。2020年1月11日(土)~13日(月・祝)に、かめありリリオホールで上演されたのち、シアタークリエほか全国で公演が行われる。木村さんが登場キャラ・山田一郎(MC.B.B)の声優を務める「ヒプノシスマイク」のユニット、イケブクロ・ディビジョン「Buster Bros!!!」の新CD「Buster Bros!!! -Before The 2nd D.R.B-」は12月25日(水)発売。「嵐にしやがれ」は12月14日(金)今夜21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年12月14日ゲストの悩みに史上最強弁護士軍団が白黒つける「行列のできる法律相談所」の9月1日(日)の放送回に、映画『引っ越し大名!』に主演する星野源と共演の高畑充希をはじめ、落語家の立川志らく、女優のソニンらがゲスト出演する。今回はMCを東野幸治と市來玲奈アナウンサーが担当。小峠英二、後藤輝基、渡部建、磯野貴理子らお馴染みのパネラー陣も出演し「私が癒される瞬間」をテーマにお届け。2015年から4年連続「紅白」出場を果たし、東京ドーム2DAYS公演も実現させるなどトップアーティストとしての一面のほか、『箱入り息子の恋』『地獄でなぜ悪い』『聖☆おにいさん』といった映画から「コウノドリ」「逃げるは恥だが役に立つ」、大河ドラマ「真田丸」などのドラマまで俳優としても大活躍の星野さん。星野さんは今回、憧れの所ジョージと初対面。所さんの秘密基地・世田谷ベースでもらったエアガンにテンションが上がりまくる星野さんは必見。また所さんに救われたという大ヒットアルバム制作の苦悩も告白する。ミュージカル「ピーターパン」や舞台「奇跡の人」「美男ですね」などに主演。『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』『DESTINY 鎌倉ものがたり』『町田くんの世界』などの映画から、ヒロイン役を務めた朝ドラ「とと姉ちゃん」や「過保護のカホコ」「忘却のサチコ」といったドラマまでこちらも幅広い作品で人気を誇る高畑さん。そんな高畑さんが「癒される」という絶品ラム肉とは!?また辛口ぶりが話題の立川さんも癒される謎の楽器を紹介してくれるほか、歌手活動から現在では舞台を中心に女優として活躍、「ボイス 110緊急指令室」でみせた恐怖のママぶりも話題となったソニンさんは幻のスイカに大興奮。芸能人たちの「癒される」モノが続々登場する。今回のゲスト、星野さんが主演を務め、高畑さんも出演する映画『引っ越し大名!』は現在絶賛公開中。「引っ越し大名」と呼ばれた実在の大名・松平直矩のエピソードを基に、星野さんが“引っ越し担当”を命じられる侍・姫路藩書庫番の片桐春之介を、その前任者の娘、於蘭(おらん)を高畑さんがそれぞれ演じる。またソニンさん出演のミュージカル「FACTORY GIRLS~私が描く物語~」は9月25日(水)からTBS赤坂ACTシアターで上演、その後10月25日(金)からは梅田芸術劇場メインホールでも公演。柚希礼音が主演して19世紀半ばのアメリカ・ローウェルで自由を夢見る女性たちの姿を描く。「行列のできる法律相談所」は9月1日(日)21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年09月01日ブロードウェイの新進気鋭ソングライティング・コンビと日本のクリエイティブ・チームの共作で、世界に先駆け上演する新作ロックミュージカル、A New Musical「FACTORY GIRLS~私が描く物語~」。芸歴20周年を迎えた柚希礼音が主演、読売演劇大賞・優秀女優賞を受賞し、注目を集めるソニンらが共演、19世紀半ばのアメリカ・ローウェルを舞台に、自由を求め闘った女性達の物語だ。共演には元宙組トップ娘役の実咲凜音、映像・舞台での活躍目覚ましい清水くるみ、12年の「RENT」以来のミュージカル挑戦となる石田ニコルら個性豊かな女優陣が集結した。この度行われた本作の稽古場公開、囲み取材が行われ、キャストが意気込みを語った。【チケット情報はこちら】柚希が演じるサラ・バグリーは、実在した女性であり、働く女性たちのリーダーとして立ち上がる人物。その役について「宝塚のトップ時代に色々リーダーとして悩んだ事がすごく思い出されました」とし、「20年間ミュージカルをやらせて頂いておりますが、宝塚以外で取材でこんなに女性が並ぶのは滅多にない(笑)。なので、とても革命的なミュージカルだと思います。本番までには役名のない方もキラキラして、誰を観たら良いか分からないくらいの中で、私達も増々エネルギーをもってやりたいと思っています。恋愛がメインではなく、でもお客様にかなり共感してもらえる事が多い作品になっているので、女性はもちろん、男性も「女性はこう思ってるんだな」と分かってもらえるのでぜひ見て頂きたいと思います」と、語った。ソニンが演じるのは工場で働くガールズの寄稿集「ローウェル・オファリング」の編集者として女工たちの憧れの存在であったハリエット・ファーリー。役について「皆から1歩引いて周りの様子をみて、上司と雇用者の間にたって中間をとる役どころ。その人なりの悩みを繊細に伝えられたらと思っています。これに共感してくださる方もいるのではないかと思います」とコメント。また作品について「新作という事で、我々がオリジナルの作品になっていくので、日々キャスト、スタッフ皆で話し合いながら一緒に作っていっているので、正直大変なところもありますが、幕が開けた時に今まで感じた事のない達成感がまっているかと思っています。女性だけが並んで激しく踊る、女性だけのユニゾンで聞く迫力は初めてなので、お客さんが聞いたらゾワゾワするのではないかと想像しています」と期待を煽った。公演は9月25日(水)から10月9日(水)まで東京・TBS赤坂ACTシアターにて、10月25日(金)から27日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて。チケットは発売中。
2019年08月30日唐沢寿明が妻を殺した犯人を追う刑事を、真木よう子が同じ事件で父を殺されたボイスプロファイラーを演じる「ボイス 110緊急指令室」の第5話が8月10日オンエア。今回は母が子を刺すという虐待事件が発生。ソニン演じる母親の狂気に注目が集まっている。通報から「3分で現場到着、5分で現場確認、10分で検挙」することを使命とするECU(Emergency Call Unit)隊員の港東警察署刑事・樋口彰吾に唐沢さん。3年前、樋口の妻が被害者となった事件で父を殺された橘ひかりに真木さん。強行犯係時代から樋口を「兄貴」と慕い続ける石川透に「NEWS」増田貴久。元樋口のバディだった港東署強行犯係係長・沖原隆志に木村祐一。マルチリンガルなECU隊員の森下栞に石橋菜津美といったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。栞の妹・葵が誘拐された事件の犯人、新田が逮捕されるが、移送中に新田が何者かに殺されてしまう。他殺だと確信するひかりは、新田が自殺したと主張する沖原が、3年前の事件の真犯人の協力者ではないかと疑い始める。樋口も新田殺害現場の近くに停まっていた車のドライブレコーダーから犯人の特徴をつかみ、情報収集を始める。そんな中ECUに栞が加わり、6歳の子ども・歩(正垣湊都)から母親(ソニン)に刺されて洗濯機の中に隠れているという通報を受ける。通報内容から歩は虐待を受け続けており、兄、姉が過去に殺害されている可能性も発覚。出動した樋口と石川は、歩が見た窓からの景色とGPS情報を頼りに特定した団地に駆けつける。そして樋口たちは母親を発見するがそこに歩はいない。実は管理人が歩を連れ去っていたのだった…というのが今回のストーリー。歩が救出され事件は解決をみるが、その様子を見ていた沖原は「樋口はいずれ真犯人に辿りつく」と署長の田所(小市慢太郎)に電話。田所はさらに“会長”なる人物に連絡を取る。そして新田殺しの実行犯を追う樋口は集団暴行を受ける…というラストで締めくくられた。今回息子を刺した母親役を演じたのはボーカリストとしてデビューし、最近は女優として活動するソニン。その狂気に満ちた母親姿に「ソニン、この夏イチバンの恐怖」「ホラーやないか!」「演技が尋常じゃなくて本当に怖い」などの声が殺到。また、今回の放送でかつてのバディだった沖原や署長の田所らが、3年前の事件について何かを知っていることがわかった。「沖原は、敵か」「沖原嫌い」などの“沖原憎し”の声が渦巻くなか、「沖原、そのうち殺されそうな気がする」「沖原も後々消されるんじゃん?」といった考察も。捉われの身となった樋口、上層部から圧力をかけられるひかり…2人は真実に近づくことができるのか? 今後の展開から目が離せない。(笠緒)
2019年08月11日A New Musical『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』が9月から10月にかけて東京・大阪で“世界初演”される。本作は、ブロードウェイで新進気鋭のソングライティング・コンビとして注目を集めるクレイトン・アイロンズ&ショーン・マホニーが音楽・詞を、板垣恭一が日本版脚本・演出を手掛ける新作ロックミュージカル。主演の柚希礼音、共演のソニンに話を聞いた。【チケット情報はこちら】19世紀半ばのアメリカ・ローウェルを舞台に、紡績工場で働くファクトリー・ガールズたちが自分たちの労働のために闘う“ウーマンパワーミュージカル”となる本作。柚希は「音楽がすごく素敵。工場でファクトリー・ガールズたちが歌う曲なんてワクワクしました。すごいミュージカルになるんじゃないかと思います」、ソニンも「女性がメインの作品は日本では少ない。ひとつの革命だと思っています」と期待を胸に作品に臨む。ふたりが演じるのは、文章を武器に女性の権利を求めて労働争議を率いた実在の女性サラ・バグリー(柚希)と、編集者としてサラと深い友情で結ばれながらも生き方がすれ違っていくハリエット・ファーリー(ソニン)。自身の役柄を、柚希は「知性と文章の力で力強く戦う役です。私とはタイプが違うので(笑)、しっかり作り込まないと納得する役作りにならない。実在する人物を演じることが好きなので、これから研究していこうと思います」、ソニンは「サラとは逆の、保守的というかある意味現実主義で、はみ出すより守るほうがいいんじゃないかと考えている人です。ふたりの対比はおもしろいポイントだと思うので、サラとは逆の強さをつくり上げていきたいですね」。ふたりは初共演だが交流があり「柚希さんは最高にチャーミング。こんなにフレンドリーに接していただけるんだ!と感激しました」(ソニン)、「ソニンちゃんをリスペクトしているので、一緒につくることが楽しみです!」(柚希)と笑顔を交わす。世界初演で「お手本や“こうであるべき”がないので、生み出すまでに時間もかかるでしょうし、自分の中が空っぽだとなにも生まれないのだろうと思っています。だけどやっぱりイメージが何もないところからつくっていくのはすごく楽しいと思う」と柚希も語る本作は、9月25日(水)から10月9日(水)まで東京・TBS赤坂ACTシアター、10月25日(金)から27日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演。取材・文中川實穗撮影川野結李歌柚希礼音ワンピース\36,000/ミドラ(株式会社アルディム)パンツ\48,000、腰に巻いたタッセル 各\9,800/アオイ ワナカ(アオイ ワナカ)ソニンブラウス\7900、スカート\13800/セピカ、イヤリング\2100/スリーフォータイム/ジオン商事、リング\32000/SERGE THORAVAL(H.P.FRANCE本社)
2019年06月24日断頭台の露と消えたフランス王妃、マリー・アントワネット。舞台のみならず映画、小説など多くの作品で描かれている王妃を、今までにない新たな視点で描く新演出版 ミュージカル『マリー・アントワネット』。2018年9月の福岡公演を皮切りに、全国3都市での上演を経て、2019年元旦開幕の大阪公演で大千穐楽を迎える歴史ロマン大作だ。王妃マリー・アントワネット(花總まり/笹本玲奈)と対峙する民衆側の娘マルグリット・アルノーを演じるソニンが大阪で会見、公演への意気込みを語った。ミュージカル「マリー・アントワネット」チケット情報大好評に終わった福岡、東京公演を振り返りソニンは、「1幕終了直後は、誰にも感情移入できないとの感想をよく耳にした」と明かす。「マリーはハチャメチャで自由奔放だし、でも人々の誤解からマリーは悪人扱いされて、そう思い込んだ民衆も民衆だし、一体何なんだこの作品はと。でもそう思って観ていると、2幕でその疑問が全部回収され、納得や共感が生まれてくる。とてもチャレンジングな作品だと思います」。マルグリット・アルノー(昆夏美とWキャスト)は、本作において唯一架空のキャラクター。マリーと同等の熱量で物語を牽引するもうひとりのヒロインでもある。「演出家ロバート・ヨハンソンから、マルグリットには民衆の一員としてお客さまを連れて、一緒に(物語世界を)旅してほしいと言われました。架空の人物ですが、当時の貧困にあえぐ民衆のリアルも表現しなければならないので、難しい。ずっと憎しみの負のオーラをまとい、幸せの瞬間が1ミリもない役なので、休日にはなるべく太陽の光を浴び、塩風呂に入るなどして邪気を払っています(笑)。普段の私は“人を許すこと”をモットーにしているので、自分と真逆の役を演じるのは本当に大変で。でもそれくらい入り込めているということでもあるので、素敵な役をいただいて役者としてはとても充実しています」。「マリーは革命の犠牲者だった」というかつてない視点で紡がれる本作。新たなマリー像との出会いも見ものだが、同時に優れた芸術がそうであるように、さまざまな解釈ができる“幅と隙”があるのも本作の魅力と語る。「ふたりの女性の物語でもあるので、特に女性のお客様は、マリーとマルグリットが互いに目を背けられない状況にあるのが分かるから、感じ入って心揺さぶられるようです。私の友人も『ミュージカルでここまで大泣きしたのは初めて』とパンパンに目を腫らして楽屋を訪れて、私の顔を見て再び泣くという(笑)。また、いま歴史として語られることも、実際に当時を見たわけではないので本当のところは分からないですよね。フェイクニュースが取り沙汰される現代にも通じる話ですが、あなたは何を信じ、どんな物差しで物事を見極めるのか。『本当の真実とは何か』と強く提示しています。そこは多くのメッセージを持つ本作のなかでも特に、誰の心にも響く濃厚で力強いメッセージのひとつだと思います」。大阪公演は、2019年1月1日(火・祝)から15日(火)まで梅田芸術劇場メインホールにて上演。チケットは発売中。取材・文:石橋法子
2018年12月19日ミュージカル『ビューティフル』の開幕直前囲み取材が24日に東京・帝国劇場で行われ、水樹奈々、平原綾香、中川晃教、伊礼彼方、ソニン、武田真治、剣幸が登場した。同作は世界的シンガーソングライターであるキャロル・キングの半生を数々の名曲とともに描いたミュージカル。2013年にブロードウェイで幕を開け、今も世界中で上演されているヒット作で、今回が日本初演となる。声優・歌手・ナレーターとしてマルチに活躍する水樹と、デビュー作「Jupiter」がミリオンヒットとなった平原がWキャストで主演を務める。初ミュージカル初日を迎える水樹は「ついにこの日がやってくる! と緊張と興奮といろんな思いで、テンションが上がりまくっている状態でございます」と自身について語る。「初めてだからこそ、思い切りの良さを出せるように、全力投球で自分を信じて頑張りたいと思います」と意気込んだ。一方平原は「帝国劇場に入った時に圧倒されて、"なんかいるな"って感じ」と印象を語り、「いないいない!」と周囲からは総ツッコミが。ソニンが「いい意味でのでしょ?」、武田が「エネルギーみたいな感じ?」とフォローしたが、平原は「ファントムみたいなのがいる感じ」と表現し、武田から「エネルギーじゃないじゃん。怪人じゃん」とつっこまれていた。ミュージカル『エリザベート』『王家の紋章』で帝国劇場に立っている伊礼が「今まで帝国劇場でも、実働20分までしかいたことないので」と明かすと、共演者陣からも「ええ~!?」と驚きの声が上がる。伊礼は「計ったことあります」と苦笑し、「初めて2時間以上帝国劇場の舞台に立たせていただくということで、意気込んでおります」とやる気をみなぎらせた。また武田が「演劇、ミュージカルを志す者にとって最終目的地と言っていいくらい、聖地と言われるところで、この夏1ヶ月間舞台に立たせていただける喜びと興奮に溢れております」と真摯に語ると、伊礼からは「そのトーン、何!?」と耐えきれずにツッコミ。武田は「これがマジな私なんです」と弁解し、「アメリカの音楽史、世界のポップス史を彩った楽曲とともにこの物語を楽しんでいただけると思います」と力強くアピールした。
2017年07月24日ミュージカル『ビューティフル』の製作発表記者会見が12日に都内で行われ、水樹奈々、平原綾香、中川晃教、伊礼彼方、ソニン、武田真治、剣幸が登場した。同作は世界的シンガーソングライターであるキャロル・キングの半生を数々の名曲とともに描いたミュージカル。2013年にブロードウェイで幕を開け、今も世界中で上演されているヒット作で、今回が日本初演となる。声優・歌手・ナレーターとしてマルチに活躍する水樹と、デビュー作「Jupiter」がミリオンヒットとなった平原がWキャストで主演を務める。会見では、水樹と平原による「ビューティフル」、会見に参加した7名による「ユーヴ・ガッタ・フレンド」の歌唱を披露。熱い歌声を会場に響かせた。初ミュージカルに挑戦する水樹は「新人になった気持ちで」と意気込みを語る。ニューヨーク旅行の際に同作の評判を聞いてプレビュー公演を観劇していたと明かし、「胸に刺さったのが、キャロルの生き方だったんです」と印象を語る。自身とは「思い込んだら一直線なところはすごく似てると思います」と説明した。平原は、カンパニーの印象について「みんな学生みたいな感じで。歌うとすごいけど、話し出すとお笑い系で、すごい親近感を覚えて」と笑顔に。「私、このままでいいんだって思えた」と言うと、出演者陣も頷いたり笑ったりと自由に反応を見せる。平原は「そこがすごくうれしかったですね。みんなすごく優しくしてくれて素晴らしい人に出会えた」と感謝の気持ちを表した。キャロル・キングの好きな歌を聞かれた中川が「ナチュラル・ウーマン」歌い出す、伊礼があげた「ロコ・モーション」に全員がハーモニーを聴かせ出す、伊礼が足を組んでいると武田が注意する、などとにかく自由な振る舞いに、最年長の剣は「この子達をどう見守ってったらいいのかな」と不安そうな様子を見せる。ソニンも「こんな私語の多い製作発表は初めてで」と苦笑するなど、笑いの絶えない製作発表となった。水樹は改めて、「来月1泊3日で『ビューティフル』を見るためにニューヨークに行きます。いろいろ聖地巡礼もやってこようと思って」と宣言。すると、平原がその場で「行きたい、行こうよ」と水樹に本気で誘いをかけ、水樹は「後でLINEします!」と答えていた。
2017年04月12日2013年のトニー賞で作品賞をはじめとする6部門を受賞した大ヒットブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』。そのオリジナルスタッフ陣が集結し、小池徹平、三浦春馬のW主演で贈る日本版の大阪公演が8月13日、大阪・オリックス劇場で開幕した。ブロードウェイ・ミュージカル「キンキーブーツ」(日本版)チケット情報本作の舞台は、田舎町の老舗靴工場「プライス&サン」。跡取り息子チャーリーは、父親の意に反して田舎町からロンドンへと飛び出したが、父が亡くなり、結局田舎へ戻って家業を継ぐことに。経営不振で一度は工場閉鎖を考えるも、女性従業員ローレンの言葉により、ロンドンでドラァグクイーンのローラに出会ったことを思い出し、ドラァグクイーンのための“キンキーブーツ”を作ろうと思い立つ。全曲シンディ・ローパーによって作詞・作曲された楽曲はすべてがパワフルでキャッチー。ポップ、バラード、ダンサブルと、シーンに合わせた色とりどりの楽曲が散りばめられ、観客の心を躍らせる。作品や楽曲、振付の持つ力は、ブロードウェイのトニー賞受賞によってすでに示されているが、やはり肝心なのはそれらを体現する役者の力だ。チャーリーを演じる小池徹平、ローラを演じる三浦春馬、そして、ふたりを支える工場の従業員やドラァグクイーンのパフォーマーたち。特に、ドラァグクイーンに扮した三浦はまるで別人だ。露出度の高いミニスカートに高いピンヒールを履き、鍛え上げられた美しい身体の隅々まで神経を行き渡らせ、しなやかに歌い踊る。ローラが憑依したようにしか思えないほどで、客席からは自然と歓声や手拍子が沸き起こる。小池も若き経営者として工場再興に奮闘する反面、プレッシャーに押されて周りが見えなくなることも。そんなチャーリーを繊細に表現し、力強い歌声でも魅せる。さらに、コミカルでキュートなソニンの演技など、個々のパフォーマンス力が抜群に素晴らしく、彼らがひとつになったときのパワフルさと華やかさにも圧倒される。中でも、靴工場でブーツができたときの1幕のラストシーン。ベルトコンベアを駆使したステージングで、役者たちが入り乱れながら歌い踊り、喜びを表す様は圧巻だ。また、華やかなステージの中には、「父親の期待に応えられなかった」というふたりの共通する想いや、「他人を受け入れることで世界が変わる」というメッセージも。楽しいだけのステージではなく、そうしたドラマ性が作品に深みを与え、ラストのハッピーな大団円へと繋がるのだ。8月22日(月)まで大阪・オリックス劇場にて上演中。その後、8月28日(日)から9月4日(日)まで東京・東急シアターオーブにて上演。チケットは発売中。取材・文:黒石悦子
2016年08月16日