日向亘が上るスターへの階段「自分の出した正解の演技で、観客を納得させたい」
――コアなファンほど、厳しい目を持っていそうです。
少なくとも同一人物に少しでも見えないと満足していただけないので、何かしらの特徴だったりを、できるだけ予習して現場で活かそうと決意しました。2か月間は台本を何回も読んで「ここは竜也さんだったらどう読むんだろう」「これ、竜也さんが18歳の時だったらどんな風に演じるんだろう」っていうのを、ずっと考えていました。
――実際に演じた後はどうでしたか?手ごたえはありましたか?
演じている最中は、手ごたえはわかりませんでした。でも後日、ドラマ版を見た人の口コミをネットで見つけたんですが、「鷹野の少年役の子が、藤原竜也さんのセリフ回しを、すごく再現できていた。本当にあの鷹野一彦の幼少期に見えて、すごいよかった」って書いてあって。「ああ、僕が頑張ったところを、気付いてくれたんだ」って思いました。
――それは嬉しいですね!
1人でもそういう方がいてくれたと知れて、何だか救われた気持ちになりました。
――藤原竜也さんご自身とは、よくお話をしていたんですか?
一緒に映ることがないので、同じ現場の日があまりなかったんです。藤原さんの入りのときに僕が出て行ったり、その逆だったり。