くらし情報『映画『ファイアバード』監督&主演俳優にLiLiCoが直撃! 旧ソ連領初の同性婚承認を導いた作品の裏側とは?』

2024年2月9日 17:00

映画『ファイアバード』監督&主演俳優にLiLiCoが直撃! 旧ソ連領初の同性婚承認を導いた作品の裏側とは?

モスクワ郊外で会ったそのときは、ジョージア料理のレストランに行ったりロマンと一緒に映った写真を見せてもらって泣いてしまったことを覚えています。そのときに得られた情報が、色にも反映しているんですよ。

というのも、当時同性愛は社会的に禁じられて許されないことであり、それを映像で表現するためには色調のコントラストが必要だったんです。そのアイデアは撮影監督のマイト・マエキヴィさんから。彼はアンドレス・タルコフスキーの撮影監督をしていたヴァディム・ジュソフに師事した人で、タルコフスキーの色調の影響を大きく受けているんですね。たとえば、セルゲイとロマンのプライベートな空間では柔らかな黄色味、彼らが公の場にいるときは青、といった工夫をしています。

LiLiCoなるほど、美しいだけでなく意味も持たせたんですね。トムさんとオレグさんは役作りのためにされたことは?

映画『ファイアバード』監督&主演俳優にLiLiCoが直撃! 旧ソ連領初の同性婚承認を導いた作品の裏側とは?


プライヤー髪の毛の長さや洋服の着こなしなどのルックも大事ではあったんですが、時の経過をどう見せるかが勝負でした。
セルゲイは軍を除隊したあと、鮮やかな色調の洋服を着ています。が、前半の軍人時代は軍服ですし、とてつもない閉塞感がある。このコントラストをつけるために、ビジュアル的な見せ方とともに内面から湧き上がってくる感情面で非常に苦心した覚えがあります。

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