上杉柊平の幸せを保つマイルール「自分にとっての“特別”を探す」
と語る。
「山田さんは、現場ではまったく表情の動かないマスクを付けていて、声だけですべてのシーンを演じ切らなければならなかったんです。その表現力が、もう、すごくて。違和感が少しもなかったですし、お芝居のすべてが詰まっているようにも感じました」
丸神頼之と高志は、運命をともにする師弟関係にある。俳優同士の関係性が役柄ともリンクしたことで、撮影現場でより多くの刺激を得られたのかもしれない。
超常ミステリーに込められた、さまざまなメタファー
南丸や高志、丸神頼之が持っている“球体を操る力”。世の中を騒がせるのはもちろん、“力”を持つ本人たちをも脅かす様を見ていると、現代でいう“才能”のメタファーのようにも思えてくる。望まずに有してしまった力は、ときに生きづらさにも繋がる。
「自分が持つ力や才能を、どう活かしながら生きていくのか。極論かもしれないですけど、言ってしまえばスマートフォンだって、人類が生み出した特別な利器ですよね。僕たち全員が持っている脳みそだって、そう。それらを使って人を楽しませることもできれば、傷つけることもできてしまう。自ら使っているのか、それとも、使わされているのか……。