芸能人の薬物犯罪で議論になる「一発アウト論」弁護士はどう見る?
には、更生の機会が与えられるべきで、「一発アウト」は厳しすぎると思います。「一発アウト」は、目には目を歯には歯をといった応報刑の考え方からの発想だと思います。現在の刑法は、死刑を除き、教育刑の考え方であり、無期懲役でも仮釈放で社会復帰の機会を与えているほどです。
社会復帰と言う意味では、職場が確保される必要があります。職場が確保されないと社会復帰は難しく、また犯罪に手を染めてしまうということがよくあります。芸能人の場合は、職場は芸能界ということになります。元の職場に戻れるということが、社会復帰への更生へのモチベーションになると思います。
元の職場へ戻すといっても、犯罪前と全く同じ地位、ポジションである必要はないとは思います。
会社勤めの方の場合、刑法犯を犯すと流石に懲戒解雇となり、元の会社には戻れませんが、同業種の別会社への就職はできるかと思います。芸能界でも、同じ事務所への復帰はできないにしても、また小さな事務所に入り、一から這い上がることはできてもいいと思います。
芸能人の場合、一般人と違うのは、マスコミが注目しすぎるところにあると思います。「あの人は薬物で捕まったことがある人」