パートの社会保険加入条件とは?損する前に知っておきたい基礎知識をFPが解説!
そして…501人以上、の決まりは廃止?
保険に加入するパートタイマーをさらに増やすことが、厚生労働省で議論されている途中です。この9月にも最新の検討状況が明らかにされたところです。
- 501人以上、という企業規模の条件をなくし、すべての中小企業を対象にする
- 賃金月額8.8万円以上、という要件をなくす
特に企業規模の要件については、撤廃すべきと議論に上がっています。就職活動をするとき、通常は労使合意があるかまでは分かりません。入社した会社によって保険に入れないのは不合理…とも考えられます。
健康保険・厚生年金保険、適用が広がる背景には…
適用拡大の背景には、女性・高齢者の労働参加や、人手不足が挙げられます。
パートでも自分の職場で社会保険に加入できれば、”130万円の壁”と呼ばれる扶養の要件を気にする必要はなくなります。扶養から外れないようにと年末にシフトを少なく調整し、現場では人手不足…といった問題の解消も狙っています。
「主婦パート→厚生年金」は意外と少なく、約2割
ただし、適用が広がったため社会保険に加入した人のうち、国民年金第3号被保険者(いわゆる主婦パート)だった人は2割ほどに留まります。