パートの社会保険加入条件とは?損する前に知っておきたい基礎知識をFPが解説!
実は一番多いのは、自分で保険料を納めないといけない「国民年金第1号被保険者」だった人で、約4割です。これらの人のうち約半分は、国民年金保険料が未払いだったり、減免されていたりしました。社会保険に加入することで、年金保険料を確実に納め、年金額を増やすことができます。
保障がなかった人が、社会保険の対象に
ここから分かるのは、社会保険の適用拡大は、”配偶者に扶養されていた”いわゆる主婦パートの人のみを対象にしているのではないということです。生活スタイルや家族の形も多様化しています。これまで将来の年金が確保できなかった人たちにとっては、生活を支える大きな保障になります。
社会保険に加入する利点
健康保険・厚生年金保険に加入して「被保険者」になると、受け取れる給付金も増えます。いずれも、被扶養者であれば受け取れないものです。
- 私生活のケガ、病気で仕事を休んだ…傷病手当金
- 出産で仕事を休んだ…出産手当金
- 老後の年金、2階建て部分…老齢厚生年金
- 比較的軽い(3級)障害でも受け取れる年金…障害厚生年金
- 受け取れる遺族の範囲が広い年金…遺族厚生年金
納めた保険料は「出費が増えるから損」ではなく、もしもの時のリスクに備えるお金になっています。