年末調整がマイナスになる理由とは?会社では教えてくれない基礎知識をFPが解説
このように過不足金が生じる様々な原因があるため、上述した通りマイナスになっているからといって年末調整が間違っているわけではないのです。
社会保険料等の支払額が前年より少なくなっている
過不足金が生じる原因として考えられるものが、前年の条件と今年の条件が異なっている場合が挙げられます。
この中で大きいのが社会保険料の支払額ではないでしょうか。
社会保険料の控除額は支払金額がそのまま控除できるのですが、例えば前年には支払を忘れていた国民健康保険料や国民年金保険料などを余分に納めていたが、今年は就職も決まり、社会保険料は事業所で加入したという方がいたとします。
この場合は前年の社会保険料の支払額が、今年の社会保険料の支払額を上回っている可能性があるため、結果として社会保険料の控除額が少なくなるということが考えられます。
以上のような場合も年末調整で過不足額が生じることが考えられます。
保険などの支払額が前年より少なくなっている
また民間の生命保険などの契約を変更した場合も、もちろん過不足額が生じる原因となります。
保険料控除については計算の上、最大12万円を控除することができますが、何かの契約を見直してその保険を解約してしまったという場合は、最大で取れる控除額が少なくなってしまう可能性が当然あります。