副業したら所得税はかかる?仕組み&税率の計算方法をFPがわかりやすく解説
そして、税金を算出するもとになる総所得の金額を決定します。
ここで、もしも副業のほうで所得がマイナスになっていたら、その分の通算をすることができます。ただし、先ほども言ったように雑所得はマイナスの通算ができません。この点には気をつけましょう。
所得合計金額から所得控除を除く
次に、総所得金額から所得控除を引いていきます。まずは、全ての人に与えられる基礎控除38万円を差し引くことができます。あとは人それぞれですが、代表的なものでは医療費控除や生命保険料、地震保険料、社会保険料の控除などがあります。
ただ、こういった控除は病院へ行ったり保険に入っていたりするだけでは自動的に控除されません。
確定申告の際に自分で申告し、場合によっては税務署に確証を提出する必要があります。
また、提出しなくても確証は一定期間保存しておかなければなりませんので注意しましょう。
税率を掛けて所得税を計算
ここまでで算出された課税対象所得に、所得税率を掛けて所得税額を計算することになります。「課税総所得金額×税率-控除額」で計算されますが、この計算は自動で行われます。
最後に、住宅ローン控除といった税額控除を差し引き、復興特別所得税を加えた金額が納付する所得税となります。