くらし情報『ベーシックインカムのデメリットとは?導入事例から見る制度の問題点をFPが解説』

ベーシックインカムのデメリットとは?導入事例から見る制度の問題点をFPが解説

ベーシックインカムを導入するには国民の理解と税制改革が大きな壁として立ち塞がるでしょう。

ベーシックインカムが日本で導入される可能性

ベーシックインカムが日本で導入される可能性


ベーシックインカム導入の議論は日本でもされており、希望の党では一時期、公約にも掲げられていました。コロナウイルスの感染拡大によって、日本全体で減収や解雇が問題になったことで議論の盛り上がりも見せています。

しかし、実際には日本での実現の可能性は低そうです。これには下記の事情が関係します。

  • 導入した国は高福祉国である
  • 日本は増税して社会保障を充実させようという考えが浸透していない
フィンランドやカナダは高福祉国と呼ばれる国で、「税金を高くして、社会保障を充実させる」という考えを持っています。例として日本・フィンランド・カナダの公的社会支出の対GDP比と消費税率を見てみましょう。


ベーシックインカムのデメリットとは?導入事例から見る制度の問題点をFPが解説
カナダは日本よりも公的社会支出の対GDP比が少ないですが、カナダは高齢化率が低く(日本:28%、カナダ17%)、年金の支給額が低いことが理由です。カナダは基本的な医療費が無料など福祉制度は非常に充実しています。

つまり、日本では税金を高くして社会保障を充実させようという考えがフィンランド・カナダより浸透してないため、国民の理解を得ることが難しいのです。

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