「ポリアモリー」という生きかた ~ 妻と恋人を同時に愛するライフスタイル
そのなかで、夫である僕が自らの男性的な欲望を封印して生きていると、仕事のスケールにも封印がされ、陳腐な言葉でいうと、「スケールのでかい男になれない」のではないか、というような話もでるようになりました。
逆にいうと、スケールがでかい仕事をしている人はエネルギー量がすごく多いので、1人の女性には収まりきらず、結果として恋人を作るようになるのではないか、という話にもなりました。
そういう背景のなかで、妻の「恋人を作っていいよ」という言葉に現実味を与えてくれたのが、「ポリアモリー」という言葉でした。
それまで僕は「恋人ができる」 = 「不倫」だと思っていたので、いろいろな意味で恋人を作ることを躊躇していました。
社会的な制裁を受けることも怖かったし、女性にも「不倫をしている人」という立場を味わわせるのは申し訳ないという、罪悪感があったからです。
それに、妻は口では「恋人を作っていい」と言っているが、実際に作ったら傷つき怒り、2人の関係性は終わってしまう、という恐れが僕にありました。
7月のある日の朝、妻が「ポリアモリー」