ということがわかります。子供心にホモシーンが強烈だったので、なんだか男性にはお勧めしにくかったんですが、心を改めることにします。
政治、経済、科学、ミステリの要素をたっぷり盛り込み、くだらないギャグやってページを稼いで、笑わせもするけど泣かせもする、すごい作品です。「泣かせる」といえば単行本10巻が有名です。『忠誠の木』『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』あたりは肩震わせて泣いちゃいます。
改めて読んでみると、自分、バンコランの愛人の少年マライヒが一番好きみたい。頭の回転は速いし、抜群に身体能力は高いし、どんな危険からも守ってくれそう。たまにピエロみたいな格好してるのが気になるけど……。
バンコランは実写化されたらちょっと怖いですね。あ、タマネギ部隊もか。
Text/和久井香菜子