レオパレス21施工不良問題「見過ごされてしまったワケ」とは?
賃貸アパート大手のレオパレス21が施工した建物に施工不良が見つかった問題で、レオパレス21は同建物の入居者7,782人に2019年3月末までの退去をお願いしているようです。
補修工事のためとはいえ、2~3月は年度末のうえ引越しシーズンでもありますので、なかなか住み替え先の決まらない入居者も少なくないでしょう。
そもそも「なぜ」長期間にわたりこの様な施工不良が見過ごされてきてしまったのでしょうか?
■ 行政のチェック機能はどうだったのか?
HAKU / PIXTA(ピクスタ)
建物を建築する場合には、建築基準法とともに各自治体ごとに制定されている様々な制限を受けます。
アパートのような共同住宅に対しては事前協議を要する条例や行政指導を行っている自治体もあります。
それらを事前に調査し、各制限に従ってまず行わなければならないのは「建築確認の申請」です。
建築主は「建築主事」または「指定確認検査機関」に確認申請書を提出し、その計画が建築基準法等の基準に適合していることの確認を受けなければなりません。
この基準に適合していることが確認されれると「確認済証」が交付されます。
この「確認済証」