くらし情報『相続の相談はお盆の帰省時に。話し合った方がいいケースとポイント』

相続の相談はお盆の帰省時に。話し合った方がいいケースとポイント

相続について親子間で話し合うのは難しいと感じている人は少なくないようです。

自分たちの「貯蓄」や「資産運用」の考え方が親と違うために、もめごとになったり、親の相続資産を自分たちに与えてもらえないのではないかという不安を解消するために知っておくべきことをご紹介します。

■ 1.相続トラブルは資産がない家の方が多い

相続に関して「うちは資産がないから争いにもならないし、相続税も支払わなくても大丈夫」と思っている人はいませんか?

意外に思うかもしれませんが、そのような家庭の方が相続トラブルは起こりやすいのです。
1-1なぜトラブルが起こるのか
帰省イメージ

ST8818 / PIXTA(ピクスタ)

両親のうち父親が亡くなった場合に、資産は自宅と土地とわずかな銀行預金だけで、母親が自宅に死ぬまで住み続けたいと思っているというケースは多くあります。

そのような場合、資産がない家庭だと不動産を現金化できないため、法定相続分通りに遺産を分割しにくくなります。

また、民法が改正され、今年から「配偶者居住権」という法律が新たに加わりました。

これは、「相続開始時に被相続人所有の建物に居住する配偶者が、相続開始後、終身その建物を無償で使用することができる」

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