福岡の明太子メーカーが利益の20%を寄付してもNo.1な理由
金額は年間1.5億円は下回らないそうです。
2015年の「ふくや」の利益は7億円だといいますから、1.5億円の寄付は利益の20%に相当するわけです。
大手企業あるいは社会貢献に対する意識が進んだ会社でも、寄付金額は「利益の1%程度」が常識的な数字。
そう考えても、「ふくや」が寄付のために支出するお金が常識をはるかに超えていることがわかるのではないでしょうか?
■働く人の雇用を守るために合併したことも
しかも寄付活動だけではなく、つぶれかかったホテルと酒造会社の2社を有効的なM&Aで合併し、2社の社員の雇用をすべて守っているというのです。
事業拡大のための“欲”で合併したのではなく、働いている人の雇用を守るため、経営再建を頼まれたから引き受けたのです。
2社は1人のリストラを行うこともなく、現在では見事に再建しているといいますから、見事というしかありません。
経営再建といえば、すぐに思い出すのは日本航空です。会社更生法の適用からわずか2年で営業利益2,000億円というV字回復を実現した稲盛和夫氏の経営哲学あっってこその成功だったわけですが、それが厳しいリストラのうえに実施されたことも事実。