2023年10月3日 09:10
「疲れやすい・だるい・やる気が出ない」は更年期症状なの?受診の目安は?【更年期の基礎知識6】
何もやる気が出ない、食欲もないということであれば心療内科や精神科への受診も提案されます。
症状別4つの診療法とセルフケア
【1】のぼせ・発汗が伴う場合はホルモン補充療法、漢方療法
【2】貧血なら鉄剤の投与、甲状腺機能低下症なら甲状腺ホルモン剤の投与
【3】うつ病から来る症状なら抗うつ剤や漢方薬の処方も
【4】まずは頑張り過ぎないこと、そして規則正しい生活習慣を
【1】のぼせ・発汗が伴う場合はホルモン補充療法、漢方療法
のぼせ、発汗など、更年期のほかの症状も伴っている場合は、エストロゲンを体に補充するホルモン補充療法(HRT)が有効で、漢方療法も検討します。
漢方では、体の元気を補う“補剤”といわれる人参養栄湯(にんじんようえいとう)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などが有効である可能性があります。
【2】貧血なら鉄剤の投与、甲状腺機能低下症なら甲状腺ホルモン剤の投与
内科では、貧血があるようなら鉄剤の投与、甲状腺機能低下症であれば甲状腺ホルモン剤が投与されます。改善されるまでに2~3カ月かかることもありますので、つらいかもしれませんが長い目で考えましょう。
【3】うつ病から来る症状なら抗うつ剤や補助的に漢方薬の処方も
精神科などでうつ病から来るものだと診断された場合は、カウンセリングと併用しながら抗うつ剤が処方されます。