2024年3月25日 09:10
おしりから脚に激痛!歩くことも困難なほどの痛みが生じる坐骨神経痛の原因や予防法とは【医師解説】
その違いは坐骨神経痛が引き起こされている原因がはっきりとわかるかわからないかです。痛みが出ている原因がわかれば症状、わからなければ病名として坐骨神経痛を使い分けています。
坐骨神経は坐骨から梨状筋というおしりの筋肉を通って脚へとつながっている末梢神経のことをいいます。太さは約1cmのボールペンくらいのサイズになっています。
坐骨神経は枝分かれしながら別の神経とつながっています。そのため、坐骨神経が痛むと他の神経にも連動的に痛みが出てきてしまいます」(中村先生)
坐骨神経痛が引き起こされる原因とはどのようなものなのでしょうか?
「坐骨神経痛の原因は主に2つあります。
・ヘルニアなどの腰椎疾患によるもの
・筋肉の衰え
腰椎疾患の中で代表的なものは、腰椎脊柱管狭窄症(ようついせきちゅうかんきょうさくしょう)と腰椎椎間板ヘルニアの2つです。他にもありますが、これらは腰椎が変形して腰椎部の神経を圧迫してしまい、その先にある坐骨神経に痛みを引き起こしています。
腰椎に腫瘍ができていたりしても神経を圧迫してしまうので同じように痛みが発生したりします」(中村先生)
なぜ筋肉の衰えが坐骨神経痛の原因となるのでしょうか?
「筋肉が衰えると、姿勢が悪くなってしまいがちになります。