くらし情報『更年期に差しかかっているという作家の森美樹さん。「不調を感じたら自分がラクになるような逃げ道を作ってあげるようにしています」#3』

2021年9月17日 23:05

更年期に差しかかっているという作家の森美樹さん。「不調を感じたら自分がラクになるような逃げ道を作ってあげるようにしています」#3

更年期に差しかかっているという作家の森美樹さん。「不調を感じたら自分がラクになるような逃げ道を作ってあげるようにしています」#3


嫌悪感すら抱いていた母親が突然、死んだ。40歳の珠美子は母親・園枝の死の謎を追うなかで、仲睦まじかったはずの両親の秘密や園枝と親密な関係の25歳の青年の存在を知っていく。母親として妻として、完璧な役割を果たしてきたはずの園枝が人生の最後に望んだものとは――。

現代を生きる女性たちの孤独と光を描いた『主婦病』で多くの読者の心をつかんだ森美樹さんは、最新刊『母親病』で家族や母親のあり方に真正面から斬り込んでいます。インタビュー3回目は、母親病』の執筆秘話のほかに更年期の過ごし方についてもお聞きしました。

★前回:複雑な家庭環境で育ち介護職の資格を持つ作家・森美樹さん。「『母親病』では自分の経験が役立ちました」#2

『母親病』はハッピーエンドの物語であって欲しい

――4話目の「家族の絆」は『母親病』の総まとめ的な位置づけです。この作品は雪仁の視点で物語が進んでいきます。


森さん実は、当初は珠美子の視点の物語で終える予定だったんです。でも、1話目の「やわらかい棘」も珠美子視点でしたし、編集者さんからちょっとひねりを加えたほうがいいのではないかというアドバイスをいただき、丸っきり新しい作品を書きました。

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