2021年11月4日 23:05
「最近、おならをコントロールできない…」原因は? 改善策はどうする?【医師監修】
ですから、痔や便秘はできるだけ早く解消しておいたほうが良いですね」(駒形先生)。
骨盤底筋群の緩みも関係する
また、肛門括約筋だけではなく骨盤底筋群の緩みも関係するそうです。
「骨盤内の臓器を支えている骨盤底筋群は、年齢とともに衰えていきます。加齢に伴い骨盤内の臓器(膀胱や直腸、子宮など)を支えられなくなるため、臓器が下がりやすくなってしまい、直腸にガスをためておく力が低下してしまうのです。もともと筋肉量の少ない女性には、特にその傾向があります。
直腸でガスをためる力が弱くなったとき、ガスが漏れるのを防ぐ最後の砦は肛門です。そこで肛門括約筋が弱っていると、肛門が緩んでしまうためガスもれ、つまりおならが出やすくなるのです」(駒形先生)。
気付いたときにおしりの穴をキュッと締めて!
肛門括約筋の衰えを改善するには、とにかく使うこと、動かすことが効果的だそうです。
「肛門括約筋はとても小さな筋肉です。鍛えればすぐに効果を実感できます。できるとき、気付いたときにおしりの穴の開閉をするだけでも十分です。
例えばテレビを見ているとき、本編の間は肛門を締めておいて、CMになったら緩めるを繰り返すのも良いでしょう。