2022年5月19日 23:10
「トイレのあとにちょっとするだけでOK!」くしゃみや大笑いによるちょい漏れを改善するセルフケア
40歳以上の女性の約4割が経験したことがあるといわれる「尿漏れ」。尿漏れといってもさまざまな理由がありますが、中でも、くしゃみをしたり、大笑いしたり、ジャンプしたりしたときの尿漏れは「腹圧性尿失禁」と呼ばれています。この「腹圧性尿失禁」がなぜ起きるのか、改善するためにはどうすれば良いのか、泌尿器科医の窪田徹矢先生に聞きました。
教えてくれたのは…
監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)
獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。
腹圧性尿失禁はなぜ起きる?
骨盤底筋の緩みと膀胱硬化が主な原因
腹圧性尿失禁はなぜ起きるなのでしょうか。
「大きな原因は2つあります。まずは、骨盤底筋の緩みです。骨盤底筋とは、尿道、膣、肛門の周りを囲む筋肉の集まりで、ハンモックのように下から膀胱と尿道を支えています。
本来は、くしゃみなどで腹圧がかかっても骨盤底筋が膀胱と尿道を支えることで尿が漏れるのを防いでいるのですが、更年期に女性ホルモンのエストロゲンが減少すると、潤いや弾力が落ちて筋肉量も減少します。