歯を磨いた後、ふと歯ブラシを見たら血まみれになった、すすいだときに血が混じっていた、なんて経験はありませんか。また、歯磨き後でなくても歯ぐきから出血することがある……という人もいるでしょう。歯ぐきから出血してしまうのはどうしてなのでしょうか。主な原因と対策について、歯科医の川田悟司先生に教えていただきました。
教えてくれたのは…
監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)
川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。
★関連記事:「口臭くない? 歯磨きしてる?」息子の指摘に衝撃!口臭は歯周病が原因だった!【体験談】
基本的には歯周病が出血の原因
歯ぐきからの出血は、まず歯周病が疑われます。歯周病になった歯ぐきは赤く腫れていますが、それは炎症を起こしており、血液がたまっているからです。炎症箇所は歯磨きなどの刺激に弱く、すぐに出血してしまいます。出血以外にも、冷たいものを食べると歯がしみる(知覚過敏)、慢性的な口臭があるといった症状がある場合は歯周病の可能性が高いです。
歯周病以外の原因としては、ホルモンバランスも考えられます。更年期はホルモンバランスが乱れがちで歯ぐきの組織も弱くなります。