2023年6月30日 10:10
いつもの夏より暑さがツライ…。更年期の女性は熱中症になりやすい? 体温調節の方法は?【医師監修】
ましてや過多月経の人は重度の脱水状態になります。生理で失った水分を補った上で、必要な水分をとらないといけないのですが、実際には十分な水分は摂取できないまま慢性の脱水状態になりやすいのです。
若いときはそれでもなんとか耐えられていても、ホルモンバランスの乱れにより体調が不安定な更年期女性の場合、急激な暑さに耐えられなくなることがあります。更年期は、もともとあった状態や症状がひどくなるのが特徴です。更年期に入る前に、水分をしっかりとる習慣がついていれば暑さにも耐えられます」(駒形先生)
女性ホルモン低下で体温調節がうまくいかないことも
慢性的な水分不足に加え、体温調節機能がうまくいかなくなることも暑さがツライ原因だそうです。「女性ホルモンのエストロゲンが減ると、発汗機能をコントロールする自律神経が乱れてしまうことがあります。自律神経の不調から汗を出しにくくなると、体温調節がうまくいかなくなることがあります」(駒形先生)
さらに、体温調節は自律神経だけが司っているのではなく、筋肉にも関係があると言います。
「体の熱の発生源は筋肉です。
筋肉が熱産生をして発汗することで体温は保たれています。