くらし情報『【知って得する!保険の基本】Q:帝王切開は、医療保険の女性特定疾病の特約に加入していないと保障されないのでしょうか?』

2016年3月28日 00:00

【知って得する!保険の基本】Q:帝王切開は、医療保険の女性特定疾病の特約に加入していないと保障されないのでしょうか?

質問:帝王切開などについては、医療保険の女性特定疾病の特約に加入していないと保障されないのでしょうか?

「帝王切開」は、医療保険の女性特定疾病の特約を付加していなくても給付対象です。ただし、加入時の状況や健康状態の告知などにより、「部位不担保」や「特定疾病不担保」などの特別条件が適用されていないことが前提となります。

医療保険の基本保障は、給付対象の条件として「治療を目的とした入院、手術」としています。
普通分娩による出産は「治療」を必要としないため給付の対象外ですが、「帝王切開」は「入院給付金」および「手術給付金」の支払い対象になっています。
よって、「女性特定疾病特約」を付加しなくても、基本保障から給付を受けることは可能です。

基本保障でも給付対象となる「異常妊娠」や「異常分娩」

医学が進歩した現代においても、妊娠・出産時の母体の健康リスクは一定の割合で心配されます。妊娠時の「切迫流産」や「切迫早産」、「悪阻」などによる入院・手術のリスクや、出産時には「帝王切開」以外にもさまざまなリスクが考えられます。大きくは「異常分娩」という表現であらわされますが、代表的な事例として、「吸引分娩」、「帝王切開」、「多胎分娩」などがあります。
このような異常妊娠や異常分娩が原因で入院、手術を受けた場合、給付金の対象になります。

基本保障からの給付が見込めるのに、女性特定疾病の特約を付加する理由

では、なぜ、基本保障の他にわざわざ女性特定疾病の特約が存在し、付加する方がいらっしゃるのでしょうか。
いくつかの理由が考えられますが、主なものは下記の点になるかと思います。

■「帝王切開」を経験する方の割合が高いこと
母子のリスクを軽減するため「帝王切開」を選択される割合が年々増え、厚生労働省の調査によると、今では新生児の5人に1人が帝王切開で生まれているそうです。

■「出産」以外の疾病時のリスクへの対応
女性に多い「乳がん」や、男性にはない「子宮がん」などのリスクへの対応もこの特約を検討される理由の一つになっています。「帝王切開」だけではなく、「乳がん」や「子宮がん」で入院、手術をされた場合には、基本保障から給付が受けられますが、別途「がん保険」に加入されていない場合には、医療費負担の軽減策として有効だといえます。


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