くらし情報『第15回「日本語大賞」 入賞作品を発表 過去最高の応募数5,126点の作品から選出』

2024年2月27日 12:00

第15回「日本語大賞」 入賞作品を発表 過去最高の応募数5,126点の作品から選出

見上げると悩み事の数々が些細なものに見えてくる宙のように、雑踏も眺めているとふと自分の日常の小ささに気づかされることがある。あの人は、これからどこへ行くのかしら。あの人は、どうして走っているのだろう。行き交う人々の物語に想像をふくらませると、たちまち雑踏の奥に無数の日常が広がり始める。
そうして人の数だけ在る日常の数々に思いを馳せるたび、ぽつんと立ち尽くす自分の世界の小ささを実感させられるのだ。(続きはウェブをご覧ください)
https://www.nihongokentei.jp/grandprize/pdf/15rd/koko_01.pdf

一般の部 山内 千晶(やまうち ちあき) 「受け取ったメッセージ」
福岡県
『作品本文』
自分が放った何気ない言葉を、ずっと胸に刻んでくれている人がいる。
彼女と私は、同じ血液がんの仲間。同じ時期に同じ病院で、彼女は初発、私は再発で、骨髄移植を受けるために入院していた。

「何のご病気ですか?」
隣の病室だった彼女が、週に一回のシーツ交換の時に話しかけてきたのが最初だった。
白血病の治療は、免疫が著しく低下するので、感染を防ぐために隔離された無菌棟で行われる。

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