愛知県豊橋市立八町小学校の英語イマージョン授業を視察した原田教授(早稲田大学)&林博士(UCLA)の対談記事を公開
何名かの児童が手を挙げ、例えば下記の質問が出た。
児童A:えっとYou mentioned that you...あ...you increase the number of people. But did you change...how...did you change how to work?(人数を増やす、という話が出ましたが、作業のやり方は変えましたか?)
これまでの授業観察から、特に積極的に英語を使おうとする児童の一人だと考えられるが、その場で自分が伝えたいことを即興的に英語で表現しようとする姿勢がさらに養われている様子が伺えた。
■八町小における双方向イマージョンの可能性
原田:
子どもたち同士が授業外でも自然と英語を使うような環境をつくる、という意味では、Two-wayイマージョン(双方向イマージョン)(詳細は、佐藤, 2021cを参照)は理想的だと思います。アメリカ国内のバイリンガル教育(Dual Language Program)では、Two-wayイマージョンの歴史も長いですよね。フロリダ州でキューバからの移民(スペイン語話者)が増えてきた1960年代、現地の子どもたちもスペイン語を学んでお互いに理解し合うことが必要、ということで、公立小学校でスペイン語を話す移民の子どもたちと英語を話す現地の子どもたちが同じクラスで英語とスペイン語を使って学ぶTwo-wayイマージョンが始まりました。