「30代独身女性。一人暮らしか実家か。」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。自営業で実家暮らしをしている、36歳のトピ主さん。数年前から婚活をしており、現在「ひとまず一人暮らしをしてみるか、このまま実家暮らしを続けるべきか?」で悩んでいます。ひとり暮らしをするにしても、仕事の都合で近所に住むことは決まっているそうですが、交際のしやすさ、貯金、孤独感などの面で迷いがあり、アドバイスを求めています。「いま、何を一番優先したいか」を考えてみよう投稿内でトピ主さんが挙げている、ひとり暮らしのメリットは「異性との交際に気兼ねが要らなくなる」点。対するデメリットは「貯金が減る」「1人でいることにさらに慣れてしまう」点で、実家暮らしをした場合のメリットとデメリットは、この逆と考えているようです。どちらのメリットも満たす選択肢はないため、「今の自分が何を一番優先したいか」を考えていくことが、決断のヒントになるでしょう。「婚活」を最優先にするならば、ひとり暮らしのほうに軍配が上がりそうです。ひとり暮らしをすれば必ず相手が見つかる、必ず交際がうまくいくとは断言できませんが、今までの環境でうまくいかなかったのであれば、環境を変えてみることで変化が起きる可能性はゼロではないでしょう。パートナーを求める気持ちがより強くなるかもしれませんし、あるいは逆に「ひとりで暮らす心地よさ」や「自立した生き方」を満喫でき、結婚への意欲が減退することもあるかもしれません。後者だとしても、今のように悩み続けるよりは、ひとつの前向きな変化になるのではないでしょうか。一方で、「資産形成」を最優先と考えるならば、毎月の貯金を減らし、家具家電も買い込んで、わざわざ近所でのひとり暮らしをするメリットは少なそうです。手厚い退職金や企業年金が見込めない自営業ならば尚更、非常時や老後の備えは大いに越したことはないでしょう。ただ、トピ主さんはそれなりに貯金もあるそうですし、「楽しそうだから、人生が豊かになりそうだから、ひとり暮らしをしてみたい」といった前向きな気持ちがあるならば、コストをかける意味はあると思います。最後に、「孤独への慣れ」や「家族との関係性」を考えた場合。トピ主さんは、ひとり暮らしをすれば「もっと孤独になって耐えられなくなるんじゃないか」という不安があるようですが、現時点で既に、家族で集まるときに孤独感に苛まれる自分が、嫌で嫌でたまらない……とまで感じているとのこと。であれば、家族とあえて距離を取ってみることで、孤独を感じる瞬間が減ったり、良好な関係性を築けたりする可能性もあると思います。このあたりは「やってみないと分からない」側面もありますし、変化を期待して、またひとつの人生経験としてひとり暮らしを経験してみるのも一案です。人付き合いでの悩みは、パートナーシップにも大きく影響するまた投稿には、さまざまな不安・悩みもつづられています。「ひとり暮らしをすべきか、実家暮らしをすべきか」を決めるためには、これらも検証する必要がありそうです。(1)「年齢もあってお先真っ暗で毎日不安」=加齢に伴う不安(2)「出会いがあるのか」「(婚活で)どう動けばいいのかわからなくなっている」=恋愛・結婚に対する不安(3)「誰かといると孤独を感じやすい」「家族と距離を取ってしまう」=家族や他人との関係性に関する悩み(1)や(2)は比較的一般的な心理ですが、気になったのは(3)の「誰かと一緒にいると孤独を感じてしまう」という悩みです。これまでの婚活では、「出会った方を怖いと感じてしまい距離を取ってしまう」傾向もあったとのこと。出会いが少ないからというよりも、人付き合いにおける何かしらの課題が、恋愛や婚活の障害になっている可能性も感じました。孤独感に向き合い、「心の自立」も目指してみよう一般的には「ひとりでいるから孤独を感じる」というイメージがありますが、“孤独感”には、実はいくつかの種類があります。トピ主さんのように「他人といると孤独を感じてしまう」という人の場合、「心のどこかで“理想の理解者”を求めていて、それが得られないから寂しい」、あるいは「どうせ他人に心を開いても真に分かりあえることはない、と諦めているために寂しい」といった心理を抱えているケースが多いです。こうした孤独感を乗り越え、円滑なパートナーシップや人間関係を手にしていくためには、“人は皆ひとり”という事実を悲観せずに受け止めた上で、「だからこそ理解しあう努力をしたい、分かりあえる瞬間の喜びがある」といった“希望ある孤独感”を育てていくことが肝心です。そうした心持ちを育めれば、ひとり暮らしか実家暮らしかに関係なく、円滑なパートナーシップを築ける可能性も感じます。いうなれば “心の自立・成熟”を目指す、というイメージでしょうか。それが叶えば、加齢に伴う不安も、今よりは穏やかに受け止めていけるようになるでしょう。物理的な環境を変えずに心の面の成長に集中的に向き合ってみるのも一案ですし、そのためにひとり暮らしをしてみる、というのも悪くない案かと思います。応援しています。(外山ゆひら)
2020年04月27日「彼女とケンカしてしまい別れそうです。」と題する男性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは30歳。交際1年が経つ頃から、26歳の恋人に何度かプロポーズをもちかけられていたそうです。しかし先日、喧嘩の流れでつい「結婚の話題が重かった」と言ってしまったところ、彼女はひどく落ち込み、別れを切り出してきたとか。トピ主さんは彼女の大切さに気づき、今からプロポーズをしようと思うが不安です……と読者に助言を求めています。コミュニケーションから「逃げた」ことが最大の原因かも交際1年の記念日、彼女は遠回しにではなく、はっきりと「プロポーズしてくれると思ってた」「プロポーズして」と伝えてきたとか。かなり勇気を出したのでしょうね。「年齢的にも出来るだけ早くがいい」と言い、泣き出すこともあったといいます。何度ぶつかっても明言しないトピ主さんの様子に、不安をつのらせていたのでしょう。そこへ来て「重かった」と言われたことで、ぷつんと気持ちの糸が切れてしまったのだろうと推測します。交際1年目の記念日の際に、「彼女とのコミュニケーションから逃げたこと」が、今回の別れの決断につながった最大の原因だと思います。些細なことに思えるかもしれませんが、真正面から向き合おうとした彼女に対し、トピ主さんは逃げてしまった。今すぐにプロポーズができないにしても、「彼女と結婚するつもりがあるかどうか」「なぜ今じゃだめなのか」等々、できるかぎりの返事をしようとする姿勢があれば、彼女の受け取り方は違っていたかもしれません。彼女もそれまでは曇りなく幸せな未来を描けていたのでしょうが、トピ主さんが「コミュニケーションから逃げた」ことにより、自分と同じ考えではないのか、大切な存在だとは思われていないのか……といった疑心暗鬼が膨らみ、この交際の未来に希望を抱けなくなっていったのかもしれません。多くの女性は「感情」と向き合っている時間が長い個人差は大いにありますが、一般的に女性は自他の「感情」に関心が強く、日々向き合っている時間も長いです。カップル間で何かがあって少しでも気持ちが濁ると、女性はその状態を放置できず、時間を費やして悩みがちです。しかしながら、男性は「いざ」とならないと気持ちに向き合わない傾向が強く、そもそも「感情」に興味が薄い人も少なくない。女性の感情には毎回絶対に向き合うべき、ということではないのですが、男性がついつい女性が出す重要なサインを見落としたり、真剣な話が面倒で無視をしたりしているうちに、女性側の気持ちが冷めていってしまう……というケースは非常に多く見受けます。さらに、そうした時期に女性の近くに“自分の望む未来”を描けそうな別の男性が現れると、そちらに気持ちを移してしまうことも。トピ主さんに未練はあったとしても、今の彼女がすでに別れの意思を固めてしまっていて、しかも別の男性に出会っているとしたら、挽回はなかなか難しいかもしれません。しかしながら、今回の喧嘩は偶然の出来事の様子。「ケンカするまではほんとに仲がよくて、楽しく過ごせていたと思う」とのことですし、ポジティブに見るならば、彼女も多少の不安は抱えていたものの、別れることまでは考えていなかった……という推測もできます。もしそうであれば、ここから真摯に結婚や彼女の気持ちに向き合っていくことで、挽回できる可能性も大。復縁できた場合は、「相手がコミュニケーションを取ろうとしたときに、曖昧に逃げない姿勢」をしっかり心がけていくといいと思います。「自分が望む結婚の時期や形」についても、話し合ってみようただし、「別れを撤回してもらいたいから」という動機だけで感情的に動くことには、少し注意も必要。トピ主さんがのちのち冷静になったときに、「やっぱり結婚はまだ早かったかも」などと後悔してしまう可能性もあるからです。投稿には、「自分のタイミングでプロポーズするつもりだった」「結婚に必要なお金だの用意も充分だとは思えず、困惑していた」といった記述も見られます。彼女と話せる機会が持てたら、まずは「プロポーズしたい」という言葉から逃げたこと、そして「重かった」という発言について、謝罪をすることは必須です。ただし、そこからは必要以上に彼女のご機嫌取りをするのではなく、これまでなぜプロポーズができなかったのか=自分から言いたかった、金銭面に不安があった、それでもあなたと結婚したい気持ちは固まっていた……等々、自分が思っていたこともきちんと伝えてみましょう。今の時点で何より確認したいのは、お互いに「結婚はこの相手としたい」という気持ちがあるかどうか、ですよね? その確認ができたら、そこから具体的にお互いが望む結婚の時期や形について、話し合ってみるといいと思います。結婚生活を始めるための準備期間が不十分だと思うならば、「今年中に籍を入れよう」等、時期を区切った約束をしてみてはどうでしょうか。無論、今回のことで「彼女を絶対に離したくない」と気づけたならば、あまり先々には延ばしすぎないほうがいいようには感じます。二人の関係が「雨降って地固まる」となるといいですね。応援しています。(外山ゆひら)
2020年02月10日「結婚=幸せという幻想を捨てられません」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。長年の“婚活疲れ”状態で、転職も繰り返しており、「ワークライフバランスのどちらもダメダメ」だというアラフォーのトピ主さん。「結婚さえ出来れば、仕事が少しうまくいかなくても、家庭がうまくいっていれば問題ないと思う」と持論を展開し、「結婚すれば幸せになれるんだ、というのは幻想でしょうか?」と問いかけています。結婚は、人生の不調を治せる“万能薬”ではないから投稿を読んでまず気になったのは、「仕事がうまくいかない→だから結婚したい」「人並みでありたい→だから結婚したい」など、結婚が人生の不調を治す“万能薬”のように語られている点です。とにかく結婚をしさえすれば、今のモヤモヤが解消する……と感じているようですね。確かに、結婚すればしばらくは、そうした気持ちを味わえるかもしれません。しかし、人間はとにかく「刺激に慣れる」生き物。美輪明宏さんも「(結婚したら)毎日がディズニーランドみたいに楽しいと思っていたら大間違い」などとよく仰っていますが、結婚をスペシャルなものだと考えすぎると、結婚しても結局、「こんなはずじゃなかった」の連続となってしまう可能性も。数年も経てば、今度は「どうしてうちは人並みの世帯年収がないのか」「人並みに子どもが欲しい」「仕事をしていないと肩身が狭い」等々、また新たなネガティブのタネを見つけて、モヤモヤと悩んでしまうかもしれません。逆に、結婚をあまり神格化せず、「結婚は今の自分の生活の延長線上にあるもの」として身の丈で捉えられている人や、色々な経験をして身の丈で捉えられるようになった人のほうが、落ち着いた結婚の決断をしている例が多いように感じます。では今のトピ主さんに合う相手とは、一体どんな人でしょうか? もし今出会えている男性たちで満足できていないならば、「自分自身」のほうを変えてみるのも一案です。たとえば、今よりも「周りの人に好かれる人間になる」「元気に毎日を暮らせるようになる」というだけでも、大きな成長です。不機嫌な人も増えている時代に「機嫌よく生きている」「他人をおおらかに受け止められる」といった長所を持っているだけでも、かなりの魅力になることでしょう。「それでも、私は素晴らしい」を口癖にしようまた投稿には、「(結婚も仕事も)どちらもダメだから、ものすごく劣等感を感じる」という一文も。トピ主さんの本質的な悩みは、実は「結婚や仕事そのもの」ではなく、「劣等感にがんじがらめになり、苦しめられていること」なのではないか……とも感じました。もし、そうした劣等感からの解放を目指すのであれば、方法は2つ。「劣等感をバネにして人一倍頑張る」か、「人と比べるのを徹底的に止める」か、どちらかです。「なにくそ」というパワーに変えられない劣等感ならば、百害あって一利なし。婚活でも仕事でも、とにかく今までになくがむしゃらに頑張ってみるか、さもなくば、心の訓練をして劣等感の“昇華”を目指してみるのもひとつです。もし後者を目指すのであれば、劣等感を感じそうな場所はできるだけ避ける。それでも人と比べる気持ちが湧いてきたときには、「それでも、私は素晴らしい。」と、心の中で何度も呟いてみるのもおすすめです。知人友人が持っているものを持っていないからと言って、トピ主さんが素晴らしくない、ということにはなりません。言葉が心に与える影響は結構侮れないので、ぜひ試してみてくだいね。「理想の結婚」を望むなら、ひとりで生きる可能性も心得ておこう「“結婚という行為”を本気でしたい」と思っている人は、ある程度の婚活期間で相手を見つけているケースが多いものですが、「自分の希望に沿う結婚がしたい」という思いが強い人は、なかなか最終結論を出せない傾向があるのは確かだと思います。トピ主さんも、もしかしたら後者なのかもしれませんね。無論、それもひとつの生き方ですし、理想を望むことは誰に批判されるべきものでもなく、個人の自由です。ただ「自分の希望や理想を叶える結婚がしたい」と思っているならば、「理想のものに巡り合わずに終わる可能性もある」という点は心得ておく必要があるでしょう。「希望に合わない相手と結婚するくらいなら、ひとりでいい」という覚悟があるかどうか……ということですね。ひとりで生きる可能性を受け入れられないならば、今よりももっと必死になり、「何が何でも結婚!」という決死の覚悟で婚活に臨んだほうが、結果に繋がりやすいかもしれません。まずは「劣等感」や「ひとりでいる覚悟」について、自分のスタンスを決めるところから始めてみてはいかがでしょうか。応援しています。(外山ゆひら)
2020年01月20日「自分にガッカリしています」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。婚活でカップルとなれる成功率は高いものの、付き合っても結婚にはつながらない、というアラフォーのトピ主さん。最近、新しい彼とデートをしたものの既視感があって興ざめしてしまい、「せっかくのデートも楽しめない自分にガッカリ」しているとか。感動は年齢とともに薄れていくものなのか、今の彼にも別れの予感があるからなのか、そもそも一人でいたい性質なのか……と悩みつつ、「それでも結婚はしたい」と葛藤をつづっています。婚活から「結婚」につなげたいときの留意点交際には至るものの、結婚にはつながらないことについて、「(結婚が)上手くいく人と何が違うんでしょうか?」と問いかけているトピ主さん。まず一因として、「何が何でも“結婚”がしたい!」という気持ちになっていない点は関係しているように感じました。「現実の世界でドラマのようなトキメキってなかなかないんですね」とのことですが、本当に結婚がしたいのであれば、そのようなトキメキを感じなくとも、決断していく人は大勢います。トピ主さんはもしかしたら結婚生活よりも、愛し合える恋人を求めているのではないでしょうか。であれば、婚活という場はそぐわない可能性も。あからさまにお膳立てられた場所では頭で判断したり、心理的にプレシャーを感じたりで、自然な恋心は芽生えづらいからです。それでも「婚活の場で相手を見つけて、結婚をすること」にこだわるのであれば、これから好きになれるかもしれないと思える相手との出会いを大切にして、友達のような関係性から育んでいくのも一案です。双方に「この結婚を良いものにしよう」という気持ちがあれば、うまくいくケースは少なくないもの。「トキメキからではなく、一緒にいることで愛情を育てていく」という結婚のパターンもあることを、心に留めておくといいかもしれません。毎日を楽しめないのは、結婚のせいじゃないかも!?また投稿には「綺麗なものを見たり、美味しいものを食べたり、感情が盛り上がる時に、目の前の彼じゃない感というか、一人の方がもっと楽しいのに……と考えてしまいます」という記述も。しかし、ひとりなら楽しめるのかと言えば、そうとも言えないようです。「何をしていても楽しめなくなってきた」「喜ぶ気持ちや嬉しいことがどんどん減ってきて、この先は退屈な残りの人生が待っているかと思うと辛くなる」といった記述も見られます。要するにデートコースだけでなく、毎日の何もかもに既視感があって“新鮮さ”を感じられない……ということなのでしょう。結婚の有無に関わらず、ある程度の年齢を重ねると、こうした心境には陥りやすいです。このような状況から抜け出すには2つの選択肢があるかと思います。(1)「今を楽しむ気持ち」を自分で“意識的に”盛り上げていく(2)今いる「安心・安全な世界」から飛び出してみる(1)は言葉のとおり。「せっかくだから楽しもう」「人生を楽しめないなんてもったいない!」と、目の前にある毎日を自分で盛り上げる努力をしていく方法です。彼が提示するデートコースが退屈なら、自分が行ったことがない場所や行きたい場所をどんどん提案して、そこに一緒に出かけてみる……という姿勢にも繋がりますよね。「今日を楽しむぞ!」という気持ちがあるかないかで、その日の気分や言動は思いのほか変わってくるものです。(2)の場合も、「誰かに楽しいことを与えてもらおう」という受け身な姿勢は捨てることが肝心です。行ったことがない場所へやったことがない方法で出かけてみたり、新たなチャレンジをしてみたり、とにかくいつもと違う行動を選択する。誰かと一緒にでも構いませんが、人生で未経験の冒険をしてみれば、新しい楽しみを見つけられる可能性もあるでしょう。自ら移住をする人なども、こうした考えの人が多いように思います。「ドラマのような恋」は、人生のひと幕でしかないとしたら恋愛のトキメキにも、実は“能動性”が大きく関わっています。常にトキめいている人は、自分で自分の気持ちを盛り上げる資質や意欲を持っている人が多いです。だからこそ、恋に没頭できる。そうした資質や意欲が少ない人の場合、抗えないほどの引力で惹かれてしまう恋は、人生のなかで一度や二度あるかないか……というもの。だからこそ特別で、輝かしい思い出になるとも言えます。つまり多くの場合、人生の大半の時間は“ドラマのような恋”に彩られてはいない。でもこの事実を逆の視点から見るならば、「劇的な高揚感はなくとも、見慣れた毎日の楽しみ方を身に付ければ、人生の長い時間を幸せに過ごせる」という捉え方もできます。そうした生活こそが「結婚」だとしたら、トピ主さんにはどんな相手像が見えてきますか? もしかしたら「女性をときめかせるようなデートコースを知っていること」は大して重要なことではない、と気づけるかもしれません。以上、色々と書いてきましたが、どれが正解ということはありません。日常を楽しむ努力をするもよし、より強い刺激を求めて人生の冒険をするもよし、あるいは恋や結婚の価値を見直してみるもよし。トピ主さんに今ある大切な人生を、少しでも納得いく形にするための方向性を検討してみるといいと思います。応援しています。(外山ゆひら)
2019年12月09日「未婚者は自己責任という上司」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。既婚で子持ちの上司が、職場の飲み会で「結婚につながらないような恋愛に時間を割いているのは自己責任だ」と言っているのを聞いて、モヤモヤしている……という未婚のトピ主さん。こんな上司の言葉をどう感じますか? と読者に意見を求めています。自己責任と主張するのは、今の自分が“順調”だからかも!?「自己責任」という言葉は、最近いろいろなところで耳にします。価値観の話なので万人に共通する正解はないのですが、今回の上司の言葉から、「世の中には恋愛や結婚を、自己責任だと捉えている人がいる」ということは分かりましたよね。一方で、トピ主さんのように「自己責任以外の要素も関係しているのではないか」と捉える人がいることも分かります。両者の違いを少し考えてましょう。その上司は「少なくとも社会人の恋愛は、結婚に至るためにするもの」という認識を持っている様子。おそらく結婚して子どもを持った自分の生き方や努力に自信があり、順調だと感じられているからこそ、「今は恋愛してるけど、まだ結婚はわからない、一生独身の可能性もあるし……」と発言した同僚を否定するようなことを言ったのだろうと推測できます。一方、トピ主さんは、結婚は相手のあることだし、自己責任というのは本人の過失みたいでキツい言葉だ、環境や相手に左右されるケースだってある……と感じたわけですね。確かに、片方がどんなに結婚する気で恋愛をしていても、相手の気が変わることもあるし、家族に反対されて破談になるケースもあれば、世の中や仕事の状況でタイミングを逸してしまうこともある。トピ主さんや同僚の方は、自分や他人の例から鑑みて「結婚は必ずしも自分の思いどおりにはなるものではない」と考えるようになったのかもしれませんね。となれば、上司はそうした人たちの気持ちや状況が“わからない”だけなのかもしれません。どうにもならない恋愛の状況や感情を経験したことがないか、「惚れた腫れたより、意志や世間体のほうが大事だ」と考えているのか、あるいは「自分を受け入れてくれて、結婚したがっている相手を見つけてパッとすればいいじゃないか」といったシンプルな捉え方をしているのかもしれません。色々な人の気持ちを考慮できる人物ならば、「たしかに結婚は縁だよね、タイミングもあるし」くらいに、やんわりと返したかもしれません。トピ主さんが、上司に対して「冷たさを感じた」のはその部分なのでしょう。上司という立場にある人なら、自分と違う状況にある人の気持ちを慮れるやさしさを持っていてほしかった……というガッカリ感もあったのかもしれませんね。「自分以外の立場にある人」の気持ちを慮るのは、意外と難しいのちの投稿で、トピ主さんは「(上司から)独身のままで人生を送るのは結果良くないと言われている気がしてしまい」モヤモヤしたのかも、といった自己分析もつづっています。推察どおり、おそらく上司は「未婚の人生は良くない」と思っているのでしょう。自分は結婚して幸せだからこそ、屈託なく「皆もそうすればいいのに」と思っているのかもしれないし、社会通念的に「それがあるべき姿だ」という価値観を持っているのかもしれない。自分の価値観こそが正しいと信じており、「未婚の人生を送っている人(送るかもしれない人)を理解するつもりがない」という可能性もあるでしょう。さりながら「自分と違う立場にある人を慮ること」は、実は誰にとっても結構難しいことです。結婚してみないと分からない既婚者の悩みもあるだろうし、上司である人の気持ちも上司になってみなければ分からない、とはよく聞きます。ポジティブな見方をするならば、その上司なりに、同僚の出世や将来を考えて言ったのかもしれないし、「実らない恋愛をしていないで、幸せになってほしい」という愛情があったのかもしれない……等々。そんなふうに捉えてみれば、トピ主さんのモヤモヤも少し軽減するのではないでしょうか。「人のふり見て我がふり直せ」な教訓としていこう無論、ただただ“自分のいる狭い世界”しか見えていないために、自分の価値観をまるで世論のように押し付けてくるような人もいます。そういう人に出会ったときは、「自分はああならないようにしよう」と、ひそかに教訓とさせてもらうのがベストかもしれませんね。「万物不変」なんて言葉もあるとおり、世の中や人生には“絶対に変わらないもの”など何ひとつありません。恋愛や結婚に限らずですが、自分の周囲で起こるすべての変化を自己責任だと捉えていたら、しんどくてつらくて生きていけないような局面もあるでしょう。できる努力はサボらないとしても、「人生には本人だけでコントロールしえない部分もある、運・不運もある」などと鷹揚に受け止められる、自分にも他人に優しい心は持っておきたいものですね。自分が望んだ状況にあるときに、そうではない人や異なる価値観の人を見て、「努力不足」「自己責任だ」と批判するのか、それとも静かに自分に訪れた幸運に感謝をするのか――。学ぶべきことが多いトピックだなと思いました。応援しています。
2019年11月04日「キツイ言い方を治したい、自己主張が強過ぎる」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは、恋愛相手や対企業の場合に、厳しい物言いになってしまうことに悩んでいます。恋人とはきちんと意見を交わしたいものの、大抵の相手は根負けし、「付き合いきれない」と言われてしまうのだとか。「このままでは一生独り」という思いもあるので変わりたい、癒し系で周りから好かれる人はどんなことに気をつけているのか……と読者にアドバイスを求めています。恋人にばかり、当たりが厳しくなる理由は?投稿によれば、トピ主さんは友だちや女性相手なら追い詰めずにいられるのに、彼氏や仕事相手にはキツくなってしまうとのこと。実は恋愛の相談では、逆のパターンもよくあるのです。「友だちには素を出せてキツいことも言えるのに、恋人や好きな人には何も言えなくなってしまう」というタイプの人ですね。両者はどこが違うのか。なぜ“その相手”にはキツく接してしまうのか。投稿には「恋愛では、素を出せない相手とはやっていけない思いが強く、求め過ぎている」という記述が見られます。おそらくトピ主さんは恋人に対し、「自分をわかってほしい」という思いが強いのでしょう。自分のすべてを正確に理解してほしい、それこそが愛情だと感じているのかもしれませんね。逆に、「恋人にだけキツい態度ができない」という人は、自分に自信がなかったり、素の部分を見せるのが怖かったり……という傾向が強いです。トピ主さんと同様、「本当の自分をわかってほしい」気持ちがあり、しかし幻滅されたくないから自然に振る舞えない、という葛藤を抱えやすい。両者とも「自分をわかってほしい、大切に思ってほしい」という気持ちを、相手にまっすぐに伝えられていないのは共通です。トピ主さんは攻め立ててしまい、後者のタイプの人は内に抱え込んでしまう。気持ちがうまく伝わっていないために望んでいない方向に話がこじれ、関係性が悪化してしまう悪循環が起きやすい……と推測できます。「感情ことば」を使い慣れていこう理詰めで主張し、相手を追い詰めてしまうことが多い、というトピ主さん。例えばデートをドタキャンされると、「怒る、説教、ネチネチ」をやりすぎて謝っている彼を追い詰め、音信不通にされてしまうそうです。こうした状況を変えるためには、「感情ことば」を使う癖を付けていくのがおすすめです。物分かりのいいふりをする必要はないのですが、相手の行為に対する“自分の気持ち”を伝えるようにすると、相手を追い詰めるような会話にはなりにくいです。例えば、ドタキャンされた際も、「大事にされていないみたいで嫌だ、傷ついた」「楽しみにしていたから寂しい」等々、自分の気持ちをまず伝えます。自分の気持ちがよくわからないときは、「どうして、こんなにイライラしているんだろう?」と立ち止まって、一旦自分の心に向き合ってみる。言葉がすぐに出ないときは、急いで返事をしなくてもいい、と心得ておきましょう。それに恋人とはいえ、究極的には相手の行動や決断を責めたり、縛ったりする権利はないですよね。そこを責めるような言い方になっているために、相手が会話をシャットアウトしてしまうのかもしれません。「『私はあなたの行動に対してこう感じた』という内容なら、正々堂々と主張できる!」なんて考えてみるのも一案です「情緒が安定している人」は結婚向き「キツイ言い方を治したい」のことですが、弁舌鋭い人は、実は面白がられることもしばしばあります。ただし、それが「話す相手に対しての“攻撃”ではなく」かつ「情緒が安定した状態で話していれば」です。その場合、言葉のキツさはマイナスポイントにならず、時にその人の魅力や個性になることもある。「恋人とはちゃんと意見を交わしたい」という要望についても、落ち着いて話し合えるならば、相手もそこまで負担に感じないことでしょう。もし思い当たる部分があれば、今後はまず“情緒を安定させる工夫”をしてみると効果があるかもしれません。もし激しい感情が込み上げてきたら、相手にぶつける前に一旦、ブレイクを入れるようにしてみましょう。深呼吸をしたり、温かい飲み物を飲んだり、洗面室へ行って鏡を見たり等々、ひと息つける行動がおすすめです。5分程度でいいので、その感情から目をそらし、別のことをしてみる。少し激情が収まれば、「自分はなぜ怒りを感じたのか」「相手に本当に伝えたいのは何か」という点を見つめ直すこともできるでしょう。情緒の揺れが小さくなれば、ドタキャンをされたとしても「予定を振り回されるのはいい気分がしないから、今度ちゃんと埋め合わせして」とひと言で終わらせられるかもしれないし、たまには「ムカつくから、ちょっと頭冷やしてもらおうっと」と返事をしばらく控える……等々、今よりも余裕のある対応ができるようになることが期待できます。大切な人との関係性を守っていけるよう、「感情ことば」や「ひと息つく」習慣、宜しければぜひ意識してみてくださいね。応援しています。(外山ゆひら)
2019年10月28日「婚活を諦めて・・」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。42歳のトピ主さんは昨年、婚活を休んでみたところ、「結婚がどうでもよくなって諦めることにした」そうです。しかし婚活をやめたら、土日も平日の仕事帰りに何もすることが無くなってしまい、「暇すぎる時間を持て余している」とのこと。「健康で仕事ができているだけありがたいと思わなくてはいけないのはわかっていますが、この先、何も無い人生をどう過ごしたらよいのか」と、読者にアドバイスを求めています。まずは「気力」を取り戻す方法を考えてみよう婚活をやめた理由について、「結婚しなくても、安定した収入、そこそこの貯蓄、生活への満足度もそれなりにあると気づいて、結婚によって背負うリスクが大きいと気づいた」「40歳を過ぎて結婚して、失敗しても・・我慢を続ける気力、やり直す時間も無い」とつづっているトピ主さん。このままでも安心して暮らしていける環境を持てており、精神的にも大きな変化を受け入れる余力はない。現時点では、このまま単身で心穏やかに暮らしていこう、という道を選択されたわけですね。しかしながら、今まではオフの時間をすべて婚活に費やしていたため、手持ち無沙汰になってしまった。「無気力のまま、親を見送ったら何の役目も無い人生になるんだなぁと思うと虚しくなってしまう」という記述も見られます。これらを読む限り、実は「時間を持て余していること」それ自体ではなく、「無気力」「虚しい」という気持ちになっていること、そして「何もない人生」だと感じていることがトピ主さんの一番の悩みの種なのではないか……と感じました。これらの気持ちが変われば、時間は自然に有意義に使えるようになると思います。楽しく有意義に過ごすには、「仲間を作る」「夢中になる」がキーワードそもそも、「結婚をしよう」と思っていたところから、「しないと決める」というのは、人生設計の上では、かなり大きな方向転換で、今はひと息ついているだけ、という捉え方もできます。時間が経てば気力も回復するだろうと考え、飽きるまでのんびりと過ごしてみるのもひとつです。何もせずに居続けるのも意外と難しいもので、通常は1か月〜数か月、長くて半年もすれば、どこかしら出かけてみようかな、なんて気持ちになりやすいです。いち早く今の生活を変えたいのであれば、まずは新しい人生設計をしてみましょう。仕事を辞めるようなプランは考えていないようですし、もし「今の仕事は続けつつ、人生を有意義に楽しめるようなプランを考えたい!」ということであれば、「その時々で“仲間”を作る」「その時々で何かに“夢中”になる」というポイントをぜひ意識してみてください。楽しく有意義に時間を使うには、片方、あるいは両方の要素が不可欠です。具体的に考えていきましょう。時間もある、自分のために使えるお金もある……となれば、「趣味」や「お稽古ごと」に打ち込むのは一番気軽な選択肢ですよね。今の時代、ほぼあらゆる趣味にアプローチできますし、場や仲間を見つけることも簡単になっているので、少しでも興味を感じたものをどんどん体験してみると、一時的にでも“ハマる”ものに出会えるかもしれません。「人との交流」を楽しみとするのも一案です。趣味活動にしても、実際はそこで出会える色々な人たちとの交流が一番の目的、という人も少なくありません。性別や年齢の違いも問わず、何かしらの行動や活動を一緒に楽しむ“ゆるやかな仲間”ができれば、オフの時間も充足させやすいでしょう。あるいは意欲があれば、今以上に「仕事」に励んでみるのもいいのではないでしょうか。今の会社での挑戦でもいいし、副業や起業、独立といった選択肢もあります。地位や成果を得る達成感、意義あることを成し遂げる手応え、収入や貯金が増える充足感、贅沢ができる生活……等々、自分らしい原動力を糧にして頑張ってみるのもひとつです。興味があれば、「社会的活動」という選択肢も。緊急時だけでなく、高齢者施設や障がい者支援団体、動物愛護団体等々、定期的にボランティアを募っているところもあります。人との交流もできますし、「誰かのために何かをすること」が自分の存在意義を感じさせてくれることもあるでしょう。このほかにも選択肢はありますので、ぜひ自分が手を伸ばしてみたい世界を色々と考えてみてくださいね。満足を得るには、どんな人生でも「自分なりの努力」が必要なのかも自分が興味を持てるものを見つけたり、そのために行動したりすることにも、婚活と同じくらい面倒で疲れる部分はあるかもしれません。投稿に書かれているように、結婚には失敗のリスクや多少の我慢もセットですが、今のように時間の使い方で悩む機会はおそらく減るわけで、つまりはどんな人生を選んでも、そのなかで自分なりに頑張ることがあるのだな……ということに気づけるのではないでしょうか。どんな道を選んでも、パーフェクトでお気楽な人生なんてない、ということなのかもしれませんね。結婚するかどうかに関わらず、「自分の選んだ道のなかで、めげずに自分なりの努力を続けること」が満足度の高い人生を生きる秘訣だとしたら、私は今からどんなことをしてみよう――。ぜひそんな視点からも考えてみるといいと思います。応援しています。(外山ゆひら)
2019年10月21日「嫌な括りで仲間にされました。」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。先日、職場で47~49歳くらいの女性が同僚としていた会話に、突然「40過ぎると出会いがないし!ね?」などと巻き込まれた……という41歳・独身のトピ主さん。よく知らない人にそう言われて嫌な気持ちがした上、「40歳過ぎると、同じ括りにされるんだなと傷ついた」と心境をつづり、「いい年して独身だと、このような扱いをされるのは、仕方ないのでしょうか」と意見を求めています。「軽々しく触れられたくない話題」だったのは、同じかも?「同じ40代とはいえ、年上の方に悪い括りで、一緒にされたくない」と感じた、とトピ主さん。自分には交際経験も告白された経験もあるし、それが結婚につながっていないことに落ち込む瞬間はあるものの、今も男性に誘われる機会がある。「年齢的にも、恋愛状況的にも、私はあなたと違うのに!」と感じたようですね。さらに、のちの投稿には「自分の一番気にしていることだから、傷ついた」という一文もあり、軽々しく他人に言及されたくはないテーマだったことも読み取れます。客観的に見るならば、その年上の女性(Aさんとします)も、逃げ場がない状況だったのだろうとは感じました。Aさんは周囲に仕事の愚痴を言ったために、「じゃあ婚活して辞めちゃえばいい」と言われてしまった。自分の愚痴がきっかけとはいえ、Aさんも触れられたくない結婚の話題を不意に持ち出されて戸惑い、とっさに近くにいた(他の同僚よりは年齢が近そうな)トピ主さんに助けを求めたのだろうと推測します。女性の「その先」の人生を考えてみようのちの投稿には「子供を持てるリミットなどについて、一番悩んでいた時期なので、過剰に反応してしまった」という一文もありますが、40歳代はそうした身体の変化をどう受け止めていくか、というテーマも出てくる年代。「1歳の違いがとても大きい」とトピ主さんが考えるのは当然だろうと思います。子どもを産む体から卒業することへの不安があって、だからこそ、年上のAさんの発言に強い抵抗を感じてしまったのかもしれません。さて、ここで考えてみたいのが、“その先”の人生についてです。トピ主さんは「子どもを産む体を卒業してからの人生」や「性的恋愛との関わりが薄くなってからの人生」は無価値だと思いますか? 出産をせず“その先”へ行った女性の人生は、寂しくて退屈なものだと思いますか? 世の中をよく見渡してみると、そうではないケースもあることに気づけるはず。未婚でも子どもがいなくても、自分なりに楽しみや生きがいを持ってほがらかに生きている女性の先輩たちの姿は、意外と見つけることができるように思いますが、いかがでしょうか。人生100年時代、“その先”に進んでからの年数も、人生の半分近くを占めます。あからさまに恋愛や性の対象として見られる機会は減ったとしても、「ひとりの女性として素敵だ」「人として、一緒にいて楽しい」と思ってくれるパートナーや友人、仲間を持つことは、その先でも十分に可能です。しかし、そんなふうに前向きに捉えにくいのはなぜなのか――。ひとつの要因として、世の中の一部に「子どもを産んでこそ一人前、女性として価値がある」などと公言するような人や風潮がいまだにあり、それに知らず知らず影響を受けている……ということは挙げられると思います。そしてそれこそが、今回トピ主さんが本当に反発すべきものの正体ではないか、という気がするのです。“世間”から解放されると、新たな魅力が出てくることもそういった風潮が、今すぐ完全になくなることはないかもしれません。でも今は異を唱えている人も沢山いますし、公言はせずとも、心の中でそれらを無視して生きてみることは可能です。何歳だろうと、子どもを産んでいようといなかろうと、結婚していようといなかろうと、私の人生の価値は私が決める。私の大切な毎日に、無遠慮に踏み込ませない――。そう本気で思えていると、“自分が大切だと思える人生を作ること”のほうに夢中になるので、年齢や結婚歴で判断してくるような人がいても、「へえ、そういう人もやっぱりまだまだいるんだね」などと大抵は聞き流せるようになると思います。Aさんのような人に対しても、「あなたも私も大変ね。でも、お互い頑張って自分の人生やりましょ」くらいの感覚で接することができるかもしれません。それに、大々的にクローズアップはされる機会は少ないですが、世の中には年齢を経るごとに、より素敵になっていく人もいます。若い頃のように、世間ウケや異性ウケを“過剰に”気にしなくて済むようになったことで引き出される率直な魅力や、本当の意味で「私は私」を貫ける、しなやかな強さが備わってくるからではないかと私は思います。そうした人たちは総じて、『人に優しく、自分にはもっと優しく』という、軽やかで自由なスタンス。怒るべきときは怒りますが、何よりも自分が気分よくいられる瞬間や毎日を大切にする――。この先まだまだ長い人生を自分なりに幸せに生きるためにも、ぜひそんな強さを身につけていきませんか? 年齢も結婚歴も関係なく、いつだって気の合う人との交流や好きなものを楽しみながら、私は自分の人生を生きていい。今回の件は、そんな「大いなる自分への許可」と「この先もほがらかに生きる決意」につなげていくキッカケにするのが、一番、有意義な乗り越え方ではないかなと思いました。気持ちをスッキリさせるための何らかのヒントになれば幸いです。応援しています。(外山ゆひら)
2019年09月16日「26歳、幸せな将来のために必要なことって?」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。今年26歳になるトピ主さん。「早く結婚して子どもを持ち、(トピ主さんには)専業主婦として(彼の)実家に入ってほしい」と考えていた彼に対し、その時期、転職したばかりだったトピ主さんは、「仕事も頑張りたい、海外でも働いてみたい、彼の実家に縛られずに色々なことを体験したい」という考えで、結果的にそれが原因で破局したとか。しかしトピ主さんはその判断に迷いを感じ始め、人生の先輩たちに今後の人生についてのアドバイスを求めています。「選ばなかったほうの人生」は誰しも気になるもの!?半年前、「彼との結婚」よりも「仕事」を選んだ形になったトピ主さん。しかし今になって、「好きな人との道を諦めてまで選んだ自由に働ける環境が、逆に不安になる」し、「間違えた選択をしてしまったのかもしれない」「気持ちが切り替えられなくても、だれか相手を見つけて早く結婚した方がよいのでは」といった気持ちになる瞬間もあるそうです。今回まずお伝えしたいのは、人生のなかの「ある選択」に関して、善悪や良し悪しの絶対的な判断はできない、ということです。人はどちらの選択をしても、「選ばなかったほうの人生」に想いを馳せるし、後悔を感じる瞬間がある。もし彼との結婚を選んでいたら、いずれきっと「やっぱり仕事したかった」「海外で働くチャンスもあったかもしれないのに」などと悩む瞬間があったことと思います。一旦は「間違っていた(正しかった)」と思っても、数年後、数十年後になって「やっぱりあれは正しかった(間違った)」などと捉え方が変わることもしばしば。過去の選択についての判断というのは、それくらい瞬間的で、主観や感情に影響されるものなのですね。しかしながら、ひとつ確実なこととして「今が幸せならば、人は過去の選択を肯定的に感じやすい」という傾向はあります。人が本気で過去の後悔をするときは、“今”に満足できていない可能性が大。その意味で、トピ主さんが今回の別れの選択を肯定するためには、これからの人生をその都度、精一杯に生きて、満足いくものにしていくことが唯一の方法かと思います。人が「結婚できたチャンス」を忘れられない理由「結婚できたチャンスにしなかったこと」を、人生で何度も振り返る人は少なくありません。それが「数少ないチャンス」で、しかも「自分が選択の主導権を握っていた」と思うからですね。自分次第だったのに……と思うからこそ、人は後悔してしまう。自分に選択権があったと思うと、“その先”のこともポジティブに想像しやすいので、「あっちを選んでおけば幸せになれたはず」などとも考えやすいです。一方、「自分ではどうにもできなかったこと」の場合は自分に選択権がないので、“選択に対しての後悔”はしにくいです。自分が拒まれた相手との幸せな生活も、なかなか想像しにくいですよね。「自分で選択できたチャンス」というのは、それくらい“思い出しては味わえる甘い果実”ともいえます。しかし実際は、過去の選択を変えたところで幸せになれたとは限らないし、もしかしたら今より苦しんでいる可能性もある。そう考えれば、結婚できたチャンスへの後悔は「時々想いを馳せ、甘く切なく楽しむもの」にとどめておくのが賢明なのかな……と個人的には思います。「自分という人間を知ること」を続けていこうその後の投稿で、「いま自分にできることを精一杯やって、後ろを振り返らずに前に進みたいと思います」と決意をつづっているトピ主さん。一生今の仕事を続けたいのかどうかも分からない……といった記述もありますが、将来を今の仕事に限定する必要は全くないでしょう。ただ今回の出来事は、ぜひ“自分を知ること”に役立ててほしいなと思います。「自分を知ること」は、よりよい人生の選択をするために非常に重要です。投稿には、「結婚して子どもを産むことが人間の本能的な幸せであるはず」なんて記述もありますが、本当にそれ“だけ”で幸せならば、こんなにも多くの人が結婚後に悩んではいないでしょう。一般論ではなく、「自分が人生に何を求めているのか」「自分にとっての幸せは、どんな形なんだろう?」といったことを、模索し続けていくといいと思います。それがふんわりと自覚できてきたとき、“自分らしい結婚”ができる相手がきっと目の前に表れてくることでしょう。好きな人との別れを乗り越えるにはそれなりに時間はかかるものですし、どうか焦らずに。目の前の一日を充実させる工夫をしながら、少しずつ元気になって、また新たなスタートを切ってくださいね。応援しています。(外山ゆひら)
2019年09月02日「年収で全てが決まると言われ」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは、親から「女性は優しさや笑顔だけではなく、資産や年収、学歴を望まれている」と言われてショックを受けているという女性。年収は380万円で、最近副業も始めたそうですが、「一生結婚できないのではないか、と不安でしょうがない」とのことで、「選んでもらう私になるために今からできる必要なことってなんでしょうか」と問いかけています。仕事のための結婚? 結婚のための仕事?今回の投稿文は「稼ぎたい」という気持ちと、「結婚したい」という願望がない交ぜに語られています。あえて家賃の高い部屋に住み、「それ以上にもっと力をつけて、稼ぐんだ」「本業も副業もやりたかった仕事」などと意欲を見せている一方で、最終的には「どうしたら幸せにお互いなれる結婚相手を見つけられますか?」と問いかけている。内容全体から察するに、トピ主さんは「“選ばれる結婚”をするために、年収の高い人間にならなければ」と考えていることが推測できます。起業家の集まりで連絡先すら交換できなかったけど結婚を諦めたくない……といったエピソードも見られますが、これは単に目的が一致していなかったことが理由でしょう。トピ主さんと違い、彼らの多くは「仕事」が一番の目的で、そのための人脈や情報を得たくて来ていたのではないでしょうか。同じように異性と知り合うにしても、「事業をうまくいかせるために」という目的と、「結婚相手を見つけるために」という目的では、関わり方や関係性の築き方が違ってきます。もちろん「起業を頑張っているなかで結婚相手を見つけた」という人もいますが、それは仕事のことを考えて動く中でたまたま結婚が付いてきただけで、トピ主さんのように「結婚」を一番の目的にして動いているケースとは異なりますよね。まずは副業で成功して年収を上げることを第一に考え、「結婚相手はついでに見つかったらラッキー」程度のスタンスで仕事に励むのか。それとも「副業は現状維持でいいから、先にとにかく結婚相手を見つけたい!」というスタンスで婚活的な行動をするのか。ここをはっきりさせないまま動いても、“二兎を追う者は一兎をも得ず”となる可能性も。どちらがトピ主さんの希望で、ベターな選択なのかは一度考えてみるといいかもしれません。「自分は足りない」に捉われていると、永遠に満ち足りないその後の投稿では、コンプレックスについても多く語られています。「専門卒が恥ずかしいので夜間部で大学生を始める予定」という話や、婚活のプロが「低い年収の人間は世界が狭く、根性がない」と言っていたのを見て「恥ずかしい」と感じた話、さらには以前大好きな彼がいた時期もあったものの、裕福で学歴もある彼に「コンプレックス的な気持ちが膨らんで付き合いを辞退した」というエピソードも。コンプレックスや人生への焦りは、誰しも多少はあるものですが、四六時中「自分は足りない」とばかり考えている人や自責の念に苛まれている人は、周りにも緊張感を与え、楽しく付き合いづらいので、なかなか良い人間関係に恵まれにくい傾向があります。結果、恋愛も得がたくなってしまい、さらにネガティブなオーラを生み出してしまうことも。それはトピ主さんにも本意ではないですよね。「足りないもの」に意識を向けている限り、年収が上がっても心が満ち足りることはないでしょうし、良い相手を見つけても、昔の恋愛と同様のパターンに陥ってしまうかもしれません。親や見知らぬ人のイチ意見に振り回されないためにも、まずは「自分は足りない人間だ」という思い込みからの卒業を目指してみませんか?自分を大事にする“訓練”をしていこう「自分の個性や人生に折り合いがついていること」は、実はパートナーと仲良く生きていくためには非常に重要な要素です。今ある自分に納得した上で、「毎日をそれなりに良いものにしよう」と自分に優しく働きかけられる人は、自分の人生に責任が持てており、また他人にも寛容なので、一緒に幸せに歩いていくことができるからです。その境地に至るためには、「何かの要素を備えているから」ではなく、「何があろうとなかろうと、私は素敵で価値ある人間なんだ」と自覚する必要があります。一歩ずつでいいので、たとえば「自分はダメだな」と感じたら、すぐに「ダメなところもあるけど、私って結構イイ感じ!」と言い換える。ミスや失敗をして落ち込んだときは、「貴重な経験になったな。失敗をしない人はいないよね、好きな映画見て元気だそうっと!」などと捉えてみる。そうした一種の“訓練”を、何度も繰り返してみてください。「鏡を見るたびに毎回、自分をひとつ褒めてあげる」といったルールを実践してみるのもおすすめです。そうして心を鍛えていくと、多少の不安に襲われても、簡単にはぐらつかなくなります。「誰がなんと言おうと、年収がいくらだろうと、私は私の人生を愛するし、大事にする!」と本気で決意できたならば、そのうち目標のほうからトピ主さんに近づいてくることもあるでしょう。その頃には「男性に選んで“もらう”」なんて意識も変化しているだろうと思います。応援しています。(外山ゆひら)
2019年07月15日「30歳になり恋愛が怖い」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。1年前から婚活に取り組んでいるという30歳のトピ主さん。誘ってくれる男性には何人か出会えたものの、いつも結論を急がれた挙句、「がんばっても無理な気がする」と相手が離れていってしまうパターンを繰り返しているとか。“簡単に人を好きになれない自分”を自覚する中で、今後の出会い方について問いかけています。「自分」を知り、否定しないで受け止めてみよう婚活においては、「知りたいな、と思った人とは会うようにしている」「正直ちがうな、と思った人とは連絡も取らないし、デートにも行かない」というトピ主さん。デートをしているのは“ちゃんと考えて会った人”という記述もありますが、「俺のことどう思って会ってくれてるの?」と尋ねてくる男性たちに対して、トピ主さんはいつも上手く返事ができないとのこと。去っていく相手を引き止めることもないようです。こうした投稿内容から見えてくるのは、曖昧な気持ちでは決して決断や行動をしないトピ主さんの姿。おそらくですが、トピ主さんは「周りの意思や流れに乗って生きていくタイプ」というよりは、自分で思う方向に、自分でオールを漕いでいきたい気持ちが強いタイプなのではないでしょうか。恋愛においても“流れ”になんとなく乗っかってみることや、相手側に主導権を委ねきることを好まない性格なのだろうと推測します。もしそうであれば、まずは“そんな自分”を理解してあげましょう。理由は次項で説明しますが、「すべきだと思うことができない自分」を責めるのではなく、「私はこういう人間なのだな」と理解してみる。これまで交際の申し込みにYESと言えなかったのは、結局のところ、自分の本心が「そうしたくなかった」から。好きだと自覚できない相手にはYESを言いたくないのが今の私なんだなぁ、と一旦、受け止めてみてください。自分を肯定していると、濁りのない素直な主張ができる投稿内には、“いい人だったかもしれない相手”を好きになれない自分が嫌で、相手にも申し訳なくなる……との記述も。お気持ちはとてもよくわかりますが、そのような気持ちは実はあまり良い状況を生みません。自分らしさを否定する気持ちや「相手に悪いな」という感情があると、人は往々にして、問いかけに対して曖昧にごまかしたり、逃げ腰や無言の返答をしたりしがちになり、結果的に良好な人間関係の構築を阻害するからです。逆に、「私はこう思うし、こういう人間だ」と肯定的に受け止められていると、明快で素直な主張ができやすく、また未来に対しても自棄になりにくいです。今回のように、知り合って間もない相手に交際の返事を迫られたときでも、「すぐには決められないけど、ちゃんと知りたいと思えた人だから会っているんだよ。よければ、もう少しこのまま会ってみたいけどダメかな?」などと自分の主張を濁りなく、落ち着いて伝えていけるはず。そのような意思表明がきちんとできれば、それならもう少し交際前の交流を続けてみようか、という相手も出てくるかもしれません。「昔の恋愛と違って今すごく恋愛が怖い」「慎重になりすぎて」「壁を作っている」という記述もありますが、「慎重になるのは、次こそ成就したいという願望が強いからなんだろうな〜」などと柔らかく受け止めていれば、それらは自然と、トピ主さんの主張となって言葉や態度の端々に表れてくるでしょう。普段から、意識的に物事を肯定的に考え直す癖を付けていくのがおすすめです。「今の自分」に合った出会い方に変えていこうこれまでの婚活を通じて「今の私はすぐに人を好きになれないし、期待感だけで交際も始められないようだ」と自己分析できたのであれば、早急に答えを出したい人が集う場所は自分には向かないのかも!? という仮説も立ちます。もしかしたら多少遠回りに見えても、仕事関係や趣味のサークルなど、友人・知人から始められる場所のほうが適しているのかもしれない。そうした考えから、試しに異性との出会い方や場所を変えてみるのも一案です。「どんな風に“恋愛になっていく”のか、もうよくわかりません」とのことですが、「恋愛になっていくこと」をあまり意識しすぎずにいたら、結婚に至る相手にふっと出会えた……というケースはよく見聞きします。異性との関わりは積極的に続けつつ、しかし恋愛関係“だけ”に固執せず、人としても豊かな交流を続けていくことに注力してみるのもひとつです。「婚活の成果が出ず、無駄をしている」という焦りや苛立ちもあるかもしれませんが、婚活は「交際相手を見つける」という結果だけが、一概に成果ではないとも言えます。その過程を通じて自身を深く理解したり、自分らしい人生への“構え”を見出したりする人も少なくありません。美空ひばりさんの言葉にもありますが、“あせらず、おこらず、あきらめず”、試行錯誤しながら取り組んでいけば、きっと自分なりに納得いく結論や結果を手にできる日が来るかと思います。応援しています。(外山ゆひら)
2019年06月03日「どちらが幸せだと感じますか?」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。「気が合わなくてもいいから誰でもいいから側にいて欲しいと感じるように」なったという、40歳過ぎのトピ主さん。一時的な気持ちかもしれないものの、「いがみ合うような相手でも誰もいないよりいいような気がしてきた」と今の心境をつづり、「一人と複数人、どちらが幸せだと感じますか?」と問いかけています。「幸せ」の概念が悪循環を引き起こすことも!?「幸せ」って誰もが考えるテーマですよね。古今東西、様々な人がこのテーマについて語っています。例えば、作家ジュール・ルナールは「幸福とは、幸福を捜すこと」だと述べていますし、思想家のソローは幸せを“蝶”にたとえ、「幸せは追いかけすぎると遠のく」といったことを述べています。確かに、「幸せを捜す過程」は人生の目標へ向かう道のりでもあり、それなりに充実感もあるものです。しかしながら、「今の自分は不幸せだ」という認識からぼんやりとした幸せを追い求めている場合、人生への不満や飢餓感ばかりが際立ってしまい、逆に望むような幸せを遠ざけてしまう悪循環を引き起こすこともあります。それに、そもそも幸せはひどく個人的で瞬間的な実感なので、「その生き方が幸せかどうか」の答えを天秤にかけるのは難しいです。状況的には全く同じ生き方をしていても、個々の捉え方次第で真逆の答えになりえますし、同じ人に聞いても、その時々の気分や状況によって答えがコロコロ変わることもある。「一人で生きるのも誰かと生きるのも、どちらも幸せ」だし「どちらも不幸せ」とも言えてしまいますよね。ですので、「これからどうすればいいか」を考えたいのであれば、曖昧な“幸せ”という概念を軸にするのではなく、もっと具体的な自分の希望を意識していくのがおすすめです。例えば「幸せになりたい」ではなく、「愛し合える誰かを見つけたい」と言い換えていく。今回であれば「どちらが幸せか」ではなく、「ひとりで生きるのも悪くないけれど、誰かと生きる人生も経験してみたいかも」などと願いを明確化したほうが、具体的な行動や変化も生まれてきやすいでしょう。一時的な願いだとしても、そう思うときは試しに行動してみれば、本当の願いにも気付きやすくなるはずです。「過去」や「未来」ばかり考えていると、誰でも滅入る「一人でいると、あれこれと鬱々考えてしまい暗くなってしまう」というトピ主さん。もしかしたら今のトピ主さんは、少し“過去”や“未来”にばかり意識を向けすぎているのかもしれませんね。中国の老子も、「落胆しているならば、あなたは過去に生きており、不安ならば未来に、平穏ならば今現在を生きている」などと指南しています。戻りようのない過去に、どんなに悩んだところで不確かな未来。それらに意識を向けて、貴重な“今”という時間をネガティブな気持ちで過ごしてしまっている……と考えると、なんだかちょっと人生の無駄遣いをしているような気がしませんか? 鬱々とし始めたら、「ああ、私は今過去や未来に囚われている」と気づいて自制し、目の前のものに対する“五感”を意識してみてください。「今日は天気が良くて、いい気分だな」「このランチ、めっちゃ美味しい!」などと“今”を味わってみるのですね。具体的に先々のプランを考える時間は有意義ですが、ただ鬱々としてしまうだけの時間はなるべく減らしていきましょう。ほどよく“今この瞬間”を楽しむ習慣を身につけたほうが、人生の好循環も起きてきやすくなると思います。「幸せ」と「不幸せ」は、常に表裏一体最後にもうひとつ、こんな話を紹介します。ある人の家に美しい天女が現れ、「行く先々に財宝をもたらす」という彼女を主人は喜んで迎え入れます。しばらくして今度はみすぼらしい天女が現れ、「私が訪れると財産がなくなる」という彼女を、主人はすぐに追い出しました。すると、二人は姉妹だと分かり、二人ともその家を去る羽目に……。『涅槃経』の中の話ですが、要するに「幸せと不幸せは常にセット」だということです。一緒に生きる相手を探す過程では、ひどく傷つく可能性もある。見つかっても、今度はその人や愛情を失う不安や苦しみと常に隣り合わせになる。あるいはいずれ憎み合い、いがみあうようになるかもしれない――。そうした負の可能性は、トピ主さんも十分に分かっているのでしょう。それでも今、誰かと生きる人生を考え始めたということは、つまり“誰かと生きる幸せ”に付いてくるであろう“不幸せ”をも引き受ける準備や覚悟ができてきた……ということなのかもしれませんね。ただし、「誰でもいい」とまで投げやりになるのはお勧めしません。刹那的な寂しさに負けてしまうと、その選択をした自分を延々と恨み続けることにもなりかねませんから。苦い経験も人生の一部、などと言うことはできますが、できるだけ「これでよかった」と思える人生を歩いていくためには、今の自分を過剰に否定せず、一日一日の喜びや楽しみに目を向けながら具体的な行動を起こしていくことが大切ではないかなと思います。そうした”日々の姿勢”を磨きながら、焦らずこれからの人生を考えてみてはいかがでしょうか。応援しています。(外山ゆひら)
2019年05月20日「もてない美人」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは、30歳過ぎの美人会社員。中学時代から今に至るまで、いつも男性陣からの“気のある素振り”は感じるものの、「実際の行動はしてくれない」ケースが続いており、「かと言って自分から行くのは御免です」とのこと。「結婚もせずにこのまま終わって行くのかなという心配すら出てきた」そうで、この先どうすれば良いのかと問いかけています。「美人」と「モテる」はイコールではない!?自分と同じような悩みを持つ美人は案外多いのではと思い、トピを立てた……とトピ主さん。「美人=モテる」と考える人は多いですよね。人は確かに、美しいものを見ると反射的に目を奪われます。つまり、「美人」は普通に暮らしているだけでも多くの人の視線を集めやすい。ただし、「キレイな人だな」と視線を集めることと、「この人と仲良くなりたい、付き合いたい」と思慕を抱かれることは同義ではありません。周囲の視線を集めるような容姿の人に声をかけるのは、通常より心理的ハードルが高くなります。緊張を与えますし、「相手にされるだろうか」といった不安も抱かせてしまうからです。ただ、そうした不安を感じにくい人や積極的な人もいるもので、恋愛に限らずですが、「この人と仲良くなってみたい!」と思えば、多少ハードルが高くてもアプローチに打って出る人は、コミュニティの中に一定数いるのが常です。つまりトピ主さんは、これまでの人生で「見とれられる」機会には恵まれてきたものの、「関わってみたい」と積極的に行動してくれる人には出会えなかった。そしてそのことに悩んでいる、ということですね。その理由について探っていきましょう。モテる人は、コミュニケーションの努力家なぜトピ主さんの周囲には、ハードルを越えて声をかけてくる人がいなかったのか。その理由は、「自分から行くのは御免です」という一文にも隠れているように思いました。本心は違うかもしれませんが、この文章からは、「私はこれだけキレイなんだから、そっちがリスクを取るのが当然でしょ?」という思いを抱いている印象を受けます。「傷つくのが怖くて自分から行けない」というならば話は別ですが、もし前述のような気持ちがあるならば、不遜な印象を与え、“近づきづらい美人”となってしまっている可能性はあるかしれません。あるいは、距離を縮めてこようとする人に対して、「どうせあなたも私の外見目当てなんでしょ?」とバリアを張り、心を閉じてしまっている傾向も考えられます。そのため、話しかけてみても心が通い合う交流ができず、本物の恋愛感情が育ちにくいのかもしれません。世の中の“モテる人”は、意識的にか無意識的にか、そのようなハードルやバリアを感じさせない人が多いです。例えば、福山雅治さんや北川景子さん、石原さとみさんなど。テレビのバラエティ番組等で誰にでも気さくに接している態度が、「こんなにキレイ(かっこいい)のに、親しみやすい」とより多くの人を魅了していますよね。相手にも興味を持って、フラットな目線で自分からコミュニケーションを取っている。外見に恵まれた人は敷居高く思われやすい分、周りと仲良くなるために、積極的にそうした努力をしているのかもしれません。自分では「美人であること」を意識しすぎないでいよう「愛想よく振舞っていると、関係ない人にまでモテて面倒が増える」という理由で、あえてハードルを下げない美人の方もいますし、気になる人に自分からアプローチできるならばそれでもいいと思います。しかしながら、相手側に全面的に動いてほしいと思うならば、こちらからの多少の歩み寄りも必要です。ニコッと笑い返したり、自分から挨拶をしてみたりするだけでもいい。気のある素振りをしてくる人には、「声をかけてくれたら嬉しい」という気持ちを表情や雰囲気で柔らかく醸し出していれば、実際に行動してみようと思う人はきっと増えることでしょう。周囲に「きっと彼氏いるよね」と何度も言われ、「いるような振りをするのにも疲れました」とのことですが、「美人は彼氏がいなくては」と一番強く思い込んでいるのは、他ならぬトピ主さん自身かもしれません。「問題があると思われたくない」という気持ちもあるのでしょうが、誰かにアプローチしてほしいならば正直に「いない」と言っておいたほうが、周りの人も声をかけるハードルがぐっと下がるように思います。とはいえ、絶対に親しみやすい存在になるべき、という話でもありません。“孤高の美人”として生きていくのもひとつですし、他人に興味を持てないのに、無理して形だけの結婚をする必要もないと思いますので、ぜひ「自分がどう生きたいのか」「どんな結婚がしたいのか」も考えてみてくださいね。その上で、「男性ともっと深く打ち解けてみたい」「恋愛状況や人生を変化させたい」と思うならば、“完璧”を目指さず、今より少し自分からも心を開いて周囲に接してみると、変化が起きてくるように思いました。応援しています。(外山ゆひら)
2019年05月06日「婚活って女性同士のダメ出しが厳しいです…」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。数年前から婚活をしているトピ主さんですが、既婚女性の多い職場に勤めており、「同僚や先輩からの上から目線のアドバイスにウンザリ」しているそうです。ダメ出しをされたり、アクセサリーから食べ物のことまで細かくアドバイスをされたりで気が滅入ることもしばしば。「女性同士の恋話ってもっと楽しいイメージでしたが、結婚すると価値観や物の考え方が固定化してしまうのでしょうか?」と問いかけています。大人になると、「恋バナ」が楽しくなくなる理由職場の既婚女性との恋バナが楽しくない理由は、現在進行形で見えている景色が違うから……ということに尽きるでしょう。以前、数人で未婚女性の恋愛相談を聞いた際、既婚女性が「そんな頃もあったな〜とか思っちゃう!」と陽気に発言し、その場では笑っていた未婚女性が、後から「あの言葉に少し傷ついた」と教えてくれたことがありました。今まさに真剣に恋愛に取り組んでいる彼女からすれば、恋愛のフェーズで悩んでいる自分が愚かに感じられ、傷ついたのだろうと思います。だからと言って、「私は真剣に話してるんだから!」なんて本音をぶつければ、既婚女性たちは聞き役に徹するしかなくなり、会話も弾まなくなってしまうでしょう。要するに、相手に嫌な思いをさせようという意図がなくても、”今見えている景色”が違うだけで、うまく話が噛み合わないこともある……ということです。学生時代の恋バナが楽しかったのは、お互いに同じような立場・状況だったから、という理由も少なからずあると考えられます。恋愛はナイーブな部分を含む話題ですし、自分と同じように婚活に励んでいる友達か、ごく親しい友人か、あるいはカウンセラーなど第三者である相手を選んだほうが、快く楽しく話せると思います。「今の関心事」以外に目が向かなくなりがちなのは、誰でも同じ既婚女性からのアドバイスについて、「一昔前のテクニックみたいのが多くて正直役に立ちません」とトピ主さん。ですが、それはある程度、仕方のないことではないでしょうか。彼女たちはもう“恋愛テクニック”が不要な生活をしており、だから新しい情報も更新されない。それで何ひとつ、困ってもいないわけです。「恋愛」のフェーズを過ぎた人が、「家庭生活」「住宅」「子育て」「教育」「介護」などに関心が移っていくのは自然なことです。人は過去を忘れていく生き物ですし、目の前の関心事以外にエネルギーを割く余裕がない人もいます。そういう意味では、トピ主さんも今婚活のことで精一杯だからこそ誰かに気持ちを聞いてほしくなり、つい職場でも話してしまうのかもしれませんね。女性の多い職場で、マウンティング合戦を避けるには?無論、女性同士のコミュニケーションにおいて、恋愛や結婚の話題を一切しないのが難しいことも理解しています。多様な人が集う職場では、「皆が分かる無難な話題」として恋愛や家庭の話題が選ばれるケースも少なくありません。あれこれ言われたくなければ、自分の話題を極力出さないのもひとつのテクニックです。話したい気持ちをぐっと堪え、こちらから話題を提供しないようにしていれば、そのうち別の話題に移行していくことでしょう。嫌な発言をされた際、毅然と怒るのもひとつですが、波風を立てるのが嫌ならば、あえて「そんなふうに言われると傷つきます……」なんてしょんぼりしてみせるのも一案。そうすれば、追撃はしてこないと思います。職場でのサバイバルスキルは色々あるので、ぜひご自身に合った方法を考えてみてくださいね。また投稿内には、「男性社員から私だけチヤホヤされることが多い」「その分、ダメ出しが厳しくなってる気がする」「既婚の方はもう旦那さんがいてモテる必要もないと思う」といった記述も。実際に”嫉妬”も含まれているのかもしれませんし、上から目線の言動をされれば「私のほうが女として勝っている」と反発したくなる気持ちもよくわかりますが、マウンティングにマウンティングで返せば、マウンティング合戦が激化するだけ。結婚していようといまいと、異性に優しくされて「嬉しい」と感じる気持ちがなくなるわけではないことも、心得ておきましょう。さまざまな立場の人がいる職場でのコミュニケーションは本当に難しいと思いますが、TPOに応じて“本音を出す加減”をコントロールするのも大人の知恵のひとつ。できるだけ気持ちをすり減らさず、「自分が気分よくいるためにはどうすれば賢明か」を考え、ぜひ実行していってみてくださいね。そうしていたほうが、きっと現在進行中のお相手とうまくいく確率も上がると思います。応援しています。(外山ゆひら)
2019年02月11日「他人と暮らすストレス」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは36歳。「何かあったとき怖いという理由で一人では暮らせない」ため同棲をしていますが、「他人と暮らすことにものすごくストレスを感じてしまう」ことに悩んでいます。これまでの交際を振り返っても、「ひとりじゃなきゃ駄目な時間があることを理解してくれる人」は中々いないとのこと。「結婚して幸せな家庭を築けている人が羨ましい」「どうやって相手を受け入れたらいいのか」と問いかけています。人と暮らすことにストレスを感じてしまう人の傾向「ものすごくワガママ」で「色んなことに過敏」と自己分析されているトピ主さん。他人と暮らすことに多大なストレスを感じてしまうのは、「自分の好きなように過ごしたい思い」が強い一方で「”我がまま”に振る舞いきれない人」に多いように思います。本当に“我がまま”になれる人は、他人と一緒に暮らしていても比較的自由に振る舞いますし、自分の時間が欲しくなればふらりといなくなるなどマイペースを貫くので、耐えられないほどのストレスにはなりにくいです。他人との摩擦に敏感で、「誰かと一緒に暮らしていると自分のしたいことができない!」と感じる人ほどストレスは大きくなりやすい、と言えるでしょう。期待に応えられない“負い目”もストレスに!?トピ主さんは、「他人と一緒に眠ること」が一番のストレスだそうですね。一緒に寝ると相手のいびきなどで寝不足になり、体調を崩して仕事に影響が出てしまうことも。「スキンシップも極力避けたい」「ひとりで眠りたい」ものの、それを理解してくれる男性はなかなかいない。現在の同棲相手からも、「同じ布団で寝たい」と何度も言われているそうです。おそらくトピ主さんは「スキンシップ=愛情」だと感じる度合が低く、またパーソナルスペース(他人に近づかれると不快に感じる空間)もそれなりに広いのでしょう。「人間としての何かが欠落しているのか」とのことですが、異性とのスキンシップがあまり好きではない人も一定数いますので、自分だけが変だと思う必要はありません。もしかしたら「恋人の期待に応えられない」という負い目もまた、ストレスにつながっているのかもしれませんね。だからといって無理して一緒に寝て、仕事に支障が出るようなことが続けば、ストレスは今以上に溜まり、彼との未来にもどんどん後ろ向きになってしまうでしょう。そう考えれば、「トピ主さんがひとりで眠ることは、ふたりの良好な関係維持のために必要なこと」だとも言えます。「別々に寝ることが、いかにトピ主さんの気持ちや恋愛関係をいい状態に保ってくれるか」について、彼にプレゼンをしてみるのもひとつです。もっと現実的に折り合う形を探したい!ということならば、「最初は彼のベッドに一緒に入り、いびきをかき始めたら、そっと別の部屋へ移動して自分のベッドで眠る」といった折衷案もあります。でもそれも毎日では疲れてしまいますよね。「週末だけはそういう時間を持つ」などメリハリをつけて、お互いの要求のバランスを取ってみるのも一案です。「ひとりの時間が欲しい」という人は少なくない「ひとりになりたい時間があるのは、何らおかしいことではない!」と真に理解することも、ストレスを減らす助けになると思います。未婚・既婚問わず、「ひとりの時間が欲しい」と口にする人はたくさんいますし、どんなに仲の良い家族だって、一緒にいるのがわずらわしいな、と思ってしまう瞬間はあるもの。たまには少し距離を取ったほうがいい状態が保てる、という関係性も少なくありません。また、“ひとりの精神状態”になれる場所を確保しておくのもおすすめです。互いの自室を持つのがベストだと思いますが、トイレやベランダでそうした時間を確保している人もいます。家の中が難しければ、お気に入りのカフェなど外で探してみるのもひとつ。ちなみに、「飛行機や新幹線のグリーン席に乗っているときが一番、”ひとりになりたい欲”を叶えられる時間」だと教えてくれた既婚の友人もいました。そうして時々は上手に息抜きもしながら、共同生活の楽しさやいいところを享受している人も少なくない、ということです。彼が寂しがるならば「常に一緒にいたり、スキンシップをしたりすること」ではない形で、トピ主さんなりの愛情表現をしていきましょう。それを受容するかは彼次第ですが、少なくとも「私はこう感じる、こういう関係だと嬉しい」ということは根気強く伝えていくといいと思います。応援しています。(外山ゆひら)
2019年01月28日「どうしても結婚したい」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんはこれまで色々と出会いの場に行ってきたものの、うまくいっていないという40歳女性。職場でも男性と会話できない、男性を好きでない時もある……とのことですが、それでも「どん詰まりまで来て、結婚しか目標がありません」「自分の男が欲しい」と心境をつづり、そのためにはどうすればいいかと問いかけています。意欲もあるし、モテるのに、うまくいかない理由は?投稿からまず感じたのは、トピ主さんの前向きさ。“どん詰まり”などと書いていますが、それ以上に強い意志を感じます。長らく婚活を続けていると、疲弊してモチベーションを失っていくこともあるものですが、トピ主さんは30歳代から頑張ってきて、今なお「結婚したい!」という強く思っていて、それを胸を張って主張できる。うまく使いこなせれば、この意欲はひとつの強みになると思います。無用な焦りではなく、“常に前に進む力”に変えていきましょう。「どこに行っても男性が気にかけてくれますし、この人と結婚するかな、という人も何人かいた」「何気にモテる」というトピ主さん。一方で、「自分に自信が持てない」「男性とのコミュニケーションがうまくいかない」という自覚があり、それが婚活の成功しない理由だと考えているようです。今回はこの2点について、一緒に考えていきましょう。男性と“普通のコミュニケーション”を取るためにはまず、男性とのコミュニケーションについて。最近はお見合いで話をしても“独り言”を言っているような感覚になるそうで、相手が閉口するとこちらも言うことがなくなり、楽しくないと思わせているだろうな……といった気持ちになってしまうとか。未だに恥ずかしさがある上、「歳を取るたびに、男性に断られることが怖くなり、接触を避けるようになった」とのことで、職場の男性も避けているそうです。これは、異性を“異性として”しか見ていない人に多い兆候です。「自分が相手の、そして相手が自分の恋愛対象になるかどうか」という意識が強すぎて、恋心が芽生える前段階の“普通のコミュニケーション”が取れず、結果、恋心が生まれない……という悪循環が起きてしまう。「自分は相手に気に入られているだろうか」という自意識が強すぎると、不自然でくつろげない雰囲気を作ってしまいがちです。これを解消するためには、「男性に恋愛対象として見られないことがあっても別に構わないし、気軽に会話できるくらいの関係で終わってもいい」と思えるようになることが肝心。そう思えていると、普通のコミュニケーションを取れる相手が増え、そのなかから副次的に恋愛も生まれてきやすいです。職場の男性とだって、普通の知人として楽しく会話をしてみたって何ら損はないはず。異性としてではなく“人として”好かれることだって、ささやかでも日々を豊かにしてくれるトピ主さんの財産になると思います。「望んで、望まれる人」に出会えればいい。価値を委ねない。続いて、自信について。誰かに評価してもらえる自分になるために自信を付けよう……といった決意表明もされていますが、評価してもらうための自信では脆く、本当の自信になりえない可能性も感じます。自信とは、自分で自分を信じるということ。「誰かに評価されない自分でも大丈夫。私は私でいいんだ」と静かに受け入れられている状態=自信を身につけている、自尊心を持てている、ということになります。自分がいいと思った異性に好かれないことがあれば、がっかりして当然。でも、その際に「私は女としてダメなんだ」という考えに繋げない訓練をしましょう。相手側にも好みや事情があるわけですし、その相手が人生に登場する前から、トピ主さんなりの暮らしをしていたはず。「残念だけど、その気のない相手と関わっている暇はないしね!」と、自分の人生を一番に考えていきましょう。加えて、自分の価値を他人に委ねすぎないこと。自分の存在価値のすべてを恋愛相手からもらおうとせず、自分の好きなモノや趣味、友人・知人やコミュニティ等からも大いに受け取っていきましょう。自分で稼いできたのでお金にはこだわりがなく、男性の容姿や優しさを重視してきた、というトピ主さん。今後はその希望条件に、ぜひ「お互いに心から望みあえる人」という項目も付け加えてみてください。別に全員に望まれなくてもいい。友達や知り合いで終わる人がいてもいい。でもその中から、一緒にいたいと望み、望まれる人に出会いたい――。そんな決意ができたとき、きっと普段の生活や男性との関わり方にも変化が起きてくると思います。応援しています。(外山ゆひら)
2019年01月07日「男と結婚できる気がしない」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。学生時代から6年付き合った彼氏と別れたのち、結婚相手を探しているものの、「男性の誰でもいい、という雰囲気に最近ウンザリしている」というトピ主さん。「このままだとどの男性とも結婚できないような気がして男性不信に陥っている」そうで、現状打破の方法やアドバイスを求めています。恨みや苛立ちが、望むような異性との出会いを遠ざけているのかも何度もお見合いパーティや合コン、飲み会などで男性と出会ってきたものの、トピ主さんの望む“一途で浮気をしない堅実な男性”は一切いません、とのこと。今のトピ主さんの目には、女であれば誰でもいいお持ち帰り目的の男性ばかり……という世の中に見えているようですね。否定的な断定表現が並んだりすることからも、トピ主さんの苛立ちが伝わってきます。トピ主さんは、「出会いたいタイプの男性に出会えない」ことに苛立っている。でももしかしたら、その苛立ちこそが好みの異性と出会う確率を下げているのかもしれません。逆の立場で考えてみるとわかりやすいと思います。「一途な女性がいない!」とイラついて女性に恨みを持っているような男性と、トピ主さんは仲良くなってみたいと思いますか? 異性を恨む気持ちがあると、どうしても望むような良縁はできにくいです。「恨み」は、実は相手に執着しているからこその感情でもあります。相手が望むように愛さなければ「悲しい」と感じるのが常ですが、恨みや苛立ちが募るのは、「どうして私の人生の責任を取ってくれなかったの?」「私を幸せにしてよ!」と相手にすがるような気持ちがあるためです。相手の存在を自分から切り離せず、少し精神的に依存してしまっている……とも言えるでしょう。もしかしたら、トピ主さんは異性に裏切られた過去や、「元彼に幸せにしてほしかった」といった思いを今も抱えており、その恨みを別の男性たちにぶつけてしまっているのかもしれません。心が健やかな状態ではないために、その危うさを見抜かれ、真面目な恋愛をする気がない男性を惹きつけてしまい、そのことがさらに男性不信に繋がり…という悪循環が生まれている可能性を感じました。“男性不信”を解消し、いい出会いをするには?でも大丈夫。失恋などをきっかけとした一時的な男性不信であれば、時間と共に解消できることも少なくありません。ただそのためには、「普通の人間関係を楽しむ感覚」を取り戻すことが不可欠です。まずは、異性と知り合うたび「この人は恋愛対象だろうか」などと考えることを、ちょっとお休みしましょう。小学校くらいの男女の関係をイメージしてみるといいかもしれません。「その先」を考えず、ただ目の前の今この瞬間、一緒に仕事や遊びに取り組み、その場だけを楽しんでみる。人として男性と接することができるようになると、自然と彼らの“人として魅力”を感じ取れる場面も少しずつ増えてくると思います。いわゆる“恋愛モード”で関わるだけでは、「人として愛せる部分」を見つけづらいのは男性だって同じ。男女とも異性を真摯に愛するときは、相手の“異性としての魅力”だけでなく、人として相手のここが好きだ、尊敬できる……といった部分を含めて好意や愛情を抱くのが常です。自分が恋愛モードでしか異性を見ていないからこそ、恋愛モードで“しか”女性を見ていない軽薄な男性ばかりに出会ってしまうのかもしれない――。そう仮定してみると、どうすれば真面目に交際ができる相手を見つけられるのか、具体的な方法も見えてくるかもしれません。年齢的な焦りも感じている様子ですが、イライラしながら婚活をして男性不信を強めるよりは、自分なりに気持ちの準備が整うまでしばらくお休みしてみたほうが、結果的にいい状況を招くかもしれません。「心の元気」を取り戻すところから始めよう確かな愛や幸せを掴むには、心の健康や勇気も必要です。悲しみや傷つきを受け止める勇気がないときや、「もし何か起きても乗り越えられる、私なら大丈夫!」と自分の力を信じるパワーがないときは、どうしても正面から恋愛や相手に向き合えないからです。「男性を恨んだままの一生を過ごしたくない」「誠実に愛しあえる相手を見つけたい」と思うならば、まずは男女問わず人としての付き合いを楽しめるような、元気な心の状態に戻すことを目標にしてもいいかもしれませんね。その間に、「恋愛があったらいいけど、なくてもそれなりに楽しいな」と思える生き方を構築するのもおすすめです。「自分で自分を楽しませること」は、「誰かに楽しませてもらうこと」より難しいもの。でもだからこそ、それができるようになると”人としての魅力”が増し、ひいては、いい恋愛を手に入れる力になっていくと思います。応援しています。(外山ゆひら)
2018年10月29日「愚痴・結果の出なかった婚活」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは40歳女性。20代後半から婚活パーティーの類に参加し続けてきたものの、成果はなし。早々に家を買い、趣味や旅行をして楽しそうに暮らしている先輩や、相談所で結婚を決めた後輩などと比べては、「私ももっと努力すればよかった」と後悔しているそうです。「何も手元に確かなものがなくて、毎日、明日が来るのが不安」「(結婚が)無理だとわかっていたら、こんな無駄なことに年月をつぎ込まず済んだのか」と悩める心境をつづり、結婚を諦めるためのアドバイスを求めています。夢に向けて頑張って、迎えたターニングポイント数年前に親御さんが急逝されたことも含め、「大きな喪失感を抱え、独身のまま40歳を迎えることになるとは驚き」だとご自身の現状を語っているトピ主さん。未婚で生きていく場合の生活設計をしていなかったこと、婚活パーティー以外の方法を試さなかったこと、婚活に費やしてきた10年以上の時間やお金を、もっと確かなものに使えばよかったこと……等々を後悔されているようです。自己分析されているように、トピ主さんが本当に“恋愛や結婚に不向きな人”かどうかはわかりませんが、ともあれ40歳になった今、「誰かと結婚する」という人生設計1本に賭けて歩むことをやめたいと思ったわけですよね。人生における方向転換の時期が来たという“事実”のみを、まずはシンプルに受け止めてみましょう。「憧れの仕事に就きたい」「特定の分野で活躍したい」といった目標の場合もそうですが、人生ではひとつの夢に賭けて頑張る時期もあるものです。それが叶わなくとも、夢への努力を「やりきった」と思えたとき、「別の道をいこう」と自然に決める瞬間が来る。周りがどう言おうとも、その時期は本人にしか決められませんし、とことん頑張ったからこそ次の人生を選べるようになる、という側面もあります。トピ主さんにも、そうした決断の時期が来たということなのかもしれませんね。結果は伴わずとも、「理想の相手との結婚」という夢を叶えるべく10年以上頑張ってきたご自身の努力は、ぜひ「よく頑張ったね」と認めてあげてください。その上で、「後悔は無用!」と心がけて。有用なネタやアドバイスに昇華させるくらいしか使い道がありませんし、気分を落ち込ませ、表情を曇らせるばかりなら、過去は過去と割り切って忘れることに努めたほうが、はるかにトピ主さんのためになるでしょう。“ここから先の未来”だけに目を向けていきましょう。人が「生活」だけでなく、「恋愛や結婚」を求める理由その後の投稿には、貯金に関する記述も。貯金できる余裕のある収入や仕事を持っていることだって、十分に誇るべきことではないでしょうか。生活を自分で維持できていることも、背筋を伸ばす力に変えていきましょう。恋愛や結婚に関しては、「今更男性にときめいたりワクワクすることもない」けれども、一方で「まだ夢のようなことを妄想して切なくなる」「幸せになりたいのに足りないものばかり数えてしまう」瞬間もあるとのこと。希望を持ち続けるより、諦めていたほうが今のトピ主さんにとっては幸せで、楽に生きられる……というならば、それもひとつの道です。手放してしまえば、時間もお金も自分の“確かなもの”に使うことができる。平穏な心の状態をキープでき、新しい趣味や興味を持てることもあるかもしれません。しかし、それならなぜ多くの人は恋愛や結婚を求めるのか。思うに、それらが人生や心に大いなる“彩り”を与えてくれるものだからではないでしょうか。先日、小泉今日子さんが映画の舞台挨拶で、「(人生では)何もないより、間違えても何かあったほうがいいと思う」と語っていたのも印象的でした。積極的に婚活はせずとも、「恋愛や結婚を求めるのは無意味」とまでは決めつけないでおくのも一案。「彩りを感じられる出来事に出会えたら」という願いは持ちつつ、自分の生活をきちんと遂行していくのも、ひとつの生き方だと思います。恋愛・結婚は諦めたとしても、人生は諦めないで一般的に考えれば、何十年かある残りの人生。そこにどんな楽しい出来事を迎えたいのか。どんな幸せな時間を望むのか。それは人それぞれ違います。トピ主さんは、どんなことをしている時間が一番幸せですか? その答えを見つけ、大切にしていくと、人生の見え方は随分違ってくると思います。「40歳という年齢はいろんなことを諦め、手離す時期ではないか」「些細なことで未婚の歯痒さを感じながら歯を食いしばる」といった記述もありますが、今の年齢や状況の自分に合った楽しみや幸せな時間を持つことも、ぜひ考えてみてください。仮に恋愛や結婚を諦めたとしても、「自分の人生をいいものにしようとすること」は、絶対に諦めないでほしいなと願います。応援しています。(外山ゆひら)
2018年09月10日「36歳の友達がモテキ」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは36歳。同年齢の仲のいい女友達がいるそうですが、最近、彼女に困惑するほどの紹介話やアプローチが来ているそうで、「モテキが来たかも」と打ち明けられたそうです。彼女は「婚活市場で不利なスペックだから諦めている」と自他共に認めていたため、トピ主さんは「正直言ってかなり驚いている」そうで、年々見た目が若くなる彼女を「羨ましい」とも感じているそうです。「スペック」という言葉を使わないススメ恋愛や婚活の話をする際、「スペック」という言葉はとても一般的になっていますよね。スペックは本来、PCなどの機械の性能の指標となる数字。「婚活は所詮(しょせん)マッチングの市場なのだから、客観的な数値で表したほうが便利だ」という人もいるかもしれません。そうは言えど、人間は同じ規格で量産される機械とは違い、“スペック”で表すには、あまりにも奥深い要素を持っているようにも思います。自他ともに認める“不利なスペック”の彼女が今モテているのも、そのことの表れでは? 彼女には、スペックでは表しきれない魅力があった……ということではないでしょうか。そう考えれば、“スペック”という言葉に囚われるのは、あまりいいことがないように思います。投稿内で、トピ主さんは「彼女は派遣、実家暮らし、持病持ち」「自分は正社員、一人暮らし、健康体」だと比べたり、「婚活市場と恋愛市場ではスペックが違うのですか?」とつづったりしていますが、言葉は、その人の考え方にも知らず知らずのうちに影響を与えます。便利な言葉かもしれませんが、多用していると、いつのまにか人を“スペック”でばかり見る癖がついてしまうかも……。彼女を羨ましいと思うならば、この機会に「人は使っていても、私はスペックという言葉を使わないようにしよう!」といった訓練を始めてみるのもいいかもしれません。“できる努力”は人それぞれ違う「私と彼女は顔が良く似ていると言われているのに、なんで私に(紹介の)話が来ないんだろう?」とトピ主さん。その後の投稿では、「彼女と私の違いというのは、きっと色々なところに積極的に出て、取捨選択する練習を積んでいるのだと思います」とも分析されています。外見も年齢も近い彼女に学ぶべきポイントがあると思うなら、いくらでも参考にすればいいと思います。ただし、あくまで彼女は彼女、トピ主さんはトピ主さんだということはお忘れなく。彼女ができることが自分にはできないかもしれないし、逆にトピ主さんがちょっと頑張ればできることが、彼女にはできないかもしれない。性格も育った環境も、抱えている問題も違う二人なのですから、これは当然のことです。「万人にモテること」が目的ならば、ある程度のマニュアルや指針はあるでしょう。ですが、たったひとりのパートナーを見つけたいと思うならば、他人のまねをして付き合ったところで、結果的にうまくいかなくなってしまう可能性も。恋愛でつまずくポイントにしたって人それぞれ違いますし、もしかしたら彼女も「知り合うのは得意でも、関係を深めるのが苦手」など、本人なりの悩みを持っているかもしれません。紹介話”が多い人の特徴彼女のように「周りからの紹介話が多い人」というのは、人に合わせるのが苦ではなく、普段から人付き合いに時間やお金を割き、心配りをする努力をしている方が多いように思います。もしトピ主さんが普段、人付き合いをあまり重要視していないならば、「私がそこを羨んでも仕方ない! だって普段、彼女のような努力はしていないのだから」と割り切ってみるのもひとつです。その代わり、トピ主さんが得意な分野もあるはずです。例えば、自分から積極的に出会いに行く努力や、男性に話しかける努力ならできるかもしれないですよね。正社員や健康体が自分の強みだと思うなら、その魅力が発揮できる場所を選んでみる手もあります。「私が“ちょっと頑張ればできそうな努力”ってどんなことだろう?」と具体的に考えてみましょう。「羨ましい」と思ったら、視点を高く持ってみようとはいえ、近しい同性の友人に恋愛の進展があると羨ましい、気になってしまう……という気持ちもよくわかります。そんなときは、俯瞰で世の中を眺めてみるのがおすすめです。世界中で1日に誕生しているカップルは一体、何百組いるでしょう? 何千組、いや何万組といるかもしれませんよね。いちいち羨んでいたら時間がいくらあっても足りませんし、そんなふうに考えれば「所詮は他人事か」などとも思えるのではないでしょうか。彼女もトピ主さんも、幸せな日々を共有できるパートナーを見つけたいと思っている女性であることに変わりはなく、しかし、そこまでの道のりや速度は違っていて構わない。「自分だけの出会いの物語を見つければいいんだ」と心に決め、無為に焦ることなく、自分にできる努力を地道に重ねていきましょう。応援しています!(外山ゆひら)
2018年07月30日「生涯独身女性は不幸なんでしょうか」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。地方に住んでいるという、30歳手前のトピ主さん。職場は9割以上が既婚者で、「年齢を重ねた独身者への偏見がある」と感じていると言います。トピ主さんも周囲の勧めで出会いの場へ足を運んでいたものの、最近は結婚願望も薄らぎ、疲れて休日は家に引きこもるように。「生涯独身女性の幸せを想像することができない」「自分は一生誰からもお祝いされない人生を生きるのかなと悲観している」と心境をつづっています。「マジョリティではないこと」が、つらさの原因なのかも独身女性に偏見を持ち、あるいは変わっていると判断し、陰で憐む――。全員がそのような人ばかりの職場に、トピ主さんはいるようですね。独身で生き生きと過ごしている女性の例も、誰ひとり思い浮かばないのですね。こんなふうに断言すると、「いや、全員というわけではないんですが……」と言われるかもしれません。そうなんです。トピ主さんは今、既婚者がマジョリティの組織に属しているから、マイノリティとしての居心地の悪さを感じている。「他の人は“結婚”というアイテムを持ってるのに、私だけが持っていなくて恥ずかしい」「ロールモデルが少ないから、そのアイテムを持たずに生きていく方法がわからない」と感じてしまう――。しかし国全体で見れば、独身者は確実に増えています。2015年の国勢調査でも、「男性の約4人にひとり、女性の約5人にひとりは生涯未婚」というデータも出ています。仮に独身者のほうが多い環境にいれば、「自分だけ違うから恥ずかしい」とは感じないことでしょう。つらいのは結婚していないからではなく、「今のコミュニティ内で、マジョリティの側にいないこと」が原因なのかもしれない。そんな視点もぜひ持ってみてください。所属するコミュニティやアイデンティを複数持ってみようその上で、ではトピ主さんはどうすれば悲観せず暮らせるようになるのか。強くおすすめしたいのは、コミュニティやアイデンティティを増やすことです。投稿を読む限り、今トピ主さんが所属しているコミュニティは「会社」だけで、アイデンティティも「〇〇会社の会社員」というひとつだけなのかな?という印象を受けました。ひとつのコミュニティにいることが悪い、というわけではありません。ただ、そこの価値観のなかにいるのが「居心地悪い、つらい」と感じるならば、居心地よく属せる他のコミュニティも積極的に探してみましょう。趣味でも教養でもスポーツの世界でもいいですし、オンラインの世界でも構いません。視野を広げれば、「結婚していようがいまいが楽しめる場所」はたくさんありますし、「立場や状況に関係なく楽しく会える人」は必ずいます。アイデンティティを増やすことも、それにひも付いています。たとえば、普段は会社員でも「実は市民オーケストラのメンバー」なんて人もいれば、「週末はロードバイカー」「〇〇バーの常連さん」といったアイデンティを持っている人もいますよね。仕事や義務以外の“別の顔の自分”を持つことは、今ここにある貴重な人生の楽しみ方を教えてくれます。将来への焦燥感や不安感も和らげてくれるはずです。何より、所属するコミュニティやアイデンティティを複数持っていると、単一のコミュニティの価値観にとらわれずに済むので、心身健やかに、フラットに生きていきやすいです。独身者への偏見を持っている人がいても、「どうでもいい」と思えるようになり、そうして軽やかに日々を過ごしていると、こちら側を支持してくれる人が出てくる……なんてこともあるものです。自分の人生を豊かにすることに集中しよう「恋人にひどい裏切りを受けて別れて以来、結婚願望が薄れている」というトピ主さん。であればなおさら、恋愛は副次的な産物と考えて、今はひとりでの楽しい暮らし方を模索してみてはいかがでしょうか。「やってみたかったけど、やっていないことリスト」を書き出し、どんどんチャレンジしていくのもいいと思います。居心地が悪い職場や、慶び事を心から祝えないような人間関係ならば、思いきって手放してみるのもひとつです。トピ主さんは“生涯独身女性”なのではなく、「トピ主さん」というひとりの人間です。カテゴリー分けをしてさげすむような人は放っておいて、たったひとりの人間である自分と仲良くしあえる人やコミュ二ティを、ぜひ見つけてみてください。日々を豊かにしようと心がけ、自分自身を楽しませることができるようになれば、そのうちにきっと「一緒に楽しみたい」と思いあえる異性も現れてくるでしょう。自分がいる環境を変えていく自由があることは、決して当たり前ではありません。恵まれたその力を生かして、まずは自分自身をめいっぱい幸せにしていきましょう。負けないで。応援しています。(外山ゆひら)
2018年07月23日「婚活・40歳女性どうしたらいいのか…」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。あと1か月半で40歳になるというトピ主さん。長年婚活をやってきたものの、ここ3年は出会いすらない状況。周りには相談所で結婚した人もいるものの、「自然な形で出会いたいので覚悟を決められずにいる」とのこと。「40歳過ぎたら婚活ってどうしたらいいんでしょうか」と悩める心境をつづっています。「40歳代以上でも結婚に前向きな人」とは、何が違う?40歳代で婚活や結婚をしている人の話ならば、昨今さまざまな記事やブログ等で目にします。「40歳代でも結婚したい(する!)」と前向きに取り組んでいる人やその方法を探すのも、そう難しくはありません。以前に比べれば、結婚のタイミングは比較的“本人次第”になってきているようにも思います。もちろん、若い頃に比べれば簡単ではない部分はあるかもしれません。でもだからといって、ネガティブな気持ちにばかり焦点を当てていれば、世の中はより暗いものに見えてしまうでしょう。状況はどうあれ、自らの結婚願望に対して前向きに取り組んでいる40歳代以上の人は、意識的にしろ無意識にしろ、明るい光の方向を向いている人なのかもしれません。もちろん「結婚しなくてもいい、別の形で自分なりに幸せに生きる」と決めて踏み出すのも、ひとつの”明るい生き方”です。しかし、トピ主さんには強い結婚願望がある様子。諦めたくない思いがあるならば、意識的にでも明るい方向を見るようにして、希望に対して努力をしていくのがベストではないでしょうか。「40歳代で結婚した人もいる。私もそうなりたい!」。そんな決意をしても、誰もトピ主さんを批判する権利はありません。まずは「諦めない」と決意してみましょう。「自分で自分を認めることができている状態」を目指そう割と美人ではあるものの、取り柄もなく家事も苦手。仕事も正社員の経験はない。体力も低下しており、体調や気持ちが落ち込み気味だというトピ主さん。「褒められるべきものを持っていないから、自分の人生を誇りに思えない」という心境が伝わってきますが、実はこの関係はイコールではありません。正社員でなくても、家事が苦手でも、体力がなくても、自分の人生を愛し、誇りに思えている人はいます。異性や他人と円満に生きていくためには、実は細かな条件よりも、「自分で自分を許容できているか」ということが重要になってきます。それは、大人としての精神的自立ということでもあります。100%でなくとも、「私の人生もそれなりに悪くない」程度に思えていれば、表情も発言も健やかになり、結果的に異性との良縁も生まれやすくなるでしょう。どうしても今の自分に自信が持てないなら、今から努力をしてみるのもオススメです。下手でも家事をする習慣をつけてみるのもひとつですし、正社員の職を探したり、副業を模索したりすることもできる。気持ちに元気がないなら、夢中になって楽しめることを探してみるのもいいでしょう。ネガティブな気持ちにさせられるような人や情報から離れることも大事です。できるだけ、前向きな気持ちになれる人や情報のほうに積極的に触れていきましょう。「生きにくい世の中」という記述もありますが、世の中のせいにしても何も変化は起きないし、落ち込んでいても、誰かがトピ主さんの結婚を決めてくれるわけでもないですよね。「落ち込む日もあっていいけれど、ずっと落ち込んだままではいないようにしよう!」くらいの心がけは、ぜひ身につけていきましょう。若い子と同じ土俵で戦っても仕方ない!? 自然な形で出会うには?また投稿には、「最近はあからさまに若い子との対応に差をつけられるため、ガッカリすることも多い」という記述も。女性の魅力が若さにしかないと本気で思っているならば、若い子には当然、負けてしまうかもしれません。しかしながら、年齢を重ねて身についた寛容さや生きる知恵、様々な経験をしたからこその賢明さや強さがある……などと自分なりに今の自分に誇りに思えている部分があるならば、「すてきだな」と思われる機会は決してゼロではないと思います。世の中には、「尊敬できる点を持っている」「心地よくいられる術を身につけている」といったことに魅力を感じて、女性を選ぶ男性もいます。若さ“だけ”で女性を判断する男性なら、こっちだって用はないしね、くらいに捉えて、今の年齢の自分に見合う魅力を磨いていきましょう。最後に、出会い方について。投稿内容にあるように恋愛の過程が不要だとか、条件が気になるというならば、相談所のほうが正直、効率はいいと思いますが、あくまで自然な出会いにこだわるならば、“異性と知り合うための努力”だけは積み重ねるほかありません。どこでも積極的に出かけていき、出会えない日が続いても、足を運んだ自分のことを褒めながら、とにかく足を止めないことです。ずっと頑張るのが疲れるならば、緩急をつけて。まずは「39歳の残り1か月半、出会い活動に励むぞ!」と決めて、頑張ってみてもいいかもしれませんね。不安や葛藤は誰しもあると思いますが、歳を重ねていく自分を嫌っていても、いいことはひとつもないもの。年齢とはうまく付き合っていきましょう。応援しています!(外山ゆひら)
2018年06月04日「30歳までに結婚したい」という目標がある女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。交際2か月になる29歳の彼氏がいるという、28歳のトピ主さん。「30までには結婚したい」という目標があるものの、現在の彼はそういったつもりはなさそうな様子。トピ主さんは「今ならまだお互い傷は浅そうなので別れた方がいいのではないか」と悩み、別れて新たに結婚相手を探すべきか、それとも自分は焦り過ぎなのでしょうか……?と問いかけています。結婚は二人で叶えていく目標。憶測で判断しないほうがいいかも?彼はとても優しい男性で、「私の事をすごく大切にしてくれていて大好き」とのこと。金銭的な価値観にズレを感じる瞬間もあるものの、「それ以外は一緒に居てすごく楽しくて、一緒にいる時にはとても幸せな気持ちで一杯」だそうで、彼や交際そのものに大きな不満はないようです。しかし、トピ主さんは「1〜2年以内に結婚」という目標に向かっていける相手を探している状況。一方、彼のほうは「2年続いたら同棲したいね」といった発言を聞く限り、早めに結婚したい意思はなさそうに見える。「(彼は)子どもができたら結婚するとはいってくれておりますが、でもそんないい加減な事はしたくありません」という記述もあります。「30までに結婚したいと言うのは私個人の目標で、彼には関係ないと自覚している」とのことですが、結婚はひとりでは叶えられない目標です。相手が彼かどうかはさておき、その“個人的な目標”をまずは共有してみなければ話は進まないようにも思います。交際2か月で結婚話をされても困るだろうし……とのことですが、相談もせず、憶測で決めつけて一方的に別れを告げられるよりは、トピ主さんがそういう考えであることを話してくれたほうが、彼もうれしいのではないでしょうか。交際2か月だろうと何だろうと、トピ主さんが「30歳までの結婚」を相当に重んじていることを知れば、彼も何らかの対処を考えるでしょう。「そこまで望むなら」と人生プランを少し前倒しで考え始めるかもしれませんし、逆に「自分はすぐには結婚できない」と別れに賛成するかもしれません。2分の1の確率ではありますが、「30歳までにできるなら彼と結婚したい」という思いがあるならば、まずはその可能性を探ってみましょう。目標にこだわるなら、最初から“そういう相手”を選んだほうがいいかも別れを視野に入れている時点で、トピ主さんも今のところは「結婚>今の彼」ということなのかなと推測します。彼にはまだ深い愛情を持っていないからこそ、時間を無駄遣いする前に見切りをつけたい、と考えているのかもしれませんね。「30までに結婚」という目標を絶対に叶えたいのであれば、今後は「早々に結婚したいと考えている男性としか付き合わない」と決めるのも一案です。今回の彼のように“ひょんなことから”なんとなく交際を始めるのではなく、最初から「私は早々に結婚を考えている人としか付き合いたくない」という意思をしっかり表明していったほうが、目標を叶えられやすいように思います。「30歳から先の人生」も幸せに歩ける相手を探していこう恋愛感情に振り回されるよりも、自分の人生プランに合う相手を探したいという思いが強いならば、別れを選ぶのもひとつの答えです。ただ、世の中には30歳以降に幸せな結婚をされた女性の例もたくさんあることは、覚えておきましょう。それにトピ主さん自身の人生も、30歳以降も長く続いていきます。相手との信頼関係を築く過程を疎かにしてしまうと、結婚できたところで、その生活を守れない可能性もあるわけです。年齢“だけ”にとらわれすぎると、「急いては事を仕損ずる」ということも。結婚生活を円満に続けていきたいと思っているならば、それができそうな相手かどうか、長く思いやり合っていける相手かどうか……といった観点は持っておきたいところですよね。もしかしたら彼のほうは、そこまで思いあえる相手かどうか、少し時間をかけて知っていきたいと思っているのかもしれません。仮に彼と別れたとして、「自分を大切にしてくれて、かつすぐに結婚したいと思っている男性」に30歳までに出会えるかどうかは未知数。出会えるかもしれないし、出会えないかもしれない。トピ主さんはどちらの可能性に賭けてみたいですか? 頭で考えても決められないならば、心が傾くほうに賭けてみるのもいいかもしれません。自分なりの答えを見つけられるといいですね。応援しています。(外山ゆひら)
2018年05月07日「無理して婚活しなくてもいいのかな」と悩む女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。32歳のトピ主さんは「ひとりが苦にならず、仕事も趣味も充実しており、結婚願望もなければ恋愛にも興味がなく、人を恋愛感情で好きになった経験もない」といいます。親孝行のために3年前から婚活を始めたものの、誰に対しても気持ちが盛り上がらない。今度こそと思って交際を始めた現在の相手に対しても限界が来ているそうです。結婚に向かない自分でも、婚活を頑張った方がいいのか……とつらい心境をつづっています。時間をかけて、愛情を育てていく夫婦もいるトピ主さんの「結婚できるかどうか」の判断基準は、相手が重い病気になったときに看病したいと思えるかどうか。しかし、婚活で知り合い、1年近く交際した人たちにそうは思えなかった。最初の1か月ですらウキウキしない、会いたいと思えない、一緒に写真を撮りたくない、干渉されたくない、キスしたくない……など、交際相手にさえ好意や愛情が持てない悩みが綴られています。一方で、親の苦労を思いやり、年老いてきた親に恩返しがしたいと思って、自主的に婚活を始めたトピ主さん。親御さんへの愛情は、人一倍深いようですね。親子と夫婦は違いますが、家族に対して深い愛情を持てているのは、長い年数を共に過ごしてきたから、という点も多少は関係しているはず。たくさんの時間を一緒に過ごすうちに小さな愛情が積みあげられ、大きなものに育っていくこともある。結婚にもそのような側面があるとしたら、初めから120%の愛情を持てる相手を探せなくとも、「この人とならやっていけそうだ」と思える相手と、時間をかけて深い愛情を育てていく――という方法論もあります。無論、必ずそうなる保証はありませんが、実際にそうしたところからスタートし、時間をかけて深い愛情関係を築いている夫婦もいるという事実は、心に留めておくといいかもしれません。一番の親孝行は、「子どもが元気で幸せに暮らすこと」かも親孝行で始めた婚活。しかし結婚したところで、トピ主さんが不幸せだと感じてしまうならば、親御さんは喜ばないのでは? トピ主さんが心から結婚を望んでいて「結果が出なくてつらい」ということならば、親御さんは「つらくても頑張れ!」と応援するかもしれません。しかしトピ主さんは、そうではない。「気の進まない結婚をしたところで、その後で幸せに暮らせなければ、親も喜ばないはず」「私が元気で幸せに暮らすことが、一番の親孝行」かもしれない。親御さんと直接、話してみてもいいかもしれませんね。自分も将来不安だから婚活をしている、親だけが理由ではない……ということならば話は別ですが、トピ主さん自身に結婚したい気持ちが少しもないならば、何度婚活をしたところで、結局は最後に「NO」と言ってしまうことが続いてしまうようにも思います。すべてを決めつけず、「自分の生き方」を柔軟に考えてみよう婚活は効率的な場ではありますが、「はいどうぞ、この人たちの中から選んで恋愛をしてください!」と言われても、うまく心がついてこない……という方も少なからずいます。「頑張って婚活しましたが、わかったことは、自分が結婚に向かないということでした」とのことですが、今回わかったのは「婚活が不向きかもしれない」ということですよね。「結婚生活が不向きかどうか」は未経験だからわからない、と思っておいてもいいのでは?今のところ結婚願望がない自分を責めずに許容し、かといって、今後のことも決めつけないでおく。もし、トピ主さんの心の内に「看病したいと思えるほどの愛情を持てる相手に出会いたい」という気持ちが少しでもあるならば、婚活は辞めても、同性異性問わず、人としての付き合いを楽しむ機会を持っておくのは一案です。「一緒に人生を歩いたら楽しそうだなと思える相手には、出会うかもしれないしね!」くらいの柔軟なスタンスもおすすめです。結婚してもしなくても、自分の願う“幸せな人生”を叶えるのは簡単ではないもの。恋愛や結婚抜きでそれを叶えられているならば、そのことを自分なりに誇りに思いながら、人生を謳歌する道もあります。過去を振り返ればわかると思いますが、人生は結局、自分自身が大事だと思うことしか選べないもの。今回の経験を経て、やはり自分は恋愛や結婚を大事だと思えないと気づいたならば、「仕方がない、これが私の人生だ!(今のところはね)」と開き直ってみてもいいように思いました。親孝行の方法は、結婚や出産だけではありません。ご自身の望む人生をじっくり考えてみてくださいね。応援しています。(外山ゆいら)
2018年04月16日「結婚以外のパートナーシップを目指している」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは10年以上交際している彼氏がいる女性。彼が育った家庭には問題があり、結婚を不快に感じていると知って以来、結婚以外の形でパートナーになっていこうと決意したそうです。しかし時に胸がモヤモヤしたり、苦しくなったりする瞬間もあり、どうすれば気持ちを軽くできるかと問いかけています。不安や心配を減らすには、先例をしっかり検証してみよう投稿には、「お互いに子どもは望んでいない」「結婚することが目的じゃないし、違う相手と結婚しても無意味」という明言も。彼と一緒に生きていきたい気持ちに迷いはないようです。しかし一方で、ひとりになると「私の中身はカラッポじゃないか」と自問したり、友人の結婚話や家族の話を聞くたびに胸がモヤつく日があったり。事故や急病、遺産など先々の心配事も挙げています。不安や心配を減らすためには、まず参考になる情報を集め、具体的な対策を考えてみることが有効です。「一般的な婚姻以外の、この世には存在してない、新しいパートナーシップを作る」とのことですが、フランスのPACS、オランダのシビル・ユニオンなど、既に結婚以外の制度を採用している国はあります。制度は多少違うとはいえ、参考になる部分もなるはず。戸籍上の契約を交わしていないカップルたちがどうやっていい関係を築いているのか、できるだけ情報を仕入れてみましょう。ちなみに、日本でも「事実婚」を選択しているカップルはいますし、遺言を残しておけば財産分与もできます。事故や急病時の対応は、事前に二人でルールを決めておけば安心ですよね。具体的な準備をしっかりしておけば、幾分か心配は減らせることでしょう。自分の本心は無視しないで。納得いくまで足掻いてみようただし、トピ主さんが本当は結婚したい思いがあるならば、モヤモヤは消えないでしょう。結婚話をすると、彼は「子供のイヤイヤ期のように気難しくなり、トラブルを起こす言動をする」とか。「彼がそういう境遇ならば仕方ない、相手が嫌がる型にはめることは止めよう」と受け入れたそうですが、「時々、自責を感じ苦しくなる」という一文も。ご自身で書いているとおり、「仕方ない」から彼のスタンスを受け入れているだけであって、本心から納得できていないのではないでしょうか。結婚したい気持ちが少しでもあるならば、諦めず、とにかく足掻いてみるのも一案です。現状、彼が結婚にいいイメージを持っていないとしても、「自分たち二人ならうまくいくかもしれない」と思ってもらう方法はないか。例えば、年長者の結婚話を聞く、夫婦円満な友人たちを交えて会うなど、「二人で直接話す」以外の方法も色々とあります。子どものように気難しくなり、まともに話し合いができない、そんな彼の態度も気になります。もしトピ主さんが、「自分は歩み寄っているのに、彼のほうは全く歩み寄ってくれない」と感じているならば、結婚云々よりも、そもそもの関係性が心配です。「私のことを大事に想ってくれていないのでは?」といった疑心や不安があるならば、本当に彼との人生でいいのかどうか、考え直すタイミングかもしれませんね。大いに迷って悩んで、決意ができたら信じて進もう「いや、結婚できなくても、彼とは絶対に離れたくない!」とまで思えているならば、覚悟を決めてしまうのもひとつです。世の中には、結婚に後ろ向きでも、「この相手とは絶対に離れたくない」という理由で結婚をしていく人もいれば、「結婚という形を取れなくても、この相手の側にいたい」と未婚のまま添い遂げる人もいます。つまり、相手の必要性をより強く感じている側が、相手の願いやスタンスを受け入れている。トピ主さんの気持ちに迷いがないならば、友達や他人とはもう比べないと決め、その想いを貫いていくのがベストのように思います。逆に、少しでも迷いがあるならば、結婚を望める男性との未来も一度しっかり検討してみたほうが、後悔は少ないでしょう。結婚以外の関係性は、世間や他者の目に縛られない分、より心の絆が必要になると思いますが、「私たちなら大丈夫!」と思えそうですか? その決意ができれば、あとは落ち着いてモヤモヤの原因をひとつずつ紐解いていき、心の混乱をクリアにしていきましょう。双方が”心から納得して”歩んでいけるならば、どんなパートナーシップの形でも、それが正解だと思います。応援しています。(外山ゆひら)
2018年04月02日「婚活10年選手」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは婚活を始めて10年という、40歳手前の女性。「もっと頑張らないと」と自分を奮い立たせているものの、最近は「オシャレして出掛けるのが面倒に思えてしまう」こともあり、「家で休んでいたいと思ってしまう時」が多々あるそうです。元気がないときの対処法を尋ね、「出会いを信じて行動あるのみ、喝をください!」と読者に投げかけています。成果を感じにくい「婚活」。どうすれば前向きに取り組める?投稿には、「習い事でも10年も続ければセミプロの域」だと思うけれど、「婚活では周りに誇れることもなく…敗戦記録とダメ歴史が増えるのみ」という記述も。おっしゃる通り、仕事や趣味ならば10年も頑張れば、それなりに目に見える成果や満足感が得られることでしょう。思い通りにならない出来事があったとしても、「頑張って、これだけのものを築いてきた」「たくさんの楽しい時間を過ごせた」といった満足感があれば、「自分の人生もそう悪いものではない」と思えますよね。トピ主さんが10年間、婚活“だけ”に労力を割いてきたのだとしたら、そのことが、今の元気のなさに繋がっている可能性も感じました。成果の出にくいものにだけ時間を費やしていると、人生全体の無力感・無気力感にも繋がってしまいがち。元気に婚活を続けるためにも、今後は趣味や仕事にも目標を持ち、バランスよくエネルギーを注いでいくのもひとつです。ただ、恋愛や結婚の成果というのは、もともと不確かなものです。成果を得たと思っても、ある日突然、願わない形で壊れてしまうこともある。常に先行きの見えない、保証のないものではありますが、だからこそ、「関わりあう楽しい瞬間の一つひとつ」が成果=財産になっていくのではないでしょうか。楽しんで関わっているうちに、気づけばいい関係が築かれ、強い絆となっていく。婚活の成果も、そのように"後からもらえるご褒美"だと考えてみるのもおすすめです。交際や結婚などの約束を取り付けることばかりに囚われていると、関わる中での小さな喜びや楽しみを見つけられず、そのために成果がついてこない……という悪循環も。「男性と出会うことや話をすることを、まずは楽しもう」といった姿勢で臨んでみるのもおすすめです。同じ土俵で競うより、年齢に相応しい魅力を磨いていこう投稿には、「やっぱり男の人って若い女性が好きなんだなぁ」「ピチピチした若さには敵いません」といった記述も。トピ主さんが前向きになれなくなってきたのには、年齢のことも関係しているようです。若い女性は身体的・外見的な若々しさだけでなく、経験が少ないことからくるフレッシュさや可愛らしさなど、多くの男性が惹かれる要素を確かに持っているのかもしれません。しかし、そんな彼女たちと同じ土壌で戦っても、年齢は巻き戻せない。それならば、教養や知性、思慮深さ、寛容さ、落ち着きや人生を楽しめるスキルなど、年齢をきちんと重ねてきた女性にしか出せない魅力を身につけたほうが有益ではないでしょうか。実際に40歳代前後でも交際・結婚をしている女性はいますし、若さ以外の魅力を備えた結果、「若い頃よりもモテる」という女性もいるほどです。ただ、そうした内面的魅力は「どう生きてきたか」が問われる分、若さ“だけ”で異性を魅了できた頃より、大変といえば大変かもしれません。それでも、年齢はこれからも重ねていくもの。ことさら卑下することなく、「今の年齢の自分に相応しい魅力を磨いていこう」と考えていくのが最善のように思います。「趣味や生活を楽しめる人」に出会うための近道はトピ主さんが望む相手像は、「仕事はもちろん、趣味や日常生活を楽しめる方」「知的な方」とのこと。そうしたタイプの人たちは、それこそ本人の好きな仕事や趣味の場を通じて、パートナーに出会っているケースも多いように思います。であれば、トピ主さんも「何かを楽しむなかで、ついでに異性にも出会う手段」を模索してみるのもひとつ。言ってみれば、「ついで婚活」です。「頑張るぞ!」とひたすらに気持ちを奮い立てて臨むのもひとつですが、「楽しんで取り組むコツ」や「自分に合った相手を探す方法や手段」なども、ぜひ試行錯誤してみてくださいね。その上で、少しリラックスして取り組んでみると、何か変化が起きてくるかも? なんて思いました。お休みも取り入れながら、明るい気持ちになれる日に、できるだけ楽しく過ごせそうな場を選んで出かけていきましょう。応援しています!(外山ゆひら)
2018年03月26日「子どもが欲しいけど結婚したくない…」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは30歳女性。これまで恋愛や交際経験はなく、それを不自由に感じる事もなく過ごしてきたものの、周囲や親の影響で結婚を目指すように。しかしこの3年間、あらゆる手を尽くしてきたものの彼氏ができない。「男性が嫌いに近いほど苦手だから」だと自覚しているものの、子どもは好きで絶対に産みたいので、婚活をやめることができないといいます。自分のように男性が苦手でも結婚した方はいますか?と問いかけています。知ってみてから判断しても、遅くはないかも中高から大学まで女子だけの学校に通い、職場もほぼ女性のみ。「(男性に)特にいじめられたり、嫌なことをされた記憶もない」けれど、電車では男性が隣に座るだけで苦痛だし、男性と二人で会う際は憂鬱で腹痛がするなど「毎回修行のような気持ち」。会っている間は仕事モードで頑張るものの、気力が持たず続かない。子どもや身内の男性は平気で、同僚やお客様なども大丈夫だけど、「男性と触れ合いたい欲」はゼロで、考えただけでゾッとする……。こうした記述を見る限り、プライベートな場での成人男性は、トピ主さんにとって“全く馴染みのない存在”であるために、ひどく緊張感や苦手意識を持ってしまうということなのでしょう。人間は、「自分の知らない、得体のしれないもの」を恐れる生き物です。よく知ってみれば、好きになれる(仲良くなれる)こともあれば、知った上で、「やはり好きではない、相容れない」と判明することもある。結婚や出産を強く望む気持ちがあるならば、まずは「男性をよく知ってみること」に取り組んでみてはいかがでしょうか。知った上で、「やっぱり男性は好きじゃない、私の人生には必要ない」と気づいたら、そのときには自分らしい人生設計を考えていけばいいように思います。「人として」付き合える相手を探してみよう父や祖父は平気だし、高校生ぐらいまでは可愛いと思えるとのこと。”異性”ではなく“人”としてならば、愛情を持てることもありそうですね。異性と関わるときには、「この人が兄や弟、従兄弟だったら?」なんてイメージを持って接してみるといいかもしれません。きょうだいや友達のような感じで、楽しくご飯を食べたり、一緒に趣味やスポーツをしたり、仕事の悩みを相談したり。成人男性の中にも、そうした人間的交流を楽しめる相手がいると分かれば、苦手意識も多少は少なくなるはず。一対一だと構えてしまうならば、グループ行動もおすすめです。飲み会などで知り合った場合でも、すぐに二人きりの関係に移らず、「同じメンバーでもう一度出かけない?」「友達を連れて会おう」といった提案をしてみるといいでしょう。また、最初から「接触しても平気な男性」を探そうとするよりも、ある程度、心を許せる友人関係になった先に、「この人なら接触しても大丈夫かも?」と自分の気持ちが変化していく可能性を探ってみるといいように思います。ただ注意して欲しいのは、すぐに恋愛関係を求めてくる男性に出会っても、「男性は全員そうだ」と思い込まないこと。女性だって恋愛へのスタンスは様々ですよね? 男性も一人ひとり違うと心得て、根気強く、自分に合った男性を探していきましょう。共同作業を通じて、異性のよさに気づけることも個人差のほうが大きいとは思いますが、大まかな傾向として「男女の違い」があるのは確かです。しかし違いがあるからこそ、共同作業などでは各々の強みを発揮しあって「役割分担」ができ、何かを成し遂げるのに役立つこともあります。「異性=互いの違いを生かして補い合える存在」だと思えれば、心強い関係を築ける可能性も。結婚生活も子育ても共同作業の最たるものですし、お互いを補いあいながら、暮らしていける相手が見つかるといいですね。そういった意味では、向き合ってのデートや婚活よりも、大勢で一緒に遊んだり、共同作業をしたりできるようなイベント・社会人サークルなどに積極参加してみるのも一案です。「恋愛相手ではなく、一緒に楽しく遊べる相手や気持ちよく協力しあえる相手を探す」という意識を持って関わるようにすれば、男性の見え方も変わってくるかもしれません。無理に好きになる必要は全くありませんが、子どもを産むならやはり結婚をした上で……と考えている様子。ぜひ今までとは違う交流のしかたや観点で以って、男性と関わる機会を増やしてみてはいかがでしょうか。(外山ゆひら)
2018年03月19日「子どもは欲しくないけれど、婚活がしたい」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは25歳女性。今までに交際経験はないそうですが、結婚願望はあり、婚活アプリに登録したそうです。仕事と趣味に時間を割く生活をしているため、子どもは欲しくない。とはいえ、長く一緒にいたいので35歳以下の男性を探しているものの、“子無し希望”が見つからない。こんな女性は相手にされませんか? と問いかけています。幸せそうな夫婦の“背景”を想像してみよう近所に「子無しで楽しんでる夫婦」が何組かいて、そのライフスタイルが憧れだというトピ主さん。彼らが今の関係に至るまでには、どのような過程があったのか、少し想像してみましょう。「相手が好きで一緒にいたいから、子どもはどちらでもいいと思った」「欲しかったけれど持てないと分かったので、二人で楽しく生きていこうと決めた」という夫婦や、「子どものことは、今もなお話し合っている最中」という夫婦だっているかもしれません。何が言いたいかというと、彼らはまず「相手と一緒に生きていこう」という決意が先にあってから、そこに付随してくる「条件」についての対処を決めている。互いにしっかりと向き合った過程を経て、二人なりの幸せを築けたのではないか――ということです。もちろん、世の中にはそうした良好な関係性を築けていない夫婦もいるでしょう。相手に付随する条件を許容できないから別れる、というケースも実際にありますし、「結婚は契約」と考える人もいます。それでも、結婚は本当の契約のように、ひとつでも条件が変われば即不成立・不履行(離婚)になる……というわけではありませんよね。条件ありきの関係は“変化”に弱く、もろい幸せとなりやすいです。最初は「子どもが要らない」と言っていた相手が、愛し合ううちに「やっぱり欲しい」と意見を変えたら、トピ主さんはどうしますか? 簡単に揺るがない幸せを築きたいならば、条件にがんじがらめにならず、「お互いの人生に寄り添い続けていくことができそうな相手」という観点で探すことも、ぜひ検討してみてくださいね。「誰かとの人生」を本当に欲している?ただ、投稿を読んで感じたのは、トピ主さんは今、結婚相手を本当に必要としているのか?という点です。仕事でまだまだやりたいことがあり、「妥協も諦めもしたくない」。趣味にも時間を使いたい。だから子どもも欲しくない。婚活アプリでもたくさん「いいね」をされるようなトピ主さんが今まで交際をしてこなかったのも、結局は「必要としてこなかったから」ではないでしょうか。「自分の人生や時間を邪魔されたくない」という思いが相当に強いならば、どんな男性であれ、“今の”トピ主さんの人生に入り込むことは難しいかもしれません。「現実では出会いがない」という記述もありますが、出会いの場へ足を運ぶ時間や手間がもったいなくてアプリを使っているならば、なおさらリアルな交際なんて“時間のムダ”と思えてしまう気がします。でも、それはあくまで「今は」という話です。思う存分にやりたいことに取り組んで、仕事での目標も達成して、ひと息ついたときに、ふっと「そろそろ誰かと人生を共有したいな」と思う日が来る可能性もあるわけです。「窮すれば通ず」なんてことわざもありますが、心から相手を欲したときに探したほうが、心を通わせあえる相手とも出会いやすいかもしれません。人生は“ずっと同じ”ではないから「30代独身は手遅れになる」と雑誌で読んだから相手を探し始めたとのことですが、若い女性を望む理由として「子どもが欲しいから」を挙げる男性も少なくありません。しかしトピ主さんは、そのために急ぐ必要はない状況。「相手と長く一緒にいたい」にしても、長寿命化して、人生100年とも言われる時代です。「周囲と同じでなくては不安」というならば話は別ですが、そうではないなら、「私はまだその時期(人生のパートナーを必要とする時期)じゃないのだな」と考え、今は仕事や趣味に好きなだけ時間を使ってみるのもひとつです。とことんやってみないと「気が済む」というところまで行けませんし、そうして自分らしく生きるなかで、「この人と一緒に生きていきたい」と思いあえる相手に出会う確率だって、ゼロではないのですから。それに、人生は「ずっと同じ」ではありません。自分の心境にも周囲の環境にも、その時々に応じた変化が訪れるもの。だからむやみに焦らないで、めいっぱい“今”に夢中になって生きてもいいのではないかなと、老婆心ながら思いました。応援しています!(外山ゆひら)おすすめ婚活サービス(sponsored)結婚につながる出会いをみつけませんか?「excite婚活」は、いつか結婚したい、まじめに恋愛したい。そんな誠実な意思をもった男女の出会いをサポートし続け、15年の実績がある婚活サイトです!サービス入会は厳格な審査に基づき、サクラ会員ゼロをお約束。安心して利用できますよ。ぜひ理想の相手を探してみて下さいね。 詳しくはこちら
2018年03月05日「親不孝でごめんなさい」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。40歳間近のトピ主さんは「美人」と言われることもある、大学院卒、大手有名企業勤めの女性。仕事は楽しいし、趣味のアイドルを追いかけていれば“ときめき”も充足できる。しかしながら、「親に心配をかけ続けるであろうことを思うと涙が出てしまう」と、結婚を望む親の希望に応えられないことに悩んでいます。「親のために結婚」が本当にできるか、考えてみよう母親が“親婚活”に行き始めたことをきっかけに、トピ主さんも一念発起して婚活を始めたそうですが、「厳しい現実を突きつけられている」状況だとか。一方で、会社では20代の後輩社員のことも気になっているといいます。「まったく好きでもない生理的に無理な人とでも結婚するか」「後輩社員に片想いし続けて、彼が別の彼女と結婚していくのを見送っては年齢を重ねるか」という2つの選択肢がつづられています。トピ主さんは持病を持っており、将来入院などをした際、親に心配をかけてしまう……といった不安を持っているそうです。今の状況や心境のまま、もしも本当に入院することになれば、「やっぱり結婚しておけばよかった」と後悔に苛まれる可能性を感じます。そうであれば、「親のためと思いながらでも、今のうちに結婚する」のもひとつの選択です。結婚を決めて安心した親の姿を見て、トピ主さんも「この選択をしてよかった」と安堵できるかもしれません。しかしながら、「親に心配はかけたくないけれど、やっぱり自分の納得いく人生を選びたい」という思いが勝るならば、そこは譲れないラインとして、「親には申し訳ないけど」と多少なりとも割りきって考えていったほうがいいように思います。自分の意思でそう決めておけば、先々後悔する瞬間があっても、「あのとき、私自身がこの道を選んだのだから」と納得もしやすいでしょう。婚活以外の恋愛チャンスがあるなら、飛び込んでみるのも一案しかしながら、トピ主さんの2つの選択肢は、どちらも非常に後ろ向きなことが気になります。自分の未来に対して悲観的になっていても、良いことはあまりないもの。以下のような、前向きな選択をすることもできるのではないでしょうか。(A)「結婚しなかったとしても、充実した人生にする」と決意する親の期待を別にすれば、もともとは結婚願望が薄い様子のトピ主さん。「結婚したい相手が現れない限りは結婚しない」と決め、ひとりでも充実した人生を切り開いていくのも一案です。今のうちから、そのためのお金や気持ちの準備をしていれば、しっかり生き抜くこと自体はそれほど難しくないようにも思います。(B)「何年以内に絶対に結婚をする!」という目標を掲げるあるいは逆に、「絶対に結婚する!」という目標を掲げるのもひとつです。恋愛感情は持てるかどうかはさておき、「結婚してもいい」と思える相手を、両親のため、自分のためにとにかく探していく。「何年以内に」といった具体的な数字も決めておくと、自分を奮い立てるのに役立つかもしれません。(C)「心惹かれる相手」との出会いを諦めず、婚活を続ける「心惹かれる相手と結婚したい」という思いを貫く道もあります。何があるかわからないのが人生。この先、そのような男性が現れる可能性もゼロではないはず。納得いくまで婚活を頑張ってみたら、また違う境地が見えてくるかもしれません。(D)片思いの彼にアプローチをして、交際や結婚を目指すあるいは、今片思いをしているという後輩の男性に、アプローチしてみるのもひとつ。「自分の望む幸せを掴み取るため」「生理的に無理な相手と結婚するくらいなら」と思えば、“ダメもと”の勇気が湧いてくるかもしれません。あるいは、その彼との仲を深める努力はしつつ、同時進行で、別の男性たちとの出会いも増やしていく……といった方法も、結婚に向けての行動としては有効だと思います。前向きな意志を持って、自分の人生を進めていこう人生を好転させていきたいとき、前向きな意思はとても大切です。それはポジティブなオーラも生み出し、人としての魅力を放つ結果になることも多いもの。今のトピ主さんが、将来や自分の人生をしっかり見据えた上で決める道ならば、どれを選んでも決して間違いではないと思います。両親のことも、自分の気持ちも納得いくまで見つめた上で、「私はこうしていこう」という前向きな意思を、ぜひ見出していってくださいね。応援しています。(外山ゆひら)
2018年01月15日「理想のタイプの男性とは、結婚できないのが当たり前なの?」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。婚活疲れで、2年ほど彼氏がいない状況というトピ主さん。既婚の男友達から、「世の中の人はほとんどが、そこそこの相手と結婚してほどほどの幸せで満足している」「いつまでも理想の相手を探したり出会いを待ち続けたりするのは意味がない」と言われたことが気にかかっているそうです。自分の理想や結婚との向き合い方について心の持ちようを教えて欲しい……と問いかけています。「妥協婚」をしたくないなら、しなければいい仮に、世の中の多くが彼の言うような結婚をしているのだとしても、トピ主さんはそれを受け入れたくないのですよね? 投稿からは、「自分の好きな人と結婚したい」という思いが伝わってきます。誰がなんと言おうと「妥協婚」をしないという選択はある。しかし、迷ってしまうのは、「出会いもないまま時間が過ぎていること」に不安が募っているからのようですね。妥協婚をしなくて済むためには、どうすればいいのか。一緒に考えていきましょう。「相手に感謝の気持ちを持てるかどうか」は、幸せの鍵かも!?ひとつ、ヒントになるかと思う事例をご紹介します。長らく婚活をしていたものの、うまくいかず、精神的に不安定になり、病気にまでなりかけていた女性がいました。その頃、今の旦那様と出会い、理想のタイプとは真反対ではあったものの、心落ち着くものを感じ、結婚を決めていきました。そして今、とても幸せそうです。「あの頃は本当につらかった。結婚してくれた旦那に本当に感謝している」と言っていました。“ひとりでいること”の不安を、“ふたりでいること”は和らげてくれる。一度きりの人生を自分と歩むと決めてくれたことに、感謝の気持ちを持てる。「相手が理想のタイプか」ということよりも、「このような感謝の気持ちを持てるかどうか」が幸せな結婚の鍵になるのかもしれない、と私は感じました。もちろん、理想を持つのは、悪いことではありません。誰にだって好みはありますし、嫌いな相手を無理に選ぶ必要もない。ただ、「自慢できる見た目や条件の相手」といった観点で異性選びをしているならば、上記のような幸せの境地は見えてこないでしょう。これを書いたのは、「相手を自分好みに改造できるのか?」という一文が少し気になったからです。綺麗事に聞こえるかもしれませんが、相手を敬う気持ちは多少なりとも持っていないと、結婚したところで、結局は破綻してしまう可能性が大。「妥協で、渋々一緒にいてやっている」なんて気持ちでいれば、相手が誰であっても、絶対に幸せは感じられないことでしょう。自分の理想のタイプを選んだところで、必ずしも“幸せな結婚”になるとは限らない――。そう考えれば、トピ主さんの本当の目標は「幸せな結婚がしたい」ということではないでしょうか? もしそうであれば、そういう相手を見抜く力を持ち、自分も幸せを感じられる人間になる必要があります。その点はしっかり自覚しておきましょう。「妥協婚」といった男友達の真意は?「自分は妥協婚をした」と言ってきた、男友達。その真意には、2つの可能性を感じました。まずは、「そう言いながらも、結局はのろけているだけ」という可能性。世の夫婦のなかには、お互いに悪態を付き合いながら、心の底ではそれなりに思い合っている、という方々もたくさんいます。その男友達も、「最初は妥協だと思った相手でも好きになれるし、幸せだから大丈夫だよ」と背中を押したくて、そんなことを言ったのかもしれません。あるいは逆に、彼は今あまり幸せを感じられていないからこそ、後付けで「これは妥協婚だ」なんて心境になっているのかも……という推測もできます。今の満足いかない状況を自分に納得させるために、「結婚なんて、どうせそんなもの」と考えたいのかもしれません。どちらにせよ、人の言葉には、その人の現在の状況や心理背景が色濃く反映されるもの。もしも状況が変われば、彼が「やっぱり結婚は妥協でするべきじゃないね!」などと言い始める可能性だって大いにあります。「そこまで一貫した信念があって言っていることではないだろう」と考え、話半分に受け止めるのがベストではないかと思います。「トキメキがなくても結婚できるのか?」といった問いかけもありますが、「トキメキはないけど、なんだか楽しいな」と思える相手に出会えれば、そんな迷いもどこかへ吹き飛んでしまうもの。リアルな誰かに出会うというのは、それくらい”力”のあることです。まずは異性との関わりを増やしに外へ出かけていくことが、「妥協婚ではない結婚」をするための一番の解決策になるのではないでしょうか。また、生き生きと過ごしていたほうが恋愛のチャンスも増えるでしょうから、自分の日々を充実させていくのも手です。どちらにしても、まだ見ぬ相手を想像して悶々と悩むよりは、トピ主さんを幸せな方向へ導いてくれるはず。周りの意見は適当に吹っ切って、自分の人生をしっかり生きていきましょう! 応援しています。(外山ゆひら)
2017年12月18日「積極的に!という言葉が嫌いです」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは、婚活に励んでいるものの、「積極的に!」と言われるのに疲れた……という30歳代女性。アドバイザーから「逃したくないなら積極的に行きなさい!」と言われ、それでうまくいかなければ、「男性に誘ってもらえるように仕向けないと」などとも言われ、どうすればいいのかわからなくなっている様子。相談所の出会いでも、自然恋愛の駆け引きが必要なのか?などと尋ねています。アドバイスを鵜呑みにすると、翻弄されるだけかも?「(関係を)続けたいお相手に出会うと反応が怖くて躊躇します」というトピ主さん。一方で、「断られてもいいから会いたい人に申し込む」「初期段階で前のめりになる」といった記述も。どうやらトピ主さんは、もともと恋愛において十分積極的に行動できるタイプのようですね。「相手の出方を待つ」のも苦手で、性急なところもある様子。さらに現在は焦りも加わり、たくさんの出会いの数をこなすような婚活を行っているようです。それなのに、「積極的に!という言葉が嫌い」なのは、積極的にアプローチしたところで今まで彼氏ができなかったじゃない!といった反発の気持ちがあるのかなと察します。しかしながら、「積極的に動きすぎることが今までの敗因だ」と自分で思うならば、他人にどう言われてもそのアドバイスを聞かない、という選択もあります。人の意見を聞く柔軟さも大切ですが、「私がこう思うから、こうする」といった行動指針も持っておかないと、他人の言うことに振り回され続け、うまくいかなければ他人のせいにする――といった繰り返しになってしまうかも。それは望ましくないですよね。「最終的にどうするか」は自分で決めて、その結果も受け止める癖をつけていきましょう。交際スタートに成功しても、その後の関係性構築や意思決定の過程は二人でやっていくことになりますし、ある程度は自分の考えで動けないと、その先がうまくいかないかもしれません。自分をよく知れば、合う相手にもピンと来やすくなる婚活は「自分に合った異性」を探すのが目的。短期間でそれを成し遂げるには、「自分をよく知ること」が大切になってきますので、「私にはこういうところがあるな」をたくさんピックアップしていきましょう。親兄弟、友達など、自分をよく知ってくれる人の意見をもらうのもおすすめです。投稿には、「恋愛ベタで不器用で、沸点が高く惚れやすく、昔から男性を追ってしまう」「男性慣れしておらず、女性といる方が居心地いい」などといった自己分析も見られます。「惚れやすい」とのことですが、男性のどんなところを見ると惚れてしまうのですか? 「女性といる方が心地いい」のは、どうしてだと思いますか? どんなことをしているときに、「男性と一緒にいて楽しい」と思えますか?これらの答えを一つひとつ考えていけば、自分に本当に合った男性とはどんな人なのか、どんな生き方をしている人となら一緒に人生を歩んでいけそうか、具体的な人物像が少しずつ見えてくるのではないでしょうか。“恋愛みたいな駆け引き”で異性を攻略するのが目的ではなく、「一緒に生きていける異性を真剣に探そうとする」のが婚活だと考えられるようになれば、多少焦る気持ちがあったとしても、少し落ち着いて行動していけるのではないかなと思います。まずは「自分を知る」「男性を知る」ことを目的に、楽しみながら取り組んでみようついつい我慢ができず、男性を追いかけてしまう……というトピ主さん。苦手だからこそ、頑張って逆のやり方を実行してみるのもひとつですが、その場合、待っても相手が誘ってこないときは、「見込みがないと諦める」のが正解でしょう。それがどうしても無理だと思うならば、迷わずとことん自分なりのやり方を貫いて、どんどん誘っていくのも成就へのひとつの道だと思います。「今月は、完全に受け身でやってみよう」「来月は、誘う言葉をもっと工夫してみよう」など、楽しみながら色々と試してみるのもいいかもしれませんね。試行錯誤の繰り返しから、自分の性質が分かってくることも少なくないですし、恋愛における男性心理もいろいろと感覚的に学べるはず。婚活を通じて、まずは自分を理解していこう、男性というものを知ってみよう……くらいのスタンスで取り組んでみると、遠回りに見えて意外に近道となることもあるでしょう。「焦り」を感じて仕方ないときは、そんな自分を放置せず、少しでも心に余裕を持てる工夫をするのがおすすめです。心の余裕は、「笑顔」を生みます。笑顔は周囲をいい気持ちにさせ、その結果、異性も引きつけます。たまには婚活以外の好きなことにも思いきり取り組んでみる、家時間をより快適に過ごせるよう空間作りをする、といったことも効果的かもしれませんね。前向きに取り組んでいけますように。応援しています!(外山ゆひら)
2017年11月13日リアル・モンスターワイフ、再び
シリーズ・モンスターワイフ
実録・ポジティブな離婚