芸能界にはカッコいい男たちがいっぱいいますね。現実で見たら失神するレベルのイケメンたちがこぞっています。そんな彼らに決して叶わぬ恋心を抱いた女性もいるでしょう。しかし、そんな彼らもいつかは結婚してしまいます。「彼らだって人間なんだから結婚くらいする」と頭では分かっていても、好きな芸能人が知らない女と結婚するのはやっぱり複雑なものです。実際、結婚してから女性人気が下がってしまった男性芸能人も少なくありません。そこで今回は、パピマミ読者の皆さんに「結婚して人気が急降下したと思う男性芸能人」について聞いてみました!●結婚してから人気が急降下したと思う男性芸能人は?・1位:福山雅治……41%(80人)・2位:木村拓哉……28%(55人)・3位:向井理……14%(27人)・4位:小栗旬……5%(10人)・5位:西島秀俊……4%(7人)・6位:内田篤人……3%(5人)・同率7位:上地雄輔……2%(3人)・同率7位:DAIGO……2%(3人)・同率7位:オダギリジョー……2%(3人)・同率10位:山本耕史……1%(1人)・同率10位:東出昌大……1%(1人)※有効回答者数:195人/集計期間:2016年8月30日〜2016年8月31日(パピマミ調べ)●1位:福山雅治ダントツの1位は『福山雅治』さんで41%(80人)となりました。『一生結婚しないと思ってのに。結婚報道聞いたとき目の前が真っ暗になった 。それからはもうファン辞めました』(53歳女性/2児のママ)『結婚するって聞いたときは一回死んで福山雅治の娘として生まれ変わろうと思った。ファンにとってはそのぐらい衝撃だったし、実際結婚してから福山ファンを辞めたという人は多く見かける』(42歳女性/1児のママ)福山雅治さんといえば、かつて“抱かれたい男No.1”として女性からの絶大な人気を誇っていました。福山さんは40歳を過ぎても独身で居続けたため、女性ファンの間では“永遠の恋人 ”的なポジションとして捉えられていました。しかし、2015年9月に突然女優の吹石一恵さんと結婚を発表。この報道を受けた女性ファンたちは悲しみに打ちひしがれ、“ましゃロス”という言葉まで生み出されました。そんな福山さんですが、やはり結婚後はファン離れが加速しているようで、主演の連続ドラマの視聴率が1ケタ台を連発し話題となりました。福山さんにとってこの人気低迷は由々しき事態といえますが、さらに面倒なことに、それまでファンだった人たちが一気にアンチへと転身しているようです。中には福山さんを通り越して結婚相手の吹石一恵さんを“さげマン”扱いする人たちも……。愛情と憎しみは表裏一体と言いますが、それがまさに実証された結果といえるでしょう。●2位:木村拓哉続いて第2位は、『木村拓哉』さんで28%(55人)となりました。『キムタクが結婚したこと自体もショックだったけど、何より相手が工藤静香だったことに「は?」って感じだった。キムタクの人気が落ちたのは工藤静香のせい 』(41歳女性/独身)『キムタクは結婚した後も人気だったけど、結婚前はもっとすごかった。今じゃ見る影もないけどね』(45歳女性/3児のママ)木村拓哉さんといえば、言わずと知れた国民的アイドルですね。当時人気絶頂のときに歌手の工藤静香さんと結婚して世間に大きな衝撃を与えました。とくに女性ファンの失望ぶりは凄まじかったようです。しかし、きっぱりと隠さずに「結婚します」と告げたことや、結婚前と変わらないビジュアルを維持していたことで、完全にファンが離れることはなく、その後も一流のスターとして活躍し続けました。とはいえ、結婚前の人気は相当凄かったようなので、やはり結婚後はピーク時に比べて人気が下がったと言えるでしょう。最近ではSMAP解散の件でよく悪者にされている木村さん。これからどうやって人気挽回をはかっていくのでしょうか。●3位:向井理第3位は『向井理』さんで14%(27人)となりました。『向井理は結婚してからというもの、全然テレビで見かけなくなった。今何してるの? 』(29歳女性/既婚・子なし)『国仲涼子はむしろ上がってる印象だけど、向井理はもう見ないね』(33歳女性/1児のママ)向井理さんといえば、結婚したい男性芸能人で1位に輝くなど、女性から絶大な人気を誇っていましたね。しかし、2014年に女優の国仲涼子さんと結婚してから状況は一変。2015年度の結婚したい芸能人ランキングでは圏外となり、メディア出演も激減しました。同じ2014年に一般人女性と結婚した俳優の西島秀俊さんは結婚後も“結婚したい芸能人ランキング”で4位にランクインしていましたが……この差は一体なんなのでしょうか。とはいえ、まだまだ向井理さんのファンで居続けている人も少なくないはず。また芸能界の最前線で活躍してほしいですね。----------いかがでしたか?結構納得できる結果になったのではないでしょうか。好きな芸能人が結婚してしまったら悲しいものですが、真のファンなら結婚後も応援すべし!これからの彼らの活躍に期待しましょう。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜10位)】結婚してから人気が急降下したと思う男性芸能人は?()●文/パピマミ編集部
2016年09月01日『マイ・バック・ページ』『味園ユニバース』などで知られる山下敦弘監督がオダギリジョー、蒼井優、松田翔太ら注目のキャストで描く映画『オーバー・フェンス』。このほど、大ヒット中の『シン・ゴジラ』にも出演する映画監督・塚本晋也が、声だけながら本作にカメオ出演を果たしていることが判明し、その本編シーンが解禁となった。「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」に続く、孤高の作家・佐藤泰志による“函館三部作”の最終章を原作にした本作。職業訓練校に通いながら失業保険で暮らす孤独な男・白岩役にオダギリさん、白岩と恋に落ちる女性・聡(さとし)役に蒼井さん、白岩と同じ職業訓練校の生徒・代島役に松田さん、さらに北村有起哉、満島真之介など豪華キャストが競演。美しく壊れかけた男と女の愛の物語を紡いでいく。そんな本作からこのたび解禁となったのは、観た人の誰もが「気づかなかった!」という塚本監督のカメオ出演シーンの本編映像。塚本監督といえば、国内外でいまなお高い評価を受けるカルト作『鉄男』(’89)や、戦後70年となる昨年、『野火』で「毎日映画コンクール」や「日本映画プロフェッショナル大賞」などを多数受賞し、俳優としても活躍。『シン・ゴジラ』では対策本部内の生物学者役で出演しており、先日の“女性限定鑑賞会議”にも登壇して話題となった。届いた映像では、オダギリさん演じる白岩が、元妻(優香)の父親から届いた手紙を読んでいるシーンを映し出す。その夜、聡に自宅のアパートまで送ってもらった後、白岩が暗闇の中でひとり、元義父からの手紙を開けてみると、そこには辛辣な内容が…。「娘ももう、そちらに返す気は全くありません」「今後のことは一切口出し無用に願います」「直接連絡をとるようなことはしないでいただきたい」と、容赦のない言葉が連なっている。妻との結婚生活を諦め、地元・函館に戻ってきた白岩の身には非常にこたえる内容。かねてから山下監督と交流のある塚本監督は、今回偶然が重なって出演が実現し、厳格な父親の声で、娘の元夫を激しく叱責する名演技を見せている。『オーバー・フェンス』は9月17日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月30日宮沢りえが、杉咲花、オダギリジョーらが演じる家族への愛を“沸かす”最新主演映画『湯を沸かすほどの熱い愛』。このほど、劇中で一家が出会う孤独なヒッチハイカーを演じた、松坂桃李の笑顔こぼれる場面写真が解禁となった。「私には、死ぬまでにするべきことがある」――。ある日突然、「余命わずか」という宣告を受けた幸野双葉。その日から、彼女は「絶対にやっておくべきこと」を決意、実行していく。まずは、1年前に家出した夫を連れ帰り、家業の銭湯を再開させること、気が優しすぎる娘を独り立ちさせること、その娘をある人に会わせること…。母のこうした行動は、家族からすべての秘密を取り払うものだった。ぶつかり合いながらもより強い絆で結びついていく家族。そして、母から受けた大きな愛で繋がった家族は、究極の愛を込めて母を葬(おく)ることを決意する…。脚本を読み、「心が沸かされた」と出演を決めた宮沢さんをはじめ、その娘・安澄役にNHK朝ドラ「とと姉ちゃん」にも出演中の杉咲さん、頼りないけどなぜか憎めないお父ちゃん役に『オーバー・フェンス』の公開も控えるオダギリさん、さらに篠原ゆき子、駿河太郎、オーディションで選ばれた驚きの新人子役・伊東蒼が、新しい家族の物語を綴っていく本作。今回新たに、幸野家の母・双葉(宮沢さん)が、娘・安澄(杉咲さん)と鮎子(伊東さん)を連れて旅行に出かけるシーンの場面写真が到着。お父ちゃん(オダギリさん)を家に残し、初めての女3人旅にはしゃぐ娘たち。サービスエリアで食事をとろうとしていた彼女たちが出会うのが、北海道から独りでヒッチハイクをしてきたという青年・拓海(松坂さん)だ。気さくで明るい、好青年の拓海とすぐに打ち解ける娘たち。しかし、拓海が心の奥に秘めた“孤独”を、双葉はふとした瞬間に感じとり、彼に優しく語りかけるのだった…。解禁となった場面写真では、無邪気な娘たちとのふれ合いに、ほんの束の間、癒され、思わず拓海に笑顔がこぼれる瞬間をとらえている。長い旅路のただ一度の出会い。家族でも、友人でもない、互いの素性も知らない関係でも、そっと抱えていた孤独な心を癒してくれるような出会いとなった彼ら。血の繋がりだけじゃない、“愛”にあふれた本作を象徴する1シーンとなっている。『湯を沸かすほどの熱い愛』は10月29日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月30日堺正章、森星、「平成ノブシコブシ」吉村崇の3人とゲストが料理に挑むバラエティ「新チューボーですよ!」に、俳優の松田翔太がゲストとして登場。「エビのチリソース」作りに挑戦しながらクールな中に隠された意外な素顔を見せる。意外にも料理好きだという松田さんはスープ作りに大ハマりしているそう。そんな松田さんがMC陣にオススメするスープとは? また今年フジロックに参加した松田さんの独特なフェスの楽しみ方にMC陣は呆然。海外まで赴くという本格的な趣味などスタジオ唖然のエピソードを披露してくれる。またインテリアを一新したという松田さんのインテリアへのこだわりや、スタジオだけでは語りきれないという好きな女性のタイプなど、クールな印象の松田さんの意外な素顔が満載の放送をお楽しみに。そんな松田さんだが9月には出演作が2作立て続けに公開される。4月から放送された主演ドラマの映画化作品となる『ディアスポリス -DIRTY YELLOW BOYS-』は9月3日(土)より全国にて公開。東京在住の密入国異邦人たちの秘密組織「ディアスポリス」を舞台にした物語で、映画では原作漫画「ディアスポリス -異邦警察-」で最も人気のあるエピソードのひとつ「ダーティイエローボーイズ編」を映像化。浜野謙太、柳沢慎吾、康芳夫、須賀健太、ラッパーのOMSB、安藤サクラらが共演する。またオダギリジョー、蒼井優らと共演する映画『オーバー・フェンス』が9月17日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。本作は佐藤泰志の函館三部作最終章となる同名小説の映画化作品。函館の職業訓練校を舞台にした失業保険で暮らす主人公と風変りなホステスの恋愛模様が描かれる。松田さん、オダギリさん、蒼井さんのほか優香、北村有起哉、満島真之介らも出演。松田さんの新たな一面が見られる「新チューボーですよ!」は8月27日(土) 午後11時30分~TBS系で放送。(笠緒)
2016年08月27日俳優・オダギリジョー主演映画『オーバー・フェンス』(9月17日公開)の特別映像が公開され、『鉄男』シリーズなどでも知られる監督で、『シン・ゴジラ』の間准教授を演じていることでも話題の塚本晋也監督がカメオ出演していることが明らかになった。原作は、映画化されてきた『海炭市叙景』(10年)、『そこのみにて光輝く』(14年)に続く、作家・佐藤泰志氏による「函館三部作」の同名タイトルで実体験に基づいて執筆された最終章(『黄金の服』に収録)。『マイ・バック・ページ』(11年)や『リンダ リンダ リンダ』(05年)で知られる山下敦弘監督がメガホンを取る。主人公は、家庭を顧みず妻(優香)に見限られ、故郷の北海道・函館に戻りつつも実家へ顔を出さず、職業訓練校に通いながら暮らす男・白岩(オダギリ)。彼はある日、訓練校の仲間にキャバクラへ連れて行かれ、風変わりな若いホステス・聡(蒼井優)と出会い、強く引かれていく。公開された映像で描かれているのは、白岩が暗いアパートで独り、元妻の父親から届いた手紙を読んでいるシーンだ。元義父からの手紙は、書き出しから「君の無責任で冷たい仕打ちには腹も立ち、娘ももうそちらに返す気は全くありません」という辛辣(しんらつ)な文言が。いら立ちを隠せない白岩は、ポケットから取り出したライターで手紙に火を放つ。さらに、手紙に書かれているのは「今後のことは一切口出し無用に」「子供については一応君は父親だが会わせる気はなく、もし異論があるならば法的に異議を申し立てるよう」「今後いかなる音信は不要で直接連絡をとるようなことはしないでいただきたい」といった突き放した言葉の数々。反感を燃やすかのように、白岩のつけた火は鮮やかな色を放ちながら手紙を灰にしていく。塚本監督のカメオ出演とは、この元義父の声。厳格な父の役で、娘の元夫を激しく叱責する演技を見せている。『シン・ゴジラ』(公開中)でも主要な役どころで登場するなど俳優としても活躍する塚本監督だが、偶然が重なり、かねてより交流のあった山下監督とのタイミングも合ったことで、このカメオ出演に至った。なおTwitterにおいても、このシーンの一部が公開されており「#オーバーフェンスこれ誰クイズ」というハッシュタグで、声の主が誰か当てるキャンペーンが行われたが、「大杉漣さん?」「松尾スズキさん?」といった解答もある中、塚本監督だと正答している視聴者も見られる。(C)2016「オーバー・フェンス」製作委員会
2016年08月27日2009年にスタートしたドラマに続き、2015年1月に公開された映画も大ヒットした、現在の食ドラマブームの先駆け的存在「深夜食堂」。その劇場版最新作となる『続・深夜食堂』から、小林薫演じる「めしや」のマスターはじめ、佐藤浩市、池松壮亮ら豪華出演陣が映像で初登場する予告編が解禁となった。新宿ゴールデン街を思わせる繁華街の路地裏に、ひっそりと佇む「めしや」。夜も更けた深夜に店が開くことから、人呼んで「深夜食堂」。そこでは、さまざまな人生を過ごしてきた個性豊かな客たちが、まるで引き寄せられるかのように夜な夜な集まり、今宵も客たちの悲喜こもごもな人生が交錯する――。原作は安倍夜郎の大ヒットコミック。ドラマ化に続く映画『深夜食堂』は、全国80館という規模での上映にもかかわらず、興収2.5億円、動員数20万人超を記録。さらに中国、韓国、台湾でも人気を集め、アジア各国で一大ブームを巻き起こした。解禁となった予告編では、「食べたいものがあったら、何でも言ってよ」と小林さん演じるマスターのお馴染みのセリフからスタート。客と程よい距離感を取りながら、頼れるマスターを絶妙に演じる小林さんに、シリーズに欠かせない常連客として不破万作、綾田俊樹、光石研、松重豊、オダギリジョーらドラマシリーズからの顔が揃う。さらに、前作の映画でゲスト出演した多部未華子、余貴美子が役柄そのままで常連客に加わっているほか、今回ゲスト出演を果たす佐藤さん、池松さん、河井青葉、キムラ緑子、小島聖ら実力派キャストの姿も!ドラマシリーズ第1弾から世界観を作り上げてきた松岡錠司監督が、3篇からなる物語を巧妙につなぎ、より深く心に染み入る1本の作品へと完成させている。また、この豪華俳優陣に負けじと存在感を放っているのが、思わずお腹がなりそうになる、料理の数々。「焼肉定食」「焼うどん」「豚汁定食」といった料理をお題に“滋味あふれる”物語が紡ぎ出されるほか、四季折々に合わせた美味しそうなごはんの数々も登場、食欲の秋にぴったりの予告編となっている。さらに、本作の見どころは、佐藤さんの「自分の力には限りがある。だから人に頼る。それでいいんじゃないかな」、多部さんの「あたしがマスターによくしてもらったように、いつか誰かが困っていたとき、同じことしてあげられたらなって」といったセリフにもあるように、「めしや」を舞台に繰り広げられる人間模様の温かさ。小腹だけでなく、心もじんわりと満たしてくれるはずだ。一方、ポスタービジュアルでは、お馴染みの新宿ゴールデン街を思わせる街並みが本物かと見間違うほどのクオリティで作られ、いつものように優しく佇むマスターを際立たせている。また、その下側にはさまざな表情をした“常連客”たちやゲスト陣にも注目。前作よりさらに深みを増した本作の世界観を垣間見ることができる。『続・深夜食堂』は11月5日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月26日宮沢りえが死にゆく母の熱い想いを体現する、家族の愛の物語『湯を沸かすほどの熱い愛』。このほど、本作から、頼りないけど、なぜか憎めない愛すべき“お父ちゃん”を好演するオダギリジョーの、ピンクのエプロン姿が解禁となった。自主製作映画『チチを撮りに』が、国内外10を超える映画祭で絶賛された中野量太監督の待望の商業映画デビューとなる本作。主演に『紙の月』で日本アカデミー賞ほか各主演女優賞を総なめにした宮沢さんを迎え、余命わずかの“死にゆく母と、残される家族の愛と絆”という普遍のテーマを、想像できない展開と驚きのラストで紡ぎだし、涙と生きる力がほとばしる物語を作り上げた。そんな本作で、会う人すべてを包みこむ優しさと強さを持つ“お母ちゃん”である双葉を熱演する宮沢さんに対し、銭湯「幸の湯」の主でありながら、家業も家族もほったらかしにしてどこかへ消えてしまったダメ夫の“お父ちゃん”の幸野一浩を演じているのが、オダギリさん。今回解禁となったのは、夫の行方を追う双葉が、ついにその居所を突き止め、突然、訪問するシーンだ。1年も会っていない夫との対面に、緊張を隠せない双葉。しかし、扉を開けて出てきたのは、なんとも気が抜ける、おたま片手にピンクの可愛らしいエプロンをまとった夫の姿!この後、双葉がどんな行動をとったのかはご想像におまかせするが、余命わずかと宣告され、やりのこしたことを全てやりきるために行動を起こす双葉が、ようやく見つけた夫はなぜ、こんな姿なのだろうか…?この9月には孤高の作家・佐藤泰志原作、山下敦弘監督の『オーバー・フェンス』公開も控えているオダギリさん。俳優として常に新しい役柄に挑戦し続け、時には三枚目キャラも見事に演じ切る彼は、40代をむかえて、いまや日本映画界になくてはならない存在となっている。そんなオダギリさん演じるダメ男の一浩をなぜか憎めないのは、その根底に、やはり家族への熱い愛情を感じるから。中野監督は、オダギリさんとの撮影をふりかえり「現場でのオダギリさんとのやり取りは、とても面白かったです。演出するというより、次はどんな演技プランでいくかを、2人でほくそ笑みながら企んでいた感じです。オダギリさんは、二枚目でも、三枚目でも、その人間の魅力を醸し出せる特別な俳優だと思っています」と語る。「余命わずか」と宣告された“お母ちゃん”のため、頼りないけど愛すべきお父ちゃんが再び家族と繋がっていく奮闘の日々には、エールを贈りたくなるはずだ。『湯を沸かすほどの熱い愛』は10月29日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月23日女優の香椎由宇(29)が、夫で俳優のオダギリジョー(40)との間に男児を出産したことが22日、わかった。所属事務所がFAXを通じて発表した。FAXによると、母子ともに健康状態は良好。今後の仕事については、育児状況や体調と相談しながら再開するとしている。香椎は2001年にモデルとしてデビュー。その後、女優としてもデビューし、ドラマや映画などで活躍。2008年2月にオダギリと結婚した。
2016年08月22日フジテレビ・ノイタミナほかにて10月より放送が決定しているTVアニメ「舟を編む」。この度、本作に人気声優の櫻井孝宏と神谷浩史、そして坂本真綾が出演することが決定。併せてキービジュアルやメインキャラクターの最新ビジュアルも到着した。「まじめもいいけど、もう少し空気を読めってコト」「西岡さんの仰る『空気』は【呼吸する】ものではなく、【場の状況、雰囲気】を表す際に用いる『空気』ですね…」。口下手なのに営業部員の馬締光也と、一見チャラ男だが辞書編集部員である西岡正志は、偶然街中で出会う。中型国語辞典「大渡海」の刊行計画を進める出版社・玄武書房のベテラン編集者・荒木は、自身の定年を間近に控えて後継者探しに躍起になっていた。そんな中、西岡から馬締の話を聞き、彼をスカウトすることに…。「人をつなぐ―言葉を編む」。伝わらない言葉。伝えられない想い。これは、そんな不器用な人間たちの物語――。原作は、累計発行部数120万部の大ヒットを記録した三浦しをんの同名著書。2012年には本屋大賞を受賞、また翌年には松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョーらを迎え実写映画化され、今年、満を持してアニメ化される。このほど発表されたのは、物語の中心人物となる3キャラクター。「亜人」「ジョーカー・ゲーム」などの話題作に出演するほか、永野芽郁や竜星涼ら若手俳優が勢ぞろいするドラマ「こえ恋」に声の出演もしている櫻井さんが演じるのは、玄武書房・第1営業部に所属する馬締光也役。営業マンではあるが、口下手で自分の想いをうまく相手に 伝えられない。西岡との出会いをきっかけに、言葉に対する能力を開花していく役どころだ。偶然にも馬締と出会う西岡正志役には、「おそ松さん」や「デュラララ!!×2」ほか人気作に出演し、「クレヨンしんちゃん」の2代目ぶりぶりざえもんに抜擢されるなど話題が絶えない神谷さん。玄武書房・辞書編集部に所属しており、見た目通りのチャラ男でコミュニケーション能力は高いが、 辞書編集に興味はないようだ。そして、馬締が下宿している「早雲荘」の大家・タケおばあちゃんの孫娘で板前修行中の林香具矢役には、「黒執事」「アルスラーン戦記」などのアニメ作品をはじめ、『スター・ウォーズ』シリーズのパドメ・アミダラ役や海外ドラマなどで吹き替えとしても活躍する坂本さんが担当。それぞれ世の中を生きていく上で想いをうまく伝えられないでいる、不器用な人間たち。そんなキャラクターを豪華キャスト陣が熱演する。また今回、本作の本格始動に併せて原作者の三浦氏と、「昭和元禄落語心中」の作者で本作ではキャラクターデザイン原案を手掛けた雲田はるこからコメントが到着。三浦氏は「シナリオ、絵コンテ、美術設定など、どれもこれも感嘆のため息が出てきます。スタッフのみなさまの情熱が詰まった作品になりそうで、とっても楽しみです !」と期待を語る。また雲田さんと共にアフレコに立ち会ったという三浦氏は「登場人物に声を吹きこむとは、まさに命を吹きこむことなのだなと実感し、感激しました。いまの段階でこんなに素晴らしいということは、完成品をテレビで拝見したら、私はどうなってしまうのでしょうか。感激死しないよう気をつけます」と興奮気味に語る。雲田さんも「冒頭の、荒木さんと松本先生がそば屋で語り合うシーン。後のお話を知っているからなのか、ムネアツだからか、声優さんの演技があまりに素敵だからか、涙がにじんで止まりませんでした」と思わず感極まってしまったと明かし、「これから絵も動いて、色もついて、我が子…というにはおこがましいですが、我が孫も同然のキャラクターたちが動いて行くこと、楽しみにしております。ぜひ、皆様もご期待ください。世界一のファンから見ても、すごく良いアニメになりそうです」と絶賛した。さらに本日8月18日(木)25時5分からフジテレビにて放送されるノイタミナにて、最新プロモーションビデオが放映。初公開となるTVアニメ「舟を編む」アニメーション映像とキャラクターボイスが披露される。「舟を編む」は10月よりフジテレビ・ノイタミナほかにて放送予定。(cinemacafe.net)
2016年08月18日2008年、『おくりびと』がコンペティション部門でグランプリ(最優秀作品賞)を獲得するなど、日本映画に高い関心を寄せるモントリオール世界映画祭に、宮沢りえ主演・中野量太監督の『湯を沸かすほどの熱い愛』の出品が決定。これまで、『四十九日のレシピ』や『凶悪』など、日本でも話題を呼んだ作品をいち早く世界に発信してきた「Focus on World Cinema部門」において、正式上映されることになった。銭湯「幸の湯」を営む幸野家。しかし、父(オダギリジョー)が1年前にふらっといなくなり、銭湯は休業状態。母・双葉(宮沢さん)は持ち前の明るさと強さで、パートをしながら、娘・安澄(杉咲花)を育てていた。そんなある日、突然、「余命わずか」という宣告を受ける。その日から彼女は、「絶対にやっておくべきこと」を実行していく。家出した夫を連れ帰り、家業の銭湯を再開させること。気が優しすぎる娘を独り立ちさせること。その娘をある人に逢わせること…。母の行動は、家族からすべての秘密を取り払うものだった。ぶつかり合いながらも、より強い絆で結びついていく家族。そして、母から受けた大きな愛で繋がった家族は、究極の愛を込めて母を葬ることを決意する――。カナダで開催される第40回モントリオール世界映画祭(現地時間8月25日~9月5日)の「Focus on World Cinema部門」に正式出品されることになった本作。自主制作の前作『チチを撮りに』(’12)では、国内のみならず、いきなりベルリン国際映画祭への正式招待が決まるなど、海外からの評価が急激に高まった中野監督だが、本映画祭への出品は初めて。本映画祭では、これまでにコンペ部門で『おくりびと』をはじめ『悪人』(最優秀女優賞/深津絵里)、『ふしぎな岬の物語』(審査員特別賞)、『そこのみにて光り輝く』(最優秀監督賞/呉美保)などが受賞しており、例年、日本映画は高い評価を受けている。今回、本作が出品される「Focus on World Cinema部門」は世界各国の優れた映画を上映する部門で、モントリオールが“世界映画祭”と呼ばれる所以ともいえる重要な部門。第一報を聞いて中野監督は、「『世界中の人に観てもらいたい』そんな思いを込めて作った映画です。日本独特の銭湯を舞台にした映画なので『なぜ壁に富士山が描いてあるんだ?』『番台から裸が見えるのは恥ずかしくないのか?』なんて声が出るんじゃないかと、想像してワクワクしています」とコメント。「でも、やはり一番気になるのは“あの衝撃のラスト”を世界はどう感じて観てくれるのか?家族が導き出した究極の愛の形は、きっと、モントリオール世界映画祭に訪れた人々の心を、熱く沸かしてくれると信じています」と、監督自身も心が沸騰寸前の様子で、世界の映画ファンからの反応に期待に寄せている。『湯を沸かすほどの熱い愛』は10月29日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月15日オダギリジョー、蒼井優、さらに松田翔太ら、日本映画界を牽引する豪華キャストが集結し、『そこのみにて光輝く』の原作者で孤高の作家・佐藤泰志の函館三部作最終章を映画化する『オーバー・フェンス』。先日、第21回釜山国際映画祭「アジア映画の窓」部門への正式出品が発表された本作の、予告編と本ビジュアルが解禁となった。家庭をかえりみなかった男・白岩は、東京から故郷の函館に戻り、職業訓練校に通いながら失業保険で暮らしていた。訓練校とアパートの往復、2本の缶ビールとコンビニ弁当の惰性の日々。そんなある日、同じ職業訓練校に通う仲間の代島にキャバクラへ連れて行かれ、鳥の動きを真似る聡と名乗る、風変りな若いホステスと出会う――。本作は、原作者・佐藤氏が執筆活動を諦めかけたころ、函館の職業訓練校にて過ごした自身の経験を基に執筆し、生涯最後の芥川賞の候補となった同名小説を、『マイ・バック・ページ』『味園ユニバース』など闇を抱えた人間たちに柔らかな光を与える名手・山下敦弘監督が映画化。届いた予告編では、妻と別れて函館に戻ったアラフォー男・白岩が通う、鬱屈とした職業訓練校の様子から始まり、白岩を演じるオダギリさんのナレーション「あのころの俺には何もかもわずらわしかった。ただ働いて、ただ死んでいく。それが残りの人生だと思っていた…」と自らのすさんだ生活を語り始める。そんな白岩が、鳥の求愛ダンスをする風変りなホステスの聡に出会う。その後、暗闇で激しいキスを交わす2人…。続いて、オダギリさんが函館で1人でいる理由が明かされていく。最終日に撮影を行い、オダギリさん、蒼井さん共に、計算を超えた俳優である以前の人間と人間のぶつかり合いになったという2人の激しいケンカシーンだ。聡が自分の怒りを抑えられず物を投げつけ、窓ガラスを割るほどのケンカ。さらに、聡が「もう死んだみたいに生きなくてもいいと思ったのに」と泣き叫んだり、白岩が元妻(優香)に再会した直後に歩きながら号泣しうずくまったり…むきだしの恋愛模様が描かれていく。そしてラストは、「狂った俺とお前と、一緒に生きてみないか」と白岩から聡にあてた、それでも共に生きていきたいと願う、オダギリさんのナレーションが胸に迫る。また、職業訓練校には、白岩に一緒にキャバクラを経営しないかと誘う代島(松田さん)や、ワケありの過去を持つ原(北村有起哉)、冷めた目つきでタバコを吸う森(満島真之介)なども登場。「もっとうまく生きられるはずだった」と思いながら生きる、こじれた大人たちの恋愛と日常。彼らは、自身の見えない“フェンスを越える”ことができるのか。心がざわつく予告編となっている。『オーバー・フェンス』は9月17日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月13日宮沢りえが主演を務め、オダギリジョー、杉咲花らとともに、“死にゆく母と、残される家族の愛と絆”を描く『湯を沸かすほどの熱い愛』。このほど、余命を宣告されたものの、やり残したことをいくつも成し遂げようとする、宮沢さんの熱い“お母ちゃん”に目頭が熱くなる予告編映像が解禁となった。脚本に惹かれ、「心が沸かされた」と出演を決めた宮沢さんを筆頭に、頼りないけどなぜか憎めないお父ちゃんにオダギリさん、その娘・安澄に杉咲さん、さらに旅先で双葉たちと出会い、彼女の母性に触れ人生を見つめ直していく青年・拓海役に松坂桃李、そして家族と関わる人物に篠原ゆき子、駿河太郎、オーディションで選ばれた驚きの新人子役・伊東蒼が集い、新進気鋭・中野量太監督による新たな家族の物語を紡ぐ本作。このたび解禁となった予告編では、余命2か月と宣告されたものの、やり残したことをいくつも成し遂げようと力強く生きる幸野家の母・双葉(宮沢さん)の姿が映し出されていく。まずは、家出した夫(オダギリさん)を見つけ、おたまで叱咤して(?)連れ戻し、家業の銭湯・幸の湯を再開。そして、学校でいじめられ引きこもり寸前の安澄(杉咲さん)を独り立ちさせるため奔走する。「逃げちゃだめ」とゲキを飛ばす母に、娘は「なんにもわかってない」と下唇をかみしめ抵抗する。一見反発し合っているように見えても、大切な存在だからこそ真正面から向き合うこの家族には、どこか憧れを感じずにはいられない。さらに、母の大きく深く熱い愛によって、家族が一つになっていく姿に、涙をこらえているかのような“娘”杉咲さんのナレーションが重なり、涙腺を刺激。同時に、映像内でお披露目された「きのこ帝国」が歌う主題歌「愛のゆくえ」のハイトーンヴォイスの響きに、切なさがいっそう込み上げてくる。予告編のラストでは、家族がお母ちゃんにしたある“秘密”の存在が一瞬明かされ、物語をさらに想像もつかない展開へと誘うことを暗示させている。さながら『おくりびと』のように、観た者の心と日本映画史に残り続けるであろう家族の熱い愛の物語を、まずはこちらから確かめてみて。『湯を沸かすほどの熱い愛』は10月29日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月10日阪本順治監督がメガホンを執り、オダギリジョーの主演で、革命家チェ・ゲバラのゲリラ隊に参加した日系人“フレディ・前村”の知られざる生涯を、実話に基づいて描く映画『エルネスト』が製作されることが発表になった。その他の写真映画は、留学先のキューバの医学校でチェ・ゲバラと出会い、ゲバラから“エルネスト”と名付けられ、自由と愛のために戦った日系ボリビア人、フレディ・前村の生き様が描かれる。阪本監督は製作理由について「ボリビアの日系移民を調べたら、ゲバラと戦ったフレディを発見しました。私にとって長編映画で、ひとりの実在する人を題材にするのは初めてです。本当はもっと世間に知られるべきフレディに光を当てて映画化したかった」と話し、「オダギリさんには「心(しん)の強さがあり、静けさも感じた」主人公のフレディを演じるにはオダギリさんにも共通の部分があると思った」とコメント。オダギリは「役者になる前から阪本監督の作品が好きで、20代で仕事をしたことがあり今回オファーを来た時は、すぐに引き受けました。ただし、主役と聞いたときはビックリしました」といい、「キューバ撮影や、自分が演じる役はすべてがスペイン語という大変な役柄であるからこそ今回引き受けました。今までやったことのない苦しそうな現場に身を置きたくなる。それが映画出演のモチベーションになります」と意欲を語った。本作は日本とキューバ合作映画で、8月中旬から国内で撮影を行い、9月からキューバでロケを敢行。日本だけではなくキューバなどの中南米や、フランス、スペインなどヨーロッパ諸国でも公開する予定だという。『KT』『闇の子供たち』などの社会派映画も手がけてきた阪本監督が、キューバ危機やボリビア革命運動など、激動の時代に実在した人物をどのように描くのか注目が集まる。『エルネスト』2017年 秋 全国ロードショー
2016年08月04日男の子って、本当に男の子。ハイハイするかしないかの頃から電車やパトカーにテンションを上げ、歩けるようになったらプラレールを部屋中に張り巡らせ、おもちゃ箱にはどんどん増えるミニカーたち。ハキハキしゃべって走り回れるころに待ち受けるは、特撮ヒーローブーム!! キャラクターのソフビ人形があちらこちらでポージングしてるけど、どれも同じに見えちゃう…そんな、男子のツボがちんぷんかんぷんなママさんたちにオススメの、女子でも楽しめるヒーローシリーズを紹介します。 まずは老舗「ウルトラマン」シリーズウルトラマンシリーズには、DAIGOさん、つるの剛士さん、杉浦太陽さん…いまや人気のタレントが勢揃いしてるってご存知でしたか!?最近のスピンオフ映画ではあのAKB48のみなさんも出演しているんです。とはいえ、どこか男くさくてママにはハードルが高いですよね。そんなママには「ウルトラマンティガ」をお勧めします。やっぱりジャニーズでしょ♪ 「ウルトラマンティガ」元祖ウルトラマンシリーズといえばウルトラマンやセブンが有名ですが、残念ながら30代のママたちが子どもだったころには、ウルトラマンシリーズはほぼお休み状態でした。なのでウルトラマンと言われてもいまいちピンとこないかもしれません。ウルトラマンティガは、元祖ウルトラマンシリーズがひと段落したあとしばらく経ってから始まった、平成ウルトラマンシリーズの第1作目。1作目だから気合いが入っているのか、その後立て続けに作られた平成ウルトラマンシリーズのなかでもひときわよくできています。そんなウルトラマンティガこと、ガッツのダイゴ隊員を演じるのはV6の長野くん。主題歌がV6の「TAKE ME HIGHER」だということはあまり知られていませんが、いま30代のママさんたちの少女時代はジャニーズ黄金時代のまっただ中でしたから、懐かしいことこのうえなし!!そのうえ、脇役にはジャニーズJr.の古屋暢一くん。この2人が揃っているだけであの頃にタイムスリップできちゃいそうです。複雑なストーリーで大人にも人気「仮面ライダー」シリーズウルトラマンときたら仮面ライダーが男子にとっては外せないラインナップですが、仮面ライダーはウルトラマンと比べるとストーリーがやや複雑。シリアスな描写も多いため、大人の根強いファンが多いのが特徴です。編集やCG加工、カメラアングルもちょっとオシャレなので大人でも見ていて飽きません。そのうえ、仮面ライダー役はイケメン人気俳優の登竜門!! とにかくイケメンが多い!!歴代ライダーには…オダギリジョーさん、福士蒼汰さん、佐藤健さん、水嶋ヒロさん…!!!!!そのなかでもママへのイチ押しは「仮面ライダードライブ」です。ビジュアル重視!! プチロマンスにドキリ「仮面ライダードライブ」とにかくビジュアルが美しい!!主人公、泊真之介役の竹内涼真さんは身長185cmのスラッと体型。お顔が小さい、手足が長い!!顔はさわやか童顔!!そのうえスーツ萌え!!おっとごめんなさい、筆者の好みになってました。美しいのは主人公だけじゃないんです。2人目の仮面ライダー「マッハ」を演じる稲葉友さんはヤンチャな瞳がかわいいイケメンですし、複雑な過去がある3人目の仮面ライダー「チェイス」を演じる上遠野太洸さんはお顔の造形が芸術レベルでお美しい!!!この3人が並ぶと美しさのハーモニーが画面いっぱいに広がって、お掃除も皿洗いもままなりません。もちろん、終盤が近づくに従ってどんどんシリアスかつミステリアスになるストーリーも素晴らしい。大人が見ても面白いうえに、最終回までのラスト3回は涙なしには見れません。筆者と筆者の夫は大号泣でした。だまされたと思ってチェックすべし!!元乙女なママにとっては、ヒーロー戦隊ものは遠い存在かもしれません。とくに女姉妹で育ったママさんにはご縁がなかったと思います。筆者もひとりっ子でしたのでヒーロー戦隊を観て育った記憶がなく、息子がウルトラマンにハマり出したころはついていけず「ポカーン」でした。そんなわたしのようなママのためなのかどうなのか、ヒーロー役の役者さんはママ心をくすぐるイケメン揃い♪ ぜひここに挙げた作品からチェックしてみてくださいね。ライター:金延さえ
2016年08月03日宮沢りえを“お母ちゃん”に、杉咲花、オダギリジョーらが家族を演じる『湯を沸かすほどの熱い愛』。このほど、劇中で“余命わずか”と宣告される宮沢さんを筆頭に、杉咲さんやオダギリさん、松坂桃李ら登場人物たちがなぜか全員笑顔を見せる本ポスタービジュアルが解禁となった。銭湯「幸の湯」を営む幸野家は、1年前に父・一浩(オダギリジョー)がふらっと失踪し、銭湯は休業状態。母・双葉(宮沢りえ)は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら娘・安澄(杉咲花)を育てていた。そんなある日、突然「余命わずか」の宣告を受けた双葉は、その日から「絶対にやっておくべきこと」を実行していく。家出した夫を連れ帰り、家業の銭湯を再開させる、気が優しすぎる娘を独り立ちさせる、娘をある人に会わせる…。母の決意の行動は、家族からすべての秘密を取り払うものだった。ぶつかり合いながらも、より強い絆で結びついていく家族。そして母から受けた大きな愛で繋がった家族は、究極の愛を込めて母を葬(おく)ることを決意する――。自主制作映画『チチを撮りに』が、ベルリン国際映画祭ほか国内外で絶賛された中野量太監督が脚本も執筆し、商業映画デビューを実現させた本作。“死にゆく母と、残される家族の愛と絆”という普遍的なテーマを、独自の視点で緩急交えて描き、驚きと感動の詰まった物語を完成させた。今回解禁となったポスタービジュアルでは、余命わずかの“お母ちゃん”双葉をはじめ、杉咲さん、オダギリさんと、旅先で双葉と出会い人生を見つめ直していく青年役の松坂さん、オーディションから大抜擢された子役・伊東蒼ら、登場人物みんなの清々しいほどの笑顔が満開。「最高の愛を込めて、葬(おく)ります。」というコピーからも、この物語が宮沢さん演じる“お母ちゃんからの愛”だけでなく、残される家族からの“お母ちゃんへの愛”も込められたものだということが伝わってくる。死へと向かう母・双葉へ、彼らはどのような形で愛を伝えるのか、気にならずにはいられない。また、幸野家の家族と関わる人々を演じる駿河太郎と、篠原ゆき子の劇中画像も明らかとなり、想像もつかない物語の展開とラストへの期待がますます高まるビジュアルとなっている。さらに本ポスターにも記載されているように、「この家族の熱い愛と“秘密”を共有しよう!!ネタバレOK感想ページ」が映画公式サイトに近日登場するというから、続報を楽しみにしていて。『湯を沸かすほどの熱い愛』は10月29日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月29日蒼井優久々の単独主演映画『アズミ・ハルコは行方不明』から、待望の特報映像とメイン写真が解禁。メイン写真には主人公アズミ・ハルコ役の蒼井さんと、ギャル風女子を演じる高畑充希が並んで写っているものの、特報映像には蒼井さんの姿はなく、行方不明の手配写真とグラフィティアートでの登場となっていることが分かった。物語の舞台は、寂れた国道沿い。突如、街中に拡散される女の顔のグラフィティアート。無差別で男をボコる、女子高生集団。ひとりのOL・安曇春子の失踪をきっかけに、ひとつの街で、ふたつのいたずらが交差する――。「ここは退屈迎えにきて」で一世を風靡し時の人となった作家・山内マリコの同名小説を、『私たちのハァハァ』で話題を呼んだ松居大悟監督が映画化した本作。9月にはオダギリジョー共演、山下敦弘監督の『オーバー・フェンス』も控える蒼井さんが、『百万円と苦虫女』以来、8年ぶりに単独主演を果たした。また、行方不明の女の顔をグラフィティアートとして街中に拡散する若者集団「キルロイ」のメンバーを、NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」にヒロインとして出演中の高畑さんが演じている。そんな本作から今回解禁となったのは、主人公を演じる蒼井さんが一切登場しない、異例の初映像。高畑さん、太賀、葉山奨之の3人が演じる若者たちが、ロンドンを中心に活動する覆面芸術家バンクシーをまねて「探してます」と交番の掲示板に張られたOL・安曇春子の捜索願いポスターをモチーフに、街中に女の顔のグラフィティアートを拡散する様子と、無差別に男をボコる謎の女子高生集団が描かれている。映画本編中では、高畑さんたちが拡散するグラフィティアートを“待ち受けにすると幸せになる”という都市伝説がまことしやかに流れ、広まっていく様も描かれているというが…。一方のメイン写真は、蒼井さん、高畑さんがそろってこちらを見つめる姿が印象的。高畑さんはツインテールギャルで、ひと目では彼女と分からないほど。この20代、30代を代表する実力派女優2人の共演によって誕生した、最強の青春映画(?)になるという本作。まずはその世界観を、こちらからご覧あれ。『アズミ・ハルコは行方不明』は12月、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月29日作家・佐藤泰志氏の生涯最後の芥川賞の候補となった小説を映画化した『オーバー・フェンス』の東京プレミア上映会が7月28日(木)、テアトル新宿にて行われ、出演するオダギリジョー、蒼井優、松田翔太ら総勢8名が登壇し、華やかな一夜となった。杖をついて登場したオダギリさんは、「これ、腰痛めただけでファッションじゃないので、あまり気にしないでください」と苦笑しながらコメントするも、最後には「ロケンロール!」と言い杖の先端にあしらわれた髑髏をかざし、盛り上げることも忘れなかった。本作は、孤高の作家・佐藤氏原作の『海炭市叙景』(熊切和嘉監督)、『そこのみにて光輝く』(呉美保監督)に続く、函館三部作最終章。結婚生活が破たんし、職業訓練校に通う孤独な男が、一人の女と出逢い変化していく姿を描いた物語。主人公を演じたオダギリさんと魂でぶつかり合うような恋に落ちていく女性を演じた蒼井さんは、本作が20代最後の役になった。蒼井さんは、「すごく難しい役だったので、『つかめたぞ』という瞬間がないまま撮影を終えました。できあがりを観るのがすごい不安でした」と心境を吐露し、「だけど、実際観てみると私の存在どうこうではなく、素晴らしい脚本と監督とキャストやスタッフがいれば、こんなに自分の中で大切に思える作品があるんだなと改めて気づかされて。これを大切に、30代をつき進もうかしら、と思える作品でした」と、心を込めて語った。一方、劇中で二人を出会わせる立場となった松田さんは、撮影現場でも似たような苦労があったそうで、「僕が二人を出会わせる役なんですけど、とにかく二人が人見知りなので全然しゃべってくれないし、弁当も違うところに行っちゃうし(笑)」と、撮影2日目にして苦労があったと明かした。松田さんは、「ここは俺が行かなきゃと勇気を振り絞ってオダギリさんの横に行き『弁当一緒に食いませんか?』と言いました。僕が突破するとぐっと盛り上がっていたので、役割は果たせたのかな」と頭をかいていた。上映会には、そのほか北村有起哉、満島真之介、松澤匠、鈴木常吉、山下敦弘監督が登壇した。『オーバー・フェンス』は9月17日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(cinamacafe.net)
2016年07月28日2016年は、兄弟そろって人気、実力ともに兼ね備えた俳優たちの活躍が際立っている。その筆頭株ともいえるのが、松田龍平&翔太だろう。兄・龍平さんは、“ミズタク萌え”なる現象を生み出した「あまちゃん」以来、約3年ぶりに連続ドラマに出演中。弟・翔太さんは、auの「三太郎」CMシリーズの飄々とした桃太郎で人気だ。今年はとりわけアツい、彼らに代表される“兄弟俳優”たちに迫った。■国内編ドラマ「営業部長 吉良奈津子」では、松嶋菜々子が演じる産休&育休明けの主人公に、複雑な感情を抱えながら何かと厳しく当たるという役どころの松田龍平さん。スマッシュヒットとなった『殿、利息でござる!』では、阿部サダヲや瑛太ら“庶民”のみならず、観客も引くほどの冷徹ぶりを見せつけただけに、今回のドラマも実に楽しみ。また、沖田修一監督と組み、柄本明と親子を演じた主演作『モヒカン故郷に帰る』は、イタリアのウディネ・ファーイースト映画祭で2冠を達成するなど高評価を受けており、北杜夫原作の児童文学を山下敦弘監督で映画化する『ぼくのおじさん』では、21世紀版の“寅さん”を目指す(?)というから見逃せない。山下監督といえば、翔太さんも、オダギリジョー&蒼井優共演の『オーバー・フェンス』でタッグを組む。オダギリさん演じる主人公と同じ職業訓練校に通う友人役で、蒼井さん演じるホステスを引き合わせる役柄となるようだが…。かと思えば、人気漫画をTVドラマに続いて映画化する『ディアスポリス -DIRTY YELLOW BOYS-』では、異邦警察「ディアスポリス」ただひとりの警察官を、これまでになくワイルドかつクールに演じる。ドラマでお馴染みとなった、“バディ”浜野謙太との良いコンビぶりにも注目しておきたい。バディといえば、かつて龍平さんと『まほろ駅前』シリーズでコンビを組んでいた瑛太。今年は、『殿、利息でござる!』では宿場町を救う起死回生のアイディアを打ち出した町一番の切れ者に、『64 -ロクヨン』では佐藤浩市と対峙する記者クラブのリーダーとなり、江戸から昭和まで(!?)大活躍。主演・生田斗真×監督・三池崇史×脚本・宮藤官九郎による問題作の続編『土竜の唄 香港狂騒曲』への参戦も決まったばかりだ。弟の永山絢斗とは、直接的な役のつながりはないものの、『アンフェア the end』で篠原涼子の相手役という“シンクロ”共演が話題に。永山さんは、先の黒木華主演のドラマ「重版出来!」で、荒削りだがピュアな新人漫画家を好演したことも記憶に新しく、山田孝之のハマリ役「闇金ウシジマくん」シリーズの完結編となる映画『闇金ウシジマくん ファイナル』では、ウシジマの過去を知るキーパーソンを演じるという。さらに、柄本佑&時生も、味のある名バイプレイヤーとしてお馴染み。この夏は奇しくも、それぞれ伊原剛志主演「ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~」、生瀬勝久主演「侠飯~おとこめし~」と一風変わったグルメドラマに出演している。■海外編一方、ハリウッドに目を向けると、今年の注目はクリス&リアム・ヘムズワース兄弟だ。まず、弟のリアムは20年ぶりの新作『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』の“地球を救う”主要キャストのひとりとして大活躍!先日はローランド・エメリッヒ監督やジェフ・ゴールドブラム、マイカ・モンローとともに来日を果たし、ファンを楽しませてくれた。プライベートでもマイリー・サイラスとの復縁が明らかになり、再び「婚約か!?」と話題を呼んでいる。そして兄・クリスは、雷神ソーとして『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』への参戦はなかったものの、こちらもおよそ30年ぶりの『ゴーストバスターズ』が8月に控えている。全員女性のメンバー4人がいずれも崖っぷちのオタクというバスターズは、今回も、あのつなぎ姿でゴースト捕獲装置を手にしてニューヨークの街で大奮闘。クリスは、そんな彼女たちの会社の受付係だが、黒縁のメガネ男子姿ながら実はかなりのおバカキャラ。それをアドリブ連発で喜々として演じていたそうで、コメディ畑のポール・フェイグ監督や共演女優たちも太鼓判を押したというから、期待して待ちたいところ。また、ベン&ケーシーのアフレック兄弟も有名だ。ベン・アフレックは、バットマンとして『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』に続き、『スーサイド・スクワッド』にも出演。今後、新たなバットマン映画で主演と監督を兼任することも分かっている。弟のケーシーも、クリス・パイン主演『ザ・ブリザード』では真っ二つに割れたタンカー側のリーダーを熱演、海ドラファン&洋画ファン垂涎の豪華競演『トリプル9 裏切りのコード』にも主演した。『ターザン:REBORN』のアレクサンダー・スカルスガルドも、父はスウェーデンの名優ステラン・スカルスガルドだが、弟のグスタフやビルも俳優として活動する。そのほかにも、歌舞伎界の中村勘九郎&七之助、広瀬アリス&すずや満島ひかり&真之介ら、枚挙にはいとまがない兄弟姉妹で活躍する俳優たち。同じ遺伝子を持ちながら、それぞれ異なる魅力を放ち続ける彼らに、今年は魅了されそうだ。(text:cinemacafe.net)
2016年07月24日宮沢りえとオダギリジョーが夫婦役で共演する映画『湯を沸かすほどの熱い愛』。この度、本作の銭湯マナーポスターが到着した。銭湯「幸の湯」を営む幸野家。しかし、父が1年前にふらっと出奔し銭湯は休業状態。母・双葉は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら、娘を育てていた。そんなある日。突然、「余命わずか」という宣告を受ける。その日から、彼女は「絶対にやっておくべきこと」を実行していく。家出した夫を連れ帰り家業の銭湯を再開させる、気が優しすぎる娘を独り立ちさせる、娘をある人に合わせる…母の行動は、家族からすべての秘密を取り払うものだった。ぶつかり合いながらもより強い絆で結びついていく家族。そして母から受けた大きな愛で繋がった家族は、究極の愛を込めて母を葬ることを決意する――。自主製作映画『チチを撮りに』が、ベルリン国際映画祭ほか、国内外10を超える映画祭で絶賛された中野量太監督の待望の商業デビューとなる本作。“死にゆく母と、残される家族の愛と絆”という普遍的なテーマを、想像できない展開とラストで紡ぎだし、涙と生きる力がほとばしる、驚きと感動の詰まった物語だ。キャストには、会う人すべてを包みこむ優しさと強さを持つ“お母ちゃん”双葉役に宮沢さん、頼りないけどなぜか憎めないお父ちゃん役にオダギリさんをはじめ、娘・安澄役に杉咲花、旅先で双葉と出会い、彼女の母性に触れ人生を見つめ直していく青年・拓海役に松坂桃李。そのほか、篠原ゆき子、駿河太郎、オーディションで選ばれた新人子役・伊東蒼が出演する。そして撮影はセットではなく、実在の銭湯、東京最古級の木造建築銭湯「月の湯」で内部のシーン、栃木県足利市にある「花の湯」で外観と窯場のシーンを撮影。本物の銭湯だからこその活気とぬくもりの気配がスクリーンからもにじみ出ている。銭湯の魅力を存分に味わえる映画だと、全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会からのお墨付きがあり、今回特別に銭湯マナーポスターの共同制作が実現したのだ。このほど到着したポスターでは、宮沢さん演じる「幸の湯」の女将・双葉が、可愛らしいイラストとなって銭湯でのマナーを説く。「かけ湯をしてから湯船に入る」「湯船にタオルは持ち込まない」「浴室から出る際は、体をよく拭く」という基本的なマナーから、映画の題名を織り交ぜた、思わずクスッとしてしまうような愛らしいマナーまで、双葉が明るく“喝!”を入れている。お墨付きがあった連合会の会長は、「物語の素晴らしさはもちろんのこと、銭湯への愛が感じられる。大号泣しました」と本作を絶賛していた。なお、本ポスターは、8月中旬から全国の銭湯で随時掲出予定だ。『湯を沸かすほどの熱い愛』は10月29日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年07月22日オダギリジョーを主演に、蒼井優、松田翔太、満島真之介、優香、北村有起哉ら実力派キャストたちで描く、孤高の作家・佐藤泰志原作の函館三部作最終章『オーバー・フェンス』。7月12日(火)、佐藤氏の故郷であり、本作のロケ地である函館にて最速完成披露上映会が開催、舞台挨拶にオダギリさん、満島さんと山下敦弘監督が登壇し、急遽参加することになった蒼井さんの登場とともに、会場は大盛り上がりを見せた。本作は、わずか41歳で自ら命を絶った佐藤氏が、小説家としての生活を諦めかけた時期に函館の職業訓練校で過ごした日々の経験を基に執筆、1985年に生涯最後の芥川賞の候補となった同名小説が原作。没後20年を経て改めて評価され、相次いで映画化された『海炭市叙景』(’10)、『そこのみにて光輝く』(’14)に続く“函館三部作”と言われている。この日、函館市芸術ホールで行われた本作の日本最速上映の舞台挨拶では、豪華キャストが登場すると、割れんばかりの歓声が巻き起こり、急遽決まった蒼井さんの登壇は観客には知らされていなかったため、うれしいサプライズとなった。まずは、オダギリさんが「こんばんは」と挨拶すると、大きな拍手が。「こんばんは、と言っただけで拍手をいただけて嬉しいです。函館の方々の温かさと寛容さですよね。函館三部作の最終章に当たる作品なので、みなさまからの期待も感じずにはいられないのですが、きっと、応えることができる作品になったと思います。みんな、そう思っていると思います」と胸を張ってコメント。蒼井さんも本作への参加を「とても光栄」と語り、「函館のみなさんは、放っておくところは放っておいてくれるし、応援をくれるときはしっかり応援してくださる。とても心地よく撮影ができました。感謝しています」と語り、撮影は「難しい役でしたし、甘い言葉をいただける現場ではなかったので不安でしたが、自分がどうこうではなくてシーンの中にある空気が物語を進めていく、ということがとても日本映画らしいと思いました」とふり返った。また、満島さんは、「今日蒼井さんがサプライズで来たことで必要がなくなった満島です(笑)」と、やや自虐気味に(?)挨拶。「沖縄出身なのでゆかりがない町ですが、何度か函館に足を運び、いいなと思っている中で今回のお話をいただきました。だから撮影がない日もずっと函館で遊んでいました」とコメント。さらに、「実は僕、スポーツバカだった高校生のときにオダギリさんの映画を観まして。それがきっかけで、ここの世界に入ることになりました。作品は、『HAZARD』です。しかも、その映画でオダギリさんがCDを出したんですが、それも買ったんですよ!」とまさかの告白。オダギリさんが「本当に?なんで言わなかったの?」と応じると、「言いましたよ!それで函館で『HAZARD』にサインしていただいたんですよ。僕これまでサインしてもらったことなくて、だから今日は函館でオダギリさんと2人で舞台挨拶ができると分かってすっごく嬉しかった。でも蒼井さんが来て、正直ステージに出て行きづらかった(笑)」と、オダギリさんへの叶わぬ“愛”を明かし、笑いを誘った。ようやく完成披露上映を迎えたことについて、山下監督は「ちょうど1年前に撮影して、過酷なスケジュールでしたが、函館の方には本当に協力いただきました」と感謝を述べ、「今日観てもらった方々には、各々何かを感じてもらえたらいいなと思います。いろんな切り口のある映画なんです。白岩(オダギリさん)と聡(蒼井さん)の物語だけど、みんなが主役の映画です。役者たちがスゴイ芝居をしています」と、豪華俳優陣に太鼓判を押した。山下監督とは同い年というオダギリさんは、「この映画は30代の最後の作品です。20代の頃に山下監督と作っていたら、こうはならなかったと思うし、お互いに何十年かこの映画の世界で生き抜いて、結果、いま40歳で出会った。いまの自分だから醸し出るものを、いまの監督だからたくさん切り取ってもらえたと思います。同い年だから伝わるところ、同じように感じるところもあったと思う。それがこの作品だったことが嬉しいです」とふり返る。さらに、「全く計算を通り越した不思議な、とんでもないシーンができました。役者をやってきて、出せてなかったものがたくさん詰まっているし、蒼井さんとのシーンもそう。蒼井さんじなかったらこうはなっていない。30代を締めくくる記念すべき作品になりました」と感慨深げに語った。一方、蒼井さんは「オダギリさんとは『蟲師』でご一緒しましたが、お互いに人見知りが激しすぎてほとんど話さなかった。2人だけで控室っていう時間があったんですが、地獄のような時間でした(笑)。オダギリさんに嫌われてるんだろうな、って思った」と吐露。すぐさまオダギリさんが「嫌ってなかったんですよ!」と返すと、蒼井さんは「松田翔太さんとか満島さんがいて、何度も飲みに誘ってくれて仲良くなりました」と、仲の良さが伺える現場での様子を明かしてくれた。『オーバー・フェンス』は9月17日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月13日ワイドショー、週刊誌、スポーツ新聞などで報道された芸能ニュースをコラムニストの木村隆志が、「芸能界のしがらみ無視」で厳選紹介! 芸能人の熱愛・破局・スキャンダル・事件……これさえ見れば、一週間の芸能ニュースをサクッとつかめる。■5位:JUMP・中島裕翔が吉田羊との関係を聞かれ……5日、Hey!Say!JUMP・中島裕翔(22)が、今月17日スタートの主演ドラマ『HOPE~期待ゼロの新入社員~』のイベントに出席。しかし、記者たちの注目はドラマの内容ではなく、4月に報道された吉田羊(年齢非公表)との熱愛だ。「推定20歳差」「吉田の家に7連泊」の熱愛報道は、すぐに両事務所が否定。ところが、5月のイベントで吉田が、「すべて試練。そこに意味があると思えば乗りこえられる」と意味深に話し、さらに「あなたが笑顔だったら、大事だと思ってる人も笑顔でいられると思いますので、笑顔で過ごしてください」と涙ながらに語って騒然となっていた。ただ、予想通りと言うべきか、記者からの問いかけに中島は無言……。ある意味、ジャニーズタレントらしく沈黙を貫いた。中島は熱愛報道だけでなく、泥酔騒動も起こしている。しかも、吉田の家に7連泊した翌日の4月1日、30代女性から「抱きつかれた」と110番通報をされる大失態。ジャニーズもこれを認めて謝罪コメントを出しただけに、"おさわがせ男"のイメージがつきまとう。中島にとっては、何ともバツの悪いタイミングでのゴールデンタイム初主演となるが、今のところ一番の被害者は、ドラマを放送するフジテレビか。■4位:香椎由宇が第3子を妊娠。次男を失う傷心の日々を乗り越え香椎由宇(29)が妊娠し、夏から秋に出産することがわかった。香椎は2008年にオダギリジョー(40)と結婚。2011年2月に長男、2014年4月に次男が誕生し、幸せな日々を送っていた。しかし、そんな日々が暗転する。昨年4月、1歳になったばかりの次男が、絞扼(こうやく)性イレウスという病気で亡くなってしまったのだ。香椎は出演予定のドラマを降板し、オダギリも撮影を延期したほか、自らを責めるようなつらい日々が続いていたという。それでも長男の存在に支えられながら過ごすうちに、香椎の妊娠が判明。オダギリはこれまで以上に家事や子育てをするようになり、香椎の負担を減らしているらしい。2人にとってお腹の子は、まさに希望の光。出産後にどんなコメントを発表するのか楽しみであり、演技への好影響も考えられる。オダギリと香椎の子育てを応援している人は多い。■3位:柴咲コウの新恋人はブランド和牛王! 8月の電撃婚はあるか?サンケイスポーツのスクープで、柴咲コウ(34)に新恋人の存在が発覚。相手はブランド和牛を世界に発信する実業家の男性(39)で、数年前に知り合い、今年に入って交際に発展したという。出会いは堀江貴文(43)らの実業家が参加するパーティー。その後も顔を合わせるたびに会話を重ねて交際に発展し、ロンドンや香港などの人目につきにくい海外でデートを重ねていたようだ。柴咲の恋愛で思い出すのは、2014年11月に報道された中田英寿(39)。「中田とはけっきょく友人止まりだった」とされているが、世界を渡り歩く男性が好きなのは間違いない。柴咲は来年放送の大河ドラマ『おんな城主 直虎』で主演を務め、今年8月以降のスケジュールは撮影でビッシリ。しかも同月で35歳になるため、「クランクイン前に電撃結婚もあるのでは?」という声もある。所属事務所が「大人の女性なのでプライベートのことは本人に任せています」とコメントしていることもあり、可能性がゼロとは言えない。■2位:貫地谷しほりが小西遼生と交際2年! 9月の舞台再共演に注目このところ執念の追跡取材が目立つ『女性自身』。今週報じたのは、貫地谷しほり(30)と舞台俳優の熱愛だった。6月下旬の18時半ごろ、貫地谷は小西遼生(34)と待ち合わせしたあと、仲間の男女とも合流し、イタリアンレストランに入店。3時間ほど食事と会話を楽しんだ2人はタクシーを止めると、都内のタワーマンションへ。一夜明けても2人がマンションから出てくることはなかったという。小西は舞台で活躍するほか、人気シリーズ『牙狼GARO』の主演を務める文句なしの実力派。ルックスと演技に加え、声優を務めるなど美声の評価も高いだけに、貫地谷にとっても学ぶところの多い存在なのかもしれない。2人の出会いは2014年8月の舞台『ガラスの仮面』。千秋楽で連絡先を交換し、メンバーでディズニーシーへ行くなどのステップを経て交際がはじまったという。つまり、交際期間は約2年ということか。今年は貫地谷の親友である北川景子(29)が結婚。貫地谷は「今年に入ってまたスゴイですよね。売れ残り感が出てきた……」と自虐的に話していたが、本音はどうなのか。注目すべきは、舞台『ガラスの仮面』が9月に再演されること。公演中はもちろん、終演後の結婚はあるのか? など、話題を集めるだろう。■1位:二宮和也と伊藤綾子アナの密愛発覚! ドーム公演後に手料理今週の1位は『女性セブン』が報じた嵐・二宮和也(33)の熱愛。その相手が報道番組『news every.』出演の伊藤綾子アナ(35)だったことに驚かされた。報道では、高級スーパーで食材を買って二宮のマンションに向かう伊藤アナが目撃され、一方の二宮は東京ドームでのイベント後、深夜に伊藤アナの待つ部屋へ帰宅。2人は外で会うことはできず、デートはもっぱら自宅マンションだが、二宮は外食すらしないインドア派だけに、この状態が一番幸せなのかもしれない。伊藤アナはふだんから手料理をふるまっているようで、何度も目撃談があるという。2人の出会いは2012年8月、『24時間テレビ』総合司会の二宮が『news every.』に番宣出演。その後、2014年5月の『VS嵐』に伊藤アナがゲスト出演したことで急接近し、連絡先を交換して交際スタート。以来、お互いのマンションを行き来しているらしい。かつて二宮は、長澤まさみ(29)や佐々木希(28)ら年下女優との交際報道があったが、今回は年上のキャスター。伊藤は女優に負けない美人キャスターとして『さんま御殿』に出演する美ぼうの持ち主であり、35歳といつ結婚してもおかしくない年齢だけに、ファンは複雑だろう。ちなみに、「結婚は松本潤(32)と井上真央(29)のほうが先だろ!」なんて声もある。□おまけの1本:「気鋭の評論家・荻上チキが驚きの一夫二妻生活」今週の『週刊文春』で最注目は、評論家・荻上チキ(34)の"一夫二妻生活"報道。荻上は妻との間に2子をもうけている一方、私的な勉強会で知り合った出版社勤務の20代女性と不倫関係になり、妻に離婚を迫っていたという。さらに、妻と別居したのち、女性と同棲したが、「子どもと離れることが難しい」と思い直して交際を解消。現在は妻との関係修復を目指しているようで、妻子と女性を振り回す身勝手さに批判が集まっている。6日、荻上は自身の番組で大筋を認め、「浅はかだった」「家族、相手の女性を傷つけてしまい申し訳ない」と謝罪。その一方で、「プライベートのことで番組のクオリティが落ちたらリスナーをガッカリさせる」と気丈に放送を続けた。荻上は今年『ギャラクシー賞 ラジオ部門DJパーソナリティ賞』を受賞したばかりだけに、まさに好事魔多し。今後コメントがブレることはないのか? 鋭く切れ込むことができるのか? 本当の意味で存在意義とスキルが問われるだろう。それにしても、参院選に合わせたタイミングで、この報道を打ち込んでくるあたり、『週刊文春』の守備範囲は広い。■木村隆志コラムニスト、芸能・テレビ解説者、タレントインタビュアー。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超える重度のウォッチャーであり、雑誌やウェブに毎月20~30本のコラムを執筆するほか、業界通として各メディアに出演&情報提供。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、著書は『トップ・インタビュアーの聴き技84』など。
2016年07月10日オダギリジョー、蒼井優、松田翔太ら日本映画界を担う豪華俳優陣が出演する『オーバー・フェンス』。この度、本作のクラウドファンディングがスタート。本日7月7日(木)より、応援団を募集をすることが分かった。家庭をかえりみなかった男・白岩は、妻に見限られ、東京から故郷の函館に戻りつつも実家には顔を出さず、職業訓練校に通いながら失業保険で暮らしていた。訓練校とアパートの往復、2本の缶ビールとコンビニ弁当の惰性の日々。白岩は、なんの楽しみもなく、ただ働いて死ぬだけ、そう思っていた。そんなある日、同じ職業訓練校に通う仲間の代島にキャバクラへ連れて行かれ、鳥の動きを真似る風変りな若いホステスと出会う。名前は聡。「名前で苦労したけど親のこと悪く言わないで、頭悪いだけだから」そんな風に話す、どこか危うさを持つ美しい聡に、白岩は急速に強く惹かれていくが…。本作は、『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』に続く、孤高の作家・佐藤泰志原作の函館3部作の最終章。佐藤氏が執筆活動を諦めかけた頃、函館の職業訓練校にて過ごした自身の経験を基に執筆し、生涯最後の芥川賞の候補となった同名小説が原作だ。監督には『マイ・バック・ページ 』『味園ユニバース』などを手掛ける山下敦弘。主人公・白岩役にオダギリさん、白岩と恋に落ちる女性・聡役に蒼井さん、白岩と同じ職業訓練校の生徒・代島役に松田さんなど豪華キャストが出演。ほかにも、脚本や音楽、撮影に照明にと国内外で高く評価された『そこのみにて光輝く』のスタッフ陣が再集結し、邦画界を支えるスタッフ・キャストが顔を揃えている。そして今回、本作の上映に向けて、クラウドファンディングサービス“Makuake”にて、一緒に作品を盛り上げてくれる応援団員を募集。支援者には、プロジェクトに応援団員として参加することで、映画をより一層体感して楽しめるようなイベントや、クラウド限定のリターンなどが用意されているようだ。また、星野秀樹プロデューサーからコメントが到着。「熊切和嘉監督をはじめとするスタッフ、俳優陣、函館市民の皆さんとともに映画『海炭市叙景』を作る体験が、自主映画制作時代の“スタッフ、キャスト、地域の方々”が一丸となる感覚を思い出し、またこういう映画作りがしてみたいなぁという純粋な気持ちが芽生え、第2弾として『そこのみにて光輝く』を作った後、自主映画的アプローチの映画作りの集大成として、また函館出身の佐藤泰志さんの原作小説の映画化3部作の最終章としても、一時代に“共通した匂いのある”作品群を残す映画運動のようなものをやってみたいという衝動に駆られました」と本作の製作経緯を語っていた。『オーバー・フェンス』は9月17日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年07月07日宮沢りえが死にゆく母の大きな愛を“熱演”する、主演最新作『湯を沸かすほどの熱い愛』。このほど、本作で宮沢さんの娘役を演じる、NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」でも話題の杉咲花が、はっぴ姿がキュートな銭湯の若女将に扮した劇中画像がシネマカフェにて解禁となった。自主制作映画『チチを撮りに』が、ベルリン国際映画祭をはじめ国内外の映画祭で絶賛された気鋭監督・中野量太の待望の商業デビューとなる本作。“死にゆく母と、残される家族の愛と絆”という普遍的なテーマを、想像もつかない展開とラストで紡ぎだし、涙と生きる力がほとばしる驚きと感動の詰まった物語を生み出した。会う人すべてを包みこむ優しさと強さを持つ“お母ちゃん”幸野双葉を演じる宮沢さんは、彼女以外には考えられないと思わせる熱演を発揮。また、頼りないけどなぜか憎めない“お父ちゃん”にはオダギリジョー、双葉と旅先で出会い、彼女の母性に触れ人生を見つめ直していく青年・拓海役に松坂桃李、さらに篠原ゆき子、駿河太郎、オーディションで選ばれた驚きの新人子役・伊東蒼が新しい家族の物語に集っている。その中での幸野家の娘・安澄を演じているのが、いま最も注目の実力派若手女優・杉咲さん。TBSドラマ「夜行観覧車」などで鮮烈な演技力を発揮して注目を集め、以後多くのドラマ・映画・CMに出演。2015年に出演した『トイレのピエタ』(松永大司監督)、『愛を積むひと』(朝原雄三監督)で「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016」新人女優賞、「TAMA映画賞」最優秀新進女優賞、「第37回ヨコハマ映画祭」など国内映画祭で多くの賞を受賞した。現在は、視聴率がウナギ登りのNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」にヒロイン・小橋常子(高畑充希)の妹・美子役として出演しており、末っ子気質のちょっと生意気な可愛らしさと家族思いのいじらしさで話題沸騰中だ。本作では、母・双葉(宮沢さん)のように元気で強くは生きられず、学校でも気弱な態度しか取れないことを悩む安澄だが、ある日突然、「余命わずか」と宣告された母から注がれる大きく熱い愛によって、もがきながらも瑞々しく成長していく様を“熱演”。今回は、そんな杉咲さん演じる安澄が、家業の銭湯「幸の湯」を手伝い、はっぴを着て番台に鎮座するキュートな若女将姿が到着。家業を誇りに思い、笑顔で常連客の相手をする安澄。美人母娘が切り盛りする「幸の湯」が、気にならずにいられない1枚となっている。『湯を沸かすほどの熱い愛』は10月29日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月06日「生誕130年記念 藤田嗣治展-東と西を結ぶ絵画-」が兵庫県立美術館にて、2016年7月16日(土)から9月22日(木・祝)までの期間で開催される。藤田嗣治(1886-1968)は、フランスを中心に活躍した日本人画家。その生涯の半分以上をパリを中心とする異国で送った彼の絵には、西洋と日本、両方の文化の影響が見て取れる。藤田の代名詞でもある陶器のように滑らかな「乳白色の肌」や、日本画の技法を西洋の伝統的な主題に用いる画法。その藤田独自のスタイルは、西洋美術が圧倒的立場を占めていた当時の美術界の中で、藤田を一躍パリの寵児の位置に押し上げた。一方で藤田は、日本での厳しい評価や毀誉褒貶、第二次世界大戦時に描いた戦争画の責任論など、二つの文化に引き裂かれる苦しみを味った画家でもあった。今展示では、画家の没後長らく遺族のもとに保管された後、彼が晩年を過ごしたランス市に遺贈された800余点の作品の中から、未公開作品を含む国内外の主要なコレクションを120点厳選。初期から晩年までの作品を時代を追って紹介する。近年、その生涯がオダギリジョー主演で映画化されるなど、再びスポットライトを浴びている画家、藤田嗣治。本展は、複雑にして多面的な要素を持つ藤田の芸術の真髄を理解するきっかけとなるだろう。【開催概要】「生誕130年記念 藤田嗣治展-東と西を結ぶ絵画-」会場:兵庫県立美術館開催期間:2016年7月16日(土)~9月22日(木・祝)休館日:毎週月曜日(7月18日は開館、翌7月19日休館、9月19日は開館、翌9月20日は休館)開館時間:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)※入場は閉館の30分前まで観覧料:一般1,400円(1,200円)大学生1,000円(800円)、高校生・65歳以上700円(600円)※( )内は前売りおよび20名以上の団体割引料金※前売り券は一般・大学生のみ7月15日(金)までに販売。※主な販売所:チケットぴあ、ローソンチケット、セブンイレブン、イープラス、CNプレイガイドほか京阪神のプレイガイド。※障害のある方は各当日料金の半額(65歳以上を省く)。その介護の方一名は無料。※割引対象者は、当日証明できるものの提示により割引。
2016年07月03日●視聴率の明暗、プロデューサーのファインプレー6月30日まで放送される深夜ドラマ『ドクターカー』(日本テレビ系)と7月1日まで放送される『ナイトヒーローNAOTO』(テレビ東京系)を除いて、今期の春ドラマがほぼ終了。新年度のスタートにふさわしく力作ぞろいの中、視聴率は今年トップとなる平均17.2%を叩き出した『99.9-刑事専門弁護士-』(TBS系)の圧勝に終わった。2番手は『世界一難しい恋』(日本テレビ系)の平均視聴率12.9%で、その他は「2ケタに届くかどうか」というレベル。国民的アイドルの嵐メンバー主演作がワンツーを飾ったことで、視聴率はいよいよ人気度をはかる指標という色合いが濃くなってきた。その一方で、クチコミサイトやSNSなどで評価が高かったのは、『僕のヤバイ妻』(フジテレビ系)、『重版出来!』(TBS系)、『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』(TBS系、以下『できしな』に略)、『グッドパートナー 無敵の弁護士』(テレビ朝日系)、『コントレール~罪と恋~』(NHK)、『火の粉』(フジテレビ系)。サスペンス、お仕事モノ、ラブストーリー、ホラーなど、さまざまな要素の作品が支持を集めた。ここでは、「エンタメか人間ドラマか? 視聴率と評価に明暗」「アンハッピーエンドの復活」「"非美人系"ヒロインが躍動」という3つのポイントから検証し、全19作を振り返っていく。今回も「視聴率や俳優の人気は無視」のドラマ解説者・木村隆志がガチ解説する。■ポイント1:エンタメか人間ドラマか? 視聴率と評価に明暗今期最大の特徴は、「手堅く視聴率を稼ぐ」今どきのエンタメ作品と、「視聴者の共感を誘う」人間ドラマ作品に二分されたこと。エンタメ作品は、『99.9』、『僕のヤバイ妻』、『世界一難しい恋』、『トットてれび』、『できしな』。いずれも「話題性は上々で、一定の視聴率を稼いだ」という意味では、制作サイドの目論見通りと言っていいだろう。ただ、見やすさやテンポ重視のため、ドラマ通やドラマ識者になるほど評価が下がるのも事実。テレビ局が視聴率を追い続ける限り、「質やドラマ性はさておき、瞬間的に楽しませる」という制作スタンスは変わらないだろう。一方、人間ドラマ作品は、『重版出来!』、『グッドパートナー』、『早子先生、結婚するって本当ですか?』(フジテレビ系、以下『早子先生』)、『OUR HOUSE』(フジテレビ系)と、いずれも視聴率では苦戦。ただ、『重版出来!』と『グッドパートナー』は前述の通り、視聴者だけでなく、ドラマ通や識者の評価は高く、続編を期待する声も多い。かつて人間ドラマ作品は、連ドラの王道だったが、今や『早子先生』や『OUR HOUSE』のように低視聴率に陥るリスクの高いバクチのようなものになっている。ちなみに、『ラヴソング』(フジテレビ系)と『お迎えデス。』(日本テレビ系)は、ともに見どころ十分だった反面、エンタメと人間ドラマの両方を狙いにいって焦点がぼけた感が強い。■ポイント2:アンハッピーエンドの復活冬ドラマでは、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)、『ダメな私に恋してください』(TBS系)、『家族ノカタチ』(TBS系)、『スミカスミレ』(テレビ朝日系)のラブストーリーがすべてハッピーエンド。その他、医療・刑事ドラマ、ミステリーなども大団円ばかりで、殺人犯の逃亡を描いた『ナオミとカナコ』(フジテレビ系)、クローン人間と臓器提供がテーマの『わたしを離さないで』(TBS系)ですら、どこか希望を残すような結末だった。これは制作サイドが、このところ「結末に対する視聴者の反応が大きくなっていた」「特にアンハッピーエンドに対するバッシングが多かった」ことを踏まえたのは明白。視聴者に配慮する形が採用されたのは間違いない。その反動か春ドラマでは、アンハッピーエンドが目立った。主演コンビが結ばれなかった『ラヴソング』と『コントレール』、結ばれる手前で終わった『できしな』と『早子先生』、悪事の被害者が報われないままの『僕のヤバイ妻』と『毒島ゆり子のせきらら日記』(TBS系、以下『毒島ゆり子』)、主人公が息絶えた『火の粉』は、決してハッピーとは言えない結末。もちろん、『世界一難しい恋』や『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)などのハッピーエンドもあったが、これほどアンハッピーエンドが多かったのはひさびさと言える。これは制作サイドの「ハッピーエンドより、この結末のほうが面白い」という提示ではないか。高視聴率狙いやバッシング回避で視聴者に迎合するのではなく、「より面白いものを、自信を持って提示しよう」という姿を取り戻せたのは、ドラマ界にとって朗報かもしれない。■ポイント3:"非美人系ヒロイン"が躍動今期は失礼ながら、美ぼう自慢がそろう女優界の中では、「美人とホメられることの少ない」タイプのヒロインが躍動した。『重版出来!』の黒木華、『ゆとりですがなにか』の安藤サクラ、『ラヴソング』の藤原さくらは、それぞれ存在感たっぷり。オダギリジョーと坂口健太郎、岡田将生と松坂桃李、福山雅治と菅田将暉という主演クラスの美男と堂々渡り合う姿は、連ドラでは極めて珍しい光景だった。非美人系ヒロインを起用する最大のメリットは、演技力と女性好感度の高さ。黒木と安藤の起用は間違いなく演技力の高さを買われてのことであり、藤原もアーティストとしての歌唱力を優先させたからだろう。また、美意識を振りまいたり、男性に媚びを売ったりしない彼女たちは、視聴者に日常のリアリティと親近感をもたらせるのが強み。浮世離れした美女でない分、自分をヒロインに置き換えて見られるし、だからこそ応援したくもなる。そんな彼女たちに脇役だけをやらせておくのは、実にもったいないところ。今回は3人をヒロインとして抜てきしたプロデューサーのファインプレーだったが、今後も追随する作品が現れるか。残念ながら夏ドラマには非美人系ヒロインはゼロで、脇役でも『家売るオンナ』(日本テレビ系)のイモトアヤコがいるくらい。春ドラマの高評価を受けて、秋・冬のドラマで非美人系ヒロインの復活があれば、また盛り上がるのではないか。全作の全話を見た結果、春ドラマの最優秀作品に挙げたいのは、『重版出来!』。近年これほど人間関係を丁寧に描いたお仕事ドラマは記憶になく、キャスト・スタッフの両方から「背伸びせず、でもとことん熱く」というプロフェッショナルの仕事を感じた。『毒島ゆり子』は、恋愛体質のヒロインと政治の世界を絡めた脚本・演出が冴え渡り、深夜ドラマとしてのパッケージ力は出色。前田敦子の演技は有無を言わせない、演技派女優のそれだった。『世界一難しい恋』は、恋敵を置かず1対1の図式に絞った潔さが奏功。キャラの描き分けが適切で、古き良き80年代のラブコメが現代版としてアップデートされた感がある。男優では、抑えの効いた演技が光った『グッドパートナー』の竹野内豊と、初の恋愛コメディで新境地を開いた『世界一難しい恋』の大野智。女優では、女性の本能的な衝動と色気を体現した『毒島ゆり子』の前田敦子と、考えうる最大の難役・黒柳徹子に挑んだ『トットてれび』の満島ひかりを挙げておきたい。また、『重版出来!』のオダギリジョー、『世界一難しい恋』の小池栄子などの助演も大活躍。キャラを完全に掌握した役作りで、主演を輝かせていた。【最優秀作品】『重版出来!』次点-『毒島ゆり子』『世界一難しい恋』【最優秀演出】『毒島ゆり子』次点-『コントレール』『トットてれび』【最優秀脚本】『重版出来!』次点-『グッドパートナー』『世界一難しい恋』【最優秀主演男優】竹野内豊(『グッドパートナー』)次点-大野智(『世界一難しい恋』)【最優秀主演女優】前田敦子(『毒島ゆり子』)次点-満島ひかり(『トットてれび』)【最優秀助演男優】オダギリジョー(『重版出来!』)次点-太賀(『ゆとりですがなにか』)【最優秀助演女優】小池栄子(『世界一難しい恋』)次点-安藤サクラ(『ゆとりですがなにか』)【優秀若手俳優】藤原さくら(『ラヴソング』)舞羽美海(『早子先生』)●全19作をガチ採点! 『重版出来!』高評価の理由とは各作品のひと言コメントと採点(3点満点)○『ラヴソング』月曜21時~フジテレビ系出演者:福山雅治、藤原さくら、水野美紀ほか寸評:中年主人公の哀しさと希望、吃音に悩むヒロインの挑戦と成長など、それぞれの物語は見応えがあるが、2人につきまとう年の差恋愛がブレーキをかけていた。年齢性別を超えた絆を描くだけでよかったところを"月9"へのこだわりが判断を誤らせたのか。藤原の歌声と演技は可能性たっぷり。採点:【脚本☆☆演出☆☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆☆】○『僕のヤバイ妻』火曜22時~フジテレビ系出演者:伊藤英明、木村佳乃、相武紗季ほか寸評:初回のハイペースで最後まで緊張感がもつのか? という不安をギリギリのところで逃げ切った印象。視聴者のリアルタイム視聴を誘う仕掛けはいかにも現代的だが、中盤から主人公とヤバイ妻の描写が大味になり、心理面での変化は伝わらなかった。余韻を残した結末は、「してやったり」か。採点:【脚本☆☆演出☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆☆】○『重版出来!』火曜22時~TBS系出演者:黒木華、オダギリジョー、坂口健太郎ほか寸評:正義も悪も作らない丁寧な人間描写で、視聴者に仕事というテーマを追いかけさせたのは、脚本・演出の力。キャスト、音楽、漫画などの小道具も含め、すべてのピースが見事にハマった。お仕事ドラマにありがちな説教くささもなく、漫画業界モノと思ってスルーした人は、今からでもぜひ。採点:【脚本☆☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆☆視聴率☆総合☆☆☆】○『世界一難しい恋』水曜22時~日本テレビ系出演者:大野智、波瑠、北村一輝ほか寸評:「三角関係やライバル登場は一切なし」で潔く2人の恋に割り切った采配は見事。老若男女が笑いながら応援できる間口の広いラブコメを実現させた。キスだけで最終回まで引っ張るのは、80年代のアイドルドラマを思わせるピュアさ。"じらし"は今の時代も通用した。採点:【脚本☆☆☆演出☆☆キャスト☆☆☆視聴率☆☆☆総合☆☆☆】○『毒島ゆり子のせきらら日記』水曜24時10分~TBS系出演者:前田敦子、新井浩文、渡辺大知ほか寸評:女性の恋と政治のシンクロは斬新で、希望と挫折、信頼と裏切りが表裏一体であることを巧みに描いた。クロワッサンやダルマなどの小道具使いも遊び心たっぷりで、ベッドシーンとのクロスオーバーも見事。オリジナルの深夜30分ドラマでここまで脚本・演出を練り上げた熱意に敬服したい。採点:【脚本☆☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆☆視聴率☆☆総合☆☆☆】○『鼠、江戸を疾る2』木曜20時~NHK出演者:滝沢秀明、青山美郷、高嶋政宏ほか寸評:人情活劇としての必要箇所は備えているが物語の奥行きはなく、あくまで様式美を楽しむタイプの前時代的な時代劇。滝沢はセリフ回しこそ危うさがあるものの、佇まいのカッコよさとアクションでお釣りがくる。前作『ちかえもん』のあとだけに、気軽に見られる美男の痛快作がうまくハマった。採点:【脚本☆演出☆☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆☆】○『警視庁・捜査一課長』木曜20時~テレビ朝日系出演者:内藤剛志、斉藤由貴、金田明夫ほか寸評:「刑事ドラマの二番手」に慣れた内藤が、主役に昇格して捜査一課長の威厳をソツなく体現。昭和から続く刑事ドラマのボス像を忠実に描いているのは、枠の視聴者を踏まえた中高年向けのベタな演出か。脚本の流れが窮屈で、「2時間ドラマを連ドラにするのは難しい」と改めて実感させられた。採点:【脚本☆演出☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆】○『グッドパートナー 無敵の弁護士』木曜21時~テレビ朝日系出演者:竹野内豊、松雪泰子、杉本哲太ほか寸評:事件解決がメインの『99.9』とは異なり、こちらは正統派の弁護士ドラマだった。「法律を駆使してどう勝つか?」に加えて、弁護士バッジを外して人情を絡める展開は、さすが福田靖。元夫婦のやり取りも楽しく、コメディパートを交えながらも地に足のついた印象で、続編が期待される。採点:【脚本☆☆☆演出☆☆キャスト☆☆☆視聴率☆☆総合☆☆☆】○『早子先生、結婚するって本当ですか?』木曜22時~フジテレビ系出演者:松下奈緒、貫地谷しほり、佐藤仁美ほか寸評:松下はショートヘアで気合十分だったが、脚本・演出ともにひと世代前の婚活ドラマ風味で、視聴者の共感を集められず。『できしな』の好反響を見ればわかるように、今や婚活というテーマとハートフルな作風は相性が悪い。中江功監督なら「婚活中の娘と家族の物語」メインでよかったのでは?採点:【脚本☆演出☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆】○『ドクター調査班~医療事故の闇を暴け』金曜20時~ テレビ東京系出演者:谷原章介、中越典子、高畑淳子ほか寸評:架空組織『医療事故調査委員会』の設定はファンタジーだが、怒りを禁じえない悪の存在でドラマティックに。何と言っても醍醐味は潜入捜査であり、これがないときは消化不良のムードがあった。ここまで勧善懲悪エンタメに振り切った医療ドラマがあってもいいが、見る人は限られるだろう。採点:【脚本☆演出☆☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆】○『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』金曜22時~TBS系出演者:中谷美紀、藤木直人、瀬戸康史ほか寸評:実践的かつ具体的な恋愛テクニックをベースにした恋愛ドラマはいかにも現代的で、視聴者には鮮度たっぷり。中谷の空回りと藤木の毒舌をスパイスにした「痛いところを突きながら笑わせる」雰囲気作りが光った。ただ脚本としては男性の描き方に魅力が乏しく、あの結末しか選択肢がない。採点:【脚本☆☆演出☆☆キャスト☆☆視聴率☆☆総合☆☆】○『コントレール~罪と恋』金曜22時~NHK出演者:石田ゆり子、井浦新、野際陽子ほか寸評:「不倫を超える禁断の恋を描く」という挑戦は、前時代的な反面、なぜか新鮮さがあった。その理由は、叙情的な映像美と抑えの効いた演技。少ないセリフの中に燃えるような愛を秘めた石田と井浦の姿が作品の質を高めた。脇のキャラも、エキセントリックな方向に逃げなかったのは好印象。採点:【脚本☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆☆】○『不機嫌な果実』金曜23時15分~テレビ朝日系出演者:栗山千明、市原隼人、稲垣吾郎ほか寸評:20年ぶりの再ドラマ化は、フタを開けてみたらまったく別の作品に。終始ポップな演出で、不倫に走る危うげなムードはなく、ベッドシーンの色気も不足気味。栗山と高梨臨という清楚タイプの女優をそろえたことで、表現の幅が広がらなかった上に、週刊誌が報じる現実の衝撃に勝てなかった。採点:【脚本☆演出☆キャスト☆視聴率☆☆総合☆】○『トットてれび』土曜20時15分~NHK出演者:満島ひかり、中村獅童、ミムラほか寸評:1カットの細部までこだわり抜いた姿勢は圧巻。超難役・黒柳徹子に挑んだ満島だけでなく、各キャストが渥美清、向田邦子、森繁久彌らが蘇る魂の熱演を見せた。偉人伝のためドラマ性は薄いが、記念碑的な作品に。土曜夜の30分放送、ミュージカル風の演出は賛否が分かれるところか。採点:【脚本☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆☆視聴率☆☆総合☆☆】○『お迎えデス。』土曜21時~日本テレビ系出演者:福士蒼汰、土屋太鳳、鈴木亮平ほか寸評:幅広い認知度を誇る朝ドラ出身者をズラリそろえ、家族で見られるハートフル作に仕上げた。幽霊と憑依の描写はいかにも漫画の世界観だが、人の死とやり残したことがテーマだけに、感動のスイッチは目白押し。ホロリとさせる手堅い作品だった反面、それで今どきの子どもに敬遠された感も。採点:【脚本☆☆演出☆☆キャスト☆☆視聴率☆総合☆☆】○『火の粉』土曜23時40分~フジテレビ系出演者:ユースケ・サンタマリア、優香、佐藤隆太ほか寸評:狂気の世界観、ストレスフルな展開、ケレン味たっぷりの芝居は、"昼ドラの東海テレビ"らしさ満載。「殺人犯の主人公」ユースケと、「徹底していたぶられるヒロイン」優香の熱演が光った。直接的な暴力シーンに頼らず、バームクーヘンやジュースを使った恐怖のあおり方も巧み。採点:【脚本☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆☆視聴率☆☆総合☆☆☆】○『99.9-刑事専門弁護士-』日曜21時~TBS系出演者:松本潤、榮倉奈々、香川照之ほか寸評:裏番組にドラマ枠が誕生する中、シビアな勝負に徹して圧勝。注目を引きつけ、視聴率を獲る術を知り尽くしたような『日曜劇場』のプロデュース力を見せつけた。シンプルな勧善懲悪、個性的な脇役を絡めたチーム戦、ハイテンポな事件解決と、近年の人気ドラマを凝縮した仕上がり。採点:【脚本☆☆演出☆☆キャスト☆☆視聴率☆☆☆総合☆☆】○『OUR HOUSE』日曜21時~フジテレビ系出演者:芦田愛菜、シャーロット・ケイト・フォックスほか寸評:復活枠の第1弾として、視聴率につながりそうな要素をかき集めたことが、散漫な印象に…。芦田のオヤジ言葉とシャーロットのカタコト日本語が違和感を招き、ドラマに入っていけない視聴者を続出させた。終盤の「亡き妻にそっくりの女性登場」は、野島伸司のセルフオマージュか。採点:【脚本☆演出☆キャスト☆視聴率☆総合☆】○『ゆとりですがなにか』日曜22時30分~日本テレビ系出演者:岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥ほか寸評:クドカンワールドは過去最少クラスに留め、ゆとり世代の斜め見を徹底。ただ、主演トリオより、安藤サクラ、太賀、吉岡里帆の存在感が勝るシーンも多く、掘り下げ方があいまいになった。ハッとさせるような名言や、日曜夜に社会派を選ぶ勇気など、称えられるべきところは多い。採点:【脚本☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆視聴率☆☆総合☆☆】■木村隆志コラムニスト、テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月間20本超のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』『TBSレビュー』などに出演。取材歴2000人を超えるタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。
2016年06月30日俳優・オダギリジョーが主演し、山下敦弘監督がメガホンを取る映画『オーバー・フェンス』(9月17日公開)の新たな場面写真が29日、公開された。原作は、映画化されてきた『海炭市叙景』(10年)、『そこのみにて光輝く』(14年)に続く、作家・佐藤泰志氏による「函館三部作」の同名タイトルの最終章(『黄金の服』に収録)。主人公は、家庭を顧みず妻(優香)に見限られ、故郷の北海道・函館に戻りつつも実家へ顔を出さず、職業訓練校に通いながら暮らす男・白岩(オダギリ)。彼はある日、訓練校の仲間にキャバクラへ連れて行かれ、風変わりな若いホステス・聡(蒼井優)と出会い、強く引かれていく。ティザーポスターのビジュアルとしても採用された、楽しそうな白岩と聡の自転車2人乗りを写したものに加え、新たに公開された写真は5枚。聡がどこか満足いかない表情を見せている白岩との出会いを捉えたもの、ホステスである聡の職場で何かを見つめる代島(松田翔太)の横顔を捉えたものなど1人のカットのほか、もう一つの職場である遊園地で口論している聡と白岩の場面、離婚してからの再会となった白岩とその元妻の2人が港で話し込んでいるシーンを写したものもあり、劇中で描かれる多様な人間関係の一端を垣間見ることができる。(C)2016「オーバー・フェンス」製作委員会
2016年06月29日オダギリジョー、蒼井優、松田翔太、優香をはじめ、日本映画界の誇るキャスト・スタッフが集い、大人の男女が紡ぐ愛を描く『オーバー・フェンス』。このほど、それぞれの男女の関係性を映し出すかのような、本作の場面写真がシネマカフェにいち早く到着した。妻に見限られて東京から故郷の函館に戻り、くすぶった毎日を過ごす男・白岩(オダギリジョー)。職業訓練校とアパートを往復しながら失業保険で暮らしていた彼はある日、同じ職業訓練校に通う代島(松田翔太)にキャバクラへ連れて行かれ、鳥の動きを真似る風変りな若いホステス・聡(蒼井優)と出会う――。「名前で苦労したけど親のこと悪く言わないで、頭悪いだけだから」そんな風に話す、どこか危うさを持つ美しい聡に、白岩は急速に強く惹かれていくが…。『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』に続き、孤高の作家・佐藤泰志原作の函館三部作最終章となる本作は、佐藤氏が執筆活動を諦めかけたころ、函館の職業訓練校にて過ごした自身の経験を基に執筆し、生涯最後の芥川賞の候補となった同名小説を映像化。『マイ・バック・ページ』『味園ユニバース』など、闇を抱えた人間たちに柔らかな光を与える名手・山下敦弘監督をはじめ、脚本に高田亮、音楽に田中拓人、撮影に近藤龍人、照明に藤井勇といった『そこのみにて光輝く』のスタッフ陣が再集結した。今回一挙に解禁された場面写真は、ティザーポスタービジュアルにもなった、白岩(オダギリさん)と聡(蒼井さん)が2人で自転車に乗る楽しそうな写真や、白岩との出会いとなるシーンで、どこか不満げな表情でこちらを見る聡の姿、真っ直ぐな視線を投げかける代島(松田さん)の姿をとらえたもの。中には、聡のもうひとつの職場である遊園地で口論をする白石と聡の2ショットや、別れた妻(優香)と再会し、会話を交わす白岩の姿も…。何気ない日常生活の1シーンのようで、実力派俳優たちの見せる愁いを帯びた表情に、人々の織りなす人間模様や、白石と聡の愛の行く末を思わずにはいられない。壊れかけた男と女が紡ぐ、不器用な愛を描いた物語となる本作。懸命に生きようとする人々の息づかいと、その想いまで見えてくるような場面写真となっている。『オーバー・フェンス』は9月17日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年06月29日着々と迎えた最終回放送。視聴率対決から不倫という時事ネタに至るまで、今クールは毎週数多くの作品がネットニュースを賑わせていましたね!今日はその締めくくりとして、毎クール全枠をチェックしているドラマニアな筆者がズバッと総括。2016年4月クール<勝手にベスト3>をご紹介していきましょう。■第1位:痛快!“男女の本音”に直球で言及「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」華の金曜日放送ということもあり、週末の女子会で必ずと言って良いほど話題に挙がったこちらの作品。中谷美紀さんの体当たり演技がキラリと光る「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」(通称:「できしな」)。過去にもこの手の恋愛指南ドラマはありましたが、「綺麗なのに“結婚”できない」そのポイントだけをとことん突き詰めたという意味では、非常に斬新な作品だったと言えるでしょう。O.A.直後は、藤木直人さん演じる十倉のお説教タイムが「胸に刺さり過ぎてツライ…」という声も多々聞かれましたが、回を重ねる度、着実に成長していく主人公・みやびの後ろ姿から目が離せなくなる視聴者が続出。次第に「みやび先生には絶対幸せになって欲しい」「あのテクニックは自分にも応用できるかも」と、彼女の恋路が他人事ではなくなっていたように思えます。全10回の放送を経て、失恋・婚活・世代ギャップ…心にたくさんの傷を負ったみやび。最後にはしっかりと彼女の努力に見合ったモテ期が到来するのも、本作の大きな魅力です。“結婚”を目標に鋭意努力を続けてきた彼女が、39歳にして選んだ驚きの結末とは?ネットを賑わせたまさかのエンディングについては、ここでは控えておきましょう。続編に期待の声が高まっている「できしな」。まだご覧になっていない方は一度チェックすることをおすすめしますよ~。■第2位: “素直に生きる”って実は難しい!?大切な気持ちを思い出させてくれた「重版出来!」裏ドラマが「僕のヤバイ妻」ということもあり、毎週視聴率対決の行方がニュースに取り上げらていた本作。結果として数字では負けてしまいましたが…「重版出来!」はDVDとしてでも、確実に後追いする価値がある作品だと思いますね。というのも、一話一話の内容がとにかく濃い!視聴者にとって、教科書のように完璧な正義感はドラマ上あまり好まれない印象があったのですが、本作の主人公・黒沢心(黒木華)の“純粋さ”にはその嫌味が全くないんです。とにかく明るく元気いっぱい、いつも笑顔100%の心を見ていると、悩んでいる自分がバカらしくなってくることも。加えて、間違っていると思ったことは、相手の偉さに関係なく「納得いくまで聞き返す」姿勢が素晴らしい!無意識のうちに、他人の顔色を窺う癖をつけてしまう現代人にとって、彼女の背中はとても前向きなサプリメントになってくれるはずですよ。「そんな完璧な人、いるワケない」と思っているそこのあなた。もちろん、心だって爆走し過ぎてミスをしてしまうことがあります。そういう時は、五百旗頭(オダギリジョー)はじめキャラの濃い面々が彼女を元いた場所に導いてくれますので、改めて「人って温かいなぁ」と思えること間違いナシ。ほっこりしたい時の処方箋として、頭の片隅に置いておいてくださいね!■第3位:痛さと面白さが“絶妙のバランス”独特の台詞回しが癖になる「ゆとりですがなにか」そして最後がこちら!迷いに迷った結果、2016年4月クールだからこそ完成した名作…時を選ぶべき作品という意味で、とても良い意味のモヤッと感を私たちの心に残してくれた「ゆとりですがなにか」を選ばせていただきました。クドカンさんの台詞って、どうしてこう突拍子もないのでしょう?(笑)主人公たち男子の、飲みの席でのくだらない会話。その中にひとつ、群を抜いて響く台詞が混ざっていることに気づかされた時、「…やられた」と悔しささえ覚えます。下ネタを連呼する中、とても純粋で真っすぐな気持ちがストンと落ちてくる表現の広さはアッパレです。加えて本作には、第2位に挙げた「重版出来!」とは逆の意味で、とても良い教科書要素が詰まっていましたね。決して教育のせいだけではない、ただ単に不器用な性格に育ってしまっただけのまーちん(岡田将生)、山路(松坂桃李)、まりぶ(柳楽優弥) “ゆとり3人衆”。彼らは時に互いを反面教師として見比べ合い、仕事に恋に…それぞれのコンプレックスに雁字搦めになりながらも、正しい方向を模索して一生懸命に生きていきます。「上手にできなくたっていいんだから」毎話最後にそう背中を押されている気になるのは、これまたクドカンマジックなのでしょうか。個人的には、安藤サクラさん演じる茜のキャラクターが今期1“モテる女”要素満点だったなとしみじみ。振り回される主人公・まーちんのアタフタぶりと合わせて、等身大恋愛ドラマとしてご覧になるのも面白いでしょう。以上、個性派揃いの4月クールはいかがでしたでしょうか。次回クールには、一体どんな作品が並ぶのか。出揃い次第ご紹介して参りますので、引き続きお楽しみに~!(text:Yuki Watanabe)
2016年06月25日黒木華が連続ドラマ初主演を果たし、マンガ雑誌編集部を舞台に新米編集者の奮闘する姿を描く「重版出来!」が、6月14日(火)今夜の放送で最終回を迎える。同作は2014年日本経済新聞「仕事マンガランキング」で第1位を獲得した松田奈緒子作の人気コミックをドラマ化。「週刊バイブス」の編集部を舞台に、黒木さん演じる新米編集者・黒沢心が、一癖も二癖もある編集部員や漫画家たち、営業担当、書店員たちを巻き込んで一丸となっていく姿に共感が集まった。また、黒木さんをはじめ、オダギリジョー、坂口健太郎、松重豊らが脇を固めるほか「でんば組.inc」の最上もがのレギュラー出演や、第5話では「ももいろクローバーZ」「AKB48」「ゆず」などへの楽曲提供で知られるヒャダインがゲストに登場。漫画家役として小日向文世、滝藤賢一、要潤、永山絢斗らが出演。キャストの豪華さが話題を呼んだほか、コミック雑誌編集部が舞台ということもあって、ドラマ内で使われる架空の週刊誌や雑誌などにもこだわりをみせた本作。「アフロ田中」シリーズほかを手がけたのりつけ雅春、「鉄腕バーディー」「機動警察パトレイバー」などを生んだゆうきまさみや、LINE漫画で800万ビューを突破した「かわれて候。」の白川蟻、あの超大御所漫画家・藤子不二雄Aなどが、ドラマの中に登場するオリジナル漫画を描き下ろしたことも大きな注目を集めた。最終回となる第10話では、心(黒木さん)の熱いプレゼンで中田(永山さん)の「ピーヴ遷移」は連載決定会議で連載を勝ちとった、最新話が掲載されると瞬く間に話題をさらい高畑(滝藤さん)をはじめとする人気漫画家からもその類まれなる異才っぷりを嫉妬されるほどになる。単行本の発売に向け、五百旗頭(オダギリさん)、安井(安田さん)、壬生(荒川さん)らバイブス編集部員や、営業部の小泉(坂口さん)も自ら中田のサイン会を考案するなど、一丸となり中田のデビューをサポートするなか、心の心配をよそに寝食を惜しみ身を削って中田は作品に没頭。精神的に作品の世界にのめりこんでいくなか、中田のためを思い厳しく接する心の態度に中田は激高、2人の間に亀裂が生じてしまう。一方、受賞すると漫画の知名度と売り上げが格段に上がる、近代芸術文化賞の漫画部門大賞の選考が始まる。巷では、大賞はバイブスの「ツノひめさま」かライバル誌エンペラーの「ヒッチポッチ」かと噂されており「ツノひめ」の受賞を狙うバイブスは、全力で作品を大プッシュ。そして大賞発表当日、編集長・和田のもとに一本の電話が入る……。大きな挫折をバネにしながら周囲の支えもあり、幾度ものピンチを持ち前のスポ根魂で乗り切ってきた心だが、ここにきて最大のピンチに立たされることに。心は夢の“重版出来”を唱えることができるのか。ついに感動のラストを迎える「重版出来!」のラストをしっかり見届けて。「重版出来!」最終回は6月14日(火)22:00~TBS系にて放送。(笠緒)
2016年06月14日映画『オーバー・フェンス』が2016年9月17日(土)に公開される。原作は、佐藤泰志による同名の小説。彼が執筆活動を諦めかけた頃、函館の職業訓練校にて過ごした自身の経験を基に執筆し、生涯最後の芥川賞候補となった作品だ。『マイ・ バック・ページ』『味園ユニバース』など闇を抱えた人間たちに柔らかな光を与える名手・山下敦弘監督が映像化をした。キャストには、主人公・白岩役にオダギリジョー、白岩と恋に落ちる女性・聡(さとし)役に蒼井優、そして白岩と同じ職業訓練校の生徒・代島役に松田翔太など豪華キャストが出演。また脚本・音楽・撮影にも、国内外で評価された『そこのみにて光輝く』のスタッフ陣が再集結した。公開された特報では、人生を諦めかけ職業訓練校に通う白岩(オダギリ)と、ホステス・聡(さとし/蒼井)が、自転車に2人乗りをして函館の夜を駆け抜ける姿が収められている。白岩と聡が激しくぶつかり合うシーン、薄紫色の幻想的な夕空を眺めながら涙を流す聡、港で立ち尽くし泣き崩れる白岩の様子…。生々しい大人の恋愛を描く本作の、美しくも儚いストーリーが垣間見える映像となっている。■ストーリー家庭をかえりみなかった男・白岩は、妻に見限られ、東京から故郷の函館に戻りつつも実家には顔を出さず、職業訓練校に通いながら失業保険で暮らしていた。訓練校とアパートの往復、2本の缶ビールとコンビニ弁当の惰性の日々。白岩はなんの楽しみもなく、ただ働いて死ぬだけ、そう思っていた。そんなある日、同じ職業訓練校に通う仲間の代島にキャバクラへ連れて行かれ、鳥の動きを真似る風変りな若いホステスと出会う―。名前は聡(さとし)。「名前で苦労したけど親のこと悪く言わないで、頭悪いだけだから」そんな風に話す、どこか危うさを持つ美しい聡に、白岩は急速に強く惹かれていくが...。【作品情報】公開日:2016年9月17日(土) テアトル新宿他全国公開監督:山下敦弘 / 脚本:高田 亮出演:オダギリジョー 蒼井 優 松田翔太 北村有起哉 満島真之介 松澤 匠 鈴木常吉 優香配給:東京テアトル+函館シネマアイリス(北海道地区)©2016「オーバー・フェンス」製作委員会
2016年06月09日