クリント・イーストウッドが『グラン・トリノ』から4年ぶりに俳優として出演する映画『人生の特等席』が11月23日(金)から日本公開される前に、イーストウッドのコメント付き予告編が公開された。『人生の特等席』予告編本作は、大リーグの伝説的なスカウトとして野球にその生涯を捧げてきた男、ガス(イーストウッド)と、年齢を重ね、視力が衰えながらも決してそのことを打ち明けようとしない父のために、彼のスカウト道中に付き合うことを決めた娘ミッキー(エイミー・アダムス)を主人公に、素直になれないままでいる親子が旅を通じて絆を回復していく過程と、父が娘と疎遠になってしまった本当の理由を描いた作品。このほど公開された予告編は、冒頭でイーストウッドが「日本のみなさんこんにちは、私の最新作『人生の特等席』がまもなく公開を迎えます。お近くの劇場でお楽しみください」と語りかける貴重なコメント映像に始まり、妻を失って孤独に生きてきた仕事ひと筋の男、ガスが妻の墓石に語りかける場面が登場する。野球のスカウトとして自らの人生を捧げ、娘は弁護士として巨大な事務所の共同経営者候補にまでのぼりつめるほどの成功を収めた。しかし、ガスは亡き妻に「娘とうまく話せていない」と打ち明ける。映画は、それぞれが複雑な事情を抱えてきた父と娘が、時に激しくぶつかり、時に“野球選手のスカウト”という共通の目的に向かいあう過程で、互いの人生について考え、それぞれの人生の“特等席”を見出していく様を繊細なタッチで描いており、このほど公開された予告編も登場する俳優たちの演技の微妙なニュアンスまでしっかり堪能したくなる内容に仕上がっている。『人生の特等席』11月23日(金) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年09月19日監督クリント・イーストウッドに初めてアカデミー賞作品賞・監督賞をもたらした傑作ウェスタン・ムービー『許されざる者』(’92)を、李相日監督&渡辺謙主演で明治初期の北海道を舞台に映画化する日本版『許されざる者』から続報!先日報じられた第1弾キャストに続いて、柳楽優弥、忽那汐里、小池栄子、國村隼ら豪華キャストの出演が明らかとなった。1880年、幕府崩壊後の北海道を舞台に、二度と刀を持たないと決めたかつての江戸幕府の残党・釜田十兵衛が、貧困の末、再び賞金稼ぎとして戦うことを余儀なくされ、自らを正義と見なす偽善者たちと対峙していく姿を描いた、新たなる時代劇。主人公・十兵衛役に渡辺さん、そして柄本明、佐藤浩市の共演が先日の報道で明かされたが、これに続く重要ポストについたのが先述の4名である。すっかり大人びた雰囲気をまとう柳楽さん(『誰も知らない』)は主人公・十兵衛と共に賞金首を追う沢田五郎役に、彼と同じく賞金首を狙い、佐藤浩市扮する大石一蔵と対峙する勤皇の志士・北大路正春役(オリジナル版ではリチャード・ハリスの役にあたる)に名優・國村さんが扮する。柳楽さんはこれが初の時代劇挑戦となるが、「参加させていただけると聞いたときは、ものすごく興奮しました。それと同時に、オリジナル版で言えば“キッド”にあたる五郎というキャラクターを僕が演じることに少し怖さを感じていました。ただ、いまは自分の演じる役に対して誠意をもって向き合っていきたいと思ってます」と心境を語る。また、オリジナル版を劇場で観た経験のある國村さんは、「脚本が素晴らしく、オリジナルの設定を上手く同時代の日本に取り込んで、新たな魅力を見せています。これから北海道のロケ地に入って、李監督と共にどう創り上げていくか、楽しみです」と期待に胸膨らませる。女優陣の役どころも見逃せない。清楚で溌剌とした雰囲気を放つ忽那さんはその印象を封印し、顔を切り刻まれ、心に大きな傷を持つ女郎・なつめ役に、彼女のために事件の発端となった堀田兄弟の命に賞金を賭ける年長の女郎・お梶役を“姉御”が板につく小池さんが演じる。2人共に「映画のお話を聞いたときから、何が何でもこの役を演じたいと思っていましたので、決定のご連絡をいただいたときは、本当に嬉しかったです!早く北海道へ行きたい!待ち遠しい!」(忽那さん)、「お梶という役を大切に!!全力で演じたいと思います」(小池さん)と興奮を隠し切れない様子。このほかのメインキャストには、酒場の主人・喜八役に近藤芳正、なつめを斬りつける堀田佐之助役に小澤征悦、佐之助の弟である堀田卯之助は三浦貴大、北大路正春に付き従う姫路弥三郎役には滝藤賢一が決定。撮影は9月下旬より全編北海道ロケで行われる。オリジナル版の生みの親、イーストウッド監督の後押しも得て、今後海外からの注目も高まってきそうな本作。まもなく男たちの闘いの火蓋が切って落とされる!『許されざる者』は2013年秋、全国にて公開。■関連作品:許されざる者 (2013) 2013年秋、全国にて公開
2012年09月10日ポール・マッカートニーが仏レジオン・ドヌール勲章を受賞することになった。ポールは今月8日にパリでフランソワ・オランド仏大統領から最高勲章である同勲章を受賞する予定である。過去には俳優・監督のクリント・イーストウッドやアメリカの大御所歌手ライザ・ミネリなども受賞している同勲章は1802年、ナポレオン・ボナパルトによって制定され、現在に至る。勲章は実際には贈与されるのではなく、受賞者は事前に210ドル(約1万6,000円)から880ドル(約6万9,000円)相当の勲章を特定の宝飾店にて自費で購入することになっている。ただ、授与された勲章が剥奪されるケースもあり、実際にイギリスのファッションデザイナー、ジョン・ガリアーノが酔って反ユダヤ主義的発言をしたために「クリスチャン・ディオール」から解雇され、同勲章も剥奪されたという前例がある。ちなみに、7月に開催されたロンドン・オリンピック開会式のフィナーレを飾ったポールは、出演ギャラがたったの1ポンド(約124円)だったものの「満足している」と話していた。「オリンピック委員会から演奏ギャラが支払われない代わりに、試合のチケットがもらえるんだ。委員会に何の試合を見たいかって聞かれたから、僕は短いリストを送ったのさ。僕は陸上競技の大ファンなんだ。スポーツ番組がテレビで放送されていると外出しないくらいだよ。だからオリンピックのチケットが手に入ってとても嬉しかったよ」。
2012年09月06日自ら監督・主演を務めた『グラン・トリノ』(’08)をもって「もう積極的に役は探さない」と語り、実質的な俳優引退宣言をしていた伝説の映画人クリント・イーストウッド。今年で82歳を迎える彼が俳優としてスクリーンに復帰する最新作『人生の特等席』が、“勤労感謝の日”である11月23日(金・祝)より公開されることがこのたび明らかとなった。大リーグの伝説的スカウトマンとして何十年も活躍してきたガス(クリント)。視力も弱り、年齢による衰えをごまかしきれないものの引退するつもりのない彼に対し、アトランタ・ブレーブスのフロントは疑問をもち始める。苦しい立場に追い込まれているガスを助けられるかもしれない人物は唯一の家族である娘・ミッキー(エイミー・アダムス)。良好とは言えない関係の2人だったが、ミッキーがスカウトに同行することをきっかけに、お互いを見つめ直すようになり――。『ミリオンダラー・ベイビー』、『グラン・トリノ』などで世界中に深い感動を刻み込んだクリントが俳優として最後(?)に選択したのは、『マディソン郡の橋』以来、17年に渡り彼から映画作りを学んだロバート・ロレンツ監督作。『グラン・トリノ』撮影中のデトロイトで監督をやりたいという希望を伝えたロレンツ監督に、クリントは唯一彼の“弟子入り”を認めたそう。「監督という仕事を学ぶのに彼以上の師匠はいないよ。私はとにかく何でも吸収した。クリントはいい意味でとても昔かたぎで、映画の事をほかの誰よりも理解している」と師匠について語るロレンツ監督。クリントは撮影中、見守るようにモニターを見つめていたという。「とにかく完璧に準備した。一瞬でも迷いは見せられなかった。撮影が始まってある時点まで彼(クリント)は私を観察していて、力を見極めようとしているのを感じたよ」と緊張感のある現場だったことを明かす。愛弟子のため、映画の魂を引き継ぐためにスクリーンに戻ってきたクリント。本作で4年ぶり、そして、自身の監督作以外では『ザ・シークレット・サービス』(’93)以来、実に19年ぶりとなる俳優復帰。“映画に生涯を捧げる男”が、いかにして“野球に生涯を捧げる男”を演じ上げるのか?伝説の俳優、クリント・イーストウッドの復帰作に期待が高まる。『人生の特等席』は11月23日(金・祝)より丸の内ピカデリー3ほか全国にて公開。■関連作品:人生の特等席 2012年11月23日より丸の内ピカデリー3ほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年08月29日近年は映画監督として活動していたクリント・イーストウッドが『グラン・トリノ』から4年ぶり、自身の監督作以外では『ザ・シークレット・サービス』から19年ぶりに俳優として出演する映画『人生の特等席』が11月23日(金)から日本公開されることが決定した。セルジオ・レオーネやドン・シーゲルら偉大な映画作家の下で俳優のキャリアを積み、そこで学んだことを基に1971年に映画監督としても活動を始めたイーストウッドは現在、世界屈指の映画作家として多くのファンを抱え、高い評価を集めているが、近年では「積極的に役は探さない」と実質的な俳優引退宣言をしていた。しかし、イーストウッドの下で製作としてキャリアを積み、そこで学んだことを基に2012年に監督デビューを果たすロバート・ロレンツの作品で“俳優イーストウッド”が再びスクリーンに登場する。本作でイーストウッドが演じるのは、大リーグの伝説的なスカウトとして野球にその生涯を捧げてきた男、ガス。彼は年齢を重ね、視力の衰えと戦いながら、良好な関係とは言えない娘ミッキー(エイミー・アダムス)の助けをかりて、人生を見つめなおし、疎遠になっていた娘との関係を修復していこうとする。「監督という仕事を学ぶのに彼以上の師匠はいないよ。私はとにかく何でも吸収した。クリントはいい意味でとても昔かたぎで、映画の事を他の誰よりも理解している」というロレンツ監督は、「とにかく完璧に準備した。一瞬でも迷いは見せられなかった。撮影が始まってある時点まで彼(イーストウッド)は私を観察していて、力を見極めようとしているのを感じたよ」と振り返る。世界屈指の映画作家であり、現在も圧倒的な人気を誇る俳優でもあるイーストウッドは、82歳になった現在、どんな役を演じ、どんな演技を見せるのか? 全映画ファンが期待せざるをえない本作は11月に日本公開される。『人生の特等席』11月23日(金) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年08月29日1992年に製作され、米アカデミー賞4部門に輝いたクリント・イーストウッド主演・監督作『許されざる者』が、日本映画として新たに製作され、渡辺謙が主演を、『悪人』の李相日が監督を務めることが発表された。その他の写真巨匠イーストウッド監督の名作を、『硫黄島からの手紙』でイーストウッド監督とタッグを組んだ渡辺謙主演でリメイクする巨大プロジェクトがスタートする。物語の骨格はそのままに、舞台を19世紀の北海道に変更し、かつては江戸幕府の残党として京都中にその名を轟かせるも、二度と刀を持たないと誓った男・釜田十兵衛(渡辺)が辿る数奇な運命と、暴力の連鎖を描き出す。オリジナルでイーストウッドが演じた役を渡辺が、モーガン・フリーマンの役を柄本明が、ジーン・ハックマンの役を佐藤浩市が演じる。渡辺は本プロジェクトについて「映画界での父とも思っているクリントの代表作をリメイクするのは、大きな挑戦になります。李監督と共に北海道の大地と格闘しながら、僕たちなりの『許されざる者』を積み上げていきたいと思っています」と語り、李監督は「西部劇の傑作と言われるオリジナル作品。そしてなによりも、尊敬してやまないクリント・イーストウッドという類まれな映画人に立ち向かえる機会を得られたことに、興奮と喜びはもちろん、怖れすら抱かざるえません。この作品の根底に流れるテーマは、未だ暴力の連鎖を断ち切れない現代の我々に深く突き刺さります。自分は正しいと疑いなく胸を張る人間よりも、迷いや贖罪を抱え、正しくありたいと葛藤する人間に寄り添えるもの……、そんな映画を目指していければ、と考えています」と意気込みを語っている。本企画は2011年5月に立ち上がり、同年11月にはイーストウッド監督のOKも出たことから、脚本執筆が開始された。イーストウッド監督は本企画について「『硫黄島からの手紙』で濃密な仕事をした私の良き友人である渡辺謙氏と李相日監督が、この度、日本の『許されざる者』制作にあたり、タッグを組むと聞いて大変光栄に思います」と述べている。撮影は9月中旬より11月下旬まで全編北海道ロケで行われ、来年秋にワーナー・ブラザース映画の配給で全国公開される。『許されざる者』2013年秋、全国ロードショー『許されざる者〈1992年〉』ブルーレイ 2500円(税込)DVD 1500円(税込)ワーナー・ホーム・ビデオ
2012年08月20日名優にして巨匠クリント・イーストウッドが西部劇にオマージュを捧げ、1993年にアカデミー賞9部門ノミネート、最優秀作品賞ほか4部門に輝いた名作『許されざる者』が日本映画として生まれ変わる!『フラガール』、『悪人』の李相日監督が自ら持ち込んだ企画を実現、国際派俳優・渡辺謙を主演に迎えて同名映画にて日本時代劇を制作することが決定した。『荒野の用心棒』に代表されるマカロニ・ウエスタンで一時代を築いたイーストウッドが自らの師にオマージュを捧げるために作り上げた“最後の西部劇”『許されざる者』。銃を捨て、幼い子供たちと密かに暮らしていた老ガンマンが、賞金稼ぎのために再び銃を取る姿を描き、当時無冠であった彼は4冠を獲得した。本作に感銘を受けた李監督は、昨年配給元であるワーナー・ブラザーズに日本版の企画を持ち込み、半年後に本国後より許可が下りてすぐに執筆を開始。今年6月に製作の最終決定が下りた。自身初の時代劇として挑む本作では、幕府崩壊後の明治時代初期、北海道を舞台に、江戸幕府側の残党・釜田十兵衛が再び刀を取り戦いに身を投じる姿を描く。黒澤明監督の名作『用心棒』を西部劇に変えた『荒野の用心棒』、さらにそれにオマージュを捧げた三池崇史監督の『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』と、相思相愛の関係にある時代劇と西部劇。その決定打となる今回の一大プロジェクトにふさわしい主演キャストに抜擢されたのが、『硫黄島からの手紙』でイーストウッド監督とタッグを組んだ経験のある渡辺さん。オリジナル版でイーストウッドが演じた役を渡辺さんが演じるほか、相棒モーガン・フリーマンの役に柄本明、そしてジーン・ハックマンの役に佐藤浩市という日本映画界を代表する演技派3人が揃った。この映画化決定に、当のイーストウッド監督からは「『硫黄島からの手紙』で濃密な仕事をした私の良き友人である渡辺謙氏と李相日監督が、このたび、日本の『許されざる者』製作にあたり、タッグを組むと聞いて大変光栄に思います」と喜びのコメント。巨匠から背中を押される形となった李監督は、「自分は正しいと疑いなく胸を張る人間よりも、迷いや贖罪を抱え、正しくありたいと葛藤する人間に寄り添えるもの…、そんな映画を目指していければ、と考えています。西部劇の傑作と言われるオリジナル作品。そして何よりも、尊敬してやまないクリント・イーストウッドという類まれな映画人に立ち向かえる機会を得られたことに、興奮と喜びはもちろん、怖れすら抱かざるを得ません」と並々ならぬ喜びを表す。そして、大役に抜擢された渡辺さんは「映画界での父とも思っているクリントの代表作をリメイクするのは、大きな挑戦になります。李監督と共に北海道の大地と格闘しながら、僕たちなりの『許されざる者』を積み上げていきたいと思っています」と力強い意気込みを寄せている。本作の撮影は、9月中旬より11月下旬まで全編北海道ロケで行われ、2013年秋に公開予定。ウエスタンにインスパイアされた映画魂を、どのように日本映画として蘇らせるのか?続報を待ちたい。『許されざる者』は2013年秋、全国にて公開。「許されざる者」Blu−ray価格:2,500円(税込)「許されざる者」DVD価格:1,500円(税込)発売元:ワーナー・ホーム・ビデオ発売中■関連作品:許されざる者 (2013) 2013年秋、全国にて公開
2012年08月20日ニコラス・ケイジが、シルヴェスター・スタローン、ブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガーら豪華アクションスターが共演する話題作『エクスペンダブルズ』シリーズの第3作目『The Expendables3』(原題)に出演することが決定した。プロデューサーのアヴィ・ラーナーによれば、同作にはニコラス以外にも第1作目で武器商人・トゥールを演じ第2作目で降板したミッキー・ロークが再び同役でカムバックする可能性もあるとのこと。ラーナー氏は「トータル・フィルム」誌に、「今回ニコラス・ケイジを迎えるよ。それにもしミッキーがあんまりクレイジーでなければカムバックもあり得るね。僕はミッキーが好きなのさ。それに元からのキャストももちろん続投するよ」と明かしている。また同作の製作陣は、2010年12月から脱税の罪で服役中のウェズリー・スナイプス(『ブレイド』シリーズ)が3年の服役期間を終えて出所すれば、彼をシリーズ3作目に迎える意欲を見せている。ラーナー氏は同誌に「我々はウェズリー・スナイプスが刑務所から出てきたら、キャストに迎えたいと思っているんだ」と付け加えた。さらに、13日(現地時間)にロンドンで行われた『エクスペンダブルズ2』のプレミアでは、ラーナー氏は「BANGショービズ」に「クリント・イーストウッドやハリソン・フォードと交渉を始めたところなんだ。スティーヴン・セガールについてはまだ分からないな」と語っていた。■関連作品:エクスペンダブルズ2 2012年10月20日より全国にて公開© 2012 Barney’s Christmas, Inc.ゲットバック 2012年11月10日より新宿ミラノ、ユナイテッド・シネマ豊洲ほか全国にて公開© 2012 MEDAL PRODUCTIONS, INC.
2012年08月15日アクションスターが一同に集まる『エクスペンダブルズ』が、2作目の公開を待たずして、3作目の準備に入っているようだ。すでに、ニコラス・ケイジが出演を承諾、クリント・イーストウッド、ハリソン・フォードにもアプローチがかかっているという。シルベスター・スタローンが主演、脚本、監督を兼任した2010年の『エクスペンダブルズ』には、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ミッキー・ローク、ドルフ・ラングレン、エリック・ロバーツらが出演したほか、アーノルド・シュワルツェネッガーとブルース・ウィリスもカメオ出演。今週17日(金)から北米公開となる『エクスペンダブルズ2』には、シュワルツェネッガーとウィリスがより本格的に出演するほか、リアム・ヘムズワース、チャック・ノリス、悪役でジャン=クロード・ヴァン・ダムが新登場する。プロデューサーのアヴィ・ラーナーは、すでに3作目の準備に入っているらしく、「ニコラス・ケイジが承諾してくれている。クリント・イーストウッド、ハリソン・フォードとも話をしているし、刑務所から出てきたらウェズリー・スナイプスにも出てほしい」と語っている。また2作目には登場しなかったロークも呼び戻したいと考えているようだ。2作目はスタローンから代わってサイモン・ウェストが監督を担当。アクションも1作目を上回るが、意外にもコメディのニュアンスが強く、夏にふさわしい娯楽作品に仕上がっている。日本では10月20日(土)に公開される。文:猿渡由紀
2012年08月14日昨年末から制作中と伝えられていた、クリント・イーストウッドの家族が出演するリアリティ番組が5月から全米で放映されることが決定した。アメリカのエンターテインメント専門局「E!」が放映する番組は「Mrs. Eastwood & Company」というタイトルで、イーストウッド夫人のディナと娘2人(義理の娘で18歳のフランチェスカと15歳のモーガン)、ディナがマネジメントを手がける南アフリカ出身の6人組の男性グループ「Overtone」を中心にした内容になる。ディナは「私にとって家族よりも大事なものなんてありません。視聴者の方々は私たちの暮らしぶりや、型破りな物事の進め方に驚くかもしれませんが、きっと『Overtone』のことも大好きになってくれるでしょう」と、ちゃっかりグループの宣伝を交えたコメントを発表している。番組は30分放映で、5月20日(現地時間)から全10回にわたって放映。一家の主、クリントもカメラの前を横切る程度に顔を出す予定だという。(text:Yuki Tominaga)© FameFlynet/AFLO■関連作品:J・エドガー 2012年1月28日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:ジョージ・クルーニー、ケヴィン・ベーコンらがL.A.で1日限りの朗読劇に出演ナオミ・ワッツがダイアナ元英国王太子妃の伝記映画に主演C・イーストウッド、スーパーボウル中継で放映の出演CMにオバマ支援の意図はなし8割が「いままでのレオと違う!」『J・エドガー』試写会アンケート発表!レオ様、チャリティ・オークションにプレミア&パーティに同席できる権利を出品
2012年03月15日ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド出演のアクション・サスペンス『TIME/タイム』が17日(金)から日本公開になる前に、ティンバーレイクのコメントが届いた。その他の写真『TIME/タイム』は、科学技術の進化によって人間の成長が25歳で止まる近未来が舞台。映画は“時間”が通貨として流通し、貧しき者は早死にし、富める者は永遠の生を謳歌する社会で、主人公ウィル(ティンバーレイク)が世界を揺るがす“衝撃の真実”を追う姿を描く。昨年公開された『ソーシャル・ネットワーク』に出演し、映画ファンから大きな注目を集めたティンバーレイクだが、彼のキャリアの始まりはボーカリストだ。 90年代に世界中で人気を得たポップ・グループ“イン・シンク”のメンバーとして活躍しソロに転向。ヒット・プロデューサーのティンバランドとタッグを組んだアルバム『フューチャー・セックス/ラヴ・サウンズ』は900万枚以上を売り上げた。その後、俳優としてのキャリアを積み、今後もクリント・イーストウッドとの共演作や、ジョエル&イーサン・コーエン兄弟の新作映画への出演が控えている。『TIME/タイム』を「本当の意味での初主演作」というティンバーレイクは、「肉体的に大変だったばかりか、精神的にも新たな挑戦でした」と振り返るも「とてもエキサイティングで、おそらく毎日セットで一番ワクワクしていたのは僕だと思います」とコメント。本作について「強烈な映画で、ハラハラさせ、それにメッセージ性のある作品。この映画のような“中身”のしっかりとあるオリジナル作品に出演する事は、とにかくワクワクするものです」と語っている。劇中でティンバーレイクは、アクロバティックなアクションはもちろん、セイフライドとのロマンス・シーンや、息つまる演技バトルなども披露。ルックスだけではなく“中身”のしっかりとある俳優であることを証明した本作を機に、日本でも彼のファンが急増しそうだ。『TIME/タイム』2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日劇他にて全国ロードショー
2012年02月08日クリント・イーストウッドが、5日(現地時間)に開催されたアメリカのプロフットボールリーグ(NFL)の王者決定戦「スーパーボウル」のハーフタイム時に放送されたTVCMの出演料を全額寄付したと公表、内容に政治的意図はないことを強調した。同CMは、内容が政治的だとして放送直後から物議を醸していた。イーストウッドが出演したのは自動車メーカー「クライスラー」の2分間のイメージCMで、自動車産業の中心であるデトロイトの街と、産業の不振に苦しみながらも復活を目指す人々の様子を映す映像にイーストウッド本人の映像とナレーションが被せられる。「ハーフタイムだ。両チームはロッカールームに戻って、後半戦に勝つために何ができるか話し合っている」。続けてイーストウッドは「彼らはほとんど全てを失った。だが、私たちは一つになった。いま、モーターシティ(デトロイト)は再び戦っている。そう、アメリカもハーフタイムだ。我々の後半戦はいま、始まろうとしている」と語りかける。アメリカではこのCMが、今秋の大統領選挙で二期目の当選を目指すオバマ大統領を支持する内容だと指摘する声が一部から上がった。イーストウッドはこれに対して、「私はオバマ氏と政治的なつながりは全くない。CMは、雇用の増加とアメリカの精神についてのメッセージで、どんな政治家でも賛成する内容だと思う」とFox Newsに反論。「私は現時点で支持する政治家はいない。クライスラーはこのCMに自動車を登場させていない。このCM出演で彼らからもらったものは全てチャリティに寄付した。オバマでも誰でも、政治家がこのCMのスピリットに賛同したいならば、そうすればいい」と語った。高視聴率を誇るスーパーボウルのTV中継では、ハーフタイム中に放映されるCMの注目度も高く、ベールに包まれた新作映画のCMなどが登場することもある。(text:Yuki Tominaga)© Press Association/AFLO■関連作品:J・エドガー 2012年1月28日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:8割が「いままでのレオと違う!」『J・エドガー』試写会アンケート発表!レオ様、チャリティ・オークションにプレミア&パーティに同席できる権利を出品レオ×イーストウッド×ナオミ・ワッツが激論!『J・エドガー』超レア座談会<後編>いよいよ決戦!アカデミー賞候補発表『ヒューゴ』VS『アーティスト』の一騎打ち?レオ×イーストウッド×ナオミ・ワッツが激論!『J・エドガー』超レア座談会<前編>
2012年02月08日みなさん、こんにちは!先週24日(現地時間)に発表された本年度アカデミー賞のノミネーションを見たり聞いたりしている方も多いかと思います。私も当日はWOWOWでの取材のため、発表会場を訪れていましたが、そこでは様々なサプライズがありました。まず一つ目の驚きでみんなの注目の的となっていたのが、レオナルド・ディカプリオのまさかの主演男優賞候補の落選です。クリント・イーストウッド監督作『J・エドガー』での渾身の演技から、候補入りを確信していた人たちにとってはまさかの結果でした。また、主演女優賞ノミネートにグレン・クローズ(嬉しい!)が候補入りしたのも驚きでした。その一席には、ティルダ・スウィントン(『少年は残酷な弓を射る』)かシャーリーズ・セロン(『ヤング≒アダルト』)が選出されることが有力視されていました。そして、おそらく最も驚きだったのは、マーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』が11部門で最多ノミネートを果たしたということでしょう。それまでの映画賞レースを制してきた『アーティスト』は、10部門ノミネートにとどまりました。日本の映画ファンのみなさんにとっておそらく驚きだったのが、この2人のノミネートではないでしょうか?助演女優賞にノミネートされたメリッサ・マッカーシー(『Bridesmaids』<原題>/上写真右)と、助演男優賞にノミネートされたジョナ・ヒル(『マネーボール』/上写真左)です。アメリカでは驚きでも何でもない選出なのですが、この2人の昨年の活躍には目を見張るものがありました。『Bridesmaids』は昨年最もヒットした映画の一本であるし、観た人に聞けば全員、メリッサがベストパートを演じていたと言うでしょう。彼女は本作に加えて、アメリカの人気コメディ番組「Mike and Molly」にも出演しており、数々の賞を獲得しています。一方、ジョナ・ヒルは『スーパーバッド 童貞ウォーズ』(’07)を始めとした数々の大作に出演する、いまハリウッドで最もホットな若手コメディアンの一人。彼は最近、大幅な減量に成功したのですが、これでジョージ・クルーニーやブラッド・ピットから主演男優賞を略奪できるかもと冗談を飛ばしているのだとか!とにかく、メリッサとジョナの2人はいま最も勢いに乗る注目スターなので、アカデミーが彼らを選出するのも全く不思議ではないのです。さて、こうして候補作を見ると、ある傾向が見えてきます。作品賞での一騎打ちが予想されるこの2作は映画作りへのオマージュを捧げています。片や、アメリカの巨匠マーティン・スコセッシの『ヒューゴの不思議な発明』ではフランス映画にオマージュを捧げていますし、フランスの若手監督ミシェル・アザナヴィシウスが手がけた『アーティスト』は往年のアメリカ映画にオマージュを捧げています。この2作に加えて、作品賞部門にノミネートされた映画には、“フランス・パリ”に縁ある作品が多く集まりました。ウディ・アレン監督作『ミッドナイト・イン・パリ』とスティーヴン・スピルバーグ監督作『戦火の馬』は2作共にフランスで撮影されています(『戦火の馬』は一部)。このほかに関心が集まるのは、男優・女優同士の戦いでしょう。主演男優賞部門では、親愛なるジョージ・クルーニーとブラッド・ピットがバトルを繰り広げますし(個人的には、ジョージが勝つと思いますが)、主演女優賞部門では、一方はハリウッドにおける、一方は政治における歴史的人物を演じた2人の素晴らしい女優が勝負を賭けます。その2人とはご存知の通り、『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』のメリル・ストリープと『マリリン7日間の恋』のミシェル・ウィリアムズです。こちらの女優勝負では、私はメリル・ストリープが勝利するのでは、と予想しています。これまで何度も賞レースを制してきたと思われているメリルですが、実際に栄冠を手にしているのは2回のみ。17回もノミネートされているのですが!オスカーを獲得したのは1983年の『ソフィーの選択』以来なのです。さて、みなさんはこの賞レース、予想の準備はできていますか?今年は間違いなく混戦になりそうです!(text:Lisle Wilkerson)(原文)Hey readers! Well, by now, you have probably seen a list or maybe heard some of the nominations that came out on Tuesday, Jan. 24 (US Time).I was at the nominations event to do reports on it for WOWOW, and I must say that there were quite a few surprises.One of the biggest surprises (and one of the things that EVERYONE was talking about) was the fact that Leonardo DiCaprio was left out of the Best Actors category. Everyone that that FOR SURE he would be nominated for his extraordinary work in the Clint Eastwood film, "J. Edgar".Another big surprise was that Glenn Close got the nomination for Best Actress (which I was very happy about!!!). Many people were saying that Tilda Swinton or Charlize Theron would probably be in that slot instead.And probably the biggest surprise of all was the fact that Martin Scorsese’s film "Hugo" was the big winner in the nominations, getting ELEVEN nominations altogether!!! "The Artist", which so far has been the big movie to beat at all the awards ceremonies, received 10 nominations.There were two nominations that are probably a big surprise to Japanese movie fans...Melissa McCarthy for Best Supporting Actress (for her role in "Bridesmaids")and Jonah Hill for Best Supporting Actor (for his role in "Moneyball") . BUT for those of us here in the U.S., it isn’t really that big of a surprise at all. These two comedians/actors have had a tremendous year in 2011."Bridesmaids" was one of the biggest and best selling movies in 2011, and if you ask ANYONE, Melissa McCarthy was the best part of the film. She also stars in one of the most popular tv shows here in the U.S., "Mike and Molly", and has been winning awards for her starring role in that as well.Jonah Hill has been a big part of many big films such as "Superbad", and is currently one of the hottest young male comedians/actors in Hollywood. He also lost ALOT of weight, and has recently been jokingly telling the press that he is now ready to take the leading man roles away from George Clooney and Brad Pitt!!None the less, Melissa McCarthy and Jonah Hill are two bright rising stars, so it is no surprise that the Academy has decided to recognize them both with a nomination for their work.Now some very interesting trends in this year’s nominees....the two films that will probably be battling it out for "Best Picture" are BOTH homages to making movies. "Hugo", which is directed by veteran American director Martin Scorsese, pays homage to French films. And "The Artist", which is directed by a young French director, Michel Hazanavicius, pays tribute to American movies.This year in the "Best Picture" category, there also seems to be a bit of a theme...France/Paris. First of all you have "Hugo" and "The Artist", and you also have Woody Allen’s "Midnight in Paris" and Steven Spielberg’s "War Horse", which both take place in France (just part of "War Horse" does).Another interesting thing about the nominees is that this year BFFs (Best Friends) George Clooney and Brad Pitt are competing against each other for "Best Actor"(In my opinion, George Clooney will win this award).And in Best Actress you have two incredible actresses who are nominated for "Best Actress" for playing historical icons, one a Hollywood icon, and the other an icon in politics.Of course I am talking about Meryl Streep for her role in "The Iron Woman", and Michelle Williams for her role in "My Week with Marilyn". For this category, I have a feeling that Meryl Streep will win. Many people think that Meryl has won many times, but in actuality she has only won TWICE. Even though she has been nominated 17 times!!! And the last time she won an Oscar was in 1983 for her role in "Sophie’s Choice".So readers, have you already started predicting who YOU think will win? I must say that this year it is VERY hard to predict!!!© AP/AFLO© ロイター/AFLO■関連作品:Bridesmaids (原題)© 2011 Universal Picturesヤング≒アダルト 2012年2月25日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures and Mercury Productions, LLC. All Rights Reserved.少年は残酷な弓を射る 2012年6月、TOHOシネマズ シャンテにて公開© UK Film Council / BBC / Independent Film Productions 2010アルバート・ノッブス© Morrison Films / Chrysalis Films 2011 マリリン 7日間の恋 2012年3月24日より全国にて公開© 2011 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.マーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.マネーボール 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開ファミリー・ツリー 2012年5月18日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2011 Twentieth Century Fox戦火の馬 2012年3月2日より全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.ミッドナイト・イン・パリ 2012年初夏、新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開© 2011 Mediaproducción, S.L.U., Versátil Cinema, S.L. and Gravier Productions, Inc.ヒューゴの不思議な発明 2012年3月1日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.アーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS■関連記事:ミシェル・ウィリアムズが選ぶ、勝負服は?注目すべきアカデミー賞ファッション人間以上にバトル過熱化?巨匠&名優が擁立する、アカデミー賞級の“犬”たち『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』がSAG賞を席巻!3部門を制覇鬼才デヴィット・フィンチャー、オスカー候補女優を「パーフェクト!」とベタ褒め『アーティスト』快進撃はさらに続く!監督協会賞も受賞し、オスカーに王手
2012年01月31日日本でも絶大な支持を集めるハリウッド・スター、レオナルド・ディカプリオが初代FBI長官ジョン・エドガー・フーバーの半生を演じた『J・エドガー』。先日ノミネーションが発表された本年度アカデミー賞にはまさかの候補入りならずとなったものの、数々の映画賞レースでノミネートされ、その実力が改めて証明されたレオの演技が注目される本作。果たして実際に鑑賞した人々の反応は?シネマカフェでは公開に先駆けて行った試写会で読者アンケートを実施。その結果を発表!現在37歳、『ギルバート・グレイプ』(’93)でその名を知らしめてから数々の大物監督と組み、作品ごとに七変化を遂げてきたレオ。今年も本作以外に、往年の名作のリメイク『The Great Gatsby』(原題)や代表作を3Dで蘇らせた『タイタニック3D』が日本でも公開される。そんな彼が初めて名匠クリント・イーストウッドと手を組んだ本作で演じるのは、歴代米大統領をも恐れさせた実在人物。国家を守るという大義のもと、時には法をも犯し、強大な権力を手にしていたジョン・エドガー・フーバーの20代~77歳までを1人で見事に演じ上げた。この日集まった男女の読者のほぼ全員が、レオの過去の出演作を鑑賞済みということでお気に入りの作品を聞いたところ、圧倒的な人気を見せたのが、彼の出世作であり大ヒットを記録した『タイタニック』(’97)。次いで『ロミオ&ジュリエット』(’96)と若い頃の作品が並ぶ一方で、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(’02)や『インセプション』(’10)といった比較的最近の作品にも支持が集まった。そんな過去作と比較して「本作のレオはどうだったか?」と投げかけると、全体の8割近くの人が「いままでとは違うレオで良かった」と回答。その理由には、「新しいエリアに入った感じ!」(20代女性)、「強くもあり弱い部分もあり、どちらも上手に演じていた」(40代女性)、「70代も違和感なく演じていた」(20代女性)など、彼の演技の幅の広さを称賛する声が多く見られた。本作で改めてレオの役者魂を感じた読者が多かった一方で、本作の魅力として多く挙げられたのが、「J・エドガーと副長官・トルソンの人間関係」という点だ。FBI初代長官として絶大な権力を誇示したエドガーの片腕として彼を支えたクライド・トルソンとの微妙な関係も、エドガーの人生を語るうえで重視されているが、彼らが見せる“絆”に、「思わず泣いてしまった」(20代女性)、「純粋で美しく、とても羨ましく感じた」(50代女性)、「秘める愛の美しさを見せつけられた」(20代女性)と魅せられた人が多かった様子。トルソン役でレオと絶妙な掛け合いを交わすのは、『ソーシャル・ネットワーク』や人気ドラマ「ゴシップガール」などで脚光を浴びたいま注目の俳優のひとり、アーミー・ハマー。彼らが見せる、美しくも切ない関係にもご注目あれ。ほかにも「英雄の名誉に憧れる反動で悪事を行っているような、エドガーの心理的な二面性が表現されていて、キレイなだけでない人間ドラマだった」(20代女性)、「孤独なエドガーがいる反面、彼を温かく見守る人々に心動かされた」(50代女性)というふうに魅力が語られた本作。結果的に、86%の読者が「満足できた」という声を寄せていた。一層増した重厚感と貫禄を見せつけるレオの熱演とドラマを、あなたはどう感じるか?ぜひスクリーンで目撃してみては。『J・エドガー』は全国にて公開中。■関連作品:J・エドガー 2012年1月28日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:レオ様、チャリティ・オークションにプレミア&パーティに同席できる権利を出品レオ×イーストウッド×ナオミ・ワッツが激論!『J・エドガー』超レア座談会<後編>いよいよ決戦!アカデミー賞候補発表『ヒューゴ』VS『アーティスト』の一騎打ち?レオ×イーストウッド×ナオミ・ワッツが激論!『J・エドガー』超レア座談会<前編>ディカプリオ×イーストウッドが初タッグ『J・エドガー』独占試写会に30組60名様ご招待
2012年01月30日レオナルド・ディカプリオが主演を務めるクリント・イーストウッド監督の最新作『J・エドガー』が28日(土)から日本公開される前に本作のモニター試写会が行われ、イーストウッド作品を支持する観客がひと足早く、作品を観賞した。その他の写真映画は、1924年にFBIの前身である捜査局(BOI)の長官に任命され、後に連邦捜査局(FBI)の初代長官に就任。1972年に亡くなるまで8人の歴代米国大統領に仕えながら犯罪撲滅に務める一方で、その捜査手法や謎めいた私生活が物議をかもしたジョン・エドガー・フーパーの半生を、実話を基に描いた作品。これまで数々の傑作を発表してきたイーストウッド監督の新作だけあり、モニター試写会にはこれまでのイーストウッド作品が好きだという観客が来場。上映後のアンケートでは、そのほとんどが「これまでのイーストウッド作品に匹敵する完成度」と回答しており、「エドガーは悪人としての印象が強かったが、誰もが抱える人間としての苦悩や日々の幸福があったのだと思った」「強い信念を持つ人物が描かれている点がイーストウッド監督らしい」「J・エドガーという人物を知らなかったが、先入観なく観ても興味深い人物だった」「エドガーの若いときから晩年までを演じたディカプリオが素晴らしかった。なぜアカデミーにノミネートされなかったのか不思議でならない」などの感想が寄せられた。本作の主人公エドガー・フーバーは、米国史にその名を刻む人物だが、日本の観客にとってはなじみがあるとは言い難い。しかし、アンケートでは多くの観客が“エドガーの人物像や表と裏の顔”ではなく、“エドガーと副長官、そして母との人間関係のドラマ”が『J・エドガー』の魅力だと回答しており、本作は米国史の知識がない観客でも楽しめる普遍的な人間ドラマに仕上がっているようだ。『J・エドガー』1月28日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年01月26日クリント・イーストウッドがレオナルド・ディカプリオを主演に迎え、半世紀にわたって“影の独裁者”としてアメリカを牛耳った初代FBI長官ジョン・エドガー・フーバーの実像に迫った『J・エドガー』。レオ&イーストウッド監督、さらにフーバーの部下のクライド・トルソンを演じたアーミー・ハマー、同じく部下のギャンディに扮したナオミ・ワッツ、脚本を手がけたダスティン・ランス・ブラックが顔を揃えての異色の座談会の模様をお届け!後編となる今回は、劇中のキャラクターたちの強く結びついた、そして時にいびつにすら映る関係性をどのように捉え、演じたのかをレオたちが語り合い、さらにイーストウッド監督が自らの“現在”について語り明かす。――レオは本作のフーバー役だけでなく、ハワード・ヒューズ(『アビエイター』)、さらにはセオドア・ルーズベルト(『The Rise of Theodore Roosevelt』)など歴史的な人物を演じていますが、そうした歴史的人物に特に惹かれる理由は?レオ:ランスが以前こう言ったんだ。「もし僕らがフーバーを始めとした人たちのこと、彼らを突き動かした動機、彼らの政治的な野心をより深く理解することができれば、そこから学べることもあるし、彼らの築き上げた歴史から教訓を得ることができると思う」とね。この映画でも決して彼の全てを描き上げているわけじゃない。ただ、大事な事実は、彼が20世紀のアメリカで最も強力な男でありながら、母親の下で40年間も一緒に暮らしていた男だったということなんだ。彼は常に母親に政治的アドバイスを求めていた。ここの母子には――ワシントンでフーバー家の名を挙げてやろうとする母の願望――野心があった。その結果、若き天才だったフーバー青年は大いなる野心を抱いたんだ。そして実際にアメリカを変え、いまもって尊敬され、恐れられるFBIまで作り上げたわけだけど、それでも彼は“マザコン”だったんだ。情緒的に非常に抑圧された男で、自己表現ができる唯一の手段が仕事しかなかったんだ。そして、この国の変化に対応することが出来なかった。僕は役者として、こうしたリサーチをするのがとても好きなんだ。ワシントンに行って、彼を知る人に取材することで僕なりのベストを尽くして彼を理解し、その人物像を捉えようとした。僕にとって映画作りの醍醐味の半分はこうしたリサーチにあるんだ。――この映画ではフーバーとトルソンの複雑な関係にも着目しています。アーミー:トルソンに関していえば、クライドが常にフーバーと一緒にいたり、時として彼がフーバーに対して熱くなったり、冷めたりする。その理由は、この2人の間にあるのが“ラブストーリー”だからなんだ。でも最初に脚本を読んだときには、僕はこのラブストーリーの部分が理解できなかったんだよ。トルソンがフーバーと常に行動を共にしている理由が分かっていなかったんだ。逆にフーバーがトルソンを常にそばに置いていた理由や、なぜトルソンがそばにいることが危険なのかは分かっていたけど、トルソンがなぜフーバーから離れなかったのかは飲みこめなかったんだよ。でもその後、キャスティングのフィオナ・ウィアーや友人たちととても実りの多い話を幾度となく重ねる中で、2人の複雑な関係がよりクリアに理解できるようになったんだよ。そうしたら、どんどんトルソンというキャラクターのことで頭がいっぱいになっていったんだ。フーバーというのは色々な逸話と側面があった人物だった。レオはその点に関し、素晴らしい演技を見せてくれたと思っているよ。――フーバーとトルソンがケンカをするシーンでは、過去のイーストウッド作品から見ても、非常に型破りと言える演出があったと聞きましたが…。アーミー:ああ、あのシーンについては、セットの中で「絶対に笑わない」という空気が流れていたよ。ホテルの一室でのケンカのシーンだった。クリントは僕らにどう演じてほしいかを目の前で実演することにしたんだ。そこで、クリントと彼の仲間で「ローハイド」以来の付き合いがあるバディ・ヴァン・ホーンが実際にお手本を見せてくれたんだ。イーストウッド:彼とはユニバーサルとの契約があった1953年から共演してきた仲なんだ。アーミー:それで、僕らの前で2人が実演してくれたんだ。クリントはゆっくりと僕らのところにやって来て「よし、これは非常に重要なシーンだと思う。だからこのケンカについてはこんな風にやってほしい」と言って、実際にやって見せてくれた。しかも2人とも泣き叫びながら、床の上を転がり回って揉み合っていたよ。実演を終えて、ホコリを払い落としながら立ち上がったクリントから「こんな感じでよろしく」と言われて、僕らは「はい、仰せのままに」という感じだったよ(笑)。――70代、80代になっても新たな、そしてクオリティの高い作品を次々と生み出していますが、歳をとるということと仕事への情熱の関係は?イーストウッド:年を取ることについては、いまのところいい感じだよ。順調だと思う。若いうちがピークだと言われる社会で暮らしているせいで、多くの人が後悔を感じているけれど、本当は人生の最盛期なんて人それぞれなんだよ。私の場合は…レオ:いまがまさにそうだね。イーストウッド:そう…いまがそうだ。ある特定のことについては昔よりもいまの方がより上手くいっているんだよ。それ以外のことは昔の方が良かったのかもしれないけれどね。レオ:第三者の視点から言わせてもらえば、クリントは本当にすごいよ。もし彼が監督をしていなかったとしても、きっと役者をしたり、映画音楽を作曲していると思うんだ。クリントの仕事の対する熱意は見ている僕らにとって驚くべきものだし、実際、とても刺激になっているんだよ。イーストウッド:忙しくしているのはいいことだと思うんだ。みんな早く引退したがるけどね。新聞で読んだんだが、ヨーロッパではリタイアする年齢を67歳かそこらにしようという話があるようなんだ。その昔、彼らが退職基金やそれに関連することを始めた頃の平均年齢は70歳か60歳だったのにね。ところがいまじゃ急に80歳になってしまった。やれやれ、しかも私はその80歳も超えてしまったよ(笑)。――別の作品で再び、俳優としてあなたの姿をスクリーンで拝見できそうだと聞いています。いま、再び俳優として現場に立つことは、あなたにとってどのような意味を持つのですか?イーストウッド:いろいろな意味があると言えるだろうね。退屈になったからとも言えるかもしれない(笑)。いや、実際には素材次第なんだよ。1970年に初めて監督をやったときに「いつか役者を辞めたならば、カメラの向こうに立って監督だけをするかもしれない」と言ってたんだが、どうも辞めることができないんだ。何しろ僕に役柄をオファーしてくる人がいるものだからね。たまに気難しい老人の物語の話が浮上すると「イーストウッドに頼んでみよう」となるのさ(笑)。だから、これから先もどうなるのか分からないよ。自分がやることで光る素材ならば、それは最高の映画になるかもしれない。でも自分ではないほかの人の方がより一層輝く場合もあるんだ。もしくは素材も良くて自分にもピッタリ合う場合もある。だからやる気になるかどうかは自分で判断しないとね。隠居して孫の世話をしたり、公園のベンチに腰掛ける姿なんてダーティ・ハリーには似合わない。監督として、俳優として“最盛期”を若い映画人たちに見せつけてほしい。『J・エドガー』は1月28日(土)より全国にて公開。■関連作品:J・エドガー 2012年1月28日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:いよいよ決戦!アカデミー賞候補発表『ヒューゴ』VS『アーティスト』の一騎打ち?レオ×イーストウッド×ナオミ・ワッツが激論!『J・エドガー』超レア座談会<前編>ディカプリオ×イーストウッドが初タッグ『J・エドガー』独占試写会に30組60名様ご招待J・クルーニー、レオ、ブラピの3大スター対決!ゴールデン・グローブ賞候補が発表これがレオ様!?悲願のオスカー獲得を狙う、究極の“変身後”を公開
2012年01月26日3度のオスカー・ノミネートを積み重ねてきた実力派スター俳優と、2度のアカデミー賞監督賞に輝く名匠の、歴史的名作の誕生を予感させる待望の初顔合わせ。『J・エドガー』より、主演レオナルド・ディカプリオ&クリント・イーストウッド監督のインタビューをお届け。単なる伝記映画には興味がないと言い切るイーストウッドをここまで前のめりにさせ、その長きにわたる人生と謎に満ちた内面のすべてを演じたいとディカプリオに熱望させた伝説の男が、この垂涎の顔合わせを実現させた。<レオナルド・ディカプリオ インタビュー>●クリント・イーストウッド監督との仕事彼の映画作りには非の打ちどころがない。直感を信じているからね。自分の勘を大事にしているんだ。モニターの前に立って、僕らを見ながら、スクリーンを通して観た時にこれでいいかどうかを自分自身に問いかけているんだ。自分の感覚を信じているんだ。そんな人と一緒にいられるなんて、とても素晴らしいことだよ。フーバーはアメリカ人にとってとても重要な人物だ。それだけに、脚本家のダスティン・ランス・ブラックには、かなりのリサーチが要求されたよ。ランスは僕がフーバーをどう演じるか、アメリカ史の様々な時代とそこで起こった重要な出来事を通じて僕らがどんなトーンでこの作品を描き出すのか、どんなドラマを生み出すつもりなのか興味を持っていたね。クリントは僕らとチームを組んで、アイデアに耳を傾けて、一緒にこの映画を作ろうとしてくれたんだ。僕にとってこれがクリントとの初作品で、唯一のコラボレーションでもあるけれど、僕らの間には本当の信頼関係があったし、目標や意図を互いに共有し合って最高の映画作りを目指すことができた。僕が必要としている以上のすべてを彼は与えてくれたね。●FBIについてフーバーは強迫神経症気味なところがあって、部下たちの外見に対しても執拗なこだわりを持っていたんだ。FBI捜査官はこうであるべき、というね。髪の毛もフサフサで、背も高く、筋肉質で、ヒゲもきれいに剃っているべきで、いつもスーツ姿で、大卒以上でなければならない。それに喋り方も丁寧で、若手政治家のような部分を持ち合わせることを要求したんだ。そうやってアメリカ警察のイメージを一変させた。彼が作り出した捜査官たちが何をしていたのかは、現在でも謎に包まれている。彼らが実際に裏で何をしていたのかはわからないままだけど、彼らが偏在していたのは事実だ。どこにでも現れて、職務を遂行し、秘密裏に相手を調べ上げていた。フーバーは最も組織立っていて、効率的で、最高と言われた連邦警察と警察を作り出した男なんだ。●J・エドガーの母 アニー・フーバーについてジュディ・デンチが僕の母親役を演じているよ。まさにフーバーの人生に大きな影響力を与えた女性だ。彼の政治的決断も、野心にも、多大な影響を発揮した。彼の野心を煽った人物さ。堅実さと真面目さで失望と混乱の時代を生き抜いてきたんだよ。それにフーバーは常に母親の助言を求めていたし、母親は息子の政治意欲を駆り立てていたんだ。彼女はステージママに似ている部分があると思うね。ワシントンで暮らしていただけに、息子にはフーバーの名を有名にして、この街の権力を手に入れて欲しいと望んでいたんだ。<クリント・イーストウッド インタビュー>●J・エドガー・フーバーという人物を映画化するに至った経緯プロデューサーのブライアン・グレイザーが脚本を送ってきて、「これやるかい?」と尋ねられたんだ。プロデューサーのロバート・ロレンツが読んでみて、「フーバーを描いた興味深い脚本だ」と言うから、「フーバーだって?そりゃ面白い!」ということになったのさ。アイデアがとても興味深かった。だから私も脚本を読んでみたら、たちまち気に入ってね。翌日には、「気に入った、早速、やろう」と言ったんだよ。●『J・エドガー』はどのような作品か?20年代初頭のフーバーが捜査機関を設立するところから始まって、やがてそれがFBIという巨大組織になっていく。そして彼が70代になり、過去を振り返る様子を描いている。リンドバーグ事件をはじめ、歴史的に有名な事件の数々に対する彼の関わりを描いているんだよ。●フーバーという人物について彼が捜査機関を立ち上げたのは22歳という若さだった。我が身を振り返ってみると、22歳当時など、何も知らないも同然だったよ。フーバーはどうやっていたのだろうね?20年代の人々は若くして大人に成長していった。1919年、1918年という時代はね。フーバーは様々なことを成し遂げた。高い教育を受け、エリート集団のFBIを作り上げ、訓練していった――非常に才気ある人物だったんだ。●フーバーは、アメリカを影で操っていた独裁者か?フーバーはマスコミをうまく利用していた。それに政治家たちもね。政治家たちはフーバーをお払い箱にできなかったし、歴代の大統領たちは彼に秘密を握られていたんだ。リンドン・ジョンソンの隣人で、真偽のほどはわからないが、彼が副大統領になったのはフーバーのおかげだったらしい。フーバーはそう主張していたんだよ。そして、結果的に歴史が語る通り、最終的に彼は大統領になったんだ。●難役に挑戦し続けるレオナルド・ディカプリオとの初仕事について彼は非常に聡明で、型破りな役が好きなんだ。単なるスター俳優で満足しないんだよ。様々な役柄に挑んで、想像力を伸ばしている。これは尊敬すべきことだと思う。素晴らしいね。作品情報 『J・エドガー』 2012年1月28日(土)丸の内ピカデリー他全国ロードショー配給:ワーナー・ブラザース映画配給(C) 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年01月25日レオナルド・ディカプリオが主演を務めるクリント・イーストウッド監督の最新作『J・エドガー』が28日(土)から日本公開される前に、本作についてイーストウッド監督が語る特別映像が届いた。『J・エドガー』特別映像映画は、1924年にFBIの前身である捜査局(BOI)の長官に任命され、後に連邦捜査局(FBI)の初代長官に就任。1972年に亡くなるまで8人の歴代米国大統領に仕えながら犯罪撲滅に務める一方で、その捜査手法や謎めいた私生活が物議をかもしたジョン・エドガー・フーパーの半生を、実話を基に描いた作品。俳優の魅力を最大限に引き出し、圧倒的なクオリティと凄みを備えた傑作を次々と発表し続けるイーストウッド監督の新たな題材は、前世紀の米国史と光と影を背負う人物のひとり、ジョン・エドガー・フーバーだ。彼は長期に渡って活動しただけあり、その名は多くの人に知られているが、イースウッド監督も多くの人と同様に「彼についてあまり知らなかった。謎が多い人物だからね」という。果たして彼はどのような人物なのか? イーストウッド監督は事前にリサーチを行い、生前のフーバーに会ったことのある人への聞き取りも行ったそうだが「立場によって彼の見方は違う」と振り返る。「彼を映画で描き、脚本家が集めた本を全部読んだ後でさえ、私には彼がまだ“謎の男”に思える」と語るイーストウッド監督は、ディカプリオとどのような“フーバー像”を創り上げたのか? 映画ファンでなくとも気になるところだ。『J・エドガー』1月28日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年01月24日悲願のオスカー獲得に期待がかかるレオナルド・ディカプリオを始め、今年の賞レースの注目作のひとつ『J・エドガー』がまもなく公開となる。半世紀にわたってFBIに君臨し、“8人の大統領から恐れられた男”と言われるジョン・エドガー・フーバーの姿を描いた本作。フーバーを演じたレオ、その部下のクライド・トルソン役のアーミー・ハマー、同じく彼の下で半世紀にわたって働いたヘレン・ギャンディ役のナオミ・ワッツ、さらに『ミルク』でアカデミー賞を獲得し本作の脚本を手がけたダスティン・ランス・ブラック、そしてメガホンを握ったクリント・イーストウッドが一堂に会し、なんと座談会を実施!その模様を2回にわたってお届けする。――イーストウッド監督の演出と言えば、テイク数が少ないことで有名です。ほとんどのシーンをワンテイクで撮られるとも言われてますが、本作に関してはいかがでしたか?レオ:実は、本作ではたくさんのテイクを撮ったんだ。今回は僕にとっても難しいキャラクターだったし、9~10テイク撮ることもあったよ。クリントは柔軟で、なおかつ自分のやり方を持っている監督。僕らに対してはいつも地に足の着いた演技を期待してくれたんだ、ジェームズ・キャグニー(アメリカ人俳優)の演技みたいにね。イーストウッド:そうだね、必要な数だけ撮影したよ。ワンテイクで良いと感じればそれで良しとすることもあったし、3テイク撮ってみて、それぞれから良いと思う部分を使ったこともあった。一番出来のいい仕上がりを求めるのなら、撮影したシーンで最高の部分を使わないといけない。できれば全てワンテイクで済むのがいいけれどね。(『ダーティハリー』の監督)ドン・シーゲルが好んで言っていたのは「分かっていないかもしれないけれど、常に努力する」ということだね。私は撮影をワンテイクで済ませるという評価を受けているけれど、これは非常に嬉しい一方で、その評価に応えるのはとても大変だ。安易にその評価にこだわってしまうと粗雑なことになってしまうからね。――フーバーというキャラクターについては…?レオ:フーバー、トルソン、ギャンディ、彼らはまさにFBIそのものであり、FBIこそが彼らにとっての“教会”…魂の拠りどころだったんだ。自分の人生をそんな風に完全に捧げることが出来る彼らの心情を把握するのは難しかったよ。個人的にそんな経験はないからね。それから、この映画ではアメリカの変化に対応しようとしない彼が政治的独裁者となった後年の姿も描いている。公民権運動が起こり、国民が立ち上がる姿を目撃するけど、その変化に適応できなかった上に長く権力に居すぎたおかげで、アメリカとはこうあるべきという信念に固執し過ぎて自分への批判に耳を貸さなかった。その結果として、彼のキャリアが失敗に終わったというのが僕の意見だね。――フーバーの下で働き続けるギャンディは献身と自己犠牲の人物としてとれますよね。ナオミ:そうね、フーバーと違い彼女についてはほとんど情報はなかったわ。分かったことと言えば彼の下で50年働いたことと独身だったこと、仕事に人生を捧げていたということくらいね。だから、それ以外の人物像については、私たちが埋めていかなくちゃならなかったの。最初に脚本を読んだときに脳裏に浮かんだのは、『どうして彼女はこんな風に生きたのかしら?』という思いだったわ。だって、キャリアを追求して仕事に生きるなんていうことは当時の女性の常識から外れたことだったから。きっと彼女は時代の先を歩いていた女性だったんでしょうね。周囲とは違う考え方や行動をする女性というのは、世の中の女性の刺激になるものだと思う。あと、フーバーがギャンディを見初めて求婚したということ、しかも、それが彼自身のためだけじゃなくて母親を喜ばせるためだったという設定も面白いと思ったわ。――劇中、老年期に入ったキャラクターも演じていますが、これらの役作りは?レオ:ありがたいことにクリントは、老年期の撮影を最後の2週間に持ってきてくれたんだ。キャラクターの足掛かりがしっかりとできている中で撮影に臨めたよ。最後の数週間は毎日、特殊メイク用のイスに6~7時間座りっぱなしだったよ。僕にとってチャレンジはメイクだけでなく、老年期独特の動きだった。それから50年以上のキャリアを誇る男の貫禄をどう出したらいいのか?若きロバート・ケネディと対峙したとき、政治の“せ”の字も分かってない鼻持ちならない若造を相手にしているような口ぶりや態度をどう表したらいいのか?これは僕らにとって大きなチャレンジだったけど、クリントはその環境を作ってくれた。最小限の優秀なスタッフだけを揃えるというクリントの演出スタイルは、僕にとっては理想的なものだったよ。アーミー:メイクはとても有効的だった。というのも、いったんメイクが済むと、そこにいるのは年老いたふりをしている自分じゃなくて、本当に年老いた僕だったからね。イーストウッド:それに、81歳の監督が目の前にいるしね(笑)。アーミー:でも僕らより元気すぎて参考にはならなかったよ(笑)。イーストウッド:フーバーがそれぞれの大統領に会いに行くシーンを見比べてみると分かるよ。どのシーンも同じように撮ってるんだが、年老いて、ニクソンに会いに行くときにも彼は若い頃と同じ所作をする。比較してみると劇的に違っていることが分かるよ。――脚本を執筆する際のリサーチの中で感じたことは?ランス:リサーチが大変な作品だったよ。伝記を読むとその本ごとに意見の一致よりもむしろ矛盾する点が多かったからね。だから、まずそうした意見が一致しない部分を確認していったんだ。僕にとっていつも重要なのは「なぜ?」という問いかけだ。このフーバーという男が強大な権力を手に入れ、長くその座にいた男であることは分かった。僕が興味を持ったのは「なぜ彼がそうなったのか?」という部分だ。そこを追究することでこの作品は見ごたえのある人間ドラマになっているよ。フーバーの許されない“愛”や生い立ち…そこに僕は答えを求めたんだ。具体的に、そこにどんなドラマが隠されているのか――?座談会<後編>ではフーバーとトルソンの関係を貫く“愛”をレオとアーミーがどのように表現したのか?またイーストウッド監督が採用した、型破りの演出について明かされるほか、イーストウッドが俳優復帰についても告白!あり得ないメンツによる赤裸々な座談会をお見逃しなく。『J・エドガー』は1月28日(土)より全国にて公開。■関連作品:J・エドガー 2012年1月28日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:ディカプリオ×イーストウッドが初タッグ『J・エドガー』独占試写会に30組60名様ご招待J・クルーニー、レオ、ブラピの3大スター対決!ゴールデン・グローブ賞候補が発表これがレオ様!?悲願のオスカー獲得を狙う、究極の“変身後”を公開レオナルド・ディカプリオ、11年11月11日に37歳の誕生パーティを開催英雄の素顔は正義、それとも悪?『J・エドガー』予告編&US版ポスター解禁!
2012年01月20日加瀬亮のフィルモグラフィーの大半を占めるのは、映画のタイトル。その数60本以上。初めて友人の芝居を観たときの感動が彼の“演じる”スイッチを押し、現場製作スタッフ、(浅野忠信の)付き人を経て、2000年の映画『五条霊戦記』によって俳優・加瀬亮の名前はスクリーンに刻まれた。それから11年。ドラマやCMでも活躍中だが、ずっと映画に寄り添って生きてきた彼には、やはり俳優ではなく映画俳優という肩書きを添えたくなる。そんな彼が日本から世界へ──2006年のクリント・イーストウッド監督による『硫黄島からの手紙』に続いてのハリウッド長編映画出演となったのが、ガス・ヴァン・サント監督の最新作『永遠の僕たち』だ。『永遠の僕たち』は、死にとらわれた少年・イーノックと余命3か月の少女・アナベルのラブストーリー。加瀬さんは、イーノックの話し相手、特攻隊員の幽霊・ヒロシを演じている。「君の役を用意できそうなんだ。脚本を読んで感想を聞かせてくれないか?」というガス・ヴァン・サント監督からの1通のメールが出演のきっかけ。けれど、2人の出会いは7年前に遡る。「初めて監督と出会ったのは『エレファント』で来日したときでした。僕が『マイ・プライベート・アイダホ』が好きだって言っていたのを雑誌の編集の方が覚えていてくださって、対談を組んでくれたんです。監督の映画はほとんど観ていて、大好きな監督なのでそのときは緊張しすぎてあまり話せなかったんです。メールアドレスも教えてもらったのに、恐れ多くてメールもできなくて…。それでも、新しい映画を持って来日するたびに事務所に連絡をくれて、『今キャストのみんなと来日しているから遊びに来いよ、一緒に飯に行こう、自分は取材で忙しいからキャストをどこかに連れていってやってくれ』とか、声をかけてくれて、交流は続いていました。そして、今回の映画で初めて(僕のところに)メールが来て…。“とても良かったです”と、脚本の感想を送ると、じゃあオーディションを受けてくれって」。今回の撮影の舞台、監督の故郷・ポートランドへ向かうことに。映画はキャスティングで決まるという人もいるように、ヒロシ役は加瀬さん以外に考えられないほどのベストキャスティングと言えるだろう。しかも「えっ?」と意表を突く幽霊としてスクリーンにたたずむ。ガス・ヴァン・サント監督への賛辞はこうだ。「監督はまっすぐにくる(表現する)人ではないので(笑)、ベタなラブストーリーにはならないだろうなとは思っていたんですが、生きている人と同次元で幽霊を扱っているところは、さすがというか、監督らしいというか。ほかの映画でもあまり見たことがない、独特の設定ですよね。ほかの若い監督がこの映画を撮ったら、もっとドラマチックに描いて、きっとイタい映画になっていたと思う(苦笑)」。難病もの、生と死、恋愛…わざとらしい感傷映画に陥りやすいテーマであるのに、そこにたどり着かないのがガス・ヴァン・サント監督らしさ。なんとも言えない優しい気持ちが観客の心に流れるはず。それは監督自身が持っている優しさでもあり──「優しいけれど、ただ単純に優しいんじゃなく、いろいろなものを見て絶望を引き受けたうえでの優しさなんです。たとえば、『マイ・プライベート・アイダホ』は、最後ひどい目にあって路上で倒れているけれど、それでもニコちゃんマークが浮かび上がる、ああいう感じって心に突き刺さるんですよね。『永遠の僕たち』もそうですが、インディペンデントというか、パーソナルな部分から始まって最終的にパーソナルなところに届く、そういう作品が僕自身とても好きです」と語る加瀬さんの表情ももちろん優しい。とある理由で高校をドロップアウトし、生きることに背を向けたイーノック。彼が出会い恋をしたのは、余命3か月の難病に侵されていた可憐な少女・アナベル。演じるのは、昨年急逝した名優デニス・ホッパーの愛息ヘンリー・ホッパーと、『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカだ。瑞々しい若者たちの恋愛をそっと見守るヒロシを演じることで「自分自身の過去の恋愛を思い出したりしました。でも、ヘンリーやミアと比べると僕はもうオジサンだなと(笑)。ちょっと引いて見ちゃっているところもありました」と、役柄同様に若き俳優たちを現場で見守っていた。その背景には、監督からの「3人仲良くしろよ」という指令があったそう。「とにかく、いろいろな話をしました。ヘンリーとは音楽の話から入って…パソコンを持って互いの部屋に行き来して、お前どんな音楽を聴いているんだ?とか。彼は日本の音楽も好きだったので、曲を交換したり、読んでいる本や好きな映画について…夜中まで話をしていましたね。いまもミアやヘンリーとも連絡をとっているけれど、彼らの家族も撮影現場に遊びに来たりしていて、実はミアの弟とも仲が良かったりします(笑)。『今日○○のライヴがあるから、みんなで行こうか?その前にこのシーンを片づけちゃおう』。みたいな、ほんとに境界のない、温かい現場でした」。また、“若さと死”というガス・ヴァン・サントの作家テーマに触れ、ヘンリーの父である名優デニス・ホッパーの死に触れることで、加瀬さんのなかで生と死の概念が変わった。「文字で表現すると誤解されてしまうかもしれないけれど、死は当たり前のことであるんだと考えるようになりました。この映画の撮影をしている間、デニス・ホッパーは闘病中で、撮影が終わった少し後に亡くなったんです。そういうことを抱えながら仕事をしていたヘンリーを僕はすぐそばで見ていたわけで。そのとき、漠然とした意味で、死は当たり前のことなんだ、そう思いました」。同じような感覚を『永遠の僕たち』を観た人は感じるだろう。死はごく自然のことであると。そして、哀しみの先に微笑みたくなる。そんな感動を求めるがゆえに、人は映画を観たくなり、俳優は表現したくなるのかもしれない。今年は『永遠の僕たち』のほかに『婚前特急』『東京オアシス』が公開、来年2012年は当たり役となった連続ドラマ『SPEC』の劇場版『SPEC~天~』と世界的巨匠アッバス・キアロスタミ監督の『THE END』(原題)が公開予定。今後どんな映画俳優の道を歩むのかも気になる。「もともと飽き性な性格なんです。だから、10年以上もこの仕事を続けていることに自分が一番驚いている。演じるのはもう嫌だっていう瞬間はたくさんあったけれど…それでも演じることを続けていられるのは、日常じゃない時間や場所に行くこと、日常で味わえない感覚を味わえること、それが自分にとっての面白さなのかもしれないです。映画を作ること演じることは一緒でも、人も場所も毎回変わる、10年前の僕と今の僕も当然違う、その時の等身大の自分から始めるしかなくて…。でも、決して難しいということではなく、まあ(今回は)セリフが英語じゃなかったらもっとやりやすかったですけど(笑)」。10年という軌跡を一瞬ふり返り、垣間見せた加瀬さんのやわらかな表情には、揺るぎない映画への愛が溢れていた。(photo:Toru Hiraiwa/text:Rie Shintani)Stylist:Yuta Kaji/Hairmake:Yasushi Miyata■関連作品:永遠の僕たち 2011年12月23日よりTOHOシネマズシャンテ、シネマライズほか全国にて順次公開SPEC~天~ 2012年4月7日より全国東宝系にて公開© 2012 映画「SPEC~天」製作委員会■関連記事:加瀬亮、ハリウッド進出第2弾!現場での仕事は、監督が飼う犬の散歩!?海外で活躍してほしい俳優1位は水嶋ヒロ、2位に向井理必須条件は語学力と長身?シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第20回)“ほっとけない男子”俳優は?【TIFFレポート】加瀬亮、デニス・ホッパーの息子と朝4時までの付き合いを明かす戸田恵梨香インタビュー自分に素直になること。女優としての覚悟の瞬間
2011年12月21日第69回ゴールデン・グローブ賞のノミネーションが15日、ロサンゼルスのビバリー・ヒルトン・ホテルでジェラルド・バトラー、ウッディ・ハレルソン、ソフィア・ヴェルガラらによって発表された。今年カンヌ国際映画祭でも評判を呼んだモノクロのサイレント作品『アーティスト』がミュージカル・コメディ部門の作品賞、主演男優賞、主演女優賞、監督賞など最多6部門にノミネートされ、次いで『ファミリー・ツリー』、『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』が5部門で候補となったほか、アンジェリーナ・ジョリーの初監督作『The Land Of Blood and Honey』(原題)が外国語映画部門で候補に入った。注目はドラマ部門の主演男優賞候補の顔ぶれ。ジョージ・クルーニー(『ファミリー・ツリー』)、レオナルド・ディカプリオ(『J・エドガー』)、ブラッド・ピット(『マネーボール』)というハリウッドの頂点に立つスター3人が揃い、そこに実力派のライアン・ゴズリング(『スーパー・チューズデー~正義を売った日~』)とマイケル・ファスベンダー(『SHAME −シェイム−』)が加わる。ちなみにライアンの主演作でドラマ部門作品賞候補になった『スーパー・チューズデー~正義を売った日~』はジョージの監督作。ライアンは『ラブ・アゲイン』でミュージカル・コメディ部門の主演男優賞候補でもある。ミュージカル・コメディ部門の主演女優賞候補にジョディ・フォスターとケイト・ウィンスレット(『おとなのけんか』)、シャーリーズ・セロン(『ヤング≒アダルト』)のオスカー受賞女優が顔を揃えているのも話題だ。ハリウッド外国人映画記者協会会員の投票によって決まるゴールデン・グローブ賞で人気の高いクリント・イーストウッド監督の『J・エドガー』は作品賞、監督賞とも候補にならず、ドラマ部門作品賞で『戦火の馬』がノミネートされたスティーヴン・スピルバーグは監督部門で候補入りは果たせなかった。代わりに健闘が目立ったのはこれまでの賞レースであまり目立つことのなかったウディ・アレン監督の『Midnight In Paris』(原題)。作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、監督賞、主演男優賞、脚本賞の4部門で候補となっている。アカデミー賞のゆくえを占う前哨戦のハイライトでもあるゴールデン・グローブ賞授賞式は2012年1月15日(現地時間)にロサンゼルスで開催予定。主なノミネーション結果は以下の通り。<ドラマ部門>作品賞(ドラマ部門)『ファミリー・ツリー』『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』『ヒューゴの不思議な発明』『スーパー・チューズデー~正義を売った日~』『マネーボール』『戦火の馬』主演女優賞(ドラマ部門)グレン・クローズ(『アルバート・ノッブス』)ヴィオラ・デイヴィス(『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』)ルーニー・マーラ(『ドラゴン・タトゥーの女』)メリル・ストリープ(『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』)ティルダ・スウィントン(『少年は残酷な弓を射る』)主演男優賞(ドラマ部門)ジョージ・クルーニー(『ファミリー・ツリー』)ブラッド・ピット(『マネーボール』)ライアン・ゴズリング(『スーパー・チューズデー~正義を売った日~』)マイケル・ファスベンダー(『SHAME −シェイム−』)レオナルド・ディカプリオ(『J・エドガー』)<ミュージカル・コメディ部門>作品賞(ミュージカル・コメディ部門)『50/50 フィフティ・フィフティ』『アーティスト』『Bridesmaids』(原題)『Midnight In Paris』(原題)『マリリン 7日間の恋』主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)ジョディ・フォスター(『おとなのけんか』)シャーリーズ・セロン(『ヤング≒アダルト』)クリステン・ウィグ(『Bridesmaids』<原題>)ミシェル・ウィリアムズ(『マリリン 7日間の恋』)ケイト・ウィンスレット(『おとなのけんか』)主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)ジャン・デュジャルダン (『アーティスト』)ブレンダン・グリーソン( 『The Guard』<原題>)ジョセフ・ゴードン=レヴィット(『50/50 フィフティ・フィフティ』)ライアン・ゴズリング(『ラブ・アゲイン』)オーウェン・ウィルソン(『Midnight In Paris』<原題>)助演女優賞ベレニス・ベジョ(『アーティスト』)ジェシカ・チャステイン(『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』)ジャネット・マクティア(『アルバート・ノッブス』)オクタヴィア・スペンサー(『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』)シェイリーン・ウッドリー(『ファミリー・ツリー』)助演男優賞ケネス・ブラナー(『マリリン 7日間の恋』)アルバート・ブルックス(『ドライヴ』)ジョナ・ヒル(『マネーボール』)クリストファー・プラマー(『人生はビギナーズ』)ヴィゴ・モーテンセン(『A Dangerous Method』<原題>)監督賞ウディ・アレン(『Midnight In Paris』<原題>)ジョージ・クルーニー(『スーパー・チューズデー~正義を売った日~』)ミシェル・アザナヴィシウス(『アーティスト』)アレクサンダー・ペイン(『ファミリー・ツリー』)マーティン・スコセッシ(『ヒューゴの不思議な発明』)脚本賞ウディ・アレン(『Midnight In Paris』<原題>)ジョージ・クルーニー&グラント・ヘスロヴ&ボウ・ウィリモン(『スーパー・チューズデー~正義を売った日~』)ミシェル・アザナヴィシウス(『アーティスト』)アレクサンダー・ペイン&ナット・ファクソン&ジム・ラッシュ(『ファミリー・ツリー』)スティーヴン・ザイリアン&アーロン・ソーキン(『マネーボール』)アニメーション賞『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』『長ぐつをはいたネコ』『カーズ2』『ランゴ』『アーサー・クリスマスの大冒険』外国語作品賞『The Flowers of War』(英題/中国)『In the Land of Blood and Honey』(アメリカ)『別離』(イラン)『The Skin I Live In』(英題/スペイン)『少年と自転車』(ベルギー/フランス/イタリア)(text:Yuki Tominaga)■関連作品:第69回ゴールデン・グローブ賞 [アワード] 2011年12月15日(現地時間)にノミネート発表、2012年1月17日に授賞式開催。ファミリー・ツリー 2012年4月GW、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2011 Twentieth Century Foxスーパー・チューズデー~正義を売った日~ 2012年3月31日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Ides Film Holdings, LLC ヘルプ~心がつなぐストーリー~ 2012年3月31日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.ヒューゴの不思議な発明 2012年3月9日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.マネーボール 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開戦火の馬 2012年3月2日より全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.アルバート・ノッブス© Morrison Films / Chrysalis Films 2011 マーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.J・エドガー 2012年1月28日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.ドラゴン・タトゥーの女 2012年2月10日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.アーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilmSHAME−シェイム− 2012年3月、シネクイント、シネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開© 2011 New Amsterdam Film Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Instituteマリリン 7日間の恋 2012年3月24日より全国にて公開© 2011 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.ヤング≒アダルト 2012年2月25日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures and Mercury Productions, LLC. All Rights Reserved.おとなのけんか 2012年2月18日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開50/50 フィフティ・フィフティ 2011年12月1日よりTOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 IWC Productions,LLC■関連記事:“希望”への想いを込めてスピルバーグ最新作『戦火の馬』予告編&ポスター公開これがレオ様!?悲願のオスカー獲得を狙う、究極の“変身後”を公開M・スコセッシ監督、次回作は遠藤周作の「沈黙」映画化とラジオ・インタビューで明言スピルバーグ「希望は必ず見つかる」とエール!『戦火の馬』ワールド・プレミア開催「私のお兄ちゃんだったら…」『50/50』アナ・ケンドリック、監督にゾッコン?
2011年12月16日近年、海外の映画祭や各映画賞をにぎわせる日本人俳優たちの活躍が数多く聞かれる。日本での活動はもちろん、海外で製作された映画にTVドラマ、舞台とその活躍の幅を広げている。“ハリウッド俳優”の仲間入りする者も少なくなく、国境や言葉の壁を越えた彼らの活躍は、同じ日本人にとって嬉しいもの。シネマカフェと旬の俳優のインタビューを中心に映画、演劇の最前線を届ける雑誌「acteur アクチュール」のコラボレーションによるランキング企画では、ずばり「海外での活躍に期待する俳優」をテーマに読者投票を実施した。注目の結果をここで発表!海外で活躍するなら、やはり英会話能力は必須!ということで、帰国子女で180センチのモデル体型、さらに容姿端麗の慶應ボーイと、海外でも通用するポテンシャルを持つ水嶋ヒロが並みいる強豪を押しのけ、圧倒的な得票で見事1位を獲得!映画『BECK ベック』では流暢な英語を披露しており、その語学力はファンはもちろん、広く知られるところ。「語学がネイティブ並みに堪能。容姿が海外の人に引けをとらないほど端麗」(30代・女性)、「あの英語力と美貌で世界を魅了してほしい」(40代・女性)とその期待値はかなり大きい様子。さらに、「自分の意見をきちんと持っている」(30代・女性)、「ストイックに役柄に向き合うところ」(50代・女性)と生まれ持った才能に加え、役者としての資質に期待する声も。2位には、同じく『BECK ベック』での共演者がランクイン。今年、爆発的に知名度を上げ一躍人気俳優へのステップを駆け上がった明治大学出身の超秀才俳優・向井理。帰国子女ではないが、今年劇場公開された主演作『僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia.』のプロモーション時には、日本外国特派員協会にて行われた会見で外国人記者を相手に堂々の英語スピーチをやってのけ、世間を驚かせた。「英語も堪能だし、体格的にも恵まれている。海外で活躍するいままでの日本の俳優さんにはいない爽やか系」(30代・女性)、「透明感のある視線、日本人ならではの爽やかな雰囲気を世界に広めてほしい」(30代・女性)と英会話能力と共に日本男優ならではの“爽やかさ”を武器に海外進出を望む女性が多数。一方、惜しくも僅差で3位となったのは岡田将生。現在公開中の『アントキノイノチ』で主演を務め、釜山映画祭での上映や第35回モントリオール世界映画祭での「イノベーションアワード」受賞を経て、海外での評価を集めた岡田さんには「世界共通のイケメン。まだ22歳、可能性を秘めている」(30代・女性)、「アンドリュー・ガーフィールドのような繊細さと、他をよせつけぬ男前。あとは経験でしょう」(20代・女性)とこれからの成長に期待する声が。本作で不安定な若者の心を見事に演じきった彼がどんな俳優に育っていくのか。日本のみならず世界からの注目度は今後増していくはず。続いて第4位には加瀬亮。クリント・イーストウッド監督作『硫黄島からの手紙』や間もなく公開されるガス・ヴァン・サント監督の最新作『永遠の僕たち』で、上位3名より一足早く海外作品への進出を果たしている。「空気感がしっかりしていて、どこに行っても負けなさそう。出演映画も海外で評価されているから」(20代・女性)と俳優としての実績、安定感ともに申し分ないとの意見が集まった。実は、幼少期をアメリカ・ワシントン州で過ごしている加瀬さん。語学力においても上位3名の中でも実はトップかも?そして、5位には渡辺謙がランクイン。『ラスト サムライ』への出演以降、“ケン・ワタナベ”の愛称で海外から多数のオファーを受ける正真正銘の“ハリウッド・スター”である。「いままで以上の活躍を期待したい」(60代・男性)という声に表れているように、ハリウッド作品での初の日本人主演の偉業に期待がかかる。このほかにも、『ヒミズ』で注目を集める染谷将太を始め、高良健吾や二宮和也(嵐)、女優陣では満島ひかり、榮倉奈々といった若手俳優勢に期待する声も多く聞こえた。来年の世界3大映画祭での日本人俳優たちの活躍にも期待したいところ。「acteur アクチュール」公式サイト■関連作品:はやぶさ遥かなる帰還 2012年2月11日より全国にて公開© 2012「はやぶさ」製作委員会永遠の僕たち 2011年12月23日よりTOHOシネマズシャンテ、シネマライズほか全国にて順次公開アントキノイノチ 2011年11月19日より全国にて公開© 「アントキノイノチ」製作委員会僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia. 2011年9月23日より全国にて公開© 2011「僕たち」フィルムパートナーズBECK ベック 2010年9月4日より全国にて公開© 2010『BECK』製作委員会/© ハロルド作石/講談社■関連記事:難役乗り越え、会心の笑み松坂桃李『アントキノイノチ』舞台裏の貴重な写真が到着“ほっとけない男子”俳優No.1は岡田将生!人気子役・鈴木福は僅差で3位渡辺謙、映画『はやぶさ』の被災地での試写会実施を約束岡田将生「何だよ、みんな…」榮倉奈々ら共演者&瀬々監督からのサプライズに号泣!9割の人が絆について考えたと回答!『アントキノイノチ』グッと来るシーンは…?
2011年12月14日監督クリント・イーストウッド、主演レオナルド・ディカプリオの夢のタッグで、FBI初代長官にして8人の歴代大統領からも恐れられた伝説の男ジョン・エドガー・フーバーの生涯を描いた映画『J・エドガー』。20代から70代までをひとりで演じきったディカプリオが特殊メイクを施し完成させた、晩年のJ・エドガーのビジュアルがこのほど公開となった。“国を守る”という大義名分のもと、約50年もの間アメリカのあらゆる機密を掌握し、8人の歴代の大統領さえも及ばない権力を駆使し、アメリカの法の番人として君臨し続けたFBI初代長官、ジョン・エドガー・フーバー。彼の野望、企み、葛藤、苦悩、波乱に満ちたその生涯を通して、彼の行った“正義”を明らかにしていく。今回新たにお披露目となったのは、とてもディカプリオとは思えない、悲痛な面持ちで何かを思索している晩年のエドガーの姿。ディカプリオはフーバーの容貌に近づけるため、目の色や髪の色はもちろん、年齢に応じて白髪のヘアピースも加えていき、富士額の毛を抜いては、二重あごに見えるように首筋にも特殊メイクを施し、鼻孔用増強剤で鼻の形を歪めるなど徹底的に特殊メイクを追求。その完成度は、撮影現場でイーストウッド監督が老け顔の特殊メイクを施したディカプリオとすれ違ったときに、全く気づかなかったとのエピソードもあるほど。その姿にイーストウッド監督は、「レオのメイクは本当に素晴しかった。あのメイクをしたレオがいることで、J・エドガー・フーバーの存在を実感できたよ」と満足げに語っている。過去に『ギルバート・グレイブ』、『アビエイター』、『ブラッド・ダイヤモンド』と3度にわたりオスカーにノミネートされながらも受賞を逃してきたディカプリオの悲願のオスカー獲得が期待される本作。ディカプリオは、「この映画は本質的にフーバーという人物の内面を描いている。僕自身、演じているのがどんな人物なのかをしっかり理解できたと思う。クライド・トルソン、ヘレン・ガンディ、そして母親との関係によって全生涯、全キャリアを通してフーバーという人物ができていった。それが興味深かったからこそ、僕は毎日撮影を続けられた。観客にもその点に興味を持ってほしい」と自信をもって本作を送り出す。『J・エドガー』は2012年1月28日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:J・エドガー 2012年1月28日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:レオナルド・ディカプリオ、11年11月11日に37歳の誕生パーティを開催英雄の素顔は正義、それとも悪?『J・エドガー』予告編&US版ポスター解禁!収監を目前に控えたリンジー・ローハン、レオの新作アフター・パーティに乱入?【ハリウッドより愛をこめて】2012年アカデミー賞はビッグネームの対立に?レオナルド・ディカプリオ、うら若きモデル2人を手玉にとる二股交際?
2011年12月12日レオナルド・ディカプリオが主演を務めるクリント・イーストウッド監督の最新作『J・エドガー』の日本版ポスターが公開され、イーストウッド監督のコメントが届いた。その他の写真映画は、1924年にFBIの前身である捜査局(BOI)の長官に任命され、後に連邦捜査局(FBI)の初代長官に就任。72年に亡くなるまで8人の歴代米国大統領に仕えながら犯罪撲滅に務める一方で、その捜査手法や謎めいた私生活が物議をかもしたジョン・エドガー・フーパーの半生を実話を基に描いた作品。イーストウッド監督は圧倒的なスピードで新作を発表し、その多くが極めて高い完成度を誇る現代最高の映画作家のひとりで、多くの企画や脚本が寄せられているはずだ。その中でイーストウッド監督が新作の題材として選んだのが実在のFBI長官の半生を描いた大作だ。フーパーが長官を務めていた時代を生きたイーストウッド監督だけに、何かしらよせる想いがあることが予想されたが、意外にも「私は彼についてあまりよく知らなかった」と語る。監督は本作を「これは人間関係を描いたストーリーなんだ。フーパーと、彼をめぐるあらゆる人々との親密な絡み合いが描かれている」と説明。さらに「これが単なる伝記映画だったら、私はやりたいと思わなかっただろうね。私は人間関係を描く映画が好きなんだよ」とコメントしている。近年でも、ラグビー南アフリカ代表の実話を基にした『インビクタス/負けざる者たち』や、太平洋戦争を日米双方の視点で描いた『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』など、実際にあった出来事をベースに映画を発表してきたイーストウッド監督だが、確かにいずれの作品も“物語”だけでなく、そこでの人間関係や、事件の背後にひそむ巨大な力、どんな事件にも内在している普遍的な真理や不条理を描き観客を圧倒的してきた。日本の観客にとって、フーパー長官はなじみの薄い人物かもしれないが、イーストウッド監督のコメントの通り、『J・エドガー』は観客が米国史の予備知識がなくとも向き合える“人間関係を描く映画”に仕上がっているようだ。『J・エドガー』2012年1月28日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2011年12月02日クリント・イーストウッド監督待望の最新作『J・エドガー』の予告編がこのほど公開になり、主演のレオナルド・ディカプリオ演じる実在の人物ジョン・エドガー・フーパーの姿がお披露目された。『J・エドガー』予告編映画は、1924年にFBIの前身である捜査局(BOI)の長官に任命され、後に連邦捜査局(FBI)の初代長官に就任。72年に亡くなるまで8人の歴代米国大統領に仕えるながら犯罪撲滅に務める一方で、その捜査手法や謎めいた私生活が物議をかもしたジョン・エドガー・フーパーの半生を実話を基に描いた作品。ディカプリオのほか、ナオミ・ワッツ、ジュディ・デンチ、ジョシュ・ルーカスらが出演し、『ミルク』でアカデミー賞を受賞したダスティン・ランス・ブラックが脚本を執筆。そのほか、撮影のトム・スターン、編集のジョエル・コックス、プロダクション・デザインのジェームズ・J・ムラカミら『グラン・トリノ』『チェンジリング』『インビクタス/負けざる者たち』などを手がけてきたイーストウッド常連スタッフが顔を揃えている。このほど公開された予告編では、ディカプリオ演じるJ・エドガーのナレーションと陰影に富んだ映像によって、彼の半生が次々に展開。自らの正義を信じ、米国の治安を守るために駆け足で権力の階段を駆け上がるも、常に多くの問題を抱え、母の愛に干渉され続けながら、その一生をまっとうした彼の姿がテンポよく描かれている。イーストウッド監督は、過去にも20世紀を代表する音楽家でジャズ・ミュージシャンのチャーリー・パーカーを主人公にした『バード』や、映画監督ジョン・ヒューストンをモデルにした『ホワイトハンター ブラックハート』、太平洋戦争を戦った栗林忠道陸軍大将を主人公にした『硫黄島からの手紙』など、史実を題材にした作品を発表しており、最新作『J・エドガー』も多くの映画ファンの注目を集めることになりそうだ。『J・エドガー』2012年1月28日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー(C) 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2011年11月11日名匠クリント・イーストウッド監督、レオナルド・ディカプリオ主演という最強タッグで、早くもアカデミー賞受賞の呼び声高い『J・エドガー』の予告編と2種類のアメリカ版ポスタービジュアルがこのほど解禁となった。1924年にアメリカ連邦捜査局(FBI)の前身、捜査局(BOI)の長官、35年に改名した連邦捜査局の初代長官に任命され、1972年に亡くなるまで半世紀近くにわたってアメリカの法の番人の長として一国を支えたとされる“英雄”ジョン・エドガー・フーバーの輝かしい功績の裏に隠された真実を暴き出す本作。その巨大な権力から歴代の米国大統領でさえ畏怖と非難と崇拝の対象だったというJ・エドガーだが、予告編に映るエドガー役のレオナルドの姿からもその片鱗が垣間見える。まず冒頭で、彼の口から「道徳の低下を放置しておけば、悪がはびこる」と、確固たる信念が語られる。彼の無慈悲なまでの悪への断罪の心からくる行動は数多くの功績を残し、崇められる一方で、超法規的とも言える強引なやり方が“影の支配者”としてのイメージを生むことに。さらに、指紋照合による“国民の管理”を法として成立させるため、右腕である部下の制止も聞く耳持たず「国家保全には、法を曲げることも必要だ」と、大統領を相手取った裏工作を淡々と進めていく、エドガーの姿が映し出される。まるで“正義”という名の魔物に服従する奴隷かのように、危険を顧みず徹底的に“悪”を斬っていく、エドガーの姿はまさに冷淡。その半生に隠された真実が明かされたとき、彼の成したかった正義がどのように評価されるのかも興味深いところ。また、今回予告編と共に公開となったアメリカ版のポスターには、何かを強く主張しているような表情のエドガーの背景にアメリカ国旗の赤と白のストライプが全面に敷かれており、エドガーがいかに同国で影響力を持った人物であったのかが伺い知ることができる。果たして、彼が人生を賭して貫いたものは正義か、それとも悪だったのか?まずは予告編映像をチェック!『J・エドガー』は、2012年1月28日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:J・エドガー 2012年1月28日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:収監を目前に控えたリンジー・ローハン、レオの新作アフター・パーティに乱入?【ハリウッドより愛をこめて】2012年アカデミー賞はビッグネームの対立に?レオナルド・ディカプリオ、うら若きモデル2人を手玉にとる二股交際?クリント・イーストウッド、3年ぶりに俳優業に復帰か?映画主演を検討中レオ、FBI長官役で悲願のオスカーなるかイーストウッド監督作とのタッグ作公開決定
2011年11月11日レオナルド・ディカプリオがFBIの創立者J・エドガー・フーバーを演じる『J・エドガー』のロサンゼルス・プレミア後のアフターパーティにリンジー・ローハンが押しかけ、ちょっとした騒動を引き起こした。リンジーは3日、「PLAYBOY」誌の撮影を終えた後、パーティ会場のハリウッド・ルーズヴェルト・ホテルに撮影時の衣裳とメイク((黒のミニドレスに真っ赤な口紅)のまま現われ、中に入ろうとした。「セキュリティと口論になったリンジーは、あらゆるセレブの名前を挙げて、『レオに会わなきゃいけないの』と訴えていました」と目撃者は「New York Post」紙に語る。強引に入場した彼女に招待客はドン引き状態だったという。「彼女は会場内をすごい勢いで歩き回ってレオに近づこうとしましたが、彼はセキュリティや友達に囲まれている状態でした」。それでもあきらめがつかず、レオがクリント・イーストウッド監督や脚本を手がけたダスティン・ランス・ブラックと話しているときに、一緒に写真を撮ってほしいと人を介して頼んだが、断られたという。パーティにはロン・ハワードやハーヴェイ・ワインスタイン、ブレット・ラトナーといったハリウッドの一流映画人たちの姿もあり、リンジーは『J・エドガー』も手がける大物プロデューサー、ブライアン・グレイザーに会いたいと探しまくっていたが、グレイザーはすでに会場を後にしていたという。リンジーのスポークスマンは「彼女はパーティに乱入したのではありません。出席者の1人に誘われていたのです。レオとクリントに一緒に写真を撮るようお願いしたかについては知りませんが、会場から出るようには言われていません」とコメントしている。リンジーは保護観察の条件に違反したという理由で30日間の禁固刑を言い渡されていて、9日に収監される予定だ。(text:Yuki Tominaga)© ロイター/AFLO■関連作品:J・エドガー 2012年1月28日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:【ハリウッドより愛をこめて】2012年アカデミー賞はビッグネームの対立に?レオナルド・ディカプリオ、うら若きモデル2人を手玉にとる二股交際?クリント・イーストウッド、3年ぶりに俳優業に復帰か?映画主演を検討中レオ、FBI長官役で悲願のオスカーなるかイーストウッド監督作とのタッグ作公開決定
2011年11月07日11月に突入し、年末がぐっと近づいてきましたね。ということは、アワード・シーズン本番もまもなく到来!そう、ハリウッドにとっては一年の中でも最も盛り上がってくる時期がやってきたわけですが、既に各所の映画評論やエンタテインメント誌、ウェブサイトでは、来るアカデミー賞に向けて各々が受賞を有力視する名前を発表しています。それによれば、2012年のアカデミー賞は“ビッグ・ネーム”の対決の場となりそうですよ。まず、主演男優賞の有力候補との呼び声高いのは、以下の錚々たる豪華俳優勢。ジョージ・クルーニー(『ザ・ディセンダンツ』<原題>)、ブラッド・ピット(『マネーボール』)、レオナルド・ディカプリオ(『J・エドガー』<原題>)、ゲイリー・オールドマン(『Tinker Tailor Soldier Spy』<原題>)、マット・デイモン(『ザ・ズーキーパー』<原題>)、ジャン・デュジャルダン(『The Artist』<原題>)。次に主演女優賞の有力候補として挙げられているのは次の6名のレディたち。メリル・ストリープ(『The Iron Lady』<原題>)、ミシェル・ウィリアムズ(『My Week With Marilyn』<原題>)、グレン・クローズ(『アルバート・ノッブス』)、ルーニー・マーラ(『ドラゴン・タトゥーの女』)、シャーリーズ・セロン(『Young Adult』<原題>)、ジョディ・フォスター(『Carnage』<原題>)である。さらに、監督賞ですが、こちらは“巨匠”勢と無名の新鋭監督のバトルが見られそうです。スティーヴン・スピルバーグ(『戦火の馬』)にウディ・アレン(『Midnight in Paris』<原題>)、クリント・イーストウッド(『J・エドガー』)という巨匠から、ミシェル・アザナヴィシウス(『The Artist』)、アレクサンダー・ペイン(『ザ・ディセンダンツ』)、ジョージ・クルーニー(『The Ides of March』<原題>)まで、こちらも錚々たる名前が挙がっています。そして、栄えある作品賞についてはいまのところ、『The Artist』と『ザ・ディセンダンツ』の候補入りが確実視されていますが、そのほかにも『戦火の馬』に『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』、『マネーボール』、『J・エドガー』、『ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜』、『Midnight in Paris』、『And possibly』(原題)といった作品が名を連ねています。ここに挙げた作品について、詳しい内容を知らない方がほとんどかと思いますが、ご心配なく。まだアメリカでもほとんどの作品がこれからの公開なのですから、また評価も変わってくるのかもしれませんが、これまでの“評論”によれば、ここに挙げた作品がどうやら有力そう。次回のコラムでは、この有力作品たちについて深堀りしていきたいと思っていますので、お見逃しなく!(text:Lisle Wilkerson)(英語原文)Well, everyone as we get closer to the end of the year, you know what this means....AWARDS SEASON!!!!Yep, Hollywood’s favorite time of the year is right around the corner.And OF COURSE there are already various movie critics and entertainment magazines, websites that have already called out the names of who THEY think might be walking away with the Golden Statue come Oscar night.It looks like Academy Awards 2012 might just be the year of the BIG NAME nominee.For Best Actor, the nominees may include:George Clooney(The Desendants),Brad Pitt(Moneyball),Leonardo DiCaprio(J. Edgar),Gary Oldman(Tinker,Tailor, Soldier, Spy),Matt Damon(We Bought a Zoo),Jean Dujardin(The Artist).And for Best Actress:Meryl Streep (The Iron Lady),Michelle Williams(My Week With Marilyn),Glenn Close(Albert Nobbs),Rooney Mara(The Girl With The Dragon Tattoo),Charlize Theron(Young Adult),Jodie Foster(Carnage).As for best Director, it looks like it might be a mixed bag of "old time" directors" teaming up with more unknown directors.Steven Spielberg (War Horse),Woody Allen(Midnight in Paris),Clint Eastwood(J. Edgar),Michel Hazanavicius(The Artist),Alexander Payne(The Descendants),George Clooney(The Ides of March).And as for the most conveted Best Picture award....so far people seem to agree that The Artist and The Descendants will be a shoo-in for nominations.Some of the other very likely nominees will be:War Horse,Extremely Loud and Incredibly Close,Moneyball,J. Edgar,Midnight in Paris,And possibly,The Girl With The Dragon Tattoo,The Help.Now readers I am sure that you haven’t even heard of most of these films...DON"T WORRY. Most of them haven’t even been released here in the US either! However according to the "current buzz" of the film, critics are saying that these are the forerunners.In my next article I will go into more depth on some of the nominees, so STAY TUNED!!!!■関連作品:The Ides Of March (原題)戦火の馬 2012年3月、全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.J・エドガー (原題) 2012年1月28日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.アルバート・ノッブス© Morrison Films / Chrysalis Films 2011 マネーボール 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開ザ・ディセンダンツ (原題) 2012年、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2011 Twentieth Century FoxTinker Tailor Soldier Spy (原題)My Week With Marilyn (原題) 2012年、全国にて公開■関連記事:ジョージ・クルーニーの元カノが「私たちの関係は父と娘のようだった」と告白【TIFFレポート】仏『最強のふたり』に栄冠日本『キツツキと雨』は審査員特別賞ブラッド・ピット、誘拐され12年間奴隷として生きた男の実話を映画化、出演も6児のパパのブラッド・ピット、「まだまだ子供が欲しい」ジョージ・クルーニーが一歩リード?オスカー前哨戦の火蓋が落とされる!
2011年11月01日マット・デイモンが長編映画監督デビューすることが決まった。「Hollywood Reporter」「Variety」などの業界誌によると、ジョン・クラジンスキー(『恋するベーカリー』)との共同脚本による法律ドラマでタイトルは未定。小さな街にやって来たセールスマン役で主演も務める。14年前に幼なじみで親友のベン・アフレックと脚本を執筆、主演した『グッド・ウィル・ハンティング』でオスカー脚本賞を受賞しているが、ひと足先に『ゴーン・ベイビー・ゴーン』、『ザ・タウン』で監督として活躍を始めたベンに触発されたらしく、最近は監督業に意欲を示していた。マットとジョンは共演経験はないが、同じボストン出身。ジョンの原案を、彼の主演作『お家をさがそう』の共同脚本のデイヴ・エガーズと練り、マットに話を持ちかけ、共同執筆に至った。ジョンの製作会社「Sanday Night Production」のもと、マット、マットの製作パートナーを長年務めるクリス・ムーアがプロデューサーに名を列ねる。スティーヴン・スピルバーグ、クリント・イーストウッド、11月12日(土)より日本公開される『コンテイジョン』のスティーヴン・ソダーバーグ監督など、巨匠、名匠の作品に数多く出演し、撮影現場で多くを学んできたマットがどんな作品を生み出すのか、期待が高まる。(text:Yuki Tominaga)© Media Punch/AFLO■関連作品:コンテイジョン 2011年11月12日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:ロンドンオリンピックに先駆け、この秋の映画は英国男子がアツイ?マット・デイモン×ジュード・ロウ共演『コンテイジョン』試写会に15組30名様ご招待
2011年10月21日日本では高倉健の6年ぶりの映画主演が話題を呼んだが、ハリウッドでも大物の復活劇に注目が集まっている。2008年に監督・主演した『グラン・トリノ』をもって俳優業は引退したと言われていたクリント・イーストウッドが、野球を題材にした新作映画でカムバックするかもしれない。「Hollywood Reporter」誌によると、作品はイーストウッドの製作会社「マルパソ・プロダクション」のビジネス・パートナー、ロバート・ロレンツの監督デビュー作『Trouble with the Curve』(原題)で、視力を失いつつある年老いた野球スカウトの男が娘を伴って、アトランタまで有能な選手をスカウトに行く物語。監督としてはその後も『インビクタス/負けざる者たち』、『ヒア アフター』を発表しているイーストウッドはレオナルド・ディカプリオがFBI長官のジョン・エドガー・フーバーを演じる最新作『J・エドガー』(原題)が完成したばかり。当初は次回作としてビヨンセを主演に『スター誕生』(1937)のリメイクを予定していたが、ビヨンセの妊娠によって製作延期となった。そこでスケジュールに余裕ができ、俳優業への復帰を考えるようになったという。もともと『グラン・トリノ』で完全に引退と決めたわけではなく、その後は監督に専念するが、優れた脚本とめぐり合えば復帰すると考えていたとのこと。彼の心を動かす脚本を手がけたのはランディ・ブラウン。監督デビューを果たすロレンツは『ミスティック・リバー』、『ミリオンダラー・ベイビー』などで助監督を務めている。(text:Yuki Tominaga)© Fame Pictures/AFLO■関連作品:J・エドガー (原題) 2012年1月28日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.インビクタス/負けざる者たち 2010年2月5日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.ヒア アフター 2011年2月19日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. グラン・トリノ 2009年4月25日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:レオ、FBI長官役で悲願のオスカーなるかイーストウッド監督作とのタッグ作公開決定【ハリウッドより愛をこめて】数多くのセレブらが熱い支援「ガンバレ、ニッポン!」『ヒアアフター』、全米におけるソフト売り上げの一部を日本の被災者救済のために寄付J・ロウ、M・デイモンとオスカー女優3人共演の大作スリラーがクランクアップクリント・イーストウッド インタビュー 異色の題材から学び続ける80歳
2011年10月07日