今すぐ建てる顧客を集客したいのは、当然のことです。しかし、SNSやブログを駆使する分散型メディアの時代に、コンテンツマーケティングによって集客やブランディングを成功させるにはどうすればいいのでしょうか。特に住まい事業では大きな課題と言えるでしょう。正解が見えにくい、継続の難しいデジタルマーケティング成功ノウハウを解説するセミナーを、リミア株式会社とアトピッコハウス株式会社で共同開催!ご参加いただける建築事業者の方々を募集します。結果の見えない努力、いつまで続けられますか?「住宅」は安い売り物ではありません。顧客獲得は長期戦であり、成約率を高めようにも容易にはいかないもの。自社メディアを運営したり、SNSを駆使したり、DMを送ったり、見学会を開催したり。果たしてどれが正解なのか!?答えの見えない努力を続けるには、大きな苦労と、時間と手間を要します。そこで、住まい領域のメディアを運営するリミア株式会社は、工務店専用の顧客管理ソフトを開発したアトピッコハウス株式会社と共に、住まい事業者のみなさまに向けたセミナーを開催します。「目先のことばかりを気にした経営方法になってしまっていて、実は将来の経営に不安を感じている」「有効的な集客方法を知りたい」「成約率を上げたい」「顧客管理に困っている」本セミナーはこのような悩みを抱えていらっしゃる住まいづくり関係の建築事業者様に向けた内容となっております。顧客獲得に革命を!住宅領域のデジタルマーケティングセミナー本セミナーでは、これからの時代に役立つデジタルマーケティングの知識、集客に役立つノウハウをお伝えします。目指すのは「すぐに家を建てる人」ではなく「将来家を建てる人」の育成と集客。競合と争って奪い取る契約獲得から、指名で頼まれる契約獲得へのシフトです。さらに将来的なリピートをも促進する、未来と現在、そして未来へと続くマーケティング手法です。会場は鎌倉と渋谷、それぞれ同内容のため、どちらかご都合の良い日時でぜひご参加ください!●セミナー対象・住まいづくり関連企業の経営者/マーケティング責任者/営業責任者●セミナー登壇者:アトピッコハウス株式会社代表取締役後藤坂/リミア株式会社メディアグループディレクター藤島由希/リミア株式会社経営企画室事業開発グループシニアマネージャー石坂一貴●開催概要①鎌倉開催・開催日:2019年5月22日(水)受付13:30、開催14:00〜17:00(無料)/懇親会17:30〜・開催地:〒248-0005神奈川県鎌倉市雪ノ下2-6-5・定員:20名(定員になり次第、受付終了となります)②渋谷開催・開催日:2019年6月13日(木)受付13:30、開催14:00〜17:00(無料)/懇親会17:30〜・開催地:〒150-0002東京都渋谷区渋谷1-3-3ヒューリック青山第二ビル9階・定員:20名(定員になり次第、受付終了となります)※同業他社、および個人の方のご参加はお断りさせていただく場合がございます。●参加費用:無料(事前申込制)※当日ご参加いただいた方限定の特典配布あり!※懇親会は別途有料(5,000円程度の実費)となります。懇親会の会場はご参加の方へ直接ご連絡差し上げます。●お申込み方法・下記のページよりお申込みくださいセミナーお申し込みフォーム左:アトピッコハウス 代表取締役社長 後藤中:リミア メディアグループ ディレクター 藤島右:リミア 経営企画室 事業開発グループ シニアマネージャー 石坂
2019年04月05日今までの日本は新築を購入するのが一般的でしたが、現在は中古の物件を手に入れてフルリノベーションするという流れも多くなってきています。どういったところにメリットがあるのでしょうか?費用面や機能面、将来性もふまえてご紹介します!中古戸建てのフルリノベーション物件が流行!?以前、練馬区にある築47年の中古一戸建てを購入してフルリノベーションした方から住宅相談を受けたことがあります。30代の若いご夫婦でしたが、ご夫婦ともにスタイリッシュな方だったことを今でもはっきりと覚えています。新築住宅の値段と中古一戸建てを比較検討した結果、中古住宅をフルリノベーションした方が自分たちの希望に合致した暮らしを手に入れられるとの結論にいたったとのことでした。「予想より少し予算がオーバーしましたが(笑)」とのことでしたが、フルリノベーションゆえに見た目はまるで新築そのもの。事情を知らない人が見れば「これが中古住宅なの?」と驚くことは必至です。良質な中古住宅が大量に出回っているという事情に加え、古い家を再生させて大事に使うという欧米式の考え方がかなり浸透してきているのが今の状況です。【費用】戸建てフルリノベーションor新築戸建て大まかな話にはなりますが、結論からお話しすると新築戸建てにかかる費用を100とすると、中古一戸建てを購入してフルリノベーションした場合は60~80といった数字で収まるはずです。もちろんドイツ製の高級キッチンを入れ、ドアは無垢材の1枚物を全室に入れ……と、贅沢をいえば予算は高騰します。でも、一般的なものを選んでいけば値段が大きくなることはあまりないと思います。もちろんおしゃれ感の演出は絶対条件ですよ。このポイントをしっかり押さえても上記の値段感におさまるということです。新築同様に戸建てリノベーションでも住宅ローンが使えます。とくに小規模のリフォームとは違いますので、なかなか全額を現金でまかなうのは難しいでしょう。ただ、金利に関しては新築ローンの方が安く設定されています。また、返済期間も新築よりリノベーションは短期の設定となっていますので各金融機関に確認をしてください。政府が行っている『住宅ストック循環支援事業』という補助金制度があるのでご紹介しておきましょう。あなたが良質な中古住宅を購入する前提としてですが、住宅の劣化状況や欠陥の程度を診断するインスペクション費用として5万円の支給制度があります。良質な中古一戸建てが増えてきたとはいえ、なかには粗悪な一戸建てがあるのも事実です。ですから、購入する前の段階でプロに住宅を診断してもらうのを私はおすすめします。その時の費用の一部が補助金として支給されるのです。断熱、エコ設備、バリアフリー、耐震改修など現状よりも良質な住宅にリフォームすると補助金の対象となり、が該当しますが、30万円を上限として支給されます。ただし、耐震改修に関しては上限は45万円となります。【機能性】フルリノベーションマンションor新築戸建て防犯も機能の一部。重要ですよね。特に女性として関心事の高い事柄の一つですが、防犯に関してはマンションが有利。新築一戸建てではドアのみならず、すべての窓に防犯機能を付けなければ、侵入されるリスクは消えません。それに比べてマンションの3階以上であれば、入り口と廊下に面する窓だけ防犯機能を持たせれば安全性は飛躍的に高まります。これは新築一戸建てに軍配があがるでしょう。新築一戸建てはフリー設計であるかぎりすべてが自由になります。それに比べてマンションは枠が決まっているだけに制約がかかります。とくに水回りは配管の関係があるので、自分好みの家事動線が構造上無理なケースが出てきます。【将来性】フルリノベーションマンションor新築戸建てマイホームを取得した時はまったく想定していなくても、事情が変わってそれを売却することもありえます。その際には1円でも高く売りたいのは当然ですよね。一戸建ても建ててすぐは新築という冠がついているのですが、10年も経過すれば新築一戸建ては中古一戸建てになってしまいます。これに比べてリノベーションしたマンションも中古には変わりませんが、リノベーションをしている分有利な扱いになります。マンションフルリノベーション物件と新築一戸建て物件の資産価値比較はとても難しいのですが、比較的好立地に建っているマンションであれば、売却時の有利性は高いと判断できます。こう考えると、条件付きながらもリノベーションマンションが売却時には有利だと私は判断します。【まとめ】フルリノベーションマンションor新築戸建て基準とする軸を何にするかで大きく判断は異なりますが、やはり立地条件だけは最低限押さえてください。この立地によってすべては大きく変わるといえるでしょう。もちろん、そこに永住することを決めているならば話は別です。しかし、これから20年、30年という永いスパンを考えると、立地によって判定は大きく異なるとしか言いようがありませんね。立地条件を考慮しない場合ですが、庭があるライフスタイルを良しとするか否かも重要でしょう。犬を飼いたいという絶対的な希望があるならば庭が欲しいところですし、そもそもマンションでは犬を飼うことができないかもしれませんので。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!フルリノマンションorフルリノベ戸建てマンション好きか一戸建て好きかはさておき、フルリノベマンションで注意してほしいのは、マンション自室内は綺麗に生まれ変わるものの、マンションの外観は古いままだということでしょう。これが意外な盲点で、マンションをフルリノベーションした人から聞かれる後悔ポイントの1つです。ただ、この手のことが一切気にならないのであれば、マンションのフルリノベーションはすべてがワンフロアーにコンパクトに収まり、使い勝手の良い住まいとなるでしょう。その反対のフルリノベーション戸建てですが、建て替えが不可能な地域の物件を所有している、あるいはそのような土地を購入したケースにおいては極めて有効な手法となるでしょう。また、一戸建てはマンションと違いお隣や上下階との接点がないので騒音などのトラブルが少なく快適な暮らしができます。ところで、よく言われるように、日本は欧米と比べると極端な新築信仰文化でここまで来ました。これに対してヨーロッパなどは築400年、500年というとんでもない物件がたくさんあり、新築よりもその古さを競い合う傾向があります。建物の構造が違うことや地震の多さが影響してはいるのですが、とにかく日本は異常なほどの新築信仰が跋扈(ばっこ)してきたのです。しかし、一戸建てフルリノベーションやマンションフルリノベーションは、その中身は全くの新築と同様。構造部分だけが古いままなのですが、その構造が耐震性などに対して全く問題ないと判断されれば、ヨーロッパなどのようにリノベーションを積極的にするのも現代の流れにはあっているといえるでしょう!フルリノベーションはお得か?「お得か?」というのは軸にする価値基準を定めなければ答えは出しようがありません。ただ、確実に言えるのは、費用面を軸にすれば新築戸建てよりもフルリノベーションが間違いなくお得と言えるでしょう。既述したように工事費用が30%程度は安くなると思われますので、浮いたお金を他のことに回すことができるからです。あとは、それぞれの優先事項や価値判断に基づいてじっくりと検討してみてください。このアイデアの監修者森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!
2019年04月02日キッチンは毎日のようの使う上に、食材を切ったり油をつかったりと料理をするため家の中でも汚れがつきやすく劣化も早い場所の1つです。新築で建てるさいにはベストだと思っていた設計も使用していくうちに粗がでてくるものです。キッチンリノベーションでできることや費用を確認して、この機会にリノベーションを検討してみてはどうでしょうか?最近はやっているリノベーションって何?そもそもリフォームとリノベーションの意味をご存知ですか?壊れていたり劣化したりしているものを原状復帰させる原状復帰させるだけではなく以前のものより状態のみならず機能性なども向上させるなぜリノベーションが流行しているの?最近流行のリノベーションは何と言ってもキッチンリノベーションでしょう。多くの場合キッチンはリビングなどとつながっていることもあり、家族がもっとも団らんを取る場所でもあります。それに加えてキッチンはある一定の年数がくると傷みも激しくなり、交換せざるを得ない場所でもあるからです。システムキッチンだけを交換するリフォームでもいいのですが、機能を変えたり場合によってはキッチンの場所を変えてしまうことにより、生活スタイル自体を大きく変化させることができるのです。このように生活スタイルにも影響してくるリノベーションが、なぜ今流行っているのでしょうか?国がストック型社会を後押ししているため、リノベーションに掛かる補助金などが充実してきたことが1つの要因として考えられます。また、建築業界にいる私はもちろん知っているのですが、今後は新築住宅の供給が激減して中古住宅が国中に溢れかえると各シンクタンクは予想しています。現在もこの傾向がジワジワと進行しているのですが、これは裏返すと中古の住宅を購入したり、あるいは親と同居して古い家に暮らす世帯が増えていることを意味します。この事実を踏まえれば「キッチンが古臭くて嫌だわ」「このキッチンだけでも新品に変えたい」「中古マンションを買って費用を抑えた分をキッチンリノベーションするかな」という発想が起きても不思議ではないでしょう。なんでも同じですがあることに慣れると、それに満足できなくなり新しいものを模索し始めるのが人間です。この法則はリノベーションにも当てはまります。対面キッチンという言葉が世に出始めて久しいですが、その当時はこれが画期的な響きで「対面キッチン⇒おしゃれ」と世の中の女性は満足していたわけです。リフォームをするにしても、昔ながらのクローズドキッチンを対面キッチンに変える工事をするだけで大満足。これは時代。多くがこうだったのです。しかし、時代を経てリノベーションという言葉が徐々に認知されてくると、ただ単純にキッチンの位置を変えるだけでは満足できなくなってきたのです。「どうせやるならキッチンだけの交換ではなくキッチン動線そのものも変えるくらいの大変革をしたいわ!」となるのも当然でしょう。キッチンリノベーションでこんなことができるやはりこれでしょう。クローズドのみならず対面型キッチンであっても、基本的にキッチンは一家団欒の場であるLDKの片隅に追いやられています。ところがアイランド型にすれば一気に主役のポジションをゲットです。LDKの真ん中とはいいませんが、存在感あるポジションに位置することになるでしょう。テレビの料理番組がそうです。当然ですがキッチンが主役で、できた料理を食べる役の俳優などは片隅のテーブルに座って待っているのです。「アイランド型キッチンなんてお金持ちがすることでしょ?」このように勘違いされている女性がすごく多いことに驚かされます。私は日常的に住宅展示場内にいますが、アイランド型キッチンのある展示場を奥さんが見学すると、このような声がよく聞かれるのです。しかし、イメージしているより身近なリノベーションだとお考えください。アイランド型でも対面キッチンでもよいのですが、キッチンから配膳ができるようにキッチンカウンターを設けることがあります。ものを置けるというメリットはもちろんですが、次のような発想でリノベーションをすることもできるのです。キッチンカウンターをBARカウンターのようにするリノベーションもあり。とくに夫婦だけの世帯にはおすすめします。2人だけで暮らしているのに、奥さんがキッチンに立っているときにご主人はテレビを黙々と見ている……あまり感心しませんね。この考えは昔からありましたが、そのほとんどは完成した後に椅子を置いただけというもの。これでは、すぐに飽きてしまい使われなくなってしまいます。そうならないためにも、キッチンカウンターに長時間座っていられるようなリノベーションをするということです。たとえばスマホ充電用のコンセントをつけるとか、カウンターでも雑誌が読みやすいようにダウンライトをつけるとかが考えられますね。ちょっとした工夫ですが、こうすれば単なるキッチンリフォームではなくリノベーションといえるのです。無印良品、イケア、さらにはダルトンといったブランド力を持つ雑貨があります。もし無印良品が好きならば、キッチンリノベーションの際に無印の小物を使う前提ですべてを変えてしまうのです。そのままストレートに建築士に伝えてください。そうすれば無印の商品を参考に、それに合ったキッチンリノベーションを提案してくれます。こすれば、単なるリフォームではなく、生活スタイルが一気に変化し満足度の高いキッチンライフになることは明白ですね。キッチンリノベーションにかかる費用キッチンの場所を変えるリノベーションを変えないケースと比較すると、どうしてもその費用は増えてしまいます。新調するシステムキッチンを60万円前後のごく一般的な商品を使った場合ですが、おおよその目安は200万円を切るくらいだと考えていいと思います。ただし、キッチンの場所を変えるわけですから、キッチンを撤去した後に想像以上の傷みがあれば補修が必要ですし、あらたにキッチンを設置する場所の床が強度不足と判断されれば、そこでも補強の工事費用が発生する可能性だけは頭に入れておきましょう。次にキッチンの場所を変えないリノベーションです。先ほどの変えるケースと比較すれば、工事費用は当然のことながら費用は安価になります。キッチンだけを交換するリフォームならば、システムキッチン自体の値段を調整すれば安く押さえられます。ただ、それではおしゃれなキッチンリノベーションとはなりません。目に見える範囲のクロスはもちろん変えたいところですし、そのほかの部分も可能な限り手を加えたいですよね。こういった条件でのお話ですが、システムキッチンを比較的安価なものを選択しクロスの張り替えなどをするのであれば、50万円程度でも最低限のキッチンリノベーションができなくはないでしょう。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!キッチンのリノベーションで素敵なキッチンを手に入れようキッチンを含む空間は女性にとって重要な居場所の一つ。そんな大事な場所にいるにも関わらず、使い勝手の悪い年季の入ったキッチンを使い続けるのは気が滅入るでしょう。ここは思い切ってキッチンリノベーションを行い、気分を一新して新しい生活を楽しみませんか。このアイデアの監修者森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)
2019年04月02日1階は居心地のいいカフェに改装町田の住宅地に建つ築約50年の古民家は、見附春佳さんの祖母の持家だったのだそう。「もともと美容院として建てられた家だったそうです。その家を祖母が購入したのですが、祖母が亡くなった後は父が管理を任されていました。彫刻家の親戚が作品の保管場所として使っていたのですが、やはり人が住まないともったいないということになり、私が住むことになりました」見附さんがこの家に住むに当たり、『無相創』 にリノベーションを依頼した。「世界観が大好きで、『無相創』にはずっと通っていました。今回、自分の家をまるごとお願いすることができてとても幸せです」1階を念願のブックカフェ『403.notfound』に、2階を住居にリノベーションした。リノベーションにあたり、1階は見附さんが作りたかったブックカフェにした。カフェスペースと調理場は、古い電車の窓のような、持ち上げて開くスタイルに。金色の金物も美しい。2階をプライベートな空間に2階がプライベートな空間。階段を上がり、手前にリビングとベッドの空間、奥がダイニングキッチン、窓の外には広いテラスが続く。「親戚が使っていた家具は手放すことも考えたのですが、いい感じに収まったので有り難く使わせていただいています。『無相創』さんがラックを作ってくださり、また照明器具もつけてくださいました」リノベーションにあたり、外断熱にしてペアガラスも導入。「驚くほど暖かく、快適な住まいになりました!」2階がプライベートスペース。左官の下地材で仕上げにした壁がいい雰囲気を作っている。「ガラスの見本を見せていただいて、その中からこのストライプのものを選びました」チェストの後ろをベッドスペースとしている。「光が天井に当たるハーフミラー電球は、明るすぎないのでベッドの上の照明としては最適でした」窓には遮光のロールスクリーンを採用。奥の部屋がダイニング。「その先のベランダは父母がDIYで板を張りベンチを作って、居心地よくしてくれました」トレイにまとめたお茶のセット。「このランプシェードは母のハンドメイドです」隅々まで丁寧に作り込んだ家1階のお店部分は、古材やアンティークを使用。照明器具はすべて『無相創』のオリジナル。壁は珪藻土、電気の配線には銅管を使っている。隅々まで心を配り丁寧に仕上げることで、居心地のいいセンス溢れる空間に仕上がっている。ブックカフェをオープンさせる前は、ソムリエの仕事をしていたという見附さん。『403.notfound』では、美味しい焼菓子とコーヒー、そして自然派のワインをいただける。「ワインバーは敷居の高いお店が多いので、ひとりでふらりとワインを飲める場所を作りました。ぜひ気軽に遊びにいらしてください」ひとつひとつ違う椅子。ひとりになれるスペースがお店のそこここに用意されている。いろんな場所に座ってみたくなる。「アンティークスイッチを使いたいとお願いしたら、まさかの1箇所に10個!ひとつひとつ違う表情のスイッチがとても気に入っています」デザインの違う照明はすべて『無相創』のオリジナル。地球儀のモビールが素敵。リノベ前の家の窓の形をそのまま残している。「私もこの家の前を通って通学していました」「親戚が使っていた畳敷きの小上がりにカーペットを敷きました。靴を脱いでリラックスしていただけます」お店の入口のドアは、フランスのアンティーク。見附邸米原政一( 無相創 )所在地東京都町田市構造木造規模地上2階延床面積85.8㎡読みたくなる本がお店のそこここにある。外断熱+ペアガラスに変えてとても暖かく快適な家になったそう。
2019年03月27日皆さんは長野県の下諏訪町ってご存知ですか?諏訪湖のほとりに広がる風光明媚な町なんです。下諏訪といえば温泉や7年に一度行われる諏訪大社の御柱祭が有名ですが、あの岡本太郎が絶賛した万治の石仏も一見の価値ありだったりします。そんな町で古材を使ったリノベーション体験ツアーがあるという情報が編集部へ飛び込んできました。古材もリノベも大好物な編集部。これ幸いとばかりに、真冬の下諏訪町でリノベ作業を体験してきましたよ。今回はリノベ体験レポートと下諏訪町の情報をお届けします。■ KEYWORD1.「街」 おしゃれスポットも点在する歴史ある街諏訪といえば諏訪湖。温泉や釣り、御神渡りなどで有名。夏も冬も楽しめるレジャースポット下諏訪町は諏訪湖の北側に広がる人口2万人あまりの町。古くから甲州街道と中山道が交わる下諏訪宿として栄えた宿場町なんです。味わい深い建物もあちらこちらに残っていますし、下諏訪温泉の共同浴場が街中にいくつもあって、なんと230円で誰でも入浴できる。そんな温泉でひと風呂浴びて、宿場町の面影を色濃く残す町並みを歩けば、下諏訪という町の懐の深さに魅せられているかもしれませんよ。中山道の下諏訪宿。今でも昔の面影が残っています町の商店街にはこんなレトロな雰囲気の小間物店が。何周か回ってオシャレ!■ KEYWORD2. 「作家にやさしい」 アトリエやショップを開きたい若者を商店街もバックアップ町の中心は御田町(みたまち)商店街。一見地方によくあるレトロな雰囲気の商店街ですが、移住して開業したい人のウェイティングリストがあるほど人気商店街なんです。古い店と新しいものづくりの工房が混在する商店街を移住者が開いたカフェや雑貨店、工房などが取り囲み、下諏訪は今、あらゆる世代が活気にあふれた場を形づくっています。「マスヤゲストハウス」は築106年以上?の旅館をリノベした宿泊施設。こちらのオーナーも移住組カナダから移住したエリックチャンさんが営むオシャレなカフェ「Eric’s kitchen」賃貸の一戸建てをリノベして、生活雑貨専門のセレクトショップ「Bappa4.5」と一級士建築事務所「Layer Architects+Design」を営む宮澤さん夫妻■ KEYWORD3.「温泉」 共同温泉もあちこちに。温泉のお持ち帰りもできる!今も温泉の共同浴場が多く営業しているので、地元の人はもちろん、ここを訪れた人たちも利用することができます。入浴料は230円と激安。下諏訪の町の中心にある菅野温泉は明治19年創業のレトロな雰囲気。街のあちこちに温泉が湧出しているので、ペットボトルやポリタンクに汲んで持ち帰る人の姿もちらほら。ちなみに下諏訪温泉の湧出温度は高く、今回のリノベ作業で疲れた体もちょっとハードに癒してくれました。町の中心部にある「菅野温泉」。明治19年創業のレトロ感がたまらない町のあちこちに温泉が湧出。お持ち帰りも可の大判振る舞い■ KEYWORD4. 「移住交流スペース mee mee center Sumeba(ミーミーセンター スメバ)」下諏訪町に興味を持ったら、ぜひここを訪れてみてください。mee mee center Sumeba(ミーミーセンター スメバ)は御田町商店街にあるコミュニティスペース。観光情報や就労情報、空き家情報などを提供してくれます。地域おこし協力隊のスタッフ、綿引遥可さんと小林由香里さんがここを訪ねてくる人に親切に対応してくれるんです。ふたりとも移住者ですが、すっかり地域にとけ込んでいました。商店街の中ほどにあるmee mee center Sumeba。こちらも古い商店をリノベしていますフレンドリーな綿引遥可さん(左)と小林由香里さん(右)は、旅行者や移住希望者の強い味方では次からリノベ作業の実際を見てみましょう。■ いよいよリノベーション作業へ!リノベーションは今が旬!今回のツアーでは、ペンキ塗りと古材を使った床張りを体験できました。諏訪市のリビルディングセンタージャパン(略して「リビセン」)のスタッフが分かりやすくレクチャーしてくれましたよ。「リビセン」は古い建築物から仕入れた古材や建材を使っても新築やリノベーションを手掛ける会社。あわせて古家具の販売やカフェを運営する、地元でも一目置かれる今注目の事業所なんです。古材屋兼古道具屋兼カフェ、イベントスペースはオシャレ偏差値が高くて、見学していると帰れなくなりそうな場所でした。リビセンの内部。古い建具を組み合わせてカフェと展示スペースを仕切っています正面玄関。ショップの中では宝探しをするような気分になれますよ今回リノベーションするのは町の高台にあるしごと創生拠点施設「ホシスメバ」の一部です。「ホシスメバ」とは、下諏訪氏が運営する移住者の居住スペースと起業のためのワークスペースを備えた大型施設。居住スペースはオシャレな共用キッチンやワークスペースを備えたシェアハウス。15平米の居住スペースに、なんと月額2万円で入居できます。ただし、起業創業を目指す人や移住希望者のための支援施設なので期限に条件はついているのでご注意を。「ホシスメバー!」の掛け声で気合満々のツアー参加者たち。足の緑部分は、靴の甲を養生しているから「ホシスメバ」の居住スペース廊下にはDIYのための工具がカッコよく配置されています共用のキッチン、ダイニング。一人一人が自由に過ごすこともできれば、皆でワイワイ楽しむにも十分なスペース。もちろんリノベ済みです居住スペースはこんな感じ。Aさんは珈琲焙煎ショップを開くべく奮闘中だそうです■ 初日は壁のペイントで日が暮れるリノベツアーは2泊3日のプログラム。初日は壁と天井のペイントです。「リビセン」スタッフがあらかじめ養生などの準備を整えてくれたので、参加者はバケツとローラー片手に、ひたすら壁と天井を塗り上げてきます。一度塗りの段階では「ホントに大丈夫かな」と心配になるくらいムラだらけだった壁が、二度、三度と重ね塗りをするとキレイに仕上がりました。私もローラー片手に壁塗りにトライ。うっかりスイッチが入ってしまい夢中でローラーを動かすことに。日が暮れる頃には筋肉痛が……。「ペイントイットホワイト!」塗って塗ってまた塗って、丁寧に仕上げていきます隅っこも丁寧に塗り込まないと。仕上がりが違ってくるんです■ 2日目は古材を使った床張りに挑戦翌日は床張りです。使用する古材を大量に搬入。ここからちょうどいい按配の木材をセレクトします。色合いが異なる古材をどうレイアウトしたらバランスがよくなるかを考えるのがポイント。規則性がありすぎるとわざとらしくなるそうですよ。センスの問われる作業ですね。古材とはいえ、家の床に使用するため裸足でもけがをしない程度に整えておく必要があるため、ささくれなどはサンダーで削ります。削りすぎると古材の風合いが消えてしまうので要注意です。レイアウトが決まったらコンプレッサーから圧縮空気で、釘を打つエア釘打ち機で床板を固定。シュパン!シュパン!とリズミカルに打っていくのがうまくいくコツだとか。いかにも「わたしたち、施工してるなぁ」とちょっとした快感を味わえますよ。そこで問題は筋肉痛。しかし、わたしたちには温泉という心強い味方がいるんですけどね。古材はそれぞれ表情が違うので、多めに搬入しておくにこしたことはありませんささくれはサンダーをかけて除去。ただし削りすぎには注意が必要古材をレイアウト。様々な組み合わせを試していきますくぎ打ちをしているときの工事してる感がすごい。快感です■ 3日目はいよいよ仕上げにかかります最終仕上げはオイルの塗布。汚れを落とし、軽く乾かしてから自然派オイルをたっぷり塗布しました。使われた歴史の分だけほこりをかぶって色が変わった古材は、浸透性のオイルを塗って磨き上げると、重厚な雰囲気はそのままに、生き生きとした表情を取り戻すんです。その表情は、新しい素材ではお目にかかれません。これこそ古材の醍醐味です。廃材寸前の古材がこんなカッコいい床に変身しました養生を外してフィニッシュ。「ココ施工したよー!」と満足げな参加者たち今回のリノベ体験では壁塗りのコツやカッコいい床の貼り方のヒントをたくさんもらいました。またリノベーションにも力を入れている長野県下諏訪町の魅力も堪能。このリノベーションツアー体験記事は「住まいの設計2019年4月号」に掲載されています。そちらも参考にしてみてくださいね。【協力】※下諏訪町mee mee center Sumeba(ミーミーセンタースメバ)※リビルディングセンタージャパン撮影/山田耕司(扶桑社)住まいの設計2019年4月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】「家族のシアワセのときが流れるキッチン&バスルームあります」 【第二特集】「HOUSE with SMALL SHOP小さなお店のある暮らし」
2019年03月23日自分の希望通りの家をいつか建てたい!と思うのは、日本もメキシコも一緒。筆者の住むメキシコでもそんな素敵な夢を叶えている人は、たくさんいます。しかし、日本の家づくりと比べるとまったく進み方のペースが違うようです。今回は、メキシコ人のマイペースすぎる家づくりについてお話します。■ 建築許可を取得するのに4か月以上かかる実際に家を建てるには、建築許可を取得する必要があります。日本だと通常1か月ほどあれば取得できますが、メキシコでは市によっては4か月以上待つこともあります。著者の義両親は現在家を建てていますが、土地を買ってから工事に着手するまで1年半ほどかかっています(その理由の1つに、土地がジャングルのような状態だったために、土地を平らにする時間もありましたが)。メキシコは、役所関係の手続きに非常に時間がかかります。時々、ある程度の忍耐と諦めがないと、この地には住めないのかもしれないと思うほどです。■ 富裕層のメキシコ人が家を建てる時メキシコ人が家を建てる時は、日本と同じように予算や条件に合う土地を購入することから始まります。富裕層のメキシコ人は、土地を購入したら建築家を探して家の設計の希望や条件を伝えます。freeangle / PIXTA(ピクスタ)建築家と何度も話し合いの場を設け、予算や希望の折り合いをつけて、ようやく家のデザインが決定します。Akirin / PIXTA(ピクスタ)建築家がオススメの工務店があれば紹介された工務店に工事を頼み、つてがなければ工務店や大工を探します。■ メキシコ人は予算に合わせてゆっくり家を完成させる土地を購入したあとで、家を建てる予算が少ないメキシコ人の場合は、建築家やハウスメーカーに家の設計は頼みません。普通は、いわゆる大工さんのような家を建てる経験のある人に大まかな設計を相談して、家を建ててもらいます。建築家が設計した家ではないため、このような家の場合建築基準を満たしていなかったり、空間を上手に使えていなかったりすることはよくあります。メキシコの家に欠陥が多いのはそのためです。■ 未完成の家に引っ越してゆっくりと工事を進めていくメキシコ人の家づくりの興味深いところは、とてもマイペースなところです。富裕層のメキシコ人は、ローンを組んで家づくりをする場合が多く、工事もささっと進み家が完成します。しかし、多くのメキシコ人はローンを組まずに(組めない場合もあり)、そのつど工事を進めます。つまり、お金に余裕がある時は工事を進め、余裕がない時は一時ストップするのです。aindigo / PIXTA(ピクスタ)それでも、何とか頑張って1階までは建ててしまおうという人は多いようです。それまでの住まいが賃貸だった場合、1階が完成した時点ですぐに引っ越しをして、家賃を払う代わりに家づくりに投資することもよくあります。そのため、メキシコでは、未完成の家に住んでいる人がたくさんいます。完成したらきっと素敵になるのだろうと通りすがりにずっと見ていた家が、数年かかってやっと外壁がきれいになった、ということもあります。日本人の私たちなら「一刻も早く家を完成させたい」と焦りがちですが、予算と相談して「次は2階の床を完成させよう」「2階の窓を買おう」などとゆっくりではありますが、完成までの楽しみが長続きするのも悪くないのかなと思いました。メキシコ人の家づくりはいかにもメキシコ人らしいですね!
2019年03月23日「渡辺通駅」エリアってこんな感じ 福岡の主要エリアに徒歩・自転車ですぐアクセス地下鉄七隈線で天神南と薬院の間にある駅です。駅自体は決して大きくないけれど、このあたりに住むならもはや電車は不要かも。天神・薬院は徒歩圏内だし、住吉通りにでれば博多駅までもサクッとでられる、そんな便利な立地です。駅名にもなっている渡辺通りは、天神へ真っ直ぐつづく大きな道路。バス・車の交通量が多く、このあたりはたいてい混雑気味な印象。逆にしーんとしているとちょっと違和感があるくらい、人通りの多い街ですね。渡辺通りを境界に、西側には薬院/白金/高砂エリア、東側には春吉/住吉/清川エリアが広がります。周辺は平坦な道が続くので自転車移動もスムーズ。気分次第であちこちお買い物が楽しめる好立地、人気の秘密にも頷けます。 100年の歴史をもつ「柳橋連合市場」でディープなお買い物休日はカフェや雑貨屋さんをめぐるもの良いですが、せっかく渡辺通り付近に住むなら、個人的におすすめしたいのが、博多の台所と呼ばれる柳橋連合市場。1918年ごろからと歴史のある市場で、テレビで紹介されることも多く、朝早く〜夕方まで地元の方から観光客まで多くの人で賑わいます。築地のような卸市場ではなく、対面で購入できる小売店なので、ふだんのお買い物で気軽に訪れることができるのも嬉しい。野菜や魚、そして福岡名物の明太子など、リーズナブルな価格で購入できます。海鮮丼などイートインできるお店も多いですよ。 駅周辺の雰囲気とは一転して、ノスタルジックな雰囲気の柳橋連合市場 「渡辺通駅」のおすすめ物件まとめ サンルームつきの優雅な1LDK(43.06㎡/9.4万円)住吉通り沿い、渡辺通と博多の中間にある高層マンションの8階のお部屋。なんといってもこのサンルーム!グリーンでもさもさにしたいです。スタイリッシュな雰囲気の内装。ベッドルームの仕切りは引き戸なので、ふだんは開け放って使うのも良さそうですね。 この部屋の詳細を見る 開放的な角部屋1LDK(36.31㎡/8.8万円) 窓が多く、開放感のある1LDKのお部屋です。こちら、ペットOKです。窓の外、右側には那珂川が見えています。(写真は8階からの眺望) この部屋の詳細を見る 秘密基地みたいな1SLDK(32.71㎡/7.8万円)この秘密基地感。ちょっとワクワクしますね。メゾネットに、ロフトまでついた、不思議な間取りの1SLDK。階段を上ると、広いベッドルーム。寝る場所、食べる場所をしっかり分けられる間取りは一人暮らしにもおすすめです。 この部屋の詳細を見る クールな打ちっ放しデザイナーズ(40.1㎡/7.65万円)縦に長いワンルーム。コンクリート打ちっ放しの壁と天井がクールです。キッチンやお風呂が完全に隠れた間取りになっているのも良い。生活感を感じさせず、ホテルライクに暮らせそう。 この部屋の詳細を見る ※掲載家賃は管理費込みです。変更、満室になる可能性があります。 渡辺通の賃貸をもっと見る 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2019年03月23日27歳(妻子持ち、地方在住)にして一軒家を購入したライター兼WEBデザイナーの堀本です。前回の「ハウスメーカーと地元の工務店を比較してみた」では私がハウスメーカーに決めた理由と、地元の工務店との比較についてお話ししました。ハウスメーカーといっても、全国には様々な規模、タイプのハウスメーカーがありますよね。今回は、私が一軒家を購入するにあたって求めた条件や住宅展示場巡りで意識したチェックポイント、最終的に依頼を決めたハウスメーカーについてご紹介します。■ 一軒家に求めた条件(相当ワガママです…)ララ / PIXTA(ピクスタ)誰しも一軒家を購入するとなれば「こうしたい!」というイメージがあると思います。ちなみに、私が一軒家に求めた条件は以下の5つ。地震にとにかく強い大容量の太陽光発電パントリーなど充実した収納メンテナンスフリーシンプルで無駄がないデザイン一見するとありがちな条件ばかりですが、細かく見ていくと相当にワガママ……。例えば、地震にただ強いだけでなく、もし大地震が起こったとしても倒壊しないことが最低条件でした。千和 / PIXTA(ピクスタ)さらに、一軒家の電力をまかなえるだけの太陽光発電、食料品や日用品を十分に確保できるパントリーなどの収納、将来的にかかるであろうメンテナンス費用を抑えられる建材などもマスト。ですが、今になって振り返ってみると「災害に強い家」を強く求めていたようです。■ 求む!「気持ちよくワガママを言える相手」Boophuket / PIXTA(ピクスタ)一軒家に求める条件が決まったところで、次は契約するハウスメーカー選び。ただ、ハウスメーカーによって特徴は様々で、条件に当てはまるところを探すには比較していくしかありません。実際、私も近場から県外まで3~4か所の住宅展示場を巡ったものです。ちなみに、私が住宅展示場巡りでチェックしたポイントは以下の5つ。営業担当者の第一印象セールスポイント一棟あたりの平均予算建物の構造モデルハウスの快適性ふじよ / PIXTA(ピクスタ)「営業担当の印象って……」と思われるかもしれませんが、これがかなり大事。というのも、大抵のハウスメーカーでは最初に対応した営業担当が契約から設計、引渡しまでのサポートをします。つまり短くても3、4か月、長いと半年以上も同じ人が対応するのです。「気持ちよくワガママを言える相手」でないと長期間のお付き合いは難しいでしょう。■ モデルハウスはどれも素晴らしいけれど…IYO / PIXTA(ピクスタ)実際にモデルハウスを訪れ、営業担当のお話を聞いたハウスメーカーは10社。ただ、モデルハウスはどのハウスメーカーも力を入れているので、外装もインテリアも素晴らしいものばかりです。「夢を詰め込んだ空間ですからね」と笑って話す営業担当もいたほど。住宅展示場はあくまで複数のハウスメーカーを一度に比較できるところです。現実的なイメージを膨らませたいのであれば、各ハウスメーカーの開催する「お宅見学」に参加するのがいいでしょう。■ 「セキスイハイム」に決めた理由はシンプル!Graphs / PIXTA(ピクスタ)結局のところ、私が契約したのは「セキスイハイム」でした。正直、予算さえあればどのハウスメーカーでも大抵の要望は叶えてくれます。「元も子もない…」と言われそうですが、それほどまで日本の建築技術は高い水準なのです。では、なぜセキスイハイムに決めたのかというと「営業担当が気に入ったから」。「ここってどうなっているの?」といった私のしつこい質問にも嫌な顔ひとつせず、すぐに回答してくれました。「この人ならワガママを言っても大丈夫」と安心させてくれたのが一番の理由です。ハウスメーカーを選ぶときには、営業担当との相性も意識することをオススメします。
2019年03月21日今回訪れたのは、神楽坂にお住いのKさんご夫婦のおうち。これから先のライフスタイルを考え、こだわりを詰め込めるフルリノベーションを決意。〔ブルースタジオ〕に依頼し、資産価値を考慮しながらも、愛犬のチルちゃんと一緒にゆっくり過ごせるお家を作りました。2人がフルリノベーションでこだわった事とは?すてきなお部屋の様子とともにご紹介していきます。コンセプト決めからしっかりと。将来的な価値も考えた、愛犬のためのこだわりの家玄関には壁一面の黒板ボードが。奥様が描いた愛犬のチルちゃんのイラストがお出迎え。東京・神楽坂にある、「chillvill」と名付けられたKさんご夫婦のおうち。その名の通り、愛犬のパグ・チルちゃんとともに、家族みんながくつろぐために作られました。K邸 リビング、キッチン、ダイニングご夫婦は理想の住まいを実現するために、〔ブルースタジオ〕でフルオーダーのリノベーションをすることにしました。「家を買っても、ずっと住み続けるとは言い切れません。将来的に家を売る可能性も考慮に入れてオリジナルな家にしていかないと、住宅の価値は下がってしまうだけ。資産価値が下がらないようにするというのも、フルリノベーションに決めた理由のひとつでした」とご主人はいいます。そんなご夫婦の意向を踏まえ、〔ブルースタジオ〕では手放す場合も視野に入れて、購入するエリアや、デザインについてもアドバイスをしてくれたそうです。〔ブルースタジオ〕の賃貸物件で育まれた、暮らしに対する考え方Kご夫婦が以前住んでいた《青豆ハウス》。全8世帯が入居できる共同住宅は2棟の建物が共同のテラスで繋がる。住民同士の交流が生まれることで、自然とコミュニティが育まれる。画像提供:ブルースタジオもともと〔ブルースタジオ〕が設計した新築賃貸物件、《青豆ハウス》に4年間住んでいたというご夫婦。隣近所との付き合いも密な暮らしをしていくなかで、今までになかった“暮らしの価値観”が生まれたといいます。「以前は駅からの距離や広さなど、住むのに十分なスペックがあればいいと思っていましたが、《青豆ハウス》に住んでからは、暮らしを大切にしたいという思いも生まれるようになりました」とご主人。自分たちにとっていいライフスタイルは何か?を考えるきっかけになった《青豆ハウス》での暮らしのエッセンスは、お部屋の随所に取り入れられています。「スキップフロアに繋がる階段は、段差があることで日常にさまざまなシーンが生まれた《青豆ハウス》を意識して設計してもらいました。今でも《青豆ハウス》の住人たちとは交流があって、家に遊びに来てくれたときに、こういった部分から“青豆っぽい”って感じてもらえるのは嬉しいですね」と、ご主人。一方で玄関にあるシューズクロークの壁は、濃いピンク色に塗り空間のアクセントに。「青豆ハウスでは入居したときに、住人たちで力を合わせて壁に色を塗ったんです。そういった経験もすごく思い出深くて。その経験を思い出させてくれるように色を取り入れました」青豆ハウスでは、入居時に入居者の手によって壁が塗られた。画像提供:Kさん住まいをより楽しむきっかけになった《青豆ハウス》の思い出は、ご夫婦にとってかけがえのないもの。そんな思いも大切にしながら、家づくりを進めていったと言います。ひとつづきの空間に、家族のお気に入りスペースを床は犬が汚しても交換しやすいタイルカーペットを使用。コーディネートが難しい色や素材選びは、インテリアにも詳しい担当者がいたから安心して進められたそう。もともと「チルが自由に走り回れるように、広いLDKがあるといいな」と考えていたご夫婦。仕切りのない広々とした空間の中に、家族と愛犬それぞれにとってのお気に入りスペースを作りました。ご主人のお気に入りはスキップフロアのホビースペース。以前はリビングでゲームをしていたそうですが、テレビを見たい奥様と取り合いになることも。そこで、ご主人専用の趣味のスペースを作ってもらったといいます。「趣味に没頭できる上に、完全に分離させる形ではないから、お互いの存在を感じられるのもいいですね」通常のマンションは平面的な空間ですが、スキップフロアなどをつくることで立体的な空間に。ひと続きのリビングも、高さを変えることで暮らしの中に多様なシーンが生まれます。そんな秘密基地のようなスキップフロアは、男性たちの憧れ。来訪した友人からも羨ましがられることが多いそうです。K邸 ダイニング、キッチン一方で、料理が好きだという奥様のお気に入りが「キッチン」。「本当は広々としたオープンキッチンにしたかったけれど、配管の問題で柱が残ってしまったんです。キッチンの収納も、背が低いので高いところに取り付けたくなくて。どうしたらいいか担当の方といろいろ考えた結果、柱周りを収納として活用できるようにしました」と、全てが予想通りに行くわけではないリノベーションの問題をクリアしながら、理想へと近づけていきました。そして「できてみると意外と使い勝手が良くて、ホームパーティーをするときも便利」という納得の仕上がりに。床は黄色く、配管の通った柱は温かみのある木材を使用。海外のおうちのようなオシャレなキッチンに仕上がっています。スキップフロアの下は愛犬の部屋に。そして3つ目のお気に入りが、愛犬の「チルちゃんのお部屋」。スキップフロアの下のスペースを有効活用し、チルちゃんが落ち着ける空間に仕上げています。壁は爪でガリガリしても目立たないように、OSB材を使用。汚れても拭き取りやすいという機能性もありながら、インテリアのアクセントにもなっています。小型犬のグルーミングも楽にできる洗面所。洗面所には、チルちゃんのグルーミングがしやすいように、深い洗面台を設置。フルオーダーのリノベーションだからこそ、細かな要望を反映させられたのだとか。お気に入りの街で暮らしを楽しむ。家族にとって大切な拠点にK邸 スキップフロアから見たリビング。「フルリノベーションのいいところは、幅広い選択肢の中から自分たちにとって一番ベストな方法を選べるところ。見た目は個性的に仕上がっていますが、ベーシックな住みやすさは大切にしました」と、住まいと暮らしの最適なバランスを探っていったKさんご夫婦。そんなすてきな拠点を得た上に、お部屋を出ればご夫婦が大好きな街に繰り出せるのも、お気に入りポイントなのだとか。おうちの中だけでなく、周辺の環境も含めて暮らしを大切にしていくという視点を持つことも、幸せな住まいづくりの秘訣かもしれません。〔ブルースタジオ〕公式ウェブサイトはこちら●取材協力株式会社ブルースタジオ●テキスト宇治田エリ●写真土佐麻理子
2019年03月20日埼玉県入間市に、米軍ハウスやデザイナーズハウスが建ち並ぶ、〔ジョンソンタウン〕と呼ばれる住宅街があります。何やらそこの物件は、賃貸でありながらリノベーションOK。一体どんな暮らしが待っているのか、さっそく見ていくことにしましょう!住まい探しは、街選び!住まい探しは物件探しであると同時に、街選びでもありますよね。子どもやペットはもちろん、どんな人にも優しい環境かどうか。住民同士の交流があるかどうか、文化活動が盛んかどうか……。埼玉県の入間市にある〔ジョンソンタウン〕は、《米軍ハウス》と呼ばれる平屋のアメリカン古民家と《平成ハウス》と呼ばれる現代的低層新築住宅等が、樹々の間に点在して建っている自然豊かなレジデンスプレースです。そこにはアメリカの郊外の街並を想わせる雰囲気が広がっています。昔ながらの趣を残す《米軍ハウス》《米軍ハウス》は、まさにその歴史に愛着を感じることのできる家。三角屋根のダブルゲーブルハウスで、下見板にペンキ仕上げの外壁やセメント瓦の屋根、オリジナルのフロアなど、当時の面影や質感はそのままに、断熱材や水回り、内装は一新されています。モダンなデザインの《平成ハウス》《平成ハウス》は、《米軍ハウス》の雰囲気を継承しつつ新築されたデザイナーズハウス。コンクリート打ちっ放しの床には、床暖房を完備し、省エネを実現。また、海外製の上げ下げ窓を採用し、デザイン性と快適性を併せ持っています。《米軍ハウス》とは異なり、大きく分けて戸建て・二戸長屋・三戸長屋の3タイプがあり、ひとり暮らしからファミリー層まで対応しているところも魅力です。賃貸でありながらリノベOKほかにも、《Jフラッツ》と呼ばれる単身者向けのアパートや、《米軍ハウス》よりも古くからあった日本家屋をリノベーションしたおうちもあります。これらの〔ジョンソンタウン〕の物件は、賃貸でありながらリノベーションが可能です。〔ジョンソンタウン〕では昔から、家の内側は入居者が手を入れたものを受け入れつつ、外側は街の景観を考えてオーナーが整備する、というスタイルが続いていました。入居者はオーナーと相談し、捨てずにとっておかれたハウスの古い外壁材や、解体した日本家屋の梁材を内装の一部に使うなど、自分好みにカスタマイズすることができます。飲食店や雑貨屋も軒を連ねるまた、〔ジョンソンタウン〕に広がるのは、住宅だけではありません。飲食店や雑貨屋を始めとして、美容室やダンススタジオなど生活を彩るオシャレなショップが軒を連ねるエリアもあります。さらに、住民同士が交流できるイベントも実施しており、安心・安全はもちろんのこと、楽しく素敵な暮らしへの意識も十分です。アメリカのライフスタイルがいい感じに混ざりあう街、〔ジョンソンタウン〕。現在、賃貸物件はほとんど埋まってしまっていますが、気になった方は一度、実際に現地を訪れてみてはいかがでしょうか。【タウン情報】●タウン名ジョンソンタウン●住所埼玉県入間市東町1-6-12●運営会社名株式会社磯野商会●問い合わせHPよりCONTACTのお問い合わせフォームから〔ジョンソンタウン〕HP
2019年03月19日新築戸建ての住宅物件を購入された際に、通常一緒に検討されるのが火災保険となります。ところが、住宅購入資金だけでも多額の出費となるにもかかわらず、住宅ローンを借りた金融機関から紹介された火災保険の見積もりをみると数十万円!?となっていて、非常に驚いたという体験談もあるようです。今回は新築戸建て物件の火災保険に安く入る方法について具体的に紹介していきたいと思います。火災保険の基本と選び方まず最初に戸建て物件の火災保険の基本的な内容と選び方についてご説明しましょう。その次に新築物件という観点から火災保険に安く入る方法についてご紹介していきたいと思います。対象は建物(不動産物件)と家財まず火災保険の対象です。火災保険は損害保険の一種類ですから、対象物が損害を受けた時に保険金が支払われるという保険です。その損害を受ける対象として、火災保険では建物と家財とに区分しています。火災保険の対象の選び方建物のみ建物と家財家財のみ新築の物件に対して火災保険を検討するのですから、上記3の家財のみということはないと思いますので、1建物のみ、か、2建物と家財、のどちらかを火災保険として選ぶことになります。ここで火災保険を安くする方法の1つ目となります。新築の火災保険を安くする方法①:火災保険の対象は建物のみとするもちろん家財に対しても補償されていた方が安心ですが、その分保険料は高くなります。人間は家財がないと暮らしに不自由するだけですが、建物が無ければ暮らしていけません。このように原点まで立ち返ると自ずと優先するのは建物である、ということがお分かりいただけると思います。ただし高級な家財があるというご家庭は例外です。家財も火災保険の対象として、必要最小限度の補償を手当てしておきましょう。補償内容、補償金額および建物の構造火災保険の対象が決まった後は、どんな損害(被害)の補償で加入するかということと、その補償金額について決める必要があります。また建物の構造についても注意をすることが必要です。火災保険の基本補償(必須補償)ほとんどすべての戸建て用の火災保険に共通する補償(基本補償)は、以下の通りとなっています。火災落雷による災害破裂・爆発の災害風災雹(ひょう)災雪災火災保険のオプション補償(任意補償)次に任意で補償をつけられるものを挙げておきましょう。建物のある地域特性や周辺環境によっては、付けておきたい補償もあると思います。水災外部からの物体の衝突による損害水濡れによる損害騒擾(そうじょう)や労働争議等による損害盗難による損害破損・汚損等災害時の諸費用ただし、火災保険を安くするという観点からは、これらの任意補償の加入は厳しく考えておく必要があります。付けておきたいケースがあるとすれば、洪水の恐れがある地域特性なので水災を付けたいということであったり、大通りに面しているため騒擾の補償は手当てしておきたい、というような場合に限っておいたほうがよいでしょう。新築の火災保険を安くする方法②:原則として基本補償のみとする補償金額は安易に下げないただし、損害が発生して支払われる金額のもととなる補償金額は安易に下げてはいけません。この補償金額を下げることで火災保険を安く出来るため、つい補償金額を引き下げようと誘惑がおきるのですが、これを下げてしまうと、同じ程度の建物を建て直ししようとしてもお金が足らず、火災保険に加入していた意味がなくなってしまいます。補償金額は建物の再調達価格(新価)として定めた金額の最大限に設定しておきましょう。建物の構造をしっかりチェックする新築の戸建ての火災保険の場合に必ず確認して欲しいのが建物の構造です。建物の構造が強固であるほど、火災保険は安くなります。とはいえ一番安くなる構造は「T構造」といってコンクリート造や鉄骨造の建物となります。通常の戸建て物件であれば木造が一般的であり、木造だと「H構造」に該当するため安くなるわけではありません。ただし、木造であっても、省令準耐火建物というものに該当するツーバイフォー住宅などであれば「T構造」に分類されて火災保険が安くなる可能性があるのです。新築の火災保険を安くする方法③:建物の構造を確認する新築戸建ての火災保険を安くするポイントここまで戸建て物件の火災保険の基本的な内容と安くする方法について確認をしてきました。ここからは新築物件という観点での火災保険を安くするポイントを紹介していきます。新築物件の火災保険を高くしないための注意点となりますので、よく確認していただけたらと思います。金融機関からの提案内容をチェック新築戸建ての火災保険をまず最初に検討するきっかけとしてあげられるのが、住宅ローンを借りた金融機関からの紹介です。念願の新築戸建ての購入するにあたって住宅ローンを利用される方が一般的ですし、その住宅ローンで購入資金を借りた金融機関には恩義を感じてしまうのが人情です。そうした金融機関の担当者から住宅ローンの手続きに合わせて、必要不可欠な火災保険を提案されると、「じゃあついでにお願いしようかしら」となってしまいがちです。手厚い補償の火災保険を勧められる事が多いもちろんそうした金融機関からの提案内容が良くないということではありません。金融機関からの火災保険は団体扱ということで保険料が割引になっていることも多くあります。しかしながら一方で、これまで説明してきたような観点で必要最低限の補償となっているかというとそうではないことが多いのも事実です。火災保険を提案する立場から考えると、加入後災害が起こってから、なぜこの補償を付けてくれなかったのか!とトラブルになることもあるため、どうしても手厚い補償での提案になることが多いということを押さえておきましょう。金融機関からの提案は一旦保留にしておくまた金融機関によっては数多くの保険会社と提携しているわけではないため、提案の火災保険がそもそも限れていることもあるので注意が必要です。したがって金融機関からの提案はその場で申込をせず、一旦保留にして他の火災保険と必ず比較検討を行うようにしてください。その結果、金融機関に内容を変更した提案は出来ないのかと問い合わせることも出来ますし、それが可能であれば、そうした金融機関経由で火災保険に加入することも何ら問題はありません。新築の火災保険を安くする方法④:金融機関の提案は一旦保留にしてチェックする新築用の割引を活用する各種割引の制度もしっかりと確認したうえで火災保険を選ぶことが大切です。新築戸建ての火災保険を選ぶ際に活用したい各種割引制度を紹介していきましょう。新築割引火災保険の対象となる物件が建築月の11ヶ月後までであれば適用される割引で多くの保険会社で取扱がある制度です。各社によって異なりますが、概ね新築から11ヶ月以内となっています。新築戸建ての火災保険には是非活用したい制度です。オール電化割引火災保険はその成り立ちから火災のリスクに備えることを主眼にしてきました。そうした火災のリスクを減らせる物件であれば保険料を減らすことが可能となります。そうした観点で注目したいのが、このオール電化(住宅)の割引制度です。数社での取扱となりますが、新築物件がオール電化住宅であれば、ぜひ活用したい割引となります。ノンスモーカー割引オール電化割引とともに火災のリスクを減らせるという観点から設けられている割引制度がノンスモーカー割引です。喫煙者がその物件に居住していないことが条件となります。なお喫煙での火災となった場合に、保険金額に対するペナルティ(保険金額の減額など)が存在しますので、適用する場合には十分内容を確認してください。長期割引長期割引の活用も検討しましょう。長期割引とは保険期間を複数年~10年間までで設定することで火災保険が安くなる制度です。これは新築物件に限ったことではありませんが、新築物件で最初の火災保険を検討する際には重要な割引となります。各社によって割引率が異なりますので、後ほど説明する見積もりの際にチェックするようにしてください。新築の火災保険を安くする方法⑤:新築割引などを活用するネット見積もりの比較は必ず行うここまで新築戸建ての火災保険を安くする方法について説明をしてきました。最後のポイントとして、ネット見積もりの比較は必ず行うようにしましょう。各社のホームページでも見積もりが可能ですが、複数の商品を一つずつ確認していくのはかなり煩雑となります。そこで活用したいのが一括見積りが出来る比較サイトです。確かに一部個人情報の入力が必要とはなりますが、数多くの火災保険を比較して、自己の新築物件に適した火災保険を安く選ぶ手段としては必須となったといえるでしょう。先程ご説明した金融機関から提案された火災保険の内容をチェックする際の比較資料としても有効です。一括見積りのサイトで比較検討して、気になった火災保険に絞ってその後のコンタクトや詳細をつめていくことをお勧めします。新築の火災保険を安く入る方法まとめ新築戸建ての火災保険に安くする方法を確認してきました。まず火災保険として補償範囲を必要最低限度に設定しましょう。次に新築物件としての割引を上手に活用することが重要です。各社によって火災保険は異なるため、ネットの見積もりサイトを上手に活用してください。
2019年03月19日関東近郊で築12年の中古マンションをフルリノベーションして3歳、0歳の子どもと30代夫婦の家族4人で暮らしています。前回、新築マンションにはない「自分たちが求める住まい方」を一から作れることに魅力を感じ、中古マンション×リノベーションに決めたことをお話ししました。今回は、中古マンション内見時に「窓」を確認することがなぜ大切なのか、についてお話したいと思います。■ 内見時に「窓」を確認すべき理由新築マンションの見学と同じで、外観、エントランス、共用部である駐輪場や駐車場の使い勝手、周辺環境などについてはもちろんチェックしました。その上でチェックすべきポイント、それは「窓」でした。中古マンションリノベでは、共用部である窓と玄関ドアは変更できません。ですので「窓」の位置はとても大切です。我が家は、夫が間取りを考えながら物件を見ていたので、なんとなくリビング、寝室、子ども部屋になるであろう部屋からの景色、日の入り方などを見学の際にも気にしていました。そして、窓の位置によって大まかな間取りが決まりました。■ 窓と合わせて「間口=スパン」もチェックマンションは、限られた敷地内に多くの住戸数を確保するため、どうしても間口が狭くなってくる傾向があるようです。東京の下町や京都の町屋を想像してして頂くと分かり易いかもしれません。間口が狭いと何が問題になってくるかというと、必然的に、窓が少なくなってきます。また廊下が長くなる傾向にあります。マンションの多くは間口が6~8mであり、8mを超えてくると「ワイドスパン」と一般的には言われます。間口が広くなれば、窓が多くなり、明るい部屋がつくりやすくなってきます。リノベーションでは当然の事ながら、窓を後から取り付ける訳にはいきません。外と唯一つながる場所ですから、夫いわく設計において最も重要なものひとつであるといっても過言ではないとのこと。開口部をいかにリノベーション後の間取りに落とし込めるか、その可能性がありそうか。そんな目線でマンションの図面を見て、見学をしていました。■ 我が家のお気に入りは、窓からの景色!以上のような理由から、最寄り駅が便利でも、街の雰囲気が良くても、部屋からの景色がピンと来ない物件は選びませんでした。周辺環境の良さはもちろん必須ですが、暮らしていく中で「ああ、やっぱり好きだな」と思える景色があると気持ちがいいです。洗濯物を干す時に見える景色、子どもと見る夕日と富士山、夜寝る前に照明を消したときに見える夜景、お気に入りの景色がいっぱいあります。もちろん、周辺環境の便利さがあればなお良しですが!
2019年03月14日今回のお部屋まとめでは、「もしも職場が本町だったら、どこに住んだらいいのだろう?」という方に向けて、goodroomスタッフがおすすめの4つの街とお部屋をご紹介します。 オフィス街「本町」は交通の便がとにかく良い!「本町(ほんまち)駅」といっても走っている路線がたくさんあります。御堂筋線、四つ橋線、中央線、そして堺筋本町駅を走る、堺筋線の計4路線です。これら4つの路線が走っているため、乗り換えなしで行くことのできる駅がたくさんあるんです。それぞれの沿線上で“10分以内”で本町へ通えるおすすめのエリアと、物件を紹介していきます。 【本町駅から7分】御堂筋線「中津駅」はリノベーション物件が多め御堂筋線は、大阪に住んでいない方も耳にしたことがあるかとも多いであろう、大阪の交通の大動脈です。ここはどこに住んでも便利ですが、わたしたちがおすすめしたいのは「中津エリア」。繁華街の梅田駅から1駅、という立地であるにもかかわらず、下町の雰囲気を残しているエリアです。少し古い建物が多く残っているため、リノベーション物件が多いイメージです。 おすすめの物件はこちら(1LDK/35㎡/8.4万円)中津駅から徒歩5分。1LDKのお部屋です。家賃は一人暮らしにしては少し高めですが、梅田駅や大阪駅までも近く週末に神戸や京都などに出かけるときにも便利です。 築年数が約40年と、少々年期の入った建物ですが、室内はリノベーションをされているので新築同然。憧れのヘリンボーンの床もおしゃれですてきです。寝室になるであろう4.5畳のお部屋の壁も落ち着いた色合いになっています。キッチンも作業スペースもある上に、さらにコンロは3口!立地も設備も申し分なしの物件です。 この部屋の詳細を見る 中津駅の賃貸をもっと見る 【本町駅から6分】中央線「森ノ宮・玉造」エリアは、自然豊かで新婚カップルさんにもぴったり。次におすすめなのは、地下鉄中央線にある「森ノ宮・玉造」駅周辺のエリア。中央線は、大阪を東西に走っている沿線で奈良のほうまで続いています。JR環状線や長堀鶴見緑地線も通っているため、通勤だけではなくプライベートで遊びに行くのにも、キタとミナミの両方のアクセスにとっても便利なエリアです。森ノ宮駅を降りるとすぐに見えるのは「大阪城」。大阪らしさ、を感じることもできます。また東には生駒山を眺めることもでき、晴れている日はとっても気持ちいいんですよ。大きなショッピングモールもあるため、最近では若いご夫婦やカップルさんも多く住んでいます。 おすすめの物件はこちら。(1LDK/50㎡/9万円)新婚さんやカップルなど、二人暮らしの方にぜひおすすめしたい…!間取りは1LDKで50㎡あるので広さは十分。リビングで13畳、寝室でも7畳あるのはうれしいですね。物件自体は玉造駅からは徒歩15分なのですが、中央線の緑橋駅から徒歩7分という立地です。窓が広いので、室内に光がたくさん入ってきていいですね。収納スペースも広め。荷物が多い二人でも安心です。 この部屋の詳細を見る 森ノ宮駅の賃貸をもっと見る 【本町駅から7分】堺筋線「扇町・南森町」エリアは大阪に住むなら見逃せない、いま人気のエリア!次は「堺筋線」。阪急沿線と接続している地下鉄で、大阪を南北に走っています。この沿線でおすすめしたいエリアは「扇町・南森町」です。実は、大阪でも1,2位を争う人気のエリアなんですよ。近くには大阪の台所「天神橋筋商店街」があり、扇町からは徒歩10分程度で行けるので、食材の買い物などには困りません。アクセスも抜群で、歩いて梅田まで行くこともできます。このエリアにあるお部屋のイメージはデザイナーズからリノベーション、新築までとっても豊富にあります。人気がある分、家賃はちょっと高いですが、それでもすぐに埋まってしまう人気のエリアなのです。 おすすめの物件はこちら。(1DK/29.15㎡/7.8万円) 便利な中でも相場より少し家賃をおさえた物件を見つけました。なぜなら築年数が少々古めの、リノベーション物件だから!フローリングやクロス、水回りも刷新されているのできれいですよ。洗濯機は、キッチン横の収納スペース内へ。扉が付いているので、隠せます。生活感を出したくない方におすすめ。共用部分は少々レトロだけれど、管理はしっかり行き届いています。外観や廊下と、室内のギャップがすごいんです。ぜひ実際に行ってみてください。 この部屋の詳細を見る 扇町・南森町駅の賃貸をもっと見る 【本町から6分】四ツ橋線「大国町」駅は歩いてミナミまで行けちゃうよ。地下鉄四ツ橋線。大阪でもあまり有名な路線ではないので、電車が比較的混んでいないことが魅力のひとつ。中でもおすすめなのは「大国町」エリアです。「新世界も近いし、騒がしいんじゃないの?」。そんなイメージの方、驚くことなかれ。実は今人気が急上昇しているエリアなんです。大阪の繁華街、ミナミまでは自転車で約10分程度。お散歩がてら歩くこともできます。大きなスーパーもあるので、生活に不便はなさそうです。何より、「THE・大阪」のディープな感じを堪能することができるので、そういう雰囲気が嫌いじゃない方には、ぜひおすすめしたい、大好きなエリアです。 おすすめ物件はこちら。(1LDK/38㎡/8.1万円)わたしたちgoodroomのオリジナルリノベーション【TOMOS−トモス−】の物件です。パーチの無垢床でやさしく明るい室内に仕上げています。キッチンもgoodroomオリジナル。このタイプがおしゃれで料理もしやすいと、人気なんです。リノベーション物件なので築年数は古めですが、お風呂の水栓レバーも新品に交換。壁のタイルもかわいいですよね。 この部屋の詳細を見る 大国町駅の賃貸をもっと見る ※掲載家賃は管理費込みです。変更、満室になる可能性があります。 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2019年03月12日家族構成の変化や就労状況の変化など、ライフステージが変わっていくごとに「住まい」に求められる役割も変わっていきます。同様に、「家を購入する理由」もそのタイミングや世代などによって様々です。では、家を購入しようとする理由にはどのようなものがあるのでしょうか?そこで今回は、今後5年以内に具体的な住宅取得予定に伴い民間住宅ローンを利用予定の方で、全国の20歳以上60歳未満の方を対象に、独立行政法人 住宅金融支援機構が2018年10月3日~10月11日に行ったインターネットアンケートの調査結果をもとに、「住宅を取得する理由トップ5」をご紹介します。■ 5位「もっと質の良い住宅に住みたい」15.8%HAKU / PIXTA(ピクスタ)住宅の質を重視しているのは年代別に見ると50歳代が25.3%と最も高く、20歳代では11.3%と少し低い傾向でした。住宅の「質」には、その住宅が持つ「構造などの基本性能」と、設置されている「住宅設備」の二つが挙げられるでしょう。住宅設備についての質は「目視」できますが、構造などの基本性能については目視することが困難です。例えば、住宅性能表示制度による「住宅性能評価」を受けた住宅であればその評価書を確認することで質(性能)の可視化が可能なのですが、国土交通省によると住宅性能表示制度の評価書交付割合は新設住宅着工数のうち24.5%の実施状況に留まっています(平成29年度・設計)。住宅性能表示制度にかかわらず、住まいの質を客観的に確認できるツールは今後さらに求められるでしょう。■ 4位「老後の安心のため、家を持ちたい」17.5%プラナ / PIXTA(ピクスタ)50歳代の31.6%が住宅取得の理由にこの項目をあげています。賃貸の場合、その住宅を利用するためには使用料となる「家賃」が必要です。家賃は、そこに住み続ける限り「永年間」支払い続けなければなりませんので、老後に働けなくなると貯金の切り崩しや年金で住宅費を賄わなければなりません。持ち家の場合、住宅ローンが終わってしまえば住宅費は固定資産税や管理費等のみになりますので、クオリティが同じ住宅なら、賃貸よりも持ち家の方が住宅費の軽減が期待できます。■ 3位「結婚、出産を機に家を持ちたい」20.5%Fine Graphics / PIXTA(ピクスタ)結婚や出産は人生の一大イベントであるだけでなく、新生活の起点にもなる出来事です。この項目をあげた20歳代は35.5%と非常に多く、30歳代でも23.4%に上ります。また、結婚後に共働きであれば「収入合算」によって住宅ローンも組みやすく、借入可能な金額も増えるでしょう。ただし、産休や育休によって、収入が減る期間があることに注意し、住宅ローンの内容については十分に検討が必要です。■ 2位「もっと広い家に住みたい」24.8%maruco / PIXTA(ピクスタ)1979年当時、ヨーロッパ共同体(EC)の非公式文書で、日本の住宅は「うさぎ小屋」と表現され話題になりました。その後、少しづつ日本の住宅事情は改善されていきましたが、厚生労働省の「住生活基本計画における居住面積水準」によると、「豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するために必要な住面積」は、都市居住の単身者で40平米とされています。しかし、実態は単身者用のワンルームの場合、専有面積は16~20平米前後であり、都市で暮らす単身者の多くはこのようなワンルームで暮らしています。その状況を踏まえると、この「もっと広い家に住みたい」という項目が2位なのも納得です。■ 1位「子どもや家族のため、家を持ちたい」51%xiangtao / PIXTA(ピクスタ)子どもや家族のために家を持ちたいという回答が過半数を超え、住宅を取得する理由の第1位となりました。「子どもや家族のため」という理由には、子ども部屋の確保、家族でくつろげるリビング、家事をしやすい住宅設備など、たくさんの意味が詰め込まれているでしょう。低金利や消費増税、住宅関連優遇税制などは住宅購入のきっかけにはなりますが、理由ではありません。「家を持つ理由」を見失わず、焦らず、自分にとってベストのタイミングで購入することを優先しましょう!【参考】※国土交通省報道発表資料「住宅性能評価書(設計)を交付した住宅の割合が過去最高に!」※独立行政法人 住宅金融支援機構「2018年度 民間住宅ローン利用者の実態調査」※厚生労働省「住生活基本計画における居住面積水準」
2019年03月10日「建売住宅は何となく興味が持てない……」「建売住宅より注文住宅のほうがいいかも……」と、建売住宅のメリット・デメリットについてよく知らないままという人は案外多い気がします。また、住まい探しをするとき、“何となく”という気持ちで建売住宅を避けていると、大きなソンになってしまうかもしれません。では、建売住宅のメリットとは?またデメリットはないの?そんな建売住宅のメリット・デメリットに鋭く切り込んだ記事を、3本まとめてご紹介します!■ 「建売住宅」と「注文住宅」。あなたはどちらのタイプ?めがねトンボ / PIXTA(ピクスタ)新築一戸建てを購入するとき、まず最初にする選択が「建売住宅か、注文住宅か」でしょう。建売住宅はすでに完成されている物件のため、自分のスタイルに合わせた設計ができませんが、注文住宅は細かいところまで自由に設計ができるのでより納得いく家を手に入れるこができます。一見、建売住宅よりも注文住宅の方がメリットが多そうですが、ここで建売住宅のメリットを見落とすのは非常にもったいないことです。建売住宅と注文住宅は、それぞれどんな人に向いているのでしょうか?家に何を求めるかや生活スタイルなどを見つめながら、自分はどちら向きのタイプなのか確認してみましょう。詳しくは記事をチェック!マイホームを購入したからわかる!建売住宅と注文住宅それぞれの注意点■ 元住宅不動産業者が伝授!建売住宅のメリット&デメリットfreeangle / PIXTA(ピクスタ)住宅の素材や構造の話はとても複雑で、一般の人にはよく分からないことだらけですよね。家のことはやはり、業界の人に聞くのが一番です。元住宅不動産業者が示す建売住宅のメリット&デメリットには、普通ではなかなか知ることができない情報もありました。建売住宅が注文住宅よりも割安で手に入れられる理由とは?建売住宅は周囲に子育て仲間が集まりやすいかも?建売住宅を選ぶときに気をつけておきたいこととは?建売住宅への理解を深めると、自分たちにぴったり家はどんな家なのか、より具体的にイメージしながら住まい探しができますよ。詳しくは記事をチェック!建売住宅のメリットとデメリット!元住宅不動産業者だから知ってる■ 建売住宅の質を素人でも見極められるポイントとは?極楽蜻蛉 / PIXTA(ピクスタ)建売住宅はすでに完成されているため、床下や壁の中がどんなふうになっているのか見ることができません。住み始めてから後悔しないようにするためには、見た目の良さやフィーリングだけで決めるのではなく、“中身”まで理解して最良の物件を選ぶことです。では、建売住宅を購入するときは、どんなことに注意してその質を確かめていけばいいのでしょうか。エリアや土地、耐震性能、分譲会社と施工会社の評判など、見るべきポイントを分かりやすくレクチャー!分譲会社と施工会社の見極めについては、噂や口コミだけだと情報元があやふやで不安ですが、信用度の高い「国土交通省」のサイトを使った情報収集の方法もお伝えしています。詳しくは記事をチェック!建売住宅の「質」を確かめる3つのポイント
2019年03月02日最近は古民家を購入しリノベーションをすることで住宅として利用するというケースも多くなってきています。自然が豊かな環境でゆったりと暮らすといったスローライフを求めている人が増えたからかもしれません。とはいっても、古民家で住むにはどのようなメリットがあり、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?新築購入との違いも含めてご紹介します。古民家リノベーションが流行している!30年前にも古民家をリノベーションして使うということはありました。私も実際にそのリノベーション現場に立ち合ったことがあり、その時の施主はお蕎麦屋さんでした。このケースでは、新規開業のために古民家を購入してリノベーションしたということだったのです。白川郷にある合掌造りのような外観で地域でも目を引くような建物でしたが、これはあくまでも特殊な建物であって個人が住むようなケースではありませんでした。ところが、ここ数年はこのような状況が一変し、個人住宅としての古民家再生が脚光を浴びてきました。つい先日ですが山口県のあるお宅を取材しました。代々住み続けてきた古民家をリノベーションした方だったのですが、太い梁や黒光りした木材の雰囲気を活かしたすばらしいリノベーションが施されていて感動を覚えるほどの出来栄えだったのです。このように、蕎麦店や土産物店が店舗として古民家を活用するケースがほとんどだった時代と比べると、普通に住むために古民家を購入してリノベーションするケースが急増しています。あなたも古民家の魅力にふれ、古民家を購入してリノベーションをするという選択も検討してみてはどうでしょうか?古民家リノベーションとは?そもそも古民家とはどんな定義なのでしょうか。明確な基準はないのですが、少なくとも戦前さらには大正時代以前の住宅と考えればほぼ間違いありません。そして、この古さを感じさせる雰囲気をそのまま、または残しつつ、機能性や快適性は現代基準に引き上げることを古民家リノベーションといいます。ですから、外観や室内の太い梁などは残し効果的に見せながらも、快適な温度や湿度を保たせるような施工をするのです。古民家リノベーションのいいところ物件によって程度の差こそあれ、天井が高く非常に広い空間を確保できます。一般的な在来工法ではある程度の間隔で柱が必要になりますし、空間を確保するための強い梁材を確保するのも大変なことです。この梁というのは建物にとって強度を確保する主役。広い空間を確保するには、強靭な耐久力を持った梁材が不可欠です。しかし、現代風の住宅でこれを再現しようと思うと、この梁材を見つけるのが一苦労ですし、もし見つかってもその値段はかなりの高額になるでしょう。古民家風の宿や和食レストランへ足を運んだことはありますか?宿名は忘れましたが、青森県の古民家に宿泊したことがあります。この宿は外観もさることながら食事をする場所が、何とも言えない雰囲気をかもしだておしゃれでした。全体的な雰囲気として「おしゃれだな〜」思ったのですが、特に気になったのが古い木材です。ここでいう木材とは柱や梁のこと。とくに梁は見事なもので、思わず下からまじまじと見上げてしまうほどでした。この梁は長い年月を経て黒光りしていました。床に炉が4か所切ってあったのですが、ここから上へ立ち上る煙に燻されたのです。そしてもう一つのおしゃれデザインポイントが梁の反り。横に渡された梁がひらがなの「へ」の字型をしているのです。厚みがあり、への字型にカーブし、そして煙に燻され黒くなっている長い一本の木が頭の上を横に渡されているのですが、不思議なことにいくら眺めていても飽きませんでした。デザイン性がいくら高くておしゃれであっても、冬は寒くていられなく、動線も最悪でなおかつ段差だらけではいただけませんね。しかし、古民家リノベーションのよいところは、この問題を見事に解決できることにあるのです。非日常性はいいでしょう。今では探すことすら難しい立派な木材を頭上に渡した設計などは非日常の極みです。そのうえ冷暖房の設備は最新式のものを入れられますので快適性はしっかりと約束されるのです。古民家の主要構造部分だけを残してリノベーションするので、最新式のシステムを入れ込むのはさほど難しいことではなく、これにより非日常性と機能性が見事に同居できるのです。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!新築購入VS古民家リノベーションでは、新築を購入するのと古民家を購入してリノベーションするのではどちらがいいのでしょうか?違いをみていきましょう。新築にしろ古民家を探すにしろ、いずれも今の居住地を離れて暮らすことになります。つまり建築場所を探さなくてはならないのですが、ここに両者の違いが表れてきます。新築住宅購入の場合は街中にある売地を探すか分譲業者などが開発する団地などを探すことになるでしょう。それに対して古民家住宅は既に建っている建物を探すわけですから、どうしてもその立地条件に差異が出ます。古民家の特性はそもそも建っている場所が街中にはあまりないので、どうしても郊外や田舎になるでしょう。街中で古民家に住みたいという方には少し難しいかもしれません。しかし、周りに自然があり周囲に家がないような場所に住みたいという希望がある方にとっては、更地で家を探そうと思ってもこのような場所ではなかなか土地が出にくいとも言えます。それぞれに長所短所があるわけですが、新築購入と古民家を購入してリノベーションをするのでは、その場所を探すことにこのような違いが生じることを覚えておきましょう。一概によいとはいえませんが、新築購入ではその外観をどうしようと個人の自由です。場所によっては分譲地の景観規約などがあると自由にはできませんが、それでもほぼ自由といってよいでしょう。それに対して古民家の場合はそもそも建っている場所の生活スタイルとしてはゆったりとした地域が多いことに加えて、周囲ものどかな日本の景色が広がっている場合が多いと思います。古民家住宅は中をどうリノベーションしようと構いませんが、こう考えると外観を大きく変えるのは周囲の環境とかけ離れてしまうため、あまりよい選択とは言い難いかもしれません。しかし、多くのヨーロッパ諸国と同じように、自分に制約や自由があるということはご近所さんも同じような状況であることを意味します。したがって、落ち着いた外観の新築住宅をせっかく建てたのに、お隣さんが突如ショッキングピンクの外壁に塗り替えた、という悲劇が起こることもあるのですが、古民家を購入する場所に置いてお隣がいきなりこんなことをするという可能性は低いと思います。古民家リノベーションにかかる費用の相場一般の住宅をリフォームするのと比べて、古民家リノベーションは全面的なリフォームを意味しますので費用はどうしても高くなります。これは、構造の主要部分を残したスケルトンリフォームを基本とするからですが、もちろん一部分だけをリフォームする手もあります。ただ、基本は全面的なリノベーションをおすすめします。その費用ですが、一般的な広さである30坪程度の古民家リノベーションで2,000万円前後は見てほしいです。古民家再生においては断熱材などをほぼ新地住宅同様に設置しなくてはならないことに加えて、水道の配管を新たに引き直すなどの工事が発生するからです。もう一つは家の劣化具合です。これだけは個々の案件によるのですが、仮にかなり傷んでいるとすれば相応の修理費用が掛かってきます。古民家リノベーションですてきな住まいを実現!古民家リノベーションは費用の面ではそこそこしてしまうのですが、もともとの古民家を安く購入できれば新築購入とさほどの差は生じません。一般的な新築住宅も魅力的ですが、古民家をリノベーションした非日常的な家に住むことはそれを上回るメリットや満足感を得られます。ただ、家を買う前に強くおすすめしたいのは、古民家をリノベーションした住宅の見学です。機会は少ないですが、マメに情報を探していればそのような現場見学会も開催しています。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!プロフィール森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)
2019年02月27日住宅の新築やリフォームは簡単なことではありません。施工が始まってみると、さまざまなトラブルが起きたり、思ったより工費がかかったり……。夫婦の危機的状況が起こる可能性もあるようです。最悪、離婚……、なんてことも!?そこで今回は、 Houzz Japanが同サイトに登録している国内のユーザー1,451名を対象に実施した「家づくりとパートナーとの関係性調査」の結果をご紹介します!■ 住まいの快適さは夫婦関係に影響する?住んでいる場所が心地よいと、心までウキウキしますよね。では、住まいの快適さは夫婦関係にも影響するでしょうか?ふじよ / PIXTA(ピクスタ)「円満な関係に住まいの快適さは影響していると思いますか?」と尋ねると、圧倒的多数の96%が「はい」と回答。やはり、快適な住まいで心が豊かになることで、自然と夫婦関係にも良い影響を及ぼすようです。パートナーとの関係に良い影響を及ぼすならば、なるべくパートナーと住む家を快適にするよう努力したいものです。polkadot / PIXTA(ピクスタ)今、パートナーとの仲がいまいち良くない……という方は、自宅のリモデルや模様替えをして改善を図ってみてはいかがでしょうか?■ 家づくりで夫婦の1割近くが「パートナーと別れを考えた」!しかし、家のリモデルや新築工事を行っているときは、いつも夫婦間が「快適」とは言いがたいものです。そこで「家づくりの過程で、パートナーにイライラしたことはありましたか?」と尋ねると、「はい」と答えた人がなんと63%も!タカス / PIXTA(ピクスタ)リモデルや新築は工期が長引いたり、思いがけない出費がかさむこともありストレスがたまります。そんなときにパートナーと意見が食い違ったりするとイラっとくることがあるかもしれませんね。shimi / PIXTA(ピクスタ)しかし、イラッとはきても、さすがに別れたり離婚したいと思うわけではないようです。タカス / PIXTA(ピクスタ)「家づくりの過程で、別れ、別居、離婚を考えましたか?」という質問では、91%とほとんどの人が「いいえ」と答えています。逆に言えば、1割近くもの人々が家づくりの過程で離婚を考えたわけです。幸せなはずの家づくりが、夫婦関係に悪影響を及ぼすのは恐ろしいことですね!■ 家づくりがうまくいけば夫婦との仲が深まる?家のリモデルや新築工事などの「家づくり」を経験した人は、その過程を振り返っていったいどんなことを「もっとこうすれば良かった!」と考えているのでしょうか?Sunrising / PIXTA(ピクスタ)「今後また家づくりをする機会があったら、以下のうちで実践したいことは何ですか?」と尋ねると、最多は「リサーチを行う」で745人。次いで、「自分のアイデアをパートナーともっと共有する」(603人)、「もっと経験者にアドバイスをもらう」(433人)という結果となりました。U-taka / PIXTA(ピクスタ)さまざまな過程を共に乗り越えて、結果的に家づくりがうまくいけばパートナーとの団結がさらに強くなりそう。「家づくりを通してパートナーと仲が深まったと思いますか?」と聞くと、「はい」と答えた人が81%も!ふじよ / PIXTA(ピクスタ)2人でリサーチをしてアイデアを出し合い、双方とも納得できる家づくりができれば、夫婦の絆が深まるようです。逆に、夫婦のうち片方が相手の意見を聞かずにさまざまなことを勝手に決めたり、2人の意見が合わずイライラしたりすると、その後の夫婦関係に悪影響が出る可能性もあります。cba / PIXTA(ピクスタ)家づくりがうまくいくか、いかないかで、パートナーとの関係がよくなったり、または悪くなったりすることが判明しました。これから家の新築やリモデルを行う予定の方は、パートナーとよく話し合って、楽しみながら家づくりのプロセスを進めて行きましょう。【参考】※家づくりとパートナーとの関係性調査 - Houzz Japan
2019年02月26日持て余している和室はありませんか?和室をリノベーションするなら、洋間にかえるか、和モダンの部屋にかえるかの選択肢があります。それぞれどういった工事が必要なのか、費用や工期についてもご紹介します。和室をリノベーション。どんな間取りにしますか?和室を洋室にリノベーションするケースは大変ポピュラーな工事ですね。とくに高齢の祖父母が亡くなったために、普段暮らしていた和室、もしくは寝室にしていた和室が空いてしまうケースです。今回は、和室をリノベーションする場合の2つの事例をご紹介します。パターン1. 和室→洋室にリノベーション和室を洋室にリノベーションする際に必ずする工事は、畳からフローリングの変更です。材質や色目をイメージに合わせて選択します。次に来るのはクロスの張替えでしょう。祖父母が居室にしていた和室ということを想定すると、一般的なビニールクロスだった可能性は低いと思います。つまり、爪で軽く引っ掻くと土がボロボロと剥がれてくるような壁かもしれませんし、ひょっとしたら板張りかもしれませんので洋室のイメージに合わせてクロスを替える必要がでてきます。あとは照明とカーテン。照明だけ和風ではおかしなことになりますので、洋風の照明を選ぶことになるでしょうし、カーテンに関してもカーテンボックスも考慮しながらまったく新しいものに変えることがメインとなります。また、押入れがあると思うので、これを洋風のクローゼットに変える工事が必要になります。畳をフローリングに変える工事だけなら15〜20万円程度で済むはずですが、ここでは完全な模様替えを念頭に置いていますので、60万円~90万円ほどかかるとみてください。あとはフローリングの素材選択が比重を占めます。特殊な素材などを使ったり、場合によっては思い切って床暖房にしてしまおうとなると費用は当然変わってきます。とくに床暖房を設置する場合は、それに適した床材の選択が必要となってしまいます。工期はずばり1週間以上。どんなに小さな工事でも、和室から洋室へのリノベーションでは1週間をみてください。そのうえで凝ったカーテンボックスを付けたり、間接照明を駆使したようなリノベーションでは、配線工事などが複雑になるので2週間程度を要することもあるでしょう。和室から洋室へリフォームするのですから、雰囲気はもちろん一新されますし、クロスなども新品ですから気分もいいでしょう。また、多くのお宅がそうなのですが、使い手のいなくなった和室はそのまま放置されるケースがほとんどです。同じ家なのに和室の中にここ2〜3日入っていないなどということさえ起こります。洋室にして変わるのは、その部屋の中に入る頻度が圧倒的に変化すること。もちろん、リフォームした後の洋室をどんな目的で使用するかにもよりますが、和室だったときよりは間違いなく出入りする頻度が増えます。和室は座って使うことを前提にした居室になります。たとえば和室で庭を見るときは座って見ていたはず。ところが洋室にリフォームすると、その視点の高さも変わるので、これまでとは異なった景色が広がることとなり、気分一新にはもってこいですね。パターン2. 和室→モダン和室にリノベーション和モダンは私も大好きなデザイン。インバウンド需要を見越した外国人富裕層向けホテルでも、この和モダンを取り入れる傾向が顕著です。これを一般家庭の和室に取り入れるとどうなるのか?まずは畳。モダンと言っても和室ですから畳は必須。でも、よく見かける一般的な縁がある畳ではなく、縁がない野郎畳や琉球畳などを使うことが多いようです。縁がないだけでも随分と斬新な感じがしますからね。そして次は壁紙。一般的な和室は茶系統か白色のクロスなどを使用しています。ところが、和モダンテイストの高級ホテルの部屋に見られるような、鮮やかかつ艶やかな朱色を大胆に使ってもよいでしょう。また、照明も必須アイテム。費用は掛かりますが、天井に完全埋め込み式の照明はとてもおしゃれでおすすめです。また、私の個人的な感想では、障子は絶対に欲しいところ。ヒルトンホテルに泊まった経験のある方は思い出してほしいのですが、あのホテルは室内窓の内枠に障子が使ってあります。部屋自体は洋室設定なのですが、障子の存在感が独特でまさに和モダンの雰囲気をかもしだしています。大まかな費用目安ですが、50万円~150万円としておきます、少し幅を持たせて書きましたが、照明一つとってもあまりに金額の幅があるので、このようにさせていただきました。ただ、大掛かりな工事をしなくても、畳を半畳の琉球畳に変え、壁紙を紫、朱、藍などでまとめればそれなりに和モダン感は出ますし、旧来からある床の間をモダンな造りにすれば、大きな金額を出さずにリフォームができるのではないでしょうか。洋室へのリフォームと同じですが、和室から和モダンへのリフォームも最低1週間はみた方が無難です。とくに、複雑で凝った和モダンにする場合は2週間程度を見るべきです。従前の和室が物凄く本格的な和室であれば話は違いますが、和室をリノベーションして和モダンに変える計画をされている方がいうところの和室は、おそらくそんな本格的なものではないはずです。それどころか和室ではなく、ただ単に畳が敷いてある部屋ということで和室と称しているケースも多いようです。建築当初は新しいのでそれなりに機能していたかもしれませんが、その部屋を愛着を持って使っていたご両親が亡くなった後は、下手をすると開かずの間になりかねません。そのうえ自然光も入らないような部屋だと、そこでくつろごうという気さえ起こりませんよね。そんな和室を和モダンにすればイメージは一新。ほとんどの人が人生の中で和モダンという部屋がある住宅に住んだことがないはずです。ホテルでの経験はあるかもしれませんが実際の暮らしとなるとそうなるでしょう。つまり、和モダンの和室を作っての生活は、他の部屋をリフォームするのと比べてはるかに新鮮な気持ちになれるでしょう。この効用が和モダン和室にすることで得られる最大の効果ではないでしょうか。持て余している和室をそのままにするのはもったいない両親の他界によって和室が余り、うまく使いこなせずに困っているケースは非常に多く、私が現場で見聞きすることが多い事象の一つです。しかし、余った和室を放置しておいても、実生活ですぐに困ることはありません。それが仇となって、何時までも手つかずの部屋として放置されてしまうのです。もし、皆さんの中で同じ境遇の方がいれば、是非とも和室のリフォームをご検討ください。和室のリフォームはここまで書いてきたように、【和室⇒洋室】にするか【和室⇒モダン和室】にする選択肢がほとんどになります。一般的には洋室に変えてしまい、家族の居室にするか納戸として収納スペースを増やす場合が多いようです。しかし、そこに和モダンという選択肢もあることを思い出してください。和室でもなく洋室でもない異次元の空間。こういった空間が自宅にあるのは素晴らしいことです。プロフィール森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)
2019年02月26日ワンフロアのようにI邸は築18年の住宅のリノベーションだ。改築前は細かく区切られて小さな部屋がたくさんある間取りだった。そこで「ワンフロアのような感じに」と建築家に依頼した。「あと、廊下を無くしてほしいとお願いしました」と奥さん。「子どもが大きくなって外から帰ってきたときに、廊下があると顔を合わさずにそのまま自分の部屋に行ってしまうかもしれない。それがいやだったので、できるだけオープンにしてくださいと」「ワンフロアのように」というリクエストに対し、あえて既存の壁を一部残した上で穴(開口)を開けていった。グレーの床はフレキシブルボードの表面を研磨した上で撥水剤を塗布している。あえて壁を残す「ワンフロアのように」というリクエストを受けた建築家の桐さんは、あえて既存の壁を部分的に残すという選択をして提案を行った。「壁をすべて取り払うこともできましたが、ある程度残し、その残した壁でフレームをつくって、フレームの向こうにまたフレームが見えるという構成にしました」(桐さん)。この提案を受けた奥さんの感想は「壁をぜんぶ取ってしまったほうが広く感じられて気持ちいいのでは?」だった。そしてまた、「壁を残したほうが室内の風景の変化が楽しめる」という桐さんの説明にも「実際はどうなんだろう」と思っていたという。しかし住んでみるとその思いは大きく変わった。桐さんが言った通り、室内をさまざまに縁どる壁/フレームのおかげで移動のたびに見える風景が刻々と変わっていく。そして「壁があることで空間が区切られている意識もあって、子どもたちも“ここらへんで遊ぼう”と。わたしも片付けなどをする時などには“だいたいこのあたり”というふうになんとなく空間を区切ることができるのがいいですね」と話す。リビングからダイニング・キッチンを見る。空間にさらに変化をもたらすために壁の開口部分の高さを変えている。天井を抜くとても低い印象があった既存の天井を取り払うという提案が出たのは最初の打ち合わせ時だった。「天井を抜けば気積が確保できて気持ちのいい空間になるというのは予想していました。それで屋根裏をのぞいてみたら大きな気積があったので、やはり天井をはがそうということになりました」(桐さん)。これで頭上に広々とした空間を確保することになったが、奥さんから「トップライトを付けたい」というリクエストが出されたため、視線が空まで抜けてさらに開放的な印象が強まることに。壁の棚はあえて存在感のある厚いものに。ダイニング・キッチンの家具はラワンの突板にオイル塗装。トップライトを2カ所に設けたため、室内は冬でも暖かい。さらに広く縦方向だけでなく横の方向でも空間を拡張した。かつてベランダがあった部分にまで室内空間を広げたのだ。「南側の開口は羽目殺しにしたいという希望があったので、だったらサンルームではないですが室内でも洗濯物を干せるように思いきり広げてしまおう」(奥さん)ということだったらしい。ベランダをつぶして軒先まで羽目殺しのガラス壁面を後退させた。「それによって既存のフレームの外側にもう1枚レイヤーがある状態をつくることができて、さらに空間が重層化した印象になりました」と桐さん。スチールの柱よりも外側は増築部分。階段近くから道路側を見る。壁と柱によって空間が幾重にも縁どられている。バルコニーのあった部分まで拡張して広く開放的なリビングスペース。寝室から階段越しにダイニング・キッチンを見る。生活感を消したいという奥さんの希望からごみ箱はキッチン下に納めている。1階から見上げる。1階にはIさんの祖母が暮らす。できるだけ空間が広く感じられるように浴室の壁・扉はガラスに。階段からダイニング・キッチンの天井部分を見上げる。この家に住み始めて1年とちょっと。Iさんはダイニング以外ではリビングに家族が集まることが多いと話す。「テレビの前のスペースが“家族の憩いの場”になっていて、あそこでゲームしたり遊んだりしています。とても開放的だし高さもあって実際の面積以上に広く感じられて、伸び伸びと遊べたり過ごしたりできるのが楽しいですね」奥さんはキッチンにいる時間が長いという。「子どもの様子をみながら料理ができるし、リビングにいる子どもとも会話しながら作業ができるのがとてもいいですね。あとはやはり壁や柱を残していただいたのが良かったと思います。風景の変化も楽しめるし、子どもはかくれんぼしたりとかしてこの空間を楽しんでいます」さすがに残した壁が「かくれんぼ」に使われるとは建築家も想定していなかっただろう。しかし言われてみると、かくれんぼに適した場所がそこここにあるのに気づく。ワンフロアの空間に壁が適度に残されているというところが子どもの遊び場所として打って付けなのだろう。ダイニングから“家族の憩いの場”であるリビングスペースを見る。ベランダのあった部分まで室内が拡張されている。I邸設計KIRI ARCHITECTS所在地東京都杉並区構造鉄骨造規模地上2階延床面積77.8㎡
2019年02月25日名古屋駅の南側に広がる、新しい街「ささしまライブ24」。そんなささしまライブ駅を最寄駅とする、名古屋駅へ自転車やバスでアクセス可能な団地のご紹介です。都心にありながらこのゆったりとした環境は羨ましい!リニューアル工事が進み、街とともに進化を遂げている「豊成団地」を拝見してきました。 豊成団地ってどんなところ? 名古屋駅へ自転車圏内。ささしまライブの発展にも要注目のエリアです「ささしまライブ24」は、旧国鉄笹島貨物駅跡に広がる再開発地区。地上37階建の高層タワー「グローバルゲート」など、真新しいビルが建ち並ぶ新しい街です。2017年には、グローバルゲート低層階の商業ゾーンがオープン。個性的なショップや、おしゃれなカフェ、レストランが集まり、名古屋の中でも新スポットとして注目されています。 未来的な景観の、ささしまライブ駅前。 団地までのアクセスは、あおなみ線の「ささしまライブ駅」から徒歩9分、または近鉄線の「米野駅」から西に徒歩10分。ただし、団地の目の前にはバス停があって、名古屋駅まで約12分という便利さなので、ふだんの移動はもっぱらバス、あるいは自転車になりそうですね。栄まで直通のバスもあります。そしてバス停を降りると、団地のお隣にはスーパー、ドラッグストアもあるので、日常のお買い物に困るということもなさそうです。団地の敷地内にはクリニックもあります。 豊成団地の詳細を見る ゆったりとした環境のある、大型団地豊成団地は、5棟の高層の建物からなる大きな団地。こんなに利便性の良いエリアにあることに驚くほど、空間がゆったりと使われていて空を広く感じます。 ご案内してくださったのは、UR都市機構の稲田さん(左)と大井さん(右)。棟と棟の間には、ちょっとした遊具などもある公園が広がります。 団地の敷地内には保育園があり、小学校も隣接。住棟の間は、思い切り走り回れる大きな公園になっているので、子育て中のファミリーにとっても嬉しい環境です。 住棟のあちらこちらにとても雰囲気のある壁画があり、お聞きしたところによると地元の瀬戸出身の陶芸家の作品で、建設当初からのものだということ。素敵ですね。2号棟は、真ん中に大きな吹き抜けの空間がある「ツインコリダー」型! 共用部分を大幅リニューアル。より暮らしやすくなった新しい団地スタイル そして豊成団地、注目したい最大のポイントは、共用部分の大規模リニューアルが現在進行中というところ。今回ご紹介する2号棟は、特にリニューアルが終わったばかりで、最新の設備を備えた「ニュー団地」になっているんです。 入り口から住棟までの通路に設けられた大きな屋根。バス停からお部屋まで、濡れずに歩いて来られます。そして住棟エントランスは、嬉しいことに、オートロック付きなんです!自動ドアに描かれているのは、このエリアの地図。エレベーターホールも、間接照明でとても雰囲気がいいです。ホテルや高級マンションのようですね。 部屋番号の表示もおしゃれ。こんなところまで、ちゃんとデザインされているんです。 豊成団地の詳細を見る カラーコーディネートされたリノベーションルームへ 間取りを変えて開放感たっぷりご紹介するお部屋は、3DKから2LDKへリノベーションされたお部屋。60㎡近いお部屋ということで、ゆったり暮らせるのが魅力的ですが、間取りが変更されたことでより暮らしやすいお部屋になりました。 こちらは、リノベーション前のお部屋。襖で仕切られているので、キッチンは少し暗い印象です。 こちらがリノベーション後。仕切りを取り除いたことで、12.5畳の広々としたLDKに。窓からの光が差し込んでとても明るいですね。「壁の上部には、珪藻土入りの塗装が施されているんです」と稲田さん。 「ナチュラル」と「オーセンティック」の2つのカラーパターンでコーディネートされたお部屋(写真は「ナチュラル」のお部屋)。LDKの壁の1面はアクセントカラーのクロスで、上部は珪藻土入りの塗装が。珪藻土には、匂いを取り除いたり、湿気をコントロールするという嬉しい効果もあるんです。 残りの2部屋は、床座でも落ち着ける和室。襖や壁も白で統一されているので、とても明るい印象でした。 豊成団地の詳細を見る 水回りもおしゃれにキッチンやお風呂といった、水回りの空間も、全体の雰囲気に合うようなコーディネートがされていました。 キッチンは、木目調デザインの新しいものに。ガス3口が嬉しい。天板が白くてお掃除もしやすそうです。お風呂は、木目調シートを貼って雰囲気を一新。 都心にありながら、ゆったりとした環境、広々としたお部屋での暮らしが手に入る豊成団地。ささしまライブ地区の今後の変貌も含めて、注目の団地と言えそうです。 豊成団地の詳細を見る 豊成団地募集中のお部屋はこちら2号棟 404号室(2LDK/59.46㎡/賃料69,200円/共益費2,900円) この部屋の詳細を見る 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2019年02月20日名古屋駅、今池駅まで直通アクセス、桜通線の相生山駅に、とても風通しが良くゆったりした環境が楽しめる団地があります。そんな団地ならではの魅力を持ちつつ、室内を全面リニューアルし、暮らしやすさも大きくアップしたリノベルームを拝見して来ました。 相生山団地って、どんなところ? 桜通線が延伸、駅近なのに自然豊かな環境が魅力地下鉄桜通線「相生山」駅から徒歩9分。「相生山」という名前の通り、駅から少し上った先に広がる、31棟906戸の大規模団地です。相生山には、ホタルが訪れることで有名な相生山緑地、それに、大きな池を囲む戸笠公園があり、自然豊かなことで知られる地域。2011年に桜通線が延伸したことで、名古屋駅、今池駅まで1本でアクセスできるようになり、利便性が大幅にアップしました。 相生山駅の出口を出て、すぐお隣に入り口のある戸笠公園。この公園を抜けていくと、ちょっと団地への近道になります。この風景はとても心和みます。春には桜が咲き誇る名所としても知られているそう。楽しみですね。 駅から十分徒歩圏内なのに、とても自然豊かな環境があるというのが、魅力的だなぁと思いました。桜通線の始発駅の2つお隣ということもあって、朝は座って通勤ができそうなところも嬉しいです。 ご案内してくださったのは、UR都市機構の西谷さん(写真左)と木納さん(写真右)です。 相生山団地の詳細を見る 休日は、思い切り体を動かす!そんな習慣ができそうです相生山団地は、5階建の中層の住棟がずらりと並ぶ大型団地。それにしてもUR賃貸住宅の団地って、敷地の中の通路や公園など、いつ行っても綺麗に整備されていて、とても気持ちが良いんです。スタッフの方が清掃されているところも頻繁にお見かけするんですが、そんな風に大切に暮らし継がれてきた団地、大事に、長く住みたくなるな、といつも感じます。 相生山団地も、住棟の間のスペースが広めにとられていて、敷地内をお散歩するのも楽しそうだなと感じました。遊具の設置された、ちょっとした公園もいたるところに。大きな運動広場もありました。広い……! 駅のすぐお隣にあった戸笠公園も、池の周りにウォーキングコースが整備され、さらにテニスコートや野球場までが備わった大きな公園だったのですが、ここで暮らしたら、週末には体を動かすのが自然と習慣にできそうですね。 公園からの見晴らしも良く、風が抜けていく、気持ち良い環境です。 相生山団地の詳細を見る 相生山団地イチオシ!リノベーションルームを拝見 比べるとわかる、「暮らしやすさ」へのこだわり今回拝見するのは、3DKの間取りを2DKに変更したリノベーションルーム。ビフォアのお部屋と比較をさせていただきました。 こちら、ビフォアの3DKのお部屋。リノベーション後の、2DKのお部屋のダイニング・キッチン。仕切りが取り払われたことで、とても広々と感じます。エアコン、モニター付インターフォンも設置され、設備面も大きく向上しています。リビングの1面は、グレーのアクセントクロス。左側の壁上部は、珪藻土を含んだ塗装が施されていて、調湿・防臭などの効果があります。 南側のお部屋は、間の仕切りを取り払ったことで、より自由度高く、開放的に使えるダイニングルームに。「オーセンティック」をテーマに、少しシックで大人っぽいカラーコーディネートがされているので、モダンなインテリアもよく似合いそうです。 こちらは和室のビフォア。こちらがアフターのお部屋。「襖&畳」という要素は変わっていないのですが、カラー畳に変え、襖もちょっとおしゃれなデザインのものに変えたことで、だいぶモダンな印象になりました。これならあえてベッドを合わせてもうまくきまりそうです。 相生山団地の詳細を見る やっぱり「水回り」が新しいと気持ち良いリノベーションのお部屋を選ぶときは、特に、「水回り」の設備に注目するのがポイント。築年数が経っていても、水回りがしっかりリニューアルされているお部屋なら、気持ちよく暮らすことができます。 相生山団地のリノベルームでは、キッチンも新規交換済み。また、洗濯機置き場が今回から新たに設置されたことで、洗濯しながら料理もできます。洗濯物を干す際も、すぐ横がベランダですし、家事動線にとても配慮されているのが嬉しいですね。洗濯機上部の棚も洗剤置きなど重宝しそうです。ガス3口の機能的なキッチン。真っ白のシンプルなデザインも、良いですよね。キッチン奥はホーローパネルなので、ふき取り掃除も簡単です。 そして、一番変わったのが、バスルームと洗面所のスペース。デザインも一新されて、おしゃれになっていましたよ。 こちらは、ビフォアのお部屋。お風呂場のピンクのタイルなどちょっとレトロな昔ながらの雰囲気だったのが……かなりスタイリッシュな洗面台がついている!これは嬉しいです。タオル掛けや電気のスイッチなど、細かい部分もデザインが良いと、毎日触れる部分だからやっぱり嬉しいんです。お風呂も浴槽がちょっとゆったりしたものに。壁にもシートが貼られて、見違えましたね。アクセントカラーも好印象です。カーテンレールで仕切るタイプだった脱衣所入り口も、新しく引き戸がついていました。この引き戸もデザインが良くていい感じ。陽の光を通す、半透明ふすまが使われているそうです。 ふたり暮らしにも十分な広さのお部屋でも、4〜5万円台と、比較的リーズナブルに暮らすことのできる相生山団地。デザインも、気になる設備もしっかりリニューアルされたリノベーションルーム、なかなか良い選択肢のひとつだと思います。 相生山団地募集中のお部屋はこちら5号棟 303号室 (2DK / 47.99㎡ / 賃料 57,700円 / 共益費 2,200円) この部屋の詳細を見る 出典: goodroom journal記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2019年02月19日住みたい街ランキングで上位を占める街の多くを通過する人気の沿線、「阪急神戸線」。この路線を使い、仕事で大阪に通いながらも住む場所は神戸、という方は多いのではないでしょうか。交通の利便性も高く、さらにファミリーにも人気のある、まさに生活していく上で満足度が高いエリア、阪急神戸線沿線の物件をまとめました。 関西人の憧れ、阪急神戸線の魅力とは 関西人の憧れ路線、阪急線の大動脈である阪急神戸線。アクセス抜群で街の雰囲気も洗練されていて、人気の理由もうなずけます。関東で例えるなら、東京・横浜を結ぶ東急東横線のようなエリアです。「阪急電車」という映画があるように、阪急沿線にはどこか懐かしく、不思議な時間が流れています。新しいものを拒まず、それでいて古いものも尊重する雰囲気が、住む人の心を惹きつける人気の理由なのかもしれません。 関西の住みたい街ランキング、不動の王者「西宮北口」 2018年度の住みたい街ランキングの王者「西宮北口」。同ランキング2位の「梅田」、そして3位「神戸三宮」の間に位置する駅です。この駅には、昔はプロ野球の球団である“阪急ブレーブス”の本拠地だった西宮球場の跡地に、260を越える専門店が並ぶ巨大ショッピングモール“西宮ガーデンズ”があり、買い物などをする上で不自由することは何もないと言えます。駅の南西側には県立芸術文化センターがあり、芸術と文化を発信しています。阪急神戸線沿線の武庫之荘・塚口・園田・神崎川などは、西宮北口にいずれも10分以内で行くことができるエリアとしても大人気。しかも梅田にも20分圏内というから、その便利さがわかりますよね。特に、ファミリーに人気の街でもあります。交通の利便性が良いと同時に、閑静な住宅街が広がる西宮北口。子育てにはぴったりの環境と言えるでしょう。 お待たせしました!阪急神戸線「武庫之荘」~「夙川」の物件をご紹介します 【武庫之荘】洋室17畳のゆったりリビング。憧れのデザイナーズ賃貸。(1R/34.02㎡/6.8万円) 南向きのあたたかな光が差し込む室内は、なんと洋室17畳分もあります。収納スペースはないのですが、これだけ広ければ自分で工夫して収納コーナーを作っても、くつろげる場所は十分確保できそうです。この物件のもう一つの魅力は、バルコニー。写真で見るだけでもかなり広いですね。一人用のベンチシートを置いて、ゆっくり読書をしたりしてもいいかも。夢は広がります。1Rで30㎡超え。一人暮らしベテラン勢の方にぜひおすすめしたい! この部屋の詳細を見る 【武庫之荘】デザイナーズ風、無垢床あったかリノベ。(1R/30.48㎡/6.9万円)なんと駅徒歩約1分!もともとオフィスビルだったものを、住居用にコンバージョンした物件です。床にはパイン材のフローリングを敷き詰められていて、温かみのある空間に。元ビルの無機質さと無垢のぬくもりがとってもマッチして素敵な空間へと生まれ変わりました。個人的にいいなぁと思うのが、この玄関前のちょっとした広さ。なかなか一人暮らしのお部屋だとこうした物件は少ないですよね。おしゃれなスリッパ入れ置いたり、季節の花をそっと置いたり。そんな生活ができそうです。水回りは西洋アパートメント風で、バスタブと洗面が1つの空間にあります。スケルトンが気になる方は、カーテンレールがあるので、そちらを活用してくださいね。 この部屋の詳細を見る 【夙川】カップルからファミリーまで。落ち着いた住環境も魅力。(1SLDK/65㎡/13万円)人気の「西宮北口」から一駅。夙川駅から徒歩13分のTOMOSのリノベーション物件です!実はまだ完成前なのですが、ぜひおすすめしたく、イメージ写真でお届けします!気になる間取りは“1SLDK”と、あまり聞きなれないものかもしれません。“S”とは、採光が規定以下しかない「サービスルーム」のこと。9.5畳のこのスペースは、壁にはアイアンバーが設置される予定なので、ウォークインクローゼットのような収納スペースにしたり、書斎スペースとしても十分な広さ!南向きなのでリビングにはたっぷりの日差しが差し込みます。寝室にも窓が南向きにあるので、朝起きたらどんよりした朝は迎えなくて済みそうです。19畳の広々リビングと、寝室、そしてサービスルーム。カップルからファミリーまでお勧めしたい一部屋です。 この部屋の詳細を見る 【西宮北口】キッチンが素敵な、爽やか水色ルーム(2LDK/57.75㎡/19.5万円) お待たせしました。西宮北口が最寄りの物件です。室内に入ってまず目に飛び込んでくるのは、なんといっても鮮やかな水色の壁紙。フローリングや扉など、全体的に白をベースカラーにしているので、青がとっても映える、爽やかな印象の物件です。 6畳側のお部屋の壁紙はこんな感じ。随所に入居者の方への配慮が感じられる、きれいなお部屋ばかりです。キッチンも広々として使いやすいシステムキッチンです。カウンター式になっていて、なおかつ隣のお部屋のすぐ側にキッチンがある仕様です。お子さんや旦那様が朝起きてこなかったら、ごはんのにおいで誘惑しましょう。 この部屋の詳細を見る 阪急線沿線で暮らすイメージは、つかめたでしょうか?便利で、しかも住環境もよい場所ばかりの人気の沿線です。今回ご紹介したお部屋以外にもまだまだ素敵な物件が眠っています。ぜひ眺めてみてください。皆さん一人ひとりに合ったお部屋に出会えますように! ※掲載家賃は管理費込みです。変更、満室になる可能性があります。 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2019年02月19日煙突との出会いが始まりだった吉祥寺の賑やかな商店街から1歩入ると、そこは閑静な住宅街。以前は鍼灸院だった築20年程の3階建て鉄筋コンクリートの建物を、2世帯で暮らす戸建てにリノベーション。住人は店舗のディレクションや空間設計を手掛ける鈴木善雄さん、舞さんご家族と、舞さんのご両親の引田ターセンさん、かおりさんのご夫婦だ。「結婚した当初は、いつか古い物件を改装して暮らせたらなと考えていましたが、義父母からいい物件があるから一緒に住まないかという話をいただいて。訪れてみると、1階に暖炉のある住宅でした。煙突のある家なんて、東京ではなかなか建てられないけれど、ここならずっと自分が憧れていた薪ストーブも設置できるだろうと」そう語るのは、新木場で複合施設「CASICA」のディレクションを手掛ける鈴木善雄さん。1階はご両親の住居、2階はゲストルーム&作業場、3階を鈴木さんご家族の住居に。2世帯それぞれの、思い思いのリノベーションが始まった。ヨーロッパの古い照明に、日本の古道具の作業台など、年代を感じさせるインテリアが味わい深い3階。昨年11月、新木場にオープンした複合施設「CASICA」は100%LIFEでも掲載。「CASICA」「スタンダード トレード」にリノベーションを依頼。ホテルのように洗練されたシンプルで居心地のいい1階。古家具を独自に再構築鈴木さん家族が暮らす3階のフロアは、3LDKだった間取りを70㎡ほどのワンルームに変更。荒々しい古材を敷いた床に工業的なペンダントライト、日本の古い家具などがあしらわれた空間は、おふたりが手掛ける店舗の世界観のよう。「何風というのではなく、好きなものを選んで、縛られることなく構築したいんです。インダストリアルと和家具が合わないわけではないし、トルコのラグもあればアメリカのソファなど、国も色々とミックスしていいと思っています」。リノベーションは、善雄さんと大工仲間達とDIYで少しずつ着手していったそう。壁づけのキッチンは、和箪笥や小引き出しなどをパズルのようにはめこんだ棚に目を奪われる。「日本のものをどう現代的にアレンジするか、と常に考えています。畳からイスの生活になった今、和箪笥は床の上じゃなくてもいいですよね」。斬新なアイデアの溢れる空間を彩るのは、仕事の買い付けで見つけた古道具だったり、全国を車で旅する中で出会ったものだったり。愛着のあるものたちが、素朴な素材感が活かされた空間に味わいを加える。「キレイすぎると落ち着かないんです」と善雄さん。キッチンという境を設けず多様性のある空間にしたかった、という暮らしの中心にあるダイニングテーブルで。南北に開口があり光が通り抜ける。床には室内用ではないインドネシアのチーク材を張った。キッチンには、少しずつ集めた古家具などをパズルのようにはめ込み、独創的な棚をアレンジ。抜けのあるワンルームにスケルトンにした空間に、あえて1カ所仕切りを設けたのはアトリエ。「鉄加工ができる友人に頼んで、窓枠を作ってもらい、わざと錆びさせてガラスをはめ込みました」。現在は仕事部屋にしているが、保育園に通うお子さんがもう少し大きくなったら、いずれ子供部屋にする予定だそう。「壁は後からいくらでも作れるので、最低限に。ベッドルームにも仕切りは設けませんでした」。床と同じ古材を面材にして、壁一面に収納を設けたベッドルームは、サンルームからの明るい日差しで満たされる。「ここに暮らすようになって、グリーンを育てるのも楽しくなりました」。薪ストーブが鎮座するリビングで、家族で語らう暖かな時間も偲ばれる。「1階には両親がいることで、一緒に食事をしたり、息子を見てくれたり、たくさんの時間を共にするようになりました。仕事の話も夫も交えて色々と話せる関係なので、いつもたくさんの刺激をもらっています」と舞さん。LDKの一角に仕切りを設け、アトリエを設置。ガラスの窓を光が通過する。現在、仕事部屋にしているアトリエは、いずれは子供部屋にする予定だそう。リビングに隣接したベッドルーム。壁のように見えるよう、床と同じ素材で収納を設けた。南側のサンルームは植物がよく育つ。お子さんの遊び場にも。ESSE社の「THE IRONHEART」が置かれたリビング。クックオーブンなど機能も充実。チェーンソーと斧で薪割りをしているそう。北欧テイストの1階「早期リタイア後がこんなに充実するとは思っていませんでした」。と語るのは、舞さんのご両親、引田ターセンさんとかおりさん。人気のパン屋さんとギャラリーを営みつつ、2世帯での暮らしを楽しんでいる。140㎡ある1階は、3階と打って変わって、北欧テイストで統一されたシンプルでナチュラルな空間が広がる。「以前からおつきあいがあって、家具のデザインなどが好きだったスタンダードトレードさんにリノベーションをお願いしました」。薄い緑の混ざった珪藻土の壁、オークの天井や家具、麻混の絨毯の敷き詰められた床。穏やかで居心地のよい空気が流れる。「私たちが求めたのはやりすぎない、主張しないインテリア。和でも洋でもなじんで、ずっと使い続けられるテイストが好きなんです」。1階は床面積140㎡の広々空間。暖炉のある山小屋風の空間だったのを、北欧テイストに。コンクリートの冷たい躯体に、木とガラスで温もりを加えた。ハンス・J・ウェグナーのテーブル、フリッツ・ハンセンのイスなど、内装に合わせて家具もセレクト。吉祥寺で「ギャラリーフェブ」、パン屋さん「ダンディゾン」を営む、ターセンさんとかおりさん。普段はキッチンとリビングの間の空間で仕事をすることが多いそう。ワンルームを半オープンの仕切りと床の段差が緩やかに分ける。人の集まる居心地のいい家に鍼灸院だった南側のスペースは、外構の緑とルーバー状になったガラス窓から光が差し込む、明るいベッドルームに。暖炉のある広々としたLDKは、大人数でパーティーを開いたり、何人かで料理をしたりも可能な余裕のスペースを確保した。「婿の誕生日会には40人くらい集まりましたよ。キッチンはアイランドにシンクを入れるかどうか悩みましたが、オープンなキッチン台にして正解でした。お料理を運んだりするのを、みんなが手伝ってくれるんです」。一部分には仕切りを立てて、キッチン内すべてを見せないよう細かな計算も。「家は私たちにとって充電をするところ。明るくて風が通って、“ああ、家に帰りたい”と思えるような快適な場所にしておきたいですね」。その願いが結集した1階には、家族や友人たちが集まってくる。個性の違う2つのフロアのそれぞれの生活を、コンクリートの堅牢な建物が包み込んでいる。明るい日差しに包まれるベッドルームには、ウォークインクローゼットを設けた。ベッド脇のステップは、年を取った愛犬用。ベッドルームの入り口。ルーバー状になったガラス窓から光が差し込む。パーツにこだわり、イタリア製のグレーのタイルを貼ったバスルーム。微妙な陰影が奥行きを出す。余裕の幅を確保したキッチンでは、普段おふたり一緒に料理するそう。キッチン台の黒の面材がアクセントとなっている。パントリーにキッチンまわりのものを一括に。以前は勝手口だったところを塞いで、ガラスブロックを採用した。窓辺には、「ギャラリーフェブ」でもかかわりのある陶芸家・内田鋼一や、ガラス作家・イイノナホの作品を飾る。十字型のガラスをはめ込むようオーダーしたドア。玄関にあるイイノナホの照明がガラス越しに見えるのが、かおりさんのお気に入り。約100坪の敷地に建つ、鉄筋コンクリート3階建ての建物。元オーナーとは知り合いで、縁あってリノベーションが実現。
2019年02月18日結婚を機に中古マンションの購入とリノベーションを考えたTさん夫妻。京都で素材感を生かしたリノベを手掛けるリボーンキューブのセンスに魅せられ、一緒に物件探しから始めることに。通勤の利便性、自然豊かな環境、家族が増えても大丈夫な80平米以上のゆとりある広さという条件を叶える築42年の物件を見つけ、1780万円で購入。プロダクトデザインをしている夫のラフプランをベースに、工事費1,000万円(税、設計料、施主支給分込み)にて、フレキシブルに変化できる広々とした住まいを実現させました。■ LDKには余計なものを置かないことで開放的に普段多くの時間を過ごすLDKをできるだけ広く、と希望したTさん夫妻。もともとのLDKで飛び出していた収納を撤去して、天井をスケルトンに。そしてキッチン腰壁のモザイクタイルやグレーの壁をアクセントにしました。余計なものをLDKには置かないことを徹底したことで、広さがより際立つ空間になりました。また、キッチンカウンターの延長として造り付けた作業台は、夫婦で並んで料理をするときなどに重宝しているそう。キッチンは壁付けから対面式に変更し、イケアのキャビネットと業務用ガスレンジを組み合わせて造作しました。トールサイズのキッチン収納も同じく造作。右側はパントリーとして、左側はお気に入りの食器やグラスを飾って”見せる収納”として使っています。LDKの壁沿いにはベンチ棚を造作しました。普段は収納として使い、大勢のゲストが訪れた時にはベンチとして大活躍しています。また、バルコニーからは周囲の山並みを見晴らせます。2階でありながら、自然豊かなロケーションをたっぷり堪能できるそう。寝室とバルコニーの間には、室内干しスペースを設けました。また、寝室とLDKの間には室内窓も設置。室内窓は上3枚が開閉式で、寝室側からの風や光をLDKに呼び込むことができます。■ 寝室まわりは快適動線で家事効率アップLDKに隣接した寝室へは、ウォークインクロゼットを経てアクセスできる快適動線。「バルコニーや室内物干しスペースから、寝室を通って行き来できるようにしていただいているので、取り込んだ洗濯物を効率よく収納できるんです」と妻。ウォークインクロゼットは、「来客用の布団を置くには少し小さかったかと思いますが、衣類をおさめるだけなら問題ありません」とのこと。というのも、マンション内に別途トランクルームがあり、季節ものはそちらにストックしているからだそう。寝室はミニマルに設計しました。室内物干しスペースにつながる奥の部分は、腰壁のみにとどめて圧迫感を解消。必要に応じてブラインドで目隠しするスタイルで、右側の”ウエスタン扉”から出入りできるようにしました。床は足触りのいいサイザル麻カーペット。将来の子ども室を想定したフリールームは、2室に分けることも可能です。室内窓を付けたことで、土間側からの光も取り込めるように。■ 自転車を2台置いてもゆとりある土間「玄関に2人分の自転車やサーフボードを置きたいとお願いしたところ、奥行きのある土間の提案をいただいたんです」と夫。玄関前の個室の位置を少しずらし、奥まで貫く広い土間スペースを造りました。そして、窓からの光を生かすために個室側に室内窓を設置し、足場板でラフに仕上げた下駄箱を添えています。また、正面奥の壁のみ黒く塗装することで、奥行きある空間を引き締めています。マンション内にも半屋外の駐輪場はありますが、この土間のおかげで自転車の傷みや盗難の心配もありません。ディスプレイも兼ねて身近に置ける点も気に入っているそう。また、いずれ子どもができたときにはベビーカーを置くスペースとしても使う予定です。サニタリースペースは廊下沿いに。洗面台やミラーキャビネットは、夫が抱いていたデザインイメージをもとに造作しました。トイレは奥の壁にあしらったターコイズブルーが印象的。「新婚旅行先のギリシャで見た青いドーム屋根の色に魅せられ、どこかに取り入れたいと思ったんです」と夫。コンクリート、木、鉄といった素材のラフさを添えたスタイリッシュなT邸。「それほど大きく間取りを変えているわけではないのですが、天井板を取り払ったり、室内窓をつけたりすることで解放感が増したおかげもあり、より広がりが感じられるようになりましたね」と夫妻は話してくれました。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ「リライフプラスvol.20」も参考にしてみてくださいね。リライフプラスvol.20【巻頭特集】マンションリノベ成功のためのマストアイテムW.I.C 玄関土間 パントリー がある家はいつもキレイ!【第2特集】マンション内同居、近居、二世帯…どうする? 実家との距離【第3特集】どっちがおトク? フルリノベVS部分リノベ【第4特集】どこまでできる? やってみてどうだった?※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計・施工リボーンキューブ撮影宮野正喜
2019年02月07日いまや、おしゃれなインテリアをつくる上で欠かせない存在となっているイケア。そんなイケアとUR賃貸住宅の共同プロジェクトで生まれたお部屋があるのをご存知ですか?細部までこだわって、上質でモダンな空間に仕上がったお部屋を拝見してきました。 コンフォール明神台ってどんなところ? 横浜を見下ろす、眺望の良さが魅力コンフォール明神台があるのは、相鉄線の星川駅から徒歩10分。小高い丘の上に広がる住宅街です。丘の上にあることもあって、駅から建物までは登り坂ですが、住棟すぐ近くのバス停から、星川駅、それにJR横須賀線の保土ヶ谷駅、さらに横浜駅までのバスもあるので安心です。色々な沿線が使えると思うとなかなかお得。 綺麗な銀杏並木を挟んですぐお隣に、サッカー場やラグビー場まで備える広大な神奈川県立保土ヶ谷公園があり、かなり緑豊かな環境です。 坂道を降りなくても、建物のすぐ目の前にはコンビニもあり、バス停も近いので不便に感じることはなさそうでした。横浜に出やすい立地で、こんな風に緑の中の落ち着いた環境を選ぶというのも、なかなか良さそうですよね。 高台の上にあることから、眺望も最高なんです(写真は建物9階からの眺め)案内してくださったのは、UR都市機構の輿水さん。 そして今回、こちらのコンフォール明神台には、あのイケアと共同でリノベーションしたお部屋が誕生しました。「せっかくのイケアさんとの共同プロジェクトなので、細部までこだわりを持って仕上げたお部屋になっています」と輿水さんも自信を持ってオススメされるお部屋、早速、みてみましょう。 コンフォール明神台の詳細を見る イケアルームを拝見! 団地の1室がモダンに大変身!まず見せていただいたのは、「ポピュラーモダンスタイル」の2DKのお部屋。洗練された上質な暮らしをコンセプトに、ポピュラーで誰にでも親しみやすいスタイルに、クロムメッキなどの異素材をミックス、ワンランク上のモダンな空間に仕上げたお部屋です。 思わず「ここに住みたい……」そんなため息が漏れるほど、高級感あふれる雰囲気に仕上がったお部屋。ベランダに面した和室は、ダイニング・キッチンとひと続きの空間のように使っても良さそう。正方形の半畳畳は、和洋どちらのスタイルにも合います。 畳のお部屋が、ブルーのポピュラーモダンスタイルにこんなにも似合うなんて、驚きでした。イケアのモデルルームレイアウトが大好きで、意味もなく何時間もお店に入り浸ることも多い私ですが、実際の日本の賃貸の間取りにしっくり収まっているのを見ると、新しい発見もたくさん。リノベーションで全体のカラーコーディネートがしっかりされているお部屋なので、思い切った色合わせのインテリアも楽しめそうです。 ダイニングルームの一部には、淡いブルーのアクセントクロスが。アクセントクロス部分には、釘打ちも可能なので、こんな風に浮いて見える棚をつけたり、より自由度高く楽しめます(原状回復費用は必要です)。特に、今回のお部屋は細部までこだわり抜いていると輿水さん。例えば、建具の枠も塗装ではなくシートを貼り直しているので、仕上がりがとても綺麗。 他にも、通常はベニヤになっている収納の内側にクロスを貼り直したり、本当に細かいところまで丁寧に仕上げられています。これは、長く住みたくなるお部屋ですね。 コンフォール明神台の詳細を見る 嬉しいイケアオリジナルのキッチン&収納そして、お部屋の一番のポイントと言ってもよいのが、大きなシステムキッチン。こちらは、イケアのオリジナルキッチンを採用しています。 2DKのお部屋に付いているのは、木目調の明るい色合いのキッチン。ワイドシンクで、収納もたくさんあって使いやすそう。収納の中身は、イケアの豊富なパーツでカスタマイズが可能ということなので、嬉しいですよね。ちなみに、1DKの「スカンジナビアントラディッショナルスタイル」のキッチンはこんな感じ。こっちもかっこいい!玄関にも、イケアオリジナルのシューズクローゼットがついています。嬉しかったのは、和室のクローゼット。天井まである大型収納には、イケアのアルゴートシステムが備え付け。自分でいろんな風にカスタマイズして使いたいですね。水周りもまるでホテルのように雰囲気を一新。洗面台の鏡は、顔に影ができない照明付きの「女優ミラー」スタイル。グレーで統一されたトイレも、スタイリッシュですね。もう一度、リビングを。イケアでの家具選びが一層楽しくなりそうなお部屋です。 今回、初めて拝見したイケアとUR賃貸住宅の共同プロジェクトルーム。キッチンやクローゼットにイケア規格のパーツが使えてカスタマイズできるなんて、私自身を含めイケアヘビーユーザーさんには夢の広がるお部屋であるのはもちろん、全体としての空間のまとまりの良さ、ディテールの丁寧さが素晴らしく、誰にとっても暮らしやすいお部屋に仕上がっているのが素敵だなぁと感じました。前回、他エリアで募集の際もとても人気のシリーズだったので、「これだ!」とピンときたらぜひお早めにお問い合わせくださいね。 コンフォール明神台の詳細を見る コンフォール明神台現在募集中の「イケアとURの住もう」のお部屋はこちら 1-1号棟 701号室(2DK / 53. 83㎡ / 賃料 113,100円 / 共益費 4,200円) ※反転間取りのお部屋です。※写真は反転間取りのモデルルームです。実際の募集住戸に家具・調度品は付属しません。 この部屋の詳細を見る 1-1号棟 202号室 (1DK / 42. 53㎡ / 賃料 88,100円 / 共益費 4,200円) この部屋の詳細を見る 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2019年02月07日27歳(妻子持ち。地方在住)にして一軒家を購入したライター兼WEBデザイナーの堀本です。前回の「20代で一軒家の購入を決意した理由」は一軒家の購入にかかる支出、金利の話などを交えてのお話しでした。今回は20代の私が実際に行った「初めての家探し」についてご紹介します。■ 最初は中古物件一択だったbee / PIXTA(ピクスタ)20代で一軒家の購入を決意した私でしたが、正直なところお財布事情はそれほどよくはありません。収入的には同世代と同等か、時期によってはちょっといいくらい……。そんな私がまず検討したのが「中古物件」。中古物件であれば土地も建物もセットで1,000万~2,000万円ほど。物件情報サイトで検索すると中古物件はゴロゴロ出てきます。■ アメリカのDIY文化に憧れがGraphs / PIXTA(ピクスタ)「安さ」だけでなく、中古物件の場合は自分好みに「リノベーション」できるという楽しみもありますよね。むしろちょっとボロいくらいの中古物件を購入して、自分の手でDIYしたい…という願望もありました。DIYはまったくの未経験でしたが、この物件ならどう手直ししようか、などと妄想していました。というのも、1980年代にアメリカで放送されたドラマ「フルハウス」で、主人公の1人が屋根裏を自分好みにリフォームしているのを観て、子どもながらに憧れた経験があったためです。■ 中古物件だと何かと運任せ…テラス / PIXTA(ピクスタ)ただ、実際に中古物件から探してみると、安い物件はいくらでもあったのですが、求める条件に当てはまるものがなかなか見つかりませんでした。ちなみに、当時の私が考えていた中古物件の条件は5つ。予算は2,000万円以内60坪以上で広い庭付き勤務地から車で20分以内近所に学校や病院があるDIYできる程度に綺麗1~4までなら簡単でしたが、5の条件が入ると途端に見つからなくなります。綺麗だけど適度に手直しが必要で、DIY初心者でも手の加えやすい物件なんて都合が良すぎですよね。■ 新築物件も選択肢の1つにABC / PIXTA(ピクスタ)実際に中古物件を4~5件見てまわったものの、自分の思い描くものに巡り会えずに断念。そこで、次に考えたのが新築物件でも「新規分譲物件」でした。新規分譲物件とは、土地と物件がすでに準備され、販売価格も決まっている商品のことです。「DIYの夢は?」とツッコミを受けそうですが、より現実的に新築の「過ごしやすさ」を取った結果です。それに、庭にウッドデッキを作ったり、家庭菜園をしたりと新築でもできることはいろいろありますよね。■ 新規分譲物件は似通った設計ばかりKY / PIXTA(ピクスタ)中古物件を断念した私は、新規分譲物件での家探しをスタートしたのですが、ここでも問題が……。見てまわった物件のどれもが、間取りから設備までほぼ同じものだったのです。実は、私の住んでいる地域では、ほとんどの新規分譲物件は同じ業者が担当をしていて、建築コストを下げるために似通った設計に。もちろん、同じ間取りや設備の物件が他にもあることに不満はありません。ただし、あくまで間取りや設備を気に入っていての話です。当時、地域で公開されていた物件はほぼチェックしたものの、残念ながら気に入る間取りや設備の物件はなく、中古物件に続いて新規分譲物件も断念することとなりました。■ 結論:新築物件を設計から!CORA / PIXTA(ピクスタ)結論として家探しはどうなったのかと言うと、「新築物件を設計から進める」ことに。新築物件であれば気に入った土地に、好きな間取りや設備をイチから設計できます。妻子のある身としては妻の意見を聞きつつ、子どもの過ごしやすい家づくりをすることが最優先でした。もちろん、中古物件や新規分譲物件には「価格の安さ」や「すぐに住める」などの魅力があります。あくまで今回、私の要求には合わなかっただけです。皆さんが家探しするときにも、まずは自分が住まいに何を求めるのかを考えていただければと思います。
2019年02月01日古民家や空き家をリフォームして、素敵なカフェに、ギャラリーに、コミュニティスペースになど、遊休不動産を素敵に活用している場所が増えてきましたね。これからますます増える「空き家」、その有効活用は注目されています。さいたま市の閑静で高級な住宅地、盆栽町。盆栽美術館や漫画博物館があるなど、和の香りがする地区です。そこにある〔みどりの学び舎Pompomハウス〕も元空き家です。大宮区でハーブの学校〔HerbalMOMO(ハーバル・モモ)〕を運営している園藤裕子さんが、空き家となっていた一軒家の大家さんから「活用してもらえないか」と依頼され、DIYでリフォームし〔みどりの学び舎pompomハウス〕としてオープンしました。ハーブのことなら〔Herbal MOMO(ハーバル・モモ)〕ハーブ講座のプレ教室での園藤さん大宮区の自宅でハーブの学校〔HerbalMOMO(ハーバル・モモ)〕を開催していた園藤さん。ハーブに囲まれたナチュラルな佇まいとはやや離れたキャリアから仕事を始めているそうです。立教大学法学部卒業後、金融機関、人材派遣会社人事部勤務を経て、南房総にある有機栽培を行う農園にて、約6年、ハーブや野菜の栽培に従事。その後生まれ育ったさいたまに戻り2008年から大宮区の自宅の一部で教室を開いていました。ハーブをファッションにとどまらず、「育てて使う」ことをテーマに食、農業、園芸、文化、豊かな暮らしとは何かを考え、共に学ぶ園藤さんの教室。さいたま市見沼区に150坪のハーブ畑もあり、70種類以上の生のハーブに実際に見て、触れて、育て、学ぶこともできます。園藤さんの人柄とハーブの知識で教室はいつも大盛況。イベントを行うと人であふれていました。「自宅での開催に限界を感じていた」という園藤さんのところに「盆栽町に空き家があるのでよかったら使わないか」という話が来たそうです。DIYでここまで素敵に100円ショップの材料などを使い作った小物棚その「空き家」は隣接する建築会社が建てた物件で、建物はしっかりしていて充分な広さも庭もあり、駅からも徒歩1分という好立地。園藤さんは「ぜひにと思ったのですが、リフォームに掛けられる資金は十分になく、DIYはまったくの素人、どうしたものか」と悩んだそうです。そこでたまたま知り合ったDIYのユニット〔Cotote〕さんに依頼することにしたそうです。長くホームセンターに勤務し、個人が自分でできるDIYの知識が豊富な石井麻紀子さんを中心とするユニットで、予算や状況を説明してどんなことができるか相談に乗ってもらったそうです。そして「作業そのものをワークショップにする」ことで、人手を確保しつつ、その人たちがその後のファンにもつながるという手法でDIYをすすめたそうです。壁塗りは2日間で仕上げたそうで「子どももいましたし、みなさん素人さんですから、ムラもあります。でもそれが味になり思い出になっています」と園藤さん。ムラが素敵なアクセントと想い出に。照明もDIYで。壁以外は、照明を変えたり、障子を張り替えたりとそれほど大がかりな作業はしていないそうです。素敵なつくりつけのハーブの棚は、石井さんが100円ショップの材料などを駆使して作ったもの。そしてこれだけ素敵な空間ができるのは園藤さんのセンスですね。コンセプトは「植物の教室なのでナチュラル、自然の色を大事にしています」と話す園藤さん、話しているとすっと相手との雰囲気に溶け込むような自然な振る舞いも、コンセプトそのものです。知人のタイル職人が素敵に飾り付けた玄関〔みどりの学び舎pompomハウス〕で学べることモノづくりのワークショップ2017年9月にプレオープンした後は、少しずつセミナーや講座などのイベントを開催し、2018年12月には月10回ほどのイベントがあったそうです。「アロマセラピー」「タイルの鍋敷き作り」「古楽の音楽会」「英語でクリスマスクッキング」「読書会」「英国式ハーブ両方&リフレクソロジーコラボ講座」など、「植物に関する学び」を軸にさまざまな活動が広がっています。また毎月第4日曜に開催する『Pompomマルシェ』は普段講座やセミナーをしている作家さんなどが集まり、販売やワークショップを行うほか、自家栽培のハーブをふんだんに使ったランチやスイーツも提供しています。誰でも参加することができるオープンハウスの日です。ハーブたっぷりの「薬草スープ」と野菜たっぷりのサンドイッチのランチおしゃれでナチュラルなライフスタイルのヒントが詰まっている空間素敵な布を掛けるだけでテレビの生活感がなくなります〔みどりの学び舎Pompomハウス〕はハーブ、アロマ、DIYなど、素敵で身体にも心にも優しいライフスタイルのお手本が詰まっている場所です。ナチュラルな生活を始めてみたい、自分でも何かやってみたい、そんな人はぜひ訪ねてみてください。おすすめは『Pompomマルシェ』に参加してみること。誰でも歓迎してくれる暖かい雰囲気のイベントです。コーヒーの出店も「植物、食、健康、そして地域のコミュニティー、の4つをキーワードに、ここに来ると気持ちや体が楽になる『心と体の民間クリニック』のような場所にできたらと思っています。ぜひいろいろな人に来ていただけたら」と園藤さんが素敵な笑顔で迎えてくれるはずです。●住所:さいたま市北区盆栽町153-5※イベント時にオープン、要申込※第4日曜のオープンハウスは申し込み不要イベント情報などはフェイスブックページから!〔みどりの学び舎Pompomハウス〕公式FBページ●写真・文/大胡由紀
2019年01月30日2017年4月に事業デザインファーム〔theTandem〕を創業し、東京都大田区山王の閑静な住宅街に事務所兼自宅を構えるコピーライター・銭谷侑(ぜにやゆう)さんと、アートディレクター・松永ひろのさん。「自分たちの暮らしを大切に、ものづくりを通して人生を良くすることに向き合っていきたい」と話すご夫婦の“生きる”と“つくる”を融合させた《タンデムファクトリー》にお邪魔してきました。1F『WELCOMEルーム』江戸時代以前から景勝地として有名だった大田区山王。銭谷さんと松永さんの事務所〔タンデムファクトリー〕がある高台の地区は、文学者や多くの著名人が住む邸宅地として発展し、古くからの屋敷が立ち並ぶ、緑に包まれた閑静な住宅街です。クラシカルな佇まいに赤いギャンブレル屋根がとてもかわいい築35年のテラスハウス。ここはもともとドイツ人が設計した、ふたりは今年の8月にここを借り、自分たちでDIYし、事務所と自宅にしました。玄関のドアを開けると、白い塗り壁を基調に木の色をプラスした、明るさと温もりを感じる空間が広がります。ふたりはDIYをするにあたり、友人の空間コーディネーター・寺田陽香さんに企画から施工を手伝ってもらったのだそうです。「自分たちで手を加えて、ここを自分たちの価値観を表すものにしたいなと思いました。お客さんが来たときに、自分たちのことを、空間として全身で伝えることができたらいいなと。DIYというと、自分たちでゼロからすべてを行うというイメージが強いかもしれませんが、寺田さんに協力してもらい第三者の視点を入れ、私たちの暮らしたい姿や生きたい姿を引き出してくれました」(銭谷さん)「寺田さんに自分たちの価値観を客観的に見てもらうことができて良かったです。自分たちにカスタマイズされた住まいがあるということは、これから先、仕事においても生活においても、いい暮らしができるのではないかと思っています」(松永さん)こちらは1F・ウェルカムルーム。家の形をしたモニュメントが目を引きます。「B1と1Fを事務所に、2Fと3Fをプライベート空間にすることにしました。そしてこの1Fは、自分たちの価値観が伝わる象徴的な場所にしました。このモニュメントは、私たちのビジョンを表しています。ゼロから1をつくり出す。“人生を良くする価値”をゼロから生み出すことの象徴です。タンデムファクトリーにいらした方を、家のスケルトンモニュメントがお迎えします」(銭谷さん)銭谷さんと松永さんは現在、このタンデムファクトリーで、それぞれの得意技である“ことば”と“デザイン技術”を活かし、企業のブランディングや商品・サービス開発の戦略からアウトプットまで、幅広い分野で活動をしています。ここ、ウェルカムルームには、そんなふたりがこれまでにつくった数々のプロダクトが並べられています。もともとふたりは電通(広告代理店)出身。銭谷さんは8年間、松永さんは7年間、クリエイティブ・プランニング局に籍を置き、銭谷さんはコピーライター、松永さんはアートディレクターとして、多くのミッションを抱え、ふたりで組んでよく仕事をしていたそうです。「新しいクリエイティブを開拓するという部署にいたので、チャレンジも多く、やりがいも感じていました。その一方で、広告領域以外で、ことばの力を活かして何かをつくりだしてみたいと思うようになりました。それと、自分たちの人生をよくするためのものづくりをしていくことに可能性を感じていました。ものづくりをする上で、自分たちの人生をコンテンツするとか、人生から価値を発見して変換していくことがいちばん良いなと思って。それで、1つの会社に属して動くより、複数の主体をもちながら働くと新しい変化がありそうな気がして、ふたりで独立をしました」(銭谷さん)会社では、夫婦がそろって辞めるのは初めてのことで、周囲からは「どうして辞めるの?」「ふたりで辞めなくても良いのでは?」という声もあったそう。松永さんは、ふたりで辞めることに多少の不安はあったけれど、それ以上に、これから始める自分たちの仕事に強い興味がわいていたそうです。「広告代理店では、クリエイティビティな力でもって、クライアントの課題解決をすることが主な仕事でした。やりがいのある仕事ではあったのですが、自分たちの人生のために、この課題解決力を使ってみたいと思いました。自分たちの人生を起点にした“人生発想のものづくり”です。それは例えば、どういうものがあったら、自分たちがより幸せになれるのかという発想でものづくりをすることです。その延長線上に、多く人の人生を豊かにするアウトプットがあるのではないかと感じています。自分たちの暮らしを大切に、ものづくりを通して人生をよくすることに向き合っていきたいと思ったのです」(松永さん)写真・左の書籍は、2017年4月に発売した『松永家のこどものことばアルバム』。新しい子育て文化を広げたいという思いからふたりで立ち上げたプロジェクトの中から生まれたものの1つだそうです。「私の母は15年間、私たち兄弟のことばをノートに書き留めていました。それを私が中学生になったときにそのノートをプレゼントしてくれました。ことばのひとつ1つを読んでいくと、忘れていた小さい頃の記憶が蘇るという経験をしました。私がその時々に感じたことを、私の主語で切り取られているので、写真とは違った力があるんだなあと思いました。それで、日常の子どものことばを書き留めておくような文化があればいいなと考え、この本をつくりました」(松永さん)ふたりのプロダクトを並べているこの棚は、こちらに越してくる前から使っていたものを利用。展示台になるよう、天板を取り付けたそうです。天板は、廃材を磨き、白く塗装しています。「ここをつくるにあたっては、DIYのコツを教えてもらいながら、自分たちでできることは自分たちで行いました。人生で初めて電動ヤスリをかけ、装飾もみんなでやり、3日間で完成しました。難しいところはプロにお任せしましたが、自分たちもつくることに参加することで、愛着がより高まるんだなあと思いました」(銭谷さん)「インテリアについては、いい空間であったらいいなあという感じで、寺田さんには『ちょっとだけスタイリッシュにしてもらえますか』とお伝えしました。かっこいい空間をつくって、背伸びする、みたいなのは、私たちの思う、人生をよくすることとは違うかなって。なので、私たち相応なものにしています」(松永さん)家のモニュメントは、釘が表に出ないように繋ぎ合わせる部分に苦心したそうです。「築35年なので、古い箇所もたくさんあります。でも、こうして自分たちでつくったことで、そこさえも愛せるようになりました。ここに来る前は新築のマンションに住んでいましたが、いまの方が愛着を感じています。新築マンションの価格が高騰しているなかで、古い物件を安く手に入れて、自分たちで手を入れて暮らすというのは、有効な手段かなと思います」(銭谷さん)お客さまを迎える家のモニュメント。ふたりで時々ここに座り、何を話すでもなく、過ごすこともあるそうです。「私たちの“象徴”であるモニュメントなので、ブレそうになったとき、これを目にすることで原点に立ち返ることができます。ふたりの文化や価値観を表すものを1つ、つくっておくと、ケンカしたときなどに、ふたりの価値観に戻れる“聖地”のような場所になって良いなあと感じています。ふたりがなぜ夫婦、あるいは家族という関係を続けるのかという理由を言語化して具現化するというのは、関係を持続させ、向上させていく上で有効的だと思います」(銭谷さん)ここは、ふたりにとって、自分たちの生きたい姿を思い出させてくれる場所でもあるようです。B1F『ミーティングルーム+ガーデン』1Fのウェルカムルームを奥へ進み、階段を降りたところがB1Fです。手前にキッチン、奥にふたりのワークスペースがあります。「半地下のようなかたちなのですが、ここがB1Fで、私たちが仕事をする場所です。お客さんとの打ち合わせをここですることもあります」(銭谷さん)大きな窓からはやわらかな陽の光が差し込みます。窓の外には庭があります。越してきた時は一面、雑草だった庭をふたりで畑にしました。畑では今、大根、水菜、春菊を育てているそうです。「土いじりはいいですね。ちょっと疲れたなと感じたら、すぐに畑いじりをします。何も考えずに、ふたりで土を触って無心になります。考える仕事ほど、考えない場所をつくることは大切ですね。ゼロから何かを生み出したい人には、思考をゼロにできる“ゼロプレイス”をつくることが大きな力になると感じています」(銭谷さん)「土いじりって、本当にリフレッシュになるんだなあという発見がありました。私は、朝起きてから寝るまでの1日の中で、途中に家事を挟んだり、土いじりを挟んだり、いろんなリフレッシュをちょこちょこと挟みながら、仕事に向かう時間を持続させています」(松永さん)ここワークスペースでは、思い思いの場所でパソコンを広げ、作業をします。モニターやプリンター、スキャナーなどを置いている台も、以前に使っていた机を利用し、天板をのせて作ったそうです。プライベートな空間のキッチンと、ワークスペースを分けるために木の柵で目隠しをしました。「完全にカチッとは分けませんでした。それとなく、分ける感じです。物が出ているのは好きではないので、できるだけものを収納するようにしました」(松永さん)広々としたキッチン。廃材を利用して電子レンジとトースターを置く棚板に。外国の方が設計した家だけあって、日本の建築様式ではあまり見ることのないデザインが随所に見られます。2F・3F 『暮らしの空間』2Fへあがると、そこはふたりのプライベート空間です。寝室、お風呂、洗面所があり、さらにもう1つ階段をあがると、3Fに畳の敷かれた和室があります。2F(寝室)の隣、アコーディオンカーテンの向こうがお風呂、洗面所、トイレです。6畳ほどの和室。ここはテーブルのみを置き、シンプルな空間にしています。「以前は、ここで絵を描いたりしていたのですが、いまは本当に、一人きりになって、リセットしたいときに来ています。押し入れに大量の本をしまっているので、たまにチラチラと眺めたりして」(松永さん)「オンとオフの切り替えは、自然にやっていますが、畑、事務所、寝室、和室と、ゆるやかにフロアが分かれているので、それが切り替えスイッチになって良いのかもしれないですね」(銭谷さん)生きることとつくることを融合させた銭谷さんと松永さんの「タンデムファクトリー」。ふたりはここで、毎日を楽しく暮らしたいという共通の想いを胸に、どのような未来を思い描いているのでしょう。「クライアントワークでも、theTandemの自分たちの事業でも、毎日を楽しくするような、人生をよくする商品やサービスをゼロからつくりたいというのがあります。自分たちが、何もしなくても稼ぎ続ける、人生発想のブランドがあるといいなと思っていて。そこをつくっていきたいと考えています。」(銭谷さん)「私は、イラストレーターになりたいと思っていた頃があって、今、またイラストに興味を持ち始めているので、イラストやマンガを描くことを増やしたい。もう少しそこを伸ばしてみたいなと思っています。それと、自分たち独自のブランドをつくるというところを、完全にできているわけではないので、やりきりたいですね。多くの人を幸せにしたり、人生が豊かになるような、そんなプロダクトを作ってみたいです」(松永さん)【Profile】theTandemコピーライター・銭谷侑とアートディレクター・松永ひろの、夫婦で経営する事業デザインファーム。2017年に夫婦で電通を退社し、4月に創業。「人生を良くする」をテーマに、商品・サービス・企業のブランド開発などを行う。国内外のクリエイティブアワードの受賞歴多数。公式サイト公式ブログ●写真・文/忍章子
2019年01月27日今回ご紹介するのは、調布市で暮らす仲良しなSさんご夫婦のお家。2人が住まいに求めたのは、自由でシンプルな空間づくりでした。以前から憧れだったという〔ブルースタジオ〕に相談し、価格が明確なセレクトオーダー式リノベーションサービス《TOKYO*STANDARD》を利用した2人。一体どのような観点で家づくりを進めていったのでしょうか?ギャラリー兼雑貨店で働く奥様がセレクトした、おしゃれな雑貨たちも必見です!“好きなものたち”をディスプレイできる、ギャラリーのようなお家S邸 リビング「家具とかライトは好きなようにできるけど、賃貸だと壁やドアなどの細部に手を加えられなくて。理想の部屋で暮らすために、自由にできる家が欲しかったんです」というSさんご夫婦。長年賃貸の部屋に住んでいましたが、「ずっと賃貸に住んでいるわけにもいかないし、そろそろ自分たちの家を持っていいかも」と思うように。「中古マンションのフルリノベーションで理想の家をつくるのが、僕らにとってぴったりの選択肢だったんです。そこで相談したのが、以前から妻と『カッコいいね』といって憧れていたデザイン会社〔ブルースタジオ〕でした」(ご主人)そうして選んだのが、〔ブルースタジオ〕の定額制セレクトオーダー式リノベーションサービス《TOKYO*STANDARD》だったといいます。「物件探しからデザインまでやってもらえて、オプションをつければ、こだわりたいところはかなり自由にできる。不安だった予算面も、定額制なので価格の目安をつけやすいのが魅力でした。施工期間も2ヶ月程度と早かったのも驚きましたね」(ご主人)そんなSさんご夫婦が自由な発想でつくったお家は、まるで映画のセットのようなステキ空間。さっそく、おうちの様子を見てみましょう!夫婦2人の時間を大切にした動線づくりS邸 ダイニング亜鉛天板のダイニングテーブルは存在感抜群。「共働きなので、2人が顔を合わせる朝と夜の時間を大切にしたかったんです。そこで、朝食作りや朝の支度がしやすいこと、夜もいっしょにくつろぎやすい空間になるように、設計の方と一緒に動線を考えていきました」というご主人。一方で「長年集めた雑貨たちを活かせるように、部屋自体はシンプルなものを求めました」と言うのは、雑貨好きの奥様。リビングとダイニングのスペースを横並びに広く取り、ギャラリーのようなプレーンな空間にしています。奥様が集めた雑貨の数々は、アンティーク棚にディスプレイ。ダイニングテーブルの横には、アンティーク雑貨が並ぶディスプレイケースが。天井から吊り下げられたフラワーベースも印象的で、まるで海外のセレクトショップのような、個性的な空間に仕上げています。予算安心の定額制プランに自由な発想を取り入れる廊下はコレクションの絵などを飾るスペースに。形はシンプルでも、色や素材感には遊び心が満載のS邸。玄関からリビング・ダイニングに繋がる廊下の天井は、「ティンパネル」を使うことでインパクトも抜群です。「ティンパネルは壁に使うことが多いんですけど、壁には集めた絵を飾りたい。そこで、天井にティンパネルを取り付けました」(ご主人)と、パッケージに含まれない特殊な仕上げでも、オプションという形で取り入れられたといいます。夫婦のお気に入りは、色のある空間寝室は映画「アメリ」の世界観を意識した空間に。そんなご夫婦のお気に入りは、“色のある空間”です。奥様のお気に入りは寝室。フランスの映画『アメリ』の世界観が大好きだという奥様の要望で、壁は暗めのレッド、床は深いグリーンに仕上げています。「遊びに来た友人から、寝室が赤いと落ち着いて眠れないんじゃないの?って言われるんですけど、トーンを暗めにしているので結構落ち着けます(笑)」と、奥様。まるで映画のセットのような空間です♪元気のある空間に仕上がったレモンイエローのキッチン。一方でご主人がお気に入りだというキッチンは、レモンイエローを取り入れた元気な空間です。料理好きのご主人にとって、キッチンはこだわりたいポイント。アイランドキッチンが憧れだったといいますが、費用やスペース、汚れにくさ、使い勝手の良さの観点から壁付きのシステムキッチンを採用し、背面に作業台をつけています。食器棚はパリ発のブランド〔Tsé&Tsé associées〕のもの。ポップなキッチンに映えるのが、パリの人気ブランド〔Tsé&Tséassociées(ツェツェ・アソシエ)〕の《インディアンキッチン》という食器棚。カラフルな食器もきれいに収納できますね♪さらに「実は、トイレが一番派手なんですよ!」とご夫婦に言われ、扉を開けると......トイレもピンクの壁で非日常の空間に。なんと全面ピンク!ポップアートのような空間で、トイレなのになんだかワクワクします。トイレは特に色で遊べる場所なので、カラーを取り入れたい方はぜひ挑戦してみてくださいね♪好みが変わっても、変化していけるお家づくりフラワーベースに季節の植物を飾ることで、お部屋の印象もガラリと変わる。飾られているのは、飛騨高山のお正月飾り「花餅」。上品な色味が奥様のお気に入り。「年代に合わせて好みも変わってくるもの。これからも自分たちが好きなものを集めていって、また違った表情を持った家にしていきたいです」と、自由にできる家を手に入れられたSさんご夫婦。お部屋の雰囲気を変えるのは、インテリアアイテムだけではありません。季節を感じる草花を取り入れることもポイントのひとつ。短期的にも、長期的にも、その時々の気分に合う空間に変えていける住まいが、夫婦仲良く暮らしを楽しむ秘訣になるのかもしれません。〔ブルースタジオ〕公式ウェブサイトはこちら《TOKYO*STANDARD》詳細はこちら●取材協力株式会社ブルースタジオ●テキスト宇治田エリ●写真土佐麻理子
2019年01月26日建売住宅やマンションを購入する場合は、もう完成されているので諸費用など以外は金額がほとんどわかりますが、注文住宅の場合は私たちが希望の家の大きさや間取りなどを伝えるまで、金額は見えてきません。さらにはメーカーや工務店によっても設定されてる坪単価などの費用が異なるため、疑問に思うことが多いのではないでしょうか?同じ要望を伝えているはずなのに、ハウスメーカーによっては総額の差が1,000万円や2,000万円も開くことは珍しくありません。だからといって、総額だけでは決められないのも難しいところです。今回は総額だけでなく見比べるべき見積りについてご紹介していきたいと思います。見積もりには見えない保証内容家を建てる場合、ハウスメーカーは工務店などと比べて高いといわれています。なのに、なぜみなさんは高いにもかかわらずハウスメーカーで建てるのでしょう。elise / PIXTA(ピクスタ)その理由は「安心」ではないでしょうか?見積もりには見えないところですが、保証内容は重要です。よく「地震で壊れません」「100年もちます」といったコピーを聞いたことがあると思いますが、それだけではなく各会社のメンテナンスや建てたあとのアフターフォローについてどのような内容になっているのか細かく確認しましょう。家は建てて終わりではなく、生涯にわたってずっと住んでいくものです。テラス / PIXTA(ピクスタ)住んでいくうちには必ずどこか故障や劣化を起こすでしょう。何か困ったときに対応してくれる会社がないのは不安ですよね。その保証内容の充実度いうのは金額に影響してくるところでもあります。安易に総額が安いからといって選ぶことはオススメしません。提案されている工法を確認する例えば、在来工法とツーバイフォーの金額が異なるように、工法や建築素材によっても金額が異なります。YNS / PIXTA(ピクスタ)各ハウスメーカーはお客さまの予算に近づけるように提案をしていくので、その中で工法のグレードを下げることで予算に合わせることもあります。どのハウスメーカーもさまざまな工法や素材がありますが、どれが一番高いグレードなのかを確認しましょう。そのグレードによっても見積もりの差が大きく出ていることも多いです。使用する設備やオプションの違い提案されている「外壁材」なども確認しましょう。pu- / PIXTA(ピクスタ)最初から1番耐久性の高い外壁材を提案してくれる会社もあれば、価格を抑えるためにそこまで耐久性の高くないものを提案する会社もあります。こちらから要望しない限り、そういった提案が見積もりに反映されていることは、細かく見ないと意外と気付かないところです。itchy / PIXTA(ピクスタ)また、最近では天井の高い家などが人気ですが、メーカーによってどこまで天井を高くできるかも異なりますし、面積によっても費用が違ってきます。そのほか収納空間を提案されているなど、各社の特徴を取り入れていくと、通常の二階建てよりも費用は高くなります。そういった提案が各社異なるということであれば、全部同じ条件にして、見積もりをとってもらうといいでしょう。まとめそれぞれハウスメーカーが提示する見積もりの総額だけでは判断ができないということがわかりました。建築の見積もりは項目内容が多いため確認することはとても大変です。U-taka / PIXTA(ピクスタ)このほかキッチンやお風呂といった設備のグレードなども確認する必要もありますが、とりあえずは大きく金額に響くところを確認することをオススメします。もちろん上記以外にも気になる費用があれば、それも確認するべきです。建ててから何十年と住んでいく家ですので、後悔のないように納得できるまで検討しましょう。
2019年01月18日