マンション購入を検討した時に悩むのが、新築にするか中古にするかという問題。物件価格のみを見たら中古物件のほうがお得な気がしますが、本当はどちらがお得なのでしょうか。実際に購入した人にヒアリングし、料金面だけでないそれぞれのメリットやデメリットを調査しました!デザイン面でも構造面でも新しさを求めるのなら新築!「とにかく、新しさや清潔さが一番のメリット! 室内だけでなく共用部もきれいな状態なので、住んでいて快適です。耐震構造も安心。デメリットは、希望している部屋を購入できない可能性があること。新築マンションの販売は第一期・第二期…となっているのですが、希望している部屋がすでに売れてしまっている場合や、申し込みが多いと抽選で落ちてしまうこともあるみたいです。わが家も抽選だったので、落ちたご家庭もあると思いますよ。」(2014年築購入者)「同じようなタイミングで他の方も入居してくるので、親近感も湧くし子ども同士もすぐに仲良くなれた。その反面、中古物件と違って、住むまではどんな人がお隣さんになるのかが分からないので、マナーやモラルが悪い人がお隣になる可能性もあることがデメリットだと思います。」(2010年築購入者)「物件自体の料金は高いのですが、ローンが組みやすかったし減税も適用されました。売り主から直接購入したので、不動産会社に支払う仲介手数料がなかったのも嬉しかったですね。でも、第一期で購入したため入居までに時間がかかったので、すぐに住みたい人には向いていないかも。引っ越し準備をゆっくりできるという意味ではいいですけどね。」(2016年築購入者)予算を抑えたいなら中古!と思ったら落とし穴が…「駅から徒歩5分圏内で、予算内の物件を探していると、どうしても中古物件しかなくて…。物件自体の費用は抑えられたし立地にも満足しているのですが、築20年以上だとどうしても老朽化やデザインの古臭さは拭えないですね。」(1995年築購入者)「リフォームしていない物件を購入したので、結局自分たちで壁紙交換やキッチンのリフォームなどをしました。その上、水回りも老朽化していて、お風呂やトイレも全てリフォームすることに…。予想外の出費がかかってしまいました。」(2000年築購入者)「内覧時にエントランスやゴミ置き場など共用部を見られたことで、すでにお住いの方たちのマナーがしっかりしていると確認してから購入できてよかったです。住人の雰囲気がよく、管理人さんの対応もよかったので、そこを確認できるのは中古物件ならではかと。」(1998年築購入者)実際に購入してみないと分からないメリット・デメリットがあるようですね。まずは気になる物件には内覧に足を運び、納得がいくまでじっくりと見てから決断してください。PHOTO/Fotolia
2018年10月01日家を持つなら中古マンションをリノベーションしよう、と決めていた愛知県長久手市にお住まいのOさんファミリー。4歳の長男、1歳の長女がいる4人家族です。リノベーションはインターネットで知ったというエイトデザインに物件探しから依頼をしました。「見た瞬間に決めてしまった」という緑に囲まれた築37年の団地は、眺めの良さや、敷地内に公園があるところなど、環境面を気に入って購入しました。リノベーションのテーマは「家族がなんとなく集まって思い思いに過ごす」家だったそうです。■ ひとつ屋根に包まれるリビングダイニング既存の天井をはずしてできた大空間に、あえて傾斜天井をつけることで、ひとつ屋根に包まれているような温もりある雰囲気を作り上げました。その三角屋根が印象的なリビングには、エイトデザインが運営する「HACHI KAGU」に特注して作った大きなテーブルを配置しています。リビングの床材には素足にやさしい杉フローリングを使っていて、節が目立たないよう落ち着きのある色に塗装してあります。リビングとつながる板張りのキッチンは存在感たっぷり。リビングの隣に設けられたフリールームには大きな本棚を造作。こちらのフリールームは将来、子ども室にする予定なので、2部屋に分けられるように扉も2つ設置してあります。今はリビングとひと続きの空間となっていて、夫の書斎や作業スペースとして使っているそうです。■ 家族をいつも見守れるキッチンL字型に配された業務用キッチン。夫婦ふたりで立っても余裕の広さがあります。配管のために床が一段高くなっており、リビングダイニングとキッズスペースがよく見渡せます。キッズスペースはキッチンの南側にあった和室を一新。子どもが遊ぶ姿を、料理しながらしっかり見守ることができます。■ コンパクトだった部分を拡張して暮らしやすく狭かった玄関は土間を延ばして、壁面に収納を確保しました。土間の先には家族それぞれの収納スペースが設けられたウォークインクローゼットも新設しています。コンパクトだった洗面室は洗濯コーナーに変更し、浴室手前に新たに洗面室を設けました。また、浴室もワンサイズ大きくするなどして、暮らしやすさもアップさせてあります。「家族みんなが集まる場所をつくりたい」という要望は、築37年の団地のリノベーションによって見事に叶えられました。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ「リライフプラスvol.18」も参考にしてみてくださいね。※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです設計・施工エイトデザイン撮影中村風詩人
2018年09月26日新築やリノベーションをするときに、カーテンって予算に入れていましたか?もしくはリノベーションをするときに、インテリアとしてカーテンのことまで考えますか?私は両方とも考えませんでした。引越し当日の夜、やっと気がつきました。あ!カーテン忘れてた!■ カーテンは、引越し当日から必須アイテムだった!なんとなく、カーテンって後回しにしてしまうものだと個人的には思うんですけど、実は入居当日の夜から必須アイテムなんですよね。インテリアを考える時もたいがい昼間を想定していて、大きな家具とか部屋の雰囲気を左右する床や壁に気持ちが向きがちです。しかも予算については、完全にカーテンの存在を忘れていました。ダンボール箱が転がった雑然とした引越し当日の夜、そんな部屋が外から丸見えです。恥ずかしいったらありゃしない。かろうじて寝室のカーテンは、以前使っていた遮光カーテンをリユースすることに。吊るしてみると、丈が余ってズルズル引きずってしまうけれど……。あ、でも誰からも見られるわけではない部屋やし、遮光性と断熱性を考えたらむしろこっちの方がいいじゃない!と自分でもびっくりするようなポジティブさで採用決定。問題はリビングダイニングです。ここは素敵なカーテンをぶら下げたいじゃないですか。でもカーテンのことなんて、ほとんど知らん。■ 素敵なカーテンは、だいたい高い。実家のカーテン選びに付いていったときに、素敵やな~と思ったものほど目が飛び出るくらい高価!とびっくりした経験だけはあります。カーテンって高いのよねー。10万は軽々越えてしまいます。リノベーションも終わったばかりで、お金はもうないでーす。その上、夫から「古いサッシで窓が小さいから、カーテンで採光の邪魔をしないように」とか、「窓周りはスッキリさせてね」と言われて選択肢も狭まっていきます。「窓周りのすっきり感」を意識して候補に上がったのは、ブラインド、ロールアップなど、窓の両側でモッサモサしないカーテン達です。まず考えたのはブラインド。Everything / PIXTA(ピクスタ)しかし、ちょっと光が足りないような気がします。せっかくのメインの窓が南側にあるのに、暗くなるのはもったいないなと思うようになりました。■ ニトリの「調光ロールスクリーン」に決めた!残るはロールカーテンです。でも、それだとカーテンを下ろしておくか、上げておくか、どちらかになってしまいますよね。レースのカーテン的な役割を果たす「採光もするし、外からの視線も避ける」機能がないことに気がつきました。あー今晩も、部屋丸見え状態が続くのかー。焦る焦る。それまでカーテンの専門店やインテリアメーカーのものをネットで探していたんですが、絶対的に予算と合わない。初心に戻って、近所のホームセンターや無印、IKEAやニトリなどのお手頃だけどそこそこおしゃれなインテリアを扱っているお店のカーテンを片っ端から調べることにしました。そこで見つけたのが、ニトリの「調光ロールスクリーン」のホワイトです。調光できるロールカーテン、というのが一番の決め手でした。チェーンを上下に動かすだけで、光の入る量を調節できます。ボーダーの2枚のカーテンが重なっていて、チェーンを少し上下するだけで採光具合を調節できる優れものです。少しずらせば、完全に外からの目線をシャットアウト、これで夜も安心です。■ 想像以上にいい!価格も全部で1万9960円使い始めると、なんと使い勝手の良いこと。それに、本当にスッキリしているんです。サッシ上部の枠と同じ幅にクルクルと収納できるので、目障りではありません。サイドのチェーンは、子どもの首が巻き込まれないように上の方で結んでいました。我が家は日中はカーテンをしないのですが、このカーテンだとぼほ目につきません。カーテンという存在を忘れてしまうくらいスッキリコンパクト。価格も良心的で4,990円×4=1万9960円。2万円を切りました。サイズと値段が多少変更になりましたが、今でもニトリで大人気商品として売られています。良かったらカーテン探しの参考にしてくださいね。※掲載している商品名や価格は2013年9月時点の内容です。
2018年09月23日今回は物件を購入する際の「値下げ交渉」についてお話します。不動産は高額の買い物であるために少しぐらい値切りたいというのは自然な感情ですが、効果的な交渉を行うためには取引の仕組みを知っておく必要があります。中古物件と新築物件では状況がまったく異なってくるため、それぞれのケースについて実体験に基づいてご説明します。■ 「中古物件」の値下げ交渉は常識の範囲内で行うことがポイント売主と買主の間に仲介会社が入る「中古物件」の場合、値下げ交渉は売り主側の仲介会社(物元、元付)と買主側に仲介会社(客付)の間で行われることになります。中間業者による中古物件の「値下げ交渉」についての仕組みをご紹介します。ABC / PIXTA(ピクスタ)値下げ交渉は「買い付け」を書くことが大前提値下げ交渉のタイミングとしては「お気に入りの物件が見つかった時」になりますが、実際の交渉は不動産購入申込書(買い付け)を物元業者に提出することから始まります。Good morning / PIXTA(ピクスタ)中古物件において値下げ交渉をするということは「ここまで価格を下げてくれれば『絶対に』買います」という意思表示であり、そのための証として買い付けは必須で、これを書かなければ物元業者は交渉に応じてくれません。申込書を提出しているのですから、交渉が成立した場合はそのまま契約準備に入らなければなりません。筆者は何回も値下げ交渉を行いましたが、値下げの余地について物元業者に事前に打診しても「買い付けを入れてくれれば、売主と交渉します」としか答えてもらえなかった記憶があります。また自分が物元の物件に問い合わせがあった際も同様の回答をしており、値下げの可否について事前に探りを入れるのは難しいと考えておいた方がいいでしょう。そもそも大幅な値下げはありえないTATSU / PIXTA(ピクスタ)物件探しに際して買主は仲介会社に希望条件を伝え、それに基づいて仲介会社は物件を紹介します。条件の中でも価格は最も重要な要素であるため仲介会社は細心の注意を払って紹介するものであり、大幅な値下げ要求というのはそもそもありえないはずです。そうでないのは仲介会社が買主の希望を無視した物件を紹介したか、買主の欲の皮が張ってしまったかのいずれかで、どちらにしてもあまり感じのいいものではありません。非常識な値下げ要求には仲介会社が応じないfreeangle / PIXTA(ピクスタ)筆者の場合は、950万円の物件に600万円で買い付けを出され、上司から「そんな買い付けを取ってどうするつもりだ」と怒られたことがあります。客はローンではなく現金で買うのだから下げて当然だろうと主張し、こちらが何度説明しても「銀行を通さない綺麗な金だから売主にとってもありがたい話のはずだ」と譲りません。とても売主にはかれるような話ではないため、最終的に担当者の判断で断りを入れました。売主は「指値」が入ることを前提に価格を設定しているfreeangle / PIXTA(ピクスタ)そうはいっても不動産は高い買い物であり、少しくらい値切りたいというのは自然な感情です。実際に買い付けを書く際にも販売価格そのままの金額を書くことは稀で、いくらか減額した金額を記入している事例が大半だったように思います。このように買主が希望した金額を指値(さしね)といいますが、たいていの売主は売却開始に際して指値が入ってくることを前提として価格を設定しているものです。「査定価格としては3,000万円ですが、指値が入ってくることを考えて3,300万円で市場に出しましょう」というような話を筆者は何回もしました。常識の範囲内の「指値」には応じてくれる可能性大xiangtao / PIXTA(ピクスタ)売主は指値が入ることを前提に価格を設定しているのですから、常識的な範囲の価格交渉には応じてくれる可能性は大であり、むしろ指値を入れないのは損であるといってもいいでしょう。どのくらいが常識の範囲内であるかということは仲介会社の営業マンが一番よくわかっています。■ 「新築マンション」の値下げ交渉は状況次第新築物件の場合は中古とは事情が異なってきます。筆者は新築の戸建は扱った経験がないため、マンションの事例についてご説明します。shimanto / PIXTA(ピクスタ)竣工前でモデルルームで販売しているような物件の場合は値下げ要求はまずできませんが、売れ残ってしまった完成物件の場合は交渉の余地があります。売れ残った部屋に関しては売主が区分所有者ということになって管理費や修繕積立金の負担も発生するため、業者は多少値下げしてでも売ってしまわないと負担が大変なことになるのです。特に棟内モデルルームで使用していた部屋や最後の一部屋というような場合は交渉に応じてくれる可能性大であり、積極的に申し入れましょう。Ushico / PIXTA(ピクスタ)この場合は業者の営業担当者と直接交渉することになり買い付けの提出は不要ですが、「下げてくれれば買います」と明確に意思表示すれば相手も応じてくれやすくなります。不動産は金額が大きいため、ちょっとした交渉でまとまった金額を節約することが可能です。しかしここで非常識な態度に出てしまうと信頼関係が損なわれ、交渉そのものが壊れてしまうことになります。値下げ交渉においてはくれぐれも「常識の範囲内」ということを大切にしてください。
2018年09月23日キッチンが素敵だと、毎日の食事作りが楽しみになります。家族や友人たちが集まって、わいわい賑やかにテーブルを囲む暮らしって良いですよね。新築やリノベーションでキッチンを大改造した「こだわりキッチンの家」を、5本まとめてご紹介します!■ 20人も座れる!テーブル一体型アイランドキッチンMさん夫婦のキッチンは、「テーブル一体型のアイランドキッチン」が真ん中に据えられています。テーブルすぐ横のLDの床が一段高く作られており、そのままベンチにすることもできる工夫がなされています。自宅で大人数のパーティーができる仕様なので、友達やママ友を呼んでみんなで食事が楽しめます。小さな子どもがいると外食するのも大変ですが、こんなキッチンがある家なら、仲間と一緒に気兼ねなくゆっくり時間を過ごせますね。「ホームパーティー」しやすいキッチンアイディア■ 使いやすくて丈夫!プロが愛用する機能美キッチン次にご紹介するのは、料理好きにはたまらないプロ仕様の「機能美キッチン」です。Iさん夫婦は昭和の団地をリノベーション。特にこだわったのはキッチンで、カリスマ主婦・石黒智子さんの自宅厨房に憧れて、横浜市の荒井板金製作所にステンレスキッチンを直接オーダーしました。使い勝手の良さ、掃除のしやすさなど、プロが愛用するキッチンには魅力がいっぱい。スタイリッシュなデザインにも注目です!機能美キッチンが家の主役!■ かゆい所に手が届く!動線と収納にこだわったキッチン早川さん夫婦は、家事動線と収納にこだわってキッチンをカスタマイズしました。キッチンに立ったとき、手の届く範囲に必要なものがあるように、動線のムダをできるだけ排除。キッチンの背後には造り付けのパントリーやキャビネットを設置し、キッチン本体の収納には、普段の家事の流れと収めるものに合わせて設計しました。「扉式じゃなくて、引き出し収納の方が便利だった」「電気コンセントの位置が遠くて届かない」などなど、後から後悔することも多いキッチンデザイン。早川さん宅の、細かいところまで目が行き届いたキッチン設計を、ぜひ参考にしてみてください!動線と収納に工夫が光る!家事が楽しくなるキッチン■ 生活感ゼロのキッチン!その工夫はどこに?Tさん夫妻はマンションの最上階の部屋をリノベーションし、キッチンの改修工事を行いました。物が多いキッチンは、ごちゃついて見えがち。そこで、背面の収納の高さを抑えてLDから目につきにくくしました。カウンターにはモザイクタイルを貼り、おしゃれな空間を演出。キッチンの生活感を上手に消す”技”が光ります。まるで換金所?みたいだったキッチンがおしゃれに大変身!■ 業務用キッチンでコンパクトなのに機能的!Sさん夫婦は中古マンションを購入し、リノベーション。既存利用でコストを抑える努力により、工事費はわずか460万円だったそう!タニコーの業務用キッチンを採用し、憧れの「厨房」を再現。「野菜をジャブジャブ洗いたい」という希望で、ダブルシンクを取り入れました。リビングに奥行きを広めにとったカウンターを作ったことで、ダイニングテーブルが不要に。キッチンをコンパクトにし空間を広々見せる工夫は、ぜひ真似してみたいものです。業務用キッチンが主役! 既存利用で工事費460万円でリノベ
2018年09月23日自分らしさを追求した空間に住みたい。そんな方にはDIYによる、セルフリノベーションがオススメです。「DIYでどこまでセルフリノベーションにチャレンジできるの?」「材料はどこで手に入る?」など、分からないことも多いDIYリノベーション。実際にDIYでフルリノベした実例記事を4本まとめてご紹介します。今から挑戦してみたい方はぜひ、参考にしてみてくださいね!■ 家具職人&ジュエリーデザイナーの夫婦がセルフリノベに挑戦!Sさん夫婦は、夫が家具職人で妻がジュエリーデザイナー。夫の中学の同級生である建築家、澤田淳さんの力を借りて、自分たちでDIYしながら家の全面リノベーションを行いました。フローリング、ドア、収納、外壁塗装、モルタルでキッチンまで手作りしたそうです。家具職人ということもあってDIYには自信があったそうですが、家具と家とでは大きさも違い、戸惑うことも。初めて扱うモルタルには大苦戦し、最初はポロポロと崩れてしまう失敗もありました。実際、セルフリノベは大変なことも多いはず。Sさんの場合は、知人や友人などたくさんの仲間に頼ったことが功を奏したようです。こだわり苦労して作ったキッチンは、カウンター下に家具職人の本領を発揮して作った木の収納棚、そして壁面にはデザイナーの妻が選んだ黒の個性的タイルがピタッとはまり、ほれぼれするほどのカッコよさ!苦労した分、家に対する愛情もひとしおのことでしょう。モノづくりを職にする夫婦がこだわりのフルリノベに挑戦!■ 毎日コツコツとDIY!お手本にしたい男前インテリア夫妻ともにクリエイターの赤石さんは、毎日少しずつ手を加えてマンションをDIYでリノベーションしました。妻の父にも手伝ってもらいながら、家族総出でLDKと寝室の床のフローリングをコツコツ張り替えていったそうです。結婚して間もない頃だったこともあり、最初あった夫と父の距離感はDIYでだんだんと埋まっていったのだとか。DIYによるセルフリノベは、家族の良いコミュニケーションになり、信頼関係を深めるきっかけにもなるのではないでしょうか。そしてセルフリノベのメリットはなんといっても、デザインやインテリアに思い切りこだわれるということです。ガス管と板を組み合わせて作った棚、カフェのようなキッチンの吊り棚、ウッドデッキなどなど、持前のセンスを存分に発揮して作ったインテリアは統一感もあって見事にまとまっています。男前インテリアの参考にしたいセルフリノベの好例です!男性なら必見!男前の参考にしたいフルリノベ■ 築80年の長屋をセルフリノベ!見違えるほどオシャレな空間に!建築家と工務店の現場監督という吉永さん夫妻は、大阪市平野区にある築80年の長屋をセルフリノベーションしました。昔の建物ということと築年数が古いということもあって、壁が薄くお隣の物音は筒抜け。床は塩ビシート、天井のすき間にはガムテープ、天井裏をねずみが走り回るなど、やや難ありな物件でした。セルフリノベを行うにあたって天井を見てみると、天井裏の界壁がないことが分かり、本棚を作ってふさぐことに。界壁に沿って天井いっぱいまで高くそびえる本棚は、収納はもちろんのこと、防音壁の役割も果たしてくれます。吉永さんがリノベーションを手がけた長屋は、「ヨシナガヤ001」と名づけられました。長屋のメリット・デメリットを実際に体験しながら、新しい住環境を作り出そうという試みはまだ始まったばかり。吉永さん夫妻の長屋再生物語はまだまだ続きそうです。リノベーションを手がけた長屋「ヨシナガヤ001」■ ネットとホームセンターで揃う材料でできるお手軽DIYリノベ専門家にお願いするよりも、DIYでリノベーションを行った方が圧倒的にコストダウンできます。ただし自分でDIYを行うとなると、材料や道具をどこで手に入れるかが問題になります。ですが、家のリノベーションだからと言って難しく考える必要は一切ありません。ホームセンターならDIYに関する大抵のものがそろいます。専門的な道具や、店頭でみかけない材料も、ネットで探せば高確率で発見することができますよ。昭和42年築の“ザ・昭和”な雰囲気の家を、DIYで作りかえたのがこちら。BeforeAfter本当に同じ家?と思わず二度見してしまうほど、がらりと雰囲気が変わっています。しかも業者に頼らずDIYでコツコツ作業して完成させたというから驚きです。「ここまで自分でできるの?」と感動すら覚えるDIYリノベの実例をぜひチェックしてみてください!感動のフルリノベ!ホームセンターの材料でDIY
2018年09月16日「注文住宅で理想のマイホームを建てたい」と思ったときに、設計事務所にお願いするのか、工務店にお願いするのか、ハウスメーカーにお願いするのか――。さまざまな選択肢があるため、どこにお願いしようかとても悩みますよね。その中でも、ハウスメーカーで建てたいという方は多いのではないでしょうか?メーカーによってはたくさん広告で保証やアフターサービスを謳っているため、なんだか安心できそうな気がしますよね?ですから、逆にハウスメーカーで建てることのデメリットも気になると思います。そこで今回はハウスメーカーにしぼって、ハウスメーカーで建てることの「メリット」「デメリット」をご紹介していきたいと思います。ハウスメーカーで家を建てるメリットメリット1. 相談したいことをほとんど1社にまとめられるcba / PIXTA(ピクスタ)家を建てるには、いろいろなことを検討する必要があります。建物の間取りやインテリアだけでなく、資金計画や土地を所有していない人は土地探し、なかには相続税対策など、ひとりではなかなか解決できないものばかりです。なので、専門家に相談しなければいけませんよね。ハウスメーカーであれば、資金計画は、そのメーカーの付き合いのあるファイナンシャルプランナーに相談したり、土地探しだったら不動産部門など、トータルで相談できます。建てると決めたメーカー1社で、さまざまな相談ができるのは、手間がかからずとても便利ですよね。メリット2. ZEHなどの最新の家を建てやすいpixelcat / PIXTA(ピクスタ)最新の技術や設備を積極的に取り入れているため、ZEHなどの家に比較的簡単にすることができます。さらにメーカーによっては、最新の家にすることによって補助金をもらえることがあるので、お得に取り付けられます。エコや最新設備などに興味のある人は、ハウスメーカーで建てることにメリットがあります。メリット3. 将来的に売却しやすいTATSU / PIXTA(ピクスタ)最近では空き家問題がニュースなどでもたびたび取り上げられていますよね。空き家問題にはさまざまな要因や時代背景がありますが、中古住宅として売れないため、解体する費用と更地にしてしまうと固定資産税が上がることを懸念して、結果的に放置されてしまっていることも大きな要因のひとつです。その中古住宅の流通を活発にするために発足されたのが「スムストック」です。スムストックに加入することで、将来転勤やライフスタイルの変化などで自宅を売却する必要が出た際に、住宅の価値をしっかりと審査してくれます。これはスムストックに加入しているハウスメーカーに限りますが、保証の長さなどから、住宅の価値を保つことができるのです。ハウスメーカーで家を建てるデメリットデメリット1. 自由設計も言いつつ、間取りに制約がある場合もふじよ / PIXTA(ピクスタ)一概には言えませんが、ハウスメーカーの場合、1階と2階の壁がしっかり乗っているか、耐震性的にこの壁を外して大丈夫か、といったことを特に重要視しているので、間取りの制限が出てきてしまう場合もあります。デメリット2. 担当者との相性が重要になってくるcba / PIXTA(ピクスタ)ハウスメーカーはたくさんの営業マンや設計士がいます。ですから、会社の良し悪しというよりは、担当するスタッフによって良い家づくりができるかどうか左右されてしまいます。どうしてもそのメーカーで建てたいけれど、担当するスタッフと合わないと感じたら、担当者を変えてもらうことも可能です。その会社の商品も大切ですが、良い家づくりするには、自分たちの要望を理解してくれた上で提案してくれるスタッフとつくっていくことが大切です。デメリット3.しっかり保証内容を確認しないと損をするかも?TATSU / PIXTA(ピクスタ)ハウスメーカーの良さは、独自の保証体制をとっていること。だから、何かあったときも安心できるようにと、高い金額をかけてでも購入される人もいるかと思います。よくある「耐久性〇〇年」などの文言に惑わされてしまい、長持ちする家だと勘違いしてしまう方が多いようです。大切なのは「〇〇年保ちます」や「耐久性が〇〇年」ではなく、メンテナンス費用などが具体的に載っている資料でしっかりと説明してもらうことです。それを知らずに建ててしまうと、後悔するケースもあるかもしれません。まとめSIBOK18 / PIXTA(ピクスタ)ハウスメーカーで建てるメリットとデメリットをご紹介しましたが、いかがでしたか?何を選ぶにも良し悪しは当然あります。ハウスメーカーを選ぶ理由はさまざまですが、やはり安心感や信頼感で選ぶ方が多いのではないでしょうか?ですのから、デメリットをしっかりと考慮しつつ、検討されることをオススメします。【参考】※SumStockスムストックのメリット
2018年09月15日ペットと暮らしたいという人も、ペットがいるので引っ越しが不安、という人も、ペット可の物件は探せば見つかるものです。そんな中でも、魅力的な物件をご紹介します。 ひとり暮らし向きキャットウォーク、足洗い場つきの1K(戸越公園/20.05㎡/8.3万円)ひとり暮らし向きの1Kのお部屋。できたばかりの新築とあって、設備や内装、申し分なしです。淡いブルーの壁紙が可愛い。猫派のあなたには、こちらの爪とぎとキャットウォーク。ドアにはペット用入口もついてますね。犬派のあなたには、こちらの足洗い場が便利です。ペットOKどころかウェルカム!なお部屋です。 ワンちゃん2匹までOKのワンルーム(江戸川/25.67㎡/6.6万円)小さなワンルームですが、小型犬2匹までOKという太っ腹なお部屋です。内装も落ち着いていてなかなかいい。リードフックや足洗い場など、共用部には嬉しい設備もありですよ。 ふたり〜ファミリー向き大型犬相談可能!シェアする団地(新田/52.26㎡/7万円) 真ん中にあるハラッパを中心に、楽しい仕掛けがたくさんある団地の1室。室内はリノベーションされていて綺麗です。嬉しいのが、大型犬の飼育も相談できるというところ(専門業者による審査があります)。共用部には、ワンちゃんが自由にかけまわれるドッグランも。愛犬家同士の交流も弾みそうですね。専用庭のある1階のお部屋もおすすめですよ。 ウッドデッキバルコニーつき!(千歳船橋/51.12㎡/13.7万円)みてください、このウッドデッキバルコニー。愛犬が気持ち良さそうに寝転ぶ姿が眼に浮かぶよう。室内もおしゃれな雰囲気。LDKはバルコニーに囲まれて開放感たっぷりです。 猫ちゃんOK! 無垢床の広々ワンルーム(千葉/43.62㎡/8.3万円)人にもペットにも、居心地の良い無垢のフローリングですが、ペットOKのところってなかなかないんです。こちらは猫ちゃんOKの無垢床のお部屋。早い者勝ちですよ。そして、贅沢17畳の広々ワンルーム!使い方自由のこの間取りがまた、いいんです。 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2018年09月10日神奈川県川崎市に住むTさん一家は、デザイン関係の仕事をしている夫と料理好きな妻、双子の姉妹の4人家族。仕事の都合で住んでいたロンドンからの帰国が決まり、子どもたちの学区を優先して築25年、庭付きの木造2階建てを選びました。■ 学区優先で戸建てを選択。中古+リノベーションで好みの空間に!中古の戸建を手に入れ、夫は迷わずリノベーションを選択。工事費は1,800万円(外構工事費、設計料、消費税は別)。雑誌で見て「デザインしすぎない普通っぽさ、穏やかさが気に入った」とimajo designの今城敏明さん、由紀子さんに設計をお願いすることに。南北に細長いつくりのTさん邸。1階は家族が集まるLDKです。夫の要望は「トンネルのようなワンルーム」。そのために、リノベ工事では珍しいことですが東側の窓を一部閉じ、間仕切りをできる限り取り払って、一番奥のキッチンまで光と風が抜けるデザインとしました。■ 1階のLDKは細長いトンネル?南北に光と風が抜ける光を取り込む南面には、天井までの大開口が!一番明るい場所に家族が集うリビングを配置しました。北側のキッチンからリビングを見たところ。間仕切りがないため、光が奥まで届いています。そう言われると、トンネルっぽく見えないこともない?キッチン脇の造り付けの収納は、どうしても撤去できなかった構造壁を利用して設けました。“トンネル感”を邪魔するものとして、夫としては唯一の心残りだとか。家具のデザインも手掛ける夫。ダイニングの椅子が一つひとつ違うのは、いろいろな椅子の座り心地を試したかったからとのこと。料理好きな妻は、当初ダイニングに向いたカウンターキッチンを希望していましたが、建物の横幅が足りず断念。結果、窓側にコンロ、背面にシンクを置いた大きなキッチンになりましたが「友人が遊びに来たときは、みんなでキッチンに立てて便利です」と妻。水回りは1階に集約。シンプルな洗面台はオリジナルで、今城さんが水回りのデザインによく使用しているスモーキーなグレーのタイルが気に入り、キッチンと洗面に使っています。■ 2階はプライベートスペース。子ども部屋はドアを増設して2部屋にキッチン脇の階段を上がって2階へ。オープンな1階と違い、2階は完全なプライベートスペースです。子ども部屋はいつでも2つに仕切れるよう壁だけを立てていましたが、双子の娘たちが中学生になり、つい最近ドアをつけて個室にしたばかりだそう。中学校ではそれぞれ違う部活に入るなど個性の異なる2人。どちらの部屋を取るかもめることもなかったそうです。窓に面して明るい部屋と、窓はないけれど広さのある部屋。どちらにもイケアのベッドと机を置いて、機能的な空間としました。ちなみに、2階から庭を見下ろすとこんなふう。庭はリノベーションの後に夫が設計して改装しました。友人を呼んで食事をすることも多いTさん一家。人数が多いときは、アウトドア用のテーブルをリビングから庭までつなげて楽しむそうです。こちらはエントランスのビフォーアフター。外壁などは基本的に既存利用ですが、エントランスは一部モルタル仕上げとしています。また、以前は玄関を入ってすぐに階段がありましたが、階段の位置を見直したことで右のような広々とした玄関になりました。間仕切りが多く、特に1階は奥に行くほど暗くなる造りだったT邸。壁を取り払い、明るくきれいなワンルームとなりました。思い描いたとおりの空間に大満足、という夫。友人を呼ぶ機会が以前よりずっと増えたそうです。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2018年1・2月号」も参考にしてみてくださいね。設計/今城敏明+今城由紀子(imajo design/イマジョウデザイン一級建築士事務所)撮影/飯貝拓司【巻頭特集】「ハウスメーカーで建てる家」「平屋ハウスで暮らそう」豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン品質だけじゃない!デザインも個性的なテイスト別ハウスメーカーで建てる家を紹介。
2018年09月01日筆者は、ライフオーガナイザーという整理収納の資格を学んだのですが、その中で”利き脳”と呼んでいる「脳の癖」を活かした収納構築があります。利き手で考えるとわかりやすいのですが、右利きの人が左手で何かしようとすると、動きがギクシャクしてしまいますよね。実は同じようなことが脳にもあって、考え方のクセがあるんです。利き脳や利き手など、自分に合った収納や動線にしておくと、毎日の作業を短縮する時間がわずかでも、10年、20年と続けることで違いは大きくなるだけでなく、ストレスの低減にもつながりますよね。筆者のように整理収納の仕事をしていると、できるだけ顧客の考え方の癖や利き手、動線などに沿って収納を構築しようとしますが、家を建てた方でも意外と知らない、利き手によって異なるシステムキッチンの選び方について書いていこうと思います。■ シンクとコンロの位置は利き手によって異なる右利き、左利きでの違いはというと、シンクとコンロの位置です。右利きでは、左にコンロ、右にシンク。左利きでは、左にシンク、右にコンロとなります。なぜだかわかりますか?例えばお鍋で作った料理をお皿に移すことを考えるとわかりやすいと思います。右利きならば、左にコンロがあると、そのまま左手で重い鍋の取っ手を持ち、右手(利き手)でフライ返しやヘラを使って料理を楽に移すことができます。ところが、右にコンロがあると、左手で重い鍋を持ってお皿を一旦超えてから右手で移し、また皿を超えて鍋をコンロに戻すことになります。包丁で材料を切ってフライパンなどに入れる場合もです。左手にまな板を持って右手の包丁などで、そのまま鍋に入れることもできます。ふじよ / PIXTA(ピクスタ)そのため、自分から見て、シンクは右側、コンロは左側が望ましいとされています。kouchan / PIXTA(ピクスタ)■ 利き手に合った新築・リフォームで快適なキッチンを!ご存じのように、右手が利き手の方は多く、世界人口の90%ともいわれています。ところが、少なくとも筆者がお邪魔するお宅では左利き向けのキッチンとなっていることが多いんです。これは古い住宅に限ったことではなく、最近の分譲住宅などを見てもかなりの割合で左利き用となっているんです。gootaro / PIXTA(ピクスタ)理由は、地域差があるものの、南向きにLDKを配置し、統計的に好まれる間取りを配置した結果だと思います。いかがでしたか?毎日キッチンに立って作業するわけですから、少しでも動線や作業の無駄をなくすことで後々大きな差が出てきます。新築はもちろん、リフォームを検討中の方も知っておくと良いと思います。間取りを優先するのも良いと思いますが、動線を極力短くする視点をお持ちいただくと良いかと思います。
2018年08月30日暑いから、シャワーだけ。お風呂に入ると疲れが取れるのはわかっているけど、もっとお風呂が広かったら。お部屋選びの基準が、自分の心地よさになりそうな、忙しい毎日ですね。リラックスできる、開放感のあるステキなバスルームがあるお部屋、PeLuLu女子が住める物件をピックアップしました。 開放感を求めるあなたに特等席にバスルーム(亀戸/1R/25.67㎡/9.1万円)駅から大通り沿いを歩いてこれる、女性にも人気のデザイナーズマンション。対面式のキッチンが使いやすそうです。窓側、一番日当たりのいい場所が贅沢にバスルームになっています。空中に浮遊しているようなこの開放感!早起きしてゆっくり湯船に浸かるのが習慣になりそう。 贅沢に空間を楽しむヴィンテージマンション(外苑前/1LDK/51.83㎡/24万円)リノベーションで生まれ変わった都心のヴィンテージマンションです。こちらがベッドルーム&バスルーム。真っ白な空間には仕切りがありません。ホテルみたい。お風呂からはちょうど良い距離感で、都心の空が望めます。開放感。 雰囲気重視派に女子力高めの猫足バスタブ(大塚/1K/29.00㎡/9.4万円)お部屋からして、かなり女子力高めのこのお部屋。ゆったりめの作りが嬉しい猫足バスタブ!窓もあるので、明るいです。 設備重視派に自宅でさっぱり、ミストサウナつき(梶が谷/1K/46.21㎡/13.3万円)ちょっと不思議な18.8畳のワンルームは、横長に窓があって明るいつくり。お風呂にも窓!そしてこのバスルーム、天井にミストサウナがついています。これは贅沢。 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2018年08月22日団地は、敷地内に公園や緑が多く、スーパーもあったりと、今や子育て世代に人気のリノベーション向き物件として注目されています。物件価格も手頃なので、思いきり自分らしいリノベーションを実現できるのが魅力です。団地の間取りは、間仕切り戸や壁で部屋を区切っているつくりが一般的。この間取りをどのように空間を変え、自分らしい住まいをつくるかが団地リノベの腕の見せ所なのです。今回は、大きな反響を呼んだ「団地リノベ」の実例を4本まとめてご紹介。■ 専門家のテクニックで実現!団地リノベで戸建感覚の理想の空間へ京都府長岡京市、昭和43年築の団地を1,300万円で購入、工事費800万円(税・設計料込み)をかけてリノベーション団地のほとんどは昭和に建てられた物件で、そのまま住むにはいろいろと不便。しかし、リノベーションのアイデア次第で、魅力的な空間に生まれ変わります。Iさん夫妻のリノベーションのこだわりは、庭付きの1階にしたこと。団地ながら窓から緑を楽しんだりガーデニングをしたりと、戸建て感覚でのびのびと暮らせる空間になりました。リノベーションは、団地リノベに関する本も出している吉永健一さんに依頼。また、キッチンは、敬愛するカリスマ主婦・石黒智子さんの厨房を再現し、大満足の仕上がりに。Iさん夫婦の団地リノベが成功したのは、情報収集や十分な下調べを経て、理想の住まいの形を具体化して考えたからこそ。仕切りの多い団地を一体感ある空間に生まれ変わらせた、専門家のテクニックに注目です!専門家を味方につけて、団地とは思えない広々空間へリノベーション■ 犬も大満足!見えない隠し収納のテクニックで開放感のある空間づくり東京都多摩市、築33年(昭和59年築)の団地を購入。830万円(税・設計費込み、施主支給品は含まず)をかけてリノベーションTさん夫婦が物件を選んだ決め手は、高台で眺望が良いことと、ペットの飼育が可であることだったそうです。リノベーションで施したのは、「浮造り(うづくり)」という床でした。あまり聞き慣れない床細工の名称ですが、これは表面に凹凸をつけたフローリングのこと。愛犬が走りやすく、足腰への負担が軽くなるようにとの思いが込められています。もう1つ、Tさん宅のポイントとして注目したいのは、収納がたっぷりあるという点です。例えば、このパントリー。収納が多いと物がごちゃついて見えますが、”隠し収納”のテクニックで視覚的にスッキリして見えます。Tさんのお宅は壁で建物を支えるつくりの団地のため、残さざるを得ない構造壁が多かったそう。それでも、緻密な計算で作られた機能的な収納は、これからリノベーションを考える人の参考になるはずです!構造壁を残しつつ、上手に隠す収納で開放感のある空間を実現!■ 築46年の団地へ住み替え、壁をなくして棚で間仕切りした広々効果がスゴイ!築46年物件価格2,400万円の団地を購入、工事費1,000万円(税・設計料込み)をリノベーション神奈川県横浜市のNさん一家は、2008年に購入した新築マンションから築46年の団地へ、驚きの住み替えを行いました。「どうしてお金をかけてわざわざ古い物件へ?」と疑問が湧きますが、その理由は“住み心地の良さ”でした。団地ならではのオープンで明るい雰囲気に惹かれ、空き物件が出ると迷わず購入したのだそう。壁を取り除き、さっそく部屋全体を大きなワンルームにリノベーション。リビングと寝室を適度に区切るために用意したのは、収納棚でした。以前住んでいた新築マンションは80平米でしたが、団地は60平米と狭くなったため、収納をしっかり確保しながら空間を最大限広く利用するために採用したアイデアです。収納棚を利用した上手な間仕切りの実例を、ぜひチェックしてみてくださいね!新築マンションから団地へ、狭くても間仕切りを上手に使って広々空間を実現!■ まるでカフェみたい!住み慣れた実家の団地をリノベで大改修千葉県八千代市、実家でもある築41年の団地をリノベーション。工事費約1,100万円(設計料別)で大改修実家の団地を受け継ぎ、住み慣れた家をリノベーションでがらりと一新した方もいます。場所は千葉県八千代市。まるでオシャレなカフェのようですが、築41年のれっきとした団地の一室です。広さ78平米の部屋を、工事費約1,100万円(設計料別)で大改修しました。構造上取り壊せない壁もありましたが、その存在を上手く生かした空間設計は見事です。漆喰、オーク材、ステンレスなど、素材の持ち味を要所要所で見せながら、遊び心いっぱいにまとめています。「バーベキューも楽しめるベランダのウッドデッキ」「おこもりできるワークスペース」「ビビッドなカラー使い」など、真似したい空間づくりのテクニックが満載!インテリアの参考にもなる団地リノベーションの好例です。団地とは思えない!真似したい様々な空間づくり
2018年08月18日縁側でお昼寝……。なんて、まるで映画のワンシーンのような憧れる光景ですよね。今回は、そんな縁側のあるおうちをまとめてご紹介したいと思います。みなさん、縁側でステキな時間を過ごしていました♪心地よい風が吹き抜ける♪まずご紹介するのは、神奈川県中郡にある築40年の平屋の住宅。なんとも趣のある縁側が魅力的です。風がよく通り抜ける縁側に置かれたカウチは、ご主人のお気に入りの場所なんだとか。カウチに寝転んだり、ビールを飲んだりと、至福の時間を過ごすそうです。気持ちのいい縁側で飲むビールは、何倍もおいしそうです。あるときは、庭に薪ストーブを置き、お子さんと一緒にピザ作りをして、できたてのピザを縁側で食べたりもするそう。縁側が家族のステキな思い出の生まれる場所になっています♪風景に溶け込む、築40年の平屋でスローな暮らしを満喫【我が家の暮らし #1】世帯をつなぐ縁側『縁の繋がる家』と名付けられたこちらの二世帯住宅。なんと言っても、中庭を囲むようにつけられた長い縁側が特徴です。両世帯のLDKが、この長い縁側によってつながっています。家族のつながりを建築的にも取り入れられたステキな住宅ですね♪縁側も魅力的ですが、住宅内部もモダンでありながら暖かみのある、居心地が良さそうな住宅です。縁の繋がる家子どもの成長を見守る縁側のある住宅「お子さんの成長を見守りながら穏やかに過ごせる家が欲しい」。というお施主さんの希望をもとに、周辺やお庭との関係性を考慮し、丁寧にプランニングされたこちらの住宅。内と外が縁側によってフラットにつながっています。この住宅には、印象の違う2つの縁側があり、リビングにつながる縁側は開放感がありのびのびとしています♪緑を楽しむ平屋の家リビングからお庭まですべてが遊び場!縁側がリビングとお庭の架け橋となって、一体感を生んでいます。そのことによって、お子さんの遊び場は家の中から外まで一気に広がっています。お子さんが元気よくお庭へ駆け出していて、楽しげな様子が写真を通しても伝わってきますね♪遊び疲れたら縁側でお昼寝なんて、幸せですね♡キナリの家大きな縁側縁側というと、こぢんまりとしたスペースの印象が強いですが、最後にご紹介するこちらの住宅は、あえて大きな縁側を設けています。小さな中庭に大きな縁側を取り入れることで、中庭の守られた空間に、住環境が大きく開かれているように感じます◎小さな中庭と大きな縁側まとめ今回は縁側のある住宅を5軒ご紹介しました。趣がありどこか懐かしいものから和モダンなものまで、気持ちが良さそうで、暮らしが広がる縁側がたくさんありました。よりよい理想の暮らしに近づける住宅設計の工夫は見ていて楽しいですね♪将来住宅を設計する機会があれば、ぜひ縁側を取り入れたいものです。
2018年08月13日低予算で思い通りのリノベーションを実現するために、「リノベ済み物件」を選択する人もいます。今回は、リノベ済み物件を再リノベして自分らしい住まいを実現した3つのリノベーション実例をまとめて紹介!■ 再リノベだから、かけたいところに思いきりお金をかけられる!Mさん一家の物件探しは、まずは立地を優先しました。そして、物件価格を抑えるために目をつけたのが、リノベ済みマンションでした。この物件は、築43年、専有面積65平米のマンション、価格4,850万円。再リノベにかかった費用600万円(設計料込み)。リノベ済みの物件なら、水まわりなど経年劣化している箇所がすでに改修済みなので、自分たちで手を加える部分が少なくて済みます。おかげで、再リノベの費用のほとんどを内装に使うことができました。既存のものを上手に生かしながら手を加え、自分たちらしいデザインを追求した好例です。リノベ済み物件だからできた、理想の家■ 再リノベ、条件を詰め込んでも費用は280万!驚きの低予算の秘訣とは?リノベーションでは「あれもしたい、これもしたい」、費用はどんどん膨らむばかり。理想と現実の折り合いをつけるのはとても難しいもの。次にご紹介するのは、2015年のリノベーション・オブ・ザ・イヤーで「カジュアルリノベーション賞」を受賞したMさんのお宅(30代・女性)です。購入したのは川崎市内の50平米のリノベ済み物件。なんと、再リノベ費用はたったの280万円でした!驚くほど低予算で再リノベーションができたのは、やっぱりリノベ済み物件を選んだから。しかも、賃貸の頃よりも毎月2万円も家賃が減ったとのこと。やりたいことを詰め込み、理想の家を手に入れたMさん。その成功の秘訣に迫ります!費用はたったの280万!驚きの低予算の秘訣とは?!■ 夫婦ともに設計のプロ!真似したい再リノベのテクニックFさん夫婦はリノベ済みの70平米のマンションを2,980万円で購入。「大きなワンルームの家」をテーマに、洗面室とバスルーム、トイレ以外の壁を取り払うという大規模な再リノベを行いました。キッチン、トイレ、洗面、ユニットバスは購入前のリノベですでに新品だったため、再リノベの工事費は510万円(税・設計料込)と、とってもリーズナブルに抑えることができました。実は、夫婦ともに設計の仕事をしているFさん夫婦。空間を広く見せるテクニックや、ガス管を利用してつくった個性的な本棚、室内空間と一体化したサンルームの作り方など、参考にしたい部屋づくりのアイデアが盛りたくさんです!設計のプロも上手に活用!真似したい再リノベのテク
2018年08月11日プロダクトデザイナーでもあり、静岡市内で家具・雑貨店も営むHさんは、妻と長男との3人家族。古い建物や素材感のあるものが好きで、「リノベーションによる家づくりが自分たちらしい」と感じていました。そんな夫妻が出会ったのが、大きな三角窓と吹き抜けがある木造2階建て、築40年のこの住まい。夫の実家にも駅にも近いことから購入を決め、延床面積94.15平米の住まいを1,140万円(設計料、消費税別)でリノベーションしました。■ 庭に面した土間テラスを増築して開放的なLDKに一新!設計を依頼したのは、夫のショップのお客さんでもあった建築家の町 秋人さん。既存の間取りは1階が細かく仕切られていましたが、「これから家族が増えていくことを考えると、少し手狭でした」と夫妻。そこでリビングとキッチン、和室を一体の空間にするとともに、庭に面した南側に土間テラスを増築しておおらかなLDKを実現しました。吹き抜け効果で縦方向にも視界が広がり、開放感あふれる気持ちのいい場所に一新。「友達や家族が集まる機会が増えたのがうれしいですね。キッチンや収納の使い勝手もよくなり、料理も掃除もストレスがなく、心地よい住まいになりました」と妻。天井や壁は元の仕上げ材をはがし、柱や梁などの構造を表しにしています。オーク無垢材やモルタルなど新たな素材をバランスよく配置することで、既存の建物が持つ味わいや経た時間を継承することを目指しました。ダイニングテーブルは桜の一枚板。床はオークの無垢材です。リビングダイニングから1段下がった土間テラスは、室内の延長として活用。庭に面した大きなフィックス窓からふんだんに光が差し込み、子どもたちの遊び場としても大活躍です。こちらがリノベーション前の外観。大きな三角屋根や吹き抜けにつながる2階の三角窓は既存のものです。2階にあったバルコニーは撤去することにしました。■ リビングまで視線が抜けるオープンなキッチン当初は木製で予定していた階段を薄いスチール製に変更したことで、キッチンに立ってもリビングダイニングまで視線が抜けます。購入時すでにリフォームされていたキッチンは扉をラワン合板に貼り替えて有効活用し、キッチンの背後には業務用の作業台を配置、奥には便利なパントリーを新設しました。こちらはリノベーション前のキッチン。背後に壁があり、個室となっていました。玄関は天井を取り払い、屋根までの吹き抜けに。モルタル壁でリビングダイニングと区切り、あえて玄関は暗めとしました。「室内に明るい空間と暗めの空間を設けることで、奥行き感を生み出しています」と町さん。ラワン合板を張ったシューズクロゼットの上には、夫の作品などをディスプレイして楽しんでいます。ポーチには庭にあった御影石を再利用し、味わいある空間に生まれ変わりました。■ 2階はシンプル仕上げでコストにメリハリ一方、2階は大きな間取り変更は行わずにコストダウンを図りました。床はラワン合板に変更し、壁や天井は既存の上に塗装を施すのみにしてコストダウン。子ども室は元の押し入れを生かし、ハンガーパイプを取り付けてクロゼットとしています。納戸は屋根裏部屋のようなロフトに変更。吹き抜けを通じてLDKとつながり、いつも家族の気配を感じることができます。寝室には、夫がインターネットで購入したアンティークのキャビネットが。既存の押し入れを活用しつつ、引き戸から半透明のポリカーボネート扉に変更してクロゼットとしています。1階の造作洗面台には、実験用シンクの中でも水はねしにくい深さのある製品をセレクトしました。帰宅後、「ダイニングでビールを飲むのがくつろぎの時間」と夫。土間のあるおおらかなLDKから庭の緑を眺める、くつろぎの住まいが完成しました。もっと詳しく見たい方は、ぜひ『住まいの設計2018年5.6月号』も参考にしてみてくださいね。設計/町 秋人建築設計事務所撮影/水谷綾子【巻頭特集】自分らしいキッチン&くつろぎのバスルーム北欧スタイル、アジアンリゾート、モダンテイスト…理想のキッチンやバスルームスタイルは、十人十色。今号は、住まい手の希望に設計者を叶えた、4つのキッチンと4つのバスルームをご紹介します。「使い勝手にこだわったプロ仕様の土間キッチン」や「開放感と非日常感を味わう至高のリラックス空間のバスルーム」など、きっとあなたの好きなスタイルが見つかるはずです。
2018年08月09日「新築はそこに暮らす人の姿が見えてこない」と感じ、中古+リノベーションを決意したIさん夫妻は文京区内で3,100万円、築34年の中古マンションを購入。リノベーションは、物件探しから相談できる点にも魅力を感じたというアオイデザインに依頼。約1,000万円(設計料別)をかけてリノベーションし、安心とこだわりの住まいを手に入れました。■ 作業台兼食器収納でゆるく仕切ったダイニングキッチンIさん宅は独立したリビングを持たず、ダイニングと兼用。そのため、ダイニングチェアはゆったりとくつろげる座面の低いものを選んでいます。ソファとテーブルは相合家具、ダイニングチェアは柏木工のものです。「できればなくしたい!」と思っていた大きな梁はタイル貼りに。さらに塗り壁、サイザル麻の床を取り入れるなどして、素材の質感を生かした、調和の取れた空間にリノベーションしました。キッチンは間口の広さを確保するため壁づけに。扉の面材を廊下の建具と同じグレーに塗装することで、空間に一体感が生まれました。また、床には複合フローリングを採用し、メンテナンスのしやすさを優先したリノベーションになっています。Iさん宅はコンパクトなスペースを「兼用」によってゆったり使う工夫が各所に散りばめられています。たとえば、作業台兼食器収納を置くことで、広々とした空間のまま、ダイニングとキッチンをゆるやかに仕切ることができました。また、奥のテレビ台はパソコンデスクを兼ねるため、椅子に合う高さに調整してあります。LDKの一角には、将来自由に仕切れるように壁を設けなかった子どもスペースがあります。壁がないことで、バルコニーからの光が届く明るい空間も実現できました。「目立つ梁は、あえて隠さず生かすことに。マンションの外壁のタイルからヒントを得て、外の雰囲気を中に取り込みました。また、SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)ならではの堅牢さをそのまま見せています」と、アオイデザインの担当者。■ 寝室への廊下をワークスペースとして活用寝室にはLDKから廊下を通ってアクセスする間取りになっています。その廊下を活用し、夫の希望だったワークスペースを設けました。窓際にデスクと棚をL字型に造作し、棚の下を書類などの収納に使っています。「明るくて眺望が抜群。天気のいい日は富士山も見えるんです」と夫妻。こちらの廊下兼ワークスペースとキッチンとの境には引き戸を設置しています。小さなスペースながら、仕事に集中できる環境を整えました。その廊下を進んだところにある独立した空間が寝室です。物入れを撤去し、広さを確保することで、以前から使っていたベッドを収めることができました。また、東側の壁にはパイプと棚を取り付けてクローゼットに。■ エントランスや水まわりもタイル貼りで統一エントランスは、既存の下駄箱を撤去してベビーカーが置ける広さを確保しました。行き止まりのない間取りは、子どもスペースと廊下の2か所からDKにアクセスできて移動や物の搬入がスムーズなのだそう。こちらはエントランスからキッチンにつながる廊下。水回りを左右に分け、廊下の左側には洗濯室とトイレがあります。洗濯室とトイレはキッチンと奥行きを揃えることで、廊下からキッチンにかけてのラインをすっきりと見せることができました。廊下まわりの建具は造作し、グレーで統一したことで、さらにまとまりのある空間に。また、廊下のデッドスペースは収納として活用。浴室横はリネン、玄関脇は上着やルーターを収納しています。キッズスペースの壁の向こう側、家のほぼ中央に位置する水回りスペースに浴室と洗面室を収めています。コンパクトな洗面脱衣室は、引き出し付きの洗面台を選び収納量を確保。排水スペースが必要なため、浴室の床は少し上げることになりました。浴室には梁があるので、自由度の高いハーフユニットバスを採用。壁には梁と同じタイルをあしらい、浴室内も居住空間と同じ雰囲気で統一しています。さらに、子ども室と廊下側の壁の上部にガラスを埋め込む工夫も。洗面脱衣室も壁の上部を空けて、開放感と明るさを取り込んでおり、他の空間と緩くつながる水まわりになりました。ライトグレーの壁が明るい雰囲気のトイレは新調し、向きを変更しています。リノベで自分たちらしい住まいを手に入れたIさん夫妻。「できればなくしたい! というくらい目立っていた梁にタイルを貼り、家のシンボルに。それが浴室の湯舟からも眺められ、戸建てのような開放感がある。ぐるぐると回遊できる間取りも、とても便利なんです!」と嬉しそうに話してくれました。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ「リライフプラスvol.17」も参考にしてみてくださいね。※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです設計アオイデザイン撮影飯貝拓司
2018年08月08日戸建てリノベーション初心者も安心!!RENOVATION Q&Aリノベーションといえばマンションが一般的ですが、最近では「戸建て+リノベ」を選ぶ人も増加中。しかし、費用がかさむのではないか、中古物件の耐久性をどう見極めればいいのかなど、マンションと比べると不安な点も多いのではないでしょうか?そこで、初心者が安心してコダテリノベに取り組めるように、プロの意見を交えながら、8つのチェックポイントをQ&A形式で分かりやすく解説します!総論リノベなら身の丈に合った個性的な家が手に入る!戸建てならではの縦の空間を遊び尽くそう!リノベ界のパイオニアとして知られるアートアンドクラフトを率いる中谷ノボルさんに、中古住宅+リノベを選択する人が増えてきた背景や、戸建てを中心にしたリノベの魅力について語っていただきました。19年前、中古マンションの一室を全面リノベして売り出す事業を始めた中谷さん。当時は物珍しがられたリノベがここまで普及した現状について、こう語ります。SoutaBank / PIXTA(ピクスタ)「僕はよく、住宅もようやく『民主化』してきたんだと言っています。高度成長期に大量に建設された団地にはじまり、以前はマンションや建売住宅のような完成品を買うしかなかった。そんな中、もっと自由に手頃な値段で、自分の好みやライフスタイルに合った家を手に入れたいという人が増え、中古住宅をリノベするという選択肢が一本の太い柱として成長してきたんだと思います」古着やアンティーク、懐しい音楽にも魅力を感じ、新しいものと古いもが混在した空間に違和感を持たない若い世代にとって、日本はいってみれば宝の山。築20年もたてば家の価値はほぼなくなり、土地だけの値段でタダで古家がついてきます。こんなに中古住宅がお買い得な国は、海外にはないと中谷さんは言います。マンションと比べて、戸建てリノベならではの魅力とは何なのでしょうか。TATSU / PIXTA(ピクスタ)「高さを生かして立体的につくれるところですね。吹き抜けをつくったり、屋根の勾配をそのまま表したり、あえて高いところに天窓や高窓をあけて光を落としたりすると、おもしろい空間になります」万一、間取り変更ができないなど、見込みはずれの古家を買ってしまったらどうすればいいのかと問うと、こんな答えが返ってきました。「そこをなんとかするのが設計者の仕事ですし、悪条件を逆手に取ったほうが、かえっておもしろい家ができる可能性もあります。特に戸建てのリノベを選ぶ人には、そういう予想外の事態も一緒に楽しめるぐらいの余裕が必要かもしれません」こちらは、アートアンドクラフトが手掛けた大阪・梅田からほど近い沿線の駅前商店街沿いにある住宅。【Before】街と密接する1階の土間から2階へ上がると、天井高5m の明るく開放的な大空間が出現。【After】天井高5mの大空間が出現!【After】基礎や骨組みから全面リノベすることで、縦につながった木造戸建てのおもしろさを存分に生かしつつ、古い家の名残もほどよく感じられる住まいへと一変した(伊藤ハムスター= 扉・人物イラスト、安田はつね= 建物イラスト、アートアンドクラフト/中谷ノボル・枇杷健一・岡本典子= 取材協力)(住まいの設計2017年1・2月号より)pfofile中谷ノボル氏アートアンドクラフト代表大阪市生まれ。大学の建築学科を卒業後、不動産営業、建築設計、現場監督などを経験し、1994年アートアンドクラフトを設立。地域の古いビルを再生した宿泊施設や、不動産のセレクトショップ『大阪R 不動産』の運営も手掛ける。『みんなのリノベーション―中古住宅の見方、買い方、暮らし方』中古物件を買ってリノベしようと考えている人向けに、物件探し、資金計画、設計のポイントを分かりやすく解説した指南書のロングセラー。随所に中谷さんのポジティブな考え方が盛り込まれ、勇気づけられる(学芸出版社刊 価格/ 1800円+税)
2018年08月07日マンションのルーフバルコニーは、ガーデニングや家庭菜園、物干し場所として使われるのが一般的です。最近では、家でアウトドア気分を楽しめるベランピングや、オープンカフェのようなテラスなど、様々なかたちで楽しむ人が増えてきています。今回はお宅拝見!の住宅実例から、ルーフバルコニーのある暮らしをマンションリノベーションで叶えたお宅をまとめて3本ご紹介。「室内が狭くなっても、広々としたルーフバルコニーが欲しい」、「第2のリビングとして使いたい!」そう思うのも納得の理由が続々です!■ まるで庭付きの戸建てのよう!子どもがのびのび育つルーフバルコニー山本さん夫婦は、子育てのためにマンションリノベを選択。80平米超のルーフバルコニーの開放感に惹かれて即決、築年数29年の中古マンションを購入しました。十分な広さのあるルーフバルコニーは家族がリラックスできる場や、子どもの遊び場としてもその価値を発揮しています。LDKだけでなく、バスルームや寝室もルーフバルコニーに面しており、部屋中が光で溢れています。ルーフバルコニーには緑がいっぱいで、マンションなのに庭付きの戸建てに住んでいるような気分。開放感ある住まいで、のびのびと子育てを楽しめそうですね。「子どもがのびのび育つルーフバルコニー」詳しくはこちら■ 広々ルーフバルコニーのおかげで毎日がリゾート感覚!アウトドア好きのHさん夫婦は、居室面積よりも広いルーフバルコニーを優先しました。首都圏で庭つき一戸建ては予算的になかなか厳しい……。でも、広いルーフバルコニーのある中古マンションという選択で、野外の空間が思う存分楽しむことができるようになりました。おかげで友人たちとBBQをしたり、朝食を食べたりと、まるでリゾートで過ごしているかのような毎日が実現。ルーフバルコニーがリビングの横にあるため、部屋の中と外の空間が一体化し、広々とした視覚効果が得られます。限られた室内空間を有効活用するワザや、ハイセンスなインテリアにも注目です!「毎日がリゾート感覚!野外空間での遊びができて大満足」詳しくはこちら■ まるで公園!眺め抜群のルーフバルコニーは花火の特等席だった!ここは公園かと見間違えるくらい、広々と開放的なHさん宅のルーフバルコニー。見晴らしのいいルーフバルコニー付き物件を手に入れて、リノベーションを完成したHさん夫婦。実は夫はリノベーション会社の設計者という仕事柄、ごく自然にリノベ前提で中古マンションを探していて、そんななかで見つけたのが今の物件でした。専有面積73平米に対し、ルーフバルコニーはなんと63平米!しかも、調布市の花火大会の特等席で、夜空に花火が打ちあがる様子が見られるのだとか!同じ花火でも、手狭なベランダから見るのとはまた違うはず。ルーフバルコニーだからこそ叶う、贅沢な過ごし方ができそうですね。そして、室内は壁を取りはらったおかげで、どこにいてもルーフバルコニーの存在を感じ、マンションにありがちな閉塞感とは無縁になりました。風の抜けも抜群で、マンションリノベの無限の可能性を感じられたそうですよ。「マンションで眺め抜群のルーフバルコニー」詳しくはこちらいかがでしたか?それぞれのライフスタイルによって、自分らしいルーフバルコニーの楽しみ方はいろいろ。暮らしをもっと豊かに楽しむためのルーフバルコニー活用術、ぜひ参考にしてみてくださいね保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存
2018年08月05日戸建てリノベーション初心者も安心!!RENOVATION Q&Aリノベーションといえばマンションが一般的ですが、最近では「戸建て+リノベ」を選ぶ人も増加中。しかし、費用がかさむのではないか、中古物件の耐久性をどう見極めればいいのかなど、マンションと比べると不安な点も多いのではないでしょうか?そこで、初心者が安心してコダテリノベに取り組めるように、プロの意見を交えながら、8つのチェックポイントをQ&A形式で分かりやすく解説します!第2章資金計画リノベーション(以下リノベ)費用にはローンが下りなかったひと昔前に比べると、今は一体型ローンや減税、補助金などの制度も整ってきました。ただし、いろいろな条件があるので、正しい知識を身につけて、賢く活用しましょう。Q6 予算はどれぐらいかかる?A.自己資金は物件価格の1割では不十分ハコの中身だけで共用部のサッシなどは変えられないマンションと比べると、戸建ては構造、屋根や外壁、外構など、全体にお金がかかるため、工事費がかさむのは当然です。freeangle / PIXTA(ピクスタ)また、個々の住宅の状態によっても費用は大きく変わるため、なかなか坪単価では表しにくいとA&Cのコーディネーター、岡本典子さんは語ります。それでもしいて目安を挙げるなら、延床面積80平米の住宅の場合で、構造は触らず、仕上げ材と設備の交換だけで最低1,200万円、床・壁・天井をはがして下地からやり直したり、階段の掛け替え、吹き抜けの新設など、大がかりな間取り変更が伴うと最低1,500万円はかかるそう。さらに、外壁塗装や屋根の葺き替えが加わると200万~300万円は上乗せになります。Q8で後述するように、今は物件購入とリノベ費用をセットで借りられるローンも増えているので、全額借りることも不可能ではありませんが、特に中古住宅購入の際には、物件代の3%余りも取られる仲介手数料をはじめ、所有権を移転するために払う税金や司法書士への報酬などの諸費用が意外にかかります。これにローンにまつわる諸費用を加え、引っ越し代や家具・家電の購入費も想定すると、物件価格の1割は必要になる勘定です。しかも、戸建てのリノベの場合は、これだけでも不十分だと岡本さん「購入前は表からの目視しかできないため、内装をはがして初めて、シロアリ被害や、浴室回りの柱が腐っているといった傷みが見つかることはよくあります。そういう不測の事態に備えて、自己資金は物件価格の1割+50万~100万円意しておきたいですね」Q7 リノベでもローンは組める?A.物件購入+リノベ費用が一体のローンも。ただし周到な準備を!新築とほぼ同じ条件で、物件購入とリノベの費用をまとめて借りられる、一体型の住宅ローンが登場して10余年。Naoaki / PIXTA(ピクスタ)今では取り扱う銀行も増えてきました。しかし、案外知られていないのが、その仕組み。リノベ費用も同時に借りるためには当然、だいたいの金額が分かっていなければなりません。ローンの仮審査時には工事の見積書やリノベ後の平面図の提出が求められます。物件購入の申し込みから売買契約までには約1週間しかないため、申し込み後にリフォーム会社や建築家に依頼したのでは到底間に合わないのです。A&Cの岡本さんによれば、ローン仮審査時に提出した図面どおりに完成させなければならないという決まりはないので、工事請負契約まではプラン変更は可能出そうとです。しかし、一度借り入れ額を設定してしまうと、あとで増やすことはできないため、やはりどんなリノベがしたいか、それにはどれぐらい費用がかかるかは業者とよく相談しておく必要があるといいます。つまり、物件より先に設計者選びを進めたほうが、見学にも同行してもらえて、一石二鳥というわけです。Q8 減税や補助金など、お得な制度はある?A.住宅ローン減税や補助金については、諸条件があるのでよく調べようよく耳にする「住宅ローン減税」とは、10年間にわたって毎年、年末ローン残高の1%が所得税から控除される制度のこと。中古物件購入やリノベ工事費も対象になりますが、それぞれ条件があるので、要注意なのです。物件については、延床面積50平米以上、ローン返済期間10年以上、年間所得3,000万円以下に加え、中古の木造住宅の場合は築20年以内であるか、一定の耐震基準に適合しなければなりません。また、工事費は100万円以上であることが条件。A&Cでは築20年超の戸建てリノベを行う人が大半なので、もっぱらリノベ工事費のみの控除を受ける人が多いそうです。耐震、バリアフリー、省エネに特化した改修については、税の優遇があるだけでなく、国や自治体が多様な補助金を用意しています。費用をかけてでもそうした面に力を入れたリノベをしたい人は、事前に情報を集めておくといいでしょう。(つづく)(伊藤ハムスター= 扉・人物イラスト、安田はつね= 建物イラスト、アートアンドクラフト/中谷ノボル・枇杷健一・岡本典子= 取材協力)(住まいの設計2017年1・2月号より)pfofile中谷ノボル氏アートアンドクラフト代表大阪市生まれ。大学の建築学科を卒業後、不動産営業、建築設計、現場監督などを経験し、1994年アートアンドクラフトを設立。地域の古いビルを再生した宿泊施設や、不動産のセレクトショップ『大阪R 不動産』の運営も手掛ける。『みんなのリノベーション―中古住宅の見方、買い方、暮らし方』中古物件を買ってリノベしようと考えている人向けに、物件探し、資金計画、設計のポイントを分かりやすく解説した指南書のロングセラー。随所に中谷さんのポジティブな考え方が盛り込まれ、勇気づけられる(学芸出版社刊 価格/1,800円+税)
2018年08月05日「築年数にこだわらず、広さを優先して、子どもがのびのび暮らせる住まいにしたい」と考え、住み慣れた代々木上原エリアで物件を探していたAさん一家。はじめは新築、中古問わずに探していましたが、リノベーションという選択肢が大きく浮上。不動産の仲介からリノベーションの設計、施工までワンストップで依頼できるエキップの存在を知り、「子育てリノベ」を任せることに。築44年、専有面積約100平米のマンションを5,200万円で購入し、1,500万円(設計料込み)をかけてリノベーションし、広さを十分に生かした住まいを実現させました。■ 可変性のある広々としたLDK子どもたちがのびのび暮らせるように、と考えていたAさんの「寝室は最小限でいい。とにかくリビングを広く」という要望が叶い、LDKは開放感あふれる家族の場となりました。ソファはIDÉE、ダイニングテーブルはCLASKAのもので、いずれも岡嶌要さんのデザイン。壁の差し色は妻のアイデア。リビングはやや暗めの青、キッズコーナーの一部は明るい水色に。青に張り替えたソファやカラフルでユニークな雑貨がリビングを彩ります。開口部が大きく、明るいLDK。キッチンに立つと、LDとキッズコーナーを見渡せます。天井に変化をつけている板張りの部分は、梁を隠すという役目も。ダイニングにはflame(フレイム)の照明を採用しました。子どもがまだ小さいので子ども部屋はいらないと考え、LDKに隣接していた和室をキッズスペースに。引き戸で仕切ることもできますが、普段は開け放って空間全体を広く使っています。そしてキッズスペースには「秘密基地」が。物件を見にきたとき、長男が押入れの中で遊んでいたことをヒントに、エキップ代表の伊達さんが発想したのだそう。ハシゴや黒板などの楽しい仕掛けもあり、まさに「秘密基地」のような空間に。■ リビングの広さを優先させ、寝室は最小限に既存の間取りはLDKを中心に、左右に洋室と和室が振り分けられていました。その構成は基本的には変えないまま、洋室にあった壁面収納を取り払って床面積を広げ、 内装を新しくして寝室に。現在はベッドを2台並べ、家族4人で使っています。以前の間取りだと、寝室とLDKはドアで仕切られていましたが、なるべく空間を広く使えるように引き戸へと変更。そして既存のクローゼットは内装を一新。棚やパイプハンガーを活用することで使い勝手を改善することができました。■ かつて暮らしたメキシコを感じる、鮮やかなタイル使い玄関を入るとまず目に飛び込んでくるのは、扉に色鮮やかなタイルを埋め込んだ大容量の壁面収納。その収納に沿って左に曲がると、LDKにつながる鮮やかな青いリビングドアがあります。Aさん夫妻は、長男が誕生する前、メキシコに駐在していことがあり「新しい住まいのどこかにメキシカンタイルを使いたい」という想いがありました。そこで、タラベラ焼きのタイルをアメリカのサイトから購入し、伊達さんが玄関収納の扉にうまく生かしてくれました。また、背が低かった玄関の靴収納は、上に伸ばすことで収納力をアップさせています。水回りの位置も基本的にはそのまま。玄関脇にあるトイレは、細いカウンターを1枚取り付けただけのシンプルなつくりです。床はトーヨーキッチンリビングのベネチアンモザイクタイルで、ウロコのような美しい光沢を放っています。浴室は少しだけ拡張させ、子どもたちと一緒でもゆったり入れるユニットバスにサイズアップ。洗面室は、広いカウンターを造作し、システムミラーボックスを取り付けることで使いやすくなりました。商社勤務のAさんは、近い将来、海外駐在の可能性が高いとのこと。「その間は賃貸に出して、帰ってきたらまたリノベーションすればいいかな」と考え、将来の変化を見据えつつも、家族の「今」を存分に楽しんでるようです。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「リライフプラスvol.17」も参考にしてみてくださいね。※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです設計・施工エキップ撮影山田耕司
2018年08月03日三重県・鈴鹿市内にお住まいの早川さん夫妻の家づくりのテーマは、「毎日の家事が楽しくなる家」。住まいの主役は、窓の外に豊かな緑を眺めるLDKです。■ 借景の緑を堪能する、気持ちのいいL字型のLDKリビングに入ると、目の前に木のキッチンとダイニング、畳スペースがL字に広がる早川邸。「仕事から帰って、ドアを開けたときのこの眺めがお気に入り。好きなものに囲まれた空間にホッとします」と夫。敷地南西側の借景を楽しめるよう、くつろぎの場であるLDKと畳スペースをL字型にレイアウト。左側の黒い平屋部分が畳スペース、1階の中央がLDK、右側の突き出た部分がサンルームです。光と風、緑を効果的に取り込めるよう窓の配置も工夫しています。サンルームからL字のデッキ越しにダイニングが見えます。LDKの中心はオリジナルのこだわりキッチン。庭の先の借景の緑まで見渡す特等席です。ダイニングはキッチンの向かいではなく横に配置。回り込む必要がないため、配膳や片付けもスムーズです。キッチンからダイニングにかけて壁一面に収納をデザインし、一角にPCコーナーを設けました。「視界が抜けて心地よいので、ダイニングで過ごす時間も長くなりました」と妻。朝食は、窓に向かって二人で並んで食べることが多いそう。■ 動線と収納計画に工夫が光る!家事が楽しくなるキッチンデザインとともにこだわったのが、自分たちの暮らしに合う機能的な家事動線と収納計画です。キッチン背後にある造り付けのパントリーやキャビネット、キッチン本体の収納は、普段の家事の流れと収めるものに合わせて設計しました。「キッチンから手の届く範囲に必要なものが揃い、動線に無駄がないんです」と妻。キッチンの背後は、冷蔵庫やパントリーの扉を開けていてもふたりがすれ違える余裕の広さ。食器は奥まで取り出しやすい引き出し式、食品は中身全体を見渡せる開き戸にと、収納するものに合わせて使い勝手がよいように収納を計画しました。ブレンダーや電気ケトルなど、キッチンで意外と活躍するコンセントも絶妙な位置に配置。ゴミ出しなどに使う勝手口は、風の通り道にも。キッチンの背後にある吊り戸棚の一角にはエアコンを組み込み、扉で目隠しできるようになっています。勝手口横のパイプスペースの出っ張りを生かし、天井まである棚を設置しました。レシピ本やコースターなどがすぐに取り出せるよう、扉のないオープン収納にしています。■ ヴィンテージ感のある家具や雑貨が似合う素材感にもこだわって「“ヴィンテージ感のある家具や雑貨が似合う家に”という希望に応え、無垢材やアイアンなど経年変化により味わいを増す素材にこだわりました」と、設計を手がけた安藤亨英さんと安藤節子さん。リビングは、家を建てる前から購入を決めていたTRUCK FURNITUREのソファやローテーブルがぴったりと収まるように設計。キッチンに立つと、LDKに入る扉が正面に見渡せます。帰宅後、2階へ上がるときは必ずここを通るため、家族のコミュニケーションが自然に生まれる動線に。ダイニング横の畳スペースは寝転がってくつろいだり柔軟体操をしたりとフレキシブルに活躍。ゲストが泊まるときは、ロールスクリーンを下ろせば個室のように使えます。階段の手すりやステレオの棚の黒いアイアンが空間のアクセントに。■ 五感で楽しめる、等身大の住まい2階の寝室のクローゼットは、建具を取り付けず両開きカーテンにすることでコストダウンを図りました。着替えの時間が重なることが多いというふたり。引き違い戸だと片側を開けているともう一方が開けられませんが、カーテンならスムーズに着替えられるそう。洗濯機の上部には脱衣かごを置く棚板を取り付けました。上部の洗剤収納棚は目隠しできる扉付き。洗剤ボトルにホコリがつきにくく便利です。この家で暮らし始めてから、パンを焼いたり、庭で育てた野菜やハーブを料理に使ったり収穫したジューンベリーでジャムをつくったりと、レパートリーが広がったそう。休日は夫が淹れたコーヒーと妻手づくりのベーグルの香りが漂い、窓からは心地よい風。五感で楽しめる、等身大の住まいです。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2017年5.6月号」を参考にしてみてくださいね。設計/悠らり建築事務所撮影/飯貝拓司【巻頭特集】「美キッチン and 極楽バスルーム」/「“ネコと暮らす”ということ、“イヌと暮らす”ということ」豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン
2018年08月01日戸建てリノベーション初心者も安心!!RENOVATION Q&Aリノベーションといえばマンションが一般的ですが、最近では「戸建て+リノベ」を選ぶ人も増加中。しかし、費用がかさむのではないか、中古物件の耐久性をどう見極めればいいのかなど、マンションと比べると不安な点も多いのではないでしょうか?そこで、初心者が安心してコダテリノベに取り組めるように、プロの意見を交えながら、8つのチェックポイントをQ&A形式で分かりやすく解説します!■ 第1章物件選び新築と違って現物を見て買えるのも中古住宅のメリットのひとつ。リノベーション最大の醍醐味である物件選び。ABC / PIXTA(ピクスタ)見学に行く際のチェックポイントや、ハズレ物件を見抜くコツを伝授します。Q3 リノベしにくい物件ってありますか?A.間仕切り壁が抜けない構造も間取りを大きく変えられるかどうかは、建物の構造や工法によって変わってきます。RC造や鉄骨造は構造体だけにしてしまえば、内部の間取り変更はしやすいです。木造は増改築しやすい構造だといわていますが、ひと口に木造といっても、いろいろな工法があります。一般に「在来工法」と呼ばれる、柱や梁や筋交いで建物を支える「木造軸組工法」なら、間取り変更の自由度は高いですが、要注意なのは壁が構造体となる「2×4(ツーバイフォー)工法」。壁を取り払えないため、大きな間取り変更はしにくくなります。また、構造にかかわらず、工場で大量生産された部材を現場で組み立てた「プレハブ工法」も、変更しづらいことが多くあります。ただ、リノベしにくい構造だからといって、あきらめるのは早い!「たとえ制約があっても、設計者の知恵次第でおもしろい家はつくれる」と中谷さん。プロに相談すれば、道は開けるかもしれないのです。同じように見える木造の家でも、工法が違うと間取り変更の自由度が変 わってくる。柱や梁で建物を支える左のような工法だと変更しやすいが、 壁で建物を支える右のような工法だと、間取りは変更しにくい■ Q4見学の際、見るべきポイントは?A.外見よりハコのよしあしを見抜く。できればプロに同行してもらおう家を見に行くと、壁紙はボロボロ、キッチンのコンロは油まみれ、中には夜逃げしたままで布団が残っている部屋すらあるそうです。TATSU / PIXTA(ピクスタ)一方では、壁紙を貼り替えたり設備機器を交換したりして、ひととおりきれいにリフォームして売り出している物件もありますが、そのぶんは価格に反映されてしまい、もったいないのです。どうせリノベするのだから、外見が汚くてもひるまず、「ハコという素材として見る」姿勢が肝心です、と中谷さんは語ります。むしろ見るべきは、あとで変えられない部分。例えば、階高はどのぐらいか、天井板を抜いたらどのぐらい高くなるか、壁を取り払ったらどんな空間になるかを想像してみましょう。また、日当たりや風通し、窓からの眺め、周辺の環境もチェックしましょう。ijin / PIXTA(ピクスタ)仲介業者が一緒だと気が回らないこともあるので、後日もう一度、自分だけで周辺を歩いてみるといいでしょう。近隣の人から話が聞け、思わぬ情報が手に入るかもしれません。建物の傷み具合の見方については次のQ5で触れますが、なるべく契約までに一度、建築のプロに同行して見てもらうことが望ましいでしょう。■ Q5 耐震性やシロアリ被害をどう見抜く?A.素人でもできる4つの「目視」。木造ならリノベと同時に改良は可能古住宅には、耐震性、シロアリ、雨漏りなど、目に見えない弱点への不安がつきもの。kpw / PIXTA(ピクスタ)耐震性については、法律が改正された1981年と2000年を境に、求められる耐震性能が高くなったため、築年数がひとつの目安にはなります。ですが、A&Cの設計監理チーフ、枇杷健一さんはこう語ります。「マンションと違って、戸建ての場合、前所有者が定期的にメンテナンスしていない例が非常に多く、雨漏りといった二次的な要因で柱や土台が腐るなど、建物の劣化が進みかねません。古い建物でも、腕利きの棟梁が手掛けた丈夫な建物を建主が大事に修繕してきた家もあれば、新しくても傷み放題の家もあり、一概に新しいほど安心とはいえないのです」枇杷さんによれば、物件見学には建築のプロに同行してもらうのがベストだそうですが、自分でもできる「目視」のポイントが4つあるそうです。外壁に大々的なヒビ割れがないか。1階が駐車場になっているなど、柱や壁の量が極端に少ない構造でないか。外壁を指でこすってみて指先に白い粉がつかないか(「チョーキング」は外壁塗装劣化のサイン)。室内の天井に雨漏りや漏水が原因のシミができていないか。外壁や屋根は補修も可能だが、工事費が一気に増えるので要注意だといいます。ただ、一般的な木造の建物であれば、まともな設計者や施工業者なら構造上、どこに補強が必要かは分かるし、シロアリの被害があれば部材を取り替えて防蟻処理をするなど、リノベ時に適切な提案をしてくれるので、公的な耐震等級を達成するために、必ずしも多大な費用と時間をかけて耐震診断+耐震改修を行う必要はないのでは、とは枇杷さんの弁。1階の壁が少なくビ割れだらけは✕。1階が駐車スペースで、2階以上を柱で支えた「ピロティ形式」は、壁の量が少なすぎると地震に弱いので避けたい。また、外壁に何か所もクラック(ヒビ割れ)やコーキング(充填剤)でふさいだ痕がある家も要注意民間団体、日本木造住宅耐震補強事業者協同組合が、2016年6月までの約10年間に耐震診断を行った木造2階建て以下の家のうち、震度6強の地震で倒壊する可能性のある家は全体の9割以上に及ぶ(つづく)(伊藤ハムスター= 扉・人物イラスト、安田はつね= 建物イラスト、アートアンドクラフト/中谷ノボル・枇杷健一・岡本典子= 取材協力)(住まいの設計2017年1・2月号より)pfofile中谷ノボル氏アートアンドクラフト代表大阪市生まれ。大学の建築学科を卒業後、不動産営業、建築設計、現場監督などを経験し、1994年アートアンドクラフトを設立。地域の古いビルを再生した宿泊施設や、不動産のセレクトショップ『大阪R 不動産』の運営も手掛ける。『みんなのリノベーション―中古住宅の見方、買い方、暮らし方』中古物件を買ってリノベしようと考えている人向けに、物件探し、資金計画、設計のポイントを分かりやすく解説した指南書のロングセラー。随所に中谷さんのポジティブな考え方が盛り込まれ、勇気づけられる(学芸出版社刊 価格/ 1800円+税)
2018年07月29日戸建てリノベーション初心者も安心!!RENOVATION Q&Aリノベーションといえばマンションが一般的ですが、最近では「戸建て+リノベ」を選ぶ人も増加中。しかし、費用がかさむのではないか、中古物件の耐久性をどう見極めればいいのかなど、マンションと比べると不安な点も多いのではないでしょうか?そこで、初心者が安心してコダテリノベに取り組めるように、プロの意見を交えながら、4回にわたって、8つのチェックポイントをQ&A形式で分かりやすく解説します!今回は序章として「リノベーションとはなに?」という疑問を解説いたします。序章リノベーションとは?近頃よく聞くリノベーションという言葉。naka / PIXTA(ピクスタ)単に大がかりなリフォームを指すと思っている人も多いのでは?リフォームや新築との違いなど、今さら聞けない基礎知識を分かりやすくご紹介します。Q1 リノベーションとリフォームは、どう違うの?A.不便さの解消ではなく、自分らしいスタイルのある住まいづくりが目的リフォームに比べ、リノベーション(以下リノベ)のほうが最近よく耳にする言葉ですが、両者に厳密な線引きはありません。そもそも英語のrenovationは建物の改修を指すが、reformは住宅用語ではなく、日本独自の用法といえます。リノベ専門の設計事務所の草分けとして知られる、大阪でアートアンドクラフト(以下A&C)を主宰する中谷ノボルさんは、両者の違いについて、こう語っています。「リフォームの目的は、設備が壊れたから直そうといった不便さの解消にありますが、リノベには、多少不便でも最小限の機能でもいい、自分らしい生活スタイルを優先したいというニュアンスがあります。床・壁・天井を全部はがし、配管や設備も総取っ替えしないと、リノベといえないわけではありません。例えば、ある女性が「都心で、広いお風呂とキッチンのある、眺めのよい部屋に猫と住みたい」と要望したとします。そんな一人ひとりの明快な希望に応え、新築時に戻そうとするのではなく、まったく異なる住まいへと変貌させる――それがリノベなのです」店舗や事務所を併設した住まいを望む人には、階によって用途の使い分けができる戸建てリノベはオススメです。下記の写真は1階に妻が営むベーカリーを構え、上階に家族が暮らしています。そして、いつでも子どもの姿が見られて安心な作りになっています。店舗や事務所を併設した住まいを望む人には、階によって用途の使い分けができる戸建てリノベーションはオススメ。写真は1階に妻が営むベーカリーを構え、上階に家族が暮らす。いつでも子どもの姿が見られて安心Q2新築と比べて安さ以外のメリットは?A.住みたい街に、広くて味のある家が持てるチャンス!安さを理由に、新築でなくリノベを考える人もまだまだ多いだろうが、実はリノベには、ほかにも様々な魅力があります。中谷さんいわく、「古い物件のほうがあとから建てる新築より立地がよい場所を押さえているし、容積率も今より緩い時期に建っているので、空間に余裕があります」特に、都心で職住近接型の暮らしがしたい人には、オススメです。また、どっしりした柱や床など、新築にはない趣のあるインテリアが実現できる点もポイントでしょう。昭和レトロやアンティーク好きの人には、ピカピカの新築よりむしろ魅力的なものになるでしょう。つまり、中古住宅+リノベという選択によって、住みたい街に、より広く、味わいのある家が持てるチャンスが広がるというわけなのです。ちなみに、これは新築・中古問わず言えることだが、複数のフロアがある一戸建てならではのよさとは、吹き抜けなど、高さを生かした空間をつくりやすく、階によって用途を分けやすい点。今すぐでなくても、将来、店舗や事務所を併設する夢がある人は、マンションではなく戸建てをリノベするという選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。(伊藤ハムスター= 扉・人物イラスト、安田はつね= 建物イラスト、アートアンドクラフト/中谷ノボル・枇杷健一・岡本典子= 取材協力)(住まいの設計2017年1・2月号より)
2018年07月26日毎日の生活で、住まいに関する不便や不満って、必ずありますよね。不便や不満は多少ガマンするとしても、場合によっては火事など災害の危険性も。今回は、コストもそれほどかからずあと付けできて、劇的に暮らしやすくなる住宅設備のベスト3をご紹介します。■ 1位 「自動照明」なら消し忘れなしで省エネにも!ABC / PIXTA(ピクスタ)人が近づくと作動する「人感センサー付き自動照明」は、玄関やトイレ、洗面室やクローゼットなど、照明を短時間点灯させる場所や、消し忘れが多い場所に適しています。玄関など、ドアを開けると自動で照明がつくのは便利で安全ですし、トイレや洗面室など、その部屋に入っただけで照明がつくのは、とても快適です。またスイッチも触らず衛生的で、照明の消し忘れもありません。LEDなので、光熱費も経済的です。もちろん明暗センサーもついていますので、日中の明るいときに人を感知しても点灯しないため省エネです。PHOTO NAOKI / PIXTA(ピクスタ)この自動照明には以下のように、4つのタイプがあります。照明器具にセンサーが内蔵されたタイプ照明スイッチにセンサーが内蔵されたタイプ天井や壁にセンサーが別に設置されたタイプ電球にセンサーが内蔵されたタイプ人感センサーを壁や天井に設置するのは配線工事もありますから難しいですし、照明器具や照明スイッチの交換は、コスト的にもお手軽ではありません。そこで活躍するのが電球にセンサーが内蔵されたタイプです。このタイプは、照明器具の電球を交換するだけで、人感センサー付きの照明に早変わりします。お値段もLEDタイプで1500円~3000円台と、普通のLEDランプと変わりません。■ 2位 「自動水栓」は節水できて衛生的さわだゆたか / PIXTA(ピクスタ)手を近づけるだけで、水や温水が出る「自動水栓」はとても便利です。洗顔時や手を洗うときの無駄な水の出しっぱなしをなくし、蛇口の閉め忘れも防げます。汚れた手で水栓を触ることもなくなりますので、細菌や汚れの付着も防げるため、たいへん衛生的です。またお年寄りや小さいお子様など、手の力が弱い方の操作にも有効です。Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)この自動水栓には以下のように、2つのタイプがあります。水栓(蛇口)にセンサーが内蔵されたタイプ水栓(蛇口)にセンサーを取り付けるタイプ水栓(蛇口)にセンサーが内蔵されたタイプのものは、美観も良く性能も良いのですが、水栓ごと交換する必要があるため、高額かつ専門の水道業者に依頼しなければいけません。しかし、水栓(蛇口)にセンサーを取り付ける後付けタイプであれば、簡単に今お使いの水栓が、自動水栓に早変わりします。洗面台やトイレ、キッチンや浴室など、水を出しっぱなしにしやすい水栓に検討する価値がありますね。■ 3位 トラッキング火災予防に!「タイトラキャップ」Flatpit / PIXTA(ピクスタ)テレビやビデオ・パソコン、また冷蔵庫・電子レンジなどの電化製品は、コンセントを差しっぱなしにしていますよね。コンセントにほこりがたまるとトラッキング現象が起こり、火災が発生します。トラッキング現象とは、差しっぱなしにしたコンセントにほこりが付着し、そこにわずかな電流が流れることにより、突然コンセントから発火する現象です。発火したコンセントは、周りに引火物があればトラッキング火災を引き起こします。hide / PIXTA(ピクスタ)この怖いトラッキング火災を防げるものとして有効なものが、「タイトラキャップ」です。タイトラキャップをコンセントにかぶせるだけで、ほこりが入ってもショートしないようプラグを絶縁させるので、トラッキング火災を未然に防ぐことができます。使い方は簡単で、タイトラキャップをコンセントに装着するだけです。このひと手間で、火災という不安から解放される優れものです。いかがでしたか?生活を便利にしたくても、リフォームまでは、予算の関係もあってなかなか踏み切れませんよね。今日ご紹介した住宅設備なら、お手軽でコスパも最強です!もうすぐお盆休み。この機会に、自宅を少し快適にしてみませんか。(しかまのりこ)【参考】※パナソニック(自動照明)※IDEX(自動水栓)※サンワサプライ(タイトラキャップ)
2018年07月26日家は家族の笑顔があふれる場所にしたいですよね。子育ての視点も取り入れて家づくりをすると、子どもがのびのび過ごせそうです。日刊Sumaiの過去記事から、「子育てを考えたリノベーション実例」を、3本まとめてご紹介します!■ 元気いっぱいの男の子も大満足な家小学生と中学生の2人の男の子を持つTさん一家。子どもたちのことを考え、学区が変わらないエリアで、築20年のマンションを1,100万円(設計料込み)をかけてリノベーションしました。物件は、1階の角部屋です。1階なら階下に人がいないので、部屋を歩きまわっても足音が響くのを気にしなくてすみます。元気いっぱいの子どもたちを周囲に気兼ねなく育てられるようにと、場所選びにも配慮したそうですよ。内装は、木やスチール、レンガなどの素材を使い、インダストリアルな雰囲気を演出。ボーイッシュなインテリアにまとめたことで、子どもたちにとっても住み心地のよい家となっています。白と黒のアクセントを効かせたカラー使いにも注目したいところ。クールで清潔感が漂うステキなインテリアは、真似したくなりますね。記事はこちら■ 子どもの将来を見据えたフレキシブルな家づくりHさん夫妻は妊娠をきっかけに、子どもが通う学校のことも考えて、住みたい街を選択。築39年、約74平米の中古マンションを、1,180万円かけてリノベーションしました。物件の築年数は長かったものの、旧耐震基準ながら耐震基準適合を取得しており、管理面もしっかりしたマンションだったことで、ココなら安心して子育てができると思ったそうです。玄関が狭く感じたので、思い切って下駄箱を撤去し、その代わりに収納スペースを設けました。収納スペースの奥にはフリースペースがあり、もうひとり子どもが生まれたら子ども部屋としても活用できるようになっています。子育てのしやすさを考えたフレキシブルな設計は、ぜひ参考にしたいところです。さて、ほかにはどんな仕掛けがあるのでしょうか?記事はこちら■ 「子育ての不便をなくしたい」から生まれた“痒い所に手が届く”空間子育てが始まると、それまで住んでいた家を急に不便に感じることがあります。何気ない段差が子どもにとっては危険なポイントになったり、ゆっくり寝かしつけられない間取りであることに気づかされたり。Sさん夫婦も長男誕生をきっかけに、住まいへの意識が変わったそうで、落ち着いて子育てできる空間を求めて、物件探しが始まりました。子育て仲間の多い地元であることを条件に、築33年、専有面積66平米の物件を購入。リノベーションで家族が集うリビングをできるだけ広くとり、隣接する子ども室にはいつでも視線が合うように大きな内窓を設置しました。さらに、子どもが増えたときのことを考え、ロフトスペースも確保。玄関は広くし、ベビーカーや外遊びの道具なども楽々収納できるように。Sさん夫婦のリノベーションは、子育てしやすい空間づくりのヒントが分かる好例です!記事はこちら
2018年07月15日皆さんはご存じでしょうか?今や、日本のペットの数は15歳以下の子どもより多いということを。ペットが終生幸せに過ごすための住まいと環境選びは非常に重要です。筆者も以前、大型犬を家族に迎えて引越しをしました。特に集合住宅は、動物が苦手な人等に不快な思いをさせてしまったり、他の住人やペットに迷惑をかけるようなことがあってはなりません。では、もしアパート全体が皆ペットを飼う前提で計画されていて、各々の希望にも相談にのってくれるとしたら?そんな興味深いリノベーション事例を見にいってきましたので、ご紹介します。■ ありきたりの「古い一戸建」と「木造アパート」がリノベで大変身!東京西エリアに完成したペット共生コミュニティアパート「ベルビュールシャン」敷地内には2つの建物、手前に見える大きな一軒家は3つに分かれていて、奥は4室のアパート、合計7室です。外の共用スペースは広々、さながら井戸端会議的な交流の場。住人とペットが集まって、お茶会やBBQパーティーだって可能です。足洗い場も可愛く仕上がっていました。その右隣、エアコン室外機カバーですが、洗った後の足拭き台も兼ねているんです。※ただし中型犬まで。大型犬は乗れません(笑)壁に直接描かれたアパート名が、カフェっぽくてお洒落。室内はいたってシンプル、白基調で清潔感ある色使いは、住む人が思いっきり好みのインテリアにできるメリットが。※家具・備品類はディスプレイです固く滑る床はペットの関節を痛める危険が大きいので、汚れたら掃除しやすいことも大切。それらに配慮したクッションフロアが貼られています。フルリノベされているので、キッチン・水回り・エアコンといった設備類は新品です。■ 「ペット共生コミュニティ」に向いてる人、向いてない人の違いとは?どんなにしつけや掃除をしても、鳴き声・足音・抜け毛・匂い等を完全にゼロにすることは難しい。でも、住人同士の交流があって、人となりがわかっていれば「お互い様」の気持ちで暮らせるのでは。困った時には連携し、協力し合えるコミュニティが形成されていれば、そこに住む人もペットも幸せですよね。逆に言うと「自分が飼えさえすればよい」というスタンスの人には、正直「ペット共生コミュニティ」は向かないかもしれません。ベルビュー・ルシャンを訪れて、4駅使える立地・閑静な住環境・徒歩圏にスーパーやコンビニ・さらにお散歩向けの公園がなんとアパートから見えるくらいの近距離に!立地と暮らしやすさは申し分なさそうでした。可愛らしいリードフックも付いてましたいかがでしたか?ここはチャレンジ精神溢れる動物好きのオーナーさんが、自ら作ったホームページも開設されていて、日々の情報も更新されています。人口減少の一方でペット殺処分の問題、ご近所関係の希薄化と空き家問題が叫ばれて久しい日本で、こういった取り組みが、解決の1つになると良いですよね。お部屋には、まだ空きがあるそうです。いつかBBQパーティーに、筆者も愛犬とお邪魔させてくださいね。※入居お問合せ等はこちらへ:Belle-Vue Le Chien
2018年07月14日長年住み慣れた、山手線内側の落ち着いた町に家を持つことを決意したMさん一家。立地優先の物件探しを1年半続け、築43年、専有面積65平米のマンションを4,850万円で購入しました。既にリノベーション済みでしたが、まとめサイトで見つけたという空間社に依頼して、自分たち好みの間取りや内装に再度リノベーション。水まわりをはじめ設備の多くを既存利用し、また、珪藻土を自分たちで塗るなどして、工事費600万円(設計料込み)で自分たちらしい住まいを実現させました。■ 家族の気配を感じられる、仕切りのない広々LDK「ひとつの大きな空間で、家族全員でわいわい過ごしたい」という夢を実現するために、壁を取り払って広々としたLDKを設けました。モダンでクールな印象だった室内は、木や珪藻土をふんだんに使った温かみのあるナチュラルな雰囲気に一新。設備の多くをそのまま利用したため、内装に思い切って費用を割くことができました。キッチンはアイランド型にして回遊動線を確保。IKEAのキッチンにステンレスのシンクを組み合わせて新調し、機能性と美しさを両立させました。■ 大人のゴロ寝もウェルカムな畳スペースLDKの一角に設けた畳スペースは、主に子どもの遊び場として活用。あえて梁下に設けたベンチにより緩やかにゾーニングされ、圧迫感を回避しています。ベンチには子どもの絵本やおもちゃをスッキリ収納できます。キッズスペースとして使うだけでなく、大人のゴロ寝も許してくれる包容力のあるスペースになりました。壁のニッチは、解体時に見つけたスペースを本棚として有効活用しています。■ リノベ済み物件を再リノベして、自分たちらしい住まいに物件購入時のLDK購入時、こちらの物件は既にリノベーション済みでした。リノベ済み物件ならではのメリットをできるだけいかして、広々とした空間と木の風合いが心地いい住まいへと生まれ変わりました。「壁は自分たちで珪藻土を塗ったから、よく見るとアラだらけで(笑)。でも穴を開けようが落書きしようが、気楽な感じがいい。どんぐりの木のフローリングも、素足で歩くのが気持ちよくって」と夫は話します。玄関は夫の自転車を収納するため、廊下をなくしてたたきをL字型に拡張しました。床と壁は汚れが目立たないように、濃いグレーに塗装(写真左)。珪藻土を塗った壁ともしっくり馴染んでいます。また、以前も収納だった場所を活用して、棚付きのリビング収納(写真右)に。65平米という広さの限られた住まいでは、デッドスペースの活用が暮らしの質を向上させるポイントになります。■ 既存利用と新設とをうまく組み合わせた家づくり寝室は、壁紙を好みのブルーに貼り替えました。天井のランドリーハンガーはカワジュンのもので、「雨の日の室内干しとして活躍しています。冬場はそれが加湿器代わりにもなり、乾燥をしのげるんです」と妻。水回りの内装は、「ちょっとモダンだけど清潔感があるのでよし、としました」とほとんど手を加えていません。入り口の扉のみ、ガラリ戸に交換して通気性を確保。元々あったLDKに隣接する2部屋を取り払い、キッチンを中心とした広々LDKにしたことで、「家族全員で丸テーブルを囲む」という夢も実現しました。物件探しを振り返って、「山手線の内側でありながら、落ち着いた雰囲気がある。自転車があればどこへでも行け、ふたりの職場まではそれぞれ20分ほど。満員電車のストレスとも無縁で、通勤のついでに保育園の送り迎えや買い物がこなせます。希望する小学校の学区内でもあり、就学前に慌てて引っ越さないですむのも、魅力のひとつでした」と夫妻は話してくれました。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「リライフプラスvol.17」も参考にしてみてくださいね。設計・施工空間社撮影遠藤 宏
2018年07月13日都心に新築マンションを買おうとすると、億に近い金額は当たり前。そこから間取りや立地などの条件が加わると、手が出せる物件はほとんどなく、やはり妥協が必要になってきます。そこで検討したいのが、中古物件のリノベーション。現在さまざまなサービスがある中で、注目したいのが〔bento(ベントー)〕というリノベーションの新ブランドです。今回は「こんな生活をしてみたかった!」を叶えてくれる〔bento〕の“未来の生活”スタイルをご紹介します♪〔bento〕が叶える“高コスパ”な未来の住宅とは?【ビフォー】築46年、わずか40~50㎡の狭小空間を3480万円で高コスパ住宅に!中古物件を購入してリノベーションするだけでもコストがかかるのに、家具や家電まで完璧にフィットするものをそろえるとなると、さらに家具選びの時間と購入のコストがかかるもの。とくに、コンパクトな物件は家具の配置や導線を効率よくして広々と使いたいものですよね。〔bento〕は家具家電の設置を含めて設計を考えてくれる新感覚のリノベーションの新ブランドです。実際に写真の東京立川の築46年、46.27㎡のコンパクトな物件をリノベーションすると......【アフター】築46年、わずか40~50㎡の狭小空間を3480万円で高コスパ住宅に!このようなデザイン性の高いおしゃれな空間に大変身!なんと、3,480万円で部屋の購入とリノベーションができるだけでなく、最新の家具家電が付いてくるんです♪(※)それでは〔bento〕が提案する高コスパな1LDKの「オートメーション住宅」を見てみましょう!※家電の一部につき、物件の間取りや大きさによっては導入できない可能性があります。ライフスタイルがガラリと変わる“家事時短”機能も盛りだくさん!最新の加湿器とロボット掃除機で快適空間に家族で団欒するリビングは、常に快適な空間に整えたいものですよね。〔bento〕では、徹底した断熱で外気の影響を受けづらくし、ナノコーティングのタイル床で汚れを付きづらくしている上に、最新の加湿器やロボット掃除機を導入することで、過ごしやすい空間をキープしてくれます。「床掃除が苦手!」という方も、負担がかなり減ることで、空いた時間を自分の時間にあてることができそうですね♪続いて気になるのがダイニング。ダイニングテーブルとしての機能も兼ねそろえたおしゃれなカウンターキッチンですが、ここにはどのような機能が隠されているのでしょうか?キッチンには壁投影型スマートデバイスが搭載まず、料理を作るときに見たいのがレシピ。〔bento〕では、壁投影型スマートデバイスが搭載されているので、操作しづらいスマートフォンに変わって、レシピ検索や番組視聴などのサポートをしてくれます♪タッチ検索はもちろん音声検索もOK。壁紙も防汚機能つきで、抜かりなしの機能性です!「IoTボタン」で消耗品をワンタッチ購入毎日洗い物をしていると、洗剤などの消耗品はすぐ無くなってしまいますよね。そこで〔bento〕は「IoTボタン」を採用。食器用洗剤やアルコール消毒、パスタなどの消耗品を、ボタン一つで翌日送料無料で配送してもらえます♪人口天窓で明るいバスルームに続いてはバスルーム。天井から太陽光が降り注ぐ、明るいバスルームに見えますが、実は人口天窓を採用しています。1日の疲れを癒してくれるバスルームが快適な空間だとうれしいですよね♪広々と使えるパウダールームは、空調設備で快適かつきれいに。構造上拡張しづらいお風呂周りのスペースも、バスルーム・トイレ・洗面・洗濯収納スペースを完全に仕切らずに「パウダールーム」とすることで、広々とした空間を実現。夏場はムシムシしやすいパウダールームにも専用のエアコンが搭載されているので、バスタイムも快適に過ごせるだけでなく、カビ予防もバッチリです。大容量洗濯乾燥機は、家族が増えても選択から乾燥までワンストップで行えるすぐれもの。シャツなどシワが気になる衣類はスチーム乾燥機を使えばアイロンがけすることなく仕上げられます。キッチンには自動で衣類を折り畳むロボットも格納洗濯をした後、衣類を畳んで収納するのも時間がかかるもの。実は先ほどのキッチンの壁には「ワードローブスペース」が。そこには自動で衣類を折り畳むロボットも導入されています。畳んだ後は、自動で分類されて収納される、まさに未来のアイテム。衣類の収納が苦手という方にも嬉しい機能ですよね♪スマートデバイスで忙しい朝の情報収拾もばっちり忙しく支度する朝は、リビングよりもパウダールームにいることが多いもの。パウダールームにはスマートデバイスが設置されているので、音声コントロールによる情報の読み上げ機能で、支度をしながらニュースや天気も把握できます♪玄関のセキュリティもしっかりしているので安心そして、気になるセキュリティ面もばっちり。スマートロックで自動ロックや手動開錠の通知がスマホに届くだけでなく、動体感知カメラで玄関を録画してくれるので、外出時の荷物受け取りもできるんです。築古物件のリノベーションで、ここまで快適な部屋とライフスタイルが手に入れられるなんてすてきですよね♪モデルルーム《bento bianco 立川》を見に行こう!同じ広さの物件を、〔bento〕でリノベーションした場合と5,000万円で新築マンションを購入した場合で比較してみても、そのコストパフォーマンスの高さは歴然。今回紹介した〔bento〕の魅力は、ほんの1部にすぎません。「もっと知りたい!」という方は、モデルルーム《bentobianco立川》へ。テクノロジーとデザイン性が暮らしやすさにフィットした、未来のライフスタイルを実感してみましょう♪【モデルルーム概要】●所在地:東京都立川市柏町4-51-1●アクセス:西武鉄道拝島線、多摩都市モノレール「玉川上水駅」駅下車、徒歩4分●専有面積:46.27㎡●間取り:1LDK●構造・規模:鉄筋コンクリート造地上5階建●築年月:昭和46年5月27日(築46年)●参考価格:3,480万円(家具家電すべて含む)モデルルーム《bento bianco 立川》
2018年07月05日「生まれ育った町で子育てしたい」という妻の思いから始まった津川家の家探し。長女の小学校就学前のタイミングで中古マンション購入+リノベを検討し始め、物件探しからトータルで依頼できる会社を探しました。候補だった3社から選んだのは、「最初から色々と説明してくれて親しみやすかった」という、nu(エヌ・ユー)リノベーション。スタッフと内見して一目で気に入った港南台にある築26年のマンションを購入し、1170万円(設計料込み)をかけてリノベーションをしました。■ 夫妻の希望で広々とした玄関土間とLDKを実現トレイルランニングが趣味の夫は、アウトドアグッズを置ける玄関土間を希望し、玄関はゆったりと余裕のあるスペースを確保。靴や装備品などをまとめて置くのに重宝しているそう。窓際のボックスは靴入れで、賃貸住まいの頃から使っていたものを利用しています。「建物の裏手に高速道路があるため、元から二重サッシになっていました。閉めるとすごく静かです」と夫。シックなネイビーのリビング扉はオリジナル。その先には、無垢のフローリングが素足に心地いい空間が広がります。「好きなテイストの写真を集めていたら木ばっかりだった」というふたりの好みを反映して、フローリングには優しいカラマツの無垢材を採用。土間はモルタル、ウォークインクローゼットはコルクタイル、寝室はカーペット、キッチンは磁器質タイル、と異なった床材を使い分けることで、フラットな空間をゆるやかに分けています。夫妻の要望は、個室を小さくする代わりにLDKを広くとること。それに対してデザイナーが提案したのは、ウォークインクローゼットから寝室、リビング・ダイニングへと通り抜けできるプランでした。そのおかげでゆったりしたスペースを確保できたLDKは、ベランダが南向きで、前方に建物がないため2階でも明るさは十分。木製のブラインドをつけたダイニング側の窓は元々台つきで、グリーンなどを飾って楽しんでいるそう。ベランダ側に張り出したスペースは、グリーンを置きたかったのでモルタル敷きのインナーテラスに。リビングに置いたUNICOのソファをはじめ、優しい風合いの木の家具が無垢材の床となじんみ、LDKはやわらかい空気に包まれています。バルコニー側からLDK全体を見た様子。妻はキッチン、子どもはダイニングがお気に入りの場所。夫はリビングにビーズクッションを置いてくつろぐのが定番だそう。■ 北欧風のぬくもりを感じるキッチンキッチンとバックカウンター、ダイニングテーブルと壁付けのテーブルはそれぞれ高さを合わせ、美しく収めました。キッチンとひとつながりになったダイニングテーブルは、nu(エヌ・ユー)リノベーションの施工例を見てオーダー。食事やお茶を楽しむだけでなく、長女が折り紙やお絵描きをしたり、時にはあやとりをしたり、さまざまな場面で活躍しているそうです。壁は少しくすみがかった空色に塗装し、北欧風のぬくもりを感じさせる空間に。キッチン背面には圧迫感が出やすい吊戸棚をつけず、バックカウンターと一枚板のオープン棚で見せる収納に。コンロ横の壁はメンテナンスもしやすいタイル張りにしました。カタログで見てひと目ぼれした蜂の巣のような六角形のデザインがキュート!■ 光と風が通り抜ける寝室LDKに隣接する寝室の床は、落ち着いたトーンのカーペット敷きにしました。LDK側にある引き戸を開けると、バルコニーに面した窓からの光が寝室、その奥のWICまで届きます。寝室と引き戸でつながっているWICは、IKEAの収納パーツをフル活用して使いやすくカスタマイズ。寝室と廊下からアクセスできて、出入りがスムーズなうえ、風もよく通るとのこと。子ども部屋の壁は一面を鮮やかなピンクに塗装しました。現在はあまり使っていないため、ソファなどを置いて予備室的に使用していますが、いずれはベッドなどを入れる予定だそう。キッチンから寝室とサニタリーをつなぐ廊下を見たところ。カーテンの奥は収納になっていて、 トイレ裏にできたスペースを有効に活用しています。キッチン横の通路からアクセスする洗面脱衣所の洗面台は、木製カウンターやミラーキャビネットを造作してシンプルに仕上げました。無垢フローリングの上を冬でも元気に素足で走りまわる長女は、4月から小学生。妻と同じ通学路を通って小学校へ通う日を、心待ちにしているそうです。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「リライフプラスvol.17」も参考にしてみてくださいね。設計・施工nu(エヌ・ユー)リノベーション撮影山田耕司
2018年07月05日夏は山より断然、海派!思い切って、湘南に住むというのもいいかもしれません。サンライズからサンセットまで、時間をきにすることなく海のある生活を堪能できるって、最高です! 茅ヶ崎に住む! 人気のレジャースポット、だけど住むための環境も整っています相模湾に面して広がる湘南エリア、茅ヶ崎駅から海岸までは、駅から南にまっすぐ歩いて15分ほど。人気のある江ノ島方面には、藤沢や辻堂の方が近く、少し離れていますが、その分静かです。駅直結のラスカ茅ヶ崎は6階建ての大型ショッピングモール。ファッションや外食のお店だけでなく、お惣菜屋さんや魚屋さん、八百屋さん、ドラッグストアまで、生活に必要なお店がたくさん入っているので安心です。海辺では、サーフィンはもちろん、ジョギングもできますし、サイクリングロードもあるので自転車で走るのもとても気持ち良いですよ。 一棟丸ごとリノベーションの2SLDK(79.67㎡/17万円)茅ヶ崎駅から、山側へ徒歩4分という素晴らしい立地のこちら。元は社宅だった建物を一棟丸ごとリノベーション。6月から入居可能となりました。現在、ぞくぞく、申し込みが入ってきています。郊外だったらやっぱり広い部屋がいい。その点こちらは、広〜い納戸まで備える贅沢な2LDK。サーフボードや、アウトドアの荷物を収納しちゃうんだろうなぁ。いいなぁ。1階にはレストランや美容院が入るみたいで、それもまた楽しみなんです。敷金・礼金・仲介手数料が無料と、かなりお得に引越しできちゃうのもポイントですよ。 和室もありの、広々な2LDKです。カウンターキッチンがとにかくカッコイイ!外観もリゾートっぽくリノベ済みです 贅沢をシェアするメゾネット(1LDK/43.50㎡/8.9万円) 個別のキッチン、バストイレも完備の、綺麗なメゾネット。だけどここ、実はシェアハウスです。 シェアするのは、贅沢に海が見えるルーフテラス!設備の整ったコモンキッチン。家から1歩もでなくなりそうな、くつろげるラウンジ。 海辺の白い家で一人暮らし(1LDK/28.97㎡/7.7万円) 海の近くの家というイメージにぴったりな素敵な外環。帰ってくるのが楽しくなりそうです。 お部屋はガス3口の真っ白なキッチンが嬉しい1LDK。LDKはダイニングテーブルとソファ、両方置ける広さあります。その分寝室はちっちゃめ。でも、このくらいがちょうどいいかもしれないですね。 茅ヶ崎に住むデメリット、やはり通勤はそれなりに大変です 東京方面に勤務の方は、東京駅まで東海道線で1時間、新宿駅まで湘南新宿ラインで1時間です。十分、毎日通勤できる圏内ですが、どちらの電車もかなり混み合うので、座って行けるとは限らない点にはご注意を。実際の通勤時間に乗ってみるなど、試してみるとよいかもしれません。それでも、ちょっと生活を変えてみたいと思っている方。海が近くにある暮らし、一度始めてみるともう戻れなくなりそうです。 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2018年07月03日