第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品された『海よりもまだ深く』の正式上映が、5月18日(現地時間)に行われ、阿部寛、樹木希林、真木よう子、そして是枝裕和監督がレッドカーペットに登場。世界の観客を前に舞台挨拶を行い、上映後は7分間におよぶスタンディングオベーションで迎えられた。是枝監督がかつて実際に暮らしていた団地を舞台に、台風の夜、ダメ人生を送る中年男・良多と“元家族”が、偶然ひとつ屋根の下に集まる本作。夢見た未来と、少し違ういまを生きる大人たちに向けた、温かくもほろ苦い家族の物語となっている。是枝監督と阿部さんらキャストたちは5月16日(現地時間)にカンヌ入り、海外プレスの取材を受けるなど、多忙な時間を過ごしつつ迎えた18日の公式上映。フォトコールでは、爽やかな風が吹き抜けるカンヌの青空の下、是枝監督はじめ、フランスの有名ブランド「Berluti(ベルルッティ)」に身を包んだ阿部さん、「GUCCI(グッチ)」のトラッドでキュートなワンピース(靴、バックもグッチ)を纏った真木さん、そして独自のスタイルがひかる樹木さんが登場し、世界から集まったスチールカメラマンたちの前で、笑顔で撮影に応じた。高まる緊張を抑えながら、レッドカーペットと公式上映にむけて、阿部さんは、「初めてカンヌに来ましたが、街全体が祭りのような状態で、すごく楽しんでいます。今晩の公式上映でどういう反応が返ってくるかは予想がつきませんが、楽しみたいと思います」とコメント。真木さんは「前回(『そして父になる』)のときはドシャ降りのカンヌだったので、街を全然歩けなかったのですが、昨日歩くことができて、歴史のある建物がたくさんある街で、とても美しいなという感想を持ちました。街全体がすごく盛り上がっていますし、こんな中で上映されるということにドキドキしていたりもしますが、楽しみにしています」と期待を寄せていた。その後、レッドカーペットには、大勢のマスコミや観客があふれる中、是枝監督とともに、先ほどと同じく「ベルルッティ」のタキシードに身を包んだ阿部さん、肩と背中を大胆に露出した透け感のある「ARMANI(アルマーニ)」のロングドレスにショパールのダイヤのイヤリングを着用した真木さんが登場。さらに海と鶴の柄をあしらった着物に真っ赤な鯉がデザインされた帯を締めた樹木さんは、さすがの貫録でひと際目を引いていた。今回、カンヌは初めてとなる阿部さんは観客やメディアの声に応え、笑顔で手を振りながら対応。初めてのレッドカーペットに、「あの広さはすごい。やっとここに立てたなと思いました。是枝組で立てて本当に嬉しかったです。初めてのカンヌですが、感動しました」と感想を語った。会場が満席となる中、是枝監督をはじめ、それぞれ晴れやかな笑顔でそろって舞台挨拶にも登壇。阿部さんの「是枝監督作品は2作目ですが、いつか是枝さんの作品でカンヌに来れることを夢見ていました。今日は楽しんでいってください」というコメントには熱い拍手が送られ、さらに樹木さんの「いまはゆとりのある顔をしていますが、上映が終わったらすぐに逃げられるように準備しております」という、カンヌでも変わらぬ“希林節”には場内から笑い声も。和気あいあいとした雰囲気の中で上映開始。上映中は、阿部さん演じるダメ息子の良多と、樹木さん演じる母・淑子の会話シーンなどでたびたび笑いが起こるなど、“日本の団地”を舞台にしたローカルな家族の物語は、しっかりと世界の観客の心に届いた様子で、上映後には約7分間にもわたるスタンディングオベーションが続き、阿部さんは時々手を振ってそれにこたえるなど、場内はとても温かい空気に包まれた。場内でも海外のファンに囲まれ、拍手や賞賛コメントを浴び、好評のうちに公式イベントを終えた。海外のプレスからは、「完全なハッピーエンドではないけど、家族の描き方が良かった!コメディ要素もあるし。家族ってそういうもの。とってもよかったわ」「是枝監督はストーリーテリングが自然だし、俳優たちの演技も素晴らしかった。ファニーな映画だけど、真理がある。主人公が成長しないのがいい!人生そのものね」と、普遍的な家族の物語を絶賛する声が聞かれ、「毎回期待して観るんだけど、毎回その期待を超えてくる。監督の作品はあたたかいところが好きなんだ。正直なところもね。ダメなキャラクターだけど、愛おしいんだよ」「是枝監督の作品は何本か見てるの。今回も感動したわ!是枝作品でこれまで失望させられたことはないわ!」と、世界のファンをも納得させた様子。翌19日に行われた日本メディア向け取材では、上映を終えて「お客さんたちの表情がとてもあたたかく優しくて感動しました」(是枝監督)、「これだけの多くの客さんが拍手をしてくださって、それが鳴り止まなくて、本当に感動しました」(阿部さん)、 「また温かい拍手に包まれて、反応が予想をはるかに超えて良かったので、とても嬉しかったです」(真木さん)とそれぞれコメント。「初号試写に続き、作品を観るのは2度目でしたが、監督が何か粉を撒いたんじゃないかと思うくらい、みんな上手に見えました!」と樹木さんも語った。ここカンヌ映画祭は、「一番厳しいと思います」と是枝監督。「作品に対しても、セレクションに対しても、審査に対しても、批評に対しても。みんな真剣に映画に向き合って2週間を過ごす場所です。これだけ拍手とブーイングが交錯する場はほかにはないので、貴重な経験ができます。この緊張に耐えられる作り手でありたいと改めて思える場です」と真摯に打ち明けると、阿部さんも「是枝監督が本当にすごく愛されているんだなと痛感する映画祭ですね」と語り、「これを機会に僕の顔も覚えていただけたら嬉しいなと思います!」と明かした。上映中、笑い声が数多くあがっていたことについては、「泣かれるより嬉しいです。より登場人物を身近に感じてくれた証拠だと思うので、言葉が悪いけれど、してやったり!と思ってしまいました(苦笑)」と監督。それには、樹木さんが「それは言葉がダメね。もっと監督は良い言葉を選ばなきゃ。でも伝わったなって思えたわね!」とすかさず反応、「この映画の笑いが伝わるかがずっと気がかりだったので、安心しました」という監督に、「台本からして台詞がすごく良かったですから、それが伝わったんじゃないかしらね」と労った。さらに、カンヌ初経験の阿部さんが「お客さんと一緒に映画を見れたというのが、本当に良い経験でした」と手応えを語ると、「じゃあ、この映画をターニングポイントにしてまた変わるわね。成長しちゃうわね。阿部さんは団地より、カンヌの風景のほうが似合うわ。ビシーっとハマってたわ」と、またもや“希林節”が炸裂していた。『海よりもまだ深く』は5月21日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月19日「AKB48」の渡辺麻友と「HKT48」の宮脇咲良が、Huluで配信される日米共同製作のオリジナル連続ドラマで、『ソウ2』の監督のダーレン・リン・バウズマン製作総指揮による「CROW’S BLOOD(クロウズ ブラッド)」にW主演することが決定!揃って会見に臨んだ。秋元康が企画・原作を務める本作。再生医療の目覚ましい進歩に伴う、命の再生という神の領域に人間が踏み込むことは許されるのか?タブーと言えるテーマに切り込みつつ、物語は学園を舞台に相次いで起こる不可解な事件を軸に、ホラーサスペンスとして展開する。渡辺さんが演じる主人公の薫は優しく快活な女子高生。渡辺さんは世界的ヒットシリーズを手掛けてきたバウズマンについて「ハリウッドの監督の作品に参加する機会など全くなかったので、緊張と不安でいっぱいだったんですが、気さくに話してくださりフランクで優しいです!お人柄が一瞬で伝わってきて安心しました」とニッコリ。宮脇さんは「このドラマに対する熱意を感じて、『ダレンに付いて行こう!』と思いました。(日本の)チョコパイが気に入ったみたいで(笑)、すごく楽しい現場になっています」と笑顔で明かす。演じる真希は、謎めいた転校生。「『本当に宮脇咲良?』と思われるくらい、(普段と)180度違う役」ということで「女優としての私を見てほしいです」と自信を覗かせた。ダレンの下で、日米共同製作の作品に主演ということで、この作品をきっかけにハリウッドにはばたく可能性も!渡辺さんはそんな声について「夢のまた夢のお話です」と前置きしつつも「もしかしたら、こういうことが起こりうるビッグチャンスだと思ってます。いろんな方に注目されるよう、ふさわしいお芝居をしたいと思いますし、いつかそうなれたら」と未来に思いを馳せる。宮脇さんも「Huluのドラマからハリウッド女優が誕生した!となるように頑張りたい。英語がペラペラになるように勉強したいです」と意欲を覗かせる。そんな2人をバウズマンも絶賛。プロの女優ではなく、アイドル主演ということで「正直、不安はあった」というが「現場で2人を見て、彼女たちは単にアイドルではなく女優だと気づきました。コンサートやミュージックビデオで見る限りはかわいいアイドルですが、現場に入るとオーラが変わるんです」と太鼓判を押す。2人に加えて、AKBグループのトップメンバーも出演しているが、宮脇さんは劇中で共演メンバーとのキスシーンも!「メンバーをコンプリートするんじゃないかってくらい、みんなとキスしてます!テストのときからガンガン、キスして困らせてます」と楽しそうに笑っていた。撮影のさなかということで、この会見にも2人は衣裳の制服姿で登場!宮脇さんは、“先輩”渡辺さんについて「22歳で制服が似合うのはすごい!」と語り、一方の渡辺さんは宮脇さんについて「現場では咲良ではなく真希として入り込んでてすごいです。後輩と感じさせないし、撮影じゃないときも怖さを感じます」と互いに称え合っていた。「CROW’S BLOOD」は7月末よりHuluにて全6話で配信開始予定。(text:cinemacafe.net)
2016年05月19日漫才コンビ「中川家」の中川剛(兄)と礼二(弟)が『それいけ!アンパンマンおもちゃの星のナンダとルンダ』にゲスト出演することになり5月18日(水)、アフレコ収録の模様を報道陣に公開した。劇場版第28弾となる本作には、おもちゃの星からやってきたお姫様ルンダと体が大きくてやさしいロボットでルンダに付き従うナンダが登場!礼二さんはナンダ役を演じ、剛さんは海を守る巨大な主・ヌラの声を担当している。アフレコでは剛さんは、低音を響かせヌラの役を熱演!礼二さんはセリフは「ナンダ」だけだが、状況によって声色を変えていくつもの「ナンダ」を繰り出す。今回のオファーについて剛さんは「正直に言うと、もうちょっと早めにやりたかった。もう子どもが13歳になるので…」とすでに子どもたちが『アンパンマン』を卒業していることがちょっぴり残念なよう。双子のパパである剛さんだが、子どもたちが小さかった頃は「アンパンマンに囲まれていました」と懐かしむ。「双子だから、(グッズやおもちゃを)2つずつ買わないといけない苦労がありました。人気があるから(売り切れで)おもちゃ屋で困りました」とふり返る。一方、礼二さんは「うちの娘は6歳なのでギリギリの間にこの仕事をいただいてよかったです!お父さん、こんな仕事したんだぞと自慢できます!」と嬉しそう。実際、娘さんに伝えたところ「台本を見て『ナンダ』しか言わないので、これで全部やるの?とビックリしてました(笑)」と明かす。娘さんと共に『アンパンマン』を見ていて、大人ながらに感動してしまうこともあるそうで「エンディングの曲を聴いて泣きそうになることもあります」と強い思い入れを口にした。アフレコでは、出番の少ない剛さんは「10分くらいで終わった」と涼しい顔だが、礼二さんはタイトルにも登場する重要キャラとあって「2時間くらい『ナンダ』しか言ってない!この状況が何だ?っていう感じ」と苦笑いを浮かべる。自分なりの「ナンダ」や笑いの要素を散りばめているかと思いきや「そうすると、絶対にやり直しになると学んだので、監督の指示に全て従ってます!」と過去の声優経験からの教訓を語っていた。個性的なキャラクターたちが魅力の『アンパンマン』だが、中川家の2人が新キャラを作るなら?という問いには「おっさんマン」と「おばちゃんマン」を提案!おっさんマンは、タンの絡んだイヤ~なせきをゲホゲホとするおっさんで、おばちゃんマンは、大阪の世話好きのおばちゃんが原型とのこと。2人はその様子をリアルなミニコントで実演し、スタジオは爆笑に包まれた。礼二さんは、「快傑えみちゃんねる」に出演しており、同番組にて共演者の加藤晴彦が40万円の飲み代をあるお笑い芸人にたかられたと告白し、その後、その芸人がオモロー山下であることが判明したことが話題となっているが、どちらに“アンパンチ”を食らわせたいか?と尋ねられると「先輩ですけどオモロー山下さんですね」と即答!収録をふり返り「会場が『先輩芸人って?』と期待して前のめりになったけど、オモロー山下って聞いて『だれ?』と後ろに引いた(笑)。晴彦くんが一番かわいそう」と冗談交じりに語り「しっかりせぇ!」と一喝!剛さんは「名前出て、本人は喜んでいるんじゃ?」とシニカルに分析してた。『それいけ!アンパンマンおもちゃの星のナンダとルンダ』は7月2日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月18日映画『森山中教習所』に主演する野村周平、賀来賢人、豊島圭介監督が5月18日(水)都内で行われたイベントに出席。白昼の新宿の街を特製の宣伝カーで巡り、映画をアピールした。高校の同級生で気楽な大学生になった清高とヤクザの道に進んだ轟がひょんなことから再会。山奥にあるワケありの自動車教習所で免許を取るためにひと夏を共に過ごすのだが…。野村さんと賀来さんは今回が初共演となるが、野村さんは“先輩”である賀来さんについて「ハジケてる人かと思ったら、インテリヤクザ役ということで静かに佇んでました(笑)。器がでかくて、僕が何をやらかしても受け入れてくれる人でした」とふり返る。一方、賀来さんは野村さんについて「これまでちゃんと喋ったことはなかったんですが、すごく明るくてキャッキャしてて、堂々とした印象だったので、無理してるんじゃないかな?ホントは暗くて何かを抱えてるんじゃないか?と思ってたんですが、素でバカやってて(笑)、天真爛漫でこの役にぴったりでした!」と称賛(?)する。劇中でも車の運転にいそしむ2人だが、理想のドライブデートを訪ねると「アウトドア専門!」を自任する野村さんは「海行ってバーベキューしたい!海とか山とか川が好き」と語る。一方、賀来さんは「彼女のうちに迎えに行く…からの(オーディオで)ジャック・ジョンソンを流す…からの砧公園に行き…からの海ほたる!定番、鉄板です!!」と大人のドライブデートを提案。かなり具体的なプランで、すでに何度も試したことがあるような口ぶりだが、お相手は…!?野村さんも「あの辺は覆面パトカーが多いから気を付けて」と慣れた口調で笑いを誘っていた。この日は、実際に映画で使用された車に特製ペイントを施した宣伝カーに乗って、野村さん、賀来さん、豊島監督は、西新宿のイベント会場を出発し、多くの人で賑わう新宿の街で宣伝活動を展開!賀来さんの運転で、野村さんが時折、待ちゆく人々に選挙演説風に「野村です。野村周平です。野村でございます」と自身の名前と共に作品をアピールした。その様子はイベント会場に生中継されたが、途中、電波が悪くて映像や音声が途切れてしまうトラブルも…。それでも、意気揚々と凱旋した賀来さんと野村さんは「10万人くらい集まりました!」「新宿の街が揺れましたね」と盛況であったと報告!温かい日差しの中でのドライブを満喫したようだった。『森山中教習所』 は7月9日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月18日徐々に情報が解禁され、ファンの間での期待が高まっている『デスノート Light up the NEW world』xの撮影現場に潜入!昨年末、神戸にて行われた「デスノート対策本部」の様子が明らかになると共に東出昌大、池松壮亮のコメントも到着した!人気漫画を原作に、2006年に二部作で公開され爆発的なヒットを記録した『デスノート』から10年。本作はその映画からの正統続編としてオリジナルストーリーで製作されている。名前を書いた相手を死に至らしめる“デスノート”だが、本作は「人間界に同時に存在していいデスノートは6冊まで」という原作漫画にあるルールを生かして物語は展開。捜査官の三島(東出昌大)とLの後継者である竜崎(池松壮亮)が、世界中に落とされた6冊のデスノートを巡り、事件の解明に当たる。「デスノート対策本部」は10年前の前作でキラ事件解明にあたった、夜神月(ライト/藤原竜也)の父で捜査官の夜神総一郎が指揮した「キラ対策本部」が今回の事件解決のために大型化したチーム。東出さん演じる三島は、対策本部特別チームのリーダー的存在で、10年前の事件を徹底的に調査・研究して“デスノートヲタク”と呼ばれるほど、事件に精通している。顔と名前を知られることがリスクとなるデスノート事件とあって、特別チームのメンバーは孤児や家族のいない人間で構成されており、偽名を使用。10年前の事件をきっかけにリクルートされた面々ということで若いメンバーが多いのも特徴である。ちなみに、その中で唯一、実名で参加し、かつ10年前の事件を知る捜査官が、松田桃太。10年前、夜神総一郎の下で事件を追い、Lとキラの対決を見届けた松田は古参メンバーとして事件を追っており、前作に続いて青山草太が演じていることも明らかになった。前作にも登場したキャラクターとしては、戸田恵梨香が演じたミサミサこと弥海砂も出演することが明らかになっており、ファンの間で大きな話題を呼んでいるが、彼女はデスノートの所有権を失くし、記憶を失っているため、松田は前回事件を至近で目撃した唯一の人間である。この「対策本部」のセットが組まれたのは、神戸市内のポートアイランドにある水処理場。窓のない、コンクリートの壁に囲まれた巨大な空間に膨大な量のモニターと、フェンスがそこかしこに設置され、異様な緊張感が漂う捜査本部となっている。デスノートによって死んだと思われる被害者の詳細プロフィールなどが映し出されており三島や松田ら捜査官がそれらを分析。池松さん演じる竜崎は、黒づくめの衣装に白髪まじりのボサボサヘアー、さらに目の色もカラーコンタクトで変わっており、独特の容貌で捜査本部をうろついている…。ちなみにこの竜崎という存在は、Lの正統後継者だが、実際にLが生前に遺した遺伝子を元に体外受精によって生まれたという設定。佐藤貴博プロデューサーによると「遺伝子だけでなく、Lの意思、魂を引き継いでいる存在。生前のLに会っており、大事なメッセージを受け取って、この事件に臨んでる」とのこと。白い髪やカラーコンタクトに関しては、衣装合わせで池松さんとの話し合いの中で決めたそうで、池松さんは地毛をカラーリングしているという。佐藤プロデューサーはまた、今回の6冊のノートを巡る物語について、原作者の大場つぐみ氏からのアイデアを得て、何故6冊が人間界にもたらされるのかの理由も映画では描かれるという。そして、10年の月日の中での時代や世界情勢の変化にも言及。「前作は、法律で裁けない悪をデスノートで裁くというものでしたが、現在は世界中でテロが増加し、戦争や紛争がおさまる気配もない。個々の犯罪というよりも戦いをやめることのない人間をどうするか?犯罪者というより、戦争という国家規模の犯罪がテーマになっている」と語り「想像のできない対決になります!」と自信を覗かせる。撮影の合間に東出さんと池松さんも取材に応じたが、10年前の映画を高校時代に鑑賞した「デスノート世代」を自任する東出さんは、本作がリメイクではなく新たなオリジナルストーリーであることに言及。「焼き直しはできないので、Lと月(ライト)ではなく、三島と新たな竜崎の話であり、いまは楽しみの方が大きいです」と語る。竜崎、そして菅田将暉が演じるキラ信奉者のサイバーテロリスト・紫苑など個性的でトリッキーなキャラクターの中で、三島は常識人であり「お客さんの目線に一番近い」正義に燃える熱血漢。とはいえ「世界レベルでの極限の物語であり、普通の刑事ものの捜査本部とは目つきも違うだろうし、ラストでは三島も普通ではいられなくなります!」と明かした。池松さんは今回のオファーについて「まさか自分に来るとは」と驚いたようで「隠さずに言えばリスキーだと思った」と正直な心情を吐露。だが「タイムリーな物語にもなっており、そうした部分(=現在の時代背景)をすくい取りつつ、エンターテインメントとして成立しているのは面白いと思いました」とも。ネットなどでの賛否の声については「聞こえてきますけど、逆に燃えます!絶対に文句は言われると思うけど、凌駕できる部分を作っていきたい」と闘志を燃やす。「普段は『キャラクター』って言葉は大キライですけど、『デスノート』の世界でキャラが立ってないと話にならない!天才と天才のぶつかり合いとかみんな好きじゃないですか(笑)。仕掛けていかないと!」と意気込みを口にした。まだまだヴェールに包まれたこの新章。どのような衝撃を見せてくれるのか?さらなる続報を待ちたい。『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月18日人気少女コミックを映画化した『オオカミ少女と黒王子』に出演する二階堂ふみ&山崎賢人が5月17日(火)、都内の女子高をサプライズで電撃訪問。何も知らされず体育館に集められた500人の生徒は「かわいい」「ヤバイ」と絶叫し、熱烈歓迎していた。高校時代は共学だったという二階堂さんは、「すごいですね…」とあまりの熱狂ぶりに少々引き気味?それでも「女子高は憧れでしたし、先生を目指していた時期もあったので、こうして皆さんの前に立てるのは嬉しいですね」とニッコリ笑顔。もし高校生に戻れたら「帰宅部だったので、部活したいですね。マネージャーもやってみたい」と話していた。一方、女子たちの絶叫に圧倒された様子の山崎さんは、「まず、自分が女子高に足を踏み入れるなんてこと絶対できないですから。きっと楽しんだろうなあ…」と興味津々。高校時代について「サッカー少年だったので」と話しただけで、女子たちが再び黄色い歓声をあげ、トークがなかなか進まない場面もあった。また、ある生徒が「女子高に入って、女子力がガタ落ちになり、彼氏ができない」と“お悩み”を明かすと、二階堂さんは「彼氏はこの先もできると思うので、いまは高校生として、いましかできない時間を楽しんでください。気持ちが満たされれば、自然と女子力も出てくるはず」とアドバイス。山崎さんは「男から見ても、自然体のほうがいいと思う」と背中を押していた。八田鮎子による累計発行部数540万部突破の超人気少女コミックを原作に、見栄っ張りでイケメンな彼氏がいると周りに吹聴していた“オオカミ少女”のエリカ(二階堂さん)と、そんな彼女を翻ろうするドSな“黒王子”恭也(山崎さん)が、ウソから始まる恋愛模様を繰り広げる。『オオカミ少女と黒王子』は5月28日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月17日5人組グループ「ももいろクローバーZ」(百田夏菜子・玉井詩織・佐々木彩夏・有安杏果・高城れに)が17日(火)、都内で行われたNHKBSの時代劇「伝七捕物帳」の主題歌発表記者会見に出席。今年10月スタートのNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」のオーディションに、メンバー全員が参加していたことが暴露された。朝ドラのオーディションで、芳根京子演じるヒロインの友人役を百田さんが掴んだことに、高城さんは「普段私たちは5人で活動しているので、メンバーの中の誰か一人が突出していくと、バチバチする」と物申すと、すかさず玉井さんが「あなた、そんなこと言うけれど、(ももクロのメンバー)皆がオーディションに参加させてもらって、皆落ちたんだから。あなたはとやかく言えませんから」とピシャリ。実はオーディションに参加したのは百田さんだけではなく、「ももクロ」のメンバー全員で、百田さん以外は落選していた。すると百田さんも「私だってヒロインのオーディションを落ちているんですよ?だから全員が落ちているの!でも拾われることもあるんですね~」と返り咲きを明かすと、玉井さんは「ぜひ私たちのことも、ところどころで拾っていただければ」とアピールし、高城さんも「4人とも空いていますよー!」と朝ドラ出演熱望。また百田さんはメンバーから「(ももクロ)辞められたら困る」などとイジられると「辞めないよ!しっかりと活動させてもらいます」とセンター続投を誓った。一方「伝七捕物帳」では、楽曲「Hanabi」を主題歌として提供する同メンバー。さらに第2話のゲストとしてもドラマ出演する。時代劇初出演の百田さんは「所作も一から教えてもらって凄く新鮮。かつらもかぶったけれど、凄くナチュラル。時代劇がどのように作られているのかそのからくりが分かった気がした」と知られざる世界に触れて嬉しそう。佐々木さんは「撮影地の京都駅に着いて抹茶アイスを食べた時点で、気持ちは出来上がった。京都駅から役柄への気持ちを作っていました」と女優魂を見せつけた。NHKBSの時代劇「伝七捕物帳」は、7月15日(金)21時より放送開始。(text:cinemacafe.net)
2016年05月17日人気シリーズの劇場版アニメ『牙狼<GARO>-DIVINE FLAME-』の完成披露試写会が5月16日(月)に開催。声優の浪川大輔、ゲスト声優を務めた萩原聖人、林祐一郎監督が舞台挨拶に登壇した。人気特撮シリーズとして誕生10周年を迎えた『牙狼<GARO>』のシリーズ初のアニメーション作品『劇場版『牙狼<GARO>-炎の刻印-』の4年後をオリジナルストーリーで描き出す。浪川さんは今回の完全新作について「(制作が決まり)嬉しかったですが、TVシリーズの『炎の刻印』が熱い作品だったので、そこからどうなるのか?どう1本の映画にまとめるのか?期待して待ってました」とふり返る。完成作に関しては「すごいです!」と誇らしげ。特にバトルシーンに関し「30年、この仕事をやってて、こんな大変なバトルシーンは初めて!」と言うほど!「いままでにないスピード感のある映像が見られると思います」とファンの期待をあおる。萩原さんは実は「もともと、(『牙狼<GARO>シリーズの)ファンで、とにかく、何でもいいので出たかった」と明かす。謎に包まれた新キャラクターのダリオを演じているが「己の愛と正義を貫く哀しい戦士」と説明。だが、主人公のレオン役の浪川さんからは「愛が…重いっす!」と苦情が…!?萩原さんは「上映前なので喋れない…」と言葉を濁すが、浪川さんは「男ならダリオの気持ちが分かるかな?でも僕が女性なら、彼氏にはちょっと…(苦笑)」と思わせぶりに語り、これには萩原さんも「こっちからお断りです!」と返し、会場は笑いに包まれていた。元々、旧知の仲の2人とあって、萩原さんは収録にリラックスして臨めたのかと思いきや「よく知っている人たちが集まっていて、だからこその緊張感があって最高にやりづらかった!」と苦笑。それでも「楽しんでやれました」と笑顔を見せる。浪川さんは「萩原さんはストイックで、突き詰めていく姿はさすがだと思いました」とたたえつつ「ボールペンを貸したら2~3日でなくしちゃって…」と暴露!萩原さんは謝りつつも「小さい男でしょ(笑)」と語り、2人の壇上での掛け合いに会場は再び笑いに包まれた。浪川さんは改めて、完成した映画について「最高傑作と言われるように頑張りました」と力強く語り会場は大きな拍手に包まれた。劇場版『牙狼<GARO>-DIVINE FLAME-』は5月21日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月16日開催中の第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で、『The Dancer』(原題)が上映され、主演のソコ、ギャスパー・ウリエル、メラニー・ティリー、そしてリリー・ローズ・デップが登壇した。ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの長女であるリリー・ローズが演じるのはモダンダンスの祖、イサドラ・ダンカン。ソコ演じる革新的なダンサー、ロイ・フラーに見いだされ成功への階段をのぼって行くイサドラを鮮烈に演じている。ステージにあがったリリー・ローズは背中が大きくあいた「シャネル(CHANEL)」の黒いドレスで、ヴァネッサゆずりの華奢な体がいっそう強調されていた。公式上映には、今年の審査員でもあるヴァネッサ・パラディも出席。晴れの場に登場した娘の姿を熱心に撮影し、母親らしい素顔を見せていた。一方、ソコの恋人クリステン・スチュアートはカンヌ入りしているものの、公式上映には現れず。クリステンはオープニング作品『カフェ・ソサエティ』(ウディ・アレン監督)と、コンペ部門の『Personal Shopper』(オリヴィエ・アサイヤス監督)の2本に出演している。主人公ロイ・フラーを演じソコは、上映後10分以上のスタンディング・オベーションを受け、キャストと監督ステファニー・ディ・ギュストは抱き合って喜んでいた。上映前はかなり緊張した様子だったリリー・ローズも、顔をほころばせた。ステファニーにとって、これが初の長編作品。新人監督に贈られるカメラ・ドール賞の有力候補になりそうだ。(text:Ayako Ishizu)
2016年05月16日いよいよ来週末に公開を迎える二階堂ふみと山崎賢人出演映画『オオカミ少女と黒王子』。今月15日(日)、本作のロケ地にもなった福岡にて舞台挨拶が行われ、山崎さん、二階堂さんが登場。福岡での撮影秘話や思い出を語り、会場を沸かせた。高校に入学したばかりの篠原エリカ(二階堂ふみ)は、恋愛経験ゼロなのに彼氏とのラブ話を語る“オオカミ少女”。彼氏がいないのでは?と友だちに疑われ、街で見かけたイケメンを盗撮し、自分の彼氏として写真を友だちに見せてその場をしのごうとする。ところが、その彼は同じ学校に通う佐田恭也(山崎賢人)だったことが判明。イケメン同級生・佐田に事情を打ち明け、彼氏のフリをすることを承諾してもらえるエリカ。だが実は彼、見た目は王子だが中身は超ドSの“黒王子“だった!契約彼氏の条件は、恭也への“絶対服従”!ウソから始まる恋の行方は…?累計発行部数540万部突破の超人気少女コミックを映画化する本作。『ストロボ・エッジ』などを手掛けるヒットメーカー・廣木隆一監督の指揮のもと、山崎さん、二階堂さんのほか、鈴木伸之、門脇麦、横浜流星、池田エライザ、玉城ティナ、吉沢亮、菜々緒と、いま最も注目のフレッシュなキャストが集結している。福岡・Tジョイ博多にて行われた今回の舞台挨拶には、約420人の女子たちが集まり会場は満員。そこへヒロイン・エリカを演じた二階堂さんと、ドS王子・恭也を演じた山崎さんが登壇すると、会場は黄色い歓声に包まれ、大盛り上がり!まず二階堂さんが「こんにちは!山崎君の人気にあやかっているつもりでしたが、実際に(私へ)こんなに声援を頂いて、すごく嬉しいです。ありがとうございます!今日は楽しんでいってください」と挨拶し、山崎さんも「こんなに沢山、こんな熱気で迎えて頂いてありがとうございます!今日は楽しんでいってください!」 と続けた。5月13日(金)の名古屋を起点に、舞台挨拶キャンペーンで各地を回り、今回の福岡がキャンペーン最後の地。二階堂さんは「福岡は撮影でも10日間ぐらい滞在しました。ごはんがとにかく美味しくて、大好きになったので、また来られて本当に嬉しいです」と再び訪れることが出来た喜びを明かした。また映画については「すごくいい作品ができたな、という手ごたえがあります」と二階堂さんは語り、山崎さんも「撮影しているときから楽しくて、いままでにない少女漫画原作の作品になっていると思います。早く皆さんに見ていただきたいです!」太鼓判を押した。また福岡の高校を借りての撮影については、「とにかく先生方が協力的で。丁度、冬休みの時期に撮影をさせていただいていたんですが、スポーツの強豪校でもあって、部活の練習をしている方も沢山いて。でも、音の関係でどうしても練習をストップして頂かないといけないようなときも、優しく対応してくださいました。そのお陰でいい作品が撮れたと思います。そして、校舎がとにかく大きくて!!何度か迷いました(笑)」と、二階堂さん。一方の山崎さんは「僕はサッカーをやっていたので、東福岡のサッカー部の方に『混じっていいですか~?』と入って行って、一緒にサッカーをしたりもしました。でも、逆に気を遣わせてしまって…(笑)日本一のチームですから、未来のJリーガーがいるかもしれない。本当に貴重な体験をさせてもらいました」と、それぞれに撮影を振り返りながらエピソードも明かした。さらには撮影以外でも福岡を堪能したそうで、「福岡の撮影は学校のパートが多かったので、割と夜に時間があったんです。なので、山崎くんやみんなと屋台に行ったりもしました!」(二階堂さん)、「福岡は本当に美味しいです!!凄く素敵なロケーション、街ですね!」(山崎さん)と、福岡グルメを存分に楽しんでいた様子。最後に二階堂さんは「普段、こんなに声援を頂く機会がないのでホントに…恥ずかしかったんです(笑)が、すごく嬉しかったです。ありがとうございました。今日は楽しんでください!」と、謙遜しつつも喜びを述べ、そして山崎さんは博多弁で「みなさん、好いと~よ!!」と投げかけると、客席からは悲鳴に近い歓声が沸き起こり、イベントは熱気冷めやらぬまま幕を閉じた。『オオカミ少女と黒王子』は5月28日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年05月16日俳優・齊藤工が発案した「cinema bird(移動映画館)」プロジェクトの第3弾「cinema bird in OITA」が、5月14日(土)と15日(日)に大分県豊後大野市の真宗大谷派(東本願寺)明尊寺で開催。齊藤さん自身が選んだ映画やお笑い・音楽ライブと盛りだくさんの内容で大いに盛り上がったという。また、齊藤さんが別府ブルーバード劇場と震災の被害の大きかった湯布院小学校も訪問したことが分かった。「cinema bird」プロジェクトとは、映画館のない地域や被災地に映画を届けるプロジェクトで、一昨年の石巻、昨年の福島県広野町に続き、今回が3回目の開催。お寺と映画というのは一見ミスマッチに感じるが、「お寺というのは昔から最新のものを発表する場で、寺子屋などもやっていて、人が気軽に集まれる場所だということを考えるとお寺でやるというのもよいのではないかと思います」と齊藤さんは今回の開催地について語った。お寺の中にスクリーンを設営し座布団を敷きできた即席の映画館は、アットホームな特別な空間に。今回上映した映画は、齊藤さんがスタッフと相談しながら決めた3本齊藤さん自身がナレーターを務めた『小さな世界はワンダーランド』を小学生向けに上映し、続く2本目は九州・長崎で撮影された青春映画『くちびるに歌を』、3本目はフランス映画『エール!』が上映された。そしてフェスティバルのようなイベントにしたいという希望から、鉄拳の「家族のはなし」「振り子」などの映像上映や音楽ライブ・お笑いライブもある盛りだくさんな内容となった。14日には、いま大人気のお笑い芸人・永野が登場。齊藤さんも出演する映像作品「手から光を出す魚屋さん」も初お披露目され、その後はMOGMOSと古賀小由実によるミニライブが行われ、「カントリーロード」「なのはな」などの代表曲を披露し会場を沸かせた。また、15日にはサッカー日本代表林彰洋や、橋本祐輔大野豊後市長が駆けつけるなどし、大盛況のうちに幕をとじた。観客たちの反応に齊藤さんは「もともと映画・お笑い・音楽が楽しめるフェスのようなイベントにしたいと思っていたが、同じ空間を共有共感する中で境界線を越えたと思う瞬間があった。みんながこのお寺の前を通りかかったときに何かを思い出すようなイベントになってほしい」と手ごたえを語った。そして、図らずも震災から1か月後の大分での開催になったことについては「先月熊本・大分で起こった地震を受け一時は中止も検討しました。しかし、地元大分県大野豊後市の方々と密にコミュニケーションをとっていくうちに、大分は今風評被害で観光客が激減しているので盛り上げるためにぜひやってほしいということを聞き実施を決めました」と話した。そして今回は、「鳥のように自由に映画を届ける」という「cinema bird」のコンセプトのもと、震災後の風評被害に大分に元気を届けるべく、明尊寺のイベント以外にも別府ブルーバード劇場と湯布院小学校を訪問。齊藤さんも出演する『無伴奏』の上映に合わせて齊藤さん、矢崎仁司監督、地元立命館アジア太平洋大学の学生で別府のPR映画『雲の街』をプロデュースした高橋あけ乃によるトークショーを行った。「この映画と劇場のマッチングは東京ではできないこと」と齊藤さんは感慨深げに述べ、矢崎監督からは「映画館で映画を見る体験をしてほしいというのはとても素晴らしい。映画館で映画を見ることはスクリーンが鏡になって自分自身のことを感じる時間になると思う」と監督らしい詩的な言葉を贈っていた。続いて大分の中でも震災の被害が大きかった湯布院の湯布院小学校を慰問。集まった子どもたちは、齊藤さんに向かって「大好き」と告白したり、「トレンディーエンジェル」斎藤司の「斎藤さんだぞ」のモノマネをリクエストしたり元気いっぱい! 「イケメンになる方法は?」と聞かれると「恋をすること」と答えるなど年頃の男の子たち特有の悩みにも真剣に答え、最後まで大盛況。イベントの最後には「今日のみなさんの元気な姿を見てなにかを届けるなんておこがましい、むしろみなさんと何かを一緒にできるようになりたいと思いました。今日会えたという点を線にしていきたいです。言葉だけでなく行動で示せるように必ずします。今日のことは忘れません」と力強く語り、集まった人たちと記念撮影を行い終了した。(cinemacafe.net)
2016年05月16日2015年には『新宿スワン』『ラブ&ピース』『リアル鬼ごっこ』『映画 みんな!エスパーだよ!』と4本の新作が公開された、日本でいま最も多忙な園子温監督の最新作『ひそひそ星』、そして、376日に渡って彼を追い続けたドキュメンタリー映画『園子温という生きもの』が、先週末5月14日より公開となり、それぞれの初日舞台挨拶が新宿シネマカリテにて開催された。『ひそひそ星』は、映画監督・園子温が、本当に撮りたかった“むきだしの作家性”をぶつけた全編モノクロームの野心作。この日、園監督と本作の主演とプロデューサーを務めた神楽坂恵が揃って登場。「今日はこんなに沢山の方に観に来ていただけてすごく嬉しいです」と園監督は喜びをあらわにし、神楽坂さんは「あっという間に公開を迎えた気分です。今日はどうもありがとうございます」とそれぞれ挨拶して、始まった。園監督が本作の絵コンテを作ったのは、いまから25年も前。それを実際に映画化しようとした理由について、監督は「当時、もともとこの映画で商業映画デビューをしようと考えていました。でも、地味でちょっと変わった内容で、自主映画として自分でお金を集めて作ろうと思ったけど、うまくいきませんでした」とふり返る。「ずっと家の机の奥にしまっている状態になってしまっていたんだけど、全ページ全カット、そのとき書き上げていたものをもとに作ったから、製作に25年かかったということではないんです。それが、自分の制作会社として立ちあげたシオンプロダクションの第1作として何を作ろうかと考えたときに、『これにしよう!』と」と、その経緯を語った。実生活でも監督のパートナーである神楽坂さんは、「『ひそひそ星』の絵コンテのことはずっと知っていて、家を引っ越すたび、スゴい量の絵コンテが入った段ボールを大切に持っていたんです」とコメント。「いつ、この映画を撮れるんだろう…と思っていたから、今回、主人公の鈴木洋子役をやれるのはすごく光栄でした」と、伴侶だからこそ知り得るエピソードと自身の想いを明かしてくれた。また、ロケ地が福島であることについて、「『希望の国』でも福島で撮りましたが、今回は風景論として、風景に物語を語らせたいと思っていました。そのことに風景をずっと撮っていて、“こういうものはどうすれば映画になるんだろう?”とずっと思ってたんです。そのきっかけがなかなかなかったけれど、『ひそひそ星』の台本を読み返してみたら、“これは僕のやりたかった福島にぴったり当てはまるじゃないか”と気付いたんです。福島の風景に語らせるということがこの台本ならできるな、と」と、そのきっかけを明かす。本作では、日本家屋スタイルの宇宙船も非常に印象的だが、「スタジオにセットを作ったんですが、100年の映画の歴史の中で、いままでに絶対にない宇宙船を作りたかったんです。25年前の当時はお金もなかったから絵コンテに外観までは書かれていないんですが、今回は日本家屋の宇宙船として徹底してやりました」とこだわりに触れた。さらに、「当時はすごく野心的で、とにかくそれまでに映画でやられていないことを探しまくって、それを中に入れたいと思っていました。観たこともない映画を作りたいという当時の“彼”(25年前の園監督自身のこと)の熱い想いで、なるべく彼の意向に基づいて、絵コンテもほぼ忠実にやっていこうという想いで再現しています」と、当時の自身に寄り添った映画づくりであったことを語る園監督。続けて、登場人物の声が“ひそひそ声”であることについては、「意味というよりも、音楽的な映画にしたかったという想いもあるんです。それから、大きな声で物事を言えなくなるんじゃないかと当時感じていたこと、“ひそひそ”としか話すことができなくなった世相という意味合いもあります」と、この世界観の裏側にあるテーマにも言及した。最後に、園監督は「こんな地味な映画にでも人は沢山来てくれるんだぞと証明したい気持ちもあります」と挨拶。神楽坂さんも「思い入れがあって、撮影後の編集も含めてすごく時間を使ってきた作品なので、公開を迎えた実感がないんですが、本当にありがとうございます」と感激の面持ちで締めくくった。一方、そんな園監督の姿を追ったドキュメンタリー『園子温という生きもの』初日舞台挨拶には、大島新監督が晴れやかな表情で登場、「1年以上にわたって変な珍種の生きものを追い続けました。ほとほと疲れましたが、ここまでたどり着くことができました。本日はありがとうございます」と挨拶をして観客を迎えた。本作はTBS「情熱大陸 園子温」を手掛けた後、改めてドキュメンタリー映画として園子温監督を取り上げたもので、「この“おっさん”はもうちょっと面白いんじゃないかと思ったんです。番組ではスポンサーの兼ね合いでお酒をたしなむぐらいであればよくても、泥酔しているシーンまでは出すことができません。もっとはっちゃけたシーンが撮れるはずだと思ったんです。実際始まってみるとたしなむどころか大暴れで“しめしめ”と思いました(笑)」と、手応えをふり返って語った。この日は、映画を鑑賞した観客から質問も次々と寄せられたが、「TVでも映画でも出せなかったものはあるのか」という問いには、「自主規制したり、何かに遠慮して出さなかったものはありません」と胸を張って応じた大島監督。そして、一番外せなかった場面を聞かれると、園監督の妻でもある神楽坂さんが、本作にも証言者として登場する場面を挙げ、「こういう瞬間ってあるんだなと。普通のインタビューとして始めたつもりのものが…。あの場面はすごく大事にしているし、あえて長く使っています」と見どころを紹介した。最後に、本作と『ひそひそ星』を「どちらを先に観るべきか?」という究極の質問が投げかけられると、「僕はこの映画(『ひそひそ星』)の方が先の方がいいと思ってるんですが、すでにフィルメックスで『ひそひそ星』を観ていた学生がこの映画を観て、『ひそひそ星』の方が先の方がいいのではないかと言われたんです」と反響を紹介。舞台挨拶にかけつけた回の観客は、本作を先に観てしまったことになるが、「『ひそひそ星』の後にもう1回この映画をご覧いただくといいんじゃないかと思います」と、茶目っ気を見せつつアピールしていた。『ひそひそ星』『園子温という生きもの』は新宿シネマカリテほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月16日フランスにて開催中の「第69回カンヌ国際映画祭」。この度、14日(現地時間)に、日仏合作映画『淵に立つ』が「ある視点部門」で公式上映され、主演の浅野忠信をはじめ、筒井真理子、古舘寛治、深田晃司監督がレッドカーペットに登場。上映後、場内は観客からのスタンディングオベーションが鳴り止まないほどの大盛況を見せた。本作は、下町で金属加工業を営む夫婦(古舘寛治、筒井真理子)のもとに、突然ひとりの男(浅野忠信)が現れ、奇妙な共同生活が始まり、一見平和だった家族に“異物”が混入することで夫婦それぞれが抱える秘密があぶり出されていく人間ドラマ。夫婦とは、家族とは、愛とは、人間とは何か、普遍的なテーマを問いかけながら、人間の心の奥底を揺さぶる衝撃作だ。監督は、世界の映画祭で数々の受賞歴を誇る『歓待』や、『ほとりの朔子』(ナント三大大陸映画祭クランプリ)、『さようなら』(東京国際映画祭コンペ出品)など、次々と話題作を世に出し続ける深田監督。世界的に評価の高い黒沢清、是枝裕和、三池崇史監督に次ぐ、新しい世代の監督として世界中から注目を集めている。そしてキャストには、今回が深田監督との初のコラボレーションとなる主演の浅野さんをはじめ、『歓待』『ほとりの朔子』に続き、深田組常連の古舘さん、映画やテレビ・舞台と幅広く活躍する筒井さんが出演している。現地時間14日、はじめの舞台挨拶では「まずは2時間楽しんでください。私から言えることは、本当に素晴らしい俳優たちの演技、日本を代表できる俳優たちの演技をこの映画で2時間堪能できると思います」という深田監督の挨拶で映画がスタート。そして上映が終わると場内の観客からの鳴り止まないスタンディングオベーションが沸き起こった。そして監督は「最高のスタートを切れたと思っています」と上映後第一声を述べ、また今回で2年連続のカンヌ国際映画祭参加となった浅野さんは「これから毎年来られるよう頑張ります(笑)」と新たな目標を語った。さらに囲み取材にて古舘さんは、「すごく温かい拍手を頂いて、とても嬉しいです」と話し、ずっとカンヌに行きたいと思っていたという筒井さんは、「報告をマネージャーからもらったとき、『あぁー』って、遠い目になってしまって(笑)いまもちょっとふわふわしています」とコメントした。そして浅野さんは、「本当に長い戦いだったので、それがやっと実ったというか。このカンヌに来るときも、飛行機がたどり着かないとか、荷物が着かないとか、ハプニング続きだったんです。本当にいまとてもほっとしています」とここに来るまでにいろいろあったことを明かし、また「とても良い役を頂いて、これをどう演じるのかというのは、自分でも大きな課題だったもので、監督が忍耐強く見守って、僕の意見も全部取り入れてくれて、こういう映画に仕上げて頂けたので、これは僕にとっても大きな一歩になったかなと思っています」と映画についてふり返った。初のカンヌ国際映画祭となった深田監督は「何とも比較できない経験ですね」と述べ、さらに「ただ誰一人としてカンヌがゴールだと思っている監督はいないと思うので、これからがスタートだと思って、これからもコツコツと地道に映画を作っていきたいと思います」と気持ちを新たにしていた。また本作については、「こういう最高の舞台を与えられましたが、やっとこれからよちよち歩きを始めた赤ん坊のような映画で、これから皆さんに観てもらって、いろんな声をかけてもらって大きく育っていく子どもだと思っています。ぜひ皆さんで見守って育んで頂ければと思います」と話した。『淵に立つ』は2016年秋、有楽町スバル座ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年05月16日スティーブン・スピルバーグ監督待望のファンタジー最新作として、早くも大きな注目を集めている『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』のワールドプレミアが、5月14日(現地時間)、熱気立つカンヌ国際映画祭にて開催。その模様とともに、待望の初映像が解禁となった。少年と異星人とのハートフルな交流を描いたSFファンタジーの金字塔『E.T.』をはじめ、数々の名作、ヒット作を送り出してきたスピルバーグ監督が、『チャーリーとチョコレート工場』の原作者である児童文学の巨匠ロアルド・ダールと共に贈る、久々のファンタジーとなる本作。今回は、少女と“やさしい巨人(BFG)”の心温まる友情と奇想天外な冒険を描き出す。そんな本作のワールドプレミアが、連日、映画のコンペティションや上映会、新作のお披露目イベントなどで熱気あふれるカンヌ国際映画祭にて開催された。スピルバーグ監督がカンヌの地を初めて踏んだのは、1974年、自身初の長編作品『続・激突/カージャック』。見事、同作にて脚本賞を受賞している。厳選された400人のカメラマンと50台以上のTVカメラ、伝統あるドレスコードに身を包んだ取材陣の前に現れたのは、スピルバーグ監督のほか、本年度、第88回アカデミー賞にて同じくスピルバーグ作品『ブリッジ・オブ・スパイ』で助演男優賞を受賞した英国の名優マーク・ライランス、オーディションで巨匠スピルバーグの目にとまり大抜擢された10歳の“奇跡の新人”女優ルビー・バーンヒル、『アイアンマン3』のレベッカ・ホール、「ダウントン・アビー」のペネロープ・ウィルトンといったキャストたち。カンヌのメイン会場となるPalais des Festivalsの赤い大階段を前に、本作のお披露目を盛大に祝った。BFG役のライランスは「楽しいよ、すごく興奮するよ」と興奮を抑えられない気持ちを述べて、登場。会場は割れんばかりの拍手喝采となり、それに笑顔で応じるキャスト、スタッフたちからは本作への確固たる自信が伝わってきた。また、ワールドプレミアにあわせて行われたマスコミ記者会見では、キャストやスタッフ陣が熱い思いを語ると共に、本作の全貌が初めて明らかとなった。スピルバーグ監督は、近年シリアスな作品を撮り続けている中でファンタジー作品を選んだことについて、「想像の中の世界をストーリーとして語るということをしてみたかったんだ。歴史的な映画を作るとき、歴史の事実を正しく伝えるためにこのような想像力は横におかなければならない。しかし、今回の作品はそういう規制がなく、自由な形で展開できた。若いフィルム・メーカーに戻ったような気持ちになったね」と語り、34年前にメガホンを取った『E.T.』を思い起こすようなフレッシュな気持ちで挑んだ作品であることに触れた。本作については、「原作が素晴らしいだけでなく、その原作を友人でもあるメリッサ(・マシスン)が素晴らしい脚本として書き上げてくれた」と、いまは亡き『E.T.』の脚本家である彼女について言及。さらに、「僕はいつも良いストーリーを追い求めているんだよ。ときには子どもたちの顔を見てピンとくることもある。僕はまさにこの『BFG』の原作を子どもたちのために読んであげていたんだ。そのときに子どもたちの反応でよくわかるんだよ。この物語は子どもたちの心をしっかりと掴む美しい物語だから、原作の世界をもっと広げられると思ったんだよ」とコメント。名作を生み出す秘訣は、意外にもありふれた日常の一コマの中にあったようだ。一方、少女ソフィー役を射止めた女優歴わずか2年あまりという“奇跡の新人”ルビー・バーンヒルは、人生で初めての報道陣を前にやや緊張した面持ちをみせるも、「今回の映画は初めての大作です。子どものTVショー番組に出たことはありましたが、今回は本当に夢のような経験をしました。いま、こうしてカンヌ国際映画祭に来ているなんて、すごい経験だと思います。『やったー!』って感じ」と、自ら小さなガッツポーズを披露。天真爛漫な笑顔を見せ、照れながらもしっかりとコメントし、周りの拍手を誘った。そんなルビーの隣に座るスピルバーグ監督は「よくできました◎」の意を込めてか、ルビーの頭をヨシヨシとする場面もあり、温かく微笑ましい会見となった。なお、本作の日本公開は9月17日(土)に決定し、併せて、日本では初となる特報映像も解禁となった。映像では、児童養護施設に暮らす好奇心旺盛な少女ソフィーが、真夜中、突然窓から入ってきた“巨大な手”に持ち上げられ、連れ去られてしまうという、ミステリアスでドキドキのシーンが描かれている!その後の展開が気にならずにいられない本作に、引き続き注目していて。『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』は9月17日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月16日映画『燐寸少女マッチショウジョ』の先行上映イベントが5月15日(日)、都内にて開催され、主演の「SKE48」の佐藤すみれ、声優で俳優の小野賢章、「BOYS AND MEN」の本田剛文らが登壇した。同作は月刊漫画誌「ヤングエース」で連載中の話題作が原作で、3巻まで発売中のコミックは累計10万部を突破。誰もが幼いころに読んだアンデルセンの童話「マッチ売りの少女」をモチーフとし、佐藤さんが演じる謎の少女リンが、心に闇(キズ)を持った人の前に現れるところから物語が始まる。イベントには、佐藤さん、小野さん、本田さんのほか、「BOYS AND MEN」の小林豊、上野優華、美山加恋、内田浩監督も出席した。映画単独初主演となった佐藤さんは、ゴシックロリータファッションの劇中衣装で登場。「もともとゴシックなロリータが好きだったりしたので、『こんなにかわいい子を自分が演じるのは嬉しいな』という思いがありました」とにっこり。さらに、「原作漫画を読んで、ただ単純に、『おもしれえー!』と思いました。これを映画でやるなら、『もっと、おもしえぇー!』ってしたいと思いました」と意気込み。「今回このような作品に仕上がってすごく嬉しいなと思います!」と出来栄えに自信満々の様子で笑顔を見せた。作品内容にちなんで妄想や願望を明かす企画が行われると、佐藤さんは、照れ気味に「来月のAKB48総選挙で、ちょっとでも上の順位に行くことが願望かな、みたいな」と告白。「前回49位でランクインしました。今回は、リアルなところ、49位の現状維持以上で」と具体的な目標を掲げた。負けず嫌いの美大生を演じた小野さんは、「油絵などの描き方はぜんぜん分からなかったのですが、実際に先生に来ていただいて」など、絵画展覧会では入賞常連という役柄に取り組んだエピソードをふり返った。MCから「実際に絵も描かれていらっしゃるのですか?」と尋ねられると、小野さんは、役に成りきった様子で「僕、天才ですからね。絵に関していうと、巨匠並な」と返しトークを盛り上げた。続けて、「一般の方には理解してもらえないような絵を描けるので、そういう意味で言うと(役柄と自身は)似ているのかなと」とも。しかし、会場を見渡し、「…失笑なのでこれくらいに(笑)」と自らオチを付けて、観客席は笑いに包まれた。上野さんは、高校2年生の蝶野葉子役を演じ、撮影時は現役の女子高校生だった。そんな上野さんの同級生役を演じた本田さんは、「『蝶野さんのパンツが見たい!』と言うシーンなのですが、一回、『上野さんのパンツが見たい!』って言っちゃって…」と自ら暴露。「もう、それって、クズですよね。なんかもう、『サイテー』って思いました」としきりに反省。一方、上野さんは、「『あれ、今、何て言った?蝶野さん?上野さん?どっちだろう?』みたいな」と混乱してしまったそうで、「私もちょっと『気まずいなあ』と思いました」と本音をポロリ。続けて、「『どうしよう?見せた方がいいのかな?』って(笑)変な意味でドキドキしちゃいました(笑)」とジョークを飛ばしてイベントを盛り上げた。映画『燐寸少女マッチショウジョ』は、5月28日(土)より全国公開。(竹内みちまろ)
2016年05月15日映画『殿、利息でござる!』初日舞台あいさつが5月14日(土)に都内で行われ、主演の阿部サダヲ、共演の瑛太、妻夫木聡、竹内結子、千葉雄大、松田龍平、中村義洋監督、磯田道史(原作)が出席した。実話を基にした“庶民VSお上”の銭戦がテーマの痛快歴史エンターテイメント。江戸時代、疲弊した宿場町・吉岡宿の将来を案じる十三郎(阿部)ら9人の男たちが、藩に大金を貸し付けて利息を巻き上げるという、バレたら打首確実の秘策を実行するため、千両(三億円)集めに奮闘する姿を描く。冷酷無比な藩の財政担当・萱場杢役を演じた松田さんに対して、瑛太さんは「いい意味で本当に気持ち悪かったということを伝えようと、何回も気持ち悪いと連呼したら龍平が怒っちゃって…」と明かすが、松田さんは「怒ってないですよ。勝手に作らないで貰えます?」と訴えると、「瑛太に宇宙人みたいと言われて、狙い通りだと思った」とにんまり。中村さんも「台本に書いたことをやってくれないですよ」と松田さんの奔放ぶりを嘆くが、「僕が狙ったのよりはるか上をいく気持ち悪さだった」と最終的には瑛太さん同様、不気味な魅力に陥落したようで賛辞の言葉を贈った。『アヒルと鴨のコインロッカー』(2007)以来、中村さんとのタッグを夢見ていた妻夫木さんは、念願叶って大喜び。しかし、中村さんは過去に4回もオファーを出していたそうで、妻夫木さんは「ホリプロ(所属事務所)め…」と恨み節。中村さんは「遠距離恋愛みたいな感じ。2年に1回くらい撮影所の食堂でとかで会ったときに、目だけで微笑み合うとか、ちょっとだけ頭を下げてすれ違うというのが何年も続いた」と2人の関係性を明かし、「監督と妻夫木くんのプラトニックラブに衝撃を受けました」と竹内さんらを驚かせていた。映画『殿、利息でござる!』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月14日異色のヒーロー映画の続編『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』が5月14日(土)に公開を迎え、主演の鈴木亮平をはじめ、共演陣が舞台挨拶に登壇!鈴木さんは熱烈なファンを前に変態仮面のポーズをノリノリで披露し会場を熱狂させた。「週刊少年ジャンプ」に連載された人気漫画「究極!! 変態仮面」の実写化第2弾。女性のパンツを被ったヒーロー“変態仮面”が様々な奥義を駆使して悪を成敗するさまを描き出す。この日は鈴木さんに加え、清水富美加、柳楽優弥、ムロツヨシ、片瀬那奈、福田雄一監督も登壇し、舞台挨拶の模様はネットで生配信された。鈴木さんらが登場すると、会場は大歓声に包まれる。観客には色とりどりのパンツがプレゼントされたが、頭からパンツを被っているファンも!鈴木さんは客席を見渡し「普通のスーツで出てきてすみません!お客さんがパンツかぶってるのに、僕がかぶってないというのはいま、激しく後悔してます」と反省の弁を口にする。前作からのさらなるパワーアップについても鈴木さんは言及!監督から撮影前に「フラミンゴの動きと社交ダンスを完璧にしておくように」とのお達しがあったと明かし、実際にフラミンゴの動きで敵を攻撃するさまを壇上で実演する。ちなみに柳楽さんは、劇中で2回、変態仮面の“お稲荷さん”を食らっているが、感想を求められると「不思議ですね。夜中の3時とかに食らって、刺激的でした」としみじみと語る。ムロさんも「悪いもんじゃないよね、亮平のお稲荷さん」と同調し、鈴木さんは「これまでで最長でした」と明かした。前作に続いてヒロインの愛子を演じた清水さんは「1作目で、福田作品のふざけたことを真面目にやるということがどういうことか全くわかってなくて後悔していたし、もう呼んでもらえないと思ってました」と告白。監督が「(清水さんの)代わりに誰が演じると思ったの?」と聞かれると「広瀬すずちゃんとか…?」と素直に答えて会場は爆笑に包まれる。だからこそ、続投が決まり「月9ばりの気合を入れて演じました!自分の中では『変態仮面』は月9!」と語り、客席からは称賛の拍手がわき起こった。なお、前作はPG12の指定がついたが、今回は取り払われており、小学生が友だち同士で観に来られるようになっている。福田監督は「前回は、映倫から『“チンコ”が台本に多すぎる』と言われて“ティンコ”に変えたんですが、あまり変わんなかった(苦笑)。でも、今回はどうしても小学生に友だち同士で観てほしかったので、1回しか映画の中で使ってないし、しかも“ティンコ”!むしろ、ファミリー映画です。『仮面ライダー』を観る感覚で来てほしい」と熱く語った。鈴木さんは「“HERO(ヒーロー)”という言葉は“H”と“ERO(エロ)”!変態でエロを満たしている本物のヒーロー映画はこれです。我々こそ、本物のヒーロー。本物を見たければこれを観て!」と熱く呼びかけ、会場は再び拍手と歓声に包まれた。『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月14日映画『植物図鑑運命の恋、ひろいました』の劇中レシピを再現するイベント「野草deクッキング!」が5月14日(土)、都内にて開催され、料理愛好家の平野レミ、劇中料理監修のあまこようこらが出演した。『植物図鑑運命の恋、ひろいました』は、「図書館戦争」「阪急電車」「三匹のおっさん」など数多くの作品が映像化されているベストセラー作家・有川浩の小説が原作で、何のとりえもない普通のOLさやか(高畑充希)の目の前に、ある晩、行き倒れの青年・樹(EXILE/三代目JSoulBrothers・岩田剛典)が現れることで始まる純愛ストーリー。名前と野草に詳しいこと以外は謎に包まれた樹だが、知らない世界を優しく教えてくれる樹と過ごすうちに、さやかの中で「好き」という気持ちが積もっていく。劇中で樹は、さやかが「ただの雑草」としか認識していなかった野草の名前を優しく教え、休日には一緒に「野草狩り」に出掛け、採った草花で、さやかにおいしい料理を次々と振る舞う。平野さんは先日放送されたNHK総合の「お弁当家族に福きたる!~平野レミの早わざレシピ~」にてお弁当のおかずを次々と作り上げ、驚異のハイペースと独特の料理手腕で話題をさらったばかりだが、イベントでは、平野さんが、劇中に登場する「野草レシピ」を再現し、「オムレツ」、「ふきご飯」、「クレソンサラダ」、「わらびとニンジンのスープ」を作る企画が行われた。平野さんは冒頭から、ノリノリのトークを繰り広げた。「食べることで心と心が繋がっちゃうのよね。だから、男の人の胃袋をつかむというけれど、女の人が料理が上手になったら誰だって結婚できるんだよ!本当にできるんだから!私だって、うちのダンナさんの胃袋をガッチリとつかんじゃったもん!」と自身の体験を交えて豪快に笑った。料理についても「野草はね、魂がしっかり入っていますから!それで魂をつかむということですね!」と意気込み充分。具体的な「ポイント」としては、「若い子が作るから簡単にね。目をつぶっていてもできるからさ!」と、平野さん流に解説した。そんな平野さんは、調理が始まると、野菜をフライパンの中に投げ込んだり、野草をひたすら手でちぎったりしながら、あっという間に、4品を完成させてしまった。イベントの様子はLINELIVEにて生中継されていたが、平野さんのハイスピードに、共演者から「早すぎてカメラがついて行きません!」との悲鳴があがった。トークでは、すでに同作を鑑賞した平野さんは、高畑さんと岩田さんの演技について、「私は年を取っているからすぐに分かるんだけどね。彼女も、彼も、まじめに、おいしいときは、おいしい顔をしていた。全部、おいしい顔で食べていたよ、ホントに!」と、独自の視点からの感想を紹介した。さらに、高畑さんと岩田さんのプライベートでの関係にも興味津々のようで、「彼女と彼は、現場でも仲が良かった?」などと質問をぶつける一幕もあった。劇中料理監修のあまこさんは、岩田さんに、フライパンの持ち方、箸の使い方、玉子のとき方など、細かく指導をしたそうだ。あまこさんは「ご本人は、あまり料理はされないとおっしゃっていました」というも、「最初はもちろんぎこちなかったのですけど、運動神経がいいのか、すごく上手に、さらっとできる様になって」と岩田さんを絶賛。調理の練習をみっちりしたうえで撮影に臨んだそうだが、岩田さんから「次の日に筋肉痛になりました」と言われた裏話を披露。あまこさんは、「(普段とは)使う筋肉が違うのかな」と想像していた。『植物図鑑運命の恋、ひろいました』は6月4日(土)より全国にて公開。(竹内みちまろ)
2016年05月14日映画『世界から猫が消えたなら』が5月14日(土)に公開を迎え、主演の佐藤健をはじめ、宮崎あおい、濱田岳、奥田瑛二、原田美枝子、永井聡監督が舞台挨拶に登壇。映画に登場する猫のパンプも登場し、会場が大きな盛り上がりを見せた。「本屋大賞」にもランクインした100万部突破のベストセラーを映画化。余命わずかと宣告された青年が、突然現れた自分そっくりの悪魔と取り引きし、大切なものをひとつ消すたびに一日分の命をもらえることになるが…。本作は世界遺産のアルゼンチン、イグアスの滝でも撮影が行われている。佐藤さんは「僕は、海外で映画を撮ること自体が初めてだったので高揚しました」と述懐。長い旅路となったが宮崎さんは「(現地に)行くまでが楽しかったです。旅にトラブルはつきものですが、乗らないといけない飛行機に乗れなかったり、二手に分かれなくてはいけなくなったり、いろいろありましたが、結果的に誰も待たせたりすることなく、全てがうまくいったし、楽しかったです」と笑顔で振り返る。が!永井監督はここで「あおいちゃんは(日本に)帰りたがってました(笑)」と宮崎さんのコメントを覆す証言!宮崎さんは慌てて「楽しかったですよ(笑)!」と返すも「初耳です。あおいちゃんは基本的に家が好きなので」と疑義を表明し、会場は笑いに包まれた。佐藤さんは、この6月で芸能生活10年の節目を迎えるが「私事ですいません」と前置きしつつ「ずっと支えてくださるみなさんのおかげで、今日もここに立てています。あまり、意識はしてなかったですが、結果的にこの映画が10年の集大成になったと思います。このメンバーでこの作品を作れたことが誇りです」と語った。そんな佐藤さんについて監督は「会う前はクールな感じかと思ってましたが、実際はものすごく等身大の男の子。スタッフはみんな『タケルちゃん』と呼んでたし、陰では『タケルン』と言ってました」と明かす。さらに奥田さんは「一緒に寿司に行ったんですが、まあ飲むぞ、この男は!若いのにすごい。たくましいです」と佐藤さんの酒豪っぷりを証言した。この日は、映画の中でキャベツ役としてキュートな演技を見せている猫のパンプ(約13歳)も来場。気持ちよさそうに佐藤さんの腕に抱かれていたが、佐藤さんが「ほとんどNGがなかった」と言えば、監督からは「健くんの方がNGを出してた」とも!佐藤さんは「共演者が自分かパンプしかいない孤独な日々の中で、パンプに癒してもらっていました」と振り返っていた。『世界から猫が消えたなら』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月14日ジョディ・フォスター監督のもと、ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツという2大スターがそろった『マネーモンスター』。このほど、第69回カンヌ国際映画祭での正式上映のため、“全員アカデミー賞受賞者”のこの3人がカンヌ入りし、レッドカーペットほか公式イベントに参加。ジュリアにとっては、今回が初めてのカンヌ体験となった。現地時間5月12日(木)に同映画祭のメイン劇場である、2,300席もの規模を誇るリュミエール大劇場にて盛大にガラ上映が実施された本作。実はジュリアの主演作品がカンヌ映画祭で上映されるのは、長年のキャリアで今回が初めて。この夜は、ジュリアにとってカンヌ・レッドカーペット初体験となった。一方、ジョディのカンヌ初体験は、1976年パルム・ドールを受賞した『タクシードライバー』で、自身の監督作がカンヌで上映されるのは2011年のメル・ギブソン主演『それでも、愛してる』以来、5年ぶり2回目となった。初カンヌのジュリアは、レッドカーペットに「Giorgio Armani Prive」のブラックのオフショルダー・ドレスに「Chopard」のエメラルドとダイヤのネックレスに身を包み、颯爽と登場!しかも、そのジュリアのドレスは、『プリティ・ウーマン』のオペラ観劇のシーンで彼女が着ていた有名な赤いドレスを彷彿とさせると話題に。ベストフレンドにして、劇中でも息の合ったところを見せたジョージらとレッドカーペットで喜びのビッグスマイルを見せ、数多くの報道陣やファンに盛大に迎えられた。ジョージはもちろん、アマル夫人を伴って登場。途中アマル夫人とジュリアという2人の美女を“両手に花状態”でレッドカーペットを闊歩し、歓声を浴びていた。また、正式上映終了後は、約4分にわたる盛大なスタンディングオベーションを受けたという。ジョディ監督は涙をこらえた表情を見せ、ジュリアも目に涙を浮かべ“カンヌの洗礼”に感激の様子だった。さらに本プレミアには、ジェシカ・チャステインやスーザン・サランドン、ナオミ・ワッツ、ジュリアン・ムーアら、ハリウッドのスター女優たちも駆けつけており、監督・出演者らを祝福した。この正式上映に先立って行われたプレス用スクリーニングでも、1,000席の劇場が満席状態となり、立ち見が出るほどの盛況ぶり。この時点で、カンヌで「最も話題にされている」(most talked about film at Cannes)映画と太鼓判を押されている。<記者会見コメント>■ジョージ・クルーニー財テク番組「マネーモンスター」司会者リー・ゲイツ役ジョディは信じられないほど才能のある監督だけでなく、信じられないほど才能ある俳優でもある。だから、彼女は俳優たちとどういう風に話すかを心得ているんだ。ジョディは俳優たちが色んなことにチャレンジする安全な場所を作ることに長けているんだ。例えば、すごくかっこ悪いダンスシーンとか(劇中、ジョージはダンスを披露!)。ジョディの仕事の仕方は考えられ得る、最もプロフェッショナルなやり方だ。俳優でもあり監督でもある人との仕事は、素晴らしい経験だった。■ジュリア・ロバーツ「マネーモンスター」ディレクター パティ・フェン役カンヌに来るのはこれが初めてよ。本当にここはクレイジーね。そして素晴らしいわ。映画の祝典ですもの。すぐ隣には親愛なる友人ジョージがいて、私がどこにでもついて回りたくなるようなジョディがいて。夢が叶ったわ!素晴らしい以外の何ものでもないわ。ジョージが脚本を送ってくれて、すごく気に入ったの。そしたら、ジョージが「OK、だったらジョディと話してくれ!」って。ジョディと私は電話で話して、2人ともとても興奮したわ。それから実際に、TV局のスタジオやコントロールルームで素晴らしい仕事をすることになったの。すごくハードワークだった。それが映画の中に現れているかわからないけど(笑)でも私の心の中にはそう刻まれているわ。しかもジョディはそれを知っててくれている。私はただ、いつもジョディにいいところを見せたくて頑張っていたようなものね(笑)■ジョディ・フォスター監督カンヌにいるのは特別な時間だわ。初めてここに来たときはまだ12歳(『タクシードライバー』にて)だった。あのころはもっとカオスだったわ。フォトグラファーがあちこちにいて。長いこと俳優をやってきて、たくさんの映画を作ってきたけれども、俳優としての人生のまさにスタートだった。パルム・ドールも受賞したの。あれから40年たって、監督としてここカンヌに戻って来られたことは素晴らしく名誉なことだわ。ここは作家主義の映画監督の場所だから。自分が尊敬する素晴らしい映画監督たちとこの場に立てて、ファンタスティックだわ!この映画を好きなところは、山ほどあるわ。最も好きなのは、キャラクター同士の関係性よ。パティ(TV ディレクター)とリー(司会者)、そしてカイルというジャック犯(ジャック・オコンネル)の3人の人生が交錯し、ある午後に人生が一変してしまうような奇妙な関係性よ。監督をしたことのある俳優(ジョージ・クルーニー)と仕事をすることほどラッキーなことはないわ。『マネーモンスター』は6月10日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月13日原作・川村元気の感涙ベストセラーを実写化した映画『世界から猫が消えたなら』。公開を目前に控えた本日5月13日(金)、名古屋・大須商店街のふれあい広場にて「公開記念イベントinニャゴヤ(名古屋)」を開催。、“僕”と“悪魔”を演じた佐藤健、“僕”のかつての恋人“彼女”を演じた宮崎あおいが登場した。2013年の本屋大賞にノミネートされ、その後、文庫化、コミックス化、そして中国、韓国、台湾で出版もされ、“せか猫”の愛称で多くの読者に支持される物語を、佐藤さん、宮崎さんをはじめ、濱田岳、奥野瑛太、石井杏奈ら豪華俳優陣で実写化した本作。余命わずかな主人公の“僕”が、同じ姿をした悪魔から「大切なものと引き換えに1日の命を与える」と持ちかけられ、電話、映画、時計、猫…様々なものを失っていく。その中で、最後に見つけたものとは…。この日、ねこのパワースポットと言われる“巨大招き猫”が鎮座している名古屋・大須商店街のふれあい広場には、イベントを一目見ようと約700名を超す人が集結。佐藤さんと宮崎さんが登場すると、割れんばかりの大歓声が上がった。イベントでは、巨大招き猫を、劇中で“キャベツ”が見せたタオルを被ったほっかむり猫の姿に大変身!それを見た佐藤さんは「すごく楽しみにしていましたし、可愛い!ただ、工事中みたいですね(笑)」と会場の笑いを誘った。モチーフとなった“キャベツ“役のパンプくんに対しては、「最初は猫との共演ということで不安でしたが、全然NGを出さず天才だと思いました」と明かす。また宮崎さんも「明日以降もこのままでいて欲しいです」とまねき猫のほっかむり姿を見て喜んだようだ。本作が初共演の2人だが、佐藤さんが宮崎さんを「猫みたいな人ですね」と例えると、宮崎さんは佐藤さんに対し「一緒にいると人の心が読めるのかと思うくらい、じっと見ているときがあり、すごい!」と話し「嬉しいことがあったときに(佐藤さんに)気持ちを当てられました」とエピソードを告白。すると佐藤さんは「(宮崎さんが)スキップしていたので嬉しいことがあったら、すぐわかりますよね」と突っ込みを入れ、会場を沸かせた。観客からは宮崎さんのスキップ姿に対し「可愛い」「見てみたい」という声が上がったそう。また本作について宮崎さんは「元恋人役ということで、別れて久しぶりに会うシーンでは、どれくらい笑顔を見せたり優しくしたりすればいいかなど距離感を考えました」と役作りをふり返り、佐藤さんは「“僕“と“悪魔”の二役を演じ、自分と自分が会話するシーンが多く、出ずっぱりで大変でした。(出来上がった作品に対し)自信のある作品であり、僕の勝負作だと思っています」と自信を覗かせた。『世界から猫が消えたなら』は5月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月13日俳優の江守徹と「超新星」のユナクが5月13日(金)、都内で行われた映画『マクベス』初日舞台あいさつに出席した。<野心に取り憑かれた男>と<野心を操る女>のリアルな心理描写で、その狂気に満ちた愛情により悲劇を迎える究極の夫婦愛を描いた衝撃作。シェイクスピアの没後400年にあたる今年、マイケル・ファスベンダーとマリオン・コティヤールの共演で、彼の最高傑作「マクベス」が荘厳なスペクタクルとエモーションをみなぎらせて蘇る。ユナクさんは本作の日本版テーマソング「Eternal Star ~君のために~」を担当することから、緊急来日して登壇。恋愛の素直な気持ちを綴った切ない歌詞と、甘い歌声で歌い上げるバラードが人気とあって今回の抜擢に至ったユナクさんは、「すごく嬉しいし、光栄」と感激しきりで、普通は1回で終わるレコーディングを3回も行ったことを報告。何かが足りないと感じたそうで、「悲しいことを思い出しながらチャレンジしました」と打ち明けると、仕上がりは「満足という単語は使えないけど、いい曲に出来上がったと思います」と自信を見せた。そんなユナクさんは、日本が誇る名優との対面に手汗が出るほど緊張。日本留学で7年間の滞在経験があるユナクは、当然江守のことも知っており、「お会いできて嬉しいし、光栄。初めてあいさつしたときにオーラや存在感があって、いまも緊張している」と照れ笑いを浮かべる。すると江守さんは「実に爽やかで、自分が女性だったらいいなと思っています」と冗談を飛ばし、ユナクの心を解きほぐした。数々のミュージカルやドラマに出演するユナクさんは、シェイクスピア4大悲劇の全てに出演歴がある江守さんからアドバイスをもらう場面も。12月に上演されるミュージカル「プリシア」で初めてドラッグクイーン役を演じるユナクさんに、江守さんは「演技は自分を観客の皆さんにさらけ出すことですから、心を正直に思うがままに演じることが一番大事」と真摯に語りかけ、不安をのぞかせるユナクさんの背中を押した。映画『マクベス』は全国公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月13日ミュージカル「ラディアント・ベイビー~キース・ヘリングの生涯~」の稽古の模様が5月13日(金)、報道陣に公開され、主演の柿澤勇人、演出の岸谷五朗らが取材に応じた。柿澤さんは昨日亡くなった蜷川幸雄との思い出について語り、声を詰まらせた。アンディ・ウォーホルと並んで、1980年代のアメリカ現代アートを代表する存在とされるキース・へリングが31年という短い生涯を駆け抜けるさまを描き出す。この日は、オープニングに加え、キースがのちに恋人となるDJのカルロスと出会うディスコ「パラダイス」でのパワフルなナンバー、そして、全キャストで歌い上げるバラード「STAY」が披露された。岸谷さんはキースについて「これから人生いろんなことがある時期に亡くなってますが、駆け抜けた人生が魅力的」と語る。楽曲も多く、振り付けも複雑とあって「必死に戦ってます。丁寧に作って、いい感じに遅れています(笑)」とも。キースを演じる柿澤さんは「(稽古は)まだ第2幕に差し掛かった段階で、全貌がどうなるのか?みんなで探しています。熱い奴らが詰まって、80年代のいろんなものが混在したエネルギーが映し出されるんじゃないかと思います」と意気込みを口にした。昨日、演劇界の巨匠・蜷川さん死去のニュースが伝えられたが、岸谷さんは「ショックを受けていない演劇関係者はいないと思う。子どものころから見てたので…」と語る。さらに「演出家ってのは、やる前にはたくさん不可能があって、それを具現化していく仕事。本当にそれをものともせず、可能にしていった人でした」と語り、まさに本作でキースが時間が足りないと人生を駆け抜けていくさまに言及し「あの爆発的な蜷川さんの演出と共通してます。だからこそ、吠えるし、パワーを持ってないと作品作りができなかったんだと思います。僕らにはまだ芝居を作れる幸せがある。(蜷川さんが)見て、恥じない作品作れるように頑張りたい」と語った。柿澤さんは「海辺のカフカ」で蜷川演出を受け、世界ツアーにも参加した。蜷川さんの死について「いまでも信じられない」と悲痛な表情。「初演のときは、千本ノックでした(苦笑)。『死ね!このヤロー!』とか言われて、家に帰って泣いて、40度の熱出て…でも食らいついていきました。ムカついたけど、世界ツアーが成功したとき、『いい役者になったな』と言われて、励みになりました。いつも『自分を疑えよ』と言われてて、その言葉が胸にあります。あっちの世界でも僕の芝居を見て『相変わらず、つまんねー芝居してるな』って思われてるかも(苦笑)」と時折、言葉を詰まらせながら思い出を口にし「芝居を変えてくれた人、僕の考える世界を変えてくれた人です」と言い尽くせぬ感謝の思いを口にしていた。「ラディアント・ベイビー~キース・ヘリングの生涯~」は東京・シアタークリエにて6月6日(月)~22日(水)、大阪・森ノ宮ピロティホールにて6月25日(土)、26日(日)上演。(text:cinemacafe.net)
2016年05月13日映画『MARS ~ただ、君を愛してる~』の完成披露試写会が5月12日(木)、都内劇場で開催され、藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)、窪田正孝、飯豊まりえ、山崎紘菜、稲葉友、耶雲哉治監督が舞台挨拶に登壇した。90年代に絶大な人気を集めた500万部突破の惣領冬実の人気コミックの実写化でドラマ版の半年後を描く本作。いまが良ければいいと刹那的に生きる零、零の目の前で自殺した弟の親友だった牧生、零の運命の恋人・キラの3人を中心に狂おしくも美しき愛の物語が展開する。藤ヶ谷さんと窪田さんは、過去にも何度も共演しており、仲良しを通り越してラブラブ!?藤ヶ谷さんは窪田さんについて「4年前にあったときと変わらない良さと、お芝居の部分で変わった良さがある。会わない期間にいろんな経験を積んで、それが背中からにじみ出ていました」と語る。また藤ヶ谷さん曰く「2人とも人見知りなんですが、人見知り同士が会うとよくしゃべる(笑)」と振り返った。実際、2人きりのときはどんな会話を交わしているのか?と尋ねられるも藤ヶ谷さんは「それは絶対に言えません。触れると火傷しますよ(笑)」と警告!耶雲監督は今回、映像美を重視したと語るが特に「藤ヶ谷くんも窪田くんも映画の中で涙を流すんですが、こんなに切なく美しい男の涙があるのかとカットをかけるのを忘れたほど。編集の段階でも手が止まった」と絶賛する。タイトルに合わせて「ただ、○○を愛してる」というお題を与えられると、窪田さんは迷わず「ただ、樫野零を愛してる」と愛の告白!「人工呼吸をした仲ですから(笑)。太輔くんの唇の柔らかさはオレしか知らない」と語ると、客席の藤ヶ谷さんのファンからは悲鳴が!藤ヶ谷さんも、運命の女性・キラを差し置いて「牧生を愛してます」と応え「もはや、人工呼吸じゃなかった。(撮影では)十数回も撮って、さらに翌日に別アングルで十数回もやった。唇から持っていかれました」と窪田さんにメロメロ…?窪田さんがノリノリで「いただきました!ごちそうさまでした!」と返し、愛情は笑いと歓声に包まれていた。『MARS ~ただ、君を愛してる~』は6月18日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月12日坂口いくの人気コミックを初めて舞台化する「闇狩人」(演出:深作健太)のゲネプロが5月12日(木)、東京・天王洲銀河劇場で行われ、メインキャストの高杉真宙、横浜流星が出席。それぞれ「すべて出し切る」、「全力で楽しむ」と気合い十分だった。“現代版の仕事人”というべき本作で高杉さんが演じるのは、漫画家志望のサエない予備校生にして、凄腕の闇狩人として悪と立ち向かう主人公・間武士(はざまたけし)。ステンレス製の定規が武器というユニークな設定で、「普通の殺陣とは違って、定規を刀っぽく使う特殊なアクションなので、苦戦はしています」としながらも、「稽古で積み上げたものを、ひとつずつ丁寧にお見せできれば」と抱負を語った。一方、横浜さんは自信家でナルシスト、しかも滅法強い美貌の闇狩人・我竜京介(がりゅうきょうすけ)を演じる。こちらは、特殊加工されたけん玉を武器に大暴れし「映像を使ったアクションシーンなので、映像、音、照明に合わせるのが難しい」とコメント。高杉さんとは、プライベートでも交友があるといい「同じ歳の真宙と一緒に舞台を作れるのがうれしい」と本格的な初共演に喜びを示した。会見には高杉さんと横浜さんに加えて、共演する鈴木勝大、荒井敦史、丸山敦史が駆けつけた。舞台「闇狩人」は5月13日(金)~22日(日)まで東京・天王洲銀河劇場にて、5月28日(土)に北九州芸術劇場大ホールにて、6月11日(土)12日(日)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演予定。(text:cinemacafe.net)
2016年05月12日『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』『X-MEN:フューチャー&パスト』のストーリーを締めくくる集大成『X-MEN:アポカリプス』。この度、三部作完結編に相応しい豪華キャストが集結し、ロンドン最大のスクリーンを有するBFI IMAX Southbankにて、現地時間の5月9日(月)に、 ロンドンプレミアが行われた。そして、本作の待望の日本公開が、8月11日(木・祝)に決定したことも分かった。文明の登場以前からミュータントの力を使い、「神」として世界を支配していたアポカリプス(オスカー・アイザック)が、数千年の眠りから目を覚ました。人間の文明が間違った方向に発展したと考えるアポカリプスは、新たな秩序をもたらそうと考え、マグニートー(マイケル・ファスベンダー)ら強力なミュータント“アポカリプスの四騎士”を従え、世界の破滅を計画。だが、その恐ろしい目論みを阻止すべく、プロフェッサーX、ミスティークが率いるジーン・グレイ、サイクロップス、クイックシルバーら若き「X-MEN」たちが立ち上がる!彼らは強大な力を持つアポカリプスを倒し、世界を滅亡の危機から救うことができるのか!?これまで誰も見たことのない規模で描かれる、最強の敵アポカリプスと、最強チーム「X-MEN」による戦いの火蓋が切って落とされた――!今回実施されたロンドンプレミアは、「X-MEN」シリーズの集大成となる作品のお披露目というだけあって参加者も超豪華。シリーズ生みの親であるブライアン・シンガー監督はもちろん、2015年度「最も稼いだ女優」ランキングで堂々のトップを飾った現在のハリウッドで誰もがNo.1と認めるジェニファー・ローレンスが、マリリン・モンローを彷彿とさせるセクシー衣装で登場。そしてシリーズの顔とも言えるプロフェッサーXを演じたジェームズ・マカヴォイ、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でメインキャラクターであるポー・ダメロンを演じたオスカー・アイザックも登場! さらには、オリヴィア・マン、ソフィー・ターナー、エヴァン・ピータース、タイ・シェリダン、アレクサンドラ・シップ、ベン・ハーディらが集結した。会場はあいにくの雨にも関わらず、作品のイメージに合わせた水色のカーペットに監督やキャストが登場すると、数え切れないほど多くのファンたちの熱気は一気にヒートアップ!一際大きな歓声を集めたジェームズや、本作でシリーズを卒業することが噂されているジェニファーだけでなく、ジーンやサイクロップスなどを応援するようなサインを掲げたファンが至るところに見られ、登場するキャラクターそれぞれがいかに支持を得ているかが一目瞭然となっていた。さらにファンだけでなく、全世界から集まった135媒体のマスコミが取材に駆けつけ、その注目の高さを見せつけていた。「とにかく、これまでとは全く違うストーリーにしたかった」と語る監督は、「今まで以上の凄いアクションが詰まっている。最新技術を駆使したよ。同時に、今作には多くの感情が行き交っていると思う。その点をとても気に入っている。俳優達はキャラクターの感情をとても豊かに表現してくれた」と本作について話した。また、悪役“アポカリプス”について「今作に登場する悪役の素晴らしい点は、マグニートーとは異なるタイプの悪役なんだ。ミュータントと人間を別モノとして見ない。彼は古代の悪役だ。何万年も前のキャラクターなんだ。超強力なパワーを持ち、他者のパワーをも吸い込んでしまう。悪役を演じたオスカー・アイザックは才能高き素晴らしい役者だよ。彼を迎えることができて僕は本当に恵まれていた」と絶賛していた。さらにジェームズも「今まで以上の凄いアクションが満載だよ。というのも、ミュータント社会の終焉ではなく、世界の全てのものの終焉についてのストーリーだからね。過去の作品よりも断然スケールが大きいよ」と話し、「観客は大いに楽しめる作品だと思う。関係者全員が持てる力を全て発揮した作品なんだ。特殊効果も凄いし、監督も脚本家も素晴らしい仕事をしている。世界一のキャストも揃っているしね。スーパーヒーロー映画とは思えないような素晴らしいキャストだよ」と期待高まるコメントを残した。そしてオスカーとジェニファーもまた「(アポカリプスは)かなり大きな存在だよ。彼は世界的な大計画を企てているんだ。世界を変えたいと思っているんだ。大きくて、青くて、乱暴者だよ」(オスカー)。「ミスティークが本当に成長し始めている気がするわ。チャールズに反抗するだけではなくなってきているの。チャールズとは違う世界観を持っているけど、やっと共通するものを発見したの」(ジェニファー)。と自身が演じるキャラクターについてこう語った。空前の大スケール映像で完結をみせる『X-MEN』ワールド。黙示録が現実となり、現代文明は終末を迎えしまうのか…? 世界中が激震するその瞬間を、この夏目撃することになる。『X-MEN:アポカリプス』は8月11日(木・祝)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて3D/2D同時公開。(cinemacafe.net)
2016年05月12日島田荘司原作の人気ミステリーを映画化した『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』の完成披露イベントが5月11日(水)、都内で行われ、主演の玉木宏をはじめ、広瀬アリス、石田ひかり、小倉久寛、吉田栄作、和泉聖治監督が出席した。「難しい事件でしたら、よろこんで」と豪語する脳科学者ミタライが、半年の間に6体もの死体が流れ着く難事件に挑む。IQ300超の主人公を演じる玉木さんは、「もちろん、そんなにIQは高くありませんし、常人離れした役どころなので苦労しました。無機質、機械的でありながら、人付き合いが苦手な人間らしさを意識した」とコメント。和泉監督は「長年、島田先生が映画化を許可しなかったのは、ミタライを演じられる俳優がいなかったから。玉木さんにお会いして、『ミタライがいる』と思った」と太鼓判を押した。広瀬さんはミタライを難事件に巻き込む編集者を演じたが、ミタライの魅力を問われて思わず無言・・・。とっさに玉木さんから、「広瀬さんは本番前に、『魅力を感じない。どうしよう』と困っていた」と暴露されタジタジ。反撃とばかりに、「玉木さんは現場で、ゴキブリのおもちゃを投げてくるんですよ。この映画の後で朝ドラ(『あさが来た』)があったそうで、波瑠さんも同じことを言っていて(笑)」と明かした。探偵ミステリーにちなみ、「人生最大の謎」というお題でトークが始めると、広瀬さんは「両親日本人なのに、ハーフ顔・・・」と自虐コメント。「(広瀬すずさんを含めて)3人きょうだいですが、私だけなんです。一生の謎ですね」と笑顔で語っていた。『探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海』は6月4日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月11日清水玲子によるミステリーコミックを実写化する『秘密 THE TOP SECRET』の完成報告会見が5月11日(水)、都内で行われ、主演の生田斗真をはじめ、岡田将生、松坂桃李、栗山千明、大森南朋、大友啓史監督が出席した。被害者の脳に残った記憶をスキャンする「脳内捜査」を専門とする警察庁の特別機関「第九」の捜査官たちが、精神崩壊の危険にさらされながら、迷宮入り事件の真相を暴き出す。第九室長を演じる生田さんは、「衝撃作であり、自信をもってお届けできる作品」と誇らしげ。現在放送中の「ゆとりですがなにか」に出演する岡田さん&松坂さんにはさまれ、「勢いある“ゆとり世代”と共演できてうれしかった」と語ると、「ゆとりですがなにか?」(岡田さん)、「それ、言っちゃうんだ?」(松坂さん)と息の合った掛け合いを見せた。新たに第九に配属されるエリート捜査官を演じる岡田さんは、「自分にとって大きなチャレンジ。この役とともに、自分も大きくなろうと思った」と強い手応え。一方、松坂さんは捜査中に精神崩壊し、非業の死を遂げる捜査官を演じ「クランクインの日に、死んでいる演技だったので(笑)。役作りですか?無になることでした」とふり返った。栗山さんと大森さんは、“大友組”経験者で「自分が出た作品で、(鑑賞し)ここまで感動したことは初めて」(栗山さん)、「若い皆さん相手ですから、自分なりの色で勝負しようと思った」(大森さん)。『るろうに剣心 京都大火編』 シリーズの大友監督は、「るろ剣以前から温めていた企画。人間の記憶が、必ずしも事実を映さず、脳内で美化されている点が物語のポイント」と語り、本作のために開発したヘルメット型の“主観カメラ”については、「キャストの皆さんの視野や鼓動を表現したかった」と語った。撮影中は実際に生田さんらが、カメラを装着した状態で演技に臨んだこともあり、エンディングクレジットには「脳内映像撮影」としてキャスト勢の名前を記載。生田さんは「こういう形で、カメラマンデビューするとは」と驚きの表情だった。『秘密THE TOP SECRET』は8月6日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月11日東出昌大、窪田正孝、小松菜奈、片岡鶴太郎が街を守る“ヒーロー”となる『ヒーローマニア-生活-』。先週末に公開初日を迎え、若者を中心とする熱狂的なファンから早くも話題を呼んでいる本作の公開トークイベントが、5月10日(火)に開催された。ダメダメなフリーター役で初めてのコメディに挑戦した東出さん、“若者殴り魔”の異名を持つサラリーマン役の片岡さん、豊島圭介監督、さらにスペシャルゲストとして「ダチョウ倶楽部」(肥後克広、寺門ジモン、上島竜兵)の3人を迎え、あの伝説的“熱々おでん”ネタも披露されたという今回のトークイベント。“熱々おでん”の元祖である片岡さんは、「オレたちひょうきん族」以来、実に約四半世紀ぶりに名人技をお披露目し、東出さんと豊島監督もついネタに巻き込まれるという思わぬ事態にも進展しまった。この日、会場には本作の観賞を心待ちにしている観客たちが集結。東出さん、片岡さん、豊島監督は、割れんばかりの拍手に包まれながら登壇した。初のコメディで主演を務めた東出さんは「お集まりいただき、ありがとうございます。今日は『ダチョウ倶楽部』さんも来るので、皆さん楽しんでいってください」、劇中で超キレキレのアクションを披露している片岡さんも「還暦を超えてアクションをやるとは思っていなかったです。この作品を通して新たな道が切り開けたかと思います」と、それぞれあいさつ。また、本作の企画から公開に至るまで5年の歳月を費やしたという豊島監督は、「今日はご来場ありがとうございます。5年前に企画を始めて、東出さんをはじめ素晴らしいキャストの方々に出演していただくことになり、夢の企画が実現しました。こうして皆さんに観ていただけることが非常に楽しみです」と、熱い想いを語った。そして、アクションコメディの本作をさらに盛り上げるべく、スペシャルゲストとして登場した「ダチョウ倶楽部」の3人は、観客とハイタッチや握手をしながら登場。リーダーの肥後さんが、“TURUSI-MA”のリーダー・中津を演じた東出さんについて「彼はまさしくリーダーです!ダメなリーダーが一番良い、ダメダメからちょっと変わると、そのギャップに女子がキュンキュンする。たぶん東出さんは僕を意識して演じていたんだと思います(笑)」とコメントすると、東出さんも「役作りの際に参考にさせていただきました(笑)」とノリノリで返答。寺門さんは、片岡さんのアクションについて「鶴さんは若いころボクシングをやられていたので、アクションのキレが違う。還暦を超えたアクション俳優としてやっていけるんじゃないか」と賞賛を贈った。そう褒められた片岡さんは、おもむろに劇中で使用していたカナヅチを取り出し、その腕前を見せようと上島さんに一撃。冗談抜きで痛がる上島さんが怒って片岡さんに詰め寄り、一触即発の雰囲気になるかと思いきや!最後にキスをして、仲直りするお決まりのひと幕もあった。イベント中盤では、“アクション”と“リアクション”は紙一重ということにちなみ、「ダチョウ倶楽部」のリアクションの歴史をスクリーンで振り返ることに。“熱湯風呂”“逆バンジー”の解説に続き、“熱々おでん”の文字が映し出されると、舞台袖からなんと実際に“熱々おでん”が登場!上島さんが「俺は絶対やらないからな!」と言い張ると、肥後が「わかった。じゃあ、俺やる!」とこれまた定番のネタの予感…寺門さん、片岡さん、豊島監督に東出さんも「じゃあ、俺やる!」とそれに続き、最期には上島さんが「じゃあ、俺やるよ!」と言うと、「どーぞ、どーぞ」と全員に手を向けられ、お馴染みのギャグを全員で披露した。その後、寺門さんに羽交い絞めにされた上島さんが“熱々おでん”の餌食になると、スクリーンが突然切り替わり、そこには片岡さんがかつて披露した“熱々おでん”の写真が。片岡さんは、あの「オレたちひょうきん族」でビートたけしとのコントから生まれたネタというエピソードを明かすも、ネタの披露を求められると「これはもう『ダチョウ倶楽部』さんに預けた芸ですから」と全力で拒否。すると、またもや肥後さんが「じゃあ、俺やる!」から「どーぞ、どーぞ」のギャグが再び繰り広げられ、羽交い絞めになった片岡さんは「せめて選ばせてくれ、しらたきなど濡れものはダメ。乾きものの卵で…」と懇願。しかし、「リアクション芸って、やるなってことをやるものなんですよ。大先輩に申し訳ない…」と返された片岡さんは、濡れもので“最も熱い”とされるしらたきの餌食に!とはいえ、あまりの熱さに暴れて倒れこむ片岡さんのリアクションは身のこなしのキレも抜群で、“熱々おでん”ネタ元祖の意地を見せつけた。これには「ダチョウ倶楽部」の3人も「勉強になりました」と深々と頭を下げ、ベテラン勢の熱過ぎるコメディ指南を目の当りにした東出さんも、「こんなに笑った舞台挨拶は初めてです」とコメント。ところが、イベントの終了間際、上島さんの振りで豊島監督と一緒に“熱々おでん”ネタに巻き込まれることになった東出さん。「まさか、こんな舞台挨拶になるとは思いませんでした(笑)」と思わず本音を漏らすも、「でも、この映画もバカバカしくて僕は好きなんです。愛すべきバカたちが出てくる映画って近年あまりないと思うので、何も考えずに観ていただき、観終わった後で明るい気持ちになって帰ってほしいです」と、映画にかけたメッセージを観客に贈る。東出さんまで体を張った演出に、劇場は終始爆笑に包まれ、まさに本作らしい、バカバカしくも勇気にあふれる(?)トークイベントとなった。『ヒーローマニア-生活-』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月11日ティム・バートン×ジョニー・デップが贈る最新作『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』。5月10日(現地時間)にイギリス・ロンドンにあるレスター・スクウェアにてヨーロピアンプレミアが盛大に行われ、ジョニーを始め、ミア・ワシコウスカ、サシャ・バロン・コーエンら俳優陣が登場した。物語は前作『アリス・イン・ワンダーランド』から3年後。亡き父の後を継ぎ、船長として大海原で活躍していたアリス。だが厳しい現実に直面し、再びワンダーランドへと誘われる。そこにいたのは、悲しい過去に心を奪われ、帰らぬ家族を待ち続けるマッドハッター。大切な友を救うため、アリスは時間をさかのぼる。待ち受けるのは、秘められた真実と、時間の番人<タイム>との戦い。赤の女王の脅威も迫る中、果たしてアリスは、運命に逆らい、過去を変えることはできるのか――。この日は、朝から降っていた雨もまるで俳優陣を待っていたかのようにピタッと止みプレミアが開始。劇場まで敷かれたブルーカーペットに最初に登場したのはタイム役のサシャ・バロン・コーエン。妻であり女優のアイラ・フィッシャーと仲良く登場し笑顔を見せた。コメディアンでもあるサシャは「作品の中でアドリブはたくさんやったんだ。ヘレナやジョニーとの掛け合いでね。特にジョニーとはいくらでもアドリブが続けられた。彼は素晴らしい俳優だよ」とジョニーを大絶賛した。続いて登場したのは主演のジョニー・デップ。リムジンから降りる姿が見えた瞬間、会場のボルテージはMAXに!サインや写真を撮ったりとファンサービスしながら報道陣のところにも顔を出し、「長いことやってきたからやっとハッターを終えられてホッとしているよ」と語り、マッド・ハッターの役作りについても「子どもと遊びながらハッターというキャラクターを作っていったんだ。ハッターは精神分裂症なんじゃないかな」とコメント。さらにミアをはじめ前作の仲間との再会についても「ティムがファミリーとも言えるべき人たちを周りに置いているので、彼らと再び演じられて楽しかったよ」と語った。その後もジェームズ・ボビン監督、製作プロデューサーのティム・バートン、さらに本作に登場するアンドリュー・スコットやエドワード・スペリーアス、レオ・ビル、ヤマネ役の声を務めるデミ・バーバラ・ウィンザーらが登場。ステージに上がったティムは、再びタッグを組んでいるジョニーについて、「彼はショービジネスでも最高な俳優と組めて自分はラッキーだと思ってるよ」と喜びのコメント。そして最後にアリス役のミア・ワシコウスカが緑のセクシーなロングドレスで登場し会場を沸かせた。日本にいるファンに向けても「ハーイ、ジャパン!」と笑顔で挨拶をした。会場には、今回の物語のカギとなる“時計<タイム>”や鏡などが様々な場所に置かれたほか、マッドハッターやアリス、赤の女王などキャラクターのコスチュームを着て参加するファンの姿もあり、華やかなプレミアとなった。『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』は7月1日(金)より全国にて公開。協力:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン(text:cinemacafe.net)
2016年05月11日