素敵なお宅があると聞けば北海道から九州まで、どこへでも!フットワークの軽い『住まいの設計』編集長・丸(56)の取材こぼれ話や、男前なプライベートをチラ見せ!■ 飛び出し坊やのプロトタイプ!?先日滋賀と京都で目撃した「飛び出し坊や」ですが、なんと自宅近辺でも発見!しかもプロトタイプだ!娘が通っていた小学校の正門前ですが、彼女が通っていたころにはいなかったのに。じわじわと全国制覇を狙っているような気がします。■ レデッカーの隙間ブラシですと!そんなお宅にあるのは、やはりマキタの掃除機。その隣にあるのは棕櫚のほうき。その隣にある、すぐーく便利そうなものは?レデッカーの隙間ブラシですと。いいですねえー。即チェックしました。■ 『住まいの設計6月号』5/15発売です!『住まいの設計6月号』が5/15発売になります!巻頭特集は「暮らしに寄り添うハウスメーカーの家」。ハウスメーカーの家というと規格型の家でしょ、などと思うのは大間違い。昨今では建てる人の要望を、様々な提案で応えてくれるいうのは常識なのです。もちろん住宅性能や安全への対策も申し分なし。個性的で安心を担保できる住宅を建てたいなら、今号の特集をご覧ください。第2特集は「WE LOVE CATS&DOGS ペットも人もゴキゲンになれる家」。好評のペットシリーズ。今号では猫ハウスとでも呼べるような家やドーベルマンやミニチュアピンシャーと暮らすための家をご紹介します。アンガールズ・田中卓志さんの建築家自邸探訪で訪ねたのは、都内の住宅密集地に建つ、建築家の事務所併用住宅。ほかにもハウスメーカーや住宅設備の情報など、盛りだくさんの内容でお届けします。
2019年05月05日日刊Sumaiの運営のほか、『住まいの設計』『リライフプラス』の撮影で年間70件以上のお宅撮影に飛び回る編集部・君島(47)の取材こぼれ話や、うっかり母さんなプライベートをチラ見せ!■ 協力的なボーイズに感動先日はお宅撮影が2軒。午前の部は、北区にてアズ建設さんの戸建てリノベでした。1年生と5年生のボーイズたちがとても協力的でおばちゃん感動。キッチンがまたおしゃれなのです。ボーイズたちのお部屋はそれぞれロフトベッドがあり、おうちの形の間仕切り?がついててとってもフォトジェニックでした。■ いちいち可愛い!オカメインコ昨日の午後の部は、西東京市方面にてスタイル工房さん物件です。可愛いオカメインコちゃんがいて、最後に室内に放して撮影させていただきましたとっても可愛い声で鳴いたり、お父さんお母さんの肩に止まったり(逃げたり?)、鏡で自分を見たり(鏡大好きだそうです)いちいち可愛いかったです。ちなみに「自然素材でリノベしてよかった!」っていう特集です。誌面では元気すぎる6歳男児も大活躍してますのでぜひご覧くださいね!■ 人気ブロガー・ちきりんさんにインタビュー!すでに日刊Sumaiで2本の記事人気ブロガー・ちきりんさんが自宅をフルリノベ。リノベする人に伝えたいこと5つ人気ブロガー・ちきりんさん流リノベ会社の選び方&リノベ会社に言いたいことを配信していますが、人気ブロガー・ちきりんさんが『徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50の こと 』(ダイヤモンド社)を出された、ということで発売直後に一番乗りでインタビューさせていただきました!著書も何冊か持っていますし、ブログ「Chikirinの日記」も大好きで、会社のデスクでお昼を食べながら読むのを楽しみにしている、あのちきりんさんに会える!ということでかなりテンション上がりました〜。ただ、お顔出しを一切していないので、もしかしてコワイ方なのかな、本に書いてあることをまた聞いたりしたら怒られないかな、などと行く前はあれこれ気を揉んでいましたが、とても気さくでお話が面白くて、こちらの聞きたいことをちゃんと汲んでそれ以上のものを返してくださる、ほんとにデキる方だなと感じました。連休明けにあと2本、リノベの費用に関する記事と、写真も交えたリノベ後のちきりんさん宅の記事を配信予定ですのでどうぞお楽しみに〜。
2019年05月04日猫が9匹もいる生活……。想像してみると家の中は汚れそうだし脱走も心配。しかし、心から猫を愛する飼い主と建築家は、人も猫も安全で快適な住まいを実現しました。そんな猫と飼い主が安心して暮らす家、神奈川・川崎市のHさん邸をご紹介いたします。■ 格子戸で猫の”動き”が自由になるもともとは犬を飼っていたというHさんとお母様。あるとき、散歩中に犬が茂みの中で鳴いている猫の赤ちゃんを見つけ、それが現在10歳になったつかさ(オス)とつくし(メス)。手前が最年長のつかさ。奥は黒猫のるい(7歳・オス)その後も捨て猫や弱っている野良猫などを見過ごせず、保護しているうちに9匹に。さすがに以前に住んでいた家は手狭になり、戸建てを購入するに至ったそう。新居は3階建てなので、猫たちに上下運動を楽しんでもらえると思っていましたが、”ドア開閉時に万一脱走したら”と思うと玄関も開けられないと思い、不便さを感じていました。そこでHさんは、猫を通じて知り合いになった「猫と建築社」の中村裕実子さんに相談し、”玄関からの脱走防止”と”キッチンへの侵入防止対策”を施すことになりました。さずがは、猫の習性を熟知している中村さん。1階廊下とキッチンに開閉時に猫がすり抜けにくく、なおかつスペースを取らない引き戸を設置。風も視線も抜ける格子戸は最適で、既存のインテリアに違和感なく溶け込むようデザインされているのもポイントです。さらにこの格子戸、両側から開閉でき、鍵も取り付けられているから安心。玄関からの暖かな光が差し込み、ホールが柔らかな雰囲気に包まれます。縦格子は軽やかで、猫がよじ登る心配もなく、猫がなめても安全な塗料を使用しています。キッチンにも格子戸を設置したことで、「安心して料理ができるようになった」とHさん。この他に、洗面所や納戸など猫の立ち入りNGの部屋は、ドアノブを縦向きに付け替えました。「危険な場所に立ち入る心配がなく、1階から3階まで自由に行き来できて、お互いにストレスがなくなったと思います」とHさん。実はお互いが知らず知らずのうちに気を遣っている、”動物との生活”。Hさん邸は、格子戸によってストレスをなくすだけでなく、猫たちが快適にそして健康に生きていけるポイントがたくさん!そんなHさん邸の猫にとっての快適な生活の工夫を見ていきましょう。キャットタワーは”突っ張り棒”タイプ!猫のいる生活と言えば、”キャットタワー”。Hさん邸のキャットタワーは、なんと天井で突っ張るタイプのもの。景色に上手に溶け込んでいるキャットタワーを紹介してくれるのは、そうじろう(9歳)です。安定感抜群のこちらは、Hさんがネットで見つけて購入されたんだとか。ポールに麻紐が巻いてあるので、好きなだけ爪とぎでき、広々ステップでくつろぎ度は満点。お部屋に溶け込むシンプルな色味で圧迫感も感じません。ついつい時間を忘れて、猫たちが軽快に動き回る姿を眺めてしまいそうです。■ 健康管理、衛生管理も万全の専用ゲージお留守番のときでも、猫たちが安全に快適に過ごせる工夫が施されています。誤って何かを口にしたり、ケガをしないように、不在時には基本的にケージで過ごてもらいます。他の猫のごはんを盗み食いしたり、不要な争いを避けるためにもなるんだそう。さらに、ケージに慣れておくと震災など、いざというときにもストレスなく過ごせるというもしもの時の備えにもなるんです。ゲージの数はなんと1匹に1個。ゲージが9つ並ぶリビングの眺めは何とも壮観です!ゲージの中はメゾネット式で、トイレとベッド、ごはん台を装備し、猫たちは自分の”部屋”をきちんと覚えているんだとか。とってもかわいいいベッドはIKEAの人形用のもので、通気用のすのこはなんとHさんの手作り。ベッドにも愛情いっぱいです。人見知りのとら(4歳・オス)はトイレに避難。猫だって自分だけのスペースは欲しいのです!「これだけ猫がいると毎日の掃除は欠かせませんが、ケージはキャスター付きなので簡単に動かせて便利です」とお母様。「うんち管理表」を作成し、9匹の体調管理をしているというHさん。2人に助けられた9匹の猫たちは、清潔な住まいで愛情に包まれて暮らしています。トップライトから光が入るダイニングで、猫たちとまったり。キャットタワーを眺めながらお茶するなんて、贅沢でうらやましい!たまにもめごとが起こる猫たちですが、お互いが適度な距離感を保って上手に生活しているそう。甘えん坊だったり、一匹狼だったり……自分のスペースをもつことで猫の“個”が尊重され、それぞれの猫がのびのびと幸せに過ごしている、Hさん邸。動物と暮らすうえで、真似したくなるポイントにあふれていました!いかがでしたか?H邸は、”動物を迎い入れるのだから…”というプレッシャーではなく、”猫も人間も主役”という思いが伝わってくるあたたかな住まい。9匹の猫たちが何とも伸びやかに過ごしている姿をみると、猫になってこのお家に住みたい……と思ってしまうほど。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2019年2月号」を参考にしてみてくださいね。リノベーション設計/猫と建築社(by design office neno1365)撮影/水谷綾子住まいの設計2019年2月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】「猫だってハッピーにしてほしい!猫と一緒に暮らすための家」 【第二特集】「自分らしいインテリアと暮らしています」
2019年05月03日今回ご紹介するのは、日刊Sumaiでも取材させていただいた静岡県裾野市に自社工場&店舗を構えるソファブランド「マニュアルグラフ」のオーナー鈴木さん邸。家族と友人と、生活の一瞬一瞬をとことん楽しむ住まいは、ブランドコンセプトの「FUN! SOFA!」ならぬ、「FUN! HOUSE!」を実現しています。■ 「暮らしを楽しむ」に妥協は無し!鈴木さん一家は、夫妻と3人の子どもの5人家族。夫の実家の隣にあった、祖母が住んでいた築50年ほどの家を建て替えることになったことがこのFUN HOUSE誕生のはじまり。ものづくりのプロであるご主人は、「同世代の建築家と一緒に家づくりをしたい」と、インターネットでインテリアなどのテイストが合う建築家を探したそう。そして設計の依頼を受けたのは、「こぢこぢ一級建築士事務所」の小嶋良一さん。「FUN! SOFA!(ソファを通じて暮らしの楽しみを届ける)」というマニュアルグラフのブランドコンセプトを家づくりでも実現したいと、「FUN! HOUSE!」をテーマとする住まいをリクエストされました。要望を受けてまず小嶋さんが提案したのは、1階南側にウッドデッキとつながるLDKを配し、リビングとその吹き抜けを中心に各室がつながる大らかなプラン。リビングには薪ストーブやオリジナルのソファが置かれ、家族が集う空間は楽しい雰囲気に包まれています。子どもの友達とママ友が集まり、料理を持ち寄ってパーティを開くことも多いという鈴木さんの家。この日も彩り鮮やかなサラダやパエリアなど子どもたちが大好きなメニューが、次々と並べられていきます。ダイニングテーブルは天板にオークを使用したオリジナル。パーティに慣れているだけあって、盛り付けも美しい!テーブルと横並びに配されたキッチンは、カウンターを備えたオープンスタイル。子どもと一緒に盛り付けをしたり、みんなでテーブルに料理を運んだりと、ひとつなぎの空間はとにかくにぎやかです。■ 賢さが命!機能性抜群なキッチン鈴木さん邸が毎日FUNである理由。それはゆったり、そして機能性抜群なキッチンから生まれているようです。「調理スペースが広いことやシンク下にゴミ箱を入れられること」キッチンは、使い勝手を重視した具体的な要望を伝えたという奥様。そこで小嶋さんは、機能性に富み、コストパフォーマンスに優れるシステムズヤジマのシンプルなオーダーキッチンを採用しました。キッチンは片側が壁に接したペニンシュラ型で、対面式のテーブルカウンターをプラスしたスタイルです。カウンターでは子どもたちが宿題をしたり、ご主人がノートパソコンで仕事をしたりしながら、キッチンに立つ奥様と自然と会話が生まれます。ステンレスの天板には傷が目立ちにくいバイブレーション仕上げを採用。コンロは本格調理が楽しめる高火力ガスコンロ!プロ仕様のデザインで料理のモチベーションがあがります。奥様のご要望のシンク下のダストボックススペース。通路がゆったり使えることで動きもスムーズ!キッチンの側面はタイル仕上げ。100角タイルをあえてずらして貼ることで、味わいのある雰囲気を醸し出しています。さらに玄関からホールを通らずに直接入れるドアを設置。重ーい荷物を持って帰宅しても、食材をすぐに置けるのでとっても便利!これはまさに主婦であれば誰もが欲しがるドアですね。リビング側からキッチン&ダイニングを眺めると、その空間が“ひとつなぎ”であることが分かります。リビングの吹き抜けにより2階のセカンドリビングや子ども室、ロフトともつながっていて、キッチンにいても家族の気配を感じることができます。【Kitchen Data】キッチン本体……オーダー(システムズヤジマ)シンク……特注BO08885NO+水栓金具……KVK KM708Gガスコンロ……ハーマン DW35F2JTKSTレンジフード……アリエッタ SBARF-901LS食洗機……パナソニック NP-45MD6WAA■ 自然とFUNが生まれる!家族が集う空間家の隅々に広がるFUNを見ていきましょう。リビング中央にはこの家のためにデザインされた特製ソファが配置され、まさにここは家族のくつろぎの場!「最近新体操を始めた長女は、薪ストーブの前のスペースで練習していますし、子どもたちが2階のセカンドリビングで遊ぶのを見上げるのも楽しい」とご主人。リビング南面に配されたウッドデッキも、家族のお気に入りのスペースです。ウッドフェンスやパーゴラにはつる性植物が絡まり、自然を身近に感じさせ、気持を落ち着かせてくれるそう。ウッドデッキの植物の成長を楽しみつつ、夏にはプールやテントを出して遊んだり、ろうそくの明かりで夕涼みしたり……。お家でアウトドアな感性を存分に養うことができそうですね。吹き抜けに面した2階セカンドリビングは、天窓から明るい日差しが降り注ぐ空間。正面に子ども室が3つ並び、左手に寝室が配されています。床は1階と同じく幅広のオークフローリング、天井は構造材表し。木の温もりに包まれて心までゆったり。FUN HOUSEは、適度な“こもり感”をも感じられるスペースが。ご主人の趣味室兼納戸として利用しているロフトは「ひとりになりたいときは最適」なんだとか。2階寝室の床には落ち着いた雰囲気を演出するカーペットを採用。壁に飾られている絵や無造作に吊されているように見える照明にもセンスが光ります。あらゆるFUNであふれる、鈴木さん邸の外観は、レッドシダー縦張りの外壁が特徴的。パーゴラのつる性植物が成長し、緑の庇となるのが待ち遠しく、道行く人も楽しめるように道路側にも緑を配しているんだそう。リビングを中心に、家族がお互いの気配を感じながら楽しく過ごしている様子が存分に伝わってくる鈴木さん邸。「FUNHOUSE」はとにかく楽しい!友人も自然と集う家、というのも納得です。いかがでしたか?今の時代、ただ楽しめる家づくりなら簡単かもしれません。しかし住まいのプロである鈴木さん邸は、単に楽しいだけではなく、そこに確かな家族の繋がを感じさせてくれます。そして奥様がストレスを感じないように作業できるキッチン、個を大切にするスペースなど、表向きはFUNでありながらも家族への思いやりで溢れた住まいとなっていました。もっと詳しく見たい方は「住まいの設計2017年11-12月号」を参考にしてみてくださいね。設計/小嶋良一(こぢこぢ一級建築士事務所)撮影/桑田瑞穂住まいの設計2017年11-12月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】「自然とつながる家づくり光と風、緑を取り込む家」 【第二特集】「Happiness Kitchenみんなのシアワセキッチン&ダイニング」
2019年05月02日様々なジャンルで活躍する方をゲストに迎えて、“すまい”にまつわるお話を伺うこのシリーズ。それぞれのライフスタイルの中で、「家に求めるもの」や「大切にしているもの」を深掘りしていきます。第13回目は、数多くのバラエティ番組に出演しているお笑いコンビ・ずんの飯尾和樹さんが登場。間取り図を見るのが趣味という、自他ともに認める「家好き」の飯尾さんの理想の家について聞いてみました。■ 「リビングは1階がいい!」とタモリさんからアドバイスされました!「住宅雑誌をよく買うので『あ、この家また載ってる』と、分かるほどの家好きです(笑)。街をぶらぶらするロケでは、見かけたモデルハウスにいきなり入ったりすることも。渡辺篤史さんの『建もの探訪』も欠かさず録画してるし、家を見ること自体、一種の娯楽になってるんです」このように話すのは、独自な世界観の芸風でバラエティに引っ張りだこの芸人・飯尾和樹さん。現在、自他ともに認める「家好き」だが、子どもの頃にはすでにその傾向が表れていたという。「子どもの頃、夏休みに親にコテージに連れていってもらっても、遊ぶことより、吹き抜けを見て『なんで、2階をつくらないんだろう?もったいないなぁ』なんて思ってました。僕らが子どもの頃って、変わった外観の家が多かった。丸い窓や、階段のように段差をつけて配置された窓を見て、『家の中はどうなってるんだろう?』って、不思議でしたね」大人になっても、家への想いは増すばかりという飯尾さん。「今でも、建設中のマンションの前を通りかかると、間取り図を見て『あー、3LDKのうち、2部屋は死んでるな』とか、『強引な2Lだなぁ』とか、厳しめに査定したり(苦笑)、家への興味は衰えませんね」そして芸能界の大先輩のアドバイスもあり、至った結論はシンプルなものだった。「L字とかいろいろな形の家があるけど、やっぱり四角形の家が住みやすい。タモリさんから言われたのは、リビングは1階がいいということ。宅配便が届くたび階段を上り下りするのはキツいって(苦笑)。動線が大事なんですね」■ セキュリティーの甘い家!? 実家は世田谷のシンプルな一軒家飯尾さんの実家は、東京・世田谷。シンプルな一軒家だったという。「子どもの頃の自分の部屋は10畳を弟とシェアして、ソファを仕切りにしてました。階段の手すりを滑り下りる“ターザンごっこ”をよくやっては、『柱が壊れる』と父親から怒られたものです(苦笑)」今考えるとセキュリティが甘い家だったと振り返る飯尾さん。屋根に段差があり、いかにも空き巣が入りやすそうだった!?「高校生の頃、夜まで遊んで帰宅が遅くなったとき、そこから家に入っていたくらいですから(笑)。ある夜、いつものように家に忍び込もうとしていたら、下から光が差してきて、目をやるとお巡りさんがいた。『自分の家です!』って言っても、『いいから下りてこい』って……そりゃ、信用しませんよね(苦笑)」■ 飯尾さんの理想の間取り図とは?飯尾さんの理想の間取り図はどんなもなのでしょうか?そこで、実際に「理想の家」の間取り図を、本人に描いてもらいました。それがこちら。「家は四角形がいちばん、と言ったわりに、四角じゃないんですが」といきなり計画変更!?ただ、外壁が階段状なのは「各部屋に多くの日光を採り入れるため」と、機能と日当たりを重視する飯尾さんらしい考えが。さすが「家好き」!■ 飯尾さんが将来住みたい理想の場所とは?最後に、飯尾さんの住みたい場所について聞いてみました。すると、仕事場への移動が大変そうだけど、と前置きしたうえで、海も山もある鎌倉に住みたいんだとか。じつは芸能界では湘南あたりに住んでいる人が多いそう。「藤沢に暮らす友人の芸人は、『引っ越して1年は東京への移動が大変だったけど、慣れた今は最高!』って言うんですよ。歩いてすぐに海だし、自然はいっぱいで、環境のよさが移動の苦労を上回るらしい。まぁ、羽田空港に朝6時集合だと、前乗り(前泊)決定ですけどね(苦笑)」建物について聞くと、「平屋がいい!」と即答した飯尾さん。「料理しながら家族の顔が見えたほうがいいし、ほかの部屋に行くにもリビングを通るようにしたい。子どもが反抗期になったら嫌がられたりして(苦笑)。あと、窓も大事。人間は日光を浴びないと、脳がネガティブになるんです。それと、畳を敷きたい。今、畳の楽屋って少ないけど、横になりたいじゃないですか。平屋に20畳ほどの広いリビングをつくって、畳を敷きつめたいですね。ほとんど『道場』ですけど……」このように、最後まで家についての話が尽きない、家が大好きな飯尾さんでした。飯尾和樹さんお笑い芸人1968年、東京都世田谷区生まれ。お笑いコンビ・ずんのボケ担当。バラエティ番組の雛壇トーク、ロケでは、あらゆる材料を笑いに変える独自の芸風、一発ギャグが芸人から高い評価を受ける。テレビ、ラジオで活躍する一方、映画やドラマでも活躍。2018 年には、『アンナチュラル』(TBS)、朝ドラ『半分、青い。』(NHK)など話題作に出演撮影/山田耕司(扶桑社)住まいの設計2019年2月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】「猫だってハッピーにしてほしい!猫と一緒に暮らすための家」 【第二特集】「自分らしいインテリアと暮らしています」
2019年04月30日夫妻と2人の元気な男の子、そして愛猫(てんてんオス/9歳)が、仲よく暮らすOさんの家。東京の住宅密集地にありながら、家の中は光が満ち、開放感にあふれています。プライバシーがしっかり守られた中で、家族みんながのびのび&リラックス。L字型の敷地を生かしたストレスフリーな住まいを実現しました。■ L字型の敷地に沿った壁を設けて、安全・安心!結婚後、夫の実家が所有していた築30年ほどの戸建てで暮らしてきたOさん一家。子どもも誕生し手狭になってきた頃、アパートが建っていた隣の敷地が運よく売りに出されます。そこでOさん夫妻はその土地を買い取り、家を建てることを決意しました。合筆したことで敷地はL字型に。敷地面積は約55坪となりました。設計の依頼を受けたアトリエA5は、敷地の形状をそのまま建物としてL字の中央にLDKを配し、両端に中庭を設けました。Rのある外壁で中庭や駐車場を丸ごと包んでいます。こちらは外壁の内部で、駐車場のある南側の中庭です。モミジの木の奥に玄関扉がありますが、右手の窓からリビングに直接入ることもできます。外壁に設けられた扉とシャッターを閉めれば、プライバシーが保たれた空間に。「プライバシーを守りたい」というご夫妻の思いですが……、O邸は戸建てや集合住宅が密集する住宅地にあり、周囲を見回すと昼間でもカーテンやシャッターを閉めている家が目立っていました。やはり、周囲を気にせずのびのびと過ごしたいもの。ご夫妻は、プライバシーと開放感の両方を望んだのです。■ 両端に中庭を配し、光あふれるLDKに新居では暮らしが一変。外観は窓が少なく閉じられた印象ですが、内部は白い壁に光が反射する明るい空間となっています。さらに壁に囲われているので、子どもが騒いでも心配無用となりました。「うちは男の子2人なので、とにかく動き回るし大声で騒ぐので大変。でも、今は騒いでもご近所に迷惑がかからないと思うので、イライラ怒らなくてもよくなりました」(妻)と、ホッとした様子。広いLDKや中庭でサッカーやフリスビーなどもでき、頻繁に公園に行かなくてもよくなったといいます。完全にプライバシーが守られているので、子どもたちも思い切り遊ぶことができますね。広いリビングを希望した夫も、大きな吹き抜けと中庭に面した開放的な空間に大満足。壁面の窓は最小限に抑えているため、トップライトから採光を得ています。大きなソファに座って外を見れば、木々が風にそよぐ様子も目に入ってきます。安心してくつろげる空間ですね。リビングと同じく、Rを描く有機的な白い壁が印象的な階段。こちらは専用のバスコートを備えた浴室です。他の中庭と同様に外壁で囲われているので窓を開けて、オリーブの木を眺めながらゆったりとバスタイムを楽しめます。リビングの吹き抜けに面した子ども室。隣にもうひと部屋子ども室が用意されており、個室ごとに異なる色のアクセントウォールが採用されています。■ 工夫いっぱいの家で、猫もストレスフリー子猫のときに保護団体からO家に迎えられたてんてん。家づくりの際には、てんてんへの配慮も忘れてはいません。猫は高いところが大好き。大きく湾曲したリビング壁面の棚の上をさっそうと歩きます。てんてんが外を眺めるのに、ちょうどいい窓も設けられています。キャットウォークを兼ねる棚には右手のステップから上り下り。網戸に取り付けるタイプの猫ドアで、テラスと室内の出入りも自由。リビングにも猫用ドアを。好きなときに好きな場所に行けるから、てんてんもストレスフリー。2階テラスの網戸にも猫扉を設置していますよ。素材にもひと工夫。床には猫の毛が目立ちにくいアカシアのフローリング、壁には引っかき傷がつきにくいビニールクロスを採用しました。以前に比べると、壁での爪とぎは劇的に減ったそうです。「以前は壁や襖がボロボロだったのですが、爪が引っかからないので面白くないらしく、壁では爪とぎをしなくなりました」(妻)。アウトドア用ソファを設置した中庭は、外からの視線を気にせずにくつろげる、憩いのスペース。外光が白い壁に反射するから、シマトネリコの緑も鮮やかです。外の空気に触れられる中庭は、てんてんの大好きな場所のひとつ。高い壁で囲まれているので脱走の心配はありません。「ふと見ると、中庭のソファで日向ぼっこをしていたりするんですよ」(妻)。猫の食事場所は、お皿を洗ったり水をくんだりするのに便利な洗面室に。猫用トイレですが、当初は人間のトイレに近い洗面室に置く予定でした。しかし、全自動洗浄トイレを採用したことで砂を流したりする必要がないため、静かで落ち着ける玄関収納に置くことになりました。子どもが走り回っても近所迷惑にならないので、親もストレスフリー。そして、猫の世話や室内の掃除は、壁材や床材を工夫したことで、傷や汚れを気にせず、人も快適で安心して暮らせます。家族みんながハッピーになる家ができ上がりました。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2019年2月号」を参考にしてみてくださいね。設計/清水貞博+松崎正寿+清水裕子(atelierA5 建築設計事務所)撮影/山田耕司(扶桑社)住まいの設計2019年2月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】「猫だってハッピーにしてほしい!猫と一緒に暮らすための家」 【第二特集】「自分らしいインテリアと暮らしています」
2019年04月29日日刊Sumaiの運営のほか、『住まいの設計』『リライフプラス』の撮影で年間70件以上のお宅撮影に飛び回る編集部・君島(47)の取材こぼれ話や、うっかり母さんなプライベートをチラ見せ!■ レトロ可愛いがいっぱい!横浜方面にて、団地リノベの撮影でした。今回リライフプラス初登場のピーズサプライさん物件です。エレベーターなしの5階ですが、そのぶん素晴らしい眺望で、富士山がとっても近くに見えました。室内はレトロ可愛い雰囲気で、どこをどう撮ってもおしゃれです〜。バス停近くのレトロな商店街にもキュンときました。6/17発売『relife+vol.33』の団地リノベ特集に掲載予定です。どうぞおたのしみに〜
2019年04月27日これは筆者が2軒目に購入した住まい・小さな一戸建てを売却したストーリーです。前々回、前回に続いて、今回もその一戸建てを購入した約12年前の経緯からお話しています。■ 概略だけの物件情報だけど、運命の予感?実際に見つけた画面は、たったこれだけ。立川市の1,680万円の売地でした。まず、2,000万円以下で立川駅から徒歩圏というのが非常に珍しかった。いえ、見たのは初めてでした。この物件の土地は南向きで、古家が付いているらしい。もしこの建物をリフォームできれば、無謀な目標予算2,000万円も夢ではないかもしれない!真夏日、これを最後の物件と夫と約束して見に行ったところ……、そこには簡素な2階建て・昭和な木造住宅が建っていました。見た瞬間「悪くない、まだ十分に使える建物だ」と思いました。とはいえ、内部の状態は著しく汚れていて間取りも細切れ、外部はごく小さな庭があるだけで、肝心の駐車スペースもありません。それでも「これなら、いえ、これを買いたい」という意志を夫婦共に固められる物件だったのです。その日に申込書を書き、一番手をゲットしました。Good morning / PIXTA(ピクスタ)つまり不動産屋に一番に問い合わせし、見に行ったのが私達だったのです。毎日ネットをチェックし、多くの物件を検討していたからこそ、写真の1枚もない新着情報に対し、即座に行動を起こせたのだと思います。■ 正式購入する前に立ちはだかったこととは?80万円の値引き交渉も通り、価格1,600万円の契約へとコマを進めるのですが……。購入の必須課題、それは住宅ローンを組むこと!Naoaki / PIXTA(ピクスタ)今回は夫でなく、筆者自身に貸してくれる銀行をいくつも当たりましたが、受け付けてくれたのはたったの2行だけ。KazuA / PIXTA(ピクスタ)まずは大手で金利の安い方がよいだろうと、誰でも知っているメガバンクを選んだら、信じられないことが次々に起こりました。一番驚いたのは、審査も通って金銭消費貸借契約、いわゆるローンの契約日。金額はじめ、すべて事前に記入しておいてくださいと言われたので、持参した記入済の契約書を前にし、担当者はまったく悪びれない表情でこう言い放ったのです。「審査にちょっと間違いがありまして、融資金額は100万円下がります。もう一度、ここで契約書を書き直してください」と。あの家を買うためにローンは組みたくても、さすがにこれを鵜呑みにはできませんでした。「今日は契約しません!」と言って引き上げた翌日、上席の方から連絡があり、双方歩み寄って折り合いをつけた後も別の問題が起きてしまい、結局その銀行は、こちらからお断りしました。■ ようやく本格的始動へ審査が降りていたもう一方の金融機関で無事に契約し、物件の引き渡しを受けて合鍵をもらい、夫と二人で玄関を開けた時の嬉しさは、一生忘れないと思います。リノベのプランも、ほぼ決まりつつありました。ごく普通の木造家屋なのに、デザイン性のある階段や吹き抜けをつくり、なんと駐車場もあります!詳しくは次回に。「えーまた続く?いつになったら売却の話になるんだ!?」と思われた方には申し訳ありません。購入やリノベの経緯にも、何か皆さんの参考になる部分があると信じて書いていきますので、続きます。
2019年04月26日都市部から郊外ののどかな地域に移り住んだHさん夫妻。若いお二人が建てた家は、どの部屋からも庭が眺められる、ゆったりとした平屋でした。木と塗装で仕上げたシンプルな内装が庭の緑と調和し、なんとも心地よい空間が広がっています。■ 各室から庭が眺められる平屋でゆったりHさんの家は名古屋市内から車で30分ほど。周囲には田畑が広がり、のどかな雰囲気が漂っています。「岐阜の田舎で育ったので、人が多い場所が苦手。この土地は、見た瞬間に『のんびりしていていいな』と思い、即決しました」と夫は話します。設計をお願いしたのは、松原建築計画の松原知己さんでした。「作品を見たらどれも素敵で、自分の好みを数多く説明しなくてもお任せできると思いました」(妻)。松原さんは、「庭を眺めながらゆっくり過ごしたい」というご夫妻の要望を汲み、建物と塀で庭を囲む平屋のセミコートハウスを提案。敷地形状に合わせて東西に伸びた建物は中央で折れ、各室から庭が眺められます。そんな気になる平屋の外観がこちらです。左官とガルバリウム鋼板で仕上げた外壁は、周囲に溶け込む落ち着いた色味。右手の塀は高さを抑えて圧迫感をなくしています。家から庭の気持ちよさをより堪能できるのが、縁側のようなデッキ。芝生の庭は夫のゴルフの練習場であり、バーベキューを楽しむ場でもあるとか。建物が“くの字型”になっているのがよく分かりますね。小さなベンチが設けられたアプローチは、ホッと和める空間。庇があるので雨が降っても傘を差さずに駐車場に行けるんです。玄関から心地よさを感じられるH邸。玄関扉を開けると、さっそく正面に庭の緑が見えてきます。■ シンプルな空間に経年変化する素材を室内はシンプルな内装とし、素材感や庭の緑を楽しむことを大切にしています。ですので、LDに置く家具は必要最小限に。壁に棚などは設けていません。ゆとりが感じられる各居室をご案内しましょう。ご覧のように、LDKは一体の空間でスッキリ。床の無垢フローリングはナラを選び、全体をやさしい色合いでまとめています。どこからも見える庭と平屋ならではの勾配天井が開放感を感じさせますね。キッチンからは空間全体が見渡せます。オリジナルの木製サッシは隠し框とし、より温かみのある雰囲気に。リビングの奥には小上がりになったペットのうさぎのコーナーがあり、その上の窓からは駐車場が見えます。妻は料理をしながら夫が帰ってきたのが分かるそう。玄関ホールからLDK側を見たところです。一直線ではなく、リビングとダイニングの境目で折れて角度がついているので、不思議な奥行き感があります。こちらは将来、子ども室として使う予定。柱の部分で2室に区切ることを想定しています。手前が洗面室で、奥が脱衣&洗濯物の乾燥室となっています。その横に浴室があり、寝室そばのウォークインクロゼットにもつながるので、使い勝手もいい。その寝室がこちら。右手の扉の向こうがウォークインクロゼットで、浴室につながっています。寝室からも庭が見えることが分かりますね。玄関ホール近くにコンパクトな書斎を設けました。庭に面した窓が開放感をもたらし、癒しを与えてくれます。■ 余白を楽しむ生活感のないキッチン「生活感のないシンプルで美しいキッチン」。それがH邸のキッチンの印象です。オープンスタイルのキッチンは、夫婦二人が立てるように設計しました。キッチンのデザインは、腰壁のモルタル塗りがポイントに。「機能性を追求するより、劣化や経年変化を楽しみたい」と妻。手仕事の味わいも感じられ、空間のアクセントになっています。そして、もう1点特徴的なのは、目線の高さの壁面には、飾り棚などの収納を設けていないこと。「棚をつくってものを飾るより、余白を楽しみたいと思っています」(妻)。ものが多くなりがちなキッチンですが、とってもスッキリ!天板にはバイブレーション仕上げのステンレス、そこに木目の美しいナラ突き板を組み合わせています。全体を見ると温かみがありながら、シンプルでとても洗練されていますね。飾り棚を設けなかったけれど、背部には腰高の収納、左手奥にはパントリーを備えているから、収納は十分。では収納の工夫を拝見しましょう。コンロ下には、鍋やフライパンを収めています。扉を付けずに、出し入れしやすくしています。薄型のIH調理器(三菱電機のユーロスタイルIH)なので、すぐ下も引き出し式の収納スペースに活用。アルミホイルやヘラなどが収納できます。背面には電子レンジを組み込んでダイニングから隠し、調味料専用の引き出しにはスパイスなどを入れる小さな引き出しも内蔵。細かく分類できるから散らかりにくく、どこに何があるかのかすぐに分かります。壁面カウンターのほかにパントリーも設けて、生活感の出やすいものを徹底的に隠しています。大きな冷蔵庫もパントリーに。使い勝手を優先し、建具は設けずオープンに。勝手口から光が入り、通風も抜群!よって、調理作業もスイスイ!この日はジェノベーゼの冷製パスタとビシソワーズを作っていただきました。夫も慣れた手つきで料理をサポートし、ササッと料理が仕上がっていきます。キッチンで作業をしながら……、食事をしながら……、くつろぎながら……。どこからも庭が見えるという贅沢。Hさん夫妻のお宅は、開放感とやすらぎに満ちていました。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2018年10月号」を参考にしてみてくださいね。設計/松原知己(松原建築計画)撮影/川辺明伸住まいの設計2018年10月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】編集部がオススメ!あなたの「好き」を実現する家、教えます。 【第二特集】使いやすい。片付けしやすい。楽しい。そんなキッチンと暮らしませんか?
2019年04月23日日刊Sumaiの運営のほか、『住まいの設計』『リライフプラス』の撮影で年間70件以上のお宅撮影に飛び回る編集部・君島(47)の取材こぼれ話や、うっかり母さんなプライベートをチラ見せ!■ 人気リノベ会社代表(女性です)のご自宅へ大田区にて、お宅撮影でした。人気リノベ会社代表(女性です)の方のご自宅です。いや〜家だけじゃなくてご本人の考え方、お仕事への取り組み方がカッコよくて、こういう大人になりたいな〜って思いました(そんなに年齢変わらないけど)。可愛いトイプードルちゃんが2名いらして、寡黙なカメラマンY田さんが時折可愛い、って呟いてたのが印象的でした。6月売りのリライフプラスでどーんとご紹介しますので、お楽しみに。■ めちゃくちゃ物静かなトイプードルちゃん別の日には、世田谷方面にて、エムデザインさん物件の撮影がありました。ペデスタルシンクがおしゃれですね〜。小物も含め完璧です。めちゃくちゃ物静かなグレーのトイプードルちゃんも可愛かった!おやつの馬肉が出てきたらちょっとだけテンションアップしてましたよ。既存をカッコよくリメイクしたキッチンもすてきでした。
2019年04月20日多くは工場でつくり上げ、現場ではたった1日で棟上げを完了させるというセキスイハイムの住宅(規模や条件により、複数日にまたがる場合があります)。その秘密を探るべく、「住まいの設計」の丸編集長が工場見学へ行ってみました!■ 家づくりの意識改革!セキスイハイムの工場見学丸編集長(以下、丸)今日はあったかハイムでお馴染みセキスイハイムの工場見学にきました。ご案内いただくのは、近藤志郎さんです。さっそくですが、御社ではユーザーに対し、定期的に工場見学のイベントを行われているようですね。近藤志郎さん(以下、近藤)はい、関東圏ではこちらの埼玉・蓮田工場を見学していただけます。月平均3回ほど開催しており、多いときは1回に1000人ほどのお客様をご案内し、今年は延べ3万人弱の方にご来場いただきました。当工場では生産ラインをご覧いただくほかに、ミュージアムや設備のショールーム、住宅展示棟も併設しており、併せてご案内しています。例えば大型台風クラスの暴風を体験できる実験棟では、セキスイハイムの屋根の強さをじかに確認することが可能(※工場稼働状況、気候条件等により開催されない場合があります)。さらに「セキスイハイムミュージアム」では地震の揺れを体験することができ、地震や台風などの災害から身を守る大切さなど、家づくりに対する考え方が変わる方も多くいらっしゃるんだとか!■ 家全体の性能をリアルに体感それでは、ミュージアムの中へ。入口は近未来の世界のようです。「セキスイハイムミュージアム」では、セキスイハイムの未来の暮らしを映像で見たり、「地震体験装置」、「快適エアリー」の体感などができます。丸興味深いのはやはり「地震の揺れ」でしょうか。(体験後)ひと口に地震の揺れといっても、揺れの大きさや揺れ方にこんなバリエーション? があるんですね。近藤東日本大震災レベルの揺れを再現しています。当社の住宅は、衝撃を吸収する「ボックスラーメン構造」を採用していますので、大きな揺れのあともサッシはゆがみにくく開け閉めもスムーズにできるんです。次に空気調整システム「快適エアリー」を見ていきましょう。丸いわゆる全室空調だからスイッチひとつで操作するのですね。エアコンだと、ひと部屋に一台ずつ設置しなくてはいけないけど、「快適エアリー」なら全室の温度をコントロールできる。その快適さの秘密は、この床下。エイリアンのお腹の中みたい(笑)。夏は涼しく、冬は暖かな空気を室内に送り込んでくれるという優れモノのこちら。最先端の省エネを体感できる「スマートハイム」のコーナーは、遊んで学べる空間が好評なんだとか!丸ゲーム感覚でソーラー発電を考えられる「ソーラーキャッチャー」、つい夢中になってしまいました。近藤「ソーラーキャッチャー」はお子さん向けにつくったのですが、大人の方にも楽しんでもらっています(笑)。1日で完了する棟上げの様子を見ることができたり(規模や条件により、複数日にまたがる場合があります)、「工場de おうちづくりゲーム」は、遊びながら生産ラインの工程を学ぶことができます。■ 圧巻の工場内部へ!家の構造材に触れてみようそれでは工場内を見ていきましょう。丸入り口を入って現れるのが、鉄骨の構造体。家の全貌がよく分かるし、見上げると圧巻ですね。近藤これが強靭な住宅をつくる「ボックスラーメン構造」です。複数のボックスを組み上げて1棟の住宅ができ上がります。当社の住宅は外装や断熱材の取り付けからキッチン等の設置まで、すべて工場内で行っているんですよ。”現場ではユニットを組み立てるだけ”というセキスイハイムの住宅は、建築途中で雨風にさらられないのは安心!棟上げは一日で完了しますが、雨天の場合は延期されるそう。工場内でつくるのも、1日でユニットを組み上げるのも、部材が濡れて品質が低下しないようにするためなのです。構造柱は100mm角で揺れに強い角型銅管を採用し(商品によっては120mm角を使用)、お客様のプランに合わせて最適な板厚を選択しています。試しに、9mm厚の構造柱を持ち上げてみると……、「お、おも~い。家が頑丈なのも納得です!」工場内では、床フレームの組み立ても見学可能。床小梁の鉄骨を45cm間隔で熟練工が溶接しています(※自動溶接ロボットを採用している工場もあります)。更に天井と床と柱を溶接で接合して強靭なユニットへ……。実物大の構造材を見て触れられる、なんて贅沢な工場見学なんでしょう!■ 徹底した品質管理体制がここに!工場内で生産するメリットはまだまだあります。近藤例えば、現場で天井を張る場合は、上向きで不安定な体勢となってしまいます。ですが工場では、天井面を下向きにして腰の高さで作業を行い、反転機で上下を戻すという方法を取っているのです。丸確かに、無理な体勢をとらないことで丁寧に作業ができそう!耐久・耐火性の高いオリジナル建材を採用している外壁は、重いパネルも機械を利用することで確実に施工しています。内壁・断熱材の取り付け後は、階段やキッチン、浴槽などの内装の設置に進みます。こちらももちろん、専任の作業者が正確に施工しています。1棟を完成させるにはなんと4,000品種15万点もの部材を使用するそうですが、セキスイハイムでは使用部材のすべてをコンピュータで一括管理し、使用ミスを防止しています。よって、年間約2300棟の生産が可能となり、現在は1日10棟強生産しています。ユニット単位で正確に組み立てられ、完成してからでは確認できない部分も綿密にチェック。最大250項目に及ぶ検査を認定検査員が実施しているんだとか!丸工場内はエアコンも効いていて快適な環境で作業をされているようです。ここまで厳しく管理されているから安定した品質を保てるんですね。またミュージアムでの体験も、高性能住宅はこのようなものなのかとつくづく納得させていただきました。いかがでしたか?住み心地を体感でき、構造材に触れ、安全性を確認することで、ただ家を建てるのではなく、”家と共に一生を生きていくこと”を気づかせてくれるセキスイハイムの工場見学。近隣の小学生にも見学を開放していたり、お客様自身の家の住まいの生産見学も実施しています。更に住宅設備ショールームでは、玄関ドア、外壁、キッチン、太陽光発電などの内装・設備を一堂に展示し、最新の設備を見ることができます。技術力×品質管理×検査=高品質、安心、そして家族を守る家の実現。セキスイハイムの工場見学に込められた“思い”を体感してみたくなりませんか?もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2018年12月号」を参考にしてみてくださいね。【取材協力】セキスイハイム蓮田工場埼玉県蓮田市大字黒浜3535工場見学はホームページから申し込みができます。撮影/林 紘輝(扶桑社)住まいの設計2018年12月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】「だから選びました!ハウスメーカーで建てたこだわりの詰まった家」 【第二特集】「毎日緑に触れられる幸せ…ガーデンハウスで暮らそう!」
2019年04月17日これは、筆者が2つ目に購入した住まいの一戸建てを売却したストーリーです。今回も、前回に続き、その一戸建てを購入した約12年前の経緯からお話します。■ 熱はどうにも止まらない?「一戸建て欲しい病」「階段や吹き抜け空間のある一戸建てに、大切な多くの雑貨たちと一緒に住み替えたい!」これが、私達が一戸建てがほしかった一番の理由でした。その他、他にもある数々の理由は前回の記事をご覧ください。物件探しの当初は、土地ばかり探して見ていました。デザイン性のある階段や、吹き抜け・ロフト等にも凝りたいので、その場合ゼロからプランニングする新築が適していると思ったからです。ucchie79 / PIXTA(ピクスタ)狭小住宅ばかり紹介した本も買い漁って、プランやコストを研究しました。■ 設定した条件4つ一戸建てを探すときに、私達が設定した条件は以下の4つでした。閑香 / PIXTA(ピクスタ)土地・建物合わせ2,000万円前半まで(←非常に厳しい)エリアは中央線を第一希望・第二希望で京王線と小田急線その3路線に接続する線も入れて、都心通勤可能な範囲床面積は55平米以上取れればよいhaku / PIXTA(ピクスタ)これら、4つの条件をもとに物件探しを始めたのですが、予想以上に難航してしまい……。■ 出会うのは難アリ物件ばかり!行き詰まる計画平日のうちにくまなく物件をピックアップしておき、休日に車で現地をまわる日々が続きます。駅から遠いテラスハウスの調査・左手前が当時の愛車もともと夫婦共に大の不動産・建築好きなので、物件を見に行くこと自体は苦になりません。しかし1,000万円前後の土地となると、何かしら難のある土地ばかり……例えば、駅から近いけど線路沿いや、道路に挟まれた中洲のような三角形だったり……。リフォーム前提に中古物件も見ましたが、住宅ローンが出にくいテラスハウスや、躯体だけの薄いビルなどばかりでした。こちらの予算に無理があるので、当然の話なんですけどね。少しでも買えそうであれば、多少の難は目をつぶって突き進もうとする筆者に対し、夫は、駅からの距離といった利便性のみならず、環境や雰囲気的な面で気になる点があると、GOサインを出しません。■ 最後の物件は出会いか?別れか?TATSU / PIXTA(ピクスタ)「買う」「買わない」で絶えず話し合っていると、お互い疲れも出始めてきます。そもそも「欲しい病」にかかっていたのは、私だけだったのです。突っ走っている自分が、どうやら夫に時間的にも精神的にも負担をかけてしまっている……。やはり計画に無理があった、ここは一旦延期する方が良いかとなりかけた矢先、それでも習性的にやっていた毎朝のネット検索で、昨日までは無かった新着物件が目に飛び込んできたのです。こ、これは!tomcat / PIXTA(ピクスタ)物件情報は町の不動産屋さんが出したごく簡単なもので、写真もありませんでした。しかし今まで多くを検索してきただけにこの物件、かなり希少と判断し、即座に情報元の不動産会社に電話をかけたのです。つづく
2019年04月14日素敵なお宅があると聞けば北海道から九州まで、どこへでも!フットワークの軽い『住まいの設計』編集長・丸(56)の取材こぼれ話や、男前なプライベートをチラ見せ!■ 3月はネコ祭!3月はネコ祭でした。こちらのお宅はリビングの吹き抜けにキャットウオークとネコ階段、地窓やハイサイドライトなど、ネコちゃんが退屈しない仕掛けを考えてあります。家の中はちょっと和モダンで、まったーりと過ごせそうな居心地のよさを感じるお宅でした。■ 猫鍋的なハンモック!?こちらのお宅は、リビング上部から階段側面の壁一面にネコ階段兼お昼寝コーナー、書斎の天井にもキャットウオークと猫鍋的なハンモックまでつくっていました。入ってはいけない個室以外はすべてネコドアでつがなっている、という徹底したネコちゃんの家。いろいろなネコ仕様のお宅を見てきましたが、天井に固定されたものは珍しいですね。■ 家中あちこち、いい感じ先日は滋賀のa.un建築設計事務所さんの自邸へ。中古住宅を購入し、のんびりリノベしながら暮らしています。昭和感溢れる台所、たまらん系ですね。リノベした部分はこんな感じ。家中あちこち、いい感じでした。
2019年04月14日Fさん夫妻が新築のため神奈川・海老名市内に購入したのは、通勤に便利な沿線の丘陵地にある敷地。傾斜地のうえ約26坪とコンパクトではあるものの、「土地よりも建物にお金をかけたい」と購入を決めました。「敷地は狭いけれど、広がりのある居住空間に」というリクエストに、建築家の山縣洋さんが提案したのは各階の異なるコーナーを大胆に削り取ったユニークな3階建てのプラン。各階に設けられたテラスや吹き抜けから光と風と緑を贅沢に楽しめる、コンパクトながら広がりのある住まいが実現しました。■ コーナーに挿入された外部空間が室内と一体にコンパクトな正方形に近い敷地に建つ建物。ベースはシンプルな直方体ですが、いくつかのコーナーを大胆に削り取り、そこにテラスなどの外部空間を差し込んだユニークなプランを採用しました。その結果、パズルのピースがところどころ欠けているような独創的な外観になっています。1階は道路に面した北側の角を大きく切り取り、駐車場と玄関ポーチに。そして2階LDKは、朝日が入る東側にテラスを設けました。テラスの対角には吹き抜けの階段室があるため視線が外に伸びて、コンパクトながら開放感は抜群。室内にいながらにして光と風、借景の緑を満喫できます。寝室を配した3階は、眺めのいい北と南のコーナーにテラスをレイアウト。「傾斜地なので、近隣と視線が合わないのが気に入っています。3階北側のテラスからはお隣の桜が見えるので、春にはお花見を楽しませてもらっています」と妻。借景の緑も眺められ、朝は森の中で目覚めたように感じるのだそう。コーナーを削ってしまうと内部空間が狭くなるのでは?と思いますが、設計を手がけた山縣さんは「外部空間を内部と一体化させることで、より広がりの感じられる居住空間になっています」と話します。■ 吹き抜けの階段が3フロアを緩やかにつなぐコンパクトな空間に変化をもたらしているのが、美しいフォルムの折り返し階段です。公園に面した西側に階段を配置しているので、大きな窓から豊かな緑を眺めながら上り下りできます。踊り場も広く、ゆとりを感じさせる設計。オープンな吹き抜けの階段室が3フロアを緩やかにつなぎ、家族の声や気配も伝えてくれます。1階の玄関ホールには、二人並んで歩ける広い階段室。建物はコンパクトでも、室内は変化に富んでいます。■ フロアごとに機能を振り分けて暮らしやすく限られた敷地を活用するため、3階建てを選択したF邸。1階に半分をファミリークロゼットとして使っている予備室とバスルーム、2階にLDK、3階には寝室を配置しています。生活の中心は2階で、お風呂や着替え、洗濯は1階で完結し、3階は寝室のみ。各フロアの役割が決まっているため上下階を何度も行き来することはなく、意外なほど暮らしやすいのだそう。1階のバスルーム隣には、緑を配したプライベートなバスコートをつくりました。バスルームの窓を開ければ風が吹き抜け、視線を気にせずくつろげます。洗面室とトイレの間には、洗濯物を畳んだりお風呂上がりにくつろいだりとフレキシブルに活躍する家事室を設け、棚やベンチの下に下着などを収納できるように。どのフロアにいても、光と風と緑を楽しめる工夫を凝らしたプラン。26坪の面積以上の広がりを感じる、心地よい住まいでした。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2017年11-12月号」を参考にしてみてくださいね。設計/山縣 洋(山縣洋建築設計事務所)撮影/目黒伸宜
2019年04月14日結婚後の数年間、東京都心の賃貸マンションやテラスハウスに暮らしていた鈴木さん夫妻ですが、子育てをしていく中で、長野・飯綱高原へ居を構え、引っ越す決断をしました。そのきっかけはなんだったのでしょうか?移住後のよかった点、大変な点なども含め、鈴木さん家族の高原での暮らしをお聞きしました。■ 長男の小学校入学を機に、東京から長野へ東京で自主保育に参加して、長男をのびのび育てていた妻の洋子さんですが、公立小学校への入学に迷いを感じていたといいます。そこで、長野市の実家から近い飯綱の私立学校を見学。「子ども自身が考えることを大切にする学校で、子どもたちの表情がキラキラしていました。ここで子どもを学ばせたいと直感しました」。突然の提案に驚いた夫の貴詞さんでしたが、見学してその考えに共感。東京で家賃のために働くような日々、子どもの声で近隣からひんぱんに苦情がくる環境を変えたいとも感じていました。妻の実家が市内にあることも背中を押したといいます。早速、地元の不動産会社2社に相談し、リノベーション前提で中古の一軒家を探します。自分たちが魅力を感じる場所、物件をと探しましたがなかなかピンとくるものに出会えず難航したそうです。そうしてようやく見つけたのは、長野駅から車で30分、標高1100mの飯綱高原の木立の奥に建つ、築50年以上の山荘でした。■ 音楽家が暮らしていた高原の小さな山荘をリノベ音楽家のオーナーが夏を過ごしていたというその山荘……。「お化け屋敷と噂されるほどボロボロの状態でした。しかし、梁が家型に連続する美しい室内を見たとき『ここしかない』と感じたんです」(夫)大きく手を加えたのは、快適に暮らすための温熱環境。冬の飯綱は積雪量こそ1m程度ですが、気温はマイナス15℃まで下がります。もとの建物はほぼ無断熱だったため、屋根と壁、床に断熱材を隙間なく充填しました。さらに「少ないエネルギーで暮らしたい」と、なんと長男と洋子さんで小さなソーラー発電装置を自作。これが功を奏し、クーラーいらずな気候もあって今年の夏は電気代がほとんどかからなかったといいます。リノベーションした住まいは上下階が吹き抜けで大らかにつながっています。冬は薪ストーブ1台の輻射熱で、家全体がじんわり暖まるそうです。他には、ロフトの配置を変更。家型に連続する梁の美しさを見せるためで、さらに視線が奥に抜けることで面積以上の広がりを感じさせます。薪ストーブも空間に合わせて細長い形を選びました。古い梁や木材を見せるため、屋根の断熱材は屋外側に充填しました。南側は窓を大きくし、光いっぱいの空間に。365日ずっと自然の変化を感じられて、家にいながらキャンプをしているよう。存在感のある既存の梁は、DIYで軽やかな白に塗装したそうです。ロフト北側は長男のスペースに。南側は夫妻の寝室と長女のスペースに。傾斜する屋根が山小屋のようで、こもる雰囲気が心地よさそうです。ロフトの一角には長男のドラムセットもあります。■ 人のつながりが濃い地域で、仕事も暮らしも順調!移住で心配なのは仕事ですが、鈴木さん夫妻の場合はどうしたのでしょうか。建築家として独立していた貴詞さんは、次のように話してくれました。「ちょうど仕事がひと段落していて、動くにはいいタイミングでした。長野市はリノベーションで全国的に注目されるエリアです。界隈の人たちとつながることで設計はもちろん、街づくりなど東京では縁がなかった仕事も始まりました」。移住後は市内のシェアオフィスに入居。そこを拠点に仕事の幅が広がったといいます。一方、洋子さんはお菓子作家として、東京にいた頃から植物性材料を使った手作り菓子を知人に販売していました。移住後も人伝いでカフェに卸すことがトントン拍子に決まり、雑貨店やイベントでも販売するようになったそうです。お菓子づくり専用の厨房は食品衛生法に準拠。家族の姿が見えるようガラスの間仕切りを設置しました。通信販売も始め、リビング横の厨房で菓子づくりに励む日々です。プライベートキッチンは別にあり、家族で囲んで作業できる広いペニンシュラ型。吊り戸棚で収納を確保しています。夫妻共に仕事はとても順調そうです。ところで地域活動はどんなものがあるのでしょう?「暮らすうちにここが子どもたちのふるさとになればと思い始めました。地域活動のひとつに、この間は子どもたちを集めて鳥の巣箱をつくりました。僕が設計して、野鳥に詳しい人に鳥が来る場所を教えてもらって」と夫。この地区は移住者が多く、面倒なルールは皆無だったそう。「地方はコミュニティが小さいので、横のつながりが濃いのが都会と違うことのひとつ。そうした人付き合いをうまく乗りこなせれば、楽しく暮らせると思いますよ」。薪づくりに必須のチェーンソーの使い方は、林業に携わる学校の父親仲間が教えてくれました。買い物はネット通販や宅配でまかなえるし、市街地まで車で30分なので不便はないとのこと。「悪いことは、雪や突風による倒木で予想以上に停電が多かったこと! ソーラー発電に助けられていますね」と妻。「暖房の熱源は薪だし、近くに湧き水もある。ライフラインが途絶えても生きていけるくらいです(笑)」。庭に出れば春は山菜、秋はキノコと食材も豊か。身の回りにあるもので工夫する豊かな暮らしが、生きる力を育みます。兄妹もきっと大らかに、感受性豊かに育っていくことでしょう。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2018年12月号」を参考にしてみてくださいね。スズケン一級建築士事務所〒380-0831 長野県長野市東町207-1 KANEMATSU050・5534・8688お菓子のマド乳製品・卵・白砂糖を使わない「体にやさしく、ちゃんとおいしいお菓子」を販売。通信販売もあり。マクロビオティック料理教室も不定期で開催。撮影/山田耕司(扶桑社)住まいの設計2018年12月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】「だから選びました!ハウスメーカーで建てたこだわりの詰まった家」 【第二特集】「毎日緑に触れられる幸せ…ガーデンハウスで暮らそう!」
2019年04月14日日刊Sumaiの運営のほか、『住まいの設計』『リライフプラス』の撮影で年間70件以上のお宅撮影に飛び回る編集部・君島(47)の取材こぼれ話や、うっかり母さんなプライベートをチラ見せ!■ 20代シングル女子のお宅にドキドキ…先日は品川方面にて、お宅撮影が2軒ありました。午前の部は20代女子シングルのお宅。なんかドキドキしちゃいました。こちらの素敵な食器棚はお祖母様から譲り受けたものだそうです。いまお洋服とかもそういうの流行ってるそうですからね、逆にオシャレですよね。LDKの入り口に洗面コーナーがあるのも良い感じ。モダンな柄のタイルにも注目!です。■ セイロを使いこなす!デキる男子のキッチン午後の部も、同じ品川区内にて。カフェ?お料理教室?と思ってしまいそうですが、男性シングルのお宅なんです。この日は広報担当さんもスタッフも全員女子(年齢差はともかく)ということもあり、時折黄色い声?も洩れ聞こえるくらいテンション高めの撮影でした。キッチンだけでなく、食器や家電、調理器具も超充実。ちなみにお施主さんの最近のイチオシはセイロ、とのこと。デキる男子って感じですね〜コンクリート現し?塗装?と思ってしまう寝室のクロスにも注目です!■ TOKYO リノベーションミュージアムが汐留にオープン!4月13日(土)TOKYO リノベーションミュージアムが汐留にオープン!ということで、記者発表会に行って来ました。ムロツヨシさん、石田ゆり子さんによるトークセッションも。ゆり子さんが登場した瞬間、それまで黙々とメモしたり入力したりしてた男性たちのテンションが上がったように感じました。とってもお美しかったです!リノベ関連の本や雑誌がたくさん見られるコーナーもあり、私が担当した『マンションリノベアイデアブック Best48 』も発見。ありがたや〜リノベーションをテーマとしたトークセッションでは、お二人が好きなインテリア、理想の間取りについてのお話聞くことができましたので、ぜひ記事をご覧くださいね!
2019年04月13日千葉県茂原市の市街から少し離れた県道沿いにある「コーヒーくろねこ舎」。東京から移住した今野さん夫妻が営業しているブックカフェです。古民家専門の不動産サイトで物件を見つけ、夫がDIYでリノベして、夢だったカフェをオープンさせました。素朴であたたか、そんな空気に包まれるやさしい空間です。■ 田舎暮らしに求める生活目的を持つ夫の博之さんは山形出身で、実家に帰るたびに自然に囲まれた環境のよさを再確認していました。そして妻の素子さんの夢はカフェ経営。介護士として働く博之さんは「自分の仕事をベースに妻の夢をかなえるには、東京でなくてもいいのでは」と移住を決意します。夫妻は、東京近郊で古民家を探す中、千葉県にある古民家専門の不動産サイトを発見。そのサイトの主宰者も移住者であり、田舎暮らし希望者を対象にした古民家交流会を開催していました。そこで、さっそく交流会に参加し、先輩移住者さんたちの生の声を聞きます。「目的がしっかりしていた方がより田舎暮らしが楽しめる、コミュニティやご近所さんとの付き合い方とかとても勉強になりました」と素子さん。こうして自分たちが田舎暮らしに求める生活目的をしっかりと固めました。「古民家で暮らしながらカフェを経営したい」「敷地内で菜園をしたい」という想いです。……手に入れたのは、瓦屋根の日本家屋。築年数は経っていましたが、ご近所の宮大工が建てた建物であり、躯体はしっかりとしていて雨漏りなどもありません。庭+古民家+カフェという条件にぴったりな理想の物件でした。■ 夫がDIYで古民家カフェにリノベ今野さん夫妻がこだわったのは、自分たちの力で店づくりをすること。博之さんは仕事をしながら床の張り替え、壁塗りなどDIY リノベを実践しました。どのように改装をしたのか、少しご紹介しましょう。和室があった場所は畳をはがし、杉のフローリングに張り替えました。ここは大きな窓からのんびりとした眺めを楽しめる場所ですね。ハーブなどが自生している菜園が見えます。カフェカウンターは元々あった引き戸を活用しました。既存の床の間は、本やグリーンを飾るスペースに。浴室はレトロなタイルをそのまま生かしながら、浴槽を取り除いて小物をディスプレイ。カフェでイベントを開催する際には、スタッフのバックヤードとして活用しているそうです。カフェの玄関は、既存のケヤキの床をそのまま生かしました。テーブルや椅子などのインテリアはどうしたのでしょう?小学校で使われていた勉強机、秋田の温泉街で偶然拾ったテーブルなどをリメイクして活用しているそうです。テーブルと椅子はすべて異なるデザインなのが楽しいですね。どこに座るか選びたくなります。照明はシンプルな裸電球を使い、昭和の雰囲気を生かしているとのこと。知り合いや友人からもらった花やグリーンは、ドライにして店内に飾っています。銀座の老舗コーヒー店で働きながら焙煎技術を習得した素子さん。こちらに来てからはコーヒー屋台を出店し、カフェオープンの準備を着々と進め、3年かけて「コーヒーくろねこ舎」をオープンしました。■ 地元を活性化させるコミュニティの一員に「町のコーヒー屋として一生ここで暮らしたい」と話す素子さん。この地を移住先に選んだきっかけは?「ラジオ番組で、東京から千葉県いすみ市に移住した人の話を聞いたことがきっかけです。夫は、カフェ&宿泊施設『ブラウンズフィールド』で2週間の泊まり込み体験を経て、千葉県の住みやすさを実感しました」と素子さん。なるほど。実際に暮らしてみないと分からないこともありますものね。そして、移住生活で大切にしているのが、ご近所やコミュニティとの関係だそうです。博之さんは地元の消防団に入ったり、お祭りに参加したりしているそうです。素子さんは、様々なイベントでのコーヒー屋台は現在でも積極的に出店して、地元を活性化させるコミュニティの一員として活動。田舎暮らしには困ることもありそうですが……?「豪雨による倒木で道が寸断されて町に出られない」などの予期せぬことが起こったりするそうです。“田舎あるあるトラブル”に要注意です。でも、よいことの方がたくさん!「料理を通して素材のこと、農園の方々のことを紹介する機会もあり、カフェが“つながりの場” にもなるといううれしさがあります」野菜や果物のおいしさを改めて感じたり、自分と似た感覚を持つ人たちとのつながりが広がったりして、東京では得られなかったものが日々増えています。ところでカフェのオススメですが、やはり、時間をかけて丁寧にドリップするこだわりのコーヒーと新鮮な地元の有機野菜をふんだんに用いた数々の料理!夢を実現し、地元のコミュニティに参加し、自然に包まれてスローライフを楽しむ今野さん夫妻。やってみたいこともまだまだあります。「自生しているスペアミントやタイムなどのハーブ類はあるのですが、もっとちゃんとした菜園をやりたいと思っています」と、さらなる想いを語ってくれました。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2019年2月号」を参考にしてみてくださいね。コーヒーくろねこ舎〒297-0044 千葉県茂原市台田327-1080・4403・0319自家焙煎のコーヒー、手づくり料理とスイーツを提供。不定期営業のため開店日時は要問撮影/山田耕司(扶桑社)住まいの設計2018年12月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】「猫だってハッピーにしてほしい!猫と一緒に暮らすための家」 【第二特集】「自分らしいインテリアと暮らしています」
2019年04月09日素敵なお宅があると聞けば北海道から九州まで、どこへでも!フットワークの軽い『住まいの設計』編集長・丸(56)の取材こぼれ話や、男前なプライベートをチラ見せ!■ 擁壁から飛び出してくる坊や先日取材にお邪魔した滋賀県で飛び出し坊やに遭遇。坊や発祥の地は、確か滋賀県だったかと思います。この坊やは擁壁から飛び出してくる想定になっているのが、ちょっと笑えました。翌日の京都取材の折にも、市内で飛び出し坊やに遭遇。結構ビビットな配色の坊やです。なんかこっちの坊やの方がプロトタイプに見えますが。■ ちょっと、住んでもいいかな?滋賀県内の某スーパーにて。生紅ずわいがに、かわはぎ、ほうぼう。いずれも東京あたりじゃ入手しにくいから高級魚枠に入ってるものばかり。が、この価格!安っ!ちょっと、住んでもいいかな?と思いました。可愛いお嬢さんたちがお手伝い『住まいの設計4月号』絶賛発売中です!可愛いお嬢さんたちがお手伝いしてる姿にキュンときますね。家好き芸人・アンガールズ田中さんの連載「建築家の自邸探訪」、双子のオネエタレントとして人気の広海・深海さんの「住宅展示場さんぽ」も見応えあります。
2019年04月07日日刊Sumaiの運営のほか、『住まいの設計』『リライフプラス』の撮影で年間70件以上のお宅撮影に飛び回る編集部・君島(47)の取材こぼれ話や、うっかり母さんなプライベートをチラ見せ!■ 天童木工さんの東京ショールームへ!天童木工さんの東京ショールームにて、リライフプラスの取材でした。めちゃめちゃ見ごたえあります〜有名なバタフライスツールは、「支え合っている」デザインであることから、結婚祝いとしても人気だそうです。坂倉準三さんの設計によるビルも渋カッコいいのです。しかも会社がご近所で、浜松町にあるので、勝手に親近感を感じています。白いツナギで現れるあの収納王子さんの連載ページでの掲載になります。6月売りでまだ少し先ですが、お楽しみに〜『リライフプラスvol.32』絶賛発売中です!『relife+(リライフプラス)vol.32』絶賛発売中です。日刊Sumaiで【良品計画元社員のリノベ日記】を連載中のyutamumさんのご自宅も取材させていただきました。今回初めて撮影をお願いした小川尚寛さんの写真もすてきなので、ぜひ誌面でご覧ください!
2019年04月06日住宅・設備関連会社では、製品を生産・販売するだけでなく、ギャラリーや美術館を運営している会社があるのをご存じですか?今回は東京・京橋にあるLIXILギャラリーに伺って、その活動内容や意図について聞いてみました。■ 誰もが触れやすいLIXILギャラリー丸編集長(以下、丸)今日は銀座にあるLIXILギャラリーにやってきました。様々な企業が文化芸術活動やそのサポートを行っていますが、LIXILさんではずいぶん古くからやってらっしゃいますよね。ご案内いただくのは館長の大橋さんと展覧会担当の筧さんです。大橋恵美さん(以下、大橋)銀座にINAXギャラリーとしてオープンしたのが1981年ですので、もう37年になりますね。こちらでは3つのギャラリースペースに分けられており、常時3つの展覧会を開催しています。ギャラリー訪問時の企画展は実業家の平瀬與一郎をはじめとする明治期以降の研究者やコレクター10人による、貝人(かいじん)コレクションの展示が。どちらかというとニッチなテーマが多いLIXILギャラリーの巡回企画展。建築・デザインとその周辺から今までにない新たな切り口を見つけ、企画に発展させているそう。例えば「貝」は、古代から私たちの生活に密着し、装飾品、お金、建築資材などに使われおり、実は身近な存在。そんな貝の世界の魅力を学術的でもなく、一般の人にも触れやすいよう展示の仕方も工夫されています。本来研究室にある貴重な貝たちを貸し出してもらえるのは、INAXの時代から積み重ねてきた信頼とネットワークがあるからこそ。現在は、「吉田謙吉と12坪の家-劇的空間の秘密-」を開催中(2019年5月25日まで)。舞台美術を中心に考現学採集、装幀、文筆業など多彩なジャンルで活躍した吉田謙吉が、52歳の時に東京・港区に建てた12坪の家の魅力について、さまざまな展示物や模型をもとに紹介していくものです。企画展ごと作られているブックレットは160数冊にものぼり、バックナンバーは一般の書店やアマゾンでも購入可能なんだとか。椅子に座ってゆっくり読めるので、飲み物片手にギャラリーで何時間でも過ごせそうです。■ 4人のクリエイターによる「クリエイション未来展」大橋次はギャラリー2です。2014年にスタートした新しい企画「クリエイションの未来展」は、建築家の伊東豊雄さん、隈研吾さん、アートディレクターの清水敏男さん、金工作家の宮田亮平さんの4人のクリエイターを監修者に迎え、それぞれ3か月の単位で毎年1回ずつ展覧会を開催しています。訪問時は伊東豊雄さんの「聖地・大三島を護る=創る」が開催されていました。伊東豊雄さんは瀬戸内海の大三島で日本の伝統文化をもう一度よみがえらせようという活動をされています。企画展では建築予定のオーベルジュの敷地周辺模型や、 大三島に暮らす7人のドキュメンタリーが展示されていました。丸建造物とはまた違った、人や暮らしといったソフトの部分での取り組みをしているんですね。伊東豊雄さんは市井の人々寄りの方なのかもしれません。特に大三島の取り組みはお金もかかっていなさそうで身近な感じがします。■ 贅沢な展示にうっとり!大橋それではギャラリー3へどうぞ。こちらではやきもの展を開催しています。丸美しいやきものですね。こうしたやきものや作家さんの選定はどなたがされているんですか?大橋日本陶磁協会理事の森孝一さんがやってくださっています。作品は、普通はガラスケースで覆っていることが多いかと思いますが、こちらではじかに観ていただけるのが魅力のひとつかと思います。開催されていたのは、伊藤秀人展「青瓷 釉の力」(2018年6月で終了)。直径約60㎝の大鉢3点と茶道具の茶碗1点がゆったりと展示され、近くでディテールまでじっくり観られるのはとっても贅沢!■ 私たちの意識にも訴えかける企業の文化・芸術活動丸昨今では企業の生産部門に対する文化事業の存在意義と費用対効果なんかをシビアに測っていたりするんではないかと思うんですが……。大橋LIXILはトイレなどをつくる会社ですので、「ものをつくる」ということが基本にあります。こうした活動もその一環として、幅広く捉えています。やきものの街「常滑」には「INAXライブミュージアム」も。”光るどろだんご作り体験”や”世界のタイル博物館”の常設展示など、体験・体感型ミュージアムであるこちらの切り口も大変興味深く6つの館を散策することでじっくりと土とやきものの世界に触れることができます。いかがでしたか?誰もが知っている有名な企業でも、その”理念”まで知っている人は少ないはず。企業の文化・芸術活動が活発なこの現代、それらに意識的に目を向けることで企業理念を感じ取り、私たち消費者の”身の回りのモノを選ぶ意識”にもいい影響を与えてくれそうですね。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2018年9月号」を参考にしてみてくださいね。【取材協力】LIXIL ギャラリー東京都中央区京橋3-6-18東京建物京橋ビル LIXIL:GINZA2F開館時間/ 10:00~18:00観覧料/無料休館日/水、年末年始、夏季(8/11~15、26)03・5250・6530撮影/林 紘輝(扶桑社)画像提供/LIXIL巻頭特集は「木の家、自然素材の家は居心地がいいんです。」。豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】日本人なら知っています。木の家、自洗素材の家は居心地がいいんです。 【第二特集】犬が暮らしやすい家は、人も暮らしやすいわんこと暮らすなら、こんな家!
2019年04月02日ログハウスなど、個性的な木の家を提供する「BESS(ベス)」は、「展示場」という呼称を「LOGWAY(ログウェイ)」に改めました。「LOGWAY」にはそこで活躍する「LOGWAYコーチャー」なるものが存在するそう。一体どんな場所で、コーチャーとは何なのでしょうか?2018年4月にオープンした、JR昭島駅から徒歩8分の立地「LOGWAY BESS(ログウェイベス) 多摩」へ「住まいの設計」の丸編集長が行ってみました。■ まるで公園!家族みんなが楽しめるLOGWAY(ログウェイ)丸編集長(以下丸)今日は「LOGWAY BESS(ログウェイベス) 多摩」にやってきました。約900坪の敷地に4棟の建物と2棟のログ小屋が建っていて、公園のようです。ご案内いただくのは鈴木良紀さんです。よろしくお願いします。鈴木良紀さん(以下鈴木)今日はよろしくお願いします。丸代官山や藤沢など、全国に御社の展示場はあるわけですが、こちらはこれまでとコンセプトが違うように思われるのですが……。鈴木BESSの「展示場」と呼んでいたものを、「LOGWAY」と名称を変えました。BESSの家を建ててくださったオーナーさんを交えた場が「LOGWAY」です。そのオーナーさんたちを「LOGWAYコーチャー」と呼び、これから家を建てたいという方にアドバイスをするシステムをつくったのです。普通家を建て終わったら展示場に来ることはありませんよね。しかし、ここでは家を建てた人がコーチャーとなり、何度も来ることができ、遊べる展示場になっているから面白い!丸自分たちの暮らしに満足しているから、SNSなどへの発信力も高い。それを見た人たちが、「私もあーゆう暮らしがしてみたいな」なんて思うわけですよね。“自分流”アレンジが楽しめる、と人気の「ワンダーデバイス」、実際に見てみると男前な外観にうっとり!内観は、くらし+遊びが一体の自由な空間となっています。ログハウスに欠かせない、人気アイテムの薪ストーブも「LOGWAY」で体感!炎を眺めているだけで、忙しい日常に”ほっと一息”の時間が生まれそう。丸メーカーの営業マンが自社の商品を勧めるよりも、コーチャーという“お客さん”が良さを伝えてくれると、訪れた人は、より”いいね!”を感じやすいですよね。鈴木BESSの拠点で活動をしてくれるコーチャーはすべてボランティアなんです。様々なイベントを通して、購入を検討している方たちの家のマッチングをお手伝いしています。■ 家を買いたい人×コーチャーの交流が熱い!“部活動”とは?気になるコーチャーによるマッチングイベント。この日は屋外でのカレー作りが開催されていました。鈴木赤いエプロンをしている方がコーチャーです。ログの何がいいのか?10年経つとどうなるのか?など、生の声をぜひ聞いてください。丸BESSの場合は、「こんな人たちに買ってもらいたい」というイメージがあるんじゃないですか?たとえマーケットを狭めても、お客さんがお客さんを連れてくるといった好循環ができ上がっている感じがしますね。見る人はBESSにも当然興味があるんだけど、そこに住んでいる人にも興味があって、自然と引き込まれて、結果この家に住みたいってなるんじゃないかな。鈴木私たちは、暮らし方を提案しているので、箱はベーシックで飽きのこないデザインにしています。そういうものから、コーチャーのリアルな声をLOGWAYという場で発信し、全国に広めるというのは他社が真似できないところなのかなと思いますね。心強すぎる、コーチャーたち。コーチャー希望には多くの応募が寄せられるんだとか。住んで半年以上経った方を条件とし、DIY部、外ごはん部、庭づくり部等の部活動があり、それを得意とするコーチャーが担当するそう。DIYクラフト部などで実際に使用しているLOG小屋「イマーゴ」。「イマーゴ」外観を見てみると、確かにこれは自然と趣味に没頭したくなる気持ちが湧いてきます!家族ぐるみで部活動をする、こんな幸せってないかも!?■ コーチャーは暮らしを面白くするプロ丸先ほどお話を伺ったコーチャーさんは57歳。若い夫婦だけでなく、シニアにも人気なんですよね。薪ストーブも設置されたそうですが、その手間まで楽しんでいる様子が伝わってきました。鈴木年齢層は幅広いですね。小さなお子さんにいろんなことを体験させてあげたいということで、家族で参加される方も多いですよ。ブランコに乗ったり、木登りしたり、薪割りを体験したり。気軽な気持ちで遊びに来ていただきたいですね。確かに、この広大な敷地にいれば大人も自然と木登りしたくなる!野菜を自分で収穫してその場で食べる、現代っ子にとってはなんとも貴重な体験ができちゃいます!他にも石のかまどでワイルドに火を焚いたり、フルーツウォーターづくりなど盛りだくさん!イベントや部活動を通して、新たな”好き”を発見できそう。丸ログハウスって聞くと、“別荘”ってイメージしがちなんだけど、一般の住宅としてどこでも建てられるんですよね。耐震性や気密性などの住宅としての骨格はしっかりしていますが、至れり尽せりではない分、手もかかる。薪ストーブなんかはメンテナンスも簡単ではないですしね。多分、不便なことまで含めて、その生活をあえて楽しむのも魅力のひとつなのかな。面白がって暮らすことへの適性を試されているって感じですね。いかがでしたか?家づくりを成功させる近道の基本、それはオーナーの生の声を聞くこと。しかしBESSのコーチャーは、ただ質問に答えるのではなく、部活動や趣味を通して自分たちから積極的に”外へ”働きかけているところに説得力を感じます。まさに暮らしを面白くするプロ!外遊びをしながら面倒見のいいコーチャーと家づくりの話をすることで、あなたも理想の暮らしが見つけられるかもしれませんね。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2018年10月号」を参考にしてみてくださいね。【取材協力】LOGWAY BESS 多摩■住所東京都昭島市拝島町3993番1■営業時間10:00~18:00■定休日水・木(祝日は営業)■TEL042・500・4600撮影/難波雄史(扶桑社)住まいの設計2018年10月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】編集部がオススメ!あなたの「好き」を実現する家、教えます。 【第二特集】使いやすい。片付けしやすい。楽しい。そんなキッチンと暮らしませんか?
2019年04月01日いろりのようなダイニング!?露天風呂のようなバスルーム!?これまでと違ったコンセプトの設備機器が、パナソニックより新発売されました。そこには、どんな提案があるのかを、「住まいの設計」の丸編集長が興味津々でショウルームを訪ねてみました。■ 「いろり」みたいに人が集まる仕掛けのあるキッチン丸編集長(以下、丸)パナソニック リビング ショウルーム 東京には、これまでの開発コンセプトとはひと味違った商品があるとのこと。ご案内いただくのはショウルームアドバイザーの久保木美優さんです。今日はよろしくお願いします。久保木美優さん(以下、久保木)ようこそいらっしゃいました。丸こちらは「いろりダイニング」ですね。なんか懐かしいネーミングですね。どんな意味でつけられたのですか?久保木昔よく見られたいろりをイメージして、みんなが集まる場所になるように設計しました。テーブルにIHコンロがあるので、調理しながら食事ができるようになっています。普段使いができるダイニングテーブルも並びにございますので、用途に合わせて使い分けができます。また「いろりダイニング」は、3方向から使えるシンクや両側から操作ができるIHコンロなどによって、みんなでキッチンを囲んで作業をしやすくなっています。また、静音レンジフードで会話を妨げない工夫がされているのも嬉しいですね。丸どんな方が興味を持たれるんですか?久保木ふたり暮らしのご夫婦、共働きのご夫婦などが多いですね。丸まさに共働きの夫婦には理想的かもしれないですね。久保木後片付けでも、シンクは3方から作業ができるので、手伝いやすくなっています。丸それはいいですよね。どこに立ってもいいし、複数で同時にシンクを使えるのもとても便利だと思います。あと、こういうキッチンを入れたら、1人で作りながら食べたり、夫婦で楽しむのもいいんだけど、やっぱり人を呼びたくなりますよね。久保木鍋の大きさにもよりますが4つまで置くことができますし、IHコンロのスイッチはテーブルの両側にあるので、どちらに座っても操作ができるんです。丸メイン料理プラス、熱燗なんかもテーブルでできるなんていいですね~(笑)。あと、IHコンロはその部分だけ温めて鍋に接していないところは熱くならないから、温かい料理も冷たい料理もベターな状態で食べられるのはすごく宴会向きなんじゃないですかね。ノック2回で自動フルオープンの食洗機。手が汚れているときにも便利■ お姫さま気分に浸って美人になる!次に「サロンア・ラ・メゾン」を見る丸編集長。まるでお姫さまコーナーのよう。さっそく、このコンセプトを聞いてみると……。久保木今までメイク、トータルコーディネート、スキンケア、ボディケア、リラックスの美容行為は、洗面室や寝室、リビングなどあちらこちらで行なっている人が多かったようです。これらをひとつの場所で落ち着いてできるよう、間取りとしてひとつにまとめました。美容家電などもまとめられるこうした部屋をクローゼットの隣につくることで朝の身支度もスムーズにできます。丸洗面室の隣に設けるのかと思っていたんですが違うんですね。久保木はい、寝室の一角に設けられた、女性が望むプライベート空間ですね。丸なるほど。お肌のケアをしたりネイルをしたり、長時間くつろげるパウダールームなんですね。クロゼットがそばにあるから、身支度もスピーディですよねえ。久保木フットケア専用台もあり、ベディキュアをしたり、マッサージをするにも便利です。丸あと、これ! タッチレスで点灯ができるという……。久保木点灯と消灯だけでなく、使い勝手に合わせて光を変えられます。お出かけ時のメイクは自然な太陽光に近い色で、夜はリラックスできる温かみのある光などに。明るさも調節できます。丸至れり尽くせりだわ~。子どもが巣立ったあとに、空いた部屋をこんなスペースにリフォームしたら世の奥さま方は大喜びかもしれませんね。■ 家にいながら温泉気分最後はバスルーム。まるで露天風呂のようなイメージです。久保木「涼やかな風」がテーマになっていて、露天風呂に入っているかのような気分を味わえますよ。外の空気を吸い込み、その空気が浴室内にそよ風のように流れるんです。壁や天井に映る、ゆらぐ水紋を眺めてリラックス。全身うるおいケアもできる「オイ ルヴェール酸素美泡湯」を搭載丸1/fゆらぎで、より自然な風の流れを再現できるという技術ですね。今は窓のない浴室も多いから、人工的に風を起こすというのは、意外に今までなかった発想かもしれないですね。久保木ええ、初のご提案ですね。そして、もうひとつのポイントに、月明かりのような照明があります。明かりでも露天風呂のような雰囲気を感じることができます。丸あら、この暗さがリラックスできるというわけですね。ゆらぐ水面が天井に映っている!久保木月明かりが湯船に反射しているイメージですね。丸光のゆらぎを見て、音楽を聴いて、モイスチャー効果のある「美泡湯」に入って、確かに温泉に来たような気分になりますね。休日なんか昼風呂に入ったら、外に出たくなくなりそう。それはそれで危険ですね(笑)。天井には高出力スピーカーが備えられ(写真手前)、360度音が広がる。湯船に長く入っているのは苦手だけど、これなら平気そう!ただ料理をする、ただお風呂に入る、ただ化粧をしケアをするということでなく、これらの時間をどのように充足したものにするか……。1日の中で必ず過ごす時間だからこそ、豊かに心地よく過ごせれば、気持ちの満たされ度が違ってきます。皆さんも、好きな場所でそのこだわりを実現してみてはいかがでしょうか?【取材協力】パナソニックリビング ショウルーム 東京東京都港区東新橋1-5-1開館時間/ 10:00 ~ 17:00休館日/水(祝日は開館)、夏季、年末年始03・6218・0010今回紹介する商品は地下1階にあります。撮影/難波雄史(扶桑社)画像提供/パナソニック エコソリューションズ社住まいの設計2018年5-6月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】「あなたはどんなスタイルがお好み? 自分らしいキッチン&くつろぎのバスルーム」 【第二特集】「HOUSE WITH SMALL SHOP 小さな店のある暮らし」
2019年03月31日素敵なお宅があると聞けば北海道から九州まで、どこへでも!フットワークの軽い『住まいの設計』編集長・丸(56)の取材こぼれ話や、男前なプライベートをチラ見せ!■ ドーベルマンとミニチュアピンシャーのいるお宅へ京都にて、お宅撮影がありました。ドーベルマンちゃんとミニチュアピンシャー2匹と暮らすお宅です。こちらは中庭を眺めるミニピンちゃん。こちらはコルビュジエのLCソファでくつろぐドーベルマンちゃん。ハードな仕上げの空間+LC+ドーベルマン。なんというかハマり過ぎてます。こちらはドーベルマンちゃんのバックスタイル。どちらかというと↓のカテゴリに近いのでは?■ 京都御所をぷらぷらと京都御所をぷらぷらしておりましたら、建礼門前に何やら獣道が。これ、自転車道なのですね。玉砂利敷きの道はズルッといきますからね。御所と市井の暮らしが近い、京都らしい風景だと思いました。カフェ、農業…地方移住連載にも注目!3/15(金)『住まいの設計4月号』が発売になりました!好評連載の「わたしたち地方移住を選択しました! 」では、静岡県で珈琲焙煎カフェを営む夫婦や埼玉県で農業を始めた夫婦、三重県の港町で悠々自適な二拠点生活を送る人などを紹介しています。家好き芸人・アンガールズ田中さんの連載「建築家の自邸探訪」、双子のオネエタレントとして人気の広海・深海さんの「住宅展示場さんぽ」も見応えあります。
2019年03月31日日刊Sumaiの運営のほか、『住まいの設計』『リライフプラス』の撮影で年間70件以上のお宅撮影に飛び回る編集部・君島(47)の取材こぼれ話や、うっかり母さんなプライベートをチラ見せ!■ デキる!団地リノベ船橋方面にて、お宅撮影でした。団地リノベです。人懐こい猫ちゃんが最後にいい場所に来てくれて、すてきな写真が撮れました奥様作の書もカッコいいです。ナショナルのスイッチプレートは元々付いていたものだそうです。レトロ可愛いですよね。植物のランダムな置き方がデキる!って感じです。壁の時計にも注目!無印の時計をこんなふうに壁に飾るなんて、おしゃれです〜。■ 日刊SumaiではWEB編集者を大募集中です!日刊SumaiではWEB編集者を大募集中です!こじんまりとした編集部ですが、住宅や建築やインテリアが好き、という方は結構たのしく働けると思いますよ。サイトでも募集してますのでよかったら見てみてくださいね。『リライフプラスvol.32』絶賛発売中です!『relife+(リライフプラス)vol.32』が 3/14(木)発売になります。表紙は、 リライフプラス初登場の水雅さんの施工例です。こんなかっこいい壁面収納初めて見ました!巻頭特集は「マンションの収納問題はリノベで解決!」 。収納以外の部分もすてきなお宅を10軒ご紹介していますので、ぜひご覧くださいね。アマゾンので予約もできますのでよかったら〜。
2019年03月30日T邸は、ビルや店舗が建ち並ぶ大通りから少し入った住宅地の一角に建ちます。JRのターミナル駅から徒歩数分の立地なので、将来周りが建て込む可能性も大いに考えられる場所。すでに南と西には隣家が迫り、東の隣地ではマンションの建設も始まっていました。どうすれば快適な住まいができるのか……?これが今回の設計の大きなテーマとなりました。■ 光と風を呼び込む、東と西に配した2つの庭群馬県に暮らすTさんは、夫婦と高校生の息子さんの3人家族。これまでTさん一家が暮らしていたのは夫の実家で、両親が亡くなったあとその古家を引き継ぎ、手直ししながら住み続けてきました。しかし、子どもが成長するにつれて手狭になり、建て替えようにも土地が狭く、限界があったといいます。どうしようかと悩んでいたとき、チャンスが巡ってきました。今の敷地の半分が売りに出たのです。もともと残り半分は駐車場として所有していた土地で、隣地を買い足せば、車道から距離を置いた場所に、より広い家が建てられるというわけです。しかし、将来にわたって建物が建たないのは北側だけという悪条件の土地。そんな難問を解決してくれるのは建築家しかいないと、縁あって出会った佐久間徹さんに設計を依頼しました。外観はシンプルなボックス型。将来を見越してか、大きな開口部は見当たりません。1階は中央にピロティ形式の駐車場があり、右手に玄関、左手に茶室を配置しています。では家の中へ。外観からは想像できない展開です!佐久間さんが提案したのは、2階LDKの東と西の両方に庭を設けること。「光庭」と名づけたその外部空間は、LDKを穏やかな光で満たし、風も通してくれます。右手に薪ストーブコーナーがありますが、それを出窓のように飛び出させることで、開放的なLDKとなりました。光庭、階段室、薪ストーブの上の高窓など、あちこちから光が入っているのが分かります。こちらはダイニングから見た東の光庭。デッキを敷いた光庭は「使う庭」。キッチンで淹れたコーヒーを片手に一息つくのもいいですね。西の光庭側を見たLDKは、木製サッシの色に合わせて塗装した長いフローリングが広がりを演出しています。西の光庭の足元には苔が植えられ、和庭の趣です。木製サッシに目がいきますが、木製サッシは見た目に美しいだけでなく、気密性や断熱性、防火性も兼ね備えているんです。ちなみにメーカーは、アイランドプロファイルの「プロファイルウインドー」です。光庭そばのキッチンは、対面にカウンターを設けたセミオープン型。夫も息子も料理好きで、3人それぞれがキッチンに立つそうです。■ ちりばめられた居心地のいい場所2階以外にも、多様な居場所が随所にちりばめられているT邸です。しっとりと落ち着いた空間のこちらは、お茶をたしなむ妻の希望で設けた1階の茶室。手前には水屋もあります。茶室は1階にありながら2階から専用階段でアクセスするので、離れのような趣があり、ゲストルームとしても活用しています。茶室の地窓からは、植えられたトクサが眺められます。風情がありますね。家族全員、お風呂にこだわりが。朝風呂が習慣の一家の要望で、3階南の一等地に浴室は設けられました。奥の緑は2階西側の光庭から伸びた木の梢です。自然光がそそぎ、緑も楽しめる、最高の浴室ですね。一方洗面室は……。まるで照明のような明るい光が天窓から降り注いでいます。プライべートルームもご紹介しましょう。コンパクトな3階主寝室は、地窓から緑がチラリと見えています。ホッとできますね。一角には仏壇もスマートに納まっています。子ども室のベッドコーナー。窓辺には長男が生育中の苔類などがずらり。ベッドそばには、勉強がはかどりそうなデスクが。右手には家族共有のライブラリーと連続しています。そのライブラリーがこちら。子ども室とは引き戸で仕切れますが、普段はほとんど開放しているそうです。机の前の開口部は2階東の光庭の吹き抜けに面しているから、ごらんの通り明るい光が入ります。3階から階段を見下ろした様子。窓から入った光は、階段の吹き抜けにより階下にも明るさを届けます。■ 自然素材と薪ストーブでやすらぎをT邸がこんなにもやすらぎが感じられるのは、ひとつに自然素材を使用していることが大きいようです。主にどんな素材が使われているのか見ていきましょう。床はやわらかな杉の無垢フローリングです。「杉の無垢板はやわらかくて足触りがよく、座りやすく、寝っ転がることもできる。そういう意味では畳に近く、畳よりは掃除もしやすい」と佐久間さん。杉や檜などの国産針葉樹のフローリングは、4mの長さが生かせるのも魅力。薪ストーブコーナーには、独特の味わいを持つ大谷石を壁と床に張りました。特に冬場はここで長居する家族の様子が目に見えるよう。収納の扉にはラワン合板を多用。うまく活用すると空間にメリハリがつくと佐久間さんは言います。ソファも木のぬくもりが感じられるものを選びました。落ち着きのあるインテリアに馴染んだホワイトオークのローソファ。飛騨産業の製品です。座面の低さもくつろぎ感を高めてくれるのではないでしょうか。自然素材を生かした落ち着いた空間で、息子が巣立つまでの時間をゆったりと過ごすTさん家族。条件の厳しい土地でも、アイデア次第で心地いい家は建つのだと教えてくれる好例です。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2017年9-10月号」を参考にしてみてくださいね。設計/佐久間 徹(佐久間徹設計事務所)撮影/目黒伸宜住まいの設計2017年9-10月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】「住む人に優しい 木の家、自然素材の家」 【第二特集】「緑と一緒に暮らしたい!ビューティフルガーデンハウス」
2019年03月27日素敵なお宅があると聞けば北海道から九州まで、どこへでも!フットワークの軽い『住まいの設計』編集長・丸(56)の取材こぼれ話や、男前なプライベートをチラ見せ!■ 餃子像を激写!積水ハウスさんの実例取材で宇都宮へ行ってきましたよ。時々お邪魔するエリアなのですが、やはり食べずには帰れませんね、餃子。餃子像も初めて撮ってみました。食べ物がモチーフの像ってなかなか見かけません。しかもちょっとイケてると思います。■ めちゃお金かかってます先日、取材で訪れた世田谷美術館。設計は著名な建築家・内井昭蔵。竣工は‘89年だそうですから、ちょうどバブルのど真ん中につくられたんですね。だからというわけではないかもしれませんが、めちゃお金かかってます。賛否はあると思うんですけど、様々な表現に対してパトロン的な感覚で生きたお金を使うのは大切なことだと思うんですね。そうやって表現を育てるというか。公共建築には、そんな一面もあるのではないでしょうか。写真は図書室の照明。凝ってますね。この建物のためにデザインされたそうな。ちょっとデザインのいい汎用品を採用するのとはわけが違うんですね。時代を感じます。■ 可愛いお嬢さんたちがお手伝い3/15(金)『住まいの設計4月号』が発売になりました!可愛いお嬢さんたちがお手伝いしてる姿にキュンときますね。家好き芸人・アンガールズ田中さんの連載「建築家の自邸探訪」、双子のオネエタレントとして人気の広海・深海さんの「住宅展示場さんぽ」も見応えあります。予約もできますのでよかったら~。
2019年03月24日皆さんは長野県の下諏訪町ってご存知ですか?諏訪湖のほとりに広がる風光明媚な町なんです。下諏訪といえば温泉や7年に一度行われる諏訪大社の御柱祭が有名ですが、あの岡本太郎が絶賛した万治の石仏も一見の価値ありだったりします。そんな町で古材を使ったリノベーション体験ツアーがあるという情報が編集部へ飛び込んできました。古材もリノベも大好物な編集部。これ幸いとばかりに、真冬の下諏訪町でリノベ作業を体験してきましたよ。今回はリノベ体験レポートと下諏訪町の情報をお届けします。■ KEYWORD1.「街」 おしゃれスポットも点在する歴史ある街諏訪といえば諏訪湖。温泉や釣り、御神渡りなどで有名。夏も冬も楽しめるレジャースポット下諏訪町は諏訪湖の北側に広がる人口2万人あまりの町。古くから甲州街道と中山道が交わる下諏訪宿として栄えた宿場町なんです。味わい深い建物もあちらこちらに残っていますし、下諏訪温泉の共同浴場が街中にいくつもあって、なんと230円で誰でも入浴できる。そんな温泉でひと風呂浴びて、宿場町の面影を色濃く残す町並みを歩けば、下諏訪という町の懐の深さに魅せられているかもしれませんよ。中山道の下諏訪宿。今でも昔の面影が残っています町の商店街にはこんなレトロな雰囲気の小間物店が。何周か回ってオシャレ!■ KEYWORD2. 「作家にやさしい」 アトリエやショップを開きたい若者を商店街もバックアップ町の中心は御田町(みたまち)商店街。一見地方によくあるレトロな雰囲気の商店街ですが、移住して開業したい人のウェイティングリストがあるほど人気商店街なんです。古い店と新しいものづくりの工房が混在する商店街を移住者が開いたカフェや雑貨店、工房などが取り囲み、下諏訪は今、あらゆる世代が活気にあふれた場を形づくっています。「マスヤゲストハウス」は築106年以上?の旅館をリノベした宿泊施設。こちらのオーナーも移住組カナダから移住したエリックチャンさんが営むオシャレなカフェ「Eric’s kitchen」賃貸の一戸建てをリノベして、生活雑貨専門のセレクトショップ「Bappa4.5」と一級士建築事務所「Layer Architects+Design」を営む宮澤さん夫妻■ KEYWORD3.「温泉」 共同温泉もあちこちに。温泉のお持ち帰りもできる!今も温泉の共同浴場が多く営業しているので、地元の人はもちろん、ここを訪れた人たちも利用することができます。入浴料は230円と激安。下諏訪の町の中心にある菅野温泉は明治19年創業のレトロな雰囲気。街のあちこちに温泉が湧出しているので、ペットボトルやポリタンクに汲んで持ち帰る人の姿もちらほら。ちなみに下諏訪温泉の湧出温度は高く、今回のリノベ作業で疲れた体もちょっとハードに癒してくれました。町の中心部にある「菅野温泉」。明治19年創業のレトロ感がたまらない町のあちこちに温泉が湧出。お持ち帰りも可の大判振る舞い■ KEYWORD4. 「移住交流スペース mee mee center Sumeba(ミーミーセンター スメバ)」下諏訪町に興味を持ったら、ぜひここを訪れてみてください。mee mee center Sumeba(ミーミーセンター スメバ)は御田町商店街にあるコミュニティスペース。観光情報や就労情報、空き家情報などを提供してくれます。地域おこし協力隊のスタッフ、綿引遥可さんと小林由香里さんがここを訪ねてくる人に親切に対応してくれるんです。ふたりとも移住者ですが、すっかり地域にとけ込んでいました。商店街の中ほどにあるmee mee center Sumeba。こちらも古い商店をリノベしていますフレンドリーな綿引遥可さん(左)と小林由香里さん(右)は、旅行者や移住希望者の強い味方では次からリノベ作業の実際を見てみましょう。■ いよいよリノベーション作業へ!リノベーションは今が旬!今回のツアーでは、ペンキ塗りと古材を使った床張りを体験できました。諏訪市のリビルディングセンタージャパン(略して「リビセン」)のスタッフが分かりやすくレクチャーしてくれましたよ。「リビセン」は古い建築物から仕入れた古材や建材を使っても新築やリノベーションを手掛ける会社。あわせて古家具の販売やカフェを運営する、地元でも一目置かれる今注目の事業所なんです。古材屋兼古道具屋兼カフェ、イベントスペースはオシャレ偏差値が高くて、見学していると帰れなくなりそうな場所でした。リビセンの内部。古い建具を組み合わせてカフェと展示スペースを仕切っています正面玄関。ショップの中では宝探しをするような気分になれますよ今回リノベーションするのは町の高台にあるしごと創生拠点施設「ホシスメバ」の一部です。「ホシスメバ」とは、下諏訪氏が運営する移住者の居住スペースと起業のためのワークスペースを備えた大型施設。居住スペースはオシャレな共用キッチンやワークスペースを備えたシェアハウス。15平米の居住スペースに、なんと月額2万円で入居できます。ただし、起業創業を目指す人や移住希望者のための支援施設なので期限に条件はついているのでご注意を。「ホシスメバー!」の掛け声で気合満々のツアー参加者たち。足の緑部分は、靴の甲を養生しているから「ホシスメバ」の居住スペース廊下にはDIYのための工具がカッコよく配置されています共用のキッチン、ダイニング。一人一人が自由に過ごすこともできれば、皆でワイワイ楽しむにも十分なスペース。もちろんリノベ済みです居住スペースはこんな感じ。Aさんは珈琲焙煎ショップを開くべく奮闘中だそうです■ 初日は壁のペイントで日が暮れるリノベツアーは2泊3日のプログラム。初日は壁と天井のペイントです。「リビセン」スタッフがあらかじめ養生などの準備を整えてくれたので、参加者はバケツとローラー片手に、ひたすら壁と天井を塗り上げてきます。一度塗りの段階では「ホントに大丈夫かな」と心配になるくらいムラだらけだった壁が、二度、三度と重ね塗りをするとキレイに仕上がりました。私もローラー片手に壁塗りにトライ。うっかりスイッチが入ってしまい夢中でローラーを動かすことに。日が暮れる頃には筋肉痛が……。「ペイントイットホワイト!」塗って塗ってまた塗って、丁寧に仕上げていきます隅っこも丁寧に塗り込まないと。仕上がりが違ってくるんです■ 2日目は古材を使った床張りに挑戦翌日は床張りです。使用する古材を大量に搬入。ここからちょうどいい按配の木材をセレクトします。色合いが異なる古材をどうレイアウトしたらバランスがよくなるかを考えるのがポイント。規則性がありすぎるとわざとらしくなるそうですよ。センスの問われる作業ですね。古材とはいえ、家の床に使用するため裸足でもけがをしない程度に整えておく必要があるため、ささくれなどはサンダーで削ります。削りすぎると古材の風合いが消えてしまうので要注意です。レイアウトが決まったらコンプレッサーから圧縮空気で、釘を打つエア釘打ち機で床板を固定。シュパン!シュパン!とリズミカルに打っていくのがうまくいくコツだとか。いかにも「わたしたち、施工してるなぁ」とちょっとした快感を味わえますよ。そこで問題は筋肉痛。しかし、わたしたちには温泉という心強い味方がいるんですけどね。古材はそれぞれ表情が違うので、多めに搬入しておくにこしたことはありませんささくれはサンダーをかけて除去。ただし削りすぎには注意が必要古材をレイアウト。様々な組み合わせを試していきますくぎ打ちをしているときの工事してる感がすごい。快感です■ 3日目はいよいよ仕上げにかかります最終仕上げはオイルの塗布。汚れを落とし、軽く乾かしてから自然派オイルをたっぷり塗布しました。使われた歴史の分だけほこりをかぶって色が変わった古材は、浸透性のオイルを塗って磨き上げると、重厚な雰囲気はそのままに、生き生きとした表情を取り戻すんです。その表情は、新しい素材ではお目にかかれません。これこそ古材の醍醐味です。廃材寸前の古材がこんなカッコいい床に変身しました養生を外してフィニッシュ。「ココ施工したよー!」と満足げな参加者たち今回のリノベ体験では壁塗りのコツやカッコいい床の貼り方のヒントをたくさんもらいました。またリノベーションにも力を入れている長野県下諏訪町の魅力も堪能。このリノベーションツアー体験記事は「住まいの設計2019年4月号」に掲載されています。そちらも参考にしてみてくださいね。【協力】※下諏訪町mee mee center Sumeba(ミーミーセンタースメバ)※リビルディングセンタージャパン撮影/山田耕司(扶桑社)住まいの設計2019年4月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】「家族のシアワセのときが流れるキッチン&バスルームあります」 【第二特集】「HOUSE with SMALL SHOP小さなお店のある暮らし」
2019年03月23日日刊Sumaiの運営のほか、『住まいの設計』『リライフプラス』の撮影で年間70件以上のお宅撮影に飛び回る編集部・君島(47)の取材こぼれ話や、うっかり母さんなプライベートをチラ見せ!■ 桐タンスにソックス?relife+ vol.32が3/14(木)発売になりました。巻頭特集は「マンションの収納問題はリノベで解決!」こちらは巻頭特集の1軒めでご紹介しているお宅。着物用の桐タンスをうまく利用してソックスを収納していたり、フレッシュロックがぴったり収まる引き出しがあったり、おしゃれホットプレート専用の引き出しがあったり、とっても工夫のあるお宅でした。■ 外観と室内のギャップにやられましたこちらは巻頭特集の2軒めでご紹介しているお宅。築47年の大規模団地(のEVなし5階)なんですが、外観と室内のギャップにやられました。とってもかっこいいんですが、冷たい感じではなくて、デキる〜!って感じです。さりげなく飾られている雑貨やアートなどもとても素敵なので、ぜひ誌面で目を皿のようにして探してみてくださいね。■ つむぱぱさんの最新DIY前号ではリノベした素敵なご自宅をご紹介させていただいた人気インスタグラマー・つむぱぱさんの特集、今号もあります。今号では3月にお誕生日を迎えたつむぎちゃんにプレゼントしたお花屋さんを紹介しています。お花屋さんといってもかなり本格的でめちゃめちゃおしゃれです見どころは屋台のベースとなる木部や車輪のヴィンテージ感。どうやってこのヴィンテージ感を出すかはぜひ誌面でご覧くださいね!ちなみにお花はすべてニトリさんだそうです。お花屋さんとパン屋さんどちらも憧れの職業ですよね〜。私も生まれ変わったらこんなお宅の子どもになりたいです。■ 自然界にはありえない色?自然界にはありえない色のお花、キラキラしてますね。東京の気になるお花屋さんを訪ねる連載「東京オアシス」で今回取材させていただいたのは目黒駅からすぐ!権之助坂にあるお店です。まさに東京のオアシスという感じです。鮮やかな花の色の理由は、メンバーカラーとかいろいろ……。メンバーカラーってワードだけでテンション上がりました 。『リライフプラスvol.32』絶賛発売中です!『relife+(リライフプラス)vol.32』 絶賛発売中です!日刊Sumaiで【良品計画元社員のリノベ日記】を連載中のyutamumさんのご自宅も取材させていただきました。今回初めて撮影をお願いした小川尚寛さんの写真もすてきなので、ぜひ誌面でご覧ください!アマゾンので予約もできますのでよかったら〜。
2019年03月23日中村邸は、陶芸家の妻のアトリエと建築家の夫のアトリエを兼ねた職住一体の住まい。こうした機能をもたせながら、敷地面積は約16坪、さらに間口の狭い細長い敷地という厳しい条件でした。設計をした夫の高淑さんはどのように、これら条件をクリアしたのでしょうか。あらゆる面で興味深い中村邸をご紹介しましょう。■ キッチンに隣接する陶芸アトリエ中村さん夫妻の家は、間口わずか2.77m。南北に長い建物は、3階建て。その2階に妻、直子さんの陶芸アトリエがあります。まずは気になる陶芸アトリエをご案内しましょう。妻の陶芸アトリエは、2階のダイニングキッチンと同じフロアにあります。写真奥がダイニングキッチン、手前がアトリエスペースになっています。ダイニングキッチンとアトリエを仕切っているのは、視線の通るガラス。その部分に棚をしつらえてギャラリーとして活用しています。こちらが陶芸アトリエです。西側の大きな窓から光が注ぐ明るい空間。閉じこもって没頭するよりも、暮らしと創作が緩やかにつながる直子さんのスタイルが伝わってきますね。音や光、人の気配が伝わり、家事と創作の切り替えもスムーズだそうです。ここでこだわりのものといえば?無垢ブラックウォールナットの作業テーブルだそうです。塗装した天板で粘土を練るとくっついてしまうため、無塗装の板を探し、銘木の店で見つけ出しました。「陶芸は孤独な作業ですが、私の場合ひとりだと寂しくなってしまうんです。案外、人が近くにいたほうが集中できる気がしますね」「陶器は、生活で使うものがつくれるのが楽しい」と器や陶壁、アクセサリー、花器なども広く制作。ペンダントライトは高淑さんのオーダーで、高淑さんが設計した住宅に納品したもの。ドットからこぼれ出る光が楽しめます。ギャラリーとして使用する棚は、近づくとこんなふう。ガラスなので、ダイニングキッチン側からも作品を見ることができます。ちなみに直子さんは東京・自由が丘で陶芸教室を主宰しているそうですよ。■ 細長い敷地を最大限に使う間口の狭い地上3階建ての外観は、ショップのようなたたずまい。「時代や用途に合わせて住宅以外にも転用できる設計で、長く生きる建築を目指しました」と高淑さん。右隣の建物も高淑さんが設計しただけあり、2棟の建物はぴったり調和が取れています。木とコンクリート、ガラスのミックスが共通していますね。さて、どのように難しい土地の形状を克服したのでしょうか。間口は2.77mで、縦に長く、奥行きがあります。特徴としては、ガラス面が多いことが分かりますね。やはり構造がポイントでした。細長い敷地を有効に使うため「薄肉ラーメン構造」を採用しています。左右に見える偏平な木製壁柱がフレームになって支えるため、室内に柱型や梁型、耐力壁が現れず、広く使えるのです。構造体である壁柱以外の壁はすべてガラスを使い、間仕切り壁も最小限に。どこにいても視線が抜け、広がりを感じさせてくれます。では、他の部屋はどのようになっているのでしょう。3階はプライベートなフロア。主寝室にも、窓からたっぷり光が注ぎます。寝室側から北側を見たところ。ガラス窓とまっすぐな廊下により視線が抜けます。廊下の右手にゲストルーム、奥の扉の先にバスルームとトイレがあります。バスルームと洗面室、トイレは壁や廊下を設けずワンルームに収め、狭さを感じさせない設計に。洗面室は2面をガラスにして光を取り入れ、広がりも演出。カウンター下に洗濯機をビルトインし、背面に室内干しスペースを設けて家事動線に配慮しました。日当たりがよくて、愛猫もウトウト。「お気に入りはベッドの上。窓から光が入ってポカポカするの」■ ギャラリーも兼ねる多目的ガレージ1階はガレージとガレージ奥に高淑さんのアトリエ、という構成。1階はRC造です。柱型が現れないため、間口が狭いながらも愛車のポルシェが収まるガレージを実現しました。ガレージはギャラリーやイベントスペースも兼ね、夫妻で2人展を開催したりガレージセールを開いたこともあるそうです。黒い螺旋階段が、より空間をシャープでおしゃれな印象に。右手の壁は、直子さん手焼きの陶壁で、微妙に色の違う陶板が繊細なグラデーションを描きます。ポルシェの赤が映える空間ですね。こちらは1階奥の高淑さんのアトリエ。コンパクトながら収納するものを徹底的に採寸し、ぴったり合う家具を造作しているため必要十分な空間。打ち合わせには2階のダイニングを使うこともあります。設計から引っ越しまで2年を要したという高淑さん。間口の狭い敷地をいかに有効に使うか、何度も模型をつくって検討を重ねたそうです。敷地を存分に有効活用したお宅ですが、ガレージがイベントスペースになったり、ダイニングが打ち合わせ場所になったりと使用目的を定めないことでも、実際の面積以上の広がりを感じさせるんですね。練りに練った設計によって、仕事も暮らしも快適かつスムーズな中村邸でした。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2017年7-8月号」を参考にしてみてくださいね。設計/中村高淑(unit-H 中村高淑建築設計事務所)撮影/桑田瑞穂住まいの設計2017年7-8月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】「安心!安全!高品質! 信頼で選んだハウスメーカーの家」 【第二特集】「毎日元気になれる『趣味の家』」
2019年03月21日小さな商店街の途中にある、3層から成る間口の狭い建物。ここは、設計事務所のアトリエ+二世帯住宅です。1階は建築家の清水貞博さん、松崎正寿さん、清水裕子さんの3人が共同で営む「atelierA5建築設計事務所」。2・3階には清水さん夫妻と中学生の長女、貞博さんの両親が二世帯で暮らしています。たくさんの要素が詰まった建物ですが、その敷地は間口が狭い31坪、さらに三方に隣家が迫った「うなぎの寝床」。「室内はさぞコンパクトなのでは?」と思いながらドアを開けると、そこには驚くほど明るく開放的な空間が広がっていたのです。■ RC造と木造でパブリックとプライベートを切り替える2つの世帯の住宅、そして事務所。3つのスペースが快適さとほどよい距離感を保っている秘密は、プランと構造の工夫にあります。1つが、1階のアトリエはRC造、その上に木造2階建ての住まいが載る混構造にしたこと。2階の住まいには、玄関からアトリエ隣の階段を上がってアクセスします。「2階から1階に下りてくるとスイッチが切り替わります」と裕子さん。コンクリート打ち放しのアトリエは両サイドの壁に扁平な柱が入った特殊な構造で、室内に柱や梁の出っ張りがないトンネル状の大空間を実現しています。■ 「外」を挟んで光と風を採り入れ、適度な距離感をつくる構造上、1階左右の壁に開口部は少ないですが、中央に中庭がありガラス越しに光が入るため、閉塞感はありません。この中庭を挟んで手前が打ち合わせ室、奥が設計室になっています。2階に上がると、中庭の上はグレーチング(金属の格子)を張ったテラスになっていて、テラスを挟んで道路側に親世帯、奥に子世帯のLDKをレイアウトしています。まるで路地を挟んで2軒の小さな家が建っているような佇まい。テラスは両世帯と階下のアトリエにも光と風をもたらし、世帯間のほどよい緩衝帯にもなっています。「上下で完全に分離した二世帯住宅は、ろくに顔も合わせない生活になりがちですよね」と貞博さん。テラスを挟むことで「おいしそうなものを食べてるなとか具合が悪そうだなとか、相手の様子がちらちら見えるぐらいがいいと思いました」と裕子さんが続けます。普段の暮らしは別々ですが、子世帯のダイニングで一緒に食事をすることもあるそう。こちらは親世帯のLDKからテラスを見たところ。長女が2階にひとりでいるときも、テラス越しに見守ってくれる祖父母の存在に安心できそうですね。■ 特殊な構造で室内がぐんと広く、伸びやかにもう一つの工夫が、住宅部分の構造です。周りに見える斜めの柱で建物を支えることで邪魔になる柱や壁をなくし、木造ながらここまで開放的な空間を叶えました。テラスに面して全面開口があるうえ、残り3面にも高窓があるので2階全体が半戸外のよう。バスルームは使う時間帯がずれるため、二世帯共有にすることでゆとりある広さを確保しました。正面のハイサイドライトや左手にある小さなテラス越しに入る光で、明るさも十分です。家具のようにシンプルで美しいキッチンは二世帯で同じデザインに。こちらは親世帯のキッチンです。■ プライベートスペースは広がりと落ち着きの空間にガラス張りの開放的な2階とは対照的に、寝室などプライベート空間を集約した3階はガルバリウム鋼板張りに。子世帯の3階にあるプライベートリビングは高い天井高を確保し、開口部を抑えて広がりと落ち着きを両立しています。子世帯の主寝室は、上に予備室のロフトを作ったため天井高を抑えてコンパクトに。正面に見える壁際の配管スペースをニッチとして活用しました。主寝室の隣は中学生の長女の部屋。トップライトから吹き抜け越しに光が注ぎ、コンパクトながら開放的です。寄棟状の屋根の形を表しにした親世帯の寝室は、伸びやかで気持ちのいい空間です。シャワールームを設ける案も検討したそうですが、清水さんの妹や弟一家が頻繁に泊まりにくるため、部屋の広さを優先しました。外部空間をうまく織り交ぜることで適度な距離を保ち、自然に気配を伝え合う住まい。職住近接に二世帯同居と、これからの暮らしを考えるヒントになりそうですね。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2018年3-4月号」を参考にしてみてくださいね。設計/清水貞博+松崎正寿+清水裕子(atelierA5建築設計事務所)撮影/桑田瑞穂住まいの設計2018年3-4月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】「だって大好きなんだもん!猫と暮らす、犬と暮らす幸せな家のつくり方」 【第二特集】「家にも働いてもらおう!併用住宅と二世帯住宅」
2019年03月20日