俳優の藤本涼(32)が、『369のメトシエラ』(09年)で初めてメガホンを取った小林克人・小林健二兄弟の監督作『フローレンスは眠る』(2016年3月5日公開)で主演を務めることが7日、発表された。公的記録のない独居高齢者や育児放棄された戸籍のない子どもなどの社会的なテーマで、問題を提起した『369のメトシエラ』。当初は、東京・渋谷ユーロスペースで1館のみの劇場公開だったが、「ぴあ初日映画満足度ランキング」で1位を獲得し、全国40館で上映、2万人を超える観客動員数を記録し、独立系映画としては大ヒットとなった。本作は、その『369のメトシエラ』同様、両監督のオリジナル脚本で描く、同族経営の老舗企業での誘拐事件を発端として繰り広げられるクライム・サスペンス作品。日本の企業中、同族企業の占める割合は全体の約95%(2010年中小企業調べ)に及んでおり、少子高齢化とグローバル化を迎えた昨今、後継者選びは多くの会社が抱える問題となっている。後継者への委譲を迎えた老舗同族企業を舞台に、日本企業の苦悩を通して、現代社会を映し出す本作。物語の軸となる誘拐事件では、事件当事者と関係者たちの複雑な心理を描き、事件のカギを握る身代金として指定されるブルーダイヤ"フローレンスの涙"から、同族企業の中の光と陰を捉えながら、世代間の愛憎劇が繰り広げられる。キャストには、500人が参加したオーディションを経て主演に抜てきされた藤本のほか、同族会社の社長・佐藤善一郎役の山本學、副社長・佐藤勇次郎役の前田吟らベテラン俳優陣が名を連ねる。ヒロインとなる役員秘書を演じるのは、『リアル鬼ごっこ』(15年)や『極道大戦争』(15年)などの作品へ出演が続く、桜井ユキ。さらに、3代目新社長役を宮川一朗太、副社長の長男役を池内万作、次男役を東幹久が、それぞれ務める。藤本涼は1983年7月22日生まれの京都府出身。サラリーマン経験を経てモデル活動を開始し、近年はTVCMや映画でも活躍している。映画では、これまで『BRAVE HEARTS 海猿』(12年)や『ほしのふるまち』(11年)に出演してきた。(C)2016 JungleWalk Co., Ltd.
2015年12月07日12月12日に公開を控える映画『母と暮せば』とリンガーハットがコラボレーションし、12月2日から来年1月11日まで映画オリジナルデザインのどんぶりをプレゼントするキャンペーンを実施する。今回の企画は、長崎県を創業地とするリンガーハットが、同じく長崎を舞台とした母と子の絆の物語である本作を応援したいという思いから実現。コラボレーションどんぶりも、長崎の波佐見焼となっている。キャンペーンは、リンガーハット店内に掲出しているポスターか卓上ポップに表示されているスマートフォン専用応募サイト(QRコード)にアクセスし、クイズに解答すると応募可能。正解者の中から抽選で、100人にどんぶりが贈られる。本作の時代設定は、1948年。8月9日、長崎で助産師として暮らす伸子(吉永小百合)の前に、原爆で亡くなったはずの息子・浩二(二宮和也)が亡霊となって現れ、「母さんは諦めが悪いから、なかなか出て来られなかったんだよ」と口にする。その日から浩二は時々伸子の前に姿を見せるようになり、楽しかった思い出話や浩二の恋人・町子(黒木華)の話をするなど、2人の奇妙で喜びに満ちた日々が描かれる。浅野忠信、加藤健一、広岡由里子、本田望結、小林稔侍、辻萬長、橋爪功らが出演しており、音楽を現代音楽家の坂本龍一が手掛ける。(C)2015「母と暮せば」製作委員会
2015年11月26日12月12日に公開を控える映画『母と暮せば』とTOWER RECORDSのコラボレーションが決定し、"NO MUSIC, NO LIFE."キャンペーンの意見広告シリーズに、同作の音楽を手掛ける音楽家の坂本龍一と山田洋次監督が登場するポスタービジュアルが17日、公開された。本作の時代設定は、1948年。8月9日、長崎で助産師として暮らす伸子の前に、原爆で亡くなったはずの息子・浩二が亡霊となって現れ、「母さんは諦めが悪いから、なかなか出て来られなかったんだよ」と口にする。その日から浩二は時々伸子の前に姿を見せるようになり、2人は楽しかった思い出話や浩二の恋人・町子の話をするなど、2人の奇妙で喜びに満ちた日々が描かれる。映画は、作家の井上ひさし氏が広島を舞台に描いた戯曲『父と暮せば』と対になる作品を、長崎を舞台に作りたいと発言していたことを井上氏の三女・麻矢さんから知った山田監督が製作を決意。キャストとして、伸子役を吉永小百合が、浩二役を嵐・二宮和也が、町子役を黒木華がそれぞれ担当する。そのほか、浅野忠信、加藤健一、広岡由里子、本田望結、小林稔侍、辻萬長、橋爪功らが出演している。"NO MUSIC, NO LIFE."キャンペーンは、1996年から音楽そのものを応援するためにスタート。現在に至るまで、さまざまなアーティストが参加していることで話題を呼んでいる。2008年からは、アーティストが音楽(MUSIC)と世の中(LIFE)との接点を語る意見広告シリーズにもなった。同シリーズで、映画監督が登場するのは今回が初。キャンペーンは17日から、全国86店のTOWER RECORDSで、約2カ月展開される予定となっている。坂本のポスターでのメッセージは、「約1万年前まで、人類は長い定常状態の中で暮らすことが多かった。その遺伝子は今でも僕たちの中に受け継がれている」と前置きした上で、「しかし現代、特に20世紀以降、社会環境、自然環境、おまけに気候まで常に変動する中に僕たちは置かれている。身体や心にいろいろな不具合が生じるのは当然だ」と、原発問題をはじめ、社会活動に取り組んでいる坂本らしく警鐘を鳴らしている。その上で、「音楽は必ず僕たちの思考や心から生じるので、そのような激変に常にさらされていることは音楽に大きな影響を与えるだろう」と提言。「その中にあって常に変わらぬものを求めることも、また音楽なのである」としている。一方の山田監督は「『歌を忘れたカナリアは…』という童謡が昔あったけど、今の日本人は歌うことがない。さらに言えば歌うことを奪われていると思う」と明言。「僕たちは自分の歌をうたうことを取り戻さなくてはならない」とメッセージを寄せた。(C)2015「母と暮せば」製作委員会
2015年11月17日俳優・舘ひろしと柴田恭兵が出演する人気ドラマシリーズ『あぶない刑事』の完結編となる映画『さらば あぶない刑事』(2016年1月30日公開)の予告映像とレギュラー出演陣4人がそろった新たなポスタービジュアルが28日、公開された。本作は、1986年よりTVドラマで放送された『あぶない刑事』のラストを飾る新作映画。常識はずれの刑事コンビ・タカ(舘)とユージ(柴田)が事件に立ち向かう姿を描いたドラマは瞬く間に支持を集め、累計話数77話にわたって放送されたシリーズは、最高視聴率26.4%を記録した。今回の映画は前作からは10年ぶり、シリーズ7本目の劇場作となる。舘と柴田のほか、浅野温子、仲村トオルをはじめとするレギュラー陣が総出演している。予告映像は、本編映像を初公開。過去シリーズの映像から始まり、「30年愛され続けた伝説のシリーズ」とのテロップが流れ、郷愁を誘う。しかし、「その伝説がついに終わる」と告げられると、舞台はたちまち現代へ。なじみ深いタカとユージの掛け合いや薫(浅野)の奇抜なファッションと懐かしくも新しい描写が続く。「最期のパーティがはじまる!!」の言葉が踊った後には、定年間近のキャラクターということを忘れてしまうようなド派手なガンアクションを披露。タカのハーレー上での両手放しショットガン撃ちやユージ走りも収められている。クレジットが映されると、タカとユージが「前売り券とレディは早めに攻めよう!」とおどけながら宣伝する。また、既に舘と柴田2人のポスタービジュアルは公開されていたが、今回は浅野と仲村も加わった写真に。モノトーンのデザイン2種で、一方には「泣くなよ絶対。とびきりハデにサラバだぜ」、もう一方には「ジョークでサラバは言わせないぜ」と書かれており、これで本当の終わりなのだと言わんばかりにアピールしている。映画には、木の実ナナや小林稔侍らおなじみのメンバーに加え、ヒロインとして女優の菜々緒が、危険な敵役としてシンガーソングライターで俳優の吉川晃司がそれぞれ、ゲスト出演することも発表済み。メガホンをとるのは『あぶない刑事リターンズ』(1996年)の村川透監督、そして『あぶない刑事』シリーズや『少年メリケンサック』(2009年)を手がけた黒澤満氏が製作総指揮を務める。(C)2016「さらば あぶない刑事」製作委員会
2015年10月29日小林聡美主演で好評を博したWOWOWのオリジナルドラマ「パンとスープとネコ日和」。このほど、小林さんが再び主演を務め、「クマのプーさん」を初めて日本に紹介し児童文学の第一人者として知られる石井桃子の物語を、ドラマW「山のトムさん」として実写化することが分かった。東京で暮らしていたハナ(小林聡美)は、友人のトキ(市川実日子)、トキの子どもトシ(佐々木春樺)と、慣れない田舎での生活を始めることに。そこに中学を卒業したばかりのハナの甥アキラ(伊東清矢)が加わり、4人の新しい家族の暮らしがスタートする。近くに住み、何かと相談に乗ってくれるゲン(光石研)とシオリ(高橋ひとみ)の夫婦に助けられながら、畑仕事の毎日に少しずつ慣れていくハナ。そんな中、ネズミ退治の目的で飼われた新しい家族、オス猫のトムが彼女のもとにやってくる――。小説「ノンちゃん雲に乗る」や「クマのプーさん」「ピーターラビット」シリーズの訳書などで知られる石井桃子の原作を、主演に小林さんを迎え、市川実和子、光石研、もたいまさこら、おなじみともいえる“癒やし”のメンバーで描く本作。脚本を群ようこ、音楽を大貫妙子が務める。やんちゃな子猫トムに、少しだけ振り回されながらも、人間と動物たちが、やがては楽しく共生していく田舎暮らしの物語は、児童文学の世界で自分自身の暮らしをモチーフに表現した石井氏ならでは。血のつながりだけではない家族としての暮らし、近隣の人たちとの優しいつながり、人を愛せるからこそ動物も愛せるという当たり前のこと、美しくも厳しい自然との共存など、石井氏自身の実体験からストレートに表現された、自然の中で“ともに暮らす”という感覚に溢れている。そんな石井氏の世界をドラマで体現した小林さんと市川さんから、素敵な“実感”コメントが寄せられている。■小林聡美ひとが幸せに暮らすってこういうことなのかもしれません。一緒に暮らす仲間と、山と花と風と鳥と太陽と月。働いて、おいしいごはんを食べて、夜は星空を眺める。原作の石井桃子さんが終戦直後に実践したそんな暮らしは、生きるための必死の手段だったかもしれませんが、今を生きる私たちに、なんでもない暮らしの豊かさを伝えてくれるような気がします。■市川実日子新緑の季節の山で、ネコとヤギと子どもと大人たち、みんなで撮影をしました。家の軒下に、ツバメが巣を作り始める。なんにもなかった庭の池に、突然菖蒲の花が顔を出す。スズメバチがブーーーっと飛んでくる。青空に丸い虹。そういった大きな小さな変化を、みんなが感じながら現場に立っていたように思います。静かな中、どんな音がして、何が起こっているのか。そんなことをこの作品で楽しんでいただけたら嬉しいです。ドラマW「山のトムさん」は12月26日(土)21:00よりWOWOWにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年09月29日ヤマハは23日、「VOCALOID 4」向けの新たな歌声ライブラリとして、小林幸子さんの声をもとに開発した「VOCALOID4 Library Sachiko」を発表した。直販価格は12,000円(税別)。7月27日17時より公式オンラインストアにてダウンロード販売を開始する。同時に体験版の配布も始める。パッケージ版の発売は8月下旬の予定だ。「VOCALOID4 Library Sachiko」は、日本を代表する歌手である小林幸子さんの声で楽曲制作が楽しめる「VOCALOID4」用の女性歌声ライブラリ。特徴は「クリエイターの情熱を生々しく歌い上げる、圧倒的なソウルフルボイス」としている。推奨音域はD2~B3、推奨テンポは60~175BPM。小林幸子さんのこれまでの歌唱データから「こぶし」や「しゃくり」などの特徴を分析し、本人に近い歌いまわしを再現できるジョブプラグイン「Sachikobushi」を付属。「声の立ち上がり」や「振れ幅」などの好みの効果を選ぶだけで、小林幸子さん風の歌い方にすることが可能だ。さらに、本人による400種類以上のボイスマテリアルを用意。「歌います!」「レッツゴー」など定番の掛け声から、「それでは!お手を拝借うううぅ!」「降臨!」といった特殊なものまで、幅広く収録されている。パッケージに描かれている「Sachiko」のキャラクターデザインにはイラストレーター・碧風羽(みどりふう)さんを起用。また、製品ロゴである「Sachiko」の文字は、小林幸子さんの直筆によるものとなっている。対応OSはWindows 7 SP1 / 8 / 8.1、Mac OS X 10.8~10.10。使用の際は別途エディタソフト「VOCALOID4 Editor」が必要。
2015年07月24日俳優の舘ひろしと柴田恭兵が出演する人気ドラマシリーズ『あぶない刑事』を映画化した『さらば あぶない刑事』(2016年1月30日公開)のポスタービジュアルが16日、公開された。本作は、1986年よりテレビドラマで放送された『あぶない刑事』のラストを飾る新作映画。常識はずれの刑事コンビ・タカ(舘)とユージ(柴田)が事件に立ち向かう姿を描いたドラマは瞬く間に支持を集め、累計話数77話にわたって放送されたシリーズは、最高視聴率26.4%を記録した。今回の映画は前作からは10年ぶり、シリーズ7本目の劇場作となる。公開されたポスタービジュアルは、「2人の持つ大人の男のセクシーさとダンディーさ、輝きを失わない『あぶない刑事』の魅力、そして、その伝説の最後を飾るにふさわしいビジュアルを作成する」という企画意図のもと、アートディレクターにトヨタ「ReBORN」、サントリー「GREEN DA・KA・RA」シリーズの佐野研二郎氏をはじめ、カメラマンには、雑誌『SWITCH』2015年5月号の"ジャズタモリ"特集を手がけた操上和美氏、コピーライターに映画『STAND BY ME ドラえもん』(2014年)の「いっしょに、ドラ泣きしません?」、ファッションブランド「earth music&ecology」の「あした、なに着て生きていく?」などのコピーで知られる児島令子氏ら、日本を代表する制作陣が集結して制作された。ポスターが撮影されたのは、クランクアップ直後の5月28日(クランクインは4月6日で、クランクアップは5月25日)。そのため、舘と柴田も現場の熱気そのままに撮影に入ることができたという。撮影は、思わず現場スタッフから「カッコイイ…」と声が漏れるほどの納得の出来に。作品を象徴するような、モノクロ写真のクールなビジュアルが完成した。映画には、浅野温子、仲村トオル、木の実ナナ、小林稔侍らおなじみのメンバーに加え、ヒロインとして、モデルの菜々緒が出演することもすでに発表されている。メガホンをとるのは『あぶない刑事リターンズ』(1996年)の村川透監督、そして『あぶない刑事』シリーズを手がけた黒澤満氏が製作総指揮を務める。(C)2016「さらば あぶない刑事」製作委員会
2015年07月16日吉永小百合と「嵐」の二宮和也が親子役で共演することで早くも注目を集めている、山田洋次監督の最新作『母と暮せば』。このほど、人気子役の本田望結が山田組に初参加することが明らかになった。1948年8月9日。長崎で助産婦をして暮らす伸子の前に、3年前に原爆で亡くしたはずの息子・浩二がひょっこり現れる。「母さんは諦めが悪いからなかなか出てこられなかったんだよ」。その日から、浩二は時々伸子の前に現れるようになる。二人はたくさんの話をするが、一番の関心は浩二の恋人・町子のことだった。「いつかあの子の幸せも考えなきゃね」。そんなふたりの時間は、奇妙だったけれど、楽しかった。その幸せは永遠に続くようにみえた――。作家・井上ひさしが広島を舞台に描いた『父と暮せば』と対になる作品として、終戦から70年を迎える今年、山田洋二監督が長崎を舞台に描く『母と暮せば』。山田監督初のファンタジー映画として注目が集まる本作は、既に母・伸子役を吉永小百合、息子の浩二役に二宮和也、浩二の恋人・町子役を黒木華、町子に心惹かれていく青年・黒田役に浅野忠信、伸子を心配し何かと世話を焼く“上海のおじさん”役に加藤健一が演じることが決定している。このほど発表となった追加キャストでは、伸子の家の隣に住む主婦・富江役に、山田監督作では『家族はつらいよ』に出演した、舞台や映画などで幅広く活躍する広岡由里子、小学校教師である町子の教え子で、戦地から帰らぬ父の安否を求める少女・民子役に、天才子役として数々のドラマ&CMに出演する本田望結が決定。ほかにも、民子が訪れる復員局の職員には、山田組常連となる小林稔侍、お墓参りで伸子と出会う年配の男役に、舞台版「父と暮せば」で主演を務める辻萬長、そして浩二の恩師・川上教授役に、『東京家族』『家族はつらいよ』でも主演を務めた橋爪功が配役。山田組おなじみの顔ぶれと初出演の豪華キャスト陣の共演が実現する。終戦70年を向かえ、戦争を扱った数多くの作品が公開される今年。巨匠・山田洋二が、豪華キャスト陣とどのような映画を届けてくれるのか、大いに期待がかかる。『母と暮せば』は12月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月18日厳冬の寂しき終着駅。駅長は定年を迎え、職務に忠実なあまり家族を顧みなかったと嘆く。そんな男に優しい奇跡が訪れる。『鉄道員(ぽっぽや)』は浅田次郎の短編小説を原作とし、降旗康男監督、高倉健主演で映画化。2014年の訃報に際し、高倉健の近年の代表作のひとつとして紹介された。仕事に一切の妥協なく、その反面、愛情の表現には不器用だ。そんな朴訥な駅長役は、「俳優・高倉健」の印象と重なる。地道に働く男の「誇り」をにじませた高倉健に、多くの男性が共感し、多くの女性が憧れた。主題歌は本作のために作られた『鉄道員(TETSUDOIN)』。作詞は奥田民生、作曲は坂本龍一で、娘の坂本美雨が歌う。駅長の娘の役名が「雪子」で、歌手が「美雨」というところにちょっと縁を感じる。そして本作にはもうひとつのテーマ曲がある。本編で何度か流れる「テネシーワルツ」だ。アメリカの歌だが、日本では高倉健の妻だった江利チエミのヒット曲。これは高倉健の推薦だったという。○妻と娘を失い、退職を控えた駅長の孤独と奇跡北海道のローカル線、幌舞線の終着駅「幌舞」が物語の舞台。駅長の佐藤乙松(高倉健)はもうすぐ定年を迎える。退職すれば、駅舎でもある官舎には住めない。乙松は日々の職務に忠実で、今後の身の振り方を決めていないように見える。娘を亡くし、妻とも死別。孤独な乙松の支えは「仕事の誇り」だった。それも定年で失ってしまう。幌舞線の起点、美寄駅の駅長、杉浦仙次(小林稔侍)とその息子(吉岡秀隆)は、持病を持つ乙松の身を案じて再就職の手を尽くしていた。乙松と仙次は機関車運転士時代からの盟友であった。仙次は正月を祝い、乙松を説得しようと、お節の重を携えて幌舞駅を訪れる。幌舞駅には1日4本しか列車が来ない。少しくらい飲もうと誘う仙次。乙松は「まだ仕事中だ」と制した。苦笑いしつつ、終列車までは酒のない宴であった。その日、幌舞駅に小さな女の子が現れた。近所のお寺の娘が孫を連れて里帰りしたようだ。乙松は女の子に声をかけ、お寺へ送っていこうと言う。しかし目を離した隙に消えてしまった。駅には古い手作りの人形が残された。しばらくして、小学生の姉が現れた。妹の忘れ物を取りに来たという。しかし彼女もまた人形を置いて行ってしまう。乙松はその人形に見覚えがあった。仙次が始発列車で帰り、再び乙松の孤独な勤務が始まる。その夜、駅に女子高生(広末涼子)が現れる。3人姉妹の長女だと思った乙松は、ようやく真実に気づく。それは、孤独な人生の最後に神様がくれた奇跡だった。○いまも残る「幌舞駅」にファンが訪れるロケ地は根室本線の幾寅駅。中間駅を雪に埋もれさせ、終着駅に仕立て上げた。大スター高倉健が鉄道職員を演じることもあって、JR北海道の協力ぶりがすごい。幌舞線の起点、美寄駅のロケ地は函館本線滝川駅。根室本線の起点でもある。映像に入る駅名標は、ホームの柱が「びよろ」に掛け替えられ、屋根から下がる駅名標は映らない角度に。ホーム上からの撮影では、駅舎側の大きな駅名標が「JR」のロゴで隠されている。幌舞線の列車は赤いディーゼル車1両の単行だ。時代背景を考慮して、台詞では「キハ12」と呼ばれている。キハ12形は1956年に製造され、1980年代に全車引退。撮影当時は現存せず、キハ40形の前頭部をキハ12形風に改造。前面に雪を付着させて雰囲気を醸し出している。この車両は改造を残したまま、「ぽっぽや号」として運行されていたという。幌舞駅の舞台となった幾寅駅は無人駅となっていて、撮影のために古めかしさを加えられた駅舎が現存し、待合室には撮影時の写真などが飾られている。駅前食堂のロケセットも残っている。撮影で使用したキハ40形は2005年に廃車となり、運転室周りがカットされて当地に運ばれ、保存されている。現在も鉄道・映画・高倉健のファンが訪れる「聖地」となっていて、高倉健の訃報後は献花台が設置された。鉄道風景はその他、乙松と仙次の回想場面として磐越西線のD51形蒸気機関車、大井川鐵道のC11形蒸気機関車と家山駅が"出演"する。家山駅は国鉄のストの中、集団就職の列車だけは走らせようとするエピソードが描かれる。また、本作では炭鉱夫役の志村けんも話題となった。志村はスト破りをしたせいで他の鉱夫と喧嘩になり、小さな息子を心配させる。この場面は1956年のイタリア映画『鉄道員』のオマージュのような気がする。エンドロールには後援団体としてJRグループ各社が連なる。高倉健はかつて東海道新幹線を爆破しようとした犯人も演じているけれど(『新幹線大爆破』)、JR東海の名もある。あれは国鉄時代の話だからこだわらなかったようだ。※写真は本文とは関係ありません。
2015年01月12日“炎のコバケン”の愛称で親しまれる指揮者の小林研一郎が、11月1日付けで日本フィルハーモニー交響楽団の桂冠名誉指揮者になることが決定した。「小林研一郎&日本フィル」の公演情報日本フィルとは、約25年以上の長きにわたり、密接な関係を築きあげてきた小林研一郎。首席指揮者(1988~90年)を皮切りに、常任指揮者(1990~94年)、首席客演指揮者(1994~97年)、常任指揮者(1997~2004年)、音楽監督(2004~07年)、桂冠指揮者(2010年~)、第2代音楽監督(2004~07年)と同楽団の主要ポストを歴任。炎のコバケン&日本フィルのコンビは、情熱的な音楽作りで独特な世界を創り出し、多くの聴衆から熱狂的な支持を得てきた。今年は、小林研一郎がブダペスト国際指揮者コンクール優勝を飾ってから40年。その節目の年にあたり、長年マエストロが日本フィルに注いだ愛情と指導への感謝、そしてマエストロのさらなる活躍と健勝を祈念する思いを込めて、日本フィルより「桂冠名誉指揮者」の称号が贈られる運びとなった。小林研一郎と日本フィルの今後の共演は、年末恒例の「第九特別演奏会」(12月21日~28日)、新春1月10日(土)の横浜定期演奏会(みなとみらいホール)、同30日(金)の東京定期演奏会(サントリーホール)、2015年2月に通算40回目を迎える九州公演(九州全県10公演)、3月25日(水)の特別演奏会(サントリーホール)などを予定している。
2014年10月31日東京都・表参道のスパイラルガーデンでは、小林賢太郎が舞台のために自ら制作した作品を紹介する「小林賢太郎がコントや演劇のためにつくった美術 展」を開催する。開催期間は9月19日~10月5日、開場時間は11:00~20:00。入場無料。同展は、劇作家、パフォーミングアーティストの活動を精力的に行い、またコントグループ「ラーメンズ」としての活動でも知られる小林賢太郎のステージを構成する作品の数々を展示。これまで舞台や画面上でしか見ることのできなかった、舞台や映像作品のために描いた絵、セットのデザイン、たくさんの小道具など、自らの手で製作してきたイメージを見ることができる。さらに会場には、小林がデザインし、実際に使用された舞台衣装などを展示する「楽屋」が出現。作品(=舞台)が生み出される過程を工場見学をするように楽しむことができる。なお、小林が創り出す「舞台」は、機智に富み巧妙に紡がれた言葉と動き、そして、ミニマルなつくりの舞台上を緻密な仕掛けによって最大限に演出する舞台美術で観客を魅了してきた。
2014年09月04日2007年、宮崎県の保健所で起こった犬と人間の奇跡の実話を、20年にわたり山田洋次監督作品の共同脚本・助監督を務めてきた平松恵美子監督が、堺雅人を主演に迎えて映画化する『ひまわりと子犬の7日間』。このたび本作の主題歌が、初の武道館ライブが3分でソールドアウトとなるなど絶大な人気を誇る音楽グループ「ソナーポケット」による書き下ろし曲「花」に決定した。ある日、母犬・ひまわりと生まれたばかりの子犬が、保健所に収容される。飼い主が見つからなければ、母子ともども“処分”されてしまうことになるが、保健所の職員・彰司やその家族、仲間たちは必死に子犬を守ろうとするひまわりの姿に心打たれ…。現在の日本で、飼い主のいない犬が置かれている状況を逃げることなく真っ直ぐに描く本作。彰司役の堺さんを筆頭に、中谷美紀、吉行和子、檀れい、小林稔侍など数々の映画賞に輝く実力派俳優陣が名を連ねており、オードリーの若林正恭の映画初出演作としても注目を集めている。今回、ひと足先に同作を鑑賞したソナーポケットは「僕らは3人共、実家で犬を飼っているので、感情移入せずにはいられず、犬と人間の家族愛に終始感動しっぱなしでした」と感想を語る。さらに「僕らは普段、“笑顔の連鎖”を合言葉に日々活動しています。この映画を観てくれる人たちにも笑顔があふれるような、そんな素敵な主題歌を作りたいと思います。いざ!笑顔の連鎖!」とコメントが寄せられている。果たして彰司やその仲間たちは、信じる心を失ってしまった母犬にもう一度愛を伝えることができるのか?ソナーポケットの楽曲が本作にどのように寄り添い、彩りを与えてくれるのか公開を楽しみに待ちたい。『ひまわりと子犬の7日間』は2013年3月9日(土)より宮崎先行公開、3月16日(土)より全国にて公開。■関連作品:ひまわりと子犬の7日間 2013年3月9日より宮崎先行公開、3月16日より全国にて公開© 2013「ひまわりと子犬の7日間」製作委員会
2012年10月17日「ヒフミド」との共同開発でうまれたサプリメント小林製薬は、天然型セラミドⅡを直接補充し、乾燥による肌老化に対処するメディカル発想のスキンケアブランド「ヒフミド」との共同開発でうまれた、低分子コラーゲン5000mgに米由来のセラミド2000μgを配合したサプリメント「セラミドコラーゲン」を10月1日から、通信販売限定で新発売する。*画像はニュースリリースより飲み物や料理などに溶かして摂取できる顆粒タイプ「セラミドコラーゲン」は、コラーゲンやセラミドを、好みの飲み物や料理などに溶かして摂ることができる、顆粒タイプの栄養補助食品。加齢に伴い減少する、美容のために重要な成分とされる、コラーゲンやセラミドを、1日に付属のスプーン1杯(約5g)で、5,000mgの低分子コラーゲンと、米由来のセラミドをたっぷり2,000μgを摂取でき、“体の内側からハリやうるおいのある毎日へ”導くという。元の記事を読む
2012年10月02日高倉健が6年ぶりに主演した映画『あなたへ』が公開中だ。高倉健主演、 降旗康男監督といえば『鉄道員』が有名だけど、今年はオリンピックイヤーだから、元オリンピック選手の生きざまを描く『駅 STATION』(1981年・東宝)をおすすめしたい。主人公のプロフィールと生き方を淡々と描き、ラストに起きる出来事で強いメッセージを残す。そんな構成も『あなたへ』によく似ている。主人公の三上(高倉健)は北海道警の刑事であり、射撃のオリンピック選手でもある。彼は正義感が強く、妻(いしだあゆみ)のたった一度の過ちを許せずに離婚した。また、オリンピックよりも、犯人逮捕の現場を優先しようとする。その矢先に警官射殺事件が起きる。上司はオリンピックを優先しろと言うが、三上は仇(かたき)を討たせてほしいと懇願する……。時は流れ、三上はオリンピック射撃チームのコーチとなっていた。しかし選手たちと疎遠になりながら凶悪犯も追い続ける。そんなとき、連続殺人容疑者の妹、吉松すず子(烏丸せつこ)の存在をつかみ、留萠本線増毛駅近くの食堂を張り込む。三上は自分の妹(古手川祐子)の幸せを願っていた。その妹とすず子を重ねつつ、凶悪犯の兄が妹を思う気持ちに賭けた。銀行籠城事件を解決し、刑事としてさらに評価を高める三上。彼の心にはいつも、「競技で撃つことと、人を撃つことは違う」というコーチの言葉がある。しかし職務では冷徹。遠慮なく凶悪犯に銃を向ける。そんな三上の前に、第3の女、桐子(倍賞千恵子)が現れる。増毛の町で逢瀬を重ねる2人。ひとときの安らぎ。刑事を続けるか、老いた母が待つ故郷に戻るか。三上の心は揺れていく……。脚本は、『北の国から』をはじめ、北海道を舞台とした数々の名作を手がける倉本聰。三上のコーチであり、人生の師匠でもある相馬刑事に大滝秀治。三上の故郷の漁師に田中邦衛。サブキャストも根津甚八、永島敏行、小林稔侍、橋本功など豪華だ。武田鉄矢、塩沢ときのコミカルな場面も、2時間超の大作で良いアクセントになっている。音楽を担当した宇崎竜童も暴走族のリーダー役で出演する。北海道の風景を情緒的に盛り上げる音楽の作者と、その配役の意外性も興味深い。オープニングは銭函駅の俯瞰(ふかん)撮影で、DD51が引く黒い貨物列車が通り過ぎる。次の場面、三上の妻子はED76が引くオハ35系客車で旅立つ。こんな場面から始まれば、物語も、鉄道の場面も期待してしまう。その期待通りの美しい映像で、鉄道も描かれる。物語の主軸となる路線は留萠本線だ。旅客列車は新品でぴかぴかのキハ40形と、郵便荷物車のキユニ21形の2両編成。どの時間も車内は混んでいる。増毛~留萠間の気動車列車は短いが、貨物列車は長かった。留萠駅からは羽幌線(1987年廃止)が分岐し、羽幌炭鉱からの貨物列車が留萠駅に集積した。炭鉱といえば、劇中では函館本線上砂川支線(1994年廃止)も登場する。石炭輸送でにぎやかな上砂川駅の映像は、資料としての価値も高い。羽幌炭鉱が稼働していた頃の留萌はにぎわっていたようだ。映画館があり、車の往来も多い。炭鉱で景気が良いのか、2ドアクーペタイプも目立つ。本作撮影当時の留萌市の人口は約3万5,000人。現在は約2万4,000人という。増毛町も映画撮影当時は約8,000人の人口があり、繁華街もにぎわっている。同作品では、元旦未明の増毛神社の様子が描かれていて、留萠本線に初詣列車が走っている。現在の増毛町は約5,000人とのこと。その意味でも、この作品は国鉄時代のローカル線の活気も見せる映画といえそうだ。鉄道に対する人々の期待、ありがたみが、車内の混雑した情景に表れている。留萠駅の構内放送「るもいるもい、るもーい」も軽やかだ。増毛駅には駅員が常駐しており、台車にはチッキ便の荷物が山積みになっていた。筆者は最近、留萌本線を訪れた。留萌駅の構内放送は自動で控えめ。増毛駅は無人駅であった。タクシーの運転手に聞くと、炭鉱の閉鎖とニシンの不漁で人口が減り、かつてのにぎわいはないという。『駅 STATION』の撮影が行われた当時の北海道の国鉄は、客車列車が淘汰され、気動車や電車に置き換わっていく時期だった。劇中で約12年を描くため、序盤に旧型客車、中盤以降に気動車が登場する。札幌近郊の事件現場付近には711系電車が登場。この電車の存在だけで、そこが札幌だと示している。このように、鉄道を使って時系列や場所を示す手法は、高倉健主演、降旗康男監督の最新作『あなたへ』でも効果的に使われている。さて、本作のタイトルとなった『駅』はどこだろう? 銭函駅は序盤だけだし、留萠駅は主人公たちにとって通り過ぎるだけの存在といえる。ではやはり、濃厚なエピソードが起きる増毛駅だろうか? いや、物語のテーマである「駅」の意味は、劇中で三上に届く、ある手紙の中にあると筆者は考える。その手紙の中の「駅」は、三上の人生の道標ではないか。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月09日小林幸子、元社長との関係修復に失敗、紅白出場も赤信号演歌歌手の小林幸子が事務所の元、社長の解任騒動での和解に乗り出しているが、決裂状態だと日刊サイゾーが報じている。小林は芸能界のドンと呼ばれているバーニングプロダクションの周防郁雄社長に、和解の意向を伝えてもらったが、元社長側はお金の問題では無く、誠意が感じられないとして和解を拒否したという。芸能プロの関係者は、ここまで関係がこじれると元には戻らないと、推測している。紅白名物の豪華衣装全てが元社長の仕切りNHK紅白歌合戦で名物となっている豪華衣装で、10年以上ヒット曲の無い小林の紅白出場を不動の物にしてきた立役者は元社長であり、小林は袖を通すだけだったという。小林の仕事に介入し、衣装のコストカットを主張していたという小林の夫に、元社長と同様の働きは不可能だという。元社長の偉大さを確認小林が故郷の新潟県・長岡市山古志地区で毎年開催してきた恒例の田植えは、もともとは元社長、元専務の3人で進めてきた企画だった。小林一人になった今、水田の提供者から断られるという事態も起きている。敏腕社長を自ら追放し四面楚歌の状態の小林だが、何とか踏ん張って、発売が無期延期になっている新曲を、一日も早くリリースして、久々の大ヒットを狙ってほしい。元の記事を読む
2012年05月21日女性サックス・プレイヤー、小林香織がニュー・アルバム『SEVENth』を2月1日にリリースした。小林香織の公演情報彼女自身が初めてプロデュースを手掛けたこのアルバムには、都会的で洗練されたヴィヴィッドなオリジナル曲のほか、ラテン・アレンジで演奏したショパンの『ノクターン』や、ガールズロックバンド、ブラック・ベリーズによる『哀愁のヨーロッパ』などが収録されている。小林香織はアジアでも大変人気があり、2010年に台湾でアップされたYouTubeのライブ映像の閲覧数は、460万回を超え、このアルバムもアジア各国でほぼ同時に発売される。また、タイのサックス・ソサエティで、今年1月20日に「アジアで最も美しいサックス・プレイヤー」(The Most Beautiful Saxophonist in Asia)を受賞した。■小林香織/『SEVENth』2月1日発売初回限定盤(DVD付):3600円通常盤:3150円
2012年02月02日『かもめ食堂』チームの新作『東京オアシス』が遂に公開。こちらの主演・小林聡美のインタビューをお届けする。『東京オアシス』というタイトルの通り、今回は東京が舞台です。小林さんにとって東京という街の印象、魅力に感じるところはどこですか?全国各地からいろいろな人が集まってくる、すごくエネルギーのある街だと思います。殺伐とした大都会というイメージとはまた違った場所もちゃんとあって、そこでは人と人とが助け合いながら暮らしていたり、知らない人同士のちょっとした触れあいがあったりと、いろんな表情のある魅力的な街だと思います。『かもめ食堂』からのこのプロジェクト作品で、東京が舞台ということに驚きを感じました。東京での撮影はいかがでしたか?これまでフィンランド、与論島、タイ、京都と撮影を行ってきたなかで、今回の舞台が東京と聞いたときには、すごく新鮮に感じました。日常と切り離された場所での撮影ではなく、普段暮らしてる場所から現場に通って、しかも見慣れた景色の中で撮影するというのが、すごく自然な感覚でいられてリラックスしてのぞむことができたと思います。今回は、2人の監督、3人の脚本によって、3つのエピソードからなるアンソロジーということで、これまでの作品とは少し違った雰囲気になるのでしょうか?今までの作品もすごくシンプルな雰囲気でしたけれど、今回はさらにシンプルな構成になっているので、きっと物語には入りやすいんじゃないかなと思っています。3つのエピソードでは、加瀬亮さん、原田知世さん、黒木華さん、それぞれの方と2人だけの会話のシーンがほとんどで、人生の迷子になってしまった人たちが、小さな出会いを通じて人生の“オアシス”を見つけていく物語です。いつもと違う場所に行き、そこで人と出会うことによって、自分が一歩進むことができたり、自然とその人の背中を押してあげることができたりする、そういうことって誰にでも起こり得ると思うんです。日常生活において人と関わることで世界が広がっていく、そんな偶然の面白さがこの映画では描かれていると思います。小林さんにとっての“オアシス”はなんですか?私にとってのオアシスとは、ちょっとほっとできる場所、時間のことなのかなって思います。そういう意味では、自分で運転しているときが一番リラックスできますね。音楽もかけずにただ運転している、そんな時間が好きです。もうひとつ、みんなの機嫌が良くてのんびりと穏やかに流れる時間が好きです。そういう意味では、『かもめ食堂』から一緒にやっているこのチームの作品には、力まずにリラックスして参加できるので、私にとってはオアシスなのかもしれません。作品情報『東京オアシス』監督:松本佳奈/中村佳代出演:小林聡美/加瀬亮/黒木華/原田知世配給:スールキートス2011年10月22日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開(C)2011オアシス計画
2011年10月21日小林幸子(57)が8歳年下の会社社長と結婚!!30日、スポーツ報知の取材で、歌手の小林幸子(57)が再生医療の会社「TESホールディングス」の社長で、8歳年下の林明男さん(49)と結婚することが分かった。二人は5年以上の交際を経て、年内入籍の予定で小林は初婚となる。小林幸子が結婚を決めた理由とは?これまでプライベートより仕事を優先し、今までの恋愛でも最終的には仕事を選んできた小林が何故、結婚を決意したのか?二人は、知人の紹介で会食したのを機に交際をスタートさせた。小林は周囲に、林さんのことを「いいパートナー。仕事の分野が違うから、お互いの話が新鮮だった。」と話しているという。林さんとは交際していく中で、「仕事に理解を示してくれる」という信頼を深めたことから、結婚を決めたという。9月1日から26日までは東京・明治座で座長公演「小林幸子特別公演」が開幕されるが、劇中で老舗旅館に嫁ぐ若女将を演じ白むく姿を披露する。二人は、仕事が落ち着いた段階で年内にも婚姻届を提出する予定だ。当初は今年の早い時期に結婚発表の予定だったが、東日本大震災が起きたことで延期した。小林自身も故郷の新潟が2004年に新潟県中越地震の被害に遭っており、今回も大変胸を痛め、東北の被災地に何度も足を運び、炊き出しを行うなど復興支援に力を注いできた。小林は2013年に歌手生活50周年を迎える。最愛のパートナーと共に大きな節目を幸せに迎える事になる。元の記事を読む
2011年09月01日吉永小百合、笑福亭鶴瓶を姉弟役に迎えて贈る、山田洋次監督10年ぶりの現代ホームドラマ『おとうと』。家族ならではの悲喜こもごも、そして深い絆を描いた本作の公開を記念して、シネマカフェの映画体験型サイト「シネマライブ!」では、「家族へのメッセージ」をテーマにした『おとうと』“かぞく”川柳コンテストを開催、多数の投稿が寄せられた。五・七・五から見えてくる、各々の家族のかたちとは…?家族だから言えるユーモアを交えたものから、親から子へ、または子から親へ贈るちょっと切なくなるような想いまで、多様なメッセージが寄せられ、優秀賞に次の3本が選ばれた。「嘘泣きも妻に似てきたおしゃまな娘」(美桜パパさん)「血より濃いキャラが遺伝の我が家族」(ezomomo32さん)「彼女から妻になっても愛してる」(玉龍さん)家族同士で似ている部分というのは自分では意外と気づかないこともあれば、年をとってふと気づかされるものも。そんな微笑ましい様子が伝わってくる2本と、結婚を経ても変わらないストレートな思いを伝えた1本が入賞。そして、見事大賞に選ばれたのは「ありがとう言えずに今日も洗う皿」(ジョージさん)近すぎる存在ゆえにかえって「ありがとう」という一言が照れくさくて言えない、そんなもどかしさに共感する人も多いのでは?ほかにもたくさん寄せられたユニークな川柳を『おとうと』“かぞく”川柳コンテストページにて掲載中。ぜひチェックしてみては?『おとうと』は1月30日(土)より全国にて公開。『おとうと』“かぞく”川柳コンテストページ映画体験型サイトシネマライブ!■関連作品:おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会■関連記事:笑いと感動を贈る“家族”の姿『おとうと』オリジナル一筆箋を5名様にプレゼント現在とこれからの日本の家族の姿を描く『おとうと』試写会に合計65組130名様ご招待温泉宿泊券&山田洋次監督サイン入りプレスをプレゼント!『おとうと』“かぞく”川柳コンテスト開催首相登場に小林稔侍ガチガチに緊張するも、鶴瓶が石田ゆり子へのセクハラ疑惑を暴露山田洋次が描く日本の“家族”『おとうと』試写会に20組40名様ご招待
2010年01月18日山田洋次監督の最新作『おとうと』の完成披露試写会が12月1日(火)に行われ、山田監督に主演の吉永小百合と笑福亭鶴瓶、小林稔侍、石田ゆり子が舞台挨拶に登壇したのに加え、スペシャルゲストとして鳩山由紀夫総理大臣も出席。思わぬ大物ゲストの登場に会場は大きな盛り上がりを見せた。東京で真面目に生きる姉と放蕩を尽くす弟の姿を描いた本作。鳩山首相は「私も、弟ともっといい関係になりたい。今日も弟は私のことを何か言っているようですが…」と弟の鳩山邦夫氏との関係性に触れ、会場は大きな笑いに包まれた。12月1日は「映画の日」に制定されており、首相は映画という芸術の素晴らしさについて熱弁をふるいながらも「事業仕分けされないようにしたい」、「妻(幸夫人)は『亭主の面倒見るよりも映画を作りたい』と言っています」などと語り、観客の笑いを誘った。残念ながら首相は挨拶のみで、映画を鑑賞することは出来なかったが、代わりに幸夫人が二階席に座り、しっかりと映画を最後まで鑑賞!山田監督は「新しい政府を担う鳩山総理に映画の発展のためにご協力いただけたら」と語った。首相の降壇後、キャスト陣の挨拶がスタート。吉永さんが「私は1959年に初めて映画に出演いたしまして、とうとう50年が経ちました。あっという間で信じられない気持ちです」と語ると会場からは大きな拍手が。続けて「新しい技術に、心の部分が置いていかれそうで、私はついていけないのでは?と思うこともありましたが山田組はいまでもみんなで手作りで映画を作っています」と、優しい笑みを湛えながら語った。あれこれと問題を起こし、姉(吉永さん)に迷惑ばかりかける弟役の鶴瓶さんは「どうも。(弟の役が)私で申し訳ございません」と笑顔で挨拶。そして、吉永さんについては「初々しい!」と感想を語り「何でそんなに初々しいのか?50年ですよ!それで、メイク室で直接聞いてみたんです。そしたら『慣れてないんです』って。私は反省しました。慣れちゃいけませんよ!」としみじみと語った。石田さんは「憧れの山田監督の作品に出演できて、嬉しくてたまりませんでした。私の役はモデルとなった方が実在するのですが、身寄りのない人々や病が芳しくない方々を看取られていらっしゃるんです。こんなに心の美しい人の役を私が演じていいのか?という気持ちでした」と心境を明かした。小林さんは、首相夫妻の登場でかなり緊張している様子。首相が去った後も「えー、奥様がいらっしゃるということで…」とガチガチ。すかさず鶴瓶さんが「さっきまでずっと、石田さんにセクハラしてたのに」と暴露し、会場は再び大きな笑いに包まれた。『おとうと』は2010年1月30日(土)より全国にて公開。■関連作品:おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会■関連記事:山田洋次が描く日本の“家族”『おとうと』試写会に20組40名様ご招待“ダメ弟”鶴瓶、吉永小百合に甘えっぱなし!蒼井優のことは「この女」呼ばわり
2009年12月02日