劇作家・演出家+俳優の、刺激的で新たな出会い。シアターコクーン・オンレパートリー2017『プレイヤー』に出演する藤原竜也さんに話をうかがいました。昨年の映画『太陽』、今年9月公開の『散歩する侵略者』と、いまや演劇界のみならず、その作品が高く評価されている前川知大さん。その前川さんの戯曲を、これまた傑出した才能で新たな演劇の可能性を開拓し続けている長塚圭史さんが演出。このふたりの劇作家・演出家の刺激的なタッグに出演する藤原竜也さん。「僕のなかで、昨年、蜷川(幸雄)さんが亡くなったのはすごく大きいことなんですよね。それこそ、まだ自分が何者でもない時からずっと存在していた正確な秤を失って、これからどっちに進んでいったらいいのか、自分で考えていかなければいけなくなった。もっと広い世界、いろんな演出を見て吸収した方がいいと思う、そんなタイミングで長塚さんや前川さんという才能を持った方々とやらせてもらえる。僕がこれまでやったことがなかったようなタイプの作品ですし、35歳になって新しい気持ちで挑戦できることがありがたいし、ワクワクしますよね」同じ演劇というジャンルではあるけれど、長塚さんの稽古場は、戯曲へのアプローチの仕方から時間の使い方まですべてが新鮮だと話す。「蜷川さんの現場では、稽古初日までにみっちり台本を読み込んできて、集まった日からすぐに立って動いて、というのが当たり前だったんですが、今回は、最初の2週間ほどはテーブル稽古で、ここのセリフを発する意味は…と話し合ったり、皆で戯曲の答えを見つけていく時間がありました。そこには前川さんも同席していたんですが、作家の目の前で戯曲の解釈を話し合うのは長塚さんにとっても挑戦なんじゃないかな。それに、稽古の前のゲーム(形式の稽古)というのもとても新鮮でしたね」また、「僕が背負ってきた世界観や演劇的な技術を取り除いて、いい意味で楽にさせてくれている」とも。「長塚さんは『ご主役をいろいろやられてきた方ですけれど、そういう責めたり当てたりする芝居はしなくていいです』とか、『王室のシーンをたくさん演じてこられたとは思いますが、ここはいわゆる地方の公共劇場で、売れかけの俳優という設定ですので、ご理解ください』とかおっしゃるんですよ。言われるたびに、言い方…って思ってますけど、稽古場を盛り上げてくれてます(笑)」物語の舞台は、地方の公共劇場。そこで上演される舞台の稽古のために集められたメンバーが、とある戯曲を演じていくうち、その劇中の世界に取り込まれていくというもの。「僕らの仕事って、劇作家の言葉を自分の肉体を使って現代のお客さんに伝える役割。寺山(修司)さんの言葉を肉体化させることに必死になっていた若い頃には、戯曲の世界に自分自身を没入させるしかなくて、それは、どこか死者の言葉に取り込まれていくのと近い感覚だったのかなと思うんですよ。ただ、少しずつ経験を積んで、いまは役に没入しながらも、同時に冷静に見つめる自分もいる。そういう僕らの日常と、劇世界とをリンクさせながら、最終的に思いもよらない世界を見せてくれるのが今回の作品。稽古をすればするほど、面白くなっていってます」ふじわら・たつや1997年に蜷川幸雄演出の舞台『身毒丸』でデビュー。現在、主演映画『22年目の告白‐私が殺人犯です‐』が大ヒット中。主演ドラマ『リバース』のDVD&Blu-rayは10月25日発売。地方都市の公共劇場で、『PLAYER』という戯曲が上演されることになった。劇中劇と稽古場の2つの世界が行き来するうち、次第にその境目が曖昧になって…。8月4日(金)~27日(日)渋谷・Bunkamura シアターコクーン作/前川知大演出/長塚圭史出演/藤原竜也、仲村トオル、成海璃子、シルビア・グラブ、峯村リエ、高橋努、安井順平、村川絵梨、長井短、大鶴佐助、本折最強さとし、櫻井章喜、木場勝己、真飛聖S席1万500円A席8500円コクーンシート5500円*すべて税込みBunkamuraTEL:03・3477・3244大阪、静岡公演あり。※『anan』2017年8月9日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・小林 新(UM)ヘア&メイク・赤塚修二(メーキャップルーム)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年08月12日父も母も兄も俳優という俳優一家の生まれ。子供の頃から、当たり前のように映画や演劇に触れて育ってきた青年。力まず、こだわらず。飄々としながら、俳優街道をばく進中です。兄ちゃんは世界一カッコいい。でも、興味はないです(笑)。カメラのレンズが向けられると、最初は困ったような恥ずかしそうな。でも、途中から肚を括ったのか、諦めたのか、されるがまま、なすがままといった表情に。そんな一挙手一投足を見ていると、何だか妙に和んで笑ってしまう。いま、そんな柄本時生さんの不思議な魅力にハマる女子が増加中です。――今回、ドイツで何度も上演さている『チック』という舞台への出演が決まっています。出演の決め手となったのはなんですか。柄本:僕は、声をかけていただいた仕事なら、なるべくなんでもやります…って感じなんだと思います。――でもきっと、やりたい作品や役柄というのはあるんですよね?柄本:ないです、ないです。むしろ、やっちゃいけないというか…。やりたいものをやっていたら、楽しいだけじゃないですか。それって結局は楽しくないなって。――楽しいだけでは俳優として成長しない、という意味ですか?柄本:じゃないです。じゃないです。ただ、何かしら引っかかりがあって、考えさせられたりするようなお仕事の方が好き、というか。――では、柄本さんの『チック』への引っかかりはどこでしょうか。柄本:14歳の役っていうところですかね。もう14歳じゃないですから。――大人が14歳を演じるのは、舞台ならではの面白さですよね。柄本:こういう時、演劇の嘘ってすっごい面白いなと思うんです。僕は。――では、台本を読んで、面白いと感じたポイントを伺えますか?柄本:14歳ですね。例えば『スタンド・バイ・ミー』のように、子供と大人の境のような時期を描いたものってどれも面白いんですよね。大人は観て懐かしく思うし、子供は憧れる年頃なんだと思います。――その年頃の役をどう演じようと思っています?柄本:そういうのはない…です。演出家さんに言われたことをやるだけで、あとは面白い作品になるように頑張ります、っていうだけです。――自分の意思は必要ない、と?柄本:はい。僕はそうなんです…。――俳優になろうと思われた時には、こういう作品に出てみたいという気持ちはあったんですよね。柄本:僕の場合、兄ちゃん(柄本佑さん)に来た仕事が(年齢的に)兄ちゃんができなくて、僕に来たってだけですから。――でも、引き受けた時には、やってみようと思われたわけで…。柄本:詳しいことは何も説明されずに、とりあえず行ってほしいんだよねって言われたんです。で、駅からの道すがら、これからオーディションだからって言われるっていう(笑)。すでに向かっちゃっているし、さすがに回れ右はできないですよね。でも、そりゃあ興味なかったって言ったら嘘ですよ。――最初のきっかけはそうかもしれませんが、続けていくには、それなりの意志が必要ですよね。柄本:はっきり言ったら、高校生の時に大学受験を失敗して、社会人にならなきゃいけなくなったんです。そこから意識しましたね。まあ、その時にうまくいっていた方に流れていったって感じなんですけど。――その選択に関して、ご両親の助言や反対などはありました?柄本:うちの家族って変なんですよ。そもそも、親は共働きで家にいなかったし、最初っから親離れしてたみたいなもんでしたし…。――それと関係しているのか、以前のインタビューで、お兄さんが大好きだと話していましたよね。柄本:はっきり言ってブラコンです。大好きです。僕んなかでは、兄ちゃんが世界で一番カッコいいです。――同性同士の兄弟って、憧れと同時にライバル心も芽生えたりするものだったりしませんか?柄本:うーん…ないですね。だってあの人、運動神経が本当に悪いんですよ。僕の方が運動できますし。――えっと…では、お兄さんがカッコいいと思うポイントとは?柄本:ないですよ。なんかもう、理屈じゃないんですよね。…あと、こういうことを言えるのも、あの人に興味ないからなんです。普段何しているか全然知らないですから。――仲、いいんです…よね?柄本:すっごいいいんですけど、その理由は、お互いがお互いに興味がないからなんですよ。たぶん、興味を持ったら喧嘩するんだと思います。そもそも、家族全員、普段何してるかなんて興味ないです。――お父さん(柄本明さん)やお母さん(角替和枝さん)は、カッコいいとはならないんですか?柄本:ないですね。オヤジをカッコいいなんて思わないですよ。――でも、素晴らしい俳優さんなわけじゃないですか。柄本:だって…本当に面倒くさい人なんです。でも、そういう意味で言うと、和枝さんは面白いです。変なんです。すっごい感情的な人で、突然、「それは私に死ねって言ってるの?」とか言いますからね。笑っちゃいます。――どういう状況になると、そういう会話になるんでしょうか。柄本:僕もわっかんないんです(笑)。唐突に「ここに置いてあったものがない」って言いだす時があって、誰も知らないから、そう返すじゃないですか。そうすると「じゃあ、これに脚が生えて、どっか行ったっていうの?」って急に叫びだすんです。でもそれ、足元に落ちているんですよね。そんなオバさん、面白くないですか?――その面倒くさいお父さんと、面白いお母さんのDNAを受け継いでいるわけですけれど。柄本:すっげぇ恥ずかしかったのは、京都の東映と松竹の撮影所の間に喫茶店があるんですけど、その店に入った時にマスターが笑いながら話しかけてきて、「ホンマすごいなと思うんですけど、お兄さんもお父さんもそこ座りはるんです」って言われたんです。初めて入った店で、一番いい席だなと思って座った席だったんですけど。えもと・ときお1989年10月17日生まれ。’03年に映画『Jam Films S「すべり台」』でデビュー以降、ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍。近作に、ドラマ『増山超能力師事務所』『愛してたって、秘密はある。』など。出演映画『彼女の人生は間違いじゃない』が公開中。10月に『関数ドミノ』、12月に『流山ブルーバード』と、この先も舞台出演が相次ぐ。シャツコート¥19,980ワイドパンツ¥20,952ロングシャツ¥17,820(以上CURLY/The WeftTEL:03・6450・5905)ニットTシャツ¥34,344(Handshake/The Weft)*全て税込み靴はスタイリスト私物ピアスは本人私物柄本時生さんが出演する舞台『チック』は、8月13日~27日までシアタートラムにて上演。退屈な学校生活を送っていた14歳のマイクの前に現れた変わり者の転校生・チック。ある日、チックが盗んだ車に乗って、彼を旅へと誘い出す。柄本さんは、風変わりな少年・チック役に。世田谷パブリックシアターTEL:03・5432・1515※『anan』2017年8月9日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・矢野恵美子ヘア&メイク・住本由香インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年08月04日ドラマ『僕たちがやりました』でヒロインを演じる永野芽都さん。好きな人の前で素直になれない蓮子の女心を演じた心境をうかがいました。今どきの平凡な男子高校生たちが、ひょんなことから多数の死者を出す爆発事件の容疑者に。ドラマ『僕たちがやりました』は、そこから始まる逃亡生活の中で、彼らが罪の意識に苛まれながらも自分の生きる道を探していく異色の青春サスペンスだ。「最初に原作の漫画を読んだんです。読む前はまさか泣ける話だとは思っていなかったんですけど、ある日突然、一番近くにいたはずのトビオがいなくなっちゃったら、本当につらいだろうなって。蓮子の気持ちになって、思わず泣いてしまいました」永野芽都さんが演じるのは、窪田正孝さん演じる主人公・増渕トビオの幼なじみ・蒼川蓮子。「蓮子は周りの女の子たちより、少し先を行っているような雰囲気の女の子。チャラチャラしているように見えるけど、実はすごくピュアでトビオを一途に思い続けているんです。でもトビオの前ではなかなか素直になれなくて、大人ぶってツンツンしてしまう。そこがすごくかわいいなって。演じるときも、蓮子のそんな女心を大切にして、女友達といるときとトビオの前とでは、態度に差がつくように気をつけました」永野さん自身も、そんな蓮子の女心は痛いほどよくわかるそうで…?「私も好きな人ができると、わざと冷たくしたり、興味がないフリをしちゃうタイプ(笑)。だから撮影中も“わかるよ蓮子!そうだよね、そうだよね~!”って心の中で思いながら演じていました(笑)」窪田さんとは4年ぶりの再共演。「すごく久しぶりにお会いしたんですけど、相変わらず優しいお兄ちゃんという印象。私はもちろん、ドラマの中で窪田さんの遊び仲間を演じている間宮祥太朗さん、今野浩喜さん、葉山奨之さんも、みんな窪田さんについていってる感じがします。この4人組のやり取りが本当に面白くて。本読みの段階であんなに笑ったのは初めてです!4人の会話はアドリブも多いみたいなので、そういう話を聞くと、男のコってなんだか楽しそうだな~って羨ましく思ったりもしました(笑)」公式ブログでは自作の川柳を公開している永野さん。最後にドラマの意気込みを詠んでいただくことに!「え~どうしよう!超普通なんですけど『夏からの僕やり見てね頑張るよ』でどうでしょう!?というわけでぜひ見てください!(笑)」ながの・めい1999年9月24日生まれ、東京都出身。来年4 月スタートのNHK連続テレビ小説『半分、青い。』のヒロインに決定したほか、出演映画『ミックス。』も今秋公開予定。ある日トビオ(窪田正孝)たちは、ヤンキー高校の不良に仲間をボコボコにされ、イタズラ心から復讐を企てる。しかしそれが、思わぬ大事件に発展してしまい…。関西テレビ・フジテレビ系にて毎週火曜21:00~放送中。※『anan』2017年8月9日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・菅野綾子(by anan編集部)
2017年08月01日怪我から復帰し、次シーズンからいよいよ本格始動する、内田篤人選手が登場。結婚のこと、お子さんのことも熱く語ります。サッカーも上手くてカッコよくて…。こんなに女子の心を掴んだサッカー選手が今までいたであろうか!!あの衝撃のカレンダーから約2年、久しぶりに内田篤人選手がアンアンにご登場です。しかも、なんとお父さんになりました。――ご結婚、そしてお子さんの誕生、おめでとうございます(と言いながら、お祝いのプレゼントを渡すアンアン編集部一同)。内田:え、マジですか?いいんですか?やったー!ホントうれしいです。いやぁ、お父さんうれしいなぁ(笑)。正直、自分にって何かをもらうより、子どもにどうぞ、って何かをいただくことが、こんなにうれしいとは思わなかった。父親になっての発見ですね。ハイ、取材頑張ります(笑)。――ではまず、やはり2年前のアンアンから出したカレンダーのお話を(笑)。ちょっと肌を見せていただいたりしたおかげで、随分話題になったのですが、何か感想はありますか?内田:あれねぇ…。あ、今思い出した。今だから言いますけど、俺、イヤだったんですよ、脱ぐの(苦笑)。写真撮られながら、「俺、なにやってんだろう…」って、たまに冷静になったりしてたし。でも、娘にプレゼントもらったから、もう1回、脱ぎましょうか?(笑)――あ、いえ、結構です。内田篤人、結構現金な人だった(笑)。内田:アハハ(笑)。まあ発売されたときには、もうドイツに戻ってたから、正直そんなに反応とか、俺の耳には入ってこなかったんですけどね。でも、女の人、こんなの見たいんだ~?って感じですけどねぇ、本当に。う~ん…。――’15年は、アンアン本誌の特集でもインタビューをさせていただいているんですが、そのときに、「結婚、そのうち俺、サクッとしちゃうと思うよ」とおっしゃってたのが印象的で。その後、本当にサクッとしちゃいましたね。内田:あー、そんなこと言ってましたか。フフフ。しましたね。――結婚願望は強いほうだったんですか?内田:いや、そこは別に。まあ年齢的にはそういうもんかなぁ、とは…。というか、僕と奥さんは小・中学校の同級生なんですけど、付き合うことになったときに、奥さんに、「幼なじみ同士でそういうことになるってこと、しかも年齢が年齢なわけだから、どういうことになるのか、意味わかる?」って言われまして。僕らは結構大勢で仲が良かったんで、その関係性も崩れちゃうかもしれないわけだから、「そういうことも、ちゃんと全部わかってる?」って。で、僕が「ハイ、わかってます」と(笑)。――実際、幼なじみの皆さんは、内田さんと奥さんが結婚したということに関しては、なんとおっしゃいました?内田:「そうじゃないかなーと思ってた」みたいなことを言われました。――もうご結婚しているので、こんなことを聞くのもなんですが、好きな女性のタイプってどんな感じだったんですか?内田:女々しくない人。ベタベタするのとか、すごく苦手なんです。俗に言う、“女の子っぽい”みたいな格好とか、振る舞いとかが、すごい苦手だし、なんか面倒くさそうな気がして…。サバサバしてて、Tシャツにデニム、みたいな感じが一番好きですね。で、こっちに寄りかかりすぎない人。――奥さんもそういう感じ?内田:はい。子どもが生まれる前、ドイツの家にいるとき、彼女が“外行きたいな”って言っても、俺はゲームしたいから、“行ってくれば?”って言うと、一人でスタスタ出かけていくようなタイプ。でも今は必ず一緒に行きますけど。――その変化はなぜ?内田:だって娘も行くから。そしたら絶対、俺も行きたいもん(笑)。――さっきから、お嬢さんの話をするとき、めちゃくちゃ目尻が下がる&口角が上がってますよ。内田:だって、めっちゃくちゃかわいいんだもん、うちの子。でも俺、もともと子ども好きだから、自分に子どもができたら、こうなるだろうなぁとは思ってましたけど、正直想像以上(笑)。今一番楽しいのは、娘を自分の脚の上に乗せながら、ゲームをやること。ちっちゃい手で、コントローラーを取ろうとするんですよ。それがもうねぇ、かわいいの。ゲームやって、泣いたらおもちゃ渡して、またゲームやって…ってやってます。◇うちだ・あつと1988年生まれ、静岡県出身。高校卒業後鹿島アントラーズに入団、即スタメン出場し話題に。’10年よりドイツ・ブンデスリーガのシャルケ04に移籍。’07年より日本代表に選出され、’14年のブラジルワールドカップに出場。以降、右膝の怪我の治療に専念し今年復帰。7月にシャルケのテストマッチで2ゴールを決め、話題に。◇シャツ¥60,000パンツ¥65,000靴¥67,000(以上ニール バレット/ニール バレット GINZA SIX TEL:03・3572・5216)◇地元静岡に、怪我をしたときのケア、怪我を予防する体の使い方を学べる「ウチダラボ」を6月にオープン。いわゆる“スポーツジム”的にも使えるところが嬉しい。「普段僕らを教えているスタッフがいるので、一般の方にはすごく新鮮なプログラムだと思います」(内田さん)。※『anan』2017年8月2日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・鈴木 肇ヘア&メイク・池上 豪(by anan編集部)
2017年07月26日俳優の窪田正孝、鈴木伸之、「超特急」小笠原海ら映画『東京喰種トーキョーグール』のキャストたちが、7月25日(火)今夜放送の日本テレビ系「火曜サプライズ」にゲスト出演。東京の信濃町を舞台に“アポなし旅”を繰り広げる。旅とグルメをテーマにしたロケバラエティとして多くの視聴者に愛される本番組。なんといってもメインMCのウエンツ瑛士が毎回登場するゲストとともに様々な街にロケに赴き、ゲストたちが自力でロケする店と交渉する“アポなしグルメ旅”が人気だ。“アポなし旅”に登場するのは今回で5回目となる窪田さん、今回同企画では初めて年下の俳優である鈴木さんとの出演となり、張り切ろうとするが果たして上手く行くのか。まずは駅前で地元の人に聞いた人気のラーメン店へ向かう。交渉は成功するのか?さらに映画で共演した小笠原さんも合流。3人のプライベートや素顔にせまるトークが展開する。また江原啓之と「オリエンタルラジオ」の2人による「隠れ家で待つ怪しい女」にはタレントの小倉優子が登場。先日離婚を発表した小倉さんからの悩み相談に江原さんは「ゆうこりんは再婚します」と衝撃発言。その真相とは!?放送をお楽しみに。今回アポなし旅にゲスト出演した窪田さん、鈴木さん、小笠原さんが出演している映画『東京喰種トーキョーグール』は「週刊ヤングジャンプ」連載の人気コミックが原作。人の姿をしながら、人を喰らう怪人“喰種”が潜む東京が舞台。窪田さん演じる読書好きの平凡な大学生・金木研は、通い詰める喫茶店「あんていく」で自分と同じ作家の本を愛読するリゼと出会い思いを寄せるが、リゼは喰種だった…。半分人間・半分喰種となったカネキが人の命を奪い、喰い生き永らえる“喰種”の存在に疑問と葛藤を抱きながら、模索し生きる姿を描くストーリーが展開する。窪田さんがカネキ役で主演を務めるほか、鈴木さんは喰種を敵対視する「CCG」のメンバー役で、小笠原さんはカネキの唯一の親友・ヒデ役で出演。そのほか喰種の女子高生・トーカ役で清水富美加、リゼ役を蒼井優、桜田ひより、村井國夫、浜野謙太、佐々木希、白石隼也、相田翔子、柳俊太郎、坂東巳之助、大泉洋らが脇をかためる。『東京喰種トーキョーグール』は7月29日(土)より全国公開。「火曜サプライズ」は7月25日(火)19時~日本テレビ系で放送。(笠緒)■関連作品:東京喰種トーキョーグール 2017年7月29日より全国にて公開(C) 2017「東京喰種」製作委員会
2017年07月25日有田哲平さん(くりぃむしちゅー)初主演ドラマ『わにとかげぎす』にて、吉岡華役を演じるコムアイさんに見どころをうかがました。初めて人に振り回されたときの衝撃を、思い出すはず。「くりぃむしちゅー」の有田哲平さんが初めて主演を務める話題のドラマ、『わにとかげぎす』。有田さん扮する警備員の富岡ゆうじが、“友達づくり”を目指したことで、人生が思わぬ方向に転がっていく姿を描く。そのなかで、ヤクザの組長の愛人であり、男を誘惑して利用する魔性の女・吉岡華を演じるコムアイさん。これが連続ドラマ初出演となる。「演技には興味があったし、古谷実さんの原作が面白すぎるのと、出番が少ないわりに、物語の鍵を握る美味しい役だったこともあり(笑)、出演を決めました。ただ、脚本が決まっている中で演じるというのは、私にとっては難しいと痛感したんです。演じるということは、自分の中に存在するキャラクターから、役に合うものを選んでチューニングをしていくものだと思うのですが、うまくいかないまま芝居していくとリアルでないし、自我を置いていってしまう。役者自身が空虚になるんだと思いました。反省しっぱなしで、観るのが怖いです。過去に演技をしたときは全てアドリブで、言葉も間も自分で決められたのでラクでしたが、今回は、全く違いましたね。でも、有田さんや、ラッパーのDOTAMAさん、ACEさんと、アクロバティックなキャスティングが多い現場だったからか、のびのび挑戦させてもらえる空気があって感謝しています」共演シーンが多かったのが、雨川勇を演じる、俳優の吉村界人さん。「ほかの作品でのお芝居を観たときに、生き物としてのエネルギーのようなものが画面から伝わってきて、“面白い人だな”と思っていたんです。今回、私が演じる吉岡が雨川を誘惑するのに対し、彼が落とされないように頑張るという駆け引きのシーンがあるんですが、やりがいがありました。演技のはずなのに、雨川の純粋さをすごく感じて、あおられて…。だから私も、“ここにアゴを乗っけてみようかな”とか、いろいろ悪い知恵が働きましたね。界人さんが相手役で本当によかったです」今作は、38歳で独身&童貞の男が主人公。人と関わりを持とうとしてもがく姿に、「誰しもが共感するところがあるはず」とコムアイさん。「他者と関わると、自分の思いどおりにならないことが絶対に出てくるじゃないですか。子どもの頃、喜んでもらおうと好きな女の子に花をあげたら握りつぶされる、みたいな。主人公の富岡は、そんな、人に振り回されるという苦しくも楽しい経験を、38歳になって初めてするわけです。彼が、人に対して“何かをしてあげたい”と思って行動し、一喜一憂する姿を見て、小さい頃に経験した衝撃を思い出し、ドキッとする人は多いはず。感情を揺さぶられながら、楽しんでほしいですね」コムアイ1992年7月22日生まれ。「水曜日のカンパネラ」にて主演と歌唱を担当。今年3月に行われた武道館公演「八角宇宙」を収めたBlu-rayが7月26日に発売。ラジオ番組『SPARK』(J-WAVE)にレギュラー出演中。TBS系列にて、7月19日よりスタート。毎週水曜23:56~放送。共演者は、本田翼さん、賀来賢人さん、光石研さんなど個性豊か。※『anan』2017年7月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・秋鹿裕子インタビュー、文・重信 綾(by anan編集部)
2017年07月23日松尾スズキさん作の絵本を舞台化した『気づかいルーシー』で、ルーシー役を演じる岸井ゆきのさんが舞台に対する意気込みを語ってくれました。気づかいも“しすぎ”に注意!?愉快なホロ苦喜劇、待望の再演。松尾スズキさん作の絵本をノゾエ征爾さんの手により舞台化した『気づかいルーシー』。初演は‘15年、好評を博しての再演に、ルーシー役の岸井ゆきのさんは「早く稽古したくてしたくてたまらない」と意気込む。「前回、公演が終わるのが寂しいくらい楽しくて、再演の話を聞いてからずっと待ち遠しかったから」とはいえ、初演は稽古当初から順調だったわけではなく、「本番1週間前くらいまで、自分のなかで全然整理がつかない部分があった」そう。「音楽劇なんですが、それまで普通にお芝居していたところから突然歌うっていうのが…。小さい頃からミュージカルが大好きだったのに、いざ自分がやるとなったら、どうしても整理が追いついていかないんです。それをノゾエさんに話したら、『こういうもんだと割り切る人はいっぱいいるけれど、悩めるなら悩んだほうがいい』と言ってくださって。そしたらある時、感覚的に一本筋が通ったと思えた瞬間があったんですよね。ノゾエさんが信じて待ってくださったことがありがたかったです」そのノゾエさん自身もまた、本番直前に大幅な美術セットの変更を決断。そうやって全部に妥協せずにきたことが初演の評価に繋がっている。「大変だったけれど、それで世界観がより明確になって皆がルーシーの世界に入り込め、完成も早かったんですよ。おかげで再演のハードルは高いですけど(笑)。でも子どもから大人まで誰もが楽しめる舞台ですし、より鮮明で豊かな世界を皆で作っていけたらいいなと思っています」きしい・ゆきの1992 年生まれ。近作にドラマ『真田丸』など。劇団☆新感線『髑髏城の七人~Season風~』は9/15~、11月には主演映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』が公開。ルーシー(岸井)とおじいさんはふたり暮らし。ある日、おじいさんが馬から落ちて亡くなり、ルーシーを気づかった馬は、自らおじいさんの皮をかぶってなりすますことにするが…。7月21日(金)~30日(日)池袋・東京芸術劇場 シアターイースト原作/松尾スズキ(千倉書房『気づかいルーシー』)脚本・演出・出演/ノゾエ征爾出演/岸井ゆきの、栗原類、川上友里、山口航太、山中崇、小野寺修二整理番号付き自由席大人4000円ほか(税込み)東京芸術劇場ボックスオフィスTEL:0570・010・296福井、長野、富山、広島公演あり。※『anan』2017年7月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・星野加奈子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年07月23日2年前に彗星のごとく登場し、4期連続でドラマ出演を果たすなど、大ブレイク中の吉岡里帆さん。しかし、ヒロインの座を勝ち取るまでの道のりは、決して“チョロく”はありませんでした。「この子、めちゃくちゃいい顔してるっ!ええ~、かわいすぎる…」。インタビュー冒頭、小誌スタッフが見本に持参した「にゃんこLOVE」特集を見て思わず叫んだ、女優の吉岡里帆さん。NHKの連続テレビ小説『あさが来た』でブレイクし、『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)、『カルテット』(TBS系)など、話題のドラマに立て続けに出演。その気になる素顔は、サービス精神旺盛でチャーミング、そして時々、不安定(?)。今や注目度ナンバーワン女優として各方面で引っ張りだこな24歳の、“今”に迫ります。――覚えていないかもしれませんが、吉岡さんには前回、小誌の「ふんわり美乳」特集でインタビューをさせていただきまして、その節はありがとうございました。吉岡:覚えていますよ。こちらこそありがとうございます。髪型、変わりました?――そんなことまで覚えてくださっているんですか!驚きました。ところで、この1年は吉岡さんにとって、かなり目まぐるしいものだったと思います。最近の作品だと、『カルテット』で演じられた“小悪魔キャラ”、来杉有朱役のインパクトは相当なものでしたね。吉岡:本当にたくさんの反響をいただきました。いつも応援してくださっていた私のファンの方でさえ、SNSを通じて「嫌いになった」「イライラします!」みたいなコメントをくださって(笑)。それを見るたびに安心したというか、「ちゃんと役割を果たせてよかったな」という気持ちになりました。――最終話の「人生、チョロかった!」というセリフも名言でした。そして打って変わって、現在放送中のドラマ『ごめん、愛してる』では、他人のためには自己犠牲も厭わない、純粋で愛情深い女性、ヒロインの三田凜華を演じられています。有朱とは見事に真逆の役柄というか…。吉岡:本当にそうなんです(笑)。でも、一度ついたキャラクターのイメージをどう崩していくかが楽しい作業でもあるので、そのハードルが高いほどモチベーションは上がります。だから、「有朱の時とは全然違うアプローチをするぞ」と、今は意気揚々と撮影しています。――度胸があるんですね。吉岡:いえ、本当は常にビクビクしていますよ。ただ絶対に表には出したくないから、撮影中も「全然、平気ですけど?」みたいな顔をしておきながら、家に帰ったら「は~、やっと終わった…」って、わりと心臓をバクバクさせてます。――TBSの日曜劇場で、しかもヒロイン役という部分にも重圧を感じていますか?吉岡:それがいちばん大きいですね。特に今回はヒロインに抜擢されてから、撮影に入るまでの期間が少し空いていたので、その期間のプレッシャーが…まるで漬物石を乗せられているみたいでした。ずっと水分を出して、シワシワになるまで押しつぶされている感じ。それがようやく、みなさんにお届けできるようになったので、今はちょうど壺からゆっくりと出てきているイメージですね(笑)。――さて、京都ご出身の吉岡さんですが、女優になる前は書道家を目指されていたそうで。吉岡:目指していたというか、小さい頃からずっと書道をやってきたので、当たり前のように続けていくんだと自分では思っていました。――大学でも書道を学ばれていたんですよね。一方で、お芝居に興味を持ったきっかけというのは?吉岡:18歳の時に、友だちが「一緒に映画を作ろう」と誘ってくれて、その子の紹介で、小劇場の公演を観劇しに行ったんです。舞台を観た瞬間、「これだ!」と思って。――ビビッと、きた。吉岡:もうビビビッ!です。運命の結婚相手に巡りあったような感覚。一瞬でそう決められたので、「どうやったら自分も参加できるんだろう」と、舞台のあいだじゅう考えていました。不思議なことに、その前後にも、エキストラとして映画に参加したり、舞台のチケットをいただいたり、歌舞伎や能に触れる機会があったりと、いろんな偶然が同時に起こって。いつしか引き寄せられるように、お芝居の世界にのめり込んでいきました。――実家がある京都に住みながら、オーディションを受けるため夜行バスで東京まで通われていたそうですが、女優への道のりはそう平坦ではなかった…?吉岡:オーディションはかなり受けましたね。最終選考まで残っても、受かることはほとんどなくて。でも、自分の中では「やっぱりな」「そりゃそうだろうな」とも思っていました。悔しい半面、悔しがることすら恥ずかしいし、「なんで私、泣いてるんだろう」と、すごく冷静になったり。絶対に叶わない夢を追いかけているのかもって、しょっちゅう思っていました。――では自分に足りないものを、どうやって克服しようと?吉岡:克服するのではなく、むしろ“足りてないことを武器にしなきゃ”と思うようになりました。すでに足りている人たちがどんどん役を取っていくのなら、私は足りていないことをちゃんと役に映してあげよう。ネガティブだったり、人の目が気になったりする、自分のダメなところをちゃんと投影してあげられる役柄に出合えたらいいな、と。その運命の役というのが、『あさが来た』で演じた“のぶちゃん”だったんですけど。――一種の賭け、だったわけですよね。予感はあったのでしょうか。吉岡:うーん。“辞めなければいつか来る”くらいの長い目線で見ていました。10年後かもしれないし、いつになるかはわからない。でも、いろいろなことを経験していくうちに、自分の中でどんどん“楽しい”が増えていったので、そのことにも助けられました。絶望ばっかりじゃありません。よしおか・りほ1993年1月15日生まれ。京都府出身。連続テレビ小説『あさが来た』やドラマ『カルテット』、『ゼクシィ』のCMなどで注目を集める。J‐WAVE『UR LIFESTYLE COLLEGE』レギュラー出演中。7月クールで放送中のドラマ『ごめん、愛してる』(TBS系)ではTOKIOの長瀬智也さんと共演し、初のヒロイン役を務める。オフショルダーブラウス¥19,000プリーツスカート¥22,000(共にAVIE/aden sal TEL:03・3463・1011)吉岡さん出演のドラマ『ごめん、愛してる』(TBS系)は毎週日曜21:00~放送中。幼いころ母親に捨てられ、不遇な環境で過ごしてきた岡崎律(長瀬智也さん)と、吉岡さん演じる三田凜華の切ないラブストーリー。原作は韓国で国民的大ヒットとなったドラマ。共演には坂口健太郎さん、大竹しのぶさんなど実力派が揃う。※『anan』2017年7月26日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・圓子槙生ヘア&メイク・渡邊良美インタビュー、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2017年07月20日今月末29日(土)に公開が迫る、窪田正孝主演映画『東京喰種トーキョーグール』。このほど永近英良“ヒデ”役として出演する「超特急」カイこと小笠原海が、本作を引っさげシネマカフェ編集部に訪問した。人の姿をしながらも人を喰らう怪人、“喰種(グール)”。水とコーヒー以外で摂取できるのは“人体”のみという正体不明の怪物たちが、人間と同じように暮らしている街、東京。半喰種となった金木研(カネキ)は、喰種たちが集う喫茶店「あんていく」で働きはじめ、喰種を駆逐しようとする人間側の捜査官・CCGとの熾烈な戦いに巻き込まれていく――。世界累計発行部数3,000万部突破を誇る石田スイの超人気コミックから、アニメ化、舞台化、ゲーム化を経て、待望の実写映画化となった本作。カネキ役に窪田さん、トーカ役に清水富美加をはじめ、蒼井優、大泉洋、「劇団EXILE」鈴木伸之など、豪華キャストが集結し、原作ファンも映画ファンも期待が高まる仕上がりになっている。このほど編集部を訪問した小笠原さんは、俳優業にも活躍を見せる「超特急」のメンバーのひとり。本作ではカネキの幼なじみで、同じ大学に通うカネキの唯一の友人・ヒデを演じている。小笠原さんは編集部に到着すると、「(『東京喰種』の)チラシ、貰ってくださーい!」と両手を挙げ元気よく作品をアピール!社内で「超特急」のことが話題に上がると「知ってくださっているんですか!?」と、こちらでも神対応を披露。小笠原さんは終始笑顔で、社員ひとりひとりにチラシを配り歩いてくれた。最後に、シネマカフェの読者に向けて小笠原さんからのコメントも到着!読者へのメッセージ「この映画はグールと人間という違った種族にスポットライトを当てることで人間らしさとは何かというものを改めて問いかける作品となっています。ぜひ劇場に足を運んでいただいて、この映画を通して僕たちからのメッセージを受け取っていただけたら嬉しいなと思います」。小笠原さんは今回の編集部訪問でオフィスを回ってみて「緊張しました。でもみなさんが温かく迎えてくださったのですごく良かったです」と訪問を終えて少しほっとしたような様子だった。小笠原さんも出演する本作を、是非劇場でチェックして。『東京喰種トーキョーグール』は7月29日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:東京喰種トーキョーグール 2017年夏、全国にて公開(C) 2017「東京喰種」製作委員会
2017年07月12日大人の夏祭り「ゆかた de カルネ 2017」が東京・レストラン「小笠原伯爵邸」にて2017年8月13日(日)開催。10年連続ミシュラン1ツ星のモダンスパニッシュ・レストラン「小笠原伯爵邸」。「ゆかた de カルネ 2017」は、ドレスコードの浴衣姿に身を包んだ紳士淑女が、20年代に建てられた閑静で趣深い洋館に集う”大人の夏祭り”だ。よく冷えたスペインワインを片手にBBQや美しくモダンなフィンガーフードを楽しみながら、情緒溢れる贅沢な夏の夜を過ごすことができる。ガーデンには炭火で香ばしく焼き上げた牛肉や、海鮮、旬の野菜のグリル料理など、スペシャルなBBQメニューがずらり。また、シェフ・ゴンサロ・アルバレスによる自慢のパエリアや色鮮やかなピンチョスが並び、まるで異国のパーティにいるような空気に包まれる。夏祭りには欠かせない冷たいスイーツも用意した。さらに、邸宅の館内やガーデンを背景にゆかた姿で撮影ができるフォトスポットを設置。恋人や、夫婦、友達との特別な夏の思い出を彩ってくれる。【詳細】「ゆかた de カルネ 2017」開催日:2017年8月13日(日)会場:小笠原伯爵邸住所: 東京都新宿区河田町10-10開催時間:18:00 開場 18:30 開会 ※雨天決行会費:1名 女性 16,000円 / 男性 18,000円 (料飲税サ込)ドレスコード:ゆかた【問い合わせ先】小笠原伯爵邸TEL:03-3359-5830
2017年07月02日モダンスパニッシュ・レストラン「小笠原伯爵邸」では、毎年恒例となった一夜限りのスペシャルイベント「スペインナイト 2017」を6月1日(木)に開催する。新宿河田町にある「小笠原伯爵邸」は、昭和初期の1927年に小笠原長幹伯爵の邸宅として建てられたスパニッシュ様式の洋館。約1000坪の敷地に立つ建物は、伝統と品格を兼ね備えた歴史的建造物。大理石の柱や床、ステンドグラス、華麗なる装飾が施された壁面など、芸術品に囲まれているかのような非日常的空間が魅力。今年で13回目を迎える毎年恒例の「スペインナイト」は、毎年250名超の参加者が集まり、キャンセル待ちが出る人気イベント。フラメンコやカジノなどのエンターテインメントや、ピンチョスのフルコースをはじめ、スペイン各地からのチーズ、子豚の丸焼きコチニージョ、大鍋のパエリア、ガーデンでのグリル料理など、目にも鮮やかな料理の数々をスペイン全土から集まるワインとともに楽しめる。会費は、女性16,000円、男性18,000円(税サービス料込)。スペイン気分で盛り上がる初夏のパーティへ、ドレスアップしてお出かけしてみてはいかが。予約はWebサイトより先着順。(text:cinemacafe.net)
2017年05月05日ミシュラン1ツ星レストラン「小笠原伯爵邸」では、一夜限りのスペシャルイベント「スペインナイト 2017」が2017年6月1日(木)に開催される。1927年に建てられたスパニッシュ様式の洋館である小笠原伯爵邸。「ゆかた de カルネ」、「聖なる薔薇の夜会」など様々なイベントを開催しているが、中でも「スペインナイト」は2005年からスタートした小笠原伯爵邸で最も歴史のあるイベント。当日は約1,000坪の敷地を誇る小笠原伯爵邸の全館がスペイン一色に染まる。ピンチョスのフルコースをはじめ、スペイン各地からのチーズ、子豚の丸焼きコチニージョ、大鍋のパエリア、ガーデンでのグリル料理など、スペインの食文化を存分に体感できる料理の数々が、邸内そしてガーデンに並ぶ。スペイン全土から集まるワインとともに堪能したい。また、フラメンコを間近で鑑賞することも可能だ。前回に引き続き、平成27年度文化庁芸術祭新人賞を受賞した田村陽子が情熱的な舞を披露する。ドレスコードの「スペインの情熱的な夜にぴったりな装い」でドレスアップして、歴史ある洋館で華麗な一夜を楽しんでみてはいかがだろう。【詳細】スペインナイト 2017日時:2017年6月1日(木) 18:30開場 / 19:00開会会費:1人 女性 16,000円(税込) / 男性 18,000円(税込) ※飲食・サービス料込み会場:小笠原伯爵邸住所:東京都新宿区河田町10-10TEL:03-3359-5830ドレスコード:スペインの情熱的な夜にぴったりな装い形式:ピンチョススタイル※雨天決行【申込方法】下記URLより先着順にて受付URL:
2017年04月20日ミシュラン1ツ星のモダンスパニッシュ・レストラン「小笠原伯爵邸」で、12月23日(金・祝)の夜、大人のクリスマスイベントとして、ブラックタイ・クリスマスパーティ「聖なる薔薇の夜会」が開催となる。毎年、12月23日に開催されている人気の本イベント。聖夜にふさわしく、真っ赤な薔薇色にライトアップされた邸内でドレスアップした紳士・淑女たちが集うスペシャルな一夜となる。振る舞われる料理は、色鮮やかなピンチョスに焼き立てのグリル料理が並び、ワインとともに楽しめる。また料理の他にも、カジノやジャズなどのコンテンツも用意。ドレスコードは、ブラックタイもしくはそれに準ずるフォーマルな服装。伯爵の邸宅であった当時の趣を残す同邸ならではの非日常的なムードを楽しみたい。会費は、料理、飲み物を含み、女性16,000円、男性18,000円(税サ―ビス料込み)。予約はWebサイトより先着順となる。(text:cinemacafe.net)
2016年11月24日「僕にとっては10年に一度の作品だと思っています」きっぱりとした口調で言い切ったのは『聖(さとし)の青春』で夭折した棋士、村山聖を演じた松山ケンイチさんだ。同世代の羽生善治らと死闘を繰り広げながらも若くして病に倒れた棋士の生き様を描く同名のノンフィクション小説を読んで以来、映像化を願っていたという。「村山さんの生き方に感動しました。本を読んだときの僕は29歳かそこらで、ちょうど村山さんが亡くなられた年代だったんです。それもあって、すごく彼にリンクしたんだと思います。これは絶対に映像化したほうがいいと思っていたとき、映画化が進行中と知り『やらせてください』と立候補しました」松山さんは凝った役作りに定評がある役者だ。体重を大増量したのが話題だが、注目すべきは精神面の役作り。松山さんは村山聖を理解するために彼が生前に住んだアパートや将棋会館に足を運ぶなどし、村山の息吹を感じることに時間を割いた。「彼は将棋だけじゃなく、映画や音楽、漫画の知識も深い人でした。普通に学校に通って友情を育み、恋をしてという経験がない分、それらへの憧れも強かったような気もします。僕自身も人とのコミュニケーションよりも映画や漫画に感動を求める面があるので、村山さんの心境がなんとなく理解できました」松山さんはまた、村山の勝負師としての刹那的な生き方と自身の役者としての生き方に共通点があるとも感じたという。「勝負の世界に生きる人というのは、どこか欠けている部分があるんじゃないでしょうか。人生のある局面で全てを懸けるためには、何かを捨て去るわけですが、その感覚が役を演じるのと似ている。僕も役を演じるために、不要なものを犠牲にすることがあります。でも今回はすごい挑戦でした。きちんと村山聖を演じることができたら、役者を辞めてもいいとさえ思いましたから」松山さんの覚悟のほどはスクリーンからもしっかりと伝わってくる。目が離せない場面が多いが、特に印象的なのは東出昌大さんが演じる羽生善治とのシーンだ。「村山さんと羽生さんのような関係は、お互いを同じように尊敬しあい、同じゴールを目指している人同士じゃないと成り立たない。恋愛とは違うけど互いに恋いこがれている関係でもあり、男同士のラブストーリーといってもいいですね」定義するのが難しいこの感覚は、撮影現場で松山さんも折に触れて体験するもの。本作の撮影中、彼がもうひとつ実感したのが「好きに勝ることはない」ということ。「大変な作品でしたが、本当に好きなことをしているのでプレッシャーなどは一切感じませんでした。僕にとって必要な作品だから巡り合ったんだと思うんです。今回のように自分でやりたいと望むことも大事なのだとわかりました。今は自分のなかでテーマを持ち、やりたい役や演じなくてはならない役を常に探しています。そのために見聞を広げ、アンテナを張りたいですね」◇まつやま・けんいち1985年、青森県生まれ。『デトロイト・メタル・シティ』『うさぎドロップ』『怒り』など、演じる役ごとにガラリとイメージを変える演技力を高く評価される実力派俳優。スーツ¥115,000(タリアトーレ/エストネーション TEL:03・5159・7800)シャツ¥35,000(ジョバンニ イングレーゼ/トゥモローランド TEL:0120・983・522)タイ¥10,000(カラブレーゼ/シップス 銀座店 TEL:03・3564・5547)チーフ¥6,500(ポール・スチュアート/SANYO SHOKAI TEL:0120・340・460)◇'90年代、天才と呼ばれる羽生善治に対して“西の怪童”と絶賛された村山聖。勝負に全身全霊を懸けながらも病のために若くしてこの世を去った棋士の半生を描く実話ドラマ。11月19日より丸の内ピカデリーほか全国公開。(C)2016「聖の青春」製作委員会※『anan』2016年11月23日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・五十嵐堂寿ヘア&メイク・勇見勝彦(THYMON Inc.)文・山縣みどり
2016年11月21日シェイクスピアの歴史劇で第一部だけでも約3時間、二部を通しで観たら6時間超…。そう聞くと、何かの修行?と感じそうなものだけれど、'09年の『ヘンリー六世』からスタートした新国立劇場のこのシリーズは、長時間もまるで苦にならないほど、めっぽう面白い。「最初に台本を読んだ時は、堅いし難しいし、まったくセリフが頭に入ってこなくて大変でした。でも、稽古場で人が口にした途端に、言葉がものすごくエネルギーを放ち始めたんです。セリフの裏にある役の背景が見えてきたり、口にしていることとは真逆の気持ちが生まれてきたり。シェイクスピアは400年経っても何も変わらない人間の根底を描いているんですよね。観れば、こういう人いるな~とか、うちの家族もこんな感じだな~とか、きっと、舞台を斜めに見ながら笑ったり共感したりしてもらえると思います。頭で難しく考えるより、むしろ感覚的に観ていただくほうが、わかりやすく楽しめるのかもしれません」そう話すのは、いまやこのシリーズになくてはならない浦井健治さん。これまでにヘンリー六世、ヘンリー七世を演じてきたが、今回は『ヘンリー四世第一部-混沌-・第二部-戴冠』で同じ血脈に繋がるヘンリー五世に扮する。「イングランドの歴史のなかでも偉大といわれる王様ですから、高貴で気高い人物を思い描いていたんです。でも、王子時代のハル(後のヘンリー五世)にはそのイメージが全然なくて、それまで考えていた役作りは全部白紙に(笑)。先輩方からいろいろアドバイスをいただいて、もう一度台本と向き合ってみると、対峙している相手とは別の人に自分の考えを伝えようとして意図的にしゃべっていたり、言っていることと考えていることが真逆だったりすることがわかってきて、なんて複雑でひねくれた人物なんだろうって。でもいまは、ハルのそんなところに、興味を惹かれています」浦井さんをはじめ、岡本健一さんや中嶋しゅうさんなど、共演者の多くはシリーズを通じて出演しているお馴染みの面々。「心にゆとりがあって、お芝居が好きで、何より作品をいいものにすることを第一に考えているような先輩方ばかり。いまは、皆さんにぶつかるだけぶつかって、ときどきとっ散らかる自分を楽しんでいます」◇うらい・けんじ1981年、東京都生まれ。近作にミュージカル『王家の紋章』、舞台『アルカディア』など。来年2月にはミュージカル『ビッグ・フィッシュ』出演が決まっている。ジャケット¥48,000 カットソー¥13,000パンツ¥19,000(以上DISTICTION MEN'S BIGI/メンズビギ リミテッド 有楽町マルイ店 TEL:03・6738・3801)その他はスタイリスト私物◇'09年に上演され、数々の演劇賞を受賞した『ヘンリー六世』。その続編『リチャード三世』が'12年に上演された際には、同じ役を同じキャストが演じ、歴史の流れが掴みやすいと評判に。今回の『ヘンリー四世』は『~六世』の前の時代の物語。浦井さんは今回、以前に自身が演じたヘンリー六世の父を演じることになる。写真は、'09年『ヘンリー六世』より。撮影:谷古宇正彦◇11月26日(土)~12月22日(木)初台・新国立劇場 中劇場作/ウィリアム・シェイクスピア演出/鵜山仁出演/浦井健治、岡本健一、ラサール石井、中嶋しゅう、佐藤B作ほか二部作通し券1万6000円(S席)S席8640円A席6480円B席(注釈付2階席)3240円*すべて税込み新国立劇場ボックスオフィス TEL:03・5352・9999(10:00~18:00)写真は、'12年『リチャード三世』より。撮影:谷古宇正彦※『anan』2016年11月23日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・宮崎智子ヘア&メイク・山下由花インタビュー、文・望月リサ
2016年11月21日麻見和史原作の人気推理小説をドラマ化した『石の繭』が好評を博し、続編『水晶の鼓動殺人分析班』でも主演を務める木村文乃さん。作品についてお話をうかがいました。今回のドラマで木村さんが演じるのは、警視庁捜査一課十一係「殺人分析班」の刑事・如月塔子。「前作では刑事になりたてで、自信のなさばかりが目立っていた塔子も、1年経って、少し成長しています。ただ、突発的に単独行動をとる『あなた刑事だよね!?』とツッコみたくなるところは相変わらずで。私、刑事ものでは『ダイ・ハード』が好きなんです。あのヒーローって、ほんとにダメダメでいろんなことに首を突っ込んでは騒動を起こすのに、憎めなくて応援したくなります。塔子も、ひとり突き進んじゃってやりすぎるけど、その姿が清々しいんです。でも塔子の猪突猛進なところ、私にもあって。このシリーズの間にやった『サイレーン』での役も似ていますね。刑事役が続くのは、私のそうした部分への需要なのかな(笑)」リアリティを追求した現場は「3作品掛け持ちしてたような」過酷さを極めた。それでも、作品のことを話すのが楽しくてたまらないようで、嬉々として質問に答える木村さん。「各部のこだわりタイムがすごいんです。俳優部としては待ち時間が長いと『感情を途切れさせちゃいけない』と意識するような時もあるんですけど、モニターに映し出される映像が素晴らしいので、まったく苦ではありませんでした。大変な状況で現場の全員が考えていたのは、どうしたらもっと完成度を高められるかということだけ。時間に追われ撮り進めるだけのドラマじゃないんです。早く映画になったらいいのに!」バディを組むのは青木崇高さん演じる鷹野主任。普段ブスッとして冷たく塔子を突き放すくせに、教育係として実は優しく見守ってくれて…。「ツンデレ系男子が好きな人には、美味しいキャラクターです(笑)。青木さんとは同じAB型。理屈っぽいところがあるので、現場では演技とは関係ない討論をして楽しんでいました。キリスト教について、とか(笑)。とはいえ、お互い、ちゃんとは知らないので、結局憶測話になっていくという(笑)。『石の繭』と『水晶の鼓動』の間に結婚されて、男性陣は『結婚すると変わるな~』と言っていました。男同士の友情に変化があったようです(笑)」本作では、新キャラで上司の手代木管理官(勝村政信さん)が登場。塔子に変な気の使い方をして、「男ってわかってない」と思わせる言動多数。塔子の障壁になる場面も。きっとアンアン読者も、職場などで遭遇している事態。最後にその対処法を聞いてみると…。「若い女性は、おじさん世代の方々に厄介な先入観を持ってしまいがちですよね。でも、人は絶対にいい部分だけでできてなくて、大好きな彼氏にも友達にも嫌な部分はあるし、そこを見たほうがきちんとした仲になれると思うんです。苦手な上司に対しては、『ジュースの飲み方が不思議』とか『タバコの吸い方はカッコいい』だとか、いいところや面白いところを探しては。嫌いだからこそ、いいところを見つけて」◇きむら・ふみの1987年、東京都生まれ。NHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』で全国区の人気を獲得。手料理のインスタが話題。「塔子に差し入れるなら、温かい具だくさんのお味噌汁」◇深紅に染まった部屋で、猟奇殺人事件が発生。さらにその捜査中に爆発事件が。「内片監督はエキストラにもしっかりお芝居をつける方。濃い爆破シーンです」。WOWOWにて、11/13より日曜22:00~放送。第1話無料放送。※『anan』2016年11月16日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・小泉咲子
2016年11月15日『モヤモヤさまぁ~ず2』のアシスタントとして活躍し、人間味溢れる魅力を振りまいた、テレビ東京アナウンサーの狩野恵里さん。11月から平日夕方の経済ニュース番組に出演中。「思ってもみなかった」というバラエティ出演だったが、3年半つとめあげ、今思うことは?そのほか、結婚のことまでうかがいました。***――思ってもみなかったバラエティ出演でしたが、学んだことは?まとめあげるプロ意識、ですね。さまぁ~ずのお二人は、いつも本当に番組全体に目を配ってらっしゃるんです。毎回食事のシーンが入りますが、国内でのロケの場合は、スタッフが食事をする時間は、スケジュール的にほぼ取れないんです。でも三村さんが以前LAのロケで、「海外ロケのときは、みんなで一緒にごはんが食べられるからいいよな」っておっしゃってて。スタッフをまとめ上げる優しさやプロ意識がにじみ出るお二人なんです。そういうところもすごく学ばさせていただきました。――あえて伺いますと、逆に失ったものもありますか…?なくしたものは、羞恥心ですかね(笑)。あの番組をやっていると、そのハードルがどんどん下がっちゃうんですよ。でも“番組のため、会社のためになるなら、喜んで!”という気持ちでやってましたね。楽しかったですし。――新番組ではメインキャスターを務められます。ある意味『モヤさま』のさまぁ~ずさんと同様、座長的な立ち位置ですが…。そうなんですよ…。私が思うメインキャスターって、知識量も経験値も豊富で、スタッフの真ん中にドンといて、その人を中心にみんなが盛り上げていくっていう感じなんです。でも私はそうはなれませんし、まだまだ経験も知識も圧倒的に少ない。私をこの番組のメインにするということは、おそらく視聴者と同じ目線で見ることを求められているのではないか、と思っています。なので、スタッフ全員とフラットな立場で、一緒に番組を作りたいと思っています。取材に出て、現場で見てきたことを、私の目線で、私の言葉でお伝えできたら…と。素朴な疑問も、知ったかぶりをせず、どんどんぶつけていこうと思っています。たぶんバラエティを見てくださっていた視聴者の方も、私がこういう人間だって分かってらっしゃると思うので、今さら気取って“こんばんは、ニュースの時間です”と言っても、笑っちゃいますよね。ありのままでぶつかったほうが、きっとうまくいくと思う。そこで勉強しながら、成長できれば。――これまでも、週にいくつも番組に出られ、これからは帯番組。想像以上にお忙しいと思うんですが、今年はご結婚もされました。多忙の中、どうやって愛を育まれたのか…。働く女子たちに、何かヒントをいただけないかと…。えええ?!!なんでしょうか…。私は忙しくなって集中すると、それ以外のことは完全に疎かになってしまうんです。全力投球してしまうので、まったく余裕がなくなるのですが、それってあまり良いことではない気がするんです。『モヤさま』でも張り切りすぎて、「狩野がメインじゃないから」と何度も怒られましたし。いろんな意味で、力の入れ方にオンオフを持たせることが大事なんじゃないでしょうか…。そうすると余裕が出るので、互いに多くを求めなくなり、逆に相手を思いやれるようになった気がしますね。ちなみに約束をキャンセルするときは、嘘をつくより、「本当に申し訳ないけれど、精神的に疲れすぎたからダメだ」と素直に言ってました。もしかしたらそれで友達は減ってしまったかもしれないけれど、それでも会いたい、つながっていたいと思える人を大事にしようと思えましたし。それは友人も今の旦那も含めてですけれど。◇かのう・えりテレビ東京アナウンサー。1986年生まれ、東京都出身。'09年に入社し、同年、隅田川花火大会のヘリコプター中継レポートでアナウンサーデビュー。報道、スポーツ番組を経て、'13年より『モヤモヤさまぁ~ず2』にアシスタントとして出演し、今年10月に番組を卒業。◇11月より始まった経済ニュース『ゆうがたサテライト』(テレビ東京、月~金曜16:54~)で、メインキャスターを務める。同局の進藤隆富さんがフィールドキャスターを担当。視聴者と等身大の目線で、身近な経済ニュースをわかりやすく伝える。今回の撮影は、この秋に本社移転をした新社屋の報道フロアにて。※『anan』2016年11月16日号より。写真・小笠原真紀
2016年11月13日笑えてほっこりする極上コメディとともに、杏さんがスクリーンに帰ってきた!映画『オケ老人!』への思いを聞きました。***産休を経て、この秋再び芝居の世界に戻ってきた杏さん。今月、記念すべき初主演映画が公開されます。その名も、『オケ老人!』。杏さんの役どころは、伝統あるオーケストラの門を叩いた高校教師の千鶴。しかし彼女は小さな勘違いを犯し、なんと老人だらけのオケに入団してしまう、というストーリー。当然、共演者は、かなり高齢な俳優が集まったようで…。「素晴らしい現場でした。いろんな話を聞くのが、本当に楽しかった。だって東京オリンピックの話をしていると思ったら、それが‘64年の東京五輪で、しかも小松政夫さんは、“俺、出たんだよ”とおっしゃるんですよ。他にも、“進駐軍にジュースを貰った”なんて話が出てきたり…(笑)。1か月みなさんとご一緒させていただいて、こんなふうに素敵に年を重ねられたらなって思いました」映画のテーマは音楽。クランクイン前に杏さんは、オーボエ奏者で指揮も振る茂木大輔さんの著書『拍手のルール -秘伝クラシック鑑賞術』という本を読んだそう。「その本に、“なんでもいいから1つ楽器を弾き、楽器の演奏がいかに難しいかということを少しでも実感すると、音楽を聴くのがすごく楽しくなる”というようなことが書いてあったんです。千鶴はバイオリンを弾く役だったので、私も実際半年ほどバイオリンを触ってみて、ほんの少しですが、楽しさと難しさを味わえた。おかげでクラシックを今までとは違う視点で聴けるようになりました。それはとてもいい経験でした」脚本・監督は、細川徹さん。随所に“細川節”ともいえる、ちょっとシュールな笑いがちりばめられている。それを探すのも楽しい。「コメディって、ただおもしろいことをやればいいってものではなく、“演技”で笑わせなければいけないもの。それって、とても難しいんです。でも今回は、笑わせるでもなく、おもしろいでもなく、でもみんながとてもすごく笑っている、というシーンがいくつもあって。誰かが笑うのを見て、別の人がまた笑う。伝染する笑いってあるんだなって思いました」同じ街の実力派オケとの攻防、老人たちの健康問題、千鶴と同僚の年下教師との淡い恋など、様々な要素がテンポよく描かれ、笑ったりホロリとしたり、な約2時間。「ド下手だった団員が徐々に上達するストーリーも胸に来ますが、それより何より、老人たちの振る舞いに癒されます(笑)。ほっこりした気持ちになってもらえると思うので、普段おじいちゃんおばあちゃんと交流がない人こそ、ぜひ観に来てください!」◇あん女優。1986年生まれ、東京都出身。初主演映画『オケ老人!』は、11/11よりロードショー。共演に、黒島結菜、坂口健太郎、左とん平、小松政夫、藤田弓子、石倉三郎、光石研、飛永翼(ラバーガール)、笹野高史ほか。また、朝日新聞デジタルサイトでの連載をまとめた著書『杏の気分ほろほろ』(朝日新聞出版)が発売中。ニット¥54,000スカート¥74,000靴 参考商品(以上アンテプリマ/アンテプリマジャパンTEL:0120・03・6962)※『anan』2016年11月16日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・佐伯敦子ヘア&メイク・平元敬一(NOBLE)
2016年11月12日小笠原伯爵邸で、2016年12月23日(金・祝)の夜に「大人のクリスマスパーティ 聖なる薔薇の夜会」が開催される。毎年好評の「薔薇の夜会」。当日は、約1000坪の敷地に広がる洋館とガーデンが真っ赤にライトアップされ、紳士淑女の社交場に変身する。会場では、色鮮やかなピンチョスや焼き立てのグリル料理、さらにパエリア、生ハムなどの料理が並び、ワインを片手にカジノとジャズを楽しむことができる。なお、ドレスコードはブラックタイだ。伯爵の邸宅であった当時の趣きをそのまま残す、クラッシックスタイルのラウンジや、イスラム様式の内装が美しいシガールーム、そして樹齢500年のオリーブの樹があるガーデンにも足を運びたい。なお会場の小笠原伯爵邸は、1927年に伯爵の本邸として建てられたスパニッシュ様式の洋館を修復し、2002年にレストランとして再生させた建物だ。9年連続ミシュラン1つ星を獲得し、2004年には東京都選定歴史的建造物に指定された。1年の締めくくりに、まるで海外にいるかのような優雅なひと時を過ごしてみてはいかがだろう。【開催概要】大人のクリスマスパーティ 聖なる薔薇の夜会日時:2016年12月23日(金・祝)時間:18:00開場、18:30開宴 ※雨天決行会費:男性 18,000円 / 女性 16,000円 ※価格は税込※飲食代、サービス代込み※ブッフェスタイルドレスコード:ブラックタイもしくはそれに準ずるフォーマルな服装会場:小笠原伯爵邸住所:東京都新宿区河田町10-10TEL:03-3359-5830■申し込み方法小笠原伯爵邸 公式HPサイトを確認【問い合わせ先】TEl:03-3359-5830
2016年11月10日素晴らしいスタイル、美しい顔立ち…少女漫画に出てくるような完璧な風貌で女子たちを夢中にしたカン・ドンウォンも今や35歳。以前は繊細な美青年だったけれど、肩の力が抜けてスターの風格が一段とUP。ひとまわり大きくなった彼の“今”に迫ります!韓国で観客動員数970万人を突破した大ヒット映画『華麗なるリベンジ』が、ついに日本上陸。濡れ衣を着せられた熱血検事の相棒と共に、刑務所内から巨大な権力に立ち向かっていくイケメン詐欺師ハン・チウォンを演じているのが、カン・ドンウォンさん。「シナリオがとにかく面白かったので、最初からヒットする確信はありました。でも、自分たちの目標としては、せいぜい500万人くらいだったんですよ。まさか、その倍近くの人に見てもらえるとは思ってませんでした。やっぱり、ハン・チウォンというキャラクターが強かったのかも。僕自身、あんなに愛らしくて、憎めない詐欺師を見たのは初めてでしたから」19歳でモデルとしてデビューした後、俳優に転身。以来、その甘いマスクで女性ファンをときめかせてきたドンウォンさんも、今では35歳。20代の頃に比べてどこか肩の力が抜け、大人の男ならではの余裕を漂わせている。「たしかに、20代の頃と比べて変わったと思います。昔は人付き合いが苦手で、家とか密閉された空間にいるのが好きだったんです。それが30歳を過ぎた頃から、息苦しく感じるようになって。今では仲のいい人たちと集まってお酒を飲む時間が何より楽しくなりました。仕事さえなければ、友達と昼から外で飲んでることもあります(笑)。年を重ねるにつれ、心を開けるようになったんですよね。そうやっていろんな方と話をしていると、学ぶこともたくさんありますし、人に心を開くって本当にいいことだなって思ってます」年を重ねていくなかで、女性の理想像にも変化があったそう。「昔は外見を重視していたところがあったんですけど、今はきれいな女性を見ると、なんか疲れそう…って思います(笑)。そもそも昔は、女性とうまく話すこともできなかったんですよ。好きな人ができても、この人は自分に何をしてくれるんだろうってことばかり考えていたような気がして。でも今は、女性と自然に話せるようにもなったし、自分のことは自分でなんとかすればいいと思えるようになりました。物質的なことだけでなく、精神的なことも含めて。なので今大事なのは、楽しく話せる相手かどうかってことですね」35歳といえば、そろそろ結婚を考えてもおかしくない年。ズバリ、結婚願望はありますか?「仲間内で独身なのはもう僕だけなので、果たして僕は結婚できるんだろうか、結婚に向いてる性格なんだろうかってことを最近よく考えてます(笑)。周りの人からは“君は、結婚したらいい家庭が築けそう”って言われますし、僕自身、料理も家具作りも得意なので、それなりにうまくやっていける気はするんです。50歳、60歳になったとき、一人でいるのも寂しいので、いずれは結婚したいと思ってますよ。ただ、僕の周りの既婚者は“結婚なんてするもんじゃない”っていう人ばかりなので、正直悩むところですけど(笑)」と、結婚は当分お預けのよう。「それより今は仕事ですね。もう30半ばなので、今後は積極的に海外進出したいと思っています。実際にLAに行って、映画のオーディションを受けたりもしてるんですよ。それがとにかく楽しくて。もし機会があれば、日本や中国の映画にも出てみたい。海外での活動が自分でもすごく楽しみです」◇かん・どんうぉん1981年1月18日生まれ、韓国出身。イケメン詐欺師ハン・チウォンを演じる映画『華麗なるリベンジ』は11月12日、シネマート新宿ほかにて公開。その他、年内に韓国で2本の主演映画が公開予定。◇ジャケット¥168,000Tシャツ¥29,000パンツ¥62,000(以上SISE/株式会社VALTEL:03・6277・2147)シューズ¥80,000(DRIES VAN NOTEN/DRIES VAN NOTENTEL:03・6820・8104)スカーフはスタイリスト私物※『anan』2016年11月16日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・祐真朋樹ヘア&メイク・佐藤富太インタビュー、文・菅野綾子
2016年11月09日日常に閉塞感を抱いていた女の前に、ある日、映画から美しい青年が抜け出してくる――。演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチさんがウディ・アレン監督の映画『カイロの紫のバラ』をモチーフに手掛ける舞台『キネマと恋人』。今作でヒロインを演じる緒川たまきさんに舞台のことをお聞きしました。***「この映画はファンタジックで、どなたにも楽しんでいただけるコメディですけれど、ウディ・アレンらしいほろ苦さのある物語なんですよね。私自身、ただおかしいという笑いよりも、これはもう笑うしかないっていうようなもの哀しい笑いに惹かれますし、この作品の芯に描かれている孤独や満たされなさには、共感する部分もありました」稽古の様子を伺うと、小さな声でぽつりと「難しいです…」と呟く。「KERAさんは、ちょっとした音の高低や、零コンマ1秒の間やリズム感にとてもこだわりがあって。ただ、時によっては感情のままのお芝居を要求されるシーンもあったり、そしてそれが10秒ごとに切り替わったりしますから、大変な反射神経が求められます。どちらかにしましょうよ、と思ったりもするんですけれど(笑)。しかもムードのあるシーンにスピード感を持ったやり取りを必要とされたりしますし、そうかと思うと、ふと時が止まる瞬間もあるんです。いまは目指す世界観が、一瞬立ち現れたと思うと消えていく…そんな状況です」作品を慈しむように丁寧に、ゆっくり言葉を選びながら語る緒川さん。「まったくの白紙の状態から、キャストとスタッフ全員の手が加えられて、少しずつ作品が出来上がる。今回もまたそこに立ち会えるんだと思うだけで、とても愛おしい気持ちになるんです」◇おがわ・たまき出演ドラマ『隠れ菊』(NHK BSプレミアム)が現在放送中。近年は、舞台にも積極的に出演。最近のおもな出演作にドラマ『怪奇恋愛作戦』、舞台『狂人なおもて往生をとぐ』『グッドバイ』など。◇満たされない日々を送る女(緒川たまき)の唯一の楽しみは、映画館でひとときの夢を味わうこと。そんなある日、映画のスクリーンから登場人物(妻夫木聡)が抜け出してくる。11月15日(火)~12月4日(日)三軒茶屋・シアタートラム台本・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ出演/妻夫木聡、緒川たまき、ともさかりえほか一般7200円11月15日・16日プレビュー公演6700円世田谷パブリックシアターチケットセンター TEL:03・5432・1515(10:00~19:00)大阪、松本、名古屋公演あり。※『anan』2016年11月16日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ
2016年11月09日板野友美さんが待望のセカンドアルバム『Get Ready』をリリース。約2年半ぶりのアルバムとなる今作では、シングル曲の「COME PARTY!」や「Gimme Gimme Luv」をはじめ、クールでアッパーなパーティチューンが目白押し!板野さん自身がすべての選曲に関わるなど、かなり気合の入った一枚となっている。「ファーストアルバムを出したのはAKB48を卒業してすぐの頃だったので、まだ新曲も少なかったし、自分の中では一つ一つが手探りの状態でした。最初はソロとしての方向性に迷いもあったけれど、この2年半のあいだにライブやツアーをたくさん重ねたことで、ようやくいろんなことが見えてきた気がします。だから、今回の作品では自分のやりたいことをギュッと詰め込むことができたし、一つの作品としてこのアルバムを作れたことがとても幸せ」タイトルの『Get Ready』は、“準備する”という意味。パーティに行く前のドキドキするような高揚感を表現したのだそう。「『COME PARTY!』の、“行くよ!”というテンションからはじまって、どんどん盛り上がっていく感じ。2曲目の『OMG(オーマーガー)』は、男女の“色恋”の話で、女の子が、“あの人もこの人もかっこよくて選べない!”と思うような、ガールズトークの本音の部分を歌っているので、歌詞もちょっとハレンチだったりするところが面白いです。個人的には、出会ったばかりの男女にカラオケで歌ってもらえたら、盛り上がるのではないかと思っています」アルバムの後半になると、そんなギラギラしたパーティ色も一変。新曲の「I AM」「私のONLY ONE」は、それぞれ違ったアプローチで“結婚”について歌った純粋なウェディングソングだ。「『I AM』は私が歌詞を書いたんですけど、最初は「もし自分が結婚したら」をテーマに作詞しようとしていたのが、実を言うとあまりピンとこなく…。でもその頃、身近な友人で結婚するコが増えはじめたのもあり、“そうだ、結婚する親友に向けたウェディングソングをつくろう!”と。そうしたら、今度は歌詞もスラスラ書くことができたんです。それに対して『私のONLY ONE』は、さりげない日常の風景が思い浮かぶようなラブソング。長く付き合っているカップルや、すでに結婚が決まっている方に聴いてもらえたら嬉しいです」11月23日(水)には、ライブBlu‐ray&DVD『Tomomi Itano ASIA TOUR 2016【000】』も発売予定。今年5月から8月にかけてのアジアツアーの模様が収録されている。「アジアツアーは初めての挑戦だったので、MCを一人でこなさないといけなかったり、正直不安もあったけれど、このツアーを通じて自分自身がすごく成長できた気がします。来年はこのアルバムを持ってライブもたくさんやりたいし、ソロアーティストとしての私の楽曲や方向性を含め、今の“板野友美”をもっと多くの人に知ってもらいたいです」◇いたの・ともみ1991年、神奈川県生まれ。2011年、1stシングル『Dear J』でソロデビュー。今夏には自身初のアジアツアーを成功させ、冬には、主演を務めた海外映画『雨衣』の中国・台湾・香港での公開も控える。◇2nd album『Get Ready』【初回限定盤TYPE‐A CD+DVD】¥3,241【初回限定盤TYPE‐B CD+PHOTO BOOK】¥2,778【通常盤CD】¥2,315(キングレコード)今作には、「COME PARTY!」以降のシングルおよびカップリング曲のほか、新曲も多数収録。※『anan』2016年11月9日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・瀬尾麻美
2016年11月03日古より人から人へ語り継がれる怪談や民話のような、土地に残る物語。それをモチーフに、演劇で異界を描く前川知大さんが脚本・演出を手がけるのが、『奇ッ怪』シリーズだ。このたび、舞台『遠野物語・奇ッ怪 其ノ参』に出演する瀬戸康史さん。「僕自身、不思議な話が好きだったこともあり、ずっとイキウメ(前川さん主宰の劇団)の作品を好きで観ていたんです。前川さんの作り出す作品って、非現実を描いたファンタジーだと思って心を許していると、唐突に現実を突きつけてくるのが魅力的ですよね。『奇ッ怪』は、イキウメの公演とはまた違う形で異界が描かれているのが面白いです」第3弾の今回は、柳田国男の『遠野物語』がモチーフ。瀬戸康史さん演じるササキは、地元・岩手県遠野の民話や伝説を収集し、柳田に語った佐々木喜善がモデルになっている。「僕は語り部の役割で、聞き取れないくらい訛の強い方言を話す男。その遠野の言葉を聞きたくて、先日、個人的に遠野に行ったんです。地元の飲み屋に入っていろんな方と話をしたんですが、お年を召した方ほど聞き取るのが難しく(笑)、勉強になりました。自己満足といえばそうなんですけど、言葉のニュアンスや土地の空気を実際に感じることで、なんとなくわかるものがあるような気がするんですよね。ちょうどお祭りの最中だったんですが、天狗のお面をつけた人がいたりするんです。近くにはカッパ淵もありましたし。そういう奇怪なものたちが生活の身近にあるんですよね。実際、何かが潜んでいそうな妙な気配が感じられる土地だったんです」単なる空想と片付けるのは簡単だけど、長く残り続ける物語には、何か意味があるかもしれない、とも。「伝説や民話って、表沙汰にできず隠蔽されてきた真実が隠されていて、それを後世に伝えるために残ってきたのかもしれない。そんなことを考えさせられる作品になっています」◇せと・こうじ1988 年生まれ。福岡県出身。近作に、NHK連続テレビ小説『あさが来た』、『HOPE ~期待ゼロの新入社員~』など。来年2月にはケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出の舞台『陥没』への出演も。◇合理化を目指す政府の政策により世の中の標準化が進む時代、迷信や怪談は排斥されていた。そんななか東北弁の散文集を自費出版した作家のヤナギタ(仲村トオル)が警察に召喚され…。10月31日(月)~11月20日(日)三軒茶屋・世田谷パブリックシアター原作/柳田国男(『遠野物語』角川ソフィア文庫)脚本・演出/前川知大出演/仲村トオル、瀬戸康史、山内圭哉、池谷のぶえ、安井順平、浜田信也、安藤輪子、石山蓮華、銀粉蝶一般/S席7500円、A席5500円(すべて税込み)10月31日プレビュー公演/S席6500円、A席4500円世田谷パブリックシアターチケットセンター TEL:03・5432・1515新潟、兵庫、岩手、仙台公演あり。※『anan』2016年11月2日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・小林純子 インタビュー、文・望月リサ
2016年10月27日ABC創立65周年を記念して、桜木紫乃による書き下ろし原作小説を映像化した『氷の轍』。柴咲コウさんが演じるのは、母親の名前も顔も知らず、唯一の肉親である元警察官の父も不治の病にかかっている、新米女刑事・大門真由。そんな柴咲さんにドラマについて伺いました。「劇中では『屈託』という言葉で表される、消し去りがたい、つらい過去。それらを背負った登場人物たちの歯車がかみあわずに…やりきれない、はがゆい2件の殺人事件が起こります」周囲と打ち解けない性格から「剣道の防具をつけた女」と呼ばれている真由。しかし、その呼び名が言い当てているのは、あくまで真由のキャラクターの表層の部分。「心の深い部分を周囲から察せられないように、閉ざしているところがある女性だとは思います。ただ、まったく感情がない“能面”ではない。例えば、宮本信子さん演じる兵藤千恵子には唯一心を開いていて、普段とはちがう表情を見せます」千恵子は真由が趣味で訪れるスケート場で出会った、赤の他人。スケート場が開く冬にしか会わず、お互いの名前しか知らないが、真由は「冬の友達」と呼び、慕う。「物語の後半でわかりますが、千恵子も真由と同じく、重い過去を背負っている人。お互いに過去のことは知らないわけですが、醸し出す空気のようなものが、引き寄せあっていたんだと感じます。私自身にとっても宮本さんと共演するのは、念願でした。千恵子と同様に物語の鍵を握る、米澤小百合役の余貴美子さんも大好きで。お話が来た時、『この2人が出るなら私も出たい』と」真由の父親・史郎を演じる塩見三省さんとの共演も、柴咲さんにとって忘れがたい時間だったそう。「真由の史郎に対する思いは、単純な感情では表せないものです。唯一の肉親としての情もありながら、母親がいないことへの思いもあって、一方で、刑事としての先輩でもある。その複雑な距離感を、どれだけ相手の顔を見るかなど、会話の姿勢で表現できたらと思いました。現場では、何より塩見さんの…なんて言ったらいいんでしょう、真摯に生きていらっしゃるその姿に、心打たれました。塩見さんは、人を、そして人の抱く感情を大切にする方。ご病気をされてからもこうしてお仕事をされているなかで、より一層そうした部分があるのかなと思います。瀧本智行監督も、最後は泣いていましたからね。『ありがとう』って。泣き虫なんですよ(笑)。そして、とても優しい方。そうでなければ撮れない画になっていると思います」物語の終盤。真由は刑事としてのある倫理的な葛藤に苛まれながら、「防具」をかなぐり捨て、感情を昂らせる。「この場面で真由は、他人には絶対に言わないと自らの中で決めていたことを口にする。一気に感情を吐露するわけです。それほどまでに『いま、この相手に伝えなきゃいけない』と感じた真由の思いに、注目していただけたら。ただ、物語の主役はある意味、私ではなく宮本さん、余さんの演じる2人の女性です。2人に関するある事実が明らかになった時、心に迫るものを、感じてもらえるはずです」◇しばさき・こう1981年生まれ、東京都出身。映画『GO』はじめ多くの映画・ドラマで受賞多数。歌手としても活動し、ほとんどの楽曲で自ら作詞を行う。2017年NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』で主演・井伊直虎役を務める。◇ワンピース¥59,000(TARA JARMON/イトキン カスタマーサービス TEL:03・3478・8088)ピアス¥22,000(LARA BOHINC/H.P.FRANCE TEL:03・5778・2022)◇立て続けに発見された2体の遺体。その謎を追う女刑事・大門真由(柴咲さん)は捜査の果てに、約50年前のある悲しい事件に行きつく。撮影は冬の釧路で敢行。11月5日(土)21:00~23:06、ABC・テレビ朝日系にて放送。※『anan』2016年11月2日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・Yuka Ogura(CommuneLtd.,)ヘア&メイク・SAKURA(Allure)
2016年10月27日auのCMで一寸法師を演じ、話題になった前野朋哉さん。前代未聞の時代劇『石川五右衛門』で演じているのは、五右衛門の盗賊仲間の“足柄の金蔵”。太い眉毛がトレードマークの、お調子者キャラ。「いつもおちゃらけてるんですけど、町に出て情報収集をしていたり、忍具を作っていたり…、実は陰の立役者なんです。男勝りな女泥棒“堅田の小雀”、手裏剣や撒き菱(まきびし)きの名手“三上の百助”と4人でチームを組んでいるんですが、金蔵は戦隊ものでいうなら黄色っぽいキャラ。ちょっと太ってて力持ち、そして主役である赤を尊敬しているキャラ、ですね」主役の五右衛門を演じるのは、歌舞伎界の大スター、市川海老蔵さん。「海老蔵さんって本当に色っぽいんです!!撮影中ふとモニターを見たとき、海老蔵さんの目元がアップで映っていたりすると、もう、ドキドキしちゃうんですよ(笑)。目だけであんなに色気のある芝居ができる人はいないと思う。女性的には、そこはかなり見どころだと思います」時代劇に出演するのは2度目という前野さん。でも京都の撮影所での仕事は初。相当緊張したとか…?「最初はかなり構えていたんですが、行ってみたらすごくアットホームな現場でした。五右衛門チームで百助を演じる山田純大さんに殺陣を教えていただいたり、海老蔵さんと純大さんとともに、小雀役の高月彩良さんの人生相談に乗ったり…(笑)。和気あいあいの撮影でしたね」善と悪を分かりやすく描くのが、時代劇の良いところ。このドラマはさらに、現代劇的なエンタメ感も満載。世代を超えて楽しめる一作です。「最初に台本を読んだ感想は、友情、努力、勝利、的な要素が溢れていて、“少年ジャンプ”みたいな物語だな、と。映像になったら、音楽がバンバンかかってテンポがすごく良くて。どこか“ヒーローもの”っぽいんです。実際に、五右衛門は悪と戦うヒーローですしね。時代劇というと時代考証や史実に忠実に…というイメージがありますが、このドラマの世界観はファンタジーの部分も多い。冷静に見ると、海老蔵さんの印象的な目元や僕の太い眉毛など、“それ、正体バレバレだろ!”って感じですが、そこはあえて乗っかって、ツッコミながら楽しんでもらいたいです」◇まえの・ともや俳優、映画監督。’86年生まれ、岡山県出身。大学在学中に俳優デビューし、監督を務めた作品では、数々の映画賞も受賞。主演映画『エミアビのはじまりとはじまり』が公開中。◇時は戦国。“白波夜左衛門一座”として庶民に人気の劇団は、実は天下の大泥棒・石川五右衛門の世を忍ぶ仮の姿&仲間であった。権力者・豊臣秀吉と五右衛門の戦いが始まる!毎週金曜20:00~、テレビ東京にて放送中。※『anan』2016年10月26日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・河野友紀
2016年10月22日近年、手がける舞台作品が高い評価を受けている演出家・熊林弘高さんとともに、満島ひかりさんは、いま舞台『かもめ』の絶賛稽古中。「以前に出演した熊さんの舞台では、稽古中の出来事ひとつひとつがすべて宝物みたいで、できあがった作品が好きすぎて、お客さんに見せたくなかったくらい(笑)。熊さんは『この役はこう演じてください』ではなく、私たちのなかに潜んでいるその人を、一緒に探しながら進めてくださるんです。だから、こうしてまた一緒にやれるのが、本当にうれしいんです」舞台への期待感を伺うと、大切なものを扱うような慎重さで丁寧に言葉を選びながら、そう語る。「熊さんほど勉強している演出家はいないんじゃないかと思うくらい、作品のことを愛しているんです。戯曲から役の繊細な心理や道理までも丁寧に読み取ろうとしているのがわかるから、その言葉に納得するし信頼できる。何より、熊さんのセンスが好きなんですよ」その熊林さんの稽古場では、いったい何がおこなわれているのだろう。「稽古場にスタッフを入れずにやるのがいいんですよね。役者が恥をかける環境を作ってくれるし、芝居だけに集中できるんです」というのも満島さんは、「繊細なところを感じながら演じようとすると、どうしても周りで起きる小さなハプニングまで拾ってしまう」ことも多いのだとか。つまり、それだけ感性を研ぎ澄まして役に臨んでいるということでもある。だから、観客の前で演じるのは、怖い。「ただ、その場にいる人たちとだけ共有できる空気の蠢(うごめ)きみたいなものがあって、それは二度と味わえない。そうやって目の前でパッと輝いて滅びていくところが、舞台の好きなところでもあります」ロシアに暮らす大女優の母と作家志望の息子、そして彼らを取り巻く人々の物語。ロシアの作家・チェーホフの戯曲で、これまでに何度も上演されている傑作だ。「あの時、奇跡を掴んでいたら何かが変わったかもしれないのにって、多くの人は奇跡的な瞬間を見逃しながら時を過ごしている。奇跡のような出来事なんて何も起こらず、そこにあるのはただただ日常で、そこに描かれている人間たちは、いつの時代にも当てはまるおかしさなんですよね。読むほど、口に出すほど面白い戯曲なんです。そのホンの素晴らしさを、情景として見せることができたらと思っています。そして、観た方が家に帰った後に、ふっとその情景が立ち上がってくる瞬間があったらうれしいです」◇みつしま・ひかり1985年生まれ。黒柳徹子さんを演じた話題のドラマ『トットてれび』が10月23日よりNHK BSプレミアムで再放送決定。来年2月には映画『愚行録』の公開も控える。◇作家志望のトレープレフ(坂口健太郎)は、大女優の母(佐藤オリエ)の前で、恋人・ニーナ(満島ひかり)を主役に自作の舞台を披露する。しかしその評価はさんざんなもので…。10月29日(土)~11月13日(日)池袋・東京芸術劇場プレイハウス作/アントン・チェーホフ翻訳・上演台本/木内宏昌演出/熊林弘高出演/満島ひかり、田中圭、坂口健太郎、渡辺大知、あめくみちこ、山路和弘、渡辺哲、小林勝也、中嶋朋子、佐藤オリエS席8000円A席6500円(すべて税込み)東京芸術劇場ボックスオフィスTEL:0570・010・296www.geigeki.jp宮崎、松本、札幌、滋賀、相模原、豊橋公演あり。※『anan』2016年10月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・星野加奈子インタビュー、文・望月リサ
2016年10月21日湊かなえさんのベストセラー小説『少女』が映画化された。舞台は女子高。17歳の少女たちがストーリーをつなぐ。主人公の由紀は、イジメを受けている親友・敦子をモチーフに小説を書きはじめる。そんななか、転校生が発した「死体って見たことある?」というひと言をきっかけに、死とは何か、死を知りたいという願望に少女たちは囚われていく…。そんな主人公・由紀を演じる本田翼さんにお話しを伺いました!***「出演が決まった時に初めて原作の小説を手にしたのですが、面白くてあっという間に読み終わりました。自分は敦子役だろうと思って読んでいたのですが、由紀のほうだと聞いてびっくり。由紀は思春期特有のどうにもならない苛立ちや、常に何かに対してフラストレーションを持っていて、突然本をビリビリに破ったり、制服のまま突然海に飛び込んだり…衝動的にやりたくなっても、普通の人ならやらないことをやってしまう女の子なんです」思春期の複雑な気持ちや行動が、規律の厳しいお嬢様学校や、女子だけという環境により、ますます狂気を帯びて表現されている本作。役作りも一筋縄ではいかなかったよう。「三島(有紀子)監督は、女子高生に取材をして実際に行われているイジメの方法を取り入れるなどリアルを追求していました。そんな監督からは、『イジメられている敦子が弱く見えるけれど、じつは由紀の方がもろいんだよ』と言われました。そのもろさを隠すために、由紀は鋭い目つきを向けたり、低くぶっきらぼうなトーンで話したりするんでしょうね。撮影期間中は愛知県のホテルに缶詰めだったのですが、深夜に撮影から戻るとシャワーを浴びて寝るだけというハードな現場でした。だから素に戻る時間はほとんどなくて、ホテルの部屋では由紀が抜け切らずに少し荒れていたと思います。たとえばシャンプーボトルをガシガシと勢いよくプッシュしたり(笑)。前向きな役というのも、自分と違うので演じるのが難しそうだなと思っていたけれど、笑わない、暗い、重い由紀を演じるのは精神的につらくて。でもそれだけに、クランクアップした時の達成感は大きかった」そんな本田さんは、どんな女子高生だったのか?「一匹狼でした(笑)。お昼を一緒に食べる友達はいたけど、食べ終わるとすぐに一人で図書館に行って、夢中で漫画を読んでいるような。私自身が女子同士で群れるのが苦手だったから、女子の団体行動とか、親友の女の子と常に一緒にいるという環境は余計に未知数でしたね」この作品が発信するメッセージは何なのか、いつも考えてしまうと言う本田さん。「監督は、揺れるカーテンなど、映像にとてもこだわって撮影をしていましたね。出来上がった作品を初めて観た時、そういった演出が生きて、狂気が美しく繊細に描かれていると思いました。ミステリーの要素が目立ちますが、メインは青春、そしてその中にある友情。最初は由紀になって、次は敦子になって観てみると面白いかもしれません」◇ほんだ・つばさ1992年生まれ。14歳でモデルデビュー、20歳で女優デビューを果たす。昨年は月9ドラマ『恋仲』でヒロインに抜擢。10月より連ドラに出演中、12月公開の映画もあり。ニット¥16,500(ルプコ/シアンPR TEL:03・6662・5525)帽子¥13,000(メゾン バース/シアンPR)◇人間の奥底にある闇をテーマに、日常に潜む狂気を描いたヒューマンミステリー『少女』は、全国ロードショー公開中。原作/湊かなえ監督/三島有紀子出演/本田翼、山本美月、稲垣吾郎ほか(C)2016「少女」製作委員会※『anan』2016年10月19日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・本間園子ヘア&メイク・犬木 愛文・若山あや
2016年10月15日昨年夏に放送されたドラマ『表参道高校合唱部!』(以下、オモコー)で、約1000人が参加したオーディションによりデビュー3年目にして主役を射止め、注目を集めた芳根京子さん。その後すぐに飛び込んできたのが、2000人以上に及ぶ応募者のなかから、NHK連続テレビ小説のヒロインに芳根さんが選ばれたとのニュースでした。そのドラマ『べっぴんさん』が、ついに放送スタート。戦後の苦しい時代を乗り越えて、日本初の総合子供用品店を立ち上げるヒロイン・すみれとともに、芳根さんからも目が離せません。――NHK連続テレビ小説のヒロインって、記者発表の直前まで決定したことが本人に知らされないって本当なんですか?芳根:私、まんまと騙されたんですよ(笑)。最終オーディションがあるからと、突然大阪に行くことになったんです。その時、マネージャーさんが革靴を履いてスーツを持っているので妙だなとは思ったんですが、その時点では何も疑わず。大阪に着くと、決まりました、と。翌日に記者発表があるって知らされたのも、その時でした。それで、あの革靴はこれだったのか、とようやく気づいたんです。ただ、明日まで家族にも誰にも言っちゃいけませんという状況でしたから…、翌日、会う約束をしていた友達に、理由を言えないまま「ごめん。行けなくなった」って連絡して、そこから携帯電話は一切触りませんでした。ただ家族は、最終オーディションで大阪に行くと言って帰ってこないので、もしかしたらと思っていたみたいです。――オーディション中、受かりそうな手応えはなかったんですか?芳根:それが…大抵のオーディションって、何かしら期待しちゃうなって感じてしまうことがあるんですけど、今回に関しては全っ然。ごまかされていたんですかね。自分では、全力でやれて、カメラテストまで残れたからいいやって思っていたので、本当に驚きました。――しかも、出演が決まってすぐに、撮影のために関西に長期滞在することに。初めてのひとり暮らしは、心細くないですか?芳根:初めは不安でした。大阪に行ったこともあまりないし、親戚も知り合いも友達もいないし、わからないことが多すぎて。でも、行ってすぐにスタッフさんや共演者の方々と一緒に2か月弱の稽古があって撮影に入ったので、ひとりでいる時間がほとんどなかったんです。最初の数日は寂しいなって思ってましたけど、今はそんなこと思う暇もないという感じです。――ヒロインに決まると、とにかく忙しいと伺いますけど…。芳根:なんか…なーんかな…。――それ、すみれの口癖ですよね。芳根:あ、本当だ(笑)。確かに忙しいは忙しいんですけどね…台本は読みたいし、洗濯物がたまってきたらやりたいし、部屋の掃除もしたいし。土日に今週一週間の撮影スケジュールを見て、この日は早く終わるから掃除できるなとか、この日はここでごはんを作っておこうとか。この日は入り時間が早いから、これを買っておけば、朝ごはんが作れるなとか考えてます。――計画的なんですね。芳根:そう…なんですが、大体ズレるんです。大幅に。この日までに使い切るはずの卵が、なぜか1パック丸々余っていたりするんです。――大幅すぎます(笑)。でも、忙しいのに自炊しているなんて…。芳根:できる時は、ですけど。もともと母が料理上手で、小さい時から教わっていたので、お料理が好きだったんです。中学の頃には、高校卒業したら料理の専門学校に行こうと思っていて、その道しか考えていなかったくらい。――それがなぜ女優の道に?高校1年生の時にスカウトされたのがデビューのきっかけですよね。それ以前から何度かスカウトを受けていたのに、なぜその時にやろうと思ったんでしょう。芳根:人見知りで、スカウトの方とも話せないくらいだったので、ずっと自分には人前なんて無理って思っていたんです。でも、中学を卒業して、だいぶ知らない人とも話せるようになってきて。高校1年の夏に、文化祭で映画を作ることになって、脚本を書いたり編集をしたりする裏方をやったんですよね。そこから本物の映画ってどうやって作っているんだろうっていう興味が湧いて、そんな時期に声をかけていただいたので、ちょっとやってみようかなって。――どこかに女優さんへの憧れみたいなものはありました?芳根:…中学の頃まで夜9時には寝ていたので、ドラマも映画もほとんど観たことなかったんです。むしろドラマが始まったら、そろそろ寝ないとっていう感覚でした。だから、事務所の方から「何がやりたいですか?」って聞かれた時も、声をかけてもらったから来ましたって感じで、逆に「私、何ができますか?」って聞いたくらいです。その時に、「じゃあお芝居で」って言われての今です。ただ、親に「これをやりたいから一緒に事務所に行ってくれない?」って自分からお願いしたのは、それが初めてのことだったんですよね。ピアノやフルートをやっていたんですけれど、それは自分から始めたことではなかったので、この仕事が本当に初めてでした。◇よしね・きょうこ1997年2月28日生まれ。東京都出身。高校1年生の時にスカウトされ、'13年にドラマ『ラストシンデレラ』でデビュー。'15年に映画『幕が上がる』に出演。同年にはドラマ『表参道高校合唱部!』で初主演。同時期に初主演映画『先輩と彼女』も公開され、一躍注目を集める存在に。近作に、映画『64 ‐ロクヨン‐』前後編が。◇ドラマ『べっぴんさん』は、毎週月~土曜、朝8時~NHK総合にて放送(再放送は同日午後0時45分~)。会社を経営する裕福な家庭で育ったすみれ(芳根)は、早くに亡くした母(菅野美穂)の影響で、刺繍や手芸を愛する女の子として育ち、19歳で結婚、ほどなく娘を授かる。しかし、やがて日本が戦争に突入し…。衣装協力・caph troupe(AMBIDEX TEL:03・3481・5027)Y.M.Walts(MARVIN&SONS TEL:03・6452・3982)※『anan』2016年10月19日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・藤本大輔ヘア&メイク・KOTOMIインタビュー、文・望月リサ
2016年10月15日仕事や職場で一人前の大人になるために必要なものは、様々な経験を積むことでわかることも多い。テレビやラジオの第一線でずっと活躍してきたアナウンサーの赤江珠緒さんに、働く大人に大切なことを聞きました。***仕事において大切なのは、共に働く人同士のコミュニケーション。赤江さんの場合、番組ごとにスタッフが異なるという環境だ。「仕事ですから議論もあるし、当然意見の相違もある。でもそのときお互いの人格を認め合っていれば、理解し合えると思うんです。そのために私は、常に自分という人間を仕事相手に開示しますし、相手のことも知りたいと思う」大人の仕事術として一番大事なことは何ですか?と聞くと…。「相手に恥をかかせないということは、いつも気をつけています。これは働く場に限らずですが、特に仕事では、意見が対立したり、言いたくない部分にまで踏み込まなければならないことも。でもそのとき、相手を最終的なところまでは追いつめない。それは、個人でのやりとりはもちろん、国と国の外交のような大きな仕事でも同じだと思います。相手に恥をかかせずに、自分の意見をいかに伝えるか。そのために言葉を尽くしたり、言い方を考えたり、自分なりの知恵と努力が必要になる部分だと思います。それができるようになってやっと、一人前の大人の仕事なのではないでしょうか」そんな赤江さんの大人としての仕事の振る舞い、実際の現場で探ってみました!■スタッフ全員が楽しいと思える雰囲気を心がける。ラジオ『たまむすび』の生放送。ブースの中はもちろん、スタッフにも笑いが絶えない温かい雰囲気。「“この仕事に携われて幸せ”と、私も思いたいし、スタッフにも思ってほしい。常にそう思って皆さんと接しています。そのためにはお互いに交流し、理解し合うことが大事。ですから、飲み会にも積極的に参加してます(笑)」■万年筆&手書きの文字で、一期一会を縁に繋げる。幼少時代、母親が使う万年筆を見て、憧れを感じたそう。38歳のとき、一念発起で万年筆を購入。以来、手帳への書き込みからお礼状まで、すっかり万年筆派。「文房具が好きなので、カードなども常に携帯し、いつでも書けるようにしています。差し上げたとき、“万年筆でわざわざ…”と喜んでもらえるのが嬉しいですね」◇あかえ・たまおフリーアナウンサー。1975年生まれ。'97年に朝日放送に入局し、'07年にフリーに。現在はTBSラジオ『赤江珠緒 たまむすび』(月~木曜13:00~)でパーソナリティを。またTBS『この差って何ですか?』では司会を務める。◇ニット¥31,000(ジョン スメドレー)パンツ¥18,000イヤリング¥7,000(共にデミルクス ビームス)靴¥45,000(バルダン)以上ビームス ハウス 丸の内TEL:03・5220・8686※『anan』2016年10月5日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・武政ヘア&メイク・yoco(MASH management)
2016年10月01日宮藤官九郎さんが作・演出を手掛ける、抱腹絶倒のシリーズ『大パルコ人』に、清野菜名さんが参加する。「宮藤さんの作品って、笑いの着目点が本当にしょーもなくて、すごく愉快。そこにくすぐられるんです。以前にご一緒した現場でも、毎日が楽しすぎて、ずっと爆笑してたんで、今回も楽しみで仕方ないです」以前の現場とは宮藤さんの監督映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』。あれ?清野さん出てた?と思った方もいるはず。映画での、終始真っ赤な顔色の鬼メイクで中指をおっ立て過激に挑発しまくる邪子の姿と、目の前の清野さんとのギャップ…激しすぎます。「そうですよね。何も知らずに観に行った友達が、最後まで私だと気づかなかったくらいですし(笑)。でも、ああやって素顔が出ないほうが自分らしいというか、恥ずかしがらずにはっちゃけられるというか…」とはいえ、もともとティーン誌の専属モデル出身。正統派美少女として恋愛作品へのオファーもあるはず。「なんででしょう…。ちょっと変わった役が多いのは、きっと自分はそっちじゃないってことなんだと思います。いま映画で普通の女子高生をやっていますが、面白くやらなくて平気かなって心配になるくらい」多少戸惑いつつも、笑いに果敢に挑もうとするアグレッシブさが、宮藤作品と相性がいいのかも!?「1幕目だけ台本を読んだのですが、元気で何でもすぐ信じちゃう、いい意味でバカな役。まるで友達と会っている時の自分みたいで、仕事場でしかご一緒してないのに宮藤さんに見透かされている気がしました。あまりにバカで衝撃的なシーンもありますけど、戸惑いよりどうやろうかっていう期待のほうが大きいです。お芝居している時、相手と見えない感情のぶつかり合いができる瞬間がときどきあるんですよ。どんな役でもどんな作品でも、それができた時が今すごく楽しいんです」◇せいの・なな1994年生まれ、愛知県出身。'14年の映画『TOKYO TRIBE』で注目され、『ウロボロス』や『コウノドリ』など、数々のドラマに出演。10月公開の映画『金メダル男』にも出演。ブラウス¥16,000(Antigravite TEL:03・3461・2807)◇かつて“サンバイザー兄弟”として恐れられた兄(増子直純)と弟(瑛太)。逮捕されていた兄が恩赦で釈放され、組を立て直すためにふたりはバンドを組むことになり…。11月13日(日)~12月4日(日)池袋・サンシャイン劇場作・演出・出演/宮藤官九郎音楽/上原子友康(怒髪天)出演/瑛太、増子直純(怒髪天)、三宅弘城、皆川猿時、清野菜名、少路勇介、よーかいくん、篠原悠伸、上川周作、りょうS席9500円A席8500円ヤング券5500円(25歳以下対象、要証明書)すべて税込みパルコ・ステージ・インフォメーション TEL:03・3477・585812月8日~18日に大阪、21日~23日に仙台公演あり。※『anan』2016年10月5日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・末吉久美子ヘア&メイク・細野裕之(PUA NA PU)インタビュー、文・望月リサ
2016年09月28日