俳優の高良健吾と女優の尾野真千子が主演する、呉美保監督最新作『きみはいい子』(6月27日公開)の予告編が21日、公開された。本作は、第28回坪田譲治文学賞、2013年本屋大賞4位に輝いた同名小説(著:中脇初枝)が原作。子供にまつわる現代の問題をはらみながらも、人が人を愛することについて描く。高良は問題に真っ向から立ち向かえない新米教師を演じ、尾野は自身も同様の経験をしているにもかかわらず子どもに手をあげてしまう母親に扮する。約2分の予告編は、どこにでもありそうな小学校と街の日常の風景から始まる。しかし、娘が遊んでいたボールが誤って手に当たり、持っていたティーカップを落とすと尾野演じる母親の表情が一変。娘をたたく手を止められなくなってしまう。後半では、"おとな"と"子ども"を通して、人と人とのつながりを問いかける。「世界は救えないけど 誰かを救うことはきっとできる」というコピーとともに、決意の表情で学校に向かう高良演じる新米教師。教室で子どもたちに、「家族に抱きしめられること」を宿題に出す。共演には、尾野演じる母親のママ友を『そこのみにて光輝く』で「第9回アジア・フィルム・アワード」最優秀助演女優賞を受賞した池脇千鶴が演じるほか、高橋和也や富田靖子などベテランの俳優陣が脇を固める(C)2015「きみはいい子」製作委員会
2015年04月21日俳優の高良健吾、女優の尾野真千子らが出演する呉美保監督映画『きみはいい子』(6月27日公開)の最新ビジュアルが6日、公開された。本作は、第28回坪田譲治文学賞、2013年本屋大賞4位に輝いた同名小説(著:中脇初枝)が原作。子供にまつわる現代の問題をはらみながらも、人が人を愛することについて描く。高良は、問題に真っ向から立ち向かえない新米教師を演じ、尾野は、自身も同様の経験をしているにもかかわらず子どもに手をあげてしまう母親に扮する。ほかにも、尾野演じる母親のママ友を『そこのみにて光輝く』で「第9回アジア・フィルム・アワード」最優秀助演女優賞を受賞した池脇千鶴が演じ、高橋和也や富田靖子などベテランの俳優陣が脇を固める。公開されたビジュアルでは、子どもに抱きしめられる高良と、池脇千鶴扮するママ友に抱きしめられる尾野が映しだされている。「どうしたらいい子になれるのかな?」という子どもの純粋な問いに戸惑う新米教師(高良)と、大声でわが子を叱責しながらもトイレでひとり涙を流す母親(尾野)の姿を捉えた、"静"を表現したビジュアルが先日公開されており、今回のものはそれに対する回答とも言えるエモーショナルなものに。「抱きしめられたい。子どもだって。おとなだって。」のコピーが指すように、さまざまな問題を超えて、人とのつながりに光を見いだしていく本作にふさわしいビジュアルに仕上がっている。(C)2015アークエンタテインメント
2015年04月06日ベストセラー作家・宮部みゆきの最高傑作と謳われている長編推理小説を「前篇・事件」「後篇・裁判」2部作で映画化した『ソロモンの偽証』。現在『前篇・事件』が公開されている本作から『後篇・裁判』の予告編が公開された。宮部みゆきの原作を基に『八日目の蝉』の成島出が監督を務める本作。中学生キャストには、役柄と同名の藤野涼子を主演に、板垣瑞生、「E-girls」のメンバー・石井杏奈、清水尋也、富田望生、「まえだまえだ」の前田航基、望月歩らが好演。その脇を固める大人キャストに佐々木蔵之介、永作博美、尾野真千子、黒木華ら実力派俳優陣が集結している。前代未聞の生徒だけの校内裁判、遂に開廷。被告は、告発状によってクラスメート殺害の嫌疑がかけられた問題児。校内裁判の提案者である藤野涼子は検事として、彼の有罪を立証しようとする。対するは、他校生ながら裁判に参加する神原和彦。さまざまな思惑が絡み合う中、真相を究明しようと彼らは奔走する。そして、裁判は思いもよらぬ人物の偽証で幕を閉じる。偽証の果てに、彼らが見たものとは―――。今回公開された予告編では、真実を暴くために立ち上がる姿を描かれていた『前篇・事件』から一変、『後篇・裁判』では「何があっても、最後までやり抜くって決めたから」と強い決心を胸に、傷つきながらも嘘に隠された衝撃の真実を追い求める涼子たち姿が映し出される。子どもたちが自らの手で執り行うこととなった学校内裁判で明らかになる真実とは?後篇への期待感をさらに高める予告編をこちらからご覧あれ。『ソロモンの偽証』<前篇・事件>は公開中、<後篇・裁判>は4月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ソロモンの偽証前篇・事件 2015年3月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会ソロモンの偽証後篇・裁判 2015年4月11日より全国にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会
2015年03月13日宮部みゆきのミステリー小説を2部作で映画化する『ソロモンの偽証』の後篇・裁判の予告編が公開になった。中学生たちが自らの手で法廷を開き、傷つきながら真実を追い求める姿が描かれる。予告編映画は、クリスマスに起こったひとりの生徒の死の真相を、生徒たちが“校内裁判”を開廷して紡ぎ出していく様を描くミステリー大作。『八日目の蝉』の成島出が監督を務め、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、小日向文世、黒木華、尾野真千子らが出演しているが、藤野涼子ら主役の生徒たちは一般公募のオーディションで選ばれた。映像は、校内法廷に集まった生徒たちが、証言し、質問し、話し合いを繰り返す姿が描かれる。ポイントはタイトルにもなっている“偽証”だ。劇中では何者かが嘘をつき、その嘘には衝撃の真実が隠されているという。嘘をついているのは誰なのか? なぜ嘘をついているのか? 後篇では前篇で描かれた様々な謎の真相が明かされ、ラストには感動のドラマが待っているという。『ソロモンの偽証前篇・事件』公開中『ソロモンの偽証後篇・裁判』4月11日(土)公開
2015年03月13日宮部みゆきのミステリー小説を2部作で映画化する『ソロモンの偽証』の前篇が先週末から公開をスタートした。本作は試写会の段階から高評価を集めており、モニター試写会では参加者の約98パーセントが「後篇が観たくなった」と回答している。その他の画像映画は、クリスマスに起こったひとりの生徒の死の真相を、生徒たちが“校内裁判”を開廷して紡ぎ出していく様を描くミステリー大作。『八日目の蝉』の成島出が監督を務め、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、小日向文世、黒木華、尾野真千子らが出演しているが、藤野涼子ら主役の生徒たちは一般公募のオーディションで選ばれた。一般公開前に実施されたモニター試写会では「原作を読まずに観ましたが、とても引き込まれる。後篇を待ちきれずに原作を読みたくなる」「小説とは異なる部分があるものの、とても良い出来だった。後篇に期待」「こんなに釘付けになった映画は久々です。特に主演の藤野さんがこの作品を引っ張っている」などの声が集まり、参加者の約98.4パーセントが「後篇が観たくなった」と回答。原作を読んでいる観客も、映画でこの作品を知ったという観客も同様に「後篇を観たい」と回答しているという。『ソロモンの偽証前篇・事件』公開中『ソロモンの偽証後篇・裁判』4月11日(土)公開
2015年03月12日ワタベウェディングはこのほど、バリ島やバリ島でのリゾート挙式に対するイメージや意向についての調査結果を公表した。同調査は、映画「神様はバリにいる」とのコラボ企画として、10代~60代の男女191名を対象に1月16日から31日まで、WEBアンケートで実施した。○ほぼ全員が「バリ島に行きたい!」バリ島への訪問履歴があるかどうかを尋ねたところ、「ある」が31.8%、「ない」は68.2%という結果になった。「ある」と回答した人の目的では、「旅行」が75.4%で1位となった。訪問意向、もしくは再訪問意向について尋ねたところ、バリ島に訪問経験がある人の98.4%が「もう一度行きたい」と回答した。また、訪問経験がない人でも97.7%が「行きたい」と回答した。バリ島のイメージを複数回答で尋ねたところ、「海のリゾート」との回答が73.3%で最も多かった。以下「ゆったりとした独特の時の流れ」、「神々の宿る島」、「歴史を感じさせる寺院・遺跡・パワースポット」が続いた。○バリ島はリゾート挙式の憧れバリ島でのリゾート挙式への興味の有無を尋ねた。その結果、全体の78.1%が「興味がある」と回答。男性は70.0%、女性は79.6%が「興味がある」と回答した。また、既婚者の78.7%、未婚者の80.0%が「興味がある」と回答し、既婚・未婚に関わらず、興味を持っていることが分かった。バリ島のリゾート挙式で行いたいことについて複数回答で聞いた。その結果、「親しい人たちと、ヴィラを貸し切ってパーティー」が50.3%。次いで「青い空青い海に囲まれた開放的な挙式」が39.3%となった。バリ島のリゾート挙式への参列意向については、約9割が「参列してみたい」と回答。男性より女性の方が、また未婚者より既婚者の方が「はい」と回答する割合が多かった。バリ島のリゾート挙式が似合いそうな芸能人を尋ねた。その結果、男性ではナオト・インティライミ、玉木宏がランクイン。 女性は、尾野真千子、菜々緒、杏、ローラ、中村アンがランクインした。
2015年03月09日俳優の佐藤浩市と、女優の本田翼が初共演する映画『起終点駅 ターミナル』(秋公開予定)の場面写真が6日、公開された。本作は、2013年に『ホテルローヤル』で第149回直木賞を受賞した、作家の桜木紫乃の同名小説が原作。佐藤は主人公の弁護士・鷲田完治を演じ、ヒロイン・敦子役を本田が務める。さらに、完治の元恋人・冴子役を演じるのは、女優の尾野真千子。『深呼吸の必要』(2004年)や『小川の辺』(2011年)などで、人間同士の情感を巧みに描写した篠原哲雄監督がメガホンをとる。今回公開された場面写真は計4枚。最果ての街・釧路にたどり着き、他人との関わりを一切絶った完治の姿。いたずらっぽく見つめる敦子と、それに困ったような表情を浮かべる完治との2ショットや、どこか切なげな表情を浮かべる冴子の様子などが映し出されている。原作に感銘を受けたという佐藤は、「人の脆(もろ)さ危うさを絡めとる桜木紫乃さんが、自分を断罪した男と浮遊する女の道行きを描いた作品。自身の罪の彼岸にひっそりと立とうとする男と、波間に浮遊する女の再生を描く桜木紫乃さん、痛みを知ってます!」とコメント。本田も「なぐさめてくれるような、後押ししてくれるような、すべてのことを肯定してくれる作品です」と、作品の懐の深さに触れた。(C)2015桜木紫乃・小学館/「起終点駅 ターミナル」製作委員会
2015年03月06日佐藤浩市と本田翼が30歳差の共演で注目を集めている『起終点駅 ターミナル』。今秋公開を予定している本作から、このほど、本田さんが佐藤さんのことを興味津々に覗き込む2ショットが公開された。2013年「ホテルローヤル」にて第149回直木賞を受賞、北海道在住の作家として、一躍ベストセラー作家になった桜木紫乃の代表ともいえる名作を映画化した本作。『山桜』『真夏のオリオン』『小川の辺』などで、卓越した人間同士の情感描写に定評のある篠原哲雄が、愛を失った55歳の男、孤独で傷ついた25歳の女、その差30歳の二人の男女の淡きラブストーリーを描く。本作の原作文庫本が3月6日(金)に発売されることを記念して公開された今回のビジュアル。最果ての街・釧路で他人との関わりを一切絶った完治役の佐藤さん、その前に現れた敦子役の本田さんの2ショットや、どこか切なげな表情を浮かべる完治の元恋人・冴子を演じる尾野真千子の姿が映し出されている。主演の佐藤さんは本作の原作について「人の脆さ危うさを絡めとる桜木紫乃さんが、自分を断罪した男と浮遊する女の道行きを描いた作品。自身の罪の彼岸にひっそりと立とうとする男と、波間に浮遊する女の再生を描く桜木紫乃さん、傷みを知ってます!」とコメント。本田さんも「なぐさめてくれるような、後押ししてくれるような、すべてのことを肯定してくれる作品です」と絶賛している。映画『起終点駅 ターミナル』は2015年秋、公開予定。「起終点駅ターミナル」文庫本(小学館刊)は発売中。(text:cinemacafe.net)
2015年03月06日「第8回WOWOWシナリオ大賞授賞式」が5日、東京・赤坂の同局で行われ、川崎クニハル氏の『双葉荘』が大賞に選ばれた。2007年に創設された同アワードは、プロ・アマ問わず優れたシナリオ作品を発掘し、脚本家の育成を通じて広く映像文化の発展に寄与するというもの。第8回目を数える今年は、応募総数482編の中から大賞に川崎クニハル氏の『双葉荘』、優秀賞に大谷洋介氏の『タクハイ・ドライバー』、ネオ・ポフスキー氏の『駱駝色の女』、堀脇れいく氏の『姐さん』がそれぞれ選ばれた。『双葉荘』で見事大賞を射止めた川崎氏は「30年以上商業映像の演出の仕事をやっておりますが、実は50歳を過ぎた頃から自分でもストーリーを作りたいという欲が出てきて、今回の『双葉荘』は8作目ぐらいです。この話は私が若いころに体験した実話をベースにしており、そこから自分なりに脚色を加えていきました」と受賞作について説明し、「60歳を越えてますので、これから私はどうなるんだろうかと大変興奮しております。こういう機会を与えていただいて本当にありがたいです」と感謝の言葉。川崎氏の作品は年内にWOWOWで映像化されるが「非常にエキサイティングですね。ただ、私は普段自分でも演出するので、生まれて初めて他の方に演出されるということで、どう受け止めていいのか分かりません。これもまた面白い次の人生の第一歩かなと皆さんに感謝しております」と話していた。また、選考委員長を務めた映画監督の崔洋一は「WOWOWシナリオ大賞はオールジャンルでオリジナルが大前提。応募した方たちの野心といいますか希望というものが映像化されることで結実されます。非常に高い評価をいただけるようになりましたが、それと同時に権威にはしたくありません。いずれは世界性を持って受賞作品が国境を越え、受け入れてもらえるように今後とも選考にあたってきたいと思います」と講評した。なお、昨年大賞に選ばれた栄弥生氏の『十月十日の進化論』(尾野真千子主演)が、3月26日(22:00~)にWOWOWでドラマWとして放送される。
2015年03月06日昨年、“現代のベートーベン”と言われた作曲家の佐村河内守氏の“嘘”を告発し、自らが彼のゴーストライターであると名乗り出た音楽家で、最近はバラエティ番組にも引っ張りだこの新垣隆が、“嘘”が重要な要素となる映画『ソロモンの偽証』の応援大使に就任し、3月5日(木)に会見に出席した。本作は宮部みゆきのベストセラーの映画化。ある男子中学生の死に伴い、クラスメイトたちが真犯人を探すべく、校内裁判を行なう様を「前篇 事件」「後篇 裁判」の二部作で描いており、「嘘つきは、大人のはじまり。」というセンセーショナルなコピーが、ポスターなどにも踊っている。新垣さんは配給会社である「松竹」の宣伝部長から応援大使就任の任命状を受け取ったが、そこには“嘘から逃げない男”といった文言が並ぶ。続いて新垣さんは大使のたすきを肩にかけ、応援大使の名刺を集まった報道陣に配布したが「実は、名刺を初めて持ちました」と明かす。今回、“嘘”や“偽証”という昨年の事件を踏まえての応援大使就任のオファーとなったが「仕事を選ばないのか?」という司会者の遠慮のない問いかけに、新垣さんは「そうですね。『頂いた仕事こそが仕事である』と思ってます」となんとも深~い言葉を口にする。さらに、「ここ数年でついた嘘は?」というミエミエの質問にも「…はい。みなさんご存知の通り、非常に大きな嘘をつきまして…。そういう人間がこのような役割を務めることができるのか?といった(自問をしている)ところですが、それを含めてみなさんに(映画を)知っていただき、役目を務めたい」と意気込みを口にした。また、この“ゴースト問題”以外での最近ついた嘘を尋ねると「今年は婚活すると宣言したんですが、いまだに全くしてません」と告白。結婚願望は「ないと言えば嘘になる。ですが、いまはお仕事をいただいて一生懸命頑張ってます」と語り、好きな女性のタイプについては「この映画に出ている女優さんはみなさん素敵な方で。校長先生役の余貴美子さんが素敵ですね」と映画に出ている女優の中でも尾野真千子でも夏川結衣でも、黒木華でもなく、余貴美子が一番好きだという嘘偽りのない思いを吐露した。この日は会見に現役の中学生も出席し、新垣大使に質問をぶつけた。「友達に嘘がばれました。謝罪会見を開くべきでしょうか?」という相談には「会見は開かなくていいと思います(笑)。謝って『ごめんなさい』と言ってください。そのひと言が大事です」とアドバイス。「今日1日を漢字一字で表すなら?」という質問には「『ソロモン偽証』から“偽”をとって“証”。応援大使に就任して、その証としてみなさんの前に立っています」と語っていた。最近、バラエティ番組にも引っ張りだこで、ドラマにも出演するなど多方面での活躍が目立ち、ゴースト騒動のケガの功名とも言えるが、本人はあくまでも「音楽家で作曲家でピアニスト」と語り、「(ゴースト告白により)音楽家として活動できるようになったので、それを続けていきたいです」といま現在の“夢”を明かした。『ソロモンの偽証』【前篇・事件】3月7日(土)より【後篇・裁判】4月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ソロモンの偽証前篇・事件 2015年3月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会ソロモンの偽証後篇・裁判 2015年4月11日より全国にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会
2015年03月05日ベストセラー作家・宮部みゆきが集大成として構想15年、執筆に9年を費やしたミステリー巨編を2部作で映画化した『ソロモンの偽証 前篇・事件』が3月7日(土)、『ソロモンの偽証 後篇・裁判』が4月11日(土)から全国で封切られる。クリスマスの朝に起こった同級生の転落事故をきっかけに、目撃者を名乗る匿名の告発状や、別の同級生の死亡事故などが巻き起こるなか、第一発見者である中学2年生・藤野涼子は、学校内裁判を開廷させる。真実を追求しようとしない教師や保護者、無責任な報道を過熱させるマスコミといった大人たちに反旗を翻す、いわば14歳の“勇気”を描いた本2部作は、そのまま製作サイドの“勇気”なしには実現しなかったプロジェクトといえる。邦画業界で人気コミックを「2部作で映画化」するのは、いまや珍しいことではなく、興行的に成功したものも、失敗したものもある。どちらにせよ「原作」と「主演俳優」の知名度は最低限の担保として必要で、『ソロモンの偽証』に関しても原作の知名度は申し分ない。ただ、コミックとは違い、衝撃的な事件とその背景にある人間関係の複雑さを重厚なタッチで記したミステリー小説を、2部作のエンタメ映画として映像化するのは簡単ではない。さらに、主人公・藤野涼子を演じるのは演技経験がほぼない、文字通りの新人であり“主演俳優”として前後編合わせて4時間半になる大作を背負わせるのは、異例であり無謀にさえ思える。彼女は今回の大抜擢を機に、役名である「藤野涼子」を芸名に女優デビュー。藤野を含め1クラス33人のキャストは、1年以上にわたり、全国で約1万人が参加したオーディションを勝ち抜いた新鋭が勢揃い。うち数名は、芸能事務所に所属していない。ロックバンド「U2」が初めて日本映画に楽曲を提供したことでも話題の本2部作。シリーズ作などを除くと、松竹にとっても2部作映画の配給は初めてだと言い(※『リトル・フォレスト』2部作は松竹メディア事業部が配給)、その“勇気”の結晶である『ソロモンの偽証』映画化に、いまの観客がどんな審判を下すか大きな注目が集まっている。メガホンをとるのは、『八日目の蝉』の成島出監督。佐々木蔵之介、尾野真千子らが新人俳優を盛り立てる。(text:Ryo Uchida)■関連作品:ソロモンの偽証前篇・事件 2015年3月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会ソロモンの偽証後篇・裁判 2015年4月11日より全国にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会
2015年03月02日お笑いコンビ・ドランクドラゴンの塚地武雅が23日、自身が出演する映画『ソロモンの偽証 前篇・事件』(3月7日公開)の完成披露試写イベントに出席し、娘役の富田望生(とみたみう)から手紙をもらっていたことを明らかにした。イベントには主演の藤野涼子のほか、板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩、佐々木蔵之介、夏川結衣、黒木華、田畑智子、塚地武雅、松重豊、小日向文世、尾野真千子、成島出監督らが登壇した。作品の内容にちなんで、撮影中「これは有罪だな!」と思ったエピソードについて聞かれると塚地は、「本編に悲しいシーンがあるんです。涙ながらのシーンの撮影の前に両親に対して松子(富田)が手紙を書いてくれて、それを読んでくれるんです。それは『泣けるわ!』と思いましたよ。罪ですね」と明かした。生徒を演じた若手俳優たちのあいさつを受けて、佐々木は「子どもたちの立派なあいさつで現場を思い出してしまいました。本当に彼らはまっすぐにひたむきで、きれいな心で芝居をしていました。それに比べるわけでもないですが、僕たちも全身全霊でやらせていただきました」と振り返る。夏川も、「この映画では子どもたちが本当に成長して、見習わなくちゃと思うところもあり、刺激を受けました」と絶賛。映画に関連して、今までついた「大きなウソ」を聞かれ、藤野は「母親が食器を集めるのが趣味なんですけど、コップを壊してしまって、父親のせいにしてしまいました。まだ言っていないので、帰ってから怖いですね」と捨て身のエピソードを披露すると、尾野も「東京に出てきてあまりお仕事が無いときに実家に帰って、スケジュールは入っていなかったのに3日間くらいで、仕事が2件入っているからって言って帰ってきたことですね」と、下積み時代を語った。物語は、クリスマスの朝に起きた男子生徒の謎の事件に始まる。警察は自殺と判断したが、殺人の目撃者を名乗る告発状が学校に届く。告発された容疑者はクラスメートだった。マスコミ報道が過熱する中、学校と親は何もできずにいた。そんな中、新たな殺人計画が明らかになり、さらなる犠牲者が出る。もう、大人たちに任せておけない。隠された真実を暴くため、子どもたちが立ち上がり、学校内裁判が開廷される。本作は、ミステリーの名手・宮部みゆきの同名小説を、『八日目の蟬』(2012年)で第35回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した成島監督が映画化。続編の『ソロモンの偽証後篇・裁判』は、4月11日に公開される。
2015年02月25日俳優の佐々木蔵之介が2月23日(月)、出演作『ソロモンの偽証』の完成披露試写会に出席し、「雪が積もったクリスマスのシーンを撮ったのは、去年の夏。ものすごく暑かったし、雪も綿で作られていた」と撮影現場の“ウソ”を暴露していた。都内で開催され、約5,000人が来場した完成披露試写会には佐々木さんをはじめ、藤野涼子、板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩、夏川結衣、黒木華、田畑智子、塚地武雅、松重豊、小日向文世、尾野真千子、成島出監督がズラリ“出廷”。完成したばかりの本作をアピールしていた。本作で本格的な演技に初挑戦し、役名で女優デビューを飾ることになった15歳の藤野さんは、来場者の多さに少々緊張した面持ち。それでも「お母さんが大切にしていたコップを割ってしまって…。兄弟姉妹もいないので、誰のせいにもできず、お父さんに罪をなすりつけてしまった」と自らの“偽証”を告白。なんと、この日まで内緒にしていたそうで「今日、家に帰るのが怖い…」と苦笑いだった。一方、大人に成長した涼子を演じた尾野さんは、「売れない時代、実家に帰っても『仕事があるから、そろそろ帰る』ってウソをついた。心配かけたくなくて…」と下積み時代の“偽証”を明かしていた。ベストセラー作家・宮部みゆきの作家生活25年の集大成にして、最高傑作の誕生と謳われるミステリー巨編を2部作で映画化した本作。クリスマスの朝に起こった同級生の転落事故をきっかけに、目撃者を名乗る匿名の告発状、新たな殺人計画、マスコミの過剰報道が巻き起こるなか、ヒロイン・藤野涼子は隠された真実を暴くため、学校内裁判が開廷させる。『ソロモンの偽証』前篇・事件は3月7日(土)、後篇・裁判は4月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月24日直木賞作家・宮部みゆきのミステリー大作を映画化した『ソロモンの偽証 前篇・事件』の完成披露試写会が2月23日に都内で行われ、本作に大抜てきされ役名で女優デビューを飾る藤野涼子をはじめ、佐々木蔵之介、尾野真千子、成島出監督ら総勢16名のスタッフ、キャストが駆けつけた観客5000人の前に“出廷”した。その他の写真現在15歳の藤野は、「何が真実で、何がウソなのか。この映画を見て深く考えてもらえれば」と緊張した面持ちであいさつ。それでも、今まで経験した“偽証”を問われると、「お母さんが大事にしていたコップを割ってしまい、その罪をお父さんになすりつけてしまって…。今日、この場で初めて告白したので、家に帰るのが怖いです」とティーンらしい初々しさを披露した。一方、涼子の父親を演じる佐々木は、「真冬のシーンを真夏に撮ったので、雪も綿なんですよ」と撮影現場の“ウソ”を暴露。23年後の成長した涼子役の尾野は、「まだ売れていないとき、心配かけたくないので、実家に帰っても『仕事があるから、戻るね』ってウソをついた」と苦労話を語った。作家生活25年を迎える宮部が構想15年、執筆に9年以上をかけた同名小説を、2部作で映画化。映画は、クリスマスに起こったひとりの生徒の死をきっかけに、ヒロイン・涼子の呼びかけで、生徒たち自らが“校内裁判”を開廷し、悲劇に隠された真実を紡ぎ出していく様を描く。成島監督は「ここにいる子どもたちが、毎日泣いたり笑ったりしながら、一丸になって完成させた」と感激しきり。完成披露試写会には板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩、夏川結衣、黒木華、田畑智子、塚地武雅、松重豊、小日向文世が同席した。『ソロモンの偽証前篇・事件』3月7日(土)公開『ソロモンの偽証後篇・裁判』4月11日(土)公開取材・文・写真:内田 涼
2015年02月23日2016年に公開される映画『エヴェレスト 神々の山嶺(かみがみのいただき)』に岡田准一、阿部寛、尾野真千子が出演することが決定した。撮影は3月から開始予定で、日本映画で初めてエヴェレストで撮影を行う。その他の画像本作は、日本エヴェレスト遠征チームに所属し、古いカメラの発見を機に人生が変わっていく山岳カメラマンの深町(岡田)、伝説のクライマーで人生のすべてをエヴェレストにかけてきた男・羽生(阿部)、羽生を慕って待ち続けている女性・岸(尾野)のドラマを主軸に、厳しい山々に命をかけて挑む者たちの姿を描いた超大作。夢枕獏の小説『神々の山嶺』を映画化するもので、『必死剣鳥刺し』、『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-』の平山秀幸が監督を務める。「原作の『神々の山嶺』は大好きな作品」という岡田は「実際のエヴェレストでも撮影できるということを今から楽しみにしています。平山監督をはじめとするスタッフの皆様、初めて共演させていただく阿部さん、尾野さん、キャストの皆様ともに過酷な撮影を楽しみ、しっかり体験していきたいと思います」と言い、阿部は「実際に高所での撮影を敢行し、できる限りリアルを追及するこの作品に参加できてうれしい。岡田さん、尾野さんとの初共演も楽しみに、撮影に臨みたいと思います」とコメント。尾野は「エヴェレストでの撮影きっと大変だと思います。でも、あの山に登る意味がある作品にしたいです。なぜ登るのか‥‥自分自身にも問いかけながらこの作品に臨もうと思います。阿部さんや岡田さんとの初共演になりますが、エヴェレストで迷惑かけないように日本でのトレーニング頑張ります!」と意気込みを語っている。すでに撮影の準備は始まっており、登山家としても知られている日本山岳協会副会長の八木原圀明が山岳アドバイザーが撮影に帯同。キャストも10日間をかけて高度に順応しながらエヴェレストにのぼり、高度6000メートル付近で撮影を行う予定だ。『エヴェレスト 神々の山嶺(かみがみのいただき)』2016年、全国ロードショー
2015年02月19日俳優の岡田准一、阿部寛、女優の尾野真千子が、夢枕獏原作の映画『エヴェレスト 神々の山嶺(かみがみのいただき)』(2016年公開予定)で初共演することが19日、明らかになった。本作は、スケールの大きさゆえに映画化不可能と言われてきた山岳小説『神々の山嶺』を原作に、『愛を乞うひと』(1998年)や『太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-』(2011年)などで知られる平山秀幸監督がメガホンを取った作品。世界最高峰の山に魅せられた2人の男の人生が交錯し、"神々の領域"へと命懸けで足を踏み入れる姿と、周囲の人間模様を描く。岡田が演じるのは、古い"カメラ"がきっかけで人生の転機を迎える山岳カメラマン・深町誠。もともと原作のファンだったそうで、「実際のエヴェレストでも撮影できるということを今から楽しみにしています」と期待を寄せ、「平山監督をはじめとするスタッフの皆さま、初めて共演させていただく阿部さん、尾野さん、キャストの皆さまともに過酷な撮影を楽しみ、しっかり体験していきたい」と意気込んでいる。その深町に影響を与え、人生のすべてをエヴェレスト登頂に賭けてきた孤高のクライマー・羽生丈二を演じるのが阿部。「映像化が難しいと言われている原作の映画化。実際に高所での撮影を敢行し、できる限りリアルを追求するこの作品に参加できてうれしい」と出演を喜び、「岡田さん、尾野さんとの初共演も楽しみに、撮影に臨みたいと思います」と語った。一方、尾野が演じるのは、羽生との登山中の事故で兄・文太郎を亡くした岸涼子。「エヴェレストでの撮影きっと大変だと思います」と不安をのぞかせながらも、「でも、あの山に登る意味がある作品にしたいです。なぜ登るのか…自分自身にも問いかけながらこの作品に臨もうと思います」と貴重な体験に前向き。「エヴェレストで迷惑かけないように日本でのトレーニング頑張ります!」と気合十分で撮影に挑む。また、平山監督は、「想像を絶する限界ギリギリの撮影現場が待っています。そこでは、『芝居』や『思い込み』などということは通用しません」と断言。「参加していただくこの3人の俳優さんのまるごとがフィルムに焼き付けられることになります。そのことが楽しみでもあり、反面恐ろしくもあります」と日本映画史上初となるエヴェレストでの撮影に向けて、緊張感を見せた。すでに撮影準備は始まっており、3月よりネパールほか、実際にエヴェレスト現地で撮影が開始される予定。全体で約4カ月の撮影期間の中で、出演者たちは10日間かけて通称"エヴェレスト街道"を高度順応しながら登り、高度6,000m付近で過酷な撮影を実施する。
2015年02月19日作家・夢枕獏の人気小説を映画化する『エヴェレスト 神々の山嶺』。日本映画史上初となるエヴェレストでの撮影に挑む本作の主演を、岡田准一が務めることが決定。すでに撮影準備は始まっており、3月よりネパールなど実際にエヴェレスト現地にて撮影を開始する予定だという。本作で岡田さんが演じることとなるのは、日本のエヴェレスト遠征チームに参加したカメラマン・深町誠。物語は、滑落事故で仲間を失い、登頂をやむなく中止せざるを得なくなったところから始まる。行き場を失い、ネパールの首都・カトマンズを彷徨っていると、骨董屋である古いカメラを発見する。それは、1924年6月8日、エヴェレスト登頂に挑みながらも行方不明となったイギリスの登山家ジョージ・マロニーのカメラと思われるものだった。マロリーがエヴェレスト初登頂に成功したかどうかという登攀(とうはん)史上最大の謎に魅せられた深町は、証拠となるカメラを追い、ひとりの男に辿り着くのだが…。その深町が行きあう、消息不明となっていた伝説のクライマー・羽生丈二役には、阿部寛が。さらに、羽生を慕っていた兄を雪山で失いながらも、彼の帰りを待ち続けている女性・岸涼子役には尾野真千子が抜擢された。岡田さんを含め、3人は本作が初共演となる。すでにそれぞれが山岳練習を積んでいるようで、全体で約4か月におよぶ撮影期間の中で、岡田さんたちも通称・エヴェレスト街道を高度順応しながら10日間かけて登り、高度6,000M付近での撮影を行う予定とのこと。岡田さんは今回の挑戦について、「原作の『神々の山嶺』は大好きな作品で、実際のエヴェレストでも撮影できるということを今から楽しみにしています。平山監督をはじめとするスタッフの皆様、初めて共演させていただく阿部さん、尾野さん、キャストの皆様ともに過酷な撮影を楽しみ、しっかり体験していきたいと思います」と意気込みを寄せている。俳優でありながら、アルピニストとしての能力も身に付けなければならないが、その世界最高峰の山に命懸けで挑むキャスト陣の今後に注目が集まりそうだ。『エヴェレスト 神々の山嶺』は2016年、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2015年02月19日『そこのみにて光り輝く』(2014年)でモントリオール世界映画祭最優秀監督賞を受賞した呉美保監督の最新作『きみはいい子』(6月公開)のビジュアルが、このほど公開された。本作は、第28回坪田譲治文学賞、2013年本屋大賞4位に輝いた同名小説(著:中脇初枝 )が原作。子供にまつわる現代の問題をはらみながらも、人が人を愛することについて描く。出演は、『横道世之介』(2013年)でブルーリボン主演男優賞に輝き、NHK大河ドラマ『花燃ゆ』の高杉晋作役で注目を集める新進の高良健吾や、『そして父になる』(2013年)などに出演し、演技派としての地位を固めつつある尾野真千子らが務める。公開されたビジュアルは2パターン。問題に真っ向から立ち向かえない新米教師に扮(ふん)した高良バージョンと、自身も同様の経験をしているにもかかわらず子どもに手をあげてしまう母親を演じる尾野バージョンが完成した。「抱きしめられたいのは、子どもだけじゃない-」のコピーに寄り添うように、複雑な感情をたたえた2人の表情が印象的なビジュアル。それぞれが抱える問題にぶつかりながらも、なにげない言葉や行動によって小さな救いの光が差す本作を象徴する内容になっている。そのほか、尾野演じる母親のママ友を『そこのみにて光輝く』で新境地を開いた池脇千鶴が演じ、ほかにも高橋和也や富田靖子などベテランの俳優陣が脇を固める。
2015年02月13日宮部みゆきの最高傑作を『八日目の蝉』チームが完全映画化した『ソロモンの偽証』。主演の新人・藤野涼子に加え、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、小日向文世、黒木華、尾野真千子ら豪華俳優陣が名を連ねる本作の、物語の核心へとより迫る予告第二弾とポスタービジュアルが到着した。クリスマスの朝、雪の校庭に転落死した男子生徒。警察は自殺と断定したが、殺人の目撃者を名乗る告発状が学校に届く。告発された容疑者はクラスメイト。過熱するマスコミ報道、無力な学校と親、新たな殺人計画、そして犠牲者がひとり、またひとり。もう、大人たちに任せておけない。隠された真実を暴くため、学校内裁判が開廷される…。クラスメイトの死というショッキングな場面からスタートする予告編では、事件をめぐってマスコミの報道が過熱し、生徒、学校、親が混乱に陥り、翻弄されていく様が描かれている。いったい誰が何のために嘘をつき、真実を知っているのは誰なのか…目まぐるしく移り変わる映像は、先日公開された第一弾をも上回るほど。次々と登場する登場人物の表情や行動の真意を推し量っているうちに、90秒の映像が一瞬で過ぎてしまう。周囲に翻弄され疑心暗鬼になりつつも、真実をつきとめようと自らの手で前代未聞の校内裁判の開廷を決意する中学生たち。「何があっても、最後までやり抜くから」という藤野涼子のまっすぐな眼差しと決意が事件の核心へと迫るとき、衝撃の真実がついに明らかにされるのか?そして、映像の最後に見せる彼女の頬をつたう涙の意味とは?また本ポスタービジュアルでは、藤野さんを挟んで、佐々木さん、夏川さんら“大人”たちと、オーディションから選ばれた新鋭俳優たちが扮する生徒たちがずらりと相対している。“公平”の象徴である天秤を手にした藤野さんは、果たして校内裁判で、“真実”を白日の下に晒すことができるのか…。さらに今回、本作の主題歌も決定!世界的アーティスト「U2」の最高傑作ともいわれる代表曲「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」が起用される。「U2」が曲を主題歌として提供するのは日本映画史上初めてとのことだ。まずはこちらの予告編とともに、その“謎”と“偽証”に思いを巡らせてみて。『ソロモンの偽証前篇・事件』は3月7日(土)より、『ソロモンの偽証後篇・裁判』は4月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月05日宮部みゆきのミステリー巨編を映画化する『ソロモンの偽証』の最新映像が公開になった。本作は『前篇・事件』と『後篇・裁判』の2部作で公開され、3月1日(日)には前篇の公開に先がけて前後篇を一挙上映するプレミア上映会も開催される。最新映像映画は、中学校の校庭に転落した男子生徒の死を巡り、生徒たち自らが“校内裁判”を開廷し、その死に隠された真実を紡ぎ出していく様を『八日目の蝉』の成島出監督が描くミステリー大作。主演を務める藤野涼子を含めた生徒33人がオーディションで選ばれ、彼らを取り囲む保護者や教師たちを佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、小日向文世、黒木華、尾野真千子らが演じる。このほど公開された予告編は、同級生が遺体となって大雪が降ったクリスマスの朝に校庭で発見されるという痛ましい出来事からはじまる。警察は生徒の死を自殺と判断するが、目撃者だと名乗る人物の告発によって、ひとりの生徒の死は、学校に関わるすべての人を巻き込む大きな事件へと姿を変えていく。ひとつの“謎”をきっかけに“真実”をつきとめようと動き出す生徒たち。彼らの前にはさまざまな“偽証”が立ちはだかり彼らは疑心暗鬼になっていく。予告編映像に登場する“心を震わす衝撃の真実”とは何か? “謎”に関わる生徒や大人たちが流す涙の裏には何が隠されているのか? 映像の最後に登場する“多くのこの嘘に、涙する”という一文が想像をより掻き立てる内容になっている。プレミア上映会は全国25館で開催され、新宿ピカデリー、MOVIXさいたまではキャストと監督による舞台あいさつが実施される。プレミア上映会のチケットは、いち早プレリザーブ(最速抽選)が2月6日(金)より、プレリザーブ(先行抽選)が8日(日)よりそれぞれ受付を開始する。一般発売は、14日(土)よりスタートする。その他、詳細は映画公式サイトまで。『ソロモンの偽証』前後篇でイッキに魅せます1日限りのプレミア上映会3月1日(日)新宿ピカデリー、MOVIXさいたま ほか全25館舞台あいさつ登壇者:藤野涼子、板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、成島出監督料金:全席指定 2400円『ソロモンの偽証前篇・事件』3月7日(土)公開『ソロモンの偽証後篇・裁判』4月11日(土)公開
2015年02月05日映画『神様はバリにいる』のヒット御礼舞台挨拶が2月1日(日)に都内で開催され、主演の堤真一、共演のナオト・インティライミ、主題歌を歌う「湘南乃風」のSHOCK EYE、李闘士男監督が登壇した。事業に失敗して借金を背負い、バリ島にたどり着いた女性が、日本人の大富豪の“アニキ”との出会いを通じて人生を切り拓いていくさまを描く。堤さんは「まさかの大ヒットです(笑)」と主演でありながらも、驚いたよう。「こういう映画は…シリアスでもないし、どういう反応が返ってくるか全く予想がつかなかった」と思わぬヒットに喜びをにじませる。普段、歌手として活動するナオトさんにとっては映画のプロモーションの舞台挨拶は本作が初めての経験となるが、完成披露試写会、初日舞台挨拶に続いて、こうして3回目の舞台挨拶を迎えたことに驚いたよう。堤さんから「ヒットしないとこの3回目はない」と知らされると「嬉しいです」と語り、映画を見終えたばかりの観客の顔を見渡し「いい顔してます」と笑顔を見せた。この日の壇上でも堤さんとナオトさんは“ラブラブ”と形容しても問題ないほど仲良しぶりを見せつける。堤さんは「1か月以上、バリにいたから。出会いの大きい作品だった。尾野真千子も玉キン(=玉木宏)もそう(笑)」と語り、ナオトさんは「仲の良い友達と1か月に1回会っても年で12回出し、1回に会うのはせいぜい数時間。僕らは30日くらい一緒にいて、寝ているとき以外はほぼ一緒だった。十数年分の濃厚な時間を過ごしました。(堤さんは)アニキ肌で、映画の中と同じ“舎弟感”がある」と2人の関係性の濃さを語る。李監督はこの映画の公開、およびヒットについて、不思議な経験をしたと告白。映画を観た複数の知り合いから「映画の中にバリの神様が映ってるから、ヒットするよ」と連絡があったという。李監督はそれがどのシーンなのか分からないとのことだが、堤さんは「滝のシーンじゃない?」と指摘。「メチャメチャ寒かったんです。長い間、水に浸かってて。ガタガタ震えて『こんなロケいやじゃ!』って思ってたし、僕はあまり海外に行くと調子が良くないんですが、その日を境に体調が良くなったんです!」と撮影中の“超常体験”を述懐した。またSHOCK EYEさんは、主題歌「BIG UP」について「2013年に10周年だったんですが、メンバーが顔を合わせて1日中、歌を作るような機会が減ってきてたんです。デビューした7月30日に集まろうと僕がメンバーに声を掛けて、デビューした当時のスタジオを借りて、同じエンジニアで、1日でレコーディングまで全部やって作ったんです。リリースするつもりもなく、1回きりの横浜アリーナでのライブで演奏するために」と湘南乃風にとっても特別な思いで作られた曲であることを語った。これに、李監督が再び鋭く反応!「クランクアップの予定が一度、流れてしまって、そこで仕切り直してクランクインしたのが2013年の7月30日なんです。いま、話を聞いてゾッとして鳥肌が立ちました」と神がかり的な一致を明かし、会場はどよめきに包まれた。『神様はバリにいる』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:神様はバリにいる 2015年1月17日新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 2014「神様はバリにいる」フィルムパートナーズ
2015年02月01日映画『神様はバリにいる』の初日舞台あいさつが17日、東京・新宿バルト9で行われ、キャストの堤真一、尾野真千子、ナオト・インティライミ、菜々緒、玉木宏と李闘士男監督が出席した。クロイワ・ショウの著書『出稼げば大富豪』(KKロングセラーズ刊)を実写化した本作は、インドネシア・バリ島で暮らす日本人の大富豪と出会った人々の悲喜こもごもを描くコメディ作品。ビジネスに失敗してバリ島を訪れた祥子(尾野)は、不動産ビジネスで成功したアニキ(堤)に出会う。見た目は胡散臭いが、現地の人々に慕われるアニキに弟子入りした祥子だったが、ハチャメチャな教えについていけなくなり――というストーリーで、映画は全国公開中。撮影はほぼ全編にわたってバリ島で行われ、「結構みんなでご飯を食べに行ってました。ナオト・インティライミがいたので、よく歌ってましたね」と振り返った主演の堤は、「何も考えずに素直に見てください。最後に楽しく元気になって劇場を出て欲しい」と笑顔でアピール。一方、開口一番、「この男たち、今日ヒドいんですよー!」と叫んだヒロインの尾野は、「みんなに会えると思って楽しみにしてたのに、最後に控室に入ったら『菜々緒さんがいるから、お前は来んでいい』って。ヒドくねー!」と扱いの差に憤慨していた。また、本作で映画デビューを果たしたナオト・インティライミは、堤らとの共演を、「サッカーで言ったら、初試合で本田と香川と一緒にワールドカップに出るようなもん」と喜び、「演技は刺激的でスリリングだった。たくさん勉強して色んな役に挑戦したい」と俳優業にも興味が湧いた様子。「玉木さんの彼女役はテンションが上がりました」と笑顔を見せた菜々緒も、「私は撮影が2日しかなかったけど、堤さんがおちゃらけて下さって楽しく撮影できました。またご一緒したい」と再共演のラブコールを送り、堤は照れ笑いを浮かべていた。トークショーでは、本作の内容にちなみ、玉木が自身の"願掛け"について、「区切りを大事にしているので、1つの作品が終わったら家の大掃除をする」と紹介すると、堤は、「お正月には門松とか鏡餅を飾るし、ひな祭りとか節分とか日本の行事を大事にしてる。節分も独身の時からやってて、1人で豆まきしてましたね」とエピソードを披露し、観客はビックリ。また、"強運"について聞かれた尾野が、つむじを指さしながら、「ここにアレをポンってされた。アレを踏んだりすることも多い」と"ウンコ"エピソードで笑わせると、堤がすかさず、「そのウンやないで~!」と突っ込んでいた。
2015年01月18日実在する富豪の人生訓を映画化した『神様はバリにいる』の初日舞台あいさつが1月17日に新宿バルト9で行われ、主演の堤真一をはじめ、尾野真千子、ナオト・インティライミ、菜々緒、玉木宏、李闘士男監督が登壇した。『神様はバリにいる』舞台挨拶その他の写真人生を変えるためにバリ島にやってきた元実業家の女性が、謎めいた日本人の大富豪アニキに出会い、数々の人生哲学を学んでいく姿を描く。アニキ役の堤は「別にお金持ちになる方法を描いたわけじゃなくて、テーマは人として『これだけは大切に』ということ。気楽に楽しんでもらって、元気になってもらえれば」とアピールした。一方、ヒロイン役の尾野は「バリでは、ここにいる男どもが『お前、戻ってきたんか?』『さっきまで可愛いのがおった』って…」と堤ら男性キャスト陣が“菜々緒びいき”だったと不満爆発。李監督が「現地スタッフも菜々緒さんを取り巻いていたし、菜々緒さんが帰国すると『菜々緒は戻ってこないのか』って騒ぎ出した。尾野さんが現場にいるのに(笑)」と明かすと、尾野は「もう、暴れてやる」とふくれていた。また、本作で俳優デビューを飾ったナオト・インティライミは、「サッカーの試合に例えるなら、初心者が本田や香川と一緒にワールドカップに出場するようなもの。プレッシャーだった」と胸中を告白。それでも「お芝居は難しくて奥深く、刺激的でスリリング。今後もいろんな役に挑戦してみたい」と俳優業に意欲を燃やしていた。『神様はバリにいる』新宿バルト9ほか全国にて公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年01月17日映画『神様はバリにいる』の初日舞台挨拶が1月17日(土)、都内で行われ、主演の堤真一をはじめ、尾野真千子、ナオト・インティライミ、菜々緒、玉木宏、李闘士男監督が出席。尾野さんは、現場での菜々緒さんとの“扱い格差”を「暴れちゃおうかな」と嘆いた。日本映画として長編では初のバリ島でのロケを行った本作。尾野さんは「私が(東京から)バリに戻ると、堤さんが『お前、もう帰ってきたん?昨日まで、ここにかわいいの(菜々緒さん)がおったのに』って言われた!」と怒り心頭!?堤さんは「そんなことない。大事にしたよ」と釈明した。ところが、李監督が「現地の男性スタッフ数十人が、ずっと菜々緒さんを取り巻いていた。オフの日になると、みんな菜々緒さんのアテンド(付き添い)がしたいって言いだした」「尾野さんが戻ってくると、今度は『もう菜々緒はいないのか?』って男性スタッフが意気消沈していた」とさらなる“現実”を突きつけると、尾野さんはグウの音も出ない様子だった。映画は婚活ビジネスに失敗し多額の借金を抱えた元起業家の祥子(尾野さん)が、失意のままに訪れたバリ島で、謎めいた日本人の大富豪・アニキ(堤さん)と出会い、金持ちになるための人生哲学を学び、再起を図ろうとするが…。“幸運を呼び寄せる”がテーマになった本作にちなみ、堤さんは「年中行事は大切にしていますね。お正月はちゃんと門松と鏡もちを用意するし、独身のときだって一人で豆まきしていた」と自らの願掛けを告白。玉木さんも「僕も堤さんほどではないが、区切りは大切にしている。作品が終わるごとに、家の大そうじをして気持ちを新たにしている」と話していた。『神様はバリにいる』は新宿バルト9ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:神様はバリにいる 2015年1月17日新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 2014「神様はバリにいる」フィルムパートナーズ
2015年01月17日NHKの朝ドラ「マッサン」で、主人公マッサンとその妻エリーの夢と人生に大きな影響を与える“鴨居の大将”こと鴨居商店の社長役で反響を呼んでいる堤真一(50才)。1月17日(土)には、破天荒なバリ島の実業家に扮する主演映画『神様はバリにいる』が公開される。一方、昨年放送されていたユーキャンのCMで、資格取得を目指すちょっぴりお茶目なビジネスマンを演じていたかと思えば、映画『娚の一生』で榮倉奈々とW主演を務める豊川悦司(52才)は、原作コミックファンも納得のビジュアルで“海江田教授”に扮し、2月14日(土)の公開を前に早くも話題となっている。堤さんは「どんなマイナスなことも豪快に笑い飛ばす明るさ」で、豊川さんは「どこかワケ気ありな色気と優しさ」で、新年始めから少々お疲れ気味(?)の女子たちを癒やしてくれる大人のオトコ。そんな包容力たっぷりの、50代・関西出身のふたりに迫った。アメリカで演劇をみっちり学んできた「マッサン」エリー役のシャーロット・ケイト・フォックスに「勉強させられた」と謙虚に語りながらも、舞台を中心に培ってきたその演技力と存在感は日本男優の中でも圧倒的な堤さん。シャーロットのみならず、「マッサン」の女性キャスト・スタッフには“鴨居の大将”ファンが多く、すでに堤さんの撮影は終えていることから、“鴨ロス”なる言葉もささやかれているとか。何はともあれ「やってみなはれ!」と背中を押してくれるのが、“鴨居の大将”らしさだったが、『神様はバリにいる』ではそんな鴨居社長とはまるで違う、ご覧のような強烈ビジュアルにコテコテの関西弁で登場。バリ島でおそらく最も有名な日本人、“アニキ”と呼ばれる実在の超大富豪を熱演する。“婚活”ビジネスに失敗し、借金を背負った女性起業家・照川祥子(尾野真千子)を、明るく、どこまでも前向きに、“爽やかに”救っていくアニキ。幼いころから優等生で来た祥子は、起業して夢を叶えたものの、初めて挫折を味わい、失意のどん底の中でアニキと出会った。堤さん演じるアニキが繰り出す「人生はドラゴン・クエストや」「ダジャレは頭の回転を早うする」「失敗したときこそ、笑うんや」など、まっすぐな情熱が詰まった数々の名言(?)には注目だ。また、豊川さんも、もとは渡辺えり子主宰の「劇団3○○」出身だけに、その演技力には定評がある。何と言っても、常盤貴子と共演し耳の不自由な画家を演じたドラマ「愛してると言ってくれ」から、寺島しのぶと共演した『愛の流刑地』まで、ダダ漏れの色気は折り紙つき。最近では映画『ジャッジ!』や数々のCMで、そのミステリアスなイメージとは180度違うコミカルな一面を覗かせている。西炯子原作の『娚の一生』では、女子大で哲学を教える大学教授の海江田醇役に。豊川さんはロマンスグレーの髪にメタルフレームの眼鏡、白Yシャツを腕まくりという、原作のビジュアルに徹底してこだわり、原作者の西さんも太鼓判を押すほどに海江田が醸す大人の色香を体現。そんな海江田は、都会で実らぬ恋と仕事に疲れ、大好きだった亡き祖母の家で暮らし始めた堂薗つぐみ(榮倉奈々)の前に、「合い鍵を預かっていた」とふいに現れる。「練習や思て、僕と恋愛してみなさい」「君のことを好きになってしもた」というドキドキのセリフも、関西弁でしれっと言い放つ力の抜け具合は、さすが酸いも甘いもかみ分けてきた大人ならでは。特に、予告編でも話題の“足キス”は、豊川さんだからこそできる究極の愛情表現と言っても過言ではないほど、エロチシズムの中に純粋な想いを伺わせている。最新作では対称的な役柄ながら、ともに独特の雰囲気を漂わせる“関西弁”ネイティブのふたり。そんな彼らから元気をもらいに、劇場に出かけてみては?(text:cinemacafe.net)■関連作品:神様はバリにいる 2015年1月17日新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 2014「神様はバリにいる」フィルムパートナーズ
2015年01月15日女優の尾野真千子が、2015年3月放送のWOWOWドラマ『十月十日の進化論』に主演することが22日、明らかになった。第7回WOWOWシナリオ大賞を受賞した栄弥生の同作は、マイペースで不器用な昆虫分類学博士の鈴(尾野)が、妊娠をきっかけに母親をはじめ周囲の人たちと次第に心を通わせていくという心温まるストーリー。監督は映画『箱入り息子の恋』の市井昌秀、音楽はサニーデイ・サービスの曽我部恵一がそれぞれ手がける。主演の尾野は作品について「発想がおもしろいなと思いました。私も子供の頃、虫が大好きでした。台本を読んでなんだか似ているなと思い、物語を面白おかしくいろんな想像をしながら読めました。虫を触ったり、いろんなことを虫の生態に例えたり、子供の頃以来虫と触れ合う機会がなかったので、久しぶりに虫と触れ合えて子供の頃を懐かしく思いました」とコメント。市井監督は「主人公の昆虫分類学博士の鈴は、自らの妊娠をどこか俯瞰的に時空を越えた宇宙規模の体験であると特殊な捉え方をします。また彼女はバカが付くほどの昆虫好きで勝ち気で自分勝手で面倒臭い女性。自分は気性の荒い女性と虫が苦手ですが、シナリオを読み進めていくうちに彼女の魅力に取り憑かれました」と、自身初のテレビドラマとなる本作でどのような映像を見せてくれるのか期待が高まる。そして音楽を担当する曽我部恵一は「誰もが経験する大人への階段における物語だと思います。特別な青春物語になるよう音を作りたいと思います」とドラマの感想と意気込みを語っている。出演はほかに田中圭、でんでん、りりィ、佐々木すみ江、斉木しげる、佐藤仁美、嶋田久作、志賀廣太郎。昆虫監修にはプロ・ナチュラリストの佐々木洋。ドラマW『十月十日の進化論』は2015年3月、WOWOWプライムにて放送予定。
2014年12月23日ドラマ「最高の離婚」や『そして父になる』、1月公開の『神様はバリにいる』、3月公開の『ソロモンの偽証』など、話題作への出演が相次ぐ女優・尾野真千子が、第7回WOWOWシナリオ大賞受賞作のドラマ化「十月十日の進化論」に主演することが判明。マイペースで不器用な昆虫博士を演じることが分かった。東京で独身生活を送る昆虫分類博士、小林鈴(尾野真千子)は研究分野の狭さと偏屈な性格が災いし、勤め先の大学を解雇されてしまう。その晩、昔の恋人・安藤武(田中圭)と再会した鈴は、酔った勢いで一夜をともにすることに。そしてその5週間後、鈴の妊娠が発覚する。生物の進化と自らに宿る生命を重ね合わせ、武には子どものことを言い出せないまま出産の覚悟を決めていく鈴。母親に反対されながらも子どもを産み育てることにこだわる鈴には、ある秘められた過去があった…。映画、TVと大活躍を見せる尾野さんのドラマWへの出演は、「ドラマWスペシャル パンドラ~永遠の命~」で快活なジャーナリストを演じて以来。今回は、期せずして妊娠が発覚する、生きることに不器用な昆虫分類学博士の役に挑む。独特なキャラクター設定が光る本作は、優れたシナリオ作品の発掘、脚本家の育成、受賞作品の映像化を目的に創設されたWOWOWシナリオ大賞の受賞作品。『箱入り息子の恋』で注目を集めた市井昌秀監督が、本作で初めてTVドラマの演出を手掛ける。上質で見応え満点のドラマを提供することに定評のあるドラマWとあって、主人公が生き物の進化の過程を想像するシーンを、新進気鋭の映像作家・加藤隆のアニメーションで表現するほか、“昆虫監修”として自然案内の専門家“プロ・ナチュラリスト”の佐々木洋に協力を仰ぐなど、細部まで練られたドラマとなりそう。また、音楽は「サニーデイ・サービス」の曽我部恵一が手がけ、温かな世界観で包み込んでくれそうだ。子どものころはよく虫と触れ合っていたという尾野さんは、「発想がおもしろいなと思いました。私も子どものころ、虫が大好きでした。台本を読んで、なんだか鈴と似ているなと思い、物語をおもしろおかしく、いろんな想像をしながら読めたんです」と脚本の可能性を感じたことを明かす。逆に、気性の荒い女性と虫が苦手だという市井監督は、「シナリオを読み進めていくうちに鈴の魅力に取り憑かれました。いつのまにか応援している自分がいて、いつのまにか愛おしさすら感じていた」とコメントした。「この物語は、鈴の成長ではなく、孤独だった鈴がいろんな事に支えられている、生かされているという事に気づかされる物語です。人間と虫のおかしな組み合わせのドラマ、どうぞお楽しみに」と、尾野さんも自信をのぞかせる本作。マイペースで不器用だった鈴が、命を宿したことをきっかけに周囲の人々と心を通わせていく姿は、胸を熱くさせてくれそうだ。ドラマW「十月十日の進化論」は2015年3月よりWOWOWにて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2014年12月23日宮部みゆきの同名人気ミステリーを原作に、新人の藤野涼子を始めとするオーディションで選ばれた新鋭俳優たちと、佐々木蔵之介、永作博美、尾野真千子らが豪華共演を果たす映画『ソロモンの偽証』。このほど、劇中での“事件”の発端となるクリスマスにちなんだ、謎の失踪事件(?)をめぐるスペシャル動画が到着した。クリスマスの朝、雪の校庭に転落死した男子生徒。警察は自殺と判断したが、殺人の目撃者を名乗る告発状が学校に届く。告発された容疑者は、彼のクラスメイト。もう、大人たちに任せておけない。そう決めた藤野涼子ら生徒たちは、真実を暴くため、学校内裁判を開廷する――。今回、解禁となったのは、先日公開され話題を呼んだ第1弾の予告編…かと思いきや、冒頭からしてナレーションにいまひとつ緊張感がない。予告編では「クリスマスの朝、クラスメイトの遺体が発見された――」と“事件”の始まりを伝えるナレーションだったはずが、雪に埋もれた校庭に見えるのは、脱ぎ捨てられたサンタクロースの服!?担任の森内先生(黒木華)も「サンタクロースが、いなくなりました」とクラスに説明するが…。実はこの映像、本作がクリスマスの朝に判明する“事件”から始まることにちなんだ特別動画。藤野涼子が「サンタクロースは失踪したのか、元からいないのか。裁判で決めようと思うの」と語るように、予告編の内容とリンクしながら、サンタの失踪事件を突き止める内容に改変されたクリスマス特別バージョンとなっている。だが、劇中で実際に起こるのは、もっと衝撃的で混乱を巻き起こすミステリー。まずは、遊び心たっぷりのこの映像から、物語に想像を膨らませてみては?『ソロモンの偽証前篇・事件』は2015年3月7日(土)より、『ソロモンの偽証後篇・裁判』は2015年4月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月19日俳優の堤真一が12月10日(水)、都内で行われた主演作『神様はバリにいる』の完成披露試写会に出席した。苦労の末、バリで大富豪になった主人公を演じた堤さんは「ハタチで上京して、27歳まで家賃2万円の4畳半で暮らしていた」と駆け出し時代をふり返った。さらに「世はバブルでも、お金がなくて…。水だけで3日間過ごしたこともあった」とも語り、「さすがに痩せましたね」といまだから話せる貧乏エピソードに照れ笑いを浮かべていた。堤さんが演じるのは、自称“爽やか”ながらパンチパーマでヤクザ風という破天荒なキャラクターで、「勝手に衣装が用意されていて、いつも間にかこうなった。まゆ毛の色を抜いたのが、一番恥ずかしかった」と話していた。映画は婚活ビジネスに失敗し多額の借金を抱えた元起業家の祥子が、失意のままに訪れたバリ島で、謎めいた日本人の大富豪・アニキ(堤さん)と出会い、金持ちになるための人生哲学を学び、再起を図ろうとするが…。著者の実体験を綴った「出稼げば大富豪」(クロイワ・ショウ著)を原案に、日本映画として長編では初のバリ島でのロケを行った。完成披露試写会には堤さんをはじめ、ヒロイン役の尾野真千子、ナオト・インティライミ、玉木宏、李闘士男監督が出席。尾野さんは「まるで家族、兄弟のように仲が良かった」と現場の雰囲気を明かしたが、「実はここにいる男3人に、海に突き落とされたんですよ!」と“被害報告”も。発案者は玉木さんだと言い、「私のポーチに草をつめたのも玉木さん」とそのいたずらっ子ぶりが明かされた。一方、俳優に初挑戦したミュージシャンのナオトさんは、「僕みたいな、右も左も分からない小僧をここにいる皆さんが優しく包んでくれて、背中を押してくれた」と感謝しきりだった。『神様はバリにいる』は2015年1月17日(土)から、新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月10日ベストセラー作家・宮部みゆきが構想15年、執筆に9年をかけたというミステリー巨編を、日本アカデミー賞ほか主要賞を30冠受賞した成島出監督をはじめとする『八日目の蝉』チームが再結集し、2部作で完全映画化する映画『ソロモンの偽証』。このほど、本作の『前篇・事件』から、先日の製作報告会見にも登壇していた佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、黒木華、尾野真千子ら大人キャストたちの劇中での姿が初解禁。さらに、新人の藤野涼子、「E-girls」の石井杏奈、お笑いコンビ「まえだまえだ」の兄・前田航基ら新鋭俳優たちの熱演ぶりが伝わる劇中ビジュアルも一挙に到着した。記録的な大雪に見舞われたクリスマスの朝、雪の校庭に転落死した男子生徒、柏木卓也。警察は自殺と判断したが、殺人の目撃者を名乗る告発状が学校に届く。告発された容疑者は、クラスメイトだった。過熱するマスコミ報道、無力な学校と親、新たな殺人計画…。そして犠牲者がひとり、またひとりと増えていく中、「もう大人たちには任せておけない」と、遺体の第一発見者である生徒のひとり、藤野涼子の発案で学校内裁判が開廷されることに――。主演に抜擢された新人が、役名・“藤野涼子”として女優デビューすることでも話題を呼んでいる本作。その藤野さんを始め、1万人にも及ぶオーディションから選び抜かれた新鋭33人が演じる中学生たちを見守る…というより、事態に混乱し翻弄されていく大人キャストを演じるのは、日本を代表する豪華俳優たちだ。藤野さんの両親役には、最後(?)の“独身貴族”佐々木さんと、演技派の夏川さん。また、石井さん演じるクラスメイト・三宅樹理の母親役には永作さん、そしてクラスの担任には黒木さん。また、尾野さんが大人になった藤野涼子に扮している。解禁された劇中ビジュアルには、娘を諭すかのような佐々木さんと夏川さんの姿や、泣き叫ぶ娘を抱きしめ動揺している様子の永作さん、マスコミから逃げるように立ち去ろうとする黒木さんの姿が。また、藤野さん、前田さんら中学生たちの必死の表情なども見え、成熟した演技と真っ新な演技との化学反応を、早くも予見させるものとなっている。『ソロモンの偽証前篇・事件』は2015年3月7日(土)より、『ソロモンの偽証後篇・裁判』は2015年4月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月28日