演劇、ミュージカル、伝統芸能など、舞台に関する最新情報やインタビューをお届けするフリーマガジン「ステージぴあ関西版」。10月1日発行の最新号で表紙を飾るのは、11月に新開場する京都・南座で襲名披露を行う市川染五郎。インタビューでは、出演する『勧進帳』、『連獅子』に向けての意気込みや、歌舞伎への思いを聞いた。「當る亥歳 吉例顔見世興行」チケット情報はこちらほか、現代能楽集『竹取』、KERA・MAP #008『修道女たち』、M&Oplaysプロデュース『ロミオとジュリエット』などの脚本・演出家、出演者へのインタビューや、10月6日(土)に開幕する「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭」のオススメ公演をピックアップするなど、今号もミュージカルから小劇場、伝統芸能までさまざまなジャンルのインタビューや公演情報をお届け。さらに、松本白鸚、松本幸四郎、市川染五郎の襲名披露興行「吉例顔見世興行」11月公演をはじめ、蒼井優出演の3人だけで繰り広げる濃密な舞台『スカイライト』など、注目公演の読者先行予約も実施!この機会にぜひチケット入手を。「ステージぴあ関西版」10+11月号はチケットぴあカウンター、劇場などで配布中。WEB上(でも全ページ無料でご覧いただけます。
2018年10月02日2016年より耐震補強工事のため休館していた京都・南座が、南座発祥400年の今年、新開場する。その幕開けを飾る11月の「當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」にて、二代目松本白鸚、十代目松本幸四郎、八代目市川染五郎の親子三代による襲名披露が行われる。7月28日、京都市内で記者会見が行われ、白鸚、幸四郎、染五郎が思いを語った。今年1月の東京・歌舞伎座から始まり、これまでに4劇場で襲名披露を行ってきた高麗屋。その締め括りとなる南座では、昼の部の『連獅子』で幸四郎と染五郎が共演し、白鸚は顔見世で49年ぶりの上演となる『鈴ヶ森』に出演する。また、夜の部の『勧進帳』で親子三代が富樫、弁慶、義経を演じるのも見どころだ。白鸚は「『鈴ヶ森』の長兵衛は五代目幸四郎の当たり役で、“あれは五代目の鼻の高え長兵衛”というようなセリフが残っております。衣装も背中に花菱を抜いた“首抜き”で、合羽も高麗屋格子。高麗屋に大変ゆかりがある演目です」と語り、『勧進帳』で演じる富樫については「富樫には“武士の情け”がある。主君の義経を思う弁慶の心を慮って通してやるという情けです」と話す。幸四郎は今年で三度目の『勧進帳』弁慶で、南座で楽日まで勤めると100回を数えることになるという。「三代で『勧進帳』を勤めさせていただけるのは、夢のような幸せを感じておりますが、弁慶を勤めるときには喜びという思いどころではないというのが率直な感想です。回数ではございませんが、私自身の『勧進帳』として大きな区切りとなりますので、精一杯勤めきりたいと思います」。1月の歌舞伎座でも義経を勤めた染五郎は「最初は自分がこんな大きな役を勤めきれるのかという不安がありましたが、すごく大好きな役になりました。11月の南座では、1月にできなかったことをすべて直してお見せできるように稽古したいと思います」と意気込みを語った。また『連獅子』については幸四郎が「なんとかここでせがれに大きくなってもらいたいという思い。親子の物語ではありますが、狂言師右近、左近が踊りをお見せする舞踊です。僕自身の解釈としては踊り比べだと思っていますので、どっちが勝つかという踊りだと思って僕は勤めますので…、頑張ってください!」と染五郎に発破をかけると、染五郎も「親獅子が仔獅子を崖から落として這い上がったものだけを育てる伝説をもとにした踊りですが、親獅子を突き落とすくらいの強い気持ちで勤めたいと思います(笑)」と語り、会場の笑いを誘った。「當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」での襲名披露興行は11月1日(木)から25日(日)まで、京都・南座にて上演。チケットは10月15日(月)前売開始。取材・文:黒石悦子
2018年08月02日現在公開中のシネマ歌舞伎『東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖』の公開記念「父の日」舞台あいさつが17日、東京・東銀座の東劇で行われ、市川染五郎、市川團子が出席した。シネマ歌舞伎『東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖』の公開記念「父の日」舞台あいさつに出席した市川團子、市川染五郎(左から)歌舞伎の舞台を撮影し、映画館で楽しむ"シネマ歌舞伎"の最新作となる本作は、染五郎は父の市川染五郎(現・松本幸四郎)と、團子は父・市川中車(香川照之)とそれぞれの親子が共演を果たした話題作で、歌舞伎座で大事件に巻き込まれた弥次郎兵衛(市川染五郎※現・松本幸四郎)と喜多八(市川猿之助)のコンビが奇想天外な謎に挑む、というストーリーだ。舞台あいさつには松本幸四郎の息子・市川染五郎と香川照之の息子である市川團子が登壇。父の日ということで、父のことを「変」という一言で表現した市川染五郎は「変な人ですよ。ポテトチップスを野菜のように食べて。もう数え切れませんね」と苦笑いを浮かべれば、香川照之について「昆虫の心を理解している」とフリップに書き記した市川團子は「家に入って手を洗うじゃないですか。洗面所に昆虫の本が置いてあるんです。リビングにも昆虫のものが置いてあったり台所にもあって、ずっと昆虫ばっかり見ていてお父さんのことが思い浮かびません」と明かして会場の笑いを誘った。そんな彼らはそれぞれの父と同舞台で共演している。市川染五郎が「父は挑戦という言葉が似合う役者。代々挑戦している家なので、それを引き継いですごいなと思いました」と語り、同舞台で父・香川照之と初共演を果たした市川團子も「その時の芝居を見て、すごいと思いました。それに最近は『ゆれる』という映画を見て、感情を露わにしてすごい演技をしているなと思いました」と香川の演技を絶賛した。夏芝居の風物詩として好評を博してきている『東海道中膝栗毛』。同シリーズの最新作が今年の夏も上演されるが、今年は歌舞伎座で松本幸四郎、市川染五郎、市川中車、市川團子の4人が同時に歌舞伎座史上初めての宙乗りにチャレンジする。市川染五郎は「去年父がしているところを見て、2人(市川團子と)で近い内にしたいねと話していたので、すごくうれしいです」と笑顔を見せれば、宙乗り自体初めてとなる市川團子も「宙乗りは憧れだったので、それを早い歳でやらせてもらってありがたく思っています」と夏の公演が待ち遠しい様子だった。
2018年06月18日6月の博多座は、九代目松本幸四郎改め二代目松本白鸚、七代目市川染五郎改め十代目松本幸四郎の親子襲名披露興行。坂田藤十郎、中村梅玉、片岡仁左衛門ら華やかな面々が色を添え、歌舞伎の歴史に残る貴重な名舞台となりそうだ。開幕を前に、松本白鸚、松本幸四郎が公演に対する思いを語った。【チケット情報はこちら】「1月、2月の東京・歌舞伎座で私と息子と孫の三人で襲名をさせて頂きました。37年前に私が松本幸四郎を襲名させて頂いた時も三代襲名でしたが、今回も本当に奇跡のようなこと。歌舞伎を愛してくださる皆様が起こしてくださった“奇跡”。博多座では私と息子の襲名興行となりますが、その思いをしっかり受け止めて伺いたいです」と、笑顔で抱負を語ってくれた松本白鸚。続いて松本幸四郎は「十代目松本幸四郎を襲名させて頂きました。幸四郎という名前を父から譲られ、許されるということは本当に嬉しいこと。父の背中を追い続けるのは変わりませんが『松本幸四郎は僕だ』という思いで、さらに精進したいと思います。母が博多出身なので、博多は私にとって第2の故郷。その場所で襲名興行ができるのは本当に嬉しいです」と挨拶した。親が子に、子が孫に、それぞれ慣れ親しんだ名前を譲る。襲名とはやはり特別なものだ。父・白鸚は「今回の昼の部でも上演する『伊達の十役』の政岡を、染五郎が演じていた時に見事だと感心しました。そして『染五郎』という器から芸があふれ出ているなと。そこで器を『幸四郎』に変えれば、新たな芸を詰め込めるのではないかと思ったんです」、息子・幸四郎は「前回の襲名とは違い、今回は息子が同時に『市川染五郎』を襲名します。昨日まで自分が名乗っていた名前を別の人物が名乗るというのは、私にとって初めての経験で、自分が『幸四郎』になったという事をより強く実感させてもらってます。息子も子役から大人の役への変化の時期ですし、本当に新たなスタートですね」と、それぞれの思いを語ってくれた。昼の部で幸四郎は、2015年二月花形歌舞伎で好評を博した『伊達の十役』を勤める。市川猿翁(三代目猿之助)が復活させた、立ち回りあり、宙乗りありの大スペクタル劇。40回以上の早替りを幸四郎が魅せる十役の演じ分けや、今回は特別に三浦屋女房を三浦屋亭主に変え、白鸚が演じるというのも見どころだ。夜の部では「毎日踊っていたいと思えるぐらい好き」という舞踊の大曲『春興鏡獅子』を踊る。白鸚は夜の部の『魚屋宗五郎』を演じる。「襲名であることも、高麗屋の芸を披露することも大事だけれど、やはり一番はお客様に喜んでいただける演目であること。世話物の(独特の) “間”が非常に難しく、かつ面白い。他の演目ももちろんですが、『魚屋宗五郎』が一番面白かったと思わせますよ(笑)」。6月2日(土)から26日(火)まで福岡・博多座で上演。チケットは発売中。5月30日(水)には恒例の船乗り込みも行なわれる。
2018年05月22日歌舞伎など日本の伝統芸能に若い世代にも一定数のファンがいる現代ながら、日本舞踊には古典的で堅苦しいイメージが残っているといわざるを得ない。そうした固定概念を打破すべく、市川染五郎(現・松本幸四郎)らが「未来座SAIシリーズ」を立ち上げたのが昨年のこと。第2回日本舞踊 未来座 裁 チケット情報「SAI」とはSuccession And Innovation(=継承と革新)を指し、日本舞踊の未来を見据える上でも重要な活動といえそうだ。その第2回公演「裁(SAI)カルメン2018」が6月に上演される。まさに革新的な日本舞踊でホセ役として舞うのは、歌舞伎俳優・中村橋之助。「日本舞踊は小さいときから大好きです!」とハツラツと語る彼に、22歳の青年ならではの視点で日本舞踊の魅力を語ってもらった。歌舞伎の家系に生まれた者として自然に日本舞踊に触れ、幼い頃から稽古が楽しみだったそう。「1年に1回、運動会が終わった後にお稽古に行かなきゃならないときは『どうして僕だけ』なんて思いましたけど(笑)、行きたくないと思ったのはそれぐらい。稽古場に行っておやつを食べておしゃべりをして、お稽古をして帰ってくるっていうのが遊びみたいで楽しかったから、『楽しい』という感覚が今も続いているんだと思います。そして僕の踊りの師匠である梅彌の伯母(=中村梅彌。実の伯母でもある)の踊りがきれいでかっこよくて、あんな風に踊れるようになりたい憧れがずっとありました。日本舞踊は、踊る人の感情が最大限にあふれた表現。例えばドラマとかは、どんなにかっこいい人が出ていても筋が面白くないとつまらない。でも日本舞踊はやる側も観る側も単純に、その感情で自分をあふれさせられる楽しさ、心地よさがあるんです」「カルメン2018」はそんな、日本舞踊に親しんだ橋之助にとっても大きな挑戦だ。創作舞踊は未体験で、女性との舞台共演も初となる。「歌舞伎では、男性である女形さんを舞台上では本当に好きになりますが、いざ本当の女性相手の場合、それと同じなのか同じじゃないのか、僕自身もまだわかりません。ただ、遠慮せずにやりたいなと思います。ぼたんのお姉ちゃま(=市川ぼたん。カルメン役)は、きっとドンと受け止めてくださる。役のホセが一途ですから、あちらが恥ずかしくなるぐらい(笑)、思いっきり行きたいですね。ホセはカルメンがすごく好きなのに愛し方を知らなくて、いろんな事件を起こしてしまう。僕も結構やきもち焼きですし(笑)、初めて人を好きになったときの気持ちを思い出しながらやってみようと思っています」公演は6月22日(金)から24日(日)まで東京・国立劇場 小劇場にて。なお、本公演のカルメン役は市川ぼたんと水木佑歌、ホセ役は中村橋之助と花柳寿楽のWキャスト。取材・文:武田吏都
2018年03月26日“無料の鈴木拡樹”――。そんな不思議な言葉が昨年11月、「VS嵐」放送をきっかけにネット上を駆け巡りました。福士蒼汰、宮野真守らと共に、ゲストチームの一員として同番組に出演していたのが鈴木拡樹。“無料の――”という言葉の意味については後述しますが、つい先日、発表されたディズニー/ピクサーの最新作『リメンバー・ミー』日本語吹替版の声優キャストの中にも鈴木拡樹の名前が!「ついにディズニー作品に!」「でも、なんだか遠くに行っちゃったような…」そんな会話が熱烈なファンの間で繰り広げられたことでしょう。と、ここまで読んで「てゆうか、鈴木拡樹って誰?」という方もいるはず。いや、残念ながら、彼の存在を知っているという人の方がまだ少数派かもしれません(涙)。でも今後、彼の顔と名前を見かける機会はガンガン増えるはず(と勝手に期待…)。「WHO IS 鈴木拡樹?」――知っておいて絶対に損をしない、鈴木拡樹の魅力をご紹介いたします。■2.5次元の世界に欠かすことのできない“最重要俳優”鈴木さんは、漫画やアニメ、ゲームを原作とした、いわゆる2.5次元舞台/ミュージカルの世界では、その名を知らぬ者のいない人気、実力ともにトップの俳優です。2.5次元の作品を生で見たことがない人でも「弱虫ペダル」「薄桜鬼」、そして昨年、新語・流行語大賞にもノミネートされた「刀剣乱舞」といった作品の名前は聞いたことがあるのでは?鈴木さんはこれらの作品をはじめ、数々の2.5次元舞台に出演し、観客を魅了してきました。甘いマスクが印象的ですが、作品ごとに見た目からセリフの言い回し、声質まで大きく変化させ、まるで役が憑依したかのようにキャラクターになり切ってしまうところが大きな魅力であり、その佇まい、立ち居振る舞いにはどこか美しさ、品の良さが漂います。明確な原作が存在し、キャラクターが舞台そのものの成立にとって、非常に重要な要素となる2.5次元の世界において、もはや欠かすことのできない、最重要人物と言える俳優です。1985年生まれの32歳で、俳優になる前は美容師をやっていたという変わり種。いま、舞台に出演する多くの若手俳優が、目標とする俳優として鈴木さんの名を挙げます。■“無料の鈴木拡樹”というパワーワード以前、「仮面ライダーディケイド」に出演した経験もありますが、現在の活動は舞台が中心で、ほぼ1年中、何らかの舞台に出演しているという状態です。映像系の仕事としては、「弱虫ペダル」が2016年に舞台からほぼ同じキャストで実写ドラマ化され、鈴木さんも舞台に続いて荒北靖友役を演じたほか、現在、シーズン2が放送中の、2.5次元の俳優に密着する「2.5次元男子推しTV」でMCを担当。しかし、「弱虫ペダル」はBSスカパー!、「2.5次元男子推しTV」はWOWOWでの放送ということでどちらも有料チャンネル。(「弱虫ペダル」は地上波サンテレビにて一部地上波放送)。冒頭に紹介した“無料の鈴木拡樹”というパワーワードは、普段、お金を払って舞台を見に行くか、有料放送に加入しないと、ほぼ見ることができない鈴木さんの顔を、地上波で拝むことができる!というファンの喜びを端的に表した言葉です。そんな“地上波希少俳優”であるはずの鈴木さんが、なぜ「VS嵐」に出演していたかというと、劇団☆新感線の人気舞台「髑髏城の七人」のプロモーションのため。昨年の3月より今年の5月まで、キャストや演出を変えて“花”“鳥”“風”“月”“極”の5パターンが上演されていますが、その中でも鈴木さんは、人気声優の宮野真守を主演に迎え、鈴木さんをはじめ、廣瀬智紀(舞台「ダイヤのA」「男水!」)、松岡広大(「ミュージカル・テニスの王子様」、ライブスペクタクル「NARUTO」)など、2.5次元の人気俳優が脇を固めた「Season月 下弦の月」に出演。主人公・捨之介の前に立ちはだかる敵役・天魔王を演じました。この天魔王役は、「髑髏城の七人」における最重要人物と言っても過言ではなく、強烈な存在感、激しいアクションが要求され、悪役ながらも強さとカッコよさの際立つ役どころ。これまで、新感線の看板役者である古田新太をはじめ、市川染五郎、森山未來、成河、松山ケンイチ、早乙女太一といった錚々たる面々が演じてきましたが(※古田さん、染五郎さん、松山さんのバージョンは、主人公の捨之介と天魔王は一人二役)、鈴木さんは彼らに全く引けを取らない天魔王を見事に熱演!凄まじいまでの存在感、美声に華麗な殺陣&マントさばきを見せつけました。また、捨之介、天魔王のかつての盟友で、信長の下で共に天下統一を夢見た無界屋蘭兵衛を廣瀬智紀が演じたのもファンにとってはたまらないところ。「弱虫ペダル」シリーズで共演を重ねた2人が、再び同じ舞台に立ち、相まみえる姿にファンは胸を熱くしました!■ディズニーも認める美声の持ち主そして、このたびディズニー/ピクサー『リメンバー・ミー』(3月16日公開)への、鈴木さんの声優参加の一報です。死者の国に迷い込んだ少年の冒険を描く本作ですが、鈴木さんは、死者の国の住人である“コーンを持った男”の声を担当しています。ディズニー作品と言えば、吹替声優キャストにもオーディションが課され、本国のGOサインが出なければ出演ができないというのは知られた話です。つまり、今回の出演は、2.5次元作品のファン層へのアピールということではなく、これまで数々のミュージカル、朗読劇などで美声を響かせてきた鈴木さんの声をディズニーが認めたということ。もちろん、2.5次元の舞台と映像作品、洋画アニメーション、どれが上でどれが下とかいうものでもないですし、2.5次元を中心に活動する俳優が映像作品に出ることが“出世”を意味するわけではありませんが、豊かな才能がより多くの人の目に触れる機会ができるのは素晴らしいことに間違いありません。残念ながら今回は“無料の鈴木拡樹”ではありませんが、1,800円のチケット(舞台に比べたら安い!)を払ってその声を聴きに行く価値あり(いや、というか普通に映画作品として楽しめるはず)!それを機に、2.5次元作品に興味を持つもよし。映画館で、2.5次元のカリスマの美声に酔いしれるべし!(text:Naoki Kurozu)
2018年02月27日歌舞伎俳優の市川海老蔵(40)がブログを更新。シンガー・ソングライターのさだまさし(65)からバレンタインに贈り物が届いたことを報告し話題となっている。 海老蔵は2月11日にブログを更新。昨年6月に亡くなった妻・麻央さんが2017年2月13日に投稿したブログについて触れた。麻央さんが綴っていたのは、さだからバラの花束をもらったという思い出。海老蔵はブログで、バレンタインデーに男性から花束を渡すことについて「わたしが麻央にしてあげられなかった事です」とさだに対して感謝の気持ちを述べた。 15日に「さださん」と題した記事では、「私の家にバレンタインに花束が届いた最初は何方からかは分かりませんでした」とし、ピンクのバラの花束の写真を投稿。その後、「さだまさしさんからでした」と贈り主を明かした。 「麻央と同じ花だ…」と涙ながらに花束に顔をうずめている写真をアップし、「あーーーありがとうございます。ありがとうございます涙」と感謝の気持ちを伝えた。 これに対し「さだまさしさん……言葉になりません。凄いなみだしました。海老蔵さん素敵ですよね」「さださん素敵過ぎます 昨年は麻央さんを励まし、今年は海老蔵さんを励まし、なんて素敵な方なのでしょう」とさだへの称賛の声のコメントが寄せられている。
2018年02月16日笑福亭鶴瓶と「ViVi」モデル・emmaがMCを務め、ゲストの友人や関係者に徹底取材することでその素顔に迫っていくバラエティー「A-Studio」が8月25日(金)オンエアされ、女優の田中麗奈がゲスト出演。昨年結婚した夫との結婚生活などについてトークを展開する。幼少期から女優を志し、久留米市在住だった高校時代にCMで注目を集めた田中さん。多数のCM出演と並行で『はつ恋』『東京マリーゴールド』『ドラッグストア・ガール』など多数の映画に出演、2007年に『ゲゲゲの鬼太郎』の実写版で演じた猫娘役も大きな話題となった。その後も『犬と私の10の約束』『源氏物語 千年の謎』『麒麟の翼』などの映画とともに、人気韓国映画の日本版となるドラマ「猟奇的な彼女」のヒロイン役や、大河ドラマ「平清盛」「花燃ゆ」などTVドラマでも活躍している。今回も女優として着実に成長を続けてきた田中さんのプライベートを探るべく、番組が徹底取材。トークでは夫が購入したカップ麺をこっそり食べて容器をわからないように捨てたにも関わらず「夫にすぐ見つかっちゃう」ことなど、田中さんの知られざる結婚生活などが語られる模様だ。今回のゲストである田中さんが出演する舞台“劇団☆新感線「髑髏城の七人」Season風”が9月15日(金)から「IHIステージアラウンド東京」で上演される。劇団☆新感線の戯曲である本作は1990年に古田新太主演で初演され、その後は7年ごとに市川染五郎、小栗旬など様々なキャストによる再演を繰り返してきた人気作。今回は“花・鳥・風・月”の4シーズンに分けロングラン公演されることになり、“Season風”はその3作目。主人公の捨之介、その敵役・天魔王の二役を松山ケンイチが、蘭兵衛を向井理が、極楽太夫を田中さんがそれぞれ演じるほか、沙霧役に岸井ゆきの、狸穴二郎衛門役に生瀬勝久といったキャストも共演する。客席が回転する新趣向の劇場「IHIステージアラウンド東京」を生かした演出にも注目。田中さんの貴重なプライベートトークが聞ける「A-Studio」は8月25日(金)23時~TBS系にて放送。(笠緒)
2017年08月25日「嵐」チームとゲストチームがプラスワンゲストを加えて体感型ゲームで対戦するバラエティ「VS嵐」の8月24日(木)今夜放送回に、松山ケンイチ、向井理をはじめとした“劇団☆新感線「髑髏城の七人」Season風”のメインキャスト陣が登場する。今回“「髑髏城の七人」Season風”チームとして番組に参戦するのは、『怒り』や『聖の青春』など数々の映画に主演、今週末8月26日(土)からは直江兼続を演じた『関ヶ原』の公開も迫る松山さんをはじめ、『RANMARU 神の舌を持つ男』や、自身の祖母の手記を映画化した『いつまた、君と ~何日君再来~』などで知られる向井さん。主演最新作となる『幼な子われらに生まれ』の公開を今週末8月26日(土)に控えた田中麗奈。大河ドラマ「真田丸」や月9ドラマ「突然ですが、明日結婚します」などで注目を集める岸井ゆきの。さらに「劇団☆新感線」の舞台で活躍する河野まさと、『エイプリルフールズ』や月9ドラマ「貴族探偵」など数多くの作品で独自の個性を放つ生瀬勝久の6名。対する「嵐」チームにはプラスワンゲストとして「バイきんぐ」が参戦する。放送では松山さんが珍プレーを見せるほか、向井さんと共に無謀な作戦に打って出る。果たして作戦は成功するのか。さらに田中さんは番組初登場。「すごくソワソワしています。天井の高さとか、観客の皆さんのライブ感とか。楽しみたいです!」と意気込み、大野さんとの思い出を暴露!“「嵐」対豪華俳優陣”という夏休みの最後を締めくくるにふさわしい勝負は必見だ。今回のゲスト、松山さん、向井さん、田中さん、岸井さん、河野さん、生瀬さんらが出演する“劇団☆新感線「髑髏城の七人」Season風”は9月15日(金)から「IHIステージアラウンド東京」で上演。「劇団☆新感線」の戯曲である「髑髏城の七人」は、1990年に古田新太主演で初演され、その後は7年ごとに市川染五郎、小栗旬などのキャストで再演が繰り返されてきた。この劇団の最高傑作とも言われる名作を今回は“花・鳥・風・月”の4シーズンに分けロングラン公演。今回の“風”公演では松山さんが主人公の「捨之介」とその敵役「天魔王」の二役を演じ、天魔王の一人二役オリジナルバージョンが復活。対照的な二役を松山さんがどう演じ分けるのかも見どころだ。初心に返りつつさらに華やかに軽やかにグレードアップした“「髑髏城の七人」Season風”をお楽しみに。「VS嵐」は8月24日(木)19時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2017年08月24日●"回る"よりも、スクリーンが重要な感覚客席が360°回転する劇場として話題のIHIステージアラウンド東京。席に座ると、周りをスクリーンに覆われたステージに囲まれ、場面に合わせてそれぞれの箇所のスクリーンが開いていく。開いたスクリーンに合わせて客席が動いていくと、今までにない没入感が得られるのが、同劇場の特徴だ。業界内外から注目を受けるだけでなく、普段演劇を観に行かない層からも「行ってみたい」という声があがっている。3月からは、こけら落としとして劇団☆新感線の代表作である『髑髏城の七人』を、"花・鳥・風・月"と4つのシーズンに分け、それぞれ異なるキャスト・演出で1年3カ月にわたる長期公演として行っている。オランダの劇場を元に、日本初、どころかアジア初となる劇場に挑んだ演出家・いのうえひでのりは、実際にどのような感想を抱いたのだろうか。○タイムシミュレートが必要に――360°ステージという、今までに日本になかったステージに挑戦されたいのうえさんですが、実際にステージで演出されてみていかがでしたか?思ったより転換がスピーディーではないので、そこに工夫がいる感覚ですね。回ることより、スクリーンが閉じるということを、どう見せるのかが重要でした。お客さんも360°回ることに期待があると思いますが、実は回っていることにはあまり気が行かないんですよね。客席が回っている間に、役者も一緒に移動をしているわけですから。改めて使ってみて、シーンの並べ方が重要になってくるなと思いました。――稽古場では、俯瞰で見ることはできないんですか?稽古場では各シーンを切り取って稽古するので、シーンとシーンの間は頭の中で埋めていました。頭の中でシミュレートしていることが、どのくらいうまくいくか、試せるのは劇場の中に入ってみてからです。「このタイムでこのスクリーンが開くはずだから、その間に移動して……」みたいなことを、模型を使いながらシミュレートしていました。その開き方も、真ん中から開くのか、役者の動きを追いかけて開くのか、自由度はあるんだけど、事前にコンピュータに覚えこませなきゃいけないので、タイムシミュレートが一番難しいかな。――確かに拝見すると、スクリーンが開く時の開放感がすごかったり、自分が俳優さんや物語を追いかけながら移動している感覚が強かったです。そうなんですよ。だから、客席を本当に全部回転して見せるのは、特別な場面になりますよね。カーテンコールはネタバレしていいので、回せるんですけど、芝居中はなかなかね、難しい。このシーンとこのシーンが隣同士ってバレるから(笑)。カーテンコールで客席を回すと、映画のエンドロールみたいな効果があるんです。オランダでも同じような使い方をしていました。3月から"Season花"をやって、見え方や、できることできないこと、タイム感はわかりました。いっぱい頭の中で考えてても、実際の劇場に行かないと、わからない(笑)。無駄にデカかったり、意外と狭かったり、長所と短所みたいなことは随分わかりましたね。タイム感を把握したので、シーンの並べ方も変更して、なるべく映像でつなぐ場面を少なくしようとか、次にやろうと思っていることは沢山あります。●歌って踊る、エンタテインメント要素のある舞台に○見せ方を変えて行う4シーズン――6月12日まで小栗旬さん出演の"Season花"を上演されていましたが、6月27日からの阿部サダヲさん主演"Season鳥"では、かなりショーアップされるというお話でした。『髑髏城の七人』はキャスティングによって全然違う切り口、見せ方もできるので、アオドクロ(2004年、市川染五郎主演)のように、歌ったり踊ったりしている年もあるんですよ。"Season花"はもともとシンプルに、ワカドクロ(2011年、小栗旬主演)をブラッシュアップしたいという気持ちがあったから、次の"Season鳥"は逆にショーアップしよう、と決めていました。"Season鳥"が一番、歌や踊りががっつり入っているんじゃないでしょうか。――新感線さんは、歌って踊るエンタテインメント要素が入っている作品が多く、「演劇で歌うなんてけしからん」という感じがないところが魅力的だと思うのですが、いのうえさんはどういう感覚で演出をされているんですか?もともと音楽も好きだし、ミュージカルも好きだし、映画も好きだし、自分の中で「今回はこうしよう」という思いがあれば、全然あると思います。ただ個人的には「ミュージカル」というと、音楽で話が進むという明確なカテゴライズがあるので、自分がやっているのは音楽劇で、ミュージカルじゃないとは思っています。音楽が入ったPlay with musicという感覚です。○お客さんの感覚にハマる音楽劇――今回"Season鳥"には、星野源さんの"恋"ダンスの振り付けをしたMIKIKOさんが拘られているそうですが、歌って踊るという要素が求められてる時代だったりもするんでしょうか?やっぱり解放されるし、お客さんもいい芝居を観ている時にわっと暴れたくなるような瞬間もあるんだと思います。そういう時に、音楽劇はハマる。"Season鳥"は歌えるキャストも多いし、時代に応えるというより、もともとショーアップしたいという気持ちはありました。――新感線さんもそうですし、ミュージカル俳優の方が映像やストレートプレイに出たりとか、最近は俳優さんの間にも垣根がなくなってきたのかな、と感じます。新感線に出て下さる俳優さんは、ミュージカルに出ている方もいるし、新感線で初めて歌ったり踊ったりするという方もいる。ノンジャンルというか、「あの人、カラオケで歌っててうまかったよ」と聞いたら、「じゃあ歌おう」とお願いすることもあります(笑)。実際に歌ってもらったら、本当にうまかったりするんですよね。日本にはミュージカル俳優というジャンルがありますが、本当は"歌える俳優"や、"踊れる俳優"がいるだけなんじゃないかな? と思います。――それでは、最後に改めて今後の『髑髏城の七人』の見どころについても少し教えてください。「Season風」ではもともとやっていた、捨之介と天魔王が二役というバージョンもやります。また、思いっきり若い人にシフトした『髑髏城の七人』が出てくる可能性もありますよね。せっかく4シーズンあるので、手練手管、いろいろ見せ方を変えて頑張りますよ。○『髑髏城の七人』情報作・中島かずき、演出・いのうひでのりにより、1990年の初演以来、7年ごとに再演されている劇団☆新感線の代表作。これまでに古田新太、市川染五郎、小栗旬が主演を務めている。天正18年、織田信長の死後「関東髑髏党」に支配されている関東を舞台に、浪人・捨之介は偶然知り合った仲間たちと共に、関東髑髏党の首領・天魔王と戦うことになる。IHIステージアラウンド東京で行われる"Season鳥"は阿部サダヲ主演にて、6月27日~9月1日に上演。さらに向井理主演"Season風"(9月15日~11月3日)、主演未発表の"Season月"(11月下旬~)公演を控える。
2017年06月25日●作品じゃなく、俳優にファンがつく日本現在、豊洲の新劇場・IHIステージアラウンド東京で上演されている『髑髏城の七人』。“花・鳥・風・月"と4つのシーズンに分け、それぞれ異なるキャスト、脚本・演出で1年3カ月にわたる長期公演が行なわれている。1年以上の公演でありながら、チケットはすぐに完売。当日券を求める人が列をなす事態となっている。『髑髏城の七人』は、劇団☆新感線の代表作で、1990年の初演以来、7年ごとに再演されている。なぜ『髑髏城の七人』がここまで求められるのか、演出家のいのうえひでのりに話を聞いた。○『髑髏城の七人』しかなかった――今回、1年3カ月という長丁場に、『髑髏城の七人』を選んだ理由を教えてください。最初話があった時にまず、1年以上同じ作品をやるのは、日本では難しいなと思ったんですよ。だから何本かやらなければいけないという話になり、同じ作品で何本かやるなら、うち(劇団☆新感線)のレパートリーには『髑髏城の七人』しかなかった。やってみて正解でしたよ。この作品しかないです。話の骨格がしっかりしているので、応用が効く。七人のキャラクターの設定をちょっとずついじっても、骨格がぶれないので、面白く4シーズンで見せられます。――4シーズンに分けて、出演者や演出を変えるというのも、驚きでした。海外と違って、ロングランできるような演目がなかなか日本にない、というのが大きいですよね。例えば『エリザベート』のようにチケットが取れない作品でも、1年以上の公演は難しいと思うんですよ。やっぱり日本は、作品より俳優さんにお客さんがついてるので、ロングランで、しかも豊洲の辺鄙な土地に人を集めようと思うと、改めて「『髑髏城の七人』を4シーズンやる」という作戦しかなかったと思います。――『髑髏城の七人』があってよかった、というお気持ちですか。本当に、『髑髏城の七人』しかなかったですね。阿修羅(『阿修羅城の瞳』)じゃ難しかったと思います。このシアターの醍醐味として、場面転換がいろいろできて、しっかりと作りこんだセットで見せられるという点でも『髑髏城の七人』しかなかったなあと、"Season花"が開いてみて、改めて思いました。なんだかんだ言っても、ずっと再演している作品って、これだけなんですよね。キャストを変えて、新たに創造できる、間口の広さがこのホンにはあるんだと思います。●BL要素、刀剣ブームもハマった!?○『髑髏城の七人』は日本人が好きな話――改めて、『髑髏城の七人』のどこがこんなに求められるんだと思いますか?日本人が好きな話なんじゃないでしょうか。3人にするか、5人にするか悩んだこともありましたが、7人という点も良かった。何者でもない連中が集まって、巨大な敵に向かうというのも、もともと日本人が好きなパターンだと思うんです。そこにうまいことはまったというのは、お客さんの反応からも感じます。あとは淡いBL要素があるとか、今はちょっとした刀剣ブームがあるとか(笑)。僕らは昔からやっているので、狙っているわけじゃないけど、もともとそういう要素がいっぱいある作品なんで、今の時代はそこにハマるんだ、みたいな驚きはありました。――そういった感想も、キャッチアップされているんですね。狙ってやっているわけじゃないんですが、こんな風に受けるんだと思って。じゃあちょっと狙っていこうかな、みたいな気持ちも芽生えますが(笑)。――最近、殺陣をやる舞台もかなり多いですよね。僕らが始めた頃に観ていた人たちが「こういうことやっていいんだ」と思われた点もあるかもしれないですね。ゲームのクリエイターや漫画家さんの中にも、新感線を観ていらっしゃる方がいるみたいで。そういう広がりが今、実を結んでいるのかもしれません。2.5次元ミュージカルで、昔の新感線がやっていたような衣装を見ると、僕たちはもうやらんぞ、と思ったりしますね(笑)。昔は誰もやっていなかったし、お金もなかったから、「時代物でもブーツでいいじゃん」みたいなところがありました。髪の毛も「髷のヅラが買えないから長髪でやろう」みたいな。逆にそれが、今の時代では定番になっている。僕らは逆に、今はカツラも借りられるようになりました(笑)。○時代が求める阿部サダヲ――"Season花"の小栗旬さん、"Season鳥"の森山未來さん&早乙女太一さんと、2011年の通称"ワカドクロ"キャストが、再出演されていますが、何か意図はあるのでしょうか?ワカドクロで知り合った俳優さんたちが、脂が乗っている時期に来ていると思うんです。(小栗)旬も出会った時から時間が経って、気力・体力、いろんなものが充実して、改めて"Season花"で挑戦できたし、当時19歳だった(早乙女)太一が25歳で、一番脂が乗った時に、もう1回できる。そういう出会いが、実を結んでるところもあります。――逆に"Season鳥"主演・捨之介役の阿部サダヲさんは、かなり今までのイメージと違いますね。捨之介にはどうしても「着流しの傾奇者」というパブリックなイメージがあったので、「阿部ちゃんで!?」と思ったんですけど、全然変える捨之介だったらありだな、と。そこがきっかけになって、"Season鳥"は設定も変えていこうと思いました。――阿部サダヲさん、ちょうど2019年のNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の主役となることも発表されて。やっぱり、時代のシンクロニシティじゃないですかね。うまいですよ、阿部ちゃん。古田(新太)と一緒で、会場の空気を感じながらお芝居ができる。これは、天性のものですね。華もあるのに、腕もある。安心して任せられる主役俳優さんだと思います。――ちなみに、今注目している役者さんはいますか?神木隆之介くんは、面白そうですね。映画『るろうに剣心』を見たらかなり動いてたし、やってくれたらいいなとは思いますけど、なかなか映像でハマってる人は舞台に来てくれないこともあるからなあ。――舞台と映像を行き来する役者さんも、最近は増えているのかなという印象もありますが、舞台の良さはどこにあると思いますか。舞台をやらなきゃいけない、と思っているところもあると思うんですよ。お客さんの前に緊張した状態で、自分の体を晒す経験ですからね。映像の演技も大変なんですけど、全てを晒すわけではないじゃないですか。編集もあるので、1素材になるという点が大きいと思います。逆に舞台は、ステージに出ちゃうと、本人が見せ方のディレクションも含めてやるから、自分のパフォーマンスの支配率が高くなる。そこが楽しいところでもありますね。○『髑髏城の七人』情報作・中島かずき、演出・いのうひでのりにより、1990年の初演以来、7年ごとに再演されている劇団☆新感線の代表作。これまでに古田新太、市川染五郎、小栗旬が主演を務めている。天正18年、織田信長の死後「関東髑髏党」に支配されている関東を舞台に、浪人・捨之介が偶然知り合った仲間たちと共に、因縁深い関東髑髏党の首領・天魔王と戦う。IHIステージアラウンド東京で行われる"Season鳥"は阿部サダヲ主演にて、6月27日~9月1日に上演。さらに向井理主演"Season風"(9月15日~11月3日)、主演未発表の"Season月"(11月下旬~)公演を控える。
2017年06月22日歌舞伎俳優の市川染五郎(松本錦升)が日本舞踊協会主催の新シリーズ、未来座『賽 SAI』(6月15日~18日、東京・国立劇場小劇場)について意気込みを語った。未来座『賽 SAI』チケット情報日本舞踊松本流の家元で、協会の理事でもある染五郎は未来座を立ち上げた理由についてこう話す。「日本舞踊には色々な流派があるんですが、もともと交流がなかったところを曽祖父(七世松本幸四郎)の代に、流派の垣根を超えて一緒に踊る場を設けましょうとして作られたのが日本舞踊協会なんです。古典の継承と新作、このふたつを活動の柱とし、新しい日本舞踊の創作を目指して未来座を作りました」シリーズのタイトル“SAI”の意味について尋ねると「第一回目は賽子(サイコロ)の“賽”という字を当てましたが、その時のテーマによって、いろどりの“彩”や才能の“才”の字を当てていこうと思っています」と教えてくれた。日本舞踊は歌詞の意味を振りで表現する“当て振り”が基本だが、このタイトルにはそうした常識や既成の枠を超えたいという思いが重なってみえる。“新しい踊り”については現在も模索している最中だというが、先日、国立代々木競技場で行われた歌舞伎とフィギュアスケートを融合したアイスショー『氷艶』で演出をした際のこんなエピソードを明かしてくれた。「はじめは『道成寺』と『二人椀久』と『連獅子』を繋げた邦楽の曲を作って、髙橋大輔さんにスケート靴を履かずに歌舞伎の衣裳を着て踊ってください、と大枠だけ決めて振付師にお願いしたんです。そうしたら“これはヒップホップだね”という話になって、自分では全く想像してなかったものが出来上がってきた。聞き慣れた曲だけれども、イメージに無かった踊り。こういう発想が面白いなって思いましたね。リズムに合わせて体を動かす、それが舞踊の面白さであり、日本舞踊の多様さなんだと改めて感じました。未来座は、そういう自由な発想ができる場にしたいんです」その未来座『賽 SAI』では「擽-くすぐり-」の演出と振付を担当する。「今回は“水”の過去、現在、未来がテーマで「擽」は未来のパートになります。水の未来について考えると、役割はどうなるのかなどと考えがちですが、突き詰めると過去から未来まで変わらず存在するものですから、何を表しているかではなく、人のエネルギーそのものを感じてもらえたら。考えなくても楽しめる、わからないところが面白い、そんな自分でも見たことがない作品を作ってみたいですね」。日本舞踊の新たな第一歩となる新作公演がどんな舞台になるのか、ぜひ劇場で確かめて欲しい。公演は6月15日(木)から18日(日)まで東京・国立劇場 小劇場にて上演。チケット発売中。
2017年06月02日6月に行なわれる日本舞踊協会の3年ぶりの新作、日本舞踊未来座『賽 SAI』(東京・国立劇場小劇場)に先がけ、5月27日(土)に『未来座SAI 大人のたしなみ講座~日本舞踊~』と題したイベントの開催が決定した。講師は第一線で活躍する各流派の日本舞踊家らが勤め、講座内では歌舞伎俳優で松本流家元の市川染五郎(松本錦升)の舞踊も披露される。未来座SAI 大人のたしなみ講座~日本舞踊~ チケット情報未来座『賽 SAI』は日本舞踊協会が新たなシリーズとして立ち上げる舞踊公演の第一弾。“SAI”とは「Succession And Innovation」(継承と革新)の頭文字と、賽子の賽の字を重ね合わせ、振られた賽子のように姿を変える日本舞踊の多彩さや進化への決意を表している。第一弾公演は水をテーマに4つの作品を上演。絶え間ない水の流れと過去、現在、未来へと移ろう時の流れが重なり合っていく様を、日本舞踊で表現する。今回のイベントは6月「未来座」上演の前に、日本舞踊をもっと身近に感じて欲しいと企画されたもの。初心者でも楽しめる内容で3講座を開催。講師は、大河ドラマ「おんな城主 直虎」で所作指導を務める橘芳慧、人間国宝・七世中村芝翫より中村流家元を継承した中村梅彌、『NINAGAWAマクベス』への出演経験を持つ花柳輔太朗が担当。いずれの講座も定員30名までという少人数の濃密な空間で日本舞踊の楽しさを教わることができる。会場は、親子丼発祥の鶏料理の老舗「玉ひで」。当日は浴衣の無料貸出しもある(事前チケット購入必要)。<イベント概要>◆日時:2017年5月27日(土)【第一限講座】“美しい所作を!” 講師:橘 芳慧13:30~15:00(12:45~受付)大河ドラマ「おんな城主 直虎」で所作指導を務める橘流家元・橘芳慧による日本舞踊の基本的な所作を学ぶ。【第二限講座】“日本舞踊を知ろう!” 講師:中村梅彌16:00~17:30(15:15~受付)中村流家元・中村梅彌による日本舞踊の振りや動きの意味を学ぶ。【第三限講座】“実践!踊ってみる!”講師:花柳輔太朗18:30~20:00(17:45~受付)花柳流花柳会理事・花柳輔太朗による6月に開催される第一回日本舞踊 未来座『賽=SAI=』公演の演目のひとつ『当世うき夜猫』の振付を学ぶ。イベント詳細は日本舞踊協会公式サイトに掲載。イベントは有料で、参加には「未来座」と講座のセット券が必要。チケットはチケットぴあにて発売中。
2017年05月18日フジテレビ系で毎週水曜日に放送されている「おじゃMAP!!」の5月17日(水)今夜放送回に俳優の山本耕史が登場。3月以来のゲストとなる山本さんは親友の香取慎吾、「アンタッチャブル」山崎弘也、そしてもう1人のゲスト・叶美香と共に新潟ロケに繰り出す。今回のロケは絶景を見ながら新潟の旬を食べ絶品グルメを味わう「レストランバスツアー」。新潟駅を出発した一行はレストランバスのなかで地元産のワイン「シャルドネ」を楽しみ日本海の絶景を味わえる青山海岸で休憩。最初の目的地のワイナリーでは醸造の現場を見学、新潟ならではのワインを飲み比べる。バスではおいしいワイナリーの赤ワインと新潟産の牛すね肉を使った料理や、新潟産の自然栽培コシヒカリと、そのコシヒカリを食べて育てられた鶏卵を使用したリゾットなどが登場。その後もカブの収穫を体験するなど、最後まで思わぬ出会いやハプニングの連続に溢れた旅を満喫する。今回ゲストとして出演した山本さんは、現在公演されている舞台“劇団☆新感線「髑髏城の七人」Season花”に出演中。同作は「劇団☆新感線」の代表作のひとつ。1990年に古田新太主演で初演されると市川染五郎、小栗旬など様々なキャストで再演が繰り返されてきた。今回は“花・鳥・風・月”の4シーズンに分かれてのロングラン公演となり、小栗旬がかつて織田信長の影武者だった捨之介を演じるほか、山本さんがかつて森蘭丸だった蘭兵衛を演じ、成河、りょう、青木崇高、近藤芳正、古田新太らも出演。豊洲に新しく誕生した客席が回転する新趣向の劇場「IHIステージアラウンド東京」で上演されており、そのステージを生かした演出も見どころ。“Season花”は6月12日(月)までの公演となり、その後は“Season鳥”が阿部サダヲ、森山未來、早乙女太一、松雪泰子らのキャストで6月27日(火)から上演開始となる。ドラマ、映画、そして舞台と幅広い活躍をみせる山本さんと親友の香取さんらが新潟の“旬”を味わい楽しむ「おじゃMAP!!」は5月17日(水)19時~フジテレビ系にて放送。(笠緒)
2017年05月17日松本幸四郎、中村吉右衛門、片岡仁左衛門、市川左團次、片岡秀太郎、中村歌六、中村雀右衛門、中村又五郎、尾上松緑、市川猿之助、尾上松也らが出演する歌舞伎座「六月大歌舞伎」。昼の部は『名月八幡祭(めいげつはちまんまつり)』『浮世風呂(うきよぶろ)』『御所桜堀川夜討(ごしょざくらほりかわようち)弁慶上使』、夜の部は『鎌倉三代記(かまくらさんだいき)』『曽我綉侠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)御所五郎蔵』『一本刀土俵入(いっぽんがたなどひょういり)』が上演される。歌舞伎座六月大歌舞伎 チケット情報今回、『名月八幡祭』の船頭三次、『浮世風呂』の三助政吉、『一本刀土俵入』のお蔦を演じる猿之助に話を聞いた。四代目市川猿之助の襲名披露公演「松竹大歌舞伎」(2014年)以来、お蔦を演じる猿之助。「(お蔦は)好きな役なので、『一本刀土俵入』ができることが嬉しい」と語り、今回「高麗屋のおじさん(幸四郎)とできるってことが嬉しい。もうすぐお名前変わられちゃうから」(幸四郎は2018年に二代目松本白鸚を襲名)と感慨深げに話す。大阪公演(2001年)での七世芝翫のお蔦を見ていた猿之助に芝翫のお蔦の魅力を尋ねると「薄情なところがいいでしょ。親切だけど情があっちゃダメな役だから。それがだんだん時代が変わって、わが身の不幸さと茂兵衛を重ね合わせちゃってそこに情が移って…っていうのは現代的な解釈。片方は全く覚えてないのに、片方はそれを一生覚えてて恩返しするっていうのが大事なとこ」と改めて解説した。『名月八幡祭』は初役となるが「(縮屋新助を演じるのが)松緑さんだから、ぜひ出たいと思って」と笑顔。初役に対して「この前、(三次を演じた事がある)竹三郎さんが、四世菊次郎さんから言われた小道具の扱いとかそういうポイントを教えてくれた」と明かす。歌舞伎座では約16年ぶりとなる『浮世風呂』は「この時期のものだからね。ちょっと季節感を出そうと思って」と猿之助の提案だったそう。なめくじ役をかつては自身も演じており「なめくじはいい役ですよ。本当は僕はなめくじのほうがいいんだけど、やっぱり主役の三助をやらなきゃいけない」と笑う。取材後、「あっという間に6月ですよ!」と猿之助。5月には大阪松竹座公演で宙乗り通算1000回を達成し、10、11月にはスーパー歌舞伎II『ワンピース』と続く。「六月大歌舞伎」ではどのような姿をみせてくれるのか期待が高まる。公演は、6月2日(金)から26日(月)まで東京・歌舞伎座にて。チケットは発売中。取材・文:中川實穗
2017年05月16日「ネプチューン」「くりぃむしちゅー」「チュートリアル」によるバラエティ番組「しゃべくり007」の5月15日(月)放送回は2時間SP。歌舞伎俳優の七代目・市川染五郎、石原良純、長嶋一茂ほか豪華4組のゲストが登場し、トークや企画を繰り広げる。歌舞伎界の“革命児”として知られ、古典だけでなく数々の新作歌舞伎にも意欲的に挑戦、ドラマや映画、舞台まで幅広い活躍をみせ、2018年に10代目松本幸四郎を襲名することが先日発表された染五郎さんは、「歌舞伎ランド」を作りたいという構想や、歌舞伎仲間が語る話の真意について明かすほか、「カブキ者じゃないよ 変わり者だよ007」と題し、歌舞伎界に新風を巻き起こす挑戦を続ける染五郎さんの少し変わった習慣やブログを検証、その人間性に迫っていく企画も行う。俳優の石原良純とスポーツキャスターで野球評論家の長嶋一茂はともに同番組初登場。元東京都知事の石原慎太郎を父に持つ良純さんと“ミスタープロ野球”読売ジャイアンツ終身名誉監督である長嶋茂雄を父に持つ一茂さんがそれぞれの父について、また良純さんは叔父である俳優の石原裕次郎からアドバイスを受けたことなどを語る。企画は似た境遇ながらその生き方、こだわりはまったく違う2人の、朝の過ごし方や女性のタイプから“どっちタイプ”の50代になりたいか選んでいく「良純派?一茂派?007」。またソチオリンピック日本代表の女子スキージャンプ選手・高梨沙羅もゲストとして登場。現在20歳、ピュアな高梨さんとの想恋愛シミュレーション企画なども行われる。今夜のゲストの1人、染五郎さんが演出を手掛けるステージ「氷艶 hyoen 2017 -破沙羅-」は5月20日(土)~5月22日(月)、国立代々木競技場第一体育館にて開催。このステージは日本文化を代表する歌舞伎と、芸術性に富んだスポーツであるフィギュアスケートを融合した、世界初の氷上のエンターテインメント・ショーとなり、神話の時代の日本を舞台に歌舞伎の善と悪のキャラクターが戦うという物語を描く。染五郎さんはもちろん澤村宗之助ら歌舞伎役者と世界的トップフィギュアスケーターの荒川静香、高橋大輔、鈴木明子、村上佳菜子、織田信成、浅田舞らが共演。アートクリエイター集団「チームラボ」が担当するプロジェクションマッピングなどを駆使したリアルタイムのデジタル映像にも注目だ。「しゃべくり007」は5月15日(月)21時~日本テレビ系にて放送。(笠緒)
2017年05月15日歌舞伎とフィギュアスケートがコラボレーションを果たす、「氷艶 hyoen 2017 -破沙羅-」が国立代々木競技場第一体育館にて開催されることが分かった。さらに、デジタル映像の演出をアートクリエイター集団「チームラボ」が担当するという。「氷艶 hyoen 2017 -破沙羅-」は、日本文化を代表する歌舞伎と、芸術性に富んだスポーツであるフィギュアスケートを融合した、世界初の氷上のエンターテインメント・ショー。物語は、清けき光に包まれて現れた女神が、少年に見せる夢物語。少年が見る夢の世界は、神話の時代の日本を舞台に歌舞伎の善と悪のキャラクターが戦う。華美な衣装でリンクに登場するのは、市川染五郎や澤村宗之助ら歌舞伎役者、そして世界的トップフィギュアスケーターの荒川静香、高橋大輔、鈴木明子、村上佳菜子、織田信成、浅田舞など豪華キャスト陣。今回市川さんは、本公演の演出も手掛けている。本公演のさらなる見どころは、最先端のテクノロジーを駆使したデジタル映像。この映像の演出を、プログラマー、エンジニア、建築家、グラフィックデザイナーなど、デジタル社会の様々な分野のスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団で、集団的創造をコンセプトに活動している「チームラボ」が担当。アイスリンク全面を使った床打ちやスクリーンへの“プロジェクションマッピング”で空間を作り上げ、出演者の動きを、リアルタイムに察知し、シーンに合わせた映像を演出していく。「氷艶 hyoen 2017 -破沙羅-」は5月20日(土)~5月22日(月)、国立代々木競技場第一体育館にて開催。(text:cinemacafe.net)
2017年05月10日十代目松本幸四郎への襲名を控えた市川染五郎と、『スーパー歌舞伎II ワンピース』の市川猿之助がタッグを組んだシネマ歌舞伎『やじきた』。このほど、この2人が歌舞伎界では前代未聞の(?)ラップに初挑戦した特別動画「Cinema Kabuki “YJKT”」が完成した。何もかもが上手くいかず、うだつが上がらない弥次さん、喜多さんの2人は、はずみで手に入れた金をもとに、お伊勢参りに旅立つことに。一方で、家督を守り、母の病気平癒を伊勢神宮に願うため、信夫(現在の福島市)の領主・梵太郎と御伴の政之助は、不安を口にしつつも決意を新たに旅立つ。この対照的な2組が、偶然にも東海道で出会い、一緒に伊勢参りをすることに。道中は、弥次喜多を追いかける借金取りや、若侍の持つ宝剣目当てに盗賊に襲われたり、怪奇現象に見舞われる。やがて、一行は思いがけずラスベガス(!?)に辿り着き、さまざまな艱難辛苦を乗り越え、やっとのことで伊勢参りを果たすのだが…。歌舞伎の舞台を撮影してスクリーンで楽しむシネマ歌舞伎。お馴染みの“弥次さん喜多さん”の珍道中「東海道中膝栗毛」を、染五郎さんと猿之助さんのコンビで贈る本作は、日本国内に留まらずラスベガスの海外までおよぶ奇想天外な物語が見どころ。また、歌舞伎座の夏芝居の醍醐味が満載で、宙乗り、本水を使った演出、立廻りの数々なども見逃せない。そんな本作で主演を務める、染五郎さんと猿之助さんが、本格ラップに初挑戦。終始和やかな雰囲気でお互いにギャグを言い合いながら収録は進められ、ラップ指導の板橋駿谷(劇団ロロ)やTaichi Masterに熱心に指導を求め、イントネーションや節回しを確認する場面も観られた。2人は「楽しいな!」と勢いづくも、「こなれた感じで」とのダメ出しを受けると「難しいな」――。ラップの技術等の壁も感じながら深夜まで収録に取り組んでいた。無事収録を終えた染五郎さんは、「ピコ太郎の“PPAP”に負けたくない!たくさんの方にご覧いただき、“YJKT”でお客様に、舞台中継とも全く違うシネマ歌舞伎をご覧いただきたい」と意気込みをコメント。猿之助さんは「南北等に共通する俳句調なところもありつつ、自由も意外とあるのでは。歌舞伎俳優が世の中にラップを発信するということは、ラップの分野にも新たな歴史の誕生ではないだろうか」と感慨深げに語った。また、ディレクターを務めた本作構成の杉原邦生は「やりたい放題な感じの2人がでているところがいいのでは」と染五郎さん、猿之助さんの名コンビぶりに言及。作曲を担当したTaichi Masterさんは「素晴らしいお2人がラップに挑戦するということは、前代未聞の取り組みでは。今回は貴重な体験をさせていただきました」と感想を語り、「初めての挑戦なのに、キャラが出来上がっていた」と絶賛を贈る。さらに、板橋さんも「Flow(歌い回し)が歌舞伎調になっていて、うまくラップの世界とミックスしている。勢いにのっている部分がとてもいい」と語り、2人の初ラップに太鼓判を押している。シネマ歌舞伎『やじきた』は6月3日(土)より東劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年04月28日昨年ブロードウェイ・デビュー公演も成功させた 和太鼓エンターテイメント集団「DRUM TAO」(以下、TAO)。その新作となる『ドラムロック 疾風』が、7月に東京・Zeppブルーシアター六本木で上演される。DRUM TAO チケット情報所謂これまでの和太鼓の世界観とは一線を画すパフォーマンスが幅広い層からの支持を集め、片岡愛之助や市川染五郎、EXILEメンバー、湘南乃風、高橋大輔など、さまざまなコラボレーションも注目を浴びるTAO。日本はもちろん世界23か国・500都市で上演され、世界観客動員700万人を突破している。そんなTAOの新作『ドラムロック 疾風』について、TAO代表で演出を手掛ける藤高郁夫、メンバーの西 亜里沙(座長)、岸野央明、江良拓哉に話を聞いた。「ストーリーが一気に流れていく疾走感を作品の中で表現していくために『疾風』と名付けました」(藤高)という本作。“ドラムロック”という言葉に気を惹かれるが、藤高は「例えば“サーカス”と聞いてゾウやトラをイメージしていた人がシルク・ドゥ・ソレイユに出合ったような…『これが和太鼓か!』と驚いてしまうような作品を作ろう、とメンバーで話し合いました。そのためには未来的なものを作りたい」と今作のコンセプトを語る。音楽的にもロックの要素が取り入れられるといい「(勉強に)レッド・ツェッペリンを聴いてみたりもしました」(藤高)。また、演出面でも「今までは集団でみせるものや聴かせるものが多かったのですが、今回はソロが多く取り入れられ、メンバーそれぞれの見どころが出てきそうです」(江良)と、これまでにない作品になる。和太鼓×ロックというTAOらしい新たな挑戦。岸野は「正直“和太鼓をやってる”っていう感覚でもなくて、“誰にでも楽しんでもらう”というのをベースに、新しいものを作っている感覚です。失敗することもあるんですけど、そこからステップアップしての今なので、さらに上にいくために今回も恐れずに挑戦していきたい」。西も「私は元々、和太鼓をやっていたので、TAOのやろうとすることは『ちょっと難しいんじゃないか』という先入観があったんですね。でも実際にやると、新しい動きが生まれた。なんでも受け入れるようになりました」。また、TAOといえば、毎回コシノジュンコが手掛ける衣裳も見どころのひとつ。「今作の衣装についてコシノ先生に伝えたのは、完全に新しい舞台を作るために(これまでのTAOを)一回壊してしまいたい。そして今の2倍も3倍も勢いのある舞台をつくっていきたい、ということです」と藤高。パフォーマンスから衣裳までTAOの新たな一歩になりそうな本作をぜひ注目したい。公演は7月19日(水)から30日(日)まで、東京・Zepp ブルーシアター六本木にて。取材・文:中川實穗
2017年04月24日「嵐」の櫻井翔と有吉弘行がMCを務めるバラエティ番組「櫻井・有吉THE夜会」。3月30日(木)今夜の放送回はゲストに俳優の小栗旬、山本耕史、青木崇高を迎え、人気俳優3人がテレビでは見せない本性をさらけ出すトークを展開する。「櫻井・有吉THE夜会」は“夜会掲示板”に寄せられたゲストの願望や疑問、悩みを、櫻井さんと有吉さんが視聴者と共に解決、実現していく番組。今回小栗さんが掲示板に寄せた願いは「僕のものまねをしている芸人に会いたい」というもの。「花より男子」の小栗さんのモノマネでブレイク中の“おばたのお兄さん”が自分に乗っかり過ぎなので直接会って物申したいという要望に応え、番組が初対面ガチドッキリを敢行。追い詰める小栗さん、追い詰められたおばたさん…果たして。また山本さんの掲示板は「本当においしい激辛メニューを味わえるお店を知りたい」というもの。そこでTVチャンピオン激辛通選手権優勝、1,000食を超える激辛料理を完食してきた鈴木浩二氏を迎え、3つのレベルの美味くて辛い料理がスタジオに登場する。さらに芸歴40年の山本さんが研究を重ねたモノマネを披露。こちらもお楽しみに。そして青木さんからの掲示板は「新たな激ウマコロッケ情報をお願いします」。商店街でお肉屋さんのコロッケを買って食べながらビールを飲んで歩くというツアーが好きだという青木さんのために、櫻井さんの同級生にして大親友だという超人気グルメブロガー・フォーリンデブのはっしーが、上野、麻布十番、飯田橋にある行列必至の超人気店を紹介する。今回ゲストで登場した小栗さん、山本さん、青木さんの3人は、3月30日(木)本日から豊洲「IHIステージアラウンド東京」で公演開始となる舞台“劇団☆新感線「髑髏城の七人」Season花”に出演中。1990年に古田新太主演で初演されると、その後市川染五郎などによって7年ごとに再演が繰り返されてきた「劇団☆新感線」の代表作である同作を、今回は“花・鳥・風・月”の4シーズンに分けてロングラン公演。小栗さんはかつて織田信長の影武者だった捨之介を、山本さんはかつて森蘭丸だった蘭兵衛を、今回が劇団☆新感線初参加となる青木さんは天魔王役の成河と兵庫役を務める。「櫻井・有吉THE夜会」は3月30日(木)21時57分~TBS系で放送。(笠緒)
2017年03月30日年に1度のお菓子の祭典「第27回全国菓子大博覧会」が、2017年4月21日(金)から5月14日(日)まで三重県・県営サンアリーナとその周辺会場にて開催される。明治44年から約4年に1度開催されている「全国菓子大博覧会」が三重県へ。初開催となる“お伊勢さん”菓子博2017期間中は、100人以上の三重県内の菓子職人が制作に関わった「巨大工芸菓子」の展示、限定スイーツ「老舗菓子屋共同開発のパフェ」「赤福祝盆」などの販売、菓子博史上初の試みとなる高校・専門学校生による工芸菓子展示など多彩な企画が用意される。歌川広重の浮世絵「伊勢参宮宮川の渡し」がモチーフの巨大工芸菓子広大なメインアリーナには、歌川広重「伊勢参宮宮川の渡し」の浮世絵をモチーフに、江戸時代の伊勢まいりのにぎわいを表現した、巨大工芸菓子が出現。およそ幅10m、奥行き5.5mの迫力満点なスイーツは、県内100人以上の和洋菓子職人たちが結集して創り上げた力作だ。限定白あんの赤福餅&復刻黒糖味の赤福餅江戸時代から明治にかけて作られた“黒糖味の赤福餅”が復刻。さらに、通常の赤福餅と、白小豆を使用した白あんの赤福餅を一つずつのせた、赤福の新商品「赤福餅祝盆(いわいぼん)」も提供される。2,500点の菓子で全国を旅する日本全国を6ブロックに分け、各エリアから集めた約2,500点の菓子を展示。菓子と地域の関わりを紹介するコーナーを訪れると、まるで全国を旅しているような優雅な気分が味わえるはず。全国の菓子メーカーから約1,800点のスイーツ三重県をはじめとする全国の菓子メーカーおよそ530社がイベントへ参加し、1,800点の商品を販売する。江崎グリコ、カルビー、不二家、ブルボン、明治、森永製菓、山崎製パン、ロッテのといった馴染みのメーカーが揃う「お菓子にぎわい夢横丁」も登場する。また、県内の高校生達が、三重県産のあおさ、伊勢茶、かんきつ類を使用し考案したレシピをプロが商品化したスイーツも並ぶ予定だ。老舗和菓子共同プロデュースの和パフェ「しんかパフェ」赤福、神戸風月堂、俵屋吉冨、つちや、花園万頭、両口屋是清の老舗和菓子メーカーが茶屋”をプロデュース。“お伊勢さん”菓子博2017のために共同開発したオリジナル和パフェ「しんかパフェ」は必食だ。ピース・又吉直樹、市川染五郎も参加スイーツだけでなくトークショーも楽しめるのが、本展の魅力。ピース・又吉直樹と市川染五郎が駆けつけ、それぞれコーヒーや和菓子についてトークショーを展開する。イベント詳細第27回全国菓子大博覧会・三重(愛称:お伊勢さん菓子博2017)期間:2017年4月21日(金)~5月14日(日)時間:10:00~18:00分 ※ただし、最終日は17:00まで会場:三重県営サンアリーナ住所:三重県伊勢市朝熊町字鴨谷4383-4入場料:・前売券普通・大人1,800円 /シニア1,400円 /中学・高校生1,200円 /小学生700円・当日券普通・大人2,000円 /シニア1,600円 /中学・高校生1,400円 /小学生800円※価格はすべて税込。入場券販売場所:三重県内の菓子屋(三重県菓子工業組合加盟店)、中部・関西エリアのイオングループ各店舗(一部店舗を除く)、近鉄駅営業所、三重交通主要きっぷ売場、近鉄百貨店(一部店舗を除く)各店ギフトサロン他、主な旅行代理店、主なコンビニエンスストア、公式ホームページなど※前売券は4月20日(木)まで販売、当日券は4月21日(金)から販売。※3月から4月の間に全国7ヶ所のイオンで開催する三重県のフェアでも前売券を販売。
2017年03月27日ネイキッドが、東京ミッドタウンにて開催される10 周年記念イベント「江戸富士(EDO-FUJI)」にて、高さ約6m、幅約23mの富士山の屋外インスタレーションのプロジェクションマッピング「aeru」を公開。ネイキッドの演出は2017年3月17日(金)から4月16日(日)まで、東京ミッドタウン・芝生広場で観ることができる。東京ミッドタウン10周年を記念して、「JAPAN, THE BEAUTIFUL」をテーマに、日本が世界に誇るシンボル“富士山”のモニュメント「江戸富士(EDO-FUJI)」が広大な芝生広場に登場。同モニュメント制作はプラントハンター西畠清順(そら植物園代表)が手がける。「江戸富士(EDO-FUJI)」は”日本の自然の美”と”日本の文化の美”、現在と過去、未来が混ざり合う、交差点のような役割を担う。この「江戸富士(EDO-FUJI)」のインスタレーションに、“併せ持つ”という意味を持った「和える」という語源と江戸富士(EDO-FUJI)に出“会える”を元に「aeru」というタイトルがついた。aeruは、この高さ約 6m、幅約 23mのスケールで表現する巨大な富士山のモニュメントにプロジェクションマッピングと照明で表現する大規模なインスタレーション。LEDによる照明演出で表現される富士後光や逆さ富士は、本物の富士山とは一味違った富士山に出会うことができる日本の美しさを表現する巨大インスタレーションとなっている。演出概要■Scene1:富士山の誕生雲海の中から太陽が徐々に見えてくる。大きな雲が晴れると、後光を受けながら、富士山がその雄大な姿を現す。■Scene2:富士山の四季全貌を表した富士山に四季が訪れる。春には桜、秋に は紅葉が舞い、美しい光景が一面に広がる。■Scene3:東京ミッドタウンと富士山の出会い富士山の麓に東京ミッドタウンが登場。街から光の粒子が放たれ、富士山が放つ光の粒子と融合していく。■Scene4:日本の美を和え、四季を巡る「日本文化の美」を表しながら、四季のうつろいと共 に富士山の姿が次々と変化し、クライマックスへと繋いでいく。「江戸富士」(EDO-FUJI)開催概要場所:東京ミッドタウン・ガーデン芝生広場期間:3月17日(金)〜5月28日(日)11:00~21:00【ネイキッドによるプロジェクションマッピング演出】4月16日(日)までの公開(各日18:00〜21:00)映像演出時間:毎時00分、10分、20分、30分、40分、50分※ 各回4分※ 上記以外の時間はライトアップを実施入場料: 無料主催:東京ミッドタウン演出:NAKED Inc.協力:アークベル株式会社カラーキネティクス・ジャパン株式会社機材協力:株式会社ファインリンクスセカンドステージ株式会社技術協力:キスソニックス株式会社NAKEDとは株式会社ネイキッド(NAKED Inc.)。1997年、村松亮太郎を中心に、映像ディレクター/デザイナー/CGディレクター/ライターなどが集まり設立されたクリエイティブカンパニー。メディアやジャンルを問わず、映画/広告/TV/インスタレーションなど様々なクリエイティブ活動を続ける。また、近年はプロジェションマッピングを始めとした様々な技術や美術造作、演出を組み合わせ、光を使った空間の総合演出を手がけている。現在、自社が企画・演出・制作を手がけたイベントやショーが通算130万人以上を動員している。■村松 亮太郎/RYOTARO MURAMATSUアーティスト。クリエイティブカンパニーNAKED Inc.代表。大阪芸術大学客員教授。環境省が認定した日本一の星空の村「阿智村(あちむら)」阿智★昼神観光局のブランディングディレクター。TV/広告/MV/空間演出などジャンルを問わず活動。 長編/短編作品と合わせて国際映画祭で48ノミネート&受賞している。代表作として、東京駅3Dプロジェクションマッピング『TOKYO HIKARI VISION』、「東京国立博物館特別展「京都-洛中洛外図と障壁画の美」『KARAKURI』」の演出、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』タイトルバック、『新江ノ島水族館ナイトアクアリウム』企画・演出など。2016年5月には、市川染五郎主演の歌舞伎ラスベガス公演”Panasonic presents Wonder KABUKI Spectacle’KABUKI LION’ ”の空間創造を手掛ける。近年では、東京タワーほか全国主要タワーにて夜景×マッピング『CITY LIGHT FANTASIA by NAKED』シリーズや、花の体感型イベント『FLOWERS BY NAKED』、『SWEETS by NAKED』(表参道ヒルズ)、『TOKYO ART CITY by NAKED』(渋谷ヒカリエ)などを開催しており、これまでのイベント通算動員数は130万人を超える。アーティスト本&作品集「村松亮太郎のプロジェクションマッピング SCENES by NAKED」がKADOKAWAより発売。今春、日本橋三井ホールにて「FLOWERS by NAKED 2017ー立春ー」を好評開催中。
2017年03月16日歌舞伎俳優の市川海老蔵が、9日に放送された日本テレビ系特番『市川海老蔵に、ござりまする。』の密着取材を受け、妻・小林麻央の病状について「今だから言えるけど、今年の夏は本当に無理だと思っていた」と覚悟していたことを、昨年10月に明かしていた。現在乳がんで闘病中の麻央は、この時、局所コントロールのための手術を実施。当時、取材を受けた海老蔵は「言っちゃえば絶対に治らないレベルの病気だった。早かったら今年(2016年)の3・4・5月でたぶんダメだった。なんとか綱もないようなところを渡ってきて、まさか手術できるとは思わなかった」と、奇跡の回復で手術を受けることができたと強調した。ただ、「ここから普通のガン(患者)の人としての戦いが始まるという感じ」と、長い戦いへの心構えも持ち合わせていた。同番組では、昨年6月に麻央の乳がん公表した海老蔵が、記者会見場に向かう車の中にも密着し、「(麻央に)『ごめんね』って言われたけど、関係ないよね」と語る場面も。会見場の控室では「麻央と子供のことが心配だよね。そこなんだよね…」と、公表することへの懸念を漏らしていた。それでも、2週間後に長野・志賀高原へ子供たちと訪れた際には「あの会見を開いて、私自身が変わったかな。麻央も集中できるし、私自身も堂々としていられる」と前向きに捉える姿があった。一方で、長女の麗禾(れいか)ちゃんは状況を理解しており、「清算できない悲しさ」があるという海老蔵。「何もないときに『ママはいつ帰ってくるの?』って泣いてたりするんで、抱きしめて『ごめんね』って言うしかないですよね。そしてずっと抱っこしていると、彼女の方が僕よりも大人なんで、パパが気を使っちゃってるなって理解して、落ち着くわけですね」と、苦しい胸の内を紛らわせるかのように、笑顔で語っていた。
2017年01月10日全編独占の貴重な密着映像で市川海老蔵一家の家族の絆と夫婦の愛を描くドキュメンタリー「市川海老蔵に、ござりまする」が1月9日(月)今夜日本テレビ系でオンエアされる。元「NEWS ZERO」キャスターで現在は海老蔵さんの妻となった麻央夫人との出会い以来、海老蔵一家を追ってきた日本テレビの海老蔵取材班によるドキュメンタリー第4弾となる今回は、昨年6月の麻央さんのがん報道と記者会見、その後の試練の中でひたむきに家族を守り続ける海老蔵さん、そして家族の姿にフォーカスする。結婚以来、海老蔵さんを追い続けている密着取材班にも病を隠し続けた海老蔵さん。そのとき家族に何が起こっていたのかを新たに明らかになった事実をもとに検証。記者会見に向かう車内で「ずっと誰にも言ってなかったからね」と初めて取材班に向けて語った真実。激動の「記者会見の日」の裏側がいま明かされる。さらにこれまでカメラの前では多くを語ってこなかった海老蔵さんが、妻・麻央さんへの思いや夫婦の「絆」、家族を守るための「決意」などを番組だけに語ったロングインタビューも。そして昨年夏、子どもたちと過ごす時間を大切にしたいと願い、舞台の上とは全く違う“育メン”として親子で散歩や食事、お出かけの日々を過ごした、襲名以来初の1か月に及ぶ長期休暇の様子や、その一方で2月のUAE(アラブ首長国連邦)、3月のニューヨーク・カーネギーホールでの自主公演など、歌舞伎を文化として根付かせようと奮闘する海老蔵さんの異国の地での新たな挑戦など、海老蔵さんの2016年を多角的に取材した映像は必見。また麻央さんががん闘病を公にしてから初めてカメラの前で海老蔵さんへの思いを語る。このインタビューは麻央さん自らの提案で、1月4日、麻央さんが入院する病室で行われたもの。また番組では海老蔵さんが入院中の麻央さんをサポートする様子など夫婦の現在の日常も紹介するという。「市川海老蔵に、ござりまする」は1月9日(月)22時~日本テレビ系でオンエア。(笠緒)
2017年01月09日俳優の阿部サダヲが舞台「ONWARD presents 劇団☆新感線『髑髏城の七人』 Season鳥 Produced by TBS」の主演を務めることが1日、わかった。同作は劇団☆新感線による人気演目で、1990年の初演以来、7年ごとに上演されている代表作。今回は360度型の新劇場「IHIステージアラウンド東京」にて、2017年3月より1年3カ月のロングランを予定している。”花・鳥・風・月”の4シーズンに分け、すべて異なるキャスト、それぞれ全く違ったアプローチで上演する。6月に行われる第2弾の「Season鳥」では、主役の捨之介を阿部が演じる。これまでに古田新太、市川染五郎、小栗旬が演じており、第1弾の「Season花」でも小栗が同役を務める。また、天魔王役は森山未來、蘭兵衛役は早乙女太一が決定。2011年公演、通称"ワカドクロ"で2人が演じた役が再び登場することになる。さらに、極楽太夫役に松雪泰子、兵庫に福田転球、少吉に少路勇介、狸穴二郎衛門に梶原善、贋鉄斎に池田成志と、劇団☆新感線出演経験豊富なメンバーが集まった。沙霧役は、劇団☆新感線の作品に初出演となる清水葉月、そして渡京は劇団員である粟根まことが演じる。公演は6月27日から9月1日で、今後は9月中旬から「Season風」、11月下旬から「Season月」の上演を予定している。
2017年01月01日歌舞伎俳優の市川海老蔵が9日、自身のブログを更新。米大統領選でドナルド・トランプ氏の勝利が確実になったタイミングで、「アンビリバボー」と驚きの示した。この日、「ただいま。トランプさん優勢」「大統領選挙はトランプさんになりそうですね」などとブログで大統領選に関心を示していた海老蔵。その後、トランプ氏の勝利が確実と報じられると、テレビのニュース画面をアップし、「まじか?!トランプ大統領か!アンビリバボー」と率直な感想をつづった。そして、「とりあえずおめでとうございます」と祝福。「かしら、日本はどうなる?の方が日本人はきになるね」と続け、「もう期待するしかないですね」と今後に期待した。
2016年11月09日神奈川県川崎市で毎年開催されている日本最大級のハロウィンイベント「カワサキハロウィン」とNAKED Inc.と初のコラボレーション。20周年を記念した特別公演「ニッポンのハロウィン」が、2016年10月29日(土)、10月30日(日)の2日間限定で行われます。アーティスト・村松亮太郎、キモノデザイナー・斉藤上太郎氏、音楽家・上田剛士氏(AA=)、ダンスユニット・AyaBambi など豪華メンバーが参加する、プロジェクションマッピングとライブパフォーマンスを融合した壮大なエンターテイメントショーは必見です。日本最大級のハロウィンイベント「カワサキハロウィン」とは?「カワサキハロウィン」は、ライブハウス、シネコン、レストラン、ブライダルなどの施設を経営している、株式会社チッタ エンタティメントが中心となり、川崎市の魅力発信を目的に行っているハロウィンイベントです。1997年に初開催以降、参加者は年々増加。イベント規模も徐々に拡大していき、今や川崎の秋の風物詩として、世界中から注目を集めています。今年の開催日程は、2016年10月1日(土)~31日(月)までの1か月間。川崎駅周辺エリアでは、国内最大級のハロウィン・パレードや、昨年好評だった「スター・ウォーズパレード」、仮装コンテストをはじめ、大型ライブや、子供向けのイベントなどが行われ、川崎の街全体がハロウィンムードに一色に染まります。20周年を記念した特別公演「ニッポンのハロウィン」が2日間限定で2日間限定で開催!今年は、20周年を記念した今年限りのハロウィン・エンターテイメントショー「ニッポンのハロウィン」が、2016年10月29日(土)、30日(日)の2日間限定で開催されます。テーマは、古き良き日本の魅力がたっぷりと詰まった「ニッポンのハロウィン」。ラ チッタデッラの空間全体を使用し、ダンスと、照明・噴水演出、音楽、プロジェクションマッピングの演出が融合した壮大なライブパフォーマンスが繰り広げられます。総合演出は、「新江ノ島水族館ナイトアクアリウム」などでお馴染みのアーティスト・村松亮太郎。また、衣装は新進気鋭のキモノデザイナー・斉藤上太郎が制作し、音楽はTHE MAD CAPSULE MARKETS の司令塔であり、現在は AA=として活動し、BABYMETALの「ギミチョコ」を作曲したミュージシャンの上田剛士氏(AA=)が担当します。さらに、最終日にはリオ五輪閉会式の日本パートに出演したダンスユニット AyaBambiも登場し、会場を盛り上げます。「ニッポンのハロウィン」の参加クリエイターたちをご紹介●総合演出:村松亮太郎(NAKED Inc.)クリエイティブカンパニーNAKED Inc.代表を務める村松亮太郎氏は、テレビ・広告・ミュージックビデオ・空間演出などジャンルを問わず活動し、長編・短編作品と合わせ、国際映画祭で48ノミネート&受賞している、新進気鋭のアーティスト。東京駅3Dプロジェクションマッピング「TOKYO HIKARI VISION」、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」タイトルバック、企画・演出を手がけた「新江ノ島水族館ナイトアクアリウム」などで知られています。近年では、花の体感型イベント「FLOWERS BY NAKED」や、市川染五郎主演の歌舞伎ラスベガス公演の空間創造なども手掛けるなど、その活動範囲は、ますます広がりを見せています。●衣装担当:斉藤上太郎斉藤上太郎氏は、祖父に染色作家の故斉藤才三郎、父に現代キモノ作家・斉藤三才を持ち、近代染色作家の礎を築いてきた家系に生まれ、27歳の最年少でキモノ作家としてデビューした今注目のキモノデザイナー。現代空間にマッチするファッションとしてのキモノを追求し、テレビや雑誌などメディアにも頻繁に紹介されています。また、現在は「和を楽しむライフスタイル」を提唱し、プロダクトやインテリアの制作まで多方面に才能を発揮。東京ファッションデザイナー協議会正会員としても活動中です。●音楽担当:上田剛士(AA=)「AA=」は、世界に名を轟かせたモンスターバンド「THE MAD CAPSULE MARKETS」の司令塔として知られる上田剛士氏が、2008年に始動したソロプロジェクト。BABYMETAL、BiSなど、アーティストの楽曲制作やプロデュース、アレンジ、椎名林檎をはじめとする様々なアーティストのリミックスワーク、映画やゲーム、CM音楽制作など、幅広く活動中です。また、2016年5月には、シーンに衝撃を与えたコラボレーション楽曲3作を収録した、通算5作目となるアルバム「#5」をリリース。さらに今年12月に開催される新たなライブイベント「AA= VERSUS LIVE 〜X-FADER #1 to #2〜」が話題となっています。イベント詳細名称:LA CITTADELLA × NAKED Inc. ニッポンのハロウィン会場:ラ チッタデッラ中央噴水広場周辺住所:神奈川県川崎市川崎区小川町開催日:2016年10月29日(土)、30日(日)時間:19:00~/20:00~/21:00~※各回約7~8分程度※スペシャルダンスパフォーマンス・AyaBambi 出演は30日(日)20:00~のみ ※雨天開催・荒天中止イベント詳細URL:カワサキハロウィン 2016詳細開催期間:2016年10月1日(土)~31日(月)会場:川崎駅周辺エリア住所:神奈川県川崎市川崎区小川町公式サイト:
2016年10月05日現在公開中の「ポケモン」映画『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧のマギアナ」』にて声優を務めた女優・松岡茉優とテレビ東京アナウンサー紺野あさ美が、8月7日(日)横浜みなとみらいにて行われているイベントの開催を記念したパレードに登場した。昨年の夏、ついにシリーズ累計動員が7,200万人を超え、大ヒットを記録し続ける映画「ポケモン」シリーズ。夏休みのスタートとなる先月16日(土)には、ポケモン映画として通算19作目にあたる『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧のマギアナ」』が公開され、そしてついに日本でも始動した「Pokemon GO」が早くも大流行している。そんな中、ポケモンの中でもで圧倒的支持を受け続ける“ピカチュウ”が横浜にやってくる「ピカチュウ大量発生チュウ!~今度はぬれるんだって???~」と題したイベントが8月7日より開催されている。このイベントは、赤レンガ倉庫などみなとみらいエリア内の10か所に合計1,000匹以上にものぼる大量のピカチュウが発生するというもの。この日行われたのは、そんなバラエティ溢れる本イベントで開催を記念した大パレード。そして、そこへ本作でキミア役として初めてのアニメ声優を務めた松岡さんがサプライズで登場! ピカチュウ50匹を引き連れ、笑顔で手を振る松岡さん。約5,000人が集まったこの日、松岡さんの登場は知らされておらず、突然の乱入に大絶叫。さらにピカチュウたちと曲に合わせて踊りながら大行進する松岡さんの姿に感化されてか、来場者の中には一緒になって踊り出す子どもたちも見受けられた。松岡さんは行進中オフィシャルカメラに向かって「ピカチュウに囲まれてる! パラダイスだよ!」と叫ぶなど大興奮。真夏の暑さでアスファルトの照り返しも辛い中、パレードは大盛況のうちに幕を閉じた。イベント終了後、松岡さんは「スタンバイしているときにピカチュウにおしくらまんじゅうされたんです! 始まる前からノリノリのピカチュウ3匹に押しつぶされちゃいました。こんな経験きっと二度とないです」と興奮気味で、「沿道で見ていてくれた皆さんもすごく盛り上がってくれて、歩いていたら『映画観たよ!』とかお子様まで『まゆちゃーん!』って声をかけてくれたのがすごく嬉しかったです」と映画の手応えも感じていたようだ。また、「もうどこ向いてもピカチュウで、楽園はここにあったんだなぁと思いました(笑)そしてポケモンがいろんなところで盛り上がっている影響もあってか、海外の方もすごくたくさんいらっしゃっていて、改めてピカチュウは全世界に愛されているんだなと実感しました」と「ポケモン」の影響力の大きさに感動。「ポケモン映画に出演することが出来て、山寺さんと再共演できて、サトシにも会えて、夢のような思いをたくさんさせてもらえたことに、改めて感謝したいです」とコメントした。シリーズ史上最も激しい戦いとなる劇場版19作目の本作は、幻のポケモン・ボルケニオンと共に、500年前に人の手によって生み出された人造ポケモン“マギアナ”を救うべく戦いに挑む物語を描く。ゲスト声優には、松岡さんのほか、市川染五郎、中川翔子らも参加している。「ピカチュウ大量発生チュウ!~今度はぬれるんだって???~」は8月14日(日)まで横浜みなとみらいエリアにて開催中※会場により前後あり。『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧のマギアナ」』は全国東宝系にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年08月08日東山紀之が直木賞作家・藤沢周平を演じ、その妻を松たか子が演じるドラマ「ふつうが一番-作家・藤沢周平 父の一言-」が7月4日(月)今夜放送となる。藤沢さんの娘でエッセイストの遠藤展子による「藤沢周平 父の周辺」(文春文庫刊)と「父・藤沢周平との暮し」(新潮文庫刊)を原作に、「渡る世間は鬼ばかり」などで知られる石井ふく子プロデュースのもと、藤沢さんとその家族とのふれあいを描いていく。藤沢さんは映像化もされた『たそがれ清兵衛』『蝉しぐれ』などの代表作で知られる。1971年に「溟い海」で第38回「オール讀物」新人賞を受賞、その翌年「暗殺の年輪」で第69回直木賞を受賞し、日本を代表する時代小説作家として多くの作品を発表。1995年には紫綬褒章を受章している。その藤沢さんを今回演じる東山さんは、アーティスト活動から俳優業にも進出。大河ドラマ「琉球の風」をはじめ「必殺仕事人」シリーズや「信長燃ゆ」などの時代劇はもちろん「GM~踊れドクター」での総合診療医役、「刑事7人」での巡査役まで幅広い役柄をこなすほか、「英国王のスピーチ」や「ジャンヌ・ダルク」など数多くの舞台にも出演している。今回東山さんがどんな“藤沢周平”像を描き出すのか期待が高まる。一方、藤沢さんの妻・和子を演じる松さんは、大ヒットシリーズ『HERO』をはじめ、中島哲也監督の『告白』などにも出演。「ラ・マンチャの男」や「ミス・サイゴン」など舞台でも活躍し、社会現象になった『アナと雪の女王』では主人公・エルサ役の声優を務め、その歌唱力も世界に響かせた。松さんは東山さんとは今作が初共演。そのほか、周平の母・たきゑを草笛光子が演じ、角野卓造、佐藤B作、篠田三郎、前田吟ら演技派が脇をかため、脚本をTBSスペシャルドラマ「居酒屋もへじ」や、市川染五郎主演の映画『蝉しぐれ』では監督も務めた黒土くろつちが担当、そして「渡る世間は鬼ばかり」などを手がけ「塀の中の中学校」が2011年モンテカルロ・テレビ祭テレビ・フィルム部門最優秀作品賞を受賞した清弘誠が演出を手がける。ストーリーは藤沢さんが小説家になることを夢見ながら「食品加工新聞」の記者として勤務していた昭和38年頃の、最初の妻に先立たれ1人娘の展子と母・たきゑと3人で慎ましく暮らしていた時代から、松さん演じる後の妻・和子との再婚を経て直木賞を受賞するまでの家族との日々を、娘・展子の目線で描く。自らの夢を追い続けながらも家族への愛を貫いた男・藤沢周平の半生を描く「ふつうが一番-作家・藤沢周平 父の一言-」は7月4日(月)21時~TBS系で放送。(笠緒)
2016年07月04日女優・瀧本美織が28日、都内で行われた出演舞台『狸御殿』の製作発表に、主演の尾上松也、共演の赤井英和、小倉久寛、渡辺えり、演出の宮本亜門とともに出席した。同作は1939年、木村恵吾監督による映画シリーズとしてレビューを交えた和製ミュージカル仕立ての物語が人気を博した。1996年、新橋演舞場にて宮本亜門演出の音楽劇『狸御殿』として市川染五郎、牧瀬里穂により上演。今回は20年ぶりに宮本演出での復活となる。狸の国を舞台に、狸の若君の花嫁選びにまつわるシンデレラ・ストーリーが繰り広げられる。出演者は歌や踊りにも挑戦。瀧本は「やっぱりミュージカルの歌い方と、J-POPというか、歌の差がすごくあるなと実感しました。難しいですけど、楽しみたいですね」と意気込みを語った。「自分の狸っぽいところは?」という質問に、主演の松也が「狸の置物のぐーたらしているイメージ」と答えると、渡辺が「あそこがものすごく大きいという……」と横から話しだし、全員が止めるという場面も。また、瀧本は「狸はお腹がぽんぽこしているイメージ。私もごはんを食べたら、お腹がぽんぽこしてまんまるになるところが狸っぽいなと思いました」とはにかみながら答えた。会場となる新橋演舞場の前の喫茶店の息子という宮本は、「父が毎日見に来るかもしれない」と気にしつつ「日本発の楽しさ、日本ってこんなにおおらかで美しくて素敵なところなんだよということを伝えることができる。リオではオリンピック、東京では狸御殿です!」と力強く宣言した。
2016年06月30日