バレーボール元日本代表の江畑幸子さん(34)が24日、自身のインスタグラムを更新。入院し、気管切開の手術を受けたことを報告した。江畑さんは「【気管切開の手術を受けました】」と伝え「喉の痛みで病院に行った所、扁桃炎と診断されお薬を飲んでもなかなか症状が改善されず痛みで食事も食べれない、水も飲めない状況になりこのままだと脱水症状で倒れると思い再度病院に行った所扁桃炎の他に『急性喉頭蓋炎』と言う病気が見つかりそのまま即入院をしました!」と説明した。続けて「点滴治療をしていましたが入院した翌日の夜、痛みが悪化し痛み止めも効かず、診察してもらった所腫れが入院時よりも悪化していたため窒息を防ぐ為に手術を行ったという次第です!」といい「手術直後は痛みと違和感がありましたが翌朝から落ち着いてゆっくり休めています」と明かした。昨年8月に第1子女児出産を発表している江畑さん。「ちょうど娘と実家に帰省しているタイミングでした!この病気は放置すると窒息死もあり得るそうでこういう時でないと病院も行けなかっただろうし娘と二人っきりの時に入院と言われても難しいのでタイミング的には不幸中の幸いと言えます」伝えた。しかし「まさか即入院になるとは知らず病院に『行ってくるねー』と急いで出てきたその瞬間から娘に会えていません小学生以下の子供は面会に来れないルールで今は我慢です」とつづり「8ヶ月まで完母できた娘がここへ来て急にミルクを飲まなきゃいけない状況になってますが、頑張ってミルクを飲んでくれてると聞いて本当に安心してると共に、娘にも我慢させて頑張ってくれてるので私も頑張ります」と結んだ。
2024年04月24日俳優の田中道子(34)が22日、自身のインスタグラムを更新。サッカー元日本代表でJ3アスルクラロ沼津のFW川又堅碁選手(34)と結婚したことを発表した。田中は「ニュースでご覧頂いた方もいらっしゃると思いますが、この度川又堅碁さんと入籍いたしました」と伝え「お互いを尊重し支え合って参りたいと思います。仕事は変わらず続けていく予定です。暖かく見守っていただけたら幸いです」とコメント。書面でも「いつもお世話になっている皆様へこの度、川又堅碁と田中道子は、入籍したことをご報告いたします。未熱な二人ではありますが、お互いに支え合い、仲睦まじい家庭を築いていきたいと思います。今後ともご声援のほどよろしくお願い致します」とつづっている。田中は、静岡県出身。2013年、『ミス・ワールド2013』の日本代表に選出され、世界大会(インドネシア)でベスト30に選ばれる。その後はファッションイベントの『GirlsAward』、『TOKYO RUNWAY』、『神戸コレクション』などに出演。2016年、『女優宣言お披露目記者発表会』を開き、俳優へ転身。ドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(16年)や、ドラマ『貴族探偵』(17年)、ドラマ『極主夫道』(20年)、映画『極主夫道 ザ・シネマ』(22年)、ドラマ『六本木クラス』(22年)、ドラマ『大奥』(24年)、などに出演している。23年1月、1級建築士試験に一発合格した。
2024年04月22日ターゲットはメダルである。『東京オリンピック2020』『ロンドン五輪2012』の3位決定戦で涙を飲んだ日本代表は、今夏パリで56年ぶりとなるメダル獲得を目指す。U-23日本代表にとって『AFC U23アジアカップ カタール2024』はあくまで通過点だが、同時に最後にして最大の関門でもある。指揮官はそんなことは百も承知である。大岩剛監督は「我々の目標は当然パリに出場して勝ち抜くことにあるが、まずは最終予選にしっかり勝ち抜くことにフォーカスしているので、しっかり足元を見て、最終予選に向かっていきたい」と一戦必勝を誓った。本命に挙げられながら、A代表が準々決勝で敗退を余儀なくされた『AFC アジアカップ カタール 2023』の記憶も新しいことだろう。2か月前の『アジア杯』決勝に勝ち残ったのはカタールとヨルダンだった。日本だけではなく、韓国やイラン、サウジアラビアにオーストラリアも決勝トーナメントで姿を消したのだった。アジアの戦いはより拮抗し、番狂わせも散見している。しかも30℃を優に超えてくる中、グループステージは中2日のハードな日程を強いられる。上位3チームが『パリ五輪』の切符を手にする『U23アジア杯』は何が起きてもおかしくはない。藤田譲瑠チマ(c)スエイシナオヨシ厳しく過酷な戦いがカタールで待っているが、日本はベストメンバーを組めなかった。『U23アジア杯』ではクラブの招集義務が発生しないため、これまで主軸を担ってきたMF鈴木唯人(ブレンビヤネス・イドラーツファーイーニング/デンマーク)やMF斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム/オランダ)、MF三戸舜介(スパルタ)、小田裕太郎(ハート・オブ・ミドロシアンFC/スコットランド)らを選出できなかった。それでも、大岩監督は「人数制限だったり、悩みだったりはこういう大会でメンバー選考するのに起こり得ること」と意に返さず。4月8日からドーハでトレーニングを積むU-23日本代表はここまで順調な調整を見せている。4月11日、U-23イラク代表とのトレーニングマッチも1-0の勝利。試合は完全非公開のため、大岩監督は多くは語らなかったが、「いい状況が色々出たので、第1戦に向けて順調な調整になった。我々の狙いを出せていた部分と攻守で出せていない部分があった。トランジションの部分はみんな意識していたので、そこは良かったと思う」と手応えを口にした。また日々のトレーニングでも天候が変わり、「いろんな条件で練習できているので、暑い日、雨の日、風の強い日と色んな条件で練習できているので、準備はできている」とシミュレーションはバッチリである。大岩剛U-23日本代表監督日本は韓国、UAE、中国とグループBを戦う。グループ最大のライバルは10大会連続の五輪出場という世界最多記録を狙う韓国だろう。日本のファンにも馴染み深いファン・ソンホン監督率いる韓国は3月にメンバー発表しながら、FWペ・ジュノ(ストーク・シティ/イングランド)やMFヤン・ヒョンジュン(セルティック/スコットランド)、DFキム・ジス(ブレントフォードFC/イングランド)の選手派遣を拒否され、結局欧州組はMFキム・ミンウ(デュッセルドルフ/ドイツ)ひとりというドタバタぶりを見せている。選手たちが最も大切なゲームと口を揃えるのが、4月16日(火)・初戦の中国戦である。山田楓喜(東京ヴェルディ)が「初戦の中国戦からフルスロットルで、最初から自分たちの気持ちを出して全力で戦いたい」と言えば、平河悠(FC町田ゼルビア)も「(グループステージ)3試合の中でも一番大事と言ってもいいぐらいの中国戦。内容もそうだが、まずは勝点3を積むことによって次の試合につながる」とキッパリ。4月15日、前日会見の壇上で大岩監督は「非常にいい準備ができている。しっかりと明日の初戦に向けてチーム一丸となっていい準備をしたい。メンタル、個人戦術、チーム戦術、すべてを発揮して第1戦に向かっていきたい」とキックオフを待ちわびた。山田楓喜(c)スエイシナオヨシU-23日本代表のメンバーは次の通り。【GK】1小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル)23山田大樹(鹿島アントラーズ)12野澤大志ブランドン(FC東京)【DF】16内野貴史(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)21大畑歩夢(浦和レッズ)3西尾隆矢(セレッソ大阪)5木村誠二(サガン鳥栖)2半田陸(ガンバ大阪)4関根大輝(柏レイソル)15鈴木海音(ジュビロ磐田)22高井幸大(川崎フロンターレ)【MF】20平河悠(FC町田ゼルビア)11山田楓喜(東京ヴェルディ)10佐藤恵允(ヴェルダー・ブレーメン/ドイツ)6川﨑颯太(京都サンガF.C.)7山本理仁(シントトロイデンVV/ベルギー)8藤田譲瑠チマ(シントトロイデンVV/ベルギー)14田中聡(湘南ベルマーレ)17松木玖生(FC東京)【FW】9藤尾翔太(FC町田ゼルビア)19細谷真大(柏レイソル)13荒木遼太郎(FC東京)18内野航太郎(筑波大)『U23アジア杯』のグループステージ組み合わせは以下の通り。【グループA】カタール、オーストラリア、ヨルダン、インドネシア【グループB】日本、韓国、UAE、中国【グループC】サウジアラビア、イラク、タイ、タジキスタン【グループD】ウズベキスタン、ベトナム、クウェート、マレーシア果たして、日本は『パリ五輪』へ向けて、白星発進できるのか。『U23アジア杯』初戦・中国戦は4月16日(火)・キックオフ。試合の模様はテレビ朝日系列、DAZNにて生中継。
2024年04月16日萩本企画 欽劇事務局主催、「欽ちゃんライブ~日本を代表する俳優出演~」が2024年4月21日 (日)にバティオス(東京都 新宿区 歌舞伎町 2丁目45-4)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 欽ちゃんの笑いへの追及は、止まらない。先月は、カメラマンが、ステージ上にいる欽ちゃん&出演者に"ツッコミ"を入れる、という斬新な試み。会場は、カメラマンの的確なツッコミ(指摘)に大爆笑の渦が生まれた。いつも冷静なカメラマン(ディレクターの指示に従って絵撮りをする役目)が、まさかの発言をして的確なツッコミをするとは。これは、欽ちゃんのアイデア。これが、見事にハマって、今まで見た事の無い笑いが生まれた。さて、今回は?欽ちゃんが、日本を代表する俳優をステージに迎え、前回のカメラマンもスタンバイ。一体、どんな笑いの空間が生まれるのか?それは、当日になってみなければ、わからない。きっと、また新しい笑いが生まれているだろう。公演概要「欽ちゃんライブ~日本を代表する俳優出演~」公演日時:2024年4月21日 (日)14:30開場/15:00開演会場:バティオス(東京都 新宿区 歌舞伎町 2丁目45-4)■出演者萩本欽一他■チケット料金全席自由:3,000円(整理番号付き・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月15日『劇場版ブルーロック –EPISODE 凪-』(4月19日公開)の公開直前イベントが9日に東京・blue-ing! で行われ、声優の浦和希、海渡翼、サッカー元日本代表の佐藤寿人、久保竜彦、本山雅志、日本サッカー協会 宮本恒靖氏が登壇した。同作は、累計発行部数3,000万部を突破したコミック『ブルーロック』(講談社)初の映画化作。劇場版では、天才ストライカー・凪誠士郎の視点から“ブルーロック(青い監獄)”を描いている。○■サッカー元日本代表 佐藤寿人・久保竜彦・本山雅志、『劇場版 ブルーロック』イベントに登場イベントでは、『劇場版 ブルーロック』の大ヒットを祈願し、「天才 凪よりうまいのは俺だ! ビタ止めトラップチャレンジ」という企画を実施。元日本代表3人と浦・海渡が、飛んできたボールをトラップし、床に置かれた的にぴったり止められるかに挑戦した。フットサルの経験はあるという浦がトップバッターで登場し、4度目の挑戦で見事に成功。続くサッカー経験者の海渡は見事に1発で成功させ、会場を沸かせていた。元日本代表の3人は、ボール1個分の大きさしかない的の中心へのビタ止めに挑戦することに。先陣を切った佐藤は、高く投げ込まれたボールをつま先でコントロールする華麗なトラップを披露。「これで興行収入100億円突破ですね!」と笑顔を見せた。続く本山も、バックスピンを利用した技ありなトラップで見事に成功。これには浦と海渡も「うおぉ~!! すごい!」と目を輝かせていた。そして最後の挑戦者となった久保は、ビーチサンダルで登壇しており、佐藤から「足の裏は(使っちゃ)ダメですよ」と声をかけられるも、フリに応えるようにボールを踏みつけるようなトラップを披露し、笑いを誘った。その後、ボール出しをしていた宮本とパスを続けた後に、しっかりと的の中心にボールをビタ止めし、成功させていた。
2024年04月09日創業159年、スイス政府御用達の高級オルゴールブランド スイスREUGE社の日本総代理店リュージュ販売株式会社(東京都新宿区、代表取締役社長:木村健一)は、日本国内100台のみの限定作品として、坂本龍一作曲“戦場のメリークリスマス”メインテーマ『Merry Christmas Mr. Lawrence』を3月1日(金)より発売します。AXA.72.5334.000【企画・制作の背景】スイスREUGE社ではこれまでも“世界の偉大なる作曲家モデル”と題し、クラシックの名曲の数々をオルゴールで制作し、多くの皆さまにお届けしてまいりました。この“世界の偉大なる作曲家モデル”として次に企画していたのが日本が誇る偉大なる作曲家 坂本龍一氏でした。今から2年程前から企画していたこの作品は、出来ることなら坂本氏がご存命中に発表したいと制作を進めておりましたが、編曲からオルゴール制作の細部に至るまで一切の妥協を許さない職人達のこだわりにより修正を重ね、漸く納得のいく作品に仕上がったのがこのタイミングでした。坂本氏に直接お聴きいただくことは叶いませんが、職人たちの熱い想いが込められたこの作品は、日本が誇る偉大なる作曲家の代表曲を演奏するに相応しい仕上がりになっていると言える自信作です。【作品特徴】“戦場のメリークリスマス”のメインテーマ曲『Merry Christmas Mr. Lawrence』は、1983年に発表され、「英国アカデミー賞」作曲賞を受賞、坂本龍一氏が映画音楽作曲家としての道を歩み始めるきっかけともなった記念すべき作品です。坂本氏の作品には、多くの人々の心に響く素晴らしい作品が多数存在しますが、その中でも皆一度は耳にしたことがあるであろう曲であり、坂本氏が映画音楽への道へと進んだ始まりという大きな意味を持つ曲が『Merry Christmas Mr. Lawrence』です。一方、スイスREUGE社は、1865年創業、 今年2024年には創業159年を迎える老舗のオルゴールメーカーです。「天上の音楽」「天使の歌声」「音の魔術師」と表現され、世界最高峰のオルゴールメーカーと称されるREUGE社はスイスが誇る老舗ブランドとして、スイス政府御用達の一社に選ばれています。この作品のボックスは、REUGEオルゴールの中でも音の良さに定評があり、発売以来長きにわたり人気のオーク材を使用。オーク材は古くからウイスキーやワインの樽に使用され、耐水性・耐久性に優れているのが特徴です。このオーク材を使用して、直線的な木目を活かしシンプルに仕上げられたボックスは、素材の硬さによる蓋の開閉時の独特な感触が精度の高さを表しています。高級感があり、男性にも女性にも好まれるシンプルで飽きのこないオーク材のボックスは、見た目の美しさだけでなく、音の響き、音の伸びがよく、古くからオルゴールに適したボックスとして愛されてきました。シンプルなメロディーラインでありながら、複雑な響きを奏でるこの曲の良さを引き立てるに相応しいボックスです。繊細な音色で奏でられるメロディーラインと、その音色を最大限に引き出すボックス。40年の時を経ても、今なお色褪せないメロディー…芸術性溢れる作品が完成しました。チューンプレート【作品概要】品名 : RAYA(ラヤ)品番 : AXA.72.5334.000機構 : 72弁3パート演奏式ムーブメント筐体 : オーク材サイズ: 200×115×80mm仕様 : 日本国内100台限定曲曲名 : 『Merry Christmas Mr. Lawrence』坂本龍一作曲価格 : 401,500円(税込)(365,000円+税)発売日: 2024年3月1日URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月28日有限会社エルステュディオインターナショナル(代表:さかより のりこ)がメディアプロデュースをする台北楊三郎美術館館長・ノリコマナーズ代表 村越のりこ氏。日本の文化とマナーを学ぶ『Hawaii セミナー』を2024年4月6日に開催します。楊三郎美術館にてお点前 村越のりこ氏舞台は台湾。台北・楊三郎美術館の館長も務める村越のりこ氏は同館内以外にも、領事館でのイベントや2,000人以上が集まる国際ロータリークラブ総会などで「日本の伝統文化である茶道・礼法」を広めてきた。一か国一度だけではなく、定着するように静かにひたむきに長い時間をかけて伝える和の心の実践。コロナ禍を経て、今春、満を持してハワイへ進出を決める。外国の地で、敢えてその場その場に合った「日本文化」の楽しみ方を模索し、世界に通用する「心意気・マナー」を伝えてきた彼女の次なる目標とは? 情熱の源と縁を尋ねる。〇マナーから「日本」を知る村越のりこ氏が「マナー」と「日本文化」を意識するようになったのは20数年前にハーバード大学との仕事をしていた頃のことだったという。当時、親の仕事の関係もあり、昔から海外に縁の深いのりこ氏は、「株式会社のりこインターナショナル」を設立し、海外での仕事のコーディネートに奔走する日々だった。帰国の際、ラウンジで、使った椅子をきちんと戻す――そんな当たり前の仕草を、「日本人は素晴らしい」と通りすがりの英国紳士に誉められた。自分では当然の行動への感想に驚くと同時に、「海外に居れば、自分は個人としてではなく【日本人】として見られるのだ」という発見を得た。海外で活躍する日本人が多くはなかった時分であるから、余計に「日本人の代表」になりやすい状況だったと言える。「礼儀をしっかりして、日本人の印象をよくしたい。もっと礼儀やマナーを知りたい」帰国後すぐ、礼儀作法の教師をしている友人の母(日本礼儀作法協会所属)から教えを乞うことにした村越のりこ氏。基礎知識を増やしていくうちに、やがて興味は、日本食や歌舞伎など日本文化そのものの継承へも広がっていく。日本文化の鑑賞の仕方、楽しみ方も一つそこに「作法」があると気づいたのだ。一つ一つの作法・文化に「理由」がある。日本ならではの文化・背景(季節)も含めて、考えを深め、交流していけば、「世界中どこでも通用する」と村越のりこ氏は言う。「堅苦しいだけのものではなくて、日本の礼儀作法(マナー)の基本は思いやりであり、おもてなしの心です。例えば、気持ちは思っているだけでは伝わりません。空港での件も、結局椅子を片付けることで、来た時どおりに綺麗にして去る――次の人のために『行動』が伴い、真意が伝わることで、相手も幸せな気持ちになります」言葉が通じなくても優しい笑顔と心配りで世界でも人と人の和を深く広げていくことができる――その信条は、彼女のこれまでの「出逢いと縁」に裏付けられていた。〇二つの出会い ~楊三郎美術館と裏千家茶道~村越のりこ氏にとって、大きな出会いが二つある。一つは台湾・台北の「楊三郎美術館」に関するもの。もう一つは、マナーを学ぶ中で、自然と導かれた「裏千家茶道」との出会いである。楊三郎美術館は、台湾の西洋美術振興や日台美術交流に尽力した台湾人画家・楊三郎氏の美術館である。村越のりこ氏はこの美術館の管理を任された。画家・楊三郎とは、日本統治時代に台北画材店で観た日本人画家・塩月桃甫の作品に感動し、画家を志し、京都へ留学した後デビューした「画壇の麒麟児」だ。その作品は社会情勢や政治の混沌に消えたものもあるが、残りの多くはその美術館に収蔵されている。しかし、台湾で一番大きい個人美術館にも関わらず、身内の他に管理者がおらず、「週に一回ほど」しか開いていない状態だった。「人生は全てが本当に出逢いだ」と語るのりこ氏。美術館を託されたのは、両親が知り合った不動産のディベロッパー、楊三郎氏の長男・楊星朗氏との縁だ。両親がアメリカで物件を探していた関係もあり、家族ぐるみでお付き合いする中で、のりこ氏は御存命だった楊三郎夫人に出会い、意気投合する。百四歳の高齢ながらパワフルで、日本を愛する夫人から、美術館の本格的なお手伝いを依頼されることになる。それが館長業務だ。元々、絵画は台湾を代表する素晴らしい作品で美術館自体の建物や庭も素晴らしく、週に一度しか開けていないのがもったいないと思っていたこともあり、引き受けたのりこ氏。「日本と世界を、文化で繋ぐという心意気は同じ」と考え、夫人・御子息が亡くなった今も志を継いで、作品も含めた場そのものを「文化の交流場」として整えた。現在、休館日は月曜火曜のみ。600坪ある庭ではカフェや松花堂弁当を楽しめるようにした。茶道裏千家のお稽古など「日本の文化や作法などに触れる講座」も開き、一方で、児童の写生大会やコンサートなど、地域の教育にも貢献する。では、茶道との出会いはどうか?一般的に「本格的にお茶の先生」というと幼い頃から親しんできたイメージがあるが、のりこ氏は大人になってから誘われた茶席が最初だという。もちろん興味は元々あったとのことだが、最初についた先生が亡くなり、ブランクが空いていた。再開することを決めたのは台北行きが決まっていた8年前、ご近所の茶道裏千家東京支部近くの茶道具店を散歩ついでに覗いた店で、店主と台湾での茶道の話をしたところ紹介されたのが今の恩師だ。これが第二の出会い。一生懸命学び真摯に茶道と向き合い、茶道裏千家正教授となる。今や自ら教室を開くに至る。どちらも不思議な「縁」で運ばれたものだが、「気づけば自分の使命だと感じるまでになった」とのりこ氏は語る。運ばれた縁を元に、美術館の館長として、2021年には泰明画廊(銀座)で念願の展示会を開催に尽力した。また茶の席も更に広がりを見せ、世界……少なくとも台湾という場所と日本を繋ぐ架け橋になる。どちらも「自分自身の希望」の姿であるのは言うまでもない。〇そしてハワイへ どこでも誰でも通じる日本の文化とマナー天から降ってきたようなタイミングで役割を打診される村越のりこ氏だが、自ら決意を新たに取り組んだ役目もある。2022年ロータリークラブの台湾支部の会長業だ。迷いはあったが「ロータリークラブは世界規模。日本と台湾の架け橋に微力であるが役に立ちたいという思いと少しでも茶道を広げたい」という一心で引き受けた。1年の任期を終えた2023年10月20日、総会がマリオットホテルにて行われ、2,000人が集結。茶道部設立が承認され、日本人4人と台湾人20人のメンバーのお披露目となった。実は京都のロータリークラブの元理事は茶道裏千家の15代家元・大宗匠。そのような経緯もあり台湾支部にも丁寧な手紙が届き、日台交流の場としてますますの盛り上がりを見せる。領事館でもイベントを行い、「台日交流会」の際には領事館広報代表からスピーチも頂き、本格的な「お茶」に触れる機会を作ることが出来た。「台湾には日本文化に興味ある人が多くいたこともあり、茶道とマナーから交流をするお互いにとって有意義な時間が過ごせています。こういうイベントはその場だけになりがちですが、拠点もあるためじっくりとお互いの文化を理解したうえで『マナー=心配り』を知って、それを広げていくことが出来る……よい蓄積が出来ました」お茶の作法は、日本では四季……季節を取り入れることで感性を豊かにすることが重要だ。それはマナーも同じ。台湾でも、土地の風習や季節にあったものを研究し、その上で例えば手紙を書いてみたり、浴衣でのお点前の機会を作ったり……文化・礼法のどちらもが楽しく取り組めるように工夫を凝らして行われている。「マナーは人々の生活を密着しているもの人と人との潤滑油。時間のない現代人こそ、『無理をしないで』学び続けることが大切だと思います。私自身日々勉強……気づくことは無限にあります」ロータリークラブの総会では、初めて中国語のスピーチも披露した村越のりこ氏。「一生懸命な生徒から、逆に自分が教わることが多い」と語る。台北の活動を経て、日本の文化やマナーは世界で通用する実感を得た今、親和性の高い「ある場所」を思い出した。それがハワイだ。「昔から好きで友人も住んでいます。日本文化やマナーへの潜在的なニーズも……。動機がただしければ、良いことで進んでいけば、必ずおもてなし・思いやりの心は広がっていく」ハワイ大学に裏千家が寄贈した茶室がある他、交歓茶会なども盛んなハワイで、世界からも注目される【日本人のマナーの良さ・礼儀作法】を、楽しく、自分が伝えられる限りを伝えていく。のり子氏の次の挑戦が始まる。村越のりこ氏 ホテルニューオータニ庭園にて (C)Benjamin Lee〇日本の文化とマナーを学ぶ『Hawaii セミナー』日時 : 2024年4月6日 13:00pm~15:00pm会費 : お一人様 $25 抹茶 和菓子付き主催 : Hawaii & Noriko. Inc ノリコマナーズKa-Lai Waikiki Beach 7F ボードルーム223 Saratoga Road Honolulu, HI 96815連絡先: (808)442-2341 現地E-mail: noriko@noriko-international.co.jp 【村越のりこ プロフィール】台北楊三郎美術館 館長株式会社のりこインターナショナル 代表取締役/ノリコマナーズ 代表茶道裏千家 正教授東京四谷生まれ。現在、東京、台北、ハワイ(ワイキキ)の3拠点にて活動中。海外での日本人のマナーの良さに自信と誇りを持ったことをきっかけに、この素晴らしい文化の継承をすべきと決心する。日本の伝統文化である礼法を通じマナーを教示。自信と余裕が持て、言葉が通じなくても優しい笑顔と心配りで世界でも人と人の和を深く広げる人財の育成に日本のみならず海外でも活動。多くの方々より称賛を得ている。<台北>■財団法人 新北市楊三郎美術基金会 董事長■台北牡丹ロータリークラブ 2022-2023年度 会長・2023年10月20日、同クラブ内に茶道部創設<ハワイ>■ワイキキにオフィス設立■2024年春、「ノリコマナーズ」本格始動。現在準備中【ノリコマナーズ及び楊三郎美術館に関するお問い合わせ先】メール : noriko@noriko-international.co.jp ノリコマナーズHP: 楊三郎美術館HP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月16日どのように超速ラグビーを実現するのか? 昨年末の次期日本代表ヘッドコーチ決定記者会見から1か月、エディー・ジョーンズHCによる日本代表強化プランに関するメディアブリーフィングが行われた。再登板となるジョーンズHCはワールドラグビーランキング12位からどういう方法論でランクアップするのか熱弁した。「日本は今ランキング12位。できるだけ遠くへ到達したいと思っている。だが、ギャップがある。過去8年で日本代表はトップ10とのテストマッチでは7%しか勝てていない。トップ8のチームは60%勝っている。トップ4に入るには75%くらい勝率が必要になってくる。まずジェイミー・ジョセフ(HC)、トニー・ブラウン(AC)、長谷川慎さん(AC)が日本代表でやってきたことを、やり続けて強くならないといけない。それを土台として進化させないといけない。また違ったアプローチも図らないといけない。今日は違うアプローチの話、全体像の話をしたいと思っている」リッチー・モウンガ(東芝ブレイブルーパス東京)(C)スエイシナオヨシチームコンセプトは超速ラグビーだ。「アプローチは超速ラグビーをコンセプトしていきたい。それが日本ラグビーの核となる、アイデンティティだと思っている。南アフリカは必ずフィジカルな戦いをする。30回キックしてくることもわかっている。ニュージーランドは世界一カウンターが優れたチームだとわかっている。同じように、日本代表と言えば、速くプレーするそれがチームだというようにプレースタイルを変えていきたい。速くするのはプレーだけではなく、考える速度も速くしたい。『リーグワン』でベストな3人の選手はチェスリン・コルビ(東京サンゴリアス)、リッチー・モウンガ(東芝ブレイブルーパス東京)、クワッガ・スミス(静岡ブルーレヴズ)。彼らは日本人と体格が似ている。でも、強度が高く、スピーディに動くことができる。ほかの誰よりも速く決断している」ジョーンズHCはニュートンの運動三原則を持ち出した。「現在のラグビーはプレー時間が30秒だと、プレーされていない時間は70秒になる。NFLのような試合になっている。小さい切り取ったプレーの後、長い休憩がある。私は30秒の中でスピーディに動いていきたい。ラグビーの試合は勢いが大事。鍵となるのはニュートンの運動三法則の第二法則・勢い=質量×速度。日本代表の身体の大きさをそんなに変えられない。日本人の身体は小さい。体重を1kg・2kgを増やすことか可能だが、変えられるのは速度。世界中の誰よりも速く動くことができると思う。速く動けるようにトレーニングしていき、速度と質量を変えていきたい」指揮官は38歳のファンタジスタを例に挙げて、トレーニングの重要性を説いた。「山田(章仁/九州電力キューデンヴォルテクス)は今38歳。でも彼は今でも速く走れる。速く走るための適したトレーニングをすれば、38歳でも速く走れる。個々のスピードを上げていく。そのためにトレーニングの方法を変えていかないといけない。プレーのスピードを30秒の時間でトレーニングする必要がある。2015年はフィットネスを上げることに一番重点を置いたが、今後はトップスピードで反復できるか。フィジカルだけではなく、身体がどう機能しているのか。それはメンタルの部分がかなり大きいと思う。なぜなら速く走るには痛みが生じる。特にスクラムから速く出て速く走るのは痛みが伴う。この痛みが好きになるように、マインドセットを変える必要がある。そのためには具体的なトレーニングが必要だと思っている」さらに37歳のオールブラックスのレジェンドHOの名を挙げた。「高い姿勢から低い姿勢へ世界一速い動作を行えるチームに変えていかないといけない。例えば体重が重い選手と軽い選手が同じスピードで走ってコンタクトした場合、体重が重い方が勝つが、高い姿勢から低い姿勢へ速い動作をしたら、そのスピードでコンタクトに勝つことができる。ラグビーはコンタクトに勝たないといけない。スピーディにグラウンドを走り回るだけではなく、高い姿勢から低い姿勢になるスピードも必要になってくる。『リーグワン』、大学、高校と日本の試合を観ていると、そこの速さはまだまだない。先週末のゲームを観ても、デイン・コールズ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)が一番素晴らしかった。コンタクトの衝突の瞬間に姿勢を戻すスピードが素晴らしかった」ジョーンズHCは考えるスピードにもメスを入れる。「集団、チームとしての決断のスピードをどう向上させるか。そのために戦術を明確にしていく必要がある。試合によって戦術は変わるが、戦術を明確にしておくこと。自分たちが何をすべきか考えなければ考えないほど、決断は速くなる。セレクションは一貫性がないといけない。チームイメトが互いを知ることも必要になってくる。それが私の仕事で一番重要にな要素。前回の『ラグビーワールドカップ(RWC)』で日本は一番平均年齢が高いチームだった。本当にいい若い選手を見つけて、これからも向上できるシニア選手を残して、一貫性を持ったトレーニングをしていかないといけない。シナリオに特化したトレーニングをしていかないといけない」続けて、ゲーム中目を見る必要性に言及した。「世界で一番いい決断している選手というのは、チームメイトの目を見ていい決断を下している。そのスキルを上げていかないといけない。それをするためにどういうトレーニングすればいいか、いくつかアイデアがある。AIを通したトレ―ングが必要かもしれない。それを加速して学んでいかないといけない。現状、ゲーム中に下を見ている選手があまりにも多い。目を見てコミュニケーションできるようにしていかないといけない」ジョーンズHCは他競技の成功例にも興味を示した。「バスケ女子日本代表は世界ランク10位から2位になった。サッカーのスペイン代表もティキ・タカで『ワールドカップ2010』で優勝した。身体が小さいチームだったにもかかわらず、スピードを通して相手を上回ることができると信じ、ティキ・タカのサッカーをやり切った。ゴールデンステート・ウォリアーズもスモールボールで相手よりも速く動いてプレーし、4回NBAで優勝した。日本ラグビーがどこまでいけるか。ラグビーなのでストロングな選手は必要になってくる。強い日本のアイデンティティを持った選手を発掘していく必要がある。速く動けるラグビー、目を見て速く動き、速く走る痛みすら楽しむ選手に変革していく。日本の文化としてハーモニーがある国だと知られている。その古くからの日本の文化も取り入れて、新しいテクノロジー、またはメソッドを取り入れながら、速く考え、速く動くトレーニングをする。そして今まで見たことないほど素晴らしい日本代表のチームを作っていく。ジェイミー、トニー、慎さんが作ってくれたチームを引き継ぎ、進化させていきたい。とても大きなプロジェクト。これを本当に100%集中してやっていけば、世界一速いラグビーをするチームに焦点を当ててやれば、世界一になれないことはないと思っている」日本代表の強化の全体像を語ったジョーンズHCは記者からの質問に答えた。日本人選手と外国人選手の割合を問われると。「いい質問だ。2015年を振り返ると、パワーを提供してくれる外国人が必要だったと思うが、今何人必要か提示しないが、チーム全体のスピードを考えると、日本人選手がメインでないといけないと思っている。パワーを提供してくれる外国人選手と日本人のバランスを考えてやっていきたい」どういう選手を求めるのかというと質問には。「いい質問だ。高校や大学、『リーグワン』の試合を観ているが、コーチングできないことをできている選手は誰とかという観点で観ている。コーチングできないセンスを持っている選手、もっとうまくなりたいと考えている選手を私は探している。椅子の前に座り、前のめりになって、いつでも準備ができている、次は何をやるのか訴えかけてくる選手を見つけていきたい。背もたれに座っている選手は我々のチームには必要ない」藤原忍(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)(C)スエイシナオヨシ超速ラグビーとキッキングゲームの両立の難しさを指摘されると。「本当にいいポイントを言ってもらった。ラグビーはいつまでも変わらない。前へ進んでボールを保持したい。前に行けなくなったらどういう方法で前へ行けるか考えないといけない。先週のクボタ×(コベルコ)神戸(スティーラーズ)にいいシーンがあった。(S東京ベイのSH)藤原(忍)がグラバーキックからボールを取ってトライを奪った。あのようなキックができるように強化していきたい。ボールを取り戻すキックをしていきたい。それをできるようにしたいし、それはとても難しいことも理解している」超速ラグビーにおけるセットプレーの役割を聞かれると。「今日一番の質問だ。ラグビーではセットピースは非常に重要。速いラグビーをすればするほど、セットピースはものすごく重要になってくる。日本は世界一スクラムから速くボールが出せるチームにならないといけない。また3人ラインアウトや4人ラインアウトが世界一得意なチームにならないといけない。慎さんがスクラムに於いて、いい仕事をしてくれた。彼がやってくれたことを土台にもっと強化していかないといけない」ジョーンズHCは超速ラグビーを担う若い才能はいるとキッパリ。「何人かいる。先週、高校日本代表の高橋智也監督、U-20日本代表の大久保直弥HCと一緒にどういう若い選手がいるか見た。リストアップして誰に投資するかという話をした。高校、U-20と一丸となって超速ラグビーを実現できるようにやっていきたい。ただそのリストをみなさんに提供することはまだできない。今後U20の合宿にも高校代表の合宿にも参加するつもり。できるだけ明確な哲学、プレーに対する概念を統一させたいと思っている」エディー・ジョーンズ日本代表HC日本代表では近々トレーニングスコッドを集めたミニキャンプの実施を調整中とのこと。本格稼働は6月初旬を予定している。そして第2次エディージャパンは6月22日(土)・国立競技場での『リポビタンDチャレンジカップ2024』イングランド代表戦にて初陣を飾る。その後、JAPAN XV(ジャパン・フィフティーン)として6月29日(土)・会場未定、7月6日(土)・豊田スタジアムにてマオリ・オールブラックス戦と連戦。再び日本代表として、7月13日(土)・ユアテックスタジアム仙台にてジョージア代表、7月21日(日)・札幌ドームにてイタリア代表と激突する。10月26日(土)には日産スタジアムで『リポビタンDチャレンジカップ2024』日本代表×オールブラックスもラインナップされている。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24のチケット情報
2024年01月16日世界を驚かせた2023年から、アジア最強を証明する’24年へ。サッカー日本代表が新たな旅に出る。森保ジャパン、アジア最強を証明する戦いへ。森保ジャパンの進化が止まらない。昨年はカタールW杯に続いて強豪ドイツに勝利。しかも大量4ゴールを奪って攻守に圧倒したことで、日本代表の世界的評価は完全に変わった。チーム力は海外組の増加と選手のレベルアップで充実の一途をたどり、コンディションや戦術に応じて選手を使い分け。パリ五輪世代メンバーにもフル代表経験を積ませるなど、未来を見据えた強化も進める。森保一監督も「誰を起用しても(実力が)変わらない戦いを目指してきた。選手層は確実に厚くなっている」と手応えを感じている。’23年の戦いを通じて日本代表がアジアで頭一つ抜けた存在になったのは間違いない。’24年、森保ジャパンはアジアの公式戦にシフトする。まずはアジア最強を決めるAFCアジアカップが開幕。’26年の北中米W杯に向けたアジア予選も本格化していく。新年のビッグトーナメントとなるアジアカップ。’19年の前回大会は決勝でカタールに内容でも圧倒されて1‐3で完敗。今大会は前回のリベンジを果たすためにも、内容の伴った勝利で“アジア最強”を証明すべき大会となる。代表チーム強化の観点からすれば、しばらく世界の列強国と対戦できない点は痛い。だが、アジア相手にどれだけチーム力を高めながら結果を出せるかが、森保ジャパンの未来を左右するともいえる。かつては対アジア、対世界とフェーズを分けて強化した時期もあったが、森保監督はそこをシームレスに考え、臨機応変に戦う力を求めることで、一貫したチームづくりとレベルアップを図ってきた。アジア各国は日本代表に対して守りを固めてくるケースが多いが、カタールW杯のコスタリカ戦のように本大会でも同様の展開は起こりうる。昨年のドイツ戦で見せたような、攻守に主導権を握って相手の自由を奪うスタイルをアジアの舞台でも発揮できるのか。誰を起用し、どんな内容で勝ち進むのかに注目だ。今年はフル代表以外のカテゴリーでもアジアから世界を目指す戦いが続く。2月になでしこジャパン、4月にはU‐23日本代表が、7月開幕のパリ五輪出場権を懸けたアジア最終予選に臨む。アジアにおいてワンランク上のステージに到達しつつある日本サッカー。世界の大舞台で結果を出すために、アジア最強を証明する一年がスタートする。鈴木彩艶(すずき・ざいおん)選手(シント=トロイデンVV)圧倒的なパワーと高さを兼備したパリ五輪世代の若き守護神。昨年11月には21歳92日でシリア戦に出場し、日本代表GK史上最年少でW杯予選デビュー。飛び級でA代表のレギュラー奪取を狙う彼の進化に注目だ。細谷真大(ほそや・まお)選手(柏レイソル)重戦車のような力強い突破で相手ゴールに襲いかかるU‐23世代のストライカー。昨年11月にはW杯アジア2次予選で代表初ゴールをマーク。今年はパリ五輪を目指しながら、A代表のエースに名乗りを上げる一年となるか。久保建英(くぼ・たけふさ)選手(レアル・ソシエダ)スペインで輝きを放ち続けるアタッカー。日本代表では右サイドとトップ下を主戦場に、攻撃面で“違い”を生み出し続けている。昨年9月には世界的名手が居並ぶスペインのラ・リーガで月間MVPを受賞した。三笘 薫(みとま・かおる)選手(ブライトン&ホーヴ・アルビオンFC)日本代表が誇る左サイドの翼。分かっていても止められないドリブルは、世界最高峰のイングランド・プレミアリーグでも抜群の存在感を見せている。ワールドクラスの選手へ成長を続ける彼の活躍は絶対に見逃せない。2024年スケジュールSAMURAI BLUE(日本代表)AFC アジアカップ カタール20231/14(日)vs ベトナム1/19(金)vs イラク1/24(水)vs インドネシアFIFAワールドカップ26アジア2次予選3/21(木)vs 北朝鮮3/26(火)vs 北朝鮮6/6(木)vs ミャンマー6/11(火)vs シリアU‐23日本代表3/22(金)、3/25(月)国際親善試合AFC U23アジアカップ カタール20244/16(火)vs 中国4/20(土)vs アラブ首長国連邦4/22(月)vs 韓国AFC アジアカップはDAZNで全試合ライブ配信、テレビ朝日が一部放送。AFC U23アジアカップはDAZNのみ。※『anan』2024年1月17日号より。写真・森田直樹/アフロスポーツなかしまだいすけ/アフロ文・青山知雄(by anan編集部)
2024年01月12日狙うは優勝だ。史上最強の呼び声高いSAMURAI BLUEが3大会ぶり5度目のアジア制覇を目指す。日本代表は1月14日(日)に『AFC アジアカップ カタール 2023』初陣を迎える。1月1日・国立競技場での『TOYO TIRES CUP 2024』タイ代表戦で5-0の完勝後、メンバーを発表した山本昌邦ナショナルチームダイレクター(NTD)と森保一監督はターゲットは「優勝」だとキッパリ。山本NTD「5回目のチャンピオンを目指す挑戦になる。アジアをしっかり突き抜けていく上で大事な大会になると考えている。チームをサポートするのが私の仕事なので、カタールで7試合きっちり戦えるようにしっかり準備を進めたい」森保監督「『アジアカップ』優勝を目指して今大会に臨む。多くのサポーターのみなさん、テレビやメディアを通して応援してくださる全国の方々と、日本人の誇りと喜びを分かち合いながら、一戦一戦戦って優勝のタイトルを勝ち取れればと思う」三笘薫(C)スエイシナオヨシSAMURAI BLUEメンバー26名は以下の通り。【GK】1前川黛也(ヴィッセル神戸)1試合0失点23鈴木彩艶(シントトロイデンVV/ベルギー)4試合0失点12野澤大志ブランドン(FC東京)0試合0失点【DF】3谷口彰悟(アルラヤンSC/カタール)24試合1得点4板倉滉(ボルシアMG/ドイツ)22試合0得点24渡辺剛(KAAヘント/ベルギー)2試合0得点19中山雄太(ハダースフィールド・タウンFC/イングランド)20試合0得点15町田浩樹(ユニオン・サンジロワーズ/ベルギー)6試合0得点16毎熊晟矢(セレッソ大阪)4試合0得点22冨安健洋(アーセナル/イングランド)37試合1得点21伊藤洋輝(VfBシュツットガルト/ドイツ)13試合1得点2菅原由勢(AZアルクマール/オランダ)9試合1得点【MF/FW】6遠藤航(リバプールFC/イングランド)55試合2得点14伊東純也(スタッド・ランス/フランス)51試合13得点18浅野拓磨(VfLボーフム/ドイツ)48試合9得点8南野拓実(ASモナコ/フランス)52試合18得点5守田英正(スポルティングCP/ポルトガル)28試合2得点7三笘薫(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC/イングランド)18試合7得点25前田大然(セルティック/スコットランド)13試合3得点17旗手怜央(セルティック/スコットランド)5試合0得点10堂安律(SCフライブルク/ドイツ)42試合9得点9上田綺世(フェイエノールト/オランダ)19試合7得点13中村敬斗(スタッド・ランス/フランス)5試合5得点26佐野海舟(鹿島アントラーズ)2試合0得点20久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)29試合3得点11細谷真大(柏レイソル)4試合1得点※各選手の試合数・得点数(失点数)は国際Aマッチでの数字。タイ戦で後半のゴールラッシュの口火となる先制点をマークしたMF田中碧をはじめ、MF鎌田大地やFW古橋亨梧など主力と目されたメンバーが招集外となった理由を問われと、森保監督はこのように返答した。森保「招集できる条件の中でベストということで、このグループを作らせていただいた。詳しくは話せないが、いろいろな状況がある。チーム編成するにあたって、いろいろな条件の中で選んだとご理解していただければと思う。いろいろな条件の中で招集できなかった点もある」『FIFAワールドカップ カタール2022』メンバーは14名にとどまった点を質問されると。「今指摘されるまで、『カタールW杯』からそれだけ多くの選手が入れ替わっていることはまったく気付いていなかった。まず日本のサッカーの全体的なレベルで言うと、より多くの選手が高いレベルでプレーし、し烈な競争の中で非常に高いレベルの選手選考ができているということが言えるかなと思う。たくさんの日本人選手が世界で戦えるだけの力をつけてきていることが、入れ替わりの人数に表れている。これだけのいい選手がさらに出てきていると言えると思う。『アジア杯』が1月から2月10日(土)まで行われるが、これがもし3月に大会がある、それ以降に大会がある場合は『W杯』メンバーが戻ってくるかもしれないし、新たなメンバーが入ってくるかもしれない。固定したメンバーではなくて、より高いレベルのメンバー選考になっている」『W杯』も経験した上での2度目の『アジア杯』となる森保監督にとって、大会へのアプローチ方法は5年前と変わるのか聞かれると、こう答えた。「前回の『アジア杯』、『カタールW杯』での経験が生かせるところもあると思うし、私自身根幹は変わっていないが、チームマネジメントの部分では変わっているところがあると思う。選手に対しての一試合一試合のアプローチ、まずは我々のコンセプトをより発揮できるようにする落とし込みと、対戦相手の傾向と対策の部分、選手へのアプローチは私だけではなくてコーチングスタッフ含めて全体がクオリティは上がっていると思う。ただし簡単に勝てる相手ではないと思うし、簡単に勝てる大会ではないと思うので、前回も今回も変わらず、これまで通り一戦一戦最善の準備をして、我々の持っているものをぶつけるということは変わらずやっていかないといけないと思っている。変わっていかないといけないところは、前回優勝できなかった悔しさが残っている。と同時に悔しさだけではなくて我々が高い目標を掲げている中、世界で勝つために、アジアでは確実に勝っていかないといけない」『W杯』と同様にターンオーバー制で臨むのかという問いには?「ターンオーバーのプランを持って大会に臨みながらも、その都度その都度チーム状況や選手のコンディション等々を判断して決めていきたい。『カタールW杯』の時もプランを持っていたが、事前に用意したプランを状況も考えずに実行したわけではなく、最大11人変えながら戦うというターンオーバーも考えながら人数を絞っていったというところがある。今回もコンディション等々を見ながら決めていきたい」堂安律(C)スエイシナオヨシタイ戦で後半投入されるとすぐさまゴールへの流れを呼び込んだ堂安の評価を求められると。「堂安に関しては自分の良さを出すという部分と、チームのために献身的に戦うという部分を合わせ持っていいプレーをしてくれた。堂安はチームではサイドのポジションでプレーすることが多いが、トップ下に入った。ゴールに向かうプレーと起点になるプレーを前半の流れからいい形で受け取って、自分の良さを出しながら相手に圧力をかけ、チームで連携連動して流れを掴み取れるプレーをしてくれた」指揮官が久保に求めるのはチームを勝たせる役割だ。「ひと言で言えば、チームを勝たせられる存在感を放ってほしいな、結果を出してほしいなと思っている。今彼はレアル・ソシエダで『UEFAチャンピオンズリーグ』の舞台でもプレーしているし、国内のスペインリーグでも攻撃の核としてチームをけん引している存在。普段やっていることを代表チームのために発揮してほしい。思い切ってプレーしてほしいと思う」森保監督は三笘のコンディションについても明かした。「大会の初戦で起用できるかというところはまだわからないが、ケガの回復は順調にきている。大会期間中の早い段階で起用できるということで、代表メディカルがクラブメディカルと連絡を取り、招集させてもらった」初戦はフィリップ・トルシエ監督率いるベトナムである。「トルシエ監督は日本サッカーも熟知しているし、チーム作りを見ていてもこれまでのベトナム代表のコアな選手と若い選手を融合させて非常に強いチームを作っていると思う。日本代表で監督をやられた時とは違った戦術にもトライしていて非常に手強い相手だと思うし、非常に難しい戦いになると思っている。ただ、すべての戦いが難しいものだと思うし、相手の対策を乗り越えて、我々が勝利を収められるようにしっかり準備していきたいと思っている。日本代表監督としては先輩なのでリスペクトもあるし、対戦することを楽しみにしたい」森保一監督(C)スエイシナオヨシ1月9日・カタールでのヨルダンとの非公開の練習試合でも前半と後半選手を総入れ替えをしながら、6-1の大勝を収めるなど好調を維持する日本代表。果たして、日本がアジアの頂点に立つのか。それとも、ホスト国として連覇を目指すカタールや64年ぶりの優勝へ最強メンバーを揃える韓国、4度目の優勝を射程圏内にとらえるサウジアラビアとイラン、2大会ぶりタイトル奪還を狙うオーストラリアなど、ライバルが阻止するのか。日本は『AFC アジアカップ カタール 2023』グループDで1月14日(日)にベトナム、19日(金)にイラク、24日(水)にインドネシアと対戦。3試合ともDAZN、イラク戦のみテレビ朝日系列にて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2024年01月12日「2024ミス・インターナショナル日本代表選出大会」が28日、都内で行われ、熊本県出身で家庭科教員、モデルの植田明依さん(25歳)が日本代表に選ばれた。ミス・ワールド、ミス・ユニバースと並び、世界3大ビューティ・ページェントの1つで、1960年に米国での誕生から今年で61回を迎える「ミス・インターナショナル ビューティ・ページェント(以下、ミス・インターナショナル) 」。来年開催される「第62回ミス・インターナショナル世界大会2024」の出場権をめぐり、16都道府県出身32人のファイナリストが集い、一次審査(着物)、二次審査(ドレス)を行ってファイナル7人を選出。最終審査として7人のファイナリストがスピーチ審査に臨み、熊本県出身で家庭科教員、モデルの植田明依さんが日本代表の座を射止めた。名前を呼ばれて驚きの表情を見せた植田さんは「本日はこのような素敵なステージを用意していただき、誠にありがうございました。まだ何を言おうか言葉がまとまってないんですけど…」と放心状態だったが、「今回の大会を通して私が得た1番の財産は、後ろにいる仲間たちです。この32人で支え合って切磋琢磨して成長した時間は何物にも代え難い時間になりました。全員で協力しあってより良い社会を作るために精一杯前に進んで行きたいと思います」と社会活動に意欲を見せた。植田さんは熊本の私立高校で家庭科の教員をしながらモデルとしても活動している二刀流。「現在も教員とこちらの大会、そしてモデルを両立させていただいています。学校の協力あってこそなので、今後もその形で教育に携わっていきたいと思います」と今後も教員は続けていくという。また、植田さんの兄は日本代表経験がある鹿島アントラーズ所属のサッカー選手・植田直通。「兄は世界の舞台で戦えるようなサッカー選手なので、私もいつか追いついて世界と戦えるような人になりたいと思っています。日本代表になれたのは誇りに思いますし幸せだと思います」と笑顔を見せて、「多分ライブ配信で知っていると思うので、応援有難うって伝えたいと思います」と兄との再会を心待ちにしているようだった。なお、2024準ミス・インターナショナル日本代表には、第2位に千葉県出身で会社員、フリーランスモデルの内田江里子さん(24歳)、第3位に千葉県出身で大学生の齋藤えまさん(19歳)、第4位に東京都出身で大学生、モデルの河手マナミさん(19歳)、第5位に富山県出身で管理栄養士の高木咲依さん(26歳)、特別賞のパーフェクトボディ賞に静岡県出身でダンスボーカルユニット、インフルエンサーの梶麻里子さん(27歳)、ビューティースキン賞に山梨県出身で大学生の能﨑愛さん(21歳)、ハッピースマイル賞に愛知県出身で司会業、キャリアカウンセラーの竹下梨帆さん(27歳)、ミス・WEBジェニック賞に埼玉県出身でモデルの大谷美絵さん(24歳)がそれぞれ選出された。
2023年11月29日サンライズパブリッシング株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:高野 陽一、以下サンライズパブリッシング)は、一般社団法人 日本スーパーカー協会 須山 泰宏代表理事による著書『SUPER GARAGE』を2023年10月28日に発売いたします。『SUPER GARAGE』表紙▼珠玉のスーパーガレージを紹介子どものころに憧れて、「自分もいつかは乗ってみせる」と強く誓ったスポーツカーやスーパーカー。努力のすえに功成り名を挙げて、購入できるだけの余裕が生まれた方は多い。複数台を手に入れた方もいる。ただ、そのクルマたちを置く立派なガレージまで用意できた人は少ないのではないか。本書は“スーパーガレージ”を全国からピックアップ、現地取材してまとめた。70年代後半のスーパーカー・ブームを経験あるいは見聞し、スーパーカーの魅力に囚われたまま大人になった8名の『スーパーガレージ』を紹介する。(本文より)▼公式YouTubeチャンネルで動画を公開本書の発売にあわせて、サンライズパブリッシング公式YouTubeチャンネル「高橋真以のビジネス本要約ch」にて、スーパーガレージ潜入動画を公開します。100%DIYの高級ガレージ、総額数億円のスーパーカーを所有する医師のガレージ、人気YouTuberのサーカスのようなガレージなど、スーパーカーファンのみならず、上質な暮らしを楽しみたい大人必見の動画をお楽しみいただけます。●高橋真以のビジネス本要約チャンネル ▼「SUPER GARAGE」目次須山 泰宏さん……暖かい色と雰囲気にこだわった「DIYガレージ」小松 芳史さん……世界で認められたデザイン「秘密基地ガレージ」遠畑 雅さん………渋滞知らずで仲間と集う「箱根賃貸ガレージ」安藤 正実さん……父と家族の想いが詰った「近代美術館ガレージ」福田 良方さん……家族である愛車と共に「リゾート別荘ガレージ」佐藤 優さん………超車コレクション&レース「究極の男の城ガレージ」重永 応樹さん……故郷で今後の人生を「スローカーライフガレージ」ミスターXさん……愛車を芸術品に昇華させる「光のアートガレージ」『SUPER GARAGE』目次『SUPER GARAGE』本文1『SUPER GARAGE』本文2▼著者プロフィール一般社団法人 日本スーパーカー協会 代表理事 須山 泰宏日本スーパーカー協会(JSA)、およびSuperCar Club Japan(SCJ)を運営。子供達にスーパーカーを通してクルマの魅力を伝えるイベント「TOKYO SUPERCAR DAY」を主催。またスーパーカーオーナーズクラブ・SCJでは、スーパーカーを通した親睦や情報交換の場を設け積極的に活動している。もちろんスーパーカーは大好きで、30年以上所有している。1973年式 Ferrari DINO246GTのエンジンは自分でオーバーホールした。●一般社団法人 日本スーパーカー協会 日本のスーパーカー文化の発展と、社会的スーパーカー活動の推進を目的とした協会。スーパーカーを通じて、賑わい創出・地域振興、そして子供たちが楽しめるイベントを開催し、自動車文化の発展と自動車産業の一助のため活動している。▼書籍概要発行・発売 : サンライズパブリッシング著者 : 須山 泰宏(著)、一般社団法人 日本スーパーカー協会(監修)発売日 : 2023年10月28日頁数 : 176ページ A5版ISBN : 978-4752290179価格 : 本体2,530円(税込)Amazon : 楽天ブックス: ▼サンライズパブリッシング株式会社2005年創業。ビジネス、実用書を中心に取り扱う出版社。出版事業の他、文化人プロデュースやWEBサイト運営なども行う。代表者 : 代表取締役 高野 陽一所在地 : 東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティW22階URL : 事業内容: 出版事業、文化人タレントプロデュース、富裕層向けコンサルティング、WEBサイト運営 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月27日ラグビー日本代表が帰って来た。『ラグビーワールドカップ(RWC)2023』プール戦敗退に終わり志半ばでフランスを去った日本代表は悔しさをにじませながらも胸を張っていた。10月11日の帰国記者会見ではチームを代表して、公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(JRFU)土田雅人会長、日本代表藤井雄一郎ナショナルチームディレクター(NTD)、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC)、姫野和樹キャプテン、流大バイスキャプテンが登壇。会長とHCがあいさつした。土田会長「まず最初にラグビー日本代表を応援いただいたすべてのみなさんに御礼申し上げます。大会の結果はご存じの通り、日本代表はすべての試合に全身全霊で臨んだが、決勝トーナメントに進めなかった。プール戦2勝2敗という結果は悔しいものであり、日本代表の現在地として真摯に受け止めたい。本大会の総合的なレビューはこれから行うが、世界のラグビーで変化を感じる大会でもあった。日本ラグビー界が一体となってゴールを共有し、現在の課題に戦略的に臨むことで日本ラグビーの成長を加速させていきたい。本大会で見せた選手のハードワークに裏付けされた日本ラグビーの成長は誇り。選手たちを称えたい。姫野主将、流副将は本当に素晴らしい2019年からさらに成長した“OUR TEAM”を作ってくれた。ここまで日本を率いてくれたジェイミー・ジョセフHCには最大限の敬意を表したい。世界の頂点に立つことは夢ではなく目標であるとチームに見せ、エベレストの頂点に立つことへ導いてくれた。7年間本当にありがとうございます。私どもJRFUは再び『RWC』を日本に誘致し、ジョセフHC、選手が言っていた優勝することを目指して強化していく。日本はそれができると確信した大会でもある。ジョセフHCが7年間かけて築いてくれた礎をもとに日本ラグビーはさらに飛躍していきたい」ジョセフHC「たくさんのサポートをしてくれたみなさんにチームとして感謝している。選手はたくさんの犠牲を払ってやってくれた。選手たちを誇りに思う。最終的な結果は残念だが、アルゼンチン戦はタフな試合で選手たちがすべてを出し切ってくれたことを本当に誇りに思う。私は日本でたくさんのことを学んだ。コーチとして、選手として日本代表で戦ったが、ラグビーは日々変化するもの。そこで選手は日本代表で戦うことに尊重し、100%すべてを出して貢献してくれた。本当に頭の下がる思い。このリーダーたちとコーチとして関われたことをうれしく思う。また日本に戻ってきたら日本ラグビーに関わっていきたいし、日本を第2の故郷だと思っている」主将と副将はこのように総括した。姫野「リーチ(マイケル)さん、堀江(翔太)さん、田中フミ(史朗)さんから昔は『RWC』から帰って来ても誰もいなかったという話をたくさん聞いていた。空港にたくさんのファン、メディアがいたひとをうれしく思うし、自分たちの努力が着実に実を結んでいると思った。今回結果を残せず悔しく思う。主将として懸命にチームを導いたが、ベスト8に導けず力不足を感じる大会だった。ジョセフHCとの7年間は僕にとって貴重な時間、日本ラグビーとしても貴重な時間だった。ここまで引き上げてくれたジェイミーに感謝しているし、背中を押してくれたファンにも感謝している」流「僕自身2度目の『RWC』、今回バイスキャプテンとして臨み、結果的に2勝2敗。自分自身ケガをしたので悔いの残る大会になったけど、チームのことは誇りに思う。少しずつ日本ラグビーが強くなってこの2大会で6勝3敗。この勝率を少しずつ上げるために何が必要か日本ラグビー全体で考えていかないといけない。ジェイミーが7年間作り上げたこのチームを本当に誇りに思う。僕自身代表を引退する気持ちに変わりはない。これまで覚悟を決めて36試合に出場し、幼い頃から努力しここまでくることができた。日本代表がどれだけつらい場所で勝った時にどれほどうれしい場所か、選手やスタッフがどれだけつらいことをしているか誰よりも理解しているので、今後は日本代表のファンとしてサポートしていきたい」ラグビーワールドカップ2023フランス大会 日本代表帰国記者会見の出席者一同(「JAPAN RUGBY TV」より)会長に退任するHC、主将と代表を退く副将、それぞれの立場から今後の課題を語った。土田会長「(前任のエディー・)ジョーンズ、ジョセフのもと着実にチームは成長している。今回『RWC』を見て本当に変化している。ポルトガルも国を挙げて強化し始めた。世界中でどんどんレベルが上がっている中、日本のコーチ陣、スタッフ、主将、選手は世界レベルにあると思う。今回あと一歩及ばなかったが、ある意味トップ4に入る力はあるとワールドラグビーも見ている。(2019年大会後)欧州はテストマッチを進める中、南半球、とくに日本は(新型コロナウイルスによる)パンデミックの影響でテストマッチがストップしていた。岩渕(健輔)専務理事の尽力もあり、今年ハイパフォーマンスユニオンに入ることができた。来年もイングランド、オールブラックスと対戦する。ハイパフォーマンスユニオンに入ることによって、毎年レベルの高いテストマッチを組めると思っている」ジョセフHC「今の日本のラグビーは大学のシステム、企業スポーツのシステムがある。その中で4年間かけて代表チームを作っていかないといけない。トップ8、トップ4にいくためにはしっかり準備をしていかないといけない。それは今できていないと思うし、その答えを私は持ち合わせていない。姫野が(『スーパーラグビー』の)ハイランダーズ、松島(幸太朗)が(フランス『トップ14』のAMS・)クレルモンへ行ったように海外のクラブに行くということは素晴らしいことだが、それが答えではないと思っている。彼らのようなワールドクラスのたくさん作っていくことが必要だと思うし、彼らのような人材がコーチングスタッフに入ることも必要だと思っている」姫野「もっともっと強くなりたいという気持ちが強い。もっともっと日本代表を強くしたいという思いが強い。すごいポテンシャルがあるチームだと思う。ベスト4、優勝を目標に掲げられるチームだと思う。ベスト8を叶えられなかったが、もっともっと強くなると確信している。もっともっと強くなる環境を整えるなど、課題はたくさんがあるが、協会、ファン、選手が“ONE TEAM”になって、進めていきたい」流「選手のがんばり、現場のがんばりはこれ以上ないほどだと思っている。テストマッチの数や日本代表が強度の高い試合を増やすシステムを作っていく中で若い選手が成長できると思う。合宿ではこれ以上できないほど選手やスタッフはがんばっているので、仕組みを変えていくところは変えないといけない。直人や(李)承信、ワーナー(・ディアンズ)のように若い選手が海外のタフな環境に身を置くというのもひとつ。若い選手は高い志を持っているので、自分の気持ちに遠慮せずにどんどん挑戦していってほしい」ジェイミー・ジョセフHC (C)JRFUジョセフHCは7年間をこう振り返った。「2015年南アフリカに勝ち、そこから自分たちが自国開催の『RWC』に向けてチームを成長させて結果を出すことはできたと思うので、コーチングスタッフを称えたい。今回はコロナのパンデミックによって2019年にできた勢いが消え、コーチングスタッフも日本に来られず、来日しても数週間の隔離があった。本当に選手たちは大変だったと思う。選手もコロナにかかり、難しさがあった。今年の準備はよかった。自分たちのキャパシティを増やすことができた。ナントに来てから選手を見て、本当に素晴らしい準備をできたと思った。今はフランスから帰って来て本当に悔しい。ただ私はスポーツにはおとぎ話のようなハッピーエンドはないと思っている」7年間の一番思い出に指揮官は『RWC2019』でベスト8進出を決めたスコットランド戦を挙げた。「自分としての一番の思い出は2019年のスコットランド戦で勝利して準々決勝に進んだこと。たくさん思い出があり、ひとつを選ぶのが難しいが、あの時台風があり試合ができるかわからない中、選手たちは被害に遭われた方々にリスペクトを持って試合に向かったことを覚えている」今大会一番印象に残っているシーンを問われた姫野と流は?姫野「これというのは思い浮かばないが、『RWC』は特別な舞台。一つひとつのプレーを全力で戦ったので、これというのを決めるのは難しい。選手としてプレッシャーの中でプレーしたが、今思えば楽しかった」流「僕もプレーをひとつ選ぶのは難しい。アマト(・ファカタヴァ)のアルゼンチン戦のトライもすごすぎて言葉ができないほど素晴らしかったし、ジャック(・コーネルセン)がなかなか日の当たりないようなハードワークしてくれるからこそ日本代表のラグビーは回っていた。試合に出る出ないに関係なく、33人全員が役割を果たしたからここまで来られたと思う」アマト・ファカタヴァ(C)JRFU姫野は主将の重圧について明かした。「すごく自分にとっていい経験になったというのが感想。『RWC』は本当にプレッシャーがかかる。プレッシャーに負けそうになることもあったが、僕にはジェイミー、流、仲間がたくさんいる。主将として自分が愛する桜のエンブレムを引っ張れたことは最高に栄誉なことであり光栄なこと」さらに帝京大のふたつ上の先輩の代表引退を惜しんだ。「めちゃくちゃ寂しい。やっぱり大学から一緒にやってきて、流大のすごいところを知っているし、悪いところを知っているし、プライベートも知っているし、全部知っている。彼がいたからがんばれた部分もある。怒られることも多かったし、気を病んでいる時は背中叩いて前へ向かせてくれた。いつも先輩後輩というより友達みたいな関係だが、一番尊敬する先輩」流はふたつ下の主将の頼もしさを口にした。「姫野が主将として『RWC』を引っ張ったことを誇らしいし、立派な主将だと思う」また、流は自身のケガで急遽先発に回ったSH齋藤のパフォーマンスに太鼓判を押した。「本当に素晴らしいプレーをしてくれたと思う。僕がケガをしたのは関係なく、彼が日本の9番としてサモア戦、アルゼンチン戦をリードしてくれた。今年のオールブラックス15とのゲームでは彼の良さである思い切りの良さが出ていないように僕は感じたので、会話を重ねてあまり考え過ぎないようにすることが大事だと話した。サモア戦は直人がこれ以上ないプレーをしてチームを勝たせてくれたのは、昔の僕ならどこかで悔しい気持ちもあったと思うが、心の底からうれしいと思ったので、心置きなく引退できる。これから本当の意味で日本を引っ張っていかないといけない。福田健太という若いSHを含めて3人で引っ張ってきたが、次の大会はふたりが引っ張ってくれることを願っている」齋藤直人(C)JRFU藤井NTDには後任人事について、質問が飛んだ。「ほかの国のコーチのことをとやかく言うつもりない。次になった人がベストを尽くしてくれればと思う。いろんな報道があり、どこまで本当がわからないが、ただルールの中で気持ちよくHCができる人、選手もその人に付いていかないといけない。人物やふるまい、コーチひとりだけではなく、スタッフを含めてみんなで成長できる人をコンサルの方でしっかり選んでもらえると思う」『RWC2023』はここから決勝トーナメントに突入する。10月14日(土)にプールC1位・ウエールズ×プールD2位・アルゼンチン、プールA2位・ニュージーランド×プールB1位・アイルランド、15日(日)にプールD1位・イングランド×プールC2位・フィジー、プールB2位・南アフリカ×プールA1位・フランスが激突。14日(土)の2試合は日本テレビ系、15日(日)の2試合はNHK総合にて生中継。取材・文:碧山緒里摩
2023年10月12日8月~9月に行われたバスケットボールワールドカップで3勝を飾り、見事パリ・オリンピックへの出場権を得た男子日本代表。チームを率いるトム・ホーバスHC(ヘッドコーチ)は、論理的でありながら熱く魂のこもった言葉でチームをまとめあげた。これまでの発言を振り返り、ホーバスHCの言葉の力を解き明かす。ホーバスHCの考え方がわかる7つのキーワード。信じています選手の可能性を誰よりも信じているのがホーバスHC。男子の前に率いた女子日本代表選手たちは「トムさんは選手本人よりも選手の可能性を信じている」と言っていたほど。指揮官と選手が信頼関係を築くことで、自信を持てなかった選手たちが前向きに挑戦するようになり、上達していった。スーパースターはいないけどスーパーチーム女子日本代表が大躍進をして東京オリンピックで銀メダルを獲得した直後の会見で、報道陣に「五輪での日本はどんなチームでしたか?」と聞かれ、ホーバスHCが表現した名言。ホーバスHCは特別なエースは作らず「全員がファーストオプション」という考えでチーム作りをする。この目標にコミットしますか?男子はW杯で「アジア1位になってオリンピック出場」を目指し、女子は東京五輪で「金メダル」の目標を掲げて強化合宿をスタート。ホーバスHCは集合した初日に選手全員と目標を共有し、一人一人に「この目標にコミットしますか?」と確認する儀式を行う。練習で甘いところが出た場合、「あなたは目標にコミットすると言ったのに、なぜそれをしないのですか」と、原点を思い出させ、奮い立たせている。目標達成のためには「毎日ステップアップすることが大切」とホーバスHC。気持ちで絶対に負けたらダメサイズの小さい日本が気持ちで負けたらそこで試合が終わってしまう。サイズやフィジカルのハンデがあろうとも、戦う気持ちだけは負けてはならないと選手を奮い立たせ、原点を思い出させる言葉。「気持ちで負けない」を象徴する日本のプレーは、常に足を動かし続けること。ヘッドダウンしないで試合中、劣勢で弱気になっているとき、または、試合中でなくても立ち向かう気力がないときに「あきらめるな(頭を下げないで)」と選手を叱咤激励するときの言葉。小さいからできないは好きじゃないバスケットボールは身長の高い選手が有利なスポーツ。日本は男子も女子も世界の中では平均身長が低いが、それでも勝つ方法はあるはずだと、小さい日本人選手に合った戦術を考え、勝つためのマインドセットを作ってチャレンジするのが闘将トム・ホーバス。もっと熱く女子日本代表が「チームで一番熱いのはトムさん」と語るほど熱血漢なホーバスHC。試合ではハングリーに熱い気持ちを出して戦ってほしいと願うホーバスHCが、選手に要求するときにかける言葉。W杯で大逆転勝利を収めたベネズエラ戦、4Qにチーム最年長の比江島慎が大爆発したときは「マコが熱くなってくれた」と表現。「もっとできる、もっと熱く」と発言することも多い。「信じている」と伝えることが、成長への一歩になる。この夏、沖縄で開催されたワールドカップにてアジア内1位の成績を収め、パリ・オリンピックの切符を獲得したバスケットボール男子日本代表。48年ぶりとなる自力出場をつかんだ背景には、アメリカ人指揮官の卓越したリーダーシップがあった。その名はトム・ホーバス。一昨年の東京オリンピックで女子日本代表を銀メダルに導いたことでも知られる闘将だ。現役時代は日本をはじめ10数年にわたって選手として活動し、その当時に日本人女性と結婚したことから、日本語が堪能。Wリーグの強豪JXサンフラワーズ(現ENEOSサンフラワーズ)のHCや女子代表のAC(アシスタントコーチ)を経て、’17年から女子代表のHCとして采配をふるってきた。もともと、世界大会では存在感を示していた女子バスケだが、最後は欧米諸国の高さの前に敗れてきた歴史がある。その壁を一気に破って銀メダルに到達したのは、3ポイントシュートと機動力という、日本人特有の良さを前面に押し出す戦略を徹底したからだった。女子バスケで結果を残した後は、手腕を見込まれて男子代表のHCに就任。ホーバスHCは男子にも3ポイントシュートとスピーディさを生かした走るバスケを導入。ただ、男子は女子以上に世界とフィジカルの差があるため、今までよりも攻撃回数を増やし、ディフェンスをアグレッシブにすることを徹底させた。その結果、男子代表も先日のワールドカップで史上初となる3勝をもぎ取り、アジア1位の座へと躍進したのだ。男子でも、女子でも結果を残すホーバスHCが、日本のバスケを指導するうえで何より変えたかったのが「自信のなさ」。日本人選手の場合はどうしても体格差で尻込みしてしまう傾向があったからだ。そこで着手した改革が目標を共有すること。女子でいえば「五輪で金メダル」であり、男子では「アジアで1位になること」である。練習中に選手が弱気な姿勢を見せれば「あなたはこの目標にコミットしたのに、なぜ向上心を持ってやらないのですか?」と問いかけて原点を見つめさせた。この場合のコミットとは「責任を持って約束する」を意味する。目標達成のために突き進む組織には、一人一人の責任と役割があるもので、ホーバスHCはその意識を植えつけたのである。それでも、世界の強敵に立ち向かうには、時には弱気になることだってある。そんなとき、選手を奮い立たせる言葉となったのが「信じています」というフレーズだ。ホーバスHCは「信じる」の神髄をこのように語る。「『信じている』という言葉はとても深いです。チームを成長させられない場合はコーチにも問題があります。『信頼関係が大事』と口だけで言っても選手はついてきません。僕の仕事は、選手一人一人の良さを引き出してステップアップさせること。そうすることで選手は僕を信じてくれて、自分の可能性を信じることができ、自信がついていくことで強くなるのです。でも、自分の可能性を信じていなければ何も始まりません。だから簡単な言葉だけど、とても深いです」指揮官の言葉を一番近くで聞き、その思いを選手にストレートに伝えているのが、男子代表の通訳を兼任する勝久ジェフリーAC。彼もまた、ホーバスHCが持つ言葉の力に魅了され、チームの成長を支えてきた一人だ。「トムさんは選手にとって必要なことをストレートに指摘します。選手たちができると信じているからこそ厳しく目標を追求するのです。日本にはスーパースターはいないので、トムさんは全員を平等に競争させて成長させます。そこに一切のブレがないので選手は信頼するのでしょう。厳しく追求したその先に待っていた、目標にたどりついたときの選手たちのうれしそうな表情を僕は忘れません」ホーバスHCの言葉に宿る力の源は、選手一人一人の可能性を信じる愛からきているのだ。小永吉陽子スポーツライター。『月刊バスケットボール』『HOOP』編集部を経て、2002年よりフリーランス。日本代表、Bリーグ、Wリーグ、学生バスケなど幅広く原稿を執筆。『anan』2023年10月11日号より。写真・©JBA文・小永吉陽子(by anan編集部)
2023年10月07日ベスト8進出か、プール戦敗退か。勝つか、負けるかですべてが決まる。トライ数もボーナスポイントも他会場の結果も関係ない。日本代表か、アルゼンチン代表か。10月8日(日)・ナントで1点でも多くスコアしたチームが『ラグビーワールドカップ(RWC)2023』プールDを突破するのだ。ともにここまで2勝1敗である。日本は12-34、アルゼンチンは10-27でイングランドには敗れたが、チリ戦は日本が42-12、アルゼンチンが59-5でボーナスポイントを得て完勝した。サモアには日本は28-22、アルゼンチンは19-10とヒヤリとさせられながらも白星を獲得した。勝点は同じ9。日本が82得点68失点9トライ、アルゼンチンは88得点42失点10トライ。ほぼ同じような数字が並ぶが、ディフェンスの堅さでアルゼンチンが上回る。アルゼンチンはブレイクダウンの出足が鋭い。ゴール前に迫れば、FWがフィジカルを生かして近場を攻め込んでいく。相手が近場を固めれば、WTBエミリアノ・ボフェリ&マテオ・カレーラス、FBフアンクルス・マリアらトライゲッターへ展開する。相手ボールであってもサポートが少しでも遅れれば、ボールを確保。ターンオーバーからのカウンターを狙ったり、PGで3点を加点する。セットピースも強い。ラインアウトからドライビングモールをぐいぐい押し込んでいく。スクラムでペナルティを奪えば、距離が長かろうが、迷わずショットを選択。WTBエミリアノ・ボフェリやSOニコラス・サンチェスというキックの名手たちはハーフウェイライン手前からも果敢にPGを狙ってくる。実績も十分だ。前回大会で初めてベスト8入りした日本に対して、アルゼンチンは8強2回、4強2回、最高位は3位である。2020年『ザ・ラグビーチャンピオンシップ(TRC)』でニュージーランド代表から25-15と歴史的初勝利を成し遂げた。その後オールブラックスに3連敗を喫したが、昨夏の『TRC』では25-18で2勝目をマークした。姫野和樹(右から2人目)(C)JRFU日本代表も昨秋国立競技場での『リポビタンDチャレンジカップ2022』でNZに肉薄した。前半から3トライを畳み掛けられるも、37分SO山沢拓也のドリブルトライで反撃開始。前半の内にもう1本返すと、56分にはLOワーナー・ディアンズがキックチャージから独走トライ。66分にLOプロディー・レタリックが退場となり、79分にFL姫野和樹がねじ込んだ。しかし、NZが最後PGを決めて31-38。大逆転劇に向けて、チャンスは広がったが、大金星は指の間からするりとこぼれ落ちた。アルゼンチンはオールブラックスに勝利したことがあり、日本は惜敗どまりだった。しかも、アルゼンチンは2勝。この差はとてつもなく大きい。ここまでアルゼンチンの強さばかり並べてきたが、付け入る隙がないわけではない。アルゼンチンはもともとペナルティが多く、ハイタックルへの厳罰化でカードを受ける危険性をはらんでいる。そして何より、日本代表がベストゲームを展開すれば、決して勝てない相手ではない。ご存じ通り『RWC2015』で日本は南アフリカ相手に34-32でブライトンの奇跡をやってのけ、『RWC2019』でもアイルランドを向こうに回し18-12の静岡ショックを演じた。南アもアイルランドもV候補だが、アルゼンチンは第2グループである。世界ランキングを見ても、アルゼンチンは9位、日本は12位だ。日本にとってアルゼンチンは格上だが、手の届かない相手ではいない。レメキ ロマノ ラヴァ(C)JRFU問題は日本がベストゲームから遠ざかっている点にある。9月9日の初戦・チリ戦では後半にいいパフォーマンスを披露したが、相手は初出場の国。LOアマト・ファカタヴァが2トライ、SO松田力也が6本中6本のコンバージョンキックを決める活躍を見せたが、内容的には及第点といったところか。続く9月17日・イングランド戦は善戦したのは後半15分まで。開始早々WTBセミシ・マシレワの負傷交代もFBレメキ ロマノ ラヴァが好フォロー。54分松田のPGで12-13に迫るも、2分後の自陣深くでの相手のアタックでパスが頭に当たり、ノッコンかとセルフジャッジで一瞬足が止まったアンラッキーなトライから突き離されて、結局12-34に終わった。9月28日・サモア戦も後半20分からの勝負の時間帯で雲行きが怪しくなった。先発予定だった流大が急遽メンバーから外れたが、SH齋藤直人が見事なゲームコントロール。攻めてはFLリーチマイケル&ピーター・ラブスカフニ、NO8姫野和樹のバックローが揃い踏となるトライを決めれば、松田のショットはこの日も好調。守ってはフィジカルを前面に押し出すサモアのアタックを最後まで規律を保って防いでいた。47分相手がレッドカードを受け、数的有利の中56分松田がとどめのPGを決めて25-8。勝負ありと思われたが、ラスト20分にサモアの猛攻にさらされた。モールで前へ前へ押され、ラックから素早い連続攻撃を徹底されると徐々に後手に回り2トライを献上。それでも最後は28-22でゲームを切ったのだった。会心のゲームがなくても『RWC』で2勝1敗の結果を残すことができるのは、日本に地力が付いてきたことにほかならない。だが次戦の相手・アルゼンチンは持っているものをすべて出さないと勝てない相手である。FWは攻守に奮闘しているが、後半勝負どころでのディフェンスのほころびが気になる。サモア戦を分析したアルゼンチンはモールやラック周りから勝機を見出してくるだろう。また日本が苦手とするキックチェイスはアルゼンチンが得意するところだ。そうした不安視する声を、ディフェス担当のジョアン・ミッチェルACは「(サモア戦の)終盤でラック周辺で攻撃を仕掛けてきて、サモアが勢いを付けた。ひとり目のディフェンスのタックルに修正が必要だが、それは簡単なこと。試合の大半を私たちが支配していた」と一蹴する。課題はディフェスだけではない。何より待たれるのがスピーディにパスを展開するジャパンラグビーの実現である。WTB松島幸太朗もFBレメキもゲインメーターを稼いでいるが、バックスリーのトライはチリ戦でのWTBジョネ・ナイカブラの1本にとどまる。アルゼンチン戦に向けて、松島は「チームが勝てればそれでいい」としながらも、「トライはひとつくらいとりたいかな」と本音を覗かせた。待望されるのは、バックスリーのトライラッシュだ。ジャック・コーネルセン(C)JRFU天国と地獄、明暗が分かれるアルゼンチン戦を前に選手たちはこのように意気込みを語った。姫野主将「サモアのフィジカルに後半やられてしまった部分もあるので、次のアルゼンチン戦ではそのムラをなくしていきたい。大一番になると思うので、いつも通り自分たちのやることにフォーカスして準備したい」LO/FLジャック・コーネルセン「セットプレーがかなり重要になる。相手の強みはセットプレーを起点としたものなので、そこで相手に圧をかけ、勢いを与えないこと。相手がやりたようなゲームを展開させないことが大事。アタックのチャンスが訪れた時は、自由にプレーしてジャパンラグビーを展開し、相手を退かせたい」ディアンズ「すごいパッションのある、フィジカルなチームなのでタフな試合になると思う。ディフェンスして、ターンオーバーをさせ、日本のラグビーをすれば大丈夫だと思う。LOとしてスクラムの仕事はいっぱいあるが、この『RWC』で集中しているのは、タイトファイブだけではなく、FLも入れてフロントローの姿勢をキープすること。プレッシャーをかけられる時に、重心を下げないことで自分たちのいいタイミングでヒットができると思う」松田「いつも通り自分たちがやってきたことを出すだけだと思っている。それをやるために冷静に、まずは楽しむということを第一に考えてやりたい。チームが勝つことを一番に考えているので絶対勝ち、ベスト8に行くこと。この舞台で10番として試合に出て、チームに貢献するということを2019年が終わった後から強く思ってやってきた。それがいい形で今、セットアップできていると感じている。3試合終わって全勝したわけではないし、サモア戦も苦しい展開になったが、しっかり勝ち切ることができたというのは自分自身も、チームにもいい自信になって次のアルゼンチン戦に臨めると思う。自分たちがやってきたことをしっかり出せれば、どこの国にも負けない。自分たちの準備に対する姿勢であったり、ラグビーに対する理解度は世界でもいいものを持っていると思うので、それを結果で証明したいと思う」松島「アルゼンチンもかなりプレッシャーをかけてくると思うので、そこを受けずに自分たちからプレッシャーをかけていきたいと思うし、ベスト8というよりもまずは目の前のアルゼンチン戦へ向けて、もっと精度を高くしてやっていきたい」松田力也(C)JRFU日本×アルゼンチンの通算対戦成績はアルゼンチンが5勝1敗と大きく勝ち越している。直近のゲームは2016年11月・秩父宮ラグビー場での『リポビタンDチャレンジカップ』。ジョセフHCの初陣となったゲームである。今大会もアルゼンチンのメンバーに入っているSOサンチェスが2トライ5ゴール3ペナルティゴールで29点叩き出し、WTBマティアス・モロニも2トライをマークするなど54-20の完敗を喫したのだった。果たして、日本が2大会連続ベスト8を決めるのか、アルゼンチンが2大会ぶり5度目となる決勝トーナメント進出を遂げるのか。『RWC2023』フランス大会・日本代表×アルゼンチン代表は10月8日(日)・ナントにてキックオフ。試合の模様は日本テレビ系にて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2023年10月06日ワールドカップバレー男子大会が開幕!男子日本代表(龍神NIPPON)で注目のエースとして活躍する髙橋藍選手に行った2022年のインタビューをまとめました。「緊張しい」が、世界の舞台へ。初めて日本代表に選ばれたのは’20年。昨年、1年遅れで開催された東京五輪に、バレーボール男子日本代表史上最年少の19歳で選出され、全試合に先発出場する。安定感抜群のサーブレシーブ、スピードあふれるバックアタックなど持ち味を存分に発揮し、日本の29年ぶりのベスト8進出に貢献した。大舞台で楽しそうに躍動する新星は多くの人を魅了し、日常は一変する。籍を置く日本体育大学のキャンパスに行くと、彼目当てに学生が多数集まってしまうため、授業はオンラインで受講。取材依頼が殺到し、SNSのフォロワーは激増。海外からも注目され、今やインスタグラムのフォロワー数は110万を上回る。この1~2年での変化は「想像をはるかに超えています」と苦笑するが、それを楽しんでいる様子だ。「世界で応援してくれる方々が増えていくのは、すごくやりがいを感じます。もっと自分の成長を見てほしいと思うし、影響力も持っているということなので、プレーを磨くのはもちろん、発信にも力を入れていきたい。多くの人に期待される分、強くならなきゃいけないというプレッシャーもありますが、頑張るモチベーションになります。いいプレッシャーは、自分がレベルアップするために必要な要素だと捉えています」言葉の一つ一つにポジティブでまっすぐな人柄がにじむ。そう伝えると、「ポジティブでないと、やっていけないですから(笑)」と返ってきた。でも、実は高校2年生の頃まではネガティブ思考だったのだとか。「自分に自信がなくて、めちゃめちゃ緊張しいで、試合前にオエッとなるほどでした。2年でエースになり、チームを引っ張る立場になったときに、自分が得点を決められなくて、壁に当たって、悩んで…。でも悩んだ末に、『世界の中で考えたら、俺のこんな緊張なんかちっぽけやな』と思ったんです。そうしたらスッとラクになった。それから何でもポジティブに考えるようになりました」ジャケット¥61,600シャツ¥30,800パンツ¥35,200(以上ウェルダーinfo@wellder.jp)靴はスタイリスト私物※ 『anan』2022年11月2日号より。写真・彦坂栄治(まきうらオフィス)スタイリスト・ダヨシヘア&メイク・村田真弓取材、文・米虫紀子(by anan編集部)※ 2022年10月30日配信目標は明確。五輪の金メダル。「昨年は、代表チームでは周りに引っ張ってもらっているという意識が強くて、(得点源の)石川(祐希)選手や西田(有志)選手が攻撃に集中しやすいように、僕はスパイクよりまず守備で縁の下から支えようと考えていました。でも今年から自分に求めているのは、チームのもう一つの軸になること。頼れる場所が増えるほどチームは強くなっていくので、ここぞという場面でトスを託してもらえる選手になっていかないと。世界選手権ではその一歩を踏み出せたんじゃないかなと思っています。試合の中で修正して、ギアをもう一段上げる力がついてきたとも感じています。5セット目にセッターの関田(誠大)選手がトスを持ってきてくれたのも、『こいつなら試合中にパフォーマンスを上げて、最後やってくれる』と信じてくれたからだと思うんです。昨年はすぐに代えられていた場面でも、今年は代えられなかった。立て直せる選手だと、フィリップ・ブラン監督含めチーム全体が感じてくれたのかなと。だから最後までコートに立たせてもらえた。昨年はなかったその信頼を今回築けたことは、本当にプラスでした」攻撃面で成長し、強みであるサーブレシーブは相変わらずチームを支えている。日本は6~7月のネーションズリーグで過去最高の5位となり、世界ランキングも11位から7位に上昇した。目指すものは明確だ。「目標は’24年のパリ五輪でメダルを獲ること。あと2年で手が届くところまで来ていると感じています。そして、一人の選手として名を残せる、世界中に見てもらえる選手になることですね。僕は今までにいなかったような選手になりたいんです。レシーブができて、スパイクが打てて、オールラウンダーとして高いレベルですべてこなせた上で、バレー以外の面でもSNSやメディアを通して、ファンの方々や子供たちへの発信にも力を入れる。子どもたちが僕をきっかけにバレーを始めてくれたり、自分のようなプレーヤーを目指してくれたら嬉しい。誰もができることではないと思っているので」21歳でそんなことまで…。視野の広さと意志の強さに驚かされる。ジャケット¥61,600シャツ¥30,800パンツ¥35,200(以上ウェルダーinfo@wellder.jp)靴はスタイリスト私物たかはし・らん2001年9月2日、京都府生まれ。ポジションはアウトサイドヒッター。小学2年生のときに兄・塁の影響でバレーを始める。イタリアでの楽しみはカルボナーラと観光。※ 『anan』2022年11月2日号より。写真・彦坂栄治(まきうらオフィス)スタイリスト・ダヨシヘア&メイク・村田真弓取材、文・米虫紀子(by anan編集部)※ 2022年10月30日配信パリへの道を掴め!ワールドカップバレー2023に出場する全8か国中、上位2位以内がパリへの切符を獲得します。もし届かない場合でもチャンスはあり、2024年6月時点の世界ランキングによって出場国が決まります。龍神NIPPON、火の鳥NIPPON(バレーボール女子日本代表の愛称)を応援しましょう!まとめ構成・小田原みみ
2023年09月30日今年6~7月に開催されたバレーボールの国際大会・ネーションズリーグで、男子日本代表は3位となり、主要な世界大会では実に46年ぶりとなるメダルを獲得した。東京五輪で29年ぶりの準々決勝進出、昨年のネーションズリーグで5位と、着実に世界のトップに近づいていたが、今年ついにメダルに手が届いた。それでも大会後、石川祐希主将は「ネーションズリーグが今季の僕たちの一番の目標ではない。まだ先がある」と気を引き締めた。今年最大のミッションは、五輪予選でパリ五輪の切符を獲得することだから。五輪予選は世界3か所で行われ、日本ラウンドには世界ランキング2位のアメリカや欧州の強豪スロベニア、セルビアなど8か国が集まり、出場権を与えられるのは上位2か国のみ。ランキング5位の日本といえど厳しい戦いになる。今回出場権を得られなかった場合も来年6月の世界ランキングにより出場できる可能性はあるが、パリでのメダル獲得を狙う日本は、今年出場権を獲得し、万全の準備を整え五輪に臨みたい。今の日本代表はタレント揃いで史上最強の呼び声も高い。中心は主将でエースの石川。ネーションズリーグでは全選手中トップの275得点を挙げ、特にファイナルラウンドでの勝負強さとキャプテンシーが光った。その対角に入る22歳、髙橋藍も成長著しい。得意の守備に加え、攻撃力も向上し、ネーションズリーグでは石川に次ぐ得点源に。オポジットの西田有志は不調に苦しんだが、8月のアジア選手権で復活。五輪予選では本来の爆発力を発揮してくれるはず。もう一人のオポジット・宮浦健人も海外リーグを経験してスケールアップし、頼れる存在になった。かつてない高さを備えるミドルブロッカー陣の得点力も年々アップ。その攻撃陣を操るセッターの関田誠大や、守備の要・山本智大は世界トップレベルの実力者だ。結果を求められる五輪予選だが、「日本のバレーはすごくディフェンスが良くて、ボールがつながるというところが魅力だと思いますし、攻守どちらも精度が高く、迫力あるスパイクも打てる。見てもらう方々にすごく楽しんでもらえると思います」と髙橋は言う。強く、面白いバレーで、五輪切符を獲りにいく。日本を世界レベルに引き上げた絶対的エース&イタリア経験を糧に急成長。日本に欠かせない22歳写真左・石川祐希選手(パワーバレー・ミラノ)大学在学中から世界最高峰のイタリア・セリエAでキャリアを重ね、世界トップレベルのアウトサイドヒッターに成長。抜群のキャプテンシーで日本を牽引する主将。写真右・髙橋 藍選手(日本体育大学)持ち前の守備力を武器に19歳で東京五輪に出場。その後イタリア・セリエAでプレーし攻撃力、経験値を磨き存在感を増した、成長著しい若きエース。多彩な攻撃陣の力を最大限に引き出す絶対的司令塔関田誠大選手(ジェイテクトSTINGS)相手を鋭く観察しながらクイックを大胆に使う巧みなトスワークは秀逸。正確なトスでスパイカーを生かし、勝利に導く司令塔。鉄壁の守備で支える日本の守護神山本智大選手(パナソニックパンサーズ)海外勢の強烈なスパイクもことごとく拾い、ネーションズリーグではベストディガーに輝いたリベロ。愛嬌あふれる表情にも注目。FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー 2023 男子大会日程:9月30日(土)~10月8日(日)会場:国立代々木競技場 第一体育館参加チーム:日本、アメリカ、スロベニア、セルビア、トルコ、チュニジア、エジプト、フィンランドフジテレビで日本戦全7試合を地上波独占生中継※『anan』2023年10月4日号より。写真・Getty Images取材、文・米虫紀子(by anan編集部)
2023年09月28日ここからは負けたら終わりのサバイバルマッチである。プール戦であって、KO方式のトーナメントの様相を呈している。残り2試合、日本代表は『ラグビーワールドカップ(RWC)2023』ベスト8入りへ勝ち続けるのみだ。プールDはイングランド代表が3戦3勝で決勝トーナメント進出をほぼ手中に収め、実質残りはひと枠。日本代表、サモア代表、アルゼンチン代表が1勝1敗で三つ巴の戦いを繰り広げている。机上の空論では日本が次戦・サモアにもし負けたとしても、最終戦でアルゼンチンに勝てば2大会連続ベスト8の可能性を残す。しかし、2勝2敗での勝ち抜けはボーナスポイントや他チームのスコアも絡んでくる。結局は捕らぬ狸の皮算用でしかない。サクラのジャージーをまとう面々は2連勝での1次リーグ突破しか見ていないことだろう。9月26日、試合登録メンバー発表記者会見の席で、No8姫野和樹主将は次のようにキッパリ。「この試合がデスゾーンとなるのはわかっていた。厳しい戦いになるが、準備をしてきたので自信はある。リフレッシュする時間もあったので、うまくいっている。サモアのレベルは上がってきている。経験と当たり負けしない強さがあり、ゲームコントロールもうまい。しかし、我々にはこの試合に勝つゲームプランがあるので、それを信じて100%で遂行する自信がある。集中して、苦しい時にコミュニケーションを取り、ぶつかり合いで勝つためにダブルタックルをしなくてはいけない」レメキ ロマノ ラヴァ(C)JRFUイングランド戦で開始早々WTBセミシ・マシレワの負傷退場によって急遽出番が回ってきたにもかかわらず、出色のパフォーマンスを見せたレメキ ロマノ ラヴァは今回スタメンに名を連ねた。FBとして最後尾から戦況を睨むレメキはサモアをこう分析した。「前の試合(アルゼンチン19-10サモア)を見ていて、キックが良ければサモアは勝てたと思う。FWを使い過ぎていた。我々はFWのエネルギーをセーブしたいので、相手の22mエリアに入る時以外は同じことをしたくない。自分の最大の役割は、冷静さを持つこと。私はただ攻撃するタイプではないので、我慢強さを出してキックを使ってテリトリーを狙っていきたい」ジェイミー・ジョセフHCはレメキへの信頼を口にした。「レメキは長い間あのレベルでプレーしていなくて難しい試合だったにもかかわらず、いいプレーをしてくれた。次の試合でも彼はまた同じようなプレーができると確信している」また指揮官は今回リザーブにSO李承信を並べた意図を説明した。「さまざまな理由からベンチに10番のスペシャリストを置かないことにしている。しかし、この試合は承信のためのテストマッチだと考えている。彼はこれまでチームのためにとてもいいプレーをしてきたし、まだ若い。ほかの若い選手たちがそうであるように一度悪いパフォーマンスをしたからといって悪い選手というわけではない。彼には立て直す機会を得る必要がある。承信はここ数週間、試合の準備において多くの成長を示した。接戦になると思うので、結果を出すには23人全員の力が必要」李承信(C)JRFU9月17日、日本の第2戦・イングランド戦は善戦と見ることもできるし、完敗ととらえることもできる。後半15分までSO松田力也が4本のPGを成功させて12-13と1点差に食らい付いたが、自陣深くのディフェンスで相手のパスが頭に当たり、日本代表の選手たちがノックオンとセルフジャッジし一瞬足が止まった。このわずかな隙にそのままトライを奪われる不運が勝負の分かれ目となり、さらに後半勝負の終盤にイングランドに2本のトライをまとめられて12-34。昨秋コテンパンにやられたスクラムではほぼ互角に組んだものの、警戒していたハイパントから連続攻撃を許し、マイボールラインアウトをミスしてトライにつなげられるなど、イングランドのプレッシャーにさらされた。次のサモア戦でもセットピースが鍵となるだろう。フィジカルで勝るサモアはラインアウトからのモールやスクラムなど、FWがフィジカルでぐいぐい押してくる。しかもフィジカル一辺倒ではない。『RWC2019』ではオーストラリア代表として出場したSOクリスチャン・リアリーファノがゲームをコントロールする。36歳となったばかりの熟練の司令塔に、セイララ・マプスアHCも「クリスチャンはワールドクラスのプレーヤーであり、チームにとって非常に貴重な選手。私たちはクリスチャンが何をできるかをよく知っている。成果が出せない時間もあるかもしれないが、彼を支えるためにほかの14人の選手がフィールドにいるので問題はない。私はクリスチャンをあらゆる点で信頼しているし、チーム全体が彼を100%信頼している。クリスチャン自身もまたフィールドに戻り、力強いパフォーマンスを見せることを待ち望んでいると思う」と全幅の信頼を寄せる。さらにマプスアHCは2か月前のゲームとは全く別の戦いになると語った。「日本も私たちのチームも改善した。7月に対戦した時から両チームともレベルアップしているので、あの時の試合内容や結果はあまり参考にならない。全く違う試合になると思うし、両チームともかなり強くなっていると思う。私たちは日本の強みであるスピードと決して諦めない姿勢を警戒している。彼らのプレーは技術的な精度が高い。それらの強みに対抗して、私たちは基本に忠実でフィジカルを生かしたプレーを実現することを目指している。日本がかけてくるプレッシャーを確実に吸収できるようにしたい。逆に私たちが日本に同じくプレッシャーをかけるつもりだ」クリスチャン・リアリーファノ(C)WORLD RUGBY/Getty Images両チームの試合登録メンバーは以下の通り。【日本代表】1稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)512堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)743具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)274ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)185アマト・ファカタヴァ(リコーブラックラムズ東京)56リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)827ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)178姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)309流大(東京サントリーサンゴリアス)3610松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)3511ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京)612中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)3713ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)1614松島幸太朗(東京サントリーサンゴリアス)5315レメキ ロマノ ラヴァ(NECグリーンロケッツ東葛)1816坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)3917クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)1518ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)2819ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)920下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)421齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)1722李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)1023長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ)6※所属チームの後の数字は代表キャップ数。【サモア代表】1ジェームズ・レイ2セイララ・ラム3ポール・アロエミレ4クリス・ブイ5セオドア・マクファーランド6タレニ・セウ7フリッツ・リー8サージョーダン・タウファ9ジョナサン・タウマテイネ10クリスチャン・リアリーファノ11ベン・ラム12アライディアンジェロ・レウイラ13トゥムア・マヌ14エド・フィドウ15ダンカン・パイアアウア16サマ・マロロ17ジョーダン・レイ18マイケル・アラアラトア19スティーブン・ルアトゥア20アラマンダ・モトゥンガ21メラニ・マタバオ22ネリア・フォマイ23ダニー・トアラジェイミー・ジョセフHC(C)JRFU日本×サモアの通算対戦成績はサモアの12勝5敗。『RWC』では3大会連続で対戦することになる。『RWC2015』は26-5、『RWC2019』では38-19といずれも日本が勝利。前回の日本大会ではボーナスポイントも獲得した。本大会直前の札幌ドームでの強化試合では30分リーチの一発退場が響き、サモアが24-22の逆転勝利をマークしたのだった。果たして、勝ってプールD最終戦につなげるのは中10日というアドバンテージがある日本代表か、中5日のショートウィークを強いられるサモア代表か。『RWC2023』フランス大会・日本代表×サモア代表は9月28日(木)・トゥールーズにてキックオフ。日本はプールD第5戦・10月8日(日)・ナントにてアルゼンチン、サモアは7日(土)・リールにてイングランドと対峙。日本×サモアの模様は日本テレビ系、NHK BS1/BS 4Kにて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2023年09月28日9月21日、『第19回アジア競技大会(2022 / 杭州)』にて向けて準備を進めるバスケットボール女子日本代表が練習を公開した。練習後には、恩田亨HCをはじめ、選手たちがメディア対応を実施、口々に『アジア大会』優勝を誓った。来年2月に予定される『パリ五輪最終予選』を見据えつつ、1998年バンコクでの『アジア大会』以来となる金メダルに照準を合わせたのだ。海外リーグに挑戦する馬瓜ステファニーがメンバー外、コンディション不良の山本麻衣と町田瑠唯は辞退となったが、6月の『FIBA女子アジアカップ2023』準優勝メンバーを土台にした選手を選出した恩塚HCは「もちろん優勝を目指して戦う」とキッパリ。さらに次のように続けた。「中国はホームで負けられない中、ベストメンバーを揃えていると聞く。その中国を相手に私たちは準備してきたことで上を行くというようにしたい」これまで『アジア大会』ではメンバーを落として臨んでいたが、Aチームで臨む意図をこのように説明した。「『OQT(オリンピック世界最終予選)』を見据えた強化ポイントにしたいというのが一番のポイント。強化の機会に今回担保した方がいいという判断。質の高い試合をどれだけ経験して、その中で自分たちの力を発揮できるか。ギリギリのタフな試合で見えてくる課題もあると思うので、それをしっかり掴んで『OQT』に臨みたいと考えている」『アジアカップ』の課題を『アジア大会』で克服しなくてはならないと恩塚HCは言う。「ベースはポジションニング力、システムのカオスを制するということ。『アジア杯』の中である程度発揮できたが、中国戦の後半に失われてしまった。高いインテンシティの中、国内だったらファウルが取られるようなフィジカリティのぶつかり合いの中でも正しい判断で正しいスキルを正しいコンビネーションで発揮できるか。『アジア杯』まではベースとなる戦術を使って、目の前をどう相手をやっつけるかにアンテナを立ててやった。今は入口を変えたり、個人を生かした後に次の戦術に入っていく。戦術的な幅を持たし、停滞感なくスムーズにアジリティ高くプレーすることを目指して今戦術的負荷を与えているところ」高田真希林咲希主将、ベテラン高田真希の読みをHCは評価した。「かなり選手の読みは上がっていて、ディフェンスに対してきちんとアンテナ立てて打ち手を選択するところが増えている。特に高田選手、林選手はその読みが素晴らしい。ディフェンスの裏を欠く、型を持ちながら、型を崩していくことが積極的にできていて、ほかの選手にもいい影響を与えていると私は評価している」PG4人登録から2人に減った点を問われると。「事前登録できる枠が限られていて、今まで合宿でやってきた選手の中で代えの効く選手を選んだというのが大きい。(PGに求める役割は)ひと言で言えばクリエーター。チャンスをクリエートできる人。(SGの)星(杏璃)選手もできるし、川井(麻衣)選手もできる。『アジア杯』ではガード4人でやったのも、町田選手に経験してほしいという意味合いもあった。ガード4人をベースで考えたわけではない」またセンターの起用法についても言及した。「今回は高田選手を中心に、朝比奈(あずさ)選手にもプレータイムをしっかり与えて成長の機会にしたいと思っている。『アジア杯』のプレータイムのなさを今回経験を積んで『OQT』につなげたいという狙いで、候補選手としてビッグマンを呼ばないという決断をした」公開練習では赤穂ひまわりの姿が見えなかったが、恩塚HC曰く「今はコンディション調整中で大事には至らなかったので、ご心配なく。あと数日で戻ってくる」とのこと。林咲希林主将ら選手たちは以下のように意気込みを語った。林「(目標は)金メダル、優勝しかない。今大会『中国と決勝で当たるんじゃないか』という予想を立てているが、『アジア杯』で出た課題を今この合宿でやれているので、それをしっかりコートに出せれば、前回よりステップアップした自分たちを出せるという雰囲気が出ている。悪い流れになっても自分たちがやるべきことをやれば優勝できるんじゃないかと思う。1試合1試合自分たちが出し切ることが根本にないとならない。相手がアジャストしてきた時に、強い中国にどうプレーし、勝たないといけないと思っているので、本当に重要な大会なんだとみんなで意識してやっていきたい。『東京五輪』の時はセットプレーも最後まで決まっていたので。ガードが切り込んで、シューターは外で待っている、そのシューターを空けるためにセンターが待っているとか。それだと世界にディナイされて守られた結果、一人ひとりが攻めて一人ひとりの動きによってみんなの動きが変わるという今の形になった。最初はわからなかったが、『アジア杯』を通して、今の練習をしてみんなの理解度が上がってきた。今練習していることを試合でできるか。『アジア杯』の時は恩塚さんのバスケをあまり表現できなかった。練習を積み上げられなかったし、頭で考えてプレーしていた。選手たちもわからないことを野放しにせずに一個一個明確にしていこうと一日一日を大事にできているかなと思う」高田「もちろん優勝を目指すし、『アジア杯』でやっぱり中国に負けているので、そういった意味では相手のホームで勝って自信をつけて、2月の『OQT』に向けて準備していきたいと思っている。まずはこの大会しっかり優勝すること。内容も大事だと思うので、2月に向けたいい準備というのも含めてやっていきたいと思う。自分たちも『五輪』に出たいのでしっかり準備したい。でも簡単に『五輪』に出られるわけではないと思うので、まだまだ自分たちの完成度でも足りないところがたくさんあるので、自分たちのやるべきことに集中して結果を出したい。チームとして相手にアジャストされた時、上手くいかない時にも自分たちのバスケットを最後までやり通すことがこのチームにはもっと必要。誰かがそういう部分を担うのではなくて、みんなでしっかり打開していかないといけない」宮崎早織宮崎「(中国に対して)『やってやる』と思っている。『アジア杯』で優勝できなかったので、『今回は絶対に借りを返してやろう』と思っている。(『アジア杯』決勝で喜ぶ姿を見て)『次は絶対喜ばせねぇ』って思ったし、自分もプレータイムは10分ほどだったので、信用してもらえるように努力しないといけないと思った。(得点への意識は)得点は積極的な取っていきたいと思うが、バタバタせずに恩塚さんが求めているバスケをしっかり遂行していきたいと思うし、その中で自分も得点を積極的に取って勝ちにこだわっていきたい。(ハン対策として)1対1で守るのも大切だが、周りの選手がちょっかいを出す。嫌がるようにプレッシャーを掛ける。『アジア杯』の時はリツ(高田)さんだけに任せていた部分がある。ドリブルついている時にどれだけプレッシャーを掛けられるか」オコエ桃仁花「若い選手が多くなってきたので、今までとちょっと違った日本代表になってくるのかなと思う。でもコミュニケーションは取れていると思うので、このまま継続していきたい。目標はもちろん金メダル。開催地の中国は応援もあってすごいと思うので、中国戦までほかのチームを圧倒して勝つこと。そして中国戦は前回負けたので、その悔しさをぶつけたいと思う。(中国に勝つためには)『アジア杯』でMVPを取ったハン(・シュー)選手のところを止めないと勝てないと思うので、もし出てきたらそこの止め方。同じようなやられ方をしないようにアジャストしたい。センターだけではやるのではなく、外角がしっかりプレッシャーを掛けて、いきたい。センターだけががんばるのではなく、外角だけががんばるのではなく、センターも外角もがんばらないといけない」オコエ桃仁花<『第19回アジア競技大会(2022 / 杭州)』女子日本代表メンバー>4 川井麻衣(SG/トヨタ自動車アンテロープス)8 高田真希(C/デンソーアイリス)11 薮未奈海(SF/デンソーアイリス)12 朝比奈あずさ(C/筑波大学)15 本橋菜子(PG/東京羽田ヴィッキーズ)27 林咲希(SG/富士通レッドウェーブ)31 平下愛佳(SG/トヨタ自動車アンテロープス)32 宮崎早織(PG/167センチ/ENEOSサンフラワーズ)59 星杏璃(SG/ENEOSサンフラワーズ)75 東藤なな子(SF/豊田紡織サンシャインラビッツ)88 赤穂ひまわり(SF/デンソーアイリス)99 オコエ桃仁花(PF/UCキャピタルズ)バスケットボール女子日本代表は中国・杭州での『第19回アジア競技大会』にて9月27日(水)・香港戦、29日(金)・カザフスタン戦、10月1日(日)・フィリピン戦のグループステージを戦い、10月2日(火) からスタートする決勝トーナメント準々決勝を目指す。準々決勝以降はTBS系列にて放送予定。取材・文=碧山緒里摩
2023年09月22日第一関門は突破した。次が大一番となる。ラグビー日本代表が『ラグビーワールドカップ(RWC)2023』プールD最大のライバル・イングランド代表に挑む。9月10日、日本代表はチリとの初戦で勝利と4トライ以上のボーナスポイント、そして自信を掴んだ。キックオフ前にFL姫野和樹主将がメンバーから外れ、開始早々にチリに先制トライを献上……。暗雲が立ち込めるも、重苦しい雰囲気を初の『RWC』出場、ケガ明けのLOアマト・ファカタヴァが一掃する。チリの歴史的ファーストトライから2分後、SH流大がワンテンポ遅らせたパスをファカタヴァがインゴールへ運んだ。その後チリも粘り強いディフェンスを見せるが、日本はシンビン(10分間の一時退場)による数的有利を生かして29分にスクラムからWTBジョネ・ナイカブラがトライを奪うと、41分にはモールからファカタヴァが抜け出して21-7で前半を終える。後半最初のトライもチリに許すも、その5分後にCTB中村亮土が相手を引き付けてFLリーチ マイケルがトライを返した。ボーナスポイントを獲得した日本はその後も攻め手を緩めない。スクラムからトライを連発。71分敵陣ゴール前でスクラムを押し込むとSH齋藤直人からパスを受けた中村が抜け出してトライ、79分スクラムでインゴール手前に迫るとぶっつけ本番でケガから復帰したLOワーナー・ディアンズがピック&ゴーでインゴールにボールをねじ込んだ。強化試合では精彩を欠き、キックの精度も低かったSO松田力也が6本中6本ショットを決めたのも心強い。日本は42-12で上々の白星発進したのだった。流大(C)JRFU試合後、ジェイミー・ジョセフHCが「初戦のプレッシャーがある中、選手たちはいいパフォーマンスを見せてくれた。チリにもプレッシャーをかけられたが、状況に対応して戦った。今日の勝利は自信を得るためにも大事だった」と安堵すれば、姫野に代わってゲームキャプテンを務めた流も「『RWC』で勝つのは本当に簡単ではなくて、どんな相手でも1勝するのはとても価値のあるもの。チリが本当に素晴らしいファイトを見せてくれて、素晴らしいオープニングゲームになり、勝つことができてよかった。チリのフィジカルに苦戦することも多々あったが、自分たちのゲームプランを遂行することができた」と胸を張った。『RWC』初戦で50キャップとなったPR稲垣啓太はこのようにコメントを残した。「開幕戦が50キャップということで巡り合わせを感じている。たくさんの方々に支えていただいて50キャップを迎えることができたので、支えてきてくれたすべての方々に改めて感謝を伝えたい。初戦でみんな緊張していないと言ったら嘘になると思うし、プレッシャーを受け入れることによって、自分たちがやるべきことを信じて80分間続ければ結果は付いてくると思っていたので、最終的に80分間相手を上回ることができてよかった」ジョージ・フォード(C)WORLD RUGBY/Getty Images一方、大会前の下馬評が低かったイングランドだが、本大会でラグビーの母国の威信を見せ付けた。世界ランキング上位のアルゼンチンに対して、開始早々にFLトム・カリーが退場となり絶体絶命のピンチに陥るも、SOジョージ・フォードが3つのDGと6本のPGを決めて27-10。数的不利を感じさせないディフェンスでアルゼンチンの猛攻を1トライに封じた。試合後、スティーブ・ボーズウィックHCは「今夜のジョージは素晴らしかった。キックだけではなく、彼が全体を通して示した冷静さとマネジメントを誰もが称賛するだろう。今夜起きたことはイングランドの素晴らしいリーダーシップの新たな一例と言える」とフォードを称えつつ、大会前に受けた批判について「この1週間、選手たちが見限られるのが少し早すぎると感じていた。私たちには質の高い選手たちが揃っているし、今日のピッチでもそれを感じたはず」と返した。日本は姫野が幸い軽傷の模様、FLピーター・ラブスカフニの出場停止も1試合減り次戦に出場できる見込みなのに対して、イングランドはSO/CTBオーウェン・ファレル主将に続き、カリーも出場停止となった。それでもNO8ビリー・ヴニポラが出場停止明けとなる。さらに『RWC2015』でエディー・ジョーンズHCのもと、日本代表のFWコーチを務めたボーズウィックは日本代表に警戒を強める。苦い記憶がある。2022年11月12日・トゥイッケナムで日本代表はイングランド代表に叩きのめされた。スクラムで押され、接点で後塵を拝し、FBフレディ・スチュワードに自由自在に走られ、攻めては猛タックルでモメンタムを封じられた。終わってみれば52-13。ラグビーの聖地で何もさせてもらえなかった。堀江翔太(C)JRFU10か月前の完敗を覆すために必要となるのがスクラムである。スクラムでペナルティを連発していれば昨秋の二の舞も避けられない。9月17日の記者会見で長谷川慎スクラムコーチ、HO堀江翔太、PR具智元が覚悟を口にした。長谷川コーチ「前回の試合で3回ペナルティを取られて、チームに迷惑をかけてしまい、負ける原因になった。入りでしっかり日本代表のスクラムが組めるように1年間かけてやってきたので対応していきたい。相手がどこにプレッシャーをかけてくるかはわかっているので、それをただ待つのではなく、そこを潰しにいけば向こうのプレッシャーになると話している。『やられる前にやる』というのがすごく大事かなと。そういうマインドなり、メンタリティを持って練習をして、試合で一発目から出せるようにする。『殴られる前に殴る』というイメージを今は全員で共有している」堀江「相手を伺うというより、こちらからどうプレッシャーをかけるかというところにフォーカスを当ててやりたい。そこを個人でやるとバラバラになるので、どういう風にスクラムを組むのかということを理解しながら、どうプレッシャーをかけるかというところにフォーカスを置きたい。前3人、後ろ5人でしっかりと話し合っていいスクラムを組みたい」具「去年のイングランド戦で、最初3本連続で取られた。バインドの掛け合いからヒットのところでちょっと受け身になっただけで、落ちてペナルティを取られてしまった。今は修正できているし、絶対やり返せるという自信があるのですごく楽しみ。個人的にも去年はやられたところがあるので、しっかり返したい」具智元(C)JRFU『RWC2023フランス大会』ラグビー日本代表登録メンバー33名【PR】稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)50クレイグ・ミラー※(埼玉パナソニックワイルドナイツ)14シオネ・ハラシリ※(横浜キヤノンイーグルス)0具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)26垣永真之介※(東京サントリーサンゴリアス)12ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)27【HO】堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)73坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)38堀越康介※(東京サントリーサンゴリアス)7【LO】サウマキ アマナキ※(コベルコ神戸スティーラーズ)2ワーナー・ディアンズ※(東芝ブレイブルーパス東京)8【LO/FL】ジャック・コーネルセン※(埼玉パナソニックワイルドナイツ)17アマト・ファカタヴァ※(リコーブラックラムズ東京)4【FL】ベン・ガンター※(埼玉パナソニックワイルドナイツ)8下川甲嗣※(東京サントリーサンゴリアス)3姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)29福井翔大※(埼玉パナソニックワイルドナイツ)3ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)16リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)81【SH】齋藤直人※(東京サントリーサンゴリアス)16流大(東京サントリーサンゴリアス)35福田健太※(トヨタヴェルブリッツ)0【SO/FB】小倉順平※(横浜キヤノンイーグルス)4【SO】李承信※(コベルコ神戸スティーラーズ)10松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)34【CTB】長田智希※(埼玉パナソニックワイルドナイツ)5中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)35ディラン・ライリー※(埼玉パナソニックワイルドナイツ)15【WTB】ジョネ・ナイカブラ※(東芝ブレイブルーパス東京)5シオサイア・フィフィタ※(花園近鉄ライナーズ)12セミシ・マシレワ※(花園近鉄ライナーズ)6レメキ ロマノ ラヴァ(NECグリーンロケッツ東葛)17【FB/WTB】松島幸太朗(東京サントリーサンゴリアス)52※は『RWC』初選出、所属チームの後の数字は代表キャップ数。果たして、大一番で日本代表のリベンジはなるのか、イングランドが返り討ちにするのか。『RWC2023』フランス大会・イングランド代表×日本代表は9月17日(日)・ニースにてキックオフ。28日(木)・トゥールーズにてサモア代表、10月8日(日)・ナントにてアルゼンチン代表と対戦。イングランド戦の模様は日本テレビ系、NHK BS1/BS 4Kにて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2023年09月15日株式会社ソニー・クリエイティブプロダクツ(東京都港区、代表取締役:大竹 健)は、公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(東京都港区、会長:土田 雅人)からラグビー日本代表の商品化権を預かるライセンス事務局との契約に基づき、ラグビー日本代表の商品化の窓口を担っています。この度、プロスポーツ関連、キャラクターIPグッズの企画、製造、販売を行う株式会社スペースエイジ(本社:広島県広島市、代表取締役:吉岡 憲治)と、株式会社ヒキダシ(本社:東京都、代表取締役:小池 直行)が企画する『キン肉マン×ラグビー日本代表』のコラボグッズが2023年9月8日(金)に発売いたしました。キン肉マン×ラグビー日本代表商品イメージ原作44周年を迎え、その名声は衰えることのない「キン肉マン」が、ラグビー日本代表との夢のようなコラボレーションを実現させました。主人公「キン肉マン」をはじめ「テリーマン」や「バッファローマン」など最強のキャラクターたちがラグビー日本代表のユニフォームを纏ったイラストは迫力満点!今回のコラボに向けて描き下ろした完全オリジナルデザインです!ハイブリッドフェイスタオルやフラッグといった応援グッズはもちろん、トートバッグや巾着、湯呑と普段使いしやすいアイテムも取り揃えています!4年に1度しかない、このワールドカップの時期に、キン肉マンとラグビー日本代表の特別なコラボアイテムを手に取り、一緒に日本の勝利を心から願い、応援していきましょう♪SpaceAge公式ショッピングサイトやキン肉マン公式オンラインショップ、その他店舗などで販売されています。(C)YUDETAMAGO (C)JRFU■商品名:キン肉マン×ラグビー日本代表 ハイブリッドフェイスタオル価格 :2,500円(税込)サイズ:330×800mm素材 :ポリエステル80%/ナイロン20%キン肉マン×ラグビー日本代表 ハイブリッドフェイスタオル■商品名:キン肉マン×ラグビー日本代表 巾着価格 :1,500円(税込)サイズ:205×170mm(紐部分除く)素材 :ツイル地ポリエステル100%キン肉マン×ラグビー日本代表 巾着■商品名:キン肉マン×ラグビー日本代表 トートバッグ価格 :4,500円(税込)サイズ:W48×H40×D15cm素材 :綿100%キン肉マン×ラグビー日本代表 トートバッグ■商品名:キン肉マン×ラグビー日本代表 ランチトート価格 :2,500円(税込)サイズ:W30×H20×D10cm素材 :綿100%キン肉マン×ラグビー日本代表 ランチトート■商品名:キン肉マン×ラグビー日本代表 ガラスキーホルダー価格 :1,000円(税込)サイズ:W37×H90×D9mm素材 :ガラス、鉄、亜鉛合金キン肉マン×ラグビー日本代表 ガラスキーホルダー■商品名:キン肉マン×ラグビー日本代表 フラッグ(大)価格 :1,400円(税込)サイズ:400×300mm素材 :ポリエステル(スエード)キン肉マン×ラグビー日本代表 フラッグ(大)■商品名:キン肉マン×ラグビー日本代表 風呂敷価格 :3,000円(税込)サイズ:660×660mm素材 :ポリエステル(メロンアムンゼン)キン肉マン×ラグビー日本代表 風呂敷■商品名:キン肉マン×ラグビー日本代表 ステッカーセット価格 :1,100円(税込)サイズ:[大]80×100mm/[小]45×60mm素材 :アートタックキン肉マン×ラグビー日本代表 ステッカーセット■商品名:キン肉マン×ラグビー日本代表 湯呑価格 :2,400円(税込)サイズ:高さ約96mm×直径約71mm素材 :陶器キン肉マン×ラグビー日本代表 湯呑■商品名:キン肉マン×ラグビー日本代表 吸水コースター価格 :1,700円(税込)サイズ:φ103×8mm素材 :石、コルクキン肉マン×ラグビー日本代表 吸水コースター<主な販売場所>・SPACEAGE GOODS SHOP(SpaceAge公式ショッピングサイト) ・キン肉マン公式オンラインストア KIN29.COM ・品川駅POPUPショップ ※9/8(金)~9/12(火)まで・J SPORTS オンラインショップ ●お客様からのお問い合わせ先株式会社スペースエイジTEL:082-275-5607(受付時間:平日9:00~18:00、年末年始を除きます)●ご掲載に関してのお願い掲載の際は下記クレジット表記をお願い致します。掲載原稿の確認をさせて頂けますようお願い致します。(C)YUDETAMAGO(C)JRFU 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月12日バレーボール男子日本代表(龍神NIPPON)・髙橋藍選手が、9月30日に開幕するパリ五輪予選を前に、イタリア・セリエA挑戦で得たものや代表キャプテン・石川祐希選手について語ります。世界に飛び出し急成長。周囲を惹きつける理由とは。軽やかに有言実行を重ねてきた22歳。1年前、イタリア・セリエAの開幕に向けて日本を発つ際、「(所属チームの)パドヴァでスタメンを張れるように」「自分が強くなって、日本代表でも軸になれるように」と口にしていた。その言葉通り、パドヴァではレギュラーをつかみ、試合に出続けることで攻撃力が格段に向上。今年のネーションズリーグでは一番の持ち味である守備だけでなく、石川選手に次ぐチーム2位の得点を稼ぎ、攻撃でも軸となって銅メダル獲得に貢献した。イタリアでもまれた収穫はプレー以外にも。銅メダルを獲得した夜、3位決定戦で対戦したばかりのイタリア代表の2人、髙橋選手と同い年のエース・ミケレット選手と、パドヴァでチームメイトだったボットロ選手が宿舎の部屋にやってきて、夜通し語り合ったそう。「ボットロが僕としゃべりたいと連絡をくれて。試合中は真剣勝負ですが、普段は友だちだし、一緒にイタリアで戦った仲間という絆があるので、試合が終わればいつもの仲に戻ります。イタリアでプレーしているからこそ世界に友だちが増えるし、刺激ももらえる。それが海外でプレーしている意味なんじゃないかなと思います。試合で対戦しているだけだと『あの選手はすごい』と思ってしまいがちですが、普通に話してみると、例えばミケレットは子供のような一面もあって、人間味が増すんです。すると意識しすぎなくなる。以前はブラジルやイタリアと対戦すると名前に圧倒される部分もあったんですが、実際に一人一人、海外の選手と話したり接してみると、同じ人間だし、向こうもミスをするし、というのがわかってくる。『全然オレらと変わんないじゃん』という感じになって、相手を大きく見すぎずにフラットに戦える。それはすごく大事なことだと感じてます」異国の地で打ち解け合えるのは、オープンマインドな人柄のおかげでもある。それは日本代表でも。先輩に対しても自然体でスルリと懐に入り、年下の選手が入ってくれば積極的に話しかける。「関西人なんでずっとしゃべっていられるし、コミュ力が高いのかも」と笑う。それはかつて“憧れの人”だった石川選手に対しても。今回の撮影中もまるで友だち同士のような雰囲気で、先輩の肩に肘を乗せるポーズのリクエストにもためらいなく、屈託のない笑顔で応じた。それでも「石川選手はどんな存在?」と聞くと、「一番近くにいる、尊敬できる選手です。日本代表の絶対的なキャプテンで、エースで、最後の得点や大事な場面では、自分も『祐希さんに託したい。祐希さんなら決めてくれる』という思いになる。常に刺激をもらっていますし、自分に成長材料を与えてくれる一番のお手本です」心からのリスペクト。だからといってただ見上げているだけではない。「祐希さんを超えないといけないという意識でやっています。それが日本代表の強さにもつながるし、自分の成長のモチベーションにもなるので」身近で偉大な存在を刺激に、若きエースはさらなる高みへ。Ran Takahashi2001年9月2日生まれ、京都府出身。188cm、83kg。アウトサイドヒッター。19歳で東京五輪出場。日本体育大学に所属しながら、’21‐’22シーズンからイタリア・セリエAへ。今季はモンツァでプレーする。国内外に多くのファンを持ち、インスタグラムのフォロワー数は150万人を超える。コート¥792,000ニット 参考商品ブレスレット¥330,000シューズ 参考価格¥352,000(以上ボッテガ・ヴェネタ/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン TEL:0120・60・1966)※『anan』2023年9月13日号より。写真・森山将人(TRIVAL)スタイリスト・藤長祥平ヘア&メイク・TOYO(BELLO)インタビュー、文・米虫紀子(by anan編集部)
2023年09月09日今夏の国際大会ネーションズリーグでメダルを獲得し話題沸騰中のバレーボール男子日本代表(龍神NIPPON)。9月30日に開幕するパリ五輪予選を前に、石川祐希選手がその抱負を語る。余裕あふれるプレーと思考で日本の躍進を支える主将。「まだ3位。目標とするところは頂点なので、そこを狙えるチームになっていくことが僕たちの求めていることです」7月まで行われたネーションズリーグで、メダルを獲得した直後のインタビューに答えて語った石川祐希選手。主要な国際大会では46年ぶりとなる快挙にも満足することなく、“頂点”を見据え、「ここで終わりじゃないぞ」というチームメイトへのメッセージも込めた。「今回の経験は間違いなく次につながる。自分たちには力があると自信を持って、これからの試合も戦えるのかなと思います。でも過信しないように、このあとパリ五輪予選もあるので気を引き締めないと。あくまで3位だし、ネーションズリーグが今シーズンの僕たちの一番の目標ではないので。全員わかっているとは思いますけど、まだ先があるし、もっと強くならないといけないし、安定してこういう結果を出せるようにならなきゃいけないということを、帰国後の会見や、何かにつけて発言するようにしています」と、キャプテンの顔で語る。中央大学1年だった2014年に日本代表デビューし、その後、世界最高峰リーグのイタリア・セリエAで着実に力をつけ、海外の一流選手からも一目置かれるトッププレーヤーの仲間入りを果たした。彼の中には、いちアスリートとして“世界一の選手”を目指す石川祐希もいるが、日の丸をつけている時は基本的に「キャプテンモード」なのだとか。ネーションズリーグでは予選ラウンドから3位決定戦まで15試合、すべて先発し、全選手中トップの275得点を挙げ、決定力とタフさを証明。しかもファイナルラウンドに入って1段ギアを上げた裏には、こんな計算があった。「予選ラウンドでは、キャプテンの仕事はそんなにしていないんです。割とゆっくりと、『劣勢になった時にこの選手はどうかな?』とか、他の選手を観察していました。連勝していたこともあって、あえてフリーにして。そこで完成度を上げすぎると、そのあと下がってしまうのが怖かったので、(8月の)アジア選手権からちょっと固めて、9月末のパリ五輪予選に向けてどんどん上げていくイメージでした。その入り口として、ファイナルラウンドからはミーティングをしたり、試合中にもみんなを集めて声をかけたりを意識してやるようになりました」パリ五輪を念頭に、チームビルディングにまで思考を巡らせている。そんな石川選手には、自身の背中を追って急成長し、代表で対角を組む6歳年下の髙橋藍選手はどんなふうに見えているのだろう。「強くなってるな、経験値上がってるな、というのは感じます。僕が大学生だった時よりも、間違いなく今の藍のほうがスキルとかは高い。でも僕の歳になったらどうかは、わからない。彼が今後どういう選択をするかによってたぶん変わると思います。そこは面白いところだし、楽しみです。藍がどういう選択をして、どういうチームでどういうプレーをして、どういう結果を残していくのか…興味ありますね(笑)」Yuki Ishikawa 1995年12月11日生まれ、愛知県出身。192cm、84kg。アウトサイドヒッター。中央大学時代からイタリア・セリエAでプレーし、今季で9シーズン目。日本代表では2021年から主将。初のオフィシャルブック『14 quattordici』が12月に発売決定。9/6から早期予約受付開始。コート¥665,500スウェット 参考価格¥82,500パンツ 参考価格¥495,000シューズ¥165,000(以上ジバンシィ/ジバンシィ ジャパン TEL:0120・218・025)※『anan』2023年9月13日号より。写真・森山将人(TRIVAL)スタイリスト・藤長祥平ヘア&メイク・TOYO(BELLO)インタビュー、文・米虫紀子(by anan編集部)
2023年09月09日ラグビー日本代表の行く末は『ラグビーワールドカップ(RWC)2023』初戦が決定付けると言っても過言ではないだろう。1か月後、待ち受けるのは歓喜か、落胆か。チリ戦が運命を左右する。日本代表は4年前、開催国として迎えた『RWC2019』で初めてベスト8に進出した。今回、コーチ陣、選手たちがターゲットにするのは優勝である。もちろん、選手たちも実現困難な目標であることは百も承知だ。日本代表メンバー発表の壇上でジェイミー・ジョセフHCは「どのチームにとっても全員のゴールは試合に勝っていくこと、優勝すること。『RWC』はいろんなことが起こり得る」とコメントした。リーチ マイケル(C)スエイシナオヨシ4大会目の『RWC』出場となるFLリーチ マイケルはこう言った。「今回狙いにいって、できなければ次の世代がチャレンジする。この大会がキッカケになるように、日本のラグビーが進化したと言われるような大会にしたい」バイスキャプテンを務めるSH流大が「優勝と聞いたみなさんは現実的だと思っていないと思うが、でも僕らはできると信じている。2019年も僕らがアイルランドに勝つとは、スコットランドにも勝って全勝でベスト8にいくとは思われていなかったと思う。僕らはそれをできる準備をしている。見ていてください」と約束すれば、PR稲垣啓太は「チームのマインドがひとつ上がったのでしょうね。それだけの決意と覚悟が固まったのでしょう。チームの決意表明だと思う」と補足した。キャプテンのFL姫野和樹は壮行会でファンに「我々日本代表は4年間をかけて準備してきた。ともに時間を過ごし、ともに汗を流し、たくさんの犠牲を払ってここまできた。すべては『RWC』で勝つため。我々は歴史を変える準備はできています、歴史を変える自信があります。2019年よりもたくさんの感動や勇気を感じてもらえる試合をすることを約束します」とキッパリ。李承信(C)スエイシナオヨシだが、しかし、気持ちよく『RWC』へ突入するための最後のチャンスであった『リポビタンDツアー2023』イタリア戦でも日本は完敗を喫した。8月26日・イタリアで10番を背負った李承信もベンチスタートとなったSO松田力也もショットの精度を欠き、点差を詰めるに詰められず、最後は連続トライを許して21-42のダブルスコアに終わった。試合後、松田が「自分らしく蹴られなかった。追いかける展開の中で2点は効いてくると思うので、自分のルーティンでしっかり蹴られるようにもう一度見直したい。今回は厳しい結果だと思うが、いいアタックをすればスコアに繋がるところもあったので、前を向いて修正し開幕を迎えたい」と唇を噛めば、FL福井翔大も「1本トライに繋がるタックルのミスをしてしまい、結果も負けてしまった。1対1では絶対に仕留める、アタックの時には自分がオプションとなってチームとしてトライに繋げられるような動きをする。今日の結果は悔しいし、次こそは絶対勝つ」と巻き返しを誓った。これで本番前の強化試合は1勝5敗で終了。今の日本代表は勝利に飢えている。だからこそチリ戦で求められるのは白星である。ミッションはボーナスポイントを含めた勝点5である。日本代表は『RWC』第1戦で自分たちのラグビーを取り戻さなければならない。ただし、チリ戦ですべてが好転するとは思えない。相手は『RWC』初出場で参加20か国の中で最も世界ランキングが低い22位に甘んじる格下だが、そこは4年に一度の夢舞台である。これまで感じたことがないような強大なプレッシャーが日本代表選手たちを襲うだろう。しかも33名中20名が初めての大舞台となる。『RWC2015』日本×ロシアより松島幸太朗(C)JRFU思い出してほしい、2019年9月20日・東京スタジアムでのロシア戦を。日本中が期待に胸を膨らませた『RWC2019』開幕戦でキックオフのハイパントをFLリーチ マイケルが目測を誤れば、フォローに回ったNO.8姫野和樹はノックオン……。相手ラインアウトからのボールを奪いSO田村優がキックで陣地を挽回しようとするも、キックチャージに遭う。あわやファーストトライ献上と思われる中、相手のペナルティで事なきを得るが、続けて放たれたFBウィリアム・トゥポウのキックは距離を稼げず、蹴り返されたボールをキャッチできずにロシアに先制トライを奪われたのだった。キックオフからわずか4分、ドキドキワクワクに包まれていた東京スタジアムの雰囲気はあっという間に凍り付いた。選手たちの足が地につかなければ、ボールも手につかないふわふわした状態ながら、前半の内にWTB松島幸太朗の2トライで逆転すると、徐々にチームは本来の姿を取り戻した。最終的に松島のハットトリックを含めて計4トライをマークしてボーナスポイントを獲得する30-10で好発進したのだった。試合後、強心臓で知られる田村が「緊張して死ぬかと思った」と振り返った姿は印象的だった。その後の快進撃はご存じの通り。しかし、『RWC2019』初戦の前半を見る限り、とても4戦全勝でプールAを突破するとは思えない低調なパフォーマンスだったのだ。前回大会を知る選手たちは『RWC』初戦が持つ意味を知っている。FWとBKを繋ぐ流は初陣に集中していた。「チリ戦に向けて映像を見る限り、フィジカルが強く、簡単に勝てる相手ではない。前回大会と同じく、開幕戦は難しいものになるので100%の準備が必要になる。あとさき考えず100%この試合にコミットしたい」『RWC』初出場のSH齋藤直人も初戦の大事さは理解している。「同じ絵を見る重要性は、特にイタリア戦の後から感じていた。事前に深く想定できるかが大切。だが試合では(想定外の)ことが起こるため、リーダーがその対策を明確にして、それを全員で認識してプレーし続けるかが大事」齋藤直人(C)スエイシナオヨシ強化試合ではディフェンス面も課題が山積したが、ジョン・ミッチェルACは2枚のレッドカードがいい教訓となったと振り返った。「レッドカードを2枚もらった時点で、ワールドラグビーを通じてコーチングの介入があった。個人と意識を共有し、どこに欠陥があったのかを特定し、認識させ、積極的にドリルを作り、そのドリルについてワールドラグビーにフィードバックを送った。選手には学びがあったし、コーチである私自身も当然学びがあった。あの2枚のカードによって自信を得る機会を逃してしまった。私たちはテクニックを少し変えることでこの問題に対処している。ヒットスルーやボールの下に入ることは続けている。コンタクトに入る時に身体を低くして高さを調整し、リードフットと連動させることが重要」『RWC2023フランス大会』ラグビー日本代表登録メンバー33名【PR】稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)49クレイグ・ミラー※(埼玉パナソニックワイルドナイツ)13シオネ・ハラシリ※(横浜キヤノンイーグルス)0具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)25垣永真之介※(東京サントリーサンゴリアス)12ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)26【HO】堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)72坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)37堀越康介※(東京サントリーサンゴリアス)7【LO】サウマキ アマナキ※(コベルコ神戸スティーラーズ)1ワーナー・ディアンズ※(東芝ブレイブルーパス東京)7【LO/FL】ジャック・コーネルセン※(埼玉パナソニックワイルドナイツ)16アマト・ファカタヴァ※(リコーブラックラムズ東京)3【FL】ベン・ガンター※(埼玉パナソニックワイルドナイツ)8下川甲嗣※(東京サントリーサンゴリアス)2姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)29福井翔大※(埼玉パナソニックワイルドナイツ)2ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)16リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)80【SH】齋藤直人※(東京サントリーサンゴリアス)15流大(東京サントリーサンゴリアス)34福田健太※(トヨタヴェルブリッツ)0【SO/FB】小倉順平※(横浜キヤノンイーグルス)4【SO】李承信※(コベルコ神戸スティーラーズ)10松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)33【CTB】長田智希※(埼玉パナソニックワイルドナイツ)4中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)35ディラン・ライリー※(埼玉パナソニックワイルドナイツ)14【WTB】ジョネ・ナイカブラ※(東芝ブレイブルーパス東京)4シオサイア・フィフィタ※(花園近鉄ライナーズ)12セミシ・マシレワ※(花園近鉄ライナーズ)5レメキ ロマノ ラヴァ(NECグリーンロケッツ東葛)16【FB/WTB】松島幸太朗(東京サントリーサンゴリアス)51※は『RWC』初選出、所属チームの後の数字は代表キャップ数。果たして、ラグビー日本代表は自信を取り戻すことができるのか。『RWC2023』フランス大会・日本代表×チリ代表は9月10日(日)・トゥールーズにてキックオフ。その後17日(日)・ニースにてイングランド代表、28日(木)・トゥールーズにてサモア代表、10月8日(日)・ナントにてアルゼンチン代表と対戦。チリ戦の模様はNHK総合、NHK BS 4Kにて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2023年09月08日知っておくべき 「フレームワーク」と「スキル」株式会社カンゼンは、元ラグビー日本代表監督のエディー・ジョーンズ氏もセミナーで紹介した『最高のコーチになるためのスポーツコーチング学』(ダグ・レモフ 著、有馬丈博 訳、マーレー志雄 訳、高野鉄平 訳)を2023年9月6日に刊行いたします!世界100万部以上・12カ国語に翻訳された『Teach Like a Champion』の著者による、スポーツ指導者に向けたコーチング学本(日本語版)がついに出版です。選手を成功に導くために必要なコーチ哲学から具体的なスキルまで凝縮された、まさにスポーツ指導者のためのバイブル本です。『最高のコーチになるためのスポーツコーチング学』書影元ラグビー日本代表監督のエディー・ジョーンズ氏もセミナーで紹介「指導者は、まず“教師”でなければならない」優れたコーチングの正体とは何か?学校での指導法を、スポーツ現場にアレンジ世界100万部以上、12カ国語に翻訳『Teach Like a Champion』の著者が科学的根拠に基づいて解説・選手がより良く、より早く学ぶために指導者に求められる能力とは?・指導者が伝えた内容を選手が理解しているかを確かめる方法は?・選手が理解していないと確信したとき、指導者は何をすべきか?・選手が練習で学んだことを試合で確実に行えるようにするには?・「フィードバック」「練習計画」「言葉の使い方」など具体的なスキルは?サンプルページ第1章決断力第2章プランニングとデザイン第3章フィードバックと質問をさらに活用する第4章理解度のチェック第5章文化を創造する第6章成長と発展における課題CONTENTSCONTENTS第1章決断力第2章プランニングとデザイン第3章フィードバックと質問をさらに活用する第4章理解度のチェック第5章文化を創造する第6章成長と発展における課題プロフィール著者ダグ・レモフ教職を経て、現在は生徒の力を引き出す独自の教育法で有名なNPO法人アンコモン・スクールズの代表を務める。著書『Teach Like a Champion』(現在は『Teach Like a Champion 3.0』)には、優れた教師が使うテクニックが書かれている。この本は100万部以上売れ、世界12カ国語に翻訳された。他の著書に『成功する練習の法則』(日本経済新聞出版社)など。ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得。Twitter @Doug_Lemov訳者有馬丈博1975年、福岡県生まれ。日本ラグビーフットボール協会公認B級コーチ。株式会社酵素オンライン代表。マーレー志雄1993年、滋賀県生まれ。2016年にイングランドのサウサンプトンに渡り、コーチングを勉強。その傍ら地元のクラブにて、小学生から大学生まで男女問わず指導。2020年に帰国し、現在はJリーグにて育成に従事。高野鉄平1976年、福岡県生まれ。GOAL、フットボールチャンネル、その他様々なウェブメディアや雑誌・書籍等で主にサッカー関連のメディア業務に携わる。訳書に『組織的カオスフットボール教典』『ポジショナルフットボール教典』(ともにカンゼン)『ニッポンとサッカー英国人記者の取材録』(ベースボール・マガジン社)など。書誌情報書名:『最高のコーチになるためのスポーツコーチング学知っておくべき「フレームワーク」と「スキル」』著者:ダグ・レモフ訳者:有馬丈博、マーレー志雄、高野鉄平ISBNコード:978-4-86255-691-2定価:3,520円(本体3,200円+税)判型:A5判ページ数:512P発売日:2023年9月6日出版社:カンゼンAmazon : Rakutenブックス : 商品ページ : 【この件に関する問い合わせ先】株式会社カンゼン宣伝プロモーション部担当:伊藤真TEL:03-5295-7723MAIL: ito@kanzen.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月06日ヴィム・ヴェンダース監督の『PERFECT DAYS』が、第96回アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品として出品されることが分かった。日本映画製作者連盟が発表した。7名の選考員が、8作品の中から選出したという。近年、同部門に出品された作品には早川千絵監督の『PLAN 75』、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』、河瀬直美監督の『朝が来る』などがある。海外メディアも報じており、「The Hollywood Reporter」は「日本からこの部門に、日本人以外の監督が手掛けた作品が出品されるのは初めて」と報じている。ヴェンダース監督は『パリ、テキサス』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』などの名作を世に送り出してきた映画界の巨匠。主演の役所広司は今年のカンヌ国際映画祭で、日本人俳優としては『誰も知らない』の柳楽優弥以来19年ぶり2人目となる男優賞を受賞する快挙を成し遂げた。また、本作は同映画祭でエキュメニカル賞も受賞した。監督はドイツ人だがキャストは日本人で言語も日本語。役所さんのほか、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、三浦友和、田中泯が出演している。『PERFECT DAYS』は、10月23日から11月1日に開催される第36回東京国際映画祭のオープニング作品に決定しており、ヴェンダース監督がコンペティション部門の審査員長を務めることも明らかになっている。日本公開は12月22日。(賀来比呂美)■関連作品:PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.
2023年09月05日株式会社ソニー・クリエイティブプロダクツ(東京都港区、代表取締役:大竹 健)は、公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(東京都港区、会長:土田 雅人)からラグビー日本代表の商品化権を預かるライセンス事務局との契約に基づき、ラグビー日本代表の商品化の窓口を担っています。ライセンシーである株式会社ジェイ・スポーツ(本社 東京都江東区、代表取締役社長:長谷 一郎、以下「J SPORTS」※1)が企画する、ラグビー日本代表オフィシャルライセンス商品が通販サイト「J SPORTSオンラインショップ」で販売中です。そしてこの度、ラグビー日本代表が参加するラグビーワールドカップ2023年フランス大会(RWC 2023)の開幕(9月8日)を控え、8月23日より、タンブラーやポシェットなど新たに6種類の新商品が登場いたしました。新商品を含め、ラグビー日本代表のホームジャージー型のポシェットと、桜のエンブレムやロゴをあしらったタンブラー、ボトルホールド サーモタンブラー、ゴルフドライバー用ヘッドカバー、クリップ付きゴルフマーカー、シャワーサンダル、ブランケット、コンテナ、折り畳み傘、ビーズクッションの全10アイテムを取り揃えています。ラグビー日本代表オフィシャルライセンス商品イメージ■商品概要※8月23日発売新商品。一部商品は予約販売となります。※「ラグビー日本代表 タンブラー」 販売価格:5,940円(税込)※「ラグビー日本代表 ボトルホールド サーモタンブラー」 販売価格:2,475円(税込)※「ラグビー日本代表 ゴルフドライバー用ヘッドカバー」 販売価格:4,070円(税込)※「ラグビー日本代表 クリップ付きゴルフマーカー」 販売価格:1,650円(税込)※「ラグビー日本代表 シャワーサンダル(黒・白)」 販売価格:2,200円(税込)※「ラグビー日本代表 ジャージー型ポシェット」 販売価格:2,420円(税込)「ラグビー日本代表 ブランケット」 販売価格:4,620円(税込)「ラグビー日本代表 コンテナ」 販売価格:8,250円(税込)「ラグビー日本代表 折り畳み傘」 販売価格:2,750円(税込)「ラグビー日本代表 ビーズクッション」 販売価格:13,200円(税込)<販売場所>J SPORTSオンラインショップ: ※1 J SPORTSはJ:COMなど全国のケーブルテレビ、BS放送(スカパー!)でご覧いただけるスポーツテレビ局です。●ご掲載に関してのお願い掲載の際は下記クレジット表記をお願いいたします。掲載原稿の確認をさせて頂けますようお願い致します。(C)JRFU 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月05日2023年8月25日より、日本を含む3国で開催されている、バスケットボールの世界大会『FIBA バスケットボール ワールドカップ 2023』。日本代表は、初戦のドイツ代表との試合には敗れたものの、2試合目のフィンランド代表との戦いに見事勝利しました。日本が世界大会で勝利するのは、なんと17年ぶり。歴史的快挙に多くのファンが湧き、同月29日に行われるオーストラリア代表との試合にも注目が集まっています。バスケW杯・河村勇輝選手の所作に、称賛の声!フィンランド代表との試合で、ひと際目を引いたのは、25得点でチームの勝利に貢献した、河村勇輝選手。そんな河村選手のスポーツマンシップを感じられる『所作』が、SNSで反響を呼んでいます。河村選手は、試合に入る直前、必ず深い一礼をしてから、コートに入るのだとか。日本のプロバスケットボールリーグ『B.LEAGUE』のSNSアカウントでは、「その時、何を考えている?」と、一礼の理由を聞かれた際の河村選手の言葉が公開されています。河村勇輝がコートイン時に深い一礼をする理由。 @KawamuraYuki @b_corsairs #FIBAWC #AkatsukiJapan #日本一丸 #Bリーグ pic.twitter.com/5MuIFV0vxI — B.LEAGUE(Bリーグ) (@B_LEAGUE) August 28, 2023 やっぱりコートに立ちたくても、立てない選手だったり。今、自分がこうやってコートに立っていることは、当たり前じゃないんだというところを、試合に入る前に、コートに入る前に、再認識するために、コートに入る前は一礼して、全力で戦うということを誓って入っています。@B_LEAGUEーより引用河村選手は同年現在22歳で、18歳の時に、Bリーグのトップカテゴリーに当たる『B1リーグ』に史上最年少でプロデビュー。2022~2023年のレギュラーシーズンでは、MVPを含む個人タイトル六冠を達成するなど、目覚ましい活躍を見せています。そんな選手が見せる、真摯な姿には多くの人が心を打たれた模様。河村選手を称賛する声が、多数上がっていました。・見習いたい、素晴らしい姿勢です。感動。・すごいなぁ。こういう選手がいるから、チームが強くなるんだろう。・「人生何回目だろう」と思うくらい素晴らしい。22歳の時の自分に見せてやりたい!・心から尊敬しています。プレーだけでなく、ハートも最高!河村選手をはじめとする、日本代表の選手は、今後もきっと最後まであきらめない姿勢で、素晴らしいプレーを見せてくれることでしょう。心からのエールを送りたいですね![文・構成/grape編集部]
2023年08月29日バスケットボール男子のワールドカップがいよいよ開幕。日本代表「AKATSUKI JAPAN」は世界を相手にどう戦うのか?チームを牽引する2人のキーマンへのインタビューをお届けします。“Wユウキ”が登場!司令塔ふたりに聞く、「世界で一勝」への思い。バスケットボール男子日本代表候補の中でもキーマンといえる富樫勇樹選手(右)と河村勇輝選手(左)。共に“コート上の監督”ともいわれるポジションのポイントガードを担う二人を直撃!――現在のチームの様子を教えてください。富樫勇樹選手(以下、富樫):ワールドカップに向けてモチベーション高く、いい雰囲気が作れていると思います。河村勇輝選手(以下、河村):トムさん(トム・ホーバスHC/ヘッドコーチ)も明言しているように、男子日本代表の目標は、アジアで1位になることです。メンバー全員が、その目標に向けて練習に取り組めているという一体感を感じます。――同じポジションの二人ですが、それぞれチームにどのように貢献したいですか?富樫:ポイントガードはチームをまとめて、ゲームの中でコントロールすることが必要とされるポジションです。トムさんが男子日本代表のHCに就任してからは、キャプテンをやらせていただいているので、いずれにしてもチームを引っ張る立場にあるのかなと思います。ただ、世界の強豪を相手に勝てていないのは、僕も含めてみんな同じ。その意味で上からというより、一緒に戦えるチームを作っていけたらと思っています。河村:チームをまとめる役割でいえば、勇樹さんをはじめベテラン選手の存在が心強い。そんな中で僕はメンバーの中でも若手のほうなので、積極的に声出しをするなどして、チームを勢いづけていきたいです。――富樫選手は河村選手の、河村選手は富樫選手の強みはどんなところだと思いますか?富樫:河村選手はBリーグの中では得点力やアシスト力といったオフェンス力に注目されがちですが、僕からしたらディフェンス力こそが彼の魅力。サイズの小ささをむしろアドバンテージに変えている。代表クラスになるほどこういう選手と対戦したことがないと思うので、すごく嫌がられるんじゃないかな。河村:富樫選手は、ゲームの流れを読んで、大事なところできっちりスコアしたり、ゲームをコントロールしたりするところが本当にすごい。そのメリハリは、経験値によるところもあれば、もともと持ち合わせているものもあると思います。経験値の部分はワールドカップを通して、富樫選手のプレーを間近で見ることで、少しでも多く学びたいです。――ところでお二人は同じ“ユウキ”という名前ですが、どう呼び合っているんですか?富樫:僕は河村選手のことを、下の名前ではあまり呼ばないかな。苗字で呼ぶかも。河村:僕は、“勇樹さん”です。――じゃあ、代表で“ユウキ”という呼び名は富樫選手ということに?富樫:でも二人とも“ユウキ”って呼ぶ人もいるよね?だいたいどっちのことを言っているのかわかるので、混乱はしないけど…。河村:トムさんが僕のことを“ユウキ”と呼ぶ時と、“河村”と呼ぶ時があるので、たまに「え?」ってなるくらいです(笑)。世界を相手にどこまで戦えるか。その挑戦を楽しみたい。――富樫勇樹選手代表でキャプテンを務める富樫勇樹選手。ポイントガードのトップランナーとして活躍し続け、東京2020オリンピックなど、国際試合の経験も豊富に持つ。「代表の強化合宿は6月から始まりましたが、僕は今のメンバーの中ではトムさんのもとで長くやっているほうなので、特に大変なことはなく、練習に適応できました。でも、なかには新しく代表入りしたメンバーや、久しぶりに招集されたメンバーも。何かわからないことがあった時には、僕が手伝ってあげられたらという気持ちで接しています」本人曰く、もともとは“まとめ役”といったタイプではなかったそう。しかし、今大会では、キャリアも年齢も重ねた自身が、チームを引っ張っていこうという思いが言葉の端々から感じられる。「1次ラウンドで日本が戦わなければいけないグループEは、“死の組”と呼ばれるほど、強豪のチームばかり。ただ、プレッシャーというよりは、楽しみのほうが大きいです。男子日本代表はまだまだ世界で結果を残せているわけではないので、失うものは何もない。これまで培ってきたことをしっかり出して、どこまでいけるか、挑戦したいです」そんな富樫選手の強みについて、バスケットボール解説者の佐々木クリスさんは、こう言及する。「ポイントガードというと、一昔前は周りを生かす職人のようなイメージだったかと思いますが、今やNBAでは最も平均得点の高いポジションです。つまり、世界で勝つためには、ポイントガードに得点力が不可欠ということ。そんな中、富樫選手は多種多彩な得点パターンが持ち味。敵と1対1になった時の打開力もずば抜けている。また、ポイントガードの一番の評価軸になる、アシスト数の多さとミスの少なさの対比から見ても、Bリーグトップクラスの選手です」とがし・ゆうき1993年7月30日生まれ、新潟県出身。身長167cm。2015年より千葉ジェッツ所属。以降、7年連続で「レギュラーシーズンベストファイブ」、2018‐19シーズンにはMVPを受賞するなど、数々の栄冠に輝く。ドイツに勝てば、どんな相手でも勝負できると思えるはず。――河村勇輝選手2022年から日本代表入りを果たした、現在22歳の河村勇輝選手。「ワールドカップほどの大きな国際大会は、今まで経験したことがありません。世界のレベルがどういうものかということを初めて感じる大会になるので、すごくワクワクしています。グループEはタフな相手ばかりですが、チームで共有しているのは、初戦のドイツ戦が一番大事だということ。ドイツは世界でもトップレベルのチームです。そこでしっかり勝つことができればもっと自信がつくし、どんな相手でも勝負ができるという気持ちになれると思います」強豪国に勝つために――。日本はどんなプレースタイルで挑むのだろう。「日本はスピード(ゴールに向けて走る速度やパス回しの早さ)あるプレーを武器としているチームです。あとゲーム中の連携など、組織力の高さでは負けられないと思っています」今大会は、日本を含めた3か国で開催されることもあり、いつもの国際大会以上に注目されることが予想される。「日本のみなさんに今大会ほど関心を寄せてもらえる機会は、そうないと思います。一生懸命にプレーをする泥くさくて、ひたむきな姿を、ぜひ観てほしいです」河村選手は、代表入り後、大きく成長したといわれている。その一番の変化は「得点力が格段に上がったところにある」と佐々木さんは評する。「もともと河村選手は、パスの技術に秀でた選手です。しかし、ホーバスHCのもとで、シュートを狙うことを強く求められた。実際、試合でもシュートを狙わないポイントガードは相手の脅威にならないと体感し、マインドセットを変えたのです。新たな強みとなった高い得点力に加えて、若さを生かしたスピードあるプレーも河村選手の魅力といえます」かわむら・ゆうき2001年5月2日生まれ、山口県出身。身長172cm。’22年、横浜ビー・コルセアーズとプロ契約。Bリーグ2022‐23シーズンは、MVPやアシスト王、新人王など、リーグ史上最多の6冠に。バスケットボールワールドカップとは?ワールドカップは4年に一度行われる世界大会。今大会はフィリピン、インドネシア、日本(沖縄)の3か国で史上初の共同開催。8月25日に開幕し、1次ラウンドではグループごとに対戦が行われる。日本を含むグループEと、グループFの試合の舞台となるのは沖縄アリーナ。「出場できるのは世界32か国。12か国が参加するオリンピックに準じる大きな大会です。本選は来年のパリ五輪の予選も兼ね、順位決定戦を経て32位まで決定。日本は今大会で五輪出場権が得られる“アジア1位”を目標に掲げています」(佐々木さん)佐々木クリスさんバスケットボール解説者、Bリーグ公認アナリスト。NBAについて語るYouTubeチャンネル(@ChrisSasaki2020)も人気。※選手のデータなどは8月4日時点の情報です。※『anan』2023年8月30日号より。写真・魵澤和之(まきうらオフィス)©JBA取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2023年08月24日勝つために残り3名は先送りと決断した。8月15日、『ラグビーワールドカップ(RWC)2023』を戦う日本代表30名が発表された。登録メンバーの締め切りは8月21日(月)。ケガ人の回復具合や出場停止処分の確定を受けて3名を選出することとなった。日本代表メンバー発表会見の冒頭に土田雅人日本ラグビーフットボール協会(JRFU)会長、藤井雄一郎男子15人制日本代表ナショナルチームディレクター、ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチは次のようにあいさつした。土田会長「本日みなさんの前でメンバーを発表できることをうれしく思う。JRFUはラグビーが世界一身近な国を目指し、日本で再び『RWC』を開催して2050年までに世界一になることを目指していきたい。今回のメンバーが日本代表の自覚、桜のジャージの誇りを持って世界の頂に挑戦してくれると思う。ジョセフHCが前回大会以上の成績を収め、ジャパンラグビーの成長していることを証明してくれると思う。ジョセフHCと8年間一緒にやってきて、彼を信じて、チームを信じている。国内5試合は厳しい結果でレッドカードや選手のケガなどいろいろあったが、選手たちが一生懸命取り組んできた姿を信じている。ジョセフHCの活躍を期待し、協会として全面的にサポートすることを約束したい」藤井NTD「前回大会が終わってから長い道のり、選手も切磋琢磨してここまでたどり着いた。残念ながらメンバーから漏れた選手の分まで選ばれた選手は戦ってくれると思うし、戦ってくれる選手が選ばれたと思う」ジョセフHC「メンバー発表前に伝えたいことがある。ワイダ―グループとしてハードワークしてくれた選手たちに感謝したい。彼らがいなければ、今回のメンバーが選ばれることはなかった。2023年は大きなチャレンジになる。2019年大会以後、コロナのパンデミック後、1年間ラグビーができずに、その後ティア1とたくさん試合を行ってきた。この5試合は難しい結果になった。レッドカードが出たり、深刻なケガ人も出た。でも現代ラグビーでは起こり得ること。先週もイングランドの(オーウェン・)ファレルにもレッドカードが出た。自分たちもこういうことに慣れていかなければいけない。そういう意味も含めれば、今回の『PNS』はいい準備になった。どのチームもそう思うだろうが、自分たちも『RWC』に勝ちたい。2019年大会での自信を持って、大きなチャレンジへがんばっていきたい。それでは30名のメンバーを発表したい」(写真左より)藤井雄一郎男子15人制日本代表ナショナルチームディレクター、ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチ、土田雅人日本ラグビーフットボール協会(JRFU)会長『RWC2023フランス大会』ラグビー日本代表登録メンバー30名【PR】稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)48クレイグ・ミラー※(埼玉パナソニックワイルドナイツ)12シオネ・ハラシリ※(横浜キヤノンイーグルス)0具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)24垣永真之介※(東京サントリーサンゴリアス)12ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)25【HO】堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)71坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)36堀越康介※(東京サントリーサンゴリアス)7【LO】ジェームス・ムーア(浦安D-Rocks)16【LO/FL】ジャック・コーネルセン※(埼玉パナソニックワイルドナイツ)15【FL】ベン・ガンター※(埼玉パナソニックワイルドナイツ)7姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)28福井翔大※(埼玉パナソニックワイルドナイツ)1リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)79【SH】齋藤直人※(東京サントリーサンゴリアス)14流大(東京サントリーサンゴリアス)33福田健太※(トヨタヴェルブリッツ)0【SO/FB】小倉順平※(横浜キヤノンイーグルス)4【SO】李承信※(コベルコ神戸スティーラーズ)9松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)32【CTB】長田智希※(埼玉パナソニックワイルドナイツ)3中野将伍※(東京サントリーサンゴリアス)7中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)34ディラン・ライリー※(埼玉パナソニックワイルドナイツ)13【WTB】ジョネ・ナイカブラ※(東芝ブレイブルーパス東京)3シオサイア・フィフィタ※(花園近鉄ライナーズ)12セミシ・マシレワ※(花園近鉄ライナーズ)4レメキ ロマノ ラヴァ(NECグリーンロケッツ東葛)16【FB/WTB】松島幸太朗(東京サントリーサンゴリアス)50※は『RWC』初選出、所属チームの後の数字は代表キャップ数。『RWC2023』での目標を問われた指揮官はこう答えた。「(RWCの目標)どのチームにとっても全員のゴールは試合に勝っていくこと、優勝すること。前回ベスト8まで行った。『RWC』はいろんなことが起こり得る。優勝するためにまずはベスト8へ行きたい」フランスで見せたいラグビーはジャパンラグビーだ。「どのコーチが指揮してもジャパンラグビーのアイデンティティ、マインドがある。素早くボールを回してアタッキングマインドを持って戦うのがジャパンラグビーだと思っている。イタリア、チリ、イングランド、サモア、アルゼンチンという相手と戦っていくが、相手によって調整していく必要はあるものの、ジャパンラグビーという世界でもユニークなラグビーをしっかりやっていくことが大事」ジョセフHCは残り3名のメンバーの目途についても言及した。「LOでワーナー(・ディアンズ)は肩をケガし、アマト(・ファカタヴァ)も足首のケガをした。あと(ピーター・)ラピース(・ラプスカフニ)の出場停止の試合数が確定していないので、そういったいろいろな状況によって考えていきたい」キャプテンには姫野を任命した。「姫野にしっかりチームをリードしてほしい。彼はパッションを持っている。またしっかりリードするだけではなく、ほかの選手のことも信じて任せるところは任せてほしい。『RWC』でしっかりパフォーマンスを出すためにチーム一丸となって、同じ絵を見て戦っていく必要がある。リーチも主将としてたくさん経験があるし、堀江も4回目の『RWC』。30名で半分以上の選手が『RWC』を経験している。このチームにはリーダーがたくさんいることをうれしく思う」ジョセフHCはユーティリティ性を重視し、今回のメンバーを選出したと言う。「セレクションでは半分のポジションはすぐに決まった。スペシャリストのフロントローと9・10番。スペシャリストのポジション以外はいくつものポジションをカバーできるのが大事だと考えている。レメキは試合に出ていないが、10番、FB、CTBもカバーできるし、マシレワもWTBだけではなくFBもカバーできる。長田もCTB、WTBをカバーでき、ジャックもLOも7番もカバーできる。そういうユーティリティ性を重視し、セレクションした」(写真左より)流大、リーチ マイケル、姫野和樹、坂手淳史首脳陣によるメンバー発表会見第一部に続き、第二部には選手たちが登場。姫野主将、リーチ、坂手、流がメンバー入りした感想を語った。流「もちろん光栄に感じているし、責任を感じている。一番思うのは選ばれなかった選手たちの努力を無駄にしないよう僕らは結果を出すしかないと覚悟している」リーチ「選ばれることは光栄だし、前回大会以上の責任を感じている。ここまでこれたのは自分の中で奇跡。いろんなケガをして地獄まで落ちてがんばってここまできたので、大会でしっかり結果を出すことしか考えていない」姫野「光栄。落選した選手たちの思い、ファンのみんなの思いを感じながら、その期待も楽しみながらプレーしたいと思っている。(主将として) 自分のリーダーシップが代表に必要なんだと感じた。ジェイミーにも期待していると言われたので、自分の持っている情熱や愛情でチームを引っ張っていきたい」坂手「非常にうれしく思うし、光栄に思う。メンバー発表の時間はこの4年間でも一番タフな時間だった。その中選ばれた責任を持って『RWC』を戦い抜きたい。」国内強化試合5試合では1勝4敗と結果は出なかったが、主将はここから巻き返すと誓った。「ラグビー的な課題もあるが、ここからデスゾーンに行くので生きるか死ぬかの戦い。生き残るためにチームとして過ごしていくことが大事。イタリア戦で自分たちのパフォーマンスを取り戻していきたい」4名は目標は「優勝」だとキッパリ。坂手「このチームが始まってから優勝を目標に掲げてきた。まずはグループステージが大事になるのでみんなで一戦一戦成長して、自分たちの目標に近付いていきたい」姫野「優勝です」リーチ「同じ優勝です」流「たぶん今聞いたみなさんは現実的だと思っていないと思うが、でも僕らはできると信じている。2019年も僕らがアイルランドに勝つとは、スコットランドにも勝って全勝でベスト8に行くとは思われていなかったと思う。僕らはそれをできる準備をしている。見ていてください」4選手それぞれに今大会の位置付けを口にした。流「僕は今回が日本代表の最後だと決めている。でも個人的なことで関係ない。何も恐れる必要はない。しっかり前回大会を超えて、日本のラグビー、日本人は強いと見せていきたい」リーチ「2011年からここまできて、弱い日本代表から優勝を狙える日本代表を経験し、また日本代表が強いと証明したい。そのための準備を集中してやりたい」姫野「ラグビー選手の夢の舞台。自分の夢を叶える場所。だから優勝して、ラグビーを日本の国技にしたいと思っている。この舞台で勝ちたい」坂手「ラグビーを始めた時から『RWC』は特別な目指す場所。全ラグビー選手にとって特別な場所。最高のパフォーマンスを見せて、見ている人に夢を持ってほしい」姫野和樹 (C)JRFUHC、代表選手一同はその後「ラグビー日本代表BRAVE壮行会2023#選手もファンもひとつになって世界へ」に出席。姫野主将は集まった881名のファンに約束した。「暑い中これだけ多くのファンに集まっていただき身の引き締まる思いです。我々日本代表は4年間をかけて準備してきた。ともに時間を過ごし、ともに汗を流し、たくさんの犠牲を払ってここまできました。すべては『RWC』で勝つためです。我々は歴史を変える準備はできています、歴史を変える自信があります。2019年よりもたくさんの感動や勇気を感じてもらえる試合をすることを約束します。ともに戦いましょう」日本代表は8月26日(土)・イタリア トレヴィーゾでの『リポビタンDツアー2023』のイタリア代表戦を経て、『RWC 2023』へ突入。9月10日(日)・フランス トゥールーズにてチリ代表戦、17日(日)・ニースにてイングランド代表戦、28日(木)・トゥールーズにてサモア代表戦、10月8日(日)・ナントにてアルゼンチン代表戦とプールDを戦う。チリ戦とアルゼンチン戦では秩父宮ラグビー場をはじめ、札幌ドームや赤レンガパーク、スカイホール豊田、花園ラグビー場など『RWC2019』開催12都市にてパブリックビューイングを実施する。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2023年08月16日