伊勢丹新宿店の地下食品フロアでは、2015年の干支“ひつじ(未)”や正月をモチーフとした“縁起の良い”食品アイテムを幅広くそろえる。酒コーナーの注目アイテムは、「バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド(BARON PHILIPPE DE ROTHSCHILD)」のムートン・カデ クラシック ムートンカバー(750ml、1月2日発売/2,900円)だ。このワインは、ボルドー5大シャトーに数えられるシャトームートン・ロスチャイルド直系のブランド。その名に因み、ムートン風のカバーを掛けた、なんとも洒落が効いたひつじ年にふさわしいワインカバー付きのワイン。見て、飲んで楽しめる。このムートン・カデという酒にはエピソードが残っている。1930年はぶどうが不作の年。とても「シャトー・ムートン・ロートシルト(Chateau mouton rothschild)」として、瓶詰めできる状態ではなかった。この危機に決断を下したのは、フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵だ。男爵は不作のブドウに「ムートン・カデ(末っ子)」と名付け、販売することにした。以来、世界中で愛されているこのワインの「カデ」には、男爵が一族の末っ子(カデ)であったという意味と、ムートン直系であるという意味を込めて名付けられた。こんな“逆境に強いワイン”を新春に嗜むのも粋ではないだろうか。和菓子コーナーでは、「赤坂柿山」招福福笑い(1,000円)がオススメ。ひつじが表面に描かれた煎餅の他、羽子板や福笑いをかたどった、正月らしい煎餅が個別包装されている。開封と同時に懐かしさと笑顔を誘う、毎年大好評のロングセラーという。同じく、赤坂柿山の干支つつみ(紅・白)(700円)は、紅白の彩りが慶びの気持ちを引き立てる三越伊勢丹限定品。「両口屋是清」の干支羊羹「未」(800円)は、可愛らしいひつじが草原で遊ぶ様子が3種類の羊羹で表現。白いひつじの部分は、上南羹で口当たりの良い食感が楽しめる。伊勢丹新宿店限定の「ナヴァラサ(NAVARASA)」の祝茶は、おめでたいパッケージにティーバッグがそれぞれ10袋入っている。だるま(ほうじ茶アップル/1,250円)、富士(国産紅茶・2014年ネイティヴヤマガタ/1,650円)、鯛(煎茶アールグレイ/1,250円)などがラインアップ。「フルーツジェリフィエ」の陶器入り金平糖(1,000円)は、伊勢丹新宿店限定で可憐な6色の金平糖がシンプルな陶器と化粧箱をまとい、贈り物仕様になっている。果物ゼリーの専門店らしく、それぞれの色にほんのりフルーツの香りが添えられている。「笹屋伊織」のおきあがりこぼし・洛楽福寿(1,300円)は、インパクトのある だるまの包みからはコロンとした桃山が顔を出し、きみ餡を包んでお多福豆に見立てている“縁起の良い”お菓子。見た目も“笑みと福を誘う”アイテムがそろう。
2015年01月01日亀田製菓は11月17日、明治との共同開発商品である「77g 亀田の柿の種チョコ&アーモンド」を期間限定で発売する。希望小売価格は265円前後(税別)とのこと。同商品は、亀田製菓と明治のコラボレーション企画である「cacao-komeプロジェクト」によって2009年に開発されて以来、毎年発売されてきた。柿の種に明治が開発したオリジナルミルクチョコレートをたっぷりとコーティングし、ピリッと辛い柿の種とコクのある甘さのチョコレートが絶妙な味わいに仕上がっているという。
2014年10月18日中屋敷法仁率いる劇団、柿喰う客が演劇の街東京・下北沢に初進出を果たした。約1年半ぶりの最新作『世迷言』は「竹取物語」や「宇治拾遺物語」などの国文学やおとぎ話をモチーフにした作品。今回、中屋敷が出演を熱望したという“異形の俳優”篠井英介を客演に迎え、1月29日、本多劇場で初日の幕を開けた。柿喰う客『世迷言』チケット情報物語には、帝や姫、鬼や大猿といった昔話らしいキャラクターが登場する。だが、そこには懐かしさやほのぼのとした空気はない。作・演出の中屋敷が得意とする毒々しくもスタイリッシュな世界が繰り広げられ、観客を瞬く間に異空間へと誘っていく。女鬼役を務める篠井は歌舞伎や能、狂言を彷彿させるような発声を用い、独特の雰囲気をかもし出している。初日を終えた中屋敷は「演劇の街・下北沢での公演は、劇団としては初となります。演劇の持つ根源的な魅力を全面に押し出した、まさに“演劇らしい”作品となったと思います。日本のおとぎ話をモチーフに、普遍的なテーマやシニカルなドラマ展開など、劇団の作風“圧倒的なフィクション”の世界をそのまま本多劇場にぶつけ、旗揚げ公演のような大きな野心で臨んでいます。篠井英介さんはじめとする客演の皆様にも、劇団の作風に新たな広がりを与えてもらいました。また、振付の北尾亘さん、音楽のJEMAPURさんも僕らと同じ20代。演劇文化の次代を担う新世代の演劇を披露できたと思います」とコメントを寄せた。公演は2月4日(火)まで東京・本多劇場にて上演。その後、2月8日(土)に石川・北國新聞赤羽ホール、2月14日(金)・15日(土)に大阪・サンケイホールブリーゼを巡演。
2014年01月31日※画像は、さとう珠緒オフィシャルブログ 『珠緒のおひまなら見てよね』より旬の野菜をおいしく飲むスムージー女優でタレントのさとう珠緒さんが、オフィシャルブログで「スムージー」と題して、カラースムージーカフェ「サミーズ」を紹介している。「サミーズ」は、新鮮な野菜でオーダーを受けてからスムージーを作り始める話題のカフェだ。スムージーは、凍った野菜や果物を使ったシャーベット状の飲み物。クラッシュドアイスを使ったフローズンなどもあるが、スムージーは素材自体を凍らせてミキサーで混ぜて作る。素材をそのまま使いジュースを作る時と、感触や味が変わる為、ジュースとは違う楽しみが出来る。野菜不足の時には、食べ物も飲み物もおいしい野菜でさとう珠緒さんが今回飲んだのは、柿のスムージー。このように旬の素材を使う事が出来るのもスムージーの良いところだ。柿は、栄養価が高く、ビタミンCも豊富。「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われるほど、柿は健康食材として優れているが、美容の効果も高そうだ。カラースムージーカフェ「サミーズ」では、スムージーの他にもえびアボガドサンドや野菜たっぷりのタコライスなどフードメニューもある。それらも新鮮野菜をたっぷり使った美容にも健康にも良さそうなものばかりだ。ちょっと野菜不足の時には、利用してみたいカフェだ。【参考リンク】▼カラースムージーカフェ「サミーズ」▼さとう珠緒オフィシャルブログ 『珠緒のおひまなら見てよね』
2013年12月10日福島県会津若松市門田町の北御山集会所で天皇・皇后両陛下を始め宮家に献上する「会津身不知柿(あいづみしらずかき)」の箱詰め作業が11月26日に行われた。北御山生柿生産出荷組合の農家が生産した柿を厳選し、会津地方振興局の職員らが柿を一つ一つ丁寧に磨き上げ、和紙に包んで箱詰めした。今年は、夏場の雨不足で例年よりやや小ぶりであるものの、甘味の強い柿ができた。「身不知柿」は、ビタミンAやビタミンC、カリウムなどの栄養を豊富に含むのが特徴。さらに二日酔いや悪酔いに効果があるタンニンが多く含まれている。名称の由来は、「枝が折れそうなほどにたくさんの大粒の実をつける」ことからだという説や「あまりに美味しいので我が身も考えずに食べすぎてしまう柿」だという説などがある。「献上柿」は1928年、会津藩主ゆかりの松平勢津子様が秩父宮様とご結婚されたお祝いとして献上されたのが始まりだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月04日食に関する情報のポータルサイトを運営するぐるなびは、新潟県佐渡市の生産者や地元の有志の協力を得て、佐渡の「おけさ柿」を使用した菓子パンの商品化に着手。食パンなどの製造販売を行う山崎製パンとの共同企画で、「ランチパックおけさ柿ジャム&ホイップ」を12月1日より期間限定で販売する。販売場所は、新潟県全域および山形県一部エリアのスーパー、コンビニエンスストア、山崎製パンの取扱店など。価格はオープン。同商品には、JAブランド「おけさ柿」のジャムが使用されている。「佐渡を代表する食文化の柿をもっと生かしたい」という21名の柿農家を中心とする地元住民の思いが詰まっているという。また、商品パッケージには「トキの森クレジット」のロゴを使用。商品の販売1個につき1円が、「トキの森クレジット」の購入を通じて「トキの森」である佐渡の森林整備に使用されるとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月29日日本初の柿の種専門店「かきたねキッチン」を運営する「とよす」は14日~20日、岡山高島屋に催事出店する。同社は、あられなど米菓製造販売を手掛ける明治35年創業の老舗企業。あられ造りの伝統を活かし、あられの中でも世代にかかわらず親しまれている「柿の種」で、新しい商品ライン「かきたね」を開発。専門店「かきたねキッチン」にて販売している。店頭には数種類のかきたねフレーバーが用意され、好きな味を選んで好きなミックスでカップに詰める、新しい計量販売スタイルとなる。各フレーバーから自由にチョイス&ミックスできる「ねこびん」(約350g)は1,050円、「計量カップ」(約80g)は263円。12種類のフレーバーがカラフルな袋に入ったロングバッグ(約120g)が、ひとつ368円。かきたねとナッツが入った「キューブ」全9種類(60~70g)は、ひとつ368円。3個詰ボックス1,103円、6個詰ボックス2,205円、9個詰ボックス3,308円。岡山高島屋(岡山県岡山市北区本町6番40号)へは11月14日~20日、地下1階菓子売場ウィークリーでの出店となる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月14日おせんべい『雪の宿』や柿の種などの米菓を製造・販売する三幸製菓株式会社が、子供たちの一生懸命な姿に思わずにんまりしてしまうCM「おつかいチャレンジ」の第3弾をリリースした。今回の新CMでは2人の子供が三幸製菓のおせんべい、柿の種のおつかいに挑戦しており、ハーフの男の子シン君(4歳)が登場する「シン、雪の宿にチャレンジ」篇は9月29日(土)から、アメリカ人の女の子ジョセリンちゃん(4歳)が登場する「ジョセリン、三幸の柿の種にチャレンジ」篇は11月20日(火)より、関東、関西、名古屋、静岡、新潟地区で放送を開始する。国際色豊かなCMになっている。新CM「おつかいチャレンジ」の撮影は、古き良き日本の街並みが残る千葉県香取市で行われ、子供たちが走る町並みを懐かしく思える人も多いのではないだろうか。「シン、雪の宿にチャレンジ」篇ではシン君がおせんべい「三幸の雪の宿」のおつかいにチャレンジ。「ごめんなすって~」を連呼して、元気いっぱいにお店のおじいちゃんに声をかけることが出来たものの、「おせんべい、ウリアゲナンバーワン下さいな!」が、なかなか通じず、もどかしそうに全身を使って一生懸命伝えようとする姿は思わず笑みがこぼれてしまう。「ジョセリン、三幸の柿の種にチャレンジ」篇はジョセリンちゃんが「三幸の柿の種」のおつかいにチャレンジ。お店へ向かう途中、習いたての日本語「ごめんなっすって~」を何度も繰り返し、頭に刻み込むように連呼しながら香取市の街並みを元気いっぱいに駆け抜けていく。しかし、駄菓子屋のおばあちゃんは、外国語訛りのジョセリンちゃんの言葉が斬新過ぎるのか、少し耳が遠いせいなのか、ジョセリンちゃんが言う「マツケンの柿の種」を「まつげ?」と聞き間違わられ、なかなか話が伝わらない。ジョセリンちゃんはくじけずに何度も伝えようとするものの、最後には少々キレ気味に。そのしかめっ面の表情もとってもキュート!また、おなじみの「一個でもニコニコ三幸の柿の種♪」の歌が流れるときに出てくる「三幸の柿の種」に載っている、松平健さんのりりしい表情のパッケージにも注目したい。そしておせんべいを無事ゲットできた後の、2人のまぶしい笑顔は必見!撮影秘話として、シンくんは、撮影中に「ジュースを飲みたい!」と言って、お母さんに怒られたりしながらも男の子らしい元気いっぱいの演技を見せてくれた。ジョセリンちゃんは、まだ日本語にあまり慣れていない状況での撮影となったが、監督からの身振り手振りを使った指導やお母さんから、表情や仕草のアドバイスなどもあり、とってもチャーミングな演技となった。80年代の司会者のイメージで、ノリノリでMCを務める松平健さんにも注目したい。なお、新CMは9月28日(金)よりWebにて先行公開を始めている。三幸製菓のホームページではQUOカード2,000円分や、新潟県に本社のある三幸製菓にちなんだ新潟産コシヒカリのプレゼントなど、豪華懸賞情報も満載なのでCMとともに要チェック!三幸のおつかいチャレンジ 公式サイト
2012年10月01日酒造会社で機能性食品の研究・開発を手掛ける中野BCは23日、悪玉コレステロールを減少させるという熟す前の「青柿」の粉末を食品やサプリに使う業務用商材として発売した。同社は柿の中でも、特に未成熟な「青柿」に着目。2007年から、同社のリサーチセンター「食品科学研究所」と岐阜県生物工学研究所、(独)食品総合研究所と共同で機能性等の研究を進め、2009年に青柿に含まれる「タンニン」が、善玉コレステロール(HDL)を減らさずに、動脈硬化などを進行させる悪玉コレステロール(LDL)を減少させる効果を発見した。さらに2008年には、特許出願中の独自技術を考案し、青柿を「無味」の粉末にすることに成功。無味の粉末にしたことで、応用範囲が広がり、菓子などの食品やサプリメント等の商品化を検討することとなった。商品名は「パーシモンパウダー」で、これは柿の木や実を意味するパーシモンという英単語が由来とのこと。価格は100g 1,650円(送料別)、1kg 1万5,000円(送料込)。年間300kgの売り上げを目指すという。また同社は発売を前に、青柿の粉末を使用したスイーツの共同開発を高知県の菓子工房「コンセルト」に依頼。4月から「柿フィナンシェ」「柿と酒粕のサブレ」「わらび餅」の3商品を試験販売しており、健康になれる“機能性スイーツ”として、評判は上々だという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月31日2009年に劇団四季を退団後、昨年から俳優活動を再開した柿澤勇人。退団後初の舞台となった2011年秋の『スリル・ミー』では、ニーチェの超人思想に傾倒して“私”(松下洸平)を支配しようとする“彼”を見事に演じきり、話題となった。以降、映画『カイジ2』や連続ドラマ『ピースボート』など、映像作品にも進出。舞台での美しく伸びのある歌声はもちろん、線の太さの中に繊細さも垣間見せる独自の存在感で印象を残している。今年は5月に村上春樹原作、蜷川幸雄演出の『海辺のカフカ』、7月には栗山民也が演出を続投する『スリル・ミー』の再演と、日本を代表する演出家との仕事が続く。柿澤勇人関連のチケット情報柿澤に『海辺~』への出演について尋ねると、せきを切ったように作品への思いを語ってくれた。「僕の演じる“カラス”は、柳楽優弥さん扮する“カフカ”の分身のような存在……なんですが、中学生の頃から村上さんの小説を好きで読んでいた自分にとっては、色々とイメージを膨らませられる存在でもあります。誰の心の中にもいる“もうひとりの私”だったり、内面に抱える“銃のトリガー”や、あるいは解離性障害の比喩なのかもしれない、とか。蜷川さんにはあまり考え過ぎるなと言われているので、結局は稽古場に委ねることになりそうなんですが(笑)。蜷川さんの稽古場にはもう何度も見学に行っているんですけど、見ているだけで楽しい。だから『海辺~』の稽古に入る日が待ち遠しいです」。一方の『スリル・ミー』は、1920年代の伝説的犯罪を元にしたミュージカル。“彼”と“私”の同性愛的関係が招いた事件を描いたサスペンスで、2005年のオフ・ブロードウェイ初演以来、各国でロングランが続いている。7月の公演では、柿澤と松下ペアを含む4組のキャストでの上演。「実は初め、“彼”の気持ちが全く分からなかったんですよ。“私”に対する酷い振る舞いも、なんだコイツ!と思っちゃって(笑)。でも初演を終えた今は、“彼”は本当は寂しくて愛されたかった人なんだと分かってきて。もしかしたら人は、寂しさからこういう行動をしてしまうのかもしれないと思うようになりました。この作品はふたり芝居だし、舞台の上には椅子と階段だけ。栗山さんからも余計なことはしないでと伝えられていて、僕と松下くんはヘンに肉付けとかをしないで舞台に立っています。本当に、役者同士で作る舞台だなって実感していますね」。インタビューの間、真剣に考え込んだり楽しそうに笑ったりと、飾らない表情を見せてくれた柿澤。奇しくも両演出家が放った“素のままで”という言葉は、そんな柿澤の魅力を端的に伝えているようにも思える。まさに、この2作品から始まる彼の変遷。見逃す手はないだろう。『海辺のカフカ』は5月3日(木・祝)から20日(日)まで彩の国さいたま芸術劇場、6月21日(木)から24日(日)まで大阪・イオン化粧品シアターBRAVA!にて上演。ミュージカル『スリル・ミー』は7月15日(日)から29日(日)まで東京・天王洲銀河劇場、8月に大阪にて上演する。取材・文佐藤さくら
2012年04月06日菓子メーカーのキャッチフレーズでよく見かける「後を引く味」。「あなたにとって後を引く味ってなんですか?」と周辺に聞いてみたところ、柿ピーやポテトチップス、もやしのナムル、某鉄板焼き店のポテトサラダ、マカロンなどの意見が集まりました。そういわれると、どれもこれも後を引く味のように感じられるような……。塩辛いもの、甘いもの、人によって「後を引く味」はさまざま。ん?そもそも後を引く味の正体ってなんなの?豊かな「味の世界」を提案するコンサルティング会社「味香り戦略研究所」の方に聞いてみました!――「後を引く味」の正体が知りたいのです。「"後を引く"と感じられる味について、主に2種類考えられます。まず一つ目に、口腔内で味の持続力が高いもの。つまり、口の中で余韻が残りやすい味ですね。苦味やうま味、渋味の3つは舌の細胞に吸着する力が強いため"後を引きやすい味"と言えます」(マーケティングサービス部関係者)お茶の"渋味"がそれに該当しそうです。渋みが口の中で残りやすいからこそ言えるんですね。しかし、私が思う「後を引く味」とは少し違うような?「もう一つは、『また食べたい=やみつき感』のあるもの。また食べたい、と思うことで味の印象が強くインプットされ、後を引いているように感じるわけです。おそらく、今回ご質問されている"後を引く味"は、こちらのことを言っているのではないかと思います」そうそう、それです!あれはなぜなのでしょうか?やっぱり、味の濃いものほどやみつき感が生まれやすいとか?「人間は一定量以上の同じ味を食べ続けていると味覚疲労が起き、飽きてしまう性質があります。しかし、味が分かりやすく変化するものであれば疲労が起きにくく、食べ続けたくなるようなやみつき感が生まれます。たとえば柿の種。これは外側だけが辛い味でコーティングされ、中は空洞。口の中に入れると、初めは辛い味ですがそしゃくしていくうちにでんぷんが発生して味が薄れていきます。さらに、ピーナツの存在によってマイルドな味も交互に楽しめるので、食べ続けたくなる快感が生まれるのです」甘いものばかり食べ続けていると、急にしょっぱいものを食べたくなるのも「味覚疲労」による現象の一つなのだそう。柿の種で辛さを、ピーナツでマイルドな味を交互に楽しめる「柿ピー」は、"やみつき感"の法則に当てはまっているというわけですね。(すごいな、柿ピー)。そのほかに挙げたポテトチップス、某鉄板焼き店のナムルも同じことが言えるのでしょうか?「ポテトチップスは1枚1枚が薄く、そしゃくされることで塩味が薄まります。その味の変化が"やみつき感"の法則に当てはまるのではないかと考えられます。ナムルに関しては一概に言えませんが……(苦笑)。ちなみに、おつまみも『食べ始めたら止まらない』と聞きますが、こちらの場合はアルコールと交互に摂取することで法則にのっとっていると思われます」最後に「後を引く味と感じられやすい食べ物はなんだと思いますか?」とたずねてみたところ、「肉巻きおにぎり」、「ハンバーガー」などの名前を挙げていただきました。確かに、やみつき感がありそうな食べものです。(吉住夏樹/プレスラボ)味香り戦略研究所今回ご協力いただきました!講習会も行っているそうです【関連リンク】白いご飯に最も合うおかずランキング好きなカルビーのポテトチップスの味ランキングお酒を飲んだ後に食べたくなるデザートランキング
2010年04月27日