華々しいステージで大勢のファンに囲まれながら迎えるはずだった記念イヤーを、消し流したコロナの“荒波”。無念の決意に至るまでと、そこからの再起を語るーー。「デビューして50年、68歳の今がいちばん高い音が出せるんです。歌うことが本当に楽しくって」可憐な黒のフレアスカートに鮮やかな緑のパンプス姿で、颯爽と現れた小柳ルミ子さん(68)。’70年に宝塚音楽学校を首席卒業し、NHK連続テレビ小説『虹』で女優デビュー。翌年『わたしの城下町』で歌手としても国民的人気を得て、今年、50周年を迎えた。9月には、半世紀の生きざまや美についてつづった著書『もう68歳と思うのか、まだ68歳と考えるのか』(徳間書店)を出版。だが、今年のコロナ禍で、実は「芸能界引退」も決意していたという。「芸能人生で初めて、4カ月間、仕事がまったくなくなり、ずっと自粛生活をしていました。私たちは仕事をいただけることで表現の場が持てます。いわば“他力まかせ”。仕事への情熱はあるけれど、自分ではどうにもできないもどかしさを感じていました」志村けんさん(享年70)のコロナ感染死にも衝撃を受けた。一緒に夫婦コントも演じた志村さんは、小柳さんが18歳のときに出会って以来、尊敬できる友達だった。ショックを引きずったまま迎えた4月25日。デビュー50周年のこの日に予定されていた記念イベントも中止になったことが、小柳さんの傷心に追い打ちをかける。「歌、踊り、芝居と、幼少から培ってきた芸事が、すべてゼロになってしまったようで……。コロナ禍の芸能界でも、必要とされている人は仕事をしている。だから、つらかった。『私には存在価値はない』と感じて」そう語る小柳さんの目からは、こらえきれず大粒の涙が。7月半ば、4カ月ぶりに入ったラジオの仕事で、小柳さんは「引退」の言葉を口にする。「ブログやインスタグラムもやっていますが、ラジオで、自分の声で引退を考えていると話しました。ファンの方に向けて、ズルズルと自分の心に嘘をつきたくなかった」ところが、その告白から2日後、決意が大転換する“奇跡”が。小柳さんのブログにファンから、「サザンオールスターズの桑田佳祐さん(64)が『週刊文春』の連載コラムで、小柳さんのことを《最強の歌姫》といっている」というコメントが寄せられたのだ。「すぐに、コンビニに雑誌を買いに走りました。記事を読んで、その内容に涙と震えが止まらなくなって。家のソファで雑誌を握りしめて号泣しました」桑田は《歌がうまい》《エロい》《踊りが上手い》《芝居が上手い》《脱げる》と絶賛。そのうえで《彼女を「最強」たらしめる、同じ条件を備えたエンターテイナーは、世界を見渡しても、あのマドンナか、レディー・ガガしかいない》と評していた。この思いがけない“贈りもの”を、小柳さんは何度も読み返したという。「日本の宝である唯一無二のアーティストが、“小柳ルミ子”をこれほど分析してくださって……。50年間やってきたこと、私自身のキャラクターや存在をこんなに誇らしく思ったことはありません」「今も思い出すと涙があふれる」と、その言葉どおり、温かい涙を流しながら語る小柳さん。「コロナ禍で失っていた自信を取り戻す光でした。もし、この記事が出るのが1週間遅れていたら、私は今、ここにはいません」そして引退発言を撤回。「桑田さんは本当に“小柳ルミ子”の命の恩人です」その後、芸能生活50周年を祝う花とカードも送られてきた。「富士山とともに満開の花が咲いていて。桑田さんが選んでくれたこのカードにも、私は勝手に(応援の)意味があると思っているんです。“お守り”として、いつも持ち歩いています」そう、少女のような笑顔を見せた小柳さん。おかげで自分自身を「再発見できた」とも。「私は3歳から、歌、バレエ、ジャズダンス、タップダンス、ピアノ、三味線、書道……と、さまざまな芸事と向き合い、身につけ、鍛えてきました。そのうえで少なくない数のヒット曲を生み出し、踊りも芝居も評価していただけた。そんな自分を桑田さんは見てくれていた。それならば私だって、自分自身を褒めてあげていいんだって思うことができたんです」小柳さんはすぐにボイストレーニングを再開した。「ずっと歌っていなかったので、最初はぜんぜん声が出ませんでした。でも、信頼するボイストレーナーの向井(浩二)君のおかげで、レッスンするうちに、どんどん声も自信も取り戻せたんです」つらい時期を過ごし、引退まで考えたからこそ、小柳さんは今、歌う喜びを実感している。「数カ月間ずっと歌うことにも後ろ向きになっていました。でも週に2回のレッスンで、体も精神も筋肉も脳も、そして声も活性化して蘇ってきた感じです。今まで、出なかった地の声が出て、ファルセットも楽に出るようになりました。68歳になっても、トレーニングすれば声も体も応えてくれる。それがうれしくて、モチベーションも上がっています」デビュー50年にして、新たな意識も芽生えた。「これまで私はファンのため、スタッフのため、そして親のために歌ってきました。でも今、人生で初めて、自分のために歌っても、許してもらえるかなって。私が、私のために楽しんで歌う歌を、皆さんもよかったら聴いてねって。そう思えるんです。これからも歌に、芝居に、ダンスに、艶っぽい“小柳ルミ子”を貫きます!」「女性自身」2020年11月3日号 掲載
2020年10月23日「デビューして50年、68歳の今がいちばん高い音が出せるんです。歌うことが本当に楽しくって」可憐な黒のフレアスカートに鮮やかな緑のパンプス姿で、颯爽と現れた小柳ルミ子さん(68)。’70年に宝塚音楽学校を首席卒業し、NHK連続テレビ小説『虹』で女優デビュー。翌年『わたしの城下町』で歌手としても国民的人気を得て、今年、50周年を迎えた。9月には、半世紀の生きざまや美についてつづった著書『もう68歳と思うのか、まだ68歳と考えるのか』(徳間書店)を出版。だが、今年のコロナ禍で、実は「芸能界引退」も決意していたという。「この半年、私は地獄と天国を味わった気がします」と、その経緯を語ってくれた。「芸能人生で初めて、4カ月間、仕事がまったくなくなり、ずっと自粛生活をしていました。私たちは仕事をいただけることで表現の場が持てます。いわば“他力まかせ”。仕事への情熱はあるけれど、自分ではどうにもできないもどかしさを感じていました」志村けんさん(享年70)のコロナ感染死にも衝撃を受けた。一緒に夫婦コントも演じた志村さんは、小柳さんが18歳のときに出会って以来、尊敬できる友達だった。「3〜4日間ずっと泣きっぱなしでした。私のコンサートに前座として出てもらってから50年、たくさん相談にも乗ってくれたけんちゃんが、隔離され、意識を失ったまま亡くなってしまった……。悔しかったろうなって」そう言うと下を向き、目頭を拭いながら、こう続けた。「けんちゃんはきっと最高の医療態勢で診てもらったはず。それなのに……。コロナが憎いと思うと同時に、本当に恐ろしいウイルスなんだと打ちのめされました」ショックを引きずったまま迎えた4月25日。デビュー50周年のこの日に予定されていた記念イベントも中止になったことが、小柳さんの傷心に追い打ちをかける。「歌、踊り、芝居と、幼少から培ってきた芸事が、すべてゼロになってしまったようで……。コロナ禍の芸能界でも、必要とされている人は仕事をしている。だから、つらかった。『私には存在価値はない』と感じて」そう語る小柳さんの目からは、こらえきれず大粒の涙が。このころはよく、天国の両親や愛犬と“会話”していたという。「私に歌手の夢を託した母に、『私、やめようと思うんだけど、どう?』と。すると、『いいよ、ルミ子の好きなようにしなさい。もう頑張らなくていいのよ』と“言う”んです。私を責任感の強い人間に育ててくれた母が。私は独りで身軽なので、引退して迷惑をかける人もいません。仕事がないのに事務所に所属していることも耐えられなかった」そして7月2日、68歳の誕生日に大きな決断を下す。「バースデーイベントもキャンセルに……もう、潮時だな、と」そのときを振り返り、一つ一つの言葉を、じっくりかみしめる。「私にはもうポジションがない……そのことをやっと認めたというか。これは私の運命。仕方ない。芸能界から身を引こう」7月半ば、4カ月ぶりに入ったラジオの仕事で、小柳さんは「引退」の言葉を口にした。「ブログやインスタグラムもやっていますが、ラジオで、自分の声で引退を考えていると話しました。ファンの方に向けて、ズルズルと自分の心に嘘をつきたくなかった」突然の告白に、マネージャーをはじめ、まわりは慌てた。「でも引退は、とことん考えた結論。ガマンしてガマンして、ゆっくりと膨らんでいった風船が、極限になり割れる感じでした」ところが、その告白から2日後、決意が大転換する“奇跡”が。小柳さんのブログにファンから、「サザンオールスターズの桑田佳祐さん(64)が『週刊文春』の連載コラムで、小柳さんのことを《最強の歌姫》といっている」というコメントが寄せられたのだ。「すぐに、コンビニに雑誌を買いに走りました。記事を読んで、その内容に涙と震えが止まらなくなって。家のソファで雑誌を握りしめて号泣しました」「今も思い出すと涙があふれる」と、その言葉どおり、温かい涙を流しながら語る小柳さん。そして引退発言を撤回。「コロナ禍で失っていた自信を取り戻す光でした。もし、この記事が出るのが1週間遅れていたら、私は今、ここにはいません」「女性自身」2020年11月3日号 掲載
2020年10月23日注目の新人シンガーソングライター・milet (ミレイ)が、5月27日にリリースする1stフルアルバム『eyes』を携えた全国ツアー「milet live tour 2020“eyes”」を発表した。ツアーは今年11月12日のNHK大阪ホールを皮切りに、東京は中野サンプラザ2DAYSを経て、全国7カ所9公演を開催する。また、ツアー発表と合わせてmiletオフィシャルモバイルファンクラブ「miles」も本日正式にオープン。「milet live tour “eyes”」チケット最速チケット先行受付がスタートした。なお、2020年3月から実施予定だった全国ツアー「milet live tour 2020 “Green Lights”」は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い全公演が中止となったが、「milet live tour 2020 “Green Lights”」チケット購入者専用の「milet live tour 2020“eyes”」チケット先行受付もスタートしている。詳細は オフィシャルサイト() まで。miletコメント私、miletの1st full album『eyes』のリリースにともない、2020年11月12日より全国ツアー「eyes」を開催します。これが正真正銘、私にとってのファースト全国ツアーとなります。デビュー曲からアルバム新録曲まで、様々な色を持つ曲たちを引き連れてまいります。歌自身が持つ力と歌に込める私の思いを、全身・全感覚で感じてください。私の「eyes」を、その目で、その心の目で目撃してください。ツアー情報milet live tour 2020 “eyes”大阪公演11月12日(木) 大阪・NHK大阪ホール 18:00 / 19:0011月13日(金) 大阪・NHK大阪ホール 18:00 / 19:00問) キョードーインフォメーション 0570-200-888東京公演11月23日(月・祝) 東京・中野サンプラザ 16:00 / 17:0011月24日(火) 東京・中野サンプラザ 18:00 / 19:00問) キョードー東京 0570-550-799 / クリエイティブマン 03-3499-6669名古屋公演12月5日(土) 愛知・日本特殊陶業市民会館ビレッジホール16:30 / 17:30問) サンデーフォークプロモーション052-320-9100福岡公演12月6日(日) 福岡・福岡国際会議場メインホール 16:30 / 17:30問) キョードー西日本 0570-09-2424札幌公演12月22日(火) 北海道・札幌PENNY LANE2418:30 / 19:00問) ウエス 011-614-9999仙台公演12月24日(木) 宮城・仙台Rensa 18:15 / 19:00問) キョードー東北 022-217-7788広島公演12月26日(土) 広島・LIVE VANQUISH 16:30 / 17:00問) 夢番地 082-249-3571チケット料金 :<ホール会場> 全席指定 5,500円(税込)※4才以上チケット必要。3才以下でもお席が必要な場合は有料。<ライブハウス会場> 全自由 5,500円(税込・整理番号付・1ドリンク別途)※6才以上チケット必要。5才以下入場不可チケット一般発売日 : 未定先行情報 :milet オフィシャルモバイルファンクラブ「miles」最速先行受付期間 5月1日(金)12:00~5月20日(水)23:59オフィシャルモバイルファンクラブ「miles」はこちら()リリース情報milet 1stフルアルバム『eyes』2020年5月27日(水)リリース初回生産限定盤A(CD+BD)品番 : SECL-2570~2571 / 価格:4,500円(税別)初回生産限定盤B(CD+DVD)品番 : SECL-2572~2573 / 価格:3,500円(税別)通常盤・初回仕様(CD only)品番 : SECL-2574 / 価格:2,900円(税別)CD収録内容:01. Again and Again (eyes mix)02. Parachute (新録曲)03. 航海前夜04. Somebody (新録曲)05. inside you06. Drown07. You & I08. タイトル未定 (新録曲)09. STAY (新録曲)10. Dome (新録曲)11. Tell me12. Wonderland13. us14. Prover15. Until I Die (新録曲)16. Without your love (新録曲)17. Fire Arrow18. The Love We’ve Made (新録曲)Blu-ray・DVD収録内容:1.ミュージックビデオ集 ※初回生産限定盤A・B共通2. milet first live“eye” ※初回生産限定盤Aのみタイアップ情報「STAY」: フジテレビ系「めざましどようび」テーマソング「inside you」: TVドラマ『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』OPテーマ「Again and Again」: TVドラマ『JOKER×FACE』メイン・テーマ「us」: TVドラマ『偽装不倫』主題歌「Wonderland」: 映画『バースデー・ワンダーランド』挿入歌・イメージソング「航海前夜」: 専門学校 首都医校・大阪医専・名古屋医専 CMソング / TBS系テレビ「CDTV」2019年4月・5月オープニングテーマ「Drown」:『ヴィンランド・サガ』2ndクールEDテーマ「You & I」: 花王「フレア フレグランス &SPORTS」CMソング「Prover」:『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』2ndクールEDテーマ「Tell me」:『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』SPテーマソング「Without your love」 :「グータンヌーボ2」エンディングテーマ / 三井アウトレットパーク ブランドCMソングmiletプロフィールハスキーかつ重厚感のある独特の唄声と、グローバルな存在感を放つソングライティングを兼ね揃えた女性シンガーソングライター・milet (ミレイ)。思春期をカナダで過ごし、2018年より本格的に音楽活動をスタート。2019年3月メジャーデビュー。Toru (ONE OK ROCK)プロデュースによるデビュー曲「inside you」は人気音楽配信サイト11サイトで1位を記録。8月には3rd EP『us』をリリースし、オリコンデジタルランキング初登場1位を記録したほか、Spotify・LINE MUSICなど7つのサブスクサービスで1位を記録。2019年末、「レコチョク年間ランキング2019」のダウンロード部門、ストリーミング部門で新人アーティストランキング1位を記録。デビュー曲「inside you」は「東京ドラマアウォード 2019」主題歌賞を受賞したほか、「桑田佳祐が選ぶ、2019年邦楽シングル・ベスト20」にて1位に選出される。2020年5月27日には1stフルアルバム『eyes』をリリースする。milet公式サイト()milet Twitter()milet Instagram()milet Official YouTube Channel()
2020年05月01日《細やかですがお祝いしましたパパ誕生日おめでとう…》自身のインスタグラムに、父・桑田真澄(52)とのツーショットを投稿したのはタレントのMatt(25)。4月1日は父の52歳の誕生日。写真は2人きりだったが、桑田の妻、そして元プロ野球選手の長男と、家族4人での食事会だったのだ。いまや大人気のMattだが、いちばんの相談相手は父だという。「『嫌だったことも良かったことも、1日に起こったことはパパに話しているんです。パパは僕の出演している番組は全部チェックしてくれています』と、言っていました。仕事で悩みがあると真っ先に真澄さんに相談しているとか」(桑田家の知人)ふだんならにぎやかな六本木ヒルズのレストランフロアも、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で客もまばらだった。そのためかちょっとしたハプニングも……。「あっという間に近辺の店にも、桑田さんファミリーが来ているという情報が広まりました。暇を持て余していたのか、店をのぞきに行くスタッフも続出していましたね」(レストラン関係者)
2020年04月12日Spotifyでは、サザンオールスターズ、桑田佳祐を始めとするメンバーソロ作品、ユニット作品合計900曲以上を、12月20日より配信開始した。今回の配信開始を記念して、「This is サザンオールスターズ」、「This Is 桑田佳祐」のプレイリストを公開。また、12月20日の0時から1週間の期間限定で、サザンオールスターズと桑田佳祐関連作品のジャケットアートが31のSpotify公式プレイリストのカバーをジャックする。今回カバージャックするのは、「60 minutes work out」、「Authentic Covers」、「Christmas Time In Blue」、「Deep Focus」、「Happy Stroll」、「Karaoke Rewind ’90」「Karaoke Rewind’2000年代」、「Mid Tempo Magic」、「Midnight Chill」、「Office Studio」、「Oh Happy Day!」、「Over The Rainbow」、「Rock Anthems Japan」、「Rock the World」、「Soul Music Japan」、「Spotify Japan 急上昇チャート」、「Throwback Thursday」、「Weekly Buzz Tokyo」、「Winter is Here」、「Women Don’t Cry」、「クリスマスソングを何か」、「シンガロング」、「ブルーにこんがらがって」、「メランコリー」、「元気Booster」、「半身浴ノススメ」、「昭和歌謡」、「猫とお昼寝」、「眠れぬ夜の音楽」、「City Pop」、「雨のメロディ」の全31プレイリスト。Spotify Japanにて、単独アーティストがプレイリストカバーをジャックするのは今回が過去最多、期間も最長。このように幅広いプレイリストで展開できるのは、サザンオールスターズならびに桑田佳祐がどんなシチュエーションにもフィットする幅広い楽曲を持ち、世代を超えて愛されているからこそだろう。
2019年12月23日サザンオールスターズが、20日から主要音楽ストリーミングサービスでの楽曲配信を開始した。配信の対象となるのは、デビューシングル「勝手にシンドバッド」から最新曲「愛はスローにちょっとずつ」までの全シングル・全アルバム(企画アルバムを含む)。さらに、桑田佳祐をはじめメンバーソロ作品を含む全150作品、合計972曲が配信される。音楽ストリーミングサービス・Spotifyでは、配信を記念して「This is サザンオールスターズ」「This Is 桑田佳祐」のプレイリストを公開。また、20日からの1週間限定でサザンオールスターズと桑田佳祐関連作品のジャケットアートが31の公式プレイリストのカバーをジャックする。Spotify Japanで単独アーティストがプレイリストカバーをジャックするのは、今回が過去最多。どのようなシチュエーションにもフィットする幅広い楽曲が数多くあることから、今回の実現に至ったという。
2019年12月20日元プロ野球選手・桑田真澄氏の次男でモデルのMattが13日、都内で行われた「VOCE BEST COSMETICS AWARDS 2019」に出席した。『VOCE』(講談社刊)が主催する同アワードは、数あるビューティアワードの中でも化粧品の売上にもっとも直結すると言われる美容界注目の賞で、その年もっとも優秀なコスメを選出するもの。Mattは、特別賞「“最もニュースな美容人”2019」に輝いた。今年はテレビやイベントに大活躍となったMatt。「おかしいなっていうくらい、こんな流れでいいんですかっていう感じ。令和って平和(笑)。すごい多様性、いろんなことが認められて、いろんな見方ができるようになって、日本って素晴らしいなって感じます」と語った。また、画像を加工する“Matt化”が話題となったが、「今年、加工しかしてない1年でした」と笑い、「化粧もしますけど、こんなに人の顔を見る年はないなっていうくらい人の顔をズームして、加工して。今日も加工の時間がある」と話した。Matt化しにくい人を聞かれると、「味のある顔の人は逆に難しくて、整えるとおかしい」と返答。「自分の中で、この人は加工しないほうがいいっていう人がいて、その中に桑田真澄も入っている」と明かした。そして、父である桑田氏について「パパはホクロをとるくらいですかね」と説明。また、自身のようなガッツリしたメイクは「できない」と言い、「1回パウダー塗ろうとしたら怒られて…。やめてって言われました」とエピソードも明かした。※写真:オフィシャル写真
2019年12月14日ジャニーズアイドルから、事務所の副社長へと就任した滝沢秀明(37)。そんな彼が“えっちゃん先生”と呼び慕う振付師の女性がいる。川崎悦子さん(63)だ。20代の頃、一世風靡セピアの振付を生み出し、一気にスターダムに駆け上がった川崎さん。その後、桑田佳祐(63)やMr.Childrenなどのコンサート、舞台の振付でも活躍。全国的ヒットとなったCMでの“武富士ダンス”も川崎さんも創作した。そして『Endless SHOCK』や『滝沢歌舞伎』といったジャニーズの舞台にも関わるように。滝沢との初仕事は2009年の『新春 滝沢革命』だった。もともと、亡くなったジャニー喜多川さん(享年87)が川崎さんを“えっちゃん”と呼んでいたことから、滝沢は“先生”を付けて“えっちゃん先生”と呼ぶように。2018年限りで、芸能活動を引退し、プロデュース業に集中することになった滝沢。今年1月、川崎さんが『滝沢歌舞伎ZERO』で再会したときは、名刺を持ちスーツ姿だった。「滝沢くんは、こだわりも情熱もあって、Sっ気もある(笑)。私が『(出演者に)これ以上、躍らせると死んじゃいます』と言っても『大丈夫です。もっとキツい振りをお願いします』って言うんです」若いころの情熱はそのままに、的確な指示を出す滝沢の手腕に、驚かされたと笑う川崎さん。だが、そんな彼女のここまでの道のりは決して平坦なものではなかった。彼女のダンス人生は、4歳のころからのバレエに始まる。「父は企業の重役のハイヤーの運転手で、家は裕福ではありませんでした」バレエは経済的な負担が大きく、母親が辞めさせようとしたこともあったが、先生が月謝無料の特待生扱いにして、引き止めてくれた。彼女は、友達を集めて歌ったり踊ったりするのも大好きだった。しかし、これがトラブルの元になってしまう。小学校高学年になると、クラスで総スカンを食らった。「興味のない同級生も無理矢理付き合わせたので、迷惑な話ですよね。五年生のときかな、女の子に締め出されて、男子経由で『バカ』『死ね』と手紙が来ました。体育館裏に呼び出されて、『裁判』にかけられたこともありました」それでも学校を休まず、親にも相談しなかった。プライドが許さなかった。テレビでミュージカル「雨に唄えば」を見て衝撃を受けたのは、高校の頃だという。女優になりたいーー。強い意志と夢が生まれた。「歌って、踊って、演じる。ミュージカル三昧で過ごせたら最高だと考えるようになりました」川崎さんは女優を目指し、オーディションを受けまくった。高校卒業後は堅実な親の縁故で就職。だが頭はいつもオーディションでいっぱい。コネになればと大物俳優の付き人を1カ月間つとめたため、社内に居場所がなくなってしまう。次に就職した東京現像所も2年でクビになった。怒った父からは勘当同然で実家を追い出され、小劇場の多い下北沢で一人暮らしを始めた。三畳一間で、家賃は1万6千円。「でも、貧乏暮しが辛いなんてまったく思っていませんでした」そんなとき、転機が訪れる。オーディションの足しになればと、得意だったダンスを練習していたときのこと。訪ねたダンススタジオで『ウチで教えない?』と逆スカウトを受けたのだ。「オーディションはことごとく落ちましたが、その時知り合ったダンス仲間が役者の集団の振付をやらないかと誘ってくれたんです」それが劇男一世風靡の前身、劇男零心会だった。その後に始まる振付師としてのキャリアをスタート。タレントと信頼関係を作り、27歳のころにはダンススタジオも開設。振付師という職業が世間に認知されていなかったなか、川崎さんは自分の道を歩み続けたのだ。振り返って、川崎さんはこう語る。「私自身、楽しいことをやり続けてきただけ。道を切り開こうとか、振付師の評価を上げたいなんて、全然思いませんでした。ただ踊り続けていたら、ここまできたの(笑)」拠点のダンススタジオ『ビートニックスタジオ』には意味が込められている。ビートニックとは、50年代のアメリカで起こった、保守的な価値に縛られない新しい若者文化のこと。「古いものを守るより、新しいものを吸収したい。だって、挑戦する方が楽しいから」夢に描いた女優の道をたどった一本道。行きついた先は、目指した風景と少し違ったが、川崎悦子にしかできない仕事を、いまも求められている。
2019年12月09日Mr.Childrenや桑田佳祐(63)のコンサートや、ジャニーズの舞台の振付などでも活躍してきたダンサーで振付師の川崎悦子さん(63)。彼女が世に知られるようになったきっかけは、哀川翔(58)や柳葉敏郎(58)らを輩出した一世風靡セピアのダンスだった。だが、その裏には知られざるドラマがあったーー。「歌って、踊って、演じる。ミュージカルざんまいで過ごせたら、最高だと思いました」高校時代、テレビでミュージカル『雨に唄えば』を見てそう思った川崎さん。女優になりたいという強い意志と夢が生まれた。その思いを胸に、オーディションを受けまくっていた頃。「受かる秘訣は特技だよ」とアドバイスをもらった。幼少期からやっていたバレエのおかげで、得意だったダンスを磨こうと訪ねたスタジオで『ウチで教えない?』と逆スカウトされたという。夢を追いかけて三畳一間の生活を送っていた20代の川崎さんにとって、ダンス講師の仕事は1つの収入源となった。そんなときだった。ダンス仲間のひとりが『役者の集団が振付師を探しているんだけど、見に行かない?』と、誘ってくれたのだ。団地の集会所で稽古しているという。最寄り駅まで迎えにきてくれた男性は、アロハシャツに髪はアフロ。ヤンキーにしか見えない。「第一印象は『この人たち、汚い』だったんです(笑)。でも彼らの芝居を見た瞬間、『面白い、吸収したい』って直感しました」それが、劇男一世風靡の前身、「劇男零心会」だった。川崎さんに託されたのは、強面の男たちへのダンス指導だ。だが、全員がダンスを踊ることに納得していた訳ではなく、稽古の途中で椅子を蹴るなどの妨害をしてきたメンバーもいたという。川崎さんはそんな“不良たち”が輝ける振付を考えた。メンチを切ったり不良のポーズを入れ込むなど、彼らが輝ける振付を考えたのだ。今でも川崎さんを「先生」と呼ぶ哀川翔は、こう振り返る。「先生は、俺らが何が嫌なのかをいつも考えてくれました。すごく熱くて、覇気がある。この人にぶつけると、形になって返ってくる。指導者としての確固たる存在感があったからこそ、俺らも信頼するようになったのです」その後、選抜メンバーは一世風靡セピアとして『前略、道の上より』でシングルデビュー。一気に有名になっていった彼らと対照的に、当時の川崎さんはノーギャラ。しかも、スタッフによって、彼女の存在は隠されたという。「毎日のようにお稽古に通うのが楽しくて、お金をもらおうという発想がそもそもなかったんです。でも影どころか、形も無いような扱いは屈辱だった。はしごを外されたような気がしました」一世風靡は、素人の男たちがどこからともなく集まって週に一度路上パフォーマンスをするというコンセプト。「プロのダンサーで、女性の私の存在は、違和感となったんでしょう」と川崎さんは振り返る。これまで「川崎先生」と呼んでいたスタッフが「川崎さん」と呼び方を改め、取材時には席をはずすよう促される。そんな扱いを受け、川崎さんは一世風靡から離れたーー。すると、メンバーから電話が入ったのだ。「もう失礼なことは俺たちがさせないから、これからも振付をやってもらえないかな」彼らは『先生が辞めたら僕らも辞めます』という内容の文章にそれぞれの名前とハンコを押した、まるで小学生の作文のような手紙を持ってきたという。一世風靡メンバーから手紙をもらったとき、少しぶっきらぼうに「じゃあ、やってもいいけど」と応じた。けれど内心では、踊り出しそうなほどに嬉しかった。この騒動の後から、仕事に応じて振付料が支払われていくように。一世風靡セピアの振付がきっかけで、広く知られるようになった川崎さん。大好きだった演劇の世界からもオファーが殺到するように。さらに“武富士ダンス”をはじめとするCMや、「ドラマ女王の教室」でのエンディングのダンスなど、ジャンルを選ばず、幅広い世界で活躍する日本を代表する振付師として知られるようになった。それでも、戦友である一世風靡セピアの元メンバーたちは特別だ。いまも集えば、昔話に花を咲かせる仲だという。
2019年12月09日今年4月、新橋演舞場で『滝沢歌舞伎ZERO』の最終通し稽古が行われていた。舞台に立つジャニーズJr.のダンスを、プロデューサーの滝沢秀明(37)とともに真剣な眼差しで見つめるのは、振付師でダンサー、舞台演出も手がける川崎悦子さん(63)だ。ジャニーズ事務所の仕事を、20年近くも手がけている。稽古が白熱してきたころ、ふらっと小柄な男性が入ってきた。生前のジャニー喜多川(享年87)さんだった。振付師が職業として認知されていなかった時代から活躍してきた川崎さん。一世風靡セピアのダンスでスターダムに駆け上がり、Mr.Childrenや渡辺美里(53)、桑田佳祐(63)などのコンサートの振付や、多くの舞台、ドラマでのダンスの振付を担当してきたプロフェッショナル。それでも、ジャニーズという“大ブランド”での振付は大きなプレッシャーになるという。「新しい振付をジャニーさんに披露するときは毎回ドキドキ。反応がすごく気になるんです」ジャニーさんの姿に気が付いた川崎さん。会うのが久しぶりだったため、「覚えていらっしゃいますか?川崎悦子です」と冗談交じりに挨拶をすると、ジャニーさんは「おーっ!えっちゃん!」と声を弾ませた。「すごくお元気だったんです。その日ジャニーさんは、演出サポートをしている先生と別の作品の打ち合わせもされていたのですが、私にも『えっちゃんも、そう思うだろう?』って、意見を求められて……」担当外の作品に首をつっこむのがはばかられ答えに窮していると、ジャニーさんは優しい眼差しで彼女を見つめ、そっと言った。「えっちゃんの振りは、いつ見ても、本当に男っぽくてかっこいいよね」川崎さんの背骨に電気が走った。「ジャニーさんには、『すごくいいよ』と言われたことはありましたが、こんなにハッキリ褒められたのはあの時が初めてで……」振付師という仕事の先駆者として、活躍の場を自ら開拓していった川崎さん。そんな彼女にとっても、稀代のプロデューサーからの褒め言葉は特別なもので、大きな自信を与えたのだ。ジャニーさんが倒れたのは、その2カ月ほど後のこと。7月9日に逝去したジャニーさんから、もう、「えっちゃん」と呼ばれることはない。手放しの賛辞が川崎さんへの遺言となった。「最後に大きな勲章を贈っていただいたように思っています」そう話す川崎さんの目元には、光るものがあった。ジャニーさん亡きあとの舞台『DREAM BOYS』の振付にも関わった川崎さん。演出に携わった堂本光一(40)とはこんなやり取りがあったという。「光一くんは、過去の上映映像を見て、一部、振付を変更したかったようでした。そのシーンは、ジャニーさんのオーダーで作って、すごく気に入ってくださった部分。そのことを彼に伝え『ここを生かしてここを変えよう』と、やりとりを重ね、アレンジしました」偉大な先人が残した作品に、若い世代が新たな発想を加えて、次の世代に残していく。生き物のように進化する表現の世界に、川崎さんは身を置き続けているーー。
2019年12月09日元プロ野球選手の桑田真澄氏と息子でモデルのMattが、29日から放送されるソフトバンク“ワイモバイル”の新テレビCM「親子 de ダンス」篇で、CM初共演を果たした。「おトクなる一族」シリーズに引き続き、出川哲朗、芦田愛菜、横浜流星が登場。さらに今回は、CM初共演となる桑田氏と、桑田氏の息子でさまざまなアプリを駆使して顔写真を美しく加工する“Matt化”がSNSを中心に話題のMattが親子役で登場する。そしてワイモバ学園を舞台に、2人もワイモバメンバーと共にお馴染みのワイモバダンスを披露。ダンス初挑戦の桑田氏とMattが仲良く肩を組みながら踊る姿は必見だ。「Mattお前の道をゆけ!」「はーい!」と、リアル親子のやりとりも見られる。仲良し親子と言えば! ということで、同CMでは、人気アニメ『クレヨンしんちゃん』から“野原しんのすけ”と“野原ひろし・みさえ”親子も登場。さらに、ふてニャンの子ども役としてキュートな子ふてニャンも登場する。また、生徒会長役の横浜は、学ラン姿でキレキレなダンスを披露している。桑田氏は、今回ダンスがあるということを撮影当日まで知らなかったそう。企画を知っていたMattは「言ったら来ないっていうと思って…」とにっこり。野球以外は自信がない、と言いながらも挑戦する桑田氏に「パパがダンスしてるところ初めて見た!」と優しく振り付けを教えるMatt。2人で何度もモニターを見て確認しながら調整し、撮影中も仲の良い姿を見せていた。(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK (C)U/F・S・A・A
2019年11月28日今年は初の全国ツアーを成功させ、来年1月にはドラマ『贋作男はつらいよ』(NHKBSプレミアム)で主役の寅さんも務めるという、脂の乗った落語家・桂雀々が独自の「スーパー落語」を引っ提げて地元・大阪で還暦公演を開く。そこで意気込みを聞いた。「桂雀々独演会 熱血の還暦公演」チケット情報51歳から本拠を東京に移して丸8年。当初は不安もあったと明かすが、ターニングポイントは2年前の落語家生活40周年公演だったと言う。シークレットゲストで登場したのは、なんとミュージシャンの桑田佳祐。落語を通した日々の付き合いからゲスト出演が実現した。他にもさまざまな畑違いの人達との交流が大きな財産になっている。一方、落語に関しては「江戸の噺とはネタもつかない(重ならない)し、キャラクターもかぶらない」と無二の存在感で活躍。今では稽古をつけて欲しいと東京の落語家から請われることも多く「上方の噺に興味のある人が多くなりましたね」と語る。今回の還暦公演で目玉となるのは、芝居さながらの照明や舞台装置に工夫を凝らす「スーパー落語」だ。「新歌舞伎座という大きな舞台で映えるものはないかな?」と昼の部に選んだ演目が『夢八』。いねむりで夢ばかりみている男が空き家の番を頼まれると…。「僕の中では“見せる”落語の代表作。表情、仕草、目線、棒を叩くところの描写と、この噺に出合えてから他の噺に応用できるようになったんです。間が持てるようになったというか、お客さんにうまく伝えられた初めての落語やと思いますね。落語作家の小佐田定雄さんの前振りの脚色が秀逸で、これでようやく落語の面白さが分かったんとちゃうかな」と話す。落語家としての転機と断言する一席。夜の部で披露される『景清』は、腕の良い目貫師・定次郎が目の病を患い…。情味のある噺で「誰かに薦められて、こんなネタは持ってないなと思い、(桂)米朝師匠のところにお稽古に行ったんですよ。師匠はマクラから教えてくださったんですが、中でも『ここは足取りが軽いはずや』とか定次郎の心情も言うてくれはって。そういう意味では“気持ち”の稽古でしたね」。さらに雀々の『景清』を聞いた師匠の桂枝雀からは、描写のアドバイスをもらったとか。まさに、米朝、枝雀というふたりの偉大なる先人の魂がこもった演目だ。桂雀々が自信を持って届ける還暦公演で、渾身の芸を堪能してほしい。公演は2月16日(日)大阪・新歌舞伎座にて。チケットは11月16日(土)一般発売。取材・文:松尾美矢子
2019年11月15日監督・山田洋次×主演・渥美清による国民的人気シリーズ「男はつらいよ」。自由奔放で惚れっぽく、迷惑ばかりかけるけれど憎めない~そんな主人公の寅次郎が作品を重ねるごとに人気を呼び、ついには“寅さん”が作品の代名詞にもなっている昭和を代表する名作シリーズだ。第1作目の公開から50周年となる今年、記念すべき第50作目となる最新作『男はつらいよお帰り 寅さん』が12月27日(金)に公開される。新たに撮影された<現在>のエピソードを軸に、4Kデジタル修復された寅さんがスクリーンに登場。再び日本を【笑いと涙】で包み込む。今回は「入門編」として、はじめての人でもこれを知っていたらより楽しめる“寅さんのこれまで”をふり返ってみよう。ギネスブックにも認定!幅広い世代に愛される『男はつらいよ』とは?葛飾柴又・帝釈天の門前にある草団子屋「くるまや」を舞台に、“フーテン(=風来坊)の寅”こと車寅次郎が、妹・さくらほか周囲の面々を騒動に巻き込みながら織り成す人情ドラマ『男はつらいよ』。第1作目は1969年に公開。以来、お盆やお正月の時期に新作が上映され、着実にシリーズを重ねてきた。寅さんを演じた昭和の名優・渥美さんは病気により1996年に亡くなっているが、公開からの26年間で製作されたのは『男はつらいよ 寅次郎紅の花』(1995年)までの48作品。この前人未到の偉業は、1983年の段階で「ひとりの俳優が演じた最も長い映画シリーズ」としてギネスブック認定もされている。その後、第25作目のリマスター版に新エピソードが盛り込まれた『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』(1997年)が加わり、現在シリーズは全49作品となっている。映画版の前身となったテレビシリーズもともとは1968年にテレビドラマ(全26話)として放映されていた“寅さん”。脚本を務めた山田監督が、テキヤに憧れた渥美さんの少年時代の思い出からインスピレーションを得て、定職を持たずにぶらぶらしている“フーテンの寅”というキャラクターを創り上げたという。しかしドラマの最終話では、ハブ狩りで一儲けしようとたくらんだ寅さんがハブに咬まれて死んでしまう。その衝撃のラストにお茶の間から大ブーイングが巻き起こったことをきっかけに、山田監督が自ら映画化を企画。その後、日本を代表する映画シリーズへと成長していくのだ。映画が描く、旅から旅へ~寅さんの放浪人生父親と喧嘩をして家を飛び出してから早20年、風の向くまま気の向くまま放浪生活をしていたという寅さんが、郷愁にかられ、妹・さくら(倍賞千恵子)に会いに「くるまや」に帰ってくるところから全ての物語は始まる。この後寅さんは、さくらのお見合いの席で大失敗をやらかし、玉の輿とも言える良縁をぶち壊しに。以降の作品でも、旅からフラっと戻ってきてはあちらこちらで騒動を起こすため、「くるまや」のおじちゃん&おばちゃんたちからは“厄介者”とか“不良”と呼ばれてしまう。おまけに美人を見るとすぐ惚れてしまう寅さん。困っている“マドンナ”のために、ある時は人手が足りない豆腐屋に住み込んで手伝い、またある時は二日酔いでダウンした住職に代わってお経をあげたりしたことも…。だが結局いつもフラれてしまい、また放浪の旅に出るというのがシリーズを通じてのお決まりのパターンなのだ。最新作『男はつらいよお帰り 寅さん』そんな寅さんを慕うのは、さくらと博(前田吟)の息子・満男(吉岡秀隆)だ。子どもの頃は運動会の応援に来てくれるという寅さんをやんわりと拒絶したこともある満男だったが、大学を浪人中だった彼が恋に悩んだ時に、親身になって話を聞いてくれたのは寅さんだった。それ以来、寅さんは満男の恋を見守り続け、2人は強い絆で結ばれた関係だ。22年ぶりとなる最新作では、満男はサラリーマンを辞めて念願だった小説家としてデビュー。妻を病気で亡くしてからは、中学三年生の娘と2人で暮らしている。夢をかなえたものの新作の執筆に乗り気になれない彼は、いつも味方でいてくれた寅さんとの懐かしいエピソードを次々と思い出していく。2人の「マドンナ」が登場そんな折、満男はサイン会でかつて寅さんに相談に乗ってもらった初恋の相手・イズミ(後藤久美子)と偶然の再会を果たす。そして2人は寅さんのかつての恋人・リリー(浅丘ルリ子)が営むジャズ喫茶へ行き、リリーが語る“寅さんとの恋の真相”に耳を傾ける。寅さんが恋をしてきた総勢40人の女性たちの中でも最も近い存在だったリリーと、満男が結婚の約束までしながらも結ばれなかったイズミ。記念すべき第50作品目では、満男と寅さんに深い関わりがあるマドンナ2人が登場して、結ばれなかった恋についてしみじみと想いを馳せる。シリーズにオマージュを捧げるこの粋な計らいには、思わずニンマリするファンもいることだろう。オープング主題歌は桑田佳祐また『男はつらいよ』では、主題歌もまた寅さんを表現するファクターの1つとして重要な役割を担っている。歌の冒頭は「私生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天でうぶ湯をつかい、姓は車、名は寅次郎。人呼んでフーテンの寅と発します」という寅さんの名フレーズの1つである“テキヤの仁義”で始まる。そして「俺がいたんじゃお嫁にゃ行けぬ。分かっちゃいるんだ妹よ~」と、自らの不甲斐なさを歌い上げ、最後はまた口上で締められる。このちょっぴり切ない歌詞では、普段は陽気で明るい寅さんの心の裏に潜む本音が垣間見え、より映画の情感を高めることに一役買っている。そして最新作ではオープニング主題歌を桑田佳祐が熱演&熱唱! こちらも楽しみにしていて欲しい。破天荒で変わり者だが性根は優しい~どこか憎めない“愛されキャラ”の寅さん。毎度のトラブルは笑いを誘うが、その一方で苦労人でもある寅さんが、ふとした瞬間に見せる「思いやりの心」や「がんちくに富んだ一言」には誰しもジンワリと心が温められることだろう。令和の時代になっても悩める現代人の心に寄り添い、背中を押してくれる“寅さん”。最新技術で甦った彼に会えるのはもうすぐ!(text:足立美由紀)(text:Miyuki Adachi)■関連作品:男はつらいよお帰り 寅さん 2019年12月27日より全国にて公開©2019松竹株式会社
2019年10月21日どぶろっくが9月21日、コントの日本一を決める「キングオブコント2019」(TBS系)の決勝で優勝を果たした。結成16年目で初の日本一となり、さらに賞金1,000万円を獲得。その快挙にファンの喜びもひとしおのようだ。同大会でどぶろっくは歌声とギタースキルを活かした、下ネタ全開のミュージカル風コントを披露。優勝決定後に森慎太郎(40)は「本当に自分たちのスタイルがたくさんの人に評価された」とコメントし、江口直人(41)は感激のあまり涙を流した。その栄光に、Twitterでは祝福する声が上がっている。《どぶろっく優勝おめでとうございます!!めっちゃ面白かった!》《いや、めちゃめちゃ賛否あるスタイルなのに何年も続けてチャンピオンになるの普通に感動》《『ミュージカル×下ネタ』って考えたら、最強の大衆演劇かもしれない…!いやー、どぶろっくの底力と心のいちもつに感服です》またその歌ネタのユニークさから《どぶろっくの『大きな一物』をかっこよくしてみた》と歌う動画や、《どぶろっくの「大きなイチモツをください」をアレンジしてみました》《バイオリンアレンジverです。お納め下さい》とオリジナルのアレンジを公開するクリエイターたちもネットに続出している。歌ネタに定評のあるどぶろっく。しかし13年11月、本誌に登場した際にはブレイク当初の戸惑いを明かしている。深夜番組「あらびき団」(TBS系)でネタを披露した際、洗練された曲調と下品極まりない歌詞のギャップにMCの東野幸治(52)と藤井隆(47)が食いついた。このことがブレイクの火種となったが、森は「そのおかげでほかの番組にも出させてもらえるようになったんですが『これでいいのか?』という気持ちも……」と回想。しかし江口は、こう続けた。「テレビで求められるのは歌ネタばかり。舞台で練り込んだコントをやっても歌のほうがウケる。こうなったら歌ネタ一本で勝負すると決めたのが、一昨年でしたね」そして完成したのが「もしかしてだけど」だった。同ネタで大ブレイクを果たしたどぶろっくは15年3月、ラジオに出演。桑田佳祐(63)がどぶろっくに嫉妬してるかもという話題に触れた。森は「桑田さんと一緒に仕事をされているかた曰く『どぶろっくみたいな曲を作りてえな』みたいに言っていただいたという話が……」と告白。また14年11月には福山雅治(50)がラジオで「どぶろっくいいですね」「歌いいすよね、他の歌を聞いてみたい」とラジオで発言していた。そうそうたるミュージシャンたちから愛されているだけでなく、「もしかしてだけど」は英語版が制作。14年6月にiTunesを通して世界にも配信されている。歌ネタへと思い切った舵取りがその名を轟かせ、そしてついに栄光へと導いたようだ。
2019年09月24日ガールズグループ・Revogene(レボジェネ)が9月13日、六本木party onで1stアルバムの発売記念ライブ「ぶっちゃけ はっちゃけLIVE」を開催。総勢14名のメンバーがパワフルなパフォーマンスでファンを魅了した。“モンスターなショーガールズ”を謳うRevogeneは東京で大人気のショークラブ・バーレスク東京とparty on、この2つに出演する美女たちによって構成されるユニット。オーディションに参加した100名から選ばれた精鋭たちが歌やダンスを披露する。そのなかには桑田佳祐(63)のバックダンサーや松任谷由実(65)のバックコーラスを務めたり、さらに今年大ヒットした映画「翔んで埼玉」に出演したメンバーも在籍している。8月2日にデビューしたばかりのRevogeneだが、ショーケースライブでは物怖じしない息のあったパフォーマンスを見せた。さらにV6や倖田來未(36)の楽曲も手がけたサウンドプロデューサー・motsuもラップパートで登場するというスペシャルなステージとなった。会見でデビューした実感について訊ねられると、MIIは「デビューをした日に新聞に載せていただいて、それを何も言ってなかったんですけど、親から『見たよ!』と連絡をもらいました」と嬉しそうにコメントした。ERYが「SNSとかで、東京だけじゃなく大阪やいろいろなところでも広がってくれてるのかなって実感してます」と話したところ、グループきっての“TikTokクイーン”のRISAはTikTokにRevogeneの楽曲が提供されていると説明。そして「知らない人も私たちの曲を使ってくれて、すごい感動しました」「ちっちゃい子供がマネしてるのを見るとキュンとしました!」と明かした。またSALLYはRevogeneの目標について訊ねられると「ここに立ってるメンバーは強いエネルギーを持ってる女の子が多い。歌がすごいダンスがすごい、表現力がすごい、それぞれいいところを持ってる」と話し、「今までの芸能界にないジャンルを創り上げていきたいなって思ってます!」と意気込んだ。するとmotsuは「スッピンもみんな綺麗!もっと薄くていいのに(笑)」と冗談を話しながらも、「歌ってる方がすごく上手くて。ピンで出ても全然おかしくないくらい」とRevogeneを大絶賛。さらに「ソロ曲も自分の中で今作ってるところです」と“これから”についても明かした。本編ではオリジナル楽曲やセクシーなダンスを披露するだけでなく、ポールダンスや「進撃の巨人」をモチーフにした特別なステージも。くわえてソロコーナーではメンバーそれぞれがCeline Dion(51)の「To Love You More」や18年に公開されたLady Gaga(33)の主演映画「アリー/スター誕生」のメイン楽曲「Shallow」などを高い歌唱力でパフォーマンス。ファンからは大きな歓声が上がった。終盤ではアルバムの収録曲「無問題(モウマンタイ)」が「有田ジェネレーション」(TBS系)のエンディングテーマ曲に決定したと発表され、思わず涙ぐむメンバーも。MIRIは「中学校の時の夢が、avexからデビューすることでした。それが8月2日に叶って……」と涙ながらに話し、練習の苦労を話しながらもファンやスタッフに感謝。そして「これからももっと頑張っていきたいと思いますので、どうぞ末長く応援よろしくお願いします!」と挨拶すると温かな拍手が送られた。
2019年09月15日国民的人気を誇った映画シリーズ『男はつらいよ』50作目の最新作『男はつらいよお帰り 寅さん』。この度、新撮された登場人物たちの”今“を描く映像と、4Kデジタル修復されて蘇る“寅さん”のシリーズ映像が見事に紡ぎ合う本編が初めて明らかになる予告編が解禁となった。50年の歩みがあったからこそ完成した最新作は、生みの親である山田洋次監督自身が「今まで観たことのない作品が出来た」と驚くほど、奇跡の映画となった。ついにお披露目された予告映像の冒頭には、若き日の母・さくら(倍賞千恵子)、父・博(前田吟)たちが、寅さん(渥美清)を囲み、楽しそうに話している様子が。少年時代の満男(吉岡秀隆)も映し出されている。そして現在――。小説家になった満男と、かつて結婚の約束までした初恋の人・イズミ(後藤久美子)との再会や、年頃の中学3年生の娘(桜田ひより)の姿も。さらに、いつも自分の味方でいてくれた寅さんへの思いが溢れ出る満男の悩める姿が描かれていく。「困ったことがあったらな、風に向かって俺の名前を呼べ」という寅さんの台詞とともに、満男が涙を流し見つめるその先には…。23年ぶりに女優復帰を果たした後藤さんの映像に、主題歌「男はつらいよ」を歌唱する桑田佳祐、さらに、4K修復されて現代に蘇る寅さんシリーズの映像には要注目。カンニング竹山と出川哲朗の共演シーンもあり、見どころ満載の本予告となっている。『男はつらいよお帰り 寅さん』は12月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:男はつらいよお帰り 寅さん 2019年12月27日より全国にて公開©2019松竹株式会社
2019年09月12日宝塚歌劇団月組が、オーストリアで大ヒットしたミュージカルを、『I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-』と題して日本初演する。公演は、兵庫・宝塚大劇場が10月4日(金)~11月11日(月)、東京宝塚劇場は11月29日(金)~12月28日(土)。この作品は、『エリザベート』『モーツァルト!』『ダンス オブ ヴァンパイア』などで知られるウィーン劇場協会の制作で、オーストリアの国民的シンガーソングライター、ラインハルト・フェンドリッヒの名曲の数々に乗せ、「故郷」「家族」をテーマにした物語が描かれる、いわゆるカタログミュージカルだ。どんな作品になるのか、日本版潤色・演出の齋藤吉正に聞いた。「『I AM FROM AUSTRIA』は、ウィーン・オペレッタにルーツを持つ『エリザベート』などのウィーン・ミュージカルとは性格が違い、むしろブロードウェイ・ミュージカルに近いですね。まずフェンドリッヒさんという、日本で言うと谷村新司さんや桑田佳祐さんのような、オーストリア人なら誰もが口ずさめる曲を書いてきたミュージシャンの楽曲ありきで作られていて、それが物語とうまく融合しているなというのが第一印象でした」特にタイトルにもなっている「I AM FROM AUSTRIA」は、第2の国歌と言われるほど、オーストリア人にとっては特別で、「前奏を聴いただけで涙してしまうような曲」なのだという。「オーストリアをはじめ、ドイツ語圏の国々は、他国に侵略されて国が変わってしまうという負の歴史を抱えてきましたが、この曲には、それに対する強い思いや、立ち向う勇気が秘められています。そんなオーストリアという国のもろさ、そして希望、夢という壮大なメッセージを、若いふたりの恋愛と成長物語にどうやってリンクさせるか、頭では理解できていても、センテンスにするのはとても難しい作業でした」この、美しくも強いメッセージ性をはらんだナンバーを太い幹にして描かれた『I AM FROM AUSTRIA』に、齋藤は、「故郷は甘き調べ」という邦題を付けた。話の中でも、繰り返し口にしたのが、“故郷イコール家族”という言葉だ。「珠城りょうが演じる主人公のジョージはホテルの御曹司で、古い老舗ホテルを自分なりに改革したいと思っていますが、伝統を重んじる家族と距離ができてしまいます。美園さくらが演じる女優のエマ・カーターも、オーストリアを飛び出し、ハリウッドで活躍する中で、“FROM AUSTRIA”というルーツを忘れかけている。このふたりが出会い、自分探しと成長の末に、家族、故郷に帰って行く。そこで故郷イコール家族というエンディングにたどり着けたらいいなと思っています。この“甘い調べ”には、音楽の都ウィーンを舞台にした物語という意味も込めました」主演コンビの他、怪我による休演から復帰した月城かなとが、エマのマネージャーで、ひとりで怒っては笑う、「ちょっと劇画チックな役」に挑み、鳳月杏が、倦怠期を迎えて妻から浮気を疑われるジョージの父を、海乃美月が、女社長で夫を尻に敷く気丈な母を演じる。そんなストーリーに絡むアルゼンチン代表のサッカー選手役は暁千星。個性的な登場人物たちが、若い男女の恋愛物語だけでなく、夫婦愛などさまざまな愛を描いていく。「ウィーン版は役が少なく、話の辻褄を合わせたり、流れをわかりやすくするためもあり、アンサンブルなど、可能な範囲で宝塚版オリジナルの役や場面を作っています」「故郷」「家族」という、どの国にも、どの時代にも通じる普遍的なテーマを扱いながら、「スマホを使ったり、ツイッターで情報が拡散したりという、ごく最近の出来事を反映しながら物語が展開する」のも面白い。宝塚ファンならずとも共感できる部分も多いだろう。しかし、そこはファンの好みを知り尽くした座付演出家らしく、華麗なレビューシーンもたっぷり用意されているようだ。もちろん宝塚ならではのフィナーレもつく。「美術や衣裳はウィーン版とまったく違うものになります。宝塚のお客様は華やかな舞台がお好きですし、出演者の人数が多いので、オリジナル以上に華やかで賑やかなナンバーを作りたいですね。映像を駆使するのが最近のミュージカルの主流ですが、宝塚歌劇105年の伝統の中で培われてきた書き割りの世界観は、やはりお客様が安心できる部分だと思うので、LEDにもトライしつつ、吊り物のチェンジ、盆やセリで、いかに流麗にシーンチェンジしていくかを考えながら、宝塚らしい楽しい演出を心がけたいと思っています」齋藤は、最近の宝塚にはあまり見られなくなった、芝居とショーの両方を手がける演出家だ。華やかなレビューシーンが見せ場の本作の演出は、まさにうってつけと言える。「究極の便利屋になれたらいいなと。プロ野球で言ったら、エースではないけれど、ブルペンで肩を作っていつでも出られるようにしておくのが、宝塚のなかでの僕の役割だと思っているので、そのためにもいつも自己啓発しておきたいですね」この公演でも、試合を勝利に導く最強のクローザーになってくれそうだ。取材・文:原田順子宝塚歌劇月組日本オーストリア友好150周年記念UCCミュージカル『I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-』10月4日(金)~11月11日(月)宝塚大劇場11月29日(金)~12月28日(土)東京宝塚劇場
2019年09月11日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。長年の経験から培った独自の恋愛論で男心を解説します! 出会い、交際、別れ、結婚…などにまつわる“男の本音”をこっそり教えましょう。■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門44彼が彼女から愛されているか不安になる、彼女のことを信用していいか不安になるのは、どのようなときなのか?について、今回は解説したいと思います。たとえば、彼女が彼氏をおいて飲み会に参加したとき不安がる彼氏がいるそうですが、そういう彼は、彼女に対する自分の愛に自信がないだけだったりします。日ごろから彼女のことをちゃんと愛していれば、彼女がちょっと飲み会に参加しようと、二次会で終電を逃そうと、どうということはないのです。それが、いわゆるまともな男です。がしかし、まともな男でも凹んでしまう彼女の言動なるものが、じつはあります。■男は「急」に耐えられない彼女の態度が急に冷たくなった……昨日までは「あなたのこと好き好き」と言っていたのに、今日になると、彼女はアンニュイな表情で無口……となると、どんな男でも「えっ?」となります。彼女のことを信用してもいいのかな?ダメなのかな?と、不安に思うのです。女子のことはあまりよく知らないけど、たとえば生理のとき、わけもなく悲しくなったり、わけもなく彼氏に意地悪したくなったりする人っているらしいですね。そういう女性の彼氏は、毎月、「俺は彼女から本当に愛されているのだろうか?彼女のことを信用してもいいのだろうか?」などと不安に思っているのです。■「彼女の態度豹変」に絶望する男たち女性が急に態度を変えるとか、気まぐれになる、というのは、それこそが女性の特徴なのかもしれないと思います。だから、急に態度を豹変させるのはやめましょう、とか、気まぐれな態度はできるだけ彼氏の前で慎むようにしましょう、と言いたくありません。とくに若い女子の気まぐれさって、ものすごいものがありますよね。そういう女子でも、歳を重ねるごとに、いわゆる常識が身につき、まるい穏やかな性格になったりするものです。だから、女性も経験を重ねることで、男の心の痛みを学ぶのなら、それでいいのだろうと思います。それに、男だって、女子の気まぐれさに、この世の終わりかのような絶望を抱き、その不快な気持ちをひとりで乗り越えることによって男になるのだから。なにも女性だけが100%善くないとは思いません。がしかし、やっぱり、女性の手のひらをかえしたような態度って、男は身にこたえるんですよねえ。桑田佳祐さんの歌に「昨日まで冗談でおっぱいを触らせてくれたのに、なぜ今日になると触ったら怒るの?」みたいな歌詞があります。男にとって、突然のつれない態度は歌詞になってしまうほど「忘れられないこと」なのでしょう。■男には気持ちを言葉で伝えてだから、彼氏のことは気にせず飲み会に行っても、ほかの男に対して多めにボディタッチをしてもいいんです。誰にでも優しく、男友達が多くてもOK。あなたの彼氏は、彼女のそういうところには耐えられます。でも、「急」と「気まぐれさ」にだけは、耐えられません。彼女、急に態度が冷たくなったな……先週までは俺と結婚したいと言っていたのに、今日は彼女の部屋から『ゼクシィ』が消えているし、部屋が妙にすっきり片付いているな……。こんな不安を彼に抱かせてしまったらもう終わりです。彼、そういう不安な気持ちを言葉にして伝えられないから。そのままどんどん気持ちが萎えていって、あなたへの恋心も冷めてしまうでしょう。そうならないよう、自分の気持ちを態度に出す前に、まず言葉にしてあげてください。「今日は生理でイライラしてるの。だからわたしに近寄ったら殴るで」こうやって正直に自分の気持ちを言葉にしてくれる彼女が、男にとって理想の彼女なのです。※毎週木曜日更新
2019年07月25日京都の清水寺にて、アーティスト桑田卓郎の作品展「日々(にちにち)」が8月3日から25日までの期間に開催される。Tea Bowl, 2017© Takuro Kuwata, Photo by Kazuya Sudo陶芸の伝統と向き合いながらも、素材との対話、また目まぐるしく変化する現代に自分自身が何を表現するのか、ということをテーマに作品制作を行う桑田卓郎。梅花皮(かいらぎ)や石爆(いしはぜ)といった陶芸技術に基づきながらも、特有の焼き付け方やビビッドやメタリックな配色をはじめ、一度見ると忘れられない前衛的な作品は世界的に高く評価され、これまでに金沢21世紀美術館、十和田市現代美術館といった日本国内のほか、ニューヨーク、ブリュッセル、ロンドンなど世界各地で展覧会を開催。2018年には「LOEWE Craft Prize2018」の特別賞を受賞している。Tea Bowl, 2017© Takuro Kuwata, Photo by Keizo Kioku Courtesy of KOSAKU KANECHIKA今回、清水寺で2012年にスタートした「FEELKIYOMIZUDERA」プロジェクトの一環として行われる作品展「日々(にちにち)」。「制作するということは、今を生きているこの現実の中で、出会いや別れ、時に何もわからず衝動に駆られ無心になること、様々なことを感じた過程が形に現れて行く行為」。「グローバルに多くの情報が飛び交う世の中だからこそ、実際に何かに触れ、何かを感じるものでありたい」(桑田卓郎)古来から芸術創造の場であった清水寺。新しい瞬間、可能性に出会う体験をぜひ。【展覧会情報】桑田卓郎展「日々(にちにち)」会期:8月3日〜25日会場:音羽山清水寺(経堂と成就院の2会場)住所:京都市東山区清水1丁目294時間:10:00〜17:00(会期中無休)無料 ※成就院は特別拝観料が別途必要(大人 600円/小・中学生 300円)
2019年07月16日第1作の公開から50周年を迎えた『男はつらいよ』シリーズの最新作『男はつらいよ お帰り 寅さん』より、特報映像が初公開。さらにティザーポスタービジュアルも到着した。今回公開された映像では、シリーズ歴代のポスターが映し出され、お馴染みのキャラクターたちが“寅さん”を呼ぶ声が。また、桑田佳祐による主題歌「男はつらいよ」のイントロも流れている。そしてティザーポスタービジュアルでは、帽子に腹巻、格子柄のダブルのジャケットに身を包んだあの寅さんの全身が写し出されているスタイリッシュな一枚に仕上がっている。また、シリーズ初の4Kデジタル修復版Blu-rayが12月25日(水)発売決定。寅さん愛用の鞄を模した特製トランクケースに、4Kデジタル修復版ブルーレイ全49巻のほか、特典映像ディスクなど盛りだくさんな内容の「復刻“寅んく”4Kデジタル修復版ブルーレイ全巻ボックス」が完全数量限定生産で販売。さらに単品でも同時リリース。本日6月28日(金)より予約受付中だ。『男はつらいよ お帰り 寅さん』は12月27日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:男はつらいよ お帰り 寅さん 2019年12月27日より全国にて公開©2019松竹株式会社
2019年06月28日NHK連続テレビ小説『半分、青い。』(’18年)で演じた“おじいちゃん”役が記憶に新しい中村雅俊(68)。けれど実際に対面すると、68歳とは思えない抜群のスタイルと美肌で、その若々しさにビックリ!「特別なことは何もしていないんですよ。ジムで体幹を鍛えるくらいかな。肌はね、2年前に94歳で亡くなった母がきれいな肌をしていたので母譲りです。でも、そもそも俺、デビューしたころから老けてましたよね(笑)」(中村・以下同)’74年、ドラマ『われら青春!』(日本テレビ系)の主役で俳優デビュー。同年、挿入歌『ふれあい』で歌手デビューも果たした。23歳のころだ。当時の写真を見て、「顔がパンパン」と大笑い。「毎日酒を飲みに行っていたんでね。当時は歌番組に出るようなときも、一張羅なんて持ってないから、汚ない格好をして下駄を履いて歌っていましたね。それで、かえって注目を集めちゃって(笑)」それから時を経て今年45周年。デビュー日の7月1日に、過去発売した55枚の全シングルを収録したベストアルバムを発売する。「デビューしてまもなくは、正直、役者が歌を歌っているというエクスキューズが自分のなかにあったんですよ。ツアーを続けていくうちに、その意識ではお客さまに失礼だと思うようになって、俺は100%役者だけど、100%歌手でいよう、と心を決めました。両方頑張っていこうという意識は強かったですね」収録曲には数々の思い出が。「『いつか街で会ったなら』(’75年)は大好きな吉田拓郎さんにお願いして作ってもらいました。桑田佳祐くんが作ってくれた『恋人も濡れる街角』(’82年)は仮歌も彼自身がやってくれて。だから俺、仮歌に影響されて急に歌い方が変わるんです(笑)。残念だったのは、『俺たちの旅』(’75年)のとき。来週1位だって言われていたのに結果は2位で。『およげたいやきくん』が1位だった(笑)」7月6~31日には、東京・明治座にて『中村雅俊アニバーサリー公演』が。芝居とライブの組み合わせで、俳優として歌手としての中村雅俊を両方味わえる構成だ。そして秋からはコンサートツアーもスタートと、精力的に活動する。「45年間でいちばん自分を褒めてあげたいのは、1年も休むことなくツアーを続けてきたことですからね。ずっと、いちばん好きなコンサートツアーをやっていけたらいいなあと思っています」取材の終わり、「声がかれちゃってすみません。昨日、大学時代のクラスの連中と飲みすぎちゃって」とぽつり。歌を愛し、仲間を愛し……。60代にして、いまだ青春の真っただ中にいるような、かっこよさ!
2019年05月26日坂東玉三郎が5月、日生劇場で『坂東玉三郎世界のうた』を開催する。日本の歌、シャンソン、ミュージカルナンバーなど、玉三郎自身が選んだ約20曲ほどを歌う、二部構成のコンサートだ。公演に先立って記者懇親会が開かれた。【チケット情報はこちら】「コンサートには、ひと晩のうちに色々な人生観をまとめる楽しさがあります」と、玉三郎は語る。「歌は、3~5分で世界が完結することがすごく大きい。『桜姫東文章』なら5時間半頑張ってやっとひとつだけれど、トニー・ベネットが歌った『いそしぎ(シャドウ・オブ・ユア・スマイル)』なら4分ですから(笑)。その代わり、音というより心を、歌い分けなければなりません。日生劇場の舞台にひとりで立つのは、歌では初めてなのですが、歌舞伎俳優による“下手の横好き”とならず納得していただけるよう練習します」今回は、青春時代の玉三郎のそばに常にあったという井上陽水の歌を初めて披露する点にも注目だ。「僕達の世代は、玉置浩二さんや井上陽水さんとは“切っても切れない関係”。玉置さんの歌は過去に歌わせていただきましたが、今回は陽水さんの歌を3曲ほど歌わせていただきます。恋愛ばかりではない陽水さんの歌を聴いて、その日を越せたこともありました。中でも『つめたい部屋の世界地図』は、部屋にいて旅をしたいとか、海を船で行くといった抽象的な詞がすごく良くて、当時の自分の人生とリンクするところがありましたね」その他の披露曲は決まっていないものの、『虹の彼方に』『星に願いを』『人生は歌だけ』や、ミュージカル『ウエスト・サイド物語』の『サムウェア』や『サウンド・オブ・ミュージック』の『すべての山に登れ』などが候補になっているそう。カラオケボックスにこそ滅多に行かないものの、プライベートでは様々な歌を歌い、30年近く特別舞踊公演を行ってきた八千代座にカラオケ用の部屋を作ってもらったこともあるという玉三郎。「芝居の時には声を使うのであまりできませんが、舞踊公演などでは、気の置けない仲間と歌うと気が晴れますね。桑田佳祐さんや矢沢永吉さんの歌も好きで歌ってはいるのですが、コンサートではちょっとまだ(笑)。ああいう男らしい曲が似合うようになったら、いつか挑戦するかも知れません」東日本大震災を受けて2011年5月に開いた「坂東玉三郎チャリティー・コンサート」以来、玉三郎は聴衆に歌を届けてきた。「歌の力を分かっているからこそできることです。子守唄にしても、畑仕事をしながら自分を慰めるために歌った歌にしても、魂に届けるものなのでしょうね。お客様が楽しんでくださって、生きていてよかったとか、これからなんとかなるかなとか、そう思っていただければ、歌う意味があるんじゃないかと思うんです」公演は5月28日(火)・29日(水)に東京・日生劇場にて。チケットは発売中。取材・文:高橋彩子
2019年04月09日日本を代表する音楽アーティストのひとりである桑田佳祐が昭和、平成の歌謡曲をふり返り、その魅力を語り尽くす特別番組「桑田佳祐 大衆音楽史『ひとり紅白歌合戦』~昭和・平成、そして新たな時代へ~」が3月20日(水)今夜オンエアされる。大学時代に「サザンオールスターズ」を結成、1978年にデビューすると「いとしのエリー」「TSUNAMI」など数々のヒット曲を輩出。87年からはソロ活動も開始し2017年には朝ドラ「ひよっこ」の主題歌「若い広場」をヒットさせるなど日本音楽史に数々の輝かしい記録を残してきた桑田さん。90年には映画監督として『稲村ジェーン』でメガホンを取ったことでも知られる。洋楽に影響を受けて音楽を始めた桑田さんだが、キャリアを重ねる過程で改めて日本の大衆音楽の素晴らしさを再発見したといい、昭和の歌謡曲やグループサウンズ、フォークやニューミュージック、そして平成のJ-POPまで170曲余りをカバーし、ひとりで「紅白歌合戦」を再現する「ひとり紅白歌合戦」という企画をこれまで過去3回にわたり行ってきた。今回は桑田さんが「ひとり紅白」の活動を通じて再発見した歌謡曲の魅力や先達たちへの思い、そしてその系譜に連なる「サザンオールスターズ」の知られざるエピソードから桑田さん自身の新時代に向けた抱負まで、余すところなく語ったスペシャルインタビューを収録。このインタビューと「ひとり紅白歌合戦」の映像を組み合わせて番組を構成、桑田さんの世界観をお届けする。昨年デビュー40周年を迎えた桑田さんは本家の「紅白歌合戦」にも「サザンオールスターズ」として35年ぶりに出場。番組で北島三郎や松任谷由実と共演し大きな話題をさらったが、当日の「サザンオールスターズ」に密着した貴重な映像も紹介。昭和から平成の2つの時代を熱狂させ続け、次の新たな時代に足を踏み出そうとしている桑田さんの音楽の原点と未来を存分に感じられる「桑田佳祐 大衆音楽史『ひとり紅白歌合戦』~昭和・平成、そして新たな時代へ~」は3月20日(水)22時~NHK総合でオンエア。(笠緒)
2019年03月20日3月3日(日)より大阪上本町の新歌舞伎座で幕を開ける新歌舞伎座開場60周年記念特別企画「前川清 神野美伽 スペシャルゲスト松居直美」。文字通り、ふたりのビッグスターによる夢の共演だ。2018年8月に古希を迎えた前川清。歌手生活も50年という節目の年での二枚看板による座長公演。開幕を前に、意気込みを聞いた。「前川清 神野美伽」チケット情報第一部は司馬遼太郎・原作の短編を舞台化した『大坂侍~恋も忠義も金次第~』を上演する。江戸末期、一家そろって大坂への左遷という憂き目に遭った川同心(下級役人)の鳥居又七(前川清)。武芸の達人だが、その強さは酒に酔ったときのみ発揮される。ある日、材木商の娘・お勢(神野美伽)がゴロツキに絡まれているところに出くわした又七。ふたりはたちまち恋に落ちるのだが…。今は『大坂侍』のことばかり考えていると前川。「台本には難しい言葉もあって、僕が読んでもわからない(笑)。ということは、見ているお客様もわからないと思うんです。お客様には笑いの部分も期待してくださる方もいるので、いかに崩してやるか。まじめな芝居なので笑いどころを増やしたい」と話す。かつては萩本欽一やドリフターズのステージにも出演した。ファンが笑いを期待するのも至極当然だ。第二部は『前川清・神野美伽オンステージ~夢舞台 昭和、平成…そして未来~』をおくる。1969年に内山田洋とクール・ファイブのボーカルとして『長崎は今日も雨だった』でデビューし、その年の日本レコード大賞新人賞を受賞。『NHK紅白歌合戦』にも出場した。1987年にはソロ活動を開始し、歌手生活50年においてヒット曲は枚挙にいとまがない。それでも「自分には歌しかないと思ったのはこの5、6年前から」で、還暦を過ぎてもなお「違う仕事があれば職を変えようと思っていた」と明かした。「ヒット曲があっても歌には自信がありません。そもそも、食うための仕事として選んだのが、どういうわけか歌だったので…」と赤裸々に語るが、70歳になっての心境を尋ねると「歌が売れる売れないに関わらず、好きなことをさせてもらっている。今が一番楽しい」と顔をほころばせる。そして、「70だからこそ歌えて、かっこいいと思われる歌ができたら」と意欲を見せる。夢はサザンオールスターズの桑田佳祐にかっこいいと思われる歌を歌うこと。「桑田佳祐さんはクール・ファイブがお好きだそうですが、あの頃の『そして、神戸』をかっこいいと思われたのだと思います。僕は今の桑田佳祐さんの歌がかっこいいと思う。僕も、今、桑田佳祐さんにかっこいいと思える歌を歌えたら」。平成最後の新歌舞伎座で、芝居に歌に奮闘する。公演は3月24日(日)まで。チケット発売中。取材・文:岩本和子
2019年02月27日「サザンオールスターズ」としてデビュー40周年を迎えた桑田佳祐が、『男はつらいよ』シリーズ50作目となる最新作『男はつらいよ お帰り 寅さん』にて、主題歌「男はつらいよ」をオープニングで歌唱&出演することが分かった。1997年公開の『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』以来、22年ぶりとなる新作は、故・渥美清演じる車寅次郎の甥・満男(吉岡秀隆)と、満男がかつて思いを寄せていたイズミ(後藤久美子)のその後の物語。別々の人生を生きてきた2人を軸に、さくら(倍賞千恵子)や博(前田吟)、そして「くるまや」を囲む人たちのいまが描かれる。そんな22年ぶり、50作目となる最新作で、桑田さんの主題歌歌唱&出演が決定。TV番組で「男はつらいよ」を歌う桑田さんの映像を目にした山田洋次監督が、今作を製作するにあたり自ら「是非、新しい寅さんの幕開けをあの素晴らしい桑田さんの『男はつらいよ』で始められないか。出来れば出演もしていただき、華を添えてもらえないだろうか」と提案、桑田さんに熱いラブレターを書き実現に至ったそう。また、桑田さんはかつて自身のTVレギュラー番組に「音楽寅さん」というタイトルをつけるほど、寅さんや山田監督のファン。桑田さんは「何と御礼を申し上げたら良いのか言葉もございません」と今回の決定を喜び、「撮影スタジオでは、主題歌を歌うシーンで、私のおぼつかない『演技』に、暖かく御指導をいただきましたことは、一生の思い出です」とコメントしている。山田洋次監督コメント桑田佳祐さん主題歌に寄せて桑田佳祐という人と渥美清さんは、心情において深く重なっているのではないか、と前々から思っていて『男はつらいよ』の50作目を作るなら、なんとかして桑田君に主題歌を歌ってもらいたいと強く願って直接に手紙を書きました。いわばラブレターです。その承諾の返事を聞いたときは本当に嬉しかった。桑田君が歌う「男はつらいよ」は、人を優しい気持ちにさせ、元気づけてくれる。「まあ、こんな私でもなんとか生きていけるんじゃないかな」観客の背中をポンと押してくれるような素晴らしい主題歌となり、記念すべき50作目のオープニングを飾るに相応しい名シーンとなりました。桑田君、「寅さん」の世界に飛び込んで来てくれてありがとう!「音楽寅さん」はまさに「映画寅さん」でもあった。渥美さんもきっと喜んでくれると思います。山田 洋次桑田佳祐コメント山田洋次監督始め、山田組や松竹映画スタッフの皆様には、何と御礼を申し上げたら良いのか言葉もございません。映画「男はつらいよ」には、我々世代も沢山の笑いと涙と感動のドラマを"魅せて"頂きました。渥美清さん演ずる「寅さん」には、あの方ならではの男の色気で、恋することのもどかしさ、家族や人間同士の絆、生きることの脆さ、儚さ、せつなさ、そして渥美さんご自身の「粋な口上」の数々や、お上手な歌などもたくさん教えて頂き、私も渥美清さん演じる「寅さん」を、どこかファンのひとりとして、真似をしながら生きて来たような気が致します。昨年末、私のライブにまでわざわざお越し頂き、4時間越えのステージを最後までお立ちになったままご覧頂いた山田監督。憧れの人にお逢い出来た瞬間、私は全身から力が抜けてしまった事を忘れません。撮影スタジオでは、主題歌を歌うシーンで、私のおぼつかない「演技」に、暖かく御指導をいただきましたことは、一生の思い出です。今回、この夢のようなお話を頂き、本当にありがとうございました。そして天国におられる渥美清さんには、心より深く感謝申し上げます。桑田 佳祐『男はつらいよ お帰り 寅さん』は12月27日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:男はつらいよ50おかえり、寅さん(仮題) 2019年12月27日より全国にて公開©2019松竹株式会社
2019年02月21日正月休みに実家に帰省し、久しぶりに両親や祖父母と顔を合わせ、一家団らんのひとときを過ごした人も多いはず。しかし年末年始、Twitter上ではこんな阿鼻叫喚の声が。《文字だけ流れる動画とか誰が見るねんって思ってたらうちの父が見てました》《父親、YouTuberの文字が流れる動画を見てデタラメ知識を身につけるの本当にやめてほしい》“文字が流れるだけの動画”とは、無断転載あるいは創作されたニュースのテキストが流れるだけの動画のこと。“スクロール動画”とも呼ばれる。ヘイトスピーチまがいの内容や、フェイクニュースも少なくない。たとえば昨年末に話題となった「米津玄師の紅白出場に桑田佳祐が激怒」との報道。発端は『TOCANA』の記事だが、YouTubeのスクロール動画によってさらに拡散した。サザンオールスターズの公式Twitterが即座に否定したため事態は収束に向かったが、YouTubeではいまだに米津に関するスクロール動画が大量に投稿されている。「北島三郎が米津に激怒」「米津が紅白後に激怒」「米津と桑田が仲直り」などあらゆるパターンが量産され、中には250万回以上の再生回数となっている動画も。「YouTubeの広告収入は1再生あたり0.1円前後といわれており、投稿者はこの動画1本で25万円程度を稼いだことになります。再生回数が多い動画はコメント欄が掲示板のような状態となって、ますます再生回数を伸ばすようです。芸能事務所にとっては迷惑極まりないのですが、次から次に投稿されるので削除申請にも人手が足りない状態です」(事務所関係者)さらに『クラウドワークス』や『ランサーズ』といったクラウドソーシングサイトで「スクロール動画」と検索すると、1動画あたり100~200円といった条件でいくつもの動画作成依頼が見つかった。複数人と契約している依頼者もおり、薄給のクラウドワーカーを使って大量に投稿しているようだ。大量増殖するスクロール動画。あなたの家族もハマっていないか、一度確かめたほうがいいかもしれない――。
2019年01月06日テレビ東京で1月3日に放送された特番『桑田佳祐のレッツゴーボウリング』で、桑田佳祐(62)がボウリングの腕前を披露。Twitter上で大きな話題を呼んでいる。少年時代にプロボウラーを目指していた桑田は、2年前にボウリング熱が再燃。週に3~4回ボウリング場に通い、299というハイスコアも記録している。番組では“芸能界最強”といわれる俳優・村田雄浩(58)と対決。村田は’12年にパーフェクトを達成し、名誉プロボウラー第1号にもなっており、桑田とハイレベルな戦いを繰り広げた。双方が女性プロと組んだタッグ戦で、村田はいきなりターキー(3連続ストライク)。桑田も負けじと2フレーム目からターキーを記録し、1ゲーム目は村田215、桑田213とプロ並みのスコアに。2ゲーム目はレーンの変化と疲れもあってかスコアを落としたが、村田162、桑田186だった。Twitter上では《めっちゃ上手くね?》《余興レベルじゃなくてガチなハイレベルのボウリング》と、桑田の腕前に驚きの声が。メガネをかけて黙々と投げ続ける桑田の姿には《近年屈指のオーラのなさ》との評も。また、番組後半はトッププロによる「日米オールスター頂上決戦」を放映。《姫路麗プロの足上げホーム変わってない》《ジェイソン・ベルモンテまで登場とは驚いた》とボウリングファンからも熱烈なツイートが相次いだ。《ボウリングって観ても面白いという事がわかりました》《こんな番組をお正月もってくるなんてさすがテレ東》《レギュラー化して欲しい》と、ボウリング愛がこめられた番組づくりにも賞賛の声が上がっている。
2019年01月04日サザンオールスターズ・桑田佳祐(62)と松任谷由実(64)との絡み、5年ぶり復帰した北島三郎(82)のド派手パフォーマンスなどで盛り上がった昨年の紅白。出場・出演したアーティスト陣の中でもっとも激しい“運動量”だったのが、紅白両軍で出場したX JAPANのYOSHIKI(年齢非公表)だ。白組では人気バンド・L’Arc~en~Cielのボーカル・HYDE(年齢非公表)とのコラボ曲「Red Swan」を披露。楽曲の途中で白のコートを脱ぎ、紅白では3年ぶりとなる“裸ドラム”の演奏となった。そして早着替えを経て、紅組としてサラ・ブライトマン(58)とのコラボ曲「Miracle」を披露。サラの歌声に合わせて美しい音色を奏でた。「4日に紅白の毎分視聴率がNHKから発表されます。5日の各スポーツ紙はそれを元に歌手別視聴率を掲載すると思われますが、YOSHIKIのみ出番2回分の“累計”で、おそらく合わせて80%は超えるのではないでしょうか。すでに“視聴率王”は決定しているようなものでしょう」(芸能記者)各スポーツ紙によると、両軍での出番を終えたYOSHIKIは「頭の切り換えが大変でした。プレッシャーは4倍くらい。点数をつけると100点、100点で(合わせて)200点」と満足げだったという。「30日の囲み取材では自身との“対戦”について聞かれ、『(2年前に倒したゴジラより)ちょっと強敵かもしれない』と発言。紅白どちらの勝利を望むかを聞かれ、『紅に染まっちゃいますか』とキャッチーなコメントを連発。本番も合わせてMVP級の活躍でした」(紅白を取材した記者)大盛り上がりを見せた平成最後の紅白。そこにはYOSHIKIの絶大なる貢献があったようだ。
2019年01月03日昨年大みそかに放送された「第69回NHK紅白歌合戦」の平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)が1月2日に発表され、各メディアが報じている。気になる視聴率は前半(第1部、午後7時15分から)が37.7%、後半(第2部、午後9時から)が41.5%。おととしの第2部視聴率は39.4%。2部制になった1989年以降で歴代3位の記録となったが、今回は2.1ポイント上昇。16年の40.2%以来、2年ぶりに40%の“大台”へと回復した。「後半は紅白に5年ぶりの復帰となった北島三郎さん(82)が代表曲『まつり』を熱唱。テレビ初の生熱唱となる米津玄師さん(27)が、故郷・徳島からの中継でヒット曲『Lemon』を披露しました。そしてフィナーレにサザンオールスターズが登場。代表曲『勝手にシンドバッド』を歌唱した桑田佳祐さん(62)と松任谷由実さん(64)が絶妙な掛け合いを見せました。NHKとしても、第2部での高視聴率獲得を意識していたようです」(紅白を取材した記者)その甲斐あって、大成功をおさめた今回の紅白。だが今年の年末は「新元号初」で70年目のメモリアルイヤーを迎えるにもかかわらず、早くも不安要素がたっぷりだというのだ。「現状、出演者の顔触れのみで視聴率の浮沈がかかるような番組構成になっています。しかしサザン、北島、米津、ユーミンらが勢ぞろいした豪華ステージとなったのは、平成最後という“大義名分”があったからこそ。今後、これ以上の目玉を集めるのは難しいのではないでしょうか。このあたりで、出演者の顔触れを抜きにしても高視聴率となるような構成に変えることが求められそうです」(放送担当記者)注目されればされるほど、要求も厳しくなるもの。果たして紅白は、今年の年末も数字を伸ばすことができるのだろうか。
2019年01月02日サザンオールスターズが12月31日に放送された「第69回NHK紅白歌合戦」(NHK総合)に出演。大トリを務めた嵐の後に登場したが、そのパフォーマンスは大きな反響を呼んでいる。平成最後の紅白となった今回。サザンは「希望の轍」とデビュー曲の「勝手にシンドバッド」の2曲を披露した。「希望の轍」を終えると、会場には一斉にダンサーの大群が登場。さながらカーニバルの様相のまま「勝手にシンドバッド」へとなだれ込み、会場のボルテージは最高潮を迎えた。さらに曲中、ボーカルを務める桑田佳祐(62)は松任谷由実(64)に急接近。2人は肩を組んだ挙句、松任谷のほうから桑田の頬にキス。また“胸さわぎの腰つき”というリフレインでは、密着して腰をくねらせたりとまさに豪華共演で大団円を迎えた。サザンと松任谷といえばともに昭和から活動しており、その芸歴は40年以上を誇る。Twitterではパフォーマンスの凄さを讃える声が上がっている。《昭和から走り抜けてきたサザンとユーミンが有無を言わさぬ力技で平成を終わらせた、みたいな紅白だった》《平成最後の紅白を昭和の人たちが持ってった》《紅白のサザン、俺たちの平成をよりにもよってとっくに死んだと思ってた昭和で葬送しようとしてやがる》いっぽうその二組の大胆なパフォーマンスから、平成ミュージシャンを憂う声も。《紅白のサザンみると、結局、平成30年の歌謡コンテンツで昭和のレベルを超えたやつはいなかったという強烈なメッセージが余韻として残された気する》《平成最後の紅白の大トリ曲が昭和53年発売の勝手にシンドバッドとは誰が予想したであろうか》《あれ、僕らの生きた平成っていったい……!?》「サザンとユーミンは、時代を超える別格。今回のパフォーマンスは多くのミュージシャンに夢を与えたのではないでしょうか。また現在でも星野源さん(37)を筆頭に、みんなで楽しめる賑やかなパフォーマンスの似合うアーティストはいます。平成のスターもいつか、サザンやユーミンのように貫禄あるパフォーマンスを見せてくれるはずです」(音楽関係者)
2019年01月02日