映画『乱暴と待機』(冨永昌敬監督)の女性限定トークショー付き試写会が10月4日(月)、東京・渋谷区のレストラン「COPON NORP」で行われ、本作の宣伝マン&ウーマン3名と観客約30人が恋愛における女性心理についてディスカッションした。映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』などで知られる劇作家で小説家の本谷有希子の同名小説の映画化で、木造平屋建ての市営住宅を舞台に、血のつながりもないのに共同生活を送り、天井から相手の行動を覗き見する男・英則(浅野忠信)と覗かせる女・奈々瀬(美波)という奇妙男女と、近所に越して来た夫婦、無職のダメ夫・番上(山田孝之)と身重ながら夫の代わりに働く妻・あずさ(小池栄子)の愛情と性を滑稽に描き出す物語。トークショーは、本心をはっきり言わず、相手に合わせた言動で男の気を引く“あまのじゃく”なタイプの女・奈々瀬と、感情をストレートに表現し尽くすタイプのあずさについて、それぞれの長所短所を考察。自身はどちらのタイプ?との問いに、観客の7割があずさ、3割が奈々瀬と回答。“あずさ派”では「ダメ男が好きで、ダメであればあるほど『どうにかしなきゃ』と思ってしまう」、「頼られると嬉しい」などの意見が。また、モテるのはどちらのタイプか?の問いには奈々瀬が7割、あずさが3割。反対に、同性として好感が持てるのは?にはあずさが7割、奈々瀬が3割という結果に。宣伝マンのひとりは「男としては付き合うなら奈々瀬、結婚するならあずさ。面倒見てもらいたいと思うから。でも、奈々瀬の部分も持っていてほしくて、合わせてくれたりもしてほしい。ずっとあずさだと、自分がいっぱいいっぱいになって相手の気持ちに答えられないのでキツイ」。別の宣伝ウーマンは「取材で山田孝之さんが『女性は誰でも奈々瀬とあずさの両方の部分を持っていると思う』と言っていて、実際にそうなのではないかと思った。自分は奈々瀬と思った方はあずさ、あずさと思った方は奈々瀬の部分を、自分の中に見つけたら、もっと恋愛の楽しさが広がるのでは」と呼びかけていた。『乱暴と待機』は10月9日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:Yoko Saito)特集『乱暴と待機』私、メンドクサイ女?■関連作品:乱暴と待機 2010年10月9日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2010『乱暴と待機』製作委員会■関連記事:あなたはメンドクサイ女?『乱暴と待機』トークショー付試写会15組30名様ご招待山田孝之女性インタビュアーの思いこみ質問にプチ切れ?映画の“その後”描く?『乱暴と待機』主題歌PVの一部映像を先行配信!下着姿の美波に山田孝之が…衝撃場面がTVに?『乱暴と待機』TVスポット到着美波「お兄ちゃん」連発!小池栄子は突然…過激な『乱暴と待機』予告編独占先行公開
2010年10月05日映画『乱暴と待機』(冨永昌敬監督)の完成披露試写会が9月16日(木)、東京・テアトル新宿で行われ、主演の美波、共演の小池栄子、山田孝之らが出席した。劇作家で小説家の本谷有希子の同名戯曲・小説の実写化で、実の兄妹でもないのに同じ部屋に暮らし、複雑な恋愛感情を抱き合う“覗く男”英則(浅野忠信)と“覗かれる女”奈々瀬(美波さん)が、近所に引っ越してきた夫婦・番上(山田さん)とあずさ(小池さん)の存在に影響され、関係性を変化させていく姿を描く物語。美波さんは、劇中のメガネにスウェット姿という“個性的ファッション”に「心地良かった」と微笑んだが、役作りには「一線を越える、リミットを越える怖さがあった。痛い女の子ですが、痛いモノを演じてはいけない、私が一番の理解者でなくちゃいけないと思って演じました」と苦労をうかがわせた。一方で、内容にちなみ司会者から、この日の出席者の中から覗きたい相手を聞かれると、小池さんは「山田さんです。かなりベールに包まれているので私生活が気になる。あそこまで番上になり切れるのは、番上みたいな部分があるのでは?」と山田さんへ好奇の目線。山田さんは「あ、この間、『乱暴と待機』の取材で女性のインタビュアーから、『山田さんってこういう人だと思った』と言われたので、『役者としてそう言われるのは嬉しいです』と答えた。そしたら、『いや、そういう意味ではなく、こういう人だと思ったんです』と言われたので、コイツ、何が言いたいんだろう?と思った」と嫌な記憶をよみがえらせ、プチ切れモード(?)だった。同じ質問に山田さんは「そりゃ、本谷さんです。こんなヘンタイ的なものを家で書いているんですから。どんなツラして書いているんだろう?と」。本谷さんは「ツラ?」と吹き出しながらも「真剣な顔して書いています。ファミレスとかでも書いていますよ」と答えていた。なお、本日9月16日(木)21:00より、映画の公開を記念して「〜女の子の一人暮らし部屋を覗き見中継!〜」と題してUSTREAMにて特別企画を実施!10月8日(金)までの期間中、“ほぼ連日”、21:00ごろから約10分間だけ、劇中の英則が天井から奈々瀬の部屋を覗いているのと同じ感覚を味わえる、という生中継なのだが…いかに!?『乱暴と待機』は10月9日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)特別企画 〜女の子の一人暮らし部屋を覗き見中継!〜■関連作品:乱暴と待機 2010年10月9日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2010『乱暴と待機』製作委員会■関連記事:映画の“その後”描く?『乱暴と待機』主題歌PVの一部映像を先行配信!下着姿の美波に山田孝之が…衝撃場面がTVに?『乱暴と待機』TVスポット到着美波「お兄ちゃん」連発!小池栄子は突然…過激な『乱暴と待機』予告編独占先行公開眼鏡&地味なスウェットの美波からなぜか目が離せない!『乱暴と待機』画像が到着浅野忠信がのぞき男に!山田孝之×美波×小池栄子共演で本谷有希子の衝撃作を映画化
2010年09月16日『パプリカ』や『サマーウォーズ』を手がけたアニメスタジオ・マッドハウスの最新作『REDLINE』の特別映像が公開され、腕利きのアニメーターたちが“手描き”で作り上げた驚異の映像世界の一端が明らかになった。主人公JPはレースの腕はピカ一だが、恋するソノシーに告白すらできない超純情野郎だ『REDLINE』は、未来世界を舞台に、四輪での走りにこだわる純情男JPが、史上最悪の軍事国家で開催されるレース大会“REDLINE”に挑む物語。7年の製作期間と10万枚の作画を投じて“CGでは生み出せない手描きアニメーションの生み出す誤差と歪み”にこだわり抜いた本作。『アニマトリックス/ワールド・レコード』で世界にその実力を証明した小池健が監督を、『PARTY7』『茶の味』の石井克人氏が原作・脚本・音響監督を務めたほか、実力派アニメーターたちが集結。木村拓哉、蒼井優、浅野忠信、我修院達也、青野武、堀内賢雄らバラエティに富んだ声優陣の起用も話題を呼んでいる。このたび公開された特別映像は、劇中でJPが出場するレース大会“REDLINE”が開催される地“ロボワールド”の様子が描かれたもの。映像は1分弱の短いものだが、CGでは決して表現できないキャラクターたちの微妙な動きや、影を完全に黒で塗りつぶしてしまうアメリカン・コミックのような絵柄、そしてキャラクターと背景の質感を統一することよって生み出される独自の映像世界の一部を堪能できる内容になっている。『REDLINE』10月9日(土) 全国ロードショー(C)2010 石井克人・GASTONIA・マッドハウス/REDLINE委員会
2010年09月16日映画『乱暴と待機』の主題歌で、スペシャルユニット“相対性理論と大谷能生”による「乱暴と待機」のPVを映画と同じく冨永昌敬監督が担当!鶴巻和哉の書き下ろしによるジャケット画像と共に、PV映像の一部が到着した。劇作家で小説家の本谷有希子による同名戯曲を映画化した本作。浅野忠信、美波、山田孝之、小池栄子という実力派キャストを揃え、相手を天井裏からのぞく、のぞかせるという歪んだ形で愛情関係を築く男女と、その近所に越してきた夫婦の4人が織りなすドロドロの人間模様を描く。しばらく前より解禁されている本作の予告編でも使用され、物語とは裏腹のポップなメロディと歌声が強い印象を残している同主題歌。冨永監督は、これまでにも相対性理論の「地獄先生」などのPVを担当しているが、今回は映画の舞台と同じロケ地で撮影を敢行!今回到着した映像では、男たちが次々と家の中から荷物を運び出し、まとめている様子が映し出されるが、これは映画で描かれる物語の“その後”を描いているのでは?との声も。こちらのPVは、9月29日(水)発売のCDに付いてくるDVDに、映画予告編と共に収められる。また、アニメーション監督の鶴巻和哉が担当したCDのジャケットも解禁。鶴巻さんは、本作の原作本の装丁、および映画のビジュアルに続いての担当となる。劇中の物語はもちろん、音楽、ビジュアルの部分でも個性豊かな才能が集結。果たしてどのような化学変化をもたらすのか?『乱暴と待機』は10月9日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:乱暴と待機 2010年10月9日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2010『乱暴と待機』製作委員会■関連記事:下着姿の美波に山田孝之が…衝撃場面がTVに?『乱暴と待機』TVスポット到着美波「お兄ちゃん」連発!小池栄子は突然…過激な『乱暴と待機』予告編独占先行公開眼鏡&地味なスウェットの美波からなぜか目が離せない!『乱暴と待機』画像が到着浅野忠信がのぞき男に!山田孝之×美波×小池栄子共演で本谷有希子の衝撃作を映画化
2010年09月06日木村拓哉、蒼井優、浅野忠信をはじめ、錚々たる俳優たちが声優陣に名を連ね話題を呼んでいる、石井克人原作・脚本によるアニメーション映画『REDLINE』の予告編映像がこのほど解禁となった。『時をかける少女』、『サマーウォーズ』などの傑作を世に送り出し、つい先頃、海外ドラマ「SUPERNATURAL」のアニメーション版を手がけることも発表されたクリエイティブ集団「MADHOUSE(マッドハウス)」の下で、7年もの製作期間をかけて手描きで作り上げられた本作。予告編の冒頭にも出てくるように、舞台は遠い遠い未来。5年に一度開催される、宇宙最速を決める祭典“REDLINE”での優勝を目指すレーサーたちの熱き戦いが描かれる。残念ながら木村さん、蒼井さん、浅野さんらが演じたキャラクターのセリフ部分はこちらの予告編では登場しないが、特徴的な深い色味を帯びた世界観に激しく響き渡るエンジン音――これだけで見る者の胸を高鳴らせる。3人のほかには我修院達也、岡田義徳、津田寛治など、浅野さんと共に石井監督作『PARTY7』に出演した俳優たちが声優として参加している。ちなみに、監督を務めているのは同じく『PARTY7』でオープニングのアニメーションを手がけ高い評価を得た小池健。世界が認めたトップクリエイターたちによって、夢のマシンが動き出す!まずは予告編で映画の疾走感を存分にご体験あれ!映画『REDLINE』は10月9日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:REDLINE 2010年10月9日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 石井克人・GASTONIA・マッドハウス/REDLINE委員会■関連記事:木村拓哉、革ジャン&リーゼントで疾走?蒼井優、浅野忠信とボイスキャストで共演
2010年08月11日映画『これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫』の製作報告会見が赤塚さんの三回忌(※没後2年目の命日)にあたる8月2日(月)、東京・東映大泉撮影所で行われ、主演の浅野忠信、共演の堀北真希らが出席した。赤塚さんを35年間にわたって担当した元小学館の名物編集者、武居俊樹さんが綴ったエピソード集「赤塚不二夫のことを書いたのだ!!」(文藝春秋刊)を原作に、赤塚さんの奔放な人生を描く物語。先月4日にクランクインし、今月19日までの予定で撮影中。監督は、人気脚本家で監督の君塚良一氏の助監督を務めてきた佐藤英明が初メガホンを取っている。キャスト陣は撮影の合間に劇中衣裳で登場。赤塚さん役の浅野さんは「いまはすっかり羞恥心がなくなり、ここ3日はずっと全裸で走り回っていますが、それを誰も気にしなくなりました。全部真剣に全開でやっています」とすっかり役に入り込んでいる様子。羞恥心をふっ切った瞬間についての質問に、「最初にスタッフさんたちなどみんなが集まって挨拶するときに、『シェー』をやらせてもらった。その後、レコーディングがあり、いろんなバージョンで歌わせてもらい、その辺り、早い段階で羞恥心はなくなりました」と柔和な笑み。「その次の日『ご自分の振り付けで踊って下さい』と監督から言われ、ご自分の振り付けって何だ?と思いながら踊った。それですごい大変ってことに気付いた。僕が滅茶苦茶やっても誰も笑っていない。僕は浅野忠信で赤塚さんじゃないから笑いを求められているわけでもない。戦いだと思った。僕、笑わないヤツの顔を見ていますから」とギラギラした眼差しを見せるひと幕も。元々、赤塚さんの大ファンといい「漫画も好きですが、笑顔が好きで、笑顔の写真を部屋に貼っていた。お顔からにじむ何かが好き。いまは毎朝、『もっと面白いことをします』と赤塚先生に祈っています」と思い入れタップリに話した。武居さんにあたる編集者を演じる堀北さんは「知っている世界とは遠い世界で、バカになることや『シェー』って言うことに抵抗があったけど、いまはバカになる楽しさを知ってしまった」とニッコリ。「テンションを上げるコツを最近掴んだ。とにかく叫ぶ、何でもいいから奇声を上げる。だからやたらと叫んでいます」と楽しげに話した。会見には武居さんも出席。赤塚さんの長女で赤塚プロの社長、りえ子さんからの祝電が「父が生きていたらきっと喜んだと思います」などと読み上げられると、武居さんは「先生や奥様、りえちゃんの実母にあたる前の奥様が次々亡くなって、りえちゃんはショックを受けていたと思いますが、ようやく立ち直ったところにこの映画のお話が来て、いいことだな、と思いました」と優しい笑顔。「TVに出ている頃の先生はアル中でむくんじゃった顔をしていましたが、僕が会った頃の先生はいまの浅野さんのようにハンサムで、すごく真面目な人でした。ふざけて漫画の中のギャグなのか現実のギャグなのかどっちか分からない生きざまでしたが、その奥にある真面目さに、僕は学んだ」と感慨深い表情を浮かべていた。映画『これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫』は2011年、GW公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫 2011年、GW公開
2010年08月02日あの男の人、かっこいい!と友人に話したとき、同性ならすんなり理解してくれるのに、異性だとまったく分かってくれない……。女性と男性で、「かっこいいと思う男性像」がズレてるなあ、と感じたことはありませんか?そこで、どんな男性をかっこいいと思うのか、男性と女性それぞれに語ってもらいました。男女で思う「かっこいい」は、一体どこでズレているのでしょうか?まずは男性に、かっこいいと思う男性について聞いてみました。同性からも支持される格好よさとは、どういうものなのでしょう。■ ひたすらわが道をゆく男(27歳)「芸術家の岡本太郎のようなわが道をいくオトコ。周りの意見や言葉に惑わされず、自分の信じた道をひたすら突き進むような男性はかっこいい。今の時代ではなかなかそれがうまくいかないからこそよく見えるし、女性にもモテるのだろうな、といつも思います」熱いご意見。ちょっと離れて見ている分には確かにかっこいいのですが、そばにいたら振り回されそうだと思うのは私だけでしょうか?■ 背中で語る男(26歳)「父親は、多くを語らず黙って実行するタイプだった。その影響からか、昔からかっこいいと思う上司や先輩はみんな寡黙でいながら努力をする人。最近はそういう男性が少なくなってきたように感じるが、日本にそういう男は必要だと思う」まるで侍のよう!しかしあまりに無口だと、何を考えているのかイマイチわからない人になってしまいませんか?■ 雰囲気に何かが込められているような男(23歳)「雰囲気のある男性に勝るものはない。例えば俳優の浅野忠信さんのように、どんなファッションを着ても自分の雰囲気をうまく出せるような男はかっこいい。自分の経験や考えを雰囲気に込めて、それをムワっと漂わせることができたら男は最強だ、いろんな意味で」雰囲気に込める……なんですかそれは!?そんなことってできるのでしょうか?興味深いです。■ 「ONE PIECE」、「スラムダンク」の主要キャラはみんないい男(29歳)「いい年して恥ずかしいが、情熱や友情、愛情や夢に命をかける男にあこがれる。実はそれが、男が生きていく上で消してはならない魂、いや炎だと僕は思っている。漫画『ONE PIECE』や『スラムダンク』に登場する男はみんなそういう部分があるので、"いい男育成書"なんじゃないかと思う」聞いてるこっちが焼け焦げてしまいそうなほど熱いご意見です。アチチ。では続いて、女性が思うかっこいい男性について聞いてみました。果たして、男性とは違う見方が出てくるのでしょうか。■ 強くて優しくて誠実な人(26歳)「少女マンガに出てくる典型のような回答ですみません。優しいだけだと単なる『いい人』だし、強くても思いやりがない人はただの自分勝手。優しさも強さも兼ね備えた上で誠実さのある人こそが、本当にかっこいい男なのでは」まさに少女マンガの典型ですね。■ 情に厚い人(28歳)「気概があって、おおらかな男性。誰とでもきちんと向き合えて、意見が食い違っていても最後まで相手の話を聞ける余裕のある男。もし自分の非があるときはあっさり認められるような……そして自分にほれてくる女がいたらむげにはできない人間くささがあって……。そんな人はたぶんこの世にいない。いたら格好よすぎる」心がマッチョな男。この意見に共感する人もきっとマッチョ?■ 一途な男(25歳)「これと決めたら最後までやり遂げるような、筋のある男性。一度に一つのことしかできないような不器用さと一途さを持ち合わせたような……そういう人って浮気もしなそう。何より、周りに信頼される姿が一番かっこいい」この意見なら男性でも共感しそうですが……どうでしょう?かっこいい男性像を語るとき、男性が「自分はなかなか持っていない部分だからこそ、あこがれる」とやや遠い目をするのが印象的でした。彼らが描く男性像は自分とは遠い存在であり、手放しでかっこいいと思えるかどうかがポイントになるよう。人にあこがれつつも、自分のプライドを守りたい男性の本音が見え隠れします。逆に、女性側の意見で特徴的なのは、あくまで「自分とかかわった上でどんな行動をとるのか?」が大きなポイントになっている点。プライドを傷つけない距離感と、自分に及ぼす影響度。この視点の違いが、「かっこいい男性像」を思い描くときに起こる「ズレ」なのでしょうか?(栗林弥恵/プレスラボ)【関連リンク】【ランキング】好きな『SLAM DUNK』の登場人物ランキング【コラム】コインランドリーにいる女性が3割増で魅力的に見える件【ランキング】20代の父親にしたいタレントランキング
2010年07月18日クエンティン・タランティーノからブラッド・ピットに至るまで影響を与えたと言われる塚本晋也監督の代表作『鉄男』を、塚本監督自身が全く新しい形で蘇らせた『鉄男 THE BULLET MAN』。先日より公開されている本作だが、異例の“爆音上映”が大きな話題を呼んでいる。ロバート・ダウニー・Jr.主演の『アイアンマン2』が前作を上回る勢いでヒットを記録しているが、巷を“文字通り”騒がせているアイアンマン(=鉄男)がもうひとり。「音圧を体験する」というコンセプトの下、『鉄男 THE BULLET MAN』において、塚本監督は公開劇場に可能な限り足を運び、通常の映画作品の上映とは次元の異なる、マックスの音量レベルでの上映を展開。実際に、本作の“爆音上映”を体験した観客からは「劇場が揺れている!」、「音を浴びるライヴのようだ」といった声が寄せられている。本作の公開を記念して、現在、東京・吉祥寺の吉祥寺バウスシアターでは、旧作『鉄男』および『鉄男II/BODY HAMMER』の“爆音上映”も実施!こちらも、通常の映画上映用の音響設備とは異なる音楽ライヴ用の音響設備をフルに使い、限界まで音量レベルを上げ大音響で上映しており、ファンの熱狂的な支持を集めている。6月12日(土)の上映初日には、劇場のキャパシティ200人強のところ、およそ300人がつめかけ、会場が酸欠状態になる程の大盛況だった。わざわざ劇場に駆けつけた塚本監督も“立ち見”で作品を鑑賞したとか…。ちなみに、吉祥寺での旧作の爆音上映は18日(金)まで(※上映作品は『鉄男II/BODY HAMMER』のみ)。また『鉄男 THE BULLET MAN』に関しては、メイン館のシネマライズ(東京・渋谷)での上映は20日(日)までだが、好評を受けて26日(土)からシアターN渋谷にて続投ロングランが決定!さらに、7月以降、全国各地での公開も続々と決まっている。爆音と共にハリウッドとはひと味違う“アイアンマン=鉄男”を体験してみては?『鉄男 THE BULLET MAN』はシネマライズほか全国にて公開中。■関連作品:鉄男 THE BULLET MAN 2010年5月22日より渋谷シネマライズほか全国にて公開© TETSUO THE BULLET MAN GROUP 2009■関連記事:『鉄男 THE BULLET MAN』インタビューキャスト陣が語る塚本晋也、東京…塚本監督・鉄男から誕生した世界初映像システム初披露爆音に熱狂!鈴木京香、浅野忠信ほか各界から『鉄男』に絶賛コメント続々『鉄男』最新作にニューヨーカー熱狂!予想外の大音響に騒然『鉄男』最新作N.Y.上陸!エンディング曲にナイン・インチ・ネイルズ
2010年06月18日木村拓哉、蒼井優、浅野忠信がマッドハウス制作によるアニメーション映画『REDLINE』でボイスキャストを務めることが発表された。『茶の味』などで知られる石井克人が原作、脚本、音響監督を担当するこの『REDLINE』。『時をかける少女』や『サマーウォーズ』など数々の名作アニメを手がけてきたクリエイティブ集団、マッドハウスが7年もの時間を費やして制作、その作画枚数はおよそ10万枚!CG全盛のこの時代に、あえて手描きによって作り上げられた。物語の舞台は未来。主人公は、四輪がエアカーに変わろうとする時代に、あえて四輪で走り続けようとする“愚か者”JP。本気で走るかっこよさを教えてくれた初恋の相手・ソノシーにもう一度会うためにJPは走り続ける。“REDLINE”は5年に一度開催される、宇宙最速を決める祭典。ソノシーへの想いを胸に、かつての相棒で天才メカニックのフリスビーと再び組んで優勝を目指すJPだったが…。トップクリエイターたちの競演に賛同する形で今回の豪華ボイスキャストが決定!木村さんは革ジャンにリーゼントの純情野郎・JPを、蒼井さんはJPの初恋の相手で、夢を追いかける少女・ソノシーを、そして浅野さんはJPの幼なじみでメカニックを担当するも、不本意ながらもJPを裏切る状況に追い込まれ葛藤する、哀愁漂う男・フリスビーを演じる。石井さんは、木村さん、蒼井さん、浅野さんの起用について「木村氏に関しては、『世にも奇妙な物語』やSMAPのPV、8年くらいずっと演出していたCM(富士通のFMV)で見ていて、『この人は本当にカッコイーなー。本当にスゴイ人だなー』と漠然と思っていて、一生に一度でいいから自分たちの創る映画に出演してほしいなぁと思い、オファーをしましたところ、快くOKをいただきました。浅野くんに関しては、『鮫肌男と桃尻女』、『PARTY7』、『茶の味』と出演していただき、毎回、そのスバラシイ才能に助けていただき、今回初の声優をぜひ!この作品で!ということでオファーいたしました。蒼井さんにいたっては、全く出演していただいたことは過去になかったのですが、色んな出演作を観てまして、この女優さんはスゴイ才能の持ち主だなーとずっと思ってまして、ぜひ僕らの映画のヒロインをやってほしい!とオファーいたしました。いずれにしろ、日本で最も大好きな役者さんたちです。主演していただき、心から感謝しています」とそれぞれ説明し、最後に「とにかく3人の初共演を、一度でいいから生きてるうちに、この眼で見たかった!というのが最大の理由です」と付け加えた。木村さん、蒼井さん、浅野さんが魅力的なキャラクターたちにどのように命を吹き込むのか?熱き疾走の果てに彼らはどこへ辿り着くのか?『REDLINE』は10月、新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:REDLINE 2010年10月、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 石井克人・GASTONIA・マッドハウス/REDLINE委員会
2010年06月14日2005年に結成され、デビュー曲「BLOOD on FIRE」で日本レコード大賞の新人賞を受賞し、今年で早デビュー5周年を迎えるAAA(トリプル・エー)。5年をふり返ると、いかに彼らがこの月日をハイスピード、そして高密度で駆け抜け、その中で着実に地力を蓄え、輝きを増してきたかが分かる。平均して実に3か月から4か月で1曲という、かなりのハイペースでCDをリリースし、パフォーマンスを披露してきた彼らだが、加えてここ数年、目立つのが、グループと並行しての個々のメンバーの俳優としての活動。メンバー最年少の與真司郎(あたえ しんじろう)もまた、近年、ドラマに、舞台、映画と活躍の場を広げてきた。そんな彼が初めて映画主演を果たす『ラムネ』がまもなく公開を迎える。公開を前にじっくりと話を聞いた。與さんが演じるのは、美大への進学をあきらめきれずに思い悩む高校3年生の陽介。偶然出会い、人物画のモデルをしてもらうことになった少女との甘酸っぱいひと夏の恋が綴られる。青春映画の王道!と言うべき作品だが、こちらのそんな言葉に、與さんは初っ端から照れくさそう…というか「照れます!」と自ら堂々と宣言?「いや、これはもう青春ですね、思い切り青春映画(笑)。そりゃ照れますよ、そう言われると!」いやいや、そこまで反応していただけるとは…では、ついでにもう一問。高校生役ということで久々に学校の制服着てみての感想は?「いや、それが意外とすんなりと昔の感覚に戻ったというか…。現場に入ると若い子たちがいっぱいで、みんな制服姿なので。さすがに実年齢より下の役で、違和感あるかと思ってたんですが、着てしまうとあっさり『平気だな』と思いました」。10代後半というのは誰もが説明できない漠然とした不安や悩みを抱えているもの。與さんも、自身が演じた陽介への思いや共感をこう語る。「誰でも迷う時期ってありますよね。『これからどうしよう?』、『やりたいことがないんだけど…』とか。その中で、陽介はいろんな人と出会って、いろんなことを吸収して成長していく。そこが羨ましくもありましたね。悩みつつも、その過程で陽介が生み出したものってすごい強いなって思うんです」。翻って與さん自身は?傍から見れば同世代の若者たちと比べて、はるかに早い段階でプロとしての歩みを始め、成功を手にしてきたように見えるが…。「もちろん、やりたいことをいっぱいやらせてもらってると思います。でも、この世界にいる限り…いや、たとえ芸能界にいなくてもやっぱり、毎日悩んでますよ。あっちへ行くのか?こっちへ行くのか?新しくやりたいことできたけどどうしようか?ってね」。世は5月、世間には悩める社会人があちらこちらに蔓延する時期だが、與さんなりにこれまでの経験で身につけた、悩んだときの打開策は?「いやぁ…これは僕の良くないところなんですけど、悩み始めると考え込んで朝まで眠れなかったりすることがよくあるんです(苦笑)。それでも、考えこんだ末に答えが出ればすっきりするんですけどね。そうならないときは、周りの人間、マネージャーさんや家族や友人に話します。やっぱり人と出会って、話をすることってすごく大事ですよ。僕、これまで自分で『人見知りです』って言うことがよくあったんですけど、それはよくないことだな、と思うようになりましたね。そこで最初からで壁を作ってしまってる。だから、最近はあまり言わないようにしてます」。では、悩める社会人…というか働く人々へのメッセージを込めてもう一問。これまでに仕事でした最も大きな失敗は?「一度、大遅刻をしたことがあります…目覚ましをかけ忘れて(苦笑)。僕、ちょっとした物音でもすぐ起きちゃうタイプなのであまり寝坊はないんですが。結構、周りに遅刻するヤツもいて(笑)、それを見て、遅刻をしないっていうのは社会人として、プロとして基本だ、とか思ってたんですが…。あともう一つ、これはメンバー全員でなんですが、デビュー当時、楽屋でありえないくらい騒いで、隣の方に…名前は言えませんが(笑)…すごく怒られました、マネージャーさんが!申し訳ない(笑)」。では最後に今後について。演じることについて「メッチャ、面白い!」という與さんだが、これからやってみたい役、一緒に仕事をしてみたい俳優さん、監督は?「ちょっと影がある役とかやってみたいですね。普段できない役『こんな人間いないだろ!』っていうぐらい壊れてて、でも実はいそうな人間を演じてみたい。俳優さんで好きなのは、浅野忠信さんと椎名桔平さん。2人の渋い芝居も、役から離れたところのファッションなんかも大好きなんです。監督では、三木聡監督の作品を一時期すごく観てました。あの世界観の中で何か演じることができたら嬉しいですね」。イケメンなのにどこかフワフワ飛んでる男(失礼!)。同じくどこかブッ飛んでる三木作品の中でどうあがき、生きるのか見てみたい気も…。まずは『ラムネ』で青春にどっぷり浸かった與さんの姿を見てほしい。■関連作品:ラムネ 2010年5月29日よりヒューマントラストシネマ渋谷にて公開
2010年05月27日5月25日(火)深夜よりオンエアが開始される、山田孝之と美波のベッドシーンの映像を含んだ、映画『乱暴と待機』TVスポットがシネマカフェに到着した。本作は、本谷有希子による戯曲、および同名の小説を原作にした作品で、血が繋がっているわけでもないのに「お兄ちゃん」と「妹」という関係で、二段ベッドが据えられた部屋で暮らす男女と知人の夫婦の、おどろおどろしいまでの人間ドラマを描いた“ラブファンタジー”。浅野忠信(英則/“お兄ちゃん”)、美波(奈々瀬/“妹”)、山田孝之(番上)、小池栄子(あずさ)が主なキャストだが、わずか15秒のTVスポット中で、奇妙キテレツ、独特の世界観が炸裂!屋根裏から奈々瀬の行状をのぞき続ける英則と、英則の存在に気づきつつ、視線を浴びながら“行為”におよぶ奈々瀬…。今回、到着したTVスポットでは、奈々瀬と番上の不倫シーンの映像も。下着姿の美波さんの尻に山田さんが手を伸ばす、というTVスポットとしてはかなり過激な映像が映し出される。ちなみに浅野さんの「思いついたぞ!」という興奮した口調のセリフは、「奈々瀬に対する究極の“復讐”」を思いついたという意味…。いったい物語はどこへ向かうのか?今後、まだまだ過激なシーンが期待される(?)、『乱暴と待機』は今秋、テアトル新宿ほか全国にて公開。※こちらのTVスポットはMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:乱暴と待機 2010年秋、テアトル新宿ほか全国にて公開© 2010『乱暴と待機』製作委員会■関連記事:美波「お兄ちゃん」連発!小池栄子は突然…過激な『乱暴と待機』予告編独占先行公開眼鏡&地味なスウェットの美波からなぜか目が離せない!『乱暴と待機』画像が到着浅野忠信がのぞき男に!山田孝之×美波×小池栄子共演で本谷有希子の衝撃作を映画化
2010年05月26日日本映画を新たな次元へと押し上げたと評される『鉄男』から20年。日本が世界に誇る鬼才・塚本晋也が自身の代表作を全く新たな形で映像化したのが『鉄男 THE BULLET MAN』である。男の肉体が鋼鉄に変貌していくという物語の“核”はそのまま。だが、この風変わりな設定を生かす上で欠かせないのが、俳優陣のドラマの部分。わが子を失い精神のバランスに異常をきたしていくゆり子と夫のアンソニーを演じたのは桃生亜希子とエリック・ボシックの2人。映画の公開を前に2人に話を聞いた。写真家、モデルとしても活躍するエリックは以前から塚本作品の大ファン。オーディションを経て本作への主演が決まったそうだが、そのときの経緯にふり返ってもらうとかなり興奮した口調でこう明かしてくれた。エリック:僕は、最初は『鉄男』を作るって知らなかったんです。単に塚本監督のオーディションとだけ聞いていて、それだけで「やったー!」って(笑)。台本もらったら、なんかサイボーグの話があって…でもまだ『鉄男』だって思わなかった。2回ほどオーディション受けて、それを知らされたときは衝撃でした!(役が)決まったときは信じられなかったです。「すごい!みんな知ってるシネマアイコンになるんだ」って。一方の桃生さんは、オーディションを前に初めて旧作の『鉄男』を観たという。桃生: 監督の存在はもちろん知っていましたし、その世界観に憧れも持っていましたが、自分の中で勝手に「(自分とは)ちょっと違うものだ」という感覚を持っていて…。私、ホラーやスリラーは苦手で、血とかも嫌いなんですよ。でも『鉄男』を観たらもう別格にかっこよかった。ただ、演じるとなると、それはすごいチャレンジだなと思いました。実際に監督にお会いする前は、「変態で頭の中ぶっ飛んでるんだろうな」と思ってたんですが、監督の方から「みんな、オタクとか変態とか思ってるんですが結構普通なんですよ」と先に言われました(笑)。実際に(塚本監督の)海獣シアターの工場のような場所で、いくつかセリフを言ってみたらすごくいい感覚だったんです。やってみたいという気持ちがすごく強くなりました」。では、撮影現場での塚本監督の印象は?桃生:すごく謙虚で腰が低い方なんです。状況の中でベストを探していく感じで。あ…でも、優しいんですが、目の奥に“狂気”はありますね。一度、私の撮影じゃないときにカメラをのぞいてるときの目を見たんですけど、すごいんですよ!初めて見る、色気のある目でした(笑)。初共演で2人は夫婦役を演じたわけだが、互いの印象は?また、撮影が進んでいく中での関係性の変化はあったのだろうか?エリック:脚本を読んで、ゆり子ってうつ病の暗い子を想像していたので、監督もきっとそういう重さのある女優さんを選ぶと思ってた。だから「こんなに元気なのか!」って(笑)。桃生:今回、撮影期間がびっくりするぐらい長かったんです。最初に知り合った分、お互いすごく仲良くなっちゃったというところがあって、進むうちにケンカしそうになったこともありましたよ。2人とも言いたいことを言い出して「ムカつくなぁ」って感じで(笑)。でも、そこまでできるのって逆にあんまりないですよね。だからすごく良かったと思います。エリックは、ちょっと気難しいところもあるけど(笑)、変なヤツです!ユーモアもあって、独特ですごくハマってました」。塚本作品のひとつの特徴と言えるのが“東京”の描き方。本作でも外国人の夫と日本人の妻という夫婦、そして全ての謎を包み込む街として、東京という都市そのものが独特の存在感を放っている。2人にとって東京はどんな街?エリック:それ、すごく考えたんですよ。僕はいろんな国、街を見てきたけど東京が一番好き。でも、塚本監督の作品を観ると、東京はすごい嫌なところなんですよね(苦笑)。みんなケンカしてて、男は悪いし、女の子はもっと悪い(笑)。厳しい、冷たい!塚本監督が言ってたのは「自分は生まれも育ちも東京で、ほかのところは知らないし、見るものもすることもない。だから東京の話になった」と。もしかしたら、彼にとってはどの街かは関係ないのかもしれない。自分が暮らす、狭く、暗いものを映画にしているのかな。でも、彼がN.Y.に生まれてそれを撮ったらそれはN.Y.の暗さになるわけで、ということはやっぱり東京であるということは関係ないようで、関係ある…(としばらく思案)。あと最近、街と自然についていろいろ言う人いるけど、すごく緑いっぱいあると思いますよ。塚本さんは、よく橋で撮影するけど、それはなぜかというと木や緑を写りこませないでビル群を撮りたいから。逆に言うとそれだけ木や緑があるってことなんです。桃生:すごくエネルギーの強い街だと思うので、自分のエネルギーが強くないと肯定できない部分があったりしますよね。一度外国に出て、戻ってくると感じるのは、ものすごく早い時の流れ。だから、何かしてないと不安になってしまうようなエネルギーの見えない渦みたいなものとかが絶対あると思います。ゆっくりとしようと思いつつ、気づいたら流されそうになって、ということは常にありますね。ただ、いまはその流れの中でやっていきたいとも思っていて、その中での面白さも見えてきているし、自分のスタイルを持っていれば楽しく生きられる、そういうチャンスのある面白い場所、可能性のある街だと思います。■関連作品:鉄男 THE BULLET MAN 2010年5月22日より渋谷シネマライズほか全国にて公開© TETSUO THE BULLET MAN GROUP 2009■関連記事:塚本監督・鉄男から誕生した世界初映像システム初披露爆音に熱狂!鈴木京香、浅野忠信ほか各界から『鉄男』に絶賛コメント続々『鉄男』最新作にニューヨーカー熱狂!予想外の大音響に騒然『鉄男』最新作N.Y.上陸!エンディング曲にナイン・インチ・ネイルズ塚本晋也の新たな『鉄男』が北米上陸!真田広之と共にアメリカでの栄誉の喜び語る
2010年05月21日映画『鉄男 THE BULLET MAN』の公開直前イベントが5月20日(木)、東京・赤坂オフィスハイツで行われ、興奮した脳波が映像を変化させる世界初の映像システム「鉄男TBMJオリジナルAR」がお披露目された。本作の塚本晋也監督の大ファンであることを公言するクリエイター3人組ユニット、AR三兄弟が、本作を試写で観て感激したことから実現したコラボレーションで、脳波を拾うヘッドフォンを通じ、集中力の高い状態の脳波を安定して一定時間出すと、ゲームクリアで『鉄男』シリーズの映像が見られるというもの。主演のエリック・ボシックが挑戦。打ち合わせ時にはクリアしていたが、取材陣を前にした実演では集中できなかったようで、クリアに到らず「取材のみなさんがいるこの状態だと、ダメですね」と苦笑い。求められる脳の状態がピンとこない様子の塚本監督が「集中って何?どういう集中?」と質問すると、同ユニットの長男こと川田十夢が「コンセントレーション、あ、英語にしただけですね。瞑想状態っていうのが一番近いですかね」と説明。塚本監督は「なるほど。興奮状態だったらイカサマ臭いなと思ったけど、冷静になるってことですね」と納得した。同システムは同作の公開日の22日から、東京・シネマライズで一般公開。来場者が体験できる。『鉄男 THE BULLET MAN』は5月22日(土)より渋谷シネマライズほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:鉄男 THE BULLET MAN 2010年5月22日より渋谷シネマライズほか全国にて公開© TETSUO THE BULLET MAN GROUP 2009■関連記事:爆音に熱狂!鈴木京香、浅野忠信ほか各界から『鉄男』に絶賛コメント続々『鉄男』最新作にニューヨーカー熱狂!予想外の大音響に騒然『鉄男』最新作N.Y.上陸!エンディング曲にナイン・インチ・ネイルズ塚本晋也の新たな『鉄男』が北米上陸!真田広之と共にアメリカでの栄誉の喜び語るマット・デイモン、主演するソダーバーグ監督の新作を携えてヴェネチア映画祭に登場!
2010年05月20日マーティン・スコセッシにクエンティン・タランティーノなど、名だたる映像作家たちがその影響を公言している伝説的な映画『鉄男』を、20年の時を経て塚本晋也監督自身が新たに甦らせた『鉄男 THE BULLET MAN』。まもなく公開を迎える本作に対し、“意外な”と言っても過言ではないほど多彩な業界、面々から絶賛のコメントが寄せられている。怒りをきっかけに男の身体が鋼鉄の銃器と化していく、という設定は20年前のオリジナル作品と同じく、今回の作品でも生かされているが、加えて大きな特徴となっているのがその“音”。マスコミ向けの試写会では、塚本監督自らが音響を調節しており、その“爆音”に試写会場が揺れたとか。配給のアスミック・エース宣伝担当者によると「音量チェックを監督自身が行うのは前代未聞。通常よりも2〜3割増しで設定したところ、試写室前の床が振動してお客さんが地震と勘違いしたり、隣の会議室の上司が『何だ?この音は!』と怒り出した」という話も。こうした噂が広まり、塚本ワールドを大音響で堪能すべくミュージシャンや俳優を中心に各界の著名人がこぞって試写室を訪れているとのこと。俳優の竹中直人は「破裂っ!炸裂っ!爆裂っっっ!!!塚本晋也がスクリーンに叩きつけるっ!覚悟は出来るのかっ!?」と、上映中のテンションそのままに絶賛。同じく俳優の村上淳は「この映画への抵抗は不必要」と本作の規格外の迫力を表現。永瀬正敏は「パイオニアの作品は、やはり本人にしか越えられない。この作品がまさにそうだ」、浅野忠信は「いまこそ、『鉄男』のような映画が必要」という言葉で、圧倒的な本作の“存在感”、塚本監督の力量を説明している。意外なところでは、“爆音”とはかけ離れた、美しく優雅なイメージの女優・鈴木京香が「塚本監督は鉄を得てより深く沈み、より高く飛ぶ。映画の自由さに目をみはり、瞬きの間さえ惜しかった」と塚本監督の表現への共感を語っている。また、音楽界からの評価が高いのも本作の特徴で「逃げ場がない。エンドロールをか見ながらやっと、自分は興奮しているのだと気付いた。」(9mm Parabellum Bullet 菅原卓郎)、「アナログにこだわった作品作りに共感。視覚と聴覚はもちろん、なんだか味覚まで鉄の味がしました。」(ACIDMANオオキノブオ)など、時代の先端を走るミュージシャンたちからの絶賛コメントも次々と到着している。一方で、先日のトライベッカ映画祭のプレミア上映で会場のスピーカーを飛ばしてしまうなど、その爆音と、塚本作品独特のカメラワーク、スピーディーなカット割りに圧倒されて、上映中にドロップアウトする人も少なくないとか…。「上映時間は『アバター』の3分の1ですが、観た後の疲労度は『アバター』の3倍は間違いなくある」とは塚本監督本人の弁。果たしてあなたはこのエネルギーに耐えられるか?『鉄男 THE BULLET MAN』は5月22日(土)より全国にて公開。■関連作品:鉄男 THE BULLET MAN 2010年5月22日より渋谷シネマライズほか全国にて公開© TETSUO THE BULLET MAN GROUP 2009■関連記事:塚本監督・鉄男から誕生した世界初映像システム初披露『鉄男』最新作にニューヨーカー熱狂!予想外の大音響に騒然『鉄男』最新作N.Y.上陸!エンディング曲にナイン・インチ・ネイルズ塚本晋也の新たな『鉄男』が北米上陸!真田広之と共にアメリカでの栄誉の喜び語るマット・デイモン、主演するソダーバーグ監督の新作を携えてヴェネチア映画祭に登場!
2010年05月20日浅野忠信、美波、小池栄子、山田孝之という豪華キャストで贈る『乱暴と待機』の予告編がいち早くシネマカフェに到着した。劇作家で、小説家としても活躍する本谷有希子が自ら主宰する「劇団、本谷有希子」で2005年に上演し、その後自らの手で小説化した同名作品を実写化。互いに好意を持ちつつ、その関係性を歪んだ形で維持し続ける男と女、そこに巻き込まれていく知り合い夫婦の人間ドラマが展開される。「このブタ!」という過激なセリフで始まるこちらの予告編。続いて、美波さん演じる奈々瀬が「お兄ちゃん…」と甘〜く呼びかける姿が連続して映し出される。“お兄ちゃん”こと浅野さん扮する英則は奈々瀬に対し“復讐”を宣言。一方の奈々瀬は「私のことを憎んでいる限り、“お兄ちゃん”は私と一緒にいてくれる」と語る…など、この短い予告編からだけでも彼らの歪んだ“愛情”がジワジワと伝わってくる。さらにここに、山田さんと小池さん演じる夫婦が濃密に絡んで…。ちなみに、小池さん演じるあずさは、予告編に登場するやいなや、まさかの嘔吐!ここまで見せるか…?という濃厚な予告編となっている。また、本作の主題歌をポップユニットの相対性理論と本作の音楽を手がける大谷能生による特別ユニットその名も“相対性理論と大谷能生”が担当することも決定!元々、本作の冨永昌敬監督は相対性理論の名曲「地獄先生」のプロモーションビデオを手がけており、監督たっての望みでこの特別ユニットによる主題歌が実現した。こちらの主題歌は今回到着した予告編でも聴くことができる。のぞく男と“のぞかせる”女と彼らに巻き込まれていく夫婦のある意味、“ラブファンタジー”『乱暴と待機』。公開は秋、テアトル新宿ほか全国にて。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:乱暴と待機 2010年秋、テアトル新宿ほか全国にて公開© 2010『乱暴と待機』製作委員会■関連記事:眼鏡&地味なスウェットの美波からなぜか目が離せない!『乱暴と待機』画像が到着浅野忠信がのぞき男に!山田孝之×美波×小池栄子共演で本谷有希子の衝撃作を映画化
2010年04月27日原作・本谷有希子、監督・冨永昌敬、そしてキャスト陣に浅野忠信、美波、小池栄子、山田孝之という組み合わせで注目を集める映画『乱暴と待機』のメインビジュアルが解禁!本谷さんによる原作小説の装丁を手がけたアニメーション監督・鶴巻和哉のイラストを取り込み、独特の世界観を反映させた1枚が明らかに。自らの名を冠した劇団を率いて公演を行うと共に、「あの子の考えることは変」(講談社刊)で昨年、芥川賞候補に名を連ねるなど、小説家としても注目を集める本谷さんが2005年に発表した戯曲(※小説版は2008年刊行/メディアファクトリー刊)を、『パビリオン山椒魚』や昨年公開の『パンドラの匣』などで高い評価を得る冨永監督が映画化するということで、製作が発表された当初から注目を集めていた本作。血の繋がりがないにもかかわらず、なぜか“お兄ちゃん”と“妹”という関係性の中で、2段ベッドが据えられた狭い部屋に暮らす2人の男女。その近所に引越してきた男と妊娠中のその妻。彼らが乱れ、暴れ、待ち続け、機をうかがい、物語が紡がれていく――。今回解禁となったメインビジュアルのイラストを担当しているのは『ヱヴァンゲリヲン』新劇場版シリーズの監督を始め、数々のアニメーションを手がけてきた鶴巻和哉。鶴巻さんは、本谷さんによる本作の原作小説の装丁も担当しており、原作小説の装丁のビジュアルや2段ベッドという重要な小道具を取り入れ、作品の持つ世界観を表現。その周囲を囲むように、この個性的過ぎる4人のキャラクターを演じた浅野さん、美波さん、小池さん、山田さんの写真が配置されている。また、もう1枚公開されたイラストなしの特別写真では、鶴巻さんのイラストと同じ構図で浅野さんらが写真に収まっている。特に注目すべきは、“妹”こと奈々瀬を演じる美波さん。ウェットに眼鏡という姿でどこか物憂げにこちらを見つめる姿からは、“セクシー”ではないのにどこかエロティックな雰囲気が否応なしに伝わってきて、不思議と目が離せない――。さてさて、映画は一体どのような仕上がりになっているのか?『乱暴と待機』は秋、テアトル新宿ほか全国にて公開。■関連作品:乱暴と待機 2010年秋、テアトル新宿ほか全国にて公開■関連記事:浅野忠信がのぞき男に!山田孝之×美波×小池栄子共演で本谷有希子の衝撃作を映画化
2010年04月15日宮崎あおい、高良健吾ら旬の若手俳優陣を配し、間もなく公開を迎える『ソラニン』。その“生みの親”である原作者の漫画家・浅野いにおから公開を前に動画メッセージが到着した。現在、ビッグコミックスピリッツ(小学館刊)で、「ソラニン」とはまた違ったテイストながら、若い読者を中心に多大な支持を集める「おやすみプンプン」を連載中の浅野さん。一方で、映画の公開を記念して、「ソラニン」のサイドストーリーに当たる「はるよこい」が同誌の3月29日(月)発売号に掲載され、反響を呼んでいる。映画化が発表された当初から、原作ファンの間でどのように映画化されるのかと話題を呼んできたが、5年前に発表された「ソラニン」がいまなお、ファンの間でも“特別な作品”であることがうかがえる。原作モノの映画化に際しては、常に原作との比較で賛否が巻き起こるものだが、浅野さん自身、映画の出来映えには満足しているようで「ライヴや演奏のシーンも見どころですが、その前後で描かれる“日常”を見てほしい」と語り、「これからどうしたらいいかと迷っている人が観て、答えを考えるきっかけになってくれたら嬉しいです」と原作者としての思いを明かしてくれた。どことなく、原作の種田(※映画では高良さんが演じている)に似ている(?)浅野さんのメッセージを映画を観る前にチェック!『ソラニン』は4月3日(土)より全国にて公開。※こちらの動画メッセージはMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERYシネマカフェSweet「『ソラニン』 素晴らしきマンガワールド特集」■関連作品:ソラニン 2010年4月3日より全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会写真:太田好治■関連記事:超豪華!宮崎あおい、高良健吾らキャストサイン入り『ソラニン』プレスを1名様にプレゼント桐谷健太×近藤洋一インタビュー「そっくりなベーシストが出てくるマンガがあるよ」宮崎あおいの言葉にアジカンのゴッチ感激!「録音して着ボイスにしたかった…」浅野いにおインタビュー原作者が明かす大人気マンガ「ソラニン」映画化の“奇跡”マンガから生まれた素晴らしき世界『ソラニン』マスコミ用パンフレットを5名様にプレゼント
2010年03月30日現在、シュールにしてディープな大ヒットコミック「おやすみプンプン」を絶賛連載中の、人気漫画家・浅野いにお。緻密かつ美しい作画と、リアルな若者像を鮮烈に描く彼は、次世代を担う漫画家の一人として幅広い世代から注目を集め続けている。そんな浅野さんが2005年〜06年にかけて執筆した傑作コミック「ソラニン」が、浅野作品としては初の映画化。主演に宮崎あおいを据えた豪華キャストも話題だが、原作へのリスペクトが一貫して感じられる作風にも注目したい。「ソラニン」タイトルのヒントはアジカン「ソラニン」の種田をどことなく想起させる、シャイでスタイリッシュな風貌。細身のパンツをさらりと着こなす浅野さんは、一昔前の“漫画家”のイメージとは多くの意味でかけ離れている。「喋るのは苦手なんで…」と言いながらも、淀みなく繰り出される言葉の数々は、ことごとく的を得ていて、しかもかなり面白い!実は連載当初から「映像的な見せ方を意識していた」という「ソラニン」だが、映画化の一報を聞いたときは「やっぱりすごく嬉しかったです」と素直な喜びを吐露。「『ソラニン』は、漫画らしい漫画を描くのはやめようと思った時期なんです。なので、あえて引きの絵を多く使ってみたりして。ただ当時の僕は、ほとんど無名の状態だったので、映画化への期待はしないようにしてました。それがこんなすごいキャストで、アジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)さんに曲まで書いてもらえて…。本当に自分は運がいいなと思います。最初から『こうなればいいな』と秘かに思ってたことが、いちいち叶っていくから」。もともとアジカン好きを公言している浅野さんだが、「ソラニン」というタイトルにもアジカンが大いに絡んでいたとか。「当時付き合っていた彼女が、“次のアジカンのアルバムは『ソラニン』っていうタイトルらしいよ”って言ったんです。そのとき、すげ〜いいタイトルだなぁ、でもアジカンが使うなら勝手に使えないなと思っていたら…実際出たアルバムは『ソルファ』だった(笑)。彼女がどうしてそう思ったのかは、いまだに謎ですけど。それで“ソラニン”の意味(※ジャガイモの芽などに含まれる毒素)も調べて、さらにいいな!と思ったので使わせてもらったっていう。出来過ぎた話のようですけど、本当のことなんです」。そんな嬉しい奇跡が積み重なった本作。スクリーンには原作への愛と、限りないリスペクトが充満するが、意外にも「なかなか最初は客観的に観られませんでした」と言う。「いまの時点で3回観てるんですけど、やっと少し客観性をもって見られるようになってきました。最初に観たときは、芽衣子が種田に言う(原作通りの)セリフが『結構きついこと言うな…』とか(笑)。むしろ原作にない映画ならではのシーンは、手放しに面白くて。例えば加藤が楽器店で、中学生相手に説教するシーンなんか、最高でしたね。逆に自分の息がかかっているシーンを見ちゃうと、妙にソワソワしちゃうというか。全部、自分に降りかかってくる感覚があって、感想を求められてもうまく言えなかったんです。でもいまになって思えば、山場のライヴシーンもすごく重要だと思うんですけど、そこに至るまでの何でもない日常の部分がすごくいいなと。やっと、感想らしきものが言えるようになってきました」。ちなみにあるライヴシーンでは、浅野さんがカメオ出演している1シーンがあるので、そちらも見逃すなかれ!(「立っているだけなのに、三木監督から動きがカタいと言われました…」とのことですが)ある日届いた不思議なファンレター…今回の「ソラニン」の映画化はもちろん、「おやすみプンプン」が巷で大評判を呼ぶなど、いま、最も勢いのある漫画家であるはずの浅野さん。だが本人は「全く実感ないんですよねぇ。青年誌(※『おやすみプンプン』を連載している『ビッグコミックスピリッツ』)って、そういうファンレター的なものもあんまり来ないし…(!?)」と、あっさり。「『ソラニン』を連載してた頃は、それでも女の子からキラキラした感じの手紙とか、人生相談みたいなものも来てたんですけど、『プンプン』やり始めてからは、一向に…。あ、一度、男性の方から木の板が届いて“これに木彫りでイラスト書いてくれ!”って(苦笑)。これ、どうすりゃいいんだよ…って、まだそのままにしてありますけど」。確かに「ソラニン」と「おやすみプンプン」は、一見対極にあるような作品かもしれない。だが浅野さんの中では「表面的なアプローチは違いますけど、根本的には書いているものは一緒」なのだ。「2つがあって、やっと僕的にはバランスが取れるというか。『ソラニン』のときは、あまりネガティブ要素を入れないでやろうとは確かに意識してましたから、その反動で『プンプン』はかなり自由に…(笑)。でもそうはいっても『ソラニン』も、ボツもなく自由にやらせてもらった作品。この2つの作品の間に流れているものは、同じだと僕は思って描いてるんです」。無限の広がりを見せる浅野ワールド。もしかすると「おやすみプンプン」を、スクリーンで見られる日も来るかも…!?(text:Kaoru Endo)シネマカフェSweet「『ソラニン』 素晴らしきマンガワールド特集」「Ctrl+T〜浅野いにおWORKS〜」発売日:3月30日(火)価格:本体1,890円(予価/税込)浅野いにおの世界を全網羅!ファン待望の作品集がついに登場【収録内容】・新作読み切り「ひまわり」・ソラニンサイドストーリー「はるよこい」・描き下ろし含むここ数年ほぼ全網羅した数十点に及ぶカラ―イラスト・門外不出の未公開ネーム集・「浅野いにおをもっとよく知る」盛りだくさんの記事ページ・プンプン風「ソラニン」1・2巻別バージョンカバーの付録付き■関連作品:ソラニン 2010年4月3日より全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会写真:太田好治■関連記事:マンガから生まれた素晴らしき世界『ソラニン』マスコミ用パンフレットを5名様にプレゼント『ソラニン』演奏場面のメイキング映像解禁男たちを見守る宮崎あおいの表情にキュンサンボマスター近藤、宮崎あおいの隣での演奏とバンドでの現実のギャップに苦悩?浅野いにお描き下ろし『ソラニン』のもう一つの物語がビッグコミックスピリッツに掲載三木孝浩監督が『ソラニン』世代論展開!浅野いにお作品の再映像化にも意欲
2010年03月24日若い層を中心に支持を集める浅野いにおの青春漫画を映画化した『ソラニン』。制作が発表された当初より話題を集めてきた本作だが、映画の公開を記念して、浅野さんの描き下ろしによる「ソラニン」のサイドストーリー「はるよこい」がビッグコミックスピリッツ(小学館刊)の3月29日(月)発売号で掲載されることが決定した。このサイドストーリーは、「ソラニン」の主人公の芽衣子と種田が暮らしていたアパートの一室を舞台にした、あるカップルの物語。映画の公開を記念して3月30日(火)に出版される、ファン待望の浅野いにお作品集「Ctrl+T浅野いにおWORKS」にも所収される予定だ。また、この3月29日発売号では、浅野さんと主演の2人、宮崎あおいと高良健吾のスペシャル対談も掲載。浅野さんがかつて高校時代に持ち込みをしていたという、ゆかりの深いビッグコミックスピリッツで『ソラニン』が大展開される。作品集「Ctrl+T浅野いにおWORKS」には「はるよこい」のほか、新作読みきり「ひまわり」や幻の筆ペン漫画、さらにここ数年の仕事をほぼ全て網羅した数十点に及ぶ浅野さんによるカラーイラストなどなど、ファン垂涎の作品が詰め込まれている。映画を観る前にまずはこちらで浅野いにおの世界に浸ってみては?『ソラニン』は4月3日(土)より全国にて公開。ビッグコミックスピリッツ×『ソラニン』発売元:小学館発売日:3月29日(月)「Ctrl+T浅野いにおWORKS」価格:1,974円(税込)発売日:3月30日(火)© 浅野いにお/小学館■関連作品:ソラニン 2010年4月3日より全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会/写真:太田好治■関連記事:三木孝浩監督が『ソラニン』世代論展開!浅野いにお作品の再映像化にも意欲『ソラニン』Twitterが熱い!フォロワーが3,000人突破宮崎あおい、夢はガソリンスタンドのバイト?『ソラニン』イベントで幻の楽曲も公開アジカン後藤バンドブレイク前をふり返り「僕らはちょっとおかしい」ふたりの想いをつなぐ歌!『ソラニン』劇場鑑賞券を5組10名様にプレゼント
2010年03月19日太宰治の分身である主人公・葉蔵のごとく、この人も相当、歪んでる。いや、正しくは還暦をとっくに過ぎて、なお尖がっている。太宰の生誕から1世紀と1年目に公開される『人間失格』の監督・荒戸源次郎のことである。何せこちらが「太宰への思い入れ」なんて聞こうものなら「そんなのないよ。ていうか特別好きじゃないね、彼の作品は」と言い放ち、「そもそもおれに感情移入なんてないからね。客観よ、客観」と言い切る。でも、その眼差し、そして俳優たちについて語る口調は不思議と温かい。さて、何をどこまで話してくれるのか?荒戸監督に話を聞いてみた。「原作は読み込むな」――。これは主演の生田斗真に監督が与えた唯一のアドバイス。その意図は?「まああんまり観念的になってもいけないんだよ、映画の現場は“具体性”だからね。じゃあ私は原作をどう捉えたかって?難儀したよ(苦笑)、この一人称の文体と行間を埋めつくしてる“モノ”に。これ読んだって普通映画にならんよ。じゃあ、切り方を考えなくちゃいけない。映画は光と陰。何に光を当てて何を陰にするか?最初の葉蔵が不忍池で絵を描いてるのが昭和11年で2か月前には『二・二六事件』があって、この数か月後には『阿部定事件』が起こる。その前年は総理大臣が3人も替わってるんだ。これはいつかの時代と似てるだろう(笑)?そこから5年を野球で言うところの“フェアゾーン”、光を当てるところだと考えて作ったよ」。先述の通り、「作品やシーンに思い入れなんてない」、「撮った理由は(太宰の)生誕100年だから!」など、嘘かマコトか?取り付くシマもない答えを(しかし楽しそうに!)返す監督だが、俳優陣の話になると少しだけ多弁に。そもそも「原作を読むな」が“唯一の”アドバイスだったということは、生田さんにほぼ自由にやらせたということ?「言わなきゃしょうがない奴には言うけど、出来る奴に余計なこと言って邪魔してもしょうがないだろ?斗真は、言えば何でも出来るけど、原作の枠にハメる気は毛頭なかった。あいつのピュアで無垢なままの感じのままが良いだろうってね」。では改めて俳優・生田斗真の魅力は?「キレイじゃん(笑)、第一に。そして芝居がうまい、言うことないよ。役を演るときに“自分”と“役柄”の性根を誰よりストイックに、真っ直ぐ考えられる…つまり知的なんだな。そして、それをカメラの前で体現できる。私もいろいろ見てきたけど、モノが違うよ。50年に一人さ。フィルムで捉えてるものなんて1秒にたった24コマだもん。その隙間からこぼれて来るものを観る者に感じさせるんだ、斗真は」。そして、“斗真=葉蔵”の何とも言えぬ美しさと歪みに絡みとられ、一緒に堕ちてゆく女たち。中でも、寂しさを抱え、彼と最初に心中を図り、あろうことかたった一人死んでいく常子の存在は監督が「第一のヤマ」と認めた大きなもの。演じたのは、荒戸監督に“映画賞30冠”をもたらした『赤目四十八瀧心中未遂』で強烈な印象を放った寺島しのぶ。「彼(葉蔵)を受け止められる女。しのぶちゃん以外考えられなかったし、彼女になら安心して任せられた。出演を口説くときはこう言ったんだ。『赤目』のときは“心中未遂”だったけど、今度はちゃんと死なせてあげるよ!って(笑)」。では、葉蔵を“悪の道”へと誘い込みつつ、自らは堕ちることなく、どこか冷静な悪友の堀木(伊勢谷友介)、そして原作には登場しない詩人の中原中也(森田剛)の存在は?「まあ、2人とも“メフィストフェレス(人間を悪徳へと導く悪魔)”だわな。ただ、堀木は大人の男で斗真の“甘さ”に対して“辛さ”を出したかったから、辛い顔した伊勢谷に任せたんだ。奴にも好きにやらせたよ(笑)。堀木よりも幼児性が強くて、悪魔の二面性の片方の面を持ってるのが中也だね。(森田さんは)悪魔顔だしな(笑)。トンネルのシーンはあの世とこの世を行ったり来たりしてるようなものだな。森田は、斗真とはまた違った意味で天才かもしれん。さっき言ったように、斗真が考えて体現するとしたら、森田は考えずにポッと何かを掴むんだ。『こいつ、こんな表情ができたのか!』って感じさせられたことが何度もあった。自意識の果ての無意識とでも言うのかね…?」とまあ、次から次へと俳優陣に対する感想、感嘆の言葉が…。この監督の言葉を念頭にそれぞれの俳優陣の動きや表情を追っていくだけでも、映画が楽しめることは請け合い!「女のことは分からんし、深く追求もしない」と語る監督が描く男たち、女たちの“楽しげな”堕ちざまをとくと味わってほしい。映画『人間失格』荒戸源次郎監督が語る、主人公・葉蔵を取り巻く女たち寺島しのぶ(常子)編「人間失格」―主人公・葉蔵を取り巻く女たち―各サイトをめぐってキーワードを集め、スペシャルプレゼントをゲットしよう!cinemacafeのキーワードは「B」※詳しくは公式サイトキャンペーンページへ!■関連作品:人間失格 2010年2月20日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開■関連記事:押切もえ、いまもだめんず好き!?「太宰大好き。守ってあげたい」生田斗真との絡みに豪華女優陣から黄色い声、続々? 『人間失格』完成披露松たか子×浅野忠信『ヴィヨンの妻』がモントリオール出品で、太宰イヤーを飾る!
2010年02月19日俳優、生田斗真の初主演映画『人間失格』の完成披露試写会が1月27日(水)、東京国際フォーラムで行われ、石原さとみら豪華女優陣が生田さんとの絡みについて思い思いに語った。美しい容姿と独特の感性を備え持つ資産家の息子・葉蔵(生田さん)が女性遍歴を重ねつつ、遊び人の先輩らの影響を受け堕ちていく姿を描く人間ドラマ。2009年の文豪・太宰治の生誕100年を記念して太宰の代表作から製作された。映画初出演にして初主演を果たした生田さんは「胸を張って自信作と言える作品になりました。みなさまに観ていただけることを心待ちにしていたので感無量です」と清々しい表情を浮かべた。葉蔵と次々に関係を持つ女性たちを演じた、石原さとみから三田佳子まで豪華女優陣がズラリと並び、生田さんとの共演の感想を順に報告。葉蔵に想いを寄せる下宿屋の娘・礼子を演じた坂井真紀は「撮影中は斗真くんしか見ないようにしていました」とテレ気味。葉蔵が堕ちていくきっかけとなる薬屋の女主人・寿を演じた室井滋は「目を覆いたくなるシーンが…まさか私もそんなことになるとは知らずに撮影現場に行ったものですから…暑い夏でございました」と苦笑い。葉蔵の最後の女・鉄役の三田さんも「斗真くんと大変なことになるシーンがありまして、オッホッホ」と楽しげにふり返り「室井さんもおっしゃっていましたが、私もそうなるとは思いませんで、ごめんなさいね。ショックを受けるかもしれない」と生田ファンに謝罪しつつ「私がおばあさん女優になって、男盛りの斗真くんとまたお仕事できたら」と妖艶な笑み。生田さん、共演の伊勢谷友介ら男性キャストを爆笑させた。一方、遊び人の先輩・堀木役の伊勢谷さんは、演技で心がけたことを司会を務めたフリーアナウンサーの深澤里奈から聞かれ「僕のキャラクターはやたらしゃべる役だったんですけど、僕、滑舌が悪いので…」。深澤さんから「では今回は、滑舌に気をつけたということで」と確認され、会場の笑いを誘った。また原作にない天才詩人・中原中也を演じた人気グループ、V6の森田剛も「後輩の生田くんと絡めたのはすごく楽しかったです」と“絡めた”の言葉で笑いを誘発。メガホンを取った荒戸源次郎監督も「美しい人はより美しく、そうでない人はそれなりに撮りました。堪能してください」と呼びかけ、キャスト陣を苦笑いさせていた。『人間失格』は2月20日(土)より角川シネマ新宿ほか全国にて公開。(text:Yoko Saito)■関連作品:人間失格 2010年2月20日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開■関連記事:松たか子×浅野忠信『ヴィヨンの妻』がモントリオール出品で、太宰イヤーを飾る!
2010年01月27日いま、最も人気のある劇作家の1人であると同時に、今年の上半期を含め2度も芥川賞にノミネートされるなど、文壇でも高い注目を集める本谷有希子(「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」)。彼女が主宰する「劇団、本谷有希子」が2005年に上演し圧倒的な支持を集め、自身の手で小説化された「乱暴と待機」が、浅野忠信、美波、小池栄子、山田孝之という豪華キャストを迎え、冨永昌敬監督の下で映画化されることが決まった。天井裏からのぞく男とのぞかせる女――。お互いに激しい好意を持ちつつも、歪んだ形でしか関係を築くことができない2人だったが、彼らの住む家の近所に一組の夫婦が引っ越してきたことでその関係に変化が…。「復讐」、「お兄ちゃん」、「2段ベッド」で構築された世界に、「復讐相手として憎まれている限り、“お兄ちゃん”が私から離れていくことはない」という屈折した愛情――。“恐るべき”本谷有希子の魅力がたっぷりと詰まった舞台に、当時、劇場は連日満員を記録した。今回の映画版で天井裏からのぞく男・山根英則を演じるのは浅野忠信。「(脚本を読んで)英則が誰にも負けない愛を示すまでの話だと感じました。彼の屈折した表現が興味深かったし、(演じる上で)難しいポイントでもあります。“夢中なところ”に期待してください」と意気込みを語る。美波さんは、“のぞかれる”そして“のぞかせる”女、緒川奈々瀬を演じる。「冨永監督、本谷有希子さんとご一緒できることが本当に嬉しかったです。作品へダイブする気持ちで演じたいと思います。(見どころは)とにかくこの世界観、4人のかみ合わないキャラクター、独特のセンス、ユーモア…それから原作にはない、奈々瀬の読経シーンは個人的に好きです」と明かしてくれた。小池さんは自身が演じる奈々瀬の元同級生・番上あずさについて「これまた濃い役だな!とワクワクしました。そしてかわいらしい女性だなと」と語る。そして演じるに当たっては「あずさが感じている苛立ちをお客さんに共感してもらえたら嬉しい」とも。山田さんはあずさの夫・番上貴男に扮するが「とことんダメな男だから演じるのが楽しみで、この『乱暴と待機』という世界観に早く入り込みたいと思った」とノリノリの様子!「(英則と奈々瀬の2人のような人物に)で会う機会はなさそうだし、番上としてそんな2人を感じてみたいと思いました。物語の展開が読みづらい作品だと思いますが、そのあたりが見どころです。あと、セリフが面白い!」とすっかり作品の世界に魅了されているよう。この4人がどのようなドロドロの化学変化をもたらすのか?『パビリヨン山椒魚』で人々を唸らせ、今年に入ってからは『パンドラの匣』で太宰治のサニーサイドを見事に映像化した冨永監督の手腕にも期待がかかる。『乱暴と待機』は2010年秋、テアトル新宿ほか全国にて公開。■関連作品:乱暴と待機 2010年秋、テアトル新宿ほか全国にて公開パンドラの匣 2009年10月10日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開© 「パンドラの匣」製作委員会■関連記事:太宰「人間失格」が「デスノート」漫画家のデザインで映画化!堺雅人もTVに続き参戦【どちらを観る?】太宰のイメージを裏切る二作『ヴィヨンの妻』&『パンドラの匣』『パンドラの匣』仲里依紗インタビュー「時々、自分が分からなくなります(笑)」フルCGのミッキー・カーチスが見どころ?『パンドラの匣』宮城先行公開太宰原作を個性派俳優陣で映画化!『パンドラの匣』試写会に5組10名様ご招待
2009年11月30日今年で10年目を迎える東京フィルメックス。個性的な作品をいち早く紹介し、コアな映画ファンにも定評あるが、映画祭というもの自体、初心者には若干足を運びづらいイベントであるのも事実。しかし、映画祭の大きな魅力はゲストとの触れ合い。憧れの監督やキャストの話を間近で聞くことができるチャンスが数多くある。そんなイベントのひとつとして、丸の内カフェでは「水曜シネマ塾〜映画の冒険〜」と題し、全5回に渡り毎週豪華ゲストを招待。11月18日(水)のトークイベントに登場したのは、海外からも注目されている若手女性監督の西川美和。映画業界に入ったきっかけや今年6月に公開された『ディア・ドクター』の撮影裏話を集まったファンに語った。映画好きの兄の影響で、小さい頃から映画館へ足を運んでいたという西川監督。それでも何らかの形で映画の仕事に関わりたいと目覚めたのは大学生後半になってから。「私、ツイてるんですよ〜」と話す彼女は就職試験の面接で偶然、面接官を務めていた是枝裕和監督に出会ったことにより、映画界に進むきっかけをつかんだ。是枝監督の『ワンダフルライフ』に始まり、複数の作品の助監督を経て、後に監督の道に進むことになるが、最新作『ディア・ドクター』でも「ツイていた」エピソードを披露。「(主人公を)最初はソン・ガンホさんで行きたかったんですけど、なかなか難しくて、行き詰まっていたときに是枝監督に相談したら『鶴瓶さんはどうだろう』と言ってくれたんです。多分、本人はあまり深く考えずに言ったんだと思うんですけど(笑)。でもTVを主軸に活躍している方はスケジュールが難しく、忙し過ぎるかなと思っていましたが、映画にとても興味を持ってくださり、毎年3週間奥さんととられている夏休みを返上して映画に参加してくれました」。小説やコミックを原作にした映画が国内外ともに急増する中、「文章では絶対表現出来ないものを映画にしたい」というこだわりを持つがゆえに、自ら脚本を書くことを貫き、「オリジナルが書けなくなったら、映画は撮らなくなるのでは」とまで断言する西川監督。そんな彼女の作品を世に紹介することに一役買ったのが、7年前、コンペティション部門で初監督作品『蛇イチゴ』を上映した東京フィルメックスなのだ。ちなみに、いまでの東京フィルメックスで印象深い作品としては、ファンだというソン・ガンホが出演する『シークレット・サンシャイン』を挙げ、今年は、「ソン・ガンホさんの映画しか観ていないと思われるかもしれないですけど(笑)、『サースト〜渇き〜』(仮題)は観たいですねあとはツァイ・ミンリャン監督の『ヴィザージュ』、そして女性監督が撮ったという『フローズン・リバー』も気になりますね」と、映画祭への興味を語った。第10回東京フィルメックスは明日、11月21日(土)より開催。<第10回 東京フィルメックス>期間:2009年11月21日(土)〜11月29日(日)会場:有楽町朝日ホール・明治大学アカデミーホール・東劇・シネカノン有楽町1丁目公式サイト: CAFE■関連作品:ディア・ドクター 2009年6月27日よりシネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開© 2009『Dear Doctor』製作委員会■関連記事:松たか子×浅野忠信『ヴィヨンの妻』がモントリオール出品で、太宰イヤーを飾る!「本物の方が怖いかも(笑)」『ディア・ドクター』西川美和が描く、愛すべきニセモノ瑛太、鶴瓶と過ごしたひと夏の思い出にニンマリ「本当にずーっと一緒にいました」鶴瓶&瑛太が深酒で倒れた?余貴美子も病院送りの恐るべき『ディア・ドクター』誰しもが抱える“嘘”から見る人間の“揺れ”西川美和最新作『ディア・ドクター』
2009年11月20日今年6月に公開され、25億円を超える興行収入を記録し、およそ230万人を動員した『劔岳 点の記』。本作のDVDがまもなくリリースされるが、それに先駆け、監督の木村大作に密着し、本作のクランクインの前から200日を超える過酷な撮影の様子などを記録したドキュメンタリー『劔岳撮影の記―標高3000メートル、激闘の873日』(大澤嘉工監督)が先日より新宿バルト9ほか全国にて公開されている。これを記念して11月16日(月)、木村監督を迎えてのトークイベントが行われ、過激な“木村節”に満員の劇場は大いに沸き立った。舞台上に登場するやいなや、マイクなしで「(本作の)宣伝担当、撮影監督もしています!」と大声で挨拶した木村監督。今回のドキュメンタリーは、映画の撮影に同行したディレクター・大澤嘉工によって記録されたものだが「(大澤さんに)おれをもっとインテリ風に見せろって言ったんです。怒鳴ってばかりじゃねぇか!って。でも、(大澤さんは)いても直しやしねぇ」と早速、怒り始める。本作は、都内での上映に加え、映画の舞台である北陸の富山県、石川県ほか大阪や福岡で公開されている。1館あたりの動員はかなり好調のようで「『なくもんか』といい勝負で、おれより下の作品は…」と言い掛けてあわてて司会者に制止される一幕も!また、主演の浅野忠信さんが、木村監督の姿を見て漏らした言葉として「人間は70歳近くまでワガママでいいと思いました。撮影中はすごくアタマにきたけど、それがなければこんな体験は出来なかった」という言葉を紹介。ワガママの“お墨付き”をもらったということで、この日の会場を訪れていた就職活動中の学生たちにも「世間など気にせずに、風に吹かれて気の向くままにやれ!」とワガママの秘訣を伝授。さらに「一所懸命にやっていれば、誰かが必ず見ている。命を懸けるべきものをこれから見つけながら生きていくんですよ!」と木村流の激しいエールを贈った。ちなみに、12月11日(金)に発売されるDVDとブルーレイには、監督がこれまでに撮りためていた、自然の風景などを収めた「木村ライブラリー」が特典として付いてくるとのことでこちらも要チェック!『劔岳撮影の記―標高3000メートル、激闘の873日』は新宿バルト9ほかにて限定公開中。『劔岳点の記』DVD&ブルーレイは12月11日(金)より発売開始。■関連作品:劔岳点の記 2009年6月20日より全国にて公開© 2009『劔岳点の記』製作委員会劔岳撮影の記―標高3000メートル、激闘の873日 2009年11月14日より新宿バルト9ほかにて限定公開■関連記事:『劔岳』木村大作監督が語る!「劇的3時間SHOW」に5組10名様ご招待これぞ映画だ!木村大作、香川照之ら男泣き「劔岳が見守ってくれてる」【どちらを観る?】男たちの不屈の魂、激突!『劔岳点の記』VS『蟹工船』浅野忠信&香川照之を9時間歩かせた鬼監督を宮崎あおいがつぶらな瞳で骨抜きに!男たちの熱き大和魂がここにシネマライブ!『劔岳点の記』試写会に30組60名様ご招待
2009年11月17日映画『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』の初日舞台あいさつが10月10日(土)、東京・TOHOシネマズ シャンテで行われ、主演の松たか子、浅野忠信が夫婦愛について語った。今年生誕100年を迎えた文豪・太宰治の同名短編小説をベースに太宰の他作品の要素も盛り込んだオリジナルストーリーで、借金を重ね、愛人と心中未遂を起こすなど破滅志向のある小説家・大谷(浅野さん)と、彼を逞しく支え続ける妻・佐知(松さん)の夫婦愛を描く。第33回モントリオール世界映画祭で最優秀監督賞を受賞している本作。夫の浮気に耐える佐知の生き方について、司会のフジテレビ軽部真一アナウンサーから感想を求められた松さんは「特にお薦めはしません。人それぞれの人生があり幸せがあると思いますし、みなさんが嫌な思いをしなくてもいい。無理に押し付ける気はさらさらないです」と苦笑い。観客の笑いを誘いつつ「当たり前のことですが、自分なりの幸せを考えるきっかけになれば」と上手にまとめた。隣で肩を揺らして笑っていた浅野さんは、大谷の生き方について「さらさらお薦めできないです」と観客を盛り上げながら、「男としてこういうことをしてみたくなることはある、と共感できましたが、こんなに大っぴらにできるのかな?と思うことが多々ありました。こっちかこっちと、どちらか選ばないといけない状況に立たされたとき、大谷は大体危ない方を選ぶんです。それをあるときはやってみるべきなのかな?と思いました」と浮気願望(?)を口にした。一方、大谷の愛人・秋子を演じた広末涼子は劇中で見せる自身の丸メガネ姿に「丸メガネが色っぽいと言われたんですけど全然理解できなくて…。堤(真一)さんがそう言ったんですが…」と首を傾げ、堤さんに問いかけ。観客、共演陣らが爆笑する中で堤さんは「深い意味はなかったんですよ、役の雰囲気がよく出ていて素敵だなーって」と釈明し、「日常から女性に丸メガネをかけさせているということではない?」という軽部アナのツッコミに「そういう趣味ではないです」と汗を拭う一幕も。ほかに、佐知に好意を寄せる青年・岡田役の妻夫木聡は「本当にピュアな青年で、そこをどう出したらいいかと考えて、子犬のようなイメージで演じました。キャンキャン鳴く感じですね」。佐知が働く飲み屋の女将・巳代役の室井滋は「根岸(吉太郎)監督から『東北の出身という設定なのでなまってもらいたい』と言われ、なまったら『なまり過ぎです』と言われました」。巳代の夫・吉蔵役の伊武雅刀は「根岸監督と二十何年ぶりに2本目の仕事をしましたが、この監督は粘る!」と、それぞれに撮影をふり返った。最近、太宰の墓参りをしたという根岸監督は「墓の中から、おれをダシに賞が獲れてよかったなという声が聞こえたので、すみませんと謝ってきました」と朗らかに語っていた。『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』は全国東宝系にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜 2009年10月10日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビジョンパパドゥ新潮社日本衛星放送■関連記事:【どちらを観る?】太宰のイメージを裏切る二作『ヴィヨンの妻』&『パンドラの匣』変わりやすい?女心と秋の空vol.1『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』松たか子、夫婦像について意味深な感想「常識で線を引かずに自由でいいかも」『ヴィヨンの妻』モントリオール監督賞受賞で浅野忠信、松たか子からも喜びの声が到着根岸吉太郎監督『ヴィヨンの妻』がモントリオール映画祭で監督賞受賞!
2009年10月10日都会の喧騒から少しだけ離れた場所に立つ、かつては中学校だった建物の中の教室のひとつを改築した場所に彼女はいた。『eatrip』監督・野村友里。彼女自身「10年前だったらこんな肩書きもなかった」と語る“フードディレクター”という肩書きで、様々な“食”の場を提供してきた彼女が、映画監督として人と食の関係を描き出した。食の安全、自給率、食育などなど“食”に関するニュースを聞かない日はないと言える現代。彼女は何を伝えようとしているのか――?食から空間や人のつながりを考えるまず、フードディレクターとして食を職とするに至ったきっかけを尋ねると、「実は、そもそも食を生業にしようとは思ってなかったんです」と少し照れくさそうに笑った。「母がおもてなし教室を開いていた関係で、食に近いところにいたことは確かですし、好きでもあったんですが、仕事にしようという強い意思が存在したという訳ではなく…。何かひとつ自分にできることがないと何も広がらない、と思ってイギリスに留学したときも実は、写真学校に通ったりもしていたんです。でも、料理をしていると、他人の家に呼ばれたり世界が広がるんです。帰国後に就職した会社はインテリア会社だったんですが、“ライフスタイルを売る”という考え方で『どんな空間に家具を置くか?』、『どんな人が使うのか?』といったその人の哲学の部分から考えるんです。それって実は食も同じなんですね。そこで、食から空間や人のつながり、広がりを考える、という感じで、食からやりたいことが見えてきたんです」。その食について、今回、映画という表現方法をとるに当たって「自分なりの視点を伝える以上、責任が生じるし、趣味の延長では失礼」と考えた彼女が相談した中に、俳優の浅野忠信さんがいた。「浅野さんは相談したその日の内に、5つくらい話を書いてきてくれたんです。久々に会っても、そうやって食という要素はすぐに人を繋いでくれるものなんだなと改めて感じました。その上で、監督という大きな仕事は、(企画を)最初に言い出した人間、ビジョンを持ってる人間がやるべきだ、と。浅野さんを含め、周囲の方々に後押ししていただき、私が監督することになったんです」。先にも述べたように、新聞で、TVで、雑誌で“食”についてのニュースを聞かない日はない。だが、この映画で描かれるのは「○○が危ない」という食の安全情報でも「○○は体に良い」という健康のススメでもなく、もっと根源的な“食”を介しての人と人のつながりである。「食への関心が高まること自体は素晴らしいことだと思います。自分に降りかかってくる問題ですので。でも、悪いことばかりをつつきあっても仕方ないし、どんなにいいものでも『本当にそれが食べたい』と思えなくちゃ身にならない。そういう意味で私は、もっと本質的な食欲…“食べる意志”を伝えたかったんです」。監督にとっての「おいしい」とは?映画でも「食とは?」という問いが描かれるが、監督自身にとって「おいしい」とはどういうことなのだろうか?「口の中から広がっていく、“満たされる”という感覚、白いものが赤く染まっていくような感覚ですね。例えカップラーメンであっても、それを食べて『生き延びたー』って気持ちになることもあるだろうし、受け入れる側の感覚が何より大切なのかな、と思います」。監督の話を聞きながら、『崖の上のポニョ』で主人公のお母さんが作るラーメンを思い出した。インスタントなのになぜかすごくおいしそうで…。「肉がおいしそうですよね(笑)。それが食欲なんだなって思います。私自身、食を仕事にしてても決して美食家ではないし、『こういう食事がいい』とか言いたいわけではないんです。逆に、生命として『食べたくない』って言葉ほど悲しいことってないと思います」。もちろん、この映画の中で映し出される数々の食卓、料理のシーンも魅力的だ。監督、そして出演者たちの食に対する喜びや愛情があふれている。「実は食事の撮影が自分にとっては一番楽でした。映画という知らない世界の中で、料理のことは常日頃からやっていることなので迷いがなかったです。観ている人が、自分が料理している気分になればいいなと思って撮らせていただきました!」■関連作品:eatrip (イートリップ) 2009年10月10日より恵比寿ガーデンシネマほか全国にて順次公開© 2009スタイルジャム■関連記事:監督・野村友里トークショー付き『eatrip』試写会に10組20名様をご招待引き続き秋も…もりもり食べてvol.3待望の韓流延期作も登場!ファッション小噺vol.98「あなたにとって、食べることとは?」
2009年10月07日変わりやすいものの代表格といえば、女心と秋の空。予測がつかず、一寸先もどうなるかわからない。9月はそんな女心を見事にとらえた作品をご紹介したいと思います。初回は、第33回モントリオール世界映画祭で最優秀監督賞を受賞した『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』。太宰治原作の「ヴィヨンの妻」をベースに、いくつかの太宰作品の要素を取り入れた作品です。主人公は小説家の妻、佐知。そして、この小説家というのが、借金を抱え、女グセ、酒グセがとことん悪いダメ男。そんな夫を健気に、明るく支える妻の姿を通して、男と女の本質の違い、他人にはわからない夫婦の絆について描いています。正直なことを言ってしまえば、この妻の気持ちは、女性の私にも分からないところが多々あります。太宰自身をモデルにしている放蕩夫は、ほかの女性との心中を繰り返し、問題を起こすたびに自分勝手な理論を展開し、悪びれもしません。浮気なら許せる人でも、愛人と心中までされたのではあまりにやるせないのではないのでしょうか。自分を置いて、ほかの人と消えてしまおうとするなんて、そんなのまさに、“存在の耐えられない軽さ”というものです。「こんな夫婦関係は、実は男性の理想なんじゃないの?」と一緒に試写を観た男性陣に訊ねてみましたが、さすがに「うーん、この夫婦の関係、わからん」と首をひねっていました。男性はもちろん、女性をも悩ます佐知の行動、そして夫への想い。唯一理解できたのは、夫婦(=男女の関係)なんて、他人にはわからないものなのだということ。確かに、現実世界では、傍からは決して理解できないような関係があふれています。友人同士ですら「どうしてあんな男といつまでも一緒にいるの」「だって好きなんだもん」「ひどい男じゃない」「私がいないとダメな人なの」「自分の幸せを考えなさいよ」…といった話が展開することなど珍しくもありません。悪い男とつきあっているとか、不倫をしている友達を説き伏せようとしても、無駄だったという経験、かなり多くの女性が持ち合わせているのではないでしょうか。結局は、自分が納得しなければ男と女は別れないし、他人が理解できようと出来まいと、自分がその関係に納得している以上、男女は別れたりしないもの。部外者はただただ、その関係を見守るしかない。まさに、この映画を観ている自分は、そんなスタンスをとっているというわけだったのです。そして、自分だったらどうするかな、自分のパートナーだったらどうするかな、などと考えつつ、自分たちの関係をふり返ったり、自分の恋愛観、夫婦観を見直したりして。そんな心の動きを誘発させる、佐知の人物描写はやっぱり、“第33回モントリオール世界映画祭最優秀監督賞”級。某誌でインタビューをした際、主演の松たかこさんは、「何でもいいから、何か感じてもらえたら嬉しいです。この二人より、自分はましかなと思ってもらってもいい」と笑っていました。なるほど。余談ではありますが、こんな話も付け加えておきましょう。ある夜、女性5人が集まっての食事会でのこと。そこには、既婚者、独身者、離婚経験者がいました。離婚経験のある一人が、「私の周りでうまく結婚生活を送っている人の多くが、男性(夫)の人生を一緒に生きている人なのよね」とぽつり。「夫の才能に惚れ込んで、この人のためなら自分の人生を捧げてもいいと思える人がいたら幸せになれるかも」。その女性は、とある業界の第一線でばりばり活躍する美人。何事もうまく行っているはずなのに、そう考えちゃうときがあるのだなとふと思ったのでした。そんな彼女は、きっと佐知に少しだけ嫉妬してしまうのかもしれません。もしかすると、そう思ってしまうキャリア女性は結構多いのかも。『ヴィヨンの妻』を観ると、自分では気づかなかった願望が目覚めてしまうかも。さて、あなたはどうでしょう。もしかして、この映画は女の踏み絵なのでしょうか…。(text:June Makiguchi)■関連作品:ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜 2009年10月10日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビジョンパパドゥ新潮社日本衛星放送■関連記事:松たか子、夫婦像について意味深な感想「常識で線を引かずに自由でいいかも」『ヴィヨンの妻』モントリオール監督賞受賞で浅野忠信、松たか子からも喜びの声が到着根岸吉太郎監督『ヴィヨンの妻』がモントリオール映画祭で監督賞受賞!ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!松たか子×浅野忠信『ヴィヨンの妻』がモントリオール出品で、太宰イヤーを飾る!
2009年09月18日第33回モントリオール世界映画祭において、日本から出品されていた『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』の根岸吉太郎監督が最優秀監督賞受賞という嬉しいニュースが飛び込んできたが、この快挙について、監督と共に現地入りしていた主演の浅野忠信、および日本国内で、浅野さんから受賞のニュースをメールで知らされたという松たか子の両名のコメントが到着した。並外れた文才を持ちつつも、大酒飲みで借金持ち、おまけに浮気を繰り返すという、放蕩の限りを尽くす大谷役の浅野さんは「この映画の撮影中に監督と一緒に過ごした時間は、うそのない時間だった。そういう時間も全てひっくるめて演出していただいたことで、自分でも完璧と思える芝居を引き出していただいた。この賞をいただいたことで、その“答え”が出たと思う。監督には『おめでとうございます』だけじゃ言い尽くせない。僕は、勝手に自分のことのように思って嬉しいので『ありがとうございました』という気持ちです」とストレートに喜びを口にした。大谷に翻弄されながらも明るくしなやかに、力強く生きていく妻・佐知を演じた松さんは「監督、おめでとうございます」とまずは祝福。さらに「本当にこだわって、徹底して、この『ヴィヨンの妻』の世界を、太宰の世界を突き詰めていった監督の努力の結果であり、素晴らしい栄誉だと思います。(現地の浅野さんから)今朝、本当に『やりました』っていうメールをいただきまして、本当に何か分かち合いたいという気持ちが一番ではありますが、(浅野さんと)一緒に初めて向き合ってやった作品で、こんなプレゼントをもらえて、すごく嬉しいですし『やったね』っていう感じです」と喜びを語った。すでに海外作品に数多く出演している浅野さんはもちろん、松さんにとっても本作が海外進出のきっかけとなる可能性も!『ヴィヨンの妻』は10月10日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜 2009年10月10日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビジョンパパドゥ新潮社日本衛星放送■関連記事:根岸吉太郎監督『ヴィヨンの妻』がモントリオール映画祭で監督賞受賞!ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!松たか子×浅野忠信『ヴィヨンの妻』がモントリオール出品で、太宰イヤーを飾る!
2009年09月08日昨年『おくりびと』がグランプリを制し、アカデミー賞に向けた前哨戦としても注目を浴びるようになった、国際映画祭の最高峰のひとつ、モントリオール世界映画祭。8月27日(現地時間)より開催されていた、今年で第33回目を迎える本映画祭にて、ワールド・コンペティション部門に出品されていた、根岸吉太郎監督作『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』が最優秀監督賞を獲得した。日本文学史の代表的作家・太宰治の遺した数々の作品の中でも、異彩を放つ恋愛小説を原作に、松たか子と浅野忠信を主演に迎えて夫婦の愛を綴った本作。ほかにも広末涼子、妻夫木聡、堤真一といった豪華俳優陣が根岸監督の下、華麗な競演を遂げている。授賞式の壇上に立った根岸監督は、フランス語で「メルシー・ボク(=ありがとうございます)、メルシー・ボク、メルシー・ボク、メルシー・ボク、メルシー・ボク。何度お礼を言っていいかわかりません。モントリオールと言う映画が大好きな人々の映画祭でこの映画の第一歩を歩むことができました。本当にありがとうございます」と興奮を隠しきれない様子で感謝のコメント。さらに、「個人で撮った賞ですが、日本映画全体の名誉だと思っています。自分の名前が呼ばれたときは、自分の名前ってフランス語っぽいなぁ(笑)と感じていました。地味な演出の作品なので、賞を獲れるなんて思っていませんでした。この映画の東洋的なニュアンスをきちんと読みとってもらえて大変嬉しく思います」と並々ならぬ喜びを表した。今後の賞レース、さらに日本への凱旋も楽しみな『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』は10月10日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜 2009年10月10日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビジョンパパドゥ新潮社日本衛星放送■関連記事:『ヴィヨンの妻』モントリオール監督賞受賞で浅野忠信、松たか子からも喜びの声が到着ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!松たか子×浅野忠信『ヴィヨンの妻』がモントリオール出品で、太宰イヤーを飾る!
2009年09月08日映画を大スクリーンで観ていて、また、お家のテレビで観ていて、「この女優さんは肌がきれいだな」とうっとりとしたことありませんか?反対に、雑誌などでは気づかなかったけれど、「この人、かなり肌が荒れているな…」とちょっとがっかりすることもしばしば。映画やテレビでのどアップに耐えられないなんて女優としてはけっこう深刻。最近では、エンタメ業界に進化したデジタル技術が導入されているので、特に大問題となっているのです。確かに、いまやハイビジョン時代。美しいものもそうでないものもありのままに映し出してしまうのです。こうなると、エステやコスメ、デジタル技術によるリタッチの出番。最も手頃で手っ取り早いのはコスメでしょう。実は先日、新しい化粧品の発表会で、秘密兵器を見つけました!美肌が美人の条件のひとつになっている日本で、プロたちから熱い支持を受けているKoh Gen Doの新製品「マイファンスィーモイスチャーファンデーション」。赤いチューブが目印です。1989年の発売以来、過酷な環境でも女優の肌を美しく保つことでエンタメ業界のメイクに改革をもたらしたこのファンデ。ロングセラーとなっているものの、今年9月1日には待望の進化バージョンが、次世代ハイビジョンにも対応する“3Dリアルスキンファンデーション”として世界同時発売されるのです。進化のポイントは、Koh Gen Doが掲げる「これからの映像メイクに求められるものは、美しいメイクではなく、もはや『美しい素肌』」という発想に基づいています。より鮮明に、より立体的に対象物に迫り、リアルな映像を映し出すハイビジョン時代に必須のコスメというわけですね。実際に使ってみると…凄いです。濃厚なクリームが、肌に乗せると伸びの良いライトテクスチャーなリキッドに変化。ぴったりと肌になじむので、超薄付き。でも、塗っているのに、本当についているのか不思議なくらい肌に負担がないのです。カバー力のあるファンデにありがちな、ほってりとした重み、しっかりと肌に張りつくがゆえの窮屈な不快感などは全くなし。でも、鏡を見れば、ファンデが威力を発揮しているのは明らか。肌のでこぼこやしみ、そばかすなどがしっかり隠れているのです。それでいて、素肌感はそのまま。もちろん、すっぴんでいるより数段に美しく、つけているのを忘れるほどに窮屈さは皆無。そして、これが長時間続くのです。さらには、時間が経つほどに肌なじみが加速し、落ち着きが良くなります。普通は、時間の経過と共に崩れるのがメイクの常識。ところが、10時間以上のメイクでも乾燥しないという厳しい基準を課しているというから驚きです。とにかくいくつもの画期的な製法を駆使して誕生したこのファンデ。美肌に見えるだけでなく、つけ続けるほどに美肌そのものに近づいてきたような。肌の調子もなんだか良くなってきているようです。これほどまでに優秀なKoh Gen Doのコスメ。これまでに200本を超える映画や舞台への化粧品タイアップをしてきたのが何よりの品質保証。なぜかって?女優たちは天候の不安定なロケ現場や、強いライトや空調の効いたスタジオや劇場で、熱、乾燥、湿気、汗、脂などと長時間闘い、過酷な肌環境にさらされています。それなのに、美しさを保つことを要求されている女優たちを支え続け、支持されているのですから、そのパワーはいかほどかというものでしょう?PR担当者に伺うと、「実は、弊社の歴史は、映像業界と切っても切り離せないものでして、20年前、日本で初めてハイビジョン対応ファンデーションを発売できたのも、創業当時から、TV・映画業界やヘアメイクさんとの関係があったからなのです。特に映画の世界では、撮影が長期に渡るため、役者が良い肌コンディションを保つことが困難ということと、映画もハイビジョンカメラで撮影することが当たり前の時代になってしまったため、おかげさまで、弊社の化粧品を採用してくださる役者・俳優・監督・プロデューサーが非常に増えております」とのこと。確かに、日本映画での使用頻度は頻繁。エンドロールを見ていると、協力企業のリストの中に、Koh Gen Doの名前を見つけるのは決して難しいことではありません。今後の公開作品としては、・『ちゃんと伝える』(8月22日公開/配給:ギャガ・コミュニケーションズ)・『カムイ外伝』(9月19日公開/配給:松竹)・『白夜』(9月19日公開/配給:ギャガ・コミュニケーションズ)・『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』(10月10日公開/配給:東宝)・『沈まぬ太陽』(10月24日公開/配給:東宝)・『サイドウェイズ』(10月31日公開/配給:20世紀フォックス映画)など、多くの作品が。先日『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』を観たのですが、主演の松たか子さんはスクリーンの中でも美肌でした。その後、松さんにインタビューをしたのですが、彼女自身もお肌つるつる。繰り返しメイクをオン&オフする過酷な毎日のはずなのに、これほど美肌なのは、もしや彼女も愛用者なのかしらと思ったのでした。映画のクローズアップばりに近づかれても、堂々としていられる肌を目指すなら、一度手にとってみて損はないと思いますよ。■Koh Gen Do公式サイト:■Koh Gen Doが化粧品提供している映画の情報(一部)はこちら:■関連作品:ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜 2009年10月10日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビジョンパパドゥ新潮社日本衛星放送ちゃんと伝える 2009年8月22日よりシネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開© 「ちゃんと伝える」製作委員会カムイ外伝 2009年9月19日より丸の内ピカデリー2ほか全国にて公開© 2009「カムイ外伝」製作委員会白夜 2009年9月19日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 「白夜」製作委員会沈まぬ太陽 2009年10月24日より全国東宝系にて公開© 2009 「沈まぬ太陽」製作委員会サイドウェイズ 2009年10月31日より全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation and Fuji Television Network, Inc.■関連記事:AKIRA、男泣きを告白映画初主演作で「バケツ一杯分くらい泣いた」眞木大輔&吉瀬美智子登壇!『白夜』完成披露試写会に10組20名様をご招待松たか子×浅野忠信『ヴィヨンの妻』がモントリオール出品で、太宰イヤーを飾る!鬼才・園子温監督最新作『ちゃんと伝える』試写会に25組50名様をご招待松山ケンイチ、忍術で壁渡りも何のその?崔洋一「カムイは彼しかいない!」
2009年08月20日