2023年1月12日(木) より新国立劇場 中劇場で開幕するミュージカル『キングアーサー』の稽古場レポートが到着。本作の楽曲計7曲が披露された。『キングアーサー』は、ミュージカル『1789-バスティーユの恋人たち-』『太陽王』『ロックオペラ モーツァルト』、宝塚歌劇花組公演『CASANOVA』など、数々のヒット作を生み出しているドーヴ・アチア氏が音楽・脚本・作詞を手がけるフレンチミュージカルの日本版。天から下される運命に立ち向かう主人公・アーサー役を浦井健治、最強の騎士として評されアーサーの敵として立ちはだかるメレアガン役を伊礼彼方と加藤和樹がWキャストで演じる。8月に行われたプレイベント(製作発表)以来の公の場での歌唱披露となったが、大迫力のダンスやステージングも加わりさらに進化したステージを魅せた。セットチェンジの合間には、キャスト同士で声を掛け合ったり、演出のオ・ルピナがキャスト陣へ段取りや演出上の確認を行う“ノート”の様子が見られ、和気あいあいとしつつもシーンの方向性を共有しながら進行していく結束力の強さが感じられた。<披露楽曲>1. M6:奪われた光(メレアガン:伊礼彼方、アンサンブル)メレアガン:伊礼彼方2. M7:私は誰なのか(アーサー:浦井健治、マーリン:石川禅、アンサンブル)アーサー:浦井健治マーリン:石川禅3. M15:報いを受けなさい(アーサー:浦井健治、グィネヴィア:小南満佑子、モルガン:安蘭けい、アンサンブル)モルガン:安蘭けい4. M19:約束(アーサー:浦井健治、グィネヴィア:宮澤佐江、ランスロット:平間壮一、ガウェイン:小林亮太、アンサンブル)左から)グィネヴィア:宮澤佐江、アーサー:浦井健治左から)グィネヴィア:宮澤佐江、ランスロット:平間壮一、アーサー:浦井健治、ガウェイン:小林亮太5. M26:アーサーの誓い(アーサー:浦井健治、ランスロット:太田基裕、ガウェイン:小林亮太、ケイ:東山光明、マーリン:石川禅、アンサンブル)左から)ケイ:東山光明、マーリン:石川禅、アーサー:浦井健治左から)ランスロット:太田基裕、ケイ:東山光明、アーサー:浦井健治、ガウェイン:小林亮太6. M27:愛じゃないみたいに(ランスロット:太田基裕、グィネヴィア:小南満佑子)ランスロット:太田基裕グィネヴィア:小南満佑子7. M28:誓いなさい(メレアガン:加藤和樹、モルガン:安蘭けい、アンサンブル)左から)モルガン:安蘭けい、メレアガン:加藤和樹メレアガン:加藤和樹稽古場披露を終えてのキャストコメント■浦井健治(アーサー役)作品のテーマである、選択。今の世の中、選択することを余儀なくされることも多く、自分自身、日常的に責任をもって行動することと、良いこと悪いことを間違えないように選択することの大切さを今まで以上に感じている日々です。それでも抗いたい。。というアーサーたちの、運命や選択を超えた想いなどが、時代への願いに変換されて込められているような今作。過去、シェイクスピア歴史劇シリーズに携わっていた時と同じ流れを感じています。王とは、血筋とは。そして、いつの時代にも通ずる人間の業というものに立ち向かう、純粋なアーサーを演じていきたいと思います!■伊礼彼方(メレアガン役 Wキャスト/五十音順)初のフレンチロック。想像以上に1曲1曲の個性が強く、独特で、どの曲もシングルカット出来るくらい遜色のないクオリティー。数人の作曲家が関わっているのにもかかわらず、良くこれを一本の芝居にまとめたなぁと感心しました。メレアガンはほとんど台詞がないので音楽の力と殺陣を使って心情を伝えられるように心掛けてます。どこまで伝えられるのかまだ手探りですが、限られた時間の中、色々チャレンジし、役を掘り下げて初日を迎えられるように精進します。ファンの方やお客さまと年明け早々に会えるのが嬉しいです。今から待ち遠しい!!!メインキャスト以外のカンパニーのみんなも一人一人の技量が高く、観ていて毎回惚れ惚れする。彼らが作り出す世界観と僕らの芝居が合わさった時、初めて日本版キングアーサーが生まれます。存分に楽しんでください。お見逃しなく!!■加藤和樹(メレアガン役 Wキャスト/五十音順)日を重ねるごとに形になっていく様子を目の当たりにして、ワクワクしています。ルピナさんの演出は我々をしっかり正しき方向へ導いてくれます。一つ一つのシーン、それぞれの役の感情が芝居、歌を通してビンビンに伝わってきます。ここから更に良い方向へ進んでいくと思います。ご期待ください。■太田基裕(ランスロット役 Wキャスト/五十音順)ランスロット役の太田基裕です。まだまだこれから稽古を積む段階ですので、見えていない部分ばかりですが、お客様に楽しんでいただける様に稽古していきたいと思っています。来年の幕開けに相応しい豪華なエンターテイメント作品になるかと思いますので、ぜひ楽しみにいていただけると幸いです。元気な姿で劇場でお会いしましょう!■平間壮一(ランスロット役 Wキャスト/五十音順)これからの残りの稽古も一生懸命向き合って初日まで頑張っていこうと思っています。キングアーサーを好きな人が沢山いる事もわかって、それぞれの好きポイントも全然違ったりしていて、アーサー伝説の用に色々な捉え方がある作品だからこそ自分の軸もしっかりおきつつ幅広い世代の方に楽しんでいただけるようにがんばっていきます!劇場でお待ちしております。■小南満佑子(グィネヴィア役 Wキャスト/五十音順)グィネヴィア役の小南満佑子です。フランス、韓国で上演され、多くの方に愛されている作品に、グィネヴィアとして出演させて頂けること、そして韓国公演の演出をなさったルピナさんの熱いご指導のもと、連日充実したお稽古に大変喜びを感じながら奮闘しております。人生は選択の連続だと言われますが、そんな重大な選択を迫られた時に、人はどういった感情を持ち、行動するのか。グィネヴィアの選ぶ道を丁寧に描いていけるよう、全身全霊で挑んで参ります。2023年の幕開けに相応しい豪華な今作を是非ご期待下さい!■宮澤佐江(グィネヴィア役 Wキャスト/五十音順)グィネヴィア役を演じます、宮澤佐江です。数年前、この作品の出演のお話を頂いて以来頭の片隅にキングアーサーが常に存在していました。自分の人生のこのタイミングでこの作品に出演できる事、そしてそれを自らが選択した事、絶対に何か意味があると思っています。私にとってこの作品への出演は大きなチャレンジです。日々のお稽古の中でまだまだ自分への課題は山積みですが、必ず自信を持って舞台上でグィネヴィアとして生きます。素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんと心を一つに日本ならではの『ミュージカルキングアーサー』を創りあげたいと思います。楽しみにしていてください。■小林亮太(ガウェイン役)台本に書かれた言葉が、稽古で少しずつ具現化されてきました。想像していた以上に、壮大で、華やかで。しかし、アーサーがいたであろう時代を生きようとするのはなかなか難しいです。その中でも、健治さんの生きるアーサーは生命力に溢れていて、とても力強く……日々、掬い上げてもらっています。王の成長を見守る者として、ガウェインの在り方を、残りの稽古期間、模索していきたいと思います。■東山光明(ケイ役)1幕を通し、今は2幕のお稽古真っ只中ですが戦闘シーンなどド派手なナンバーから心に響くナンバーまでエンタメ要素が豊富な作品だと強く思います。登場人物の中ではある意味浮いたキャラのケイですが、これからも真剣に彼の生き様を突き詰めていきたいです。カンパニーウェアも届き、これを着て更に一丸となって初日目指して頑張ります!2023年の新年幕開けとなる『キングアーサー』を大成功させていきますので応援よろしくお願いします!!■石川禅(マーリン役)「ああ、ほら、エクスカリバーを岩から引き抜いた人でしょ?」「あ、円卓の騎士を作った人?」「あれ?、エクスカリバーってRPGの主人公が持てる武器によく出てくるヤツ?」(笑)アーサー王のことを聞かれると、おしまいに「?」マークが付くほど、知らないことばかりでした。未だに実在したかどうか議論される人物なのに、海外ではアーサー王に纏わる映画が40作品以上制作されているそうです。何故そんなに支持されるのか?僕はこの作品に取り組んでその理由が段々わかってきたところです。一緒にアーサーの背負った「運命」を追体験してみませんか?劇場でお待ち申し上げております。■安蘭けい(モルガン役)演出のオ・ルピナさんに明確なビジョンが見えているので、信頼して安心して、いい稽古ができていると思います。モルガン役に関しては、求められるキャラクターのイメージをいかに自分に落とし込んで演じるかが課題になってくると思います。お客様に楽しんで頂ける作品になるようにカンパニーみんなで頑張ります!撮影:田中亜紀<公演情報>ミュージカル『キングアーサー』ミュージカル『キングアーサー』本ビジュアル<東京公演>期間:2023年1月12日(木)~2月5日(日)会場:新国立劇場 中劇場<群馬公演>期間:2023年2月11日(土・祝)~12日(日)会場:高崎芸術劇場 大劇場<兵庫公演>期間:2023年2月24日(金)~26日(日)会場:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール<愛知公演>期間:2023年3月4日(土)~5日(日)会場:刈谷市総合文化センターアイリス 大ホール【キャスト】アーサー:浦井健治メレアガン:伊礼彼方 / 加藤和樹(Wキャスト / 五十音順)ランスロット:太田基裕 / 平間壮一(Wキャスト / 五十音順)グィネヴィア:小南満佑子 / 宮澤佐江(Wキャスト / 五十音順)ガウェイン:小林亮太ケイ:東山光明マーリン:石川禅モルガン:安蘭けい碓井菜央 / 加賀谷真聡 / 工藤広夢 / 当銀大輔 / 長澤風海 / 加藤翔多郎 / 長澤仙明 / 半山ゆきの / 新井智貴 / 大井新生 / 大場陽介 / 岡田治己 / 加藤さや香 / 鹿糠友和 / 鈴木百花 / 高島洋樹 / 高橋伊久磨 / 高橋慈生 / 田口恵那 / 東間一貴 / 内木克洋 / 長嶋拓也 / 永松樹 / 西尾真由子 / 花岡麻里名 / 藤本真凜 / MAOTO / 松平和希(五十音順)【スタッフ】日本版台本・演出:オ・ルピナ翻訳・訳詞:高橋亜子音楽監督:竹内聡振付:KAORIalive美術:二村周作照明:高見和義音響:山本浩一映像:上田大樹衣裳:前田文子ヘアメイク:宮内宏明擬闘:栗原直樹エレクトロニックミュージックデザイン:ヒロ・イイダ歌唱指導:やまぐちあきこ演出助手:河合範子舞台監督:徳永泰子稽古ピアノ:中條純子演出家通訳 / 台本下訳:キム・テイチケット情報はこちら:関連リンク公式HP:公式Twitter:公式Instagram:
2022年12月14日2023年GWに5回目の上演となるミュージカル『アルジャーノンに花束を』。今回、浦井健治が演じる「チャーリイ・ゴードン」メインビジュアルが解禁となりました。原作は、作家ダニエル・キイスが1959 年に発表した同名小説。日本でも発行部数300万部を超える名作であり、小説を元に、アメリカ・カナダ・フランスで映画化され、日本でも2002年、2015年にテレビドラマ化されました。ミュージカルとしては、2006年2月、日本初演を果たし、その演技に対し「第31回菊田一夫演劇賞」を主演の浦井健治が受賞、さらに浦井は2014年の上演の際にも「第22回読売演劇大賞最優秀男優賞」を受賞。2017年、2020年の上演時にも大きな話題となるなど、人々の心に深く刻まれた傑作ミュージカルです。浦井は今回9年ぶり3回目の主演となります。今回、ビジュアル撮影を終えた直後の浦井のインタビュー到着!【浦井健治】今回再演のお話をいただいて、とても嬉しかったです。2006年と2014年に演じたチャーリイ・ゴードン。ビジュアル撮影をしながら、チャーリイが今も自分の中にとても大切なものとして存在していることを実感し、胸が熱くなりました。特に2006年はまだ右も左もわからない中、自分にとって初の主演でしたし、無我夢中で務め、諸先輩方やスタッフさんたちに支えていただきました。稽古場で出来上がってきた曲をみんなが体育座りして聴き、「いいね!」と盛り上がった日々。創作の過程から参加することで、演劇を作る醍醐味を味わいました。2014年の再演時も稽古場で冒頭の曲がかかった瞬間に涙を流す人がいる、そんなたくさんの想いが詰まった現場で多くのことを学びました。『アルジャーノンに花束を』の原作はダニエル・キイスの小説で、世界中で愛されているベストセラーです。SFでありながら、人間の機微、狂気、葛藤、成長が綴られ、誰でも気づきや学びを得られる物語。その物語に斉藤恒芳さんによる、センスと技術をとことん注入した、ある種実験的な音楽を乗せることで、彩り深いミュージカルになっています。その実験とは、テーマの一つである人体実験とも重なります。明るくて人が大好き、そんなピュアさゆえに人体実験に関わった主人公チャーリイの行く末…。果たしてチャーリイが関わった実験は良いことなのか?そもそも、人間の生存力と遺伝子を残すという欲のもとでパンドラの箱を開けたらどうなるのか?周りの人たちはそれをどう受け止めるのか?人に上下はあるのか?一見、遠い話のように思えるかもしれませんが、今の時代、決して人ごとではない気がしますし、この作品は必ず何らかのメッセージをお届けできると信じています。この作品を観ながら気づき、発見し、日常生活のヒントにしていただけたら嬉しいです。実は初演の際、みんなで話し合いながら作品を作ることに驚きました。自分自身も作品の解釈や役作りに悪戦苦闘していたけれど、それがストンと腑に落ちたのは、この作品のメッセージをカンパニーのみんなで作ればいいんだ!と思えた時でした。今回、このカンパニー、このメンバーで2023年バージョンを作れることがすごく尊く、やらせていただけることに心から感謝しています。そして、2006年と2014年にアルジャーノンを演じ、僕と共にこの大切な物語を紡いでくれた森新吾くんとの絆を忘れることはありませんし、今回、ストラウス博士を彼のグループのリーダーである東山義久さんが演じることで、より特別な瞬間になることでしょう。2023年版ならではの『アルジャーノンに花束を』をみんなで力を合わせて、立ち上げていきますので、楽しみにしていてください。11月19日(土)正午12:00より公式ホームページ先行の受付も開始致します。詳細は公式サイト( )にてご確認ください。【STORY】32歳になっても幼児なみの知能しかないパン屋の店員チャーリイ・ゴードン。そんな彼に、夢のような話しが舞い込んだ。大学の偉い先生が頭を良くしてくれるというのだ。この申し出に飛びついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に、連日検査を受ける事に。やがて、手術により、チャーリイは天才に変貌したが・・【公演概要】タイトル:ミュージカル『アルジャーノンに花束を』原作:ダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」(ハヤカワ文庫)脚本・作詞・オリジナル演出:荻田浩一演出・振付:上島雪夫音楽:斉藤恒芳出演:浦井健治大山真志、長澤風海、若松渓太大月さゆ、藤田奈那、渡来美友東山義久北翔海莉<東京公演>日程:2023年4月27日(木)〜5月7日(日)場所:日本青年館ホールお問合せ : Mitt03-6265-3201(平日12:00〜17:00)主催:ミュージカル『アルジャーノンに花束を』実行委員会<大阪公演>日程:2023年5月13日(土)・14日(日)場所:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールお問合せ : キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00〜18:00 日祝除く)主催:サンライズプロモーション大阪チケット:※全席指定/税込/未就学児入場不可<東京公演>S席13,000円A席11,000円<大阪公演>13,500円公式ホームページ先行(東京・大阪共通):2022年11月19日(土)正午12:00~11月27日(日)23:59一般発売日:<東京公演>2022年12月17日(土)<大阪公演>2023年3月26日(日)※詳細は公式サイト( )をご確認ください。公式サイト: 公式Instagram: 【ID:musical_algernon】 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年11月17日浦井健治が主演を務めるミュージカル『アルジャーノンに花束を』の全キャスト&公演詳細が発表された。原作は、作家のダニエル・キイスが1959年に発表した同名小説。日本でも発行部数300万部を超えており、小説を元にアメリカ・カナダ・フランスで映画化され、日本でも2002年、2015年にテレビドラマ化された。ミュージカルとしては2006年2月に日本で初演され、今回は5回目の上演となる。出演者は9年ぶり3回目の主演となる浦井のほかに、大山真志、長澤風海、若松渓太、大月さゆ、藤田奈那、渡来美友、東山義久、北翔海莉が名を連ねた。演出は劇団四季退団後、宝塚歌劇団の振付や、グランドミュージカルの演出など幅広く手がける上島雪夫が務める。『アルジャーノンに花束を』は、2023年4月から5月にかけて東京・大阪で上演される。■浦井健治 コメントチャーリイ・ゴードン役を演じる浦井健治です。僕はこの作品で初めて主演をさせていただきました。原作はありますが、 ミュージカルとしてゼロから作っていく過程の全てが宝物であり、そこで出会った方々、経験は僕にとってかけがえのないものになっています。僕ももちろんですが、関わった人すべてが人生の学びや人間が育む愛や気づき、そういったものを得られるような作品です。僕が演じるチャーリイはとてもピュアで純粋だからこそ、人間の狂気や葛藤などが色づいて見えるのだと思います。今回、アルジャーノン役を演じられる長澤さんや、東山さんとは共演経験がありますが、自分にとってもすごく楽しみであり、お二人が演じられることは、とても意味のあることだと思っています。そして初めて共演させていただく方とも、今回の新たなミュージカル『アルジャーノンに花束を』を一緒に作っていけることが嬉しいです。今の僕ならではのチャーリイを、そして今回の共演者の方々とゼロからのスタートとして、さらにこれまでこの作品に携わったすべての人々の想いを込めて新しい『アルジャーノンに花束を』を作れたらなと思っています。そして様々な出来事が起こっているこの瞬間に、この作品をもう一度花を咲かせることができるというのは、きっとお客さまにとっても心の中があたたかくなるような花が芽生えてくる、そんな素敵な経験をしていただけると思います。■東山義久 コメントストラウス博士役を演じます、東山義久です。この作品の一番の魅力はなんといってもチャーリイを演じる浦井健治くんだと思います。今回彼が9年ぶりにチャーリイを演じるということで、これまでの経験が積み重なり、また新しいチャーリイ像を魅せてくれることを今からとても楽しみにしています。そしてこの作品を一緒に作っていける機会をいただいたことをとても嬉しく思っています。今回五度目の上演となりますが、これまで錚々たるキャストの方々が演じられてきたストラウス博士役を演じさせていただけること、さらに久しぶりに上島雪夫先生に演出していただけることもとても楽しみです。皆さまが待ち望んでいたチャーリイが帰ってきます。また新しい作品として、一新したカンパニーで作り上げ、皆さまの心に残る作品をお届けしたいと思います。劇場でお待ちしております。■北翔海莉 コメントアリス・キニアンを演じます、北翔海莉です。このお話は、現実にありそうで現実ではない架空のストーリーなのですが、観る度に物語に惹き込まれていって、それは人間の愚かさであったり、主人公が変化していけばいくほど、周りの人たちの狡さと言いますか、そういった部分もどんどん変わっていくところが面白いところではないかと思っております。私が演じさせていただくアリス・キニアン役はもっとも一人の人間として主人公に接していく人物です。登場人物の中でも、一番優しくて、懐が温かく、そして大きく主人公を包み込むという部分においては、実生活で子供を持つ母としての人生経験を交えて、今の自分として挑戦していきたいと思います。過去に宝塚時代の先輩方が演じられてきたこの大役を引き継がせていただきますが、お客さまにも新しい北翔海莉をお届けできるのではないかなと思っております。そして共演者の方々と一緒に様々なことを学びたいと思っております。ぜひ楽しみにしていてください。<公演情報>ミュージカル『アルジャーノンに花束を』原作:ダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」(ハヤカワ文庫)脚本・作詞・オリジナル演出:荻田浩一演出・振付:上島雪夫音楽:斉藤恒芳【出演】浦井健治大山真志、長澤風海、若松渓太大月さゆ、藤田奈那、渡来美友東山義久北翔海莉【東京公演】日程:2023年4月27日(木) ~5月7日(日)場所:日本青年館ホールお問い合わせ:Mitt:03-6265-3201(平日12:00~17:00)【大阪公演】日程:2023年5月13日(土)・14日(日)場所:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールお問い合わせ:キョードーインフォメーション:0570-200-888(11:00~18:00 日祝除く)【チケット料金】※全席指定・税込東京公演:S席13,000円 / A席11,000円大阪公演:13,500円※未就学児入場不可■一般発売日東京公演:2022年12月17日(土)大阪公演:2023年3月26日(日)※各種先行販売あり。詳細は公式サイトをご確認ください。公式サイト::
2022年10月24日全世界が涙した不朽の名作、感動の傑作舞台が2023年春・・・帰ってくる!2023年GWに5回目の上演となるミュージカル『アルジャーノンに花束を』。今回全キャスト、そして公演詳細情報が解禁となりました。原作は、作家ダニエル・キイスが1959 年に発表した同名小説。日本でも発行部数300万部を超える名作であり、小説を元に、アメリカ・カナダ・フランスで映画化され、日本でも2002年、2015年にテレビドラマ化されました。ミュージカルとしては、2006年2月、日本初演を果たし、その演技に対し「第31回菊田一夫演劇賞」を主演の浦井健治が受賞、さらに浦井は2014年の上演の際にも「第22回読売演劇大賞最優秀男優賞」を受賞。2017年、2020年の上演時にも大きな話題となるなど、人々の心に深く刻まれた傑作ミュージカルです。浦井は今回9年ぶり3回目の主演となります。そして注目の共演者には、大山真志、長澤風海、若松渓太、大月さゆ、藤田奈那、渡来美友そして、東山義久、北翔海莉という本作に縁があるキャストから初めての出演となるキャストまで、ミュージカル作品に欠かせない実力派が揃いました。さらに今回演出には劇団四季退団後、宝塚歌劇団の振付や、グランドミュージカルの演出など幅広く手掛ける上島雪夫を迎え、新たなミュージカル『アルジャーノンに花束を』をお届けいたします。これから作り上げるミュージカル『アルジャーノンに花束を』に対する想い、演じる役柄についてなど現在の心境が、キャストを代表して、浦井健治、東山義久、北翔海莉から寄せられました。浦井健治コメントチャーリイ・ゴードン役を演じる浦井健治です。僕はこの作品で初めて主演をさせていただきました。原作はありますが、ミュージカルとしてゼロから作っていく過程の全てが宝物であり、そこで出会った方々、経験は僕にとってかけがえのないものになっています。僕ももちろんですが、関わった人すべてが人生の学びや人間が育む愛や気づき、そういったものを得られるような作品です。僕が演じるチャーリイはとてもピュアで純粋だからこそ、人間の狂気や葛藤などが色づいて見えるのだと思います。今回、アルジャーノン役を演じられる長澤さんや、東山さんとは共演経験がありますが、自分にとってもすごく楽しみであり、お二人が演じられることは、とても意味のあることだと思っています。そして初めて共演させていただく方とも、今回の新たなミュージカル『アルジャーノンに花束を』を一緒に作っていけることが嬉しいです。今の僕ならではのチャーリイを、そして今回の共演者の方々とゼロからのスタートとして、さらにこれまでこの作品に携わったすべての人々の想いを込めて新しい『アルジャーノンに花束を』を作れたらなと思っています。そして様々な出来事が起こっているこの瞬間に、この作品をもう一度花を咲かせることができるというのは、きっとお客さまにとっても心の中があたたかくなるような花が芽生えてくる、そんな素敵な経験をしていただけると思います。東山義久コメントストラウス博士役を演じます、東山義久です。この作品の一番の魅力はなんといってもチャーリイを演じる浦井健治くんだと思います。今回彼が9年ぶりにチャーリイを演じるということで、これまでの経験が積み重なり、また新しいチャーリイ像を魅せてくれることを今からとても楽しみにしています。そしてこの作品を一緒に作っていける機会をいただいたことをとても嬉しく思っています。今回五度目の上演となりますが、これまで錚々たるキャストの方々が演じられてきたストラウス博士役を演じさせていただけること、さらに久しぶりに上島雪夫先生に演出していただけることもとても楽しみです。皆さまが待ち望んでいたチャーリイが帰ってきます。また新しい作品として、一新したカンパニーで作り上げ、皆さまの心に残る作品をお届けしたいと思います。劇場でお待ちしております。北翔海莉コメントアリス・キニアンを演じます、北翔海莉です。このお話は、現実にありそうで現実ではない架空のストーリーなのですが、観る度に物語に惹き込まれていって、それは人間の愚かさであったり、主人公が変化していけばいくほど、周りの人たちの狡さと言いますか、そういった部分もどんどん変わっていくところが面白いところではないかと思っております。私が演じさせていただくアリス・キニアン役はもっとも一人の人間として主人公に接していく人物です。登場人物の中でも、一番優しくて、懐が温かく、そして大きく主人公を包み込むという部分においては、実生活で子供を持つ母としての人生経験を交えて、今の自分として挑戦していきたいと思います。過去に宝塚時代の先輩方が演じられてきたこの大役を引き継がせていただきますが、お客さまにも新しい北翔海莉をお届けできるのではないかなと思っております。そして共演者の方々と一緒に様々なことを学びたいと思っております。ぜひ楽しみにしていてください。【STORY】32歳になっても幼児なみの知能しかないパン屋の店員チャーリイ・ゴードン。そんな彼に、夢のような話しが舞い込んだ。大学の偉い先生が頭を良くしてくれるというのだ。この申し出に飛びついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に、連日検査を受ける事に。やがて、手術により、チャーリイは天才に変貌したが・・【公演概要】タイトル:ミュージカル『アルジャーノンに花束を』原作:ダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」(ハヤカワ文庫)脚本・作詞・オリジナル演出:荻田浩一演出・振付:上島雪夫音楽:斉藤恒芳出演:浦井健治大山真志、長澤風海、若松渓太大月さゆ、藤田奈那、渡来美友東山義久北翔海莉<東京公演>日程:2023年4月27日(木)〜5月7日(日)場所:日本青年館ホールお問合せ : Mitt03-6265-3201(平日12:00〜17:00)主催:ミュージカル『アルジャーノンに花束を』実行委員会<大阪公演>日程:2023年5月13日(土)・14日(日)場所:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールお問合せ : キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00〜18:00 日祝除く)主催:サンライズプロモーション大阪チケット:※全席指定/税込/未就学児入場不可<東京公演>S席13,000円A席11,000円<大阪公演>13,500円一般発売日:<東京公演>2022年12月17日(土)<大阪公演>2023年3月26日(日)※各種先行販売あり。詳細は公式サイト( )をご確認ください。公式サイト: 公式Twitter:@musicalalgernon公式サイト : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年10月21日10月から11月に開催される「望海風斗 20th Anniversary ドラマティックコンサート『Look at Me』」のゲストが発表された。『Look at Me』は望海の宝塚歌劇団初舞台から20周年を記念したコンサート。宝塚歌劇団退団後も『INTO THE WOODS』『next to normal』『ガイズ&ドールズ』に出演し、圧倒的な歌唱力と豊かな演技力で観客を魅了してきた望海が、竹村武司、ウォーリー木下、武部聡志と初タッグを組み、ミュージカルとコンサートを融合させたスペシャルなショーを届ける。東京公演は宝塚歌劇団雪組でともに活動した彩凪翔、そして大阪公演は、6月から7月に行われた『ガイズ&ドールズ』で望海風斗演じるアデレイドの恋人・ネイサン役を演じた浦井健治がゲスト出演する。チケットは、明日9月17日10時より一般発売がスタートする。<ゲスト出演公演>■東京公演10月24日(月) 18:00公演10月25日(火) 18:00公演ゲスト:彩凪翔■大阪公演11月10日(木) 18:00公演11月11日(金) 13:00公演 / 18:00公演ゲス卜:浦井健治<公演情報>望海風斗 20th Anniversary ドラマティックコンサート『Look at Me』構成:竹村武司演出:ウォーリー木下音楽監督:武部聡志東京公演:10月20日(木)〜27日(木) 東京国際フォーラム ホールC名古屋公演:11月3日(木・祝)〜6日(日) ウインクあいち大阪公演:11月10日(木) 〜13日(日) 梅田芸術劇場メインホール福岡公演:11月23日(水・祝)〜24日(木) キャナルシティ劇場チケット情報はこちら:公式サイト:
2022年09月16日2023年1月に上演されるミュージカル『キングアーサー』の本ビジュアルが公開された。本作は、グルーヴ感溢れるフレンチロックの音楽とともに描かれるケルトに伝わる騎士たちの物語。迫力のダンスやアクロバティックなシーンと人間ドラマが融合し、新たな日本版として上演される。本ビジュアルは、先行して公開されていたソロカットと同様に、公演時に実際に着用する衣装を纏い、主人公のアーサーを演じる浦井健治をはじめとしたキャストが勢ぞろいした1枚となっている。東京公演は2023年1月12日から2月5日に新国立劇場 中劇場で上演。その後2月11日・12日に群馬・高崎芸術劇場(公益財団法人高崎財団)、2月24日から26日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール、3月4日・5日に愛知・刈谷市総合文化センターアイリス 大ホールで上演される。東京公演のチケットは、本日9月14日より一般発売がスタートした。<公演情報>ミュージカル『キングアーサー』【キャスト】アーサー:浦井健治メレアガン:伊礼彼方 / 加藤和樹(Wキャスト / 五十音順)ランスロット:太田基裕 / 平間壮一(Wキャスト / 五十音順)グィネヴィア:小南満佑子 / 宮澤佐江(Wキャスト / 五十音順)ガウェイン:小林亮太ケイ:東山光明マーリン:石川禅モルガン:安蘭けい碓井菜央 / 加賀谷真聡 / 工藤広夢 / 当銀大輔 / 長澤風海 / 加藤翔多郎 / 長澤仙明 / 半山ゆきの / 新井智貴 / 大井新生 / 大場陽介 / 岡田治己 / 加藤さや香 / 鹿糠友和 / 鈴木百花 / 高島洋樹 / 高橋伊久磨 / 高橋慈生 / 田口恵那 / 東間一貴 / 内木克洋 / 長嶋拓也 / 永松樹 / 西尾真由子 / 花岡麻里名 / 藤本真凜 / MAOTO / 松平和希(五十音順)【スタッフ】日本版台本・演出:オ・ルピナ翻訳・訳詞:高橋亜子音楽監督:竹内聡振付:KAORIalive美術:二村周作照明:高見和義音響:山本浩一映像:上田大樹衣裳:前田文子ヘアメイク:宮内宏明擬闘:栗原直樹エレクトロニックミュージックデザイン:ヒロ・イイダ歌唱指導:やまぐちあきこ演出助手:河合範子舞台監督:徳永泰子稽古ピアノ:中條純子演出家通訳 / 台本下訳:キム・テイ<東京公演>期間:2023年1月12日(木)~2月5日(日)会場:新国立劇場 中劇場【アフタートークショー】以下の各公演終演後にアフタートークイベントを開催いたします。ミュージカル『キングアーサー』アフタートークショー 登壇者■1月19日(木) 18:00登壇者:加藤和樹 / 安蘭けい / 石川禅■1月21日(土) 18:00登壇者:平間壮一 / 宮澤佐江 / 東山光明■1月24日(火) 18:00登壇者:浦井健治 / 伊礼彼方■1月28日(土) 18:00登壇者:太田基裕 / 小南満佑子 / 小林亮太※対象公演回のチケットをお持ちの皆様ご参加いただけます。※登壇者は急遽変更になる場合もございます。イベント詳細はこちら:<群馬公演>期間:2023年2月11日(土・祝)~12日(日)会場:高崎芸術劇場 大劇場<兵庫公演>期間:2023年2月24日(金)~26日(日)会場:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール<愛知公演>期間:2023年3月4日(土)~5日(日)会場:刈谷市総合文化センターアイリス 大ホールツアー公演プリンシパル出演スケジュールはこちら:東京公演のチケットはこちら:関連リンク公式HP:公式Twitter:公式Instagram:
2022年09月14日2023年1月に上演されるミュージカル『キングアーサー』より、主演の浦井健治をはじめとする主要キャスト総勢11名と演出のオ・ルピナが出席するプレイベント(製作発表)が、8月25日に開催された。本作はイギリス・ケルトに伝わる同名の伝説を、ミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』『太陽王』『ロックオペラ モーツァルト』、宝塚歌劇花組公演『CASANOVA』などを手がけたフランスの名作曲家・ドーヴ・アチアがフレンチロックをベースに多彩な音楽と共に描いたミュージカル。2015年パリで初演後、日本では2016年に宝塚歌劇団月組公演にて上演(タイトルは『アーサー王伝説』)、韓国では2019年の初演に続き今年3月にも再演されている人気作だ。オ・ルピナ今回日本版の演出を手がけるオ・ルピナは『デスノート THE MUSICAL』の韓国プロダクション2015年・2017年版に演出補として参加。2020年には本作の韓国プロダクションの演出も手がけている気鋭の演出家。自己紹介に続いて「すてきな作品に参加できてうれしく思います。すてきなスタッフ、すてきな俳優のみなさんとご一緒出来て光栄であり、とても楽しみです」と意気込みを語った。イベント冒頭は本作から楽曲2曲を披露。まずは伊礼彼方と加藤和樹による「奪われた光」を、コーラスに小南満佑子、宮澤佐江、東山光明、小林亮太が参加したこの日だけの特別バージョンで。続いて披露されたのは浦井健治、小南満佑子、宮澤佐江による「魔法に導かれて」。終盤はイベント参加のキャスト11名全員で力強く歌いあげ、情熱的なフレンチロックで会場を一気に作品世界に満たした。続く質疑応答で楽曲のお気に入りポイントを尋ねられた浦井は「フレンチロックという、いわゆるグランドミュージカルとは少し毛色が違った、本当にシャウトとか……(冒頭「奪われた光」を圧巻のハイトーンで歌いあげた加藤と伊礼の方に視線を送りつつ)和樹と彼方のどこまでも高いシャウトをこの時間(イベントが行われたのは正午)に出すという(苦笑)。役者としてはやりがいを感じる楽曲揃い。しっかりと体力をつけて、このメンバーだからこそ出せるものを紡いで行けたらと感じました」浦井健治左から)伊礼彼方、浦井健治、加藤和樹『1789~』に出演し、フレンチロックの世界に浸ったという加藤は「感情的なメロディラインとダンサブルな感じがありお客さんも思わず体がのってしまうような楽曲が多い。今回はアンサンブルキャストがとにかく踊れる方ばかりなので、音楽だけでなく、見た目にも派手で、ときに切なく、悲しく、というものを全て表現できるような楽曲だと感じました」加藤和樹また、楽しみにしていることを聞かれた平間も踊りがすばらしいアンサンブルキャストが多いことにふれ「自分がこの作品を観た時に思ったのは全員が全員、全身を使ってやっている、まるでサーカスをみているような感覚だった」と表現。「みんなが全力で汗をかいて、身体を使って表現していく、というところが楽しみで期待しているところです」と本作ならではの魅力を語った。平間壮一殺陣も見どころとなるミュージカル『キングアーサー』。どの俳優との闘いを楽しみにしているか、という質問に「どなたも何も浦井健治でしょう」と答えたアーサーの敵メレアガン役の伊礼。「重い鎧をつけて革の衣裳を着て闘うので汗だくになることは必至。お互いけがをしないように気を付けたい」と真剣な表情で語ったあとに「1度くらい勝たせてもらえないかと、オ・ルピナさんにお願いしようと思っています」と加え会場を沸かせた。するとすかさず浦井が「(メレアガンは)エクスカリバーを抜くことができないわけですよ」と反応し、「私が抜こうかな?」と安蘭。太田からは「伊礼さんが浦井さんを本当にやってしまわないかちゃんと監視しながら稽古に臨みたいと思っています(笑)」と釘を刺され、し烈な闘いが繰り広げられる物語とは真逆の和気あいあいとした雰囲気に。伊礼彼方(手前)と太田基裕(後ろ)また、舞台『鬼滅の刃』で主人公の竈門炭治郎役として刀を手に闘った小林は「西洋剣術は初めて。稽古でけがをしない、させないように丁寧に扱っていきたい。(刀と剣の)違いを大事にしながらリアリティをもってやりたい」と意気込んだ。小林亮太それぞれの役づくりについて、アーサーの異父姉でありアーサーに恨みを持つモルガン役の安蘭は「今回のように悪が入った役というのは、おそらく宝塚歌劇団退団後初めてなのでそこは楽しみ。(石川)禅さんとタッグを組んでいる感じはあるので禅さんには負けないように」と語り共演者の笑いを誘った。安蘭けい実生活では3人兄弟の末っ子という東山はアーサーの兄ケイを演じるにあたり「兄のイメージは責任感が強いというのもあるが、今回はもっと自由奔放に、飄々とした憎めないキャラをつくっていけたら」と既に役のイメージを膨らませている様子。東山光明圧巻の新ビジュアルも初披露! 「物語を感じる」こだわりの衣裳質疑応答終了後は、本番で実際に着用する衣裳を纏ったキャスト11人が集合した新ビジュアルも初披露。ミュージカル『キングアーサー』新ビジュアル感想を聞かれた浦井は「圧巻。(本作の衣裳担当である)前田(文子)さんの衣裳は袖を通すと物語を感じる。それがそのまま板(舞台)の上に乗っている感じがする。踊ったり殺陣をするのは絶対に大変だと思うが、それができたら絶対にキラキラした派手な感じになると思う」とこだわりの衣裳の魅力を熱く語った。伊礼は「絶対に1度(衣裳の)展覧会をやった方がいい」「革で動きづらいと思ったが以外と馴染んでくるので稽古場から着てできたらいい」とリクエスト。安蘭は「着れば健ちゃん(浦井)が言った通り、演じなくても衣裳が演じてくれる。前田さんの衣裳が本当に素敵」と絶賛。宮澤佐江宮澤は「タイトでラインがみえる衣裳なので、撮影の前に5日間断食をした」と告白し実際に着るうえでの苦労も。石川は「今回は常人ではない役(魔術師マーリン役)で、当初は地毛でいく予定だったが撮影時に急遽鬘をつけていただいた。自分でも自分ではないような役がそこにいるなと」。石川禅質疑応答で衣裳のお気に入りのポイントを聞かれ「ひとつひとつ繊細に、細部にわたってこだわって作っていただいたので(衣裳からも)この作品の世界観にどっぷりと浸っていただきたい」と語っていた小南は「撮影時は風を当てていただいたりしてとても良い気分でテンションが上がった。出来上がりをすごく楽しみにしていたがこうして見ると皆さん強そう」と圧巻のビジュアルに満足の様子。小南満佑子最後に今回の演出のポイントについて「華やかなショーの部分が多いが、各キャラクターの感情、成長と苦しみも新たに表現したい」とオ・ルピナ。浦井が「この作品はすごくド派手で、ダンスありアクロバットあり殺陣あり、そしてフレンチロックということで、かなりギラギラ、キラキラした作品だが、本当の正義だとか、それぞれの群像劇としての愛のカタチだとか、人間の物語を繊細なところで紡いでいく“お芝居”というものも大切にするような作品になるのではないかと思う。かなりの体力勝負になるので怪我人なく大千穐楽まで駆け抜けていけたら」と締めくくりイベントが終了した。ミュージカル『キングアーサー』の上演は2023年1月12日(木)~2月5日(日)・東京・新国立劇場 中劇場にて。チケット一般発売は9月14日(水)11時より。チケットぴあでは9月1日(木)より先行発売を予定している。群馬・兵庫・愛知公演あり。撮影:杉映貴子ミュージカル『キングアーサー』チケット情報はこちら:
2022年08月30日ミュージカル『キング・アーサー』のプレイベント(製作発表)が25日に都内で行われ、オ・ルピナ(演出)、浦井健治、伊礼彼方、加藤和樹、太田基裕、平間壮一、小南満佑子、宮澤佐江、小林亮太、東山光明、石川禅、安蘭けい、ホリプロ 代表取締役社長 菅井敦氏が登場した。同作はイギリ ス・ケルトに伝わる騎士達の物語を、ミュージカル『1789-バスティーユの恋人たち-』など数々のヒット作を生み出しているドーヴ・アチア氏がグルーヴ感溢れるフレンチロックミュージックをベースとした多彩な音楽で描いたヒット作。天から下される運命に立ち向かうアーサー王の物語を描く。ホリプロ 菅井社長は「2023年の初回上演のみならず、先々レパートリーとしてずっとやっていく作品に仕上げていくべく頑張っていきます」と宣言。この日は伊礼、加藤、小南、宮澤、小林、東山による「奪われた光」、そして浦井、小南、宮澤、全員による「魔法に導かれて」の2曲を披露。浦井は「かなりシャウトがあって、和樹と彼方がどこまでも高い声をこの時間に出すという、役者としてはやりがいの感じるような楽曲」と表し、「しっかりとみんなで体力をつけて、このメンバーだからこそ出せる音を紡いでいけたらと感じました」と意気込んだ。伊礼はなぜか浦井に対し「プライベートでは負けませんですからね。作品ではいつも負かされてるけどさ、プライベートを楽しみにしてください」と宣言し、「1公演くらい勝たせてもらえないかお願いしようと」と目論む。浦井が「剣、抜いてみて」と煽ると、安蘭が「私が抜こうかな、エクスカリバー」と参戦し、浦井は「誰よりも似合う」と苦笑していた。加藤も楽曲について「ダンサブルな感じで、見た目に派手で時に切なく悲しくというのを表現できる楽曲なんじゃないかなと思います」と太鼓判。「3人兄弟の末っ子」という東山は、今回アーサーの兄役を演じるにあたって「実際の兄はオラオラ系なんですけど」と東山義久のことを表しつつ、「自由奔放に憎めないキャラを作っていけたらと思っています」と語った。殺陣のコツを聞かれた太田は「怪我をしない、させない」ときっぱり。一方で「伊礼さんが浦井さんをやってしまわないか監視しながら稽古していきたい」と述べ、周囲からは「言葉が悪い」、伊礼からは「そんな野蛮じゃございません」とツッコミが飛ぶ。平間は「全員が全員、体も歌も全身を使ってやってる。サーカスを見てるような、ミュージカルと違った楽しみ方を期待してもらえれば」と見どころを明かした。また、舞台『鬼滅の刃』シリーズで主演を務めている小林は「別作品では鬼を狩るために日本の刀を振っているんですけど、西洋剣術が初めて」だという。浦井が「なるべく"呼吸"は使わないようにお願いします」と言葉を向けると、小林は苦笑しつつ「両手で持って斬るのが大事になってくるので、そういうとことはリアリティを持ってやりたい」と意気込んでいた。最後には浦井が「この作品はド派手で、ダンスありアクロバットあり殺陣あり、そしてフレンチロックということで、かなりキラキラした作品だと思うんですけれども、物語の中では人間の本当の正義だとか、それぞれの群像劇としての愛の形だとか、繊細な心を紡いでいく、感情を大切にするようなお芝居を大切にするような作品になるんじゃないかなと思っております」と語る。「イケメン揃いだと思うんです、禅さんを筆頭に! 安蘭さんも。本当に楽しんでいただけるような作品になると思います」とアピールした。東京公演は新国立劇場 中劇場にて2023年1月12日~2月5日、群馬公演は高崎芸術劇場 大劇場にて2月11日~12日、兵庫公演は兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホールにて2月24日~26日、愛知公演は刈谷市総合文化センターアイリス 大ホールにて3月4日~5日。
2022年08月25日ミュージカル『COLOR』の稽古場歌唱シーン披露が21日に行われ、浦井健治、成河、濱田めぐみ、柚希礼音、小山ゆうな(演出)が取材に応じた。同作は草木染作家・坪倉優介が自身の体験を綴ったノンフィクション「記憶喪失になったぼくが見た世界」のミュージカル化作。交通事故で記憶喪失になった"ぼく"が、周囲を理解し「新しい自分」を生き始めていく姿を描く。出演者は3名のみで、成河(ぼく)×濱田めぐみ(母)×浦井(大切な人たち)、浦井(ぼく)×柚希(母)×成河(大切な人たち)という組み合わせで上演される。浦井は「成河くんがアイディアの宝庫で、いろんなことをやりたい、こうやったらどうだということをどんどんやっていく。作ることの喜びを学んで、自分の中では成河と作る時間がかけがえのないものだと改めて初心に戻ります」と心境を吐露。「お客さんに見ていただくのはもちろんですが、作ることが人生のありがたさと感じてきた自分がいます。そういうことができるのは友達としても嬉しかったし、2人で両方やりきるのは大変だけど、1つのセリフを言うのに受け手と発信者が何を思ってるのか理解しているだけで全然違うことになると学ばせていただいたので、今までやってなかった部分もあるかもしれないとすごく貴重な経験になっています」と現在の稽古から学んだことを明かした。成河は「いっしょいっしょ!」と周囲を笑わせつつ、「作りながら変えながら稽古をしているので、普通とは違いますね」とオリジナルならではの過程について述べる。さらに「作ることが好きで、最近特に、作る作業さえしたらやる人は別でもいいやくらいに思っちゃう。その時に健ちゃんを見ると、上演の喜びに溢れてる人。作ると言うある種頭でっかちになってくところだけど、彼を見てパーンと手放していく作業を学び直してます。作って満足してちゃダメだという」と感謝。「相乗効果になっていって、それを大きなところからゆうなさんが見守っていてくれて、心地いいです」と現場の様子を語った。2人がそれぞれ演じることによって、セリフが微妙に違っていたのでは? 」という指摘には、成河が「今日の稽古に関しては、言い間違いだね!」と苦笑し、周囲も爆笑。またそれぞれの息子の印象を聞かれると、柚希は浦井について「こんな大きいのに守らなきゃ感がある。記憶がなくなってる前半とか、ぽにょぽにょしてるから守らなきゃと思います。成長していくと感無量」と表現し、浦井は「ぽにょぽにょしてます」と照れ笑い。濱田は成河について「事故に遭う前の親子はさっぱりと言うか、べったりしてなかった分、事故に遭ってからギクシャク感があり、触りたいけど触り方がわからなくて、時間が過ぎていけばいくほど寄り添っていける。事故をきっかけに逆に近くなっていくような」と関係を表す。「たまに、そんちゃんの目の奥にものすごい孤独があって、役として見た時に震えるような思いになるんです。この子は強がって『大丈夫だよ』とか言うけど、どれだけ苦しんでるんだろうと、イマジネーションを掻き立てるような目をしてくるんですよ。涙が出そうになるけどいやいやいやとこらえて。その時その時起こる火花を生で大事にしていくのがテーマで、今のところそれがすごく効いてる気がします」と手応えを感じているようだった。東京公演は新国立劇場小劇場にて9月5日~9月25日。大阪公演はサンケイホールブリーゼにて9月28日~10月2日、愛知公演はウインクあいちにて10月9日~10月10日。
2022年08月22日“楽器の王様”ともいわれるオルガンの魅力を存分に楽しめる「サントリーホールでオルガンZANMAI!」が8月11日(木・祝)に開催されるが、俳優の浦井健治がナビゲーターと朗読で登場する。本イベントは、オーストリアの名門リーガー社製のオルガンが設置されたサントリーホールで、小さな子どもから、オルガン愛好家まで楽しめる6プログラムを開催するもの。浦井はミュージカルやストレートプレイなど数々の舞台作品での活躍を中心に、テレビやラジオでも活躍しており、本イベントにも熱い想いと意気込みをもって参加する。■浦井健治(ナビゲーター)インタビュー――浦井さんは、これまでにもサントリーホール 大ホールでの「成人の日コンサート」、ブルーローズ(小ホール)での「サロンコンサート」にご出演されています。サントリーホールの雰囲気や響きにはどのような印象をお持ちですか?やはり、サントリーホール自体が芸術といいますか、例えばロビーを歩いていても、その足元から高貴な「音」が聴こえてきて、自分の姿勢が凛とするイメージがあります。その包み込まれるような空間に身を委ねますと、軽やかで幸せな気分になります。そしてそこに集うお客様の、純粋に作品や音楽を楽しむ温かな笑顔や佇まい。その全てが、芸術を愛する空間になっていると思います。――浦井さんはミュージカルをはじめ多方面で活躍されています。そんな浦井さんにとっての、クラシック音楽やオルガン音楽に対するイメージや思い出のエピソードなどがありましたら、お聞かせいただけますか?ミュージカルをやっていると、オルガンを含めさまざまな楽器の音に触れる機会は増えます。しかし、クラシック音楽はやや敷居が高いのではと、身構える自分もかつてはいました。その固定観念を取り除いてくださったのが、共演させていただいた俳優の故・藤木孝さんでした。共演当時にはオペラなどのDVDをいただいたり、クラシックの舞台作品がどれだけ素晴らしく、そしてどれだけ大衆のために歌手や指揮者が心を込めているかを教えてくださいました。――名作ミュージカル『オペラ座の怪人』という作品について、どのような思いをお持ちでしょうか。ファントムやラウルという魅力的な登場人物にあふれた作品で、俳優や歌手なら一度は演じたい役のオンパレードというイメージです。特にファントムは、複雑かつ繊細で、狂気も持ち合わせる表現が必要な、悲しみと愛を背負う役だと感じるので、演じる役者それぞれの魅力や人間力が、役に乗ると思います。――今回は、「オルガン×オペラ座の怪人」という初の試みで、浦井さんには朗読という形で物語を進行していただき、大木さんのオルガン演奏と共演されます。アコースティックギターとの朗読共演のような経験があるので、今回は“オルガン”という楽器との朗読がとても楽しみです。大木さんの呼吸や表現の機微に乗りながら、オペラ座の怪人の世界をお客様にお届けできるよう努めます。――また、三浦はつみさんの「珠玉のオルガンコンサート」、そして6企画の最終公演となる「トークでもオルガンZANMAI!」ではナビゲーター役としてご登場いただきます。トークや案内役は光栄な役割ですが、今回はやはりお客様と同じ目線で、コンサートやオルガンという素晴らしい楽器を堪能しつつ、オルガンを楽しむという時間を皆さまと一緒に過ごしたいと思っています!「サントリーホールでオルガンZANMAI!」8月11日(木・祝)オルガン研究所 (※予定枚数終了)大ホール10:00開場10:30開始(11:30終了予定)“ポジティフ” ビー アンビシャス!ブルーローズ(小ホール)12:00開場12:30開演(12:55終演予定)ブルーローズ(小ホール)14:30開場15:00開演(15:25終演予定)珠玉のオルガンコンサート大ホール13:00開場13:30開演(14:30終演予定)有料オンライン(ライブ&リピート)配信ありオルガン×オペラ座の怪人大ホール15:30開場16:00開演(17:00終演予定)トークでもオルガンZANMAI!『演奏だけが仕事じゃない!?~オルガニストの裏側』(※予定枚数終了)ブルーローズ(小ホール)17:00開場17:30開始(18:00終了予定)24時間限定無料オンライン(ライブ&リピート)配信あり「サントリーホールでオルガンZANMAI!」特集WEBページインタビュー取材・文:飯田有抄(クラシック音楽ファシリテーター)■チケット情報
2022年07月28日2023年1月から3月にかけて東京、群馬、愛知、兵庫で上演されるミュージカル『キングアーサー』のキャスト扮装ソロビジュアルが公開された。本作は、ミュージカル『1789-バスティーユの恋人たち-』『太陽王』『ロックオペラ モーツァルト』、宝塚歌劇花組公演『CASANOVA』など、数々のヒット作を生み出しているドーヴ・アチア氏が音楽・脚本・作詞を手がけるフレンチミュージカルの日本版。天から下される運命に立ち向かう主人公・アーサー役を浦井健治、最強の騎士として評されアーサーの敵として立ちはだかるメレアガン役を伊礼彼方と加藤和樹がWキャストで演じる。今回公開されたビジュアルは、浦井健治扮するアーサー王で、公演時に実際に着用する衣装を撮影のために先行して制作したという。個別キャラクタービジュアルは今後順次公開される予定で、来年の上演に向けて本作の世界を垣間見ていくことができる。また、ホリプロステージ先行でチケットを購入した方を対象に、キャスト11名の扮装写真と集合ショットを集めた非売品ビジュアルフォトポストカードセット(12枚セット)がプレゼントされることが決定した。■前田文子(衣装デザイン)コメントケルト文化などに根付く歴史的な要素や、かつての人間の営みが史実以上の超自然的な要素との共存であるという雰囲気を大切に、衣装の生地などはプリミティブな雰囲気を持つ素材をシンプルに生かしつつも、何か「不思議」を纏ったキャクターには視覚的にその雰囲気をより楽しめる素材をあしらいデザインをしました。そして、観客の皆様がいわゆるヒーロー伝説の登場キャラクターに想いを馳せ、物語の世界、音楽を楽しんで頂けたら幸いです。<公演情報>ミュージカル『キングアーサー』ミュージカル『キングアーサー』キービジュアル【キャスト】アーサー:浦井健治メレアガン:伊礼彼方 / 加藤和樹(Wキャスト / 五十音順)ランスロット:太田基裕 / 平間壮一(Wキャスト / 五十音順)グィネヴィア:小南満佑子 / 宮澤佐江(Wキャスト / 五十音順)ガウェイン:小林亮太ケイ:東山光明マーリン:石川禅モルガン:安蘭けい碓井菜央 加賀谷真聡 工藤広夢 当銀大輔 長澤風海・加藤翔多郎 長澤仙明 半山ゆきの・新井智貴 大井新生 大場陽介 岡田治己 加藤さや香 鹿糠友和 鈴木百花 高島洋樹 高橋伊久磨 高橋慈生 田口恵那 東間一貴 内木克洋 長嶋拓也 永松樹 西尾真由子 花岡麻里名 藤本真凜 MAOTO 松平和希(五十音順)【スタッフ】日本版台本・演出:オ・ルピナ翻訳・訳詞:高橋亜子音楽監督:竹内聡振付:KAORIalive【東京公演】期間:2023年1月12日(木)~2月5日(日)会場:新国立劇場 中劇場【チケット料金】キングシート:15,800円S席:13,800円A席:9,800円(全席指定・税込)Yシート:2,000円※20歳以下対象・当日引換券・要証明書・9月19日より枚数限定販売※A席の販売は一般発売からとなります。(ホリプロステージ貸切公演を除く)※未就学児入場不可※本公演のチケットは主催者の同意のない有償譲渡が禁止されています。※車椅子でご来場予定のお客様は、ご観劇日の1週間前までにホリプロチケットセンター(03-3490-4949)までご連絡ください。※車椅子スペースをご利用のお客様は、車椅子スペースに限りがございますので、空き状況を事前にホリプロチケットセンターにお問合せください。なお、車椅子スペースをご利用の場合は、S席チケットをご購入ください。座席表はこちら:【チケット販売スケジュール】■ホリプロステージ プレミアム会員・抽選先行:7月25日(月) 12:00~7月31日(日) 23:59※ホリプロステージ貸切公演も抽選先行の対象となります。・貸切公演先着先行:8月14日(日) 9:00~・先着先行:8月21日(日) 9:00~9月12日(月) 23:59■ホリプロステージ無料会員・貸切公演先着先行:8月14日(日) 10:00~・先着先行:8月21日(日) 10:00~9月12日(月) 23:59■一般発売:9月14日(水) 11:00■Yシート(20歳以下限定)9月19日(月・祝) 17:00~9月25日(日) 23:59チケット販売に関する注意事項はこちら:【特典情報】※ホリプロステージ先行販売での購入者限定で、キャスト11名の扮装写真を集めた非売品ビジュアルフォトカードセット(12枚セット)をプレゼント【ホリプロステージ先行限定特典】ビジュアルフォトカードセット(非売品)サンプル特典内容:キャスト11名のソロショット+集合ショット、計12枚がセットになったビジュアルフォトカード対象席種:キングシート、S席受取方法:劇場の特典引換所にて、チケット券面をご提示の上、お受け取りください。※チケットに済印を押させて頂きます。対象購入先・期間:ホリプロステージ(プレミアム会員、無料会員)※特典は1枚のチケットにつき1セットお渡しいたします。※9月14日(水) の一般発売以降はホリプロステージ購入分であっても特典対象外になりますのでご注意ください。【イベント・来場特典】■ホリプロステージ会員限定貸切公演:1月22日(日) 13:00※ホリプロステージ貸切公演は、 プレミアム会員(有料)・ホリプロステージ会員(無料)の貸切公演となります。【特典】・舞台装置デモンストレーションイベント ※終演後に実施・来場者全員プレゼント:ステッカー■アフタートークショー・1月19日(木) 18:00登壇者:加藤和樹 / 安蘭けい / 石川禅・1月21日(土) 18:00登壇者:平間壮一 / 宮澤佐江 / 東山光明・1月24日(火) 18:00登壇者:浦井健治 / 伊礼彼方・1月28日(土) 18:00登壇者:太田基裕 / 小南満佑子 / 小林亮太※対象公演回のチケットをお持ちの皆様ご参加いただけます。※登壇者は急遽変更になる場合もございます。詳細はこちら:【群馬公演】期間:2023年2月会場:高崎芸術劇場 大劇場【兵庫公演】期間:2023年2月会場:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール【愛知公演】期間:2023年3月会場:刈谷市総合文化センターアイリス 大ホール関連リンクHP:::
2022年07月20日ミュージカル『キングアーサー』の公演スケジュールとチケット情報、公演中イベントの詳細が発表された。本作は、ミュージカル『1789-バスティーユの恋人たち-』『太陽王』『ロックオペラ モーツァルト』、宝塚歌劇花組公演『CASANOVA』など、数々のヒット作を生み出しているドーヴ・アチア氏が音楽・脚本・作詞を手がけるフレンチミュージカルの日本版。天から下される運命に立ち向かう主人公・アーサー役を浦井健治、最強の騎士として評されアーサーの敵として立ちはだかるメレアガン役を伊礼彼方と加藤和樹がWキャストで演じる。そのほかアーサーに忠誠を誓うが恋敵となるランスロット役で太田基裕と平間壮一、アーサーの妻グィネヴィア役で小南満佑子と宮澤佐江、アーサーの甥ガウェイン役で小林亮太、アーサーの兄ケイ役で東山光明、アーサーに仕え導く魔術師マーリン役で石川禅、アーサーの異父姉であるモルガン役で安蘭けいが出演する。日本版の演出は、『デスノートTHE MUSICAL』の韓国プロダクションで2015年・2017年に演出捕として携わり、2020年には韓国演劇界最高峰の演劇賞にて演出賞を受賞した新進気鋭の演出家オ・ルピナが担当。また日本版のクリエイター陣には、日本演劇界の錚々たる顔ぶれが集結し、ドーヴ・アチア氏による多彩な音楽と共に世界中で語り継がれるアーサー王の物語が装い新たに描かれる。東京公演は2023年1月12日から2月5日にわたって新宿・新国立劇場 中劇場で上演。その後2月から3月にかけて群馬、愛知、兵庫と巡演する。なお東京公演はキャストによるアフタートークショーが1月19日・21日・24日・28日の18時に行われる。ホリプロステージプレミアム会員(有料会員)では、東京公演のチケット最速抽選先行を7月25日12時より受け付ける。<公演情報>ミュージカル『キングアーサー』ミュージカル『キングアーサー』キービジュアル【キャスト】アーサー:浦井健治メレアガン:伊礼彼方 / 加藤和樹(Wキャスト / 五十音順)ランスロット:太田基裕 / 平間壮一(Wキャスト / 五十音順)グィネヴィア:小南満佑子 / 宮澤佐江(Wキャスト / 五十音順)ガウェイン:小林亮太ケイ:東山光明マーリン:石川禅モルガン:安蘭けい碓井菜央 加賀谷真聡 工藤広夢 当銀大輔 長澤風海・加藤翔多郎 長澤仙明 半山ゆきの・新井智貴 大井新生 大場陽介 岡田治己 加藤さや香 鹿糠友和 鈴木百花 高島洋樹 高橋伊久磨 高橋慈生 田口恵那 東間一貴 内木克洋 長嶋拓也 永松樹 西尾真由子 花岡麻里名 藤本真凜 MAOTO 松平和希(五十音順)【スタッフ】日本版台本・演出:オ・ルピナ翻訳・訳詞:高橋亜子音楽監督:竹内聡振付:KAORIalive【東京公演】期間:2023年1月12日(木)~2月5日(日)会場:新国立劇場 中劇場【チケット料金】キングシート:15,800円S席:13,800円A席:9,800円(全席指定・税込)Yシート:2,000円※20歳以下対象・当日引換券・要証明書・9月19日より枚数限定販売※A席の販売は一般発売からとなります。(ホリプロステージ貸切公演を除く)※未就学児入場不可※本公演のチケットは主催者の同意のない有償譲渡が禁止されています。※車椅子でご来場予定のお客様は、ご観劇日の1週間前までにホリプロチケットセンター(03-3490-4949)までご連絡ください。※車椅子スペースをご利用のお客様は、車椅子スペースに限りがございますので、空き状況を事前にホリプロチケットセンターにお問合せください。なお、車椅子スペースをご利用の場合は、S席チケットをご購入ください。座席表はこちら:【チケット販売スケジュール】■ホリプロステージ プレミアム会員・抽選先行:7月25日(月) 12:00~7月31日(日) 23:59※ホリプロステージ貸切公演も抽選先行の対象となります。・貸切公演先着先行:8月14日(日) 9:00~・先着先行:8月21日(日) 9:00~9月12日(月) 23:59■ホリプロステージ無料会員・貸切公演先着先行:8月14日(日) 10:00~・先着先行:8月21日(日) 10:00~9月12日(月) 23:59■一般発売:9月14日(水) 11:00■Yシート(20歳以下限定)9月19日(月・祝) 17:00~9月25日(日) 23:59チケット販売に関する注意事項はこちら:【イベント・来場特典】■ホリプロステージ会員限定貸切公演:1月22日(日) 13:00※ホリプロステージ貸切公演は、 プレミアム会員(有料)・ホリプロステージ会員(無料)の貸切公演となります。【特典】・舞台装置デモンストレーションイベント ※終演後に実施・来場者全員プレゼント:ステッカー■アフタートークショーミュージカル『キングアーサー』アフタートークショー 登壇者・1月19日(木) 18:00登壇者:加藤和樹 / 安蘭けい / 石川禅・1月21日(土) 18:00登壇者:平間壮一 / 宮澤佐江 / 東山光明・1月24日(火) 18:00登壇者:浦井健治 / 伊礼彼方・1月28日(土) 18:00登壇者:太田基裕 / 小南満佑子 / 小林亮太※対象公演回のチケットをお持ちの皆様ご参加いただけます。※登壇者は急遽変更になる場合もございます。詳細はこちら:【群馬公演】期間:2023年2月会場:高崎芸術劇場 大劇場【兵庫公演】期間:2023年2月会場:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール【愛知公演】期間:2023年3月会場:刈谷市総合文化センターアイリス 大ホール関連リンクHP:::
2022年07月07日ミュージカル『ガイズ&ドールズ』が6月9日、東京・帝国劇場で開幕。初回上演を前に、天才ギャンブラーのスカイを演じる井上芳雄をはじめ、明日海りお、浦井健治、望海風斗、来日中の演出家マイケル・アーデンが取材に応じ、抱負を語った。1950年のブロードウェイ初演を皮切りに、1200回のロングラン公演を記録し、トニー賞にも多数輝いた人気コメディミュージカル。育ちも環境も性格も正反対のギャンブラー・スカイと堅物の救世軍軍曹・サラ(明日海)。ギャンブラーたちの仕切り役・ネイサン(浦井)と人気ショーダンサーのアデレイド(望海)。30年代のニューヨークを舞台に、2組のカップルが誤解とすれ違いに翻ろうされる。「参加できて幸せだなと思える作品で、もしこれが最後(の舞台)でも満足だなと思える。まだ、引退はしませんけど(笑)」と強い手応えを示す井上は、「こうやってアメリカからマイケルをお迎えして、新しい『ガイズ&ドールズ』を作れるのは、非常に貴重な経験。コメディミュージカルですが、そこにいろんな人間が生きているドラマになっている」とアピールした。元宝塚歌劇団花組トップである明日海は「ワクワクする世界観に自分も生きている。まるで魔法にかかったような幸せを感じている」と満面の笑み。明日海、そして元宝塚歌劇団雪組トップの望海は、井上にとっては、妹の初輝よしやと“同期”という間柄で「妹いわくふたりとも真面目で努力家。気持ちとして兄なのか、親なのか(笑)。おふたりとも素晴らしい女優さんになられた」と話していた。ネイサン役の浦井は「このカンパニーならではの2022年版『ガイズ&ドールズ』がようやく船出するので幸せな気持ち」としみじみ。「何より井上芳雄さんのスカイが、空に届くほどかっこいい」と褒めたたえ、「そういう台詞があるんだよね。そればっかり言っている」(井上)、「はい、台詞の反復です!」(浦井)と息の合ったコンビネーションも披露。また、「スカイとサラが『ロミジュリ』のような真実の愛なので、僕としては、アデレイドを演じる望海さんとどれだけふざけられるか(笑)。楽しみながら、作品のスパイスになれれば」と意気込みんだ。望海は「この数年は我慢することことも多く、最近も心痛むニュースが多いですが、こうして明るい作品をマイケルさんと一緒にみんなで作れて、お客様を迎えられるのが、どれだけ幸せか」と感無量の面持ち。明日海との共演シーンについては「(宝塚)音楽学校に戻ったような、懐かしい感覚がある」と話していた。演出のアーデンは、『春のめざめ』『アイランド』のリバイバル公演でトニー賞候補に挙がり、ブロードウェイ史上初めて35歳以下で2度のノミネートを果たした、注目の若手演出家。「70年以上前に書かれた戯曲ですが、描かれる人間模様は、歳月を経ても変わっていない。そういう部分をお見せしたいし、譲り合い、寄り添いながら変化する登場人物のドラマは、昨今の世界が学ぶべきこと」と語り、日本人キャストに対しては「仕事に対する美学、哲学、誠意を感じる。それは日本の文化全体にも通じるものがある」。さらに「完ぺきさを目指すのではなく、自分らしさを出すことにチャレンジしてほしい。観客は俳優の欠点やもがく姿も含めて、見たいと思っているのですから」とエールを送った。取材・文・写真=内田涼【公演情報】ミュージカル『ガイズ&ドールズ』演出:マイケル・アーデン出演:井上芳雄、明日海りお、浦井健治、望海風斗製作:東宝【東京公演】2022年6月9日(木)~7月9日(土)会場:帝国劇場【福岡公演】2022年7月16日(土)~29日(金)会場:博多座
2022年06月10日1950年にブロードウェイで初演されて以来、日本でも宝塚歌劇団などによりたびたび上演されてきた名作『ガイズ&ドールズ』。井上芳雄、明日海りお、浦井健治、望海風斗という当代きってのスターたちをタイトルロールに、そしてブロードウェイの新鋭マイケル・アーデンを演出に迎えた新バージョンが、6月9日より帝国劇場で上演されている。舞台は1936年のニューヨーク。超大物ギャンブラーのスカイ(井上)と超堅物な救世軍の軍曹サラ(明日海)、スカイのギャンブラー仲間ネイサン(浦井)とその14年にわたる婚約者アデレイド(望海)、二組のカップルの恋模様がにぎやかに展開される。現代とは男女観も結婚観も大きく異なる時代の、しかもギャンブルやキリスト教といった私たちには馴染みの薄い文化に彩られた物語。リバイバルの名手たるアーデンがさてどう料理するのかと思ったら、冒頭の演出からして洒落ていた。詳しくはネタバレになるので避けるが、野暮な説明や下手な力技で物語世界に引き込むのではなく、観客に「1936年のニューヨーク」を丸ごと飲み込ませるような作り。洒落た演出のあとには、帝劇の廻り舞台をダイナミックに活用したセットがその方向性を確立させていく。そんな中で登場人物たちが、もはや「生き生きとしている」を超えてしっかり根を張って「生きている」ため、私たちは多少意味の分からない用語が登場しようと、決して遠い物語と感じることなく彼らを愛することができるのだ。「生きている」筆頭はもちろん4人のスターたち。歌、ダンス、コミカルなやり取りで大いに沸かせつつ、揺れる恋心を繊細に描き出していく。加えて特筆すべきは、アンサンブルを含めた全員が「生きている」ことで、たとえば物語上特にフィーチャーされているわけではない洋服店のセットの中や路上でも、常に何らかのストーリーが進行していた。結果として浮かび上がるのは、男女観や結婚観がいかに移り変わろうと変わることのない、人間という存在のドラマ性。人が人に恋をしたり、大切に思ったり、巻き込んだり協力し合ったりすることはそれだけでドラマで、故にキャラクターが魅力的なドラマ作品はいつまでも色褪せないのだと実感させられた。最後に。キャラクターとして生きていた4人を評してこんなことを付け加えるのも失礼かもしれないが、待望の再共演となる井上と浦井、宝塚の同期である明日海と望海が同じ舞台に並び立つ様にはやはり胸躍るものがある。井上&浦井の似合いすぎる帝劇ゼロ番(センター)でのツーショット、ちょっとしたコスプレ(?)を含む七変化、明日海&望海が互いの恋の成就に向けて結託するナンバーは、なんだかんだ言っても必見!だ。取材・文:町田麻子
2022年06月09日お笑いコンビ・男性ブランコ(浦井のりひろ、平井まさあき)が2日、都内で行われたMSCジャパン「選ぼう! 海のエコラベル」キャンペーン記者発表会に、ココリコの田中直樹、森三中、ミキとともに出席した。認証制度と水産エコラベルを通じて、持続可能で適切に管理された漁業の普及に努める国際的な非営利団体MSC(海洋管理協議会)の日本事務所であるMSCジャパンは、6月8日の世界海洋デーに関連し、6月2日より「選ぼう! 海のエコラベル」キャンペーンを開始。発表会では、MSCアンバサダーである田中が先生になり、生徒として森三中、ミキ、男性ブランコを迎え、「身近な魚が食べられなくなるかもしれないってホント!?」と題した特別授業をコント形式で実施した。授業中、田中は「浦井さんどうでしたか?」などとたびたび浦井を指名。最後も「私の授業、浦井さんいかがでしたか?」と尋ねると、浦井は「全体を通してためになる。ラベルがあるって初めて知ったので、これを機に手に取っていきたい」と話した。田中と男性ブランコはこの日が初対面とのこと。イベント後の囲み取材で、浦井を集中攻撃した理由を聞かれると、田中は「最初に平井くんが手を挙げてくれていて指名したんですね。次の問題で2人で手を挙げてくれたのにまた平井くんを当てて、浦井くん手を挙げてくれているのに当てなかったという罪悪感があって、申し訳ないなと思ったら浦井too muchになりました(笑)」と説明。浦井は「僕なんかしたかなと思いましたけど、ありがたかったです。うれしかったです」と振り返った。MSC「海のエコラベル」は、水産資源と環境に配慮し適切に管理された、持続可能な漁業で獲られた天然の水産物の証。キャンペーンでは、MSC「海のエコラベル」が付いた水産物を選ぶことで海、人々の暮らし、そして水産資源を未来にわたって守ることにつながることを広く伝えていく。
2022年06月02日ミュージカル『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』が10日に東京・帝国劇場で初日を迎えた。同作は『レ・ミゼラブル』で知られるヴィクトル・ユゴーが手がけた原作をもとに2018年に世界初演を迎えたミュージカル。子供の頃にさらわれ、見世物として口を裂かれ、醜悪な笑みを貼り付けられたグウィンプレン(浦井健治)の運命を、貴族と貧乏人の世界の対比を交え描いていく。2月3日に初日を迎える予定だったが、公演関係者に新型コロナウイルス感染症の陽性反応が確認されたことから、9日の公演まで中止となっていた同作。10日13時公演より無事に開幕されることとなった。浦井健治、真彩希帆、熊谷彩春、大塚千弘、吉野圭吾、石川禅、山口祐一郎といった、日本ミュージカル界最高峰のスター達が集結し、19日まで東京・帝国劇場にて上演される。写真提供/東宝演劇部
2022年02月10日2023年1月東京・新国立劇場中劇場にて上演されるミュージカル『キングアーサー』の全キャストが発表され、アーサー役を浦井健治が演じることが決定した。本作は、ミュージカル『1789-バスティーユの恋人たち-』『太陽王』『ロックオペラ モーツァルト』、宝塚歌劇花組公演『CASANOVA』など、数々のヒット作を生み出しているドーヴ・アチアが音楽・脚本・作詞を手掛けるフレンチミュージカルの日本版。天から下される運命に立ち向かう主人公アーサーを演じるのは、浦井健治。最強の騎士として評されアーサーの敵として立ちはだかるメレアガンを演じるのは、伊礼彼方 / 加藤和樹(Wキャスト)、 アーサーに忠誠を誓うが恋敵となるランスロットを演じるのは、太田基裕 / 平間壮一(Wキャスト)、アーサーの妻グィネヴィアには小南満佑子 / 宮澤佐江(Wキャスト)、アーサーの甥ガウェインに小林亮太、アーサーの兄ケイに東山光明、アーサーに仕え導く魔術師マーリンには石川禅、アーサーの異父姉であるモルガンに安蘭けいの出演が決定した。日本版の演出を手掛けるのは、『デスノートTHE MUSICAL』韓国プロダクションにて、2015年・2017年に演出捕として携わり、2020年には韓国演劇界最高峰の演劇賞にて演出賞を受賞、今、韓国演劇界で最も注目される新進気鋭の演出家オ・ルピナ。さらにクリエイター陣には、日本演劇界のそうそうたる顔ぶれが集結し、ドーヴ・アチアによる多彩な音楽と共に世界中で語り継がれるアーサー王の物語が装い新たに描かれる。東京公演の後、2~3月に群馬、愛知、兵庫公演ほかツアー公演が予定されている。■演出:オ・ルピナコメント2023年『キングアーサー』の演出を務めますオ・ルピナです。日本での初演出ということでとてもワクワクし緊張もしています。しかし、 キングアーサーという作品が持っている「運命に勝つ人間の強い意志と恋」というテーマは、 どこの国でも感動と共感を導くテーマなので、 素晴らしいスタッフと俳優の皆さんと一緒に素晴らしい作品になると確信しています。私にとってミュージカルは「刹那の瞬間と感情を舞台で拡張させられる魅力的な芸術」です。映像で表現するのより、 作る人と見る人の想像力をもっとも刺激できるジャンルだと思います。そういう意味で、 キングアーサーは人間的な部分とファンタージ的な部分を持ち合わせている作品なので、 さらに楽しく、 幸せに作品作りができると思い、 期待しております。私にとって今回の『キングアーサー』は挑戦であり、 新しい跳躍の始点になると思いますので、 最善を尽くしてお客様と心通わせる作品を作るために努力したいと思います。【公演概要】『キングアーサー』<東京公演>日程:2023年1月会場:新国立劇場 中劇場※2~3月に群馬、愛知、兵庫公演ほかツアー公演予定<キャスト>アーサー:浦井健治メレアガン:伊礼彼方 / 加藤和樹 (Wキャスト / 五十音順)ランスロット:太田基裕 / 平間壮一 (Wキャスト / 五十音順)グィネヴィア:小南満佑子 / 宮澤佐江 (Wキャスト / 五十音順)ガウェイン:小林亮太ケイ:東山光明マーリン:石川禅モルガン:安蘭けい碓井菜央加賀谷真聡工藤広夢当銀大輔長澤風海・加藤翔多郎長澤仙明半山ゆきの・新井智貴大井新生大場陽介岡田治己加藤さや香鹿糠友和鈴木百花高島洋樹高橋慈生田口恵那田極翼東間一貴内木克洋長嶋拓也永松樹西尾真由子花岡麻里名藤本真凜MAOTO松平和希 (五十音順)<スタッフ>日本版台本・演出:オ・ルピナ翻訳・訳詞:高橋亜子音楽監督:竹内聡振付:KAORIalive美術:二村周作照明:高見和義音響:山本浩一映像:上田大樹衣裳:前田文子ヘアメイク:宮内宏明擬闘:栗原直樹エレクトロニックミュージックデザイン:ヒロ・イイダ歌唱指導:やまぐちあきこ演出助手:河合範子舞台監督:徳永康子稽古ピアノ:中條純子演出家通訳:キム・テイ宣伝デザイン:山下浩介
2022年01月31日ミュージカル『キングアーサー』が2023年2月5日(日)まで東京・新国立劇場中劇場にて上演され、2月から3月にかけて群馬、兵庫、愛知でツアー公演が実施される。主演は、浦井健治。騎士達の物語を描くミュージカル『キングアーサー』『キングアーサー』は、ミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』『太陽王』『ロックオペラ モーツァルト』、宝塚歌劇花組公演『CASANOVA』など、多数のヒット作を生み出しているドーヴ・アチアが音楽・脚本・作詞を手掛けるフレンチミュージカル。重厚感ある音楽と現代的でポップなフレンチロックミュージックをミックスさせながら、イギリス・ケルトに伝わる騎士達の物語をドラマチックに描いた作品だ。2015年9月にフランス・パリにて初演され、日本では2016年に宝塚歌劇団にて上演された。主人公アーサー役に浦井健治そんなミュージカル『キングアーサー』が2023年1月に、豪華キャスト&クリエイター陣を迎え、装い新たに上演される。主人公アーサー役には、数々の舞台・ミュージカル作品に出演してきた浦井健治を抜擢。また、最強の騎士として評されアーサーの敵として立ちはだかるメレアガン役は伊礼彼方と加藤和樹、アーサーに忠誠を誓うが恋敵となるランスロット役は太田基裕と平間壮一、アーサーの妻グィネヴィア役は小南満佑子と宮澤佐江がそれぞれWキャストで演じる。さらに、アーサーの甥ガウェイン役は小林亮太、アーサーの兄ケイ役は東山光明が務めるほか、アーサーに仕え導く魔術師マーリン役には石川禅、アーサーの異父姉であるモルガン役には安蘭けいを起用した。なお、演出は、2020年に韓国演劇界最高峰の演劇賞にて演出賞を受賞した新進気鋭の演出家オ・ルピナが担当する。公演概要ミュージカル『キングアーサー』日本版台本・演出:オ・ルピナ翻訳・訳詞:高橋亜子出演:浦井健治、伊礼彼方、加藤和樹、太田基裕、平間壮一 、小南満佑子、宮澤佐江、小林亮太、東山光明、石川禅、安蘭けい、碓井菜央、加賀谷真聡、工藤広夢、当銀大輔、長澤風海、加藤翔多郎、長澤仙明、半山ゆきの、新井智貴、大井新生、大場陽介、岡田治己、加藤さや香、鹿糠友和、鈴木百花、高島洋樹、高橋慈生、田口恵那、田極翼、東間一貴、内木克洋、長嶋拓也、永松樹、西尾真由子、花岡麻里名、藤本真凜、MAOTO、松平和希上演時間:1幕:80分/休憩20分/2幕:80分 計:3時間予定※開場時間は45分前を予定。■東京公演上演期間:2023年1月12日(木)~2月5日(日)※1月12日~15日は公演中止となった。チケット払い戻しなどの詳細は公式サイトを要確認。会場:新国立劇場 中劇場住所:東京都渋谷区本町1-1-1一般チケット発売日:2022年9月14日(水)11:00~チケット料金:・S席:9,800円/サイドシート 7,800円(全席指定)・キングシート:15,800円/S席:13,800円/A席:9,800円(全席指定)・注釈付S席:13,800円主催・企画制作:ホリプロ■群馬公演上演時期:2023年2月11日(土)・12日(日)会場:高崎芸術劇場 大劇場住所:群馬県高崎市栄町 9-1主催:高崎芸術劇場(公益財団法人高崎財団)■兵庫公演上演時期:2023年2月24日(金)~26日(日)会場:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール住所:兵庫県西宮市高松町2-22主催:梅田芸術劇場 / 兵庫県、兵庫県立芸術文化センター■愛知公演上演時期:2023年3月4日(土)・5日(日)会場:刈谷市総合文化センターアイリス 大ホール住所:愛知県刈谷市若松町2-104主催:キョードー東海※未就学児入場不可。※やむを得ない事情により、出演者並びにスケジュールが変更になる可能性がある。※公演中止の場合を除き、払い戻し、他公演への振り替えはできない。
2021年12月16日ミュージカル『ガイズ&ドールズ』が、2022年6月に帝国劇場、7月に博多座で上演されることが決定した。本作は1950年にブロードウェイで初演されると同時に大評判となり1200回のロングラン公演を記録した人気ミュージカル。これまでトニー賞作品賞、主演男優賞、主演女優賞、助演女優賞など8部門受賞の栄誉に輝いている。育ちも環境も性格も正反対のギャンブラー・スカイと女軍曹・サラ。ギャンブラーたちの仕切り役・ネイサンと人気ショーダンサー・アデレイド。2組のカップルが物語の中心となる。天才ギャンブラーのスカイを演じるのは、ミュージカル界で名実共にトップランナーの井上芳雄。お堅い救世軍軍曹サラは、元宝塚歌劇団花組トップで舞台・映像と話題作に次々と出演し目覚ましい活躍を続ける明日海りおが演じる。スカイのギャンブル仲間ネイサンは、読売演劇賞最優秀男優賞受賞をはじめ確かな実力が評価され難役に次々と挑む浦井健治が、ネイサンの婚約者である踊り子のアデレイドは元宝塚歌劇団雪組トップで華のあるビジュアルと歌唱力を誇る望海風斗が演じる。演出は、『春のめざめ』、『アイランド』のリバイバル公演でトニー賞候補に挙がり、ブロードウェイ史上初めて35歳以下で2度のノミネートを果たした、ブロードウェイで今最も注目を集める若手演出家であるマイケル・アーデンが担う。アーデンは『メリリー・ウィー・ロール・アロング』『メイビー・ハッピー・エンディング』などを手掛けるほか、ブロードウェイで俳優としても活躍しており、最新演出作である本作への期待が高まる。情報発表に合わせて、井上、明日海、浦井、望海、アーデンより、コメントが寄せられている。【井上芳雄】中学生の時に初めてブロードウェイに行って見たミュージカルの一つが、『ガイズ&ドールズ』でした。本当に楽しくて、“これがミュージカル・コメディなんだ!”という醍醐味を味わえる名作です。スカイは二枚目であると同時に、時折り垣間見せるユーモラスな部分とのギャップが面白い役。いろんな面が見せられるスカイになればいいなと思います。浦井(健治)くんの事はよく知っていますが、帝劇で共演するのは『二都物語』以来です。普段やっている役とはまた違ったコミカルな役柄なので新しい浦井くんを見られるのではないでしょうか。明日海りおさんと望海風斗さんは素晴らしい女優さんであることは勿論ですが、実はお2人とも僕の妹と宝塚歌劇団の同期です。“89期の兄”と自分で言っていて(笑)身内みたいな感覚でいるので、ちょっと照れるような気持ちもあります。まさかこうやって共演出来るとは思わなかったので、とても楽しみです。コロナ禍の中でどういう作品をお届けするのが良いのかと考えている中で、明るく笑える作品が求められているなと感じています。クラシックな名作がマイケル・アーデンの新しい演出でどう生まれ 変わるか、僕自身楽しみにしていますし、今までにない『ガイズ&ドールズ』になるだろうと、期待でいっぱいです!【明日海りお】宝塚歌劇の再演時に観劇して、胸躍るオーバーチュア、そしてスカイとギャンブラー達の最高にカ ッコいいナンバーに、釘付けになっていました。他にもハバナやナイトクラブなど、どのシーンも華やかで、これぞミュージカル!!を堪能していただける作品だと思います。私の演じるサラのキャラクターは、とにかく「はちゃめちゃに可愛い」です。初演の黒木瞳さんや、映美くららさんなど、演じられる女優さんが本当にチャーミングで。以前は男役という立場から見ていたということもあり、なおのことそう感じていたのだと思いますが、自身が演ずる役として、シンプルに台本や共演者の方々と向き合った時に、どのように印象が変わっていくのか、どういったアプローチをしていくのか……怖くもあり、楽しみでもあります。井上(芳雄)さんも浦井(健治)さんも今回初めてご一緒させていただきます。お二人とも、私がまだ新人だったころから、日本ミュージカル界のスターでいらっしゃいましたし、客席や映像で観させていただくのが主なので、今はまだ本当に実在されてるのかな?という気持ちです。一方、望海とはもう出会ってから20年の付き合いになります。舞台上でまた巡り会えることに感謝しつつ、どんどん頼っていこうと思います!新たな作品、役との出会いは、わたしにとっては「生きる場所」を与えてもらった様な、特別な喜びがあります。加えて、帝国劇場の舞台に立たせていただけるというのもとても楽しみです。はじめて挑戦する分野の割合が多い役ではありますが、私なりのサラを、心を込めて創っていけたらと思っております。【浦井健治】ネイサンは小悪党でギャンブル好きで騙されやすく、どうしようもない奴。でもどこか憎めない男。男性のずるさも含めて、あり得ないくらいカッコ良さを追及するスカイと、人間らしさのネイサン。その対比を出せたらと思います。(井上)芳雄さんとのミュージカル作品での共演は『二都物語』以来なのですが、ずっと先輩の背 中を見て、憧れながら、歩んできました。兄であり、同志であり、なかなか追いつけない背中。心から信頼しています。明日海りおさんとはまだ直接お会い出来ていないのですが、美しく整ったビジ ュアルと、その華やかさ、オーラ、カリスマ性に、トップスターであることの意味を、そのお姿から学ばせていただいています。芳雄さんとの化学反応を、僕も間近で魅せていただけるのかと、ワクワクしています!望海風斗さんは『ファントム』を観劇させていただいたことがあり、その歌声とお芝居にただただ圧倒され、感動し、自然と涙を流したのを覚えています。こうしてネイサン&アデレイ ドで組ませていただけること。大切に臨みます。ネイサンとアデレイドは長年連れ添った間柄ですので、自然と阿吽の呼吸のようなものを醸し出せるよう、努めます。このような素晴らしい名作に、まさか自分が参加させていただけることになるとは。本当に光栄に感じています。個人的には、『マイ・フェア・レディ』でお世話になった大地真央さんが大切にされていた作品であり、由緒ある作品。今、役者として、この作品に関わらさせていただくこと自体に、様々な巡り合せを感じます。ネイサン、大事に演じます!!【望海風斗】この『ガイズ&ドールズ』は宝塚で観て、作品の大ファンになりました。陽気でワクワクするナンバ ーと、スカイとサラ、ネイサンとアデレイドのそれぞれの恋の駆け引きや行方、そしてブロードウェイミュージカルならではの華やかさが大好きです。アデレイドは、見た目は派手ですが、一途で、家庭というものに憧れるチャーミングな女性なんです。今回一緒に出演させていただく井上(芳雄)さんは、宝塚在団中や卒業後の最初のコンサートでも、大変お世話になりました。大尊敬するお兄さんのような方です。明日海(りお)もとても頼りになる同期です。また同じ舞台に立てることが楽しみでなりません!浦井(健治)さんは舞台を拝見していて、とても人間味があって魅力的な方だと感じてます。素敵なキャストの皆様と、どのような化学反応を起こしていくのか、今からとても楽しみです。大好きな作品に出演させていただけること、心から嬉しく思っています。ブロードウェイの名作。そして個人的には久しぶりの陽気なミュージカル!そして何と言っても、初めての帝国劇場!!楽しみな事づくしです。この気持ちを大切に、作品と役に向き合っていきたいです。【演出:マイケル・アーデン】アメリカの傑作ミュージカル『ガイズ&ドールズ』の新たなプロダクションを東京の観客の皆様にお届けできることは光栄であり、このうえない喜びでもあります。新型コロナ禍の下、舞台内外のあらゆる人々の安全と健康を守るため、通常よりはるかに重い負担を抱えながらもエンターテインメントを提供し続けている東宝演劇部に心からの謝意を表します。このミュージカルの日本上演に向けて、私は最高のキャスト陣とともに、そして長年共同作業を行ってきた舞台美術デザイナーのデイン・ラフリー、振付家のエイマン・フォーリーとともに魅力的なプロダクションを新たにつくりあげることを楽しみにしております。『ガイズ&ドールズ』は完璧なミュージカルと長年呼ばれてきました。ご覧になった皆様は口ずさみやすく美しいナンバーの虜となり、二組の恋人たちを応援したくなるに違いありません。この作品は観客の皆様をニューヨークの街角へ、そして地下のサイコロ賭博場へ、さらにはキューバのハバナへのつかの間の旅へとお連れします。陽気で楽しくハッピーな舞台をお届けできることを楽しみにしております。■公演情報ミュージカル『ガイズ&ドールズ』演出:マイケル・アーデン出演:井上芳雄、明日海りお、浦井健治、望海風斗2022年6月帝国劇場 / 7月博多座製作:東宝2022年春チケット一般前売予定
2021年12月07日東西統一前後の東ベルリンを舞台に、社会主義体制の中で生きる人々の愛の交錯を三部構成で描いた『愛するとき 死するとき』。ドイツ人劇作家フリッツ・カーターが2002年に発表した戯曲を、ドイツで生まれ育ち、ドイツ発の舞台『チック』(17年初演、19年再演)で高い評価を得た気鋭の演出家、小山ゆうなが、現代の日本で立ち上げようとしている。その挑戦に共鳴し、カンパニーを先導するのは浦井健治と高岡早紀、初顔合わせとなる実力派のふたりだ。数々の経験を積んで来たふたりにとっても、これまでにない実験的魅力にあふれた今回の舞台、稽古渦中の手応えをじっくりと伺った。「これまでにない不思議な体験をしています」(浦井)――社会主義体制下のドイツにおける人間模様が描かれた、三部構成の戯曲です。とても興味深い作品への挑戦ですね。浦井今作のお話を世田谷パブリックシアターさんからいただいて、演出の小山ゆうなさんとは初めまして、ですが、ドイツで生活され、演劇を学ばれた方なので、ドイツ演劇にお詳しい。戯曲を読ませていただいたらとても難しくて、うわ、これは大変だ……!というのが第一印象でした。高岡私は、「小山さんという若くて才気あふれた演出家さんがいるんですよ」と教えていただき、また浦井さんが出演されることを聞いて興味を持ったんです。浦井さんは、どちらかというと私とは違うジャンルでお仕事をされて来た方だと思うので、ご一緒するのは自分の中で新しい試みだなと思いまして(笑)。浦井ありがとうございます(笑)。台本が、句読点もなかったりして読みづらいのもあって、とにかく難しいんですよ。それ以上に当時の、壁が崩壊する前後の東西ベルリンのことを肌でわかっているわけじゃないから、これは何? どういうことだろう? と疑問も多くて。でも立ち稽古に入って、小山さんが「これは作者のフリッツ・カーターさんというひとりの作家を、全員で演じていくのだと思います」っておっしゃった時に、なるほど、そういう世界観なんだな…って少しだけ見えて来た感じですね。高岡私も、台本を読んでも、理解も想像も出来なくて。どんなふうに成立するんだろう!?という不安が一番でしたね。ですから最初の本読みも、読むしかないな!という感じで読んでいって。そのうちになんとなく……でもやっぱり、世界観をつかむのは難しいですね。浦井さんがおっしゃったように、壁の崩壊前のドイツの閉塞感とか、なかなか肌で感じるのは難しいですし。浦井ただ、一部、二部、三部でまったく違うシチュエーションではあるんですけど、最初の本読みで皆の声を聞いた時に、直感的に一貫した空気を感じたのは不思議でしたね。小山さんが「ここに出てくる“彼”も“彼女”も、実はひとりの作家だ、というところに着地すればいい」と言ってくれたこととか、この戯曲の冒頭に「〜のために」といった献辞が入っていることから、この作品って小説のようだなと感じていて。だから、句読点なしで書かれているのはそういうことかな、と。歌もあるけどメロディアスに歌う感覚じゃないので、とにかく言葉で伝える、言葉を置いていく……という、これまでにない不思議な体験をしています。「浦井さん、さすがだなあ〜って稽古の最初からずっと思っています」(高岡)――キャスト全員が複数のキャラクターを演じますが、一部、二部、三部で、ここまでさまざまな個性を演じ分けることも、これまでなかった体験では?高岡そうですね。私が演じる母親役にしても3人いるから、それぞれのお母さんを表現しないと(笑)。演じ分けも、着替えを含めてすごく大変なんですけど、ただ浦井さんがおっしゃったように、すべての登場人物が“僕”の中のピースなのかもしれないということ。すべて“僕”の目線から見た、“僕”の中にいる人物かもしれない……そう考えていくと、お客様も楽しく観られるのではないかなと。あと、今、私が稽古場ですごく印象的だなと感じているのは、小山さんが「あ〜わかんないっ!」と言うこと、それが面白くて(笑)。演出家の心理と役者の心理は違うと思うから、役者が疑問を投げた時に「わかんない、そうかもしれないし、違うかもしれない」と言ってくれるのは、俳優にとってはありがたいことだと思うんですね。たぶん答えは何でもいいと思うんですよ。筋が通らないことなんて、生きていくうえでいくらでもあるし、人生ってそんなものだから。「それは違う」と言われたら根底から考え直さないといけなくなるけど、「そっちも、あっちもあるかもね」と肯定していただけると、幅が広がって助かるなあと思えます。浦井ただ僕が思うに、小山さんはもう数ヶ月も前からスタッフの方々と打ち合わせをしているし、台本も推敲を重ねて第11稿にもなっているので、きっと明確なビジョンはお持ちなんですよね。でもそれをあえて言わずに、「皆はどう思う?」と楽しみながら聞いているような気がする(笑)。ちょっと余裕を持っているというか。時々、「あ、そのセリフのところはこうだから」ってスパーンと答えを出して来る時があって、あ〜ここはもう小山さんのビジョンが確立しているんだな、って感じたり。このあいだ、立ち稽古を見たスタッフさんが「小山さん、会議を開いてください。プランの話をしていいですか?」って提案しているんですよ(笑)。初めて見る光景で、そういうのってこの戯曲ならではだなと。そうしたやり取りを経て、皆で作り上げたものをお客さまに楽しんでもらいたい。小山さんはそう考えてスケジューリングして、稽古を進めているんじゃないかなと感じています。――初共演となるおふたりですが、稽古場でのお互いの印象を教えてください。高岡今、話を聞いていて…、稽古場でも思っているんですけど、浦井さん、すごいな!って。こんなに受け身でいられる人いるんだ!と。本当に珍しいくらいに、相手のことをちゃんと見てくれています。逆に言うと私も見ているけどね(笑)。浦井フフフフ。高岡演出家もスタッフも、おそらく「どうして最初からこんなに息が合ってるんだろう!?」と思っているんじゃないかと。それくらい、「一緒に前に進んで」と言われたら一緒に前に進むし、一緒に立ち上がれるし……。男の俳優さんには珍しいくらい、肩を前に出さない人なの!(一同笑)いや、私、別に誰かのことをディスっているわけじゃないんです(笑)、肩を前に出して来る方が本当に多いので。浦井さん、すごいなあ、さすがだなあ〜って稽古の最初からずっと思っています。浦井ハハハ。高岡さんは、現場を明るくしてくださる方です。小山さんに「これよりこっちのほうが良いのでは?」といきなり大改造を提案したり、カンパニーの若い役者さんたちを弾ませるようなイジリをしてくださったり。高岡フフフ、イジメ?浦井イジメじゃないっ(笑)。やはり百戦錬磨と言いますか、実生活でもお母さんでもあるし、すごく皆のことを見てくれていて。疲れた時には「疲れた」ってはっきり言う男らしさが…あ、いや、女らしさと言いますか。高岡ハハハ!どっちよ。浦井いや、本当に、ほかの役者さんたちも高岡さんにイジられることを望んで、自ら話しかけに行ったりしてるじゃないですか。高岡ウチの息子たちより若い方もいるからね。そういう意味では、とても幅広い年齢層のキャストで、この戯曲にすごく合っていると思います。浦井個人的に僕、台詞覚えが悪くて……。高岡そんなことないよ!浦井いや、わりとそう。だからつねに台本を読み返して覚えていかないと不安になっちゃうタイプで。でも高岡さんは、覚えると決めたらスパーッとやるんですよね。それで第一発目で答えを出したら、その表現がちゃんと台詞に残っている。それって僕には出来ないんですよ。台詞に説得力があるな!というのを目の当たりにして、素敵だな〜と思いました。今回高岡さんとご一緒出来て、すごく勉強になっています。高岡え〜そんなことを言ってくれてありがとう。浦井本当にそう思うんです。自分はとにかく、集中が切れると長台詞や突発的な台詞が出て来なくなっちゃうので、体に慣らしておくことをやっていかなきゃ、と思っています。高岡作品全体の底辺に流れているものは同じだけど、一部、二部、三部とまったく違う作風なので、一部が終わってさあ次という切り替えがまだ全然追いついていかないんです。とくに私たちは出ずっぱりだから、とにかく必要なのは集中力と、切り替え力と…、あとは何!?浦井体力!(一同笑)作品の一部になった感覚で楽しんでもらえたら――稽古を進める中で、現時点で感じている作品の味わい、魅力などはいかがでしょうか。高岡一部は、どちらかというと馬鹿馬鹿しい展開になっていて(笑)。大人たちが皆で馬鹿馬鹿しいことを一生懸命にやっている、その面白さはこれからもっともっと増していくような気がします。もう毎日が試行錯誤の連続なんです。『愛するとき 死するとき』というタイトルのごとく、大きくて長い人生の中で、馬鹿馬鹿しいこと、悲しいこと、怒り……そういう色々な感情がゴチャ混ぜになっているんです。だから観る方々が何を思うかは自由で、いろんな感情を共有したり、人ぞれぞれで全く異なる印象を受けたりすると思います。浦井小山さんはこの戯曲のラストを、本読みの段階では“死”と捉えていたそうなです。でも立ち稽古に入ったら考えがガラッと変わって、ラストで“希望を持った”、もしくは“何かを投げ捨てて、そこから進もうと思った”、そんなふうに感じたと。今の、まだコロナ禍が終息したかどうかも定かではない日本で、ドイツの戯曲を上演する。その結末に、何かこの先の光を感じてもらいたい……というのが小山さんの今の狙いなのかなって。ただ、もちろん高岡さんがおっしゃったように、それぞれの自由な見方でいいと僕も思います。――小劇場の緊密な空間で、本作に出会えることにも期待が募ります。浦井はい、今回は劇場がシアタートラムで、舞台と客席が近いからこそ、お客様が一緒にこの作品を作ってくださるようになっていったら素敵だなと思っています。作品の一部になった感覚で、楽しんでいただけたら……、そこを目指して日々頑張っていきます!高岡ドイツの戯曲で、社会主義体制の中で…といった部分だけ見ると、すごく重い作品と思われがちですけれど、「浦井さんと高岡さんがトラムでお芝居やるんだ!見てみたいな〜」くらいの軽いノリで来ていただけたら(笑)、楽しんでいただけると思います。取材・文:上野紀子撮影:牧野智晃翻訳・演出の小山ゆうなさんへの インタビュー() も掲載中!『愛するとき 死するとき』作:フリッツ・カーター翻訳・演出:小山ゆうな出演:浦井健治 /前田旺志郎、小柳友、 篠山輝信岡本夏美、山崎薫 /高岡早紀2021年11月14日(日)~2021年12月5日(日)会場:東京・シアタートラム名古屋・兵庫でも上演チケット情報
2021年11月06日浦井健治を主演に迎え、東西冷戦時代の東ドイツ、さらにベルリンの壁崩壊後の統一ドイツで暮らす若者たちや家族たちの日常や葛藤、愛を描き出す『愛するとき 死するとき』がシアタートラムで11月14日より開幕する。フリッツ・カーターによるこの戯曲を翻訳し、自ら演出を務めるのは小山ゆうな。過去に今回と同様にドイツ語の戯曲「チック」、『イザ ぼくの運命のひと/PICTURES OF YOUR TRUE LOVE』の翻訳・演出を手掛けてきた小山に、本作の魅力やシアタートラム初登場となる浦井の印象などについて話を聞いた。意識下に訴えてくるような戯曲――2002年にフリッツ・カーターが執筆し、その年のドイツを代表する戯曲として高く評価された本作ですが、小山さんがこの戯曲と出会ったのはいつ頃ですか? 読んでみての印象を含めて教えてください。今回、世田谷でまた演出させていただくことが決まって、ドイツの現代戯曲がいいのでは?ということでいくつかの候補にあがったもののひとつがこの作品で、そこで初めて読みました。フリッツ・カーターはアーミン・ペトラスという名前で演出家として活躍されていて、そちらの名前で私も認識して、作品も知ってはいたんですが、フリッツ・カーターとしての作品を読むのは今回が初めてでした。最初に読んだ時は「え?これどうやって読んだらいいのかな?」という感じでしたね。わりとドイツの戯曲ってそういう作品があるんですけど、個人的にはそういう作品を避けてきた部分もあったんです。お客さんが楽しめるのか? という不安も付きまとうので回避してきたんですけど、今回の候補の中にあって、何度も読むうちに実はすごく面白いんじゃないか? と思うようになったんです。――「面白いんじゃないか?」と感じたという部分は?この作品、戯曲というかほぼ詩ですよね? 言葉の選び方であったり、文体、言葉の面白さが読めば読むほど美しいな、かっこいいなと感じたり、不思議だと感じたりしました。内容的な部分の「こういう物語です」というのとは別の面白さをだんだん感じるようになって、意識下に訴えてくるというか、読んでいると「なんか気持ちいいな…」と感覚に訴えてくるようなところがあるなと思いました。音楽劇的な第一部と「映画」な第二部、そして「詩」を語る第三部――2002年発表の戯曲を20年近く経て、しかも日本で上演することの意義や本作が訴えるテーマ性などについてどのように感じていますか?そうなんですよね……(苦笑)。例えば第一部の「僕」が語る青春は、ドイツに暮らす人たちであれば、典型的な東ドイツの青春だねとわかるワードや描写が散りばめられているので、何の違和感もなく、そういうものとして受け止められるんですよね。でも、それを日本で上演するとなると、場所も全然違いますし、時代も2002年と2021年って全く違いますよね。正直、この作品をいま、本国のドイツで上演しても当時と(受け止められ方が)全然違うと思います。2002年はベルリンの壁が崩壊して10年ほどが経って、みんな東西ドイツが統一して嬉しいねって思っていたけど、実はそうじゃなかったんじゃないの? と気づき始めた頃で、演劇作品でもそういう作品がたくさん作られたりした時期なんですよね。そういう状況とは全く違う、いまの日本でこれをやるということで、もう少し普遍的な物語にできないか? “東ドイツの物語”ということではなく、閉じられた世界の中で、文字通り閉塞感を抱きつつ、そこから飛び出したいと思っている若者たち――無理やりいまの日本とつなげる必要もないですが、もしかしたら、実は現代の日本とリンクする部分もあるのかなと思うので、そういう普遍的な部分にもう少し光を当てられたらと思っています。『愛するとき 死するとき』チラシ――先ほどもおっしゃったように「詩」のような言葉の羅列があり、第一部、二部、三部で登場人物も時代も異なる物語が展開するというのもあり、戯曲を読んだだけではどんな光景が舞台上で繰り広げられるか全く想像がつきません。演出に関してどのようなプランをお考えですか?第一部は“コンサート”“ライブ”をコンセプトにしていて、全てを音楽でつないでいって、歌もあるし振付も用いながら紡いでいくことを考えています。「僕」が自分の青春を語っているけれども、7人の出演者全員が「僕」かもしれないとも思っています。戯曲では死ぬほど固有名詞がいっぱい出てくるんですけど、それは、あえて誰が誰だかわからなくするための数の多さなんだろうと思っていて、全員が「僕」だと思って進めています。第二部は、作家自身も「映画」と表現していますが、もう少し演劇的な物語を伝えるということをしています。第三部は元の戯曲の通り、もう少し「詩」に戻って、詩を語るというイメージに近いものにして、それぞれの見せ方を変えながら飽きずに楽しめる構成にしていければと考えています。『愛するとき 死するとき』メインビジュアル宣伝美術:秋澤一彰、撮影:牧野智晃――小山さんはシアタートラムでは過去に、同じく現代ドイツの戯曲『チック』、そこから派生して生まれた『イザ ぼくの運命のひと/PICTURES OF YOUR TRUE LOVE』の翻訳・演出を手掛けられています。過去の2作と今回の「愛するとき死するとき」で共通する要素、小山さん自身が惹かれる共通のテーマ性などがあるんでしょうか?共通することとしては作家の知性、知識と哲学的な“深さ”があるのかなと感じていて、いずれも若者たちの物語なので、表面的な言葉は粗野だったりするんですが、その裏には深い哲学があって、それは稽古をしていく中で感じられて楽しいですね。「そうか、ここはそういう意味だったのか」と読み解いていく作業がすごく面白いです。もうひとつ、共通点として感じている部分があって、ドイツで「Bildungsroman(ビルドゥングスロマン)」と呼ばれる小説のジャンルがあって「自己形成小説」とでも言えばいいのかな(※日本では「教養小説」と訳されることが多い)? ヘルマン・ヘッセの『デミアン』などが有名ですが、ひとりの主人公が成長していって、自己を発見するといった小説ですが、そうした流れをくんでいる部分が『チック』にもあるし、今回の作品にもあると思います。皮肉としてこの流れを用いている部分もあるし、素直にそうなっている部分もあると思うんですが、そこはすごく面白いなと感じますね。「“背景”が見えない」主演・浦井健治の魅力――主演の浦井健治さんとは1年ほど前にお会いして初めて話をされたそうですね? 今回のような複数のジャンルを横断する作品にはうってつけとも言えるキャスティングだと感じますが、小山さんは浦井さんに対してどのような印象を持たれていますか?まさに、どんなジャンルも軽々と横断してしまうという印象がお会いする前からありました。先ほどお話した今回の構成も、浦井さんありきなんですね。浦井さんがやってくれるなら、こういう構成が面白いなと。でも、本当に不思議な方ですよね(笑)。シェイクスピアをやったかと思えば、ミュージカルだったり、全くタイプの違うコメディをやったり、ジャンルもキャラクターも軽々と越えてしまう感じがして……。1年前に初めてきちんとお話させていただいた際は、演劇の話はもちろんなんですけど、それだけじゃなく、社会情勢の話だったり、このコロナ禍で人はどう生きるべきか? みたいな深い内容の話までして、初対面だったのですごく意外な気がして新鮮で、本当におもしろい魅力的な方だなと思いました。稽古場で接していてもすごく不思議なんですよね。これまでもストレートプレイでもミュージカルでも役を説得力を持って魅力的に立ち上げていらして、素敵だなと思って見てはいたんですけど、“背景”が見えないというか、どうやってその域までたどり着いたのかが見えないのがおもしろいですね。ファンのみなさんの目にどんなふうに映っているのかをこっちが聞きたいくらいです。――高岡早紀さんが、浦井さんとさまざまな関係性の役柄を演じるというのも楽しみですし、前田旺志郎さん、岡本夏美さんといった若い世代、そして小柳友さん、篠山輝信さん、山﨑薫さんという中堅の実力派も揃っていて、面白いアンサンブルですね。『愛するとき 死するとき』出演者:上段左から、浦井健治高岡早紀中段左から、前田旺志郎小柳友篠山輝信下段左から、岡本夏美山崎薫撮影:牧野智晃高岡さんはあんなにすごい女優さんなのに稽古場に“普通”にいてくださるんですよね。率直に「こう思うんだけど」という意見も言ってくださるし、若い俳優さんともごく普通に接してくださって、稽古場でいい意味で誰も緊張してないんですよね。そのスタンスがすごいなぁと思います。不思議な浦井さんともすごくいいバランスで、語り合うというよりもふたりとも、舞台上の“息”でスッと合わせるのがすごく上手ですね。前田くんや岡本夏美ちゃんは、私にとっては“新世代”という感じで、普段の発言からお芝居に持ち込んでくれるものまで全てが新鮮で「あぁ、そうなんだ!」という発見が多くて楽しいです。その周りを年齢的には間にいる山﨑さん、小柳さん、篠山さんがしっかりと支えてくれているという感じで、稽古場がクリエイティブで雰囲気がすごく良いですね。――珍しい構成の作品になっていますが、最後に本作の楽しみ方、こういう部分を見てほしいというポイントをお願いします。観ていて「難しい」と思う瞬間もあると思うんです。知らない固有名詞が出てきたりして。でも作家が不思議な文体で書いているということも含めて、意味がわからないところがあっても、7人の俳優さんの魅力であったり、カッコいい場面、楽しい場面をひとつひとつ楽しんでいただければ良いと思っていて、無理に意味を追うような作品ではないと思っています。“正解”があるわけではないので、どういうふうに観るか? ということもこの作品に関しては特に自由だと思うので、俳優さんと客席で空間を一緒に楽しんでもらえたらと思います。取材・文:黒豆直樹インタビュー後編は、浦井健治さんと高岡早紀さんの対談! 公開は11月6日(土)正午です。お楽しみに!公演情報『愛するとき 死するとき』作:フリッツ・カーター翻訳・演出:小山ゆうな出演:浦井健治 /前田旺志郎 、 小柳友 、 篠山輝信岡本夏美 、 山崎薫 /高岡早紀2021年11月14日(日)~2021年12月5日(日)会場:東京・シアタートラム名古屋・兵庫公演ありチケット情報
2021年11月05日2021年11月、東京・シアタートラムを皮切りに愛知・兵庫での公演が決まっている小山ゆうな翻訳・演出舞台『愛するとき 死するとき』のメインビジュアルが公開、あわせて稽古直前の全出演者のコメントも到着した。本作はドイツの作家フリッツ・カーターが綴った三部構成の戯曲で、ベルリンの壁崩壊前の時代に青春期を過ごした作家自身の経験を活かし、社会主義体制下のやるせない愛と人生をときにコミカルに、ときにシリアスに、またときにメランコリックに描く。浦井健治が3つの時代の男性を演じ分けることでも注目を集めている。作品について浦井は「この戯曲は、今の時代だからこそ、とても心に刺さってくると感じています。(中略)人間は、青春を謳歌しようとし、群像劇 として立ち上がって見えるのは生きる力であって、それは老若男女、誰もが、死というものを見つめながら、それが近いものであるかもしれないことを知りながら、懸命に生きることを全うしようとする。助け合う。繋がろうとする。その心に、戯曲が時にポップに、時に淡々と、独特のリズムで迫ってくる気がします。」と語り、また、数々のミュージカルで主演を務め、大劇場への出演が多かった浦井、今回初めてシアタートラムの舞台に立つことについて、「トラムという空間でやらせて頂けること。ある先輩が、浦井はトラムみたいな小屋でもどんどん芝居をやらせてもらえ!な!面白いんだから!な! と、ニヤニヤしながら伝えてくれたこと、忘れません。そのトラム。大切に務めます。」と意気込む。今回演出の小山ゆうなを含めほとんどの出演者と初共演になるという高岡早紀も、「(シアタートラムは)客席がものすごく近く、緊張感しかない劇場に私が立てることが、とても楽しみで仕方ありません。」と語り、「愛と死をテーマに、小山さんがどのような演出をなさるのか、ドキドキしながら稽古に臨みたいと思います。」と心境を綴った。上演は東京公演が11月14日(日)から12月5日(日)まで、その後12月8日(水)に愛知公演を日本特殊陶業市民会館ビレッジホールにて、兵庫公演を12月11(土)・12日(日)に兵庫県立芸術文化センター阪急 中ホールにて上演予定。浦井健治、前田旺志郎、高岡早紀、岡本夏美ほか全キャストコメント【浦井健治】どんな作品をやろうかと、プロデューサーさんと共に、演出の小山さんとお会いした時、世の中が急変していく時期で、今後の作品が上演出来るのかどうかという不安や、演劇界自体の 灯火を消さないようにみんなで 繋がっていく心の結びつきを感じていました。それが今、緊急事態宣言というものが、私たちの生活の中に、ここまで、常にある状況になるとは。この戯曲は、今の時代だからこそ、とても心に刺さってくると感じています。戯曲の時代設定の中での、人の精神状態や、環境による葛藤。その中でも、人間は、青春を謳歌しようとし、群像劇 として立ち上がって見えるのは生きる力であって、それは老若男女、誰もが、死というものを見つめながら、それが近いものであるかもしれないことを知りながら、懸命に生きることを全うしようとする。助け合う。繋がろうとする。その心に、戯曲が時にポップに、時に淡々と、独特のリズムで迫ってくる気がします。今回初めて、シアター トラムという空間でやらせて頂けること。ある先輩が、浦井はトラムみたいな小屋でもどんどん芝居をやらせてもらえ!な!面白いんだから!な!と、ニヤニヤしながら伝えてくれたこと、忘れません。そのトラム。大切に務めます。【高岡早紀】今回、演出家の小山ゆうなさん、主演の浦井健治さんも含めてほとんどの 出演者と初共演になります。そして、シアタートラムは観客として足を運んでいましたが客席がものすごく近く、緊張感しかない劇場に私が立てることが、とても楽しみで仕方ありません。愛と死をテーマに、小山さんがどのような演出をなさるのか、ドキドキしながら稽古に臨みたいと思います。【前田旺志郎】今回この作品に参加させてもらえることが決まった時はドキドキしました。これまで自分がやった事のない舞台であることは、台本を読んだ瞬間すぐに分かったからです。まだ稽古に入っていないのでわからない事だらけですが、未知の時間を共演者の皆様と一緒に模索しながら楽しめたらと思っております。世の中はコロナが中々収まらず危ない状況ではあると思いますが、感染対策には最善を尽くします。娯楽が少ない今だからこそ劇場に足を運び、少しでも楽しんでもらえたらと思います。【小柳友】新しい挑戦の日々が訪れることに正直、震えております。毎日、震えております。ですが台本を読めば読むほど不思議と高揚している自分もいます。東西に分けられていた閉塞的な世界の中でもがきながらも、弾ける青春のエネルギーの一つになれたら幸いです。このご時世に劇場に足を運んで下さる皆様には本当に感謝しかありません。舞台に立たせていただける喜びを胸に駆け抜けたいと思います。【篠山輝信】僕にとって、小山ゆうなさんとシアタートラムは、これまで『チック』と『イザ ぼくの運命のひと PICTURES OF YOUR TRUE LOVE』という作品を共につくって来た、言わば「戦友」のような存在です。そして今回また、小山さんと、トラムで、新たな挑戦の機会をいただきました。最高に信頼する演出家と、俳優と観客を暖かく包み込んでくれる最高の劇場、そして、今回初めてお会いする素晴らしいメンバーとの新しい旅が、このコロナ禍の日本でどういう意味を持つのか。持たせられるのか。緊張とともに楽しみでなりません。感染対策を十分に講じた上で、劇場でお持ちしております。【岡本夏美】役者を始めてから、いつかは 立ちたいと胸に抱いていた、シアタートラムでの公演。 有難い気持ちと同時に、数々の名作を観てきたこの場所で、 自分がどういう姿なのか…想像もつかない緊張感も溢れ出てきます。 尊敬する先輩方の胸を借りるつもりで、思い切りこの作品に飛び込み、数々の役柄と共に、 悩み葛藤し、強く 生きられたら、と思います。 そして、この作品の、抑圧のかかる日常の中で、愛を知り、時に下を向き、また前を向いて 歩いていく、そんな 人々を色濃く表現し、皆様の心に何か残るように演じたいと思います。【山崎薫】が避けては通れない「愛するとき」や「死するとき」。コロナ禍、このタイトルに大きく心を揺さぶられている自分がいます。台本に初めて目を通した時、句読点のない文字の羅列に大変魅力を感じました。切れ目のない羅列に、作者の「分断」への大きな投げかけが伝わってきます。役者としてこの作品の言葉を、どう区切り「分断」を掘り下げていけるか。素晴らしいチームの皆様との稽古に、全身全霊で取り組みたいと思います。公演概要『愛するとき 死するとき』作:フリッツ・カーター翻訳・演出:小山ゆうな音楽・演奏:国広和毅出演:浦井健治 /前田旺志郎小柳友篠山輝信 /岡本夏美山崎薫 /高岡早紀※山崎薫の「崎」の正式表記は立つ崎(たつさき)。チケット一般発売は2021年9月19日(日)10:00より
2021年09月17日神山健治がWOWOW開局30周年記念として、監督・脚本を手掛けるオリジナル新作長編アニメが「永遠の831」に決定、キービジュアルが公開された。「攻殻機動隊S.A.C.」シリーズ、「東のエデン」シリーズなど数々の名作を送り出し、『ロード・オブ・ザ・リング』の姉妹編にあたるオリジナル長編アニメを制作することも発表、また新たな取り組みで全世界から注目を集めているアニメーション監督、脚本家の神山健治。神山監督がWOWOW開局30周年記念としてWOWOWオリジナル新作長編アニメを手掛けることは発表されていたが、この度、タイトルとともにティザービジュアルも公開。「止まっていた時間を動かしたのはだれ?」とのキャッチコピーが付けられている。「永遠の831」は2022年1月、放送・配信予定。(text:cinemacafe.net)
2021年08月03日1976年より連載を開始し、累計発行部数4000万部を誇る同名原作漫画をミュージカル化した『王家の紋章』が2021年8月5日(木)より帝国劇場で開幕する。2016年に初演され、17年に再演、今回が3度目の上演となる。初演からメンフィスを演じてきた浦井健治と、初めてメンフィスを演じる海宝直人は意外にも初共演。互いの印象や、役に対する考察などをたっぷり語ってもらった。Wキャストでできるのが何よりも嬉しい──初演から出演されている浦井さんと、今回初参加の海宝さん。本作に対する思いをまずは教えてください。浦井初演、再演とやらせていただいていますが、(原作者の)細川先生、芙〜みん先生が人生を賭けて、今も進行形で取り組んでいらっしゃる少女漫画の金字塔『王家の紋章』をミュージカル化するということへの責任と重圧、そして、それが成功した達成感をみんなで味わってきた月日だったなと思います。今回は、Wキャストで、海宝くんとやらせていただけることが、何よりも嬉しくて。メンフィスを演じるということは、「王族」と呼ばれている『王家の紋章』のファンの方々に「メンフィスがいる!」ということを感じていただけないといけないわけです。一方で、演劇として、「メンフィスはこういう人です」というアプローチも絶対あると思う。それを個人的にとても尊敬する、大好きな海宝先生!とふたりで作れるんです(笑)。再々演という言い方ではなく、ミュージカル『王家の紋章』をこのメンバーで作るということが、僕にとっては幸せなことだなと思います。山口祐一郎さんや、(平方)元基や、役が変わった新妻聖子ちゃんなどもいらっしゃいますが、今回は、また新しくみんなで作っていくという心構えです。海宝僕は学生時代に、たまたま家にあった漫画『王家の紋章』を読んでいたんです。僕が読んだ数少ない少女漫画の一つで、まさか自分が舞台でやるとは、微塵も思っていなかったですが(笑)。それぞれのキャラクターたちに、現代人にないダイナミクスを感じます。特にエジプトチームは、生きる・死ぬという宗教的な考え方も含め、我々現代人には考えられない価値観の中で生きている。なかなか経験することができない感覚を、俳優として味わえることがとても楽しみです。浦井さんと今回初めてご一緒させていただくので、それも本当に楽しみですね。この作品は、今まで僕が演じたことないタイプのキャラクターで、演出の荻田(浩一)さんとともに、いろいろなアプローチを試して、稽古を楽しみながら、チャレンジできたらいいなというのが今の気持ちです。──原作漫画の感想を教えてください。浦井1〜4巻までをミュージカル化しているんですけど、「王族」(原作漫画ファン)でもある新妻聖子大先生がいろいろ教えてくださるんです(笑)。原作は進行形で、キャラクターもまだまだ増えていく。一体、キャロルは何回さらわれるのかと思います。そして、その度に各々のキャラクターがキャロルを愛してしまうので、もう、どれだけモテるんだよ!って(笑)海宝ひと目で夢中になっちゃうんですよね。浦井男としてはそれぐらい愛したいなとは思いますよね。なので、男性諸君も、よろしかったらミュージカルをデートで使っていただいて、一緒に見にきてくださったら嬉しいなぁ。女性がきゅんきゅんしてくださるのも嬉しいですけど、「俺、メンフィスみたいになりたい」と思ってくださったら(笑)。海宝何よりも、二次元の絵から飛び出してくるほどエネルギーが伝わりますよね。キャラクターの躍動感がすごい漫画だなと思います。現代を生きる我々にはない、剥き出しの感情や表現も、魅力的。人をあそこまで剥き出しで愛せるとか、剥き出しで憎めるとか、そういう感情の出し方は自分たちができないからこそ、そこで発散できる魅力がある漫画だなと思います。──例えば、おふたりがキャロルのように3000年前のエジプトに行ってしまったとき、これは忘れずに持っていたいというものはなんですか?浦井携帯。海宝え、通じるかな(笑)浦井通じなかったとしてもアプリのゲームやっていると思う。海宝電源が切れるまでね(笑)浦井そうか!電源がないのか!しまった……(笑)海宝僕は、ファイヤースターターですかね。キャンプ用品です。浦井え、普通に生き抜こうとしたね(笑)海宝火さえ起こせればなんとななるかなと思いまして(笑)何より歌声のファンです(浦井)浦井さんは何者にも変身していく(海宝)──ヴィジュアル撮影で、実際に衣装を身につけられた感想をお聞かせください。海宝ヘアメイクの方が漫画を鏡の前に置いて、それを見ながらメイクをしてくださるんですよ。だんだんと自分じゃない誰かになる感覚を感じましたね。衣装もそうですし、ストレートの黒髪ロングとかもないじゃないですか(笑)。僕、荻田さんの舞台に出ると、あまり経験したことない服とかにチャレンジさせてもらうんですよ。ロリータのファッションを着たり、CAのミニスカート履いたり……。浦井すごい! 荻田さんと組むと、そうなってしまうの?(笑)海宝はい(笑)。今回は特にメイクさんと衣装さんの力で、どんどん別人になっていく感覚があって、その世界に入っていく手助けになるなと感じました。自然と、表情や立ち居振る舞いが変わっていく気がします。浦井まさにその通りなんです。メンフィスって、実は衣装替えが多いので、その度に何人ものスタッフさんがついてくださるんです。それがまたファラオとしてのリアルな感じになって(笑)。役をみんなで作っていくんですよ。──初共演というおふたりですが、お互いの印象をぜひ他己紹介という形で、教えてください。浦井そんなにまだ会話をしていないんですけど……山寺(宏一)さんとモノマネしているのを見たりとか……(笑)海宝よりによって、それですか(笑)浦井いろんな方から話はたくさん聞いています。歌声の素晴らしさはもちろんですけど、芸歴は自分よりも長いし、今までの海宝くんの生き様が、いまの人脈や信頼を作っていると思うんです。基本的に穏やかだけど、ちゃんと芯を持っている。そこが役者として尊敬できるし、信頼できる。ミュージカル界、演劇界の海宝くんはちゃんと君臨しているけれど、それとは別に、お芝居に対してとても謙虚だし、冷静に分析しながらやっているんだろうなと思います。ただ、この作品では同じ板の上には乗れないのでね。先の話をするのも何ですが、違う作品でも共演してみたいですし、夢は広がります。まぁ、何より歌声のファンです(笑)海宝僕は浦井さんの作品を何作品か拝見して、僕が初めて見たのは『アルジャーノンに花束を』。浦井!!海宝印象が作品によって全然違うんですよね、浦井さんって。何者にも変身していくとか、メタモルフォーゼというか、別人のように見えるんです。『アルジャーノン〜』の作品の中でもそうですしね。浦井『アルジャーノン〜』を見てくれていたのか、嬉しいな。海宝これは僕の勝手な印象なんですけど、本能的にその役にガッと入っていけるタイプなんだろうなと思っていて。ファラオもそうじゃないですか。だって、スイッチ必要ですよね?(笑)浦井はい。スイッチが必要ですね。ファラオスイッチ(笑)海宝その変身する様を間近で稽古場で見れるのは、とても楽しみです。浦井結構大変ですよ。稽古場では、ヴィジュアルのような扮装はなく、サラッとした布をマントみたいにつけて、「私の足を舐めよ」とか言うわけで。冷静な気持ちでいられない!(笑)元祖俺様系・メンフィスはアンバランスさが魅力──あらためて、おふたりが演じられるメンフィスはどんな役だと感じますか?浦井唯我独尊で、元祖オラオラ系。Sっ気が、きっと萌えポイントなんだろうなと思います。メンフィスは血筋の中で生き神として生まれ、育てられた結果、自我が芽生えたときには「我こそファラオである」と。そういう意味では、童心というか、ピュアさを持ち続けている人物だなと思っています。国をどう動かしていくのかを考えているという王としての自覚もあるんですが、やはり突飛なキャラクターに見えてしまう。その点、我々役者としては理解していくのが大変ですね。ファラオって何って(笑)。まずはエジプト展に行こうかな……と考える段階を踏むんですけど、今回は客観的にふたりで作っていけるから、「なるほど、こういう風に見えるんだ」と、いろいろな捉え方ができて、その分、これまでよりも人間味が濃くなっていくのではないかなという期待をしています。海宝これが正しいというものはないと思うんですけど、今回のメンフィスについて、どういうアプローチをしていけば良いのかなというのがまだ分からない段階です。ただ、漫画のある意味デフォルメされたキャラクター像からのアプローチもできると思うし、そこはありつつも、もう少しリアリティの方向にもっていくのもいいかなという感触としてはあって。最近、ツタンカーメンのドラマを見たんです。その中で、ツタンカーメンが、父親に「罪人の息子を殺せ」と命じられて、同じ年ぐらいの子をナイフで刺し、「これがファラオなのです」と言われるシーンがあって。あぁ、この感覚が多分必要なんだろうなと思ったんですよね。今の時代から見たら、確かに残虐かもしれないけれども、それは帝王学として見たら当たり前の時代。それにそもそも宗教観も違う。それがお客さんに伝わるか伝わらないかは別として、そういうことを演じる側が理解して、ある意味生ききらなきゃいけないという特殊な舞台なんです。自分が理解できないと、どこかでブレーキがかかる気がするので、自分の中でそういう感覚を蓄積することができたら、演じる上での手助けになっていくだろうなと感じています。彼の少年性と、一方でファラオとしての崇め奉られるという、そのアンバランスさが魅力的だなと思いますし、キャロルに対して、「ものとして好き」というところから、「人として好き」というところに変わっていく部分もいいなと思います。──ちなみに、元祖俺様系ということを絡めまして、ご自身はSですか、Mですか?浦井そんな質問初めてされた(笑)。……どっちって言われます?海宝両面あると思うんですが、でもまぁ、意外とSっ気があると言われますね。深海宝(しんかいほう)と言われます(笑)改めて感じた帝国劇場に立てる事の奇跡──浦井さんは主演としては3年ぶりの帝劇、海宝さんは中止となってしまった『ミス・サイゴン』ぶりですが、帝国劇場への思いをお聞かせください。浦井やはり帝国劇場に立たせていただくのは、この上なく名誉なこと。その中で、メンフィス役をやらせていただくということは、役者冥利に尽きるなと思うし、責任を背負わなくてはいけないと思うんですよね。コロナ禍において、いま『レ・ミゼラブル』がお客様に愛されて、熱狂的に受け入れられている様子を見ていると、エンタテインメントの素晴らしさを改めて感じるし、文化は人の心には必要なものなんだなと確信しました。待っていてくださるんだな、と。主催者の方々が、苦労を重ねながら、みんなで演劇を守っていく努力をされてきたことを見てきた1年でした。それを踏まえると、また帝国劇場に立てることは奇跡だと思うんです。誰ひとり欠けることなく、感染対策を徹底して、お客様に安心、安全というものをお届けできるように、そして、ナイル川に沈んでいただけるように(笑)、みんなで古代エジプトを盛り上げていけたらなという気持ちです。海宝僕が初めて帝国劇場に立たせていただいたのは、19歳の時。『ミス・サイゴン』のアンサンブルとしての出演した時で、僕にとっては大人の俳優としての第一歩でした。自分で初めていろいろなことを考えたし、当時のアンサンブルはそれぞれ自分たちで名前をつけたりして、ワークショップ形式で役を作っていったんです。公演期間も長くて、多くのことを勉強させてもらって。すごく思い出が詰まった、特別な劇場です。そこにまた立たせていただけるのは、嬉しいです。──最後に観客の皆様に一言お願いします!浦井僕は、荻田さん、海宝くんと一緒にメンフィスを作っていけることをすごく嬉しく思っています。客観視もお互いにできる今回だと思うので、それぞれのメンフィスをお客様に楽しんでいただけるように、原作に忠実でもありながら、個性豊かで人間味あふれるそれぞれのメンフィスを作っていけたらと思います。海宝今とても大変な時期で、僕自身もそうですけど、知らないうちにストレスが体調に表れたりして、しんどい時期だと思うんです。この『王家の紋章』は、壮大で、ドラマチックな作品。日常を忘れて、キャロルと共にエジプトを旅するように、一時でもイマジネーションの世界を楽しんで帰っていただけたらなと思います。取材・文:五月女菜穂撮影:渡邊明音ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント浦井健治さんと海宝直人さんのサイン入りチェキを2名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!ミュージカル『王家の紋章』原作:細川智栄子 / 芙~みん脚本・演出:荻田浩一作曲・編曲:シルヴェスター・リーヴァイ出演:浦井健治 / 海宝直人(Wキャスト)神田沙也加 / 木下晴香(Wキャスト)平方元基 / 大貫勇輔(Wキャスト)朝夏まなと / 新妻聖子(Wキャスト)植原卓也 / 綺咲愛里 / 出雲綾 / 前山剛久 / 岡宮来夢 / 大隅勇太山口祐一郎他2021年8月5日(木)~2021年8月28日(土)会場:東京・帝国劇場ほか、福岡公演ありチケット情報
2021年07月16日『Blade Runner: Black Lotus』シリーズや『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズでお馴染みの神山健治を監督に迎え、オリジナル長編アニメ『THE LORD OF THE RINGS: THE WAR OF THE ROHIRRIM』(原題)の製作が決定した。J.R.R.トールキンによる伝説の小説を基にした『ロード・オブ・ザ・リング / 旅の仲間』が世界的な大ヒットとなってから20年。最も成功した映画シリーズのうちに入る、革新的な3部作を生み出したスタジオが再び原点に立ち返り、新たな冒険をファンに届ける。『The Lord of the Rings: The War of the Rohirrim』(原題)では、ヘルム峡谷の要塞にまつわる知られざる物語が展開。中つ国伝説の人物にしてローハン国の強大な王、ヘルム・ハンマーハンドの人生とその血塗られた時代が描かれる独立した新作だ。プロデューサーはジョセフ・チョウ(『Blade Runner: Black Lotus』シリーズ)、脚本はジェフリー・アディスとウィル・マシューズ(『ダーククリスタル: エイジ・オブ・レジスタンス』シリーズ)が務める。また、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作と『ホビット』3部作の脚本家のひとりでアカデミー賞受賞者のフィリッパ・ボウエンがコンサルタントとして本作に参加する。本作は独立した作品ではあるが、ニューラインによる『ロード・オブ・ザ・リング』の姉妹編。『ロード・オブ・ザ・リング』のストーリーやビジュアルが織り込まれ、中つ国の素晴らしさと映像美が再び描かれるもようだ。そしてワーナー・ブラザース・ピクチャーズ・グループのチーフ・オペレーティング・オフィサーのキャロリン・ブラックウッドとニューライン・シネマのプレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのリチャード・ブレナーが共同声明は以下の通り。「ニューラインは、J.R.R.トールキンが創造した素晴らしい世界に深い愛着があります。ですので、ワーナー・ブラザース・アニメーションの皆様と一緒に再び中つ国の世界へ戻るチャンスを得られたのは夢のような話です。ヘルム峡谷は、映画史上最大級の戦いの舞台となったことでファンに知られていますが、これを手がけた多くのクレイティブ・スタッフと素晴らしい監督である神山健治氏の指揮のもと、新しい視点から切り取ったその歴史をお届けできることに大変興奮しています。世界中の観客が、一大叙事詩である中つ国の歴史の豊かさを新たな方法で堪能できるに違いありません」さらにワーナー・ブラザース・アニメーションのプレジデント、サム・レジスターは「この作品は、J.R.R.トールキンの語られざる世界を壮大な形で描くものです。『ロード・オブ・ザ・リング』と『ホビット』の3部作を手がけた才能豊かなスタッフに加え、今回初めてタッグを組むこととなる優れた映像作家と仕事できることを光栄に思います。さあ、はじまりです」とコメント。アニメーション制作はSola Entertainmentが手がける。現在ボイス・キャスティングが行われており、映画化に向けて急ピッチで制作が進められているところだ。配給はワーナー・ブラザース・ピクチャーズが全世界で務める予定。なお日本公開は未定となっている。『THE LORD OF THE RINGS: THE WAR OF THE ROHIRRIM』(原題)日本公開未定
2021年06月14日和月伸宏氏の人気コミックを実写化した映画『るろうに剣心』シリーズが、ついに最終章を迎える。2012年の『るろうに剣心』に続き、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作で、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた緋村剣心(佐藤健)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描いている。コロナ禍での延期を経て公開を迎えた『るろうに剣心 最終章 The Final』(公開中)、公開を控えている『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(2021年6月4日公開)は、原作では最後のエピソードとなる「人誅編」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶編」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。シリーズを通して、アクション監督を務めているのが、香港に渡りドニー・イェンの元で多くの作品に関わってきた谷垣健治だ。谷垣アクション監督の指揮のもとで生まれた『るろうに剣心』のアクションは日本のアクションの水準を塗り変えたとも言われており、「最終章」ではさらに進化した映像を見ることができる。一方で、鑑賞者としては「何かすごいことはわかるんだけど、何がすごいのか具体的にはわからない……」ということも多いだろう。今回は、そんなアクション初心者に向けて、撮影の面から『るろ剣』アクションの面白さについて話を聞いていく。○■剣心の刀はもはやカメラを狙う――『るろうに剣心』のアクションでは、「マスターショット」という、カットを切るのではなく長回しで撮影する手法が採用されてるということですが、どんな利点があるのでしょうか?マスターショットは元々大友監督も取り入れられていますが、「本当に戦っている」ように見せることができる点が大きいですね。伝統的な香港映画などのように、最初に1手~3手までやってカット、次に4手~7手まで……と撮っていったら、カットごとに決めが入る完璧なアクションにはなるんですが、呼吸感などもメカニカルになってしまう。もちろん、その完璧さで勝負する映画もありますけど、『るろ剣』に求めているのは完璧な振りではなく、本当に戦っている感じ、ということなんです。ちゃんと決まった手はあるんだけど、それを通してやることで生まれるものが、映像に出ている。例えば、役者が少しバランスを崩したけど、そこをリカバーして次の動きに行くとか、そういう「いいアクシデント」は僕らの大好物で。全てカットを割って決め決めで撮影すると、そういう映像にはならないんです。ただ、マスターショットだけでやっているわけでもありません。マスターだけで撮っていると、いろんな情報が流れてしまうこともあるんですよね。しかも、例えば3台のカメラでずっと撮りっぱなしにしていると、互いに映り込まないようにある程度距離を取らなきゃいけない。映画には閉じた構図と開いた構図というのがあって、群衆の外から撮ることもあれば、中に入って撮る場合もあるわけじゃないですか。だから、僕らはまずマスターで撮って、その後にピックアップショットを撮ります。中に入って「この動きだけを撮る」というのがとても重要なんです。ピックアップショットを撮るときにも、マスターショットの良い影響があって、役者さんはすでに1手から30手目までを演じて嗅覚を覚えてるから、「さっきの5手から8手目を寄りで撮りたい」と言ったら即興で簡単にできるし、切り取り方にもつぎはぎ感がなくなります。――たとえば『HiGH&LOW』では乱闘アクションの撮影で、坊主だらけの学生達に交じるために撮る方も坊主にして…という話も聞いたことがありますが、そういうこともあるんですか?『HiGH&LOW THE WORST』の場合は、カメラマンではなくアクション部の鈴村正樹君が、高校生達の戦いを撮るときに、群衆の中でカメラをカメラマンに引き継ぐというサポートをしていたんですね。でも、カメラが引いたら鈴村君の姿が見えてしまうから、40歳を超えてるんだけど、高校生に見えるように坊主にして中に入っていた(笑)。そういう風にアクション部がカメラマンのサポートをすることはよくあります。カメラマンがバランスを崩さないように両脇に立って誘導したり、戦っているときにカメラの横で葉っぱを降らせたり、なんてことまでしています。『るろ剣』で中に入り込む例だと、剣心の「龍槌閃」。あれはもう、佐藤健はカメラの石坂(拓郎)さんを狙ってますから(笑)。彼はそこの思い切りが良くて、ちゃんと当ててくれる。結局、そこまで思い切ってくれないと我々もOKを出せないんです。そして、そういうアクションのために、ハード面から、安全な模擬刀を開発しました。○■道具が安全だから、気持ちがリアルになる――『るろ剣』のアクションは刀を実際に当てていることもポイントで、そのために安全な模擬刀を開発されたと伺っています。厳密に言うと『るろ剣』で開発したのではなく、1度『GANTZ』で使っていたというのを聞きつけて、改良して取り入れさせてもらいました。伝統的な撮影用の刀でいうと「竹光」があるんですが、ケガのリスクがあって、戦う時に近くに入っていけないんです。でも『るろ剣』には、素手で戦うくらいの距離感が欲しい。新たな刀を使うことによって、立ちまわりの種類は画期的に変わりました。もちろん、当たって痛くないわけではありません。でも、致命的な怪我にはならない。僕らはよく言うことですが「本当に相手を斬る気持ちになってほしい」から、安全を求めるんです。矛盾してるように聞こえるかもしれないですけど、例えば真剣を持たされて「相手は絶対に避けるから、斬りに行ってください」と言われても、斬れないんですよ。だって「万が一、相手が避けられなかったら?」と考えてしまう。でも模擬刀だと、思いっきりいけるじゃないですか。よくアクション映画で「リアリティ」という言葉を使うけど、そのリアリティというのはどこから生まれるのか……本物の日本刀を持ったら、道具としてはリアルでも、役者の気持ちはリアルにならないんですよね。安全な刀だと、相手を斬りに行く気持ちはリアルになる。どちらが大事かというと、後者でした。過去作でも瀬田宗次郎(神木隆之介)は、剣心の懐に入って刀を避けますけど、竹光だったらあんなことは指示できないです。本気の気持ちで芝居に行ってほしい、いろんなことを気にしないで芝居に集中してほしい、という気持ちから生まれたものなんです。○■『るろ剣』はカメラが役者に合わせて動く映画――スピード感のあるアクションとして、「ジャンプカット」と呼ばれる、あえて前後をつながない編集の仕方もされているとか。そんなに大げさなことではなく、編集していると、けっこう「ジャンプカット」は出てくるんですよね。もっと言うと、バラエティもジャンプカットだらけじゃないですか。お店の前のカットの次にはもう中に入っている、とか。アクションを立ち回り通り真面目につなぐのではなく、呼吸感やリズムを気にしてつなぐと、自然とジャンプカットになっているという感覚です。「The Final」では、縁のアジトに入った時に剣心が一対多数で戦っていて、上から飛び降りてくる敵をカンカンカンカーン! と倒しているけど、音に合わせて画は飛んでいます。現場ではちゃんと段取りがあってきっちりやっているんだけど、編集しているうちに耐えられなくなって(笑)。忠実につなぐというよりも、気持ち良いか気持ち良くないか、イケてるかイケてないかというところで編集します。最初から決めるのではなく、膨大なアクションから編集の時点でどんどん切り落とす。最初から「ここを落とす」と決めて撮っていたら、絶対スカスカになってしまいます。――そうなると、本当に撮影にすごい時間が必要になりますよね…。大変ですよもう、本当に(笑)。――剣心と縁の最終決戦では、大友監督から「感情が見えるアクションにしてほしい」というリクエストがあったとのことですが、今までのような手法があってのアクションだったのでしょうか?「感情が見える戦い」というのは大友監督がシリーズを通してずっと言っている話なので、今回だけに限らないんですけども、特に剣心と縁との戦いは心がけました。今までに話してきた道具や撮り方も、そもそもすべてのことは「役者の感情を途切れさせない」ことがスタートなんです。照明、衣装、殺陣にしても、やっぱり、「役者が何も気にせず集中するために」というのが1番で、僕らは立ち位置もほとんど決めません。僕らが「work for camera」と呼んでいる"カメラに合わせて役者が動く"映画と、"カメラが役者に合わせて動く"映画、2種類あるとしたら『るろ剣』は"カメラが役者に合わせて動く"。「役者の気持ちで動くんだから、バミリなんかつけるんじゃないよ」という感覚があります。そうすると照明やカメラは大変で、必死に動くことになるんだけど、でもやっぱり1回はそれでやってみる、ということが大事。いつも「自分もアクションをするつもりで撮ってほしい」と言っているんですが、すべては役者の気持ちを作るためなんです。■谷垣健治1970年生まれ、奈良県出身。倉田アクションクラブで学び、1993年に単身香港へ渡る。ドニー・イェンの元で多くの作品に関わる。ジャッキー・チェンが会長を務める香港動作特技演員公會の唯一の日本人会員で、日本では日俳連アクション部会委員長を務める。主な作品は、『捜査官X』(11年)、『るろうに剣心』シリーズ(12年/14年)、『新宿スワンII』(17年)など。
2021年05月21日生死を越えた愛を描き、世界的ヒットを記録した1990年公開の映画『ゴースト/ニューヨークの幻』を元に、2011年のイギリスでミュージカル化された『ゴースト』。原作映画でアカデミー賞脚本賞に輝いたブルース・ジョエル・ルービン本人が脚本を、ポップス/ロック界の巨匠と謳われるデイヴ・スチュワート(ユーリズミックス)とグレン・バラードが音楽を手がけ、ウエストエンドとブロードウェイ進出も果たした作品だ。日本への初上陸は2018年。ウエストエンドやブロードウェイ版のレプリカではなく、『ミス・サイゴン』2012・14年公演のアソシエイト・ディレクターとして日本に新演出版を定着させた立役者、ダレン・ヤップが新たに演出を手がけた。映像やイリュージョンが多用された海外版とは一線を画す、キャラクター一人ひとりの心情にスポットを当てたヤップ版は、キャストの好演も相まって大きな感動を呼んだ。本日3月5日(金)、桜井玲香や水田航生ら新キャストを加え、シアタークリエでその再演の幕が開く。舞台はニューヨーク。銀行員のサム(浦井健治)は、陶芸家の恋人モリー(咲妃みゆ/桜井)と歩む幸せな未来を思い描いていた。仕事も順調で、同僚のカール(水田)との関係も良好。だがある日、暴漢がふたりに襲い掛かり、サムはゴーストになってしまう。襲って来た男の正体に気付き、モリーの身にも危険が迫っていることを悟ったサムは、自分の声を聞くことができる霊媒師オダ・メイ(森公美子)の力を借りてモリーに接触しようとするのだが……。冒頭でサムとモリーが希望に満ちた“今”を歌う「今ここで」、森オダ・メイのソウルフルな歌声が弾ける「信じる準備は?」、恋人の死から立ち直ろうとするモリーによる二幕の「夜は必ずあける」など、ふたりの巨匠が手がけた楽曲は名曲揃い。またもちろん、“ゴーストと言えば”のあの名曲、「アンチェインド・メロディ」も健在だ。2年半の時を経て蘇る、浦井サムの甘い歌声に再び酔いしれたい。文:町田麻子ミュージカル『GHOST』劇作・脚本・作詞:ブルース・ジョエル・ルービン音楽・作詞:デイヴ・スチュワート&グレン・バラード演出:ダレン・ヤップ出演:浦井健治咲妃みゆ・桜井玲香(Wキャスト)水田航生森公美子ひのあらた / 松原凜子 / 栗山絵美 / 松田岳 / 西川大貴 / 小川善太郎 / 染谷洸太 / 宮野怜雄奈 / 山野靖博 / 吉田要士 / 上田亜希子 / 國分亜沙妃 / 華花 / 湊陽奈 / 元榮菜摘2021年3月5日(金)~2021年3月23日(火)会場:東京・シアタークリエ全国ツアースケジュール【愛知公演】2021年4月4日(日)会場:愛知県芸術劇場 大ホール【大阪公演】2021年4月9日(金)~2021年4月11日(日)会場:新歌舞伎座
2021年03月05日ミュージカル『GHOST』の公開ゲネプロが4日に東京・シアタークリエで行われ、浦井健治、咲妃みゆ、桜井玲香、水田航生、森公美子が取材に応じた。2018年に日本で初演されたミュージカル『GHOST』が、約2年半ぶりに蘇る。主人公サムを演じるのは、初演時にも圧倒的な演技・歌唱力で見事にその役を昇華させた浦井健治。ヒロインのモリーは、初演後も多くの大役を演じ演技力に磨きのかかった咲妃みゆ、そして帝劇デビューも果たした桜井玲香を新たに迎え、Wキャストで務める。コロナ禍で演出家のダレン・ヤップとはZoomでやりとりをしたという同作だが、浦井は「とても仲の良いカンパニーになってます。Wモリーも異常な仲の良さです」と紹介。今回の舞台で出会ったという2人だが、咲妃は「初めましてだったんですけど、すごく心地が良くて、一緒に過ごさせていただいた」、桜井は「本当に大好き! 好きが止まらないくらい好き!」と互いへの思いを表す。咲妃が「いろいろな相談事とか他愛もない話とか、率先してしたくなる不思議なパワーを持ってる子です」と桜井について語ると、森は「あまりの仲の良さで2人は同じ楽屋。稽古中の机も2人一緒だったし、サムとカール(水田)も一緒の机で隣同士で、私だけ1人別だったんですよ。誰も話しかけてくれないし、すっごいさみしい状態でした」と嘆き、浦井は「話しかけてましたよ!」とつっこむ。咲妃が「サムさんを間に挟んだ状態で、なんだか恐縮なんですけど……」と苦笑すると、森が「(Wキャストだから)今日を境に会えなくなるんだよね」と話を向け、咲妃は「もうすぐ会えなくなるねと話して。『寂しい寂しい』って」と心境を吐露。浦井は「楽屋にいると2人が爆笑してて、何が起こったんだろうと思って聞いてみると、お弁当をひっくり返したとか、他愛のない話で盛り上がっていた」と振り返った。浦井は改めて2人について「芯の強い女性だと思います。ただ強いではなく、優しさとか包容力も、2人ともに兼ね備えられてる。男もちゃんとついてこいよ、みたいなそういう女性というか」と語る。そんなカンパニーについて、水田は「笑いが絶えない稽古場でした。森さんを筆頭に盛り上げてくださって、僕たちはそれを見て笑うという和やかな雰囲気でした」とまとめていた。
2021年03月04日生まれ育ったドイツ作品の翻訳劇を中心に目覚ましく活躍する演出家・小山ゆうなと、演劇界を代表する スターの一人、浦井健治の初顔合わせにより、社会主義体制が永遠に続くかに見えた時代の若者と愛情 の物語を、三部構成で上演することが決定した。本作は、映画「Time Stands Still」(1981年、ハンガリー、ペーテル・ゴタール監督)や、映画「A Time to Love and a Time to Die」(1958年、エリッヒ・マリア・レマルク原作、ダグラス・サーク監督)などからインスピ レーションを受け、ドイツの作家フリッツ・カーターが綴った三部構成の戯曲。東ドイツで生まれ、東ベ ルリンで育った彼は成人後、西ドイツに移住。ベルリンの壁崩壊後、再びベルリンに戻り、創作活動を行う。ベルリンの壁崩壊前の社会主義体制下で青春期を過ごした作家自身の経験を活かし、社会主義国家 の息苦しい日常や反体制運動、西ドイツへの逃亡などを背景に、ときにコミカルに、ときにシリアスに、またときにメランコリックに、普遍的な人間の感情を描いたのが『愛するとき 死するとき』だ。翻訳・演出を手掛けるのはドイツで生まれ育ち、劇団NLTの演出部を経て、現代劇、リーディング、ミュー ジカルと幅広く活躍する小山ゆうな。世田谷パブリックシアター主催公演では『チック』『イザ ぼくの運命の ひと』に続く三作目の演出作品となる。『チック』での複数の演劇賞受賞を機に、様々なジャンルの演出 経験を積み上げた小山にとって、本公演は凱旋公演とも言える。出演者には、ミュージカル、ストレートプレイ、映像作品と他分野で安定した演技力を披露する浦井健治が決定。世田谷パブリックシアター主催公演では、シェイクスピア作『トロイラスとクレシダ』で戦いに翻弄さ れ変わっていくトロイラスを、イプセン作『ペール・ギュント』で幸せを追い求め彷徨うペールを、繊細な演技で体現した。シアタートラムには本公演が初出演となる。『愛するとき 死するとき』は2021年11月~12月にシアタートラムで上演予定。
2021年03月01日ミュージカル『GHOST』が3月、東京・シアタークリエで上演される。原作は1990年に公開された映画『ゴースト/ニューヨークの幻』。暴漢に襲われた恋人モリーを助けたサムが、犯人追走ののちモリーのもとに戻ると、そこには血だまりに沈む自分がいて……。死してなお事件の真相を突き止め恋人を守りたいサム、突然いなくなった恋人への思いを捨てられないモリー、映画版にもましてふたりの深い愛が感動を呼ぶと評判を呼んだミュージカルの、待望の再演だ。主人公サム役の浦井健治、ヒロイン・モリーをダブルキャストで演じる咲妃みゆ、桜井玲香に話をきいた。作品の見どころは「人と人の繋がり、寄り添う心のすばらしさ、そういうメッセージが込められているのが第一の魅力。このコロナ禍の時期だからこそ伝えられるものがあると思います」と浦井。咲妃は「楽曲での心情表現がかなり色濃く提示されます。映画とは違う角度からこの作品を楽しんでいただけるのでは」とミュージカル版ならではの魅力をアピールした。2018年の日本初演では、日本版ならではの繊細な役作りにも評価が高かった。演じるサムについて浦井は「モリーを本当に愛しているのですが、言葉はなくても行動で示しているから伝わるよね、というタイプ。男性特有のわがままではありますが、照れもあるんです。そういう純粋さがある男です。右脳派左脳派でいったら右脳派、感覚人間」と分析。初演を経ての今回のサムは「今回、友人のカールを演じる水田航生君が、サムもモリ―も甘えられるカールという役作りをしています。そのトライアングルの中にいると、これくらい自由にいられるんだ、と楽しい。一方で直感的に動くサムにカールはかなわないと思っている、というのが面白い」と話した。モリーについて「芯の強い女性というのは大切にしていかなければいけないところ」と話すのは咲妃。「ただ、我の強い女性ではない。サムのことを一途に愛していますが『幸せいっぱい!』という女性ではないのかなと思っています。アーティストとしても成功していきたいという強い気持ちがある。安定を幸せとしない女性なのかな」と話した。一方で桜井は「芯が強いだけじゃなくて優しさもあるので、ただ強い女性と表現しちゃいけないなと。でもまわりの人を動かす力がある女性ですよね。彼女が強い意志で何かを追求しようとしたからこそ、幽霊となったサムのことも感じられるんだと思います」。今回初参加、「難しい役です」と言葉を選びながら話す桜井に、「私もまだまだ研究段階」(咲妃)、「それぞれが、人間味あふれているよね」(浦井)と優しく声をかける先輩ふたりの姿も印象的だった。「映画のもともと良いところを“良いとこどり”した上に、素晴らしい楽曲があわさり、さらに舞台ですから目の前で行われている分、ぐいっと一歩深く『GHOST』の世界に入り込めます」と桜井。公演は3月5日(金)から23日(火)までシアタークリエにて。その後愛知、大阪公演もあり。(取材・文:平野祥恵)
2021年03月01日