松田龍平を主演に迎え、『もらとりあむタマ子』『味園ユニバース』の山下敦弘監督が“21世紀版の寅さん”を描く『ぼくのおじさん』。このほど、松田さんに一目惚れされる“マドンナ役”に、真木よう子が決定。明るく、カラッとした性格のハワイ在住日系四世の女性を演じることになった。「自分のまわりにいる大人について」というテーマで、学校の作文コンクールの宿題を課せられた小学生のぼく=春山雪男(大西利空)。公務員の父と専業主婦の母では面白いものが書けそうにない。そこで、家に居候している、ぼくの“おじさん”(松田龍平)を題材にすることに。おじさんは、大人のくせに万年床に寝転がってマンガばかり読み、時には僕をダシにお母さんからお小遣いをもらうこともある人だった。そんなある日、おじさんにお見合い話が持ち上がる。最初は乗り気でないおじさんだったが、目の前に現れたお見合い相手はハワイの日系四世で絶世の美女・稲葉エリー(真木よう子)。ぼくの心配をよそにおじさんはエリーにひと目惚れ!だが、エリーは祖母が経営するコーヒー農園を継ぐためにハワイへ帰ってしまう。エリーに会いたい一心で、あの手、この手を駆使してハワイへ行く策を練るおじさんだが、ことごとく失敗。だが、奇跡が訪れ、ハワイに行けることになったおじさん。おじさんとぼくはエリーを追いかけ、ハワイへと向かうが、なぜか和菓子屋の御曹司、青木もやってきて…。原作は、「どくとるマンボウ」シリーズなどで知られる北杜夫の同名小説。北氏のユーモアセンスが遺憾なく発揮され、和田誠のイラストも併せて、いまなお幅広い世代に愛され続ける名作だ。おじさん役を務めるのは、先日、主演作『モヒカン故郷に帰る』がイタリア・ウディネ映画祭で2冠を達成した松田さん。また、おじさんを見守る甥っ子・雪男役には、度重なる選考を見事勝ち抜いた大西利空。監督を、『天然コケッコー』や『苦役列車』など、話題作を次々手掛け、独特な作風でファンを魅了してきた山下敦弘が務め、優しさや寛容さ、そして温かい心を伝える21世紀版『男はつらいよ』を目指していく。そんな本作では、松田さん演じる“おじさん”のロマンスも重要となるが、今回、明るく太陽のようなマドンナ・稲葉エリー役を、『海よりもまだ深く』の公開も控える真木さんが演じることになった。山下監督とは、ドラマ「週刊真木よう子」(’08)以来、8年ぶりのタッグとなる。エリーはハワイ在住の日系四世のため、真木さん自身、映画では初めてとなる英語での長セリフに挑戦。現地の俳優とも話せるように練習し、ハワイでの撮影に臨んだという。真木さんは、「ハワイに行く前はとても不安でしたが、最終日には帰りたくなくなってしまうほど満喫できました(笑)。ハワイの快晴続きの天気はもちろんですが、日本と違って空も広く、ただそこにいるだけで気持ちが朗らかになれました」と語っており、ハワイロケは充実したものとなった様子だ。また、「エリーは典型的な“ザ・マドンナ”」だそうで、「ハワイ育ちのカラッとした性格の彼女は演じていて楽しかったです」と言う。「山下監督は、こちらの集中力が切れていると直ぐに見破ってしまう怖い監督なんです(笑)。でもそれだけ熱心であり、その情熱が現場にも伝わるので、緊張感のある雰囲気のいい現場を作り上げてくださる方ですね。松田龍平さんの演じたおじさんは、すごく素直で、見ているだけで面白い人!おじさんの役にぴったりだなって思います(笑)」と、松田さんの“おじさん”ぶりに太鼓判を押した。また、山下監督も「ひと言で表すとエリーは、おじさんにとって“太陽”のような存在。そんなエリーを真木さんは全力で演じてくれました。芯があって明るい女性という“陽”の部分だけでなく、ハワイの日系四世であるという揺れ動くアイデンティティの“陰”の両方を真木さんは演じてくれて、僕も掴み取れていない複雑で繊細なエリーを見事に体現し、深みを増してくれました」と絶賛。エリーは原作には登場しないキャラクターではあるものの、脚本・企画の須藤泰司氏は、「彼女を通じて原作の大切な部分でもある、太平洋戦争が始まって苦労した日系人の人々、戦争の爪痕の描写を映画に入れようと思いました。原作同様、それが押しつけがましくならない範囲で、エリーから日系人がたどった歴史が見えるような、覚悟ある女性にしました」と、その役どころに込めた意味を明かしている。真木さん演じる“マドンナ”の登場で、“おじさんとぼく”の珍道中がどんなふうに変化していくのか、引き続き注目していて。『ぼくのおじさん』は11月3日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月03日是枝裕和監督のもと阿部寛と樹木希林が親子となり、“なりたかった大人”に“なれなかった大人たち”を描く『海よりもまだ深く』。本日4月26日は、阿部さん主演の大ヒット作『テルマエ・ロマエII』製作委員会によって制定された“よい(4)風呂(26)の日”であることを記念して、昔ながらの団地の風呂での入浴シーンが解禁となった。ダメダメ人生を送る中年男、良多(阿部寛)は、15年前に文学賞を1度とったきりの自称作家で、いまは探偵事務所に勤める身。元妻の響子(真木よう子)には愛想を尽かされ、息子・真悟(吉澤太陽)の養育費も満足に払えないくせに、彼女に恋人ができたことにショックを受けている。そんな良多の頼みの綱は、父亡き後、団地で気楽な独り暮らしを送る母の淑子(樹木希林)だ。ある日、たまたま淑子の家に集まった良多と響子と真吾は、台風のため、翌朝までひとつの屋根の下で過ごすことに――。小説家として再起し、再び家族の絆を取り戻すことを夢見ているものの、競輪になけなしのお金を注ぎ込んだり、元妻の新しい恋人についてアレコレ探ったりと、ちょっぴり情けなくも愛情あふれる主人公・良多を、ときに可笑しく、ときに切なく、チャーミングに好演する阿部さん。『テルマエ・ロマエ』シリーズでは、古代ローマの浴場設計技師を演じ、大きな浴槽で堂々と入浴していた阿部さんだが、“よい風呂の日”に届いた今回の映像では、189cmの身体を小さく折りたたみ、居心地悪そうにせまい正方形の風呂で入浴する姿が!台風のため急遽、実家の団地に泊まることになった良多は、年季の入った小さな浴槽につかったものの、湯船に浮かぶ“黒いふわふわとした物体”を手桶で必死にすくいだそうと悪戦苦闘する姿が映し出されている。是枝監督が9歳から28歳までの間に実際に暮らしていた、清瀬市の旭が丘団地で撮影を行っている本作。監督は、その理由について「自分の記憶の中にある団地の表情をちゃんと残しておきたかったんです。その固有名詞を観た人と共有できるかどうかはともかく、人それぞれの中に類する場所の記憶があるはずだと思い、フィクションであるものの僕自身の記憶のディティールにこだわりました」と語っている。大人になっても、実家のお風呂はやはり特別な場所。思わずクスッと笑ってしまう、阿部さん演じる良多の姿から、子どものころの懐かしい記憶をたぐり寄せてみては?『海よりもまだ深く』は5月21日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月26日5月21日公開の映画『海よりもまだ深く』の完成披露試写会が24日、東京・有楽町のピカデリーで行われ、阿部寛、真木よう子、吉澤太陽、樹木希林、是枝裕和監督が出席した。本作は、第69回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に出品が正式に決定した是枝裕和監督の最新作。笑ってしまうほどダメな人生を送っている中年男の良多(阿部寛)を主人公に、台風の夜に母・淑子(樹木希林)の団地に集まった元家族が一夜限りの家族の時間を送る、というストーリーだ。是枝監督作品3度目となる主演の阿部は「ここまでダメダメな男を演じるのは初めてでしたが、憎めなくて可愛いキャラクターだと思いながら楽しんで演じました。自分が演じた良多という役は、自分に一番合っていて好きなキャラクターです」と演じたキャラクターに好印象の様子で「多かれ少なかれ共通点があると思いますよ。セコいところとか弱いところとか」と笑顔。良多の母・淑子役の樹木希林は「みんなダメな息子と言うけれど、私はそれほどダメだとは思いません。私の周りなんか、もっとすごい人がいるんだから(笑) 」と話して会場の笑いを誘った。台風の夜に元家族と過ごすことで良多が変わっていく本作にちなみ、人生のターニングポイントを聞かれた阿部は「この仕事に就くとは思いませんでしたが、大学時代にモデルをしてからこういう人生を送っています。まったく予想だにしなかったので明らかにそこで人生が変わりましたね」と告白。一方の真木よう子は「私は子どもの頃はすごく変わった子で、飛行機に自分が追いつけると思って空を見ながらずっと走っていました。そこからだと思います」と明かしながら、是枝監督がかつて住んでいたという団地での撮影を「私も小さい頃、全く同じようなアパートに住んでいました。だから懐かしい気持ちになりましたね」と振り返っていた。映画『海よりもまだ深く』は、5月21日より全国公開。
2016年04月25日是枝裕和監督最新作『海よりもまだ深く』の完成披露試写会が4月24日(日)に開催。是枝監督に主演の阿部寛、真木よう子、吉澤太陽、樹木希林が上映後の舞台挨拶に出席した。『海街diary』で日本アカデミー賞最優秀作品賞、監督賞に輝いた是枝監督が、同作の撮影の合間を縫って制作した本作。台風が通過する夜、興信所の探偵として働くダメ中年の良多とそのかつての妻、2人の息子、良多の母の4人が、良多の母が暮らす団地で夜を明かすことになるが…。阿部さんは映画>『歩いても 歩いても』、ドラマ「ゴーイング マイ ホーム」に続き、是枝作品で主人公の“良多”を演じることになったが「ここまでダメダメな男は初めて(笑)」と語りつつ「でもどこか憎めず、かわいく思えた。多かれ少なかれ、僕もダメなところはたくさんある。せこいところや弱いところは共感を覚えました」と思い入れを口にする。真木さんは本作を「大好きな作品になりました」と語る。撮影は、是枝監督が実際に子ども時代を過ごした団地で行われたが、真木さんは「小さいころ、全く同じようなアパートに住んでました。(樹木さん演じる良多の母が作る)カルピスのアイスも懐かしかった」としみじみ。樹木さんは、舞台上でも劇中と同じく、息子を愛する母そのまま!映画の中で、阿部さんが大きな体を丸めて、団地の小さな風呂に浸かるシーンがあるが「あんな団地の小さな風呂じゃなく、ウチの息子はローマ風呂に入ったんだし、エヴェレストにだって登ったんだから!芽が出ないのは世間のせい!」とかばう。また良多が“ダメな男”と紹介されることについても「ダメじゃない!私の周りにはもっとすごい人たちがいっぱいいますよ」と語り、会場は笑いに包まれていた。このほかにも随所に“希林節”は健在。ここ数年の是枝作品への連続出演について尋ねられると「義理でね」と言い放ち、本作のカンヌ国際映画祭への出品に関し、現地に赴く阿部さんが「プライベートでは行ったことがあったんですが」と語ると「誰と行ったの?」と問いただすなど不規則発言を交え、たびたび客席をわかせていた。『海よりもまだ深く』は5月21日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月24日先日、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門への出品が決定した是枝裕和監督最新作『海よりもまだ深く』。この度、本作の主演を務める阿部寛が写る、一見ホラーかと見間違えてしまうような恐怖写真が到着した。笑ってしまうほどのダメ人生を更新中の中年男、良多(阿部寛)。15年前に文学賞を1度とったきりの自称作家で、いまは探偵事務所に勤めているが、周囲にも自分にも「小説のための取材」だと言い訳している。元妻の響子(真木よう子)には愛想を尽かされ、息子・真悟の養育費も満足に払えないくせに、彼女に新恋人ができたことにショックを受けている。そんな良多の頼みの綱は、団地で気楽な独り暮らしを送る母の淑子(樹木希林)だ。ある日、たまたま淑子の家に集まった良多と響子と真悟は、台風のため翌朝まで帰れなくなる。こうして、偶然取り戻した、一夜かぎりの家族の時間が始まるが――。カンヌ国際映画祭「ある視点」部門への出品は、『空気人形』以来、7年ぶり2度目となる是枝監督。また、カンヌ国際映画祭自体への出品は、『そして父になる』『海街diary』などに続き、本作で6作品目。そんな是枝監督が新たに送りだすのは、“なりたかった大人”になれなかった大人たちの物語。いまや国民的名優となった阿部さんが、主演として叶わぬ夢ばかり追い続ける情けない良多役を演じ、そんな良多に愛想を尽かした元妻に真木よう子、良多の人生を穏やかな眼差しで見つめる母に樹木希林、さらに、小林聡美、リリー・フランキー、池松壮亮、橋爪功ら豪華キャストが顔を揃えた。今回到着したのは、阿部さん演じる主人公・良多の顔が不気味に発光する姿が映し出された画像。実は本画像、台風の夜、トイレに起きてきた息子の真悟を夜中の公園へ誘おうと、懐中電灯の光で自らの顔を照らして待ち伏せするというコミカルなシーンでの一コマ。一見ホラー映画!? と見間違えしてしまうような恐怖画像のようだ。大ヒットとなった「下町ロケット」では、ロケットエンジン開発に熱意と情熱を持つ町工場の社長役、『エヴェレスト 神々の山峰』では、人生全てをエヴェレスト登頂に賭ける勇敢な男を演じた阿部さん。しかし、本作では15年前に文学賞を一度獲ったきりの売れない作家で、妻には愛想を尽かされ離婚。息子の養育費も満足に払えないくせに彼女に未練たっぷりという、笑ってしまうほどのダメ人生を更新中の中年男役を演じている。そんな今回のキャンティングにおいて、『歩いても 歩いても』「ゴーイング マイホーム」などで阿部さんとタッグを組んできた是枝監督は「ほかの人にお願いする発想がまったくなかった」 と明かし、「脚本を書き始めたときから、阿部さんの声を思い浮かべて書いています。ダメ男と言える良多をあそこまでダメな感じでやってくださって(笑)、本当に素晴らしかったです」と阿部さんを絶賛。一方、これほどまでのダメ男を演じたのは初めてだったという阿部さんは、今回の役は“新鮮で楽しい経験”だったと語り、「虚勢を張ったり、強がったりするけど、本当は弱いんです。いつまでも夢を追いかけている良多の甘えを、いままでにない、面白い人間味として出せたのではないかと思います」とコメントを寄せた。『海よりもまだ深く』は5月21日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年04月21日新学期、新年度がスタートし、道行く人も電車の中もフレッシュ!フレッシュ!!フレッシュ!!!で溢れ、そのフレッシュさに少しでもあやかりたいと必死の古山エリーです。今宵もたわごとお付き合いくださいませ。個人的には新学期も新年度もまったく関係のない生活をしておりますが、最近、邪道な理由で習い事をひとつはじめました。邪道な理由とは…もちろん恋絡み。結婚にたどり着かないまま、ある程度の年齢を過ぎると、どんどんどんどん臆病になってしまうものなんです。好きな人ができても100%の力を注ぐのが恐くなってしまう…ものなんです。過去と比べても仕方のないことは分かっていても、どうにもこうにも経験が足枷になって。自分のなかで芽生えた「好き」な気持ちを素直に出していきたいのに、情けないかな、もの凄く恐くて仕方ない(壊れかけた吊り橋のド真ん中にいるくらい恐い)。というわけで、本来その恋愛に注ぐべきものを別に注いでバランスを取ろうと習い事をはじめたわけです(要は、逃げただけですが…)。だから相手には「あ、俺がいなくてもコイツは平気なんだ…」と勘違いをされ、悪循環極まりない。分かってます、よーく分かってます、自業自得です。ですが、ちょっぴり開き直ると、私が惚れる多くは自由に生きたがる(選んではならない)人なので、好きという気持ちにブレーキをかけるのはあながち間違いでもなくて。臆病になるのは「これ以上失敗しないでね」という自分自身からのサインなのかなーなんて。恋する楽しみを失いつつある我が身に潤いを与えてくれたのは、<a href="">『蜜のあわれ』</a>でした。近代文学史作家のひとり、室生犀星が晩年に残した小説の映画化です。ある日、老作家(大杉漣)の大切にしている金魚が人間の姿・赤子(二階堂ふみ)として現れ、おまけに彼の過去の女・幽霊のゆり子(真木よう子)も現れ、おかしな三角関係が展開する、なんとも不思議なお話です。二階堂ふみの演じる金魚の赤子(あかこ)がとにかく可愛くて。「人を好きになるということは愉しいものでございます」とか「おじさま、あたいを恋人にして頂戴」とか、自分じゃなかなか言えないけれど言われたらドキッとするセリフで老作家を振り回していく。無邪気で可愛い少女から嫉妬を知り徐々に女になって、さらに振り回していく。その小悪魔感といったらもう、同性も落ちちゃうほどです。ほんと、あのおねだり、振り回し方、夢中にさせる感じ、できるものなら真似したいです。恐るべし、赤子!そんなこんなで老作家が幻想で赤子を作り出したように、私も自分の幻想で素敵男子を作り出せるようにいざ妄想!?妄想が四十路を救う(はずがないけど…)、逃避という名の妄想にふけりながら今宵はここまで。また次回。(text:Elie Furuyama)(Elie Furuyama)
2016年04月12日4月8日(金)のAKB48劇場での公演をもって、「AKB48」を卒業した初代総監督の高橋みなみ。その高橋さんが、卒業後初のCM出演となる「キリン 氷結」に登場。これまでのさかなクンや松坂桃李、真木よう子などに続き、高橋さんもまた、世間からのイメージを覆すような“あたらしい姿”を披露していることが分かった。新CMでは、ソロ活動は「ちょっと怖いけど、これからは1人で生きていかないと!」と意気込む高橋さんが、小林幸子ばりの豪華な「火の鳥」の衣装に変身!その直後に、同じ衣装に身を包んだ小林さんが登場し、厳しい芸能界を生き抜き、すったもんだを乗り越えてきた先輩として、高橋さんに「めげんなよ!」と力強く激励。高橋さんも「はい!」と力強く応じる。すると、「めげんなよ~」と共に歌う2人のきらびやかな衣装が立ち上がり、巨大なコラボレーションが実現するのだ。高橋さんといえば、2005年に「AKB48」第1期メンバーとして活動開始して以降、4年後にチームAのキャプテンに就任、2012年には「AKB48グループ」の総監督に就任し、300人以上となるメンバーをまとめてきた。また、2013年に芸能生活50周年を迎えた小林さんは、シングル「おもいで酒」が200万枚越えの大ヒットとなり、日本レコード大賞「最優秀歌唱賞」をはじめ、数々の歌唱賞を受賞。NHK紅白歌合戦にも33回連続出場を達成、豪華絢爛な衣装と壮大な舞台演出が話題を呼んだが、最近では“ラスボス”として、ニコニコ動画をはじめネットユーザーや若い世代からも支持されている。今回、おなじみの巨大衣装がスタジオに登場すると、高橋さんはもちろん、スタッフ全員も大興奮。この高橋さんが小林さんと一緒に着ていた「火の鳥」衣装は、小林さんの事務所から借用したもので、実際に普段のツアーでも使用、かつて紅白歌合戦でも披露したものだという。また、高橋さんの頭の飾りも、実際に小林さんが普段使用しているスペアで撮影を行ったという。なお、今回の新CM就任を記念し、4月10日(日)には都内某所にて「高橋みなみ あたらしくいこう宣言式」を開催。宣言式では、アイドルを卒業したばかりの高橋さんが描く、“あたらしい”今後のビジョンについて熱く宣言することになるという。その模様は、ニコニコ生放送にて生中継され、リアルタイムで高橋さんのあたらしい出発を見守ることができる。「キリン 氷結」新CM「高橋みなみ&小林幸子」篇は4月9日(土)よりオンエア。(text:cinemacafe.net)
2016年04月09日“憑依系”女優の二階堂ふみが少女の姿に変貌した“金魚”に扮し、近代を代表する文豪・室生犀星の原作を映画化した<a href="">『蜜のあわれ』</a>。このほど、二階堂さんがまるで金魚のように口をパクパクとさせるメイキング映像が解禁となった。赤子(二階堂さん)は、あるときは女(ひと)、ある時は尾鰭をひらひらさせる真っ赤な金魚。赤子と老作家(大杉漣)は共に暮らし、夜はぴたっと身体をくっつけて寝たりもする。「おじさま、あたいを恋人にして頂戴。短い人生なんだから、愉しいことでいっぱいにするべきよ」「僕もとうとう金魚と寝ることになったか―」。奇妙な会話を繰り広げる2人は、互いに愛を募らせていく。そんなあるとき、老作家への愛を募らせこの世へ蘇った幽霊のゆり子(真木よう子)現れる。作家の芥川龍之介(高良健吾)、金魚売りのおじちゃん・辰夫(永瀬正敏)が奇妙な三角関係(?)の行方を密かに見守る中、ある事件が起きて…。<a href="">『シャニダールの花』</a><a href="">『ソレダケ that’s it』</a>などで知られる鬼才・石井岳龍が、犀星自身を想起させる老作家と、彼の妄想から生まれた少女の姿に変貌する金魚との艶やかで濃密な恋を描く本作。二階堂さんは、金魚のような赤い衣装に身を包み、丸いお尻で自分のことを“あたい”と呼ぶ少女・赤子を無邪気かつ、ときにエロティックに好演する。今回解禁となったのは、突然目の前に現れた老作家の過去の女である幽霊・ゆり子(真木さん)について赤子が老作家に話すシーンのメイキング映像。大杉さん演じる老作家の隣で、口をパクパクする練習をする二階堂さんのキュートな姿が収められている。猫、タヌキに続いて、人間以外の役は本作が3度目だという二階堂さん。より金魚らしい演技の研究に余念がない。水面に顔を出す金魚のように、「口をパクパクさせてみては?」とアドバイスしたのは老作家役の大杉さん。何度も練習する二階堂さんの顔を見て、思わず顔をゆるませ「可愛いでしょう、金魚さんだから」とニコニコ。また、スタッフとも「鯉と金魚のパクパクの違いは!?」と盛り上がる場面も。そんな二階堂さんは、メイキングのラストにはカメラ目線で “金魚口”を披露!そのとびきりなキュートさを、ここから確かめてみて。『蜜のあわれ』は新宿バルト9ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年04月07日経済の長期低迷、デフレ脱却もままならぬ中、かつての高度経済成長期の象徴ともいえる”団地”が、いま映画界でちょっとしたブームになっている。当時、地方から都市部へ移り住む人の流れに合わせて各地に次々と建設されたが、時代の移り変わりとともに、その一帯がどこか取り残されたかのような印象を受ける不思議な建物、“団地”。奇しくも、この春からそんな“団地”を舞台に、名監督や新進クリエイターたちが三者三様のアプローチで描いた映画が続々と公開される。■藤山直美×阪本順治監督『団地』…「うわさのコインロッカーや!」阪本順治監督の書き下ろし完全オリジナル脚本に、稀代のコメディエンヌ・藤山直美を再び主演に迎えて贈る会話劇<a href="">『団地』</a>。映画ファンが待ち望んだ新作でありながら、多くの観客の予想を遥かに上回る物語の企画の発端は、藤山さんのスケジュールがぽっかり空いたことから。撮影スケジュールの兼ね合いもあり、ワンシチュエーションものが良いということで、ふと監督の脳裏に“団地”を舞台にした本作のクライマックスシーンが浮かんだことからスタートした。さまざまな人生が交差する団地という“小宇宙”を舞台に、ごく平凡な夫婦の全然普通じゃない日常を、独特のオフビートな感覚で描きだす。藤山さんの新境地ともいえる、未知なる魅力を引き出した“妄想としゃべくりのハーモニー”には、岸部一徳、石橋蓮司、大楠道代、宅間孝行、さらに斎藤工など、クセとアクの強いキャスト陣も集結する。■単身高齢者を追うドキュメンタリー『桜の樹の下』…「故郷を離れ、流れついた」神奈川県・川崎市にある市営団地に暮らす単身高齢者たちを追ったドキュメンタリー。戦前から工業都市として発展した川崎は、高度経済成長期に多くの労働者を抱え、当時の公営団地は地方などから来る若き働き手の、そして現在では単身高齢者の受け皿となっている。孤独を感じつつも毎日を生き、そして自らの死とも向き合う高齢者たち。団地で暮らす4人の高齢者たちにカメラを向け、彼らの日常、思いを切りとった本作は、山形国際ドキュメンタリー映画祭2015の日本プログラムに正式出品され、大きな話題を呼んだ。監督を務めるのは、20代の女性監督・田中圭。■阿部寛×是枝裕和監督『海よりもまだ深く』…「パパはなりたいものになれた?」<a href="">『海街diary』</a><a href="">『そして父になる』</a>の是枝裕和監督が、<a href="">『歩いても 歩いても』</a><a href="">『奇跡』</a>に続いて阿部寛と3度目のタッグを組んだ『海よりもまだ深く』。阿部さん演じる主人公の良多はある台風の日、別れた妻(真木よう子)や1人息子と、母(樹木希林)の暮らす団地で一夜を過ごすことになる。本作の主な舞台としなったのは、是枝監督が9歳から28歳まで実際に暮らしていた東京都清瀬市の旭が丘団地。本作について是枝監督は、「登場人物は皆、“こんなはずじゃなかった”という思いを抱きながら、夢見た未来とは違ういまを生きている大人たち。映画の舞台である団地も建設された当時は思いもしなかったであろう、老人ばかりの現在を生きている。本作はそんな等身大の人々のいまに寄り添ったお話」とコメントを寄せている。コメディ、ドキュメンタリー、人間ドラマと異なったスタイルだが、それぞれの“団地”描写の中に込められた、その限られた空間にしか醸し出すことのできない日々の暮らし。まさに昭和の象徴であり、失われた家族や地域のカタチが色濃く残る“団地”。その個々の思い出や人間関係、時間と空間の“濃密さ”が、クリエイターたちを刺激し、惹きつけるのかもしれない。『団地』は6月4日(土)より有楽町スバル座・新宿シネマカリテほか全国にて公開。『桜の樹の下』はポレポレ東中野ほか全国にて順次公開。『海よりもまだ深く』は5月21日(土)丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月05日公開初日を迎えた映画『蜜のあわれ』の舞台あいさつが2日、東京・新宿バルト9で行われ、二階堂ふみ、大杉漣、真木よう子、高良健吾、永瀬正敏、韓英恵、渋川清彦、石井岳龍監督が出席した。金魚の赤子を演じた二階堂は「17歳の頃に原作を読んで、ずっと『密のあわれ』を映画にしたいという気持ちでいたので、まさかこうやってお披露目する日が来るとは思いませんでした。実際に今日という日を迎えて不思議な気持ちというか、思い続けてきたものが作品になることはすごくうれしいです」と笑顔を見せた。相手役の大杉は「二階堂さんは17歳の時と仰っていましたが、私は63歳でこの本を読ませてもらいました」と笑いを誘う場面も。続けて「実は4月2日がこの映画のクランクインでした。二階堂さんと初めて初日を迎えましたが、その時に二階堂さんが赤いドレスを着ながら『おじさま』というセリフで、『赤子がいる!金魚がいる!』と思いましたよ。その一言を聞いた時に何かを味わえる感じがしましたね」と褒め称えれば、永瀬も「金魚が主役の映画は世界初だと思います。金魚をどうビジュアル化するのかと思いましたが、二階堂さんは本当に金魚なんですよ。ずっと金魚に見えてきてすごいと思いましたね」と難役に挑んだ二階堂を絶賛した。この日も金魚をイメージした赤いドレス姿を着用するなど、プロモーション活動は赤い衣装だった二階堂。「今日で赤納めというか、映画が公開されて色んな方が赤い気分で劇場を出られるんじゃないかという思いです」と語ると、「石井監督から「赤いドレス今日じゃ終わりじゃなくて、もう1年ぐらい着続けて欲しいです」とラブコール。それを受けた二階堂は「赤をもう少し着続けようと思います(笑)」と応じていた。室生犀星の小説を実写化した本作は、老人と金魚の交流を描くファンタジー。少女の姿に変ぼうする"金魚"の赤子は、一緒に暮らす老作家との恋愛を楽しんでいたが、ある時、幽霊のゆり子が現る…。
2016年04月03日女優の二階堂ふみが4月2日(土)、都内で行われた主演作<a href="">『蜜のあわれ』</a>の公開記念舞台挨拶に登壇。本作で金魚を演じた二階堂さんは、赤いドレスに身を包み「今日で私にとっては“赤納め”。赤い気分で劇場を出ていただければ」とアピールした。室生犀星が、晩年に発表した同名小説を映画化。少女の姿をした金魚・赤子(あかこ)、老作家、老作家を慕う幽霊が織りなす奇妙な三角関係を、作家の芥川龍之介と金魚売りがひそかに見つめる。舞台挨拶には二階堂さんをはじめ、大杉漣、真木よう子、高良健吾、永瀬正敏、韓英恵、渋川清彦、石井岳龍監督が登壇した。17歳の頃に原作を読み、映画化を熱望していた二階堂さんは「公開を迎えて、不思議な気持ち」。赤いドレスを着てのプロモーション活動もこの日が最後になったが、石井監督から「先ほど、今日で赤納めと言っていたが、あと1年くらいは着続けてほしい」と懇願されると、二階堂さんは「じゃあ、もう少し着続けます」と赤いドレス卒業を撤回した。また、「クランクインはちょうど1年前の今日だった。現場で初めて二階堂さんとお会いして、『あっ、赤子がいる』と実感した」(大杉さん)、「赤子はプリティ」(真木さん)、「恐らく金魚が主人公の映画は世界初。二階堂さんが金魚に見えるのがすごい」(永瀬さん)、「踊りがすごくなめらか」(韓さん)と共演陣も二階堂さんの“金魚ぶり”を絶賛していた。芥川龍之介の幽霊を演じる高良さんは、「あえて幽霊は意識せず、生きている感覚を大切にした」と役作りを語り、石井監督とのタッグを重ねる渋川さんは「敬愛しています」とリスペクト。日本映画界の鬼才・石井監督は「いろんなバックボーンをもった、日本映画界を代表する俳優さんのすごみと存在感に圧倒された」と豪華なキャスト陣に感謝を示した。『蜜のあわれ』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年04月02日金沢三文豪の一人である室生犀星が、晩年に発表した小説「蜜のあわれ」を原作に、<a href="">『シャニダールの花』</a>などを手掛ける石井岳龍が監督を務めた<a href="">『蜜のあわれ』</a>。この度主演の二階堂ふみが演じる金魚・赤子と幽霊役の真木よう子が“金魚ダンス”を初披露するメイキング映像が到着した。赤子(二階堂ふみ)は、ある時は女、ある時は尾鰭をひらひらさせる、真っ赤な金魚。赤子と老作家(大杉漣)は共に暮らし、夜はぴたっと身体をくっつけて寝たりもする。「おじさま、あたいを恋人にして頂戴。短い人生なんだから、愉しいことでいっぱいにするべきよ」「僕もとうとう金魚と寝ることになったか」と奇妙な会話を繰り広げる2人は、互いに愛を募らせていく。そんな或る時、老作家への愛を募らせこの世へ蘇った幽霊のゆり子(真木よう子)が現れる。作家の芥川龍之介(高良健吾)、金魚売りのおじちゃん・辰夫(永瀬正敏)が3人の行方を密かに見守る中、ある事件が起きて――。映像化は難しいと言われてきた本作に挑むのは、『狂い咲サンダーロード』『逆噴射家族』 『シャニダールの花』などの映画だけにとどまらず、PVなど様々なメディアで活躍する石井監督。キャストには、自分のことを“あたい”と呼ぶ赤子役の二階堂さんをはじめ、赤子とともに暮らす老作家役に大杉漣、怪しげな幽霊役に真木さん、金魚売り・辰夫役に永瀬正敏、そのほか高良健吾、渋川清彦らが脇を固めている。そして今回解禁されたのは、映画の中で少女の姿に変貌する金魚の赤子が、尾びれをヒラヒラさせながら、幽霊役の真木さんと共に、キュートなダンスを披露するシーン。真木さんに、二階堂さんがダンスを教えるところから始まる本メイキング映像は、二階堂さんの意見も交え、和気あいあいの雰囲気で行われている様子も映されるなど秘蔵映像となっている。時には妖艶に、そして子どもにように無邪気に飛び跳ねる赤子。ヒョンヒョンと水の中でジャンプしているような真木さんとも息のあったフリフリの“金魚ダンス”をこちらから覗いてみて。『蜜のあわれ』は4月1日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年03月30日女優に対して、誰かに「似ている」などと言うのが失礼なのは承知しているが、やはりこの2人、似ている気がする。顔や演技がではない。本能的に女優であること、そして、演じるということへの魂を焦がすような激しさが…。真木よう子は「遠くはないと思いますね。“熱”という部分はどちらも持ってると思いますし、あふれるパワーみたいなものはすごく似てるし、きっと他人からはそう見えるのかなって」とうなずき、さらに付け加える。「そういえばウチの娘がね、写真を見て『ママ。このコ、ママとそっくりだね』って言ってたの(笑)」。二階堂ふみはその言葉に「それはとっても嬉しいです」と柔らかい笑みを浮かべた――。二階堂ふみと真木よう子が、それぞれ金魚と幽霊という“人間ならざるもの”を演じた映画<a href="">『蜜のあわれ』</a>がまもなく公開となる。老作家(大杉漣)をめぐり、互いを牽制し、さや当てを繰り広げ、やがてなぜか友情をはぐくむ。なんとも幻想的で美しく、儚い世界の中で、彼女たちは何を感じたのか?原作は大正から昭和にかけて活躍した作家・室生犀星(むろうさいせい)の晩年の小説。犀星自身を投影したと思しき老作家の“おじさま”と、無邪気な金魚の少女・赤子のコミカルでエロティックな恋が展開する。そこに老作家の過去の女で幽霊のゆり子も加わり、石井岳龍監督の作り出す映像世界の中で、奇妙な三角関係が展開する。実は、二階堂さんにとってこの原作小説は、17歳の時に出合って以来、映像化を望み続けてきた作品。2012年当時、発表したフォトブック「進級できるかな。」の中でも「おかっぱで赤いワンピース」で金魚を演じたいと綴っていた。「小説を読んだとき、ワケの分からない面白さを感じました。こういう“分からないから面白い”作品があってもいいんじゃないかって。石井岳龍監督の現場にも行ってみたいと思っていたので、思い続けたことが叶いました!」。二階堂さんは金魚を演じる上で、その“分からない”ことを無理に説明、解釈しようとはしなかった。「実像のない役ですし、なるべく言葉に意味を持たせたくなかったんです。意味を意識することなく、おじさまと言葉遊びをするような感覚で、好きな漫画の動きを参考にしたりしながら作っていくのが楽しかったですね」。「ワケわかんない」と感じたのは、真木さんも全く同じ。「いや、もうホントに、5~6回、読んでも分からなくて、真っ白なまま現場に行きました。ゆり子について、石井監督に言われたのは、『生きてない。でも感情を持っている』ということ。『生きている人間が出すのとは違った複雑な感情でやってくれ…』と。正直、難しかったですね」。映画の完成に二階堂さんは「感無量」と感慨を口にし、老作家と金魚の関係性に触れつつ、名だたる文豪たちの時代を生きた犀星の人生に思いを馳せる。「犀星は長く生きた人ですが、太宰に芥川しかり、すごい作品を若いうちから生み出た文士たちは、自ら命を絶っている。映画の中でも、おじさまは芥川の死について『純粋に文学的な死だったと思う』と言ってるけど、それはあの時代の犀星の気持ちがそのまま出ていると思うし、いろんな死を見送りつつ、書き続けてきた犀星だからこそ、晩年にこういう作品を書くことができたんじゃないかって思います」。真木さんも、完成した作品の中で、高良健吾が演じた若かりし芥川龍之介が登場するわずかな回想シーンが強烈に印象に残ったという。「文学小説を1ページずつめくりながら読んでるような気持ちで見てましたね。言ってみれば、全ては作家の幻想のようなところでもあって…。一番好きなのは老作家と金魚がケンカするシーンで『僕が書くことをやめたら、きみは存在しなくなるんだがね』と言うところ(笑)。作家が作家であるが故の狂気や危うさ――作家の物語を見せつけられた気がします」。作家が紡ぐことで生まれ、動き出すドラマ。それは、ある意味で男の勝手な欲望や女性に対する願望の産物とも捉えられる。それでも、二階堂さんは犀星をこんな言葉で弁護する。「犀星は、決してエゴだけで女性を理想化してない気がするんですよね…理想化してるところもあるんですけど(笑)。やはり、晩年の作品ということもあってか、理想だけでなく、そこに同じだけ“経験”があって、リアルに描かれている。そういうところが細やかで、昔の文士は違うなって思います」。「同じく」と二階堂さんの言葉にうなずく真木さん。図らずも、カウンターパンチとなり、現代の男たちの前に強烈な拳が繰り出されているのかもしれない…。逆に、時代を颯爽と駆け抜ける2人にとって、理想の女性像とは?「真っすぐに生きたい」と二階堂さんは語る。「高峰秀子さんが好きで、彼女が書かれたエッセイを読むと、芯がしっかりと通っていて憧れますね」。真木さんが続ける。「独立して強い女性を、これからきちんと日本の男が認めていくべきだなって思います。それこそ“草食系”なんて呼ばれる、つまんない男たちが多いですが、きちんと自分の足で立っている女性が本当にいい女なんだって認められる社会になってほしいです」。そう語る2人の顔は、やはり同じように熱を発し、そしてまぶしく光り輝いている。(photo / text:Naoki Kurozu)
2016年03月28日男性が選ぶ理想のタイプの女性芸能人は、同性から見た場合と大きく異なる場合も多い。その要因として、同性の場合は憧れが反映されやすいのに対し、異性の場合は性的魅力によって左右されやすい傾向があるように感じる。では「バストサイズ」に注目したとき、男女差はあるのだろうか。今回は、「理想的な胸のサイズの女性芸能人」をマイナビニュースの男性会員300名に理由とともに聞いてみた。Q.理想的な胸のサイズの女性芸能人は誰ですか?1位: 綾瀬はるか(16.7%)2位: 石原さとみ(10.0%)3位: 深田恭子(9.7%)4位: 小嶋陽菜(8.0%)5位: 上戸彩(7.7%)6位: 真木よう子(5.3%)6位: 桐谷美玲(5.3%)8位: 堀北真希(5.0%)Q.その理由を教えてください。■綾瀬はるか・「大きくて形がよさそうだから」(41歳男性/ その他/その他)・「ムッチリしている」(33歳男性/学校・教育関連/専門職)・「はりがある」(31歳男性/農林・水産/技術職)・「触ったら気持ちよさそうだから」(28歳男性/情報・IT/技術職)・「美乳という感じがする」(50歳以上男性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)・「柔らかそう」(34歳男性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「意外と大きい」(33歳男性/金融・証券/専門職)・「健康的な感じなので」(30歳男性/医療・福祉/専門職)・「体とのバランスが良い印象」(36歳男性/情報・IT/技術職)・「見栄えの点からちょうどよいと思えるから」(30歳男性/ソフトウェア/技術職)■石原さとみ・「自己主張しすぎないサイズだから」(38歳男性/金属・鉄鋼・化学/営業職)・「スラッとしていて、それほど大きすぎないから」(36歳男性/機械・精密機器/営業職)・「小柄で思ったより大きいは理想」(50歳以上男性/建設・土木/技術職)・「適度な大きさで形もかわいいため」(50歳以上男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「大きいけど、嫌みな大きさではないから」(40歳男性/情報・IT/技術職)・「柔らかそう」(42歳男性/小売店/営業職)・「大きなイメージはないが、形のよいバストをしている気がするので」(49歳男性/金属・鉄鋼・化学/技術職)■深田恭子・「バランスがいいから」(34歳男性/運輸・倉庫/営業職)・「いい膨らみ」(33歳男性/機械・精密機器/技術職)・「好きな体形なので」(33歳男性/小売店/販売職・サービス系)・「ボリューム感が素晴らしい」(28歳男性/その他/無職)・「見た感じ大きそう」(44歳男性/ソフトウェア/技術職)・「ぽっちゃりしているから」(30歳男性/機械・精密機器/技術職)・「美巨乳のイメージがあるから」(23歳男性/運輸・倉庫/技術職)・「見た感じはいい」(41歳男性/アパレル・繊維/販売職・サービス系)・「いい形だから」(24歳男性/電機/技術職)■小嶋陽菜・「いい形の胸だから」(50歳以上男性/金融・証券/専門職)・「デカすぎず形がいい」(33歳男性/農林・水産/販売職・サービス系)・「身長と胸のサイズが比例している気がするので」(28歳男性/情報・IT/技術職)・「柔らかそう」(50歳以上男性/金融・証券/営業職)・「美乳」(43歳男性/医療・福祉/専門職)・「ちょうどいい」(33歳男性/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)・「セクシーだから」(25歳男性/金融・証券/営業職)・「CMで下着姿を見てキレイな体だと思ったから」(34歳男性/小売店/販売職・サービス系)■上戸彩・「ほどよいサイズな気がする」(28歳男性/金融・証券/専門職)・「スタイルがよい」(50歳以上男性/ソフトウェア/技術職)・「体のラインがきれい」(50歳以上男性/機械・精密機器/技術職)・「細くて巨乳」(49歳男性/その他/インストラクター)・「バランスがよいから」(50歳以上男性/その他/事務系専門職)・「形がきれいだから」(37歳男性/運輸・倉庫/秘書・アシスタント職)・「ボーイッシュだけど巨乳というのに惹(ひ)かれる」(26歳男性/人材派遣・人材紹介/技術職)・「脱いだらデカそう」(27歳男性/医薬品・化粧品/技術職)■真木よう子・「大きそうだから」(32歳男性/食品・飲料/技術職)・「スタイルがいいから」(29歳男性/建設・土木/事務系専門職)・「細グラマーでかっこいい」(37歳男性/機械・精密機器/販売職・サービス系)■桐谷美玲・「スレンダーなモデルのような女性が好みだから」(25歳男性/金融・証券/営業職)・「胸がなくても細身の人のほうが好きだから」(32歳男性/通信/技術職)・「ウエストとバストのバランスが良い」(47歳男性/自動車関連/技術職)■堀北真希・「手に収まるくらいのサイズがいいです」(44歳男性/情報・IT/技術職)・「形と雰囲気がいいです」(29歳男性/自動車関連/秘書・アシスタント職)・「スレンダー」(26歳男性/電力・ガス・石油/事務系専門職)■総評女性を対象にしたアンケート結果と同様、綾瀬はるかさんが1位。その理由も男女で共通しており、スリムな体形ながら豊満なバストを持ち、バランスのよさと健康的なイメージで好印象を抱いている人が多かった。一方、2位以下の順位は女性の場合と異なり、2位に石原さとみさん、3位に深田恭子さん、4位に小嶋陽菜さん、5位に上戸彩さんがランクイン。続いて、女性側では5%以上の支持を集めなかった真木よう子さん、桐谷美玲さん、堀北真希さんが6~8位に僅差で並んだ。また、女性編で2位の篠原涼子さんや6位の長澤まさみさんが上位に入っていないのも興味深い。男性へのアンケートで2位となった石原さんは、「自己主張しすぎないサイズ」「スラッとしていて、それほど大きすぎない」「大きなイメージはないが、形のよいバストをしている気がするので」など、"ちょうどよさ"を支持する声が多かった。バストというよりも顔や全体のバランスの良さから「理想」と考える男性の思考が読み取れる。これに対し、3位となった深田さんは「ぽっちゃりしているから」「いい膨らみ」「見た感じ大きそう」といった意見から、女性らしい体つきに注目が集まっていることがうかがえる。また、女性からはあまり支持を集めなかった真木さんは、「細グラマーでかっこいい」「スタイルがいいから」など大人の魅力で人気が高いようだ。一方、桐谷さんや堀北さんは、「胸がなくても細身の人のほうが好きだから」「スレンダー」といった理由で支持され、細身派の男性から理想とされていることがわかった。以上の結果から、男性の場合はボリューム感を支持する人も一定数はいるが、バストの形や顔、体形も含めて全体の均整が取れていることも重視して理想的と判断しているように推測できる。※写真と本文は関係ありません調査時期: 2015年11月10日~30日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男性300名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2016年03月25日二階堂ふみが主演を務め、金魚から人間の姿に変貌する不思議な少女・赤子を熱演する映画『蜜のあわれ』。このほど、本作で文豪・芥川龍之介の“幽霊”役を眼力鋭く演じた高良健吾を、実の孫でクリエイティブ・ディレクターとしても活躍するアクタガワタカトシが大絶賛!初解禁写真とともに高良さん、石井岳龍監督からもコメントが到着した。原作者・室生犀星自身を想起させる老作家と、彼が愛でる少女の姿に変貌する金魚との無邪気かつエロティックな触れ合いを、妖艶な“赤”の世界の中で描き出す本作。二階堂さんが自分のことを“あたい”と呼ぶ赤子を、彼女と共に暮らす老作家を大杉漣、また老作家の過去の女の幽霊を真木よう子、そして金魚売りの辰夫を永瀬正敏が演じるなど、個性豊かな実力派が集結する。そして、室生犀星と同時代に活躍した作家・芥川龍之介もまた、幽霊役として登場する。独特の陰のある色気を漂わす芥川を演じるのは、二階堂さん共演の『ふきげんな過去』が控え、月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」での繊細で誠実な演技が高い評価を得ている高良さんだ。芥川といえば、萩原朔太郎や中原中也と並び、当代きってのイケメン文豪の一人でもある。元祖“塩顔王子”とでも呼べそうな、面長で端正な顔立ちの芥川だが、繊細なだけでなく、全てのことを見抜いていそうな鋭い眼差しも印象的だ。顎に手を当てている肖像写真はあまりにも有名だが、今回の高良さんも、芥川の繊細さの中に秘める力強さや、眼力ある涼しげな佇まい、全体から醸し出す独特なオーラまで、完璧なまでに“芥川龍之介”を熱演。SNSでは、予告編のワンカットだけでも「高良健吾の芥川はかっこよすぎる!美しい!」などと、早くも大きな話題を呼んでいる。また、芥川龍之介の実孫・アクタガワタカトシさんも、いち早く本作を観た後、祖父の役を演じた高良さんに絶賛の声を贈っている。■アクタガワタカトシ祖父である芥川龍之介は、僕の父が小さいころに既に他界しているので、あまり具体的な話を聞いたことはないのですが、この『蜜のあわれ』という作品を通して、おじいさんに会えた感じがしました。ただ、高良健吾さんの芥川龍之介は、少しカッコよ過ぎるかもしれませんね(笑)。映画は、老作家の妄想で作られた金魚の少女というファンタジックな設定ですが、次第に現実味を帯びていき、現実と夢の世界にはざまのようないるような感覚がありました。■石井岳龍監督芥川役の高良健吾さんは、控えめな優しい役もお上手ですが、彼の尖ったキャラクターがすごく好きなので、今回の役は絶対にハマると思いましたし、実際にすごくかっこよかった。■高良健吾10代のころ、監督の作品に頭を撃ち抜かれた記憶があります。監督は現場でも、とてもかっこよかった。紳士だった。ロックだった。僕は芥川龍之介の幽霊の役です。幽霊役も来るようになったかと不思議な喜びも感じました。石井岳龍監督の世界に参加できた喜びを感じています。是非。蜜のあわれ。お楽しみに。『蜜のあわれ』は4月1日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月17日『海街diary』で第39回日本アカデミー賞「最優秀作品賞」「最優秀監督賞」を受賞した是枝裕和監督の最新作『海よりもまだ深く』。このほど、阿部寛、樹木希林、真木よう子ら豪華俳優陣が顔をそろえた本作から、“元”家族の“海よりもまだ深~い”想いが交錯するかのようなポスタービジュアル解禁となった。笑ってしまうほどのダメ人生を更新中の中年男、良多。15年前に文学賞を1度とったきりの自称・作家で、現在は探偵事務所に勤めている。元妻の響子には愛想を尽かされ、息子・真悟の養育費も満足に払えないくせに、彼女に新恋人ができたことにショックを受けている。そんな良多の頼みの綱は、団地で気楽な独り暮らしを送る母の淑子(樹木希林)だ。ある日、たまたま淑子の家に集まった良多と響子と真悟は、台風のため翌朝まで帰れなくなる。こうして、一夜かぎりの“元”家族の時間が始まるが…。本作は、『海街diary』で鎌倉を舞台に、面倒くさいけれどいつまでもそばにある家族の愛を描き出した是枝監督が、自身も育った団地を舞台に、“なりたかった大人”に“なれなかった”大人たちについて描く物語。今回解禁となったポスタービジュアルには、叶わぬ夢ばかり追う情けない主人公・良多を軽妙に、チャーミングに演じている阿部さんと、そんな息子を穏やかな眼差しで見つめる母・淑子の樹木さん、そして、そんな男に愛想を尽かした元妻・響子の真木さんと息子・真悟の吉澤太陽という、かつて“元”家族だった4人の姿が映し出されており、良多の実家である団地を背景に、それぞれがどこか遠くを見つめ、思いにふける表情が印象的。さらに、それぞれ微妙に異なる表情を見せる4人には、「みんながなりたかった大人になれるわけじゃないんだよ」(良多)、「月に1度の父親ごっごでよく言うわねそんなこと」(響子)、「宝くじが当たったら、みんなでまた一緒に暮らせるかなぁ…」(真悟)、「なんで男は今を愛せいないのかねぇ…」(淑子)と、“海よりもまだ深~い”想いがつまった台詞が共に添えられ、見る者をハッとさせている。台風の夜に、偶然ひとつ屋根の下に集まった “元”家族。このポスタービジュアルから、「夢見た未来と違う今を生きる」彼らが、“海よりもまだ深い”人生の愛し方をそっと教えてくれる物語に思いを馳せてみて。『海よりもまだ深く』は5月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月15日昨年BSプレミアムにて放送された「アナザーストーリーズ運命の分岐点」が、4月より再スタートすることが決定。そしてこのレギュラー放送を前に、番組ナビゲーターの真木よう子がマリリン・モンローの“知られざる戦いを”追う拡大スペシャル「マリリン・モンロー たった一人の反逆」も放送されることが明らかになった。本番組は、2015年4月よりNHKBSプレミアムにて放送されていた、誰もが知る出来事の“知られざる真相”にマルチアングルで迫る歴史教養ドキュメンタリー番組。4月のレギュラー放送を前に今回放送されるスペシャル番組は、ロサンゼルスで20世紀最大の“セックスシンボル”マリリン・モンローの知られざる真実を、実際に真木さんがロサンゼルスに行き追うというもの。1962年8月5日、36歳の若さで、ベットの上で全裸で死んでいるところを発見されたマリリン、その絢爛豪華な人生遍歴の裏側で、彼女は何と闘っていたのか。マリリンの恋人役として映画で共演した俳優ドン・マレー、マリリンの最晩年を撮った写真家など、ゆかりの人々を訪ね歩き、いまもなお世界を魅了し続けるマリリンの知られざる「光」と「闇」のアナザーストーリーを浮き彫りにしていく。また本番組では、大胆なヌードで大衆を挑発し、女優生命をかけた映画会社との闘いなど、マリリンの激動の半生に触れた真木さんが、“売れない時代の思い”や“演ずることの怖さ”、“女優としての葛藤”など、普段語ることのない想いを明かしながら進んでいくところも見所のひとつだ。今回ロサンゼルスにてロケを行った真木さんは「本当に楽しかったです。訪れたところは全部魅力的でしたが、特に印象的だったのは、実際にマリリンが眠っているお墓。それから、本場ハリウッドの映画セットの中に入ったときは感動しました」と語り、また今回のロケでマリリンについて魅力が深まったと話す真木さんは「マリリンの弱さや強さ、彼女の言葉や書いた詩、そして行動…。女優として、そして1人の女性として共感できるところがたくさんありましたし、彼女のことがより一層好きになりました。彼女にもっと寄り添いたいという気持ちが湧いてきて、ロサンゼルスを離れるときには悲しくなるほど、彼女に寄り添ったような感覚があります」と知れば知るほど魅力を深く感じるとコメントした。マリリンのゆかりの地や人々を訪ね、その光と闇を浮き彫りにしていくスペシャル番組。新たなマリリンの真実と共に、真木さんの想いも知ることができそうだ。アナザーストーリーズスペシャル 「マリリン・モンロー たった一人の反逆」は3月26日(土)21時30分~NHKBSプレミアムにて放送。「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」は4月6日(水)21時~NHKBSプレミアムにて放送開始。(cinemacafe.net)
2016年03月05日新商品発売株式会社資生堂は自社が展開する日焼け止めブランドである「アネッサ」から汗に強い「アクアブースター技術」を取り入れた日焼け止めと使用部位と使用シーンによって選択可能な新商品を今月21日から販売開始している。今年のキャッチフレーズは「汗は、女の武器になる。」であり、モデルには真木よう子さんを起用。また、アネッサは今月28日に開催される東京マラソン2016に協賛することが決定しており、東京マラソンEXPO2016ではサンプリングをはじめ、ランナーのためのメーキャップショーを実施する。美白ブームと屋外スポーツ人気美白ブームは依然継続中であるが、ランニングやウォーキングなど屋外でのスポーツを楽しむ女性が増えている。この女性たちは「日に焼けて黒くなってもいい」と思っているわけではなく、しっかりと日焼け止めを塗って屋外スポーツを楽しみ、スポーツの後はきっちり美白ケアを行っている人が多い。屋外スポーツをするからといって美白を諦めているわけではないのだ。しかし、これまでの日焼け止めには「汗に弱い」「汗をかくと日に焼けてしまう」という不満が挙げられていた。そこで同社はアクアブースター技術を開発。この技術は、日焼け止めに汗や水が接触すると紫外線をブロックする膜が強くなるという同社独自の技術。この技術があれば汗を女の武器にすることが可能になる。今年はアネッサを使って思いきり屋外スポーツを楽しむことができそうだ。(画像はプレスリリースより)【参考】・株式会社資生堂プレスリリース
2016年02月25日俳優の松坂桃李をはじめ、女優の真木よう子、「氣志團」の綾小路翔がいままでにない新しい姿を見せ話題となっている「キリン氷結」のTVCMだが、WEB上ではスペシャル企画として「東京スカパラダイスオーケストラ」と謎の人物「GYO」がコラボレーションしたムービーが公開。この度、その正体がさかなクンであったことが明かされ、“あたらしい”さかなクンの姿にネット上では驚きの声が上がっている。今回「GYO」として東京スカパラダイスオーケストラに期間限定コラボレーションしたさかなクンは、トレードマークであるハコフグ帽子(!?)と白衣から、「GYO」仕様のスタイリッシュな「クロハコフグ帽子」と、シックなスーツに身を包み、“あたらしい”姿を披露!普段の明るく弾けた印象から一転、「東京スカパラダイスオーケストラ」のセンターで担当楽器であるバスサックスを華麗に演奏し、いつもと違ったクールな表情を見せている。さかなクンは「中学生の頃、水槽がある部活と勘違いして吹奏楽部に入部して以来、音楽と楽器に夢中になりました。その頃から超憧れのスカパラの皆様と、お魚の名前のようなバス・サックスでギョラボさせていただけるなんて、夢のようでギョざいます。貴重なギョ機会を、ありがとうギョざいます。宝物です。これからは、氷結で新しくなったさかなクンをギョギョッと表現していきますよ。レッツ・ギョー」と“さかなクン節”全開で喜びを表した。2月20日(土)より公開されたWEBムービー「さかなクン」篇は、Youtubeで公開されるやいなや、たちまち話題となり、公開日から約4日間で180万回再生超えを記録。SNS上では「さかなクンさんの氷結のCMソングはフルバージョン、作ってくれることを望んでますw普通にかっこいいし」「どおしよさかなクンさんがかっこよすぎてもうメロメロなんですけど」「ミーハーと思われようが、カッコいいもんはカッコいい!」「さかなクンとスカパラのコラボ見てたら、また楽器やりたくなってきた~!」と、その本格的なコラボに絶賛の声が続出している。クールでスタイリッシュな“あたらしい”さかなクンを、ぜひチェックしてみて。(text:cinemacafe.net)
2016年02月23日二階堂ふみ、大杉漣、真木よう子、高良健吾、永瀬正敏と個性豊かな実力派キャストで文豪・室生犀星の小説を映画化した『蜜のあわれ』。ある老作家と少女の姿に変貌する金魚との無邪気でエロティックな触れ合いを、耽美な世界観で描いた本作の衣装展の開催が決定。au「三太郎シリーズ」や『ライチ☆光クラブ』など話題作を次々手がける本作の衣装デザイナー、澤田石和寛から貴重なデザイン画とともにコメントが到着した。本作は、作者・室生犀星自身を想起させる老作家の妄想から生まれた金魚の少女・赤子が、自分のことを”あたい”と呼び、老作家のことを”おじさま”と呼んで甘えてみせる可愛らしい恋の物語。金魚から人間の姿に変貌する少女・赤子をコケティッシュかつ自由自在に演じるのは、文芸作品から少女コミック原作の『オオカミ少女と黒王子』などまで幅広い役柄をこなす、天性の演技派・二階堂さん。この赤子は、高校生のときに原作小説を読んだ二階堂さんが、映画化の際にはぜひ自身で演じたいと熱望していた役だという。また、赤子と共に暮らす老作家役を演じた大杉さんは、“作家と金魚の秘めた恋”という妄想を見事に体現。さらに老作家の過去の女である怪しげな幽霊役には真木さん、同時代に活躍した作家・芥川龍之介役には高良さん、金魚売りの辰夫役に永瀬さんと豪華な顔ぶれが、鬼才・石井岳龍監督のもとに集結した。そんな本作の衣装を担当した澤田石氏といえば、「三太郎シリーズ」CMや『ライチ☆光クラブ』『信長協奏曲』『新宿スワン』など、ヒット作に引っ張りだこの気鋭の衣装デザイナー。今回は、劇中で二階堂さんが着た衣装や写真ほか、ソファに寝そべる二階堂さんのポスタービジュアルと同じシチュエーションで写真が撮れるフォトスポット展示などが実現。二階堂さんの“赤子”衣装は13種類の赤い生地を使い、金魚の艶めかしさと純情を二階堂さんのアイディアも取り入れながら表現したという。その衣装について、澤田石氏は「金魚の赤子が産み落とされて死んでしまうまで、その時間を追う衣裳です。つまり赤子の成長が衣裳で表現されているのです。袖が伸び、スカートの丈が長くなり、次第に“赤”の面積が増え、朱赤色のシルクオーガンジーから赤黒い二色糸のシフォンへ素材の変化に合わせて“赤”がどんどんと深くなっていくのです。赤子の尾びれはスカートになっていて、3種類のスカートがありました」と明かす。さらに「ドレスだけで13種類の生地で制作しています。靴下も手袋も帽子も鞄も赤です。時代設定を追ってヴィンテージの鞄をフランスから送ってもらいました。金魚を表現するためにもうひとつ重要だったのがフォルムです。金魚のフォルムをデザインするために衣裳制作の岩崎晶子に金魚の形をおこしてもらいました。裾を軽くするなど金魚の尾鰭の動きをイメージした、柔らかいドレスにしてもらっています。素材に透ける素材のドレスを重ねることで、衣裳の輪郭に金魚の尾ひれのような印象を加えることもデザインの1つです」と語り、“赤子”を象徴するドレスへのこだわりを熱弁する。この“赤”の衣装には「男性の思考から産まれた女性の“艶めかしさと純情”を赤い色をつかって表現することができたと思います」と自信を覗かせる一方、大杉さんが演じた作家については「作家の着物は灰白色の着物で始まり、最後は漆黒まで色を深めていきます。死に向けた色として。死の色については“黒”と石井さんが口ずさんだことを覚えています。大体12色の着物があったと思います。時間を追ってどんどん作家の着物は色が濃くなっていきます」と語っている。また、二階堂さんについては、「彼女はこちらの思い描いたイメージに乗り、その上でもっと個性を強くするアイディアを出してくれる素敵な役者です。顔合わせで初めて会ったときにデザイン画をみて、『楽しみにしています』と言っていました」とコメント。「衣裳的には、『ポックリがいいと思う』とアイディアが出てきました。まだ白い生地で作成された衣裳の仮縫いを着て、「ポックリ…」と彼女が口ずさんだことを覚えています。衣裳合わせでは、1着づつ着ながら、こちらの意図を確認するようにゆっくり時間をかけて赤子のキャラクターを完成させてくれました。『蜜のあわれ』の世界観の中心に立って、赤子を体現してくれたと思います」とそのやりとりを明かし、二階堂さんの表現する姿勢に称賛を贈っている。「映画『蜜のあわれ』公開記念展示~人を好きになるということは愉しいものでございます~」は3月1日(火)~3月13日(日)まで渋谷ヒカリエ(8階)aiiimaにて開催。『蜜のあわれ』は4月1日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月23日金沢三文豪のひとりである室生犀星の晩年の小説を実写化する映画『蜜のあわれ』。本作で金魚から人間の姿に変貌する少女・赤子を熱演する二階堂ふみが、人気写真雑誌「PHaT PHOTO」vol.92の表紙&巻頭特集に初登場。気鋭の写真家・磯部昭子とのフォトセッションで“変幻自在の金魚”を表現していることが分かった。赤子(二階堂ふみ)は、ある時は女(ひと)、ある時は尾鰭をひらひらさせる、真っ赤な金魚。赤子と老作家(大杉漣)は共に暮らし、夜はぴたっと身体をくっつけて寝たりもする。「おじさま、あたいを恋人にして頂戴。短い人生なんだから、愉しいことでいっぱいにするべきよ」「僕もとうとう金魚と寝ることになったか――」。奇妙な会話を繰り広げる2人は、互いに愛を募らせていく。そんな或るとき、老作家への愛を募らせこの世へ蘇った幽霊のゆり子(真木よう子)が現れる。作家の芥川龍之介(高良健吾)、金魚売りのおじちゃん・辰夫(永瀬正敏)が3人の行方を密かに見守る中、ある事件が起きて…。室生犀星自身を想起させる老作家と、彼が愛でる少女の姿に変貌する金魚との無邪気かつエロティックな触れ合いを描き出す本作。老作家役には『仮面ライダー1号』公開が控えるベテラン俳優・大杉漣。丸いお尻で自分のことを“あたい”と呼び、金魚から人間の姿に変貌する少女・赤子を、『オオカミ少女と黒王子』『ふきげんな過去』と今年も出演作目白押しの二階堂さんが演じる。また、老作家の過去の女である怪しげな幽霊役に真木よう子。同時代に活躍した作家・芥川龍之介役には高良健吾。金魚売りの辰夫役に永瀬正敏と個性豊かな俳優陣が脇を固める。この度、2月20日(土)より発売の写真雑誌「PHaT PHOTO」vol.92にて、二階堂さんが表紙と巻頭特集に初登場。写真家・磯部氏とタッグを組み、“変幻自在の金魚”をテーマにしたフォトセッションが掲載される。撮影は、スタジオに巨大な水槽を置いて実施。二階堂さんは、金魚のウロコのようにも見えるエキゾチックな柄のワンピースを身にまとい、時に水槽の中にすっぽりと体を収めたり、水槽の上に腰掛け微笑んだり…。水槽のまわりで楽しそうに、自由自在に動きまわり、様々なポーズと表情をみせる姿は、まさに本作に登場する可愛らしく、時に妖艶な表情もみせる赤子のようだったという。「PHaT PHOTO」2016年3-4月号 vol.92は、2月20日(土)より発売。『蜜のあわれ』は4月1日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月20日詩人・小説家の室生犀星の晩年作「蜜のあはれ」を二階堂ふみ主演で映画化する『蜜のあわれ』。この度、二階堂さん演じる金魚である少女・赤子と真木よう子演じる幽霊・ゆり子の怪しげなふれあいを収めた場面写真が解禁。さらに石井岳龍監督が2人の魅力についても語った。赤子(二階堂ふみ)は、ある時は女、ある時は尾鰭をひらひらさせる、真っ赤な金魚。赤子と老作家(大杉漣)は共に暮らし、夜はぴたっと身体をくっつけて寝たりもする。「おじさま、あたいを恋人にして頂戴。短い人生なんだから、愉しいことでいっぱいにするべきよ」「僕もとうとう金魚と寝ることになったか」と奇妙な会話を繰り広げる2人は、互いに愛を募らせていく。そんな或る時、老作家への愛を募らせこの世へ蘇った幽霊のゆり子(真木よう子)が現れる。作家の芥川龍之介(高良健吾)、金魚売りのおじちゃん・辰夫(永瀬正敏)が3人の行方を密かに見守る中、ある事件が起きて――。監督には、『シャニダールの花』などの映画だけにとどまらず、PVなど様々なメディアで活躍する石井監督。石井監督は、作者・室生氏自身を想起させる老作家と、彼が愛でる少女の姿に変貌する金魚・赤子との無邪気かつエロティックな触れ合いを幻想的に描いている。自分のことを“あたい”と呼ぶ赤子役には、『オオカミ少女と黒王子』『ふきげんな過去』など主演映画の公開を控える二階堂さん。共演には、老作家役の大杉漣、幽霊・ゆり子役の真木さん、文豪・芥川龍之介役の高良健吾、金魚売りの辰夫役の永瀬正敏といった個性派俳優が脇を固めている。今回解禁されたのは、赤子がゆり子に膝枕され、肩に手置き頭を撫でられているワンシーン。赤子とゆり子の怪しげな触れ合いが、ただならぬ雰囲気を醸し出している。老作家の昔の女の幽霊役を演じた真木さんは、赤子とのシーンについて「おじさまの浮気が発覚し泣きわめく赤子に対して、ゆり子が慰めるシーンは、すこし男性的な感性が働いたと思います。それは純粋に、赤子に魅力を感じたからこその、自然な流れでした」と撮影をふり返った。また石井監督は、原作ファンで主演を熱望していた二階堂さんについて、「恐るべき女優さんですね。会った瞬間から、この人は赤子だと思いました。いま日本の女優さんの中でこの役をやるなら、二階堂ふみさん以外にはありえないと思います。」と絶賛し、「自分の意見もきっちり伝える、非常にしっかりとした大人の部分と、自由奔放な子どもぽい部分を併せ持っている方ですね。なおかつ役に憑依するタイプで、リハのときからリミッターを越えた完成度で入り込んでいた」とも語っている。そして真木さんについては、「今回、幽霊だけど人間的な感情もあって一番難しい役柄だったと思うのですが、編集してみると感情が繋がっていてさすがでしたね。幽霊なのに、『心臓が止まるかと思った』とかおかしいセリフも、絶妙なお芝居になっておりました」と演技力に感心していた様子。さらに監督は、「ほかのシーン同様、難しい役の微妙な感情の揺れの振幅を、お二人ともそれぞれの固有のやり方で的確に掴んで、感情を味わい深く葛藤させ交錯させています。二階堂さんのあくまで金魚としての無邪気な好奇心と言動と人間的エロスに対する幼稚さゆえの戸惑いと、真木さんの幽霊でありながらも生前のエロスが徐々に蘇り灯がついてゆく複雑な戸惑いの、感情表現のぶつかり合いが見事で、鑑賞していると何かこう体の奥の方がゾクゾクぞわぞわしますね」と改めて2人の色気に魅了されたと語っている。二階堂さんと真木さん2人なくしては成立しないと監督が絶賛する本作。そんな“金魚と作家と幽霊”が織り成す艶やかで濃密な恋の物語に期待したい。『蜜のあわれ』は4月1日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年02月17日俳優の松坂桃李をはじめ、女優の真木よう子、「氣志團」の綾小路翔を起用した「キリン 氷結」の新CMが登場。「あたらしくいこう」をコンセプトに、綾小路さんはツッパリじゃない“スッピン”、真木さんは加藤茶と“ヒゲダンス”、松坂さんは男らしい“瓦割り”と、これまでの世間のイメージを覆すような新しい自分を披露していることが分かった。それぞれが新たなイメージを打ち出し、フレッシュな姿を見ることができる今回の新CM。「綾小路 翔」篇では、孤高の“ヤンクロックバンド”「氣志團」の誇り高き団長としてリーゼントにサングラス姿がおなじみの綾小路さんが、突然「オレもつっぱってきたけど、素直になってみるか?」と発言するところからスタート。そして姿を現したのは、いつものスタイルを脱ぎ捨て、白いカーディガンとシャツに身を包んだ、スッピン顔の綾小路さん。これまでSNS上では何回か披露したことはあるものの、TVCMでスッピン顔を見せるのは初めて。綾小路さんはカメラ前で本気で照れていた様子だったが、セリフはなしでお辞儀をしてみたり、もう一度「綾小路 翔です」と名乗ってみたりと、さまざまなパターンの演技を見せていたという。また、「真木よう子」篇では「私のこと、クールな女だと思ってます?」と問いかける真木さんが、「甘いなー」とひと言。場面が転換すると、“元祖”加藤さんと共に、タキシードに口ひげを付けて登場、お馴染みの音楽に合わせ、コミカルな動きでまさかのヒゲダンスを踊り出す!伝説のヒゲダンスは、加藤さんのリードで真木さんも思わずノリノリに。加藤さんがカメラに近づいてきてアピールすると、次に真木さんが負けじとおどけてみせるなど、2人の動きが面白すぎて、監督が「カット!」をなかなかかけられなかったほど。クールな“姐御”イメージのある真木さんの、キュートでお茶目な姿は必見だ。さらに、「松坂桃李」篇では、周囲からなぜか(!?)「惜しいよね」と言われるという松坂さんが爽やかなスーツ姿で登場。「いや、結構、自覚あるんですけど…」というものの、その姿のまま瓦割りに挑戦する!瓦割りは以前、映画の舞台挨拶で披露したことがあるという松坂さん。撮影では、プロの指導のもと何度もチャレンジし、そのすべてを成功させていたというからさすが。冒頭の少し頼りなげな演技をする場面では、アドリブでスタジオが爆笑になる一幕も。とはいえ、10枚もの瓦を1回で見事に叩き割った後の、松坂さんの得意げなドヤ顔は要チェック。「キリン 氷結」新CM「綾小路 翔」篇、「真木よう子」篇、「松坂桃李」篇は2月16日(火)より全国にて放映予定。(text:cinemacafe.net)
2016年02月16日永積崇のソロユニット・ハナレグミが、俳優・阿部寛主演で是枝裕和監督が映画化する『海よりもまだ深く』(5月21日公開)の主題歌「深呼吸」を書き下ろし、同曲を使用した予告映像が12日、公開された。本作には阿部のほか、真木よう子、樹木希林らが出演。阿部は、小説家を目指すも一向に才能が開花せず、生活費のために探偵事務所に勤める男・良多役を務める。描かれるのは、そんなバツイチでギャンブル好き、夢ばかり追いかけ続けるダメ中年でありながらも、憎めない性格の良多と、母親(樹木)や元妻(真木)らとの繋がり。なお、母親が暮らす団地のシーンは、実際に是枝監督が19年間住んでいた、東京・清瀬市の旭ヶ丘団地で撮影されているという。主題歌を手がけたハナレグミは、本編の音楽をも担当。「深呼吸」の歌詞中では、劇中で描写される"夢見た未来と少し違う今を生きる人々"の姿が投影されており、そのような人々の背中を押すような、ポジティブなムードに包まれている。ハナレグミ自身も「主人公の良多と一緒に、うつむいたり空を見上げたりしながら曲を書きました」と制作背景を明言。続けて、「『なりたい大人になれたかい?』その問いが僕の手の中にも残りそして また一つ深呼吸」と優しく語りかけるように説明した。なお、同曲は5月25日のリリースが決定している。一方の是枝監督は、製作・プロデューサーとして参加し、ハナレグミが楽曲提供した砂田麻美監督作『エンディングノート』(11年)を振り返り、「その時から、いつか自分の監督作品で、音楽を、と考えていました」と明かしながら、「今回夢がかないました」と歓喜。さらに、録音スタジオを訪問した際を思い出して「まだテーマ曲の『深呼吸』は、ほとんど歌詞はできていませんでしたが、そのメロディーラインを一度聴いただけで、身体が震えるほど」感動したと打ち明ける。完成した曲については「映画の描いていない主人公の過去や未来をも感じさせてくれる名曲」と大絶賛。「この歌で映画が締めくくれることを本当にうれしく思っています」と感慨を示した。予告映像では、そんな主題歌をBGMに、未練たっぷりの元夫・良多の情けない姿を披露。冒頭から元妻と、その新恋人が息子の野球観戦をしているのを遠巻きに双眼鏡で見ながら「もう…しちゃったのかな…」とつぶやく姿などダメ具合を見せつける。さえない良多の唯一の楽しみは、月に一度の息子と過ごす時間。しかし、その場面でも「そんな一生懸命に父親になろうとするんなら、何で一緒にいる時にもう少しさぁ…」と元妻に悪態をつかれてしまう。母親とのシーンでは、団地の一角で「すいませんね…かい性なしの息子で」とその心境を自嘲して見せる良多。それに対して母親は「幸せってのはね、何かを諦めないと手にできないもんなのよ」と元気づける。終盤では、息子に「パパは何になりたかったの?」と聞かれた良多の「パパは…まだなれてない」という本音も吐露され、主題歌も相まって、感傷的な映像に仕上がっている。(C)2016 フジテレビジョン バンダイビジュアル AOI Pro. ギャガ
2016年02月12日「下町ロケット」の熱血社長ぶりで日本中を魅了し、『エヴェレスト 神々の山嶺』では孤高のクライマーに挑む阿部寛が、一転、妻子に逃げられ、ギャンブル好きで夢ばかり追い続ける中年男を演じる是枝裕和監督の最新作『海よりもまだ深く』。このほど、「ハナレグミ」による主題歌に彩られた本作待望の予告編が完成、是枝監督からコメントが到着した。団地に1人住まいの母・淑子(樹木希林)。苦労させられた夫を突然の病で亡くしてからは、気楽なひとり暮らし。長男の良多(阿部寛)は、15年前に一度、文学賞をとったきりの売れない作家。いまは探偵事務所に勤めているが、「小説のための取材」だと言い訳している。そんな良多に愛想を尽かして離婚した元嫁・響子(真木よう子)。11歳の息子・真悟(吉澤太陽)の養育費も満足に払えないくせに未練たらたらの良多は、探偵技で響子を“張り込み”し、彼女に新しい恋人ができたことに1人ショックを受けるが…。是枝監督の『歩いても 歩いても』で親子役を演じた阿部さんと樹木希林が再び子と母となり、元妻に真木よう子、姉に小林聡美、探偵事務所社長にリリー・フランキー、探偵の相棒役に池松壮亮など、豪華なキャストが名を連ねる本作。いくつになっても大人になりきれない男と、そんな息子を深い愛で包み込む母の姿を中心に、夢見た未来と少し違う、いまを生きる家族の姿を映し出す。本作で是枝監督が楽曲をオファーしたのは、聞き手を温かさで包む独特な歌声が魅力の「ハナレグミ」。書き下ろしの主題歌「深呼吸」は、まさに劇中の“夢見た未来と少し違ういまを生きる人々”の姿が投影されており、さらに彼らの背中をそっと押してくれるような心地よい響きを放っている。また、「ハナレグミ」は主題歌以外にも本編の音楽を担当。ほろ苦くも温かい家族の物語に清新な風を送る。今回到着した予告映像では、その「ハナレグミ」の楽曲も初披露。良多が“元”家族を張り込む様子やギャンブルに興じるダメダメぶり、母・淑子や元妻・響子が良多に何も期待していない様子などが描かれる。その中、是枝監督が実際に9歳から28歳までの19年間住んでいた東京都清瀬市の団地で撮影したという淑子の家のシーンでは、台風のため翌朝まで帰れなくなった家族が一堂に会する姿も。最後に映し出される、阿部さん演じる良多のちょっと頼りなさげな背中や、樹木さん演じる母親が息子の腕をとって仲睦まじく歩く姿には、微笑ましくも自分自身の姿を重ね合わす人も多いかもしれない。<以下、コメント>■是枝裕和監督「ハナレグミ」さんには、砂田麻美監督の『エンディングノート』でご一緒させていただいたのが、最初です。その時から、いつか自分の監督作品で、音楽を、と考えていましたが、今回夢が叶いました。録音スタジオにお邪魔したとき、まだテーマ曲の「深呼吸」は、ほとんど歌詞はできていませんでしたが、そのメロディーラインを一度聴いただけで、身体が震えるほど感動しました。出来上がった曲は、もう、映画の描いていない主人公の過去や未来をも感じさせてくれる名曲で、この歌で映画が締めくくれることを本当に嬉しく思っています。■ハナレグミ主人公の良多と一緒に、うつむいたり 空を見上げたりしながら曲を書きました。「なりたい大人になれたかい?」その問いが僕の手の中にも残り、そしてまた一つ 深呼吸。この映画に参加できて、とても光栄に思います。『海よりもまだ深く』は5月21日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月12日金沢三文豪の一人である室生犀星の小説を、主演に二階堂ふみを迎え映画化する『蜜のあわれ』。この度本作の予告編とチラシビジュアルが解禁され、また新たに永瀬正敏が出演することが明らかとなった。赤子(二階堂さん)は、ある時は女(ひと)、ある時は尾鰭をひらひらさせる、真っ赤な金魚。赤子と老作家(大杉漣)は共に暮らし、夜はぴたっと身体をくっつけて寝たりもする。「おじさま、あたいを恋人にして頂戴。短い人生なんだから、愉しいことでいっぱいにするべきよ」「僕もとうとう金魚と寝ることになったか」奇妙な会話を繰り広げる2人は、互いに愛を募らせていく。そんな或る時、老作家への愛を募らせこの世へ蘇った幽霊のゆり子(真木よう子)が現れる。作家の芥川龍之介(高良健吾)、金魚売りのおじちゃん・辰夫(永瀬さん)が3人の行方を密かに見守る中、ある事件が起きた…。『狂い咲サンダーロード』『逆噴射家族』など、ジャンルを超越した強烈な世界観で熱狂的な支持を受け、『シャニダールの花』『ソレダケ/that’s it』と精力的に作品を創りつづけている石井岳龍が監督を務める本作。撮影を、『悪人』『許されざる者』などをの名カメラマンの笠松則通が20年ぶりに監督をタッグを組み、『るろうに剣心』『十三人の刺客』の澤田石和寛が衣装を担当。室生さんの地元である石川県金沢市・加賀市を中心に富山県でもロケが行われ、原作小説に流れる幻想的な文学的世界観が表現されている。今回出演が明らかとなった永瀬さんは、金魚売りのおじちゃん・辰夫役として参加。永瀬さんは、石井監督が“石井聰亙”名乗っていた時代の作品である『五条霊戦記 GOJOE』やテレビ版「私立探偵濱マイク」などの出演を経て、ひさびさの石井組への参加となる。今回解禁された予告編冒頭では、肩をあらわにした二階堂さんが、真っ赤な尾ひれを彷彿とさせる衣装に身を包み「ねぇおじさま、尾ひれはね、優しくなでおろすようにするの…」と色っぽくささやく。さらに「短い人生を愉しいことでいっぱいにすべきよ!」とおじさまに迫る小悪魔的な仕草や、可愛らしいダンス、そして軽やかな楽曲が、観る者を不思議な世界へ誘う映像に仕上がっている。他にも、真木さん演じるゆり子の幽霊や、高良さん演じる芥川龍之介、金魚売りの永瀬さんら、映画ファンにとっても心躍るキャストたちの姿も映し出されている。さらに、同時に公開されたポスターでは、衣装に身を包んだ二階堂さんがソファに寝そべる色っぽい姿が、「人を好きになるということは愉しいものでございます」という言葉とともに映し出されている。今後も出演作が目白押しとなる若手実力派・二階堂さんが挑む新たな一面を覗いてみて。『蜜のあわれ』は4月1日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年01月08日俳優の阿部寛(51)が、是枝裕和監督の最新作『海よりもまだ深く』(2016年5月21日公開)で主演を務めることが25日、明らかになった。阿部が是枝監督とタッグを組むのは本作で3度目となる。阿部が演じるのは、小説家を目指すも一向に才能が開花せず、生活費のために探偵事務所に勤める男・良多。バツイチでギャンブル好き、夢ばかり追いかけ続けるダメ中年でありながらも、憎めないキャラクターだ。その母親役は、樹木希林。劇中では、「大器晩成…って時間かかり過ぎですよ」「ミカンの木、花も実もつかないんだけど、あんただと思って毎日水やってんのよ」など歯に衣着せぬ物言いの親子の会話を繰り広げる。良多の前妻・響子を真木よう子が演じるほか、探偵業務の相棒役の池松壮亮、探偵事務所社長役のリリー・フランキー、良多の姉役の小林聡美、樹木の憧れのクラシックの先生役の橋爪功なども出演する。阿部は、良多のキャラクター像を、「ある種とてもダメな男。夢を追い続けているけれど、うまくいかず、嫁や子供から見放されてしまった男」と説明。続けて、「こういう役を演じるのは初めてなので、新鮮で楽しい経験でした」と笑みを浮かべながら、「"いつまでも夢を追いかけている人間"の甘えを演じることで、今までにない、面白い人間味を出せたのではないかと思います」と自信を見せる。それも、「実際、僕も10代の頃などは、夢に打ち破れ、それでも何とかやっていくような毎日の連続でした」と話す通り、阿部自身の経験にも基づいているからだ。これらを踏まえ、「強がっているのに非常に弱い、そんなダメだけど愛おしい良多を、皆さんに見ていただけたらうれしい」とアピールしている。そんな良多の母親役の樹木は、「背が高すぎて苦労した時代が長かった阿部さん、ローマ風呂だけじゃない居場所を見つけたのね」と、過去の阿部の主演作『テルマエ・ロマエ』(12年)を思わせるコメントを寄せた。別れた元妻役の真木は、響子を「将来を見ている女性です。子どもや自分の将来を見据え、それを行動に移せるしっかり者」と表現。「だから、阿部さんが演じた良多のような、夢見がちな男性が寄ってきてしまうし、反対にそういう男性を好きになってしまうのではないかと思います」と指摘する。また、阿部の出演作を多数見てきたと明かし、「ここまで"ダメ男"の役は初めてな気がします。でも、すごくハマっていらっしゃいました(笑)」「役を演じ分けられる能力がとても高くて素晴らしい俳優さん」と称賛した。映画は、2016年5月21日公開。樹木演じる母親が暮らす団地のシーンをはじめ、実際に是枝監督が9歳から28歳までの19年間住んでいたという、東京都清瀬市の旭ヶ丘団地を主な舞台として物語が展開する。(C)2016 フジテレビジョン バンダイビジュアル AOI Pro. ギャガ
2015年12月25日『そして父になる』『海街diary』の是枝裕和監督の新作映画『海よりもまだ深く』が来年5月21日(土)から公開されることが決定した。阿部寛、真木よう子、小林聡美、リリー・フランキー、樹木希林らが出演し、現代を生きる家族の姿を描くという。その他の画像本作で阿部が演じる良多は、15年前に1度だけ文学賞をとった売れない作家で、現在は“取材”と言い訳しながら探偵業をしている大人になりきれない男。息子がいるが、妻と離婚しており、母は団地でひとりで暮らしている。そんなある日、たまたま母の家に集まった良太と元妻、息子は台風のために翌朝まで帰れなくなり、夜が明けるまで“家族”として過ごすことになる。是枝監督は「この映画に登場する、阿部寛さん演じる息子も、樹木希林さん演じる母親も、真木よう子さん演じる別れた元嫁も、みな『こんなはずじゃなかった』という思いを抱きながら、夢見た未来とは違ってしまった今を生きています。そして、映画の主な舞台になる公団住宅も、建設された当時は思いもしなかったであろう、老人ばかりの現在を生きています。今回の映画は、そんなどうしようもない現実を抱えながらも、夢を諦めることも出来ず、だからこそ幸せを手に出来ないでいる、そんな等身大の人々の今に寄り添ったお話です」と説明。「なんというか、僕が死んだ後に、神様か閻魔様の前に連れて行かれて、お前は下界で何をしたんだ、と問われたら、真っ先にこの『海よりもまだ深く』を観せると思います。集大成とか、代表作といった言葉がふさわしいわけではないのですが、自分の今を一番色濃く反映出来た作品であることは間違いないです」と語っている。また主演の阿部は「是枝監督の現場は初めてではありませんが、監督は僕らの演技をしっかりと見ていてくださるので、すごく安心感があります。監督の判断にゆだねれば絶対大丈夫だという安心感。作品を最良のものにするための監督の精神は、本当に尊敬しています」と語る。劇中に登場する団地のシーンは、是枝監督が9歳から28歳まで住んでいた東京都清瀬市の旭が丘団地で行われ、樹木は「撮影中、子供時代を知ってる方々にすれちがう、我が団地の出世頭『コレエダ!』わたしは忘れものしても、とりに戻らない。さてこの映画、まあまあなのか上出来なのか、蓋をあけてみるのが楽しみ」とコメントを寄せている。『海よりもまだ深く』2016年5月21日(土)新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2015年12月25日『そして父になる』『海街diary』などで国内外から高い評価を得る、是枝裕和監督のオリジナル最新作『海よりもまだ深く』が2016年5月、劇場公開されることが決定。二度目の親子役を演じる阿部寛&樹木希林ほか、真木よう子、小林聡美、リリー・フランキー、池松壮亮らの出演が明らかとなった。団地で気楽な1人住まいを満喫中の淑子(樹木さん)。長男の良多(阿部さん)は、15年前に文学賞を一度とったきりの売れない作家。いまは探偵事務所に勤めているが、周囲にも自分にも「小説のための取材」だと言い訳している。そんな良多に愛想を尽かして離婚した元嫁、響子(真木さん)。11歳の息子・真悟(吉澤太陽)の養育費も満足に払えないくせに未練たらたらの良多は、探偵技で響子を“張り込み”し、彼女に新しい恋人ができたことにショックを受けている。そんなある日、たまたま淑子の家に集まった良多と響子と真悟は、台風のため翌朝まで帰れなくなり、ひとつ屋根の下でひと晩を過ごすことに。こうして、偶然取り戻した、夜が明けるまでの束の間の“家族”が始まるが――。さまざまな“家族のカタチ”を描いてきた是枝監督が、いくつになっても大人になりきれない男と、そんな息子を深い愛で包み込む母の姿を中心に、夢見た未来と少し違ういまを生きる家族を描く本作。主演の阿部さんと是枝監督がタッグを組むのは、映画では『歩いても 歩いても』『奇跡』に続き3作目。そして阿部さんと樹木さんは『歩いても歩いても』でも親子役を演じており、今回も劇中で、阿部さんの身長に掛け「大器晩成…って時間かかり過ぎですよ」と言ったり、「ミカンの木、花も実もつかないんだけど、あんただと思って毎日水やってんのよ」と歯に衣着せぬ物言いの親子の会話を披露するなど、息の合った演技で魅せ、笑いを誘う場面も登場する。別れた元妻役を真木さんが務めるほか、探偵業務の相棒役には池松さん、探偵事務所社長役にリリーさん、阿部の姉役に小林さん、樹木さん憧れのクラシックの先生役に橋爪功など、キャストには豪華実力派俳優たちが名を連ねている。また、樹木さんが演じる淑子が暮らす団地のシーンは、実際に是枝監督が9歳から19年間暮らしていた、東京都清瀬市の旭が丘団地で撮影されたとのこと。撮影中は、監督の幼少期を知る住民が現場をあたたかく盛り上げるひと幕もあったという。そんな思い入れの強い作品となった本作について、是枝監督は「どうしようもない現実を抱えながらも、夢を諦めることも出来ず、だからこそ幸せを手に出来ないでいる、そんな等身大の人々の今に寄り添ったお話です」とコメント。「僕が死んだ後に、神様か閻魔様の前に連れて行かれて、お前は下界で何をしたんだ、と問われたら、真っ先にこの『海よりもまだ深く』を観せると思います。集大成とか、代表作といった言葉がふさわしいわけではないのですが、自分の今を一番色濃く反映出来た作品であることは間違いないです」とその想いを語った。そして、「下町ロケット」での熱血社長ぶりも記憶に新しい阿部さんが、本作で演じるのはまるで正反対、バツイチでギャンブル好き、夢ばかり追いかけ続ける“ダメ中年”だ。「こういう役を演じるのは初めてなので、新鮮で楽しい経験でした。”いつまでも夢を追いかけている人間”の甘えを演じることで、今までにない、面白い人間味を出せたのではないかと思います。実際、僕も10代の頃などは、夢に打ち破れ、それでも何とかやっていくような毎日の連続でした」と過去の自分を振り返りつつ、真木さんとの共演についても「強くてドライな女性像を演じてくださったので、僕もいままでの役との変化を出せてとても充実していました」と手ごたえを感じた様子。対する真木さんも、「私が今回演じた響子は、将来を見ている女性です。子どもや自分の将来を見据え、それを行動に移せるしっかり者。だから、阿部さんが演じた良多のような、夢見がちな男性が寄ってきてしまうし、反対にそういう男性を好きになってしまうのではないかと思います。阿部さんは色々な作品で拝見していますが、ここまで“ダメ男”の役は初めてな気がします。でも、すごくハマっていらっしゃいました(笑)」と“ダメ男”阿部さんを絶賛した。また、樹木さんとの共演について阿部さんは、「親子を演じるにあたり、最高の環境をいただいたと思っています。演技の合間に作品のことだけではなく、色々なお話をしてくださって、そういう時間を一緒に過ごすうちに、自然と親子の空気が生まれていきました。樹木さんは、もともとそれを考えて下さったのかな、とも思います。あと、樹木さんだからこそ言えるセリフと言うのがあり、本当に面白いんです。是枝監督が樹木さんにしか言えないセリフを書き、それを“バチーン!!”と演じられる樹木さんがいる。そういう場面が見られる現場は、本当に貴重な経験でした」と感嘆の声を上げる。真木さんも「なかなかご一緒できる機会もないので、現場で盗めるだけ盗んでやろうと思っていました(笑)。一言一句台本に忠実に演じていらっしゃるのに、樹木さんらしさがキャラクターに滲み出ているのがとても印象的で、改めて尊敬する女優さんだなと感じました」と語るなど、日本が誇る演技派女優に改めて魅了されたよう。一方、そんな樹木さんからは、「背が高すぎて苦労した時代が長かった阿部さん、ローマ風呂だけじゃない居場所を見つけたのね。あの時代は憧れだった団地、70過ぎた婆さんにとってエレベーターのない団地の撮影はヨッコラショ。『僕は9才から28才までそこに生活してたんですよ!』撮影中、子ども時代を知ってる方々にすれちがう、我が団地の出世頭『コレエダ!』。わたしは忘れものしても、とりに戻らない。さてこの映画、まあまあなのか上出来なのか、蓋をあけてみるのが楽しみ」と独特の感性あふれる、樹木さんならではのコメントが到着している。数々の作品で活躍する名優たちが厚い信頼を置く是枝監督の最新作の続報に、引き続き注目していて。『海よりもまだ深く』は2016年5月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月25日西島秀俊を主演に迎えたTBSとWOWOWの共同制作ドラマ「MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~」。現在シリーズ完結編といえる『劇場版 MOZU』が大ヒット公開中だが、この度、ノミネートされていた「第43回国際エミー賞」連続ドラマ部門のグランプリ受賞を惜しくも逃したことが明らかとなった。爆発事件で妻を失った公安のエース倉木(西島秀俊)、捜査一課の叩き上げ刑事・大杉(香川照之)、女性公安警官の美希(真木よう子)の3人が反目しつつも次第に信頼関係を築き、繁華街で起こった爆発事件の真相に迫っていく。そこで浮かび上がる殺し屋“百舌”の存在、警察内部で秘密裏に行われている策略や過去の秘密作戦に伴う悲劇、そして、次第に明らかになっていく真実…。逢坂剛のバードボイルド小説「百舌」シリーズを原作とした本作。国内では「ギャラクシー賞2014年7月度月間賞」や「東京ドラマアウォード2014」などの賞を受賞、海外では「バンフ・ワールド・メディア・フェスティバル」にノミネートされるなど、国内外から高い評価を得ている作品だ。そして今回ノミネートされていた「国際エミー賞」は、北米テレビ番組に与えられる栄誉の世界最高峰といわれ、テレビ界のアカデミー賞と呼ばれる「エミー賞」の国際版。アメリカ以外の世界各国のテレビ作品や俳優が対象となり、過去の日本作品では、連続ドラマ部門では過去にNHKの「坂の上の雲」や「八重の桜」がノミネート、テレビ映画/ミニシリーズ部門では中部日本放送の「初秋」がノミネートされたが、この部門での日本ドラマのグランプリ受賞はまだない。圧倒的に欧米や南米の受賞が多く、アジア各国にとって受賞がとても難しいと言われている。TBS放送ドラマとしては初めて連続ドラマ部門にノミネートにされた本作。グランプリの受賞こそ逃したが、世界各国から集まった多くの作品の中から4作という数少ない最終選考作品のひとつに選ばれたことは、本作のクオリティーの高さや人気の高さを裏付けるのには十分。現在、シリーズ完結編『劇場版 MOZU』が全国323スクリーンで公開中。公開17日間で動員70万人を突破する成績を記録し、今後の記録更新にも期待が高まる。『劇場版MOZU』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:劇場版 MOZU 2015年11月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015劇場版「MOZU」製作委員会 (C) 逢坂剛/集英社
2015年11月24日