「彼氏の見た目好きになれない」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。交際半年になる29歳の恋人がいる、26歳のトピ主さん。彼は優しく、大切にもしてくれる「とても素敵な人」だそうですが、「見た目が全くタイプではない」のだとか。友人や母親からの評価も気になっており、「胸を張って、自慢の彼氏だと言えるようになりたい」がどうしたらいいか……と読者に問いかけています。「尊重できない彼」といて、お互い幸せになれる?彼は交際後7キロも痩せたり、ファッションや髪型を変えたりとかなり努力してくれているそうですが、「身長が低く、顔もソース顔で、おでこもM字にハゲてきている」とのこと。トピ主さんは「一緒に話していて楽しい」「好きだと感じるときもある」ものの、「見た目が気になってしまって、冷たく当たってしまう」「街中を歩くのが少し恥ずかしいな」と感じてしまうこともあるそうです。カップルや夫婦の中にも、「相手の容姿がタイプでない」という人は沢山いますが、「そんなことが気にならないくらい相手のことが好き」だと感じている人もいれば、あるいは心の中で整理が付いていて「容姿は〇〇だけど、でも相手のここが最高に素敵」だと肯定的に話す人もいます。「彼の魅力は、私がわかっているからいい」「自分の相手は彼以外は考えられない」という結論をちゃんと持っているのですね。しかしトピ主さんの投稿には、「優しくて大切にしてくれる、でもタイプではない」と否定的に終わっている文章がいくつも見られます。まずは綺麗事を抜きにして、「これは生理的な感覚(好み)だから仕方ない」と開き直ってみませんか。罪悪感に苛まれたところで、彼の容姿に納得がいっていないのは事実。「私も人のことをどうこう言える容姿でないのは重々承知している」とのことですが、どこかで「自分と彼は釣り合わない」という気持ちもあるのかもしれませんね。その上で考えてみてほしいのは、「尊重できない気持ちを抱えたまま彼と結婚して、彼も私も幸せになれるのだろうか」という点。彼の容姿について、トピ主さんの心の中で折り合いをつけなければ、このまま付き合っていても永遠に曇りのない幸せは感じられないかもしれません。一度「タイプの男性」と関わってみるのも一案荒療治ですが、一度トピ主さんのタイプだという「身長が高く、塩顔」な男性と仲良くなってみるのも手だと思います。恋人がいる立場なので深入りはしないとしても、そういう男性と少し恋愛的に関わってみることで、何かしら見えてくることがあるはずです。もしかしたら容姿がタイプで、しかも優しくて大切にしてくれる男性がいるかもしれないし、容姿がタイプでも、トピ主さんが喜ぶような優しさや幸せをくれない相手もいるかもしれない。あるいはタイプだからと舞い上がりすぎて、対等な立場が築けず自分がつらい思いをするかもしれない……等々、いろいろな可能性があるでしょう。いずれにせよ、容姿のよさがどれほど交際に大事なものなのか、そういう男性と自分はうまく関係を築けるのか、一度体験してみなければ迷いは消えないようにも思います。そうすることで、今の彼の良さや二人でいられる幸せに改めて気づけたり、心の整理を付けられたりする可能性はあるでしょう。「他の男性と関わるのは、彼に悪い」と思うかもしれませんが、今のように陰で彼の容姿を悪く言い続けるよりは良いのでは。どうしても気になるなら、彼に正直に「気持ちに迷いがある」と言って少し距離を置いてから、別の男性を見てみるのも一案です。「周りの目」に対する重要度は、年齢とともに下がりやすい投稿には、学生時代の友人たちの評判や、自分の母親に「あんまりイケテないね~」と言われたことも引っかかっている……という記述も。他人からの目を過剰に気にするのは、思春期〜20歳代の人に特に多い傾向です。ですが年齢を重ねると、徐々に「いかに周りから見た目のいいパートナーがいるか」よりも、「自分たちがいかに幸せに暮らしているか」のほうが重要になりやすいのも事実です。加えて、結婚などをすると親や友人とは自然に距離ができることもあり、周りの評判は今ほど気にならなくなってくる可能性もあるでしょう。とはいえ、他人の目を気にするかは個人差も大きく、“周りの目”を最重視して結婚相手を選ぶ人がいないわけではありません。「自分の人生には何が一番、必要なのか」を今一度じっくりと考えてみましょう。「パートナーの評判は、私の生きる張り合いになる!」というくらいこだわりがあるならば、あるいは「優しさより、評判がいいパートナーがいるほうが私は幸せだ」と思うならば、許容できる容姿の男性を選んだほうがトピ主さんは幸せを感じられるかもしれません。まさか彼に整形してもらうわけにはいかないでしょうし、「現状」を選ぶならば自分側の捉え方や考え方を変えるしかない。どうしても納得できないならば、別の選択肢(別れて別の男性を選ぶ)に進むしかない――。究極的には、この2軸で考えてみるのもおすすめです。迷いが晴れる結論が出るといいですね。応援しています。(外山ゆひら)
2019年11月18日「未婚者は自己責任という上司」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。既婚で子持ちの上司が、職場の飲み会で「結婚につながらないような恋愛に時間を割いているのは自己責任だ」と言っているのを聞いて、モヤモヤしている……という未婚のトピ主さん。こんな上司の言葉をどう感じますか? と読者に意見を求めています。自己責任と主張するのは、今の自分が“順調”だからかも!?「自己責任」という言葉は、最近いろいろなところで耳にします。価値観の話なので万人に共通する正解はないのですが、今回の上司の言葉から、「世の中には恋愛や結婚を、自己責任だと捉えている人がいる」ということは分かりましたよね。一方で、トピ主さんのように「自己責任以外の要素も関係しているのではないか」と捉える人がいることも分かります。両者の違いを少し考えてましょう。その上司は「少なくとも社会人の恋愛は、結婚に至るためにするもの」という認識を持っている様子。おそらく結婚して子どもを持った自分の生き方や努力に自信があり、順調だと感じられているからこそ、「今は恋愛してるけど、まだ結婚はわからない、一生独身の可能性もあるし……」と発言した同僚を否定するようなことを言ったのだろうと推測できます。一方、トピ主さんは、結婚は相手のあることだし、自己責任というのは本人の過失みたいでキツい言葉だ、環境や相手に左右されるケースだってある……と感じたわけですね。確かに、片方がどんなに結婚する気で恋愛をしていても、相手の気が変わることもあるし、家族に反対されて破談になるケースもあれば、世の中や仕事の状況でタイミングを逸してしまうこともある。トピ主さんや同僚の方は、自分や他人の例から鑑みて「結婚は必ずしも自分の思いどおりにはなるものではない」と考えるようになったのかもしれませんね。となれば、上司はそうした人たちの気持ちや状況が“わからない”だけなのかもしれません。どうにもならない恋愛の状況や感情を経験したことがないか、「惚れた腫れたより、意志や世間体のほうが大事だ」と考えているのか、あるいは「自分を受け入れてくれて、結婚したがっている相手を見つけてパッとすればいいじゃないか」といったシンプルな捉え方をしているのかもしれません。色々な人の気持ちを考慮できる人物ならば、「たしかに結婚は縁だよね、タイミングもあるし」くらいに、やんわりと返したかもしれません。トピ主さんが、上司に対して「冷たさを感じた」のはその部分なのでしょう。上司という立場にある人なら、自分と違う状況にある人の気持ちを慮れるやさしさを持っていてほしかった……というガッカリ感もあったのかもしれませんね。「自分以外の立場にある人」の気持ちを慮るのは、意外と難しいのちの投稿で、トピ主さんは「(上司から)独身のままで人生を送るのは結果良くないと言われている気がしてしまい」モヤモヤしたのかも、といった自己分析もつづっています。推察どおり、おそらく上司は「未婚の人生は良くない」と思っているのでしょう。自分は結婚して幸せだからこそ、屈託なく「皆もそうすればいいのに」と思っているのかもしれないし、社会通念的に「それがあるべき姿だ」という価値観を持っているのかもしれない。自分の価値観こそが正しいと信じており、「未婚の人生を送っている人(送るかもしれない人)を理解するつもりがない」という可能性もあるでしょう。さりながら「自分と違う立場にある人を慮ること」は、実は誰にとっても結構難しいことです。結婚してみないと分からない既婚者の悩みもあるだろうし、上司である人の気持ちも上司になってみなければ分からない、とはよく聞きます。ポジティブな見方をするならば、その上司なりに、同僚の出世や将来を考えて言ったのかもしれないし、「実らない恋愛をしていないで、幸せになってほしい」という愛情があったのかもしれない……等々。そんなふうに捉えてみれば、トピ主さんのモヤモヤも少し軽減するのではないでしょうか。「人のふり見て我がふり直せ」な教訓としていこう無論、ただただ“自分のいる狭い世界”しか見えていないために、自分の価値観をまるで世論のように押し付けてくるような人もいます。そういう人に出会ったときは、「自分はああならないようにしよう」と、ひそかに教訓とさせてもらうのがベストかもしれませんね。「万物不変」なんて言葉もあるとおり、世の中や人生には“絶対に変わらないもの”など何ひとつありません。恋愛や結婚に限らずですが、自分の周囲で起こるすべての変化を自己責任だと捉えていたら、しんどくてつらくて生きていけないような局面もあるでしょう。できる努力はサボらないとしても、「人生には本人だけでコントロールしえない部分もある、運・不運もある」などと鷹揚に受け止められる、自分にも他人に優しい心は持っておきたいものですね。自分が望んだ状況にあるときに、そうではない人や異なる価値観の人を見て、「努力不足」「自己責任だ」と批判するのか、それとも静かに自分に訪れた幸運に感謝をするのか――。学ぶべきことが多いトピックだなと思いました。応援しています。
2019年11月04日交際中の男性に転職と結婚について相談すべきかどうか悩んでいる女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。「一生結婚できないかもしれないので自分で食べていけるだけのお給料をもらえる仕事に就きたい」との考えから、現在転職を検討しています。しかし本心では「彼と結婚し、(今の)事務職を続けて共働きをする」のが理想のため、結婚の可能性の有無を彼に相談したい気持ちがあるとか。プレッシャーや重荷にはなりたくないが、どう聞けばいいのか……と読者にアドバイスを求めています。「結婚への道」は千差万別で、自分だけでは選べない彼は社会人2年目。交際期間もまだ8か月とのことで、「正直そこまで結婚についても考えられないだろうし重荷になると思うと余計に相談しづらい」とのこと。彼に尋ねて「結婚する気はない」と言われるのも怖いし、する気がないと言われても別れたくない、彼が大好き……といった記述も見られます。結婚に至るまでの経緯や状況は千差万別。残念ながら、万人に共通する法則はありません。今回の件も例えばですが、下記のようなあらゆる可能性が推測できるでしょう。――「不十分な収入だから養って」という雰囲気を醸し出すことで、彼はトピ主さんとの結婚を望まなくなるかもしれない――収入が不十分な状態でいたほうが、切羽詰まってトピ主さんに勢いが付き、結婚に漕ぎつけるかもしれない――転職して十分な収入を得られるようになったほうが、彼も安心して結婚を決断するかもしれない――トピ主さんが県外や忙しい仕事に転職をすれば、それが原因で彼と別れることになるかもしれないいずれにしても、トピ主さんが望む将来(不十分な収入の現職のまま結婚)を叶えられるかどうかは、彼の性格や価値観、そしてトピ主さんへの想いの深さも関係してくるでしょう。「結婚をするかどうか」「結婚後どんな生活をするのか」は絶対にひとりでは決められない、ということでもあります。「今は何をすべき時期なのか」を考えてみようつまり、本気で結婚を考えているのであれば、怖くても彼と直接、話し合ってみるほかありません。思いきってぶつけてみれば、今の時点での彼の答えは聞けることでしょう。しかしトピ主さんは、「(結婚を決めるには)交際期間がまだ十分でないのでは」とも感じているのですよね。確かに、結婚を決断するには二人の関係が熟しているか、もしくはお互いが人としてそれなりに成熟しているか、どちらかの要素が必要なように思います。もし二人がまだ結婚話をする段階に来ていないと思うならば、「年齢的に少しでも早くしたほういい」と感じている転職のほうを、まずは優先してみるといいようにも思いました。その場合、彼には「近々、転職をしようと思う」とだけ相談してみるのもひとつ。仮に彼のほうから結婚に絡めた意見が出てくるようであれば、それを加味して転職先を考えるのもいいでしょう。今回、結婚の話が出なかったとしても、「いざ結婚の時期が来たら、そのときにベストなライフスタイルに変えよう」「結婚前にできるだけ貯金を増やしておこう」等々の心づもりをしておくと、転職活動にも前向きに励めるのではないでしょうか。彼の考えを知った上で決断したいのであれば、「将来どんな家庭を持ちたいと思っているのか」「働く女性やパートナーをどのように捉えているのか」等々の話題を持ちかけてみて、彼の価値観を探ってみるのも一案です。「自分がどんな人生を送りたいか」の視点も忘れずにトピ主さんが「結婚するなら(収入が不十分な)事務職のままでいい」と考える理由は、家事や子育てをする将来も考えてのことだろうと推測します。ただ“一人前の仕事”というのは、人生を選択する自由や人生の意義、誇り、人との豊かな出会いなどを与えてくれることも期待できるものです。「一人前に稼げる女性を目指すかどうか」は、ぜひそうしたことも加味した上で長い目で考えてみてくださいね。彼の意見を参考にしたとしても、「どういう自分でいたいか、どういう人生を送りたいか」は、最終的にはトピ主さん自身しか決断できないことですから。それにトピ主さんには、「転職も結婚もかなえる」という道だってあるわけです。転職をして一人前の収入を得よう!と頑張るトピ主さんのことを、彼は誇りに思い、そういう自立心のある相手とならば人生を共にやっていけそうだ、と結婚に前向きになるかもしれない。お互いにフルで共働きとなれば、将来的に家事分担など現実的な問題も出てくるでしょうが、社会全体がこの問題をどうにか乗り越えようと変化している時代。「女性が一人前に稼げる仕事をする=結婚しにくくなる、結婚生活をうまくやれない」という図式に、自分たちを画一的に当てはめる必要はないようにも思います。先入観や固定観念にとらわれず、まずは自分の人生設計とそのために必要なお金についてしっかり考えてみましょう。その上で「二人の人生設計も話し合いたい」と決心できたときに、彼にも話を持ちかけてみるのがベストな気がしました。応援しています。(外山ゆひら)
2019年10月14日「結婚すべきか別れるか」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。27歳のトピ主さんには3年半交際している彼がいますが、現在、プロポーズの結論を先延ばしにしてもらっているそうです。その最大の理由は、「彼の家族に馴染めないと感じていること」。何度か会ったものの、「(彼らの前では)自分が出せない」と感じてしまうとか。「不安があるので結婚したら後悔するような気もするし、好きだから側にいたい気もする」と悩み、読者のアドバイスを求めています。先に距離を置いたのは、トピ主さんのほうかも!?2人はこの3年半、毎日のように会ってきた……という仲良しなカップル。彼のお陰で仕事を頑張れてきたし、「彼ならずっと尊敬できる」という気持ちもある。「すごく大事に思ってくれてると感じる」といった記述もあり、申し分のない相手からプロポーズされたようですね。しかし、二人の性格はどうやら真反対。「コミュ力に自信がなく、おっとり静かです。よくおどおどしてしまう」「自分を出せないと感じた場所では固まってしまい、嫌われてしまうトラウマのような気持ちがある」というトピ主さんに対し、彼は「器用で頭の回転も早く肉食系男子という感じ」「仕事ができ、モテるタイプ」とのこと。彼の家族も、彼と同じく活発なタイプだそうです。まず投稿から感じたのは、トピ主さんの強い自己防衛の意識です。「対人関係は不器用なので、自分の身を置く環境は選ばないといけないと感じている」という思いも語られていますが、大好きな彼との結婚も断ろうかと考えるくらい、「自分と合わない人たちから自分を守らなくては」という意識が強い。おそらく今までの人生の中で、必要を感じて身につけてきた防衛意識なのだろうと思います。しかしながら、強すぎる自己防衛の態度は、それゆえに人間関係の構築を妨げてしまうことも少なくありません。心理学では、自分を守るために周囲にトゲを立てる“ハリネズミ”で喩えることもありますが、客観的に見れば今回、「私を嫌ってきそうなタイプの人たちだから、その一員になりたくない」と先に距離を置いたのはトピ主さんのほう。先んじて身構えてしまったことが、もしかしたら、よりいっそう良好な関係構築を妨げてしまったのでは……という可能性も感じました。「別れるのは最終手段」と考え、妥協案を模索してみよう結婚に際して、「相手の家族全員と気が合う」というのは奇跡に近いこと。「家族の中にひとりくらい、気が合う人がいればラッキーだと思おう」くらいのスタンスのほうが賢明かもしれませんね。彼という強い味方がひとりいれば、家族とも相対していけるかも……などと考えてみるのもひとつです。それに、相手の家族全員と気が合わなかったとしても、向こうがこちらを嫌わず、多少なりとも歩み寄ろうとしてくれているならば、結婚生活をうまくやっていく希望は大いにあると思います。“パートナーが大事に思っている存在”として表面上の付き合いができていけば十分ではないでしょうか。実際「気を遣うけど、時々会うくらいは仕方ない」と折り合いをつけながら、義理の家族と付き合っている夫婦は世の中にたくさんいます。「彼と別れる」のは最後の選択肢として、トピ主さんも彼の家族となんとかうまくやっていく策はないか、まずは色々と模索してみてはいかがでしょうか。可能なら彼にも正直に話し、「一緒に対策を考えてほしい」とお願いしてみてもいいかもしれませんね。「不安思考」を抜け出す努力もしてみよう投稿には、少し気になる記述も。それは、彼本人に対する不安です。彼は教育関係の仕事で、子どもや保護者から慕われているタイプなので、育児をしても彼がメインになりそうで、自分は立場がなさそうな気がする。彼の兄弟はプレイボーイなので(彼も)浮気するかも……等々。しかし客観的に見れば、これらはすべて「トピ主さんの想像から生まれた不安」です。彼本人は何もしていないのに浮気を疑われ、「協力して子育てができなさそうだ」と決めつけられている。大切な彼女にそう思われていると知ったら、彼は傷つき、悲しむのではないでしょうか。もしかしたらトピ主さんは、「自ら不安の種を探し出してきては悩む」という思考パターンが癖になっているのかもしれません。もしそうであれば、相手が変わったとしても、また違う“不安”に苛まれる人生になってしまうかも。不安思考を抜け出したいと思うならば、「物事はなるようにしかならない」「失敗してから考えよう」という考え方を身につけるのが有効です。「不安思考を抜け出す努力」や「自分から先に壁を作らない努力」をしてみて、それでも心境が変わらなければ結婚をやめよう!……などと決めて、しばらく頑張ってみるのもいいかもしれませんね。何もせず諦めるより、「私なりに頑張ってみたけど、やはり無理だった」というほうが、のちの後悔は圧倒的に少なくて済むでしょう。もしそうなったは、彼とは違うタイプの、一緒にいて不安や引け目を感じにくい相手を探してみるといいように思いました。納得のいく決断ができるといいですね。応援しています。(外山ゆひら)
2019年10月07日「結婚に後悔しないか怖いです」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。両親の仲が悪く、昔から「『好きで結婚してもどうせ仲が悪くなる』『高収入の男性と結婚するのが勝ち組』「という考えを持っていた、という27歳のトピ主さん。しかし交際4年になる現在の彼氏は、低収入の男性。とても仲がよく結婚の話も出ているものの、“昔からの理想”を曲げて結婚したら後悔するでしょうか……とアドバイスを求めています。「自分のしたいこと」を貫ける性格かどうか「好きでもない高収入の男性」との結婚よりも、「共働きで贅沢はできなくても好きな男性と明るい家庭を築いた方が幸せかも」と思い始めた、というトピ主さん。しかし、周りの友人は皆エリートと結婚していて専業主婦も多いそうで、「今は良くても10年後、周りと比べて惨めにならないか」と不安になっているといいます。まずは「自分がしたいこと」と、「周りが望むこと・世間的な価値観」の2つを切り分けて考えてみるといいと思います。トピ主さんの心の中には今、「長年の主義を曲げてでも、彼と結婚がしたい」という気持ちが芽生えているのですよね。しかし一方で、「高収入な人と結婚した方が幸せ」という一般論や周りの価値観も気になってしまう――。要するに、今回の悩みを突き詰めると、「周囲の価値観や一般論を無視し、“いま自分がしたいこと”を貫いて、あとで本当に後悔しないかどうか」という話に行き着きます。これは、人によって向き不向きがあるように思います。世の中には「周囲や世の中に反して、自分のしたいことを貫く」のが得意な人もいれば、苦手な人もおり、のちのち後悔するかどうかも、そうした性格が多少なりとも影響します。自分がどちらに近いタイプか知りたければ、進学や就職、留学、部活動、習い事などなど、これまでに経験した“重要な進退決定”の際のことを振り返ってみるといいでしょう。「自分は嫌だったのに親や先生の言うことを聞いて(または、周りは反対しているのに自分のやりたいことを貫いて)、結果的に満足/後悔をした経験があるか」を考えてみてください。迷いながらでも最終的に「自分のしたいこと」を貫いてきた経験が多い人は、自分の決断の結果だと分かっているので、愚痴ることはあっても“深刻な”後悔は少なく、また「どう転んでも、満足いく人生にする!」といった主体性やパワーがある人も多く見受けます。トピ主さんはどうでしょうか。重要な場面で「私はこうしたい」という強い気持ちで決めてきた経験が多いですか?逆に、今まで「周りの言うとおりにして後から納得できた」「自分の意思に確信が持てなかった」ケースが多く、「周りの目が何かと気になってしまう」傾向が強いならば、周囲の意見や一般的な価値観に沿った選択をしたほうが、のちのち後悔せずに済む確率は高いかもしれません。「愛情」を信じたい気持ちが芽生えてきたのかも投稿内には、“高収入で、かつ好きな男性”と結婚した友人の例も挙げられています。彼女がそうだとは限りませんが、「お金が一番大事」という価値観が強い人の中には「収入がある人、だから好き」と迷いなく捉えているケースもあります。結婚に際しても、「現実的な生活やお金のほうが“当たり前に”大事で、愛情や気持ちの面にあまり重きを置かない人もいる」という点は理解しておくといいかもしれません。そういった意味で、トピ主さんは実はそこまで「お金」に執心していないのではないでしょうか。今回、彼が低収入でも結婚したいと思えたのは、今までは心の奥に閉じ込めてきた「末永く続く愛情を信じたい、信じられそうな気持ち」が表面に出てきたからかもしれません。両親の不仲の影響で前は信じられなかったけれども、彼の出現によってトピ主さんの心に変化が生まれた。だとすれば、彼は“そうそう代わりのいない存在”という印象も受けます。「誰かに彼のことを話すと『ホント楽しそうに話すね』と言われる」とのことですが、自分はそのような得がたい相手と、本当にお金だけを理由に別れられるのか。どうせ別れられないなら、できるだけ豊かに一緒に生きていく道を考えた方が建設的ではないのか。平均的でも共働きでも後悔する余地もないくらい、愛情にあふれた家庭づくりに励もう――。そんな視点から考えてみるのも一案です。「自分はどんな人生を送りたいのか」をとことん考えてみよう“結婚の迷い”は、「自分がどんな人生を送りたいか」が見えていないことが原因でもあるケースも少なくありません。それがわからないまま何となく結婚して、うまくいかなくなり、離婚を経験してから気づく人もいますが、できれば結婚前に見出しておけると、後悔の少ない結婚となりやすいです。「相手が高収入ならそりゃラッキーだけど、近い価値観で毎日一緒に笑えるような穏やかな暮らしのほうが、私には大事」と分かっていて、後者の相手を選ぶ人もいます。「私は絶対、好きな仕事で活躍する人生を送りたい」と自覚している人であれば、「高収入でも、その仕事を諦めなければならないような相手との結婚は無理だ」と判断できるでしょう。トピ主さんは、どんな人生を送ってみたいですか? 愛情に満たされた人生なのか。物質的に贅沢な人生なのか。友人たちのような“専業主婦”の人生なのか。とにかくじっくり、とことん考えてみましょう。そして「私の人生に、これだけは絶対なくてはならない」と思うものは何なのか――。それが分かれば、自ずと今回の答えも導き出されてくるだろうと思います。応援しています。(外山ゆひら)
2019年09月09日「26歳、幸せな将来のために必要なことって?」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。今年26歳になるトピ主さん。「早く結婚して子どもを持ち、(トピ主さんには)専業主婦として(彼の)実家に入ってほしい」と考えていた彼に対し、その時期、転職したばかりだったトピ主さんは、「仕事も頑張りたい、海外でも働いてみたい、彼の実家に縛られずに色々なことを体験したい」という考えで、結果的にそれが原因で破局したとか。しかしトピ主さんはその判断に迷いを感じ始め、人生の先輩たちに今後の人生についてのアドバイスを求めています。「選ばなかったほうの人生」は誰しも気になるもの!?半年前、「彼との結婚」よりも「仕事」を選んだ形になったトピ主さん。しかし今になって、「好きな人との道を諦めてまで選んだ自由に働ける環境が、逆に不安になる」し、「間違えた選択をしてしまったのかもしれない」「気持ちが切り替えられなくても、だれか相手を見つけて早く結婚した方がよいのでは」といった気持ちになる瞬間もあるそうです。今回まずお伝えしたいのは、人生のなかの「ある選択」に関して、善悪や良し悪しの絶対的な判断はできない、ということです。人はどちらの選択をしても、「選ばなかったほうの人生」に想いを馳せるし、後悔を感じる瞬間がある。もし彼との結婚を選んでいたら、いずれきっと「やっぱり仕事したかった」「海外で働くチャンスもあったかもしれないのに」などと悩む瞬間があったことと思います。一旦は「間違っていた(正しかった)」と思っても、数年後、数十年後になって「やっぱりあれは正しかった(間違った)」などと捉え方が変わることもしばしば。過去の選択についての判断というのは、それくらい瞬間的で、主観や感情に影響されるものなのですね。しかしながら、ひとつ確実なこととして「今が幸せならば、人は過去の選択を肯定的に感じやすい」という傾向はあります。人が本気で過去の後悔をするときは、“今”に満足できていない可能性が大。その意味で、トピ主さんが今回の別れの選択を肯定するためには、これからの人生をその都度、精一杯に生きて、満足いくものにしていくことが唯一の方法かと思います。人が「結婚できたチャンス」を忘れられない理由「結婚できたチャンスにしなかったこと」を、人生で何度も振り返る人は少なくありません。それが「数少ないチャンス」で、しかも「自分が選択の主導権を握っていた」と思うからですね。自分次第だったのに……と思うからこそ、人は後悔してしまう。自分に選択権があったと思うと、“その先”のこともポジティブに想像しやすいので、「あっちを選んでおけば幸せになれたはず」などとも考えやすいです。一方、「自分ではどうにもできなかったこと」の場合は自分に選択権がないので、“選択に対しての後悔”はしにくいです。自分が拒まれた相手との幸せな生活も、なかなか想像しにくいですよね。「自分で選択できたチャンス」というのは、それくらい“思い出しては味わえる甘い果実”ともいえます。しかし実際は、過去の選択を変えたところで幸せになれたとは限らないし、もしかしたら今より苦しんでいる可能性もある。そう考えれば、結婚できたチャンスへの後悔は「時々想いを馳せ、甘く切なく楽しむもの」にとどめておくのが賢明なのかな……と個人的には思います。「自分という人間を知ること」を続けていこうその後の投稿で、「いま自分にできることを精一杯やって、後ろを振り返らずに前に進みたいと思います」と決意をつづっているトピ主さん。一生今の仕事を続けたいのかどうかも分からない……といった記述もありますが、将来を今の仕事に限定する必要は全くないでしょう。ただ今回の出来事は、ぜひ“自分を知ること”に役立ててほしいなと思います。「自分を知ること」は、よりよい人生の選択をするために非常に重要です。投稿には、「結婚して子どもを産むことが人間の本能的な幸せであるはず」なんて記述もありますが、本当にそれ“だけ”で幸せならば、こんなにも多くの人が結婚後に悩んではいないでしょう。一般論ではなく、「自分が人生に何を求めているのか」「自分にとっての幸せは、どんな形なんだろう?」といったことを、模索し続けていくといいと思います。それがふんわりと自覚できてきたとき、“自分らしい結婚”ができる相手がきっと目の前に表れてくることでしょう。好きな人との別れを乗り越えるにはそれなりに時間はかかるものですし、どうか焦らずに。目の前の一日を充実させる工夫をしながら、少しずつ元気になって、また新たなスタートを切ってくださいね。応援しています。(外山ゆひら)
2019年09月02日「こわい女性と言われる」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは「おっとりタイプで、人に対して言葉を荒げたり怒ったりということはあまりない」という女性。しかし、婚約中の彼氏に結婚準備に関する意見を言うと、頻繁に「怖い」と言われることに悩んでいます。この調子では今後、話し合いが必要なときにいつも「怖い怖い」と言われかねない。自分が悪者になるのではと不安だし、悲しくなる……と心境をつづり、アドバイスを求めています。「結婚準備で揉める」のはよくある話だけど……婚約中のトピ主さん。結婚に向けて決めなければならないこと、話し合わねばならないことが増えるなかで、このような悩みが生まれたようです。「あまりに行動の遅い彼に不安を感じることがあり」、トピ主さんが口出しをする機会が出てきたそうですが、ちょっと急かすような言い方をしただけで、彼は「そんなのは分かってる」「そんなせまって言わなくてもいいじゃん」「なんでそんなに口を出すんだ」等々と反発をしてくるそうです。まずお伝えしたいのは、結婚準備で揉めるのは非常によくある話だと言うこと。男性側が準備しない、または行動が遅いことで、女性側がイライラするというのも、“結婚式あるある”と言いきれるくらい頻繁に見聞きします。既婚の知人友人に相談してみれば、きっと同様の話を聞けることでしょう。そのくらい多くの人が経験していることだと考えれば、「最終的には、何とかなるのかもしれない」という楽観的な見方もできます。とはいえ、今回のお悩みはふたりの関係性の根幹に関わる要素も。トピ主さんは普段はあまり口出しせず彼の好きに任せており、よく優しいねと言われるそうですが、投稿では「優しいからと言って、口を出さない意見をしないとは違うと思います」と毅然とした意見も述べています。話し合いができない男性との結婚は無理かもしれない、といった気持ちがあるならば、今起こっている問題は、本当にふたりで結婚生活をうまくやっていけるかの“試金石”なのだろうと捉え、結婚の最終決断も含め、成り行きを見守っていくのもひとつです。凸凹で補い合い、物事を進めているカップルは多い投稿には「不安」「心配」という言葉も並んでいますが、新生活や人生の一大決断が近づき、双方が“マリッジブルー”になっている可能性も感じました。お互いに気持ちが不安定だから、相手の言動に普段より苛立ってしまうのかも。どちらかが余裕ある心持ちを心がけ、平常の態度で接していれば、この嵐は収まって行く可能性も感じます。もしトピ主さんに、彼を信じてやっていこうという気持ちがあるなら、「ま、どうにかなるでしょ!」とどっしりと構え、焦らない決意をしてみるのもひとつです。以前ウエディングプランナーの方から、こんな話を聞いたことがあります。「新郎が準備をほぼ何もせず、新婦に丸投げしているカップルもいるし、逆に新婦がのんびりしているカップルは、新郎のほうがいそいそと準備をしている」と。つまり、カップルというのは性格面や行動面で補い合い、成り立っているケースが多いということ。そう考えれば、「相手に主体的に動いてほしければ、自分はあえて何もしないでいてみる」というのも、ひとつ有効な方法なのかもしれません。入籍や式準備の進行役は思いきって、彼を信じて丸投げしてみる、ということですね。「いや、それは性格的に無理」「悠長なことは言っていられないし、急かして逃げだすような男性なら要らない」と思うならば、いっそ「私が仕切る!」と決めてみるのもひとつ。怖いと言われようがなんだろうが、意識的にテキパキと指示する側を担ってみるのも一案です。現実的な態度が「怖い」と言いたかったのかも婚約指輪の購入を急かしたエピソードも紹介されていますが、彼が言う「怖い」とは、つまり「現実的すぎる」という意味なのかも。もしかしたら、彼はロマンチックに指輪を贈りたい心づもりがあり、購入を急かされたことで、やる気が半減してしまった……なんて憶測もできます。あるいは、彼は女性への幻想や理想を強く抱いているタイプで、頭ではわかっていても、いざ現実的な一面を見せられると受け止めきれなかったのかもしれません。さらには、結婚への準備が遅い自分も「許してくれるだろう」と甘えているだけ……といった可能性も示唆できます。一部の幼い男の子は、例えば朝の支度中、必要以上にふざけたり、グズグズしたりして、母親に反抗することがありますが、そういう男の子は「本気で怒られたり、見捨てられたりしそうになって、ようやくきちんとする」のが常。これに近い可能性を感じるならば、いくら「怖い」と言われても、「気にしない」のがベストかも。不安になるのはやめ、“おっとりしていても強い女性”の姿勢を貫いてみましょう。今度同じことを言われたら、落ち着いた態度で「怖い私が嫌なら、結婚をやめてもいいよ」くらいに言ってみると、彼も甘えから目が覚めるかもしれません。色々と可能性を書いてきましたが、「どういう態度を取るべきか」を決める一助になれば幸いです。トピ主さんが幸せな結婚を叶えられることを願っています。(外山ゆひら)
2019年08月26日「『女医だから好き』と言われた」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。女性医師であるトピ主さんには、交際数か月になる彼氏がいますが、お互いのどこが好きかという話題になった際、彼は真っ先に「医師であること」を挙げたのだとか。トピ主さんは後になって、「少しうがった見方をすれば金目当てということもありうるのか」と気になってきたそうです。「職業で選ばれたと思うと何となく釈然としない気持ちがある」と心境をつづり、この発言に対する意見を求めています。「自分が思いたいように解釈する」癖は付けないのがベター「女医だから好き」は、いかようにも解釈できる発言ですよね。「人々のために貢献しているトピ主さんが誇らしい」「努力や知性を尊敬する」という意味にも取れますが、見方を変えれば「周囲に自慢できるから好き」「高収入で良い生活が享受できる」といったニュアンスにも聞こえますし、ともすれば「女医という職業に興味がある、興奮する」なんて極端な理由である可能性も示唆できます。のちの投稿で、トピ主さんは今後また同じことを言われたら、彼の愛情を素直に受け止めプライドを持ってその言葉を受け入れることができるように精進したい……といった決意をつづっていますが、相手の言葉を「自分がそう思いたいように解釈する」のは、あまりおすすめしません。これが癖になると、“自分が幸せにならない道”を選んでしまいやすくなるからです。彼がいかに素晴らしいか、優しいかをアピールし、「彼は真剣にトピ主さんを愛していると思う」という賛同者をたくさん集めたところで、それは全く真実ではないこともありえるわけです。「彼の愛が本物かどうか」は、トピ主さん自身の未来のために、トピ主さん自身が見極めるしかないのですね。そういった意味で、「私のどこが好きか」という質問はシンプルですが、非常に重要です。この答えに不信を感じた、納得して受け止められなかった……ということは、トピ主さんが彼をまだ信じきれていない、ということの表れだと思います。とはいえ、二人はまだ交際数か月。今はお互いをよく知り、信頼関係を構築している段階だと考えれば、当然のことという気もします。闇雲に「彼を信じよう」とするのではなく、「本当に一緒に生きていける人かどうかを見極めている最中なんだ」という、少し落ち着いたスタンスで接していくことをおすすめします。自分の気持ちを大事にして、しっかりコミュニケーションを取ろう加えて、「相手の言葉を聞いて不信感や違和感があった」ときは、その都度、真意を尋ねる癖をつけていきましょう。「自分の気持ち」を無視せず大切に扱うことは、身勝手なことではありません。そうしたコミュニケーションの積み重ねこそが、お互いの理解や良好な関係構築につながっていきます。この件についても、引っかかっているならば、近々リラックスして話せそうなタイミングで改めて聞き直してみてはどうでしょうか。彼が言葉下手なタイプならば、「どんなときに、私を好きだと思う?」「私といて、どんな気持ちになる?」といった聞き方をしてみてもいいかもしれません。その際、ポジティブな感情や具体的なエピソードが出てきたり、自分でも気づかないような面を褒めてくれたりしたならば、彼が普段からトピ主さんの言動をしっかり意識し、受け止めてくれている証。喜ばしい答えや納得できる返事が聞ける=トピ主さんが望むような恋愛関係が育めている、ということでもあります。逆に、あまり嬉しくない答えが返ってきたり、具体的なエピソードが何ひとつ出てこなかったりするようであれば、彼は交際への真剣度が低く、“トピ主さんが望まないような意図”で付き合っている可能性も考えられます。返答によっては、「将来まで考えているのかどうか」も感じ取れるでしょう。「この人は、本当に私のことが好きなんだな」と思える関係を交際にあたって、「自分が相手を好きなこと」は非常に大事ですよね。それが欠けている交際関係は、むなしいものです。しかしながら、一生モノの幸せなパートナーシップを築くためには、「相手が自分を真剣に好きなこと」も不可欠です。「私がこの人を好きだ」というのと同じくらい、「この人は、本当に私が好きなんだな」と疑いなく思えることは、幸せなパートナーシップの必須要素だと言えるでしょう。そうした関係を手に入れるためには、「彼がその相手なのか、しっかり見ていこう」という意識が大切です。彼が善人か悪人かの二択で考えるのではなく、彼の良いところは良いところとして受け止めつつ、しかし「私は女医であろうとなかろうと、変わらず愛しあって歩んでいけるパートナーを求めているんだ」というブレない信念を持って接していきましょう。彼がその相手かどうかはわかりませんが、ぜひそうした過程を経て、“迷いのない相手”を見つけてくださいね。応援しています。(外山ゆひら)
2019年08月05日「彼女が料理をしないのです。」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。6歳下の女性と同棲中という、40歳のトピ主さん。共働きでの結婚を考えているそうですが、彼女は料理嫌いで「毎晩コンビニ飯で構わない」というタイプ。トピ主さんは自身の体のことを思って仕方なく毎晩、料理をしているそうです。今後どのような心構えで結婚生活をすればいいのか、彼女に料理をしてもらうにはどのように接すればいいのか……と問いかけています。 料理をしない相手との結婚例は多いけれど…共働きで“料理をまったくしない相手”との結婚生活をしている例は、世の中に無数にあります。男女を逆にして考えてみれば、イメージしやすいはず。結婚したからと言って、どちらにも料理をする“義務”があるわけではなく、極端な話、お互いに好きなものを買ったり作ったりで、別々の晩御飯を食べてもいいわけです。とはいえ健康も気になるし、まとめて作った方が経済的だし、一緒の食事を楽しみたいし……といったことから、どちらかがメインで料理をする形が一般的ですよね。トピ主さんたちも同様の同棲生活を続けてきたようですが、いざ結婚となり、気になってきたようです。 “理想”にこだわるか、“妥協”をするかさて、結婚ということで言えば、世の中には「好きな相手との“違い”に妥協点を見つけながら、やっていく結婚」もあれば、「最初からできるだけ“自分の望む生活を叶えてくれる相手”を選ぶ結婚」もあります。絶対に彼女と結婚をすると決めているのであれば、「そういう価値観の人なのだから」と料理のことは諦め、自分も無理をしすぎないようにして、たまに家事の外注なども利用してみる……というのが一番円満な解決策だと思います。外食や家事外注に多少お金がかかる分、他のものを節約してみたり、料理以外で一緒に楽しめることを考えてみたりするのも一案。「一緒に食事の時間を楽しめるなら、買ってきたものでもいいや」などと前向きに捉えてみるのもおすすめです。ただ投稿には、料理を交代で作ったり、一緒に作ったりする生活にあこがれている……という記述もあります。彼女が本気で「コンビニご飯の生活でいい」と思っているのであれば、「一緒に料理をする楽しさ」を感じてもらうのは、中々難しいかもしれません。たとえばですが、運動にまったく興味がない相手に「マラソン大会に一緒に出てよ」としつこく勧めても、煙たがられそうですよね。自分の理想にこだわるなら、元々食に興味がある相手と結婚したほうが、思い描くような結婚生活ができる可能性は高いでしょう。もちろん価値観は変わることもありますし、この先病気になったり、子どもや親のご飯を作る必要に迫られたりして、渋々でも彼女が料理をし始める日が来ないとも限りません。とはいえ、最初からそれに期待しすぎるのは最善策ではないので、“今の状態の相手”と結婚してうまくやっていけそうか、上述のような解決策でトピ主さんが“納得して”やっていけそうかどうか、一度しっかり検討してみるといいでしょう。自分たちの家庭なりの“運営方針”を作っていこう実はトピ主さんは料理だけでなく、「掃除や食器洗い、ごみ捨て等も大抵担当している」とのこと。家賃や光熱費も全額負担しており、「料理担当とか言われており正直良い気分がしない」という不満もつづられています。不満に思っていても強く言い出せず、金銭面でも家事面でも“彼女のお世話”をし続けている状況なのであれば、そもそもの関係性に問題がある可能性も考えられます。恋愛では相手への想いが強く、「離れたくない」と感じている側の立場が、どうしても弱くなりがちです。お世話をしている側が“支える手応え”を感じている場合はあまり大きな問題になりませんが、トピ主さんの場合はそうではないようですね。関係性は時間の積み重ねでできるものなので、いきなりの変化は難しいと思いますが、対等な関係を目指すのであれば「ここまで非協力的だと、結婚は難しい」と告げるなどして、一度、強い意思を示してみては。しばらく離れて暮らしてみるなど、彼女に真剣に今の状況を見直してもらう機会や時間を作るのもいいでしょう。そうして「今のままでは良くない」という危機感を彼女に意識してもらえたら、自分たちなりの家庭運営の方針づくりを持ちかけてみては。「料理と食器洗いは自分、他の家事は彼女」「平日は自分、土日は彼女」といった分担を徹底させるもよし、あるいは「費用負担を平等にする」「平日の食事はお互いに構わない」といったルールを作るのも一案です。今回のことは、「お互いに気持ちよく生活するための協力や努力をしてくれる相手かどうか」「二人が異なる価値観をうまく擦り合わせることができるか」を知るいいきっかけになるはず。この過程や態度次第で、結婚の最終判断をしてもいいように思いました。納得のいく結論がでるといいですね。応援しています。(外山ゆひら)
2019年06月24日「話すことが苦手で婚約破棄されそうです。」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。2年間、交際している男性がいるトピ主さん。彼には以前から何度も「もっと色々話してほしい」「たくさんお喋りできる関係が良い」と言われており、最近ついに、このままなら結婚しない方がいいと思う……とまで言われてしまったとか。「何も話すことが思い浮かんでこない自分が情けなくて毎日涙が出てきます」と心境を語り、恋人との会話はどうすれば弾むのか、と問いかけています。恋人に上手に心を開けない理由投稿内容からは、トピ主さんの3つの顔が見えてきます。職場では“外ヅラ”がよく「明るくて話しやすいよね」と言われる。男女問わず心許せる友達には何でも話せるし、むしろ相手を笑わせるタイプ。これだけを見ると、話すことが苦手な印象は全く受けません。しかし、恋人に対してだけは「黙り込んでしまう」。以前の恋人にも同じ指摘をされた経験があるそうです。その理由も、自己分析されています。恋人には何年付き合っても気を遣いすぎてしまい、「相手が楽しいと思う話をしなければ」と一方的にプレッシャーを感じてしまう。本当の意見を言うのが怖いし、自分を出すことが“異常に”恥ずかしく、嫌われるのが怖いし、格好つけたいのだと思う……とのこと。そのように、自分自身に意識が向きすぎてしまうのが恋の特徴だとも言えますが、過度にビクビクしてしまうのは、恋人という存在が自分を脅かす危険因子を握っていると感じているからでしょう。一般的に生き物には危険を察知して身構える本能が備わっていますが、トピ主さんも、「下手なことを言えば魅力的でないと思われ、愛想をつかされるかもしれない」と感じており、その恐れから強い緊張感が生まれ、気楽に会話ができない状況を作り出しているのだろうと推測します。“別れのリスクから自分を守るため”に無意識に取っている態度が、良好なパートナーシップの構築を阻害しているのであれば本末転倒ですよね。最初から安心して一緒にいられる人を、恋人にするというのも有力な解決策ですが、リラックスできる相手と付き合っても、「つまらない話をすれば嫌われる」という思い込みを外さない限り、どんな相手でも恋人になった途端、うまく話せなくなってしまう可能性も。ご自身の思い込みを、良い方向へ変換することに注力していきましょう。言葉より「事実」を見つめてみよう思い込みを外すには、まず「事実」を見つめてみることが肝心です。彼はトピ主さんと2年間交際し、婚約もした。彼の主張は朝夕でコロコロ変わる。投稿にはそうした事実が挙げられています。トピ主さん発信の会話が少ないことは、2年も経たずとも気づけたはず。でもなんだかんだ言って、二人は別れていない。行動で伝えあえている愛情もきっとあるのだろうと思います。もしトピ主さんが婚約解消の申し出を受け入れたら、彼は本気でそうすると思いますか? 試しに「そんなこと言ったって、どうせ私から離れられないんでしょ?」くらいの気持ちになってみませんか?こう提案するのは、そのことでトピ主さんの緊張状態が和らぐことが期待できるからです。彼は常に仕えなくてはならない殿様でもなければ、こちらの処遇を握っている王様でもない。「一緒に日常生活をやっていこう」という、身近で対等なひとりの男性なのです。「そうしたい」と互いに思いあえたから、二人は結婚を決めた。その事実に誇りを持ち、試しに「彼にだって、この私が必要なんだ」と信じてみてはいかがでしょうか。寄り添って生きるには、“良い加減”が必要受け身であまり喋らない自分と、ちょっと気分屋な彼氏。「完璧ではないのはお互い様♪」くらいに思っておくのも一案です。“完璧”を望みあえば、パートナーシップは多くのケースで壊れます。「相手の望むとおりにはなれないけど、寄り添えるところは多少頑張ってみるよ」くらいの“良い加減”を心がけてみてください。それに、交際初期は相手の美点しか見えないものですが、そのうち弱点も欠点も分かってきて、どんなカップルでも多少の小競り合いは発生するもの。それでも「一緒にいたい」と思えるから、一緒にいる。そこまでの気持ちを抱きあえる相手かどうか、試される時期が来ているのかもしれませんね。「会話力」に悩む人は少なくない 作家の武者小路実篤や森鴎外も、自分は話し下手だと公言していたとか。言葉に長けた人ですらそう感じるのですから、「会話力は、実は多くの人が悩んでいることなのかも!?」なんて捉えてみるのも一案です。普段から日記などで思っていることを言語化する習慣をつけておくと、考えがまとまりやすいのでオススメです。とはいえ、トピ主さんは元々、会話上手な様子。「恋も結婚もなるようにしかならないものだ」と開き直り、“彼を射止めた自分”にも自信を持って、できるだけ友達や同僚といるときのように接するだけで十分だと思います。彼の言う「話題を提供してくれたり楽しそうに話してくれる子が理想」というのは、つまり「一方的にネガティブになって身構えないで、もっとあっけらかんと接してほしい」ということのようにも感じました。このコラムが何らかのヒントになることを祈っています。(外山ゆひら)
2019年06月10日「どちらが幸せだと感じますか?」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。「気が合わなくてもいいから誰でもいいから側にいて欲しいと感じるように」なったという、40歳過ぎのトピ主さん。一時的な気持ちかもしれないものの、「いがみ合うような相手でも誰もいないよりいいような気がしてきた」と今の心境をつづり、「一人と複数人、どちらが幸せだと感じますか?」と問いかけています。「幸せ」の概念が悪循環を引き起こすことも!?「幸せ」って誰もが考えるテーマですよね。古今東西、様々な人がこのテーマについて語っています。例えば、作家ジュール・ルナールは「幸福とは、幸福を捜すこと」だと述べていますし、思想家のソローは幸せを“蝶”にたとえ、「幸せは追いかけすぎると遠のく」といったことを述べています。確かに、「幸せを捜す過程」は人生の目標へ向かう道のりでもあり、それなりに充実感もあるものです。しかしながら、「今の自分は不幸せだ」という認識からぼんやりとした幸せを追い求めている場合、人生への不満や飢餓感ばかりが際立ってしまい、逆に望むような幸せを遠ざけてしまう悪循環を引き起こすこともあります。それに、そもそも幸せはひどく個人的で瞬間的な実感なので、「その生き方が幸せかどうか」の答えを天秤にかけるのは難しいです。状況的には全く同じ生き方をしていても、個々の捉え方次第で真逆の答えになりえますし、同じ人に聞いても、その時々の気分や状況によって答えがコロコロ変わることもある。「一人で生きるのも誰かと生きるのも、どちらも幸せ」だし「どちらも不幸せ」とも言えてしまいますよね。ですので、「これからどうすればいいか」を考えたいのであれば、曖昧な“幸せ”という概念を軸にするのではなく、もっと具体的な自分の希望を意識していくのがおすすめです。例えば「幸せになりたい」ではなく、「愛し合える誰かを見つけたい」と言い換えていく。今回であれば「どちらが幸せか」ではなく、「ひとりで生きるのも悪くないけれど、誰かと生きる人生も経験してみたいかも」などと願いを明確化したほうが、具体的な行動や変化も生まれてきやすいでしょう。一時的な願いだとしても、そう思うときは試しに行動してみれば、本当の願いにも気付きやすくなるはずです。「過去」や「未来」ばかり考えていると、誰でも滅入る「一人でいると、あれこれと鬱々考えてしまい暗くなってしまう」というトピ主さん。もしかしたら今のトピ主さんは、少し“過去”や“未来”にばかり意識を向けすぎているのかもしれませんね。中国の老子も、「落胆しているならば、あなたは過去に生きており、不安ならば未来に、平穏ならば今現在を生きている」などと指南しています。戻りようのない過去に、どんなに悩んだところで不確かな未来。それらに意識を向けて、貴重な“今”という時間をネガティブな気持ちで過ごしてしまっている……と考えると、なんだかちょっと人生の無駄遣いをしているような気がしませんか? 鬱々とし始めたら、「ああ、私は今過去や未来に囚われている」と気づいて自制し、目の前のものに対する“五感”を意識してみてください。「今日は天気が良くて、いい気分だな」「このランチ、めっちゃ美味しい!」などと“今”を味わってみるのですね。具体的に先々のプランを考える時間は有意義ですが、ただ鬱々としてしまうだけの時間はなるべく減らしていきましょう。ほどよく“今この瞬間”を楽しむ習慣を身につけたほうが、人生の好循環も起きてきやすくなると思います。「幸せ」と「不幸せ」は、常に表裏一体最後にもうひとつ、こんな話を紹介します。ある人の家に美しい天女が現れ、「行く先々に財宝をもたらす」という彼女を主人は喜んで迎え入れます。しばらくして今度はみすぼらしい天女が現れ、「私が訪れると財産がなくなる」という彼女を、主人はすぐに追い出しました。すると、二人は姉妹だと分かり、二人ともその家を去る羽目に……。『涅槃経』の中の話ですが、要するに「幸せと不幸せは常にセット」だということです。一緒に生きる相手を探す過程では、ひどく傷つく可能性もある。見つかっても、今度はその人や愛情を失う不安や苦しみと常に隣り合わせになる。あるいはいずれ憎み合い、いがみあうようになるかもしれない――。そうした負の可能性は、トピ主さんも十分に分かっているのでしょう。それでも今、誰かと生きる人生を考え始めたということは、つまり“誰かと生きる幸せ”に付いてくるであろう“不幸せ”をも引き受ける準備や覚悟ができてきた……ということなのかもしれませんね。ただし、「誰でもいい」とまで投げやりになるのはお勧めしません。刹那的な寂しさに負けてしまうと、その選択をした自分を延々と恨み続けることにもなりかねませんから。苦い経験も人生の一部、などと言うことはできますが、できるだけ「これでよかった」と思える人生を歩いていくためには、今の自分を過剰に否定せず、一日一日の喜びや楽しみに目を向けながら具体的な行動を起こしていくことが大切ではないかなと思います。そうした”日々の姿勢”を磨きながら、焦らずこれからの人生を考えてみてはいかがでしょうか。応援しています。(外山ゆひら)
2019年05月20日「結婚しないことは我儘なのでしょうか?」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは料理や家事が得意で、十分な収入を自分の考えで使える今の生活が十二分に楽しい、という20歳代後半の男性。老後までの将来設計も立てており、「結婚などを考えるメリットが無い」と感じているものの、職場の女性たちから批判を受けたそうです。「このような状態でも、男性として生まれて職に就いた以上、結婚したほうがよろしいのでしょうか?」と結婚願望の必要性について問いかけています。「世間」との折り合いの付け方は?最近、知人女性からのアプローチを「恋愛や結婚願望がない」という理由で断った、というトピ主さん。職場の女性たちにその話をしたところ、「そういう考え方は世の女性に失礼」「自分勝手な考え方」「お金をもらっているんだから女性を養ってあげないと」と糾弾されたとか。「如何せん他人の気持ちが気になる」性格のトピ主さんは、それ以来、「他の同僚たちにも同じように思われているのだろうか」という思いがよぎるようになったそうです。恋愛願望や結婚願望はないものの、そのことで向けられる“世間の目”が気になって悩んでいる……ということですね。このような悩みを軽減するには、以下2つの方法論があるかと思います。1. “世間”を自分の心地よい方角へ広げる人が思い悩む“世間”というのは、実は職場や近所の人、友人などであることが大半で、意外と狭いものです。インターネットなどにも世間の声はあふれていますが、素性をよく知らない相手や、簡単に関係を断てる相手からの意見よりも、顔を合わせる機会がある“身近な誰か”の意見のほうが、人は気にしやすい。トピ主さんも今回、近しい職場の人たちから言われたからこそ気になり始めたのだろうと思います。であれば、トピ主さんにとっての“世間”を広げてみるのも一案です。世の中には、結婚しない男性のことを「女性に失礼」「自分勝手」などとは考えない人たちもおり、そうした人たちと交流する時間が持てれば、職場の女性たちの声も“一意見”として捉えられるようになり、あまり気にならなくなるはず。昔からの友人が必ずしも同じ価値観を持ち続けているとは限らないので、「今の自分が合うと思える価値観」を持った人たちに出会えるよう、能動的に行動範囲や行動パターンを変えてみるのがおすすめです。2. 恋愛・結婚願望を“保留”にしておく結婚や育児を行いたいという感情は“今のところ”湧いていない、というトピ主さん。まだ20歳代とのことですし、先々まで決めつけないでおくのもひとつです。今後、人生観を変える出会いがあるかもしれませんし、無理に異性を避けて行動する必要もない。ひとり暮らしを思いきり満喫しているうちに、自然に「そろそろ違う生活がしてみたい」と思うようになる日が来ないとも限りません。そう思い始めたときにうまく相手が見つかるかは未知数ですが、人の体は「今、したくないこと」にとても正直なもの。いずれ来るかどうかも含めて、”自分にとっての適齢期”を保留にしておくのもひとつです。 “メジャーではない生き方”が貫けるかどうか検討してみようとにかく「他人からあれこれ言われたくない!」という思いが強いならば、“メジャーな生き方”を選ぶのはひとつの選択肢です。世の大人を「結婚している人」「結婚していない人」に分けるならば、前者の割合のほうがいまだ多いのは事実。つまり、結婚することはメジャーな選択ということになり、メジャーな側を選べば、人に批判される“回数”自体は減ることでしょう。ただしその場合、自分や相手に多大なる不幸を生み出す可能性もあります。自分と同じく、世間体のためだけの結婚を望む相手に出会えるならば話は別ですが、そうでなければ、“形だけの結婚”にいずれ片方もしくは双方が耐えられなくなり、結婚生活が継続しない可能性もある。そうなれば、結婚しない生き方を続けた場合よりも、結果的に精神的・金銭的な負担は増大するかもしれません。“マイナーな側の生き方”を貫くには、多少の強さも必要です。特に今回のようなケースは、親や親しい友人がこちらの先々を心配して結婚を勧めてきた……というのとは違いますよね。職場の女性たちにも批判したくなる背景があったのかもしれませんが、「さも世論のように自分の意見をぶつけてくる人はいるものだ」と一歩引いて冷静に受け止め、「直接関係のない立場からの発言には振り回されない!」という強い意志を固めておくのもひとつです。雑音は適当に交わしながら、心の中では多少図太く、自分らしい選択を信じてやっていけそうかどうか。ご自身の性格も含め、検討してみるといいと思います。どんな生き方をしていても、自分の価値観と合わない相手を批判してくる人は必ずいるもの。「価値観の違う相手をむやみに批判しない人たちと関わりたい」という方針を持って、まずは“自分にとっての世間”や視野を広げてみるといいのが一番かもしれませんね。応援しています。(外山ゆひら)
2019年05月13日「結婚したいといつ言えばいいのでしょうか?」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。30歳のトピ主さんは4歳年上の男性と交際して1年。彼のことは大好きで、「すごく大事にしてくれている」とも感じているそうですが、これまで一度も「結婚」という言葉が出てこないことに悩んでいます。自分から結婚話もしてみたものの、「それとなーく流される(冗談でかわされる)感じ」とのこと。「どうしたら冗談ではぐらかされないですか」「結婚したいといつ言えばいいのでしょうか」とアドバイスを求めています。相手の結婚の意思を「本気で確認」できない理由トピ主さんはなぜ、結婚の意思を彼にうまく聞くことができないでいるのか。「何度も結婚の話題を出すと焦ってると思われそうで、怖い」とのこと。相手の気持ちが盛り下がるかもしれない不安やためらいも、ひとつの理由なのでしょう。しかし投稿を読む限り、一番大きいのは、「望まない答えでも受け入れて、人生を前に進めたい」という意思や覚悟がまだしっかり固まっていないからだと推察しました。トピ主さんが「今年じゅうに結婚したい」と伝え、もし彼が本気で返答してくれた場合には、以下のいずれかのフレーズが予想されます。1)「君とは、結婚する気がない」2)「君と結婚するつもりはあるけれど、近々は無理だから待っていてほしい」3)「君と結婚するつもりはあるけれど、今すぐと言うなら他を当たってほしい」4)「わかった、今年じゅうに結婚しよう」トピ主さんが一番聞きたいのは4ですよね。それ以外の答えを受け止める心の準備ができていなかったから、今までは、彼に話をはぐらかされても深追いができなかったのでしょう。こちらが本気の覚悟を持って聞いていないから、本気の答えを得られなかった……ということです。相手の“本気の意思”を知りたいときは、どんな答えが返ってきても、それを受け止める“本気の覚悟”が必要だという点は、ぜひ心に留めておいてくださいね。「自分はどんな風に生きていきたいか」をイメージしてみよう「自分の願いどおりではないかもしれない事実」を知ることは、誰にとっても怖いことですが、それを受け止める勇気を持てない限り、停滞を抜け出せないのも事実。そう考えれば、トピ主さんは「別れるかもしれないという恐れ」よりも「彼、もしくは誰かと結婚をしたい気持ち」が上回ったタイミングで、本気で彼の意思を確かめる勇気が湧いてくるかもしれませんね。このままの状態が続いて結果的に結婚に至らなかった場合、交際していた期間を「人生の無駄だった」と思うか、「それでも彼といられて幸せだった」と捉えるかはその人次第。仮定の話ですが、トピ主さんはそのとき自分がどんなふうに感じると予想しますか? 「無駄だった」と思ってしまいそうならば、決断の時期が近づいているのかもしれませんね。あわせて、「これから自分がどう生きたいか」も具体的にイメージしてみましょう。「早く温かい家庭を築きたい」「子どもが何人欲しい」「家庭という基盤を作り、しっかり仕事に集中したい」等々、トピ主さんなりに描くものがあると思います。人生は有限です。限られた時間をどのように生きるかは、自分にしか決められません。「彼以外の相手と生きる道も、ひとつの選択肢としてあるかもしれない」と考えられるようになれば、彼に意思を確認することもおそらく難しくないはず。もちろん、「私の思い描く人生は絶対に彼の側にある!」と思えたときは、その強い気持ちをしっかりぶつけてみるといいと思います。視点を変えれば、結果の意義も180度変わってくる万が一、彼との結婚が決まらなくても、いずれ「あの別れは、この人に出会うために必要なことだった!」なんて思えるようになる可能性もあります。つまり、今回「NO」という返事が返ってきても、それは絶望どころか、希望のはじまりかもしれない、ということ。視点を変えれば、物事の見え方や意義は180度違ってくるので、その点もぜひ覚えておいてくださいね。「深掘りしようとすると、私が泣いちゃう気がして」とのことですが、子どものように泣いて駄々をこねても、自分の欲しいものが必ず手に入るわけではないことは、トピ主さんもきっともう理解しているはず。ですが、どんな結果でも受け止める覚悟さえあれば、大人は“自分の欲しいもの”に手を伸ばしてみるチャレンジが許されている。その「覚悟」ができたときが、結婚について尋ねる最適なタイミングと言えるかもしれませんね。応援しています。(外山ゆひら)
2019年02月18日「相手の性格はどこまで受け入れる?」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは36歳。婚活で知り合った男性の性格のことで悩んでいます。その彼はSNSに頻繁に自撮りを投稿する習慣があり、トピ主さんは「37歳にもなってそんな事してるの?と結構引いてしまった」そうです。ただ、それを除けば「彼に決めたい」と思っていて、年齢も近く、エスコートしてくれるし、話しやすいし、優しいし、食事していても嫌ではない。彼の個性として受け入れるべきか、それともこういうタイプを夫にすると大変なのか……と問いかけています。「絶対に許せないこと」と、「好きな点・尊敬できる点」を書き出してみよう理解できない彼の自撮り行動に対し、「自己顕示欲が強いのか、かまってちゃんなのか、極度の寂しがり屋なのか」と分析をしているトピ主さん。ただそんな彼だけれども、何かを強要したり勧めたりしてくるわけではない。何より、婚活ではかなり年上の男性からの申込みばかりで、「こんなに年が近い人で、話して疲れない人はもういないかも」という焦りもあり、彼を選びたい気持ちもあるようです。人間関係は、相手に多少理解できないところがあっても、「絶対にこれは嫌だ、許せない」というほどのことはなく、かつ相手に「好きなところ」や「尊敬できる部分」があれば続きやすいです。彼がこの両方を満たしているかどうか、まずは検討してみましょう。表題にもありますが、「相手の何もかもを受け入れなくては……」とまで極端には考えなくていいと思います。どんなに大好きな恋人でも、親しい友達でも、長く付き合っていく中では、「ここはちょっと考え方が違うな」「相手のこういうところだけは苦手かも」などと思ってしまう瞬間はあるもの。しかしそこを許容しあい、良いところを見て魅力を感じあえるならば、仲良くしていくことができます。恋愛では一時期、ネガティブな部分がまったく見えなくなるほど相手にのめり込むこともありますが、そのような状態は長く続かないのが常です。ということで、以下について自分の考えを書き出してみましょう。(1)自分がパートナーに対して、「絶対にこれは嫌だ、許せない」と思うのはどんなこと?(2)「その彼」の好きなところ、尊敬できるところはどんなところ?トピ主さんが「絶対にこれは嫌だ、許せない」と思うのはどんなことでしょうか。彼の言動や挙動の中に、そう感じる瞬間がないか振り返ってみるといいでしょう。併せて、その彼の好きなところ、尊敬できると思うのはどんなところなのか。「絶対に許せない」と思うほどのことがないならば、気に入っている部分もあるわけですし、交流を続けてみてもいいのでは。そして、(2)もしっかり確信できるようになると、結婚に対しても前向きな気持ちが強くなってくるかもしれませんね。「結婚を決める」ために必要な確信とは重要な決定で迷うときは、「すぐに決めないで様子を見る」という選択肢も検討してみてくださいね。知り合ってすぐに結婚を決めてうまくいく例もありますが、トピ主さんの心には迷いがあり、その“勢い”も付いていない。ならば普通に楽しい交流をするなかで、様子見をしてみるのが最善のように思いました。結婚は人生を左右する大きな出来事ですし、「この人とやっていこうかな、やっていきたいな」と思う瞬間が来てから決断しても遅くはありません。お見合いのシステム上、すぐに答えを出さなければならないならば、「まだ気持ちが追いつかないので、ゆっくり関係を進めたい」と伝えた上で、結婚は確約せずに交際を始める……というのも一案。「今すぐ彼を断ったときの後悔と、付き合った後でダメになったときの後悔と、どちらが大きいだろう?」といった観点で考えてみるのもおすすめです。もちろん、どんなに交際に時間をかけても相手のすべてを知ることは不可能なので、迷いがゼロになることはないかもしれません。しかし少なくとも、「この人とやっていってみよう」と思えるくらいにまで気持ちが固まらなくては、結婚は決まらない。そう考えれば、その彼とはまだ結婚を決めるには時期尚早、ということなのかも。彼側の気持ちや事情もあるでしょうし、トピ主さん側だけで決められることではないですが、結果的に「急がば回れ」になってしまうのは本意ではないですよね。長引かせたくないならば「半年で最終結論を出そう」などと期間を決めた上で、少しだけ余裕を持って関わってみてはいかがでしょうか。応援しています。(外山ゆひら)
2019年01月21日「婚約者の家族と家族にならなければいけないのか、不安です。」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。同棲中の彼氏と先日婚約したトピ主さん。互いの両親への挨拶について話し合った際、“彼の家族が苦手”なトピ主さんが彼の実家に泊まりたくない旨を伝えたところ、彼は「いつも自分の家族を嫌うようで嫌な感じ」と不機嫌に。トピ主さんは今後も同じ揉め事が続くような気がして不安を感じており、結婚相手の家族とどれくらいの距離感で接していますか? と読者に意見を求めています。「自分の家族のほうが大切」なのは、お互い様彼の家族が苦手な理由は、「トピ主さんの家族が『ちゃんと見ていてくれながらも放任』なのに対し、彼の家族は過干渉な感じがする」からとのこと。加えて、二世帯住宅住まい、連絡が頻繁、こまめに帰省しているのに将来的に帰ってほしそうにするなど、結婚に対する考え方も違うと思う……と持論を展開しています。義家族との関係は「自分の家族と同じやそれ以上には絶対になれないと思う」とのことですが、「自分の家族と義家族を同等に大切には思えない」というのは、事情があるケースを除けば、かなり一般的なことではないでしょうか。それは彼のほうも同じで、彼にとっては大切な家族だからこそ、トピ主さんの言動に対して不機嫌になったのでしょう。無論、彼にとって大切な家族だからと言って、トピ主さんが心から好きになる必要もなければ、一緒になってどっぷり付き合う義務もありません。しかしながら、彼の家族に対する思いや行動は制限しないよう心がけたほうが、円満な結婚生活は維持しやすいようには思います。“食わず嫌い”なら、試してからでも遅くないかも?過干渉な“感じがする”、将来的に帰ってほし“そうにする”……等々、投稿を見る限り、彼の家族への嫌悪感は直接関わって生まれたものではない様子。あくまで彼越しに見る実家の印象や情報から、自分に合わなそうだと感じているのかな?と推測しました。もしそのように“食わず嫌い”の状況なのであれば、一旦は“試食”してみるのも一案です。他ならぬ結婚したい相手の家族ですし、「自分には合わない」と判断するのは、多少歩み寄る努力をしてみた後でも遅くはありません。そうしてみて「やっぱり苦手だ」と思ったならば、遠くに住んでいるわけですし、最低限の付き合いで済ますこともできるでしょう。それに彼の家族に直接会って優しくされたら、心象が変わってくる可能性もあります。価値観が違う部分があっても、お互いに最低限、人として思いやりあえる言動がとれるならば、親密にはならずとも、適度に円満にやっていくことはできると思います。今後への不安を解消するためには彼とは一応の仲直りをしたものの、今後のことが不安だというトピ主さん。改善を目指すならば、(1)「落ち着いて話し合う」か、(2)「深刻に捉えず、一旦流してみる」か、どちらかの方法がおすすめです。まず(1)ですが、感情的に嫌っているのではなく、「価値観が違うと感じていること」「干渉し合わない関係が理想であること」などを、まずは落ち着いて彼に伝えてみましょう。彼も前回よりは理解を見せ、折り合えるポイントを提案してくるかもしれません。その場合は許容できる妥協点を探ってみるのも一案です。ただし、問題をトラブルとして抱えやすく、プレッシャーを感じやすい性格のカップルの場合、話し合うことで問題がより深刻になってしまうことも。その可能性を感じるならば、(2)がおすすめです。今回は旅館に泊まることになったし、一応の仲直りもした。であれば、この問題は今後、具体的な検討事項が出てきてから考えてもいいわけです。その折には彼の家族の態度や、彼や自分の考えが多少変わっていた、なんてことも十分あり得るでしょう「自分は、どんな家族になりたいのか?」を考えてみようまた併せて、「結婚して、どんな家族になりたいのか」もしっかり考えてみましょう。家族の在りように「絶対にこうあるべき」というルールはありません。大事なのは、自分と相手がどうしたいのか。「常に一緒に行動するような家族になりたい」のか、「楽しい雰囲気の家庭を作りたいのか」のか、「お互いの自由やペースも大事に、自分らしく寄り添える家族」を目指すのか、「子育てなどでも、あまり親に頼らずにやっていく自立した家族」になりたいのか……等々。大きな目標が定まっていれば、取るべき行動指針も決まりやすいですし、それを彼と叶えていくにはどうしたらいいのか、彼が相手で本当にいいのか、といったことも見えてくるでしょう。迷いや不安は、結婚という重大な決断の際にはつきもの。マリッジブルーの一種かも? なんて俯瞰的に捉えつつ、目指す家族像について、そして「今ある状況下で自分はどうするのが最善か」について、しっかりと吟味する時間を設けてみるといいと思います。納得して結婚できるといいですね。応援しています。(外山ゆひら)
2018年12月11日「友達以上恋人未満の彼との今後」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。婚活パーティーで知り合った30歳の男性と1年間交際している、35歳のトピ主さん。気が合って優しい彼だけれど、「お互いが契約社員」ということが気になり、今後の付き合いをどうすべきか悩んでいます。今まで結婚の話はしたことがないものの、「彼に結婚願望があるか聞くべきか? 聞くとしたら、どう切り出すべきか?」などと読者に意見を求めています。「契約社員同士の結婚」で心配なことは?今勤めている彼の会社は福利厚生がとても良いため、「できれば転職せずこのままいてほしい」とトピ主さん。しかし、「そこで正社員になるには最短5年かかる」とのこと。一方のトピ主さんは、「全くの異業種に就いて間もないので、正社員になるのは当分先」という状況。「このまま子どもができても大変」という思いがあり、身体の関係を持たずに交際をしているそうです。契約社員が正社員と違う点は、雇用期間に最長5年という定めがあり、雇い止めが起こる可能性があること。賞与や退職金が少ない(ない)ケースが多いこと、昇進・昇給の機会が少ない(ない)可能性があること、住宅手当や出産休暇・育児休暇などを享受できないケースがあること……等々が挙げられるかと思います。「結婚も出産も、私は、チャンスがあるならしてもよいかなとは思っている」とのことですが、投稿内容から察するに、トピ主さんは結婚後に世帯収入・支出のバランスが変わったときの心配をしている様子。契約形態にもよりますが、出産となれば一定期間、トピ主さん側の収入がストップする可能性があり、その後は教育費なども必要になる。そうなると今の雇用状況では、将来的に経済的な不安や不満を抱える可能性があると感じている――。彼が大好きで仕方ないから結婚したい、とまでの情熱的な動機はなさそうですが、彼の人間性に不満や不安はないよう様子。「仮に出産しても、経済的にどうにかやっていけそうだと思えるならば、この彼との結婚話を進めたい」という心境なのだろうと推測します。結婚の意思が固まらなければ、変化も起こせないかも?トピ主さんと同様の状況で、結婚するために正社員へと職を変えた例はいくつも知っています。「どちらかが正社員になれば、安心して結婚できる」ということならば、正社員になるのに最低5年以上もかかる会社に固執せず、すぐに正社員になれる企業への入社を彼に促したり、トピ主さん自身も得意な業種で正社員になれる道を探してみたり、といった選択肢もあるでしょう。あるいは、副業をして世帯収入を増やす、生活費を下げられる地域に引っ越す、親世帯とともに暮らす、支出をぐっと控えて貯蓄に励む……といった方法もあります。ただ、どれにしても基本的に“双方の協力”が必要になりますよね。つまり、お互いの「結婚への意思」がまず固まらなければ、そうした“変化”も起こしていけない可能性が高い、ということです。となれば、まずは結婚について彼と話し合ってみることが先決。聞き方は、「結婚について、どう考えてる?」と落ち着いてストレートに聞いてみるのが一番だと思います。彼もトピ主さんとの結婚や子どもを持つことを望んでいるならば、「じゃあ、どうすれば経済的不安が少なくできるか」という次の段階の話に進めることもできるはず。将来についてきちんと話し合いができ、「彼とならこの先、何が起きても乗り越えていけそうだ」と思えれば、その段階でトピ主さんの不安もいくぶんか軽減することでしょう。ハードルを越えるには、強い気持ちや意思が必要結婚に限りませんが、人生に現れるハードルを乗り越えるためには、ある程度「意思」や「強い気持ち」が必要です。今回の例で言うならば、ハードル=経済的不安になりますが、トピ主さんの心に「この彼と結婚したい!」という気持ちがそこまでないのならば、ハードルの低い(ない)相手を探したほうが結婚話はスムーズに進むかもしれません。自分の気持ちが分からなければ、「私のこの先の人生に、彼の存在が不可欠だと思えるか」について自問自答をしてみるといいと思います。YESならば、上述したような「経済的な不安を減らしながら、一緒に生きていく具体的な方法」を考えていけばいいですし、そこまで思えないならば、経済的に不安のない相手を探してみるのもひとつ。あるいは、「結婚や出産はチャンスがあれば」程度で強いこだわりがないならば、自立しあったパートナーとして付き合い、今後のことは気持ちや流れに任せる、という道もあるでしょう。彼のほうも彼なりに考えていることがあるかもしれませんし、まずは現状の自分の気持ち、そして彼の結婚への意思をきちんと「確かめること」から始めてみてはいかがでしょうか。納得いく答えが出るといいですね。応援しています。(外山ゆひら)
2018年12月10日「結婚の意味。若くても結婚したい!」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは22歳。就職を控えた学生で、9か月前から国際遠距離恋愛をしている恋人がいます。「彼氏彼女以上の結びつきがほしい」という理由から今すぐ結婚したいと考えているものの、「日本とアメリカの終わりの見えない遠距離、交際一年未満、さらに若くでの結婚」となるため、トピ主さんは「反対されそうな要素満々」だと感じているそう。結婚するのに一番必要な要素は何なのでしょうか? と問いかけています。結婚「する」のは簡単。肝心なのはその後かも?彼は将来の話もたくさんするし、長期休みにはお互いの実家に泊まり、親とも仲良くなった。しかしながら、「彼の気持ちは分かりません」とのこと、まだはっきりと彼の意思を確認はしていないようですね。何はさておき今回、まず初めにクリアにしなければならないのは、「彼の結婚への意思」ではないでしょうか。どんなに条件が揃っていても、二人の意向が合致しなければ結婚はできませんし、逆にどんなに逆風が吹いていても、二人の意思が固まっていれば結婚自体は可能になります。投稿内で、「結婚には、『十分な交際年月、十分なお金、適齢、性格相性、生活スタイルの相性、理想の人生設計が同じ』などの要素が必要とされているが、それらが無くても結婚は成り立つのでは」と持論を展開しているトピ主さん。確かに結婚を「する」だけならば、そうした要素は必要ないでしょう。しかし、結婚後の長い人生を考えたときに、上記のような要素が必要だと考える人が多くなるのだと推測できます。結婚は「する」だけで終わらず、「生活」として継続させていく必要がある。二人の生活がうまくいかなくなれば、当然ながら別れもあるわけです。生活していくとなれば、「人生設計」も大きく影響してきますよね。トピ主さんの思いを否定するわけではないですが、「結婚=強い結びつきを得ること」というよりは、その決意や絆を育てていく“過程”のほうに大きな意味があり、さらにその後の生活こそが、真に「結婚」と呼ばれるものだ――。そんなふうに考えてみてもいいのかなと思いました。「急いで結婚したくてたまらない理由」を考えてみよう彼はまだあと1年半、学生生活が残っている状況とのこと。そのような中で、「なぜ今すぐ結婚したいと思うのか」についても突きつめて考えてみましょう。投稿を読む限り、「国際遠距離のままでも籍だけ入れたい」というよりは、今後アメリカで頑張って働いていくために、彼の近くにいて自分を支えてほしい!と思っているようですね。もしかしたら異国の地での就職や、国際間の遠距離で将来が見えないことに不安もあり、それを解消するために結婚を望んでいるのかもしれません。「彼といることは私にとって人生が良い方向に動く、と感じるので結婚したい気持ちがでてきた」という記述もありますが、「私のためにアメリカに来てほしい」というのは、あくまでトピ主さん目線の話。彼のほうは、どのような人生を思い描いているのでしょうか。どんな仕事を志しているのか、渡米して働く意思を持っているのか、その場合、いつを目処にしているか……等々。彼は「アメリカに来て同棲したい」という発言もしていたそうですが、それは卒業後の話をしているのかもしれないですよね。同棲と結婚では大きく意味合いも違います。今すぐ渡米して結婚となれば、彼は転校か留学か退学かという選択も考えなくてはなりませんし、就職先も、就職する国を決めることも、人生を左右する大きな決断となるのは間違いないでしょう。お互いの人生に対する考えや意思を知り、その上で譲歩しあったり、努力しあったりしながら、「二人で生きていく形」を見つけ出していく。そのように“人生を伴走しようとする姿勢”こそが、結婚に一番必要な要素のような気もします。「今がベストなタイミング」だと二人が思うかどうか結婚の時期は、そのカップルにとって“ベストなタイミング”で訪れることが多いように思います。交際期間が短い人もいれば長い人もいますし、年齢も関係ありません。トピ主さんたちだって、誰に何を言われようと双方が「今がそのときだ」と思うならば、うまくいく可能性だってちゃんとあると思います。しかしながら、片方が「今がそのときだ」と思えていない場合は、あまり焦りすぎないことをおすすめします。お互いに「彼(彼女)しかいない」と決めてはいても、ベストなタイミングだけを見計らっている、そんなカップルも世の中には沢山います。目の前にある“今”の幸せを大切にしながら、「この先も離れないだろう」と穏やかに信じられる、そんな関係のほうがハッピーな未来が訪れやすいようにも思います。自分の人生、彼の人生、お互いにとって「今がベストなタイミング」なのかどうか。それを考えた上で、まずは彼の結婚に対する意思や考えをしっかり聞いてみるところから始めてみてはいかがでしょうか?(外山ゆひら)
2018年10月08日「今後について考えるため彼氏と距離を置く」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは、結婚を前提に交際している彼氏から最近「1、2か月程、距離を置こう」と言われたそう。彼曰く、その理由は「結婚や今後の仕事、生活、子育てなどを冷静に考えるため」。トピ主さんは、自分との将来を真剣に考えてくれていることはうれしかったものの、彼に「ずっと一緒にいたいという強い思いがないこと」がショックだったとか。彼は自分と結婚してくれるだろうか、別れを決断するつもりだろうか…と読者の意見を求めています。「距離を置きたい」というときの目的は?交際相手からの「距離を置きたい」という言葉に悩む人は、男女問わず少なくないですよね。それだけ、人の気持ちには明確に白黒をつけるのが難しいときもあり、かつ人生には一時の感情だけで決められない場面もある……ということなのでしょう。各々に事情はあるでしょうが、恋人に「距離を置きたい」と告げるときの目的には、主に以下の3つがあるかと思います。A)目的:別れること……すでに別れてもいいと思っているが、傷つけたくなくて「別れよう」と言えない言われる側からすれば最もつらい理由ですが、離れてみて自分の中の気持ちを再確認するケースもあり、元に戻れる可能性が1%もなく絶望的、ということはないと思います。しかしながら、この理由で「距離を置きたい」というときには、一旦でも別れを決断する瞬間があった可能性が高く、そのまま別れたり、フェードアウトしたりすることもあり得るでしょう。B)目的:休むこと……とりあえず今、交際に疲弊している。関係性や環境が変われば、また元に戻れるだろうと感じている恋愛もひとつの人間関係ですので、距離が近くなりすぎると「疲れた、ひとりの時間がほしい」と感じる瞬間が出てくることもあります。交際中、それを相手に伝えても変化がなく、思いが沸点に達したときに、要求を通す手段として「距離を置きたい」という言葉が飛び出してくる――。この時点で、既に「ひとりの時間を持ちたい気持ち」が相当高まっていると予想できるので、この場合は、素直に距離を置いてあげたほうが関係改善する可能性は高いでしょう。再び通常の交際に戻った後は、お互いに心地いいと思いあえる最適な距離感を模索していきましょう。C)目的:確かめること……一旦離れてみることで、この関係の「必要性」や「将来性」を確かめたい今回のトピ主さんの彼は、これを理由に述べたようですね。「恋愛と結婚は別物だ」「嫌いになったわけではない、むしろ好き」と述べる一方で、結婚後に意見が合わず「別れてしまわないか心配」という迷いも語っている。さらには、「今後、今以上に相性のいい人がいてその人と結婚した方が幸せならお互いにその方がいい」など別の選択肢も口にしており、本当に今、トピ主さんとの結婚を決めていいのか……という迷いへの答えを出すために、距離を置いて考えたいと思ったのかもしれません。期限があるなら、それまで前向きに過ごすのも一案うがった見方をすれば、本当は別れたいのに口実を述べているだけでは? なんて邪推もできますが、投稿を拝見して希望が持てると感じたのは、彼が「1、2か月」と期限を明言した点。もし別れたいのであれば、このような期限設定はしないと思います。彼の発言を見る限り、いま別に気になる異性がおり、その人との可能性を模索したいと思っている……といった邪推もできます。深く追及してみるのもひとつですが、人の心に紐は付けられないですし、彼のトピ主さんへの気持ちが以前より薄れている可能性が高い今、そうした行動は“別れ”を覚悟してから行ったほうがいいでしょう。「一瞬でも自分をおろそかに扱うような男性とは縁がない!」とこちらから別れを告げる選択肢もあります。それによって逆に彼の目が覚めたり、別のいい男性と巡り会えたりすることもありますし、自分がそうしたい、そうしたほうがいいと思うならば、行動してみることをおすすめします。しかし一方で、距離を置いたあとに復縁したり、結婚したりしているカップルが少なからずいるのも事実です。彼との結婚を望んでいるのであれば、「1、2か月で結論は出るし、私が悩んでも仕方ないことだ」と問題を棚上げしておくのもひとつ。しばらく恋愛を休んでみてもいいですし、彼を信じて待つにしても、「3か月が限度」などと自分なりの最終期限を決めておくといいかもしれません。あるいは、「彼が戻ってきたって、こっちだって考え直してやるんだからね!」と強い気持ちで日々の充実に励んだり、新しい恋の可能性を探ったりしてみるのも自由です。ピンチはチャンス。「よりよい関係性を手に入れる好機かもしれないし」なんて前向きに捉えてみるのもおすすめです。“彼の意向ありき”になりすぎず、「私はこうしよう」と決めて、主体的に行動していけるといいですね。応援しています。(外山ゆひら)
2018年10月01日「仕事と結婚、どうすべきか迷っています!」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは大企業で正社員として働く26歳女性。結婚前提で復縁した同じ歳の恋人がいますが、大阪と南九州という遠距離の関係です。彼は最近、家族の事情で地元に留まることを決めた様子。トピ主さんは、彼のことはとても大切だけれど、望んで就いた大好きな仕事のため、将来的にどうすればいいのか迷っている……とのこと。「みなさんだったら、どのような決断をされますか?」と問いかけています。見えていない「第三の選択肢」も探ってみよう大好きな仕事と、大切な彼との結婚。究極の選択ですよね。投稿を見る限り、今後の選択肢は「仕事を辞めて彼の元へ行く」、または「彼と別れて、今の会社で働き続ける」のどちらかしかないとお考えのようですが、今回に関しては第三、第四の選択肢もあるように思います。まず、「今の仕事を続けながら、彼と結婚する」ということは本当に不可能なのでしょうか。トピ主さんと近しい状況で、遠距離結婚をしているご夫婦を実際に知っています。女性側が他県への出向中に旦那様に出会ったものの、互いに転職を望まなかったため、女性が元の職場に戻った後に遠距離のまま結婚し、月に1〜2度往復しあう関係を続けています。長い休暇中は必ず一緒に過ごし、さらに最近子どもを授かり、女性側の実家近くに新居も建てたそうです。彼女は「どこかのタイミングで一緒に住むかもしれないし、退職後の人生も長い。そこから一緒に過ごすのでも楽しみ」だと語っていました。周囲には批判的な人もいたそうですが、二人は至って円満。確かに、「単身赴任や海外赴任で、年に数回しか会えない家族や夫婦は、すべてうまくいっていないのか?」といえば、そうではないですよね。皆がこうした形に向いているとは言いませんが、結婚生活は結局、本人たち次第。「絶対にこうでなくては」という形はない、と言えるのではないでしょうか。“仕事も彼も諦めない人生”がトピ主さんにとって一番幸せだと思うならば、それが叶う形を探ってみてもいいように思います。選択に迷ったときは、このように「今の自分には見えていない選択肢もあるのでは?」と情報を集め、別の可能性も探ってみるのがおすすめです。「どうすべき」ではなく、「どうしたい」を考えていこう人生における重要な選択の際は、「どうすべきか?」ではなく、「どうしたい?」と何度も自分に問いかけてみることも大切です。「〜すべき」という観点で選択をすれば、自分でその責任を取る怖さは和らぐでしょう。しかしその分、意思を定めていないので、決断後も心のどこかで諦めが付かなくなってしまう可能性もあります。自分の心に「どうしたい?」と問いかけて、「仕事を続けたい」「彼と結婚したい」という二つの答えが同じ強さで返ってくるならば、上述したような「両方を諦めない」という選択もあります。あるいは、「同居での結婚がしたい」という声が心から聞こえてきたときは、「九州で暮らす」「大阪で暮らす」「身近に住む別の相手を探す」という選択の中から、自分が一番どうしたいかを探っていくことになるでしょう。「自分はどうしたいのか」を本音で突き詰めていくと、次第に結論は見えてくるはずです。「彼が少しでも安心できるように、側にいられたら」とのことですが、そうした意思が強いのであれば、同じ県内でなくとも、今よりも彼のところに通いやすい支店で働ける可能性はないか、会社に掛け合ってみる……といった第四の選択肢もあるかと思います。最近は人材不足やライフワークバランスの観点から、個人の事情に柔軟な対応をする会社も増えていますし、今すぐには難しくとも、何年か後に異動願が通ることだってあるかもしれません。ひとりで抱え込まず、人事や上司の方に一度相談をしてみるのも一案です。「後悔しない選択」にこだわりすぎないで投稿には、「どちらを選択しても幸せになれると思いますが、後悔もするんだろうと思います」という記述も。そうですね、どんな道を選んでも、人生にはアップダウンの波があるので、多かれ少なかれ後悔を感じる“瞬間”はあるでしょう。とはいえ、決断の時点でそう恐れなくてもいいと思います。仮にひどく後悔する時期があったとしても、「そう感じるのは、今の人生がうまくいっていないからでは」と現状を見つめ直し、未来へ向かう力に変えていくこともできます。それに、あまり「後悔しない選択をしなければ」と思いすぎると、「自分はどうしたい」が見えにくくなってしまう可能性も。どんな選択をしても、「私がこうしたくて、こういう道を選んだんだ」と言えることならば、それが今のベストな結論だと考えていいと思います。「どうしたい」を貫くことを怖れず、自分の心の声をしっかり聞いて決断をしていきましょう。応援しています。(外山ゆひら)
2018年09月17日「家事をしたら褒めてほしいと言われた」という女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。結婚を予定しているトピ主さん。家事分担について話し合っていたところ、彼は表題の発言をしたそうです。小さな姪や甥ならば心からそうしてあげたいけれど、彼は38歳の大人。トピ主さんは「なぜいちいち褒めなきゃいけないのか」と感じ、この彼との結婚を悩み始めてしまったそうです。彼の真意は? 「ありがとう」なら言いやすいかも「家事する度に褒めるとか面倒だし、幼児じゃあるまいし」と、“褒めて発言”に強い不快感を示しているトピ主さん。結婚後も共働き予定で、子どもを持つことも考えているため、家事分担は必須だと考えているようですね。「家事をしたら褒めて欲しい」という言葉を額面どおりに理解するならば、家事をするたび、「よくやったね」などと持ち上げなければならないような印象を受けますが、楽観的な見方をするならば、彼もそこまでの意図はなかった可能性も感じました。「家事分担は当たり前!」というトピ主さんの意思を聞いて、彼は「自分にできるかな、忙しい時期でもできるかな……」などと少し不安になってきて、その結果、「大好きなトピ主さんから褒めてもらえるなら、頑張れるかも!」と思い、そんなことを言ったのかもしれません。ひとつの提案ですが、感謝を伝えあうようにする、というのはいかがでしょうか。いちいち褒めるのは負担でも、「ありがとう」ならそう難しくないですし、折衷案になるのではと思います。もちろん一方通行ではなく、お互いに感謝しあうということです。「進んで家事をやった側には、必ず『ありがとう』を言いあおうね!」なんてルールづくりをするのも一案です。家事に協力的な男性を見分ける方法とはいえ、現実的に世の中の夫婦を見渡せば、家事負担の多くは女性が担っているのも事実。近年は共働き家庭が急増していることもあり、「やると言っていたのに、結婚したら何もしてくれない」「手伝うよ、というスタンスに腹が立つ!」といった女性陣の不平不満もよく聞かれます。さまざまなケースを見聞きしてきましたが、家事に関しての男性のスキルやスタンスには、大きく以下の4タイプがあるように思います。(A) 頼まれなくても、自ら積極的に家事をする男性(B) 女性側の指示や感謝があれば、手伝う意思はある男性(C) あまり家事をしたがらない(できない)けれど、女性にも家事を強制してこない男性(D) 自分は家事を一切しない(したくない)けれども、女性には完璧な家事遂行を求める男性トピ主さんは(A)の男性を望んでいるのでしょうが、彼は(B)のタイプなのかもしれませんね。「手伝いたい気持ちはあるけど、何をしたらわからない」「頼まれたことはやる」というタイプです。女性側がうまく手綱を握れば、積極的に家事を手伝ってくれる男性に育てることもできると思いますが、「そんなことしたくない、面倒だ」と思うならば、最初から(A)のタイプの男性を探したほうが、トピ主さんにとって満足度の高い結婚となるかもしれません。ちなみに、男性がどのタイプか知りたいならば、「発言」よりも「普段の習慣」や「育った家庭の環境」を見るのがオススメです。特に、父親が積極的に家事をしていた家庭で育った男性は、家事を当たり前にできる男性である確率が高いように思います。縁あった相手とうまくやっていくにはとはいえ、「家事が得意」というだけで結婚を決めるのが難しいのもまた事実。「縁あった相手と、うまくやっていくための最良の道を探る」のも、ひとつの良案です。流行りの家事代行サービスを活用してみたり、「お互い無理しすぎなくていい」と決めたりしてもいいわけです。例えば、平日はお惣菜や半調理食などで簡単に済ませ、土日はしっかり協力して家事を片付けたり、一緒に料理を楽しんだりする……といったやり方もあります。無理に家事をして「なんで自分ばかり?」とイライラするくらいなら、多少散らかろうが許容しあうのも一案。「こうすべき」「これが普通」を叶えようとするのではなく、「自分たちのやり方で快適に暮らせればいい」と考え、その形を見出すことに努めていきましょう。今回の彼に関しても、別れるのは最終手段として、その前に一度とことん話し合って、落としどころはないか探ってみてはいかがでしょうか。自分の希望を伝え、「どうしてああいう発言をしたの?」と彼の真意も尋ねた上で、建設的な会話ができるといいですね。お互いに一緒に生きていきたい意思があり、誰かが自分のために何かをしてくれることを“当たり前”と思わず、感謝ができる二人ならば、協力体制を築くことは決して不可能ではないと思います。いい話し合いができることを祈っています。(外山ゆひら)
2018年06月25日ときに迷いは、前に進むことを妨げます。それは果たして、悪いことなのでしょうか?迷いの捉え方を変えることで、シンプルな答えが見えてくるのかもしれません。今回は、じれったくも思える“迷い”についてお届けします。“迷い”をどう捉えますか?出典:byBirth優柔不断、決断力不足、勇気がない…。迷うことに対して、人はさまざまな言葉を使って否定します。しかし、迷うことは本当に悪いことなのでしょうか?私たちは決断に迫られたとき、あらゆる可能性を考えます。どちらの道が正しいのか、自問自答を繰り返します。今回は、そこから身動きが取れなくなったあなたに、新しい“迷い”の捉え方をご紹介します。じれったくも思える迷いに対して、マイナスイメージを持つのはやめませんか?“チャンス”だと捉える出典:byBirth迷うということは、それだけあなたにとって重要なことだということです。簡単には決められない問題に直面したあなたは、ピンチだと感じていることでしょう。しかし、ピンチはチャンス。今はチャンスが訪れているのだと、前向きに捉えましょう。ここで決断を誤ったら、よくない方向に進んでしまうのではないか?あなたはそう思っているのかもしれません。では、捉え方を変えてこれはチャンスなのだと自身に言い聞かせてみてください。そうすると、不思議とどちらに進んでもよい未来が待ち受けているような気がしてきませんか?ピンチはチャンスなんて、綺麗ごと?大事なのは、心の持ちようなのかもしれませんね。まだ諦めていないということ出典:byBirthそろそろ、決断しなくてはいけない。そう頭では分かっていても、なかなか動き出せないときはありませんか?それは、まだ諦められないと心が抵抗しているからなのでしょう。あなたは優柔不断なわけではなく、簡単には妥協できない強い心の持ち主なのです。1度諦めてしまうと、迷うことはなくなります。その姿は、一見決断力に長けているように思えますが、実は全然違うものなのです。それなら、妥協することなく迷いの中にいる方が素敵だと思えてきませんか?心が抵抗しているのなら、あなたがやることはひとつしかありません。困難が待ち受けていると分かっていても、諦められない方を選ぶのです。出会いの可能性が広がる出典:byBirth迷いの中にいると、ときに手を差し伸べてくれる人もいるでしょう。また、あなたが人に助言を求めることもあるかもしれません。迷うことで、出会いの可能性が広がることもあるのです。もしあなたが迷っていなかったら、その人と話す機会は訪れなかったかもしれません。迷い、もがきながら見る景色は、そこからしか見えないものなのです。迷うことを悪いことだと感じているのなら、あなたの周りを見渡してみて。きっと、素敵な人たちに助けられているのだと気付くことができるでしょう。どちらも正解だということ出典:byBirthあなたが選んだ道なら、それは正解なのです。どの道を選んだとしても、あなたは人生をよくすることができます。間違った選択をしたくないと考えるのではなく、たとえ苦しい道を選んだとしても、それを正解だったといえる力を備えていけばよいだけのことなのです。迷いがあなたに与えるものは、覚悟なのかもしれません。決断の先に待ち受ける困難を想像させ、心の準備をするよう促しているのでしょうか。もしそうだとしたら、納得できる答えが見つかるまで迷えばよいのです。何かを決断するには、勇気がいります。間違いなんてない、どの道も正解なのだと思えたら、だんだんと勇気が湧いてくるはずです。迷うことを否定しないで出典:byBirth迷うことは、悪いことではありません。軽々と決断や選択を繰り返して進んでいるように見えるあの人も、きっとどこかで立ち止まる日がくるはずです。あなたはあなたのペースで、迷いながら、ゆっくり確実に進んでいけばよいだけのことなのです。迷うことを否定していると、次第に妥協グセがついてしまいます。これでいいや…と選んだ道は、果たしてあなたによいものをもたらしてくれるでしょうか?納得して前に進むことができたら、たとえどんな未来が待っていたとしても立ち向かえるはずです。迷ってでも、自身の手で未来を作って。そうすれば、他人の敷いたレールの上ではなく、自分の人生を歩んでいけるでしょう。
2018年06月03日「30歳までに結婚したい」という目標がある女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。交際2か月になる29歳の彼氏がいるという、28歳のトピ主さん。「30までには結婚したい」という目標があるものの、現在の彼はそういったつもりはなさそうな様子。トピ主さんは「今ならまだお互い傷は浅そうなので別れた方がいいのではないか」と悩み、別れて新たに結婚相手を探すべきか、それとも自分は焦り過ぎなのでしょうか……?と問いかけています。結婚は二人で叶えていく目標。憶測で判断しないほうがいいかも?彼はとても優しい男性で、「私の事をすごく大切にしてくれていて大好き」とのこと。金銭的な価値観にズレを感じる瞬間もあるものの、「それ以外は一緒に居てすごく楽しくて、一緒にいる時にはとても幸せな気持ちで一杯」だそうで、彼や交際そのものに大きな不満はないようです。しかし、トピ主さんは「1〜2年以内に結婚」という目標に向かっていける相手を探している状況。一方、彼のほうは「2年続いたら同棲したいね」といった発言を聞く限り、早めに結婚したい意思はなさそうに見える。「(彼は)子どもができたら結婚するとはいってくれておりますが、でもそんないい加減な事はしたくありません」という記述もあります。「30までに結婚したいと言うのは私個人の目標で、彼には関係ないと自覚している」とのことですが、結婚はひとりでは叶えられない目標です。相手が彼かどうかはさておき、その“個人的な目標”をまずは共有してみなければ話は進まないようにも思います。交際2か月で結婚話をされても困るだろうし……とのことですが、相談もせず、憶測で決めつけて一方的に別れを告げられるよりは、トピ主さんがそういう考えであることを話してくれたほうが、彼もうれしいのではないでしょうか。交際2か月だろうと何だろうと、トピ主さんが「30歳までの結婚」を相当に重んじていることを知れば、彼も何らかの対処を考えるでしょう。「そこまで望むなら」と人生プランを少し前倒しで考え始めるかもしれませんし、逆に「自分はすぐには結婚できない」と別れに賛成するかもしれません。2分の1の確率ではありますが、「30歳までにできるなら彼と結婚したい」という思いがあるならば、まずはその可能性を探ってみましょう。目標にこだわるなら、最初から“そういう相手”を選んだほうがいいかも別れを視野に入れている時点で、トピ主さんも今のところは「結婚>今の彼」ということなのかなと推測します。彼にはまだ深い愛情を持っていないからこそ、時間を無駄遣いする前に見切りをつけたい、と考えているのかもしれませんね。「30までに結婚」という目標を絶対に叶えたいのであれば、今後は「早々に結婚したいと考えている男性としか付き合わない」と決めるのも一案です。今回の彼のように“ひょんなことから”なんとなく交際を始めるのではなく、最初から「私は早々に結婚を考えている人としか付き合いたくない」という意思をしっかり表明していったほうが、目標を叶えられやすいように思います。「30歳から先の人生」も幸せに歩ける相手を探していこう恋愛感情に振り回されるよりも、自分の人生プランに合う相手を探したいという思いが強いならば、別れを選ぶのもひとつの答えです。ただ、世の中には30歳以降に幸せな結婚をされた女性の例もたくさんあることは、覚えておきましょう。それにトピ主さん自身の人生も、30歳以降も長く続いていきます。相手との信頼関係を築く過程を疎かにしてしまうと、結婚できたところで、その生活を守れない可能性もあるわけです。年齢“だけ”にとらわれすぎると、「急いては事を仕損ずる」ということも。結婚生活を円満に続けていきたいと思っているならば、それができそうな相手かどうか、長く思いやり合っていける相手かどうか……といった観点は持っておきたいところですよね。もしかしたら彼のほうは、そこまで思いあえる相手かどうか、少し時間をかけて知っていきたいと思っているのかもしれません。仮に彼と別れたとして、「自分を大切にしてくれて、かつすぐに結婚したいと思っている男性」に30歳までに出会えるかどうかは未知数。出会えるかもしれないし、出会えないかもしれない。トピ主さんはどちらの可能性に賭けてみたいですか? 頭で考えても決められないならば、心が傾くほうに賭けてみるのもいいかもしれません。自分なりの答えを見つけられるといいですね。応援しています。(外山ゆひら)
2018年05月07日「結婚に踏み切れたきっかけを教えて欲しい」という女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは20代前半。交際4年になるアメリカ人の彼が今夏に仕事で帰国するため、トピ主さんが日本での仕事を辞めてついていくのか(=結婚)について長らく話し合っているそうです。「9割くらいはついて行く!と決心できても、あとの1割なにか漠然とした不安がある」と悩める心境を綴っています。「漠然とした不安」をなくす方法は?「ありのままの自分を出せる人、信頼できる人に出会えたことを私はとても幸せに感じています」とトピ主さん。彼への思いや結婚自体に迷いがあるわけではないようですね。彼の収入で十分暮らしていけそうな状況で、渡米後も露頭に迷う心配はない。しかし1割の不安が消えてくれない。「思い切って踏み切れば気にならない不安なのか、気にするべき不安なのか」悩んでしまう……と綴られています。日本人どうしの結婚でも、マリッジブルーはつきもの。トピ主さんの場合は、退職や海外移住という変化もあるわけで、多少の不安はあって当然。「行ってみてうまく行かなければ、日本へ帰ってくればいいんだし!」。そう思えばラクになるようにも思いますが、不安がどうしても消えないときは、以下3つのプロセスもぜひ試してみてください。(1) 決断後に得られる「喜び」「幸せ」を思い浮かべてみる・大好きな彼の側にずっといられる・新しい家庭が築ける・海外で暮らす楽しさ、新鮮な刺激を得られる・人生の可能性が広がる「彼と国際結婚してアメリカに住んでいる未来」を思い浮かべてみたとき、トピ主さんは暗い気持ちになりますか? あまり明るい気持ちになれない場合や、「今の仕事を続け、慣れ親しんだ家族や土地、友達の近くで暮らしていく未来のほうが自分に合っている」と感じてしまうならば、それが答えかもしれません。しかし渡米後の幸せなイメージが浮かんだならば、ぜひ1割の不安よりも、そちらを見つめてみてください。そもそも今までの人生、いつも「不安のない100%満たされた環境」にいただろうか…?といった自問自答も役立つかもしれません。 その選択で得られるプラス面を見つめられるようになれば、「私は彼とふたりで幸せになるために、アメリカへ行くんだ!」という真っ直ぐな気持ちが生まれてくるかもしれません。(2) 不安になる理由を、徹底的に検証してみる続いて、不安を生み出している理由をピックアップしてみましょう。おそらく、以下のような内容が挙げられるのではと思います。・仕事を失うことへの不安・知らない土地で暮らすこと、現地のコミュニティに馴染めるのかという不安・友達や家族と離れることや、若い自分たちだけでやっていけるのかという不安・決断の責任を負うことへの不安投稿には、「今まで親に敷かれたレールを歩いてきたような私なので、決めらない自分が嫌になります」という記述も。自分で決断するというのはイコール、自分で責任を負うこと。しかし一方で、「自分の好きに決めていい」「一度決めたことも、いつでも変える自由がある」ということでもあります。しかもトピ主さんには、側で寄り添ってくれる彼がいる。日本の家族や友達だって応援してくれるでしょうし、どうしてもつらくなったら日本に帰る家もある。見方を変えれば、「自分で生きる道を決めても、ひとりじゃない。なんて有難い、心強い環境なんだろう」と思うこともできるような気がします。(3)「自分の心だけに従って生きる!」と決める最後に最もシンプルながら、一番強力な不安の解消法をお伝えします。それは、自分の「心」だけを行動指針にすること。自分に「これからもずっと彼の側にいたい?」と問いかけてみて、答えがYESならば、それに従うのみ!……というわけです。彼が日本に移住する可能性はないとのこと。であれば、どんなに考えたところで、トピ主さんの状況では「行くか」「行かないか」の2つの選択肢しかないですよね。今回の決断が吉と出るか凶と出るかは、現状のところまったくの白紙。「行ってよかった」となるかどうかは、今後のトピ主さん次第でもあります。「行きたい気持ちがあるんだから行こう!」「アメリカで最高に幸せな生活を送るぞ!」「多少つらいことがあっても、彼と協力して頑張っていけばいい」。そう決めてしまえば、悩んでいたことが嘘のようにスッキリするかもしれません。どうしても決断ができないならば、その気持ちに正直になり、今すぐの結婚は諦める道も考えてみましょう。本当に惹かれ合っている二人ならば、離れ離れになったとしても、いずれ一緒に生きていける道を選ぶ日が来るようにも思います。トピ主さんにとって、ベストな決断ができますように。応援しています。(外山ゆひら)
2018年04月23日「無理して婚活しなくてもいいのかな」と悩む女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。32歳のトピ主さんは「ひとりが苦にならず、仕事も趣味も充実しており、結婚願望もなければ恋愛にも興味がなく、人を恋愛感情で好きになった経験もない」といいます。親孝行のために3年前から婚活を始めたものの、誰に対しても気持ちが盛り上がらない。今度こそと思って交際を始めた現在の相手に対しても限界が来ているそうです。結婚に向かない自分でも、婚活を頑張った方がいいのか……とつらい心境をつづっています。時間をかけて、愛情を育てていく夫婦もいるトピ主さんの「結婚できるかどうか」の判断基準は、相手が重い病気になったときに看病したいと思えるかどうか。しかし、婚活で知り合い、1年近く交際した人たちにそうは思えなかった。最初の1か月ですらウキウキしない、会いたいと思えない、一緒に写真を撮りたくない、干渉されたくない、キスしたくない……など、交際相手にさえ好意や愛情が持てない悩みが綴られています。一方で、親の苦労を思いやり、年老いてきた親に恩返しがしたいと思って、自主的に婚活を始めたトピ主さん。親御さんへの愛情は、人一倍深いようですね。親子と夫婦は違いますが、家族に対して深い愛情を持てているのは、長い年数を共に過ごしてきたから、という点も多少は関係しているはず。たくさんの時間を一緒に過ごすうちに小さな愛情が積みあげられ、大きなものに育っていくこともある。結婚にもそのような側面があるとしたら、初めから120%の愛情を持てる相手を探せなくとも、「この人とならやっていけそうだ」と思える相手と、時間をかけて深い愛情を育てていく――という方法論もあります。無論、必ずそうなる保証はありませんが、実際にそうしたところからスタートし、時間をかけて深い愛情関係を築いている夫婦もいるという事実は、心に留めておくといいかもしれません。一番の親孝行は、「子どもが元気で幸せに暮らすこと」かも親孝行で始めた婚活。しかし結婚したところで、トピ主さんが不幸せだと感じてしまうならば、親御さんは喜ばないのでは? トピ主さんが心から結婚を望んでいて「結果が出なくてつらい」ということならば、親御さんは「つらくても頑張れ!」と応援するかもしれません。しかしトピ主さんは、そうではない。「気の進まない結婚をしたところで、その後で幸せに暮らせなければ、親も喜ばないはず」「私が元気で幸せに暮らすことが、一番の親孝行」かもしれない。親御さんと直接、話してみてもいいかもしれませんね。自分も将来不安だから婚活をしている、親だけが理由ではない……ということならば話は別ですが、トピ主さん自身に結婚したい気持ちが少しもないならば、何度婚活をしたところで、結局は最後に「NO」と言ってしまうことが続いてしまうようにも思います。すべてを決めつけず、「自分の生き方」を柔軟に考えてみよう婚活は効率的な場ではありますが、「はいどうぞ、この人たちの中から選んで恋愛をしてください!」と言われても、うまく心がついてこない……という方も少なからずいます。「頑張って婚活しましたが、わかったことは、自分が結婚に向かないということでした」とのことですが、今回わかったのは「婚活が不向きかもしれない」ということですよね。「結婚生活が不向きかどうか」は未経験だからわからない、と思っておいてもいいのでは?今のところ結婚願望がない自分を責めずに許容し、かといって、今後のことも決めつけないでおく。もし、トピ主さんの心の内に「看病したいと思えるほどの愛情を持てる相手に出会いたい」という気持ちが少しでもあるならば、婚活は辞めても、同性異性問わず、人としての付き合いを楽しむ機会を持っておくのは一案です。「一緒に人生を歩いたら楽しそうだなと思える相手には、出会うかもしれないしね!」くらいの柔軟なスタンスもおすすめです。結婚してもしなくても、自分の願う“幸せな人生”を叶えるのは簡単ではないもの。恋愛や結婚抜きでそれを叶えられているならば、そのことを自分なりに誇りに思いながら、人生を謳歌する道もあります。過去を振り返ればわかると思いますが、人生は結局、自分自身が大事だと思うことしか選べないもの。今回の経験を経て、やはり自分は恋愛や結婚を大事だと思えないと気づいたならば、「仕方がない、これが私の人生だ!(今のところはね)」と開き直ってみてもいいように思いました。親孝行の方法は、結婚や出産だけではありません。ご自身の望む人生をじっくり考えてみてくださいね。応援しています。(外山ゆいら)
2018年04月16日「結婚以外のパートナーシップを目指している」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは10年以上交際している彼氏がいる女性。彼が育った家庭には問題があり、結婚を不快に感じていると知って以来、結婚以外の形でパートナーになっていこうと決意したそうです。しかし時に胸がモヤモヤしたり、苦しくなったりする瞬間もあり、どうすれば気持ちを軽くできるかと問いかけています。不安や心配を減らすには、先例をしっかり検証してみよう投稿には、「お互いに子どもは望んでいない」「結婚することが目的じゃないし、違う相手と結婚しても無意味」という明言も。彼と一緒に生きていきたい気持ちに迷いはないようです。しかし一方で、ひとりになると「私の中身はカラッポじゃないか」と自問したり、友人の結婚話や家族の話を聞くたびに胸がモヤつく日があったり。事故や急病、遺産など先々の心配事も挙げています。不安や心配を減らすためには、まず参考になる情報を集め、具体的な対策を考えてみることが有効です。「一般的な婚姻以外の、この世には存在してない、新しいパートナーシップを作る」とのことですが、フランスのPACS、オランダのシビル・ユニオンなど、既に結婚以外の制度を採用している国はあります。制度は多少違うとはいえ、参考になる部分もなるはず。戸籍上の契約を交わしていないカップルたちがどうやっていい関係を築いているのか、できるだけ情報を仕入れてみましょう。ちなみに、日本でも「事実婚」を選択しているカップルはいますし、遺言を残しておけば財産分与もできます。事故や急病時の対応は、事前に二人でルールを決めておけば安心ですよね。具体的な準備をしっかりしておけば、幾分か心配は減らせることでしょう。自分の本心は無視しないで。納得いくまで足掻いてみようただし、トピ主さんが本当は結婚したい思いがあるならば、モヤモヤは消えないでしょう。結婚話をすると、彼は「子供のイヤイヤ期のように気難しくなり、トラブルを起こす言動をする」とか。「彼がそういう境遇ならば仕方ない、相手が嫌がる型にはめることは止めよう」と受け入れたそうですが、「時々、自責を感じ苦しくなる」という一文も。ご自身で書いているとおり、「仕方ない」から彼のスタンスを受け入れているだけであって、本心から納得できていないのではないでしょうか。結婚したい気持ちが少しでもあるならば、諦めず、とにかく足掻いてみるのも一案です。現状、彼が結婚にいいイメージを持っていないとしても、「自分たち二人ならうまくいくかもしれない」と思ってもらう方法はないか。例えば、年長者の結婚話を聞く、夫婦円満な友人たちを交えて会うなど、「二人で直接話す」以外の方法も色々とあります。子どものように気難しくなり、まともに話し合いができない、そんな彼の態度も気になります。もしトピ主さんが、「自分は歩み寄っているのに、彼のほうは全く歩み寄ってくれない」と感じているならば、結婚云々よりも、そもそもの関係性が心配です。「私のことを大事に想ってくれていないのでは?」といった疑心や不安があるならば、本当に彼との人生でいいのかどうか、考え直すタイミングかもしれませんね。大いに迷って悩んで、決意ができたら信じて進もう「いや、結婚できなくても、彼とは絶対に離れたくない!」とまで思えているならば、覚悟を決めてしまうのもひとつです。世の中には、結婚に後ろ向きでも、「この相手とは絶対に離れたくない」という理由で結婚をしていく人もいれば、「結婚という形を取れなくても、この相手の側にいたい」と未婚のまま添い遂げる人もいます。つまり、相手の必要性をより強く感じている側が、相手の願いやスタンスを受け入れている。トピ主さんの気持ちに迷いがないならば、友達や他人とはもう比べないと決め、その想いを貫いていくのがベストのように思います。逆に、少しでも迷いがあるならば、結婚を望める男性との未来も一度しっかり検討してみたほうが、後悔は少ないでしょう。結婚以外の関係性は、世間や他者の目に縛られない分、より心の絆が必要になると思いますが、「私たちなら大丈夫!」と思えそうですか? その決意ができれば、あとは落ち着いてモヤモヤの原因をひとつずつ紐解いていき、心の混乱をクリアにしていきましょう。双方が”心から納得して”歩んでいけるならば、どんなパートナーシップの形でも、それが正解だと思います。応援しています。(外山ゆひら)
2018年04月02日「彼の転勤」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは、交際9か月になる彼氏がいる28歳女性。結婚話もしながら交際を続けてきたそうですが、彼氏の転勤が決まり、「結婚するならば付いていく意思があること」を伝えたそうです。しかし、彼はその申し出を拒否。「結婚を今決めることは出来ない。まずは遠距離して数か月様子をみてから、続けられそうであれば結婚を考える」と言ったそうです。彼の言葉に、トピ主さんは「ただの無責任と感じてしまった」そうで、「私が(結婚を)焦りすぎなのでしょうか?」と問いかけています。「結婚」をトレード条件にすると、興ざめしてしまうことも「地元も親元も離れたことはなく、やりがいをもって仕事もしている」というトピ主さん。大事な仕事を捨てても、親元を離れてでも「付いていく」と言ったのに……といった怒りも伝わってきます。女である自分が「犠牲を払う」と言っているのに、彼はその気持ちを受け取らなかった。プライドを傷つけられたような、そんな気持ちも感じたのかもしれませんね。今回のトピ主さんの「結婚するならば付いていく」という申し出は、ある種のプロポーズ。ただ、「一生、幸せにしたい」「ずっと側にいて」といった言葉に比べると、感動やロマンチックさは少ないですよね。交換条件付きのプロポーズのため、「私に付いてきてほしいなら、結婚を決意するべきでしょう?」といった軽い“脅し文句”のようにも聞こえてしまった可能性を感じました。もちろん、トピ主さんにそんな意図はなかったのでしょうし、むしろ「大事なものを捨ててでも付いていきたい」という、愛を伝える言葉だったのだろうと思います。しかし、彼のほうは「結婚するならば」という条件的な言葉のほうに、強く引っ掛かってしまったのかもしれません。女性は結婚を生活として現実的に考える人も多いですが、多くの男性は意外とロマンチック。あまり現実的なことを言われたり、強制されているように感じたりすると、興ざめしてしまうという声も聞かれます。相手の決意を引き出したいならば、あえてみなまで言わず、「付いていきたい」「離れたくない」など“気持ち”だけを伝え、ベストな手段を相手にも考えてもらうようにする……といった手順も今後はぜひ試してみてください。「相手の心境を聞けた」ことをプラスに考えてみよう彼の返事は、とても正直な心境に聞こえます。転勤先に付いてくるとなれば、仕事を辞めて来るトピ主さんを(一時的だとしても)養う覚悟を決めなくてはならない。その前に、初めての転勤先での仕事を、まず軌道に乗せたい。仕事に集中するなかで、遠距離恋愛が順調にいくか分からない。そういう状況でもうまくやっていける二人なら、結婚もありえるだろう……というのが、彼の今の考えなのかもしれません。男女間では、「相手を傷つけたくない」「喧嘩したくない」と曖昧な言葉で取り繕ってしまうことも少なくないものですが、今回トピ主さんが気持ちをぶつけたことで、彼の正直な心境を聞けたわけです。「そうか、彼はまだ結婚の意思が完全には固まっていないのか」と判明したならば、それを踏まえた上で「ここからどうするのがベストなのか」を考えていきましょう。二人の関係が強固になれば、結婚は自然な形で訪れる「まずは、遠距離恋愛をうまくいかせるよう努める」のもひとつです。例えば、「頻繁には会えなくなっても、彼が転勤先で忙しそうでも、ひとりで日々を楽しめるようなライフスタイルを作る」のもひとつ。転勤で環境が変わるのをきっかけに、「彼の家族とも仲良くなる!」といった計画も功を奏すかもしれません。二人の関係が強固になっていけばいくほど、互いの存在が不可欠であると自覚していき、自然な形で結婚は訪れるはず。そう信じて、一緒にいる時間ができるだけポジティブで明るいものになるよう、努めていってみてはいかがでしょうか。あるいは極端な話、「彼とは結婚できそうな見込みが薄い」と感じるならば、他の男性にも目を向けていく……といった選択肢だってトピ主さんにはあるわけです。そういった意味で、今回の転勤は互いにとって、ひとつの試練とも言えそうですね。「とにかく早く結婚を決めてくれる相手がいい」のか、それとも「絶対に今の彼と結婚がしたい」のか。自分の人生を左右する大きな出来事なので、ぜひトピ主さんもじっくり考えてみましょう。その上で、やはりこの彼と歩んでいきたいと思うならば、一番近い存在でいられる幸せをしっかり感じながら、二人の絆を強めることに集中するのがベストかと思います。応援しています!(外山ゆひら)
2018年03月12日「独身であることに引け目や不満を感じてしまう。」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。「独身であることに引け目や不満を感じてしまう」ことに悩んでいる……という32歳、教師のトピ主さん。恋愛経験もあるし、結婚の予定はないものの真面目に働いているし、人生に大きな不満はない。しかし、職場で「結婚しないの?」と言われたり、育児中の同僚のしわ寄せが来たりしたときに不満や不平等感を持ってしまい、「たまらなく苦しくなってしまう」といいます。解消のためのアドバイスを求めています。引け目、不満、不平等感。どうやったら解消できる?自分や独身の同僚ばかりが転勤や部活動の顧問を任されるのは、実際「自由が効くだろう」との判断もあってのことなのかもしれません。せめてその分キャリアアップに繋がる、給料が増える、などの明確な評価があれば多少報われるかもしれませんが、そうしたことが期待できない環境もありますよね。「頑張った分だけ評価される職場に変わる」という選択もありますが、生徒からの信頼もあり、仕事自体に不満があるわけではない様子。今の仕事を続けながら、引け目・不満・不平等感などを感じずに済むにはどうしたらいいのか。いくつか提案をしてみます。1.世界を広げ、多様な価値観に触れる投稿では、職場の同僚だけでなく、結婚を促してくるお母様のことも綴られています。自分の価値観を押し付けてくる人ばかりの環境にいれば、息苦しくなって当然。そんなときは、異なる価値観に触れてリフレッシュするのが一番です。今の時代、行動範囲や視野を広げれば、いくらでも違う価値観を持っている人たちに出会えます。平日昼間は仕方なくても、平日夜や週末は、異業種の人や、文化やバックグラウンドの違う海外の人と大いに話してみる。深入りをしなくても、違う価値観を持つ人と話すだけで、「私はこれでいいんだ」と思えることもあるでしょうし、だいぶスッキリすると思いますよ。ネットなども活用して、ぜひそうした場へ足を運んでみましょう。2.「やりたいこと」を存分に満喫する「やらされていると感じること」を減らし、「自分がやりたいこと」に取り組む時間を増やす努力をするのも一案です。昔から、猫のいる生活が夢……という記述もありますが、やりたいことがあるなら、今すぐ実行に移してみましょう。好きな時間を満喫できていると、「この至福の時間のために、仕事を頑張ろう」という前向きな気持ちになりやすいですし、他人のことも過度に気にしなくて済むようになります。「自分の人生をいいもの(楽しいもの)にできるのは、自分しかいない!」と自覚し、意識的に“心の視点”を変えていく。できるだけ不満や不平等感よりも、自分が楽しい気分になることのほうに目を向けていきましょう。3.「やるべきこと」の中にもプラス面を探す休日返上で部活動も指導することもある、というトピ主さん。「やる」と決めたならば嫌々ではなく、そこに何らかのメリットやプラス面を自ら見出していくのも一案です。子どもたちと一緒に何らかの目標を目指せば、大きなやりがいを感じられるかもしれない。他校との交流が増えれば、思いがけない出会いもあるかもしれない。指導スキルを伸ばせば、そこから新しいチャンスや趣味が増えるかもしれない――等々。「やらなければならないこと」のなかにも、何らかのプラスを探し出して“自分の財産”にしていけると、思いがけない満足を得られることもあるでしょう。4.自分をしっかり褒める「よく頑張っているね」「負担が多いのに、ありがとう」。そんな言葉をかけられると、少しパワーが湧いてくることってありますよね。であれば、自分でも自分をどんどん褒めちゃいましょう。「ほんと私、頑張ってるよな〜。えらい、えらい」「今日もよくやった!頑張ったね!」のように、鏡の前や寝る前の時間に、どんどん口に出して褒めてあげてください。周囲からの他意のない言葉に悩まず、跳ね返せるようになるには、「自分の生き方」にしっかり自信を持つことも肝心です。今の環境を呪いながらモヤモヤと過ごしても、視点を切り替えて前向きに過ごしても、同じ30代。トピ主さんはどんな30代を、あるいはどんな人生を送っていきたいですか? 思うように恋愛がうまくいかないことも“引け目”を感じる原因になっているならば、「自分には問題がある」ではなく、「次はうまくいくといいな」「いい人に出会いたいな」という明るい気持ちのほうを大事にしていきましょう。今ある状況下で、できるだけ笑顔で生きるコツを掴んでいけると、見えてくる世界も自ずと変わってくると思います。応援しています!(外山ゆひら)
2018年02月26日「結婚に迷い、式に踏み切れずにいる」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは、去年4月に入籍を終えた32歳の女性。しかし現在、トピ主さんに気持ちの迷いがあり、結婚式の準備段階で止まっている状況だそうです。「覚悟したはずなのに、気持ちがモヤモヤして、本当に旦那のことを愛しているのか」「とても焦っていたから、結婚がしたかっただけではないのか」と自問自答の日々。今後どうすればいいのかと問いかけています。「初恋相手への未練」が原因なら、それに向き合おう投稿内には、トピ主さんの過去の恋への未練も綴られています。「(初恋の彼への)気持ちをはっきりしておこう」と思っていた矢先に、今の旦那様からプロポーズ。「この人を逃しては私は結婚出来ない」とトピ主さんは結婚を承諾、初恋の彼のことは「時間が経っていて、付き合った事もないんだから、終わりにしよう!」と考えて入籍したものの、再びその迷いが復活しているようです。過去の恋は、青春のいい思い出として心の片隅にしまっておき、ふっとたまに思い出し、淡い気持ちに浸る程度に収めておく……。そのようにして、過去の恋愛への未練を処理している方もいます。しかしトピ主さんは、そこまで気持ちが整理できていない様子。初恋の彼への未練がこの結婚を迷う最大の原因ならば、この彼と一度接触してみるのが、迷いを吹っ切る近道のようにも思います。会ってみたら、案外自分の思い描いていた彼とは違っていて、「幻想だった」と気付けたり、もしくは、彼には自分への気持ちがない事実に気づいたりして、「ちゃんと前へ進もう」「今の結婚にちゃんと向き合おう」と思えるかもしれません。あるいは逆に、「やっぱり彼が好きだ」と確信することになり、今の旦那様との関係をきちんと清算しよう、と踏ん切りがつくかもしれません。迷いに気づいた時点で、立ち止まるしかない「焦っていたからかも」との葛藤も綴られていますが、「結婚がしたかったから目の前にいた異性との結婚を決めた」という男女は意外といるもの。そうしたタイミングの妙も含め、縁や運命だと感じる人もいるようです。それに、実際に結婚生活を始めてみれば、「どれだけ相手を好きか」ということよりも、「この相手と一緒にうまくやっていこう、幸せな時間を共有していこう」という気持ちがあるかどうかのほうが大事……といった夫婦の意見も度々聞かれます。トピ主さんがそのように前向きに思えないのは、「この結婚以外の人生の選択肢」に魅力を感じる気持ちがまだ残っているからでしょう。つまり、入籍してから「今の旦那様とやっていこうという意思」を自分がまだ持てていないことに気づいてしまった。であれば、今さら遅いと責められようとも、今この瞬間から正直に自分の気持ちと向き合っていくのが最善ではないでしょうか。旦那様には「迷いが生じていること」を正直に話し、しばらく実家にでも帰って自分を見つめ直す、あるいは初恋の彼に会ってみる……など、自分の気持ちを確かめるための“行動”を具体的に取っていきましょう。その過程を通じて、今の旦那様への思いもはっきりしてくるかと思います。不安の原因は? 後悔しないためには、決断とその後が重要「不安がおしよせて」という記述も見られますが、察するにトピ主さんは、「今の旦那様との結婚をいずれ後悔しないかどうか」という点が最も不安なのだろうと思います。このまま結婚を続け、念願の子どもも授かって……という道もある。一方で、「心から好きだと思える相手と生きていきたい」と、独身に戻る道もある。どちらの選択にも惹かれる気持ちがあるからこそ迷うのでしょうが、この2つは同時には選べない。不安でも、どちらかの道に決めるしかない、という選択も人生にはあるものです。ただし、自分でこの道を行くと決め、「その道の上で、私は幸せに生きるんだ」という強い意思があれば、どちらを選んでも後悔の少ない人生にすることは可能です。つまり、選択そのものというよりも、自分でしっかりと決断して歩むことこそが、幸せな人生のカギになる、ということです。トピ主さんは本心では、どちらの道を行きたいのか。恋か結婚か失うものはあっても、「私はこうしたほうがやはり幸せだ」と胸を張って言えるのは(言えそうなのは)、どちらの道なのか――。自分の気持ちにじっくりと向き合うなかで、近いうち、その「決断」ができていくといいですね。そして選んだ後は、迷いを捨ててその道を突き進んでいくことです。応援しています。(外山ゆひら)
2018年01月22日「自分に正直じゃない結婚が多いのはなぜ?」と問いかける投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。「年齢を重ねるにつれ、純粋な気持ちで人を好きになることが難しいように感じる」という、20歳代前半のトピ主さん。「仕事したくないから」「年齢的に」「世間的に認めてもらえそうだから」と、それほど愛情がないにも関わらず結婚する人たちに疑問を抱いています。「結婚は理屈ではなく愛しているからするものだと思う!」と主張しています。愛のない結婚を見ると、なぜ“イライラ”してしまうの?投稿文からは、“愛のない結婚”をしている(ように見える)人たちへの怒りやイライラ感が伝わってきます。怒りというのは、とても強い感情です。トピ主さんはなぜそのように、腹ただしい気持ちになるのか。それはおそらく、他でもないトピ主さん自身が、「愛」だけを信じきれなくなってきているからではないかと感じました。その心の中では、以下のような感情がない交ぜになっているのだろうと推測します。・愛を重んじない人が多くて、悲しい・私が結婚に抱いている「夢」を壊さないでほしい・愛のない結婚を決められるなら、私だって楽なのに・愛情を重んじている自分は、なんだか損をしているような気がするトピ主さんには、「愛のある結婚がしたい」「純粋な気持ちで人を好きになりたい」という願望があるのですよね。「付き合うのも別れるのも、結婚するのも離婚するのも、今の時代では重みがないように感じます」ともありますが、世間には不倫や離婚といった話題も氾濫しており、ロマンチックではない“現実”を見聞きすることに嫌気がさしているのかもしれません。しかしながら、トピ主さん自身も、年齢を重ねるにつれ、「純粋な気持ちで人を好きになる難しさ」を感じ始めている。そのためか、愛がなくとも結婚を決めていく人たちのほうが、人生の“いいところ取り”をしているようにも見えてしまい、自分の揺らぐ気持ちに、自分で抵抗しているようにも映ります。愛ではない理由で結婚を決めて「現実」を手に入れていく人たちをどこかで羨む気持ちもあり、それと同時に、現実的な選択ができない自分への苛立ちも、どこかで感じているのではないかとお察しします。「そういう人もいるんだな。でも私は違うな」で構わない「せっかく誰かと人生を歩むなら、私は価値ある関係を築きたい」というトピ主さん。ですが、その“価値”というのは一人ひとりが決めるものです。「条件や環境のほうが、愛情よりも大事」という人がいたら、その人にとっては、それは十分に「価値のある結婚」ということになります。「自分に正直じゃない結婚のほうが多い気がしませんか?」とのことですが、その理屈で言えば、「皆、本当は愛が一番欲しいのに、手に入らないから、自分を騙して結婚している」ということになってしまいます。しかし、お金、生活、仕事、夢、家族、暮らす土地など、「愛情以外にも、人生で譲れないものがある」という人もたくさんいます。自分とは違う“ものさし”で結婚を決める人もいる。「そういう考えや生き方もあるのだな。でも私は違うな」。それでいいのです。そう考える癖をつけていきましょう。それが「自分の美学」なら、信じて貫いていこう地に足を付けた生き方もあれば、愛の喜びに満たされて生きていく道もある。人の人生はすべて違うのですから、同じ秤で価値を測らなくてもいいのです。それに、きっかけが世間体だろうと何だろうと、誰かと結婚生活を続けていくことは、それほど簡単ではありません。トピ主さんは理解できないかもしれませんが、ある人にとっては、「結婚生活を続けること」が「愛の有無」よりも大事、ということもあるのです。とはいえ、頭ではわかっていても、心では理解したくない、というときもありますよね。イライラするときは、「もうみんな、私の夢を壊さないでー!」と叫んでもいいし、「私は絶対に愛のある結婚をする!」と紙に書いて貼っておいてもいい。自分の夢を壊すような情報はシャットアウトして、ロマンチックな愛を描いた作品を見聞きして、幸せな気持ちに浸っていてもいいのです。お金より、生活より、愛を信じたい。それは、トピ主さんの人生の美学。トピ主さんは、「誰かから見て幸せな人生」を送ることより、自分の心が愛に満たされる人生を送りたいのですよね。「自分がどう生きるか」を選択するのは、自分自身しかいません。「愛のある結婚」を自分に叶えてあげたいなら、ほかならぬトピ主さんが、それが叶う未来を信じる気持ちが大切になってきます。ただ、信念を貫くには、時に強さも必要です。気持ちが揺らぐときには、自分の美学を変える自由だっていつでも持っていることは、忘れないでくださいね。ともあれ、今は「純粋に人を好きになりたい」と強く思っているならば。そうしたピュアな気持ちで心の中をいっぱいにしておいたほうが、近しい価値観を持った“愛を重んじる相手”にもきっと出会いやすくなることと思います。大好きだと心から思える相手に出会えるといいですね。応援しています。(外山ゆひら)
2017年12月25日「自分より年収が低い男性との結婚」という内容の投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは38歳。交際半年になる2歳下の彼との結婚話が出ています。優しいし気も合う彼ですが、年収はトピ主さんの半分強くらいの様子。トピ主さんのマンションに越してくる話も出ていますが、子どもを持つことを考えると「彼の収入ではローンを支払っていけないかも」「生活がギリギリになってしまうのでは……」といった不安を感じているそうです。彼には「年収の低さを否定してしまう気がして伝えられない」と悩み、今後の選択について意見を求めています。「すべての願いを叶えること」は可能なの?まず、トピ主さんの希望を整理しましょう。「今の彼と結婚したい」「子どもが欲しい」「余裕のある生活がしたい」。この3つですね。すべてを叶えたいならば、現実的な選択肢としては、以下いずれかになってくるかと思います。(A) トピ主さんが“一家の大黒柱”になるシンプルに考えて、生活レベルを保ちたいならば、「年収の多い側が収入減になることを避ける」のが一番の近道。となれば、彼のほうに保育園のお迎えなど子どもの世話をメインで担ってもらい、トピ主さんは今までどおりの収入をキープできるよう仕事に励む、というのもひとつです。(B) お互いの両親に、全面的に子育て支援をしてもらうなるべく公的サービスの充実した市区町村に引っ越すのも一案です。ただ、双方フルタイム勤務で幼い子どもを育てる場合、やはり保育園やベビーシッターなどの手を借りる必要は出てくるでしょう。「それでは結局お金がかかって現実的に厳しい」と思うなら、実家の両親などに、全面的に育児を手伝ってもらう道もあります。ただその場合、ご両親が喜んで無償労働してくれるかどうか、近所に住めるかどうか……といった制約も出てきます。現在所有しているマンションは、売却する選択肢も考えなくてはならないかもしれません。(C) 彼にもっと稼げる仕事に変わってもらうトピ主さんのほうがメインで育児を担い、セーブして働くならば、彼のほうが大幅な収入アップの道を探る、という選択もあります。ただし、仮に今の会社を辞めたところで、トピ主さんが期待するほど収入が増えるかどうかは未知数ですし、下手すれば今よりも収入が減ったり、仕事を失ったりといったリスクも伴うでしょう。上記の選択がどれも難しそうだと思うなら、3つの希望のうち、いずれかを諦めるほかありません。仮に「彼との結婚を諦める」「子どもを持つことを諦める」「結婚して、生活レベルが多少下がる」のうち、いずれかを選ばなければならないとしたら、トピ主さんはどれを選びますか?「前の結婚でも年収差で苦労したから、同じことは嫌だ」と思うなら、彼との結婚を諦める。生活レベルにこだわるならば、子どもを持つことを諦める。結婚による別の喜びがあると思えるなら、少し節約した暮らし方に変えていく……ということです。あれもこれも叶えられたらベストですが、それが現実的に難しいときには、優先順位をつける必要があります。「今の自分は、何を一番欲しているのか」について、じっくり考えてみましょう。足りないのは、彼とやっていく「決意」かもしれない投稿には、現実的なところを考えていないように見える彼にモヤモヤしている……という記述も。そういう性格の彼だからこそトピ主さんは居心地よく感じるのかもしれませんし、一方的にやきもきするくらいなら、お金のことは“しっかりしている側”が主導権を握るというのも手です。例えば「結婚後の生活費なんだけど、こんなふうに負担しあうのはどう?」「ローンの返済、子育て費用はこれくらいかかるから、私はこういうふうにやっていきたいと思っているんだけど」など、トピ主さんのほうから具体的に案を提示してみてはいかがでしょうか。一度話してみれば、彼がどういう考えなのかも見えてくるでしょうし、そこから選択肢も絞れるはず。怖いかもしれませんが、前回の結婚での学びを活かすならば、「収入の話で喧嘩になるかどうか」は、むしろ結婚前に必ず見極めておきたいポイントではないでしょうか。変に構えすぎず、落ち着いて「二人のお財布」について相談するイメージでいきましょう。それに、何もかもパーフェクトな状況で結婚する人のほうが稀なようにも思います。多少気になる点はあっても、「彼と生きていきたい、生きていこう」と決意できるならば、お金のことも子育てのことも「なんとかなる」、そして「なんとかする」というスタンスになっていけるはず。もしかしたら、トピ主さんは年収が云々というより、結婚そのものに、まだ少し迷いがあるのかもしれませんね。であれば、もう少し交際を続けて、「この人となら大丈夫だ」と思えるまで、急いで段階を進めないのがベストなようにも思いました。自分の気持ちをしっかり見つめ、いま一番“心にしっくりくる答え”を導き出していきましょう。(外山ゆひら)
2017年12月11日