加瀬亮が韓国の名匠ホン・サンス監督と組んだ『自由が丘で』が12月13日(土)に公開を迎え、2人が揃って都内劇場で舞台挨拶に臨んだ。ヴェネツィア国際映画祭の「オリゾンティ部門」に出品されたほか、第36回ナント三大陸映画祭では「グランプリ」を受賞するなど国際的にも注目を集める本作。スーツケースひとつで、思いを寄せる韓国人女性を追ってソウルへとやって来た日本人・モリが彼の地を迷うかのように歩き回る中で織り成すドラマを映し出す。2人はこの日の会場となった映画館「シネマート新宿」で2年前にトークショーを行ない、そこで初めて顔を合わせ意気投合し、一緒に映画を作ることを約束。2年越しで本作が完成した。加瀬さんは「2年経って、再びこうやってここに立っているのを不思議に思うし嬉しく思います」としみじみ。サンス監督は2年前の初対面の時の加瀬さんの印象について「お会いしてお話する中で、加瀬さんのお顔が赤くなったのが印象的でした。繊細で、映画へのいろんな意見が聞けて楽しかったです。男性ですが美しい方だと感じました」と語る。改めてサンス監督の現場を経験し、加瀬さんは「いま『これ以上の現場があるのかな?』と不安に思うほど楽しかったです」と述懐。サンス監督の現場はスタッフの人数も必要最小限しかおらず、脚本も当日撮る分を監督がその日の朝に書くという特異なスタイルで知られている。加瀬さんは「監督の映画が好きな理由のひとつが、登場人物たちがいつも飾らないこと。欠点だらけという人もいますが(笑)。普段、一面を強調したり飾って演じているのを、監督が解放してくれました。人はいろんな面があり、毎日違う。そういうのを素直に映画の中で演じられたのは単純に喜びでした」と充実の表情を見せる。サンス監督は「映画作りでは“自由”が重要。現場で起こるいろんなことを反映するスタイルをとっています」と説明。加瀬さんは「普通は不安でいろんなことを準備して安定を求めるものですが、監督がやろうとしているのは、“頼りなさ”の中に自分を置くということ。目の前のことがすごく強烈に飛び込んでくる。そういう体験でした」とふり返る。加瀬さん自身、普段は自分の出演映画を「1回しか観ない」と言うが、本作に関しては「7回観て、7回発見がありました。モリが『韓国女性を追いかけてソウルに来た』とありますが、何回も観る中で『そうなのかな?』と思うようになったり、観るたびにこんなに印象が違う映画は初めてです」と本作がいかにこれまで関わってきた作品と違うかを感慨深げに語っていた。『自由が丘で』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:自由が丘で 2014年12月13日よりシネマート新宿ほか全国にて公開(C) 2014 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved.
2014年12月13日「嵐」の相葉雅紀・初の単独主演映画『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』の大ヒット御礼舞台挨拶が12月4日(木)に開催。相葉さんに犬童一心監督、さらに相葉さん演じる光の幼少期を演じた二宮慶多くんも駆けつけ、撮影時に叶わなかった相葉さんとの対面を果たした。山下達郎の名曲「クリスマス・イブ」をモチーフに、中村航が執筆した小説を映画化。優しすぎるが故になかなか人生がうまくいかない青年・光に幼なじみの男勝りな杏奈、彼女の同僚で光が運命の恋の相手と見初めるソヨン、その元カレで光とは大学の同級生の北山の4人の恋のすれ違いを描き出す。会場には3回はおろか、すでに5回以上観たという熱烈なファンの姿も!相葉さんと監督が姿を見せると割れんばかりの拍手と歓声が劇場に響き渡る。相葉さんも監督も、公開後の観客の反応に手応えを感じているよう。2人とも鑑賞後の観客のアンケートにも目を通しているそうで「奥さんに着いて行って泣いたダンナ」(監督)、「娘に無理やり付き合わされて泣いた」(相葉さん)といった目についた感想を嬉しそうに明かしつつ、相葉さんは「最初の一行が厳しい言葉が多いですね(苦笑)。『期待してなかったけど』『チャラいと思ってたけど…』というのが多い」と語り笑いを誘う。この日は、公式サイトに寄せられた好きなシーンのベスト3が発表されたが、3位はクライマックス近くで、空港に向かって光が疾走するシーン。ここで山下さんの「クリスマス・イブ」が流れるため相葉さんは「曲の力が大きい」と謙遜する。第2位は、本屋のバックヤードで杏奈が光に泣きながら別れを告げるシーン。相葉さんもこのシーンのランクインを確信しており「やっぱり!」と語り、「難しかったんですよ。(杏奈に)『鼻水出てるよ』と言うんですけど、すごく難しかった!」としみじみとふり返る。犬童監督が「でも、すごくうまくいってるよ。泣いてる杏奈を見ている顔が最高!」と褒めると、相葉さんは「ですよね~(笑)」と相好を崩し、会場は笑いに包まれた。そして第1位には、光と杏奈が告白の練習をするシーンが選ばれた。これは相葉さんも以外だったようで「そうなんだ!?女心の勉強になります!」と語っていた。そして、サプライズで光の幼少期を演じた慶多くんが“デビクロ”仕様の衣裳で登場すると、客席のあちこちから「かわいい!」という声が上がる。相葉さんとは意外にもこの日が初対面となったが、相葉さんの印象について「カッコよくてすごく爽やか」と語る。ちなみに慶多くんは元々、「嵐」のファンということで、それを聞いた相葉さんは「5人の中で誰が一番好きなのかなぁ…(笑)?」と“誘導”。慶多くんは迷うことなく「相葉さんです」と語り相葉さんを喜ばせた。この日は、山下さんからも祝福のメッセージが届けられ、これには相葉さんも感激。「嵐も音楽やらせていただいてますが、みんなの歌になってるって素晴らしいこと。尊敬してます」と目を輝かせていた。最後に再びマイクを握った相葉さんは、さらに全国各地でクリスマスに向けて舞台挨拶をしていくことを予告!この日の客席は女性が目立ったが「お父さんを誘って見に行ったら面白い意見が聞けるかも(笑)」と呼びかけた。『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:MIRACLE デビクロくんの恋と魔法 2014年11月22日より全国にて公開(C) 2014『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』製作委員会(C)2013中村航/小学館
2014年12月04日相葉雅紀が映画単独初主演を果たした『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』の初日舞台あいさつが11月22日に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、相葉をはじめ、共演する榮倉奈々、ハン・ヒョジュ、生田斗真、劇団ひとり、塚地武雅、犬童一心監督が登壇した。開始早々、ひとりは司会者の進行をさえぎり、「何テイク撮ったの?」「緊張するの?」と相葉&榮倉キスシーンについて本人たちを質問攻め。その後も司会を“横取り”する形で主導権を握り、舞台あいさつを盛り上げた。舞台挨拶その他の写真山下達郎の名曲『クリスマス・イブ』をモチーフにした中村航の小説を原作に、相葉、榮倉、ヒョジュ、生田が演じる片想い中の男女4人の切ないすれ違いと、クリスマスに起こる奇跡をファンタジックに描いたラブストーリー。相葉は「とうとうこの日が来た」と単独初主演作の全国封切りに感激しきり。生田とともに、劇中の告白シーンを再現し「こんな公開告白、したことない」(相葉)、「これは拷問ですね。恥ずかしい」(生田)と照れ笑いを浮かべた。一方、榮倉とヒョジュは熱気に包まれた客席を前に「今日は相葉さんが改めてすごいんだなと実感した。尊敬しました」(榮倉)、「私も尊敬します」(ヒョジュ)と相葉の人気ぶりに圧倒された様子。相葉に熱い視線をおくるファンに向けて、塚地は「少しは僕も見てください」と笑いを誘った。相葉とひとりは中学校の同窓生だといい「こんな後輩をもって誇らしい。先輩に対して、何か言いたいことない?」(ひとり)、「こんな多才な先輩がいるのは幸せ」(相葉)、「よせよ…」(ひとり)。ただ、ひとりをのぞく登壇者全員で食事会に行ったことが明かされると、ひとりは「何、食事会って?」とへこんでいた。ひとりは相葉演じる主人公・光の心を代弁する想像上のキャラクター“デビクロ”の声を演じている。『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』公開中取材・文・写真:内田 涼
2014年11月22日加瀬亮が主演するホン・サンス監督の最新作『自由が丘で』の公開に先駆け、『世界の巨匠たちが魅せる“加瀬亮”を感じる夜』と題したオールナイトイベントが、12月6日(土)にシネマート新宿で開催される。その他の情報本イベントは、『自由が丘で』が12月13日(土)に封切られるシネマート新宿で、クリント・イーストウッド、ミシェル・ゴンドリー、アッバス・キアロスタミ、ガス・ヴァン・サントなど、世界の名監督たちの作品に出演してきた加瀬の代表作『TOKYO!』『ライク・サムワン・イン・ラブ』『永遠の僕たち』を一挙上映するもの。チケットの一般発売は、22日(土)午前10時より開始される。なお本イベントは18歳以上の観客が参加できる。最新作『自由が丘で』公開記念! 世界の巨匠たちが魅せる、“加瀬亮”を感じる夜12月6日(土)会場:シネマート新宿 (東京都)開場22:30/開映22:45(終了4:45頃)料金:2000円(税込)チケット発売:11月22日(土)10:00AMより
2014年11月19日12月6日から全国公開されるアニメーション映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』のメインテーマ曲「宇宙戦艦ヤマト2199」に、世界的なヴァイオリニスト・葉加瀬太郎氏が参加することが明らかになった。メインテーマ曲「宇宙戦艦ヤマト2199」は、本シリーズの編曲を手がける宮川彬良氏が作曲・編曲を行い、ヴァイオリン演奏を葉加瀬太郎氏が担当するという奇跡のコラボレーションが実現。初めて企画を聞いた時に信じられなかったという葉加瀬氏は、「『歌のイメージが強いこの曲をヴァイオリンで弾くなんて、なんてことを考えるんだろう!』と驚かされましたし、同時に『子供のころに夢中になっていたヤマトのあのメロディーを弾けるんだ』とわくわくしました」と名誉を感じたという。続けて葉加瀬氏は「昔のイメージがありながらも、今でなければできない音をどうしても作りたかった」と感じており、楽曲については「パッと聞いたらすごく懐かしいけれど、よくよく聞くとすごく刺激的な感じ」と表現。「だから、ビートも入っているし現代的なリズム感も入っているのですが、宮川彬良さんの重厚さや、ヤマトの世界観も全部ひっくるめて、すべてを踏襲するようなものにしました」と語っている。また「ゴージャスなオーケストレーションの中で、一本のヴァイオリンでメロディーを奏でなければならないため、そのオケに太刀打ちできるよう"一音入魂"で挑みました」「歌声のイメージが強い曲なので、音階をどう歌詞に結び付けるかというのも本当に大変でした」と明かしている。また、企画プロデューサーの西崎彰司氏は、「このサウンドであれば、昔からのファンも、『2199』でファンになった方たちも、十分に喜んでいただけると思います」と、仕上がったサウンドに感激したという。本楽曲は、「レコチョク」「iTunes」「mora」などの音楽配信サイトにて12月3日より配信スタートする。そして、葉加氏は、自ら音楽総監督を務める音楽レーベル「HATS」のレーベルメイトたちと『ヤマト』の名曲をイメージカバーしたCD『宇宙戦艦ヤマト2199 40th Anniversary ベストトラックイメージアルバム』を12月3日に発売する。本アルバムには、『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』のメインテーマ曲「宇宙戦艦ヤマト2199」をはじめ、「真っ赤なスカーフ」や「ヤマトより愛をこめて」などの名曲をカバーした全13曲を収録。封入特典には、岬百合亜役の内田彩と桐生美影役の中村繪里子がパーソナリティを務める「YRA ラジオヤマトHATS 特別編」も収められるという(2015年5月31日までの期間限定)。価格は3,240円。『宇宙戦艦ヤマト2199』は、1974年に放送された『宇宙戦艦ヤマト』(読売テレビ・日本テレビ系)第1作をベースに、出渕裕総監督ら新たなスタッフで制作された完全新作アニメーション。2012年より全七章にわたるイベント上映と劇場限定版Blu-rayの同時発売、さらにVODと、これまでのアニメーションシリーズとは異なる展開を行い、開始1年半で経済圏100億円を突破した。また、2013年4月~9月に放送されていたTVアニメ『宇宙戦艦ヤマト2199』全26話の特別総集編で、シリーズ初の5.1ch化、さらに追加カットや新たな視点で再構成された『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』が、全国で順次上映中。完全新作劇場版となる『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』が、12月6日より全国公開される。(C)西﨑義展/2014 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会(C)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会
2014年11月14日時々、葉っぱの付いたにんじんが売られています。あのにんじんの葉、皆さんはどうされていますか? にんじんの葉は香りが独特で強いので、使わずに捨ててしまっている人も案外多いのではないでしょうか。我が家では、にんじんの葉でかき揚げをしたり、炒ってご飯のふりかけにしたりしているのですが、ワンパターンで飽きてしまいました。そこで、大好きなジェノベーゼソースをにんじんの葉で作ってみたら大当たり! とてもおいしく、そして安価にできてしまうので、我が家の定番になりました。ジェノベーゼソースとは、イタリアのリグーリア州にあるジェノバという都市発祥の、フレッシュなバジルを使って作るソースです。どうせ食べるならフレッシュなソースを楽しみたいのですが、家族の分のジェノベーゼソースを作るとなると、かなりの量のバジルの葉が必要なのでお財布に響くのが難点です。また、市販の瓶詰めは子どもに食べさせるには油の酸化が気になるので、やはり手作りをしたいところ。そんな時に登場するのが、にんじんの葉です。にんじんの葉は、にんじん本体よりも高い栄養価があり、カロテン、タンパク質、抗酸化作用のあるビタミンEなどがたくさん含まれています。カロテンは体の中でビタミンAに変換され、髪や肌などへの美容効果や呼吸器系の健康維持も期待できるので、捨ててしまってはもったいないのです!できあがったソースは王道のパスタに使うのがおススメですが、まとめて作り、小分けして冷凍しておいて、ソテーした鶏肉や魚、ホタテなどにかければ、ちょっとしたおもてなし料理になり、大活躍です。そのほか、パンに塗ってトーストしたり、ゆでたじゃがいもに絡めたり、トマトとモッツァレラチーズのサラダにちょっとかけたり、ピラフの味付けに使ったりなど、何でも使えてお料理がランクアップする、とても万能ソースなんです。我が家の長男は、オリーブオイルでソテーしたタコに絡めて食べるのが大のお気に入り。ぜひ、さまざまな料理に使ってみてくださいね。■にんじんの葉でつくる、簡単便利なジェノベーゼ風ソースのレシピ(対象年齢:4歳~)<材料> 4人分・にんじんの葉(葉の部分のみ) 50g・松の実 40g・パルミジャーノ・レッジャーノ(粉の状態で)30g(※ない場合は粉チーズでも可)・ニンニク 1~2片・エキストラバージンオイル 1カップ・塩 小さじ1/3・コショウ 少々<作り方>1.にんじんの葉の部分のみを切り落とし、まとめて洗ってしっかりと水気を切る。サラダスピナーなどの水切り器がある場合は、それを使うとよいでしょう。2.松の実を、油を引かないフライパンで軽く炒る。3.ミキサー、もしくはブレンダーに1と2、さらに残りの材料をすべて入れて、なめらかになるまで3~4分撹拌(かくはん)する。4.熱湯消毒をしたびんに3を入れ、その上にフタをするようにオリーブオイル(分量外)を入れて完成。冷凍しない場合は熱湯消毒したびんに詰め、上に蓋をするようにオリーブオイルをかけて冷蔵庫で1週間ほど保存できます。作りたてはにんじんの葉の香りと苦みが残るので、お子さんによっては苦手と感じるかもしれませんが、数日経つと味も香りも落ち着きます。ニンニクの香りが嫌いでなければ4歳くらいのお子さんから食べさせてみてください。にんじんの葉はできるだけ有機のものを使うとよいでしょう。大人だけで楽しむ場合は、お好みでニンニクの量を増やしたり、コショウを粗挽きコショウにしたりすると、ピリリとした味を楽しめます。
2014年10月20日加瀬亮が4日夜、開催中の第19回釜山国際映画祭(BIFF)でホン・サンス監督、共演のムン・ソリ、ソ・ヨンファと共に映画『自由が丘で』の公式上映後にQ&Aを行った。「日本での対談でホン監督と知り合い、喫煙所で話しているときに、『一緒にやってみないか?』と声をかけていただきました。こんなに演技をしていて楽しかったことはありません」と出演のきっかけを語った、加瀬さん。「初めて会ったときから、何か特別なものを加瀬さんに感じたんです」と、加瀬さんに一目惚れだったことをホン・サンス監督も告白。会場のファンからの質問の際に「加瀬亮さん、大好きです!」と言われた加瀬さんは、「ありがとうございます」と答えつつ照れ笑い。ホン監督の作品で特に好きなものとして、「監督の映画で最初に観た『オー!スジョン』、最近のものだと『教授とわたし、そして映画』、『次の朝は他人』です」と3作品を挙げた。加瀬さんの相手役であるムン・ソリさんは今年の開幕式の司会を、渡辺謙と共に務めた韓国の名女優であり、『3人のアンヌ』などホン監督作品の常連でもある。映画は、加瀬さん演じるモリが愛する年上の女性(ソ・ヨンファ)を訪ねてソウルに行くがすれ違ってしまい、偶然入ったカフェ“自由が丘8丁目”のオーナー(ムン・ソリ)とデートをするようになる、というキュートなラブストーリー。ホン監督の映画ではおなじみの飲酒シーンで、ムン・ソリさんは「今までもお酒を飲んで演技をすることはありましたが、今回は初めて本当に酔っぱらってしまいました。寝起きのシーンも、本当にお酒がまわって部屋で寝ていて、監督に『ムン、出ておいで』と呼ばれて部屋から出てきたところを撮られていたんですよ」と驚きの演出を明かした。加瀬さんも「僕が酔って支えられて歩くシーンは、本当に立てなかったからなんです」と語った。ホン監督は、映画学科の学生から「監督としての心がけを教えてほしい」と聞かれ、「人間というのは死ぬまで何かをしなくてはならないわけで、それが私にはたまたま“映画を撮る”ことだった。私は映画に対しては、ナイーブで誠実でいたい。映画を撮ることが好きだからやっているだけで、そこからなにかを得ようなどと思わない」と、映画への純粋な思いを語った。加瀬さん、ムン・ソリさんは共演のキム・ウィソンさんと共に、海雲台BIFFビレッジの野外ステージにも登壇。会場に加瀬さんが姿を現すと、大歓声が飛んだ。ここでムン・ソリさんが「ベッドシーンでは、加瀬さんが痩せすぎていて、かわいそうになってしまいました」と明かすと、加瀬さんは「今度、ジムに行って鍛えてきます」と苦笑い。海雲台ビーチに詰めかけた大勢のファンも笑いに包まれた。第19回釜山国際映画祭は10月11日(現地時間)まで開催。(photo / text:Ayako Ishizu)
2014年10月07日カルシウム、子どものうちにしっかり摂りたい栄養素です。カルシウムは骨や歯を作るだけでなく、イライラや神経の興奮を抑え、心臓のポンプをしっかり働かせてくれる効果もあります。カルシウムを牛乳で摂る時代は終了。野菜や魚でしっかり摂取したいところです。小魚でももちろん摂れますが、意外に知られていない食材にカルシウムがたくさん潜んでいるのです。大根やカブを買ってきた時、ついている葉を捨てていませんか? 葉無しの大根やカブを買っていませんか? 実は大根やカブの葉っぱには、カルシウムがたくさん含まれているんです。青い葉っぱを嫌がる子どもでも、美味しく食べられる方法をご紹介します。<材料>☆カブの葉 カブ4~5個分☆大根の葉 1本分☆しらす 1握り☆ごま油 少々☆醤油 少々☆アガペシロップ 少々<作り方>1. カブの葉と大根の葉を0.5cmくらいにみじん切りしていきます。2. フライパンにごま油を薄く敷き、みじん切りしたカブと大根の葉を中火で炒めていきます。3. しらすを入れて混ぜながら炒めます。4. 醤油とアガペシロップを味見しながらお好みで入れていきます。5. 弱火にしてふたをして少し煮ます。6. カブと大根の葉がしんなりしてきたら完成です。ご飯がすすむ1品で、成長期の子どもには最適なふりかけです。青い野菜を嫌がる子どもでも、これならご飯と一緒に食べてくれるでしょう。カルシウムが野菜としらすでたっぷり摂れるので、カルシウムふりかけと言っても過言ではありません。ごま油は、少し香りのあるものを使うとより香ばしくできあがるのでオススメです。短時間でできるレシピなので、忙しい朝でも大丈夫です。お弁当の彩りが足りないなと感じた時にもぜひ試してみてください。カルシウムは野菜や魚でもしっかり摂れますが、子どもには運動させるのが吸収させる上で1番大切。骨を強くさせるためにも、神経を鍛えるにも、しっかり運動させてカルシウムを摂取して強い身体を作りましょう。
2014年06月26日榮倉奈々、高梨臨に加瀬亮、瀬戸康史と、いま注目の俳優陣が約1か月半にわたって実際にハワイに滞在して撮影された映画『わたしのハワイの歩きかた』から、特別映像が解禁。今週末6月14日(土)に迫った公開を前に、 ハワイでの“アゲアゲな非日常”が、さらに明らかにされていることが分かった。毎日必死に夜中まで残業して働く、主人公の女性編集者・みのり(榮倉奈々)。なかなか報われない自分の努力に悲しくなり、女子会につき合っても華やかな女の子らしい会話にはついていけず…。ある日、なりゆきで友人のハワイ挙式の二次会セッティングを引き受けたみのりは、現地取材を口実にして一路、ハワイへ!そこで出会った茜(高梨臨)と意気投合したみのりは、彼女に取材のコーディネイターを依頼。やがて、パーティ三昧の毎日の中で、夢を追いかける事業家・勉(瀬戸康史)、自然を愛する謎の青年・知哉(加瀬亮)と出会い、新しい恋の予感が生まれることに――。今回到着した映像には、“楽園”とは程遠い日々にすっかり疲れ果てたみのりが、ついに日常からの脱出を決意し、ハワイで出会った茜とパーティー三昧の“非日常”でクレイジーな世界を満喫する様子が、先に公開された予告編よりもさらにハイテンションで弾けて登場。そして、日本ではつい、近くにいたダメ男(池松壮亮)に寄りかかってしまったみのりにも、恋のチャンスが。全米進出が夢の瀬戸さん演じる勉とイイ雰囲気かと思えば、加瀬さん扮する知哉とキス!しかし、酔いに任せて説教してしまったり、逆に痛いところをつかれたりと散々な目に合う姿も描かれている。だが、やがて、自分を抑えることなくのびのびと開放的に過ごすうちに、みのりの中で少しずつ何かが変わっていく。「私が歩きたかった本当の人生をここでならきっと見つけられる!」、そう感じ始めたみのりが、選択した本当の人生とは?ハワイで泣いて、笑って、酔っ払って…日常脱出したからこそ、見えてきたリアルな自分。そんな人生を変える旅のひと幕を、こちらから覗いてみて。『わたしのハワイの歩きかた』は6月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:わたしのハワイの歩きかた 2014年6月14日より全国にて公開(C) 2014「わたしのハワイの歩きかた」製作委員会
2014年06月10日戸田恵梨香と加瀬亮の豪華な2人をメインキャストに、2010年にTBS系にて放送された人気ドラマ「SPEC」。このほど、ファン待望の本シリーズの続編であり、完結編となる『SPEC~結~(クローズ)』が2013年秋に映画として全国公開されることが決定!さらに、また、ドラマ版「SPEC」の前日譚である「SPEC~零~(ゼロ)」もスペシャルドラマとして放送されることが決定した。警視庁公安部の特殊捜査官である当麻紗綾(戸田さん)と瀬文焚流(加瀬さん)の名コンビが、予知能力や念動力などの“SPEC”と呼ばれる特殊な能力を持つ犯罪者に立ち向かう姿を描く。今回の『SPEC~結~(クローズ)』では、前作『SPEC~天~』で登場した“シンプルプラン”、“ファティマ第三の予言”などのワードや、ラストに登場した白い男の正体など、これまでの謎がついに解き明かされることとなる。鬼才・堤幸彦の演出による独特の世界観が多くのファンの心を鷲掴み、前作『SPEC~天~』は興行収入23億円超えの大ヒットを記録。そして、ついに完結編を迎える本シリーズに「起・承・転とみなさまの温かい支援を頂き、こうやって、最終章の結までやってこれた事感謝しております。ありがとうございます。ですから、ますます気合が入っております!」と戸田さん。加瀬さんも、「ついに完結するようで、ホッとしています(笑)。泣いても笑っても最後、戸田さんと共に、力を出し切りたいと思います。よろしくお願いいたします」と全身全霊でフィナーレを飾ると宣言。また、現在撮影中のドラマ版「SPEC」の前日譚となる「SPEC~零~(ゼロ)」もスペシャルドラマとして放送されることが決定。連続ドラマでは描かれていない、戸田さん演じる当麻が左手を失うこととなったサスペンスフルなエピソードが描かれるようだ。大ヒットシリーズの終焉を飾る『SPEC~結~(クローズ)』、そしてスペシャルドラマ「SPEC~零~(ゼロ)」と来秋の“SPEC祭り”に思わず胸が高鳴る!『SPEC~結~(クローズ)』は2013年秋、全国東宝系にて公開。© 2012 映画「SPEC~天」製作委員会(text:cinemacafe.net)■関連作品:劇場版 SPEC~天~ 2012年4月7日より全国東宝系にて公開(C) 2012 映画「SPEC~天」製作委員会SPEC~結~(クローズ) 2013年秋、全国東宝系にて公開
2012年12月27日渋沢葉のワンマンライブが12月11日に東京・代官山UNITで行われた。このライブは今年11月にリリースされた2ndミニアルバム『花はここに咲いています』のリリース記念で行われ、彼女にとって初のワンマンライブ。会場には多くのファンが詰め掛けていた。彼女はピンクのドレスに身を包んで登場。安易に歓声や掛け声などを出せない、張り詰めた空気が会場を包む。ただ、それは初のワンマンという気負いから来る緊張感ではなく、彼女の存在感が会場を支配しているということ。音源でも感じてはいたが、改めて渋沢葉という存在の大きさを思い知る。1曲目は『ARE YOU PANPI?』からスタート。音楽と表現について、赤裸々に攻撃的につづったこの曲で、一瞬で観客の心を掴んでしまう。音源で聞くよりもより一層力強く、深みを増して聴こえるボーカルは、どの曲においても強く印象に残った。曲の合間でのMCは言葉少なだったが、バンドメンバーを紹介した時、ステージの上にいる人だけでなく、普段お世話になっている人の名前をずっと読み上げるところに、彼女のアーティストとしての真摯さを垣間見た様な気がした。新曲を交えながら、これまでの2枚の作品からほぼ全曲を披露した彼女。ある時は祈るように、ある時は叫んでいるように、ボーカルだけでなく全身で表現するその姿に、この日訪れたお客さんは皆、目を奪われた事だろう。一度本編が終わって、自然と出てきたアンコールに応えるように出てきた彼女。それまでは息のぴったりあったバックバンドと共にライブをしていたが、ここは1人で登場し、キーボードの前で新曲を披露。この曲がまた圧巻だった。これまでの2作に収録されていた楽曲を発展させた様な、彼女のネクストステージを予感させるような曲で、最後まで観客の心を魅了していた。初ワンマンという事を感じさせない、堂々たるステージ。渋沢葉というアーティストの今後に大きく期待を持たせるライブだった。
2012年12月13日前作『ペルセポリス』が全世界で話題を呼んだアーティスト、マルジャン・サトラピの最新作『チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~』が10日(土)から日本公開される。死を決意した天才音楽家の生涯と語られなかった想いを独自の映像美で描き出した本作を、音楽家で主人公と同じバイオリニストの葉加瀬太郎はどう観たのだろうか? このほど彼のコメントが届いた。その他の写真本作は、愛用のバイオリンが壊され、8日後に死ぬことを決めた天才音楽家ナセル・アリの回想によって綴られる数奇な人間ドラマだ。葉加瀬は主人公について「生き方、行動すべてが実にバイオリニスト的で、良くも悪くも鏡を見るようで、身につまされた」といい、「彼の音楽が愛する人への思いによって成立していたこと」に何より共感したと話す。「人を恋しく思う気持ちがないと、美しいメロディーを奏でることなんて出来ない。幸い僕は彼とは違って幸せな結婚ができましたので、妻を思い、弾くことも多いのですが(笑)、そのつど自分の記憶の引き出しから幻想としての恋を引っぱり出して演奏したり、あるいは作曲したりしています」。劇中で死を決めた主人公ナセルはベッドの中でこれまでの人生を回想する。叱られた修行時代や、成功を収めた輝かしい黄金時代、結婚や母親の死、そして何よりも叶わなかった恋にナセルは想いをはせる。「かなわなかった恋ほど美しく鮮烈に心に焼き付いていて、僕にとっても大きな意味を持っています。忘れられない恋は誰の心にもあるはずです。でも、たまに昔の恋を思い出すのも人生にとってすごく大切なこと。それだけで普段の景色が変わって見え、明日への活力になったりします」。本作は天才的な芸術家の半生を描いているが、そこで扱われている感情は誰もが経験したことのある普遍的なものだ。葉加瀬は「人が人を思うことは切なくて美しいし、素晴らしい芸術もそこから生まれてくるものなのだと改めて実感してもらえるはず」と観客にメッセージをおくっている。『チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~』11月10日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
2012年11月08日コロワイド東日本は「手作り居酒屋甘太郎」の35周年を記念し、名前に太郎が付く人にお得なサービス「太郎割」を11月1日より開始する。同サービスは「甘太郎は、太郎に甘い。」がコンセプト。名前が「甘太郎」の人には、グループ全額無料(割引上限10万円)。名前に「太郎」が付く人、または含まれる人には、グループのドリンクまたは料理が半額(割引上限5,000円)、グループの宴会コース料金が10%OFF(割引上限2万円)等のサービスが受けられる。実施する店舗は、関東・関西・北海道の「手作り居酒屋 甘太郎」のほか、「遊食三昧 NIJYU-MARU」、「北の味紀行と地酒 北海道」、「うまいものいっぱい いろはにほへと」、「うまいもん酒場 えこひいき」、「贔屓屋」、「地酒とそば・京風おでん 三間堂」、「うまいもの市場 TAPA」、「Foodiun Bar 一瑳」、「魚活鮮とあぶり焼 海へ」全店舗。利用には、名前が確認できる免許証等の身分証明書が必要。団体名や社名、通称、あだ名などは不可となる。実施期間は11月1日~12月31日まで。店舗によっては利用できないサービスも一部ある。また、他券の併用や食べ放題・ランチ・タイムサービス宴会・12月の金、土曜日は利用不可。詳細は「太郎割」公式サイトで案内している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月30日シンガーソングライターの渋沢葉が12月11日(火)に初ワンマンライブを開催する事が決定した。【公演情報はこちら】渋沢葉は今年6月にミニアルバム『せきららら』でデビュー。土屋昌巳とチバユウスケをプロデューサーに迎え、詰め込まれた類まれなる創作力と表現力は耳の肥えた音楽業界関係者を唸らせた。11月21日(水)には早くも2枚目のミニアルバム『花はここに咲いています』をリリース。12月11日(火)に東京・代官山UNITで行われる初ワンマンライブはこのミニアルバムのリリース記念ライブとなる。なお、オフィシャルサイトではチケット一般発売に先がけてオフィシャルHP抽選先行を実施中。受付期間は10月25日(木)昼12時まで。■渋沢葉「花はここに咲いています」リリース記念ワンマンライブ日時:12月11日(火)開場:18時/開演:19時会場:代官山UNIT(東京都)一般発売日:11月10日(土)午前10時より席種/料金:All Standing /前売2,800円(税込・整理番号付・別途ドリンク代500円必要)
2012年10月12日今回の加瀬亮は、とにかく“吠え”まくっている。目の前にいる彼から伝わる穏やかさや柔らかさを微塵も感じさせることなく、狂気と不安の瀬戸際で生きている。多くのファンを熱狂させた『アウトレイジ』から2年、北野武監督が満を持して贈る“全員悪人”の男たちのその後のストーリー『アウトレイジビヨンド』。裏切りの世界を生き残った男・石原として再び戻ってくることに「心配の方が先立った…」と認めるが、その胸の内は――?前作の抗争から5年。関東の頂点を極めた暴力団「山王会」では下剋上を果たした加藤(三浦友和)が会長の座を手にし、組長・大友(ビートたけし)を裏切り加藤の右腕としてNo.2の若頭に上り詰めた石原は、その地位と権力でもって古参幹部を牛耳るようになる。静かなる魂胆を潜めていた前作での石原からは一転して、今回は“動”的なふるまいが目立つ。続編自体、「いままで北野監督の作品で続編のあるものがなかったので、思いも寄らなかったです」と加瀬さん、戸惑いも当然隠せなかったようだ。「前作で、石原は間違って上り詰めてしまった感があったので、今回はきっと酷い目に遭うんだろうなという予感はありましたが、前回からさらにパワーアップするとしたら今回はどうしようかなという心配の方が先立ちました。最初に台本を読んだときは、前回とはかなり違ってびっくりしましたし、面白いと思ったのですが、すぐに“どうやって自分がやればいいのか”と不安に思いました。前回は、監督やスタッフさんが何とか自分にヤクザ役が似合うように色々と工夫をしてくださって、ああいう静かなキャラクターにしていただいたんですね。それでも自分の中ではやっぱりヤクザを演じることには心配があって。なのに今回はかなり直球に怒鳴ったりしていたので、これできるかな…という不安ばかりでした(笑)」。『アウトレイジ』から本作までの間には、ガス・ヴァン・サントの『永遠の僕たち』やアッバス・キアロスタミの『ライク・サムワン・イン・ラブ』など名だたる世界の巨匠たちとの競演を経てきたが、再び北野監督の現場で演じる心境もまた特別だったよう。「現場の雰囲気を知っていますし、映画の世界観も知っているという意味ではやりやすかったですが、やはりその間にいろいろな役を演じているので、改めて前作を観直しました。また一からという感じでしたね。北野監督は現場では静かな方で、俳優のことも知り尽くしているので、役者が嫌だと思うことが一切ないんです。何も仰らないんですけど、きっと細やかに気を遣われているんだろうなと感じました。だから僕たちが現場に入るときには既に場は完成していましたね。現場ではみんな監督と一緒に仕事ができることに喜びを感じているので、静かだけど非常に良い雰囲気です。北野監督も自分が出演していないシーンを見ているときは、すごく楽しそうで。僕は三浦さんと一緒のシーンがほとんどだったのですが、やっぱり三浦さんが一緒にいると安心しましたし(笑)、役柄のせいもあって監督と対峙してのシーンは本当に緊張しましたね」。そんな北野監督との今回の最初の顔合わせで言われたのは、「今回、一番かわいそうだな」とのこと。「監督も『酷いな、かわいそうだな』って笑っていて、撮影現場の人たちはみんなその酷さを笑ってる感じでした(笑)。スクリーンで見ると恐い印象だと思うんですけど、現場はその逆でした。自分も台本を見たときからこれは石原、かわいそうだなと思いました。まんまとハメられてしまいましたね(笑)」。ドスを効かせれば効かせるほど、威厳を守ろうとすればするほど、どこか滑稽に見えるのが“悪人”たち。今回の石原はその筆頭とも言える。「結局、石原は若頭の器じゃなかったというところに辿り着いて。今回は前作と違って加藤会長に忠誠を尽くしている。かわいいとまではいかなくても、一生懸命自分の役割を全うしようとしているんです。だけどその器じゃないから、キャンキャン吠えたり、大友が現われてからは後ろめたさも手伝って、より不安になっていくんです。もちろん悲劇なんですが、俯瞰してみると喜劇的な感じにも見えましたね。(中尾彬らが演じる)古参幹部を怒鳴りつけるシーンは、先輩方の目を見ないようにしていました(笑)。本当に畏れ多いというか、すごい先輩方なので、現場に入って挨拶をして、本番前はとにかく見ないようにしていました。みなさんも僕の芝居を受けてるときは笑っているか、“加瀬、頑張れ”と思ってくれているか、そういう感じだったと思います(笑)」。「自分が怒鳴っても怖さみたいなものからどんどん遠のいてしまうので、そういう役割だったのかなと思う」とは自らが演じる役に対する解釈。勝手を言うならば、いわゆるヤクザたるべき男臭い男との間にある“違和感”こそが、石原という男にリアリティをもたらしているのかもしれない。「この世界はいわゆる男性社会の縮図で、本音と建前が見てとれます。観ていただいく方にはもちろん笑ってもらいたいと思います。自分としては日常的に体育系のノリなども得意ではないので(笑)、やっぱりその中に入ってるだけで違和感がありますね。ただ僕自身はこの人は善い人、この人は悪い人というふうには分けて考えていなくて、その人の苦悩やコンプレックス、平たく言うと弱さみたいなところに、寄り添いたいなと思っています」。それにしても、今年のフィルモグラフィを見ると石原然り、『劇場版 SPEC~天~』の瀬文、『ライク・サムワン・イン・ラブ』のノリアキ然り、「キレる」役が目立つ。そろそろ落ち着いた純愛ラブストーリーなども見てみたいところですが…?「本当に俳優は物事を受ける側の仕事なので、次にどんな役がいいか、ということについてはにあんまり考えることはないんです。でも、たしかに怒鳴ったり怒ったりすることは予想以上に疲れるというか、エネルギーを使いますね。普段自分があまり怒鳴ったりしないからかもしれないですけど。逆に今回の『アウトレイジビヨンド』でもそうだったのですが、完成した作品で先輩たちの怒鳴り方を見て、課題として、自分ももっとちゃんと怒鳴れるようになりたいと思いましたね(笑)」。変化し続ける男、加瀬亮。そのエネルギーを次はどんな形でスクリーンにぶつけてくれるのか、楽しみで仕方がない。(photo:Toru Hiraiwa)■関連作品:アウトレイジ 2010年6月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2010『アウトレイジ』製作委員会アウトレイジビヨンド 2012年10月6日より新宿バルト9、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012 「アウトレイジ ビヨンド」製作委員会
2012年10月04日イランの世界的名匠アッバス・キアロスタミ監督が日本を舞台に日本人キャストを起用して製作した『ライク・サムワン・イン・ラブ』に出演する加瀬亮が、9月23日(日)に渋谷のユーロスペースで行われたトークショーに出席した。デートクラブを通じて亡き妻に似た若い女性・明子を家へと呼んだ、元大学教授のタカシ。彼女の婚約者だという青年が現れ、タカシを明子の祖父だと勘違いしたことから彼らの人生は思わぬ展開を見せることになる。撮影現場で演技をしている時点では、この映画がどのようなものになるのか?物語に込められた意味などということに関して「ほとんど凄さが分からなかった」という加瀬さん。「打ち上げのときに監督が予告編を見せてくれて、『どうやら現場で感じたのと違うものができているようだ』と驚いた」とのこと。さらにカンヌ国際映画祭の場で本編を観て、「かなり驚いた。奇妙なことに自分の中に(映画が)居ついてしまった」とふり返る。「たいていの作品は、自分が演じて監督の演出に応じることが仕事で、出来上がった映画を観て、反省して次へ行くというものなんですが…」とこれまでとは違った感覚に包まれたと明かす。これまでガス・ヴァン=サント監督など海外のフィルムメーカーを含め、数多くの現場を経験してきた加瀬さんだがキアロスタミ監督の演出に戸惑うこともあったよう。「3人での車のシーンでは、僕がタバコの火を借りて一旦、(画面から)外れるんですが、そこで監督が『あっちを見ろ!』、『こっちを見ろ!』って立ち上がって怒鳴り始めるんですよ(笑)。意味が分からず混乱しました。役者が計算して決めてきたことに対して、本当の整理を求めてくるんですよね」とその演出の意図を推察する。動きなどに対しかなり細かい決めごともあったそうで、カメラのフレームから一度外れて、再び戻ってくるというシーンでは「『1回(カメラから)外れたら、20回スクワットしてから出てこい』と指示されたこともあった」とか。「リハーサルで1回やってみると『お前の演技は見たくない!』って言われて、50回だか100回、スクワットをやっておけと言われたり。ジョークだと思って10回くらいやって止めたら、『まだ10回だぞ』と(苦笑)。役者って『こういう気持ちだ』とか『いい人、悪い人』って整理しちゃうものですが、実際はうつろいやすく曖昧ですよね。そういう自分ひとりでは作れないものを演出や偶然によって監督が作ってくれたのかな。計算や邪念を取り除いてくれたと思います」と語った。この日は、撮影後に本作の解釈や意味を巡って友人と交わしたというメールをわざわざプリントアウトして持参した加瀬さん。自身が10代のときに初めて観たというキアロスタミ作品の『桜桃の味』などを引き合いに、本作のテーマや唐突なラストシーンの意味などについて自らの考えを熱弁。俳優であると同時にシネフィル(映画狂)の一面をのぞかせた。『ライク・サムワン・イン・ラブ』はユーロスペースにて公開中。■関連作品:ライク・サムワン・イン・ラブ 2012年9月、渋谷・ユーロスペースにて公開
2012年09月24日10月に公開される北野武監督の新作『アウトレイジ ビヨンド』に出演した加瀬亮のインタビュー動画がこのほど公開され、自身が演じた役や作品の魅力について語っている。加瀬亮の『アウトレイジ』インタビュー動画本作は、血と暴力の世界に生きる男たちの生き様と抗争を描いたエンターテインメント作『アウトレイジ』の続編にして新たな物語。前作で死んだはずの大友(ビートたけし)が東西組織の勢力争いに巻き込まれ、さらにそこへ警察が介入。登場人物全員が“悪人”の抗争劇を描き出す。本シリーズで加瀬が演じるのは、関東最大の暴力団・山王会の若頭、石原。かつては大友の下で金庫番をしていたが、大友を裏切って山王会の若頭になった男だ。前作公開時は、それまで穏やかな役どころの多かった加瀬がヤクザ役を演じることが大きな話題を呼んだが、インタビュー動画で加瀬は「(前作は)静かにネチネチした役だと思ったんですけど、今回はうって変わって、ずっと子犬のように吠えまくっているって感じ」と説明。その口調が穏やかなので、彼が早口で吠えまくる光景はすぐには想像できないが、劇中では加瀬演じる石原の“激しい怒り”が観られるようだ。インタビュー動画ではさらに本シリーズの魅力や、撮影現場でベテラン俳優たちを相手に若頭役を演じた際の裏話などをじっくりと語っている。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年08月17日みなさんは襖貼太郎さんという人物をご存じでしょうか?読み方は「ふすま・はりたろう」さん。その名の通り、現在ふすま屋を営んでおられる貼太郎さんは、実は地元・奈良県では非常に有名な人物なのです。表具師にして詩人である貼太郎さんの人柄と、その活動をご紹介します。観光バスから見える、ユニークCM!襖貼太郎さんは、奈良県の薬師寺近くでガラス・ふすまの取扱店、マルタカ商店を営んでおられます。なぜ、有名になったかと言えば、その斬新なユニークCMがきっかけです。貼太郎さんが営むふすま屋の店舗には、至るところに手書きの看板が掲げられています。その内容をちょっと見てみましょう。「日本一男前なふすま屋の店」「立てばふすま屋すわれば大酒飲みあるく姿は石原裕次郎」「ここのふすま屋、木村拓哉みたいやで追っかけギャルの車で大渋滞。お嬢様お願い道をあけてや運転中の皆様スミマセン男前は気を使うデ」「全国の女性の皆様御注意願いまーす。ここのふすま屋男前すぎて!!びっくり失神する女性が急増中」といった具合なのです。店舗は薬師寺へ向かう県道沿いにあるため、観光バスやタクシーで通りかかった観光客は、それはびっくりされるでしょう。襖貼太郎さんの正体とは?本人も言っておられるように、貼太郎さんは裕次郎でもキムタクでもありません。本物の襖貼太郎さんは……普通のおじさんです。ただ、実際にお話をしてみると、普通よりも元気なおじさんという印象でした。ユニークCMは、看板制作費を節約するために作ったんだそうです。襖貼太郎というお名前は、昔からの趣味である詩や小説を書く時のペンネーム。「少し前から、信号待ちの観光バスとかタクシーに向かって、プラカードの大型紙芝居もはじめたんや。修学旅行生とかバスガイドさんが、一生懸命見て笑ってくれるで。バスガイドさんがこの店のこと知ってるから、ちゃんと中高生に紹介してくれるねん。若い人たちの明るい顔が嬉しい」いい笑顔で語ってくださる貼太郎さん。彼の著書、『60歳青春ど真ん中』も口コミで全国へ広まり、多くの反響が寄せられています。若い人たちに伝えたいメッセージ「昔と違って今は、就職難の時代。大変だとは思いますが、絶えず、あきらめず、努力すれば、いつか道は開けると思います。頑張ってください」ご自身も失業を経験され、就職に悩んだ時期があるという襖貼太郎さん。若者へのメッセージをお聞きすると、このように答えてくださいました。最後に今後の目標をお聞きすると、「これからも、ユーモアCMを商売上の武器にして、ユーモアで商売繁盛を目指します!」と力強いお言葉。とてもエネルギッシュで、ユーモアあふれる男前でした。ユーモアCMの看板は、薬師寺から奈良へ向かう途中にあります。奈良観光名所の一つとして、ぜひ立ち寄ってみてください。(OFFICE-SANGA 森川ほしの)
2012年05月05日人気ドラマの劇場版となる『劇場版 SPEC~天~』が4月7日(土)に公開を迎え、主演の戸田恵梨香、加瀬亮を始め、竜雷太、神木隆之介、浅野ゆう子、福田沙紀、椎名桔平に堤幸彦監督が都内劇場で行われた舞台挨拶に登壇。また、人気海外ドラマ「HEROES」のキャストとしておなじみのマシ・オカのプロデュースにより、本作のハリウッドでの連続ドラマ化の企画が進行していることも明らかになった。“SPEC”と呼ばれる特殊能力を持つ人間により引き起こされる犯罪の真相を究明する「警視庁内の公安部公安第五課 未詳事件特別対策課(通称:未詳)」の当麻(戸田さん)&瀬文(加瀬さん)の最強コンビがスクリーンで復活。SPECを持つ者たちと彼らを抹殺しようとする組織の戦いはついに最終局面を迎える。映画を観終わったばかりの観客の大歓声に迎えられた戸田さんは「2年も当麻に携わることができて幸せでした」と満面の笑み。連続ドラマの「起」に先日放送されたスペシャルドラマ「翔(=承)」と今回の劇場版「天(=転)」にと来て、起承転結の「結」を期待する声も聞こえるが、戸田さんは「このまま盛り上げて『結』に行けたら。みなさんが盛り上げてくれれば可能性はあると思います」とさらに期待を煽っていた。加瀬さんは「こんなに長く同じ役を演じたのは初めての経験。役も作品も成長し、観てくださるお客さんもどんどん増えていって嬉しく思います」と晴れ晴れとした表情で語った。撮影中はもちろんのこと、全国を巡るキャンペーンでもずっと戸田さんと行動を共にしてきたが、当麻と戸田さんの重なる部分を尋ねられ「福岡からの帰りの飛行機が一緒で、2人とも疲れて寝てたんですが、戸田さんは起きてすぐに弁当を平らげててすごいなぁと思った」と暴露。戸田さんは「普通じゃないですか!」と抗議しつつ「こないだも餃子を3人前食べて、朝起きたら結構臭くて反省しました(笑)」と劇中の当麻そのものの生態を自己申告し、会場の笑いを誘っていた。ちなみにファンの間でアンケートを取ったところ、神木さん演じる一(にのまえ)が持つ、時の流れをコントロールするSPECが最も高い人気を集めたという。もしもこのSPECを使えたら?という質問に神木さんは「桜の季節なので、桜が散る瞬間に時を止めて眺めたい」と風流な答えで会場を沸かせた。戸田さんは「意外にロマンチストですね」とニヤニヤ。加瀬さんは、神木さんとの共演シーンではピタリと動きを止めていないといけないなどかなり苦労が多かったそうで、神木さんの見事な答えに対し八つ当たり気味に「何か腹が立ちますね」とつぶやき会場は笑いに包まれた。そして重大発表として司会者から、本作のハリウッドリメイクが進行中であることが明かされると客席からはどよめきが。堤監督は「このメンバーは出られないの?どうかひとつ、私だけは…」とアピール。戸田さんも「何で(キャストが)私たちじゃないのか不思議です」と不満げだったが「世界に認められて出ていくというのは嬉しい。どういう風に見られるのか興味深いですね」と期待を口にした。当麻&瀬文役を誰が演じるのかなども気になるところだが、加瀬さんは「アーノルド・シュワルツェネッガーみたいな筋肉のある人がいい」と意外なマッチョ願望を明かすと監督からすかさず「全然、違うじゃん」とツッコミが入り、再び会場は笑いに包まれた。『劇場版 SPEC~天~』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:劇場版 SPEC~天~ 2012年4月7日より全国東宝系にて公開© 2012 映画「SPEC~天」製作委員会■関連記事:俳優・加瀬亮を形づくるピース、新たなるピース、変わらず愛し続けるもの雨にも負けず風にも負けず、SPEC祭り決行!戸田&加瀬も「高まる~~~」!?当麻&瀬文が復活!『劇場版 SPEC~天~』特製スノードームを2名様プレゼント戸田恵梨香の「この映画は餃子の映画かも」発言に加瀬亮がすかさずツッコミ!加瀬亮&戸田恵梨香がドレスアップしたお互いにツッコミ合い!
2012年04月09日警視庁公安部の特別捜査官が、特殊能力(=SPEC)を有する犯人に立ち向かう『劇場版 SPEC~天~』。連続ドラマに続いて主演を務めた戸田恵梨香と加瀬亮が、スペシャル版「SPEC~翔~」、今作の劇場版を経て“進化”を遂げた世界観について当事者としての想いを語った。本作は、通常捜査で解決できない特殊事件専門の部署、通称“未詳(ミショウ)”所属の特別捜査官、当麻紗綾(戸田)と瀬文焚流(加瀬)が、スペックホルダーと呼ばれる特殊能力をもつものたちと死闘を繰り広げる人気ドラマの劇場版。「ドラマでは当麻たちがどこへ向かって行くかわたしたちも予測できなかったけれど、“天”まで来てなるほどと思いました(笑)」と戸田が語るように、今作ではミイラ化殺人事件を発端に、国家権力とスペックホルダーの戦争の狭間で揺れ動く当麻と瀬文のパーソナルなドラマにも肉迫。「ドラマの完結編として“翔”がありますが、“天”はより広い層に向けている印象を受けました」と加瀬が補足する通り、すべての謎を明かすとともにスクリーンサイズの大舞台も用意されているのだ。当麻と瀬文は“キレキャラ”コンビとして人気を集め、戸田と加瀬の熱演でさらに魅力的なキャラクターに育て上げた。今作では監督の堤幸彦が現場で繰り出す小ネタの波状攻撃に加えて、当麻と瀬文の背景まで深く掘り下げられ、それまで築き上げた当麻と瀬文が崩れ落ちそうな局面もあったという。「言われたことを素直に聞いていると、たぶん当麻はブレブレだったと思います(笑)。とにかく彼女を守るということに徹していました」(戸田)、「基本的なドラマや感情線は戸田さんに託していて、そこに届けたいものが入っていたので、当麻さえブレなければ大丈夫だと思っていました(笑)。だから瀬文は熱射病に罹っているということにして、“天”ではイジられ役にまわっていましたね(笑)」(加瀬)。格段にスケールアップした映画の世界で、超えてはいけないラインを死守しようとする、俳優としての役割と責任さえ感じる。「演じている時によく理解できないことが起こっても、続けなくてはいけないことがあります。そういう時は“コノヤロー!”じゃないけれど、似たような気持ちになったこともあります(笑)」(加瀬)。“ミショウ”は怪奇な世界と対峙する仕事で、それがパーソナルな心情とリンクして不思議な体験に昇華した。「自由な発想ができる空間を得た現場でしたが、その分難しくて。いまだに一言で語れない作品です」(戸田)。『劇場版 SPEC~天~』4月7日(土)より、全国東宝系にてロードショー
2012年04月06日“穏やかそうな人”“やさしそうな人”“知的そうな人”、加瀬亮はそんなやわらかな印象を抱かせる人だ。その印象からは想像しにくい『インスタント沼』のエキセントリックなパンク青年、『アウトレイジ』のヤクザ役、『硫黄島からの手紙』の陸軍上等兵役のような役もこなすけれど、やはり繊細な役を演じることに長けた俳優というイメージは強い。だからこそ、ドラマシリーズ「SPEC」の瀬文焚流(せぶみたける)役──元警視庁特殊部隊(SIT)で、強くて、ちょっと強面で、声が低くて、坊主頭で、体育会系で…というキャラクターを演じる加瀬亮は意外であり新鮮だった。しかも、映画にこだわって歩んできた彼にとっては、TVドラマの主演も特別な選択だったに違いない。けれど、その意外さは加瀬亮を形成するジグソーパズルの1ピースとして自然とはまった。加瀬亮を形成する多くは映画のピース、そこに加わったドラマのピース、いま現在の加瀬亮がどう彩られているのかを探ってみた。昔もいまもあまりテレビを見ないという加瀬さん。好き嫌いではなく「育ってきた環境」によるものだと自身の過去を紐解く。「学生時代は部活に熱中していたので、テレビはあまり見ていなかったんです。映画との大きな違いは、テレビが“言葉”の世界だとすると、映画は“絵”の世界、台詞がわからないまま観ても伝わってくるのが映画だと思っていて。観る環境にしても、映画館のなかで集中して観るのと、日常の一部として見るのとは違いますよね…」。テレビが言葉、映画は絵という表現はとても加瀬さんらしく、自分の感受性を重ね合わせることのできる映画が好きだからこそ、映画俳優としていまを生きている。語尾の余韻にはそんな想いが潜んでいるのではないかと想像させる。映画の魅力に気づいたのは22歳の頃。2本の外国映画との出会いがきっかけだった。「エドワード・ヤン監督の『枯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』(’92)と、ジョン・カサヴェテス監督の『こわれゆく女』(’74)を薦められて見たのがきっかけと言えばきっかけです。知り合いの家に行ったらその映画のポスターが貼ってあって。それまで見たことのない(世界観が描かれている)ものだった。部屋を見るかぎり、彼はその作品に熱中していて、映画についていろいろ話をしてくれるんだけれど、こっちは全然とんちんかんで。それで、『見てみれば?』ってビデオを貸してくれたんです」。カサヴェテスは商業的なハリウッド映画ではなく、作家性の高いインディペンデント映画を確立した人物。加瀬さんが「自分が心を寄せて観てきたのは、どちらかというと日陰の世界」と口にするのは、そこに原点があるからなのかもしれない。「僕のなかでテレビは華やかな世界。いままでやってきた単館系の映画は日陰の世界というか、何となくそういう感じが自分のなかにあるんです。いまはこうやってテレビ(ドラマ)に出させてもらうようになりましたけど、どこかまだ、お邪魔させてもらっているという感覚はあります。もちろん認知してもらういい機会にはなったと思いますが。昔から思っているのは、良いことの裏には必ず悪いことがくっついているもの。だから何とも言えないなって。ただ、映画(の世界)にいる方が僕は生活しやすいです(笑)」。ハリウッド進出も果たし、60本以上の映画にその名を刻み、日本映画界を牽引する俳優として一目置かれているにもかかわらず、この謙虚さ。それも俳優・加瀬亮のピースの一部だ。また、少し前の『永遠の僕たち』のインタビューでは、自分自身の性格を「飽き症」だと口にしていた。けれど、根本的なもの、“心惹かれる”もの、“好き”なものは変わることはなく、むしろこだわりを持っている。デジタル化が進む現代で「ビデオテープが好き」というのも、そのひとつ。「(こういう世界で生きているのに)こんなこと言うと怒られるかもしれませんが、いまもDVDよりビデオで見る方が好きだったりするんです。古い映画をデジタルリマスターできれいな映像でというのも分かるんですけど、映画によってはあのザラついた感じで見た方がしっくりきます。ただ、ビデオはかさばるので徐々にDVDになってきましたけど(笑)。基本的にはビデオテープやカセットテープとかが好きです」。だからこそ聞きたい。映画の世界にどっぷりと身を投じてきた彼が、ドラマ「SPEC」の主演を引き受けた理由、何に興味を持ったのかを──。「『SPEC』で僕が気に入っているのは、キャラクターも作品の態度もすべてが生意気なこと(笑)。テレビは特にそうだと思うんですが、たったひとつのクレームも恐れて(気にかけて)ものづくりをしている気がします。そのなかで『SPEC』は言っちゃいけないことを平気で言ったりするし、とにかく生意気なのがいい。いまはいろいろなことがクリーン(きれいごと)になりすぎちゃって、もちろんそうなって良かったこともあるとは思うんですけど、育ってきた時代なのか環境なのか、クリーンなものは信用できないっていうか。それは、僕の性格ともつながると思います(笑)。広く、きれいだとか、泣けただとか、そういうのはまず疑いますね。これすごく良い話なんですよ!ってマネージャーが持ってきてもまず疑いますから(笑)」。そのフィルターを見事通り抜けたのが「SPEC」であり、堤幸彦監督と一度仕事がしてみたかったという純粋な願いも彼を動かした。「SPEC」に興味を持った理由についてこう言葉を足す。「堤監督は、大人の事情も分かっているし、本質みたいなものも分かっているけど、それをユーモア感覚でちゃかせると思うんです。そのちゃかせる感じというのは、とてもいいなと思うんですよね。今回の劇場版では、『ちゃかす』を通り越して暴走していますけど(笑)」。ドラマ、スペシャルドラマを経て『劇場版 SPEC~天~』へ、表現の場を広げてきたこのシリーズは、加瀬さんの既存イメージを変えただけでなく、俳優としての演技の幅も広げた。そして、『劇場版 SPEC~天~』の撮影を終えたいま、瀬文焚流を演じて良かったと思うその面白さを「強い役は楽しい」と、一瞬目を輝かせ確かめるように続ける。「なんだかんだ言って瀬文は強い、ケンカも強い。いままではケンカの弱い役や、弱さとか繊細さのあるキャラクターを演じることが多かったです。ムカついたら『うぉおおー!』って相手をぶん殴る瀬文は演じていて楽しかったですね。自分がこの役をやっている時点で、さっきのちゃかしていることにつながると思いますし。こういう役は『SPEC』だからこそ出来ることだと思います。でも、いつの日か体をムキムキに鍛えてスクリーンに登場してみたいとも思いますね(笑)」。22歳のときに映画の世界に引き込まれ、その後は映画に寄り添いながら自分の選んだ道をひたすら歩き続け、30代半ばのいまは俳優としてその可能性を次々と試している。映画への変わらぬ愛を抱きしめたまま──。そんな彼に最後に投げかけたのは「役のためならどこまでできる?」という役者魂を問うもの。一呼吸おいて返ってきたのは「台本を読んだときに、それにどれだけ感動するか、どれだけ気持ちが反応するかであって、自分の意識とは関係ないんです。読んだときに頭や身体が勝手に反応する部分次第です。そういうときは、たぶんどこまでもいけるんじゃないかと思います」という、冒頭に記した“感性”につながるものだった。当時エドワード・ヤンやジョン・カサヴェテスから受けたものをいまも追い求めている、探し続けている。加瀬亮が魅力的なのは、感性を大切に生きているからに違いない。今後どういうピースを増やし、どんな絵を完成させるのか、興味はふくらむばかりだ。(photo:Shunichi Sato/text:Rie Shintani)■関連作品:劇場版 SPEC~天~ 2012年4月7日より全国東宝系にて公開© 2012 映画「SPEC~天」製作委員会■関連記事:雨にも負けず風にも負けず、SPEC祭り決行!戸田&加瀬も「高まる~~~」!?当麻&瀬文が復活!『劇場版 SPEC~天~』特製スノードームを2名様プレゼント戸田恵梨香の「この映画は餃子の映画かも」発言に加瀬亮がすかさずツッコミ!加瀬亮&戸田恵梨香がドレスアップしたお互いにツッコミ合い!ファンなら必食!戸田恵梨香も太鼓判の“SPEC餃子”が食べられるチャンス
2012年04月05日戸田恵梨香と加瀬亮がW主演する『劇場版SPEC~天~』の公開を記念したファンイベント「春に翔天!SPEC祭り~全国大会~」が4月3日(火)、東京・赤坂BLITZにて開催された。当日は、暴風雨が関東を直撃する大荒れの天気だったが、雨にも負けず風にも負けず、熱心なファン1,000人が集結。イベントに参加した戸田さん、加瀬さん、そして堤幸彦監督を驚かせた。なんと駆けつけたファンは左腕に三角巾を着けた“当麻スタイル”で会場を埋め尽くし、「こんなに物好きがいるなんて…。バカな子が集まってしまった(笑)。みんなドMなんですね」(当麻を演じる戸田さん)。加瀬さんは当麻と共闘し、ときに振り回される同僚・瀬文を演じており「怖いです。何だかイライラしてきました」と1,000人の“当麻”を目の当たりに、ぼう然自失だった。一般常識の範ちゅうを超えた不可解な事件を捜査するため、公安部が設置した「未詳事件特別対策室係(通称・ミショウ)」。そこに所属するIQ201の変人、当麻紗綾(戸田さん)と、警察特殊部隊ことSIT出身の瀬文焚流(加瀬さん)が、“SPEC”と呼ばれる特殊能力を持った犯罪者に挑んでいく。数多くの謎を残したまま終了した人気TVドラマが、スペシャルドラマ「SPEC~翔~」(4月3日DVD&Blu-ray発売)、『劇場版 SPEC~天~』(4月7日公開)で新たな局面を迎える。最初は呆気にとられていた戸田さんも「ファンのみなさんと一緒に成長した作品。映画公開まで一丸になって頑張っていければ」と作品を大きなムーブメントへと押し上げたファンに感謝の意。公開を間近に控えた『劇場版 SPEC~天~』は「『SPEC』の新たな魅力を体感してもらえる」と自信のアピールを見せた。一方の加瀬さんも「こんなに盛り上がっていると、もう宣伝しなくていいんじゃない?って思いますけど(笑)、ぜひ最後まで応援してもらえれば」とメッセージ。気合いを込めた『劇場版 SPEC~天~』公開を前に、ファンと接した戸田さん&加瀬さんもきっと「高まる~~~!」と心の中で叫んだに違いない“祭り”となった。『劇場版 SPEC~天~』は4月7日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:劇場版 SPEC~天~ 2012年4月7日より全国東宝系にて公開© 2012 映画「SPEC~天」製作委員会■関連記事:当麻&瀬文が復活!『劇場版 SPEC~天~』特製スノードームを2名様プレゼント戸田恵梨香の「この映画は餃子の映画かも」発言に加瀬亮がすかさずツッコミ!加瀬亮&戸田恵梨香がドレスアップしたお互いにツッコミ合い!ファンなら必食!戸田恵梨香も太鼓判の“SPEC餃子”が食べられるチャンスヒットメイカー堤幸彦がエンタメ性を封印!モノクロ映画『MY HOUSE』画像公開
2012年04月03日4月7日(土)より公開の映画『劇場版 SPEC~天~』の公開記念イベントが30日に赤坂サカスで行われ、戸田恵梨香と加瀬亮が“大流し餃子”に挑戦した。その他の写真本作は、不可解な事件を扱う警視庁公安部の未詳事件特別対策係、通称:未詳(みしょう)の捜査官である当麻紗綾(とうまさや・戸田)と瀬文焚流(せぶみたける・加瀬)が、SPECと呼ばれる特殊能力を悪用する犯人に立ち向かう物語。劇場版では死んだはずの一(ニノマエ)や新たなスペックホルダーが登場し、ミイラ化殺人事件を発端に再び難事件に挑むふたりを描く。主人公の当麻が大の餃子好きであることから、劇中ではなんと流しそうめんならぬ流し餃子をするシーンが登場する。この日は撮影時の約5倍にあたる全長43mの大流し餃子セットが設置され、戸田は、「映画化しただけあってスケールアップしてますね。もしかしたらこの映画、餃子の映画なのかもしれない」とコメントすると、加瀬はすかさず「餃子の映画ではありません」と突っ込み会場の笑いを誘う場面も。その後、階段上から流れる餃子をみごとにキャッチした戸田と加瀬は、「落としそうになったけどうまく拾えてよかった。一瞬ヒヤっとしました(笑)」と安堵の表情を浮かべ、イベントは無事成功に終わった。4月の公開を前に、現在行っているキャンペーンで初めて実際のSPECファンと触れ合ったという加瀬は、「熱狂的なファンがいらっしゃるとは聞いていたけど、実際にお会いしてうれしかったし、やってて良かったと実感できた」と語り、戸田も「試写会ではファンのみなさんの歓声を実際に聞いて安心しました。これから観る方からも、どういう感想を聞けるのか楽しみ」と笑顔を浮かべた。『劇場版 SPEC~天~』4月7日(土)全国東宝系公開
2012年03月30日人気連続ドラマの続編として4月1日(日)にスペシャルドラマが放送され、4月7日(土)より劇場版が公開される『劇場版 SPEC~天~』に主演する戸田恵梨香と加瀬亮が、3月30日(金)、映画の中に登場する流しそうめんならぬ“流し餃子”に挑戦した。スペシャルドラマ「SPEC~翔~」では昨年10月から12月に放送された連続ドラマの最後に残された謎が明かされ、『劇場版 SPEC~天~』ではスペックホルダーと非スペックホルダーの最終決戦が描き出される。ドラマ版のときから戸田さん演じる当麻紗綾の大好物として登場してきたのが“餃子”。この日のイベントが行われた赤坂サカスでは先日より劇中の味噌餃子を再現した「SPEC 中部日本餃子のCBS 赤坂サカス店」が期間限定でオープン。すでに6千食超を売り上げるなど人気を博している。映画の中ではこの餃子がさらに進化する形で“流し餃子”として登場。この日は、劇中の9メートルのセットのおよそ5倍となる43メートルの流しセットが組まれた。巨大セットを前に戸田さんが「この映画は餃子の映画なのかもしれませんね」と言うと、すかさず加瀬さんから「餃子の映画ではありません(苦笑)!」とツッコミが…。そう言う加瀬さんもSPEC餃子については「ソースとマスタードで食べるのはクセになる味です」とお気に入りの様子。ちなみに映画の中での流し餃子のシーンは一見、ギャグのように見えて、実は連続ドラマで死んだはずの宿敵で、時の流れを操るという最強のスペックを持つ一(にのまえ/神木隆之介)が登場し、当麻と語り合うという重要なシーン。時を止めるスペックを映像で表現するため、“タイムスライス”と呼ばれる撮影が行われたが、戸田さんは「すごく時間がかかる撮影なんですが、魅力的な緊張感のあるシーンに仕上がっていると思います」と満足そうにふり返った。そしていよいよ流し餃子本番。大階段の上から熱湯と共に流された餃子はおよそ30秒で戸田さんと加瀬さんの元へ。戸田さんは、猛スピードで流れる餃子を一度は取りこぼしそうになるも見事にキャッチ!会場は拍手に包まれた。「SPEC~翔~」は4月1日(日)21:30より放送。『劇場版 SPEC~天~』は4月7日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:劇場版 SPEC~天~ 2012年4月7日より全国東宝系にて公開© 2012 映画「SPEC~天」製作委員会■関連記事:加瀬亮&戸田恵梨香がドレスアップしたお互いにツッコミ合い!ファンなら必食!戸田恵梨香も太鼓判の“SPEC餃子”が食べられるチャンスヒットメイカー堤幸彦がエンタメ性を封印!モノクロ映画『MY HOUSE』画像公開ドラマと映画を繋ぐ、戸田×加瀬主演「SPEC~翔~」早くもDVD発売決定!加瀬亮、映画への“愛”「10年前の僕と今の僕。等身大の自分から始めるしかない」
2012年03月30日『劇場版 SPEC~天~』の完成披露会見が21日に都内で行なわれ、主演の戸田恵梨香と加瀬亮、福田沙紀、神木隆之介、椎名桔平ら出演者と堤幸彦監督が登壇した。その他写真本作は、不可解な事件を扱う警視庁公安部の未詳事件特別対策係、通称:未詳(みしょう)の捜査官である当麻紗綾(とうまさや・戸田)と瀬文焚流(せぶみたける・加瀬)が、“SPEC”と呼ばれる特殊能力を悪用する犯人に立ち向かう物語。会見には、シリーズ初参加となる栗山千明、伊藤淳史、浅野ゆう子も駆けつけ、総勢9人のキャストが勢揃い。ドラマ版に続いての参加となる椎名は「破天荒なキャラクターが勢揃いした奇抜なストーリーに、これ以上どうやってエンターテイメント性を足していくのかと思ったが、さすが堤監督の無茶ぶりはすごい!」とコメント。「作品を赤字にしないSPECがほしい」と発言した堤監督は、本作を“人類の進化”をテーマにしたような映画だと説明し「みんなが同じ概念ではなく、観る人と1対1の作品」とPRした。加瀬は「ドラマの頃から『SPEC』はたいへん生意気な作品で、愛着を持ってやってきました。今回は映画という形でより多くの方に観ていただければ」。戸田は「映画『天』は、きっと点と点を繋げるまたひとつの点なんだろうと解釈しています。今までの謎が解決され、また新たな謎が生まれる。新しい魅了がひとつ加わった作品になった」と笑顔を見せた。『劇場版 SPEC~天~』4月7日(土)全国東宝系公開
2012年03月21日映画『劇場版 SPEC~天~』の完成披露試写会が3月21日(水)に都内で行われ、映画上映前に行われた記者会見に戸田恵梨香、加瀬亮、栗山千明、浅野ゆう子、伊藤淳史、竜雷太、神木隆之介、福田沙紀、椎名桔平ら主要キャスト9名と堤幸彦監督が出席した。2010年10月よりTBS系にて放送され話題となった連続ドラマの続編で、4月1日(日)に放送となるスペシャルドラマを挟んでの待望の劇場版となる。“スペック”と呼ばれる特殊能力者たちを巡る攻防、死んだはずの一(にのまえ)との宿命の対決が描かれる。劇中では左腕に三角巾を巻き化粧っ気のない姿が印象的な戸田さんだが、この日はシックな黒いドレスで登場。この日の午前中から一緒に取材を受けていた加瀬さんは、「最初に出てきたとき見違えるようでビックリしました」とその変身ぶりに驚いた様子。戸田さんは「加瀬さんに『おぉっ!』と言われ、その反応を見て私も『おぉっ!』となりました」とニッコリ。さらに仕返しとばかり、ジャケットでキメた加瀬さんについて「加瀬さんの今日の衣裳もビックリですよ。いつもは部屋着で来たのかという感じのユルい衣裳なので、今日は襟がついてて『おぉっ!』って思いました」と語り、仲の良い様子を伺わせた。だが、撮影はかなり大変だったようで、ドラマからの続投となった椎名さんも「堤監督のムチャぶりはすごかったです」とふり返るほど。加瀬さんは「神木くんが(特殊能力で)時間を止めるたびに僕らはずっと止まってなくちゃいけなくて、その中を自由に動き回る神木くんを見てたら『あぁ、時を止める能力っていいなぁ』と思いました」と過酷な撮影の一端を明かした。福田さんは自分が欲しい“スペック”を尋ねられると、「加瀬さんにイジられてもうまい具合に返せる能力がほしい」と現場での加瀬さんによる“イジメ”を告白。戸田さんからの「イジメてたんですか?」という厳しい叱責に、加瀬さんは「すいませんでした(笑)」と平謝りだった。浅野さんは若い頃から堤監督と一緒に仕事をしてきたが、今回の映画に関しては「『通行人Aの役でいいから出してほしい』とささやき続けてこの役をいただきました」と明かす。神木さんや伊藤さんと一緒の撮影のシーンが多かったが、現場では同じく50代の堤監督と、自分たちの世代にしか分からない話題で盛り上がったそうで「監督の時代に逆行する能力はすごいです」とユーモアたっぷりに堤監督を絶賛!堤監督もキャスト陣の中でスペックを持っていそうな人物として浅野さんの名を挙げ「いつまでも変わらぬお姿の秘密が知りたい」と語るなど、ぞっこんの様子だった。スペシャルドラマ「SPEC~翔~」はTBS系にて4月1日(日)21:30より放送。『劇場版 SPEC~天~』は4月7日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:劇場版 SPEC~天~ 2012年4月7日より全国東宝系にて公開© 2012 映画「SPEC~天」製作委員会■関連記事:ファンなら必食!戸田恵梨香も太鼓判の“SPEC餃子”が食べられるチャンスヒットメイカー堤幸彦がエンタメ性を封印!モノクロ映画『MY HOUSE』画像公開ドラマと映画を繋ぐ、戸田×加瀬主演「SPEC~翔~」早くもDVD発売決定!加瀬亮、映画への“愛”「10年前の僕と今の僕。等身大の自分から始めるしかない」戸田恵梨香インタビュー自分に素直になること。女優としての覚悟の瞬間
2012年03月21日人気ドラマを映画化した『劇場版 SPEC~天~』の公開記念イベントが6日に都内で開催され、主演の戸田恵梨香、加瀬亮と、植田博樹プロデューサーが登壇した。記念イベントの模様本作は、不可解な事件を扱う警視庁公安部の未詳事件特別対策係、通称:未詳(みしょう)の捜査官である当麻紗綾(とうまさや・戸田)と瀬文焚流(せぶみたける・加瀬)が、SPECと呼ばれる特殊能力を悪用する犯人に立ち向かう物語。TVドラマから引き続き『ケイゾク』や『TRICK〈トリック〉』の堤幸彦が監督を務める。植田プロデューサーによると映画はまだ編集段階で、ふたりは堤監督から呼び出されてはギャグを言わされているという。戸田は「監督にはギャグしか演出されなかったような…このドラマはどこへ向かっているのかと思った」と話し、加瀬は「優秀な役者だと思われたいので、わかったふりをしていた」と無茶ぶりをする監督に苦労したことを打ち明けた。会見では本作を盛り上げる“春に翔天!SPEC 祭り”の概要も発表された。4月1日(日)に放送されるスペシャルドラマ『SPEC~翔~』を皮切りに、公開までの1週間さまざまなイベントが行われ、主人公・当麻の大好物である“餃子”を販売する“餃子ワゴン”が札幌、名古屋などを巡回する。加瀬は「“翔”ではただのギャグでも“天”を観たらそれが伏線になっている。連続ドラマを応援してくれた方たちに届けたい」とPR。戸田は「前代未聞、最大の敵も現れるスケールの大きい作品。愛情とパワーを持って作ったので、カッコイイ仕上がりになると思う」と胸を張った。『劇場版SPEC~天~』4月7日(土)全国東宝系公開
2012年03月06日2010年にTBSで放送され、話題を呼んだ戸田恵梨香×加瀬亮主演のサスペンスドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿」。その映画版『SPEC~天~』の公開前に今春放送されるスペシャルドラマで、連続ドラマと映画版を繋ぐ「SPEC~翔~」が放送前に早くもブルーレイ&DVDとなって発売されることが決定した。「TRICK」、「ケイゾク」など一世を風靡した刑事ドラマを手がけてきた人気監督、堤幸彦が戸田恵梨香、加瀬亮を主演に迎え、通常の能力を超越した特殊能力「SPEC」を持った犯罪者による未解決事件に立ち向かう刑事たちの姿を描いたサスペンスドラマ。放送後、公式ツイッターやホームページには、続編を望む熱い声が多く寄せられ、これに応える形で映画化、スペシャルドラマの放送が決定した。スペシャルドラマ「~翔~」では、ドラマの最終回で放送された当麻(戸田恵梨香)、瀬文(加瀬亮)、地居(城田優)の激闘から1年後を描き、最終回の謎が明らかに。さらに映画版では、当麻と瀬文のもとに舞い込んできた「ミイラ死体殺人事件」を軸に、やがて国家を揺るがしていく大事件に挑む2人の闘いが描かれる。スペシャルゲストに伊藤淳史、栗山千明、三浦貴大、でんでん、浅野ゆう子ら個性派俳優が勢ぞろいしているのも見どころ。このスペシャルドラマの詳細は一切伏せられたままだが、ここで明らかになるのは果たして?なお、今回発売されるDVD&ブルーレイには、本編に加えてTVドラマ版のダイジェスト映像や貴重なメイキング映像など、ファン垂涎の特典映像も収録されている。「SPEC~翔~」警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿ディレクターズカット版DVD&ブルーレイは4月4日(水)より発売、映画『SPEC~天~』は4月7日(土)より全国東宝系にて公開。「SPEC~翔~」警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿ディレクターズカット版[DVD]価格:4,725円(税込)「SPEC~翔~」警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿ディレクターズカット版[Blu-ray]価格:5,775円(税込)発売日:4月4日(水)発売元:TBS/販売元:TCエンタテインメント株式会社© TBS■関連作品:SPEC~天~ 2012年4月7日より全国東宝系にて公開© 2012 映画「SPEC~天」製作委員会■関連記事:加瀬亮、映画への“愛”「10年前の僕と今の僕。等身大の自分から始めるしかない」戸田恵梨香インタビュー自分に素直になること。女優としての覚悟の瞬間戸田恵梨香&加瀬亮の『SPEC』映画版に栗山千明が参戦で三角関係勃発?戸田恵梨香&加瀬亮「SPEC」映画化決定!スペシャルドラマと合わせて謎が明らかに
2012年01月26日俳優の加瀬亮が12月23日(祝・金)、ハリウッド出演第2弾『永遠の僕たち』の初日舞台挨拶を東京・渋谷のシネマライズで行った。メガホンを取るガス・ヴァン・サント監督が暮らすアメリカ・オレゴン州のポートランドで、2009年11月から約2か月弱の撮影を敢行。2年越しの日本公開に「この時期になった原因は分からないが、ようやく公開されることになってホッとしています」と安堵の表情で、駆けつけたファンに挨拶した。両親の事故死をきっかけに“死”に取り憑かれたイーノック(ヘンリー・ホッパー)と、不治の病に冒された少女・アナベル(ミア・ワシコウスカ)が織り成す儚いロマンスを幻想的なタッチで描く。加瀬さんはイーノックにしか見えない、日本軍特攻隊員の幽霊・ヒロシを演じている。「特攻隊員という役柄もあって、現地に行ってから誤解があるといけないと思い、衣裳などについていろいろ確認事項を伝えました」と加瀬さん。「完全にあちら(ハリウッド)の感覚に乗っかるのもいいんですけど、僕の頭にあるのはやっぱり日本のお客さん。よく洋画に出てくる日本人の違和感をなるべく少なくしたいと思った」と役作りに対する真摯な姿勢をうかがわせた。とはいえ、いわゆる“ハリウッド作品”とは一線を画す手触りが印象的な本作。現場もカジュアルな雰囲気だったといい、「よくみなさんが、ハリウッド進出って宣伝してくれるんですけど、ちょっと違うかもしれないですね」と少々照れくさそうな表情だ。撮影中は共演したヘンリーやミアと「よく朝まで騒いで遊んでいた」。それでも「2人とも若くて、ものすごく元気なんですよ。年齢は一回り以上違うし、僕は疲れちゃって」と図らずも“年の差”を実感してしまったのだとか。いまもヘンリーとは交流があると言い「僕は行けなかったんですけど、カンヌ(国際映画祭)からビデオメッセージを送ってくれた」と明かした。ちなみに、気になるクリスマスのご予定は?「ディズニーランド…と言いたいところですけど、以前アメリカで知り合った友人夫婦が遊びに来るので、日本を案内する予定です。『焼き鳥が食べたい』って言ってました」。前日(12月22日)には、出演するアッバス・キアロスタミ監督の新作『THE END』(原題)が撮了したばかり。今年も大活躍だった加瀬さんが、焼き鳥パワーで(!?)2012年、さらなる飛躍を遂げることに期待したい。『永遠の僕たち』はTOHOシネマズ シャンテ、シネマライズほか全国にて順次公開。■関連作品:永遠の僕たち 2011年12月23日よりTOHOシネマズシャンテ、シネマライズほか全国にて順次公開■関連記事:加瀬亮、映画への“愛”「10年前の僕と今の僕。等身大の自分から始めるしかない」加瀬亮、ハリウッド進出第2弾!現場での仕事は、監督が飼う犬の散歩!?海外で活躍してほしい俳優1位は水嶋ヒロ、2位に向井理必須条件は語学力と長身?シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第20回)“ほっとけない男子”俳優は?【TIFFレポート】加瀬亮、デニス・ホッパーの息子と朝4時までの付き合いを明かす
2011年12月24日加瀬亮のフィルモグラフィーの大半を占めるのは、映画のタイトル。その数60本以上。初めて友人の芝居を観たときの感動が彼の“演じる”スイッチを押し、現場製作スタッフ、(浅野忠信の)付き人を経て、2000年の映画『五条霊戦記』によって俳優・加瀬亮の名前はスクリーンに刻まれた。それから11年。ドラマやCMでも活躍中だが、ずっと映画に寄り添って生きてきた彼には、やはり俳優ではなく映画俳優という肩書きを添えたくなる。そんな彼が日本から世界へ──2006年のクリント・イーストウッド監督による『硫黄島からの手紙』に続いてのハリウッド長編映画出演となったのが、ガス・ヴァン・サント監督の最新作『永遠の僕たち』だ。『永遠の僕たち』は、死にとらわれた少年・イーノックと余命3か月の少女・アナベルのラブストーリー。加瀬さんは、イーノックの話し相手、特攻隊員の幽霊・ヒロシを演じている。「君の役を用意できそうなんだ。脚本を読んで感想を聞かせてくれないか?」というガス・ヴァン・サント監督からの1通のメールが出演のきっかけ。けれど、2人の出会いは7年前に遡る。「初めて監督と出会ったのは『エレファント』で来日したときでした。僕が『マイ・プライベート・アイダホ』が好きだって言っていたのを雑誌の編集の方が覚えていてくださって、対談を組んでくれたんです。監督の映画はほとんど観ていて、大好きな監督なのでそのときは緊張しすぎてあまり話せなかったんです。メールアドレスも教えてもらったのに、恐れ多くてメールもできなくて…。それでも、新しい映画を持って来日するたびに事務所に連絡をくれて、『今キャストのみんなと来日しているから遊びに来いよ、一緒に飯に行こう、自分は取材で忙しいからキャストをどこかに連れていってやってくれ』とか、声をかけてくれて、交流は続いていました。そして、今回の映画で初めて(僕のところに)メールが来て…。“とても良かったです”と、脚本の感想を送ると、じゃあオーディションを受けてくれって」。今回の撮影の舞台、監督の故郷・ポートランドへ向かうことに。映画はキャスティングで決まるという人もいるように、ヒロシ役は加瀬さん以外に考えられないほどのベストキャスティングと言えるだろう。しかも「えっ?」と意表を突く幽霊としてスクリーンにたたずむ。ガス・ヴァン・サント監督への賛辞はこうだ。「監督はまっすぐにくる(表現する)人ではないので(笑)、ベタなラブストーリーにはならないだろうなとは思っていたんですが、生きている人と同次元で幽霊を扱っているところは、さすがというか、監督らしいというか。ほかの映画でもあまり見たことがない、独特の設定ですよね。ほかの若い監督がこの映画を撮ったら、もっとドラマチックに描いて、きっとイタい映画になっていたと思う(苦笑)」。難病もの、生と死、恋愛…わざとらしい感傷映画に陥りやすいテーマであるのに、そこにたどり着かないのがガス・ヴァン・サント監督らしさ。なんとも言えない優しい気持ちが観客の心に流れるはず。それは監督自身が持っている優しさでもあり──「優しいけれど、ただ単純に優しいんじゃなく、いろいろなものを見て絶望を引き受けたうえでの優しさなんです。たとえば、『マイ・プライベート・アイダホ』は、最後ひどい目にあって路上で倒れているけれど、それでもニコちゃんマークが浮かび上がる、ああいう感じって心に突き刺さるんですよね。『永遠の僕たち』もそうですが、インディペンデントというか、パーソナルな部分から始まって最終的にパーソナルなところに届く、そういう作品が僕自身とても好きです」と語る加瀬さんの表情ももちろん優しい。とある理由で高校をドロップアウトし、生きることに背を向けたイーノック。彼が出会い恋をしたのは、余命3か月の難病に侵されていた可憐な少女・アナベル。演じるのは、昨年急逝した名優デニス・ホッパーの愛息ヘンリー・ホッパーと、『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカだ。瑞々しい若者たちの恋愛をそっと見守るヒロシを演じることで「自分自身の過去の恋愛を思い出したりしました。でも、ヘンリーやミアと比べると僕はもうオジサンだなと(笑)。ちょっと引いて見ちゃっているところもありました」と、役柄同様に若き俳優たちを現場で見守っていた。その背景には、監督からの「3人仲良くしろよ」という指令があったそう。「とにかく、いろいろな話をしました。ヘンリーとは音楽の話から入って…パソコンを持って互いの部屋に行き来して、お前どんな音楽を聴いているんだ?とか。彼は日本の音楽も好きだったので、曲を交換したり、読んでいる本や好きな映画について…夜中まで話をしていましたね。いまもミアやヘンリーとも連絡をとっているけれど、彼らの家族も撮影現場に遊びに来たりしていて、実はミアの弟とも仲が良かったりします(笑)。『今日○○のライヴがあるから、みんなで行こうか?その前にこのシーンを片づけちゃおう』。みたいな、ほんとに境界のない、温かい現場でした」。また、“若さと死”というガス・ヴァン・サントの作家テーマに触れ、ヘンリーの父である名優デニス・ホッパーの死に触れることで、加瀬さんのなかで生と死の概念が変わった。「文字で表現すると誤解されてしまうかもしれないけれど、死は当たり前のことであるんだと考えるようになりました。この映画の撮影をしている間、デニス・ホッパーは闘病中で、撮影が終わった少し後に亡くなったんです。そういうことを抱えながら仕事をしていたヘンリーを僕はすぐそばで見ていたわけで。そのとき、漠然とした意味で、死は当たり前のことなんだ、そう思いました」。同じような感覚を『永遠の僕たち』を観た人は感じるだろう。死はごく自然のことであると。そして、哀しみの先に微笑みたくなる。そんな感動を求めるがゆえに、人は映画を観たくなり、俳優は表現したくなるのかもしれない。今年は『永遠の僕たち』のほかに『婚前特急』『東京オアシス』が公開、来年2012年は当たり役となった連続ドラマ『SPEC』の劇場版『SPEC~天~』と世界的巨匠アッバス・キアロスタミ監督の『THE END』(原題)が公開予定。今後どんな映画俳優の道を歩むのかも気になる。「もともと飽き性な性格なんです。だから、10年以上もこの仕事を続けていることに自分が一番驚いている。演じるのはもう嫌だっていう瞬間はたくさんあったけれど…それでも演じることを続けていられるのは、日常じゃない時間や場所に行くこと、日常で味わえない感覚を味わえること、それが自分にとっての面白さなのかもしれないです。映画を作ること演じることは一緒でも、人も場所も毎回変わる、10年前の僕と今の僕も当然違う、その時の等身大の自分から始めるしかなくて…。でも、決して難しいということではなく、まあ(今回は)セリフが英語じゃなかったらもっとやりやすかったですけど(笑)」。10年という軌跡を一瞬ふり返り、垣間見せた加瀬さんのやわらかな表情には、揺るぎない映画への愛が溢れていた。(photo:Toru Hiraiwa/text:Rie Shintani)Stylist:Yuta Kaji/Hairmake:Yasushi Miyata■関連作品:永遠の僕たち 2011年12月23日よりTOHOシネマズシャンテ、シネマライズほか全国にて順次公開SPEC~天~ 2012年4月7日より全国東宝系にて公開© 2012 映画「SPEC~天」製作委員会■関連記事:加瀬亮、ハリウッド進出第2弾!現場での仕事は、監督が飼う犬の散歩!?海外で活躍してほしい俳優1位は水嶋ヒロ、2位に向井理必須条件は語学力と長身?シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第20回)“ほっとけない男子”俳優は?【TIFFレポート】加瀬亮、デニス・ホッパーの息子と朝4時までの付き合いを明かす戸田恵梨香インタビュー自分に素直になること。女優としての覚悟の瞬間
2011年12月21日